(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023067771
(43)【公開日】2023-05-16
(54)【発明の名称】情報処理システム、プログラム及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230509BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022158537
(22)【出願日】2022-09-30
(31)【優先権主張番号】P 2021178414
(32)【優先日】2021-10-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(31)【優先権主張番号】P 2021187486
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.エアロバイク
(71)【出願人】
【識別番号】521456117
【氏名又は名称】株式会社DATAFLUCT
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】久米村 隼人
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】空間の利用の用途、状況等に応じて、機器の制御を実行することができる技術を提供すること。
【解決手段】本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を有する。制御部は、ある空間の状況に関する空間情報と、空間の利用の用途に関する用途情報と、空間に設けられる機器に関する機器情報とを取得する。空間情報と、用途情報と、機器情報とに基づいて、機器の制御を実行する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
制御部を有し、
前記制御部は、
ある空間の状況に関する空間情報と、前記空間の利用の用途に関する用途情報と、前記空間に設けられる機器に関する機器情報とを取得し、
前記空間情報と、前記用途情報と、前記機器情報とに基づいて、前記機器の制御を実行する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、
機器位置情報を取得し、ここで前記機器位置情報は、前記空間に設けられる前記機器の位置の情報であり、
前記機器位置情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、
利用情報を取得し、ここで前記利用情報は、前記空間を利用するユーザによる前記空間の使用感の情報であり、
前記利用情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、
情報処理システム。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、
物情報を取得し、前記物情報は、前記空間に設けられる物の情報であり、
前記物情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、
情報処理システム。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、ユーザの指示に応じて、前記用途情報に紐づく前記用途を他の用途に変更する、
情報処理システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、
前記機器情報と、前記用途情報とに基づいて、前記用途に関連する第1の機器と、前記用途に関連しない第2の機器とを特定し、
前記第1の機器については制御を実行せず、
前記第2の機器については制御を実行する、
情報処理システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理システムにおいて、
前記第1の機器は、ユーザによる入力操作を受付可能に構成される入力機器を含み、
前記制御部は、前記入力機器への入力態様に応じて、前記第2の機器についての制御を実行する、
情報処理システム。
【請求項8】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記制御部は、
会員情報を取得し、ここで前記会員情報は、個人を特定することが可能な情報であり、
前記会員情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、
情報処理システム。
【請求項9】
請求項1に記載の情報処理システムにおいて、
前記空間情報は、前記空間に紐づく場所の気象要素に関する情報、前記空間に紐づく場所の温室効果ガスの濃度の情報、前記空間に存在する人の生体情報及び前記空間に存在する人の位置の情報のうち少なくとも1つを含む、
情報処理システム。
【請求項10】
プログラムであって、
コンピュータを、請求項1~9のいずれか1つに記載の情報処理システムの前記制御部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
請求項1~9のいずれか1つに記載の情報処理システムの前記制御部が実行する各処理を備える、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、プログラム及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術として特許文献1が知られている。特許文献1によると、住環境シミュレーションシステムは、建物の設計データを取得し、建物の室内環境に影響を与える情報を取得し、建物の設計データと建物の室内環境に影響を与える情報とに基づいて建物の室内環境のシミュレーションを行い、建物の室内環境のシミュレーションの結果を出力する。また、特許文献1によると、シミュレーション部は、建物の設計データと建物の室内環境に影響を与える情報とに基づいて、建物内の各位置における環境パラメータの値を算出し、環境パラメータの値と快適度との予め求められた関係と、建物内の各位置における環境パラメータの値とに基づいて、建物内の各位置における快適度を算出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年において、空間の利用の用途、状況等に応じて、機器の制御を実行することができる技術が求められている。
【0005】
本発明では上記事情を鑑み、空間の利用の用途、状況等に応じて、機器の制御を実行することができる技術を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、制御部を有する。制御部は、ある空間の状況に関する空間情報と、空間の利用の用途に関する用途情報と、空間に設けられる機器に関する機器情報とを取得する。空間情報と、用途情報と、機器情報とに基づいて、機器の制御を実行する。
【0007】
本開示によれば、空間の利用の用途、状況等に応じて、機器の制御を実行することが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
【
図2】サーバ装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図3】クライアント装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】マネジメントシステム4のハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図5】情報処理システム1によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティの一例を示す図である。
【
図6】フィットネスジムのイメージの一例を示す図である。
【
図7】情報を受け付けるための表示画面7の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施形態]
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0010】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント装置でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0011】
また、本実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、本実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0012】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0013】
1.情報処理システム1のシステム構成
まず、
図1を参照しながら本実施形態の情報処理システム1のシステム構成について説明する。
【0014】
図1は、情報処理システム1のシステム構成の一例を示す図である。
図1が示すように、情報処理システム1は、サーバ装置2、クライアント装置3と、マネジメントシステム4と、ネットワークNとを含む。サーバ装置2は、ネットワークNを介して、クライアント装置3及びマネジメントシステム4と通信可能に構成される。これにより、サーバ装置2、クライアント装置3及びマネジメントシステム4は、相互に様々な情報を送信又は受信することができる。なお、サーバ装置2、クライアント装置3及びマネジメントシステム4は、情報処理装置の一例であり、本実施形態に限定されるものではない。クライアント装置3は、PC(Personal Computer)、タブレット型コンピュータ、スマートフォン等のいずれであってもよい。マネジメントシステム4は、複数の機器5a、5b、5c、5dと通信可能に構成されている。なお、サーバ装置2、クライアント装置3及びマネジメントシステム4は、複数あってもよい。ここで、情報処理システム1に例示されるシステムとは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。したがって、サーバ装置2単体又はクライアント装置3単体であっても情報処理システム1に例示されるシステムに含まれる。情報処理システム1は、実施形態に係る処理を実行する。
【0015】
2.ハードウェア構成
次に、
図2~
図4を参照しながら本実施形態のサーバ装置2及びクライアント装置3のハードウェア構成について説明する。
【0016】
2.1.サーバ装置2のハードウェア構成
図2は、サーバ装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示されるように、サーバ装置2は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備え、これらの構成要素がサーバ装置2の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。
【0017】
制御部21は、サーバ装置2に関連する全体動作の処理及び制御を行う。制御部21は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部21が、記憶部22に記憶された所定のプログラムを読み出し、プログラムに基づき処理を実行することによって、サーバ装置2に係る種々の機能、例えば、後述する
図4~
図10に示される処理が実現される。なお、制御部21は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部21を有するように実施してもよい。また、それらの組合せであってもよい。
【0018】
記憶部22は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部21によって実行されるサーバ装置2に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部22は、制御部21によって実行されるサーバ装置2に係る種々のプログラム、変数及び制御部21がプログラムに基づき処理を実行する際に用いるデータ等を記憶している。記憶部22は、記憶媒体の一例である。
【0019】
通信部23は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、LTE/3G/4G/5G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置2は、通信部23を介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0020】
2.2.クライアント装置3のハードウェア構成
図3は、クライアント装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。クライアント装置3は、ユーザが使用する端末である。
図3に示されるように、クライアント装置3は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35と、を有し、これらの構成要素がクライアント装置3の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。クライアント装置3は、実施形態に係る処理を実行する。クライアント装置3の制御部31、記憶部32及び通信部33については、サーバ装置2の制御部21、記憶部22及び通信部23を参照されたい。
【0021】
入力部34は、クライアント装置3の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。例えば、入力部34は、出力部35と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。タッチパネルであれば、ユーザは、タップ操作、スワイプ操作等を入力することが可能である。もちろん、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、QWERTYキーボード等を採用してもよい。すなわち、入力部34がユーザによってなされた操作に基づく入力を受け付ける。当該入力が命令信号として、通信バスを介して制御部31に転送され、制御部31が必要に応じて所定の制御又は演算を実行しうる。
【0022】
出力部35は、クライアント装置3の表示部として機能することが可能である。出力部35は、例えば、クライアント装置3の筐体に含まれてもよいし、外付けされてもよい。出力部35は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。これは例えば、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ及びプラズマディスプレイ等の表示デバイスを、クライアント装置3の種類に応じて使い分けて実施することが好ましい。
【0023】
図4は、マネジメントシステム4のハードウェア構成の一例を示す図である。マネジメントシステム4は、空間内の機器を管理可能なシステムであればよい。マネジメントシステム4の一例として、EMS(Energy Management System)が使用可能であり、より具体的な例として、HEMS、BEMS、FEMS、CEMS等が使用可能である。
図4に示されるように、マネジメントシステム4は、制御部41と、記憶部42と、通信部43とを有し、これらの構成要素がマネジメントシステム4の内部において通信バスを介して電気的に接続されている。マネジメントシステム4は、実施形態に係る処理を実行する。マネジメントシステム4の制御部41、記憶部42及び通信部43については、サーバ装置2の制御部21、記憶部22及び通信部23を参照されたい。また、マネジメントシステム4の通信部43は、更に複数の機器5a、5b、5c、5dと通信可能に構成されている。なお、機器5a、5b、5c、5dは、IoT(Internet of Things)に対応する機器であり、ネットワークNと接続されている(例えば、
図1を参照)。
【0024】
3.情報処理システム1の動作の流れ
本実施形態の情報処理システム1で実行される好ましい情報処理の一例を説明する。
【0025】
本明細書において、ネットワークN、通信部23、通信部33又は通信部43を介して送受信された種々の情報は、記憶部22、記憶部32又は記憶部42に記憶されるものとする。
【0026】
本明細書において、ネットワークN、通信部23、通信部33、入力部34及び通信部43に関連する情報処理を省略して記載することがある。例えば、制御部31がユーザによる入力部34への操作を介して所定の入力を受け付けることを、単に制御部31がユーザから所定の入力を受け付けると記載することがある。また、制御部21が通信部23とネットワークNと通信部33とを介して、クライアント装置3との間で情報を送受信することを、単に制御部21がクライアント装置3に情報を送信する、又は単に制御部21がクライアント装置3から情報を受信すると省略して記載することがある。制御部31が通信部33とネットワークNと通信部23とを介して、サーバ装置2と情報を送受信する場合についても同様に省略して記載する。また、マネジメントシステム4とサーバ装置2との間で情報を送受信する場合についても同様に省略して記載する。
【0027】
本明細書において、出力部35に情報を表示させる情報処理について、単に制御部31がある情報を出力部35に表示させるものとして、また、間接的には制御部21がある情報を出力部35に表示させるものとして省略して説明することがある。その場合、例えば次に説明するような情報処理が実行されている。例えば、制御部31は、ユーザによる画面の状態を変化させる指示を受け付ける。制御部31は、その指示に基づいて表示情報を生成する。制御部31は、生成した表示情報に基づいて、出力部35への表示を制御する。また、他の例として、制御部31は、ユーザによる画面に情報を表示させるための指示をユーザから受け付ける。制御部31は、その指示をサーバ装置2に送信する。制御部21は、その指示をクライアント装置3から受信する。制御部21は、その指示に基づいて表示情報を生成する。制御部21は、生成した表示情報をクライアント装置3に送信する。制御部31は、生成した表示情報をサーバ装置2から受信する。制御部31は、生成した表示情報に基づいて、出力部35への表示を制御する。ここで表示情報とは、画面、画像、アイコン、テキスト等といった、ユーザが視認可能な態様で生成された情報そのものだけでなく、表示させるためのレンダリング情報を含む概念である。
【0028】
3.1 情報処理の概要
本節では、
図5を用いて、前述した情報処理システム1による、情報処理方法を説明する。
図5は、情報処理システム1によって実行される情報処理の流れを示すアクティビティの一例を示す図である。まず、アクティビティA1~A7にて、空間内に機器の情報を紐づける処理について説明する。次に、アクティビティA8~A19にて、種々の情報を用いて機器の制御を実行するための処理について説明する。本実施形態に係る空間は、フィットネスジムであるものとして説明する。また、本実施形態に係るユーザは、フィットネスを利用するユーザである。アクティビティの説明にて登場する各機器と各物とについては
図6を示しながら説明する。
図6は、フィットネスジムのイメージの一例を示す図である。
【0029】
[アクティビティA1]
まず、制御部21は、構造情報を取得する。ここで構造情報とは、ある空間の形状や広さ等の構造に関する情報である。構造情報は、空間の構造を把握することが可能であればよく、3Dでその空間を表現する情報であってもよく、俯瞰図のような情報であってもよく、2Dの情報を複数組み合わせてその空間を表現する情報であってもよい。また、構造情報に紐づく空間は、建物単位で把握されてもよいし、フロア単位で把握されてもよいし、部屋単位で把握されてもよい。構造情報は、収容可能人数の情報を含んでもよい。構造情報は、閉ざされた空間の構造であってもよいし、開放された空間の構造であってもよい。なお、構造情報は、空間情報に含まれる情報である。空間情報については後述する。
【0030】
構造情報を取得する方法には、様々な方法がある。例えば、制御部21は、次の方法を単独で又は組み合わせることにより、構造情報を取得する。制御部21は、写真、図面等の任意の形式の空間に関するデータの入力をユーザから受け付けることにより構造情報を取得する。制御部21は、不動産の情報等が掲載されている任意のウェブページからスクレイピングをし、構造情報を取得する。制御部21は、BIM(Building Information Modeling)、CAD(computer-aided design)等により作成された建築物のモデルに基づいて構造情報を取得する。
【0031】
[アクティビティA2]
続いて、制御部21は、構造情報に基づいて、空間に設けられる機器を特定する。
図6に示すように、機器は、照明機器5a、映像機器5b、空調機器5c及び音楽機器5dのうち少なくとも1つを含み、マネジメントシステム4により制御される機器である。また、フィットネスジムにおいて、機器は、ランニングマシン5e、エアロバイク5f、自動販売機等を含んでもよい。
【0032】
照明機器5aは、光によって任意の箇所を照射可能な機器であればよく、直接照明、間接照明等の形態を問わない。また、照明機器5aは、照度、輝度、光度、光束、明度等を調整可能に構成されてもよい。更に、照明機器5aは、色又は方向を調整可能に構成されてもよい。
【0033】
映像機器5bは、映像を表示することが可能な機器であればよく、ディスプレイ、プロジェクター、ホログラムプロジェクター、3Dゴーグル等を含み得るが、これに限られない。また、プロジェクター又はホログラムプロジェクターを用いる場合は、映像機器5b自身に映像を表示する必要はなく任意の場所に映像を表示してもよい。
【0034】
空調機器5cは、対象とする空間の空気の温度、湿度、流量、清浄度、風向、風量等を調節して供給するための機器である。空調機器5cは、空気清浄機、換気扇、エアコンディショナー、空調設備等を含み得るが、これに限られない。
【0035】
音楽機器5dは、音を入力又は出力するための装置である。音楽機器5dは、スピーカー、ヘッドホン等の音の出力装置、マイク等の音の入力装置を含み得るが、これに限られない。出力装置としての音楽機器5dは、音像定位により生成した音源から音を出力可能に構成されてもよい。ここで音像定位とは、ある空間においてユーザが方向と距離を感じられるような音源(これを音像という)を生成することである。
【0036】
制御部21は、種々の方法により空間に設けられる機器を特定する。例えば、制御部21は、次の方法を単独で又は組み合わせることにより、空間に設けられる機器を特定する。制御部21は、機器に関するデータの入力をユーザから受け付けることにより空間に設けられる機器を特定する。制御部21は、構造情報に機器があることを含んでいた場合、構造情報に基づいて、空間に設けられる機器を特定する。
【0037】
[アクティビティA3]
続いて、制御部21は、サーバ装置2で特定した機器の機器情報をマネジメントシステム4から取得するために、サーバ装置2にて特定した各機器と、マネジメントシステム4にて制御の対象となる各機器とを紐づけるための処理を行なう。例えば、制御部21は、マネジメントシステム4上で管理されている任意の情報と、サーバ装置2で特定した機器に割り与えることによって、機器の紐づけの指示を生成する。任意の情報は、例えば、各機器に紐づくID、製品番号等の機器を特定できる情報である。
【0038】
[アクティビティA4]
続いて、制御部21は、機器の紐づけの指示をマネジメントシステム4に送信する。
【0039】
[アクティビティA5]
続いて、制御部41は、機器の紐づけの指示をサーバ装置2から受信する。制御部41は、機器の紐づけの指示に基づいて、空間情報から特定された機器と、マネジメントシステム4にて管理する機器とを対応づける。
【0040】
[アクティビティA6]
続いて、機器情報の紐づけに成功した場合、制御部41は、機器の紐づけに成功した旨をサーバ装置2に送信する。
【0041】
[アクティビティA7]
続いて、制御部21は、機器の紐づけに成功した場合、制御部41は、機器情報の紐づけに成功した旨をマネジメントシステム4から受信する。
【0042】
以上アクティビティA1~A7までが、空間内に機器の情報を紐づける処理の説明である。なお、
図5では、アクティビティA1~A19の処理が一連の処理であるかのように説明しているが、情報処理システム1は、アクティビティA1~A7の空間内に機器の情報を紐づける処理と、アクティビティA8~A19の種々の情報を用いて機器の制御を実行するための処理とを、一連の処理ではないものとして異なるタイミングで実行してもよい。
【0043】
[アクティビティA8]
続いて、制御部41は、次の方法により空間情報に含まれる機器位置情報、物情報、物位置情報、生体情報、人位置情報、気象要素情報、温室効果ガス濃度情報、エリア周辺情報、メーター情報又は統計情報と、機器情報と、を取得する。制御部41は、ネットワークNを介して、各機器から機器情報を取得する。機器情報は、空間に設けられる機器に関する情報である。機器情報は、機器が稼働していた時間の情報と、機器が稼働していたときの設定の情報とを含む。
【0044】
空間情報は、ある空間の状態に関する情報である。制御部41は、マネジメントシステム4と通信可能なサーモグラフィの装置を用いて空間内の物体から放射される赤外線を分析することにより空間情報を特定してもよい。制御部41は、マネジメントシステム4と通信可能なLiDAR(Light Detection And Ranging)の装置を用いて取得可能な点群の情報に基づいて空間情報を特定してもよい。制御部41は、マネジメントシステム4と通信可能な1台以上のカメラを用いて画像を解析することにより空間情報を特定してもよい。制御部41は、マネジメントシステム4と通信可能な、温度計、湿度計、CO2センサー等の任意の測定器、分析機又は検出器を使用することにより空間情報を特定してもよい。制御部41は、GPS(Global Positioning System)センサーを使用することにより空間情報を特定してもよい。制御部41は、マネジメントシステム4と通信可能な、水道メーター、ガスメーター、電気メーター等のメーターを使用することにより空間情報を特定してもよい。制御部41は、マネジメントシステム4と通信可能な、任意のデバイスを使用することにより空間情報を特定してもよい。空間情報は、前述した構造情報の他に、機器位置情報と、物情報と、物位置情報と、生体情報と、人位置情報と、気象要素情報と、温室効果ガス濃度情報と、エリア周辺情報と、メーター情報と、統計情報とのうち少なくとも1つを含む。
【0045】
機器位置情報は、空間に設けられる機器の位置の情報である。機器位置情報は、当該機器と、他の機器又は後述する物と、の相対的な位置関係の情報であってもよい。その場合、機器位置情報は、当該機器から、他の機器又は任意の物若しくは任意の人までどのくらい距離が離れているか、どの方角にあるか等の情報である。また、機器位置情報は、当該機器の空間内での座標による位置の情報であってもよい。その場合、機器位置情報は、空間内に3次元空間の直交座標系(x軸、y軸、z軸)を定義した際に、当該機器がどの座標にあるか等の情報である。
【0046】
物情報は、空間に設けられる物の情報である。物情報は、物の素材、構造、一般名称、状態等の情報を含んでもよい。ある観点によると、物情報は、マネジメントシステム4により制御の対象とならない物の情報である。
図6に示すように、フィットネスジムにおいて、物情報に紐づく物は、ダンベル6a、ベンチ6b、バーベル6c、マットレス6d、ウェットティッシュのケース、ゴミ箱等を含み得るが、これに限られない。
【0047】
物位置情報は、空間に設けられる物の位置の情報である。物位置情報は、機器位置情報と同様に、当該物と、任意の機器又は他の物若しくは任意の人と、の相対的な位置関係の情報であってもよい。また、物位置情報は、機器位置情報と同様に、当該物の空間内での座標による位置の情報であってもよい。
【0048】
生体情報は、空間に存在する人の生体に関する情報であり、体温、脈拍、血圧、発汗等の情報を含み得るが、これに限られない。
【0049】
人位置情報は、空間に存在する人の位置の情報であり、機器位置情報と同様に、当該人と、任意の機器又は任意の物若しくは他の人と、の相対的な位置関係の情報であってもよい。また、人位置情報は、機器位置情報と同様に、当該人の空間内での座標による位置の情報であってもよい。人位置情報は、寝ている、立っている、腕を上げている等の人の姿勢を含む情報であってもよい。
【0050】
気象要素情報は、空間に紐づく場所の気象要素に関する情報であり、天候、気温、湿度、気圧、季節等の気象の要素に関する情報を含み得るが、これに限られない。
【0051】
温室効果ガス濃度情報は、空間に紐づく場所の温室効果ガスの濃度の情報であり、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化窒素(NF3)等を含み得るが、これに限られない。
【0052】
エリア周辺情報は、空間に紐づく場所の周辺の情報である。例えば、エリア周辺情報は、空間がどの何のどの位置に存在するかの情報を含んでもよい。その場合、エリア周辺情報は、駅構内の改札内または改札外にあるか等の情報を含んでもよいし、駅構内の何階にあるか等の情報を含んでもよい。また、例えば、エリア周辺情報は、ある建物から、任意の手段により何分掛かる位置にあるかの情報を含んでもよい。その場合、エリア周辺情報は、空間が駅から徒歩5分の場所にあるか、空間がバス停から徒歩10分の場所にあるか等の情報を含む。
【0053】
メーター情報は、空間に紐づく場所におけるライフラインの使用の状況に関する情報である。ライフラインは、電気、水道、ガスを含み得るが、これに限られない。
【0054】
統計情報は、空間に紐づく場所における人パラメータに紐づく統計量の情報である。例えば、人パラメータは、人の数に関する情報であり、人流、人口、人口密度等の情報を含み得るが、これに限られない。人パラメータは、男女、年齢等の属性毎の情報であってもよい。統計量は、平均値、中央値、分散、標準偏差、最頻値、最小値、最大値等を含み得るが、これに限られない。また、統計量は、1時間、1日、1週間等のある一定期間の情報を基に算出されてもよい。例えば、統計情報は、空間に紐づく場所における1日単位の人口の平均値の情報であってもよい。
【0055】
[アクティビティA9]
続いて、制御部41は、アクティビティA8にて取得された機器情報と空間情報とをサーバ装置2に送信する。
【0056】
[アクティビティA10]
続いて、制御部21は、空間情報に含まれる機器位置情報、物情報、物位置情報、生体情報、人位置情報、気象要素情報、温室効果ガス濃度情報、エリア周辺情報、メーター情報又は統計情報と、機器情報と、をマネジメントシステム4から取得する。
【0057】
[アクティビティA11]
続いて、制御部21は、クライアント装置3から利用情報、用途情報又は会員情報の入力があるかを判断する。クライアント装置3から利用情報、用途情報又は会員情報の入力がある場合、情報処理システム1は、アクティビティA12に処理を進める。このとき制御部21は、アクティビティA14にてクライアント装置3からの情報を受信するまで待機する。クライアント装置3から利用情報、用途情報又は会員情報の入力がない場合、制御部21は、アクティビティA15に処理を進め、機器の制御の情報を取得する。
【0058】
[アクティビティA12]
制御部31は、ユーザから利用情報、用途情報又は会員情報を受け付ける。情報を受け付けるための表示画面7については、
図7を用いて後述する。
【0059】
利用情報は、空間を利用するユーザによる空間の使用感の情報である。利用情報は、空間を利用するユーザによる空間の使用感を明示的に示す情報を含む。その場合、例えば、利用情報は、空間の温度を上げる又は下げるために空調機器5cを制御する指示、空間内で流れている音楽のボリュームを上げる又は下げる、空間の照明を明るくする又は暗くする指示、映像機器5bの映像を違う映像に変える指示、映像機器5bの映像の明るさを変える指示等の指示の情報を含む。ユーザは、空間の使用感に満足していない場合、より良い使用感を得るために、機器の制御を行う。そのため、このようなユーザが機器の制御態様を指示する情報は、ユーザにとってより快適な空間の使用感を暗示的に示す。利用情報は、空間を利用するユーザによる空間の使用感を暗示的に示す情報を含む。利用情報は、例えば、空間の温度が暑い又は寒い、空間の音楽がうるさい又はきこえない、空間の照明がまぶしい又は見えにくい、映像機器5bの映像が好みではない等の情報を含む。
【0060】
用途情報は、空間の利用の用途に関する情報である。実施形態1に係る用途情報は、フィットネスである。ここで、用途情報は、ユーザの指示に応じて他の用途に変更することができる。制御部21は、ユーザの指示に応じて、用途情報に紐づく用途を他の用途に変更してもよい。当該ユーザは、空間の提供者であっても、空間の利用者であってもよい。
【0061】
会員情報は、個人を特定可能な情報であればよく、氏名、生年月日、住所、顔写真等の個人情報及びその他の情報から1以上の情報を単独で又は組み合わせた情報である。
【0062】
[アクティビティA13]
制御部31は、ユーザから受け付けた利用情報、用途情報又は会員情報をサーバ装置2に送信する指示を受け付ける。指示を受け付けた場合、制御部31は、ユーザから受け付けた利用情報、用途情報又は会員情報をサーバ装置2に送信する。
【0063】
[アクティビティA14]
制御部21は、ユーザから受け付けた利用情報、用途情報又は会員情報をクライアント装置3から取得する。
【0064】
[アクティビティA15]
次に、制御部21は、各機器を制御するための指示を生成する。なお、本明細書において、制御部21が「機器を制御するための指示を生成する」ことを、「機器の制御を実行する」と記載することがある。
【0065】
このとき、制御部21は、機器情報と、用途情報とに基づいて、用途に関連する第1の機器と、用途に関連しない第2の機器とを特定する。例えば、制御部21は、第1の機器として、ランニングマシン5e及びエアロバイク5fを特定する。制御部21は、第1の機器であるランニングマシン5e及びエアロバイク5fについては制御を実行しない。制御部21は、第2の機器として、照明機器5a、映像機器5b、空調機器5c及び音楽機器5dを特定する。制御部21は、第2の機器である照明機器5a、映像機器5b、空調機器5c及び音楽機器5dについては制御を実行する。
【0066】
制御部21は、空間情報と、用途情報と、機器情報と、利用情報と、会員情報とに基づいて、例えば次に例示するような機器の制御を実行する。以下では、任意の2つの情報を組み合わせて機器の制御を実行する例を説明するが、情報は2つである必要ではなく、1つの情報により単純な機器の制御を実行しても良いし、3つ以上を組み合わせて更に精度の高い機器の制御を実行してもよい。
例えば、制御部21は、気温、湿度等の気象要素情報(ある観点によると空間情報)と、フィットネスジムという用途に紐づく用途情報とに基づいて、空間が運動に適した温度、湿度となるように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、ランニングマシン5eが連続して30分以上稼働している等の機器情報と、ランニングしているユーザの生体情報(ある観点によると空間情報)とに基づいて、音楽機器5dから流されるBGMをアップテンポの曲に変えるように、音楽機器5dの制御を実行する。
例えば、制御部21は、トレーニングをしているユーザの発汗の情報等の生体情報(ある観点によると空間情報)と、温度が暑い等の利用情報とに基づいて、トレーニングをしているユーザの温度を下げるように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、30代のユーザがトレーニングをしている等の会員情報と、その30代のユーザがトレーニングをしている位置に関する人位置情報(ある観点によると空間情報)とに基づいて、30代に人気のある曲をその位置にいる30代のユーザに対して流すように、音楽機器5dの制御を実行する。
例えば、制御部21は、ある位置にいるユーザに関する人位置情報と、ある位置に設けられる照明機器5aの機器位置情報とに基づいて、ユーザに対して適度に光が照射されるように、照明機器5aの制御を実行する。
例えば、制御部21は、ある空間内の物の情報と、その物の位置に関する物位置情報とに基づいて、光の照射の方向又は光の色を調整するように、照明機器5aの制御を実行する。
例えば、制御部21は、フィットネスジムという用途に紐づく用途情報と、ランニングマシン5eが12km/h以上で稼働している等の機器情報とに基づいて、フィットネスジム内の温度を下げるように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、フィットネスジムという用途に紐づく用途情報と、もっと明るくしてほしい等の利用情報とに基づいて、フィットネスジム内が明るくなるように、照明機器5aの制御を実行する。
例えば、制御部21は、フィットネスジムという用途に紐づく用途情報と、ユーザの年代、性別等の会員情報とに基づいて、年代及び性別に紐づく体温の統計値を取得する。制御部21は、取得した体温の統計値から心地よい空間となるように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、フィットネスジムという用途に紐づく用途情報と、フィットネスジムのエントランス付近に配置された映像機器5bの位置に紐づく機器位置情報に基づいて、フィットネスジムへの加入を促すためのPRの映像が流れるように、エントランス付近に配置された映像機器5bの制御を実行する。
例えば、制御部21は、フィットネスジムという用途に紐づく用途情報と、マットレス6d等の高さがなく比較的存在を確認しにくい物に紐づく物情報とに基づいて、マットレス6d等の高さがなく比較的存在を確認しにくい物を照らすように、照明機器5aの制御を実行する。
例えば、制御部21は、ランニングマシン5eが12km/h以上で稼働している等の機器情報と、ランニングマシン5eの使用中は照明を明るくしてほしい等の利用情報とに基づいて、ランニングマシン5e等の機器が稼働している間はフィットネスジムが明るくなるように、照明機器5aの制御を実行する。
例えば、制御部21は、ユーザの性別が男性である等の会員情報と、そのユーザによってエアロバイク5f等の機器の使用が開始された等の機器情報とに基づいて、そのユーザによるエアロバイク5f等の機器の使用の開始に応じて、性別等の属性毎に人気のあるアーティストの曲を流すように、音楽機器5dの制御を実行する。
例えば、制御部21は、ランニングマシン5eが連続して30分以上稼働している等の機器情報と、ランニングマシン5eと空調機器5cとの位置に関する機器位置情報とに基づいて、ランニングマシン5e等の機器の稼働時間に応じて周辺の温度を下げるように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、ランニングマシン5eが稼働している等の機器情報と、マットレス6dが存在する等の物情報とに基づいて、ランニングマシン5e等の機器の稼働中はマットレス6dの物に埃等が舞わないように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、いろんな世代の音楽を楽しみたい等の利用情報と、トレーニングするユーザが30代である等の会員情報とに基づいて、30代に馴染みのない音楽を流すように、音楽機器5dの制御を実行する。
例えば、制御部21は、フィットネスジム内で流れている音楽の音が小さい等の利用情報と、音楽機器5dの位置に関する機器位置情報とに基づいて、音楽機器5dの位置を考慮しながら音楽機器5dから出力される音量を大きくするように、音楽機器5dの制御を実行する。
例えば、制御部21は、湿度を低くしてほしい等の利用情報と、ウェットティッシュのケース等の乾燥を避けたい物がある等の物情報とに基づいて、湿度のバランスが良くなるように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、フィットネスジムが暑い等の会員情報と、ランニングマシン5e等の使用により体温が上がりやすい機器の機器位置情報とに基づいて、そのランニングマシン5e付近の温度が下がるように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、無酸素運動をするときはアップテンポの音楽を流してほしい等の会員情報と、ダンベル6aがある等の物情報とに基づいて、アップテンポの音楽が流れるように、音楽機器5dの制御を実行する。
例えば、制御部21は、その空間内にマットレス6dが存在する等の物情報と、ランニングマシン5eとマットレス6dの位置関係に関する機器位置情報とに基づいて、ランニングマシン5eとマットレス6dとの間にホコリが舞わないように、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、エリア周辺情報と、体温等の生体情報と、に基づいて、空間が駅構内にあるか、又は空間が駅から徒歩5分の場所にあるかによって、ユーザが空間にたどり着いたときの体温、脈拍等を特定する。制御部21は、ユーザが空間にたどり着いたときの体温、脈拍等に応じて、空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、メーター情報と、機器情報と、に基づいて、エネルギーの使用状況又は機器の使用状況を特定する。制御部21は、エネルギーの使用状況又は機器の使用状況に応じて、照明機器5a又は空調機器5cの制御を実行する。
例えば、制御部21は、統計情報と、構造情報と、に基づいて、その空間の構造における人パラメ-タから、ユーザのストレス、不快度等を特定する。より具体的な例として、空間が細長い構造でかつ人流が多い場合、ユーザは窮屈に感じやすいため、制御部21は、不快度が高いと判定する。制御部21は、ユーザのストレス、不快度等に応じて、空調機器5cの制御を実行する。
【0067】
更に、制御部21は、機器の設定を目的変数として、空間情報と、用途情報と、機器情報と、利用情報と、会員情報とを説明変数として、任意の機械学習の手法により学習を実行し、学習モデルを取得する。制御部21は、取得した学習モデルに基づいて、機器の制御を実行する。
【0068】
[アクティビティA16]
制御部21は、機器の制御の指示をマネジメントシステム4に送信する。
【0069】
[アクティビティA17]
制御部41は、機器の制御の指示をサーバ装置2から受信する。
【0070】
[アクティビティA18]
制御部41は、サーバ装置2から受信した機器の制御の指示を基に、機器を制御する。すなわち、制御部41は、空間情報と、用途情報と、機器情報と、利用情報と、会員情報とに基づいて、機器の制御を実行する。
【0071】
[アクティビティA19]
情報処理システム1は、アクティビティA9に処理を戻す。制御部41は、再び機器の制御の情報をサーバ装置2に送信する。情報処理システム1は、アクティビティA8~A19の処理を、リアルタイム又は所定の間隔で実行する。また、機器の制御の終了の指示があった場合、制御部41は、機器の制御を終了する。これにより、空間の利用の用途、状況等に応じて、機器の制御を実行することが可能な技術を提供することができる。
【0072】
3.2 情報処理の詳細
次に、
図7を用いて、上記概説した情報を受け付けるための表示画面7について、情報処理の詳細部分を説明する。
図7は、情報を受け付けるための表示画面7の一例を示す図である。表示画面7は、利用情報領域70と、用途情報領域71と、会員情報領域72と、利用開始ボタン73とを含む。表示画面7は、表示部としての出力部35に表示される。
【0073】
利用情報領域70は、利用情報を特定するための領域である。利用情報領域70は、入力済利用情報700と、利用情報参照ボタン701と、利用情報追加ボタン702とを含む。入力済利用情報700は、クライアント装置3を使用するユーザにより入力された利用情報を示す情報であり、ユーザにより「照明がまぶしい」ことを入力されたことを示す情報である。利用情報参照ボタン701は、他のユーザが入力した利用情報を参照するためのボタンである。利用情報追加ボタン702は、利用情報をユーザから受け付ける画面に遷移するためのボタンである。
【0074】
用途情報領域71は、用途情報を特定するための領域である。用途情報領域71は、入力済用途情報710と、用途情報指定ボタン711とを含む。入力済用途情報710は、予め定められた空間に紐づく用途を示す情報であり、「ABCフィットネスジム」に紐づく用途が「フィットネスジム」であることを示す情報である。用途情報指定ボタン711は、用途情報に紐づく用途を変更するためのボタンである。空間によっては、用途情報指定ボタン711による操作を無効としてもよい。
【0075】
会員情報領域72は、会員情報を特定するための領域である。会員情報領域72は、入力済会員情報720と、会員情報追加ボタン721とを含む。入力済会員情報720は、クライアント装置3を使用するユーザの会員情報を示す情報であり、ユーザの氏名が「特許甲乙」であり、年齢が「30歳」であることを示す情報である。会員情報追加ボタン721は、利用情報をユーザから受け付ける画面に遷移するためのボタンである。
【0076】
利用開始ボタン73は、利用情報領域70と、用途情報領域71と、会員情報領域72とに基づいて、その空間の制御を開始するためのボタンである。上記したボタンの押下に応じて、制御部31は、各ボタンに対応する情報処理を実行する。例えば、上記したボタンの押下に応じて生成される表示情報に基づいて、制御部31は、出力部35に表示させる情報を更新する。
【0077】
なお、利用情報追加ボタン702と、用途情報指定ボタン711と、会員情報追加ボタン721との操作は、アクティビティA12に対応する処理である。また、利用開始ボタン73の操作は、アクティビティA13に対応する処理である。更に、本実施形態の「ボタンの押下」は、「オブジェクトの操作」の一例であり、ユーザからの指示を受け付けることができる態様であればよい。
【0078】
以上、本開示によれば、空間の利用の用途、状況等に応じて、機器の制御を実行することが可能な技術を提供することができる。また、空間情報、用途情報、機器情報、利用情報、会員情報等の種々の情報に応じて機器の制御を実行することができるため、空間の快適性をより向上させることができる。更に、用途に関連する第1の機器の制御をユーザに委ねながら、用途に関連しない第2の機器の制御が行われる。したがって、用途への関連の有無に応じて空間の快適性を向上させることができる。
【0079】
また、情報処理システム1による情報処理を行うにあたって、複雑な情報処理を必要としないため、サーバ装置2、クライアント装置3及びマネジメントシステム4のキャッシュメモリの使用も少なくすることができる。更に、キャッシュメモリの使用を少なくすることができる結果として、大掛かりな装置又はコンピュータ等を必要としないため、安価に情報処理を実行することができる。
【0080】
実施形態1では、空間は、フィットネスジムであるものとして説明したが、他の空間であってもよい。
例えば、空間は、結婚式場、コンビニエンスストア、カラオケボックス、映画館、イベント会場、公園、オフィス、アパート、スーパーマーケット等の任意の空間であってもよい。以下の実施形態2~4では、空間が結婚式場、コンビニエンスストア及びカラオケボックスである例について説明する。
【0081】
[実施形態2]
実施形態2では、空間は、結婚式場であり、用途情報に紐づく用途は、結婚式であるものとして説明する。実施形態2における機器は、空調機器、照明機器、映像機器、音楽機器等を含む。実施形態2における物は、テーブル、椅子、階段、カーペット、植物等を含む。
【0082】
結婚式の披露宴では、シーンに応じて様々な演出が発生する。制御部21は、このシーンに応じた制御を実行してもよい。例えば、制御部21は、用途におけるシーンに応じて、第1の機器と第2の機器とを特定する。挨拶の時間では、制御部21は、音楽機器を第1の機器として制御を実行せず、空調機器と照明機器と映像機器を第2の機器として制御を実行する。また、思い出の映像を流す時間では、制御部21は、映像機器のみを第1の機器として制御を実行せず、空調機器と照明機器と映像機器を第2の機器として制御を実行する。
【0083】
また、このように第1の機器と第2の機器が入れ替わる場合において、ユーザ自らがシーン(用途)に応じて第1の機器又は第2の機器を逐一特定すると手間が発生する。そこで、制御部21は、ある用途に用いられる空間に設けられた機器に関する機器情報と、当該用途と異なる用途に用いられる空間に設けられた機器に関する機器情報と、を比較することで、第1の機器及び第2の機器のうちの少なくとも1つを特定してもよい。例えば、制御部21は、過去の結婚式の他のシーンのときの第1の機器及び第2の機器の情報を参照することによって、第1の機器又は第2の機器を特定する。
【0084】
[実施形態3]
実施形態3では、空間は、コンビニエンスストアであり、用途情報に紐づく用途は、買物であるものとして説明する。実施形態3における機器は、空調機器、照明機器、映像機器、音楽機器に加えて、冷蔵庫、冷凍庫、ATM、おでん鍋、肉まん蒸し器、ホットショーケース、コーヒーメーカー等である。実施形態3における物は、ついたて、商品棚、商品、POP、値札等である。
【0085】
コンビニエンスストアにおいて顧客への購買の促進は重要である。制御部21は、顧客への購買を促進する制御を実行してもよい。例えば、制御部21は、ついたて、商品棚等の物情報及び物位置情報に基づいて、顧客からのゴールデンゾーンの商品の視認性がよくなるように照明を制御する。
【0086】
[実施形態4]
実施形態4では、空間は、カラオケボックスであり、用途情報に紐づく用途は、カラオケであるものとして説明する。実施形態4における機器は、空調機器、照明機器、映像機器、音楽機器である。ここで、実施形態4における音楽機器は、第1の機器であり、入力機器としてのマイクを含む。ある観点によると、第1の機器は、ユーザによる入力操作を受付可能に構成される入力機器を含む。入力操作は、例えば、マイクへの音声入力や、カメラへの動作入力などを含む。また、実施形態4における空調機器、照明機器、映像機器は、第2の機器である。実施形態4における物は、ソファ、テーブル等である。
【0087】
制御部21は、入力機器への入力態様に応じて、第2の機器についての制御を実行する。例えば、制御部21は、マイクに入力された音の振幅が大きい又は音の周波数が高い場合、第2の機器としての照明機器を点滅させるように制御したり、照明機器の照度、輝度、光度、光束、明度等を制御させたりする。これにより、用途に応じて空間の用途に関連する機器の操作感を保ちつつ、機器に対してユーザの操作に応じて空間の用途に応じた制御が行われる。したがって、用途に応じた機器の使用の快適性を向上させることができる。
【0088】
また、カラオケボックスは、種々の目的で利用されることがある。そこで、制御部21は、ユーザの指示に応じて、用途情報に紐づく用途を他の用途に変更してもよい。例えば、制御部21は、用途情報に紐づく用途をカラオケから、楽器の演奏に変更してもよい。制御部21は、楽器に紐づく物情報を特定する。制御部21は、楽器に応じて音が鳴りやすいように空調機器を制御してもよい。制御部21は、手元が視認しやすいように照明機器を制御してもよい。他にも、例えば、制御部21は、用途情報に紐づく用途をカラオケから、勉強に変更してもよいし、用途情報に紐づく用途をカラオケから、就寝に変更してもよい。また、制御部21は、用途情報に紐づく用途をアミューズメントからオフィスに変更してもよい。制御部21は、用途情報に紐づく用途の変更に応じて、新たに空間情報を取得したり、第1の機器及び第2の機器を定義し直したりする。これにより、ユーザは、空間の用途を変更することができ、その用途の変更の結果に応じて、機器の制御が行われる。したがって、ユーザからの用途の変更の指示に応じて空間の快適性を向上させることができる。
【0089】
[その他]
【0090】
サーバ装置2は、オンプレミス形態であってもよく、クラウド形態であってもよい。クラウド形態のサーバ装置2としては、例えば、SaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという形態で、上記の機能や処理を提供してもよい。
【0091】
上記実施形態では、サーバ装置2が種々の記憶・制御を行ったが、サーバ装置2に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、種々の情報やプログラムは、ブロックチェーン技術等を用いて複数の外部装置に分散して記憶されてもよい。
【0092】
前述の実施形態に係る情報処理システム1に関して、コンピュータを、情報処理システム1の制御部31として機能させるプログラムであってもよい。また、情報処理システム1が実行する情報処理方法であってもよい。
【0093】
更に、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0094】
(1)情報処理システムであって、制御部を有し、前記制御部は、ある空間の状況に関する空間情報と、前記空間の利用の用途に関する用途情報と、前記空間に設けられる機器に関する機器情報とを取得し、前記空間情報と、前記用途情報と、前記機器情報とに基づいて、前記機器の制御を実行する、情報処理システム。
【0095】
このような構成によれば、空間の利用の用途、状況等に応じて、機器の制御が行われる。したがって、空間の快適性を向上させることができる。
【0096】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、機器位置情報を取得し、ここで前記機器位置情報は、前記空間に設けられる前記機器の位置の情報であり、前記機器位置情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、情報処理システム。
【0097】
このような構成によれば、空間に設けられる機器の位置の情報に応じて、機器の制御が行われる。したがって、機器の位置に応じた空間の快適性を向上させることができる。
【0098】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、利用情報を取得し、ここで前記利用情報は、前記空間を利用するユーザによる前記空間の使用感の情報であり、前記利用情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、情報処理システム。
【0099】
このような構成によれば、空間を利用するユーザによる前記空間の利用感の情報に基づいて、機器の制御が行われる。したがって、ユーザの利用感に応じて空間の快適性を向上させることができる。
【0100】
(4)上記(1)~(3)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、物情報を取得し、前記物情報は、前記空間に設けられる物の情報であり、前記物情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、情報処理システム。
【0101】
このような構成によれば、空間に設けられる物の情報に基づいて、機器の制御が行われる。したがって、空間に設けられる物の位置、大きさ、種類等に応じて空間の快適性を向上させることができる。
【0102】
(5)上記(1)~(4)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、ユーザの指示に応じて、前記用途情報に紐づく前記用途を他の用途に変更する、情報処理システム。
【0103】
このような構成によれば、ユーザは、空間の用途を変更することができ、その用途の変更の結果に応じて、機器の制御が行われる。したがって、ユーザからの用途の変更の指示に応じて空間の快適性を向上させることができる。
【0104】
(6)上記(1)~(5)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、前記機器情報と、前記用途情報とに基づいて、前記用途に関連する第1の機器と、前記用途に関連しない第2の機器とを特定し、前記第1の機器については制御を実行せず、前記第2の機器については制御を実行する、情報処理システム。
【0105】
このような構成によれば、用途に関連する第1の機器の制御をユーザに委ねながら、用途に関連しない第2の機器の制御が行われる。したがって、用途への関連の有無に応じて空間の快適性を向上させることができる。
【0106】
(7)上記(6)に記載の情報処理システムにおいて、前記第1の機器は、ユーザによる入力操作を受付可能に構成される入力機器を含み、前記制御部は、前記入力機器への入力態様に応じて、前記第2の機器についての制御を実行する、情報処理システム。
【0107】
このような構成によれば、用途に応じて空間の用途に関連する機器の操作感を保ちつつ、機器に対してユーザの操作に応じて空間の用途に応じた制御が行われる。したがって、用途に応じた機器の使用の快適性を向上させることができる。
【0108】
(8)上記(1)~(7)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、会員情報を取得し、ここで前記会員情報は、個人を特定することが可能な情報であり、前記会員情報に更に基づいて、前記機器の制御を実行する、情報処理システム。
【0109】
このような構成によれば、個人を特定することができるため、個人を特定して個人に合わせた機器の制御が行われる。したがって、個人毎の空間の快適性を向上させることができる。
【0110】
(9)上記(1)~(8)のいずれか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記空間情報は、前記空間に紐づく場所の気象要素に関する情報、前記空間に紐づく場所の温室効果ガスの濃度の情報、前記空間に存在する人の生体情報及び前記空間に存在する人の位置の情報のうち少なくとも1つを含む、情報処理システム。
【0111】
このような構成によれば、空間に紐づく場所の気象要素に関する情報、空間に紐づく場所の温室効果ガスの濃度の情報、空間に存在する人の生体情報及び空間に存在する人の位置の情報のうち少なくとも1つを含む空間情報に基づいて機器の制御が行われる。したがって、空間の快適性を向上させることができる。
【0112】
(10)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)~(9)のいずれか1つに記載の情報処理システムの前記制御部として機能させるためのプログラム。
【0113】
(11)情報処理システムが実行する情報処理方法であって、上記(1)~(9)のいずれか1つに記載の情報処理システムの前記制御部が実行する各処理を備える、情報処理方法。
もちろん、この限りではない。
【0114】
さらに、以下の観点にも留意されたい。
【0115】
たとえば自治体やデベロッパー、商店会などが、新施設建設、イベント開催などを企画するにあたり、過去の人流情報などを参考にして未来予測を行うことが行われる。
【0116】
しかしながら、これまで、過去の人流情報を含む多量の情報を分析してイベントによる人流や経済効果を効率よく分析したり予測したりすることは困難であった。
【0117】
本発明は、こうした従来技術上の問題点に鑑み、人流情報を含む多量の賑わい情報を分析してイベントによる人流や経済効果を効率よく分析したり予測したりできるようにすることを課題とする。
【0118】
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るプログラムは、情報処理システムに係るコンピュータを、特定地点もしくは特定地区あるいは特定地域が二次元的又は三次元的に区画されて抽出される特定エリアを定義する特定エリア定義部と、前記特定地点もしくは前記特定地区あるいは前記特定地域についての人流状態を含む賑わいに係る状態を示す賑わい状態を定義する賑わい状態定義部と、前記特定エリアに関する人流情報及びその人流に影響する要因の情報を含む賑わい状態情報を収集する賑わい状態情報収集部と、前記特定エリアに関する第1の時点もしくは第1の期間における第1の人流情報と該特定エリアに関する第2の時点もしくは第2の期間における第2の人流情報とから特定分析を行う特定分析部と、前記特定分析部による特定分析結果及び前記人流に影響する要因の情報に基づいて、前記人流に影響する要因を可視化するために、前記賑わい状態の揺らぎ情報を提示する揺らぎ情報提示部と、として機能させることを特徴とする。
【0119】
本発明の第1の態様によれば、人流情報を含む多量の賑わい情報を分析してイベントによる人流や経済効果を効率よく分析したり予測したりできる。
【0120】
「特定エリア」は、「特定地点もしくは特定地区あるいは特定地域」の一部であって、賑わい状態の評価の対象となるエリアである。
【0121】
「二次元的又は三次元的に区画され」は、「特定地点もしくは特定地区あるいは特定地域」から、情報処理システムが自ら定義するか、情報処理システムのユーザの入力によって定義されるものである。
【0122】
「賑わい状態」は、人流状態及びその人流状態に影響する要因の状態を含み、たとえば、「賑わい」や「混雑」の状態を含む。
【0123】
「人流情報」とは、たとえば、特定の時点または期間に特定の場所(地点、地区、地域のいずれであってもよい)に存在した人間の数に関する情報を含む。また、人間の移動の数に関する情報を含んでもよい。
【0124】
「特定分析」とは、人流の時間的変化とその人流の時間的変化に影響する要因の因果関係を可視化するための分析をいい、たとえば、「差分の差分法」による分析であってもよい。
【0125】
「揺らぎ情報」とは、時間的変動を示す情報である。
【0126】
特定エリア定義部が行う特定エリアを定義する動作、および、賑わい状態変数定義部が行う賑わい状態変数を定義する動作は、ユーザの入力に従って、コンピュータがその内部にデータを取り込む動作であってもよい。
【0127】
「人流に影響する要因の情報」には、感情情報(SNSによるいわゆる「つぶやき」情報等の個人発出情報や検索サイトでの検索ワード情報を含む)、決済情報(いわゆるPOSデータを含む)、のうちの少なくともいずれか一つが含まれてもよい。
特定分析は、第1の要因による第1の人流変動と、前記第1の要因に類似する第2の要因による第2の人流変動との差分をとる差分の差分法による分析であってもよい。
【0128】
前記第1の要因と第2の要因は、互いに類似のイベント、季節、天候、感染症などの事象または、1日ごと、1週間ごと、1月ごと、1年ごとなどの周期をもった事象によるものであってもよい。
【0129】
前記情報処理システムは前記人流情報を含む情報を記録できる記録部を備え、前記第1人流情報、前記第2人流情報のうちの少なくともいずれかは前記記録部から読み出されて前記特定分析部に入力されるものであってもよい。
【0130】
前記特定エリア定義部は少なくとも第1の特定エリア及び第2の特定エリアを定義し、前記特定分析部は、前記第1の特定エリアに関する第1の時点もしくは第1の期間における第1特定エリア第1人流情報と、第1の特定エリアに関する第2の時点もしくは第2の期間における第1特定エリア第2人流情報と、前記第2の特定エリアに関する第1の時点もしくは第1の期間における第2特定エリア第1人流情報と、第2の特定エリアに関する第2の時点もしくは第2の期間における第2特定エリア第2人流情報と、から前記特定分析を行い、前記揺らぎ情報は、前記第1の特定エリアと前記第2の特定エリアとの間の二次元的又は三次元的な方向性情報を含む、ものであってもよい。
【0131】
本発明の第2の態様に係る記録媒体は、第1の態様に係るプログラムが記憶された記録媒体である。
【0132】
本発明の第3の態様に係る情報処理システムは、特定地点もしくは特定地区あるいは特定地域が二次元的又は三次元的に区画されて抽出される特定エリアを定義する特定エリア定義部と、前記特定地点もしくは前記特定地区あるいは前記特定地域についての人流状態を含む賑わいに係る状態を示す賑わい状態を定義する賑わい状態定義部と、前記特定エリアに関する人流情報及びその人流に影響する要因の情報を含む賑わい状態情報を収集する賑わい状態情報収集部と、前記特定エリアに関する第1の時点もしくは第1の期間における第1の人流情報と該特定エリアに関する第2の時点もしくは第2の期間における第2の人流情報とから特定分析を行う特定分析部と、前記特定分析部による特定分析結果及び前記人流に影響する要因の情報に基づいて、前記人流に影響する要因を可視化するために、前記賑わい状態の揺らぎ情報を提示する揺らぎ情報提示部と、を有することを特徴とする。
【0133】
本発明の第4の態様に係る情報処理方法は、情報処理システムに係るコンピュータが、特定地点もしくは特定地区あるいは特定地域が二次元的又は三次元的に区画されて抽出される特定エリアを定義する特定エリア定義ステップと、前記特定地点もしくは前記特定地区あるいは前記特定地域についての人流状態を含む賑わいに係る状態を示す賑わい状態を定義する賑わい状態定義ステップと、前記特定エリアに関する人流情報及びその人流に影響する要因の情報を含む賑わい状態情報を収集する賑わい状態情報収集ステップと、前記特定エリアに関する第1の時点もしくは第1の期間における第1の人流情報と該特定エリアに関する第2の時点もしくは第2の期間における第2の人流情報とから特定分析を行う特定分析ステップと、前記特定分析ステップによる特定分析結果及び前記人流に影響する要因の情報に基づいて、前記人流に影響する要因を可視化するために、前記賑わい状態の揺らぎ情報を提示する揺らぎ情報提示ステップと、とを有することを特徴とする。
【0134】
本発明によれば、人流情報を含む多量の賑わい情報を分析してイベントによる人流や経済効果を効率よく分析したり予測したりできる。
【0135】
<ソリューションの概要>
データドリブンなエリアマネジメントを実現する3つの特徴
【0136】
1.活用ハードルの高いエリア関連のデータを、専門知識なしで活用可能エリアのにぎわいを把握するのに役立つデータは、人流データ(GPS)、IoTデータ(カメラなど)、購買データ、SNSデータ・POIデータなど多数ありますが、それらを自社で収集・蓄積することは難しく、異なる形式のデータを組み合わせて分析するには高度な技術が必要です。本サービスは、データ分析サービスを幅広く展開する当社の知見をもとに、データ活用に関する知識のない方でも直感的に操作でき、必要な情報を得られるようデザインしております。
【0137】
2.準リアルタイムデータと高い分析技術で、各社独自のKPIの可視化に対応可能エリアマネジメントのKPIを定量的に把握し、モニタリングすることは、エリアマネジメントという概念の大きさや扱うデータの複雑さから、これまで困難とされていました。
【0138】
本サービスは、15分単位の準リアルタイム人流データを活用することで「平日の通勤ラッシュの状況を知りたい」など細やかなエリアの変化も見逃しません。またお客様の持つエリア独自のKPIをヒアリングし、当社のデータ分析技術をもとにお客様に合わせたモニタリング環境を提供。「理想の街づくり」の実現を支援します。
【0139】
3.「にぎわい」を可視化し、外部データから因果関係を紐解く
エリアマネジメントにおいて最も重要な指標の一つが「にぎわい」です。
【0140】
本サービスは、「にぎわい」の重要要素である人流・回遊の状況をマップに表示し、グラフを用いた時系列比較(エリア/時間帯)が可能です。また、変化が気になるポイントについて、SNSデータを活用したインサイト分析機能により、人流の増減をSNSのトレンドワードと紐付け"なぜ人流が変化したのか"要因の推定や、施策の名称を指定して"その施策がどの程度/どのような文脈で話題になったか"を表示する「イベントの効果推定」が可能です。
【0141】
本発明の各態様によれば、賑わい情報を分析してイベントによる人流や経済効果を効率よく分析したり予測したりできるので、産業上の利用可能性がある。
【0142】
さらに、以下の観点にも留意されたい。
【0143】
「立地が勝敗の7割を決める」といわれる飲食サービス業において、多くの場合、事業オーナーの土地勘、経験則に基づき出店先を選定している。一方、不動産オーナー・家主も業態に合わせた立地価値の判断材料が少なく、相場以上(あるいは相場以下)の賃料を請求している。これが「いい立地を選んだはずなのに客数が少ない」「いい事業オーナーに貸したつもりなのに、倒産してしまった」などの結果を引き起こし、6.4%という高い廃業率(失敗確率)を生み出している。
【0144】
飲食店において新規出店を行う際、どこに出店するかということは非常に重要である。
しかし、失敗確率を下げる地点を探すのが難しい、あるいは最適なツールがないという現状がある。
【0145】
特許第4728229号公報には、商品の購買履歴から売れ行きと、それに付随する売れ行きの原因を特定するための顧客行動解析として、店舗内における顧客の位置情報と時間情報を取得し、店舗内の空間を仮想空間上の位置で表した空間情報を取得し、さらに、取得した位置情報、時間情報、空間情報に基づき、店舗内の空間における顧客の移動経路を仮想空間上の位置で示した経路情報を生成し、位置情報および時間情報に基づき、顧客の速度情報を生成し、パターン判定部により、購買行動の類型である行動パターンデータ、経路情報、速度情報に基づき、顧客の購買行動が行動パターンの類型のいずれに一致するかを判定し、その判定の結果を出力する技術思想が開示されている。
【0146】
本来、事業活動の中で生まれる仮説に対して、データをもとに仮説検証を行い、ビジネスチャンスを掴む機会に恵まれるはずなのにもかかわらず、様々な障壁から「データを使いこなすことができない」という現状がある。
【0147】
多様化する顧客ニーズを前にしては、企業活動は複雑化にむかう状況下にあり、自社の営業利益を上げるためにどのような商品を開発し、どのようなマーケティングを行えば良いかを考えるには、緻密なデータ分析が必須課題である。しかし、データ分析を試みたいと思う先進企業は、このようなビックデータの分析基盤がない、分析精度を上げるためのデータ収集、加工が上手くいかない、データ分析、アルゴリズムの専門家(データサイエンティスト)にアクセスできない、オペレーション、システム構築/サービス開発などを含めた運用が上手くいかないという問題を抱えている。
【0148】
本発明は、こうした従来技術上の問題点に鑑み、出店予定の業態、および、候補地を入力するだけで売上推定を行い、失敗確率を下げる出店戦略を支援し、解決することが可能な情報システム、方法およびプログラム、同プログラムが記憶された記録媒体を提供することを課題とする。
【0149】
上記の課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る情報システムは、最良の出店地点を探すためのシステムであり、店舗の出店地点と業態情報とが入力される入力部と、前記入力部に前記店舗の出店地点と前記業態情報とが入力されると前記出店地点を含んだ変動可能なエリアの競合店の情報を表示する表示部と、前記競合店の情報と前記エリアの人流および/または混雑情報とから前記出店地点に出店した場合の売上げを推定する推定部と、前記推定部により推定されたデータに基づき前記出店地点に出店したときの投資収益率の分析を行う分析部とを具備することを特徴とする。
【0150】
本発明の第2の態様に係る情報システムとして、第1の態様において、前記推定部においては機械学習が使用されるとしてもよい。
【0151】
本発明の第3の態様に係る情報システムとして、第2の態様において、前記機械学習は、学習済み地理空間予測モデルによる学習であるとしてもよい。
【0152】
本発明の第4の態様に係る情報システムとして、第1の態様において、前記推定部は、ビッグデータの処理を行い、リアルタイムで処理され、機械学習による推定を行うとしてもよい。
【0153】
本発明の第5の態様に係る情報システムとして、第1の態様において、GPSデータ、人流データ、人口データ、世帯年収データの少なくとも一つによる出店地点の絞り込み手段をさらに備えるとしてもよい。
【0154】
上記課題を解決するために、本発明の第6の態様に係る情報処理方法は、Web上のLanding pageに表示されたボタンがクリックされ、前記ボタンがクリックされると、画面上に表示された出店調査、競合比較の2つのボタンのうち選択されたボタンに紐づくシナリオに従い、飲食店カテゴリ、ターゲット層、エリアおよび/または最寄り駅、店舗の広さおよび/または席数、のうちの少なくともいずれか一つに紐づくキーワードが入力され、前記エリアの地図が表示され、前記地図の上に人流と競合店舗が表示され、前記エリア内に出店候補地点がクリックされ、前記エリア内に出店候補地点がクリックされると、前記キーワードを各種データベースに照合し、必要なデータを前記データベースより抽出し、前記抽出したデータのデータ特性に基づき、最適な可視化表示によるデータ分析を行い、前記店舗の推定売上に係る情報、近隣競合店舗数に係る情報、人流に係る情報、ビジネスの運営及び/もしくは活動から得られるデータおよび/またはグラフに係る情報、のうちの少なくともいずれか一つの情報を収集、保存、分析し、テンプレート文言に当てはめた結果を出力する、ことを特徴とする。
【0155】
上記課題を解決するために、本発明の第7の態様に係るプログラムは、コンピュータを、入力文章からキーワードを分離する第1の手段と、前記キーワードを各種データベースに照合する第2の手段と、必要なデータを前記データベースより抽出する第3の手段と、前記抽出したデータのデータ特性に基づき、最適な可視化表示によるデータ分析を行うことを可能とする第4の手段と、推定売上、近隣競合店舗数、人流、ビジネスの運営や活動から得られるデータおよび/またはグラフの情報を収集、保存、分析し、テンプレート文言に当てはめた結果を出力する第5の手段と、として機能させることを特徴とする。
【0156】
上記第8の態様として、第7の態様に係るプログラムをプログラムが記憶された記録媒体として実現することもできる。
【0157】
本発明の各態様によれば、ユーザーに寄り添い、ユーザーの「ほしい」(情報、もの)を届けることを可能とする基盤を与える情報システムが実現される。
【0158】
本発明の一実施形態は、Web上の競合店の情報と、人流・混雑情報から、その地点に出店した場合の売り上げを推定することによって、最良の出店地点を探す。
【0159】
本発明の一実施形態は、データに基づいて導出された、最良の出店地点を探すことができる。既存の店舗の情報から、その地点に出店した場合の売り上げ情報も推定できる。
【0160】
本発明の一実施形態は、過去の店舗の売上が入力される仕組みになっており、再学習するため、売上精度がより高くなる。
【0161】
本発明の一実施形態は、機械学習に代表されるAIにより、より高い精度の売上推定モデルを実現する。
【0162】
本発明の一実施形態は、機械学習による売上推定と強化学習を特徴とする。
【0163】
本発明の一実施形態は、学習済み地理空間予測モデルを特徴とする。
【0164】
本発明の一実施形態は、ビッグデータ処理、リアルタイム処理、機械学習により売上推定モデルを実現する。
【0165】
本発明の一実施形態は、外部データ(GPSデータ、人流データ、人口データ、世帯年収データなど)を活用して、出店候補地の絞り込みとAIによる売上予測を実現する。
【0166】
本発明の一実施形態は、売上推定により、出店計画の失敗率を下げることを特徴とする。
【0167】
本発明の一実施形態は、AIの支援により出店計画の失敗率を下げることを特徴とする。
【0168】
本発明の一実施形態は、250mから1000mまで可変のメッシュ(エリア)に生別/年代別/時間別に紐づくモバイル空間データ、移動経路/滞在時間/来店数に紐づく位置情報、施設/道路/線路/駐車に紐づく駅乗降者数、人口/世帯/事業所/年収/消費に紐づくオープン統計データをAIの入力に使用し、店舗売上、物件価格、エリアポテンシャルの推定値を出力することを特徴とする。
【0169】
本発明の一実施形態は、地理的なさまざまな情報に関連づけなどの処理を行い,データ化された地図上に視覚的に表示するシステム(地理情報システム)と機械学習を組み合わせて実現する。
【0170】
本発明の一実施形態は、常に新しく更新されたフレッシュなデータを、地理的なさまざまな情報に関連づけなどの処理を行い,データ化された地図上として視覚的に表示するシステムを特徴とする。
【0171】
本発明の一実施形態は、出店候補地の絞り込みのための可視化機能と、近隣店舗の人口・人流(デモグラ分布)のヒートマップ表示と、自店舗・競合店舗の商圏範囲の可視化と、自店舗・競合店舗の時系列人流の可視化と、出店候補地における、AIによる売上予測を実現する。
【0172】
本発明の一実施形態は、新規出店を検討している飲食店や、1~20店舗をすでに運営している、小・中規模の系列を持つ飲食店企業に適応可能である。
【0173】
本発明の一実施形態は、飲食コンサルに適応可能である。
【0174】
本発明の一実施形態は、出店計画、既存店舗開発、顧客分析、投資判断、売買・賃貸経営に適応可能である。
【0175】
本発明の一実施形態は、Key Мetrics(重量数値指標)は、Landing pageからのCVR(コンバージョン率)を使用する。
【0176】
本発明の一実施形態は、Key Мetrics(重量数値指標)として、有料員へのCVR(コンバージョン率)を使用する。
【0177】
本発明の一実施形態は、Key Мetrics(重量数値指標)として、継続率を使用する。
【0178】
本発明の一実施形態は、Key Мetrics(重量数値指標)として、データ入力率を使用する。
【0179】
本発明の一実施形態は、Channels機能として、Оwned Мediumとして、テキスト、画像、動画などを含む記事の投稿と閲覧の機能をユーザーに提供する電子出版のプラットフォームとして、Web Landing page、МaiL magazinを使用して、有名飲食関連サイト企業や飲食店と連携を図る。
【0180】
本発明の一実施形態は、AIをアシスタント機能としてコードの記入を必要とせず、対話形式の入力とパーソナライズレコメンドの仕組みによって、事前に作り込まれた画面での分析の提供と、データ取得のために専門知識が必要なSQLのクエリーを叩く必要がなく、データ取得から分析、インサイトの読み取り、ビジネスアクションの検討までデータ利活用の一連の流れを効率的に実施できる。
【0181】
本発明の一実施形態は、利用ユーザーが入力する日本語キーワードをもとに、欲しいデータを瞬時にAIアシスタントによって最適なグラフ情報やインサイトを受け取ることが可能となる。
【0182】
本発明の一実施形態は、利用ユーザーが事前にツールの使い方を数十時間に渡り講習を受講し専門的なスキルを身につける必要も、事前に画面を構築する必要もなく、データ利活用を自ら行うことができるようになる。
【0183】
本発明の一実施形態は、データの特性をもとに、AIアシスタントによって、誰でもわかりやすく仮説検証を行うことができる。一人ひとりが自身でデータ分析を行うことができる。
【0184】
本発明の各態様によれば、競合の出店状況、賃料に見合った人流か、人流が自社の顧客象と一致しているか、出店後の売上推定のデータを抽出するためのシステムを展開することが可能となる。
【0185】
したがって、本願発明は、関連産業において、広く利用可能性を有している。
【0186】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0187】
1 :情報処理システム
2 :サーバ装置
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信部
3 :クライアント装置
31 :制御部
32 :記憶部
33 :通信部
34 :入力部
35 :出力部
4 :マネジメントシステム4
41 :制御部
42 :記憶部
43 :通信部
5a :照明機器
5b :映像機器
5c :空調機器
5d :音楽機器
5e :ランニングマシン
5f :エアロバイク
6a :ダンベル
6b :ベンチ
6c :バーベル
6d :マットレス
7 :表示画面
70 :利用情報領域
700 :入力済利用情報
701 :利用情報参照ボタン
702 :利用情報追加ボタン
71 :用途情報領域
710 :入力済用途情報
711 :用途情報指定ボタン
72 :会員情報領域
720 :入力済会員情報
721 :会員情報追加ボタン
73 :利用開始ボタン
N :ネットワーク