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特開2023-68214商品管理装置、制御方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068214
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】商品管理装置、制御方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/06 20230101AFI20230510BHJP
【FI】
G06Q30/06
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021176022
(22)【出願日】2021-10-28
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-05-09
(71)【出願人】
【識別番号】519242285
【氏名又は名称】株式会社CREiST
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(74)【代理人】
【識別番号】100225347
【弁理士】
【氏名又は名称】鬼澤 正徳
(72)【発明者】
【氏名】川島 良仁
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】商品の管理情報を棚札に表示させる時機を、店舗の店員が意図する時機に適合させることの可能な商品管理装置を提供する。
【解決手段】店舗11の商品棚13に設けられる電子棚札16の状態を、商品棚13に置かれる商品の管理情報を店舗11の店員52に告知する第1状態と、商品の管理情報を店員52に告知しない第2状態とで変更する制御部35と、制御部35が電子棚札16を第2状態から第1状態に変更する時機を、店員52が意図する時機に設定する制御部35と、を有し、管理情報は、商品棚13に置かれている所定の商品の個数が所定数以下であること、または、商品棚13に置かれている所定の商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、業務端末15を設けた。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の商品棚に設けられる電子棚札の状態を、前記商品棚に置かれる商品を管理するための管理情報を前記店舗の店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とで変更する状態変更部と、
前記状態変更部が前記電子棚札を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が意図する時機に設定する時機制御部と、
を有し、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、商品管理装置。
【請求項2】
請求項1記載の商品管理装置において、
前記店員が携帯して前記店舗内で移動及び停止が可能な業務端末が、更に設けられ、
前記業務端末は、前記状態変更部及び前記時機制御部を有する、商品管理装置。
【請求項3】
請求項2記載の商品管理装置において、
前記商品棚に置かれる前記商品の重量に基づいて前記商品の個数が所定数以下であるか否かを検出し、かつ、検出結果に応じた信号を前記業務端末へ送信する商品センサが更に設けられ、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であることを含む、商品管理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項記載の商品管理装置において、
前記時機制御部は、前記電子棚札が前記第2状態から前記第1状態に変更されてから所定時間が経過すると、前記電子棚札を前記第1状態から前記第2状態に変更する、商品管理装置。
【請求項5】
請求項2記載の商品管理装置において、
前記業務端末は、前記電子棚札の状態を前記第1状態と前記第2状態とで変更するために前記店員に操作される操作部を有し、
前記時機制御部は、前記電子棚札の状態を前記第2状態から前記第1状態に変更するように前記操作部が操作された時期で、前記第2状態から前記第1状態に変更する、商品管理装置。
【請求項6】
店舗の商品棚に設けられる電子棚札の状態を制御する商品管理装置が行なう制御方法において、
前記商品管理装置が、
前記電子棚札の状態を、前記商品棚に置かれる商品の管理情報を前記店舗の店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とで変更する第1ステップと、
前記電子棚札の状態を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が意図する時機に設定する第2ステップと、
を行い、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、制御方法。
【請求項7】
店舗の商品棚に設けられる電子棚札の状態を制御する商品管理装置を、
前記電子棚札の状態を、前記商品棚に置かれる商品の管理情報を前記店舗の店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とで変更する第1手段、
前記電子棚札の状態を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が意図する時機に設定する第2手段、
として機能させ、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、商品管理装置、制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
店舗の商品棚に、電子棚札(ESL:Electric Shelf Label)と称される表示装置を設け、その電子棚札により、型番、商品名、販売価格等に例示される種々の商品情報を表示させる技術が普及している。このような表示装置を有する情報表示システムの一例が、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された情報表示システムは、所定領域内を撮影するために設置された少なくとも1以上のカメラ装置と、所定領域内の顧客から視認可能な位置に設置された少なくとも1以上の表示装置と、表示装置へ表示させる情報を制御するための制御端末と、を備えている。
【0003】
また、制御端末は、商品の在庫状況を管理する機能を備えた販売時点情報管理(POS:Point of sale)システムと接続して在庫情報を取得する在庫情報取得部と、表示内容制御部と、を更に備えている。表示内容制御部は、商品検索用案内情報を用いて検索された商品の在庫情報を、在庫情報取得部において取得して表示装置に表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-33493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願発明者は、店舗内の商品の管理情報を電子棚札に表示させる時機を、店舗の店員が意図する時機に適合させることが望ましい、という課題を認識した。
【0006】
本開示は、店舗内の商品の管理情報を電子棚札に表示させる時機を、店舗の店員が意図する時機に適合させることの可能な、商品管理装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、店舗の商品棚に設けられる電子棚札の状態を、前記商品棚に置かれる商品を管理するための管理情報を前記店舗の店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とで変更する状態変更部と、前記状態変更部が前記電子棚札を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が意図する時機に設定する時機制御部と、を有し、前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、商品管理装置である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、店舗内の商品の管理情報を電子棚札に表示させる時機を、店舗の店員が意図する時機に適合させることが可能である。したがって、店員が商品棚の商品を管理する作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態の商品管理装置を含む全体構成の模式図である。
図2】店舗に置かれる商品棚の模式図である。
図3】店舗における商品棚の配置例を示す模式的な平面図である
図4】(A)は、商品棚に取り付けられる電子棚札の模式図、(B)は、業務端末の模式図である。
図5】商品管理装置で行われる制御例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示を実施するための好適な形態の一例について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本開示の技術的範囲はこれに限られるものではない。
【0011】
(全体構成)
図1は、本実施形態における商品管理システム10の構成を示す模式図である。商品管理システム10は、少なくとも1つの店舗11と、店舗11を管理するクラウドサーバ19と、を有する。なお、図1に示す例では、便宜上、本部コンピュータ12が設けられている。店舗11内のデバイス、本部コンピュータ12及びクラウドサーバ19は、ネットワーク20を介して相互に通信可能に接続されている。
【0012】
店舗11は、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ドラッグストア等の何れでもよい。店舗11は、複数の商品棚13、接続器14、業務端末15、電子棚札16、商品センサ17、会計端末(決済端末)18等を有する。接続器14は、例えば、ハブ、アクセスポイント等に構成されており、接続器14は、店舗11に設けられる各デバイスとの間で相互に通信可能であり、かつ、ネットワーク20に接続されている。ネットワーク20は、無線通信または有線通信のうちの少なくとも一方により構築されている。店舗11は、単数または複数の何れでもよく、便宜上、図1では店舗11が単数示されている。
【0013】
(店舗の構成)
商品棚13は、図2のように、店舗11で販売する商品21を置く(陳列する)ための装置である。商品棚13は、高さ方向に配置された複数の棚63を有し、各棚63に商品21がそれぞれ陳列される。商品21は、飲み物、果物等の何れでもよい。商品21には識別記号、例えば、バーコード、QRコード(登録商標)等が付与されている。識別記号は、商品21の名称及び種類、商品21の価格、商品21の消費期限(賞味期限)等の商品情報を表している。
【0014】
図3は、店舗11における商品棚13の配置例を示す平面図である。複数の商品棚13、具体的には商品棚13A,13B,13C,13D,13E,13Fが、互いに平行に配置されている。商品棚13Aと商品棚13Bとが間隔をおいて配置され、商品棚13Bと商品棚13Dとが隣合わせに配置されている。商品棚13Cと商品棚13Dとが間隔をおいて配置され、商品棚13Dと商品棚13Eとが隣合わせに配置されている。商品棚13Eと商品棚13Fとが間隔をおいて配置されている。
【0015】
商品棚13に置く商品21、商品21のそれぞれの個数、商品棚13に商品21を置く位置等は、クラウドサーバ19から店舗11へ送信される指示、または、店舗11における独自の判断、商品21の人気度及び販売状況、季節、天候、店舗11の営業時間中における時間帯、等の各種条件に基づいて、決定または変更することができる。
【0016】
業務端末15は、店舗11の店員52、例えば、商品の補充、商品の入れ替え等を行う商品管理者により操作及び利用されるコンピュータである。業務端末15は、デスクトップパソコン、タブレット端末、スマートフォン等のデバイスを含む。本実施形態では、業務端末15が携帯型の端末を備えているものとする。店員52は、図4(B)に示すような業務端末15を携帯し、かつ、店舗11内で立ち止まる(停止)こと、及び店舗11で歩行(移動)することが可能である。
【0017】
業務端末15は、図1に示すように、制御部25、記憶部26、表示部27、操作ボタン28及び通信部29を有する。操作ボタン28は、業務端末15を起動及び停止させるスイッチ、電子棚札16を制御するスイッチ等を含む。制御部25は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置、タイマー等を有する。記憶部26には、制御部25が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。
【0018】
業務端末15は、図4(A)に示す電子棚札16のランプ30の点灯、消灯、点滅をそれぞれ制御する信号を出力する機能を有する。店員52が図4(B)に示す操作ボタン28を操作することにより、電子棚札16のランプ30の点灯、消灯、点滅を制御することが可能である。制御部25は、記憶部26及び通信部29に接続されている。制御部25は、記憶部26に記憶されているプログラム及びデータに加え、通信部29から入力される信号、操作ボタン28の操作等に基づいて、各種の判断、処理、制御等を行う。制御部25は、通信部29に接続されており、通信部29は、電子棚札16、会計端末18及び商品センサ17との間で相互に通信が可能であり、通信部29は、ネットワーク20を介してクラウドサーバ19及び本部コンピュータ12へ通信可能に接続されている。
【0019】
電子棚札16は、商品棚13へ取り付けること、商品棚13から取り外すこと、ができる。また、電子棚札16は、取り付けられる商品棚13を変更でき、かつ、商品棚13に対して取り付ける位置を変更できる。電子棚札16は、図4(A)のように、本体部37、ランプ30及び表示部33を有する。本体部37は、一例として合成樹脂製であり、本体部37は、図2のように、商品棚13の各棚63の正面等に対して取り付け及び取り外しが可能である。また、本体部37には、図1に示すように、制御部31、記憶部32及び通信部34が設けられている。制御部31は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置、タイマー等を有する。記憶部26には、制御部31が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。
【0020】
表示部27は、セグメント型、モノクロアクティブマトリクス型、カラーアクティブマトリクス型のうちの何れでもよい。表示部27には、商品棚13に置かれている商品21の名称、商品21の価格、商品21に対応する識別記号、例えば、バーコード、商品21に対応するQRコード(登録商標)等が表示される。ランプ30は、本体部37の外面に設けられており、ランプ30は、例えば、点灯、消灯、点滅が可能なLED(light emitting diode)ランプである。ランプ30は、例えば、商品21の個数が所定数以下、または、商品21の消費期限(賞味期限)までの日数が所定数以下であることを、店員52に告知するための機能を有する。
【0021】
制御部31は、記憶部32、表示部33、ランプ30及び通信部34に接続されており、記憶部32に記憶されているプログラム、データ、入力される信号等に基づいて、各種の判断、処理、制御等を行う。制御部31が行う制御には、表示部33の表示内容を変更する制御、ランプ30の点灯、消灯、点滅等を行う制御が含まれる。制御部31は、通信部34に接続されており、通信部34は、業務端末15に対して通信可能に接続され、かつ、接続器14及びネットワーク20を介してクラウドサーバ19に接続されている。
【0022】
表示部33の表示内容を制御する信号は、業務端末15またはクラウドサーバ19から電子棚札16へ送られる。電子棚札16は、業務端末15またはクラウドサーバ19から送信される制御信号に基づいて、表示部33及びランプ30を制御することができる。さらに、電子棚札16は、業務端末15またはクラウドサーバ19から制御信号が送信されなくても、単独で表示部33及びランプ30を制御することもできる。電子棚札16に電力を供給する電源22が設けられている。電源22は、交流電源または直流電源の何れでもよい。直流電源は、ボタン電池を含む。電子棚札16を構成する各要素は、電源22から供給される電力で起動及び機能する。
【0023】
商品センサ17は、商品棚13に設けられており、商品棚13に置かれている商品21が所定数以下であるか否かを検出して信号を出力する。商品センサ17から出力される信号は、業務端末15、クラウドサーバ19、電子棚札16へ送信される。商品センサ17は、商品21に接触して信号を出力する接触型センサ、または、商品21に接触せずに信号を出力する非接触型センサ、の何れでもよい。接触型センサとしては、例えば、商品21の重量を検出して信号を出力する重量センサを搭載したスマートマットを用いることが可能である。非接触型センサとしては、例えば、赤外線カメラ、超音波センサ、光電センサ等を用いることが可能である。
【0024】
また、店舗11内における天井には、店舗11内における人の位置情報、例えば、店員52の位置情報、及び顧客53の位置情報を検出して信号を出力する位置検出センサ50が複数設けられている。位置検出センサ50は、例えば、商品棚13同士の間の真上、商品棚13から外れた位置の真上等に設けられている。位置検出センサ50は、レーザー距離センサ等を含む。位置検出センサ50から出力される信号は、業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19へそれぞれ入力される。
【0025】
業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19は、位置検出センサ50の信号、及び予め記憶されている店舗11内の地図に基いて、店舗11内における人の位置情報、具体的には、商品棚13列に対する店員52及び顧客53の位置、店舗11内における店員52及び顧客53の移動軌跡、動線を判断可能である。また、業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19は、店員52が何れの商品棚13を目視可能な位置に居るか否かを判断できる。例えば、図3において、位置A1,A2,A3の何れかに居る店員52は、商品棚13A,13Bを目視可能である。また、位置B1,B2,B3の何れかに居る店員52は、商品棚13C,13Dを目視可能である。また、位置C1,C2,C3の何れかに居る店員52は、商品棚13E,13Fを目視可能である。
【0026】
さらに、店舗11内における天井、会計カウンター等には、図1に示す人情報検出センサ51が設けられている。人情報検出センサ51は、AI(Artificial Intelligence)カメラ51A、タッチ式の端末認証装置51B、受信機51C等を含む。AIカメラ51Aは、AIアルゴリズムを搭載したカメラであり、人の映像を撮影して信号を出力する。人の映像は、顔の映像、服装の映像等を含む。業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19は、AIカメラ51Aから出力される信号を処理して、人の性別、人の服装等を判断できる。端末認証装置51Bは、店員52が所持する業務端末15、顧客53が所持する顧客端末54から出力される信号を受信して、業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19へ送信することができる。顧客53が所持する顧客端末54から出力される信号には、年齢、性別、店舗11における会員番号等が含まれる。
【0027】
顧客端末54は、制御部、通信部、記憶部等を有するコンピュータであり、顧客端末54は、スマートフォン、タブレット端末などを含む。顧客端末54の記憶部には、顧客53の情報、例えば、年齢、性別、店舗11における会員番号等が記憶されている。業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19は、人情報検出センサ51から出力される信号を処理して、人の情報、例えば、店員52か顧客53か、顧客53が店舗11の会員であるか否か、店舗11における顧客53の会員番号、性別、年齢、購買履歴等を判断可能である。上記の構成により、業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19は、店員52か顧客53かを判断し、かつ、店舗11内における店員52及び顧客53の位置、及び移動軌跡を判断することができる。
【0028】
会計端末18は、店舗11内の会計コーナーに設けられており、会計端末18は、店員52により操作される。会計端末18は、店舗11で顧客53に対して商品21を販売した場合に決済を行い、かつ、販売された商品21の名称、商品21の個数、商品21の価格を検出し、かつ、検出結果に応じた信号を出力する。会計端末18は、商品21に付与されている識別記号を読み取る読み取り装置、読み取り装置で読み取った情報を処理する制御部、制御部に接続された記憶部及び通信部、等を有する。記憶部には、制御部で行う処理、判断、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。会計端末18の通信部から出力される信号は、業務端末15、電子棚札16及びクラウドサーバ19へ送ることが可能である。
【0029】
(クラウドサーバの説明)
クラウドサーバ19は、業務端末15、電子棚札16等を管理・制御するとともに、店舗11における売り上げの管理、顧客へ販売された商品21の名称、商品21毎の個数の管理、倉庫またはストック部に保管する商品21の管理、商品棚13に置く商品21の選択及び管理、商品21の消費期限(賞味期限)の管理、商品棚13に置かれる商品21の入れ替え時機及び補充の時機の管理等を行う機能を有するコンピュータである。
【0030】
クラウドサーバ19は、制御部35、通信部36、記憶部38を有する。制御部35は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置、タイマー等を有する。記憶部38には、制御部35が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。制御部35は、記憶部38及び通信部36に接続されており、制御部35は、記憶部38に記憶されているプログラム、データ、入力される信号等に基づいて、各種の判断、処理、制御等を行う。また、記憶部38は、各店舗11における顧客53の会員番号、性別、年齢、購買履歴等の情報を記憶しており、その情報を含む信号は、クラウドサーバ19からネットワーク20を介して業務端末15へ送信される。
【0031】
制御部35は、通信部36に接続されており、通信部36は、ネットワーク20を介して、店舗11の各デバイス及び本部コンピュータ12に対して通信可能に接続されている。クラウドサーバ19は、店舗11に設けられる各デバイスを制御、管理、監視するコンピュータであり、クラウドサーバ19から出力される制御信号は、店舗11に設けられる各デバイスへ入力される。また、店舗11の各デバイスで得られた情報、データを含む信号は、ネットワーク20を介してクラウドサーバ19へ入力される。
【0032】
(本部コンピュータの説明)
本部コンピュータ12は、クラウドサーバ19及び店舗11に設けられた各デバイスを統合するシステムを構築する。本部コンピュータ12は、制御部60、記憶部61、通信部62を有する。制御部60は、入力ポート、出力ポート、演算処理装置等を有する。記憶部61には、制御部60が行う各種の判断、処理、制御等に用いられるプログラム、データ等が記憶されている。制御部60は、記憶部61及び通信部62に接続されており、記憶部61に記憶されているプログラム、データ、及び通信部62から入力される信号等に基づいて、各種の判断、処理、制御等を行う。
【0033】
制御部60は、通信部62に接続されており、通信部62はネットワーク20を介して、クラウドサーバ19及び店舗11の各デバイスへ通信可能に接続されている。本部コンピュータ12は、ネットワーク20を介して入力される信号を処理して、各店舗11の販売時点情報管理を行う機能を有する。販売時点情報管理は、各店舗11で販売される商品21の商品名、商品価格、商品21が売れた時間帯、売り上げ、商品21の在庫管理等を含む。
【0034】
(制御の概要)
本開示における商品管理システム10で行われる制御例を説明する。まず、店舗11の営業開始前において、業務端末15の制御部25は、商品棚13に置かれる商品21の名称、商品21の個数、商品棚13における商品21の位置、商品21の消費期限(賞味期限)等の情報を認識している。これらの情報は、業務端末15から、それぞれの電子棚札16へ送信されている。つまり、それぞれの電子棚札16の制御部31は、対応する商品21の個数、商品21の消費期限(賞味期限)等の情報を判断できる。また、商品センサ17の信号は、それぞれの電子棚札16へ送られている。このため、それぞれの電子棚札16は、商品センサ17から送信される信号に基づいて、商品21の個数を判断することもできる。
【0035】
店舗11の営業時間内において、店舗11に来た顧客53は、商品棚13から商品21を取り、かつ、会計コーナーへ行く。店員52は、顧客53から受け取った商品21の識別記号を会計端末18によって読み取り、かつ、決済を行い、決済が完了した商品21を顧客53に渡す。店員52が会計端末18を操作して決済処理を行う過程で、決済が完了した商品21の名称、商品21の個数、商品21の価格等の情報を含む信号が、会計端末18から、業務端末15及び電子棚札16へ送られる。また、商品センサ17から出力される信号は、業務端末15及び電子棚札16へ送られる。このため、業務端末15の制御部25、電子棚札16の制御部31は、商品棚13に置かれている商品21の個数(残数)、商品棚13に置かれている商品21の消費期限(賞味期限)を、それぞれリアルタイムで判断可能である。店舗11における商品21の商品名、商品価格、商品21が売れた時間帯、売り上げ、商品21の在庫管理等の情報、商品21の入れ替え、商品棚13における商品21の置き場所等、本部コンピュータ12に記憶される。
【0036】
(具体的な制御例)
店員52が商品棚13の商品21の管理を行う事例として、次のような第1条件、及び第2条件がある。第1条件は、商品棚13に置かれる所定の商品21の個数が所定数(例えば2個)以下であると成立する。これに対して、第1条件は、商品棚13に置かれる所定の商品21の個数が所定数を超えていると、不成立である。所定数は、第1条件の成立と不成立とを識別するための閾値である。店員52は、第1条件が成立すると、該当する商品21を商品棚13へ補充する作業を行う。第2条件は、消費期限日(賞味期限日)までの日数が所定日数(例えば、7日)以下になると成立する。これに対して、第2条件は、消費期限日(賞味期限日)までの日数が所定日数を超えていると、不成立である。店員52は、第2条件が成立すると、該当する商品21を商品棚13から取り除く(回収する)作業を行う。これらの作業は、店員52が意図する時機で行うことが好ましい。
【0037】
図5は、店員52が意図する時機で、商品棚13の商品21の管理作業を行うための制御方法の一例を示す。クラウドサーバ19から出力される信号により、電子棚札16の制御部31は、ステップS10において、ランプ30を消灯させている。ステップS10に次ぐステップS11において、第1条件または第2条件のうちの少なくとも1つの条件が成立しているか否かが判断される。クラウドサーバ19により、第1条件が成立しているか否かが判断され、かつ、第2条件が成立しているか否かが判断される。
【0038】
ステップS11でYesと判断されると、電子棚札16の制御部31は、ステップS12において、店員52が意図する時機であるか否かを判断する。例えば、店員52が業務端末15の操作ボタン28を操作して、ランプ30を点灯させる操作を行ったことの信号が、クラウドサーバ19から電子棚札16へ送信されていた場合、制御部31は、ステップS12でYesと判断する。
【0039】
制御部31は、ステップS12でYesと判断すると、制御部31は、ステップS13において、ランプ30を点灯させるか、またはランプ30を点滅させる処理を行う。また、ステップS13において、制御部25は、ランプ30が点灯または点滅している商品棚13の位置を示す店舗11の地図を、表示部27に表示する処理を行うこともできる。
【0040】
そして、店員52は、ランプ30が点灯または点滅していることを目視して、商品21の管理が必要な商品棚13を認識でき、店員52は、その商品棚13における商品21の補充作業、または、商品21の回収作業のうち、少なくとも1つの作業を行う。ランプ30を消灯させるように操作ボタン28が操作されると、制御部31はステップS14でランプ30を消灯させる処理を行い、図5の制御例を終了する。また、商品棚13に商品21が補充されて、商品21の個数が所定数以上になった場合に、制御部31がランプ30を消灯させてもよい。なお、ステップS11でNoと判断された場合、または、ステップS12でNoと判断された場合は、ランプ30が消灯された状態で、図5の制御例を終了する。このように、商品21の管理情報を電子棚札16に表示させる時機を、店員52が意図する時機に適合させることが可能である。したがって、店員52が商品棚13の商品21を管理する作業性が向上する。
【0041】
また、制御部31は、ステップS13の後に、操作ボタン28が操作されない場合に、ランプ30を点灯させた時点から所定時間(例えば、20分)が経過するか、または、ランプ30の点滅を開始した時点から所定時間が経過すると、ステップS14でランプ30をステップS14で消灯させる制御を行うことが可能である。制御部31を、このように機能させるプログラムが構築されていると、店員52が、ステップS13の後にランプ30を消灯させる操作を忘れた場合でも、自動的にランプ30を消灯させることができ、店員52の操作負担を軽減できる。また、電源22の電力が不必要に消費されることを防止できる。
【0042】
さらに、図5のステップS12で判断される“店員が意図する時機”は、営業時間外に業務端末15の操作ボタン28が操作された時刻である。また、制御部31は、第1条件が成立した場合に、ステップS13においてランプ30を点灯させる色と、第2条件が成立した場合に、ステップS13においてランプ30を点灯させる色とを、異ならせることも可能である。
【0043】
さらに、図5に示す制御例は、電子棚札16、商品センサ17及び会計端末18により実行することも可能である。この場合、電子棚札16の制御部31は、業務端末15から送信される信号、及び商品センサ17、会計端末18から送信される信号を処理して、ステップS11の判断を行う。また、制御部31は、業務端末15から送信される信号を処理して、ステップS12の判断を行う。したがって、商品21の管理情報を電子棚札16に表示させる時機を、店員52が意図する時機に適合させることが可能であり、店員52の作業性が向上する。
【0044】
さらに、図5の制御例において、店員52が図3に示す位置A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3の何れかに居ることが検出されると、図5のステップS12においてYesと判断し、店員52が位置A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3の何れにも居ないことが検出されると、図5のステップS12においてNoと判断することもできる。
【0045】
また、店員52が位置A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3の何れかに居ることが検出され、かつ、操作ボタン28が操作された場合に、図5のステップS12においてYesと判断することもできる。店員52が位置A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3の何れにも居ないことが検出され、かつ、操作ボタン28が操作された場合は、図5のステップS12においてNoと判断することもできる。
【0046】
そして、図5のステップS13に進んだ場合に、店員52が目視可能な商品棚13に取り付けられている電子棚札16のランプ30を、点灯または点滅させることができる。なお、ステップS13に進んだ場合に、全ての商品棚13に取り付けられている電子棚札16のランプ30を、点灯または点滅させてもよい。
【0047】
(補足説明)
本実施形態で開示された事項の技術的意味の一例は、次の通りである。電子棚札16は、電子棚札の一例である。ランプ30は、告知部の一例である。ランプ30の点灯、ランプ30の点滅は、それぞれ告知部の第1状態の一例である。ランプ30の消灯は、告知部の第2状態の一例である。制御部25,31は、それぞれ状態変更部及び時機制御部の一例である。商品センサ17は、商品センサの一例である。操作ボタン28は、操作部の一例である。クラウドサーバ19及び業務端末15は、商品管理装置の一例である。
【0048】
また、“店員がランプ30を点灯または点滅させるために、操作ボタン28を操作した時機”が、“店員が意図する時機”の一例である。また、店員52が予め予約により設定した時刻、時間帯等は、“店員が意図する時機”の一例である。さらに、店員52が商品棚13に取り付けられている電子棚札16を目視できる位置A1,A2,A3,B1,B2,B3,C1,C2,C3の何れかに居ることは、“店員が意図する時機”の一例である。
【0049】
このように、本開示における“時機”は、時間的な意味に限らず、“店員が意図する状態”として把握可能である。また、商品21の個数が所定数以下であること、及び商品21の消費期限(賞味期限)までの日数が所定数以下であること、がそれぞれ“商品の管理情報”の一例である。商品21の名称、商品21の価格、商品21の消費期限(賞味期限)等の情報が、それぞれ“商品の情報”の一例である。
【0050】
以上、本実施形態を図面に基づいて説明したが、本実施形態は図面に示されたものに限定されない。例えば、業務端末15は、タブレット端末、スマートフォン等であってもよい。クラウドサーバ19は、店舗11に設けられる各デバイスを管理、監視、制御でき、かつ、店舗11の状況を判断可能なコンピュータであればよく、サーバに代えて、ワークステーション、メインフレーム、スーパーコンピュータ等であってもよい。
【0051】
さらに、告知部の第1状態及び第2状態は、共にランプが点灯され、かつ、第1状態におけるランプの点灯色と、第2状態におけるランプの点灯色とが、異なっていてもよい。さらに、電子棚札16は、専用のランプ30を備えておらず、表示部33が、告知部の機能を兼ねていてもよい。そして、営業時間外において、表示部33の表示状態を変更することで、第1状態と第2状態とを達成してもよい。この場合、表示部33は告知部の一例である。業務端末の操作部は、操作ボタンに代えて、タッチパネルでもよい。さらに、業務端末15は、固定型端末及び携帯型端末により構成されていてもよい。固定型端末は、デスクトップコンピュータ、タワー型コンピュータ等を含む。
【0052】
また、図5の各ステップで行う判断及び制御は、クラウドサーバ19に代えて業務端末15が行うこともできる。例えば、業務端末15は、ステップS11において、第2条件が成立しているか否を判断してもよい。また、制御部31は、業務端末15から送信される信号を処理して、ステップS12の判断を行うこともできる。つまり、制御部25は、状態変更部及び時機制御部の役割を果たす。つまり、業務端末15を商品管理装置と把握してもよいし、クラウドサーバ19を商品管理装置と把握することもできる。さらに、クラウドサーバ19と同様の構成及び機能を有するコンピュータが店舗11に設けられ、そのコンピュータが、店舗11内の各デバイスに対して通信可能に接続されていてもよい。この場合、クラウドサーバ19と同様の機能を有し、かつ、店舗内に設けられるコンピュータを、商品管理装置として把握可能である。
【0053】
さらに、商品棚13の商品21の補充作業、商品21の回収作業を行う時機(時刻または時間帯)を、店員52が予め業務端末15の記憶部26に記憶させておいた場合、または、電子棚札16の記憶部32に記憶させていた場合に、店員52が予約しておいた時機であると、制御部31が、ステップS12でYesと判断する構成でもよい。なお、商品棚13の商品21の補充作業、商品21の回収作業を行う時機が、業務端末15の記憶部26に記憶させておいた場合、その時刻になると、業務端末15から電子棚札16へ信号が送信され、制御部31が、ステップS12でYesと判断する。
【0054】
また、店員52が予め予約により設定した時刻、時間帯等が、業務端末15の記憶部26、または、クラウドサーバ19の記憶部38に記憶され、予約した時刻、時間になると、ランプ30を点灯、または点滅させる信号が、クラウドサーバ19または業務端末15から電子棚札16へ送信されて、電子棚札16の制御部31が図5のステップS12でYesと判断するように、業務端末15及び電子棚札16をそれぞれ機能させるプログラムが構築されていてもよい。さらに、クラウドサーバ19の構成及び機能、本部コンピュータ12の構成及び機能を有する単数のコンピュータが設けられていてもよい。
【0055】
本実施形態に開示された電子棚札16は、次のように構成されていてもよい。まず、図5の制御例における判断及び処理は、電子棚札16が単独で行ってもよい。また、図5の制御例における判断を業務端末15が行い、かつ、業務端末15から制御信号を電子棚札16に送信して、電子棚札16を消灯、点灯、点滅させてもよい。このため、本実施形態には、次のような電子棚札が開示されているということも可能である。
【0056】
例えば、店舗の商品棚に取り付けられる本体部と、前記本体部に設けられ、かつ、前記商品棚に置かれる商品の情報を表示する表示部と、前記本体部に設けられ、かつ、前記商品を前記店舗の店員が管理するための管理情報を前記店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とを変更できる告知部と、前記本体部に設けられ、かつ、前記告知部の前記第1状態と前記第2状態との変更を行なう状態変更部と、前記本体部に設けられ、かつ、前記状態変更部が前記告知部を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が意図する時機に設定する時機制御部と、を有し、前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、電子棚札である。
【符号の説明】
【0057】
15…業務端末、16…電子棚札、17…商品センサ、18…会計端末、19…クラウドサーバ、25,31,35…制御部、28…操作ボタン、30…ランプ、33…表示部、37…本体部
図1
図2
図3
図4
図5
【手続補正書】
【提出日】2023-03-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗の商品棚に設けられる電子棚札の状態を、前記商品棚に置かれる商品を管理するための管理情報を前記店舗の店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とで変更する状態変更部と、
前記店舗に設けられて前記店舗内における前記店員の位置情報を検出して信号を出力する位置検出センサと、
前記位置検出センサの信号、及び予め記憶されている前記店舗内の地図に基づいて、前記店員が前記商品棚を目視可能な位置に居るか否かを判断する制御部と、
前記状態変更部において前記電子棚札を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が前記商品棚を目視可能な位置に居る時機に設定する時機制御部と、
を有し、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、商品管理装置。
【請求項2】
請求項1記載の商品管理装置において、
前記店員が携帯して前記店舗内で移動及び停止が可能な業務端末が、更に設けられ、
前記業務端末は、前記状態変更部及び前記時機制御部を有する、商品管理装置。
【請求項3】
請求項2記載の商品管理装置において、
前記商品棚に置かれる前記商品の重量に基づいて前記商品の個数が所定数以下であるか否かを検出し、かつ、検出結果に応じた信号を前記業務端末へ送信する商品センサが更に設けられ、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であることを含む、商品管理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項記載の商品管理装置において、
前記時機制御部は、前記電子棚札が前記第2状態から前記第1状態に変更されてから所定時間が経過すると、前記電子棚札を前記第1状態から前記第2状態に変更する、商品管理装置。
【請求項5】
店舗の商品棚に設けられる電子棚札の状態を制御する商品管理装置が行なう制御方法において、
前記商品管理装置が、
前記電子棚札の状態を、前記商品棚に置かれる商品の管理情報を前記店舗の店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とで変更する第1ステップと、
前記店舗内における前記店員の位置情報を検出する位置検出センサの信号を処理する第2ステップと、
前記位置検出センサの信号、及び予め記憶されている前記店舗内の地図に基づいて、前記店員が前記商品棚を目視可能な位置に居るか否かを判断する第3ステップと、
前記第1ステップにおいて前記電子棚札の状態を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が前記商品棚を目視可能な位置に居る時機に設定する第4ステップと、
を行い、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、制御方法。
【請求項6】
店舗の商品棚に設けられる電子棚札の状態を制御する商品管理装置を、
前記電子棚札の状態を、前記商品棚に置かれる商品の管理情報を前記店舗の店員に告知する第1状態と、前記管理情報を前記店員に告知しない第2状態とで変更する第1手段、
前記店舗内における前記店員の位置情報を検出する位置検出センサの信号を処理する第2手段、
前記位置検出センサの信号、及び予め記憶されている前記店舗内の地図に基づいて、前記店員が前記商品棚を目視可能な位置に居るか否かを判断する第3手段、
前記第1手段において前記電子棚札の状態を前記第2状態から前記第1状態に変更する時機を、前記店員が前記商品棚を目視可能な位置に居る時機に設定する第4手段、
として機能させ、
前記管理情報は、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の個数が所定数以下であること、または、前記商品棚に置かれている所定の前記商品の消費期限までの日数が所定日数以下であること、のうち少なくとも1つの情報を含む、プログラム。