IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社オンリーストーリーの特許一覧

特開2023-68313情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
<>
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図1
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図2
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図3
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図4
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図5
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図6
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図7
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図8
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図9
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図10
  • 特開-情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068313
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230510BHJP
   G06Q 50/00 20120101ALI20230510BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179289
(22)【出願日】2021-11-02
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り https://onlystory.co.jp/、令和2年12月8日、令和3年2月16日、同年3月23日、同年6月1日、同年7月6日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000015335.html、令和2年12月8日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000015335.html、令和3年3月25日 https://signal.diamond.jp/articles/-/681、令和3年4月14日 毎日新聞出版(株)「週刊エコノミスト」2021年6月29日号,第6~7頁、令和3年6月21日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000015335.html、令和3年6月24日 https://markezine.jp/article/detail/36462?p=1、令和3年7月13日 https://ampmedia.jp/2021/08/23/onlystory/、令和3年8月23日 https://newspicks.com/news/6125234/body/?ref=user_231558、令和3年8月30日 (株)フジテレビジョン「LiveNewsα」、令和3年9月8日 (株)プレジデント社「PRESIDENT」2021年10.15号,第102~103頁、令和3年9月24日
(71)【出願人】
【識別番号】519049259
【氏名又は名称】株式会社オンリーストーリー
(74)【代理人】
【識別番号】100134706
【弁理士】
【氏名又は名称】中山 俊彦
(72)【発明者】
【氏名】平野 哲也
(72)【発明者】
【氏名】倉富 昴
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】ニーズに対して互いに応えられるか否かの判断を迅速に行うことができる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムを提供する。
【解決手段】サーバ装置15は、記憶部21と、表示制御部23と、送受信部25とを備える。記憶部21は、登録者としての決裁者の決裁者情報と、決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の決裁者について記憶する。表示制御部23は、第1の決裁者が使用する第1決裁者端末に、第1の決裁者と異なる第2の決裁者の登録データを表示させる。送受信部25は、第2の決裁者に対するメッセージを第1決裁者端末から取得した場合に、メッセージを第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
登録者としての決裁者の決裁者情報と、前記決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の前記決裁者について記憶する記憶部と、
第1の前記決裁者が使用する第1決裁者端末に、前記第1の決裁者と異なる第2の前記決裁者の前記登録データを表示させる表示制御部と、
前記第2の決裁者に対するメッセージを前記第1決裁者端末から取得した場合に、前記メッセージを前記第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する送受信部と
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記決裁者情報は、前記決裁者が有する決済領域を含む請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の決裁者の前記ニーズ情報に基づいて、前記記憶部に記憶されている前記登録データから前記第1決済者端末に表示させる登録データを抽出する抽出演算部をさらに備える請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第2の決裁者にアポイントを打診する第1スワイプ操作と、前記アポイントを非打診とする第2スワイプ操作とが選択可能な操作画像部を前記第1決裁者端末に表示させ、
前記送受信部は、前記第1スワイプ操作の操作情報を受信した場合に、前記第1の決裁者からのアポイントの打診を前記第2決裁者端末に通知する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記送受信部が受信した前記第1スワイプ操作と前記第2スワイプ操作との各操作情報に基づいて、前記第1決裁者端末に対する前記第2の決裁者の前記登録データの表示の重み付けを行う請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
登録者としての決裁者の決裁者情報と、前記決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の前記決裁者について記憶する記憶ステップと、
第1の前記決裁者が使用する第1決裁者端末に、前記第1の決裁者と異なる第2の前記決裁者の前記登録データを表示させる表示制御ステップと、
前記第2の決裁者に対するメッセージを前記第1決裁者端末から取得した場合に、前記メッセージを前記第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する送受信ステップと
を有する情報処理方法。
【請求項7】
登録者としての決裁者の決裁者情報と、前記決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の前記決裁者について記憶する記憶ステップと、
第1の前記決裁者が使用する第1決裁者端末に、前記第1の決裁者と異なる第2の前記決裁者の前記登録データを表示させる表示制御ステップと、
前記第2の決裁者に対するメッセージを前記第1決裁者端末から取得した場合に、前記メッセージを前記第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する送受信ステップと
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ビジネスにおいては、ニーズにあった相手先をマッチングする手法が要請されている。この点、互いのニーズをマッチングするためのマッチングシステムは従来より提案されている。例えば特許文献1は、ユーザが迅速に専門家への相談を開始するためのマッチングシステムを開示している。このマッチングシステムは、制御部及び記憶部を備え、複数の専門家端末と少なくとも一つのユーザ端末とが通信可能に接続された制御部によって、複数の専門家端末から一の専門家端末を選択して当該専門家端末を持つ専門家とユーザ端末を持つユーザとのマッチングを実行する。記憶部は、複数の専門家端末の各々に割り当てられた専門家情報が登録される。制御部は、複数の専門家端末のうち、記憶部に登録された専門家情報とユーザ端末で入力された条件とに基づいて選び出され、かつ待機中である一又は複数の専門家に対応する専門家端末に対して通知を行い、通知を行なった一又は複数の専門家端末のうち、最初に応答した専門家端末を一の専門家端末として選択し、マッチングの際に、ユーザ端末に対して、一の専門家端末を持つ専門家が入室するウェブ会議室にアクセス可能な会議室特定情報を通知する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6828936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されるシステムは、ユーザーが特定の分野の専門家を探す場合を念頭においており、各専門家を相談先の候補として登録すればユーザーとの良質なマッチングが比較的容易に実現する。一方、ビジネスの場面においては、相手方の事業領域や強みもさることながら、互いのニーズに沿った商談に至るまでの迅速さが要請される。
【0005】
そこで、本発明は、ニーズに対して互いに応えられるか否かの判断を迅速に行うことができる情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の情報処理装置は、記憶部と、表示制御部と、送受信部とを備える。記憶部は、登録者としての決裁者の決裁者情報と、決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の決裁者について記憶する。表示制御部は、第1の決裁者が使用する第1決裁者端末に、第1の決裁者と異なる第2の決裁者の登録データを表示させる。送受信部は、第2の決裁者に対するメッセージを第1決裁者端末から取得した場合に、メッセージを第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する。
【0007】
上記決裁者情報は、決裁者が有する決済領域を含むことが好ましい。
【0008】
第1の決裁者のニーズ情報に基づいて、記憶部に記憶されている登録データから第1決済者端末に表示させる登録データを抽出する抽出演算部をさらに備えることが好ましい。
【0009】
表示制御部は、第2の決裁者にアポイントを打診する第1スワイプ操作と、アポイントを非打診とする第2スワイプ操作とが選択可能な操作画像部を第1決裁者端末に表示させ、送受信部は、第1スワイプ操作の操作情報を受信した場合に、第1の決裁者からのアポイントの打診を第2決裁者端末に通知することが好ましい。
【0010】
送受信部が受信した第1スワイプ操作と第2スワイプ操作との各操作情報に基づいて、第1決裁者端末に対する第2の決裁者の登録データの表示の重み付けを行ってもよい。
【0011】
本発明の情報処理方法は、記憶ステップと、表示制御ステップと、送受信ステップとを有する。記憶ステップは、登録者としての決裁者の決裁者情報と、決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の決裁者について記憶する。表示制御ステップは、第1の決裁者が使用する第1決裁者端末に、第1の決裁者と異なる第2の決裁者の登録データを表示させる。送受信ステップは、第2の決裁者に対するメッセージを第1決裁者端末から取得した場合に、メッセージを第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する。
【0012】
本発明の情報処理プログラムは、記憶ステップと、表示制御ステップと、送受信ステップとをコンピュータに実行させる。記憶ステップは、登録者としての決裁者の決裁者情報と、決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の決裁者について記憶する。表示制御ステップは、第1の決裁者が使用する第1決裁者端末に、第1の決裁者と異なる第2の決裁者の登録データを表示させる。送受信ステップは、第2の決裁者に対するメッセージを第1決裁者端末から取得した場合に、メッセージを第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ニーズに対して互いに応えられるか否かの判断を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】実施形態であるマッチングシステムの概略図である。
図2】サーバ装置の機能ブロック図である。
図3】記憶部における登録データの記憶態様の一例である。
図4】掲示板における登録データ画像の説明図である。
図5】上部領域の一例の説明図である。
図6】下部領域の一例の説明図である。
図7】メッセージの送受信操作を行う画像の説明図である。
図8】抽出データを示す登録データ画像の説明図である。
図9】スワイプ操作に伴う登録データ画像の変化の説明図である。
図10】登録データの詳細を表示する画像の説明図である。
図11】アポイントの打診を通知する画面の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1に示すマッチングシステム11は、本発明の実施形態の一例である情報処理システムである。マッチングシステム11は、決裁者同士をマッチングするマッチングシステムであるとともに、決裁者同士のマッチングを支援するマッチング支援システムでもある。決裁者は、企業などの法人、団体、自治体などの組織において、少なくともひとつの領域で事案の採否を決定する権限、すなわち決済権限を有する者である。マッチングシステム11は、決裁者がマッチングシステム11を使用するための登録者となっている。
【0016】
マッチングシステム11においては、各決裁者が、決裁者である自分と自分が所属する組織との情報(以下、決裁者情報と称する)と、決裁者のニーズを示すニーズ情報とを、登録データとして登録する。登録された決裁者は、マッチングシステム11のマッチング支援機能により、自分のニーズにマッチ(適合)する可能性がある、すなわち自分の要求に応答する可能性がある他の決裁者を探してメッセージを送る、アポイントを打診する、打診に対して返答するなど、他の決裁者に対するアクションを行う。このように、決裁者は、自分のニーズにマッチする決裁者とのコミュニケーションをとることができる。また、他の決裁者のニーズにマッチする可能性がある決裁者は、マッチングシステム11のマッチング機能により抽出され、当該ニーズを登録した決裁者に通知される。
【0017】
マッチングシステム11は、複数の決裁者端末13A、13B、13C、・・・と、サーバ装置15とを備え、さらに管理端末17を備えることが好ましく、本例でも管理端末17を備える。複数の決裁者端末13A、13B、13C、・・・のそれぞれと、サーバ装置15と、管理端末17とは、通信ネットワークNに接続される。決裁者端末13A、13B、13C、・・・と、サーバ装置15とは通信ネットワークNにより相互に送受信し、管理端末17とサーバ装置15とは、同様に、通信ネットワークNにより相互に送受信する。また、複数の決裁者端末13A、13B、13C、・・・のそれぞれと、管理端末17との間も、送受信可能に構成してもよい。管理端末17の数は便宜上1台として以降説明するが、管理端末17の数は複数でもよい。なお、以降の説明において、複数の決裁者端末13A、13B、13C、・・・のそれぞれを区別しない場合には、決済者端末13と記載する。
【0018】
決裁者端末13は、決裁者が使用する端末である。決裁者端末13はコンピュータで構成されており、例えば、スマートフォンなどのモバイル端末装置、パーソナルコンピュータ(PC)等を用いることができる。決裁者端末13は、決裁者が登録データを入力する入力部(図示無し)と、サーバ装置15及び管理端末17からそれぞれ受信したデータが示す各情報を画像として表示する表示部(図示無し)とを備える。
【0019】
サーバ装置15は情報処理装置の一例である。サーバ装置15は、決裁者端末13と管理端末17とのそれぞれからの入力に基づいて、マッチングシステム11のマッチング支援機能を実現するためのマッチング支援とマッチング機能を実現するためのマッチング処理との各処理を行い、決裁者端末13及び/または管理端末17へ送信する。
【0020】
管理端末17は、サーバ装置15を管理する管理者が使用する端末である。管理端末17はコンピュータで構成されており、例えば、スマートフォンなどのモバイル端末装置、パーソナルコンピュータ(PC)等を用いることができる。管理端末17も決裁者端末13と同様に、管理者が入力するための入力部(図示無し)と、各種画像を表示する表示部とを備える。管理端末17は、サーバ装置15における情報処理プログラムの追加及び書き換え等の各種操作や、決裁者端末13に対する通知やメッセージなどの各種送信を行うこともある。
【0021】
決裁者端末13は、サーバ装置15に接続してブラウザ上での決裁者による入力操作に応答した処理を行ってもよいし、情報処理プログラムとしてのアプリケーションプログラムがインストールされて、決裁者の入力操作に応答した処理を行ってもよい。マッチングシステム11ではこれらのいずれも可能となっている。
【0022】
図2においてサーバ装置15は、記憶部21と、表示制御部23と、送受信部25とを備える。サーバ装置15は、さらに、統括制御部31と、掲示板データ生成部32と、抽出演算部36と、通知処理部37とを備えることが好ましく、本例でもそのようにしている。コンピュータで構成されるサーバ装置15は、ハードディスクなどの記憶部(図示無し)に記憶された情報処理プログラムを実行することにより、上記の各部として機能する。なお、図2においては、通信ネットワークの図示は略してある。情報処理プログラムは、記憶ステップと、表示制御ステップと、送受信ステップとをコンピュータに実行させる。記憶ステップは、登録者としての決裁者の決裁者情報と、決裁者のニーズを示すニーズ情報とを関連付けた登録データを、複数の決裁者について記憶する。表示制御ステップは、第1の決裁者が使用する第1決裁者端末に、第1の決裁者と異なる第2の決裁者の登録データを表示させる。送受信ステップは、第2の決裁者に対するメッセージを第1決裁者端末から取得した場合に、メッセージを第2の決裁者が使用する第2決裁者端末に送信する。
【0023】
記憶部21は、決裁者端末13から入力された決裁者情報とニーズ情報とを関連付け、決裁者を特定するための識別情報(以下、IDと称する)とともに登録データとして記憶する。記憶部21は、複数の決裁者について、それぞれの登録データを記憶する。決裁者情報及びニーズ情報は、決裁者が決裁者端末13の前述の入力部を用いて入力した情報である。図3に示すように、決裁者情報は例えば個人情報、企業情報、決済情報等を有し、また、ニーズ情報は複数でもよく、この例でも第1ニーズ情報及び第2ニーズ情報等のように複数としている。個人情報は、決裁者の氏名、組織における役職等の決裁者個人の情報であり、年齢等の他の情報を含んでもよい。企業情報は、決裁者が属する組織の組織情報の一例であり、この例では企業情報としているが、組織が企業以外である場合には、その組織の情報を企業情報としている。企業情報は、組織の名称、業種、設立年、従業員数などであり、これら以外の情報、例えば取引金融機関、取引企業などを含んでもよい。決済情報は、決裁者が組織において有する決済領域と、決裁者の出身地や趣味や嗜好等の特徴等を含む。
【0024】
ニーズ情報は、譲渡を希望する対象を示す譲渡情報と、譲受を希望する対象を示す譲受情報とがあり、これら譲渡及び譲受は、無償でも有償でもよい。図3に示す例では、譲受情報を項目名「Buy」(バイ)とし、譲渡情報を項目名「Sell」(セル)としているが、これらの名称は任意に付してよい。図3においては、ニーズ情報として第1ニーズ情報と第2ニーズ情報との2つのニーズ情報を示している。第1ニーズ情報を構成する譲受情報及び譲渡情報のそれぞれは、予め設定した複数の譲受情報及び複数の譲渡情報の中からそれぞれ、決裁者が少なくともひとつを選択することで記憶される。第2ニーズ情報の譲受情報及び譲渡情報は、決裁者により決裁者端末13の入力部で入力されたテキスト情報である。さらにこれらの他に、ニーズの対象、ニーズを提示する相手となる決裁者をより絞り込んだ情報(自分のニーズのターゲットとしたい企業及びその業種、商材(サービスを含む)、ターゲットとしたい決裁者の年齢等)を、第3ニーズ情報として決裁者端末13からの入力に応じて記憶してもよい。また、第1~第3ニーズ情報は、互いに異なるタイミングで決裁者端末13からサーバ装置15に入力されたものでよい。例えば第1ニーズ情報は、決裁者端末13からサーバ装置15に個人情報とともに入力されたもの、第2ニーズ情報は、決裁者端末13から後述の掲示板データの生成要求においてサーバ装置15に入力されたものであってよい。
【0025】
図2に示す送受信部25は、決裁者端末13A、13B、13C、・・・、及び管理端末17の各々からのデータ(情報を含む)の受信と、各々への送信とを行う。例えば、決裁者端末13からの掲示板の生成要求、抽出データの要求、自分のニーズにマッチする決裁者(以下、マッチング決裁者と称する)の要求、他の決裁者に対するアポイントの打診等の各種通知、登録データ、他の決裁者に対するメッセージや、管理端末17からの各種通知、プログラムのデータ等を受信して、統括制御部31に出力する。このように、決裁者端末13及び管理端末17からの各種データは、送受信部25を介して統括制御部31に入力される。送受信部25はまた、表示制御部23から各種画像データが入力された場合に、決裁者端末13及び/または管理端末17に送信する。このように、表示制御部23からの各種データは、送受信部25を介して決裁者端末13及び/または管理端末17に送信される。
【0026】
統括制御部31は、送受信部25からの各種データ(情報を含む)の入力に応答して、または、プログラムにより設定されたタイミングで、サーバ装置15の各部を統括的に制御する。例えば、決裁者端末13から決裁者の登録データが送受信部25を介して入力された場合に、その入力に応答して登録データを記憶部21に記憶し、後述の掲示板データを生成する生成要求が入力された場合には、その入力に応答して掲示板データ生成部32に掲示板データの生成を指示する。また、統括制御部31は、プログラムにより設定されたタイミングで、抽出演算部36に抽出データの生成を指示する。
【0027】
統括制御部31は、決裁者端末13から決裁者の登録データが入力されると、記憶部21を読み込み、当該登録データに示される決裁者情報の個人情報を記憶部21において特定する。特定されない場合には、新たな登録の要求があったものとして、登録データを記憶部21に記憶する。統括制御部31は、登録データと登録の要求とを管理端末17に送信してもよい。管理端末17は、登録の要求を取得した場合には、管理端末17の表示部に表示し、登録を受け付ける承認操作が管理者によって行われた場合には、承認通知が管理端末17から送受信部25に送信され、統括制御部31は、記憶部21に記憶した当該登録データに登録が承認されたことを示す登録承認情報を書き込む。登録を受け付けない非承認操作が管理者によって行われた場合には、非承認通知が管理端末17から送受信部25に送信され、統括制御部31は、記憶部21に記憶されていた当該登録データを削除する。なお、統括制御部31は、非承認通知が入力された場合に、本例では当該登録データを削除しているが、当該登録データを削除する代わりに、非承認であることを示す登録非承認情報を当該登録データに関連付けて記憶してもよい。登録非承認情報が記憶されている登録データは、掲示板データ生成部32、抽出演算部36の各処理には供しない。この例では、登録を承認するか否かを管理端末17を用いる管理者が決定しているが、管理者による決定をせずに登録の要求のすべてを承認してもよい。
【0028】
統括制御部31は、決裁者端末13から決裁者の登録データが入力され、記憶部21において当該登録データに示される決裁者情報の個人情報を特定した場合には、入力された登録データに示されるニーズ情報を新たに追加して記憶部21に記憶する。例えば、第1ニーズ情報のみが既に記憶されている場合には、第2ニーズ情報として追加し、第1及び第2ニーズ情報が既に記憶されている場合には、第3ニーズ情報として追加するなどしてもよい。また、ニーズ情報の数の上限を2つと設定してもよい。ニーズ情報の数に上限を設けて例えば第1及び第2ニーズ情報が既に記憶されている場合には、少なくともいずれか一方のニーズ情報を新たなニーズ情報に書き換えてもよい。本例では、前述のように予め設定した複数の譲受情報及び譲渡情報から選択された譲受情報及び譲渡情報を有するニーズ情報が入力された場合には第1ニーズ情報を新たなニーズ情報に書き換え、テキストデータのニーズ情報が入力された場合には、第2ニーズ情報を新たなニーズ情報に書き換えている。第3ニーズ情報としてのニーズ情報が入力された場合も同様に、既に記憶されている第3ニーズ情報を新たなニーズ情報に書き換えてよい。
【0029】
統括制御部31に、詳細を後述する掲示板データの生成要求が決裁者のIDとともに決裁者端末13から入力された場合には、統括制御部31は、掲示板データ生成部32に、入力されたIDと掲示板データの生成指示とを送る。本例では、第2ニーズ情報は、掲示板データの生成要求とともに決裁者端末13から統括制御部31に入力されるよう構成されている。
【0030】
掲示板データ生成部32は、統括制御部31から決裁者のIDと掲示板データの生成指示とが入力された場合に、入力されたIDを記憶部21において特定し、当該IDを含む登録データを特定する。掲示板データ生成部32は、特定した登録データに基づき、当該IDが付与されている決裁者の登録データの少なくとも一部をまとめた掲示板データを生成する。本例の掲示板データは、少なくとも、決裁者情報のうちの個人情報と、企業情報のうちの名称と、第2ニーズ情報とをまとめて、掲示板データとしている。掲示板データは、登録データを決裁者毎にまとめたものであり、決裁者端末13から登録データが入力されて統括制御部31から掲示板データの生成要求が入力される毎に生成される。掲示板データ生成部32は、掲示板データを生成して、過去に生成された掲示板データに加えてリスト化し、記憶部21に記憶する。このように、記憶部21には、掲示板データが蓄積される。ただし、記憶部21に記憶される掲示板データの数に上限を設けてもよい。上限を例えば10000件等の特定数とし、予め設定した優先度の高いものから10000件分を更新して記憶してもよい。優先度としては、生成した日時がより現在に近いこと、第2ニーズ情報に示されるニーズがより多くの数の決済者のニーズとマッチすること、など、任意の因子に基づき設定してよい。また、複数の因子を組合せて重み付けをすることで優先度を設定してもよい。
【0031】
記憶部21に記憶されている掲示板データは、掲示板を決裁者端末13に表示する表示要求が当該決裁者端末13から統括制御部31に入力された場合に、統括制御部31の制御の下、表示制御部23によって読み出され、複数の掲示板データの各々の画像が登録データ画像として生成される。掲示板データは登録データの少なくとも一部を含むので、掲示板データに基づいて生成される登録データ画像は、登録データの少なくとも一部を表示する画像として生成される。このように、表示制御部23は、登録データを決裁者端末13に表示させる。表示制御部23は、生成した登録データ画像を、送受信部25を介して、掲示板の表示要求の通知を送信した決裁者端末13に送信する。決裁者端末13に送信する登録データ画像は、掲示板の表示要求の通知を送信した決済者以外の決裁者に関するものであればよく、要求通知を送信した決裁者に関する登録データ画像が含まれていても含まれていなくてもよい。例えば、要求通知が送信された決裁者端末13Aに対しては、少なくとも決裁者端末13B、13C、・・・を使用する各決裁者の登録データ画像が送信されればよく、決裁者端末13Aを使用する決裁者の登録データ画像は送信されてもよいし、されなくてもよい。
【0032】
表示制御部23は、複数の登録データ画像のそれぞれに、登録データ画像に示される決裁者に対してメッセージの送信するための送信操作ボタンを設けて表示させる。これにより、登録データ画像が表示された決裁者端末13を用いる決裁者は、登録データ画像に示される決裁者に対するメッセージの入力と送信との操作を行うことができる。
【0033】
抽出演算部36は、予め設定されたタイミングで、記憶部21に記憶されている複数の掲示板データの中から、決裁者端末13に表示させる一部の掲示板データを抽出して、抽出データとする。本例では、例えば毎日午前5時を抽出のタイミングとし、抽出する数の上限を5個として、毎日更新しているが、このタイミング及び個数の上限は特に限定されず、更新に代えて追加でもよい。また、抽出は、抽出データを表示させる決裁者端末13の使用者である決裁者のニーズ情報に基づいて行うことが好ましく、加えて、掲示板データに示される決裁者における第3ニーズ情報の有無や、特定の数値化された因子の数値の大小などに基づいて行うことがよりこのましい。なお、因子の数値に閾値を設定して、閾値未満であると抽出の候補から除外するなどの方法もある。第3ニーズ情報が有る、すなわち第3ニーズ情報が記憶部21に記憶されている決裁者の掲示板データは抽出される確度を高め、無しの場合には抽出される確度を低下させることが好ましい。特定の因子としては、過去のメッセージのやりとりの活発さや、他の決裁者のメッセージに対する反応の迅速さ、他の決裁者からの過去の評価の高さを数値化したもの等がある。このように抽出演算部36は、所定の条件に基づいて、決裁者端末13の各々に表示させる掲示板データを抽出する。抽出演算部36は、抽出の条件を複数にして、各条件に重み付けをすることで、抽出を行ってもよい。
【0034】
抽出演算部36は抽出データを表示制御部23に出力し、表示制御部23は、抽出データを示す登録データ画像を生成して、統括制御部31の制御に基づき決裁者端末13に表示させる。抽出データを示す登録データ画像は、掲示板データを示す登録データ画像と同様に、決裁者の登録データの少なくとも一部を表示した画像である。
【0035】
通知処理部37は、互いに異なる決裁者端末13の一方から他方への各種通知とメッセージとを、統括制御部31の制御の下で処理する。具体的には、送信先の決裁者を記憶部21において特定し、通知またはメッセージと特定した決裁者のIDとを表示制御部23に出力する。表示制御部23は、当該IDをもつ決裁者が使用する決裁者端末に、通知及びメッセージの数を通知し、決裁者端末13から表示要求の操作に応答して、通知及びメッセージを決裁者端末に送受信部25を介して表示させる。
【0036】
サーバ装置15は、決裁者同士がメッセージの送受信を行った後にメッセージの相手方である決裁者について、スコアを抽出演算部36に通知するフィードバック機能を有していてもよい。スコアとしては、相手方の決裁者が属する組織の商材やサービスの第1評価スコア、相手方の決裁者の対応及び提案などを評価する第2評価スコア等がある。このスコアは、抽出演算部36が行う抽出処理における条件のひとつとして用いることができ、前述の過去の評価の高さに相当する。例えば、第1評価スコアと第2評価スコアが5点満点中ともに5点という高評価をされた決裁者は、ともに3点と評価された決裁者よりも高い確度で抽出演算部36により抽出される。サーバ装置15は、また、決裁者が自分のニーズにマッチする決裁者を検索する検索機能を有してもよい。
【0037】
上記構成の作用を説明する。決裁者端末13は、決裁者により登録データの少なくとも個人情報と企業情報と、好ましくはさらに決済領域とが入力されると、これら情報を含む登録データをサーバ装置15に送信する。サーバ装置15の統括制御部31は、上記の各情報を含む登録データが入力されると、記憶部21において当該登録データに示される個人情報を特定する。特定されない場合には、新たな登録の要求があったものとして、登録データを記憶部21に記憶するとともに、登録データと登録の要求とを管理端末17に送信する。その後、統括制御部31は、登録の承認通知を管理端末17から取得すると、記憶部21に記憶した当該登録データに登録承認情報を書き込み、また、非承認通知を取得すると、記憶部21に記憶されていた当該登録データを削除する。
【0038】
統括制御部31は、決裁者端末13から掲示板データの生成要求とIDと第2ニーズ情報とを取得すると、取得した第2ニーズ情報を、当該IDをもつ決裁者の決裁者情報に関連付けて記憶部21に記憶するとともに、IDと掲示板データの生成指示とを掲示板データ生成部32に送る。掲示板データ生成部32は、IDと掲示板データの生成指示とが入力されると、記憶部21から当該IDをもつ決裁者の登録データを読み出し、第2ニーズ情報を含む掲示板データを生成して、記憶部21に記憶する。
【0039】
決裁者端末13から掲示板の表示要求を統括制御部31が取得すると、統括制御部31の制御により、表示制御部23は記憶部21から複数の掲示板データを読み出し、複数の掲示板データに対応する登録データ画像を生成して、掲示板の表示要求をした決裁者端末13の表示部に表示させる。例えば第1の決裁者が決裁者端末13Cを用いて掲示板の表示要求をすると、表示制御部23は、第1の決裁者と異なる第2の決裁者、第3の決裁者、第4の決裁者、・・・の各掲示板データが示される登録データ画像G1を、図4に示すように決裁者端末13Cの表示部Dに表示させる。第1の決裁者の掲示板データが示される登録データ画像が過去に生成されて記憶部21に記憶されている場合には、前述のように第1の決裁者の当該登録データ画像も決裁者端末13Cに表示しても構わない。記憶部21に記憶されている複数の掲示板データに優先度が設定されている場合には、表示制御部23は優先度の高いものから順に決裁者端末13に表示させる。なお、掲示板データが示される登録データ画像G1は、この例では「掲示板」画面において表示させている。
【0040】
図4に示す登録データ画像G1には、第2ニーズ情報が含まれている。第2ニーズ情報を構成する譲受情報が「Buy」の下部の破線領域BAに、譲渡情報が「Sell」の下部の破線領域SAに位置しているが、第2ニーズ情報の表示態様はこの例に限られない。登録者はいずれも組織における決裁者であり、登録データ画像には、決裁者情報とその決裁者の第2ニーズ情報が表示されるから、各決裁者は、ニーズにマッチするニーズをもつ決裁者が見つけやすく、しかも迅速に見つけられる。そのため、ニーズに応えられるか否かの判断が迅速に行われる。
【0041】
登録データ画像G1には、決裁者の登録データの詳細を表示させるための操作ボタンの一例である「プロフィール」ボタンB1が表示されている。例えば表示部がタッチパネルディスプレイである場合には、この「プロフィール」ボタンB1をタッチすることにより、決済領域を含む登録データの詳細が表示される。決済領域が表示されるから、自分のニーズにより確実かつ迅速に応える決裁者が見つけやすい。
【0042】
登録データ画像G1には、送信操作ボタンとしての「メッセージ」ボタンB2が設けられている。第1の決裁者が前述のように決裁者端末13Cを使用している場面において、「メッセージ」ボタンB2をタッチ操作することにより、第2の決裁者に対するメッセージの入力と送信との各操作を行うための操作画面が詳細を後述するように表示される。このように、登録データ画像G1を表示させた状態で自分のニーズにマッチする決裁者に対して、迅速にメッセージを送ることができ、迅速なコミュケーション等のアクションが可能となっている。その結果、相手方組織での決裁権限を有している者との商談が迅速に進み、商談の成約率が上がる。
【0043】
登録データ画像G1は「掲示板」画面においてスクロール形式で表示されている。「掲示板」画面には、この決裁者端末13を用いる決裁者が掲示板データの生成要求をするための操作ボタンB3が設けられ、「掲示板」画面の上部領域UA及び下部領域DAは、各種の操作ボタンが設けられた操作ボタン領域となっている。なお、掲示板の生成要求は、操作ボタンB3にタッチするタッチ操作により、ニーズ情報をテキスト形式で入力するための入力画面(図示無し)に切り替え、当該入力画面に、操作者である決裁者がニーズ情報を入力操作した後に、決定ボタン(図示無し)をタッチすることにより行っているが、掲示板の生成要求の方法は、この例に限定されない。
【0044】
上部領域UAには、図5に示すように、抽出データを表示させる表示要求の操作ボタンB11、他の決裁者からのアポイントの打診及び打診に対する返答などの通知を表示させる表示要求の操作ボタンB12が配されている。操作ボタンB12の右上部に表示される数字は、通知の数である。下部領域DAには、図6に示すように、「掲示板」画面を表示させる表示要求の操作ボタンB16と、他の決裁者からのメッセージを表示させる表示要求の操作の端B17と、個人情報の更新(編集)を行う画像を表示させる操作ボタンB18とが配されている。操作ボタンB17の右上部に表示される数字は、他の決裁者からのメッセージの数である。
【0045】
図7に示す「メッセージ箱」と「メッセージルーム」との各画像部G2a、G2bから構成されている画像G2は、メッセージボタンB2(図4参照)の例えばタッチ操作により表示される。「メッセージ箱」の画像部G2aはメッセージの送受信の相手である決裁者が一覧表示され、これらの中からひとつをタッチ操作で選択状態にすることにより、メッセージの送受信相手が設定される。図7においては選択状態である決裁者を実線で、選択されていない非選択状態の決裁者を破線で囲んで示している。「メッセージルーム」の画像部G2bは、選択状態とされている決裁者とのメッセージのやりとりの操作部となっている。
【0046】
抽出演算部36は掲示板データから抽出データを生成し、表示制御部23は抽出データを示す抽出データ画像を生成して決裁者端末13に表示させる。抽出データは、少なくとも決裁者のニーズに基づいて抽出されたものであるから、ニーズに対するマッチの確度が高く、表示された決裁者端末13を使用する決裁者は、自分のニーズにマッチする決裁者を効率的に知ることができる。
【0047】
前述の操作ボタンB11に対する操作が決裁者端末13において行われると、その操作情報に基づいて、表示制御部23は、図8に示すように、抽出データを示す登録データ画像G3を当該決裁者端末13に表示させる。この登録データ画像G3は、登録データ画像G1(図)と同様に、個人情報と企業情報との一部が記載されている。この登録データ画像G3は、カード形状のデータ表示画像部G3aと、スワイプ操作のための操作画像部G3bとを有する。操作画像部G3bは、決裁者端末13を用いる第1の決裁者が、登録データ画像G3に示される第2の決裁者にアポイントを打診する第1スワイプ操作領域と、アポイントを打診しない非打診とする第2スワイプ操作領域とを有する。これらの各スワイプ操作領域とにおいて、第1スワイプ操作と第2スワイプ操作とが選択可能となっている。これにより、送受信部25は、第1スワイプ操作の操作情報を第1決裁者端末13から受信した場合に、統括制御部31の制御の下、及び通知処理部37の処理を経て、第1決裁者からのアポイントの打診を登録データ画像に示される第2決裁者が用いる第2決裁者端末に通知する。
【0048】
データ表示画像部G3aは、決裁者の登録データの少なくとも一部を表示しており、図9に示すように操作画像部G3bにおけるスワイプ操作に伴い、移動して表示されなくなる。これに伴い、抽出演算部36により抽出された別の決裁者についての抽出データ画像G3が表示される。また、データ表示画像部G3aに示されている決裁者について、登録データの詳細を表示させたい場合には、操作者である決裁者がデータ表示画像部G3a上を例えばタッチ操作するとよい。この操作情報が送受信部25を介して入力されると、表示制御部23は、図10に示すように、登録データの詳細を示す画像G4を決済者端末13に表示させる。そして、操作画像部G3bが表示される画像に戻って決裁者が第1スワイプ操作を行うと、第1スワイプ操作でアポイントを打診する「会いたい」とされたデータ表示画像部G3aに示される決裁者の決裁者端末13には、図11に示すように、打診を通知する画像G5が表示される。この画像G5には、打診に応えるための操作ボタン(「会いたい」ボタン)と、打診に応えない操作ボタン(「興味なし」ボタン)とが表示され、打診に応える操作ボタンが操作されると、打診した決裁者の決裁者端末13において、例えば「メッセージ箱」の画像部G2a(図7参照)に、相手方の決裁者が表示されて、互いのメッセージのやりとりが可能となる。
【0049】
抽出演算部が、条件に対する重み付けを行う場合には、上記のように送受信部25が受信した第1スワイプ操作と第2スワイプ操作との各操作情報に基づいて、上記第1決裁者端末に対する第2の決裁者の登録データ画像について表示の重み付けを行ってもよい。
【符号の説明】
【0050】
11 マッチングシステム
13A、13B、13C 決裁者端末
15 サーバ装置
17 管理端末
21 記憶部
23 表示制御部
25 送受信部
32 掲示板データ生成部
36 抽出演算部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11