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特開2023-67376三脚連結固定具及び三脚の連結固定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023067376
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】三脚連結固定具及び三脚の連結固定方法
(51)【国際特許分類】
   F16M 11/22 20060101AFI20230509BHJP
   F16B 12/44 20060101ALI20230509BHJP
   F16B 7/04 20060101ALI20230509BHJP
   F16M 13/00 20060101ALI20230509BHJP
   E04H 15/34 20060101ALI20230509BHJP
【FI】
F16M11/22 J
F16B12/44 Z
F16B7/04 301M
F16M11/22 G
F16M11/22 F
F16M13/00 S
E04H15/34 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021178546
(22)【出願日】2021-11-01
(71)【出願人】
【識別番号】301032735
【氏名又は名称】プラス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002022
【氏名又は名称】弁理士法人コスモ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 大路朗
(72)【発明者】
【氏名】南 俊允
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 隆之
【テーマコード(参考)】
2E141
3J024
3J039
【Fターム(参考)】
2E141BB04
2E141CC04
2E141DD12
2E141DD24
2E141EE04
3J024AA04
3J024AA14
3J024BB04
3J024CA30
3J039AA11
3J039AB05
3J039BB01
3J039BB02
(57)【要約】
【課題】連結固定された三脚の外観上に現れ難く、見栄えに優れた三脚を実現することが可能な三脚連結固定具及び三脚の連結固定方法を提供する。
【解決手段】三脚状に互いに交差された3本の角柱棒を連結して固定するための三脚連結固定具10であって、平板状の平板部12と、平板部12の外周部から等間隔で立ち上がる3つの立ち上がり部14と、を有し、3つの立ち上がり部14の各々は、平板部12の周方向に傾斜するように平板部12に対して同じ角度で立ち上がる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
三脚状に互いに交差された3本の棒状部材を連結して固定するための三脚連結固定具であって、
平板状の平板部と、
前記平板部の外周部から等間隔で立ち上がる3つの立ち上がり部と、を有し、
前記3つの立ち上がり部の各々は、前記平板部の周方向に傾斜するように該平板部に対して同じ角度で立ち上がることを特徴とする三脚連結固定具。
【請求項2】
前記3つの立ち上がり部の各々は、前記平板部から外側に開く形で立ち上がることを特徴とする請求項1に記載の三脚連結固定具。
【請求項3】
前記平板部は略六角形状であり、
前記3つの立ち上がり部の各々は、前記平板部の互いに隣接しない3辺から板状に立ち上がることを特徴とする請求項1又は2に記載の三脚連結固定具。
【請求項4】
前記3つの立ち上がり部の各々は、前記平板部から立ち上がる角部がR状に面取りされていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の三脚連結固定具。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の三脚連結固定具を用いて三脚状に互いに交差された3本の棒状部材を連結して固定する三脚の連結固定方法であって、
前記3本の棒状部材が交差する交差位置の上側又は下側の少なくとも一方において、前記平板部が前記3本の棒状部材に囲まれるように前記三脚連結固定具を配置する配置工程と、
前記3つの立ち上がり部の各々を、前記3本の棒状部材の前記平板部側に向けられた面に固定する固定工程と、
を備えることを特徴とする三脚の連結固定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、三脚連結固定具及び三脚の連結固定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、衣類や道具類等を吊り下げるための支柱として、あるいはタープやテント等の骨組みとして使用される三脚の交差部を連結して固定するための連結固定具が提案されている。例えば特許文献1には、3本の管体を交差させ、その交差部において各管体にボルト挿通孔を穿設し、各ボルト挿通孔に三又ボルトを挿通してナットで締結することで一体とした三又構造体が開示されている。また、特許文献2には、3本の支柱を交差させ、その交差部において各支柱に挿通孔を穿設するとともに枢軸が三方に突設された枢軸体を配置し、各挿通孔を介して各枢軸の先端に支柱を取り付けてナットで螺着することで一体に連結した三脚の支持構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-42785号公報
【特許文献2】実開平2-12598号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の三又構造体及び三脚の支持構造は、一体に連結固定された三脚を外側から視た場合に、いずれも外観上にナットや三又ボルト、枢軸体の一部が顕著に現れており、三脚の見栄えが損なわれていた。
【0005】
本発明は、連結固定された三脚の外観上に現れ難く、見栄えに優れた三脚を実現することが可能な三脚連結固定具及び三脚の連結固定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の三脚連結固定具は、三脚状に互いに交差された3本の棒状部材を連結して固定するための三脚連結固定具であって、平板状の平板部と、前記平板部の外周部から等間隔で立ち上がる3つの立ち上がり部と、を有し、前記3つの立ち上がり部の各々は、前記平板部の周方向に傾斜するように該平板部に対して同じ角度で立ち上がることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、連結固定された三脚の外観上に現れ難く、見栄えに優れた三脚を実現することが可能な三脚連結固定具及び三脚の連結固定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る三脚連結固定具により連結固定された三脚を備えるサイドテーブルの全体を示す斜視図であり、Qは三脚連結固定具近傍を拡大した斜視図である。
図2】第1実施形態に係る三脚連結固定具により連結固定された三脚を備えるサイドテーブルを下側から視た平面図である。
図3】第1実施形態に係る三脚連結固定具の平面図である。
図4】第1実施形態に係る三脚連結固定具の正面図である。
図5】第2実施形態に係る三脚連結固定具により連結固定されたタープの全体を示す斜視図である。
図6】第2実施形態に係る三脚連結固定具により連結固定された三脚を備えるタープにおいて、三脚の交差位置を斜め上方から視た拡大斜視図である。
図7】第2実施形態に係る三脚連結固定具の平面図である。
図8】第2実施形態に係る三脚連結固定具の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(第1実施形態)
以下、図1図4を参照して本発明の第1実施形態を説明する。第1実施形態では、例えば図1に示すようなサイドテーブル2の三脚6を連結固定する三脚連結固定具10について例示する。図1に示すように、サイドテーブル2は、天板4と、脚部としての三脚6とを備えている。天板4は、平面視において略三角形状をなし(図2参照)、一定の厚みを有している。三脚6は、互いに交差された3本の角柱棒(棒状部材)8から構成され、その下端部が接地される。三脚6を構成する3本の角柱棒8は、木製で断面四角形状の同じ角柱部材であり、長さ寸法や断面の幅寸法等が等しくなっている。
【0010】
三脚6を構成する3本の角柱棒8は、夫々その一端から等しい距離位置において等しい交差角度で交差され、その交差位置P1で三脚連結固定具10により互いに連結固定されている。このため三脚6では、3本の角柱棒8の下端部の高さ位置及び上端部の高さ位置が揃えられた形となっている。なお、本実施形態では、三脚6の全体高さにおける略2/3の高さ位置に3本の角柱棒8の交差位置P1が設けられている。また、三脚6の交差位置P1の下側に三脚連結固定具10が取り付けられている。
【0011】
サイドテーブル2を構成する天板4の下面には、天板4と同形状で天板4より一回り小さな板状の下面板9が貼り合わされている。高さ位置が揃えられた3本の角柱棒8の上端部は、平坦状に削られて下面板9に接続され、下面板9の表側からビス止めにより固定されている。3本の角柱棒8を固定するビスの頭部は、下面板9に貼り合わされた天板4により覆われている。一方、高さ位置が揃えられた3本の角柱棒8の下端部は、平坦状とはされておらず、各下端部の角部において点で設置面に設置されるようになっている。これにより、設置されたサイドテーブル2のデザイン性を高めることができる。
【0012】
三脚連結固定具10について詳しく説明する。三脚連結固定具10は、金属製とされ、図3及び図4に示すように、平板状の平板部12と、平板部12の外周部から板状に立ち上がる3つの立ち上がり部14と、を有している。平板部12及び各立ち上がり部14は、金属加工により一体成形され、一定の厚みを有する強固な構成とされている。
【0013】
図2に示すように、三脚連結固定具10は、3つの立ち上がり部14の各板面が、三脚6を構成する3本の角柱棒8の交差位置P1近傍において各角柱棒8の内側に向けられた面に夫々当接する形で、ネジ止めされることにより三脚6に取り付けられる。以下では、平板部12に対して各立ち上がり部14が立ち上がる側を三脚連結固定具10の表側、その反対側を三脚連結固定具10の裏側として説明する。
【0014】
平板部12は、平面視において略六角形状をなしている。具体的には、平板部12は、その外周部のうち、平面視において互いに隣接しない3つの端辺(以下、「第1端辺12a」という。)の長さが等しく、2つの第1端辺12cの間を繋ぐとともに互いに隣接しない3つの端辺(以下、「第2端辺12b」という。)の長さが等しくなっている。第1端辺12aと第2端辺12bの間には、平面視において曲線状に切り欠かれてなる切欠部12cが設けられている。切欠部12cが設けられていることにより、第1端辺12aと第2端片12bは略等しい長さとなっている。また、対辺を構成する3組の第1端辺12aと第2端辺12bは、いずれも非平行となっている。このように平板部12は、平面視において変形六角形状をなしている。
【0015】
3つの立ち上がり部14は、同形状、同寸法であり、平板部12の外周部のうち各第1端辺12aの全域から夫々立ち上がっている。各立ち上がり部14は、第1端辺12aから立ち上がる部分が矩形板状とされ、その先端部分が円形板状とされている。各立ち上がり部14における矩形板状の部分と円形板状の部分は同一平面上に連続しており、同じ厚みで設けられている。各立ち上がり部14の円形板状の部分には、三脚連結固定具10を三脚6に取り付ける際にネジを挿通させるためのネジ孔14aが設けられている。各ネジ孔14aは、皿ネジを内側(平板部12側)から締結できるように外側(平板部12側とは反対側)から内側に向けて拡径された円錐形状の貫通孔(皿ザグリ)となっている。
【0016】
図4に示すように、各立ち上がり部14は、平板部12から立ち上がる角部の外側(平板部12側とは反対側)がR状に面取りされている。また、図3に示すように、各立ち上がり部14は、三脚連結固定具10を表側から視た平面視において、平板部12の周方向に時計回りに傾斜するように平板部12に対して夫々同じ角度で立ち上がっている。さらに、各立ち上がり部14は、平板部12から外側(平板部12側とは反対側)に開く形で夫々同じ角度で傾斜して立ち上がっている。換言すれば、平板部12と立ち上がり部14のなす角θは鈍角とされている。従って、各立ち上がり部14は、平板部12の中心位置C1を対称点として点対称となるように設けられている。
【0017】
なお、各立ち上がり部14における平板部12の周方向への傾斜角度及び平板部12から外側に開く傾斜角度は、三脚連結固定具10の取り付け対象となる三脚6を構成する3本の角柱棒8の交差角度に応じて決定することができる。換言すれば、各立ち上がり部14における平板部12の周方向への傾斜角度及び平板部12から外側に開く傾斜角度に応じて3本の角柱棒8の交差角度を決定することができる。
【0018】
次に、実施形態に係る三脚連結固定具10を用いて、三脚6を構成する3本の角柱棒8を連結して固定する連結固定方法について説明する。まず、3本の角柱棒8が交差する交差位置P1の上側又は下側の少なくとも一方において、平板部12が3本の角柱棒8に囲まれるように三脚連結固定具10を配置する(配置工程)。上述したサイドテーブル2を構成する三脚6の例では、3本の角柱棒8の交差位置P1の下側にのみ三脚連結固定具10が取り付けられている。三脚連結固定具10は、3本の角柱棒8の交差位置P1や要求される連結固定の強度等に応じて交差位置P1の上側又は下側のいずれか、あるいは上下両側に取り付けることができる。
【0019】
交差位置P1の下側に三脚連結固定具10を配置する場合、その裏側を上方に向けて平板部12と交差位置P1との間にわずかな隙間S(図1のQ部拡大図参照)を空けた形で三脚連結固定具10を配置する。このとき、交差位置P1の下側において、各立ち上がり部14の外側の面(平板部12側とは反対側の面)が3本の角柱棒8の内側の面(平板部12側に向けられた面、3本の角柱棒8が互いに向かい合った面)に当接するように三脚連結固定具10を配置する。なお、交差位置P1の上側に三脚連結固定具10を配置する場合は、その表側を上方に向けて三脚連結固定具10を配置する。
【0020】
次に、3本の角柱棒8の間に配置された各立ち上がり部14を、3本の角柱棒8の内側の面に固定する(固定工程)。このとき、各立ち上がり部14に設けられたネジ孔14aにその内側から皿ネジを締結することにより、各立ち上がり部14と各角柱棒8との間を固定する。以上の手順により、三脚6を構成する3本の角柱棒8の間に三脚連結固定具10を取り付けることができ、3本の角柱棒8の間を連結して固定することができる。
【0021】
以上説明したように本実施形態に係る三脚連結固定具10では、各立ち上がり部14が平板部12の周方向に傾斜するように平板部12に対して同じ角度で立ち上がっている。このため、三脚6を構成する3本の角柱棒8の交差角度に応じて、3本の角柱棒8の交差位置P1の近傍において各立ち上がり部14の外側の面を各角柱棒8内側の面に当接させた形で三脚連結固定具10を配置することができる。そして、各立ち上がり部14のネジ孔14aにその内側からネジ止め等することにより、3本の角柱棒8の内側の面に各立ち上がり部14を固定することができる。
【0022】
以上のようにして3本の角柱棒8の間に取り付けられた三脚連結固定具10は、3本の角柱棒8の交差位置P1の下側で3本の角柱棒8の間に配置されるため、三脚6を外側から視たときに視認され難いものとされる。さらに、三脚連結固定具10を各角柱棒8に固定するためのネジの頭部についても、各立ち上がり部14のネジ孔14aの内側に現れるため、三脚6を外側から視たときに視認され難いものとされる。このように三脚連結固定具10は、連結固定された三脚6の外観上に現れ難く、その結果、見栄えに優れた三脚6及びサイドテーブル2を実現することができる。
【0023】
また、三脚連結固定具10では、各立ち上がり部14は、平板部12から外側に開く形で立ち上がっている。このため、三脚6を構成する3本の角柱棒8の様々な交差角度に応じて、各角柱棒8を三脚連結固定具10により連結固定することができる。
【0024】
また、三脚連結固定具10では、平板部12は略六角形状であり、各立ち上がり部14は、平板部12の互いに隣接しない3辺である第1端辺12aから板状に立ち上がっている。これにより、互いに同じ交差角度で交差された3本の角柱棒8の内側の面に各立ち上がり部14の外側の面を当接させた形で三脚連結固定具10を配置するための三脚連結固定具10の具体的な構成を提供することができる。
【0025】
また、三脚連結固定具10では、各立ち上がり部14は、平板部12から立ち上がる角部の外側がR状に面取りされている。このため、当該角部により角柱棒8の内側の面に傷等が付くことを防止することができる。また、面取りされた部分では立ち上がり部14の外側の面と角柱棒8の内側の面との間に隙間が生じるため、三脚連結固定具10により連結固定された3本の角柱棒8の交差位置P1近傍において各角柱棒8に内側方向に撓もうとする応力が生じた場合に、当該応力を上記隙間によって解放させることができる。
【0026】
また、三脚6の連結固定方法は、3本の角柱棒8が交差する交差位置P1の上側又は下側の少なくとも一方において、平板部12が3本の角柱棒8に囲まれるように三脚連結固定具10を配置する配置工程と、3つの立ち上がり部14の各々を、3本の角柱棒8の平板部12側に向けられた面に固定する固定工程と、を備える。これにより、3本の角柱棒8の間を三脚連結固定具10により連結して固定しながら、三脚連結固定具10を三脚6の外観上に現れ難い形で3本の角柱棒8の間に取り付けることができる。
【0027】
(第2実施形態)
次に、図5図8を参照して本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態では、例えば図5に示すようなタープ52の三脚56を連結固定する三脚連結固定具60について例示する。図5に示すように、タープ52は、布部54と、フレームとしての三脚56とを備えている。三脚56は、互いに交差された3本の角柱棒58から構成され、その下端部が接地される。三脚56を構成する3本の角柱棒58は、木製で断面四角形状の同じ角柱部材であり、長さ寸法や断面の幅寸法等が等しくなっている。
【0028】
三脚56を構成する3本の角柱棒58は、その長さ寸法が第1実施形態における3本の角柱棒8の長さ寸法よりも長く、その交差位置P2は第1実施形態における3本の角柱棒8の交差位置P1よりも高い位置に設けられている。そして、3本の角柱棒58の交差角度は、その鋭角部分の交差角度が第1実施形態における3本の角柱棒8の鋭角部分の交差角度よりも小さくされている。このため交差位置P2の近傍では、3本の角柱棒58の間が、第1実施形態における交差位置P1の近傍の3本の角柱棒58の間よりも狭くなっている。
【0029】
タープ52では、交差位置P2の下側において3本の角柱棒58の間に形成される3つ空間のうち2つの空間に布部54が張られている。また、図6に示すように、タープ52では、交差位置P2の上側及び下側の両側に夫々三脚連結固定具60が取り付けられている。(図6では、説明のため3本の角柱棒58のうち1本を透過図で示している)。このように交差位置P2の上下両側に夫々三脚連結固定具60が取り付けられることにより、タープ52では、3本の角柱棒58が2つの三脚連結固定具60によって強固に連結固定されている。
【0030】
三脚連結固定具60は、第1実施形態の三脚連結固定具10と同様に、金属製とされ、平板状の平板部62と、平板部62の外周部から板状に立ち上がる3つの立ち上がり部64と、を有している(図7及び図8参照)。また、第1実施形態の三脚連結固定具10と同様に、平板部62が第1端辺62a、第2端辺62b、及び切欠部62cを有する変形六角形状とされ、各立ち上がり部64にはネジ孔64aが設けられている。そして、3つの立ち上がり部64は、平板部62の中心位置C2を対称点として点対称となるような形で各第1端辺62aの全域から夫々立ち上がっている。三脚連結固定具60は、第1端辺62a及び第2端辺62bの長さ関係、及び各立ち上がり部64の立ち上がり角度が、第1実施形態における三脚連結固定具10のものと異なっている。
【0031】
平板部62では、第1端辺62aの長さと第2端辺62bの長さが異なっている(第1端辺62aの長さ>第2端辺62bの長さ)。また、各立ち上がり部64において、平板部62の周方向に時計回りに傾斜する傾斜角度は、第1実施形態における三脚連結固定具10の傾斜角度よりも小さくされている。さらに、各立ち上がり部64において、平板部62から外側に開く形で傾斜する傾斜角度は、第1実施形態における三脚連結固定具10の傾斜角度よりも小さくされている。このため各立ち上がり部64は、第1実施形態の三脚連結固定具10における各立ち上がり部14と比較して、平板部62に対してより垂直に近い形で立ち上がっている。
【0032】
上述したように各立ち上がり部64が平板部62に対して垂直に近い形で立ち上がっていることにより、三脚連結固定具60を配置する3本の角柱棒58の間が狭い場合であっても、3本の角柱棒58の内側の面に各立ち上がり部64の外側の面を当接させた形で三脚連結固定具60を配置することができる。
【0033】
以上説明したように第2実施形態に係る三脚連結固定具10は、3本の角柱棒58の交差位置P2の上下両側で夫々3本の角柱棒58の間に配置されるため、三脚56を外側から視たときに視認され難いものとされる。さらに、三脚連結固定具60を各角柱棒58に固定するためのネジの頭部についても、三脚56を外側から視たときに視認され難いものとされる。このように三脚連結固定具60は、連結固定された三脚56の外観上に現れ難く、その結果、見栄えに優れた三脚56及びタープ52を実現することができる。
【0034】
なお、以上説明した実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。例えば、上記の実施形態では、三脚6,56を構成する3本の角柱棒8,58に対して三脚連結固定具10,60を皿ネジで固定する例を示したが、他の種類のネジで固定してもよく、ネジ止め以外の他の固定方法で固定してもよい。
【符号の説明】
【0035】
2 サイドテーブル 4 天板
6 三脚 8 角柱棒
10 三脚連結固定具 12 平板部
12a 第1端辺 12b 第2端辺
12c 切欠部 14 立ち上がり部
14a ネジ孔 52 タープ
54 布部 56 三脚
58 角柱棒 60 三脚連結固定具
62 平板部 62a 第1端辺
62b 第2端辺 62c 切欠部
64 立ち上がり部 64a ネジ孔
C1,C2 中心位置
P1,P2 交差位置
S (平板部と交差位置との間の)隙間
θ (平板部と立ち上がり部のなす)角
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8