(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023067485
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】軸受
(51)【国際特許分類】
F16C 33/58 20060101AFI20230509BHJP
F16C 19/36 20060101ALI20230509BHJP
F16C 41/00 20060101ALI20230509BHJP
【FI】
F16C33/58
F16C19/36
F16C41/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021178769
(22)【出願日】2021-11-01
(71)【出願人】
【識別番号】000229335
【氏名又は名称】日本トムソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136098
【弁理士】
【氏名又は名称】北野 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100137246
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 勝也
(74)【代理人】
【識別番号】100158861
【弁理士】
【氏名又は名称】南部 史
(74)【代理人】
【識別番号】100194674
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 覚史
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 諒
【テーマコード(参考)】
3J217
3J701
【Fターム(参考)】
3J217JC10
3J701AA13
3J701AA25
3J701AA42
3J701AA54
3J701AA62
3J701BA54
3J701BA56
3J701FA31
(57)【要約】
【課題】回転精度を向上させることが可能な軸受を提供する。
【解決手段】軸受は、第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、第1軌道面に対向する第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、第1軌道面および第2軌道面により規定される円環状の転走路に配置される複数の転動体とを備える。第1軌道部材および第2軌道部材のうち少なくとも一方の軌道部材には、上記少なくとも一方の軌道部材を径方向に貫通する穴であって上記転走路に連通する転動体投入口が形成されている。上記軸受は、転動体投入口に配置される第1蓋部材と、第1蓋部材から見て上記転走路と反対側に配置され、第1蓋部材に接触し、径方向に見て第1蓋部材と重なるように配置され、上記少なくとも一方の軌道部材に固定される第2蓋部材とを備える。第2蓋部材は、転動体投入口を塞ぐように配置されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
円環状の第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、
前記第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、
前記第1軌道面および前記第2軌道面により規定される円環状の転走路に前記第1軌道面および前記第2軌道面に接触するように配置される複数の転動体と、を備え、
前記第1軌道部材および前記第2軌道部材のうち少なくとも一方の軌道部材には、前記少なくとも一方の軌道部材を径方向に貫通する穴であって前記転走路に連通する転動体投入口が形成されており、
前記転動体投入口に配置される第1蓋部材であって、前記複数の転動体が接触し、前記第1軌道面または前記第2軌道面に対向するとともに前記転走路を規定する第3軌道面を前記径方向の内面に有する前記第1蓋部材と、
前記第1蓋部材から見て前記転走路と反対側に配置され、前記第1蓋部材に接触し、前記径方向に見て前記第1蓋部材と重なるように配置され、前記少なくとも一方の軌道部材に固定される第2蓋部材と、をさらに備え、
前記第2蓋部材は、前記転動体投入口を塞ぐように配置されている、軸受。
【請求項2】
前記第2蓋部材は、前記転動体投入口を取り囲む穴壁面に接触する蓋面を有し、
前記穴壁面には、第1ネジ部が形成されており、
前記蓋面には、前記第1ネジ部に噛み合う第2ネジ部が形成されている、請求項1に記載の軸受。
【請求項3】
前記第2蓋部材は、前記第1蓋部材よりも硬度が低い材料により構成されている、請求項1または請求項2に記載の軸受。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、軸受に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、軸受の外輪に転動体の投入口が形成されるとともに、当該投入口を塞ぐ蓋部材が配置されることが知られている。この種の技術が、例えば特許文献1から特許文献3に開示されている。
【0003】
特許文献1には、外輪に形成される転動体投入口に蓋部材が配置され、当該蓋部材がピンによって外輪に固定されることが開示されている。特許文献2には、転動体投入口を塞ぐ蓋部材が、基体および圧着板の2つの部材を含むことが開示されている。特許文献3には、転動体投入口を塞ぐ蓋部材に給脂穴が形成されることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8-93757号公報
【特許文献2】特開2000-65080号公報
【特許文献3】特開2021-11918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される軸受では、蓋部材が1本のピンのみによって外輪に対して固定されているため、蓋部材の軌道面に接触する転動体が大きな負荷を受けるのは困難である。このため、蓋部材の軌道面の位置を安定させるのが困難であり、蓋部材の軌道面と外輪の軌道面との間に位置ずれが生じ易くなる。したがって、従来の軸受では、軌道輪と蓋部材との間の軌道面の位置ずれに起因する回転精度の低下について改善の余地がある。
【0006】
本開示の目的は、回転精度を向上させることが可能な軸受を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に従った軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、第1軌道面および第2軌道面により規定される円環状の転走路に第1軌道面および第2軌道面に接触するように配置される複数の転動体と、を備えている。第1軌道部材および第2軌道部材のうち少なくとも一方の軌道部材には、上記少なくとも一方の軌道部材を径方向に貫通する穴であって上記転走路に連通する転動体投入口が形成されている。上記軸受は、転動体投入口に配置される第1蓋部材であって、複数の転動体が接触し、第1軌道面または第2軌道面に対向するとともに上記転走路を規定する第3軌道面を径方向の内面に有する第1蓋部材と、第1蓋部材から見て上記転走路と反対側に配置され、第1蓋部材に接触し、径方向に見て第1蓋部材と重なるように配置され、上記少なくとも一方の軌道部材に固定される第2蓋部材と、をさらに備えている。第2蓋部材は、転動体投入口を塞ぐように配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、回転精度を向上させることが可能な軸受を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、実施の形態に係る軸受の構成を全体的に示す斜視図である。
【
図2】
図2は、実施の形態に係る軸受の径方向に沿った断面を示す図である。
【
図3】
図3は、実施の形態に係る軸受の幅方向に垂直な断面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[実施形態の概要]
本開示に従った軸受は、円環状の第1軌道面を外周面に有する第1軌道部材と、第1軌道面に対向する円環状の第2軌道面を内周面に有する第2軌道部材と、第1軌道面および第2軌道面により規定される円環状の転走路に第1軌道面および第2軌道面に接触するように配置される複数の転動体と、を備えている。第1軌道部材および第2軌道部材のうち少なくとも一方の軌道部材には、上記少なくとも一方の軌道部材を径方向に貫通する穴であって上記転走路に連通する転動体投入口が形成されている。上記軸受は、転動体投入口に配置される第1蓋部材であって、複数の転動体が接触し、第1軌道面または第2軌道面に対向するとともに上記転走路を規定する第3軌道面を径方向の内面に有する第1蓋部材と、第1蓋部材から見て上記転走路と反対側に配置され、第1蓋部材に接触し、径方向に見て第1蓋部材と重なるように配置され、上記少なくとも一方の軌道部材に固定される第2蓋部材と、をさらに備えている。第2蓋部材は、転動体投入口を塞ぐように配置されている。
【0011】
上記軸受では、転動体投入口に第1蓋部材が配置されるとともに当該転動体投入口を塞ぐように第2蓋部材が配置され、当該第2蓋部材が軌道部材に固定されている。このため、第1蓋部材の位置ずれを第2蓋部材によって抑制することができ、第3軌道面が第1軌道面または第2軌道面に対して位置ずれするのを抑制することができる。したがって、上記軸受によれば、蓋部材の軌道面と軌道部材の軌道面との間の位置ずれを抑制することが可能であり、従来の軸受に比べて回転精度を向上させることができる。
【0012】
上記軸受において、第2蓋部材は、転動体投入口を取り囲む穴壁面に接触する蓋面を有していてもよい。上記穴壁面には、第1ネジ部が形成されていてもよい。上記蓋面には、第1ネジ部に噛み合う第2ネジ部が形成されていてもよい。この構成によれば、第1ネジ部および第2ネジ部を互いに噛み合わせることにより、第2蓋部材を軌道部材に対して簡単且つ確実に固定することができる。
【0013】
上記軸受において、第2蓋部材は、第1蓋部材よりも硬度が低い材料により構成されていてもよい。この構成によれば、第2蓋部材が第1蓋部材よりも硬度が高い材料により構成される場合に比べて、第1ネジ部および第2ネジ部をより容易に噛み合わせることができる。
【0014】
[実施形態の具体例]
次に、本開示の軸受の具体的な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照符号を付し、その説明は繰り返さない。
【0015】
まず、本実施の形態に係る軸受1の構成を、
図1~
図3に基づいて説明する。
図1は、軸受1の構成を全体的に示す斜視図である。
図2は、軸受1の径方向に沿った断面図である。
図3は、軸受1の幅方向に垂直な断面図である。
【0016】
本実施の形態に係る軸受1は、転動体として円筒ころを備える転がり軸受である。
図1に示すように、軸受1は、円環形状を有する第1軌道部材10(内輪)と、第1軌道部材10よりも径が大きい円環形状を有するとともに第1軌道部材10を取り囲む第2軌道部材20(外輪)と、を主に備えている。第1軌道部材10は、第1内周面11および第1内周面11と反対の第1外周面12を有しており(
図3)、円環状の第1軌道面13を第1外周面12に有している(
図2)。
図2に示すように、本実施の形態における第1軌道面13は、第1傾斜面13Aと、幅方向D1において第1傾斜面13Aと対称な第2傾斜面13Bとを含み、断面視V字状の溝を規定している。第1傾斜面13Aおよび第2傾斜面13Bは、上記溝の底部において繋がっている。
図2の断面視において、第1傾斜面13Aおよび第2傾斜面13Bは、幅方向D1および径方向D2(
図1中において幅方向D1に垂直な方向)の両方向に対して約45°の角度を成して傾斜している。
【0017】
第2軌道部材20は、第2内周面21および第2内周面21と反対の第2外周面22を有しており(
図3)、円環状の第2軌道面25を第2内周面21に有している(
図2)。
図2に示すように、第2軌道面25は、径方向D2において第1軌道面13に対向しており、径方向D2において第1軌道面13と対称である。具体的には、本実施の形態における第2軌道面25は、第3傾斜面25Aと、幅方向D1において第3傾斜面25Aと対称な第4傾斜面25Bとを含み、断面視V字状の溝を規定している。第3傾斜面25Aおよび第4傾斜面25Bは、上記溝の底部において繋がっている。
図2の断面視において、第3傾斜面25Aおよび第4傾斜面25Bは、幅方向D1および径方向D2の両方向に対して約45°の角度を成して傾斜している。
【0018】
第1軌道部材10と第2軌道部材20との間には、第1軌道面13および第2軌道面25により規定される円環状の転走路(空間)が形成されている。
図2に示すように、軸受1は、上記転走路において第1軌道面13および第2軌道面25に接触するように配置される複数の転動体40を備えている。本実施の形態における転動体40は、円筒ころであるが、これに限定されない。
図3に示すように、複数の転動体40は、第1軌道部材10と第2軌道部材20との間の上記転走路において周方向に並べて配置されている。周方向に隣接する転動体40同士の間には、樹脂製のセパレータ41が配置されている。
本実施の形態では、第2軌道部材20には、上記転走路に連通する転動体投入口23(
図1~
図3)が形成されている。転動体投入口23は、上記転走路へ転動体40を投入するための部分であり、第2軌道部材20のうち周方向の一部を径方向D2に貫通する穴である(
図3)。
図1に示すように、本実施の形態における転動体投入口23は、径方向D2に見て円形を有しているが、これに限定されない。
【0019】
図2に示すように、軸受1は、第1蓋部材31と、第2蓋部材32と、ピン50と、をさらに備えている。第1蓋部材31は、転動体投入口23に配置されており、転動体投入口23を塞ぐように配置されている。より具体的には、外輪20は、転動体投入口23を取り囲む穴壁面23Aを有しており、第1蓋部材31は、穴壁面23Aに対して周方向の全体にわたって接触している。
【0020】
第1蓋部材31は、ピン50によって第2軌道部材20に対して固定されている。より具体的には、
図2に示すように、第1蓋部材31および第2軌道部材20には、幅方向D1に連通する貫通穴がそれぞれ形成されている。これらの貫通穴にピン50が挿入されることによって、第1蓋部材31が第2軌道部材20に対して固定されている。ピン50は、例えば円柱形状を有しているが、これに限定されない。
【0021】
図2に示すように、第1蓋部材31は、第3軌道面33を径方向D2の内面に有している。第3軌道面33は、複数の転動体40が接触する面である。本実施の形態における第3軌道面33は、径方向D2において第1軌道面13に対向するとともに上記転走路を規定する。第3軌道面33は、径方向D2において第1軌道面13と対称になっている。具体的には、本実施の形態における第3軌道面33は、第5傾斜面33Aと、幅方向D1において第5傾斜面33Aと対称である第6傾斜面33Bとを含み、第1軌道面13と反対向きのV字状の溝を規定している。
図2に示すように、第5傾斜面33Aおよび第6傾斜面33Bは、上記溝の底部において繋がっている。
図2の断面視において、第5傾斜面33Aおよび第6傾斜面33Bは、幅方向D1および径方向D2の両方向に対して約45°の角度を成して傾斜している。
図2に示すように、第5傾斜面33Aは、第2傾斜面13Bに対して略平行である。第6傾斜面33Bは、第1傾斜面13Aに対して略平行である。
【0022】
第2蓋部材32は、第1蓋部材31から見て上記転走路と反対側(本実施の形態では径方向D2の外側)に配置され、第1蓋部材31に接触している。本実施の形態における第2蓋部材32は、第1蓋部材31よりも径方向D2に薄い円板状の部材である。第2蓋部材32は、径方向D2に見て第1蓋部材31と重なるとともに転動体投入口23を塞ぐように配置されている。第2蓋部材32は、第1蓋部材31側を向く円形の内面(径方向D2の内面)を有している。第2蓋部材32の当該内面は、第1蓋部材31の径方向D2の外面(径方向D2において第3軌道面33と反対の面)以上の面積を有しており、当該外面に対して全体的に接触している。換言すると、第2蓋部材32は、径方向D2に見て第1蓋部材31の全体が遮蔽される(隠れる)ように、転動体投入口23に埋め込まれている。
【0023】
第2蓋部材32は、外周面が蓋面32A(
図2)となっている。蓋面32Aは、周方向の全体が転動体投入口23の穴壁面23Aに接触している。
【0024】
第2蓋部材32は、第2軌道部材20に固定されている。より具体的には、第2軌道部材20の穴壁面23Aには、第1ネジ部が形成されており、蓋面32Aには、当該第1ネジ部に噛み合う第2ネジ部が形成されている。本実施の形態における第2蓋部材32は、当該第1ネジ部および当該第2ネジ部が互いに噛み合うことによって、第2軌道部材20に固定されている。しかし、第2蓋部材32の第2軌道部材20に対する固定方法は、これに限定されない。
【0025】
本実施の形態における第1蓋部材31および第2蓋部材32は、例えば炭素鋼によって構成されている。本実施の形態では、第2蓋部材32は、第1蓋部材31よりも硬度が低い材料により構成されている。しかしこれに限定されず、第2蓋部材32は、第1蓋部材31よりも硬度が高い材料により構成されていてもよいし、第1蓋部材31と同等の硬度の材料により構成されていてもよい。
【0026】
図1に示すように、第2蓋部材32の径方向D2の外面(第1蓋部材31と反対の面)は、第2外周面22と略面一になっている。本実施の形態では、第2蓋部材32の上記外面に、径方向D2に見て多角形(例えば六角形)の凹部32Bが形成されている。凹部32Bに工具を嵌めて第2蓋部材32を回転させることにより、第2蓋部材32の締め込み量を調整することができる。
【0027】
以上の通り、本実施の形態に係る軸受1では、転動体投入口23に第1蓋部材31が配置されるとともに転動体投入口23を塞ぐように第2蓋部材32が配置され、第2蓋部材32が第2軌道部材20に固定されている。このため、第1蓋部材31の位置ずれを第2蓋部材32によって抑制し、第3軌道面33が第2軌道面25に対して径方向D2に位置ずれするのを抑制することができる。したがって、本実施の形態に係る軸受1によれば、第1蓋部材31の第3軌道面33と第2軌道部材20の第2軌道面25との間の位置ずれを抑制することができ、回転精度を向上させることができる。
【0028】
ここで、その他実施の形態について説明する。
【0029】
上記実施の形態では、第1軌道部材10が円環形状を有する場合を一例として説明したが、これに限定されない。本開示の軸受は、例えばカムフォロアにおいても適用可能である。この場合、第1軌道部材は、スタッドとなる。
【0030】
上記実施の形態では、転動体40が円筒ころである場合を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、ボールが転動体として採用されてもよい。
【0031】
上記実施の形態では、転動体投入口23が第2軌道部材20にのみ形成される場合を一例として説明したが、これに限定されない。転動体投入口23は、第1軌道部材10のみに形成されていてもよいし、第1軌道部材10および第2軌道部材20の両方に形成されていてもよい。第1軌道部材10に転動体投入口23が形成される場合には、第2蓋部材32は、ネジの噛み合いなどによって第1軌道部材10の転動体投入口の穴壁面に対して固定される。またこの場合には、第3軌道面33は、径方向D2において第2軌道面25に対して対向する。
【0032】
上記実施の形態では、第2蓋部材32が、第1ネジ部および第2ネジ部の噛み合いによって第2軌道部材20に固定される場合を一例として説明したが、これに限定されない。例えば、第2蓋部材32は、転動体投入口23内に圧入されることによって第2軌道部材20に固定されていてもよい。
【0033】
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0034】
1 軸受、10 第1軌道部材、11 第1内周面、12 第1外周面、13 第1軌道面、13A 第1傾斜面、13B 第2傾斜面、20 第2軌道部材、21 第2内周面、22 第2外周面、23 転動体投入口、23A 壁面、25 第2軌道面、25A 第3傾斜面、25B 第4傾斜面、31 第1蓋部材、32 第2蓋部材、32A 蓋面、32B 凹部、33 第3軌道面、33A 第5傾斜面、33B 第6傾斜面、40 転動体、41 セパレータ、50 ピン、D1 幅方向、D2 径方向。