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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023067670
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】毛髪結束具およびタオル
(51)【国際特許分類】
   A45D 8/36 20060101AFI20230509BHJP
   A45D 8/00 20060101ALI20230509BHJP
   A47K 10/02 20060101ALI20230509BHJP
【FI】
A45D8/36 B
A45D8/36 G
A45D8/00 501B
A47K10/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021191574
(22)【出願日】2021-11-01
(71)【出願人】
【識別番号】521515045
【氏名又は名称】合田 真菜
(72)【発明者】
【氏名】合田 真菜
(57)【要約】
【課題】手軽にふき取ることができること
【解決手段】輪状の結束輪を有し前記結束輪の内側を通る毛髪を結束する結束手段と、帯状で両端に磁石を有し前記磁石を結合させると輪状の保持輪を構成する保持手段とを有し、前記保持手段はタオルを保持し、前記保持輪は、その内側に前記タオルを棒状に丸めて挿入したときに、前記保持手段が接する部分の前記タオルの断面が前記保持輪の内側の面積より小さいことにより、前記保持手段が前記タオル保持し、前記保持手段は、前記結束輪の内側を通ることにより前記結束輪と前記保持輪がつながる、ことを特徴とする毛髪結束具
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
輪状の結束輪を有し前記結束輪の内側を通る毛髪を結束する結束手段と、
帯状で両端に磁石を有し前記磁石を結合させると輪状の保持輪を構成する保持手段とを有し、
前記保持手段はタオルを保持し、
前記保持輪は、その内側に前記タオルを棒状に丸めて挿入したときに、前記保持手段が接する部分の前記タオルの断面が前記保持輪の内側の面積より小さいことにより、前記保持手段が前記タオル保持し、
前記保持手段は、前記結束輪の内側を通ることにより前記結束輪と前記保持輪がつながる、
ことを特徴とする毛髪結束具。
【請求項2】
タオル本体の向かい合う両端にタオル側磁石を有し、
前記タオル側磁石は被固定物の両面を前記タオル側磁石の吸引力により挟み込み前記被固定物に前記タオル本体を固定する、
ことを特徴とするタオル。
【請求項3】
輪状の前記結束輪を有し前記結束輪の内側を通る毛髪を結束する前記結束手段と、
帯状で両端に前記磁石を有し前記磁石を結合させると輪状の前記保持輪を構成する前記保持手段とを有し、
前記保持手段は前記タオル保持し、
前記保持輪は、その内側に前記タオルを棒状に丸めて挿入したときに、前記保持手段が接する部分の前記タオルの断面が前記保持輪の内側の面積より小さいことにより、前記保持手段が前記タオルを保持し、
前記保持手段は、前記結束輪の内側を通ることにより前記結束輪と前記保持輪がつながり、
前記タオルは、タオル本体と前記磁石を有し、
前記タオル本体はその向かい合う両端にタオル側磁石を有し、
前記タオル側磁石は被固定物の両面を前記タオル側磁石の吸引力により挟み込み前記被固定物に前記タオル本体を固定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の毛髪結束具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪結束具及びタオルに係り、例えば毛髪結束具については、髪留めやシュシュに関するものである。例えば、タオルについては、ハンドタオルにかかわるものである。また、タオルには布、紙などその他の液体をふき取ることができる布状の繊維を含む。また、ハンカチ、ナフキン、布巾、ペーパータオル等もタオルに含まれるものとする。
【背景技術】
【0002】
従来は、ハンドタオルやよだれかけ(エプロン)が汚れたときに速やかに交換することをしている(例えば、特許文献1の図3参照)。
しかし、特許文献1記載の技術では、よだれかけが無いときに、不意によだれや、何かをこぼしたり、何かを吐き出してしまった時のことについては、工夫がない。
ガーゼやハンカチを身に着ける場所がないので、ポケットのある衣類を装着するか、ズボンのウエストやブラジャー紐に挟む形で身に着けていた。もしくは、小さなポシェットのようなものを購入し身に着ける形となるが乳幼児を抱えていると大変邪魔になる。
【0003】
育児中(介護中)、ガーゼやハンカチを携帯しておく場面が大変多い。(乳児はすぐによだれがたれたり、ミルクを吐き出したりするし、幼児や要介護者はミートソースやジュースをこぼす。)
その際、衣類をよごさないために瞬時にガーゼやハンカチを用意する必要があるが、現在のガーゼやハンカチは身に着ける(常に簡易に携帯する)ことが難しく仮に身に着けていても非常に安定性がなく着替える際に落下し、紛失することが多い。
瞬時に用意することができない場合、乳児や幼児の洋服にミルクや食べ物、嘔吐物が付着し不衛生であったり、必要以上の着替えや洗濯の手間になる。
また、わざわざポケット付の衣類を選択する必要があったり、付属するポーチを購入する手間がある。付属ポーチに関しては乳幼児を抱える際に邪魔になる場合や、ポーチの器具により乳幼児を傷つける恐れもある。
【0004】
よだれかけ、エプロンについて、
従来のスナップボタン等のボタン器具は乳幼児の肌を挟んでしまったり、表に出た突起部分でケガをする危険性がある。(特に肌の弱い乳幼児などは突起物の摩擦で肌荒れする可能性がある)
マジックテープ(登録商標)型もマジックテープ(登録商標)部分にほこりがたまり不衛生であったり、洗濯をする際にマジックテープ(登録商標)の突起で他の衣類を傷つけることがある。(ボタン同様でマジックテープにより乳幼児の肌を傷つける可能性もある)
ボタンのかたさや小ささで取り外しに時間を要す。リボンもまた結ぶのに時間がかかるしほどけやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平6-38754
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、手軽にふき取ることができること目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)請求項1に記載の発明では、輪状の結束輪を有し前記結束輪の内側を通る毛髪を結束する結束手段と、帯状で両端に磁石を有し前記磁石を結合させると輪状の保持輪を構成する保持手段とを有し、前記保持手段はタオルを保持し、前記保持輪は、その内側に前記タオルを棒状に丸めて挿入したときに、前記保持手段が接する部分の前記タオルの断面が前記保持輪の内側の面積より小さいことにより、前記保持手段が前記タオル保持し、前記保持手段は、前記結束輪の内側を通ることにより前記結束輪と前記保持輪がつながる、ことを特徴とする毛髪結束具を提供する。
(2)請求項2に記載の発明では、タオル本体の向かい合う両端にタオル側磁石を有し、前記タオル側磁石は被固定物の両面を前記タオル側磁石の吸引力により挟み込み前記被固定物に前記タオル本体を固定する、ことを特徴とするタオルを提供する。
(3)請求項3に記載の発明では、輪状の前記結束輪を有し前記結束輪の内側を通る毛髪を結束する前記結束手段と、帯状で両端に前記磁石を有し前記磁石を結合させると輪状の前記保持輪を構成する前記保持手段とを有し、前記保持手段は前記タオル保持し、前記保持輪は、その内側に前記タオルを棒状に丸めて挿入したときに、前記保持手段が接する部分の前記タオルの断面が前記保持輪の内側の面積より小さいことにより、前記保持手段が前記タオルを保持し、前記保持手段は、前記結束輪の内側を通ることにより前記結束輪と前記保持輪がつながり、前記タオルは、タオル本体と前記磁石を有し、前記タオル本体はその向かい合う両端にタオル側磁石を有し、前記タオル側磁石は被固定物の両面を前記タオル側磁石の吸引力により挟み込み前記被固定物に前記タオル本体を固定する、ことを特徴とする請求項1に記載の毛髪結束具を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、保持手段はタオルを保持するので、手軽にふき取ることができることできる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】 毛髪結束具全体図1
図2】 毛髪結束具全体図2
図3】 保持手段
図4】 装着例1
図5】 装着例2
図6】 装着例3
図7】 装着例4
図8】 タオルの使用例1
図9】 タオルの使用例2
図10】 タオルの使用例3
図11】 タオルの使用例4
図12】 タオルの使用例5
図13】 タオルの使用例6
図14】 タオルの使用例7
図15】 タオルの使用例8
図16】 タオルの使用例9
図17】 タオルの使用例10
図18】 タオルの使用例11
図19】 タオルの使用例12
図20】 タオルの構成例
図20】 留め具部分にセットするハンカチの図
図21】 問題点
図22】 じゃあ、こうすればいいのでは、、?
図23】 従来の製品との比較
図24】 髪どめに磁石をつけてハンカチをセットする。
図25】 使用例
図26】 使用例
図27】 磁石付きなのでハンカチだけで使用も可能。
図28】 表に見えたくない場合。
図29】 自由に装着。
図30】 育児スタイル。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の毛髪結束具およびタオルにおける好適な実施の形態について、図1から図30を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
乳幼児を育てる際、乳児が口からミルクをたらしたり、幼児がレストランでミートソースをこぼしたりと、とっさにガーゼやハンカチを差し出す場面がよくあるが、手元になくすぐに取り出せないことが多々ある。ポケットのついた衣類であればしのばせることが可能だが、そうでない場合、身に着ける方法といえば、ズボンのウエスト部分に挟み込むことや女性であれば胸元に忍ばせたり、ブラジャーの紐部分に挟み込むかたちとなる。しかし、磁石を使用した商品は衣類のどこでも付着することが可能になり、瞬時にガーゼ(ハンカチ)を用意することができるため、乳児や幼児または要介護者の衣類をよごさずに済む。また、育児(介護)している者にとっても何度も着替えさせる手間や洗濯する手間をはぶくことができる。育児に関しては特に乳児、育児期は育児者にとって精神的にも不安定になることが多く、またワンオペレーション育児に関しても時短という部分はとても大きなポイントとなる。少しでも家事や業務を減らせると育児者の負担がなくなる。
【0011】
また、よだれかけやエプロンについては従来の製品はボタンや紐、マジックテープ(登録商標)を使用したものが一般的であるが、磁石やマグネット(S極N極で合致する付属品)を使用することにより、片手でも取り外しが可能となり、乳幼児を抱えながらでも、小さなボタン留めにまごつくこともなく、取り外しが可能である。介護者の場面では食事の際トレーを片手にもちながらでも取り付けが可能となる。また磁石を使用した製品は装着する者の肌を傷つける危険性がない(生地の中に磁石を入れ込むため)。ボタン器具(突起)の危険性、紐をしばる時間と手間(紐のほどけやすさも含む)、ボタンのかたさで瞬発性にかけるが、その部分を全て解決してくれるのが磁石を使った製品である。
【0012】
ガーゼ、ハンカチについて、
磁石を使用することにより簡易にガーゼを常備することが可能で、速やかな処置がとれ、育児の負担を減らすことができる。
ガーゼを身に着けられるよう簡易的に取り外し可能な磁石やマグネットを使用することで、身体のどこでも付着することが可能になる。
(例:ブラジャーの紐やスカートズボンのウエスト部分、前あき衣類のボタン部分、襟元、袖元、手首、ポケットのないエプロン等)
かつ、従来育児用品に使用されているスナップボタンや紐でつくられているリボンは取り外しに時間を要するが、磁石やマグネットを使用することで、片手でも簡単に取り外しか可能となり、瞬時にガーゼやタオルを手元に準備することが可能である。
【0013】
よだれかけ、エプロンについて、
スタイ(よだれかけ、エプロン)に関しても考え方は同じで
磁石を使用することで、簡単に取り外しができるので、片手で作業ができるというところは大きなポイントとなる。
また従来のボタン等の器具は乳児の肌を挟んでしまう可能性もあり危険性がある。
この製品はマグネットを生地の中に織り込む形なので露出するものがなく安心に使用が可能である。
また従来の紐型よだれかけやエプロンのようにリボンを結ぶ手間がかからない。
マジックテープ(登録商標)型もマジックテープ(登録商標)部分にほこりがたまったり、洗濯をした際、他の衣類を傷つけることがあるが、マグネットを使用することで解消される。
マグネットを生地の中に織り込むことでボタンがはずれたり、リボンがほどけたり、マジックテープ(登録商標)で肌を傷つけたり、他の衣類を傷つけたり、劣化したマジックテープ(登録商標)部分がとれてしまうことがない。
【0014】
(2)実施形態の詳細
図1は、本実施形態が適用される毛髪結束具全体図1を表したものである。
〔結束手段1〕
結束手段1は、輪状の結束輪11を有し結束輪11の内側を通る毛髪を結束する。
結束手段1は、布製であり、内部に弾性体であるゴムひもを有する。
布は筒状に構成されている。筒の両端に弾性体であるゴム紐が縫い付けられている。
したがって、結束手段1は伸縮自在である。
縮んだ時には弾性体を覆っている外部の布に蛇腹状のヒダが生じる。
これは、意匠的な美観を有する。
一般的には、このようなものはシュシュと呼ばれる。
シュシュについては、以下のURLを参照いただきたい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%B7%E3%83%A5
結束手段1は両端がつながっており、リング状になっている。
このリングの内側を構成する円に近い閉じた曲線が結束輪11である。
なお、結束手段1は形状的にはヘアバンドやヘアゴムに近い形にすることもできる。
シュシュは装身具であり、それにタオル300を装着するとあたかもシュシュにリボンが付いたような感じになり、美観を向上させる効果もある(図4図5参照)。
【0015】
〔結束輪11〕
図2は毛髪結束具全体図2である。
結束輪11は主に、人毛を束ね、毛髪結束具100を人毛に固定する。
仮に、あらかじめ、人毛をゴム紐などの他の手段で束ねてあった場合でも同様である。毛髪結束具100を人のある部分に固定することが主目的であり、すでに人毛が他の手段で束ねられて入れは、その束ねられていた形状を使って毛髪結束具100を固定する。
単に、人毛を束ねる機能もあるということだけである。
また、固定させる対象は、頭部の毛髪を束ねた部分に限られず、結束輪11で固定できる所ならば、例えば、首、手首、足首、装身具等結束輪11が挿入できる部分であれはよい。
【0016】
〔保持手段2〕
図2は毛髪結束具全体図2である。
保持手段2はタオル300を保持し、保持輪21は、その内側にタオル300を棒状に丸めて挿入したときに、保持手段2が接する部分のタオル300の断面が保持輪21の内側の面積より小さいことにより、保持手段2がタオル300を保持し、保持手段2は、結束輪11の内側を通ることにより結束輪11と保持輪21がつながる。
図3は保持手段2である。
保持手段2は、本実施例では、帯状の布である。帯状の布の両端に磁石22が固定されている。磁石22を固定する方法は、2枚の長方形状の布を重ね、両長辺を縫い合わせ筒状にする。それを内側と外側を裏返し表裏逆にする。両開口部に磁石22を挿入する。その磁石22の周辺を縫い合わせて、磁石22を固定する。つまり磁石22は長手方向の両端に位置することになる。
保持手段2は保持手段2を円筒の軸方向に対し垂直に見た平面視では長方形となる。
磁石22は互いに引き合うため、長方形の短辺付近を近づけると磁力により吸着され帯が輪を構成する。
この輪が保持輪21である。
なお、磁石22にはいろいろな磁石22を使用することができる。希土類元素を使用した磁石例えば、ネオジム磁石とサマリウムコバルト磁石、そしてフェライト磁石、アルニコ磁石、ゴム磁石等を使用することができる。磁石22を起用しているが、場合によっては他の部品でも使用する可能性あり。(例えば、従来のスナップボタンや、マジックテープ(登録商標)、クリップを中に入れ込むなど)。
【0017】
〔保持輪21〕
図2は毛髪結束具全体図2である。
保持手段2が構成する輪が保持輪21である。
タオル300は通常は平面を構成しているが、使用者がタオル300を端から丸めていくことにより、円筒状になる。これは一例であり、雑に丸めても円筒状にすることができる。タオル300は繊維質で弾性があるので、力を加えて円筒の断面の大きさを小さくすることにより、結束輪11の内側を通すことができる。タオル300は加えている力がなくなると元の状態に戻ろうとする。タオル300が元に戻ろうとする力により、タオル300が結束輪11の付近で、摩擦力により固定される。
【0018】
保持手段2は布製で帯状である。したがって、帯の一端を結束輪11の内側を通し、磁石22を吸着させ輪状にすることにより結束輪11と保持輪21が鎖状につながる、
すなわち、結束手段1と、
帯状で両端に磁石22を有し磁石22を結合させると輪状の保持輪21を構成する保持手段2を有し、保持手段2はタオル300を保持し、保持輪21は、その内側にタオル300を棒状に丸めて挿入したときに、保持手段2が接する部分のタオル300の断面が保持輪21の内側の面積より小さいことにより、保持手段2がタオル300を保持し、保持手段2は、結束輪11の内側を通ることにより結束輪11と保持輪21がつながる。図1および図2のように、保持手段2の長手方向の中央付近幅方向を結束手段1に縫合してもよい。
【0019】
〔タオル300〕
図20はタオル300の構成例である。
請求項2および3の発明に該当する。
本実施例では、タオル300はハンドタオルであるが、ハンカチでもよい。タオル300には布、紙などその他の液体をふき取ることができる布状の繊維を含む。革製であってもよいし、液体を吸収できる樹脂であってもよい。ナフキン、布巾、雑巾、ペーパータオル等もタオル300に含まれるものとする。
とにかく液体、液体を含有する固形物をふき取ることができればよい。
【0020】
タオル本体31の向かい合う両端にタオル側磁石32を有している。
前記タオル側磁石32は被固定物の両面を前記タオル側磁石32の吸引力により挟み込み前記被固定物に前記タオル本体31を固定する。
タオル側磁石32にはいろいろな磁石22を使用することができる。希土類元素を使用した磁石例えば、ネオジム磁石とサマリウムコバルト磁石、そしてフェライト磁石、アルニコ磁石、ゴム磁石等を使用することができる。
なお、タオル側磁石32は必須ではない。しかし、タオル側磁石32があると、タオル300で何かを拭いているときに、その作業をごく短時間中断せざるを得ないような事情があったときに、タオル300をわざわざ保持手段2に戻さなくとも、手ごろな被固定物に固定すればよいという効果がある。ただ、タオル300を服の一部などの被固定物につけたままであれば、美観上問題がある。タオル300を使用しない状態であれば、保持手段2にタオル300を収納すれば、美観も保たれるという効果がある。つまり、タオル側磁石32を有することにより、ちょっとの間タオル300を保持しておきたいときに手軽に、タオル300を保持できる効果がある。
【0021】
〔被固定物〕
被固定物はタオル側磁石32の磁力によって挟み込める厚さのものであればなんでもよい。
例えば、服のすそ、服の袖、前立て(前立てとは、シャツの前ボタン部分に付けられる帯状のパーツのこと)などが考えられる。(図8図19を参照を参照)
【0022】
次に、以上のように構成された実施形態の動作について説明する。
図5は装着例2である。
まず、使用者は、結束手段1と、保持手段2を鎖状に連結させる。
保持手段2は布製で帯状である。したがって、帯の一端を結束輪11の内側を通し、磁石22を吸着させ輪状にすることにより結束輪11と保持輪21が鎖状につながる。これにより、結束手段1と、保持手段2を鎖状に連結させる。
【0023】
使用者は髪を後方にまとめ、結束手段1でまとめた髪がバラバラにならないように結束する。その際に一方の手で髪をまとめる。他方の手で、保持手段2の保持輪21を指で広げなから、まとめて1本の線上になった髪の、後ろ側から保持輪21の内側を髪が通るよう毛髪結束具100を前方に動かしはめていく。
毛髪結束具100が適当な位置に来た時に、保持輪21を広げる力を外せば、結束手段1の弾性力により、結束輪11が縮まり、髪を締めることにより、結束手段1が固定され、ひいては、毛髪結束具100も固定される。
【0024】
タオル300は本実施例では、四角形をしている。一辺からその一辺が中心となるように巻いていくと、略円筒形になる。略円筒形の一端を手でつまむと、タオル300の繊維が圧縮される。
そのため、略円筒形の底面の円がさらに小さくなる。その円が結束輪11よりも小さくした状態にして、略円筒形の底面を構成する一端を結束輪11を通す。結束輪11を通った後、一端を通す力を加えた方向の逆方向から、タオル300を引き出すと略円筒形になったタオル300を移動させることができる。本実施例では、略円筒形軸方向のおおよそ半分の所に、結束輪11が来るまでタオル300を移動させている。
【0025】
こぼしたものを拭くなどの使用時においては、結束輪11が構成する面に対して垂直方向にタオル300を引き出す。また、結束手段1の磁石22の吸引の結合を解いてもよい。
このことによって即座に、タオル300を使用することができる。
また、タオル300で拭いている作業をしているときに、ちょっとその場を離れなれならない場合などは、タオル側磁石32で被固定物の両面を前記タオル側磁石32の吸引力により挟み込み前記被固定物に前記タオル本体31を固定する。
被固定物は前述したように、服の一部などである。こうすることにより、離れた場所で、何かをこぼしてしまってもすぐに対応できるという効果がある。つまり先の場所にタオル300を置いて行ってしまうことが防げる。また、いちいち保持手段2にタオル300をしまわなくてもよいという効果がある。
【0026】
図4は装着例1である。
この実施例では、結束手段1は額部分から両耳をとおり、首の部分を囲っている。結束手段1はいわゆるヘアバンドのような形態をとっている。
このような形態であれば、結束手段1は円などの閉じた曲線である必要はない。
結束手段1が弾性力により、頭部など身体の一部に固定できれば、U字型や C字型などの閉じた曲線の一部が欠けた形であってもよい。
【0027】
以上説明したように本実施形態の毛髪結束具100およびタオル300によれば、タオル300を簡易に固定できる手段を設けたので手軽にふき取ることができる。
【0028】
以上、本発明の毛髪結束具100およびタオル300における実施形態について説明したが、本発明は説明した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲において各種の変形を行うことが可能である。
例えば、説明した実施形態では、ふき取るものはタオル300としたが、スポンジや海綿としてもよい。この場合わざわざ円筒状に丸める必要がなく、多量の液体が吸い取れる。
毛髪結束具100は髪に直接固定せずとも、ヘアバンドなどに固定することもできるし、手首に固定することもできる(図4図6図7参照)。
また、保持手段2は弾性体であっても構わない、そのような構成とすると磁石22を省略することもできる。
【0029】
さらに発明ついて補足する。
磁石を活用した便利なアイテム
リボンハンカチ仮名
説明書
【0030】
目次
(1)どうやって考案されたのか
・背景
(2)どんなものなのか(製品例)
「リボンハンカチについて」
・問題点
・解決方法
・製品説明
・構造
・作り方
・装着例
「リボンハンカチについて」
・問題点
・解決方法
・製品について
・構造
(3)製品のポイント
・メリット
・将来性
【0031】
(1)どうやって考案されたのか
背景 小さい子供の子育てをしている中でこんな困ったことが・・
*授乳中(赤ちゃんを抱っこしている時)「あっ、赤ちゃんの口からよだれ(ミルク)が垂れる!!すぐふけば洋服や床を汚さず済むのに、ガーゼは手の届かないテーブルの上にある、、、すぐ拭くことができない、、、
(腕の中で子供が睡眠中やミルクがこぼれることが多い授乳中など)
*ガーゼをいつも身に着けておきたいからウエストのゴムやブラジャーの肩紐部分にカーゼを挟んでいる、でも着替えるときに毎度落ちてしまう、そして気づくといつも着けていたはずのガーゼがない、、(紛失)
*離乳食の際、子供は飽きやすいから時間との勝負。しかし子供はよく動くため思うようにボタンの位置を合わせられずエプロン(よだれかけ)の取り外しにまごつく。かつ、ボタンやマジックテープ(登録商標)で子供の肌を傷つけないようにしないといけない、、後方の子供の首を確認しながら取り付けなくて済み、トレーを片手で持ちながらでも簡単にエプロンの取り外しできないだろうか。
(そこで)
自身が子育てをしているうえで困ったことが多々あった。
「慌ただしい毎日で時間も余裕もない、少しでも楽をしたい」そんなママ達に向けて、
こういったものがあったらいいのになあ。という考えから発明に。
【0032】
(2)どんなものなのか(製品例)
製品例その(1)
リボンハンカチについて
図21および図22参照
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従来の製品との比較
従来の製品
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スタンダードガーゼ(正方形のもの、正方形のハーフサイズのもの)
→装着することができない
ボタン付きのよだれカバー
→ボタンはつけられる場所が限定される
ガーゼハンカチ(ハンカチ)
→装着することができない
ミニタオル(ボタンなし)
→安定感がなく着替えの際落ちる
ウエストポーチ
→子供を抱くとき邪魔になる
→器具でケガの危険性
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従来の製品との比較
図22および図23参照
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リボンハンカチの製品説明
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作り方(図20参照)
今回はわかりやすく市販のガーゼを使い作成方法を説明
使用するのは市販のガーゼハンカチ
サイズは25cm真っ角
まずは磁石を入れる袋を2つ作成する
そのあとガーゼで袋を縫う
(ガーゼのAとBに縫い付ける)
そして磁石を入れて留める
磁石が出ないように縫い付ける
ガーゼを半分にして回りを縫う(ひっくり返す分の隙間を開けておく)
隙間の部分から生地をひっくり返して磁石の縫い目が見えないようにする
最後にひっくり返したら穴を塗ってふさぐ
おわり
今回デザインとしてタグを使用しているが、タグはあるものとないものを製作する。
----
図28参照。
新生児を育てているママはだいたいパジャマで一日を過ごすことが多い。
新生児はまだ外に出られず、出産でまだ体力が回復していないため。
そんなママのスタイルは図のように授乳パジャマ(普通のパジャマ、ジャージ)を着用しているケースが多い。
磁石を使用した今回の製品は授乳口を邪魔することなく自分の取りやすい箇所に装着が可能(ママにとって都合のいい使い方ができる)。
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製品例その(2)
ハンカチリボンについて
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(3)製品のポイント
ポイントは時短、利便性、安全の3つ。
メリット
*日常で女性なら使用頻度が高いヘアゴムやシュシュヘアバンド等のヘアアイテムを少し工夫することでハンカチをヘアアイテムに装着することができ、簡単にハンカチを取り出せることが可能。また常に身に着けていられるため必要な時に迅速な対応が可能。育児の負担を減らすことにつながる。
【0033】
*従来育児用品に使用されているスナップボタンや紐でつくられているリボンは取り外しに時間を要するが、磁石やマグネットを使用することで、片手でも簡単に取り外しか可能となり、瞬時にハンカチを手元に準備することが可能である。マジックテープ(登録商標)型もマジックテープ(登録商標)部分にほこりがたまったり、洗濯をした際、他の衣類を傷つけることがあるが、マグネットを使用することで解消される。
【0034】
*2way仕様でヘアアイテムだけでなく、ハンカチじたいに磁石を使用しているためハンカチ単独でも利用可能。身体のどこでも付着することができる。
(例:ブラジャーの紐やスカートズボンのウエスト部分、前あき衣類のボタン部分、襟元、袖元、手首、ポケットのないエプロン等)。
【0035】
*磁石を使用することでスナップボタンとめに時間を要したり、リボン紐がほどけたり、マジックテープ(登録商標)で人の肌やセーター等の衣類を傷つけたり、劣化することがない。また、磁石は生地で二重に包み込んでいるため安全に使用できる。
(つまり)
時短、利便性、安全の3つをポイントとしている。
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将来性
【0036】
*今回、自身のストーリーがメインとなったが、乳幼児を育てるママだけでなく、人手不足と言われている保育士やベビーシッター等の保育者、介護施設で働く介護福祉士、またメイクさんやサービス業の方に向けても十分な需要があると考える
日々、多忙の中こういった時短や利便性のある製品を考案することは容易なことではない
そんな彼らこそこういった安全かつ利便性に特化した製品を利用してもらいたいと考える。
【0037】
*磁石を利用した別の製品の考案
例えば、育児用品でいうとスリーパーや別の生地を使う製品にも応用することができる育児部門だけでなく、もっと広い範囲で介護用品(自身が身に着けるエプロンなど)や生活用品(例えば、ボディータオルなど)でも活用することが可能なので、今後は幅広い部門での製品をリリースしていきたい
従来の製品の課題や問題点をクリアできることが多くなる
また今回は磁石を使用しているが、他の留め具でも同じような便利なアイテムを考案していきたい。
(つまり)
いいものを世の中へ。
【符号の説明】
【0038】
1 結束手段
2 保持手段
5 非固定物
11 結束輪
21 保持輪
22 磁石
31 タオル本体
32 タオル側磁石
100 毛髪結束具
300 タオル
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図14
図15
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図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
【手続補正書】
【提出日】2022-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
図1】 毛髪結束具全体図1
図2】 毛髪結束具全体図2
図3】 保持手段
図4】 装着例1
図5】 装着例2
図6】 装着例3
図7】 装着例4
図8】 タオルの使用例1
図9】 タオルの使用例2
図10】 タオルの使用例3
図11】 タオルの使用例4
図12】 タオルの使用例5
図13】 タオルの使用例6
図14】 タオルの使用例7
図15】 タオルの使用例8
図16】 タオルの使用例9
図17】 タオルの使用例10
図18】 タオルの使用例11
図19】 タオルの使用例12
図20】 留め具部分にセットするハンカチの図
図21】 問題点
図22】 じゃあ、こうすればいいのでは、、?
図23】 従来の製品との比較
図24】 髪どめに磁石をつけてハンカチをセットする。
図25】 使用例
図26】 使用例
図27】 磁石付きなのでハンカチだけで使用も可能。
図28】 表に見えたくない場合。
図29】 自由に装着。
図30】 育児スタイル。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
〔タオル300〕
図20は留め具部分にセットするハンカチの図である。
請求項2および3の発明に該当する。
本実施例では、タオル300はハンドタオルであるが、ハンカチでもよい。タオル300には布、紙などその他の液体をふき取ることができる布状の繊維を含む。革製であってもよいし、液体を吸収できる樹脂であってもよい。ナフキン、布巾、雑巾、ペーパータオル等もタオル300に含まれるものとする。
とにかく液体、液体を含有する固形物をふき取ることができればよい。