(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068283
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】端末、処理方法、通信システム、プログラムおよび記録媒体
(51)【国際特許分類】
G06T 19/00 20110101AFI20230510BHJP
H04L 67/131 20220101ALI20230510BHJP
H04N 7/15 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
G06T19/00 300B
H04L67/131
H04N7/15 170
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179204
(22)【出願日】2021-11-02
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】518412081
【氏名又は名称】株式会社バーチャルキャスト
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】岩城 進之介
【テーマコード(参考)】
5B050
5C164
【Fターム(参考)】
5B050BA08
5B050BA12
5B050CA07
5B050CA08
5B050DA10
5B050EA07
5B050EA13
5B050EA18
5B050EA19
5B050EA24
5B050FA02
5B050FA09
5B050FA10
5B050GA08
5C164FA10
5C164UB90S
5C164VA07P
5C164VA35P
(57)【要約】
【課題】仮想空間での会話に参加するユーザが発言しやすい環境を実現する。
【解決手段】端末1は、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部31と、ユーザの動作データ21から、ユーザに対応するアバターの制御データ22を生成し、ユーザの動作データ21において発言しようとする所定の動作を検知すると、アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を生成する生成部32と、制御データ22を送信する送信部33と、制御データ22に従って、アバターを仮想空間で活動させる再生部35を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、
前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを送信する送信部と、
前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部
を備える端末。
【請求項2】
前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを送信した後、前記アバターが発言しない場合、前記生成部は、前記動作データから制御データを生成する
請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、
前記生成部は、前記アバターが発言しやすい動作に関連する部分について、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成し、
前記再生部は、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる
請求項1に記載の端末。
【請求項4】
他の端末のユーザに対応するアバターが発言しようとすることを示す指示データを受信すると、前記生成部は、前記他の端末のユーザに対応するアバターに着目する動作を示す制御データを生成する
請求項1に記載の端末。
【請求項5】
コンピュータが、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得するステップと、
前記コンピュータが、前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成するステップと、
前記コンピュータが、前記制御データを送信するステップと、
前記コンピュータが、前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させるステップ
を備える処理方法。
【請求項6】
仮想空間での会話に参加する第1のユーザが利用する第1の端末と、
前記第1の端末に接続し、前記会話に参加する第2のユーザが利用する第2の端末を備え、
前記第1の端末は、
前記第1のユーザの動作データを取得する取得部と、
前記第1のユーザの動作データから、前記第1のユーザに対応する第1のアバターの制御データを生成し、前記第1のユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記第1のアバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを前記第2の端末に送信する送信部と、
前記第2の端末から、他アバター制御データを受信する受信部と、
前記仮想空間で、前記制御データに従って前記第1のアバターを活動させ、前記他アバター制御データに従って第2のユーザに対応する第2のアバターを活動させる再生部を備える
通信システム。
【請求項7】
仮想空間での会話に参加する第1のユーザが利用する第1の端末と、
前記第1の端末に接続し、前記会話に参加する第2のユーザが利用する第2の端末を備え、
前記第1の端末は、
前記第1のユーザの動作データを取得する取得部と、
前記第1のユーザの動作データから、前記第1のユーザに対応する第1のアバターの制御データを生成し、前記第1のユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記第1のアバターが発言しようとすることを示す指示データを生成する生成部と、
前記指示データを第2の端末に送信する送信部を備え、
前記第2の端末は、
前記第2のユーザの動作データを取得する取得部と、
前記第2のユーザの動作データから、前記第2のユーザに対応する第2のアバターの制御データを生成し、前記指示データを受信すると、前記第1のアバターに着目する動作を示す第2のアバターの制御データを生成する生成部と、
前記第2のアバターの制御データを前記第1の端末に送信する送信部を備え、
前記第1の端末はさらに、
前記仮想空間で、前記第1のアバターの制御データに従って前記第1のアバターを活動させ、前記第2のアバターの制御データに従って第2のアバターを活動させる再生部を備える
通信システム。
【請求項8】
仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、
前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを送信する送信部と、
前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部
として、コンピュータに機能させるためのプログラム。
【請求項9】
仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、
前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを送信する送信部と、
前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部
として、コンピュータに機能させるプログラムを記憶する記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末、処理方法、通信システム、プログラムおよび記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
アバターが配置された仮想空間において、所定のトリガが検知されると、そのトリガに関するアバターの配置を変更する方法がある(特許文献1参照)。具体的には、あるアバターが会話を開始すると、コンテンツ配信サーバは、そのアバターの仮想空間における配置を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ネットワークを介して複数のユーザが会話する際、他のユーザの発言等により発言できない場合がある。しかしながら特許文献1は、会話開始時に、その会話を開始したアバターの配置を変更するに止まる。特許文献1は、仮想空間での会話に参加するユーザが発言しやすい環境を提供するものではない。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、仮想空間での会話に参加するユーザが発言しやすい環境を実現可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の処理装置は、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、前記制御データを送信する送信部と、前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部を備える。
【0007】
本発明の一態様の処理方法は、コンピュータが、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得するステップと、前記コンピュータが、前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成するステップと、前記コンピュータが、前記制御データを送信するステップと、前記コンピュータが、前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させるステップを備える。
【0008】
本発明の一態様の通信システムは、仮想空間での会話に参加する第1のユーザが利用する第1の端末と、前記第1の端末に接続し、前記会話に参加する第2のユーザが利用する第2の端末を備え、前記第1の端末は、前記第1のユーザの動作データを取得する取得部と、前記第1のユーザの動作データから、前記第1のユーザに対応する第1のアバターの制御データを生成し、前記第1のユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記第1のアバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、前記制御データを前記第2の端末に送信する送信部と、前記第2の端末から、他アバター制御データを受信する受信部と、前記仮想空間で、前記制御データに従って前記第1のアバターを活動させ、前記他アバター制御データに従って第2のユーザに対応する第2のアバターを活動させる再生部を備える。
【0009】
本発明の一態様の通信システムは、仮想空間での会話に参加する第1のユーザが利用する第1の端末と、前記第1の端末に接続し、前記会話に参加する第2のユーザが利用する第2の端末を備え、前記第1の端末は、前記第1のユーザの動作データを取得する取得部と、前記第1のユーザの動作データから、前記第1のユーザに対応する第1のアバターの制御データを生成し、前記第1のユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記第1のアバターが発言しようとすることを示す指示データを生成する生成部と、前記指示データを第2の端末に送信する送信部を備え、前記第2の端末は、前記第2のユーザの動作データを取得する取得部と、前記第2のユーザの動作データから、前記第2のユーザに対応する第2のアバターの制御データを生成し、前記指示データを受信すると、前記第1のアバターに着目する動作を示す第2のアバターの制御データを生成する生成部と、前記第2のアバターの制御データを前記第1の端末に送信する送信部を備え、前記第1の端末はさらに、前記仮想空間で、前記第1のアバターの制御データに従って前記第1のアバターを活動させ、前記第2のアバターの制御データに従って第2のアバターを活動させる再生部を備える。
【0010】
本発明の一態様のプログラムは、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、前記制御データを送信する送信部と、前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部として、コンピュータに機能させる。
【0011】
本発明の一態様の記録媒体は、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、前記制御データを送信する送信部と、前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部として、コンピュータに機能させるプログラムを記憶する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、仮想空間での会話に参加するユーザが発言しやすい環境を実現可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムのシステム構成を説明する図である。
【
図2】
図2は、本発明の実施の形態に係る端末の機能ブロックを説明する図である。
【
図3】
図3は、本発明の実施の形態に係る端末の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、本発明の実施の形態に係る通信システムにおける処理の一例を説明するシーケンス図である。
【
図5】
図5は、変形例に係る端末の機能ブロックを説明する図である。
【
図6】
図6は、変形例に係る端末の処理の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図7は、変形例に係る通信システムにおける処理の一例を説明するシーケンス図である。
【
図8】
図8は、端末に用いられるコンピュータのハードウエア構成を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付し説明を省略する。
【0015】
(通信システム)
図1を参照して、本発明の実施の形態にかかる通信システム5を説明する。通信システム5は、端末1、相手端末2およびサーバ3を備える。端末1、相手端末2およびサーバ3は、ネットワーク4によって、相互に通信可能である。通信システム5における端末1および相手端末2の数は1以上であれば良い。
【0016】
端末1および相手端末2は、同様の構成を備え、パソコン、スマートフォンなどの一般的なコンピュータである。各アバターは、端末1および相手端末2の操作によって、仮想空間において会話する。端末1および相手端末2の各ユーザは、仮想空間で活動する各アバターを操作する。本発明の実施の形態において各アバターは、他のアバターと会話して、各アバターに対応する湯-座と交流したり、ウェブ会議したりする。
【0017】
端末1および相手端末2は、アバターの動きを特定する制御データ、アバターに発言させる内容を示す発言データ(図示せず)等を送受信する。発言データは、テキストデータであっても良いし、音声データであっても良く、端末1のユーザから入力される。端末1および相手端末2は、自端末および他端末から取得した発言データおよび制御データ等を再生する。端末1および相手端末2は、端末1および相手端末2に対応する各アバターが活動する仮想空間の動画データを生成して表示する。
【0018】
サーバ3は、各アバターによる仮想空間における会話を実現するために、端末1および相手端末2間で必要な発言データおよび制御データ等を中継する。端末1から送信された各データを相手端末2に送信したり、相手端末2から送信された各データを端末1に送信したりする。なお、本発明の実施の形態においてサーバ3が、端末1および相手端末2間の通信を中継する場合を説明するが、これに限らない。端末1および相手端末2は、P2P(Peer to Peer)等によってサーバを介することなく通信しても良い。
【0019】
本発明の実施の形態は、仮想空間で活動するアバターを介して会話に参加するユーザが、発言しやすい環境を実現する。仮想空間においてあるアバターは、他のアバターに話しかけようとするが、他のアバターが発言し始めたりするなどにより発言を開始できない場合がある。本発明の実施の形態に係る端末1は、そのようなケースにおいて、発言を試みるアバターが発言しやすいように、その発言を試みるアバターの動作を制御する。
【0020】
(端末)
図2を参照して、本発明の実施の形態に係る端末1を説明する。相手端末2も、
図2に示す端末1と同様の構成を備える。
【0021】
端末1は、入力装置11、出力装置12、動作データ21、制御データ22、他アバター制御データ23、取得部31、生成部32、送信部33、受信部34および再生部35を備える。動作データ21、制御データ22および他アバター制御データ23の各データは、メモリ902またはストレージ903等の記憶装置に記憶される。取得部31、生成部32、送信部33、受信部34および再生部35の各機能は、CPU901に実装される。
【0022】
入力装置11は、端末1にユーザの指示を入力する装置であって、キーボード、マウス、ユーザに装着されたモーションキャプチャ等である。出力装置12は、表示装置であって、ヘッドマウントディスプレイであっても良い。
【0023】
動作データ21は、端末1のユーザが入力するアバターの動作を特定するデータである。一般的に仮想空間で活動するアバターの動作は、そのアバターを操作するユーザからの入力によって決定される。動作データ21は、例えば、ユーザに付けられたセンサからモーションキャプチャによって得られたユーザ自身の動きから生成される。動作データ21は、ユーザがキーボードまたはマウス等によって指定したアバターの動作から生成されても良い。
【0024】
制御データ22は、仮想空間における、端末1のユーザに対応するアバターの動作を特定するデータである。制御データ22は、生成部32によって生成される。制御データ22は、端末1および相手端末2において再生される。本発明の実施の形態において制御データ22は、動作データ21が示す動作に従って生成される場合もあれば、動作データ21が示す動作とは異なる動作に変換されて生成される場合もある。
【0025】
他アバター制御データ23は、仮想空間における、相手端末2のユーザに対応するアバターの動作を特定するデータである。他アバター制御データ23は、相手端末2において生成され、相手端末2から取得される。他アバター制御データ23は、端末1および相手端末2において再生される。
【0026】
取得部31は、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データ21を取得する。取得部31は、モーションキャプチャ、キーボード等によってユーザが指定したアバターの動作のデータを取得する。取得部31が動作データ21を取得する方法はこれに限るものではない。
【0027】
生成部32は、端末1のユーザに対応するアバターの制御データ22を生成する。生成部32は、通常時において、ユーザの動作データ21から、ユーザに対応するアバターの制御データ22を生成する。なお、制御データ22は、動作データ21を参照して生成されればよく、アバターが動作データ21と同一の動きを示さなくても良い。例えば生成部32は、通常時、動作データ21のうち、ユーザの表情、目線などの所定部分のデータを用いて、制御データ22を生成する。このとき生成部32は、動きをデフォルメするなど、動作データ21での動きのパラメータを変換して、制御データ22を生成しても良い。生成部32は、仕草など、動作データ21から反映させない部分について、所定ルールで決められたその部分のデータに置換して、制御データ22を生成する。制御データ22が、部分的に動作データ21に依拠していればよく、制御データ22が動作データ21のみから生成されなくても良い。また生成部32は、動作データ21以外のデータも参照して制御データ22を生成しても良い。生成部32は、例えば、ユーザから入力された発言データからユーザの感情を推定し、その感情に対応するように制御データ22を生成しても良い。ユーザの感情は、発言内容から分析されても良いし、発言データが音声データの場合にその音声の周波数特性から分析されても良い。
【0028】
ここで生成部32は、ユーザの動作データ21において発言しようとする所定の動作を検知すると、アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を生成する。送信部33は、相手端末2に制御データ22を送信する。生成部32は、ユーザの動作データ21において発言しようとする所定の動作を検知すると、アバターが発言しやすい動作に関連する部分について、動作データ21を参照して生成されたデータまたは所定ルールで定められたその部分のデータを、アバターが発言しやすい動作のデータに変換して、制御データ22を生成する。また生成部32は、アバターが発言しやすい動作に関連する部分以外の部分については、通常時と同様に、動作データ21を参照して、制御データ22を生成する。
【0029】
通常時、生成部32は、ユーザが入力したアバターの動作の通りにアバターが仮想空間で活動できるように、制御データ22を生成する。ユーザの動作データ21において、ユーザが発言しようとして発言していないことが検知されると、生成部32は、動作データ21にかかわらず、仮想空間において、アバターが発言しやすくなるように、制御データ22を生成する。
【0030】
生成部32は、動作データ21が特定する動作が所定の動作の場合、ユーザが発言しようとして発言していないことを検知する。所定の動作は、例えば口を一定期間半開きにする、片手を軽く挙げる、口が半開きになる、表情に変化が生じる、頷く、同意を示す動作などであって、発言しようとして発言していないことを示す動作である。所定の動作としてさらに、動作データ21において所定時間以内に発言データが検知されないことを、含んでも良い。
【0031】
生成部32は、予め生成された検出モデルから、ユーザが発言しようして発言できないことを検知しても良い。生成部32は、過去の動作データから、ユーザが発言しようとして発言できていないことを検出可能なモデルを生成する。生成部32は、生成したモデルを参照して、新たに入力された動作データ21が、ユーザが発言しようとして発言できていない状を示すか否かを判定する。
【0032】
ユーザが発言しようとしていることを検知すると、生成部32は、アバターが発言しやすい動作をするように、制御データ22を生成する。動作データ21において発言しようとする所定の動作を検知すると、生成部32は、アバターが発言しやすい動作に関連する部分について、アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を生成する。アバターが発言しやすい動作は、例えば他のアバターが当該アバターに注目しやすくなる動作である。アバターが発言しやすい動作は、具体的には手を挙げる、口を開ける、表情を変える、前のめりになる、現在の発言者の位置に近づく、他の参加者に近づく、などである。生成部32は、このような動作に関連する部分について、アバターが発言しやすい動作に変換して、制御データ22を生成する。なお生成部32は、これ以外の部分について、動作データ21を参照して、あるいは所定ルールに従って制御データ22を生成する。
【0033】
アバターが他のアバターから注目されることにより、アバターのユーザは、アバターに発言させるコマンドを入力しやすくなる。また他のアバターが発言中であっても、アバターが注目されることにより、他のアバターの発言の中断が促され、端末1のユーザは、アバターに発言させるコマンドを入力しやすくなる。
【0034】
動作データ21において発言しようとする動作を検出した場合、生成部32が、そのユーザに対応するアバターが注目を集めやすい動作に変換して、仮想空間におけるアバターの動作を制御する。これにより、仮想空間において、ユーザのアバターは、他のユーザのアバターからの注目を得て発言しやすくなる。
【0035】
生成部32は、動作データ21の一部のデータを変換して、制御データ22を生成する。例えば生成部32は、動作データ21のうち、アバターが注目を集めやすい動作に関連する部分を変換し、それ以外の部分を動作データ21に従って変換して、制御データ22を生成しても良い。あるいは生成部32は、動作データ21を参照することなく、制御データ22を生成しても良い。
【0036】
アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を相手端末2に送信した後、アバターが発言しない場合、生成部32は、動作データ21から制御データ22を生成する。アバターが発言しない場合は、具体的には、生成部32が生成した制御データ22を相手端末2に送信して所定時間内に、ユーザから発言データが入力されない場合である。アバターが発言しやすい動作をしたにも関わらず、アバターが発言しない場合、生成部32は、通常通り、動作データ21の通りにアバターを動作させるように、制御データ22を生成する。
【0037】
生成部32が生成した制御データ22は、送信部33によって相手端末2に送信される。相手端末2のユーザは、端末1のユーザが発言しようとしていることを検知し、端末1のアバターに着目したり、自身の会話を中断したりして、端末1のアバターの発言を促すことができる。しかしながら端末1のアバターが発言しない場合、生成部32は、端末1のアバターが注目を集めやすい動作から制御データ22を生成することを中断し、動作データ21から制御データ22を生成する。これにより、仮想空間において各アバターに自然に動作させることが可能になる。
【0038】
受信部34は、相手端末2から他アバター制御データ23を受信する。受信部34は、相手端末2から他アバター制御データ23を逐次受信して、再生部35に再生させる。受信部34は、相手端末2から他アバターに発言させる内容を示す発言データを受信しても良い。
【0039】
再生部35は、制御データ22と他アバター制御データ23を再生して、仮想空間内で複数のアバターが活動する動画データを生成する。再生部35は、制御データ22に従って端末1のユーザに対応するアバターを仮想空間で活動させる。また再生部35は、仮想空間で、他アバター制御データ23に従って相手端末2のユーザに対応する第2のアバターを活動させる。再生部35は、アバターに発言させる内容を示す発言データに従って、テキストデータを表示したり、テキストデータから音声データを生成したり、音声データを再生したりしても良い。動画データは、出力装置12において表示される。
【0040】
動作データ21において発言しようとする所定の動作を検知すると、生成部32は、アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を生成する。再生部35も、アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22に従って、アバターを仮想空間で活動させる。
【0041】
図3を参照して、端末1の処理を説明する。
図3に示す処理は一例であって、これに限定するものではない。
【0042】
ステップS1において端末1は、動作データ21から、発言しようとする動作を検知するか否かを判定する。
【0043】
検知する場合、ステップS2において端末1は、アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を生成する。検知しない場合、ステップS3において端末1は、動作データ21から制御データ22を生成する。
【0044】
ステップS4において端末1は、ステップS2またはステップS3で生成した制御データ22を再生する。このとき端末1は、相手端末2から受信した他アバター制御データ23、ユーザまたは相手端末2から入力された発言データも参照して、仮想空間で各アバターが活動する様子を再生する。
【0045】
図4を参照して、通信システム5における処理を説明する。
図4に示す処理は一例であって、これに限定するものではない。
【0046】
ステップS51において端末1は、動作データ21から制御データ22を生成する。ステップS52において相手端末2は、相手端末2のユーザからの入力による動作データから制御データ(他アバター制御データ23)を生成する。
【0047】
ステップS53において、端末1で生成された制御データ22は相手端末2に送信され、相手端末2で生成された制御データは端末1に送信される。ステップS54およびステップS55において、端末1および相手端末2は、自身の端末で生成した制御データと、他端末で生成した制御データに従って、各アバターが仮想空間で活動する動画データを再生する。
【0048】
ステップS56において端末1は、動作データ21においてアバターが発言しようとする動作を検知する。ステップS57において端末1は、アバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を生成する。ステップS58において相手端末2は、動作データ21においてアバターが発言しようとする動作を検知しない場合、動作データから制御データを生成する。
【0049】
ステップS59において、端末1で生成された制御データ22は相手端末2に送信され、相手端末2で生成された制御データは端末1に送信される。ステップS60およびステップS61において、端末1および相手端末2は、自身の端末で生成した制御データと、他端末で生成した制御データに従って、各アバターが仮想空間で活動する動画データを再生する。ここで端末1のアバターは、端末1および相手端末2のそれぞれで再生される仮想空間において、端末1のユーザが入力した動作データ21にかかわらず、発言しやすい動作を行う。
【0050】
本発明の実施の形態において、端末1のユーザから入力された動作データ21において、発言しようとする動作が検出されると、ユーザのアバターが発言しやすい動作を示す制御データ22を生成する。生成された制御データ22は、端末1および相手端末2で再生され、アバターが発言しようとしていることが、会話の参加者間で認識される。他アバターが発言を中止するなど、端末1のアバターが発言しやすい環境となり、端末1のユーザは、アバターが発言しやすい機会を得ることができる。このように端末1は、仮想空間での会話に参加するユーザが発言しやすい環境を実現することができる。
【0051】
(変形例)
本発明の実施の形態は、発言を試みるアバターの動作を制御して、そのアバターが発言しやすい環境を実現する場合を説明した。変形例では、発言を試みるアバター以外のアバターの動作を制御して、発言を試みるアバターが発言しやすい環境を実現する場合を説明する。
【0052】
図5を参照して、変形例に係る端末1aを説明する。相手端末2aも端末1aと同様の構成を備える。
【0053】
変形例に係る端末1aは、
図2に示す端末1と比べて、指示データ24mおよび24nを備える点が異なる。また端末1aにおいて、生成部32a、送信部33aおよび受信部34aの処理が異なる。
【0054】
指示データ24mは、端末1aに対応するユーザが発話を試みていることを示す。指示データ24mは、生成部32aで生成され、送信部33aによって相手端末2aに送信される。
【0055】
指示データ24nは、相手端末2aに対応するユーザに対応するアバターが発言を試みていることを示す。指示データ24nは、受信部34aによって相手端末2aに送信される。指示データ24nは、生成部32aで処理される。
【0056】
生成部32aは、相手端末2aのユーザに対応するアバターが発言しようとすることを示す指示データ24nを受信すると、相手端末2aのユーザに対応するアバターに着目する動作を示す制御データ22を生成する。相手端末2aのユーザに対応するアバターに着目する動作は、端末1aのユーザに対応するアバターに、発言しようとするアバターの方向を向くなどの動作である。生成部32aは、ユーザが入力した動作データ21も参照して、制御データ22を生成しても良い。
【0057】
また生成部32aは、ユーザの動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、当該ユーザに対応するアバターが発言しようとすることを示す指示データ24mを生成する。端末1aのユーザに対応するアバターが発言しようとすることを、相手端末2aに通知することにより、相手端末2aのアバターに、端末1aのアバターが発言しやすくなる動作を促す。
【0058】
再生部35は、制御データ22と他アバター制御データ23を再生して、仮想空間内で複数のアバターが活動する動画データを生成する。端末1aのユーザが発言しようとした場合、再生部35は、端末1aのユーザに対応するアバターに、それ以外のアバターが着目する動画データを再生する。これにより、端末1aのユーザは発言しやすくなる。
【0059】
図6を参照して、端末1aの処理を説明する。
図6に示す処理は一例であって、これに限定するものではない。
【0060】
ステップS101において端末1aは、動作データ21から、発言しようとする動作を検知するか否かを判定する。
【0061】
検知する場合、ステップS102において端末1aは、発言しようとすることを示す指示データ24mを生成して相手端末2aに送信する。さらにステップS103において端末1aは、動作データ21から制御データ22を生成する。ステップS101において検知しない場合、かつステップS104において指示データ24nを受信しない場合、ステップS103において端末1aは、動作データ21から制御データ22を生成する。ステップS104において指示データ24nを受信した場合、ステップS105において端末1aは、指示データ24nの送信元の相手端末2aのユーザに対応するアバターに注目する制御データ22を生成する。
【0062】
ステップS106において端末1aは、ステップS103またはステップS105で生成した制御データ22を再生する。このとき端末1aは、相手端末2aから受信した他アバター制御データ23、およびユーザまたは相手端末2aから入力された発言データも参照して、仮想空間で各アバターが活動する様子を再生する。
【0063】
図7を参照して、通信システム5a(図示せず)における処理を説明する。
図7に示す処理は一例であって、これに限定するものではない。
【0064】
ステップS151において端末1aは、動作データ21から制御データ22を生成する。ステップS152において相手端末2aは、相手端末2aのユーザからの入力による動作データから制御データ(他アバター制御データ23)を生成する。
【0065】
ステップS153において、端末1aで生成された制御データ22は相手端末2aに送信され、相手端末2aで生成された制御データは端末1aに送信される。ステップS154およびステップS155において、端末1aおよび相手端末2aは、自身の端末で生成した制御データと、他端末で生成した制御データに従って、各アバターが仮想空間で活動する動画データを再生する。
【0066】
ステップS156において端末1aは、動作データ21においてアバターが発言しようとする動作を検知する。ステップS157において端末1aは、アバターが発言しようとすることを示す指示データ24mを生成する。ステップS158において端末1aは、動作データ21から制御データ22を生成する。ステップS159において相手端末2aは、指示データ24mの送信元の端末1aに対応するアバターに注目する制御データを生成する。
【0067】
ステップS160において端末1aで生成された制御データ22は相手端末2aに送信され、相手端末2aで生成された制御データは端末1aに送信される。ステップS161およびステップS162において、端末1aおよび相手端末2aは、自身の端末で生成した制御データと、他端末で生成した制御データに従って、各アバターが仮想空間で活動する動画データを再生する。ここで相手端末2aのアバターは、端末1aおよび相手端末2aのそれぞれで再生される仮想空間において、相手端末2aのユーザが入力した動作データにかかわらず、端末1aのアバターに注目する動作を行う。
【0068】
変形例において、端末1aのユーザから入力された動作データ21において、発言しようとする動作が検出されると、端末1aは、ユーザが発言しようとしていることを示す指示データ24mを相手端末2aに送信する。相手端末2aは、端末1aのアバターに注目する動作を示す制御データ22を生成する。生成された制御データ22は、端末1および相手端末2aで再生され、端末1aのアバターが注目され、発言しようとしていることが、会話の参加者間で認識される。端末1aのアバターが発言しやすい環境となり、端末1aのユーザは、アバターが発言しやすい機会を得ることができる。このように端末1aは、仮想空間での会話に参加するユーザが発言しやすい環境を実現することができる。
【0069】
上記説明した本実施形態の端末1は、例えば、CPU(Central Processing Unit、プロセッサ)901と、メモリ902と、ストレージ903(HDD:Hard Disk Drive、SSD:Solid State Drive)と、通信装置904と、入力装置905と、出力装置906とを備える汎用的なコンピュータシステムが用いられる。このコンピュータシステムにおいて、CPU901がメモリ902上にロードされたプログラムを実行することにより、端末1の各機能が実現される。
【0070】
なお、端末1は、1つのコンピュータで実装されてもよく、あるいは複数のコンピュータで実装されても良い。また端末1は、コンピュータに実装される仮想マシンであっても良い。
【0071】
端末1のプログラムは、HDD、SSD、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD (Digital Versatile Disc)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶することも、ネットワークを介して配信することもできる。
【0072】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0073】
1 端末
2 相手端末
3 サーバ
4 ネットワーク
5 通信システム
21 動作データ
22 制御データ
23 他アバター制御データ
24 指示データ
31 取得部
32 生成部
33 送信部
34 受信部
35 再生部
901 CPU
902 メモリ
903 ストレージ
904 通信装置
11、905 入力装置
12,906 出力装置
【手続補正書】
【提出日】2022-03-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、
前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとして発言していないことを示す所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを送信する送信部と、
前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部
を備える端末。
【請求項2】
前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを送信した後、前記アバターが発言しない場合、前記生成部は、前記動作データから制御データを生成する
請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記動作データにおいて発言しようとする所定の動作を検知すると、
前記生成部は、前記アバターが発言しやすい動作に変換した制御データを生成し、
前記再生部は、前記アバターが発言しやすい動作に変換した制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる
請求項1に記載の端末。
【請求項4】
他の端末のユーザに対応するアバターが発言しようとすることを示す指示データを受信すると、前記生成部は、前記他の端末のユーザに対応するアバターに着目する動作を示す制御データを生成する
請求項1に記載の端末。
【請求項5】
コンピュータが、仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得するステップと、
前記コンピュータが、前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとして発言していないことを示す所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成するステップと、
前記コンピュータが、前記制御データを送信するステップと、
前記コンピュータが、前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させるステップ
を備える処理方法。
【請求項6】
仮想空間での会話に参加する第1のユーザが利用する第1の端末と、
前記第1の端末に接続し、前記会話に参加する第2のユーザが利用する第2の端末を備え、
前記第1の端末は、
前記第1のユーザの動作データを取得する取得部と、
前記第1のユーザの動作データから、前記第1のユーザに対応する第1のアバターの制御データを生成し、前記第1のユーザの動作データにおいて発言しようとして発言していないことを示す所定の動作を検知すると、前記第1のアバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを前記第2の端末に送信する送信部と、
前記第2の端末から、他アバター制御データを受信する受信部と、
前記仮想空間で、前記制御データに従って前記第1のアバターを活動させ、前記他アバター制御データに従って第2のユーザに対応する第2のアバターを活動させる再生部を備える
通信システム。
【請求項7】
仮想空間での会話に参加する第1のユーザが利用する第1の端末と、
前記第1の端末に接続し、前記会話に参加する第2のユーザが利用する第2の端末を備え、
前記第1の端末は、
前記第1のユーザの動作データを取得する取得部と、
前記第1のユーザの動作データから、前記第1のユーザに対応する第1のアバターの制御データを生成し、前記第1のユーザの動作データにおいて発言しようとして発言していないことを示す所定の動作を検知すると、前記第1のアバターが発言しようとすることを示す指示データを生成する生成部と、
前記指示データを第2の端末に送信する送信部を備え、
前記第2の端末は、
前記第2のユーザの動作データを取得する取得部と、
前記第2のユーザの動作データから、前記第2のユーザに対応する第2のアバターの制御データを生成し、前記指示データを受信すると、前記第1のアバターに着目する動作を示す第2のアバターの制御データを生成する生成部と、
前記第2のアバターの制御データを前記第1の端末に送信する送信部を備え、
前記第1の端末はさらに、
前記仮想空間で、前記第1のアバターの制御データに従って前記第1のアバターを活動させ、前記第2のアバターの制御データに従って第2のアバターを活動させる再生部を備える
通信システム。
【請求項8】
仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、
前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとして発言していないことを示す所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを送信する送信部と、
前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部
として、コンピュータに機能させるためのプログラム。
【請求項9】
仮想空間での会話に参加するユーザの動作データを取得する取得部と、
前記ユーザの動作データから、前記ユーザに対応するアバターの制御データを生成し、前記ユーザの動作データにおいて発言しようとして発言していないことを示す所定の動作を検知すると、前記アバターが発言しやすい動作を示す制御データを生成する生成部と、
前記制御データを送信する送信部と、
前記制御データに従って、前記アバターを仮想空間で活動させる再生部
として、コンピュータに機能させるプログラムを記憶する記録媒体。