(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006824
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】調理機器用移動抑制シリコンマット及びその移動抑制シリコンマットセット
(51)【国際特許分類】
A47G 29/00 20060101AFI20230111BHJP
A47B 97/00 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
A47G29/00 E
A47B97/00 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021109646
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】513101685
【氏名又は名称】株式会社タツフト
(74)【代理人】
【識別番号】100134072
【弁理士】
【氏名又は名称】白浜 秀二
(72)【発明者】
【氏名】笹尾 隆文
【テーマコード(参考)】
3K100
【Fターム(参考)】
3K100AA13
3K100AE09
3K100AF05
3K100AG03
3K100AH05
3K100AJ05
(57)【要約】
【課題】対象物脚の下に敷くだけで、強力な移動抑制効果を発揮し、かつ取り外しや再設置も簡単な調理機器用移動抑制シリコンマット及びその移動抑制シリコンマットセットを提供する。
【解決手段】調理機器脚下端に配置する調理機器用移動抑制シリコンマットであって、前記シリコンマットの硬度が50から70、粒度#1000のセラミック砥石で磨いた金型で製作されたフラット構造の上面及び/又は背面であり、四角形状とした。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
調理機器脚下端に配置する調理機器用移動抑制シリコンマットであって、
前記シリコンマットの硬度が50から70、粒度#1000のセラミック砥石で磨いた金型で製作されたフラット構造の上面及び/又は背面であり、四角形状としたことを特徴とする調理機器用移動抑制シリコンマット。
【請求項2】
前記四角形状は、正四角形状であることを特徴とする請求項1に記載の調理機器用移動抑制シリコンマット。
【請求項3】
前記シリコンマットの対向する2辺に縁(縁の幅は1辺の長さの0.5~1割以下)を備えた2辺縁構造により異なる形状の調理機器脚下端に設置可能とした請求項1又は請求項2に記載の調理機器用移動抑制シリコンマット。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一記載の調理機器用移動抑制シリコンマットを、調理機器下端の4本の脚に設置することを特徴とした調理機器用移動抑制シリコンマットセット。
【請求項5】
前記調理機器下端の4本の脚に設置する4つのシリコンマットをそれぞれ互い違いに設置することにより縁止め効果を得ることを特徴とする請求項4記載の調理機器用移動抑制シリコンマットセット。
【請求項6】
前記調理機器下端の4本の脚に設置する4つのシリコンマットを、設置の向きを変えることにより、異なる大きさ及び/又は形状の調理機器脚下端に設置可能としたことを特徴とする請求項4記載の調理機器用移動抑制シリコンマットセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調理機器用移動抑制シリコンマット及びその移動抑制シリコンマットセットに関し、特に調理機器の移動抑制効果を維持しつつ、調理機器の移動をしたい場合は簡単に移動可能な調理機器用移動抑制シリコンマットそのシリコンマットセットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、調理機器(例えば、電子レンジやトースター等)は、その調理機器の下端脚に移動抑制のためのストッパなどが使用されている。または、L字型基材の底面と裏側(側面)にそれぞれ粘着マットが備えられたレンジストッパーを調理機器の両側面に取り付けられ、2つの粘着マットの接着面で、調理機器を固定して、移動抑制や振動抑制を行うものが知られている(特許文献1)。この特許文献1に相当する製品が同出願人であるプロセブンから販売されている(非特許文献1)。レンジストッパーは、2個タイプ、4個タイプがあり、耐震荷重によって使い分けるタイプである。これらのタイプは、L型ポリカーボネートと粘着パット(接着ゲル)で、電子レンジを固定する例を示している。
【0003】
他の移動抑制部材の例としては、対象物が調理機器ではないが、家具脚のすべり防止部材が挙げられる(特許文献2)。これは、家具脚下端に配置するすべり防止部材であり、板状体よりなる基材の一部に家具脚に当接する連続状壁部と、基材の上下面に貼付されたすべり止め部が設けられている。すべり止め部は繊維を圧縮成形してなる板状材やゴム材を基材に貼付することにより形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許5829191号公報
【特許文献2】実開平2-59644号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】https://item.rakuten.co.jp/kashitani/pro7p12n3402w-f/(Pro7震度7対応 プロセブン レンジストッパー 耐震マットキッチン用 電子レンジ用)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1や非特許文献1では、移動抑制や防止には、非固定体及び接地面に対して何らかの加工が必要であったり、取り付け作業が複雑で面倒であったり、そもそも非固定体と接地面との「接着」、「固定」を前提としたものであった。一度、「接着」、「固定」すると、取り外しが容易ではなく、掃除などにも不便であるという課題があった。
【0007】
上記特許文献1には、粘着パットが「ウレタンエラストマー」であると記載されており、また非特許文献1に耐震マットは、ホームページ内で「適応温度 20℃~75℃」と紹介されております。ヒーター(オーブンやグリル機能)やスチームを使うと、レンジの表面温度は100℃を超える場合もあるため、電子レンジ用と記載されておりますが、レンジには適さないと考えられます。
【0008】
上記特許文献2では、すべり防止部材の壁部は連続状で形成されているので、調理機器には多数の脚形状や脚の大きさが異なるものがいろいろあるので、1種類のすべり防止部材で多種類の調理機器に対応することができなかった。
【0009】
本発明の目的は、上記従来の課題を解決したものであり、対象物脚の下に敷くだけで、強力な移動抑制効果を発揮し、かつ取り外しや再設置も簡単な調理機器用移動抑制シリコンマット及びその移動抑制シリコンマットセットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の調理機器用移動抑制シリコンマットは、以下の構成である。
【0011】
調理機器脚下端に配置する調理機器用移動抑制シリコンマットであって、前記シリコンマットの硬度が50から70、粒度#1000のセラミック砥石で磨いた金型で製作されたフラット構造の上面及び/又は背面であり、四角形状としたことを特徴とする調理機器用移動抑制シリコンマット(請求項1対応)。
【0012】
前記構成に加え、前記四角形状は、正四角形状である(請求項2対応)。
【0013】
前記構成に加え、前記シリコンマットの対向する2辺に縁(縁の幅は1辺の長さの0.5~1割以下)を備えた2辺縁構造により異なる形状の調理機器脚下端に設置可能とした(請求項3対応)。
【0014】
請求項1から請求項3のいずれか一記載の調理機器用移動抑制シリコンマットを、調理機器下端の4本の脚に設置した調理機器用移動抑制シリコンマットセット(請求項4対応)。
【0015】
前記調理機器下端の4本の脚に設置する4つのシリコンマットをそれぞれ互い違いに設置することにより縁止め効果を得る調理機器用移動抑制シリコンマットセット(請求項5対応)。
【0016】
前記調理機器下端の4本の脚に設置する4つのシリコンマットを、設置の向きを変えることにより、異なる大きさ及び/又は形状の調理機器脚下端に設置可能とした調理機器用移動抑制シリコンマットセット(請求項6対応)。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、対象物脚の下に敷くだけで、強力な移動抑制効果を発揮し、かつ取り外しや再設置も簡単な調理機器用移動抑制シリコンマット及びその移動抑制シリコンマットセットを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図面は、本開示に係る本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
【
図1】(a)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマット斜視図。(b)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットのI-I断面図。
【
図2】本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットの実施例を示す図。
【
図3】(a)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットを調理機器下端脚に設置した例を示す図。(b)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットを底面からみた図。
【
図4】(a)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットセットを説明するための図。(b)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットセットによる移動抑制効果を説明するための概念図。
【
図5】(a)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットを試作した金型示す図。(b)金型研磨用の使用砥石とやすりの例を示す図。
【
図6】本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマット製造用の金型製作工程説明図。
【
図7】(a)出来上がった本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマット製造用の金型(雄型)を示す図。(b)出来上がった本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマット製造用の金型(雌型)を示す図。
【
図8】出来上がった本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマット製造用の鏡面仕上げの金型(雄型)を示す図。
【
図9】出来上がった本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマット製造用の鏡面仕上げの金型(雌型)を示す図。
【
図10】(a)(b)(c)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットセットの設置パターン例を示す図。
【
図11】(a)(b)(c)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットセットの設置パターン例を示す図。
【
図12】(a)(b)(c)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットセットの設置パターン例を示す図。
【
図13】(a)(b)(c)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットセットの設置パターン例を示す図。
【
図14】(a)(b)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットセットの設置パターン例を示す図。
【
図15】(a)(b)本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットの移動抑制振動テストの説明図。
【
図16】設置対象機器が電子レンジの場合の実験結果を示す図。
【
図17】設置対象機器がトースターの場合の実験結果を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付の図面を参照し、本発明に係る調理機器用移動抑制シリコンマット及びその移動抑制シリコンマットセットの詳細を説明すると、以下のとおりである。また、以下の実施形態は、本発明の欠くことのできない要件を含む他に、選択的に採用することのできる要件及び適宜に組み合わせることのできる要件を含んでいる。
【0020】
<実施形態>
【0021】
本発明の実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマットは、調理機器脚下端に配置する調理機器用移動抑制シリコンマットであって、前記シリコンマットの硬度が50から70、粒度#1000のセラミック砥石で磨いた金型で製作されたフラット構造の上面及び/又は背面であり、四角形状とした。
<構成>
【0022】
本実施形態の調理機器用移動抑制シリコンマット1は、
図1、
図2に示すように、縁2、縁3が対向面に設けられた二辺縁構造となっており、
図1(a)のI-I断面は、
図1(b)に示すように、縁2、3で挟まれたエリアはフラット構造となっている。フラット構造面エリアは四角形としている。縁2と縁3が連続状態となっていると、多種多様の形状の調理機器の脚に対して設置パターンが制限されるからである。フラット構造面エリアの上面における移動抑制効果を超え対象物が移動しようとする場合、縁2、縁3によって更なる移動抑制効果を発揮する。ここで、対象機器の調理機器は加熱用調理機器であるので、シリコンならではの移動抑制効果(ズレにくさ)を奏し耐熱性を有する材料が望ましいので、シリコンを採用した。
【0023】
調理機器の脚は、基本的には4本対称配置のものが多いので、シリコンマット1は正四角形が望ましい。ただし、この正四角形は、ほぼ正四角形のものも含まれる。2辺縁構造のシリコンマット1を調理機器の4本脚下端にそれぞれ設置し(シリコンマットセットを構成)、シリコンマット設置パターンの組合せを工夫することにより、シリコンの移動抑制効果に加えて、二重の移動抑制効果を奏することができる。地震などの揺れが長時間続き、キッチンテーブル等の上に置かれた調理機器が万一シリコンマットの端まできてしまった場合も、2辺縁構造である4マットをそれぞれ90度互い違いに設置することによりどの方向にも二重の移動抑制効果を発揮させることができる。
【0024】
シリコンマットは2辺縁構造により調理機器の多種多様な脚型に対応可能することができる。シリコンマットを2辺縁構造にした理由は、調理機器、例えば電子レンジ等の脚の形状はシンプルな4本脚から複雑な帯状の形状まで様々なため、4辺全てを縁で囲ってしまうと脚型によっては設置ができないからである。
【0025】
図2に示すシリコンマットを後記する金型により製造(製作)した。
図2の例では、シリコンマット1は、正四角形であり、一辺の長さは100mm、縁2、縁3の幅は7mm、すべり止め部を構成するフラット構造面エリアの長さは86mm、縁2、縁3の高さは6mm、縁2、縁3の凸部の高さは3mmとした。後記
図10から
図14の設置パターンに示すような多種多様な調理機器下端脚に設置するテストを行った結果決定した数値である。前記シリコンマットの対向する2辺に縁の幅は1辺の長さの0.5~1割以下であれば、適用可能である。しかしながら、この数値に限定されるものではなく、この数値は各種設計変更により、適宜変更しても良いことは言うまでもない。
【0026】
図3(a)(b)にシリコンマットを調理機器下端脚に設置した例を示す。
図3(a)はキッチンテーブルなどの上にシリコンマット1a、1b、1c、1dを置き、調理機器である電子レンジ4の下端脚5a,5b、5c、5dを設置した例を示している。
図3(b)は
図3(a)の設置面を裏返して底面からみた図を示している。シリコンマット1aに対してシリコンマット1bは90度回転させた配置になっている。また、シリコンマット1cに対してシリコンマット1dは90度回転させた配置になっている。この逆配置のパターンでも良い。
【0027】
図4(a)(b)にシリコンマットの基本設置パターン例を示している。シリコンマット4個をセットで使用し、シリコンマットの向きを90度互い違いに配置することにより、2辺縁構造による移動抑制効果を奏することができる設置パターンである。地震などの振動により調理機器の揺れが起こっても、調理機器の脚5a、5b、5c、5dのような力が加わったとしても、すべり止め効果を維持することができる。
【0028】
図5にシリコンマット1個取りの金型6(雄型)金型7(雌型)の製造(製作)工程について説明する。NC加工などにより金型の基本形を製作する。その後、仕上げ工程として鏡面仕上げを行う。まず、粗い砥石8、9で研磨する。番手の低い紙やすり10、段階的に番手の細かい紙やすり11,12で磨き、最終表面仕上げとして粒度1000のセラミック砥石で表面を磨いてツルツルの表面(鏡面)を得る。
図6に作業者による鏡面仕上げの作業工程を示す。
図6に示すように、金型7(雌型)の表面を粒度1000のセラミック砥石13で磨く。同様に、図示を省略しているが、金型6(雄型)の表面を粒度1000のセラミック砥石13で磨く。
【0029】
このようにして製作された9個取りの本金型15(雌型)と本金型16(雄型)の例を
図7(a)(b)に示す。
図9に本金型15(雌型)がツルツルの鏡面仕上げになっている状態を示す。また、
図8に本金型16(雄型)ツルツルの鏡面仕上げになっている状態を示す。
【0030】
このようにして製作された金型を用いて、硬度50から硬度70のシリコンマットを製作して
図15に示すような移動抑制振動テストを行った。この移動抑制振動テスト(性能評価実験)結果を
図16、
図17に示す。
【0031】
図16は調理機器の対象機器として、電子レンジを使用した例を示す。
図16中、電子レンジ、メーカー名:B社、型番B001、サイズ500×450×388mm、重量18Kg、振動時間20秒に設定し、左脚と右脚の移動距離を測定した。実験環境は、
図15(a)(b)に示すような振動装置(図示省略)に固定した振動台に電子レンジ(又はトースター)を設置し、振動装置(図示省略)の振動を振動台に伝えて、電子レンジ(又はトースター)の右脚移動距離と左脚移動距離を測定するものである。比較対象物として、マット無しと、ソファーのすべり止め部材を用いた。シリコンマットは、本実施例1が硬度50の場合、本実施例2が硬度60の場合、本実施例3が硬度70の場合、本実施例4が硬度50で鏡面仕上げの場合である。
図16から明らかなように、本実施例1と本実施例4の硬度50の場合が一番移動抑制効果を奏していることが分かる。
【0032】
図17は調理機器の対象機器として、トースターを使用した例を示す。
図17中、トースター、メーカー名:A社、型番A001、サイズ377×271×225mm、重量2.8Kg、振動時間30秒に設定し、左脚と右脚の移動距離を測定した。実験環境は、上述した
図15(a)(b)と同様である。比較対象物として、マット無しと、ソファーのすべり止め部材を用いた。シリコンマットは、本実施例1が硬度50の場合、本実施例2が硬度60の場合、本実施例3が硬度70の場合、本実施例4が硬度50で鏡面仕上げの場合である。
図17から明らかなように、本実施例1と本実施例4の硬度50の場合が一番移動抑制効果を奏していることが分かる。
なお、本実施例は、今後発売予定であるため、商品名の記載をしている。
【0033】
本実施形態におけるシリコンマットは、調理機器の脚の高さは3mm以上で、幅(短辺)が85mm以下の調理機器に設置可能である。調理機器の機種によって、脚の形状が違うので、
図10(a)、(b)、(c)、
図11(a)、(b)、(c)、
図12(a)、(b)、(c)、
図13(a)、(b)、(c)、
図14(a)、(b)のような設置パターン例を示す。
図10(a)は、調理機器が丸型の脚のみの場合の例、
図10(b)は、調理機器が丸型の脚と角型の脚(横向き)の場合の例、
図10(c)は調理機器が丸型の脚と角型の脚(縦向き)の場合の例、
図11(a)は調理機器本体の凸部分に一部の脚が付いている例(脚の高さが3mm以上であれば利用可能)、
図11(b)は調理機器本体の凸部分にすべての脚が付いている例(脚の高さが3mm以上であれば利用可能)、
図11(c)は一部の脚が調理機器本体から少しはみ出す例、
図12(a)は調理機器本体の脚が角が取れている角型の脚のみの例、
図12(b)は楕円型の脚のみの例、
図12(c)は丸型の脚と小形の角型の脚の例、
図13(a)丸型の脚と楕円型の脚の例、
図13(b)は一部の脚が調理機器本体から大きくはみ出す例、
図13(c)は変形の脚がある例、
図14(a)は脚の長辺(縦)が85mmを超える例、
図14(b)は脚の長辺(横)が85mmを超える例をそれぞれ示す。本実施形態によれば、このように多種多様の調理機器の脚下端に設置可能となる。
【0034】
このように、本実施形態によれば、対象物脚の下に敷くだけで、強力な移動抑制効果を発揮し、かつ取り外しや再設置も簡単な調理機器用移動抑制シリコンマット及びその移動抑制シリコンマットセットを提供する。
【符号の説明】
【0035】
1、1a、1b、1c、1d 調理機器用移動抑制シリコンマット
2、3 縁
4 調理機器
5a、5b、5c、5d 脚
6 金型(雌)
7 金型(雄)
8 砥石
9 砥石
10、11、12 紙やすり
13 セラミック砥石(粒度1000)
14 作業者
15 金型(雌)
16 金型(雄)