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特開2023-67567部品実装装置及びフィーダの配置決定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023067567
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】部品実装装置及びフィーダの配置決定方法
(51)【国際特許分類】
   H05K 13/02 20060101AFI20230509BHJP
   H05K 13/04 20060101ALI20230509BHJP
【FI】
H05K13/02 B
H05K13/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021178945
(22)【出願日】2021-11-01
(71)【出願人】
【識別番号】000003399
【氏名又は名称】JUKI株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤池 大介
【テーマコード(参考)】
5E353
【Fターム(参考)】
5E353CC03
5E353CC04
5E353CC13
5E353DD05
5E353EE34
5E353EE36
5E353GG01
5E353HH30
5E353JJ22
5E353JJ43
5E353JJ48
5E353LL04
5E353LL06
5E353MM04
5E353MM08
5E353QQ01
(57)【要約】
【課題】実装効率の低下を抑制すること。
【解決手段】部品実装装置は、規定方向に配置される複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する複数のフィーダと、規定方向に配置される複数のノズルを有し供給位置に供給された部品を実装位置に配置された基板に実装する実装ヘッドと、フィーダの配置を決定する処理装置と、を備える。処理装置は、基板に実装される部品の数及び配置を規定する生産プログラムを取得する生産プログラム取得部と、数が閾値以下の部品を示す少数部品を供給するフィーダの配置を、生産プログラムで規定される部品の配置に基づいて決定する少数部品配置決定部と、数が閾値を超える部品を示す多数部品を供給するフィーダの配置を、生産プログラムで規定される部品の数に基づいて決定する多数部品配置決定部と、を有する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
規定方向に配置される複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する複数のフィーダと、
前記規定方向に配置される複数のノズルを有し前記供給位置に供給された部品を実装位置に配置された基板に実装する実装ヘッドと、
前記フィーダの配置を決定する処理装置と、を備え、
前記処理装置は、
前記基板に実装される部品の数及び配置を規定する生産プログラムを取得する生産プログラム取得部と、
前記数が閾値以下の部品を示す少数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の配置に基づいて決定する少数部品配置決定部と、
前記数が前記閾値を超える部品を示す多数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の数に基づいて決定する多数部品配置決定部と、を有する、
部品実装装置。
【請求項2】
前記少数部品配置決定部は、前記供給位置における前記少数部品の配置と、前記実装位置における前記少数部品の配置とが一致するように、前記少数部品を供給する前記フィーダの配置を決定する、
請求項1に記載の部品実装装置。
【請求項3】
前記実装ヘッドは、前記供給位置において、複数の前記ノズルで複数の前記少数部品を同時に保持する、
請求項2に記載の部品実装装置。
【請求項4】
前記実装ヘッドは、前記実装位置において、複数の前記少数部品を同時に実装する、
請求項3に記載の部品実装装置。
【請求項5】
前記多数部品配置決定部は、前記多数部品を供給する前記フィーダのグループを決定し、前記生産プログラムで規定される前記数が最も多い前記多数部品を供給するフィーダが前記グループの中央部に配置され、前記数が最も少ない前記多数部品を供給するフィーダが前記グループの端部に配置されるように、前記多数部品を供給する前記フィーダの配置を決定する、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の部品実装装置。
【請求項6】
前記多数部品配置決定部は、前記中央部から前記端部に向かって前記数が徐々に少なくなるように、前記フィーダの配置を決定する、
請求項5に記載の部品実装装置。
【請求項7】
前記多数部品を供給する前記フィーダは、前記少数部品を供給する前記フィーダよりも前記実装位置に近い位置に配置される、
請求項5又は請求項6に記載の部品実装装置。
【請求項8】
前記実装ヘッドは、前記供給位置において、複数のノズルで複数の前記多数部品を同時に保持する、
請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の部品実装装置。
【請求項9】
前記実装ヘッドは、前記実装位置において、前記生産プログラムで規定される前記部品の配置及び実装順序に基づいて、複数の前記多数部品を実装する、
請求項8に記載の部品実装装置。
【請求項10】
前記処理装置の決定結果を出力する出力装置を備える、
請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の部品実装装置。
【請求項11】
基板に実装される部品の数及び配置を規定する生産プログラムを取得することと、
前記数が閾値以下の部品を示す少数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の配置に基づいて決定することと、
前記数が前記閾値を超える部品を示す多数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の数に基づいて決定することと、を含む、
フィーダの配置決定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品実装装置及びフィーダの配置決定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子デバイスの製造工程において部品実装装置が使用される。特許文献1に開示されているように、部品実装装置は、部品を供給する複数のフィーダと、フィーダから供給された部品を基板に実装する実装ヘッドとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5145200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
製造する電子デバイスに基づいて、基板に実装される部品の数及び配置が予め決定される。基板に実装される部品の数及び配置が変更されても、実装効率の低下の抑制が要望される。
【0005】
本発明の態様は、実装効率の低下を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様に従えば、規定方向に配置される複数の供給位置のそれぞれに部品を供給する複数のフィーダと、前記規定方向に配置される複数のノズルを有し前記供給位置に供給された部品を実装位置に配置された基板に実装する実装ヘッドと、前記フィーダの配置を決定する処理装置と、を備え、前記処理装置は、前記基板に実装される部品の数及び配置を規定する生産プログラムを取得する生産プログラム取得部と、前記数が閾値以下の部品を示す少数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の配置に基づいて決定する少数部品配置決定部と、前記数が前記閾値を超える部品を示す多数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の数に基づいて決定する多数部品配置決定部と、を有する、部品実装装置が提供される。
【0007】
本発明の第2の態様に従えば、基板に実装される部品の数及び配置を規定する生産プログラムを取得することと、前記数が閾値以下の部品を示す少数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の配置に基づいて決定することと、前記数が前記閾値を超える部品を示す多数部品を供給するフィーダの配置を、前記生産プログラムで規定される前記部品の数に基づいて決定することと、を含む、フィーダの配置決定方法が提供される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の態様によれば、実装効率の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施形態に係る部品実装装置を模式的に示す側面図である。
図2図2は、実施形態に係る部品実装装置を模式的に示す平面図である。
図3図3は、実施形態に係る処理装置を示す機能ブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る生産プログラムで規定される部品の数及び配置を説明するための模式図である。
図5図5は、実施形態に係る少数部品を供給するフィーダの配置を説明するための模式図である。
図6図6は、実施形態に係る多数部品を供給するフィーダの配置を説明するための模式図である。
図7図7は、実施形態に係る処理装置により決定されたフィーダ13の配置を説明するための模式図である。
図8図8は、実施形態に係るフィーダの配置決定方法を示すフローチャートである。
図9図9は、実施形態に係る部品実装方法を説明するための模式図である。
図10図10は、実施形態に係る部品実装方法を説明するための模式図である。
図11図11は、実施形態に係る部品実装方法を説明するための模式図である。
図12図12は、実施形態に係る部品実装方法を説明するための模式図である。
図13図13は、実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0011】
実施形態においては、XYZ直交座標系を設定し、XYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内のX軸と平行な方向をX軸方向とする。X軸と直交する所定面内のY軸と平行な方向をY軸方向とする。X軸及びY軸と直交するZ軸と平行な方向をZ軸方向とする。X軸を中心とする回転又は傾斜方向をθX方向とする。Y軸を中心とする回転又は傾斜方向をθY方向とする。Z軸を中心とする回転又は傾斜方向をθZ方向とする。所定面は水平面と平行である。Z軸方向は鉛直方向である。なお、所定面は水平面に対して傾斜してもよい。また、以下の説明においては、所定面を適宜、XY平面、と称する。
【0012】
[部品実装装置]
図1は、実施形態に係る部品実装装置1を模式的に示す側面図である。図2は、実施形態に係る部品実装装置1を模式的に示す平面図である。部品実装装置1は、クリーム半田が印刷された基板Wに部品を実装する。
【0013】
部品実装装置1は、部品を供給する部品供給装置2と、基板Wを支持する基板支持装置3と、部品を保持する複数のノズル4を有し部品を基板Wに実装する実装ヘッド5と、ノズル4を移動するノズル移動装置6と、実装ヘッド5を移動するヘッド移動装置7と、作業者に操作されることにより入力データを生成する入力装置8と、出力データを出力する出力装置9と、処理装置10と、制御装置11とを備える。管理装置12が処理装置10及び制御装置11のそれぞれに接続される。
【0014】
部品供給装置2は、部品を供給位置SPに供給する。部品供給装置2は、複数のフィーダ13と、フィーダ13が装着されるフィーダバンクとを含む。フィーダ13は、部品を保持するテープが巻かれるリールと、リールに巻かれているテープを繰り出す駆動装置とを有する。駆動装置は、テープに保持されている部品が供給位置SPに移動するようにテープを繰り出す。図2に示すように、複数のフィーダ13は、X軸方向に配置される。複数のフィーダ13のそれぞれに供給位置SPが規定される。複数の供給位置SPは、X軸方向に配置される。複数のフィーダ13は、X軸方向に配置される複数の供給位置SPのそれぞれに部品を供給する。
【0015】
基板支持装置3は、実装位置MPにおいて基板Wを支持する。基板支持装置3は、基板Wを実装位置MPに搬送する基板搬送装置と、実装位置MPに搬送された基板Wを支持する基板支持部材とを含む。基板搬送装置は、基板WをX軸方向に搬送するコンベアと、基板WをX軸方向にガイドするガイド部材とを含む。
【0016】
ノズル4は、部品を着脱可能に保持する。ノズル4は、部品を吸着する吸着ノズルである。ノズル4の先端部に開口が設けられる。ノズル4の開口は、真空システムと接続される。ノズル4の先端部と部品とが接触した状態で、ノズル4の開口からの吸引動作が実行されることにより、ノズル4の先端部に部品が吸着保持される。ノズル4の開口からの吸引動作が解除されることにより、ノズル4から部品が解放される。なお、ノズル4は、部品を掴む把持ノズルでもよい。
【0017】
実装ヘッド5は、複数のノズル4を支持する。複数のノズル4は、X軸方向に配置される。本実施形態において、実装ヘッド5は、3個のノズル4を有する。なお、ノズル4は6個でもよいし8個でもよい。実装ヘッド5は、ノズル4を用いて、供給位置SPに供給された部品を実装位置MPに配置された基板Wに実装する。実装ヘッド5は、供給位置SP及び実装位置MPの一方から他方に移動可能である。XY平面内において、供給位置SPと実装位置MPとは異なる位置に規定される。実装ヘッド5は、供給位置SPに移動して、フィーダ13から供給された部品をノズル4で保持した後、実装位置MPに移動して、基板支持装置3に支持されている基板Wに実装する。
【0018】
実装ヘッド5は、ノズル4が装着されるシャフト5Sを有する。ノズル4は、シャフト5Sに着脱可能に装着される。ノズル4は、シャフト5Sの下端部に装着される。
【0019】
ノズル移動装置6は、ノズル4をZ軸方向及びθZ方向のそれぞれに移動する。ノズル移動装置6は、実装ヘッド5に設けられたアクチュエータを含む。ノズル移動装置6は、複数のノズル4のそれぞれに設けられる。ノズル移動装置6は、シャフト5SをZ軸方向及びθZ方向に移動することにより、ノズル4をZ軸方向及びθZ方向に移動する。
【0020】
ヘッド移動装置7は、実装ヘッド5をX軸方向及びY軸方向のそれぞれに移動する。ヘッド移動装置7は、実装ヘッド5をX軸方向に移動するX軸移動装置7Xと、実装ヘッド5をY軸方向に移動するY軸移動装置7Yとを有する。X軸移動装置7X及びY軸移動装置7Yのそれぞれは、アクチュエータを含む。X軸移動装置7Xは、実装ヘッド5に連結される。X軸移動装置7Xが駆動することにより、実装ヘッド5がX軸方向に移動する。Y軸移動装置7Yは、X軸移動装置7Xを介して実装ヘッド5に連結される。Y軸移動装置7Yが駆動することにより、X軸移動装置7XがY軸方向に移動する。X軸移動装置7XがY軸方向に移動することにより、実装ヘッド5がY軸方向に移動する。
【0021】
ノズル4は、ノズル移動装置6及びヘッド移動装置7により、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及びθZ方向の4つの方向に移動可能である。ノズル4が移動することにより、ノズル4に保持されている部品も、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、及びθZ方向の4つの方向に移動可能である。
【0022】
本実施形態において、複数のノズル4は、X軸方向に等間隔で配置される。複数のノズル4の寸法及び構造は同一である。また、複数のフィーダ13の寸法及び構造は同一である。供給位置SPにおいて、複数(3個)のノズル4は、複数(3個)の部品を同時に保持することができる。すなわち、X軸方向のフィーダ13の寸法は、複数(3個)のノズル4で複数(3個)の部品を同時に保持できる寸法に定められている。
【0023】
入力装置8は、作業者に操作されることにより入力データを生成する。入力装置8として、コンピュータ用キーボード、マウス、及びタッチパネルが例示される。入力装置8により生成された入力データは、処理装置10に出力される。
【0024】
出力装置9は、出力データを出力して、作業者に出力データを提供する。出力データとして、表示データ、音声データ、及び印刷データが例示される。出力装置9として、表示データを出力する表示装置、音声データを出力する音声出力装置、及び印刷データを出力する印刷装置が例示される。表示装置として、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electroluminescence Display)のようなフラットパネルディスプレイが例示される。出力装置9は、処理装置10から出力された出力データに基づいて作動する。
【0025】
処理装置10は、フィーダ13の配置を決定するコンピュータシステムを含む。処理装置10は、管理装置12から供給される生産プログラムに基づいて、フィーダ13の配置を決定する。生産プログラムは、部品を基板Wに実装する手順を規定する。生産プログラムは、基板Wに実装される部品の数、基板Wに実装される部品の配置、及び基板Wに部品を実装するときの実装順序を規定する。基板Wに実装される部品の配置は、基板Wに実装される複数の部品の相対位置を含む概念である。実装順序は、基板Wに複数の部品が実装される場合において実装される部品の順番を含む概念である。生産プログラムは、製造する電子デバイスに基づいて予め決定される。出力装置9は、処理装置10の決定結果を示すフィーダ13の配置を出力する。作業者は、出力装置9に出力されたフィーダ13の配置に基づいて、部品供給装置2のフィーダバンクにフィーダ13を装着する。
【0026】
制御装置11は、実装ヘッド5を制御する動作指令を出力するコンピュータシステムを含む。管理装置12から供給される生産プログラムに基づいて、動作指令を出力する。
【0027】
[処理装置]
図3は、実施形態に係る処理装置10を示す機能ブロック図である。処理装置10は、生産プログラム取得部101と、記憶部102と、少数部品配置決定部103と、多数部品配置決定部104と、出力部105とを有する。
【0028】
生産プログラム取得部101は、基板Wに実装される部品の数及び配置を規定する生産プログラムを管理装置12から取得する。
【0029】
図4は、実施形態に係る生産プログラムで規定される部品の数及び配置を説明するための模式図である。生産プログラムは、製造する電子デバイスに基づいて予め決定される。図4は、生産プログラムに基づいて、部品A、部品B、部品C、部品D、部品E、部品F、部品G、部品H、及び部品Iが基板Wに実装される例を示す。1個の部品Aが基板Wに実装される。1個の部品Bが基板Wに実装される。1個の部品Cが基板Wに実装される。5個の部品Dが基板Wに実装される。7個の部品Eが基板Wに実装される。9個の部品Fが基板Wに実装される。10個の部品Gが基板Wに実装される。8個の部品Hが基板Wに実装される。6個の部品Iが基板Wに実装される。
【0030】
基板Wにおいて、部品Aと部品Bと部品Cとは、X軸方向に配置される。部品Bは部品Aの+X側に実装され、部品Cは部品Bの+X側に実装される。
【0031】
基板Wにおいて、部品D、部品E、部品F、部品F、及び部品Hのそれぞれは、生産プログラムに基づいてランダムに配置される。
【0032】
記憶部102は、部品の数に係る閾値を記憶する。閾値は予め決定された値である。本実施形態において、閾値は2個であることとする。なお、入力装置8の操作により、閾値が変更されてもよい。
【0033】
少数部品配置決定部103は、基板Wに実装される部品のうち少数部品を供給するフィーダ13の配置を、生産プログラムで規定される部品の配置に基づいて決定する。少数部品とは、生産プログラムで規定される部品の数が閾値以下である部品をいう。
【0034】
本実施形態においては、閾値が2個である。そのため、少数部品は、部品A、部品B、及び部品Cである。
【0035】
少数部品配置決定部103は、供給位置SPにおける少数部品の配置(相対位置)と、実装位置MPにおける少数部品の配置(相対位置)とが一致するように、フィーダ13の配置を決定する。
【0036】
図5は、実施形態に係る少数部品を供給するフィーダ13の配置を説明するための模式図である。少数部品を供給するフィーダ13は、部品Aを供給するフィーダ13Aと、部品Bを供給するフィーダ13Bと、部品Cを供給するフィーダ13Cとを含む。
【0037】
図4を参照して説明したように、実装位置MPにおいて、部品Bが部品Aの+X側に配置され、部品Cが部品Bの+X側に配置されるように、生産プログラムが決定される。少数部品配置決定部103は、供給位置SPにおける少数部品の配置と、実装位置MPにおける少数部品の配置とが一致するように、フィーダ13の配置を決定する。すなわち、少数部品配置決定部103は、部品Bを供給するフィーダ13Bが部品Aを供給するフィーダ13Aの+X側に配置され、部品Cを供給するフィーダ13Cが部品Bを供給するフィーダ13Cの+X側に配置されるように、少数部品を供給するフィーダ13の配置を決定する。
【0038】
多数部品配置決定部104は、基板Wに実装される部品のうち多数部品を供給するフィーダ13の配置を、生産プログラムで規定される部品の数に基づいて決定する。多数部品とは、生産プログラムで規定される部品の数が閾値を超える部品をいう。
【0039】
本実施形態においては、閾値が2個である。そのため、多数部品は、部品D、部品E、部品F、部品G、部品H、及び部品Iである。
【0040】
多数部品配置決定部104は、多数部品を供給するフィーダ13のグループを決定する。多数部品を供給するフィーダ13は、部品Dを供給するフィーダ13Dと、部品Eを供給するフィーダ13Eと、部品Fを供給するフィーダ13Fと、部品Gを供給するフィーダ13Gと、部品Hを供給するフィーダ13Hを、部品Iを供給するフィーダ13Iと含む。本実施形態において、多数部品を供給するフィーダ13の第1のグループは、フィーダ13Dとフィーダ13Eとフィーダ13Fとフィーダ13Gとフィーダ13Hとフィーダ13Iとを含む。
【0041】
多数部品配置決定部104は、多数部品を供給するフィーダ13のグループを決定した後、生産プログラムで規定される数が最も多い多数部品を供給するフィーダ13がグループの中央部に配置され、生産プログラムで規定される数が最も少ない多数部品を供給するフィーダ13がグループの端部に配置されるように、多数部品を供給するフィーダ13の配置を決定する。
【0042】
図6は、実施形態に係る多数部品を供給するフィーダ13の配置を説明するための模式図である。部品Dの数が5個であり、部品Eの数が7個であり、部品Fの数が9個であり、部品Gの数が10個であり、部品Hの数が8個であり、部品Iの数が7個であるように、生産プログラムが決定される。生産プログラムで規定される数が最も多い多数部品を供給するフィーダ13は、フィーダ13Gであり、生産プログラムで規定される数が最も少ない多数部品を供給するフィーダ13は、フィーダ13Dである。そのため、多数部品配置決定部104は、フィーダ13Gがグループの中央部に配置され、フィーダ13Dがグループの-X側の端部に配置されるように、多数部品を供給するフィーダ13の配置を決定する。
【0043】
多数部品配置決定部104は、グループの中央部から端部に向かって生産プログラムで規定される数が徐々に少なくなるように、多数部品を供給するフィーダ13の配置を決定する。本実施形態において、多数部品配置決定部104は、フィーダ13Gの-X側にフィーダ13Fが配置され、フィーダ13Fの-X側にフィーダ13Eが配置され、フィーダ13Eの-X側にフィーダ13Dが配置されるように、フィーダ13の配置を決定する。また、多数部品配置決定部104は、フィーダ13Gの+X側にフィーダ13Hが配置され、フィーダ13Hの+X側にフィーダ13Iが配置されるように、フィーダ13の配置を決定する。
【0044】
本実施形態において、多数部品を供給するグルーブのフィーダ13の数は、ノズル4の数の2倍である。本実施形態において、ノズル4の数は3個であり、1つのグループのフィーダ13の数は6個である。
【0045】
なお、多数部品を供給するフィーダ13のグループは、1つでもよいし、2つ以上の任意の複数でもよい。ノズル4の数が3個であり、基板Wに実装される多数部品が12種類である場合、多数部品を供給するフィーダ13のグループは、2つでもよい。
【0046】
なお、ノズル4の数が6個である場合、多数部品を供給するグループのフィーダ13の数は、12個でもよい。ノズル4の数が8個である場合、多数部品を供給するグループのフィーダ13の数は、16個でもよい。
【0047】
出力部105は、少数部品配置決定部103により決定された少数部品を供給するフィーダ13の配置、及び多数部品配置決定部104により決定された多数部品を供給するフィーダ13の配置を出力装置9に出力する。
【0048】
図7は、実施形態に係る処理装置10により決定されたフィーダ13の配置を説明するための模式図である。図7は、多数部品を供給するフィーダ13のグループが第1のグループと第2のグループとを含む例を示す。第1のグループは、図6を参照して説明したフィーダ13(13D、13E,13F,13G,13H,13I)のグループである。第2のグループは、不図示の多数部品に基づいて決定されたフィーダ13のグループである。第2のグループの部品の総数は、第1のグループの部品の総数よりも少ない。少数部品を供給するフィーダ13の部品の総数は、第2のグループの部品の総数よりも少ない。
【0049】
多数部品を供給するフィーダ13は、少数部品を供給するフィーダ13よりも実装位置MPに近い位置に配置される、本実施形態においては、多数部品を供給するフィーダ13の第1のグループが、X軸方向において部品供給装置2の中央部に配置される。X軸方向において、実装位置MPの位置と第1のグループの位置とは実質的に等しい。多数部品を供給するフィーダ13の第2のグループは、第1のグループの+X側に配置される。少数部品を供給するフィーダ13は、第1グループの-X側に配置される。
【0050】
[フィーダの配置決定方法]
図8は、実施形態に係るフィーダ13の配置決定方法を示すフローチャートである。生産プログラム取得部101は、管理装置12から生産プログラムを取得する(ステップS1)。
【0051】
多数部品配置決定部104は、生産プログラム取得部101により取得された生産プログラムと記憶部102に記憶されている閾値とに基づいて、多数部品のグループを作成できるか否かを判定する(ステップS2)。
【0052】
ステップS2において、多数部品のグループを作成できると判定した場合(ステップS2:Yes)、多数部品配置決定部104は、多数部品を供給するフィーダ13(13D,13E,13F,13G,13H,13I)の配置を、生産プログラムで規定される部品の数に基づいて決定する(ステップS3)。
【0053】
図6及び図7を参照して説明したように、多数部品配置決定部104は、生産プログラムで規定される数が最も多い多数部品を供給するフィーダ13がグループの中央部に配置され、数が最も少ない多数部品を供給するフィーダ13がグループの端部に配置されるように、多数部品を供給するフィーダ13の配置を決定する。
【0054】
ステップS2において、多数部品のグループを作成できないと判定された場合(ステップS2:No)、少数部品配置決定部103は、少数部品を供給するフィーダ13(13A,13B,13C)の配置を、生産プログラムで規定される部品の配置に基づいて決定する(ステップS4)。
【0055】
図5及び図7を参照して説明したように、少数部品配置決定部103は、供給位置SPにおける少数部品の配置と、実装位置MPにおける少数部品の配置とが一致するように、少数部品を供給するフィーダ13の配置を決定する。
【0056】
少数部品を供給するフィーダ13の配置及び多数部品を供給するフィーダ13の配置が決定された後、出力部105は、少数部品を供給するフィーダ13の配置、及び多数部品を供給するフィーダ13の配置を出力装置9に出力する(ステップS5)。
【0057】
出力装置9は、処理装置10により決定された少数部品を供給するフィーダ13の配置、及び多数部品を供給するフィーダ13の配置を出力する。作業者は、出力装置9に出力されたフィーダ13の配置に基づいて、フィーダバンクにフィーダ13を装着する。
【0058】
[部品実装方法]
図9図10図11、及び図12のそれぞれは、実施形態に係る部品実装方法を説明するための模式図である。
【0059】
図9に示すように、少数部品である部品Aと部品Bと部品Cとを基板Wに実装する場合、制御装置11は、実装ヘッド5を供給位置SPに移動させ、複数のノズル4で複数の少数部品を同時に保持させる。
【0060】
供給位置SPにおいて、少数部品である部品Aと部品Bと部品Cとは、X軸方向に隣接して配置される。3個のノズル4は、X軸方向に配置される。そのため、実装ヘッド5は、供給位置SPにおいて、3個のノズル4で、部品Aと部品Bと部品Cとを同時に保持することができる。
【0061】
供給位置SPにおいて、部品Aと部品Bと部品Cとが3個のノズル4により同時に保持された後、制御装置11は、実装ヘッド5を実装位置MPに移動させ、複数の少数部品を基板Wに同時に実装させる。
【0062】
実装位置MPにおいて、少数部品である部品Aと部品Bと部品Cとを保持した3個のノズル4は、X軸方向に配置される。そのため、実装ヘッド5は、実装位置MPにおいて、部品Aと部品Bと部品Cとを基板Wに同時に実装することができる。これにより、図9に示すように、少数部品である部品Aと部品Bと部品CとがX軸方向に配置されるように基板Wに実装される。
【0063】
図10図11、及び図12に示すように、多数部品を基板Wに実装する場合、制御装置11は、実装ヘッド5を供給位置SPに移動させ、複数のノズル4で複数の多数部品を同時に保持させる。
【0064】
供給位置SPにおいて、多数部品である部品Dと部品Eと部品Fと部品Gと部品Hと部品Iとは、生産プログラムで規定される数に基づいてX軸方向に配置される。生産プログラムで規定される数が最も多い多数部品を供給するフィーダ13GがX軸方向においてグループの中央部に配置されるので、供給位置SPにおいて実装ヘッド5が大きく移動しなくても、部品Gをノズル4で保持できる機会が多くなる。
【0065】
図10に示すように、多数部品である部品Dと部品Eと部品Fとを基板Wに実装する場合、制御装置11は、実装ヘッド5を供給位置SPに移動させ、複数のノズル4で複数の多数部品を同時に保持させる。
【0066】
供給位置SPにおいて、多数部品である部品Dと部品Eと部品Fとは、X軸方向に隣接して配置される。3個のノズル4は、X軸方向に配置される。そのため、実装ヘッド5は、供給位置SPにおいて、3個のノズル4で、部品Dと部品Eと部品Fとを同時に保持することができる。
【0067】
供給位置SPにおいて、部品Dと部品Eと部品Fとが3個のノズル4により同時に保持された後、制御装置11は、実装ヘッド5を実装位置MPに移動させ、複数の多数部品を基板Wに同時に実装させる。
【0068】
実装位置MPにおいて、多数部品である部品Dと部品Eと部品Fとを保持した3個のノズル4は、X軸方向に配置される。そのため、実装ヘッド5は、実装位置MPにおいて、部品Dと部品Eと部品Fとを基板Wに同時に実装することができる。これにより、図10に示すように、多数部品である部品Dと部品Eと部品FとがX軸方向に配置されるように基板Wに実装される。
【0069】
図11に示すように、多数部品である部品Gと部品Hと部品Iとを基板Wに実装する場合、制御装置11は、実装ヘッド5を供給位置SPに移動させ、複数のノズル4で複数の多数部品を同時に保持させる。
【0070】
供給位置SPにおいて、多数部品である部品Gと部品Hと部品Iとは、X軸方向に隣接して配置される。3個のノズル4は、X軸方向に配置される。そのため、実装ヘッド5は、供給位置SPにおいて、3個のノズル4で、部品Gと部品Hと部品Iとを同時に保持することができる。
【0071】
供給位置SPにおいて、部品Gと部品Hと部品Iとが3個のノズル4により同時に保持された後、制御装置11は、実装ヘッド5を実装位置MPに移動させ、複数の多数部品を基板Wに同時に実装させる。
【0072】
実装位置MPにおいて、多数部品である部品Gと部品Hと部品Iとを保持した3個のノズル4は、X軸方向に配置される。そのため、実装ヘッド5は、実装位置MPにおいて、部品Gと部品Hと部品Iとを基板Wに同時に実装することができる。これにより、図11に示すように、多数部品である部品Gと部品Hと部品IとがX軸方向に配置されるように基板Wに実装される。
【0073】
図12に示すように、多数部品である部品Gと部品Hと部品Fとを基板Wに実装する場合、制御装置11は、実装ヘッド5を供給位置SPに移動させ、複数のノズル4で複数の多数部品を保持させる。
【0074】
供給位置SPにおいて、多数部品である部品Fと部品Gと部品Hとは、X軸方向に隣接して配置される。3個のノズル4は、X軸方向に配置される。そのため、実装ヘッド5は、供給位置SPにおいて、3個のノズル4で、部品Fと部品Gと部品Hとを同時に保持することができる。
【0075】
供給位置SPにおいて、部品Fと部品Gと部品Hとが3個のノズル4により同時に保持された後、制御装置11は、実装ヘッド5を実装位置MPに移動させ、複数の多数部品を基板Wに同時に実装させる。
【0076】
供給位置SPにおける部品Fと部品Gと部品Hとの配置と、実装位置WPにおける部品Fと部品Gと部品Hとの配置とは、異なる。供給位置SPにおいては、部品Fの+X側に部品Gが配置され、部品Gの+X側に部品Hが配置される。実装位置SPにおいては、部品Gの+X側に部品Hが配置され、部品Hの+X側に部品Fが配置される。そのため、実装ヘッド5は、実装位置MPにおいて、部品Gと部品Hと部品Fとを基板Wに同時に実装することができない。制御装置11は、実装ヘッド5を制御して、実装位置MPにいて、生産プログラムで規定される部品の配置及び実装順序に基づいて、複数の多数部品を実装させる。実装ヘッド5は、例えば部品Gと部品Hとを基板Wに同時に実装した後、+X方向に移動して、部品Hの+X側に部品Fを実装する。
【0077】
[コンピュータシステム]
図13は、実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述の処理装置10は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。処理装置10の機能は、コンピュータプログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、コンピュータプログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、コンピュータプログラムに従って上述の処理を実行する。なお、コンピュータプログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
【0078】
コンピュータプログラムは、上述の実施形態に従って、コンピュータシステム1000に、基板Wに実装される部品の数及び配置を規定する生産プログラムを取得することと、生産プログラムで規定される数が閾値以下の部品を示す少数部品を供給するフィーダ13の配置を、生産プログラムで規定される部品の配置に基づいて決定することと、生産プログラムで規定される数が閾値を超える部品を示す多数部品を供給するフィーダ13の配置を、生産プログラムで規定される部品の数に基づいて決定することと、を実行させることができる。
【0079】
[効果]
以上説明したように、実施形態によれば、基板Wに実装される部品が、生産プログラム及び閾値に基づいて、少数部品と多数部品とに分類される。少数部品を供給するフィーダ13(13A,13B,13C)の配置は、生産プログラムで規定される部品の配置に基づいて決定される。多数部品を供給するフィーダ13(13D,13E,13F,13G,13H,13I)の配置は、生産プログラムで規定される部品の数に基づいて決定される。そのため、基板Wに実装される部品の数及び配置が変更されても、実装効率の低下が抑制される。
【0080】
すなわち、少数部品を供給するフィーダ13の配置は、供給位置SPにおける少数部品の配置と、実装位置MPにおける少数部品の配置とが一致するように決定される。これにより、実装ヘッド5は、供給位置SPにおいて部品Aと部品Bと部品Cとを複数のノズル4で同時に保持して、実装位置MPにおいて部品Aと部品Bと部品Cとを基板Wに同時に実装することができる。そのため、少数部品の実装効率の低下が抑制される。
【0081】
多数部品を供給するフィーダ13の配置は、生産プログラムで規定される数が最も多い多数部品を供給するフィーダ13がグループの中央部に配置され、生産プログラムで規定される数が最も少ない多数部品を供給するフィーダ13がグループの端部に配置されるように決定される。これにより、供給位置SPにおいて実装ヘッド5が大きく移動しなくても、数が最も多い部品(部品G)をノズル4で保持できる機会が多くなる。すなわち、供給位置SPにおいて実装ヘッド5が大きく移動しなくても、数が最も多い部品(部品G)を第1のノズル4で保持した状態で、第2のノズル4で別の部品を一緒に保持することができる。実装位置MPにおいては、実装ヘッド5は、生産プログラムで規定される部品の配置及び実装順序に基づいて、複数の多数部品を効率良く実装することができる。そのため、多数部品の実装効率の低下が抑制される。
【0082】
多数部品を供給するフィーダ13は、グループの中央部から端部に向かって、生産プログラムで規定される数が徐々に少なくなるように配置される。そのため、供給位置SPにおいて実装ヘッド5が大きく移動しなくても、数が多い部品をノズル4で保持できる機会が多くなる。
【0083】
多数部品を供給するフィーダ13は、少数部品を供給するフィーダ13よりも実装位置MPに近い位置に配置される。多数部品を基板Wに実装する場合、実装ヘッド5は、供給位置SPと実装位置MPとの間を何度も往復する可能性が高い。多数部品を供給するフィーダ13が少数部品を供給するフィーダ13よりも実装位置MPに近い位置に配置されるので、実装ヘッド5の移動距離及び移動時間の増加が抑制される。そのため、実装効率の低下が抑制される。
【0084】
[その他の実施形態]
上述の実施形態においては、複数のフィーダ13の寸法及び構造は同一であり、供給位置SPにおいて、複数(3個)のノズル4は、複数(3個)の部品を同時に保持できることとした。また、上述の実施形態においては、少数部品を供給するフィーダ13の配置が、生産プログラムで規定される部品の配置に基づいて決定されることとした。例えばフィーダバンクに、X軸方向の寸法が第1寸法の標準フィーダと、第1寸法よりも大きい第2寸法の幅広フィーダとの両方が装着される場合がある。標準フィーダは、X軸方向の寸法が標準寸法の標準部品を供給する。幅広フィーダは、X軸方向の寸法が標準寸法よりも大きい寸法の幅広部品を供給する。フィーダバンクに幅広フィーダが装着された場合、複数(3個)のノズル4が複数(3個)の部品を同時に保持することが困難となる可能性がある。フィーダバンクに幅広フィーダが装着されて、3個のノズル4のうちX軸方向において両端部の2個のノズル4が2個の部品を同時に保持でき、X軸方向において中央部のノズル4が他のノズル4とは同時に部品を保持できない場合、少数部品(標準部品)を供給する標準フィーダの配置及び幅広部品を供給する幅広フィーダの配置が、生産プログラムで規定された部品の配置に基づいて決定されてもよい。
【0085】
なお、幅広部品は、一般に少数部品である場合が多い。そのため、幅広部品を少数部品とみなしてもよい。
【符号の説明】
【0086】
1…部品実装装置、2…部品供給装置、3…基板支持装置、4…ノズル、5…実装ヘッド、5S…シャフト、6…ノズル移動装置、7…ヘッド移動装置、7X…X軸移動装置、7Y…Y軸移動装置、8…入力装置、9…出力装置、10…処理装置、11…制御装置、12…管理装置、13…フィーダ、13A…フィーダ、13B…フィーダ、13C…フィーダ、13D…フィーダ、13E…フィーダ、13F…フィーダ、13G…フィーダ、13H…フィーダ、13I…フィーダ、101…生産プログラム取得部、102…記憶部、103…少数部品配置決定部、104…多数部品配置決定部、105…出力部、1000…コンピュータシステム、1001…プロセッサ、1002…メインメモリ、1003…ストレージ、1004…インターフェース、A…部品、B…部品、C…部品、D…部品、E…部品、F…部品、G…部品、H…部品、I…部品、MP…実装位置、SP…供給位置、W…基板。
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