特開 2023-67315 輸送コンテナ

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公開特許公報(A)

(11)【公開番号】P2023067315

(43)【公開日】2023-05-16

(54)【発明の名称】輸送コンテナ

(51)【国際特許分類】

   B65D 90/00 20060101AFI20230509BHJP

【ＦＩ】

B65D90/00 F

【審査請求】未請求

【請求項の数】1

【出願形態】ＯＬ

(21)【出願番号】P 2021178418

(22)【出願日】2021-10-31

(71)【出願人】

【識別番号】520321535

【氏名又は名称】株式会社知財事業研究所

(74)【代理人】

【識別番号】100170449

【弁理士】

【氏名又は名称】山本 英彦

(72)【発明者】

【氏名】大賀 信幸

【テーマコード（参考）】

3E170

【Ｆターム（参考）】

3E170AA21

3E170WF01

3E170WF07

(57)【要約】      （修正有）

【課題】輸送コンテナを上下に積層した際に上側のコンテナが横ずれしない輸送コンテナを提供する。
【解決手段】輸送コンテナは、直方体のコンテナ本体と、コンテナ本体の上面に設けられた第１の係合部と、コンテナの下面に設けられた第２の係合部とを備えており、第1の係合部は前後方向に間隔を置いて左右方向に延在する一対の凸部として形成され、第2係合部は前後方向に間隔をおいて左右方向に延在する一対の凹部として形成されている。第２の係合部は、いわゆるフォークリフトの一対の爪が入る位置関係にある。
【選択図】なし

【特許請求の範囲】

【請求項1】

直方体のコンテナ本体と、コンテナ本体の上面に設けられた第１の係合部と、コンテナの下面に設けられた第２の係合部とを備える輸送コンテナ。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本発明は、物資の輸送に利用される輸送コンテナに関する。

【背景技術】

【0002】

従来より、大量の物資の輸送には輸送コンテナが利用されている。「コンテナ」は、サイズや仕様が規格化されており、大量の雑貨物を安価に、安全に輸送することが可能としている。

【0003】

例えば、特許文献１に記載のコンテナは、輸送コンテナがクレーンにより上下方向に積層されている。

【先行技術文献】

【特許文献】

【0004】

【特許文献1】特開２００１－２２０８４６号公報

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0005】

しかし、輸送コンテナを積層した際に横ずれが発生し、上側の輸送コンテナが落下するという危険があった。

【課題を解決するための手段】

【0006】

上述のような課題を解決すべく本発明の発明者が鋭意検討したところ、本発明に係る上下方向に積層される輸送コンテナの下側の輸送コンテナの上面に大１の係合部を設け、上側の輸送コンテナの下面に、第１の係合部と係合する第２の係合部を設けることで、横ずれを防止できることを見出した。

【0007】

（１）本発明に係る輸送コンテナは、直方体のコンテナ本体と、コンテナ本体の上面に設けられた第１の係合部と、コンテナの下面に設けられた第２の係合部とを備える。

【発明の効果】

【0008】

本発明によれば、積層された際に横ずれしない輸送コンテナを提供できる。

【発明を実施するための形態】

【0009】

本実施形態に係るコンテナについて図面を参照しつつ説明する。ここで、本明細書において係合とは、要素と要素を互いに繋ぎ合わせ所定の方向への移動を規制する関係をいう。

【0010】

コンテナは、直方体のコンテナ本体と、コンテナ本体の上面に設けられた第１の係合部と、コンテナの下面に設けられた第２の係合部とを備える。

【0011】

コンテナ本体は、上面、下面、前面、後面、左面、右面の６面からなる直方体の箱状に形成されており、内部に収容空間を有する。コンテナ本体の収容空間は、貨物を収容されたり、居住空間として利用される。

【0012】

第１の係合部は、コンテナ本体の上面に設けられている。本実施形態において、第１の係合部は、前後方向に間隔をおいて左右方向に延在する一対の凸部として形成されている。

【0013】

第２の係合部は、コンテナ本体の下面に設けられている。本実施形態において、第２の係合部は、前後方向に間隔をおいて左右方向に延在する一対の凹部として形成されている。第２の係合部は、いわゆるフォークリフトの一対の爪が入る位置関係にある。

【0014】

複数のコンテナを上下に積層する際に、第１の係合部と第２の係合部とは係合して、上側のコンテナが下側のコンテナに対して前後方向に移動することを規制する。

【0015】

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。

【産業上の利用可能性】

【0016】

本発明は、輸送コンテナに好適に利用できる。