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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068299
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】子供座席用カウリング
(51)【国際特許分類】
   B62J 1/16 20060101AFI20230510BHJP
   B62J 1/00 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
B62J1/16 Z
B62J1/00 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179259
(22)【出願日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】000205292
【氏名又は名称】オージーケー技研株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003041
【氏名又は名称】安田岡本弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】正瑞 政之
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 綾
(72)【発明者】
【氏名】樋田 謙二
(72)【発明者】
【氏名】脇田 昌美
(57)【要約】
【課題】自転車などの子供座席に装着して使用される子供座席用カウリングにおいて、使い勝手の向上を図る。
【解決手段】子供座席Sの上部を覆う上カバー2と、子供座席Sの下部を覆う下カバー3と、子供座席Sの左右の側枠部S5に連結され、側枠部S5にて上カバー2および下カバー3を支持する固定部材4とを備え、上カバー2は、前面部5の左右間に亘って延設され、両端の固定端部19A~19Dが左右の固定部材4に対して上下方向へ回動可能に連結支持される複数の芯材6と、隣接する芯材6相互間に透明なシート材が張設された透明カバー部12と、上カバー部2が閉じられた状態のときに透明カバー部12の下側に位置し、隣接する芯材6相互間に遮光性を有するシート材が張設された遮光カバー部13とを備え、遮光カバー部13の芯材6を上方へ転回させることで、透明カバー部12が外側から遮光カバー部13によって覆われた状態に開くように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
子供座席に装着して使用される子供座席用カウリングであって、
前記子供座席の上部を覆う上カバーと、
前記子供座席の下部を覆う下カバーと、
前記子供座席の左右の側枠部に連結され、前記側枠部にて前記上カバーおよび前記下カバーを支持する左右一対の固定部材と、を備え、
前記上カバーは、前記上カバーの前面部の左右間に亘って延設され、両端の固定端部が左右の前記固定部材に対してそれぞれ上下方向へ回動可能に連結支持される複数の芯材と、前記芯材のうち隣接する芯材相互間に透明なシート材が張設された透明カバー部と、前記上カバーが閉じられた状態のときに前記透明カバー部の下側に位置し、前記芯材のうち隣接する芯材相互間に遮光性を有するシート材が張設された遮光カバー部と、を備え、前記遮光カバー部の前記芯材を上方へ転回させることで、前記透明カバー部が外側から前記遮光カバー部によって覆われた状態に開くように構成された、子供座席用カウリング。
【請求項2】
前記上カバーは、前記遮光カバー部の前縁部に連設され、前記上カバーが閉じられた状態のときに、前記下カバーの上縁部の外側に配される副カバー部を備え、前記副カバー部を前記遮光カバー部の内側に折り込むことで、前記上カバーの前縁部と前記下カバーの上縁部との間に間隙が画成されるように構成された、請求項1に記載の子供座席用カウリング。
【請求項3】
前記上カバーは、前記芯材のうち隣接する芯材相互間に遮光性を有するシート材が張設された天面カバー部を備え、
前記天面カバー部は、前記上カバーが閉じられた状態において、前記子供座席の上部を上方から覆う位置に配され、
前記遮光カバー部は、前記上カバーが閉じられた状態において、前記子供座席の上部を前方から覆う位置に配され、
前記透明カバー部は、前記天面カバー部および前記遮光カバー部相互間に配される、請求項1または2に記載の子供座席用カウリング。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車等の子供座席に装着して使用される子供座席用カウリングに関するものである。
【背景技術】
【0002】
防風や防雨、防寒用のカバーとして自転車やベビーカーなどの子供座席に装着して使用される子供座席用カウリングにおいて、子供座席の上下略全体を覆うように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1および2)。
【0003】
特許文献1の子供座席用カウリング(幼児用座席カバー)は、子供座席の上部に設置されるドーム型の幌と、子供座席の前部を覆うレインシートとを備えている。レインシートは、上縁部が幌の前縁部に沿ってスライドファスナーを介して連結されており、幌に対して適宜着脱可能に構成されている。
【0004】
特許文献2の子供座席用カウリングは、前端が子供座席の前側で固定され、且つ後端が子供座席の後側で固定されて、上膨らみのカーブ形に変形保持される左右一対の芯材と、子供座席の左右側方に配されるサイドカバー部と、左右の芯材相互間に配され、子供座席を前下方から上方に亘って覆うセンターカバー部とを備え、これらサイドカバー部およびセンターカバー部によって子供座席の全体を覆うように構成されている。また、センターカバー部は、前面部を下端側から上方へ向けて巻き上げることで、天井から背面にかけた位置に丸めて保持可能に構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2020-069893号
【特許文献2】特開2019-206220号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、この種の子供座席用カウリングでは、カウリング内部の視認性や子供座席に着座した子供の視界が確保されるよう、前面を構成するカバー部に透明な素材が用いられる。ところが、上記のように前面に透明部が設けられていると、日射量によって、紫外線による問題やカウリング内部の温度上昇の問題が生じる。一方で、この種の子供座席用カウリングの使用者は、手に大きな荷物や傘などを持っていたり、子供を抱えていたりすることが多くある。このような事情から、この種の子供座席用カウリングでは、天候や使用状況に応じて、使用形態を片手でも速やか且つ容易に変更できることが求められている。
【0007】
しかしながら、特許文献1の子供座席用カウリングでは、レインシートがスライドファスナーによって幌の前縁部に連結された構成であるため、例えば、雨が上がって日射量が強くなってきた場合には、レインシートを幌から分離させる必要があった。また、上記のようにレインシートを幌から完全に分離させてしまうと、子供座席に対する直射日光を十分に遮ることができない問題もある。
【0008】
しかも、上記レインシートは、幌から分離させるのに、スライドファスナーのスライダを幌の前縁部に沿って比較的長い距離動かす必要があるため、手間がかかるし、片手で速やかに着脱するのも難しかった。
【0009】
特許文献2の子供座席用カウリングにおいても、日射量が強くなってきた場合には、センターカバー部の前面部を背面まで巻き上げて開口させる必要があるため、手間がかかるし、片手で速やかに開閉するのも難しかった。また、上記のようにセンターカバー部の前面部を巻き上げてしまうと、子供座席に対する直射日光を十分に遮ることができない問題もある。
【0010】
本発明は、上記の問題を鑑みてなされたものであり、自転車やベビーカーなどの子供座席に装着して使用される子供座席用カウリングにおいて、高い遮光性能を備えつつ、使い勝手の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の子供座席用カウリングは、以下の技術的手段を講じている。
【0012】
本発明は、子供座席に装着して使用される子供座席用カウリングであって、前記子供座席の上部を覆う上カバーと、前記子供座席の下部を覆う下カバーと、前記子供座席の左右の側枠部に連結され、前記側枠部にて前記上カバーおよび前記下カバーを支持する左右一対の固定部材と、を備え、前記上カバーは、前記上カバーの前面部の左右間に亘って延設され、両端の固定端部が左右の前記固定部材に対してそれぞれ上下方向へ回動可能に連結支持される複数の芯材と、前記芯材のうち隣接する芯材相互間に透明なシート材が張設された透明カバー部と、前記上カバーが閉じられた状態のときに前記透明カバー部の下側に位置し、前記芯材のうち隣接する芯材相互間に遮光性を有するシート材が張設された遮光カバー部と、を備え、前記遮光カバー部の前記芯材を上方へ転回させることで、前記透明カバー部が外側から前記遮光カバー部によって覆われた状態に開くように構成されたことを特徴としている。
【0013】
好ましくは、前記上カバーは、前記遮光カバー部の前縁部に連設され、前記上カバーが閉じられた状態のときに、前記下カバーの上縁部の外側に配される副カバー部を備え、前記副カバー部を前記遮光カバー部の内側に折り込むことで、前記上カバーの前縁部と前記下カバーの上縁部との間に間隙が画成されるように構成される。
【0014】
好ましくは、前記上カバーは、前記芯材のうち隣接する芯材相互間に遮光性を有するシート材が張設された天面カバー部を備え、前記天面カバー部は、前記上カバーが閉じられた状態において、前記子供座席の上部を上方から覆う位置に配され、前記遮光カバー部は、前記上カバーが閉じられた状態において、前記子供座席の上部を前方から覆う位置に配され、前記透明カバー部は、前記天面カバー部および前記遮光カバー部相互間に配される。
【発明の効果】
【0015】
本発明の子供座席用カウリングによれば、天候や使用状況に応じて、上カバーを手間なく迅速に開いて透明カバー部を外側から遮光カバー部で覆った状態にすることができるから、使い勝手が良好で、且つ高い遮光性能を発揮し得る子供座席用カウリングを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】実施形態の子供座席用カウリングの装着状態を示す側方視図である。
図2】実施形態の子供座席用カウリングの前方斜視図である。
図3】実施形態の子供座席用カウリングの後方視図である。
図4】実施形態の子供座席用カウリングの下カバーを固定部材から取り外した状態の前方斜視図である。
図5】実施形態の子供座席用カウリングの上カバーを第1位置まで開いた状態の側方視図である。
図6】実施形態の子供座席用カウリングの上カバーを第2位置まで開いた状態の側方視図である。
図7】実施形態の子供座席用カウリングの第4カバー部を第3カバー部の内側に収納した状態の側方視図である。
図8】固定部材の側方視図である。
図9】固定部材の前方斜視図である。
図10】固定部材の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態に係る子供座席用カウリングを、図面に基づき説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を具体化した一例であって、その具体例をもって本発明の構成を限定するものではない。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の子供座席用カウリング1は、自転車Bの後部荷台B1上(サドルB2の後方)に設置された子供座席Sに装着して使用される。即ち、本実施形態は、子供座席用カウリング1を自転車Bの後部用の子供座席(後部座席)Sに適用した例である。
【0019】
尚、本実施形態の子供座席用カウリング1の装着対象である子供座席Sは、座部S1と、ヘッドレストS2と、ハンドルS3と、脚乗せ部S4とを備えている。ヘッドレストS2は、座部S1の上部に連設され、ハンドルS3は、座部S1の前部に立設され、脚乗せ部S4は、座部S1の下部におけるハンドルS3の左右位置に垂設されている。また、座部S1の上部には、ヘッドレストS2を支持する左右一対の板状の側枠部(以下、「座席側枠」という)S5が立設されている。
【0020】
また、本実施形態では、図1および図2に矢視したように、子供座席Sの正背方向(自転車Bの前後方向)を子供座席用カウリング1の前後方向、子供座席Sの幅方向(自転車Bの左右方向)を子供座席用カウリング1の左右方向、子供座席Sの高さ方向(自転車Bの上下方向)を子供座席用カウリング1の上下方向として説明する。また、本実施形態では、子供座席用カウリング1が開かれた状態を説明する場合を除き、子供座席用カウリング1が完全に閉じられた状態の構成を基準に説明する。
【0021】
図1図6に示すように、子供座席用カウリング1は、子供座席SのヘッドレストS2から脚乗せ部S4に至る範囲、即ち、子供座席Sに着座する子供の略全身を被覆可能なカバー体であり、子供座席Sの上部を覆う上カバー2と、子供座席Sの下部を覆う下カバー3と、左右の座席側枠S5にて上カバー2および下カバー3を支持する左右一対の固定部材4とを備えている。
【0022】
上カバー2は、前面カバー部5と、複数の芯材6と、後面カバー部7とを備えており、子供座席Sに装着された状態において、前面カバー部5は、子供座席Sの前方に配され、後面カバー部7は、子供座席Sの後方に配される。即ち、前面カバー部5は、上カバー2の前面部を構成し、後面カバー部7は、上カバー2の後面部を構成する。芯材6は、前面カバー部5の左右間に亘って延設される。
【0023】
前面カバー部5は、第1カバー部11と、第2カバー部12と、第3カバー部13と、第4カバー部14とを備えている。上カバー2が完全に閉じられた状態において(図1および図2参照)、第1カバー部11は、ヘッドレストS2の上方に配され、第2カバー部12は、ヘッドレストS2の前方に配され、第3カバー部13は、座部S1の前方で且つ
ハンドルS3の上方に配される。また、第4カバー部14は、ハンドルS3の前方に配される。これら第1カバー部11、第2カバー部12、第3カバー部13、および第4カバー部14は、上カバー2の上部後方から下部前方に亘ってこの順序で連設されている。
【0024】
詳述すると、第1カバー部11、第2カバー部12、第3カバー部13、および第4カバー部14は何れも、可撓性を有する略半月状のシート材で形成されており、これら各シート材を前後に並べ、隣接するシート材の長縁部相互を結合させることで、ヘッドレストS2の上方からハンドルS3の前方に亘る範囲を被覆可能な略楕円形のドーム状の前面カバー部5を構成している。以下、第1カバー部11、第2カバー部12、第3カバー部13、および第4カバー部14の後側或いは上側の長縁部を「後縁部」といい、第1カバー部11、第2カバー部12、第3カバー部13、および第4カバー部14の前側或いは下側の長縁部を「前縁部」という。
【0025】
第1カバー部11は、前縁部が第2カバー部12の後縁部に沿って接合されている。第2カバー部12は、後縁部が第1カバー部11の前縁部に沿って接合され、前縁部が第3カバー部13の後縁部に沿って接合されている。第3カバー部13は、後縁部が第2カバー部12の前縁部に沿って接合され、前縁部が第4カバー部14の後縁部に沿って接合されている。第4カバー部14は、後縁部が第3カバー部13の前縁部に沿って接合されている。
【0026】
第1カバー部11、第2カバー部12、および第3カバー部13は、略同一の大きさに形成されている。一方、第4カバー部14は、上記他のカバー部11,12,13よりも小さい略半月状に形成されている。従って、第4カバー部14の後縁部は、第3カバー部13の前縁部における左右間中央の所定範囲に接合される。
【0027】
図示しないが、第1カバー部11の後縁部5a、第1カバー部11および第2カバー部12相互の接合部(以下、「第1接合部」という)5b、第2カバー部12および第3カバー部13相互の接合部(以下、「第2接合部」という)5c、第3カバー部13の前縁部5d、および第4カバー部14の前縁部5eにはそれぞれ、芯材6を収納可能なパイピング部が設けられている。
【0028】
本実施形態では、第1カバー部11、第3カバー部13、および第4カバー部14を構成するシート材は、遮光性を有する素材により形成されている。一方、第2カバー部12を構成するシート材は、透明な素材により形成されている。
【0029】
尚、第1カバー部11、第3カバー部13、および第4カバー部14は、可撓性や耐摩耗性、遮光性、防風、防雨、防塵、防寒などの観点により、ナイロン系またはポリエステル系合成繊維の平織布に、撥水加工または防水加工が施された素材により形成されるのが好適であるが、要求される可撓性や耐摩耗性、遮光性、防風、防雨、防塵、防寒機能を有していれば、その素材は特に限定されない。また、第1カバー部11、第3カバー部13、および第4カバー部14は、紫外線や暑さ対策の観点から、紫外線反射加工や遮熱加工が施された素材により形成されたものであってもよい。
【0030】
また、第2カバー部12は、可撓性や防風、防雨機能を有し、且つ外部から子供座席用カウリング1の内部を視認可能(且つ子供座席用カウリング1の内部から外部を視認可能)とするため、ポリ塩化ビニルなどの透明素材により形成されるのが好適であるが、要求される可撓性や透明性、防風、防雨機能を有していれば、その素材は特に限定されない。また、第2カバー部12は、耐久性の観点から、内部に糸を挟み込んだ透明シートにより形成されたものであってもよいし、紫外線や暑さ対策の観点から、表面に紫外線反射加工や遮熱加工が施された透明シートにより形成されたものであってもよい。
【0031】
第3カバー部13の前縁部5d、および第4カバー部14の前縁部5eにはそれぞれ、上カバー2を開いた状態で保持するための第1連結ベルト15および第2連結ベルト16が設けられている。一方、第1カバー部11の後縁部5aには、第1連結ベルト15を連結保持させるための第1被連結部17と、第2連結ベルト16を連結保持させるための第2被連結部18とが設けられている。
【0032】
第1連結ベルト15は、第3カバー部13の前縁部5dから延長する帯体の先端に、スナップボタンの雄型または雌型の連結子が設けられたものであって、上記前縁部5dにおける左右両端位置よりも中央寄りの位置、即ち、上カバー2の左右の側面位置にそれぞれ設けられている。一方、第1被連結部17は、第1連結ベルト15の連結子の対となる雌型または雄型の連結子であって、第1カバー部11の後縁部5aにおける左右両端位置よりも中央寄りの位置、即ち、上カバー2の左右の側面位置にそれぞれ設けられている。従って、第3カバー部13の前縁部5dを第1カバー部11の後縁部5aと重なり合う位置まで上方に転回させ、第1連結ベルト15を第1被連結部17に連結させることで、第1カバー部11および第2カバー部12が前後に撓み、第3カバー部13によって外側(上方)から覆われた状態、即ち、上カバー2を最大の第2位置まで開いた状態(図6参照)で保持することができる。
【0033】
第2連結ベルト16は、第4カバー部14の前縁部5eから延長する帯体の先端に、スナップボタンの雄型および雌型の両連結子(図示せず)がその延長方向に並べて設けられたものであって、上記前縁部5eにおける左右間の中央位置に設けられている。一方、第2被連結部18は、閉ループ状の紐体であって、第1カバー部11の後縁部5aにおける左右間の中央位置に設けられている。従って、第4カバー部14の前縁部5eを第3カバー部13の外側へ折り返すように転回させると共に、第4カバー部14の前縁部5eが第1カバー部11の後縁部5aに近接する位置まで第3カバー部13の前縁部5dを上方に転回させ、さらに第2連結ベルト16を第2被連結部18のループ孔に通し、第2連結ベルト16の雌雄の連結子相互を連結させることで、第3カバー部13で第2カバー部12を外側(上方)から覆った状態、即ち、上カバー2を所定の第1位置まで開いた状態(図5参照)で保持することができる。また、第2連結ベルト16は、上カバー2を開閉する際の持手部にもなり得る。
【0034】
尚、第1連結ベルト15および第1被連結部17相互は、走行時や強風時であっても上カバー2を開いた状態で適切に保持可能であれば、上記のようにスナップボタンで連結させる構成に限らず、面ファスナーにより連結するように構成されたものであってもよいし、掛合フックにより連結するように構成されたものであってもよい。また、第2連結ベルト16および第2被連結部18のように、帯体をループ孔に巻回してスナップボタンで掛止させるように構成されたものとしてもよい。
【0035】
第2連結ベルト16および第2被連結部18相互も同様、第1連結ベルト15および第1被連結部17相互のように、スナップボタンで連結させるように構成されたものであってもよいし、面ファスナーにより連結するように構成されたものであってもよいし、掛合フックにより連結するように構成されたものであってもよい。
【0036】
芯材6は、前面カバー部5における第1カバー部11の後縁部5a、第1接合部5b、第2接合部5c、第3カバー部13の前縁部5d、および第4カバー部14の前縁部5eに沿って形成されたパイピング部にそれぞれ挿通収納されている。
【0037】
本実施形態では、上カバー2は、芯材6として、第1カバー部11の後縁部5aに挿設される第1芯材6Aと、第1接合部5bに挿設される第2芯材6Bと、第2接合部5cに
挿設される第3芯材6Cと、第3カバー部13の前縁部5dに挿設される第4芯材6Dと、第4カバー部14の前縁部5eに挿設される第5芯材6Eとを有している。
【0038】
第1芯材6Aおよび第2芯材6Bは、弾性をもって湾曲変形可能な素材により形成された断面略長方形状の棒体であり、その断面長辺側の一方の面を内側として略U字状に湾曲された状態で、両端の固定端部19A,19Bが左右の座席側枠S5に取り付けられた固定部材4にそれぞれ連結保持される。即ち、第1芯材6Aおよび第2芯材6Bは、その両端の固定端部19A,19Bが子供座席Sの左右位置にそれぞれ連結されることで、子供座席Sの上方(ヘッドレストS2の上方および斜め前上方)に向かって凸の弧状に湾曲した状態で保持される。これにより、前面カバー部5の第1カバー部11は、これら第1芯材6Aおよび第2芯材6B相互間にてアーチ状に保形される。
【0039】
第3芯材6Cは、第1芯材6Aおよび第2芯材6Bと同様、弾性をもって湾曲変形可能な素材により形成された断面略長方形状の棒体であり、その断面長辺側の一方の面を内側として略U字状に湾曲された状態で、両端の固定端部19Cが左右の座席側枠S5に取り付けられた固定部材4にそれぞれ連結保持される。即ち、第3芯材6Cは、その両端の固定端部19Cが子供座席Sの左右位置にそれぞれ連結されることで、子供座席Sの前方(座部S1の前方)に向かって凸の弧状に湾曲した状態で保持される。これにより、前面カバー部5の第2カバー部12は、この第3芯材6Cと第2芯材6Cとの間にてアーチ状に保形される。
【0040】
第4芯材6Dは、弾性をもって湾曲変形可能な素材により形成された断面略コ字状の棒体であり、その断面長辺側の凹面部を内側として略U字状に湾曲された状態で、両端の固定端部部19Dが左右の座席側枠S5に取り付けられた固定部材4にそれぞれ連結保持される。即ち、第4芯材6Dは、その両端の固定端部19Dが子供座席Sの左右位置にそれぞれ連結されることで、子供座席Sの前方(ハンドルS3の斜め前下方)に向かって凸の弧状に湾曲した状態で保持される。これにより、前面カバー部5の第3カバー部13は、この第4芯材6Dと第3芯材6Cとの間にてアーチ状に保形される。
【0041】
第5芯材6Eは、弾性をもって湾曲変形可能な素材により形成された断面略円形形状の棒体であり、略U字状に湾曲された状態で、両端部が第3カバー部13の前縁部5dにおける左右両端位置よりも中央寄りの位置にそれぞれ、第4カバー部14を構成するシート材を介して連結保持される。即ち、第5芯材6Eは、その両端部が第3カバー部13の前縁部5dの左右位置にそれぞれ連結されることで、子供座席Sの前方(ハンドルS3の斜め前下方)に向かって凸の弧状に湾曲した状態で保持される。これにより、前面カバー部5の第4カバー部14は、この第5芯材6Eと第4芯材6Dとの間にてアーチ状に保形される。また、第5芯材6Eを湾曲させて第3カバー部13の内側へ折り込めば、第4カバー部14の内側の面と第3カバー部13の内側の面とが対面した状態で重合するように、第4カバー部14が第3カバー部13の内側に収納保持される。これにより、第3カバー部13の前縁部5dと下カバー3の上縁部(後述する前掛け部31の上縁部)3aとの間に、子供座席用カウリング1内に空気を導入可能な間隙が設けられる(図7参照)。
【0042】
第1芯材6A、第2芯材6B、第3芯材6C、および第4芯材6Dは、略同一の長さに形成されており、第5芯材6Eは、上記他の芯材15,16,17,18よりも短い長さに形成されている。
【0043】
図8および図9に示すように、第1芯材6Aの固定端部19A、第2芯材6Bの固定端部19B、第3芯材6Cの固定端部19C、および第4芯材6Dの固定端部19Dは何れも、略平板状に形成されている。また、これら固定端部19A,19B,19C,19Dにはそれぞれ、略矩形状の嵌合孔20A,20B,20C,20Dが貫設されている。
【0044】
尚、芯材6は、耐食性や弾性、軽量化などの観点により、ポリカーボネートやポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂により形成されるのが好適であるが、金属材料により形成されたものとしてもよい。
【0045】
また、第1芯材6A、第2芯材6B、第3芯材6C、および第4芯材6Dは、通常使用時に想定され得る風圧や上カバー2の開閉時の負荷に対して十分な剛性を有していれば、断面略長方形状や断面略コ字状、断面略円形状、断面略H字状、断面略T字状など、その断面形状は特に限定されない。
【0046】
また、第5芯材6Eは、通常使用時に想定され得る風圧や上カバー2の開閉時の負荷に対して十分な剛性を有しており、且つ折り畳み時に容易に折曲変形可能な弾性を有していれば、上記他の芯材6A,6B,6C,6Dと同様、断面略長方形状や断面略コ字状、断面略円形状、断面略H字状、断面略T字状など、その断面形状は特に限定されない。
【0047】
図3に示すように、後面カバー部7は、左カバー部21と、右カバー部22と、連結シート23とを有している。左カバー部21は、子供座席Sの後部左略半部を後方から覆う大きさに形成されている。右カバー部22は、子供座席Sの後部右略左半部を後方から覆う大きさに形成されている。
【0048】
左カバー部21および右カバー部22は、内側縁部21a,22aから所定幅分だけ前後に重なり合った状態で配設されている。連結シート23は、この帯状の重なり部24の上端に沿って設けられ、左カバー部21および右カバー部22相互を接合している。上記重なり部24における連結シート23より下方の領域は接合されておらず、上カバー2の内部空間に繋がる間隙が形成される。従って、走行時や強風時に上カバー2内に流入する空気、或いは夏期などにおいて上カバー2内に滞留する暖気は、上記重なり部24の間隙から外部に排出させることができる。尚、本実施形態では、右カバー部22が左カバー部21の後面側に重なり合うように構成されている。即ち、左カバー部21の内側縁部21aが右カバー部22の前面側(後面カバー部7の内側)に配され、右カバー部22の内側縁部22aが左カバー部21の後面側(後面カバー部7の外側)に配される。
【0049】
左カバー部21および右カバー部22は、可撓性を有する縦長のシート材で形成されている。左カバー部21の上縁部21bおよび右カバー部22の上縁部22bは、前面カバー部5における第1カバー部11の後縁部5aの曲面形状に沿うように円弧状に形成されており、これら上縁部21b,22bを第1カバー部11の後縁部5aに沿って接合させることで、ヘッドレストS2の上方から座部S1の後側に垂下される縦長略平面状の後面カバー部7を構成している。
【0050】
尚、左カバー部21および右カバー部22は、可撓性や防風、防雨機能を有し、且つ外部から子供座席用カウリング1の内部を視認可能とするため、ポリ塩化ビニルなどの透明素材により形成されるのが好適であるが、要求される可撓性や透明性、防風、防雨機能を有していれば、その素材は特に限定されない。また、左カバー部21および右カバー部22は、耐久性の観点から、内部に糸を挟み込んだ透明シートにより形成されたものであってもよいし、紫外線や暑さ対策の観点から、表面に紫外線反射加工や遮熱加工が施された透明シートにより形成されたものであってもよい。
【0051】
連結シート23は、可撓性を有する略台形状のシート材で形成されており、上記重なり部24の上端位置に配され、その上辺23aを第1カバー部11の後縁部5aに接合させ、左側辺23bを右カバー部22の内側縁部22aに接合させ、右側辺23cを左カバー部21の内側縁部21aに接合させることで、左カバー部21および右カバー部22相互
を重なり部24にて連結している。
【0052】
連結シート23の下辺23dは、左カバー部21の内側縁部21aら右カバー部22の内側縁部22aへ下向きに傾斜している。換言すると、連結シート23の下辺23dは、右カバー部22の内側縁部22aから左カバー部21の内側縁部21aへ上向きに傾斜している。従って、たとえ上カバー2の上部に付着した水滴が右カバー部22の内側縁部22aを伝って連結シート23の下辺23dに達しても、そこから上記下辺23dを伝って重なり部24の間隙内までは入り込み難い。
【0053】
左カバー部21および右カバー部22相互の重なり部24には、スナップボタンや、面ファスナー、スライドファスナーなどの連結子25が設けられている。これにより、走行時や強風時に左カバー部21および右カバー部22がめくれるのを防止できる。
【0054】
図1図6に示すように、下カバー3は、前掛け部31と、一対の脚カバー部32と、枠部材33と、一対の連結端部34とを備えており、子供座席Sに装着された状態において、前掛け部31は、座部S1の前方周囲に配され、脚カバー部32は、前掛け部31の左右位置に垂設され、脚乗せ部S4の周囲に配される。枠部材33は、前掛け部31の上縁部3aに沿って延設されている。連結端部34は、枠部材33の両端にそれぞれ連設されている。
【0055】
前掛け部31は、座部S1の下部における左右の側方からハンドルS3の前方にかけて被覆可能な大きさに形成されており、その左右下部に脚カバー部32が一体形成されている。また、図示しないが、前掛け部31の上縁部(以下、「下カバー上縁部」という)3aには、枠部材33を収容可能なパイピング部が設けられている。さらに、下カバー上縁部3aにおける左右の端部寄りの位置にはそれぞれ、枠部材33の左右の端部に連結端部34を固定保持させるための固定ベルト35が設けられている。
【0056】
脚カバー部32は、脚乗せ部S4を前方、後方、下方、および外側方から被覆可能な袋状に形成されており、前掛け部31の左右の側面位置に垂設されている。また、脚カバー部32の内側(脚乗せ部S4側)には、脚乗せ部S4に掛合可能な保持ベルト36が設けられている(図3参照)。
【0057】
保持ベルト36は、帯状のゴムバンドからなり、脚カバー部32の前後の内側縁相互間に張設されている。従って、脚カバー部32は、脚乗せ部S4にその外側から被覆させ、保持ベルト36を脚乗せ部S4の内側に引掛けることで、脚乗せ部S4に対して容易にめくれないように保持される。
【0058】
尚、保持ベルト36は、走行時や強風時であっても脚カバー部32を脚乗せ部S4に被覆させた状態で適切に保持可能であれば、ゴムバンドに限らず、例えば、非伸縮性の2本の帯体からなり、それらの先端にスナップボタンや面ファスナー、掛合フックなどの連結子が設けられたものとしてもよい。
【0059】
本実施形態では、前掛け部31、および脚カバー部32を構成するシート材は、遮光性を有する素材により形成されている。
【0060】
尚、前掛け部31、および脚カバー部32は、可撓性や耐摩耗性、遮光性、防風、防雨、防塵、防寒などの観点により、ナイロン系またはポリエステル系合成繊維の平織布に、撥水加工または防水加工が施された素材により形成されるのが好適であるが、要求される可撓性や耐摩耗性、遮光性、防風、防雨、防塵、防寒機能を有していれば、その素材は特に限定されない。また、前掛け部31、および脚カバー部32は、紫外線や暑さ対策の観
点から、紫外線反射加工や遮熱加工が施された素材により形成されたものであってもよい。
【0061】
枠部材33は、下カバー上縁部3aに沿って形成されたパイピング部に挿通収納されている。また、枠部材33は、下カバー上縁部3aの左右の端部相互間の略全体に亘って挿設される長さに形成されている。即ち、枠部材33の両端はそれぞれ、下カバー上縁部3aの両端位置に配される。
【0062】
また、枠部材33は、弾性をもって湾曲変形可能な素材により形成された断面略円形状の棒体であり、略U字状に湾曲された状態で、両端の連結端部34が左右の座席側枠S5に取り付けられた固定部材4にそれぞれ連結保持される。即ち、枠部材33は、その両端の連結端部34が子供座席Sの左右位置にそれぞれ連結されることで、子供座席Sの前方(座部S1の前方)に向かって凸の弧状に湾曲した状態で保持される。
【0063】
図8および図9に示すように、連結端部34は、断面略長方形状の板片であって、その断面長辺側の一方の面(側面部)34fを下カバー3の外側に向けた姿勢で、下カバー上縁部3aの左右の端部にそれぞれ連結固定されている。尚、図8および図9は、下カバー3の左側の連結端部34を示している。
【0064】
連結端部34は、長さ方向と平行な中心線を挟んで線対称に形成されており、側面部34fにおける上記中心線上に、固定ベルト挿通孔37と、連結爪38とが設けられている。固定ベルト挿通孔37は、長さ方向に延長する貫通孔であり、連結端部34の一方の端部(後端部)34a寄りの位置に延設されている。連結爪38は、片持ち支持された弾性片であり、その基端に設けられた爪片が側面部34fの外側に突出した状態で、連結端部34の他方の端部(先端部)34b寄りの位置に設けられている。
【0065】
連結端部34は、下カバー上縁部3aの端部の開口(図示せず)に後端部34aの略半部を差し込み、先端部34bの略半部を上記開口から下カバー上縁部3aの延長方向外側へ露出させた状態で設けられる。従って、固定ベルト挿通孔37は、下カバー上縁部3aの内部に配され、連結爪38は、下カバー上縁部3aの外側に露出される。
【0066】
固定ベルト35は、下カバー上縁部3aの端部に設けられた貫通孔39を通じて連結端部34の固定ベルト挿通孔37に挿通され、枠部材33の端部と共に下カバー上縁部3aの端部外周に巻回されている。これにより、連結端部34は、枠部材33の端部に連結保持される。
【0067】
連結爪38は、連結端部34の先端部34bを固定部材4の枠部材連結部44に連結させることで、枠部材連結部44の連結孔59に弾性をもって挿入嵌合される。一方、上記のように連結端部34の先端部34bが枠部材連結部44に連結された状態で、連結爪38の操作端部38Aを押入することによって、連結孔59との嵌合状態が解除される。このように、連結端部34は、枠部材連結部44に対して着脱可能に連結される。
【0068】
図8図10に示すように、固定部材4は、主保持部41と、副保持部42と、締付ベルト43と、枠部材連結部44と、第1芯材連結部45と、第2芯材連結部46と、第3芯材連結部47と、第4芯材連結部48と、エンドキャップ49とを備えている。固定部材4は、子供座席Sの左側の側枠部S5に装着される左側用の固定部材4と、子供座席Sの右側の側枠部S5に装着される右側用の固定部材4とで左右対称に構成されている。尚、図8図10は、左側用の固定部材4を示す。
【0069】
主保持部41は、断面略コ字状の板体であり、座席側枠S5の後縁部に掛合装着される
。詳述すると、主保持部41は、外側板部41Aと、内側板部41Bとを有している。これら外側板部41Aおよび内側板部41B相互は、左右に対面して並設されており、主保持部41は、外側板部41Aおよび内側板部41Bによって座席側枠S5の後縁部を左右両側から挟持するようにして座席側枠S5に装着される。また、外側板部41Aおよび内側板部41Bの前側(先側)の縁部相互の間隙は、後側(基側)の縁部相互の間隙より狭幅で且つ座席側枠S5の左右幅寸法より小さく設定されている。従って、上記のように主保持部41を座席側枠S5の後縁部に装着させた際、座席側枠S5は、これら両側板部41A,41Bによって左右両側から押圧状態で挟持される。
【0070】
主保持部41の外側板部41Aには、第1締付ベルト挿通孔51と、連結軸52と、補助ベルト保持部53とが設けられている。また、主保持部41の内側板部41Bには、第2締付ベルト挿通孔54が設けられている。第1締付ベルト挿通孔51は、外側板部41Aの前縁部と略平行に延長する細長の貫通孔であり、外側板部41Aの前縁寄りの位置に設けられている。一方、第2締付ベルト挿通孔54は、内側板部41Bの中央部に開設される略矩形状の貫通孔であり、その前辺は、内側板部41Bの前縁寄りの位置に設けられている。
【0071】
連結軸52は、主保持部41の外側板部41Aから外側(側方)に延出する略矩形柱状の軸体であり、外側板部41Aの後縁寄りの位置に設けられている。また、連結軸52の先端面部(外側端面部)には、略長方形状のフック挿通孔55が貫設されている。
【0072】
主保持部41の補助ベルト保持部(以下、「第1補助ベルト保持部」という)53は、外側板部41Aの下縁部と略平行に延長する細長の貫通孔であり、外側板部41Aの下縁寄りの位置に設けられている。尚、図示しないが、本実施形態では、第1補助ベルト保持部53に、帯状の面ファスナーが巻回される一方、後面カバー3の外側縁部寄りの位置にも、円形或いは小幅矩形状の面ファスナーが貼設されており、これら面ファスナー相互を接合させることで、走行時や強風時に後面カバー3がめくれるのを防止できる。
【0073】
副保持部42は、断面略コ字状の板体であり、座席側枠S5の前縁部に掛合装着される。詳述すると、副保持部42は、外側板部42Aと、内側板部42Bとを有している。これら外側板部42Aおよび内側板部42B相互は、左右に対面して並設されており、副保持部42は、外側板部42Aおよび内側板部42Bによって座席側枠S5の前縁部を左右両側から挟持するようにして座席側枠S5に装着される。また、外側板部42Aおよび内側板部42Bの前側(先側)の縁部相互の間隙は、後側(基側)の縁部相互の間隙より狭幅で且つ座席側枠S5の左右幅寸法より小さく設定されている。従って、上記のように副保持部42を座席側枠S5の後縁部に装着させた際、座席側枠S5は、これら両側板部42A,42Bによって左右両側から押圧状態で挟持される。
【0074】
副保持部42の外側板部42Aには、第3締付ベルト挿通孔56が設けられている。また、副保持部42の内側板部42Bには、第4締付ベルト挿通孔57が設けられている。第3締付ベルト挿通孔56は、外側板部42Aの前縁部と略平行に延長する細長の貫通孔であり、外側板部42Aの前縁寄りの位置に設けられている。第4締付ベルト挿通孔57は、内側板部42Bの前縁部と略平行に延長する細長の貫通孔であり、内側板部42Bの前縁寄りの位置に設けられている。
【0075】
締付ベルト43は、長尺帯状の面ファスナーであり、一端が主保持部41の外側板部41Aの前縁部に、第1締付ベルト挿通孔51を通して巻回固定され、他端が副保持部42の第3締付ベルト挿通孔56、第4締付ベルト挿通孔57、および主保持部41の第2締付ベルト挿通孔54の順に挿通され、さらに副保持部42の外側まで巻回して接合される。これにより、主保持部41および副保持部42相互は、前後に引き寄せられて、座席側
枠S5を前後から挟み付ける。
【0076】
枠部材連結部44は、偏平な略矩形筒状の枠体であり、主保持部41の外側板部41Aの前縁下部から前下方に向かって延長形成されている。また、枠部材連結部44は、端部挿通孔58と、連結孔59とを有している。端部挿通孔58は、枠部材連結部44の先端部(前下方の端面部)に設けられており、端部挿通孔58に下カバー3の連結端部34が挿通される。連結孔59は、枠部材連結部44の外側面部に設けられており、端部挿通孔58に下カバー3の連結端部34が所定位置まで挿通されることで、連結端部34の連結爪38が嵌挿される。これにより、連結端部34は、枠部材連結部44に対して抜け止め状態で連結保持される。固定部材4は、上記のようにして子供座席Sに固定される構造となっている。
【0077】
第1芯材連結部45は、連結枠部61と、基端枠部62と、支軸部63とを有している。第1芯材連結部45の連結枠部(以下、「第1連結枠部」という)61は、偏平な略矩形筒状の枠体であり、基端枠部(以下、「第1基端枠部」という)62の外周面部から径方向に延長形成されている。
【0078】
第1連結枠部61は、端部挿通孔64と、嵌合爪65とを有している。端部挿通孔64は、第1連結枠部61の先端部に設けられており、上カバー2の第1芯材6Aの端部が挿通される。嵌合爪65は、第1連結枠部61の基端寄りの位置に設けられており、端部挿通孔64に第1芯材6Aの端部が所定位置まで挿通されることで、第1芯材6Aの端部の嵌合孔20Aに嵌挿される。これにより、第1芯材6Aは、第1連結枠部61に対して抜け止め状態で固定保持される。
【0079】
第1基端枠部62は、略円環状に形成されており、その外周面部に、第1連結枠部61と、補助ベルト保持部66とが設けられている。また、図示しないが、第1基端枠部62の内側(主保持部41側)の端面部には、支軸部63の内部に至る略矩形状の軸挿通孔が設けられている。第1芯材連結部45は、上記軸挿通孔に、主保持部41の連結軸52が嵌挿されることで、主保持部41に対して回り止め状態で保持される。尚、本実施形態では、第1芯材連結部45は、第1連結枠部61を第1基端枠部62の上方略後向きに延長した姿勢で主保持部41に保持される。
【0080】
第1基端枠部62の補助ベルト保持部(以下、「第2補助ベルト保持部」という)66は、側方視略コ字状の枠体であり、第1基端枠部62の外周面部における後方位置に設けられている。尚、図示しないが、第2補助ベルト保持部66には、主に固定部材4から取り外された下カバー3を収納可能な補助バッグが装着される。具体的には、上記補助バッグは、左右一対の帯状の面ファスナーを備えており、これら面ファスナーをそれぞれ左右の第2補助ベルト保持部66に巻回させることで、左右の固定枠部4の相互間に吊設される。
【0081】
支軸部63は、第1基端枠部62より小径の略円柱状の軸体であり、第1基端枠部62の外側面部の中央部に設けられている。また、支軸部63の外周面部には、複数の溝部67が設けられている。溝部67は、支軸部63の軸線方向と平行に延長する断面略半円弧状の凹溝であり、上記外周面部の全周に略等間隔で並設されている。また、支軸部63の先端面部(外側端面部)には、略長方形状のフック挿通孔68が貫設されている。
【0082】
第2芯材連結部46は、連結枠部69と、基端枠部70とを有している。連結枠部(以下、「第2連結枠部」という)69は、偏平な略矩形筒状の枠体であり、基端枠部(以下、「第2基端枠部」という)70の外周面部から径方向に延長形成されている。
【0083】
第2連結枠部69は、端部挿通孔71と、嵌合爪72とを有している。端部挿通孔71は、第2連結枠部69の先端部に設けられており、上カバー2の第2芯材6Bの端部が挿通される。嵌合爪72は、第2連結枠部69の基端寄りの位置に設けられており、端部挿通孔71に第2芯材6Bの端部が所定位置まで挿通されることで、第2芯材6Bの端部の嵌合孔20Bに嵌挿される。これにより、第2芯材6Bは、第2連結枠部69に対して抜け止め状態で固定保持される。
【0084】
第2基端枠部70は、略C字状に形成されており、その外周面部に、第2連結枠部69が設けられている。第2基端枠部70の内周の開口部73は、略円形状に形成されており、この開口部73に、第1芯材連結部45の支軸部63が挿通される。換言すると、第2基端枠部70は、第1芯材連結部45の支軸部63の外周部に環設される。これにより、第2芯材連結部46は、支軸部63を中心として回動可能に保持される。
【0085】
第2基端枠部70は、その内周面部に、単数又は複数の係合突起74が設けられている。係合突起74は、第2基端枠部70の回転中心を通る軸線方向と平行に延長する断面略半円形状の突片であり、第2基端枠部70が支軸部63の外周部に環設された状態において、支軸部63の外周面部に設けられた溝部67の一つに掛合される。本実施形態では、係合突起74は、上記内周面部の対角位置の2箇所に設けられている。
【0086】
また、第2基端枠部70の切欠部75は、上記2つの係合突起74から第2基端枠部70の内周面部に沿って略等距離離間した位置に設けられている。従って、第2基端枠部70が支軸部63の外周に沿って回動され、2つの係合突起74がそれぞれ溝部67間の隆起部に乗り上げると、第2基端枠部70は、外周側へ押されて弾性をもって拡がる。そしてさらに、第2基端枠部70が支軸部63の外周に沿って回動されると、第2基端枠部70の弾性変形に対する復元力によって、2つの係合突起74はそれぞれ、他の溝部67に掛合される。これにより、第2芯材連結部46は、支軸部63を中心として溝部67の配置間隔で角度を調整し保持することができる。また、使用者は、2つの係合突起74がそれぞれ溝部67に掛合されたときの振動(クリック感)によって、第2芯材連結部46の回動位置を明確に認識することもできる。
【0087】
第3芯材連結部47は、連結枠部76と、基端枠部(第2基端枠部)70とを有している。連結枠部(以下、「第3連結枠部」という)76は、偏平な略矩形筒状の枠体であり、第2基端枠部70の外周面部から径方向に延長形成されている。即ち、第3連結枠部76は、第2連結枠部69と共通の基端枠部(第2基端枠部)70に設けられている。
【0088】
第3連結枠部76は、端部挿通孔77と、嵌合爪78とを有している。端部挿通孔77は、第3連結枠部76の先端部に設けられており、上カバー2の第3芯材6Cの端部が挿通される。嵌合爪78は、第3連結枠部76の基端寄りの位置に設けられており、端部挿通孔77に第3芯材6Cの端部が所定位置まで挿通されることで、第3芯材6Cの端部の嵌合孔20Cに嵌挿される。これにより、第3芯材6Cは、第3連結枠部76に対して抜け止め状態で固定保持される。
【0089】
また、第3連結枠部76は、第2基端枠部70の外周面部における第2連結枠部69に隣接して配置されている。本実施形態では、第2基端枠部70の外周面部における第2連結枠部69の前側に、略45度の角度をもって配置されている。従って、上記のように第2芯材連結部46を回動させれば、第3芯材連結部47も略45度の角度を保ったまま、支軸部63を中心として回動される。
【0090】
第4芯材連結部48は、連結枠部81と、基端枠部82とを有している。連結枠部(以下、「第4連結枠部」という)81は、偏平な略矩形筒状の枠体であり、基端枠部(以下
、「第4基端枠部」という)82の外周面部から径方向に延長形成されている。
【0091】
第4連結枠部81は、端部挿通孔83と、嵌合爪84とを有している。端部挿通孔83は、第4連結枠部81の先端部に設けられており、上カバー2の第4芯材6Dの端部が挿通される。嵌合爪84は、第4連結枠部81の基端寄りの位置に設けられており、端部挿通孔83に第4芯材6Dの端部が所定位置まで挿通されることで、第4芯材6Dの端部の嵌合孔20Dに嵌挿される。これにより、第4芯材6Dは、第4連結枠部81に対して抜け止め状態で固定保持される。
【0092】
第4基端枠部82は、略C字状に形成されており、その外周面部に、第4連結枠部81が設けられている。第4基端枠部82の内周の開口部85は、略円形状に形成されており、この開口部85に、第1芯材連結部45の支軸部63が挿通される。換言すると、第4基端枠部82は、第1芯材連結部45の支軸部63の外周部に、第2基端枠部70の外側から環設される。これにより、第4芯材連結部48は、支軸部63を中心として第2芯材連結部46の外側に、回動可能に保持される。
【0093】
第4基端枠部82は、その内周面部に、単数又は複数の係合突起86が設けられている。係合突起86は、第4基端枠部82の回転中心を通る軸線方向と平行に延長する断面略半円形状の突片であり、第4基端枠部82が支軸部63の外周部に環設された状態において、支軸部63の外周面部に設けられた溝部67の一つに掛合される。本実施形態では、係合突起86は、上記内周面部の全周に溝部67と同一の配置間隔で設けられている。
【0094】
また、第4基端枠部82の切欠部87は、上記2つの係合突起86から第4基端枠部82の内周面部に沿って略等距離離間した位置に設けられている。これにより、第4芯材連結部48は、第2芯材連結部46と同様、支軸部63を中心として溝部67の配置間隔で角度を調整し保持することができる。また、使用者は、複数の係合突起86と溝部67との掛合時の振動(クリック感)によって、第4芯材連結部48の回動位置を明確に認識することもできる。
【0095】
エンドキャップ49は、略円形状の板体であり、主保持部41の外側板部41Aに、第1芯材連結部45の第1基端枠部62、第2芯材連結部46および第3芯材連結部47の第2基端枠部70、第4芯材連結部48の第4基端枠部82をそれらの外側(主保持部41と反対側)から抜け止め状態で保持固定させる。詳述すると、エンドキャップ49は、内側面部に、内側(主保持部41側)に突出する略T字状のフック(図示せず)が設けられており、このフックを支軸部63のフック挿通孔68を通じて、連結軸52のフック挿通孔55に挿入した後、周方向へ90度回転させ、連結軸52に掛合させる。これにより、第1芯材連結部45、第2芯材連結部46、第3芯材連結部47、および第4芯材連結部48がそれぞれ、その取付部を中心として上下方向に回動可能に連結支持される。
【0096】
従って、第1芯材連結部45に連結される第1芯材6Aの固定端部19Aは、第2芯材連結部46および第3芯材連結部47の内側位置、即ち、主保持部41の外側板部41Aに最も近い位置(内側位置)にて上下方向へ回動可能に支持される。また、第2芯材連結部46に連結される第2芯材6Bの固定端部19B、および第3芯材連結部47に連結される第3芯材6Cの固定端部19Cは、第1芯材連結部45の外側位置(中間位置)にて上下方向へ回動可能に支持される。さらに、第4芯材連結部48に連結される第4芯材6Dの固定端部19Dは、第2芯材連結部46および第3芯材連結部47の外側位置、即ち、主保持部41の外側板部41Aから最も離れた位置(外側位置)にて上下方向へ回動可能に支持される。
【0097】
このように、本実施形態の子供座席用カウリング1は、子供座席Sの上部を覆う上カバ
ー2と、子供座席Sの下部を覆う下カバー3と、左右の座席側枠S5に連結され、その座席側枠S5にて上カバー2および下カバー3を支持する左右一対の固定部材4とを備えている。また、上カバー2は、前面カバー部(前面部)5の左右間に亘って延設され、且つ両端の固定端部19B,19C,19Dが左右の固定部材4に対してそれぞれ連結される複数の芯材6B,6C,6Dと、芯材6のうち隣り合う一対の芯材相互間(第2芯材6Bと第3芯材6Cとの間)に透明なシート材が張設された透明カバー部としての第2カバー部12と、芯材6のうち隣り合う一対の芯材相互間(第3芯材6Cと第4芯材6Dとの間)に遮光性を有するシート材が張設された遮光カバー部としての第3カバー部13とを備えており、第3カバー部13の第3芯材6Cを上方へ転回させることで、第2カバー部(透明カバー部)12が外側から第3カバー部(遮光カバー部)13によって覆われた状態に開くように構成されている。これにより、使用者は、天候や使用状況に応じて、第3芯材6Cが収納された第3カバー部13の前縁部5dを上方に転回させるだけで、上カバー2を片手でも手間なく迅速に開くことができるので、使い勝手が良い。しかも、このものでは、上記のように上カバー2を開くことで、第2カバー部12を通して子供座席Sに差し込んでいた日光を第3カバー部13によって速やかに遮ることができるから、高い遮光性能も発揮し得る。さらに、このものでは、上カバー2の前面部(前面カバー部5)に芯材6A,6B,6C,6Dが延設されていることで、高い保形性を有するから、安定した防風、防雨、防寒性能も発揮し得る。
【0098】
また、本実施形態の子供座席用カウリング1は、子供座席Sの上部のみならず、下部を含む略全体を覆うカバー体でありながら、上記のように上カバー2を開くことで、子供座席Sに対する子供の乗せ降ろしに際して、大きな開口を手間なく簡単に確保することができるから、安定した性能を備えつつ、使い勝手も格段に向上する。
【0099】
また、このものでは、上カバー2は、第3カバー部(遮光カバー部)13の前縁部5dに連設され、且つ上カバー2が閉じられた状態のときに、下カバー3の上縁部3aの外側に配される副カバー部としての第4カバー部14を備え、その第4カバー部(副カバー部)14を第3カバー部13の内側に折り込むことで、上カバー2の前縁部(第3カバー部13の前縁部5d)と下カバー3の上縁部3aとの間に間隙が画成されるように構成されている。これにより、使用者は、上カバー2を閉じることで、上カバー2と下カバー3との間から内部に風雨が侵入するのをより確実に防止できる。しかも、このものでは、降雨時のように上カバー2を大きく開けられない場合であっても、第4カバー部14を第3カバー部13の内側に折り込むことで、内部に空気を取り込むことが可能となるから、上カバー2内の温度上昇を抑制することもできる。よって、使い勝手が一層向上する。
【0100】
さらに、このものでは、上カバー2は、芯材6のうち隣り合う一対の芯材相互間(第1芯材6Aと第2芯材6Bとの間)に遮光性を有するシート材が張設された天面カバー部としての第1カバー部11を備え、第1カバー部(天面カバー部)11は、上カバー2が閉じられた状態において、子供座席Sの上部を上方から覆う位置に配される。また、第3カバー部(遮光カバー部)13は、上カバー2が閉じられた状態において、子供座席Sの上部を前方から覆う位置に配され、第2カバー部(透明カバー部)12は、これら第1カバー部11および第3カバー部13相互間に配される。これにより、使用者は、上カバー2を閉じることで、子供座席Sの上部を上方から第3カバー部13によって覆い、且つ前方から第1カバー部11によって覆うことができるから、遮光性能がより一層向上する。また、これら第1カバー部11と第3カバー部13との間に設けられた第2カバー部12によって、内部の視認性や子供座席Sに着座した子供の視界も十分に確保される。さらに、上カバー2を開けば、第2カバー部12を通して子供座席Sの上部(ヘッドレストS2付近)に差し込んでいた日光を第3カバー部13によって速やかに遮ることもできるから、より高い遮光性能を発揮し得る。
【0101】
尚、本実施形態では、第2芯材連結部46および第3芯材連結部47が何れも、共通の基端枠部(第2基端枠部70)に対してV字状に並んで一体形成されているが、第2芯材連結部46および第3芯材連結部47は別体で構成され、それぞれ独立して回動可能に構成されたものとしてもよい。このような構成とすることで、上カバー2を第2位置よりさらに大きく開くことが可能となる。
【0102】
また、本実施形態では、上カバー2は、遮光性を有する素材により形成された3つのカバー部11,13,14と、透明な素材により形成された1つのカバー部12とを一方向に並べて連設されているが、遮光性を有する素材により形成されたカバー部(遮光カバー部)の数、および透明な素材により形成されたカバー部(透明カバー部)の数は、上カバー2を開いた際に、透明カバー部が全て遮光カバー部によって被覆可能であれば特に限定されない。
【0103】
また、本実施形態の子供座席用カウリング1は、自転車用の子供座席Sに適用した例を説明したが、固定部材4を適切に位置決め固定することができ、且つ上カバー2や下カバー3の開閉が阻害されない子供座席であれば、自転車Bの前部に設置された子供座席(前部座席)やベビーカーの子供座席など、適用対象は特に限定されない。
【符号の説明】
【0104】
1 子供座席用カウリング
2 上カバー
3 下カバー
3a 上縁部
4 固定部材
5 前面カバー部(前面部)
6 芯材
7 後面カバー部
11 第1カバー部(天面カバー部)
12 第2カバー部(透明カバー部)
13 第3カバー部(遮光カバー部)
14 第4カバー部(副カバー部)
19A~19D 固定端部
33 枠部材
34 連結端部
44 枠部材連結部
45~48 芯材連結部
S 子供座席
S5 座席側枠(側枠部)
図1
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図3
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