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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023067018
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】可変抵抗器
(51)【国際特許分類】
   H01C 10/34 20060101AFI20230509BHJP
   G01D 5/165 20060101ALI20230509BHJP
   H01H 19/02 20060101ALN20230509BHJP
【FI】
H01C10/34 F
G01D5/165 A
H01H19/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021177939
(22)【出願日】2021-10-29
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002527
【氏名又は名称】弁理士法人北斗特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】名木 友浩
【テーマコード(参考)】
2F077
5E030
5G219
【Fターム(参考)】
2F077AA12
2F077EE02
5E030BA06
5E030CA04
5E030CB06
5E030CC02
5E030CC09
5E030CC11
5E030CC19
5E030FA02
5E030FB01
5E030FB06
5G219HU02
5G219KU63
5G219KU96
5G219KW05
5G219KW14
(57)【要約】
【課題】回転体の回転角度と抵抗値との関係における直線性の低下を抑制する可変抵抗器を提供すること。
【解決手段】可変抵抗器100は、ケース1と、抵抗体2と、回転体3と、接点ユニット4と、導電体5と、を備える。ケース1は、円周状の内壁11を有する。抵抗体2は、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されている。回転体3は、円周方向D2に回転可能に設けられる。接点ユニット4は、円周方向D2に沿って抵抗体2に摺動する抵抗体用刷子41を有し、回転体3と連動して回転する。導電体5は、抵抗体2より抵抗値が低く、接点ユニット4を介して、抵抗体2と電気的に接続している。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円周状の内壁を有するケースと、
前記内壁の円周方向に沿って前記内壁に延設されている抵抗体と、
前記円周方向に回転可能に設けられる回転体と、
前記円周方向に沿って前記抵抗体に摺動する抵抗体用刷子を有し、前記回転体と連動して回転する接点ユニットと、
前記抵抗体より抵抗値が低く、前記接点ユニットを介して、前記抵抗体と電気的に接続している導電体と、を備える
可変抵抗器。
【請求項2】
前記抵抗体は、可撓性を有する長尺の平板状の基部において、前記基部の長尺方向に沿う直線形状に形成されており、
前記基部は、前記長尺方向が前記円周方向に沿うように、前記内壁に取り付けられている、
請求項1に記載の可変抵抗器。
【請求項3】
前記導電体は、前記内壁に設けられている、
請求項2に記載の可変抵抗器。
【請求項4】
前記導電体は、前記基部において、前記長尺方向に沿う直線形状に形成されている、
請求項3に記載の可変抵抗器。
【請求項5】
前記抵抗体は、前記長尺方向に対向する第1端及び第2端を有し、
前記基部は、前記長尺方向に沿う長辺に設けられる複数の端子部を有し、
前記複数の端子部は、前記導電体と接続する第1端子部と、前記第1端と接続する第2端子部と、前記第2端と接続する第3端子部と、を含む、
請求項4に記載の可変抵抗器。
【請求項6】
前記第1端子部は、前記長辺において、前記第3端子部より前記第2端子部に近い位置に設けられている、
請求項5に記載の可変抵抗器。
【請求項7】
前記導電体は、前記基部において、前記抵抗体と前記長辺との間に、設けられている、
請求項5又は6に記載の可変抵抗器。
【請求項8】
前記接点ユニットは、
前記円周方向に沿って前記導電体に摺動する導電体用刷子と、
前記抵抗体用刷子及び前記導電体用刷子を電気的に接続する導体と、
を更に有する、
請求項3~7のいずれか1項に記載の可変抵抗器。
【請求項9】
前記接点ユニットは、前記抵抗体用刷子を前記抵抗体に押し付け、前記導電体用刷子を前記導電体に押し付けるように構成されている、
請求項8に記載の可変抵抗器。
【請求項10】
前記内壁の軸方向から見たときに、前記抵抗体用刷子と前記回転体の回転の中心軸上の点とを結ぶ第1直線と、前記導電体用刷子と前記中心軸上の点とを結ぶ第2直線と、がなす角度が、90度以上270度未満である、
請求項9に記載の可変抵抗器。
【請求項11】
前記導電体用刷子は、前記導電体に向かって突出するように湾曲している導電体用湾曲部を有し、
前記導電体用湾曲部は、前記円周方向に沿って前記導電体に摺動する、
請求項8~10のいずれか1項に記載の可変抵抗器。
【請求項12】
前記導電体用刷子は、前記導電体用湾曲部を複数有し、
前記複数の導電体用湾曲部は、前記内壁の軸方向から見たときに、互いに重なるように配置されている、
請求項11に記載の可変抵抗器。
【請求項13】
前記接点ユニットは、前記導電体用刷子を少なくとも2つ有し、
前記少なくとも2つの導電体用刷子は、前記回転体の回転角度に関わらず、前記少なくとも2つの導電体用刷子のうち少なくとも1つが前記導電体に接するように配置されている、
請求項8~12のいずれか1項に記載の可変抵抗器。
【請求項14】
前記基部は、樹脂材料で形成されるフィルムである、
請求項2~13のいずれか1項に記載の可変抵抗器。
【請求項15】
前記抵抗体用刷子は、前記抵抗体に向かって突出するように湾曲している抵抗体用湾曲部を有し、
前記抵抗体用湾曲部は、前記円周方向に沿って前記抵抗体に摺動する、
請求項1~14のいずれか1項に記載の可変抵抗器。
【請求項16】
前記抵抗体用刷子は、前記抵抗体用湾曲部を複数有し、
前記複数の抵抗体用湾曲部は、前記内壁の軸方向から見たときに、互いに重なるように配置されている、
請求項15に記載の可変抵抗器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、可変抵抗器に関する。より詳細には、本開示は、抵抗体に摺動する抵抗体用刷子を有する可変抵抗器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、抵抗体パターンが設けられた抵抗基板と、抵抗基板に対して回転可能な回転体と、抵抗体パターンに摺接する摺動子を保持して回転体と一体的に回転する受け部材と、を備える回転型可変抵抗器が開示されている。受け部材には外部に露出する調整用凹部を設け、抵抗基板に回転体が位置合わせされた組立段階で調整用凹部を介して受け部材を強制的に回転させることによって、回転体に対する受け部材の回転方向の相対位置を調整できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008-135558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、可変抵抗器における回転体の回転角度と抵抗値との関係には直線性が求められている。しかし、可変抵抗器を構成する部品の公差又は位置ずれによって、回転体の回転角度と抵抗値との関係の直線性が低下することが懸念される。
【0005】
本開示の目的とするところは、回転体の回転角度と抵抗値との関係における直線性の低下を抑制する可変抵抗器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る可変抵抗器は、ケースと、抵抗体と、回転体と、接点ユニットと、導電体と、を備える。前記ケースは、円周状の内壁を有する。前記抵抗体は、前記内壁の円周方向に沿って前記内壁に延設されている。前記回転体は、前記円周方向に回転可能に設けられる。前記接点ユニットは、前記円周方向に沿って前記抵抗体に摺動する抵抗体用刷子を有し、前記回転体と連動して回転する。前記導電体は、前記抵抗体より抵抗値が低く、前記接点ユニットを介して、前記抵抗体と電気的に接続している。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、回転体の回転角度と抵抗値との関係における直線性の低下を抑制できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る可変抵抗器の外観斜視図である。
図2図2は、同上の可変抵抗器の図1とは異なる方向からの外観斜視図である。
図3図3は、同上の可変抵抗器の平面図である。
図4図4は、同上の可変抵抗器における基部の平面図である。
図5図5は、同上の可変抵抗器における接点ユニットの外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
(1)概要
以下、実施形態に係る可変抵抗器100の概要について、図1図3を参照して説明する。
【0010】
可変抵抗器100は、図1図3に示すように、ケース1と、抵抗体2と、回転体3と、接点ユニット4と、導電体5と、を備える。ケース1は、円周状の内壁11を有する。抵抗体2は、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されている。回転体3は、円周方向D2に回転可能に設けられる。接点ユニット4は、図1に示すように、円周方向D2に沿って抵抗体2に摺動する抵抗体用刷子41を有し、回転体3と連動して回転する。導電体5は、抵抗体2よりも抵抗値が低く、接点ユニット4を介して、抵抗体2と電気的に接続している。
【0011】
可変抵抗器100は、回転体3が回転運動したときに回転体3と連動して回転する接点ユニット4の抵抗体用刷子41が抵抗体2に摺動する距離に応じて、後述するコネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値が変化する。可変抵抗器100では、回転体3の回転角度と抵抗値との関係が直線性を持つことが求められる。そのため、回転体3の回転角度に比例するように、抵抗体用刷子41が抵抗体2に摺動する距離が設計される。
【0012】
しかしながら、可変抵抗器100を構成する部品の公差又は位置ずれを完全になくすことは難しい。そのため、可変抵抗器100を構成する部品の公差又は位置ずれによって、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の実際の抵抗値と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の設計された抵抗値と、の差が生じる可能性がある。すなわち、回転体3の回転角度と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値と、の関係の直線性が低下する可能性がある。
【0013】
本実施形態の可変抵抗器100は、抵抗体2を内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設する。そのため、本実施形態の可変抵抗器100は、本実施形態と同じ大きさのケースを備える可変抵抗器において抵抗体がケースの底面に設けられる場合と比較して、抵抗体用刷子41が抵抗体2に接する位置と回転体3の回転運動の中心軸A1との距離X1(図3参照)を大きくすることができる。その結果、回転体3のある回転角度における、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の実際の抵抗値と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の設計された抵抗値と、の差を小さくすることができる。
【0014】
すなわち、本実施形態に係る可変抵抗器100は、回転体3の回転角度と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値と、の関係における直線性の低下を抑制するという利点がある。
【0015】
(2)詳細な構成
(2-1)全体の構成
以下に、実施形態1の可変抵抗器100の詳細な構成について、図1図9を参照して説明する。
【0016】
可変抵抗器100は、図1図3に示すように、ケース1と、抵抗体2と、回転体3と、接点ユニット4と、導電体5と、基部6と、コネクタ7と、を備える。
【0017】
(2-2)ケース
ケース1は、図1図3に示すように、ケース本体部10と、突出板13と、を有する。ケース1は、電気絶縁性を有する。ケース1は、例えば、樹脂成形品である。
【0018】
ケース本体部10の形状は、図1及び図2に示すように、略矩形体である。なお、ケース本体部10の形状は限定されず、円柱形状であってもよい。
【0019】
ケース本体部10は、円周状の内壁11と、底面12と、を有する。本実施形態のケース本体部10は、図1及び図2に示すように、円柱状の凹部15を有し、内壁11及び底面12は、凹部15によって形成される。すなわち、本実施形態において、内壁11の形状は円柱の側面であり、底面12の形状は円形である。ケース本体部10は、凹部15において、回転体3及び接点ユニット4を収容する。
【0020】
底面12は、底面12の中心において、内壁11の軸方向D1に沿って形成された貫通孔121(図3参照)を具備する。内壁11の軸方向D1から見たときの貫通孔121の開口形状は、円形状である。
【0021】
内壁11の軸方向D1は、図1及び図2に示すように、内壁11の円周の中心軸に沿う方向である。すなわち、内壁11の軸方向D1は、凹部15の中心軸に沿う方向である。また、内壁11の軸方向D1は、内壁11の半径方向及び円周方向D2のそれぞれに直交する方向である。内壁11の軸方向D1は、底面12の厚さ方向に沿う方向である。
【0022】
突出板13は、ケース本体部10から内壁11の半径方向外向きに突出する矩形板である。ここでいう「内壁11の半径方向外向き」とは、内壁11の半径方向のうち、内壁11の円周の中心から遠ざかる向きである。突出板13は、後述する複数の端子部62が配置される。
【0023】
ケース1は、基部6が移動することを防止するガイド部14を有する。本実施形態では、ガイド部14は、内壁11の軸方向D1の上向きに、突出板13から突出するように設けられる。ここでいう「内壁11の軸方向D1の上向き」は、内壁11の軸方向D1において、抵抗体2から見て導電体5側の向きである。
【0024】
(2-3)基部、抵抗体、導電体
基部6は、図4に示すように、長尺の平板状である。より具体的には、基部6は、長尺の平板状である基部本体部60を有する。図4は、可変抵抗器100から取り外し展開した状態の基部6を、基部6の厚さ方向に沿った方向において基部6の上側からみた平面図である。基部本体部60は、長尺方向D3に沿う一対の長辺61a、61bと、短尺方向D4に対向する一対の辺である短辺63a、63bを有する。
【0025】
基部6は、可撓性を有する。ここでいう「可撓性」とは、弾性変形のしやすさを示し、「可撓性を有する」とは、弾性変形が容易であることを示す。基部6は、例えば、ポリイミド(polyimide)、ポリアミド(polyamide)、ポリエチレンテレフタラート(PET:polyethylene terephthalate)、フェノール樹脂、ガラスエポキシ樹脂を含む樹脂材料によって形成されている。すなわち、本実施形態の基部6は、樹脂材料で形成されるフィルムである。
【0026】
抵抗体2及び導電体5のそれぞれは、図4に示すように、基部6において、基部6の長尺方向D3に沿う直線形状に形成されている。より具体的には、抵抗体2及び導電体5のそれぞれは、基部本体部60において、基部6の長尺方向D3に沿う直線形状に形成されている。抵抗体2及び導電体5のそれぞれは、基部6において、例えば、スクリーン印刷によって、基部6の長尺方向D3に沿う直線形状に印刷されている。抵抗体2は、基部6の長尺方向D3に対向する第1端21及び第2端22を有する。
【0027】
基部6は、図3に示すように、長尺方向D3(図4参照)が内壁11の円周方向D2に沿うように、内壁11に取り付けられている。より具体的には、基部6では、基部本体部60が、長尺方向D3が内壁11の円周方向D2に沿うように、内壁11に取り付けられている。すなわち、長辺61a、61bの長さ(図4参照)は、内壁11の円周の長さより小さい。また、短辺63a、63bの長さ(図4参照)は、内壁11の軸方向D1に沿った内壁11の長さより小さい。
【0028】
抵抗体2は、図3に示すように、基部6を介して、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されている。基部6が内壁11に取り付けられているとき、抵抗体2は、内壁11の軸方向D1(図1及び図2参照)から見て、円周形状である。本実施形態において、円周状の抵抗体2の中心角は、略330度である。なお、抵抗体2の円周の中心角は、75度以上340度未満であればよい。ここでいう「抵抗体2の円周の中心角」は、抵抗体2の円周の中心と第1端とを結ぶ直線と、抵抗体2の円周の中心と第2端とを結ぶ直線と、のなす角度である。本実施形態では、抵抗体2の円周の中心は、後述する回転体の中心軸A1上である。
【0029】
基部6が樹脂材料で形成されるフィルムであるため、抵抗体2及び導電体5を、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に設けやすいという効果を奏する。より詳細には、抵抗体2及び導電体5を直線形状に設けたフィルムをフィルムの長尺方向D3が内壁11の円周方向D2に沿うように内壁11に取り付けるだけで、抵抗体2及び導電体5を内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に設けることができるという効果を奏する。そのため、抵抗体2及び導電体5を直線形状に設けたフィルムを内壁11に取り付ける場合、抵抗体2及び導電体5を内壁に直接設ける場合と比較して、抵抗体2及び導電体5の寸法又は位置の精度が向上するという利点がある。すなわち、抵抗体2及び導電体5の形成における安定性を向上させることができる、という利点がある。
【0030】
導電体5は、基部6を介して、内壁11に設けられている。より詳細には、導電体5は、図3に示すように、基部6を介して、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されている。言い換えると、導電体5は、可変抵抗器100において、円周状に設けられている。
【0031】
抵抗体2は、例えば、カーボンブラックと樹脂(例えば、フェノール樹脂)とを含む。抵抗体2は、単層構造であってもよいし、複数の抵抗層の積層構造を有していてもよい。複数の抵抗層の各々は、例えばカーボンブラックと樹脂とを含む。
【0032】
導電体5は、例えば、複数の導電層の積層構造を有する。複数の導電層のうち基部6に最も近い最下層の導電層(以下、第1導電層という)の導電率は、基部6から最も遠い最上層の導電層(以下、第2導電層という)の導電率よりも大きい。また、第2導電層の硬度は、第1導電層の硬度よりも高い。第1導電層は、例えば、銀粒子と樹脂とを含む。第2導電層は、例えば、カーボンブラックと樹脂とを含む。導電体5では、複数の導電層が、少なくとも、第1導電層と第2導電層とを有していればよく、第1導電層と第2導電層との間に介在する導電層を有していてもよい。導電体5は、複数の導電層の積層構造を有する場合に限らず、単層構造であってもよい。
【0033】
基部6は、長尺方向D3に沿う長辺61aに設けられる複数の端子部62を更に有する。より詳細には、基部6は、長尺方向D3に沿う一対の長辺61a、61bのうちの一方の辺である長辺61aに設けられる複数の端子部62を有する。基部6が複数の端子部62を有することで、コネクタ7が基部6と容易に機械的に接続できるという効果を奏する。そのため、コネクタ7が抵抗体2及び導電体5のそれぞれと容易に電気的に接続できるという利点がある。
【0034】
複数の端子部62は、導電体5と接続する第1端子部62aと、第1端と接続する第2端子部62bと、第2端と接続する第3端子部62cと、を含む。第1端子部62aは、長辺61aにおいて、第3端子部62cよりも第2端子部62bに近い位置に設けられている。より詳細には、基部6を展開した状態のとき、第1端子部62aは、長辺61aにおいて、第3端子部62cよりも第2端子部62bに近い位置に設けられている。より詳細には、第1端子部62a及び第2端子部62bは長辺61aにおいて短辺63a側に設けられ、第3端子部62cは長辺61aにおいて短辺63b側に設けられる。
【0035】
より詳細に、第1端子部62a、第2端子部62b、及び第3端子部62cについて説明する。
【0036】
第1端子部62aは、コネクタ7が挿入される貫通孔611aと、貫通孔611aを囲むように導電層が形成された接続部65aと、を有する。第1端子部62aでは、導電層が形成された中継部66aを介して、接続部65aと導電体5が接続される。
【0037】
また、第2端子部62bは、コネクタ7が挿入される貫通孔611bと、貫通孔611bを囲むように導電層が形成された接続部65bと、を有する。第2端子部62bでは、導電層が形成された中継部66bを介して、接続部65bと抵抗体2の第1端21が接続される。
【0038】
同様に、第3端子部62cは、コネクタ7が挿入される貫通孔611cと、貫通孔611cを囲むように導電層が形成された接続部65cと、を有する。第3端子部62cでは、導電層が形成された中継部66cを介して、接続部65cと抵抗体2の第2端22が接続される。
【0039】
中継部66bは、中継部66bのうち後述する導電体用刷子42が摺動する領域において、基部6から最も遠い最上層に絶縁層が設けられる。本実施形態において、中継部66bのうち導電体用刷子42が摺動する領域とは、中継部66bにおいて、基部6の長尺方向D3に沿う方向から見たときに、抵抗体2に概ね重なる領域E1である。
【0040】
同様に、中継部66cは、中継部66cのうち後述する導電体用刷子42が摺動する領域において、基部6から最も遠い最上層に絶縁層が設けられる。本実施形態において、中継部66cのうち導電体用刷子42が摺動する領域とは、中継部66cにおいて、基部6の長尺方向D3に沿う方向から見たときに、抵抗体2に概ね重なる領域E2である。
【0041】
第1端子部62aは、長辺61aにおいて、第3端子部62cよりも第2端子部62bに近い位置に設けられているため、中継部66a、66b、66cの配線を簡略化することができ、基部6を小さくすることができるという利点がある。例えば、第3端子部62cが、第1端子部62a及び第2端子部62bと同様に、長辺61aにおいて短辺63a側に設けられていた場合、中継部66cは抵抗体2の第2端22から短辺63a側に設けられた第3端子部62cの接続部65cまで引き伸ばす必要がある。その結果、基部6の短尺方向D4の長さが、中継部66cが設けられるスペース分大きくなってしまう。一方、第1端子部62aは、長辺61aにおいて、第3端子部62cよりも第2端子部62bに近い位置に設けられている場合、中継部66cの配線を簡略化することができ、基部6を小さくすることができるという利点がある。
【0042】
基部6が内壁11に取り付けられている場合、複数の端子部62は、図1図3に示すように、突出板13に配置される。より詳細には、複数の端子部62は、複数の端子部62が有する貫通孔611a、611b、611cが突出板13に穿設された貫通孔(図示なし)の位置と一致するように、突出板13に配置される。本実施形態では、第1端子部62a及び第2端子部62bは、第1端子部62aと第2端子部62bとの間にガイド部14を挟むように配置される。同様に、第2端子部62b及び第3端子部62cは、第2端子部62bと第3端子部62cとの間にガイド部14を挟むように配置される。
【0043】
導電体5は、図4に示すように、基部6において、抵抗体2と複数の端子部62が設けられる長辺61aとの間に、設けられている。より具体的には、導電体5は、基部6の短尺方向D4において、抵抗体2と複数の端子部62が設けられる長辺61aとの間に、設けられている。また、導電体5は、基部6の長尺方向D3において、中継部66bと中継部66cとの間に、設けられている。
【0044】
導電体5は、基部6において、抵抗体2と複数の端子部62が設けられる長辺61aとの間に、設けられているため、抵抗体2の長尺方向D3の長さを大きくすることができるという利点がある。例えば、抵抗体2が、基部6において、導電体5と複数の端子部62が設けられる長辺61aとの間に設けられている場合、接続部65aと導電体5とを接続する中継部66cが設けられるスペースを確保するため、抵抗体2の長尺方向D3の長さを小さくする必要がある。一方、導電体5は、基部6において、抵抗体2と複数の端子部62が設けられる長辺61aとの間に設けられている場合、抵抗体2の長尺方向D3の長さを小さくする必要がなく、抵抗体2の長尺方向D3の長さを大きくすることができるという利点がある。
【0045】
(2-4)回転体
回転体3は、図3に示すように、中心軸A1を中心として、円周方向D2に回転可能に設けられている。中心軸A1は、内壁11の円周の中心を通り、内壁11の軸方向D1に沿った軸である。
【0046】
本実施形態の回転体3は、図1図3に示すように、中心軸A1を中心として円周方向D2に回転する軸部31と、接点ユニット4を固定する固定部32と、を有する。
【0047】
軸部31は、略円柱である。軸部31の外径は、ケース1の貫通孔121(図3参照)の内径と略一致する。軸部31は、軸部31の一部がケース1の貫通孔121に挿入されるように、配置される。すなわち、軸部31は、軸部31の中心が中心軸A1上に位置し、軸部31の軸方向が中心軸A1に沿うように配置される。言い換えると、軸部31は、軸部31の中心軸が中心軸A1と一致するように配置される。
【0048】
軸部31は、図3に示すように、内壁11の軸方向D1(図1及び図2参照)に沿って形成された貫通孔311を具備する。内壁11の軸方向D1から見たときの貫通孔311の開口形状は、円形から弓形を切り取った形状である。
【0049】
固定部32の形状は、図3に示すように、両端が内壁11に沿った曲面になった矩形体である。固定部32は、図1及び図2に示すように、固定部32から内壁11の軸方向D1の上向きに突出した2つのダボ部321を具備する。ダボ部321の形状は、例えば、円柱である。
【0050】
回転体3は、電気絶縁性を有する。回転体3は、例えば、樹脂成形品である。
【0051】
(2-5)接点ユニット
接点ユニット4は、図5に示すように、抵抗体用刷子41と、導電体用刷子42と、2つの導体43a、43bと、3つの本体用接続部44と、を有する。接点ユニット4は、導電板(例えば、金属板)により形成されている。
【0052】
導電体用刷子42は、円周方向D2に沿って導電体5に摺動する。本実施形態では、接点ユニット4は、導電体用刷子42として、2つの導電体用刷子42a、42bを有する。
【0053】
導体43aは、導体本体部430aと、2つの導体用接続部432aと、第1仲介部434aと、第2仲介部435aと、を有する。導体43aは、抵抗体用刷子41と、導電体用刷子42aと、を電気的に接続する。より詳細には、導体43aは、抵抗体用刷子41が設けられる3つの本体用接続部44と、導電体用刷子42aと、を電気的に接続する。
【0054】
同様に、導体43bは、導体本体部430bと、2つの導体用接続部432bと、第1仲介部434bと、第2仲介部435bと、を有する。導体43bは、抵抗体用刷子41と、導電体用刷子42bと、を電気的に接続する。より詳細には、導体43bは、抵抗体用刷子41が設けられる3つの本体用接続部44と、導電体用刷子42bと、を電気的に接続する。
【0055】
接点ユニット4は導電体用刷子42a、42bを有し、抵抗体用刷子41と導電体用刷子42a、42bのそれぞれとが2つの導体43a、43bのそれぞれを介して電気的に接続することによって、回転体3の回転角度に関わらず抵抗体用刷子41と導電体5とを電気的に接続する別の機構を設ける必要がないという効果を奏する。そのため、可変抵抗器100の構造を簡略化することができるという利点がある。
【0056】
以下、導体43aが抵抗体用刷子41と導電体用刷子42aとを電気的に接続し、導体43bが抵抗体用刷子41と導電体用刷子42bとを電気的に接続する具体的な構造について説明する。
【0057】
導体本体部430a、430bのそれぞれは、逆U字状に折れ曲がった導電板である。導体本体部430a、430bのそれぞれには、回転体3のダボ部321(図1参照)が挿入される貫通孔431が形成されている。貫通孔431の内径は、ダボ部321の外径と略一致する。ダボ部321が貫通孔431に挿入されることによって、接点ユニット4は、回転体3に固定され、回転体3と連動して回転する。
【0058】
2つの導体用接続部432aのそれぞれは、直線状の導電板である。2つの導体用接続部432aのそれぞれは、導体本体部430aに接続される。本実施形態では、2つの導体用接続部432aのそれぞれは、第1仲介部434aを介して、導体本体部430aに接続される。第1仲介部434aは、矩形状の導電板である。
【0059】
2つの導体用接続部432aのそれぞれは、導体本体部430aに接続している側の反対側に、先端部4321aを有する。2つの導体用接続部432aでは、先端部4321aに、導電体用刷子42aが配置される。
【0060】
同様に、2つの導体用接続部432bのそれぞれは、直線状の導電板である。2つの導体用接続部432bのそれぞれは、導体本体部430bに接続される。本実施形態では、2つの導体用接続部432bのそれぞれは、第1仲介部434bを介して、導体本体部430bに接続される。第1仲介部434bは、直線状の導電板である。
【0061】
2つの導体用接続部432bのそれぞれは、導体本体部430bに接続している側の反対側に、先端部4321bを有する。2つの導体用接続部432bでは、先端部4321bに、導電体用刷子42bが配置される。
【0062】
3つの本体用接続部44のそれぞれは、図3に示すように、内壁11に沿うように円弧状に湾曲した導電板である。3つの本体用接続部44は、図5に示すように、2つの導体43a、43bを接続させる。より具体的に、説明する。導体本体部430aは、第2仲介部435aを介して3つの本体用接続部44のそれぞれに接続し、導体本体部430bは、第2仲介部435bを介して3つの本体用接続部44のそれぞれに接続する。そのため、3つの本体用接続部44は、第2仲介部435a及び第2仲介部435bを介して、2つの導体本体部430a、430bを接続させる。
【0063】
3つの本体用接続部44では、3つの本体用接続部44の中央部において、抵抗体用刷子41が設けられる。
【0064】
次に、抵抗体用刷子41の構造について説明する。
【0065】
抵抗体用刷子41は、3つの本体用接続部44の中央部において、3つの本体用接続部44を抵抗体2に向かって突出するように湾曲させることで形成されている。すなわち、抵抗体用刷子41は、3つの抵抗体用湾曲部411を有する。3つの抵抗体用湾曲部411は、図3に示すように、抵抗体2に向かって突出するように湾曲している。3つの抵抗体用湾曲部411は、U字状に湾曲している。3つの抵抗体用湾曲部411は、内壁11の半径方向外向きの先端部412を具備する。3つの抵抗体用湾曲部411は、内壁11の軸方向D1(図1参照)から見たときに、図3に示すように、互いに重なるように配置されている。抵抗体用刷子41が3つの抵抗体用湾曲部411を有することで、抵抗体用刷子41と抵抗体2との機械的な接続箇所を増やすことができるという効果を奏する。その結果、抵抗体用刷子41と抵抗体2との電気的な接続をより安定化することができるという利点がある。
【0066】
3つの抵抗体用湾曲部411のそれぞれは、図3に示すように、内壁11の円周方向D2に沿って抵抗体2に摺動する。より具体的には、2つの導電体用湾曲部421aのそれぞれでは、先端部412が、内壁11の円周方向D2に沿って抵抗体2に摺動する。
【0067】
次に、導電体用刷子42a、42bの構造について説明する。
【0068】
導電体用刷子42aは、図5に示すように、2つの導電体用湾曲部421aを有する。導電体用刷子42aが2つの導電体用湾曲部421aを有することで、導電体用刷子42と導電体5との機械的な接続箇所が増えるという効果を奏する。その結果、導電体用刷子42aと導電体5との電気的な接続をより安定化することができるという利点がある。同様に、導電体用刷子42bは、2つの導電体用湾曲部421bを有する。導電体用刷子42bが2つの導電体用湾曲部421bを有することで、導電体用刷子42と導電体5との機械的な接続箇所が増えるという効果を奏する。その結果、導電体用刷子42bと導電体5との電気的な接続をより安定化することができるという利点がある。
【0069】
2つの導電体用湾曲部421aは、図3に示すように、導電体5に向かって突出するように湾曲している。2つの導電体用湾曲部421aは、J字状に湾曲している。2つの導電体用湾曲部421aのそれぞれは、内壁11の半径方向外向きの先端部422aを具備する。2つの導電体用湾曲部421は、内壁11の軸方向D1(図1参照)から見たときに、図3に示すように、互いに重なるように配置されている。
【0070】
2つの導電体用湾曲部421aのそれぞれは、図3に示すように、内壁11の円周方向D2に沿って導電体5に摺動する。より具体的には、2つの導電体用湾曲部421aのそれぞれでは、先端部422aが、内壁11の円周方向D2に沿って導電体5に摺動する。
【0071】
2つの導電体用湾曲部421bは、図3に示すように、導電体5に向かって突出するように湾曲している。2つの導電体用湾曲部421bは、J字状に湾曲している。2つの導電体用湾曲部421bのそれぞれは、内壁11の半径方向外向きの先端部422bを具備する。2つの導電体用湾曲部421bは、内壁11の軸方向D1(図1参照)から見たときに、図3に示すように、互いに重なるように配置されている。
【0072】
2つの導電体用湾曲部421bのそれぞれは、図3に示すように、内壁11の円周方向D2に沿って導電体5に摺動する。より具体的には、2つの導電体用湾曲部421bのそれぞれでは、先端部422bが、内壁11の円周方向D2に沿って導電体5に摺動する。
【0073】
2つの導電体用刷子42a、42bは、回転体3の回転角度に関わらず、2つの導電体用刷子42a、42bのうち少なくとも一方が導電体5に接するように配置されている。具体的には、導電体用刷子42aの先端部422aと中心軸A2上の点とを結ぶ第2直線L2aと、導電体用刷子42bの先端部422bと中心軸A2上の点とを結ぶ第2直線L2bと、がなす角度θ1が、略40度である。なお、第2直線L2aと第2直線L2bとがなす角度θ1が、内壁11の円周のうち導電体5が延設されていない内壁11の円周の中心角θ2よりも大きければよい。
【0074】
以上の説明から、接点ユニット4は、図3に示すように、略円周状に湾曲した形状である。接点ユニット4がケース本体部10の凹部15に収容されていない状態において、接点ユニット4の円周の半径は、内壁11の円周の半径よりもわずかに大きい。そのため、接点ユニット4がケース本体部10の凹部15に収容されるとき、接点ユニット4の円周の半径が小さくなるように、接点ユニット4が撓む。そのため、抵抗体用刷子41及び導電体用刷子42では、内壁11の半径方向外向きに力が生じる。すなわち、接点ユニット4は、抵抗体用刷子41を抵抗体2に押し付け、導電体用刷子42a、42bを導電体5に押し付けるように構成されている。その結果、抵抗体用刷子41は、接触圧力を抵抗体2に加えつつ、円周方向D2に沿って抵抗体2に摺動する。同様に、導電体用刷子42a、42bは、接触圧力を導電体5に加えつつ、円周方向D2に沿って導電体5に摺動する。
【0075】
抵抗体用刷子41及び導電体用刷子42a、42bのそれぞれの接触圧力は、抵抗体用刷子41と導電体用刷子42a、42bのそれぞれとの位置関係によって変化する。次に、本実施形態における、抵抗体用刷子41と導電体用刷子42a、42bのそれぞれとの位置関係について説明する。
【0076】
本実施形態では、図3に示すように、内壁11の軸方向D1から見たときに、抵抗体用刷子41の先端部412と回転体3の回転の中心軸A1上の点とを結ぶ第1直線L1と、導電体用刷子42aの先端部422aと中心軸A2上の点とを結ぶ第2直線L2aと、がなす角度θ3aが、略160度である。また、内壁11の軸方向D1から見たときに、抵抗体用刷子41の先端部412と回転体3の回転の中心軸A1上の点とを結ぶ第1直線L1と、導電体用刷子42bの先端部422bと中心軸A2上の点とを結ぶ第2直線L2bと、がなす角度θ3bが、略200度である。
【0077】
なお、接点ユニット4では、内壁11の軸方向D1から見たときに、抵抗体用刷子41と回転体3の回転の中心軸A1上の点とを結ぶ第1直線L1と、導電体用刷子42aと中心軸A2上の点とを結ぶ第2直線L2aと、がなす角度θ3aが、90度以上270度未満であればよい。また、内壁11の軸方向D1から見たときに、抵抗体用刷子41と回転体3の回転の中心軸A1上の点とを結ぶ第1直線L1と、導電体用刷子42bと中心軸A2上の点とを結ぶ第2直線L2bと、がなす角度θ3bが、90度以上270度未満であればよい。抵抗体用刷子41と導電体用刷子42a、42bのそれぞれとの位置関係が上記の関係である場合、接点ユニット4は、接点ユニット4が撓むことで生じる内壁11の半径方向外向きの力を、抵抗体用刷子41及び導電体用刷子42a、42bのそれぞれの接触圧力として効率よく利用できるという効果を奏する。そのため、抵抗体用刷子41と抵抗体2との接続、及び導電体用刷子42a、42bと導電体5との電気的な接続をより安定化させることができる、という利点がある。
【0078】
(2-6)コネクタ
コネクタ7は、可変抵抗器100を外部と電気的に接続させる。本実施形態の可変抵抗器100は、図1又は図2に示すように、コネクタ7として、コネクタ7a、7b、7cを備える。コネクタ7a、7b、7cのそれぞれは、鉤状に湾曲した金属板である。
【0079】
コネクタ7aは、第1端子部62aの貫通孔611a(図4参照)と突出板13に穿設された貫通孔(図示なし)に嵌め込まれる嵌め込み部71aを有する。コネクタ7aは、嵌め込み部71aが第1端子部62aの貫通孔611aと突出板13に穿設された貫通孔に嵌め込まれることによって、接続部65a及び中継部66aを介して導電体5と接続される。
【0080】
また、コネクタ7bは、第2端子部62bの貫通孔611b(図4参照)と突出板13に穿設された貫通孔(図示なし)に嵌め込まれる嵌め込み部71bを有する。コネクタ7bは、嵌め込み部71bが第2端子部62bの貫通孔611bと突出板13に穿設された貫通孔に嵌め込まれることによって、接続部65b及び中継部66bを介して抵抗体2の第1端21と接続される。
【0081】
同様に、コネクタ7cは、第3端子部62cの貫通孔611c(図4参照)と突出板13に穿設された貫通孔(図示なし)に嵌め込まれる嵌め込み部71cを有する。コネクタ7cは、嵌め込み部71cが第3端子部62cの貫通孔611cと突出板13に穿設された貫通孔に嵌め込まれることによって、接続部65c及び中継部66cを介して抵抗体2の第2端22と接続される。
【0082】
本実施形態の可変抵抗器100では、コネクタ7bとコネクタ7cとの間に任意の電圧が印加されたときに、コネクタ7aとコネクタ7bとの間に出力される電圧が利用される。
【0083】
(3)動作
可変抵抗器100では、回転体3が回転すると、回転体3と連動して接点ユニット4が回転する。
【0084】
可変抵抗器100では、回転体3が任意の角度に回転した際に、回転体3の回転運動と連動して接点ユニット4が回転する。このとき、接点ユニット4の抵抗体用刷子41では、3つの抵抗体用湾曲部411のそれぞれが具備する先端部412が内壁11の円周方向D2に沿って抵抗体2に摺動する。また、接点ユニット4の導電体用刷子42aでは、2つの導電体用湾曲部421aのそれぞれが具備する先端部422aが内壁11の円周方向D2に沿って導電体5に摺動し、接点ユニット4の導電体用刷子42bでは、2つの導電体用湾曲部421bのそれぞれが具備する先端部422bが内壁11の円周方向D2に沿って導電体5に摺動する。
【0085】
可変抵抗器100では、回転体3が回転するときの抵抗体用刷子41の先端部412が抵抗体2に接触する位置に応じて、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値、及びコネクタ7aとコネクタ7cとの間の抵抗値が変化する。より詳細には、回転体3が回転するときの回転体3が回転するときの抵抗体用刷子41の先端部412が抵抗体2に接触する位置と抵抗体2の第1端21との間の抵抗体2の円周距離に応じて、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値が変化する。同様に、回転体3が回転するときの回転体3が回転するときの抵抗体用刷子41の先端部412が抵抗体2に接触する位置と抵抗体2の第2端22との間の抵抗体2の円周距離に応じて、コネクタ7aとコネクタ7cとの間の抵抗値が変化する。
【0086】
(4)利点
本実施形態に係る可変抵抗器100は、本実施形態と同じ大きさのケースを備える可変抵抗器において抵抗体がケースの底面に設けられる場合と比較して、回転体3の回転角度と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値と、の関係における直線性の低下を抑制することができる。
【0087】
より詳細に、説明する。本実施形態に係る可変抵抗器100は、抵抗体2を内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設することによって、抵抗体用刷子41が抵抗体2に接する位置と回転体3の回転運動の中心軸A1との距離X1(図3参照)を大きくすることができる。
【0088】
その結果、回転体3の回転角度が任意の角度であるときに、抵抗体用刷子41が抵抗体2に実際に接触する位置と抵抗体2の第1端21との間の抵抗体2の円周距離と、抵抗体用刷子41が抵抗体2に接触すると設計された位置と抵抗体2の第1端21との間の抵抗体2の円周距離と、の差が小さくなる。そのため、回転体3の回転角度とコネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値との実際の関係と、直線性を持つように設計した回転体3の回転角度とコネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値との関係と、の差が小さくなる。すなわち、本実施形態に係る可変抵抗器100は、回転体3の回転角度と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値と、の関係における直線性の低下を抑制することができる。
【0089】
また、本実施形態に係る可変抵抗器100は、本実施形態と同じ円周の長さの抵抗体を底面に備える可変抵抗器と比較して、小型化することが可能となる。より詳細には、本実施形態に係る可変抵抗器100は、抵抗体2を内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設することによって、抵抗体2を設けるスペースを底面12に確保する必要がなくなる。そのため、ケース1は、内壁11の半径方向において、小型化することが可能になる。言い換えると、本実施形態に係る可変抵抗器100は、内壁11の半径方向において、小型化することが可能となる。
【0090】
また、本実施形態に係る可変抵抗器100では、抵抗体2は、基部6において直線形状に形成されており、基部6を介して内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されている。そのため、抵抗体をケースの底面において円環状に形成する場合と比較して、抵抗体2の形状を簡略化し、抵抗体2を安定して形成することが可能になる。さらに、形成時における抵抗体2の位置ずれを抑制することができ、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の実際の抵抗値と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の設計された抵抗値と、の差を小さくすることができる。すなわち、回転体3の回転角度と、コネクタ7aとコネクタ7bとの間の抵抗値と、の関係における直線性の低下を抑制することができる。
【0091】
(5)変形例
以下、本実施形態の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
【0092】
本実施形態のガイド部14は、内壁11の軸方向D1の上向きに、突出板13から突出するように設けられている。しかし、ガイド部14は、内壁11の半径方向内向きに突出するように、内壁11に設けられていてもよい。この場合、ガイド部14は、基部6が内壁11の軸方向D1(図1及び図2参照)に移動することを防止することができる。ここでいう「内壁11の半径方向内向き」とは、内壁11の半径方向のうち、内壁11の円周の中心に近づく向きである。
【0093】
また、本実施形態の抵抗体2は、基部6を介して、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されているが、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に直接延設されていてもよい。この場合、抵抗体2は、例えば、スクリーン印刷によって、内壁11に直接印刷される。
【0094】
本実施形態では、抵抗体2及び導電体5の両方が、基部6を介して、内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されている。しかし、抵抗体2のみが基部6を介して内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されており、導電体5は内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に直接設けられていてもよい。また、抵抗体2のみが基部6を介して内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されており、導電体5はケース1の底面12において円環状に形成していてもよい。
【0095】
以上から、少なくとも抵抗体2が内壁11の円周方向D2に沿って内壁11に延設されていればよく、導電体5が形成される場所又は導電体5の形状は限定されない。
【0096】
また、本実施形態の複数の端子部62は、基部本体部60において、長尺方向D3に沿う一対の長辺61a、61bのうちの一方の辺である長辺61aに設けられるが、長辺61bに設けられていてもよい。
【0097】
また、本実施形態の基部6では、導電体5が、図4に示すように、抵抗体2と複数の端子部62が設けられる長辺61aとの間に、設けられている。しかし、抵抗体2が、導電体5と複数の端子部62が設けられる長辺61aとの間に、設けられていてもよい。
【0098】
また、本実施形態の中継部66bは、中継部66bのうち導電体用刷子42が摺動する領域において、基部6から最も遠い最上層に絶縁層が設けられるが、中継部66bの全体において、基部6から最も遠い最上層に絶縁層が設けられていてもよい。同様に、中継部66cも、中継部66cの全体において、基部6から最も遠い最上層に絶縁層が設けられていてもよい。
【0099】
また、本実施形態の抵抗体用刷子41は、3つの抵抗体用湾曲部411を有するが、抵抗体用湾曲部411は、2つでもよいし、4つ以上であってもよい。すなわち、抵抗体用刷子41は、抵抗体用湾曲部411を複数有する。この場合、複数の抵抗体用湾曲部411は、内壁11の軸方向D1(図1参照)から見たときに、図3に示すように、互いに重なるように配置されている。なお、抵抗体用湾曲部411は、1つであってもよい。
【0100】
また、本実施形態の導電体用刷子42aは、2つの導電体用湾曲部421aを有するが、導電体用湾曲部421aは、3つ以上であってもよい。すなわち、導電体用刷子42aは、複数の導電体用湾曲部421aを有する。この場合、複数の導電体用湾曲部421aは、内壁11の軸方向D1(図1参照)から見たときに、図3に示すように、互いに重なるように配置されている。なお、複数の導電体用湾曲部421aは、1つであってもよい。
【0101】
同様に、本実施形態の導電体用刷子42bは、2つの導電体用湾曲部421bを有するが、導電体用湾曲部421bは、3つ以上であってもよい。すなわち、導電体用刷子42bは、複数の導電体用湾曲部421bを有する。この場合、複数の導電体用湾曲部421bは、内壁11の軸方向D1(図1参照)から見たときに、図3に示すように、互いに重なるように配置されている。なお、複数の導電体用湾曲部421bは、1つであってもよい。
【0102】
本実施形態の接点ユニット4は、導電体用刷子42として、2つの導電体用刷子42a、42bを有するが、導電体用刷子42を3つ以上有していてもよい。すなわち、接点ユニットは、導電体用刷子42を少なくとも2つ有する。この場合、少なくとも2つの導電体用刷子42は、回転体3の回転角度に関わらず、少なくとも2つの導電体用刷子42のうち少なくとも1つが導電体5に接するように配置されている。
【0103】
(まとめ)
実施形態に係る第1の態様の可変抵抗器(100)は、ケース(1)と、抵抗体(2)と、回転体(3)と、接点ユニット(4)と、導電体(5)と、を備える。ケース(1)は、円周状の内壁(11)を有する。抵抗体(2)は、内壁(11)の円周方向(D2)に沿って内壁(11)に延設されている。回転体(3)は、円周方向(D2)に回転可能に設けられる。接点ユニット(4)は、円周方向(D2)に沿って抵抗体(2)に摺動する抵抗体用刷子(41)を有し、回転体(3)と連動して回転する。導電体(5)は、抵抗体(2)より抵抗値が低く、接点ユニット(4)を介して、抵抗体(2)と電気的に接続している。
【0104】
この態様によれば、回転体(3)の回転角度と抵抗値との関係における直線性の低下を抑制できる、という利点がある。
【0105】
実施形態に係る第2の態様の可変抵抗器(100)では、第1の態様において、抵抗体(2)は、可撓性を有する長尺の平板状の基部(6)において、基部(6)の長尺方向(D3)に沿う直線形状に形成されている。基部(6)は、長尺方向(D3)が円周方向(D2)に沿うように、内壁(11)に取り付けられている。
【0106】
この態様によれば、抵抗体(2)をケース(1)の底面(12)において円形に形成する場合と比較して、抵抗体(2)の形状を簡略化し、抵抗体(2)の形成における安定性を向上させることができる、という利点がある。また、形成時における抵抗体(2)の位置ずれによって生じる抵抗体(2)刷子の摺動する距離の変化を抑制し、回転体(3)の回転角度と抵抗値との関係における直線性の低下を抑制できる、という利点もある。
【0107】
実施形態に係る第3の態様の可変抵抗器(100)では、第2の態様において、導電体(5)は、内壁(11)に設けられている。
【0108】
この態様によれば、導電体(5)を設けるスペースを底面(12)に確保する必要がなくなり、可変抵抗器(100)を内壁(11)の半径方向において小型化できる、という利点がある。
【0109】
実施形態に係る第4の態様の可変抵抗器(100)では、第3の態様において、導電体(5)は、基部(6)において、長尺方向(D3)に沿う直線形状に形成されている。
【0110】
この態様によれば、導電体(5)の形状を簡略化し、導電体(5)の形成における安定性を向上させることができる、という利点がある。
【0111】
実施形態に係る第5の態様の可変抵抗器(100)では、第4の態様において、抵抗体(2)は、長尺方向(D3)に対向する第1端(21)及び第2端(22)を有する。基部(6)は、長尺方向(D3)に沿う長辺(61a)に設けられる複数の端子部(62)を有する。複数の端子部(62)は、導電体(5)と接続する第1端子部(62a)と、第1端(21)と接続する第2端子部(62b)と、第2端(22)と接続する第3端子部(62c)と、を含む。
【0112】
この態様によれば、コネクタ(7)が抵抗体(2)及び導電体(5)のそれぞれと容易に電気的に接続できる、という利点がある。
【0113】
実施形態に係る第6の態様の可変抵抗器(100)では、第5の態様において、第1端子部(62a)は、長辺(61a)において、第3端子部(62c)より第2端子部(62b)に近い位置に設けられている。
【0114】
この態様によれば、中継部(66a、66b、66c)の配線を簡略化することができ、基部(6)を小さくすることができることができるという利点がある。
【0115】
実施形態に係る第7の態様の可変抵抗器(100)では、第5又は第6の態様において、導電体(5)は、基部(6)において、抵抗体(2)と長辺(61a)との間に、設けられている。
【0116】
この態様によれば、抵抗体(2)の長尺方向(D3)の長さを大きくすることができることができる、という利点がある。
【0117】
実施形態に係る第8の態様の可変抵抗器(100)では、第3~第7のいずれかの態様において、接点ユニット(4)は、導電体用刷子(42)と、導体(43a、43b)と、を更に有する。導電体用刷子(42)は、円周方向(D2)に沿って導電体(5)に摺動する。導体(43a、43b)は、抵抗体用刷子(41)及び導電体用刷子(42)を電気的に接続する。
【0118】
この態様によれば、可変抵抗器(100)の構造を簡略化することができる、という利点がある。
【0119】
実施形態に係る第9の態様の可変抵抗器(100)では、第8の態様において、接点ユニット(4)は、抵抗体用刷子(41)を抵抗体(2)に押し付け、導電体用刷子(42)を導電体(5)に押し付けるように構成されている。
【0120】
この態様によれば、抵抗体用刷子(41)と抵抗体(2)との接続、及び導電体用刷子(42)と導電体(5)との電気的な接続を安定化させることができる、という利点がある。
【0121】
実施形態に係る第10の態様の可変抵抗器(100)では、第9の態様において、内壁(11)の軸方向(D1)から見たときに、抵抗体用刷子(41)と回転体(3)の回転の中心軸(A1)上の点とを結ぶ第1直線(L1)と、導電体用刷子(42)と中心軸(A1)上の点とを結ぶ第2直線(L2a、L2b)と、がなす角度(θ3a、θ3b)が、90度以上270度未満である。
【0122】
この態様によれば、抵抗体用刷子(41)と抵抗体(2)との接続、及び導電体用刷子(42)と導電体(5)との電気的な接続をより安定化させることができる、という利点がある。
【0123】
実施形態に係る第11の態様の可変抵抗器(100)では、第8~第10のいずれかの態様において、導電体用刷子(42)は、導電体(5)に向かって突出するように湾曲している導電体用湾曲部(421a、421b)を有する。導電体用湾曲部(421a、421b)は、円周方向(D2)に沿って導電体(5)に摺動する。
【0124】
この態様によれば、導電体用湾曲部(421a、421b)が撓みながら導電体(5)に接することで、導電体用刷子(42)と導電体(5)との電気的な接続を安定化させることができる、という利点がある。
【0125】
実施形態に係る第12の態様の可変抵抗器(100)では、第11の態様において、導電体用刷子(42)は、導電体用湾曲部(421a、421b)を複数有する。複数の導電体用湾曲部(421a、421b)は、内壁(11)の軸方向(D1)から見たときに、互いに重なるように配置されている。
【0126】
この態様によれば、導電体用刷子(42)と導電体(5)との機械的な接続箇所が増え、導電体用刷子(42)と導電体(5)との電気的な接続をより安定化させることができる、という利点がある。
【0127】
実施形態に係る第13の態様の可変抵抗器(100)では、第8~第12のいずれかの態様において、接点ユニット(4)は、導電体用刷子(42)を少なくとも2つ有する。少なくとも2つの導電体用刷子(42a、42b)は、回転体(3)の回転角度に関わらず、少なくとも2つの導電体用刷子(42a、42b)のうち少なくとも1つが導電体(5)に接するように配置されている。
【0128】
この態様によれば、回転体(3)の回転角度に関わらず、導電体用刷子(42)と導電体(5)との電気的な接続を維持することできる、という利点がある。
【0129】
実施形態に係る第14の態様の可変抵抗器(100)では、第2~第13のいずれかの態様において、基部(6)は、樹脂材料で形成されるフィルムである。
【0130】
この態様によれば、抵抗体(2)を、内壁(11)の円周方向(D2)に沿って内壁(11)に延設しやすいという利点がある。
【0131】
実施形態に係る第15の態様の可変抵抗器(100)では、第1~第14のいずれかの態様において、抵抗体用刷子(41)は、抵抗体(2)に向かって突出するように湾曲している抵抗体用湾曲部(411)を有する。抵抗体用湾曲部(411)は、円周方向(D2)に沿って抵抗体(2)に摺動する。
【0132】
この態様によれば、抵抗体用湾曲部(411)が撓みながら抵抗体(2)に接することで、抵抗体用刷子(41)と抵抗体(2)との電気的な接続を安定化することができる、という利点がある。
【0133】
実施形態に係る第16の態様の可変抵抗器(100)では、第15の態様において、抵抗体用刷子(41)は、抵抗体用湾曲部(411)を複数有する。複数の抵抗体用湾曲部(411)は、内壁(11)の軸方向(D1)から見たときに、互いに重なるように配置されている。
【0134】
この態様によれば、抵抗体用刷子(41)と抵抗体(2)との機械的な接続箇所が増え、抵抗体用刷子(41)と抵抗体(2)との電気的な接続をより安定化することができる、という利点がある。
【符号の説明】
【0135】
100 可変抵抗器
1 ケース
11 内壁
2 抵抗体
21 第1端
22 第2端
3 回転体
4 接点ユニット
41 抵抗体用刷子
411 抵抗体用湾曲部
42、42a、42b 導電体用刷子
421a、421b 導電体用湾曲部
43a、43b 導体
5 導電体
6 基部
61a 長辺
62 複数の端子部
62a 第1端子部
62b 第2端子部
62c 第3端子部
D1 軸方向
D2 円周方向
D3 長尺方向
A1 中心軸
L1 第1直線
L2a、L2b 第2直線
θ3a、θ3b 角度
図1
図2
図3
図4
図5