(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068319
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】支援募集システム、支援募集装置及び支援募集プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/06 20120101AFI20230510BHJP
【FI】
G06Q40/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】11
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179303
(22)【出願日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】521416443
【氏名又は名称】株式会社キュリオス
(74)【代理人】
【識別番号】100154634
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 みさ子
(72)【発明者】
【氏名】籔本 章智
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055BB55
(57)【要約】 (修正有)
【課題】支援に対するモチベーションを高め得る支援募集システム、支援募集装置及び支援募集プログラムを実現する。
【解決手段】システムは、支援募集者端末がサーバに対して支援を募集する支援募集情報を送信しS01、サーバが支援募集情報に基づいて支援募集登録を行いS02、ユーザ端末に対して、サーバが支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信しS04、ユーザ端末がサーバに対して支援に応募する支援応募データを送信しS06、サーバが支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録しS10、支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者端末又は他のネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、閲覧者端末又は他サーバに対して、サーバがユーザの支援履歴情報を送信するS12。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支援募集者が保有する支援募集者端末がサーバに対して支援を募集する支援募集情報を送信する支援募集送信ステップと、
前記サーバが前記支援募集情報に基づいて支援募集登録をする支援募集登録ステップと、
ユーザが保有するユーザ端末に対して、前記サーバが前記支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信する支援募集情報送信ステップと、
前記ユーザ端末が前記サーバに対して支援に応募する支援応募データを送信する支援応募データ送信ステップと、
前記サーバが前記支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録する支援履歴登録ステップと、
支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者が保有する閲覧者端末又は前記他のネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、前記閲覧者端末又は前記他サーバに対して、前記サーバがユーザの支援履歴情報を送信する支援履歴送信ステップと
を備えることを特徴とする支援募集システム。
【請求項2】
前記支援募集システムは、
前記他のネットワーク機能を有するプログラムの一部の機能であり、
前記支援履歴送信ステップは、
前記支援履歴情報を前記閲覧者端末に対して送信し、
前記閲覧者端末は、
前記他の他のネットワーク機能において、前記サーバから送信された公開プロフィール情報及び前記支援履歴情報に基づくユーザの公開プロフィールを表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の支援募集システム。
【請求項3】
前記支援募集システムは、
前記他のネットワーク機能を有するプログラムと連携しており、
前記支援履歴送信ステップは、
前記支援履歴情報を前記他サーバに対して送信し、
前記閲覧者端末は、
前記他の他のネットワーク機能において、前記他サーバから送信された公開プロフィール情報及び前記支援履歴情報に基づくユーザの公開プロフィールを表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の支援募集システム。
【請求項4】
前記他のネットワーク機能は、
他者とのマッチング機能を有するマッチングプログラム機能である
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の支援募集システム。
【請求項5】
前記他のネットワーク機能は、
SNS(Social networking service)機能を有するSNSプログラム機能である
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の支援募集システム。
【請求項6】
前記他のネットワーク機能は、
複数のSNS(Social networking service)に対して取りまとめて投稿が可能な複数SNS投稿機能を有するSNSとりまとめプログラム機能である
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の支援募集システム。
【請求項7】
前記支援応募データには、
支援履歴を公開するか否かの選択が含まれる
ことを特徴とする請求項1に記載の支援募集システム。
【請求項8】
前記支援応募される支援には、
金銭、物品、労働力、質問に対する回答である
ことを特徴とする請求項1に記載の支援募集システム。
【請求項9】
前記支援募集者がライブ配信を行う機能や、前記支援募集者とユーザとの間で質問のやりとりができるチャット機能を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の支援募集システム。
【請求項10】
支援募集者が保有する支援募集者端末から送信される支援を募集する支援募集情報を受信する支援募集受信部と、
前記支援募集情報に基づいて支援募集登録をする支援募集登録部と、
ユーザが保有するユーザ端末に対して、前記支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信する支援募集送信部と、
前記ユーザ端末から送信された支援に応募する支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録する支援履歴登録部と、
支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者が保有する閲覧者端末又は前記他のネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、前記閲覧者端末又は前記他サーバに対して、ユーザの支援履歴情報を送信する支援履歴送信部と
を有することを特徴とする支援募集装置。
【請求項11】
コンピュータに対し、
支援募集者が保有する支援募集者端末から送信される支援を募集する支援募集情報を受信する支援募集受信ステップと、
前記支援募集情報に基づいて支援募集登録をする支援募集登録ステップと、
ユーザが保有するユーザ端末に対して、前記支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信する支援募集送信ステップと、
前記ユーザ端末から送信された支援に応募する支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録する支援履歴登録ステップと、
支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者が保有する閲覧者端末又は前記他のネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、前記閲覧者端末又は前記他サーバに対して、ユーザの支援履歴情報を送信する支援履歴送信ステップと
を実行させることを特徴とする支援募集プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば個人が気軽に少額の支援募集を行える支援募集システム、支援募集装置及び支援募集プログラムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、多くの個人から少額の資金を調達するクラウドファウンディングが盛んに行われている(例えば特許文献1参照)。現在のクラウドファウンディングにおいて、支援者はリターンが目的であり、実質的に先払いの販売となっている。
【0003】
個人や小規模組織が気軽に少額の寄付や支援を募集する少額募集型のアプリケーションソフトも開発されている(例えば非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】http://www.amicakikaku.co.jp/pg399.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、かかる少額募集型のアプリケーションソフトでは、募集者が個人や小規模組織であり、リターンの準備が難しく、支援を行うモチベーションが小さいという問題があった。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、支援のモチベーションを高め得る支援募集システム及び支援募集プログラムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため、本発明の支援募集システムでは、
支援募集者が保有する支援募集者端末がサーバに対して支援を募集する支援募集情報を送信する支援募集送信ステップと、
前記サーバが前記支援募集情報に基づいて支援募集登録をする支援募集登録ステップと、
ユーザが保有するユーザ端末に対して、前記サーバが前記支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信する支援募集情報送信ステップと、
前記ユーザ端末が前記サーバに対して支援に応募する支援応募データを送信する支援応募データ送信ステップと、
前記サーバが前記支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録する支援履歴登録ステップと、
支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者が保有する閲覧者端末又は前記他のネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、前記閲覧者端末又は前記他サーバに対して、前記サーバがユーザの支援履歴情報を送信する支援履歴送信ステップとを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の支援募集装置では、
支援募集者が保有する支援募集者端末から送信される支援を募集する支援募集情報を受信する支援募集受信部と、
前記支援募集情報に基づいて支援募集登録をする支援募集登録部と、
ユーザが保有するユーザ端末に対して、前記支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信する支援募集送信部と、
前記ユーザ端末から送信された支援に応募する支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録する支援履歴登録部と、
支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者が保有する閲覧者端末又は前記他のネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、前記閲覧者端末又は前記他サーバに対して、ユーザの支援履歴情報を送信する支援履歴送信部と
を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の支援募集プログラムでは、コンピュータに対し、
支援募集者が保有する支援募集者端末から送信される支援を募集する支援募集情報を受信する支援募集受信ステップと、
前記支援募集情報に基づいて支援募集登録をする支援募集登録ステップと、
ユーザが保有するユーザ端末に対して、前記支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信する支援募集送信ステップと、
前記ユーザ端末から送信された支援に応募する支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録する支援履歴登録ステップと、
支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者が保有する閲覧者端末又は前記他のネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、前記閲覧者端末又は前記他サーバに対して、ユーザの支援履歴情報を送信する支援履歴送信ステップとを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明は提供者個人に対する評価を可視化し得る支援募集システム、支援募集装置及び支援募集プログラムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】支援募集システムの構成を示す略線図である。
【
図2】サーバの電気的構成を示すブロック図である。
【
図3】支援募集システムにおける支援の登録の説明に供する略線図である。
【
図4】支援募集システムにおける支援の応募の説明に供する略線図である。
【
図5】支援募集システムにおける支援履歴の公開の説明に供する略線図である。
【
図6】支援募集処理の説明に供するシステムチャートである。
【
図7】他の実施の形態における支援募集システムの構成を示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
<実施の形態>
図1に示すように、1は全体として支援募集システムを示している。支援募集システム1は、支援募集機能とネットワーク機能とを有している。支援募集機能とネットワーク機能とは同一のアプリケーションソフトウェア(以下、アプリと略す)であってもよく、別のアプリであっても良いが、ここでは同一のアプリ(以下、これを複合アプリと呼ぶ)の中に両機能が含まれている場合について説明する。
【0014】
支援募集機能は、支援募集者TKが支援を募る機能であり、支援として、金銭、物品、労働力、質問に対する回答などが募られる。ネットワーク機能は、人と人とを繋ぐ機能であり、例えば出会い系、労働力提供系などの各種マッチングアプリや、SNS(Social networking service)アプリ、SNSを取りまとめて一斉投稿できるようなSNSとりまとめアプリなどの、多数の人間がコミュニケーションできるツールをいう。ここでは、出会い系アプリの場合について説明する。
【0015】
支援募集者TKは、支援募集者端末3を有しており、支援を行うユーザUSはユーザ端末4を有している。閲覧者(マッチングユーザ)DAは、閲覧者端末6を有している。支援募集者端末3、ユーザ端末4、閲覧者端末6は、インターネットなどネットワーク(図示しない)を介してサーバ5に接続されている。なお、サーバ5は、サーバ端末であっても良く、クラウドサーバであっても良い。
【0016】
図2に示すように、サーバ5は、コンピュータ構成を有しており、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)から構成される制御部51がサーバ5全体を統括的に制御し、予め記憶部55に記憶された顧客評価プログラムに従い、顧客評価処理を実行するようになされている。サーバ5は、外部インターフェース53を介して支援募集者端末3、ユーザ端末4、閲覧者端末6と通信しながら支援募集処理及びマッチング処理を実行する。なお、表示部54及び操作入力部56は必須ではない。
【0017】
また図示しないが、各端末装置(支援募集者端末3、ユーザ端末4、閲覧者端末6)も同様に、コンピュータ構成を有しており、CPU、ROM及びRAMから構成される制御部31、41、61が全体を統括的に制御し、予め記憶部35、45、65に記憶された複合プログラムに従って支援募集処理及びマッチング処理を実行するようになされている。
【0018】
例えば
図3に示すように、ユーザUSは、ユーザ端末4を介して自己の指名、年齢、職業などの自己履歴情報やコメント、写真などを入力し、自己履歴情報としてサーバ5に送信する。サーバ5の制御部51は、受信したプロフィール情報をユーザID(IDentification)に対応付けて登録する。このとき、ユーザの選択によって自己履歴情報のうち、公開・非公開が選択できるようにしても良い。同様にして、支援募集者端末3及び閲覧者端末6についても、ユーザIDにプロフィール情報が対応付けられた状態で登録される。
【0019】
各端末装置の制御部31、41、61は、所有者の操作入力に応じて複合プログラムを起動させるとともに、顔認証やパスワードなどの認証情報を入力させる。入力された認証情報はサーバ5に送信される。
【0020】
サーバ5の制御部51は、供給された認証情報に基づいて所有者を認証し、所有者のアカウントとして登録されたデータへのアクセスを許可する。この結果、所有者のID(IDentification)に対応付けられた情報や、公開を許可されている他ユーザの自己履歴情報のうち、公開されるべき公開情報が、各端末装置からの要求に応じてサーバ5から供給され、各端末装置の表示部34、44、64に表示される。
【0021】
なお、各端末装置とサーバ5との通信の頻度(複数のユーザ操作に対応する分をまとめて送受信、1回の操作に対応する文を逐次送受信)は、設計事項であり、逐次変更が可能である。例えば、WEBブラウザを使用する場合には、ユーザUSがボタンを操作するごとにサーバ5から公開情報を含んだ画像データが供給される。また、各端末装置にダウンロードされたアプリを使用する場合には、公開情報のみが提供され、端末装置に記憶されている画像データに重畳することにより、公開情報が表示される。
【0022】
ここで、公開情報には、支援募集機能で実際に支援を行った支援履歴が含まれる。以下、支援募集機能について説明する。ここでは、ユーザをそれぞれ支援募集者TK、ユーザUS、閲覧者DAと呼んでいるが、どのユーザも全ての機能を使用することができ、ユーザの希望に応じて支援募集者TK、ユーザUS、閲覧者DAとなることが可能である。
【0023】
支援を募集したい支援募集者TKは、支援募集者端末3に対して支援募集のタイトル、内容を説明する文章、支援募集したい合計金額、写真、コメント、返礼の有無、返礼ありの場合には返礼の内容などの支援内容を入力した後、例えば登録ボタンを操作することにより、入力された支援内容を表す支援内容情報がサーバ5へ送信される。
【0024】
サーバ5の制御部51は、受信した支援内容情報に支援IDを発行し、支援募集者のユーザIDに対応付けて登録する。
【0025】
図4に示すように、ユーザUSがユーザ端末4を操作することにより、支援募集機能を選択すると、サーバ5に要求信号が送信される。サーバ5は、ユーザ端末4に対して支援リスト画像情報を送信する。この結果、ユーザ端末4には、支援リスト画面71が表示される。
【0026】
支援リスト画面71には、支援のタイトルの一覧が表示される。ユーザUSがユーザ端末4を操作することにより、「保護猫の餌代」と書かれた枠71Aを操作すると、支援内容の詳細画面72が表示される。支援内容の詳細画面72には、「支援する」と書かれたボタン72Aが表示されており、ユーザUSがボタン72Aを操作すると、金額選択画面73が表示される。
【0027】
ユーザUSが5000円と記載された枠73Aを操作すると、「5000円支援します。」と記載された確認ボタンを有する確認画面(図示せず)が表示され、ユーザUSが確認ボタンを操作すると、支援履歴を公開するか否かの選択画面が表示される。ユーザUSが一方を選択すると、決済を行う決済画面(図示せず)が表示される。なお、公開の選択については、必須ではなく、全てに支援履歴が公開対象となっても良い。
【0028】
ユーザUSがクレジットカードや電子マネーなどの電子決済の種類を選択して入力が完了すると、決済確定ボタン(図示しない)が表示される。ユーザUSが決済確定ボタンを操作すると、サーバ5に決済情報及び決済確定信号が送信される。この結果、電子決済が実行される。
【0029】
電子決済が終了したと認識すると、サーバ5の制御部51は、電子決済が行われた支援について、支援の提供が行われたと認識し、支援履歴を登録する。制御部51は、支援を行ったユーザUSのユーザIDに対応付けて支援IDと支援金額、公開の可否が登録される。
【0030】
また、質問に対する回答を支援とする場合には、電子決済の完了の代わりに質問に対する回答後に支援履歴が登録される。この質問や質問の回答は、支援IDに対応付けられて登録される。
【0031】
労働力や物品など、サーバ5が関与できない支援を支援対象とする場合には、支援募集者に対して提供の有無を確認し、支援募集者端末3から支援の提供を受けた旨を表す提供済信号が送信されると、支援履歴が登録される。
【0032】
そして、複合アプリに登録している閲覧者DAがユーザUS(特許太郎)を選択すると、サーバ5から公開情報が供給され、閲覧者端末6に対して公開情報(支援履歴を表す支援履歴情報のうち、公開が選択された支援履歴情報を含む)に基づく特許太郎の公開プロフィール画面75が表示される。公開プロフィール画面75では、氏名、年齢、写真、趣味など、特許太郎が入力したプロフィール情報に基づいて表示される。
【0033】
さらに公開プロフィール画面75では、支援履歴の合計金額の書かれた枠75Aが表示される。閲覧者DAが枠75Aを操作すると、支援履歴詳細画面76が表示される。支援履歴詳細画面76には、支援のタイトル及び支援金額が一覧表示される。
【0034】
支援履歴は、ユーザUS(特許太郎)の性格や人間性が表れ易い。このため、支援履歴を見ることにより、閲覧者DAは、素のユーザUS(特許太郎)を垣間見ることができ、マッチングの対象となる人を見極めることができる。
【0035】
一方、ユーザUS(特許太郎)は、支援履歴が公開されるため、自己アピールとして積極的に支援を行う気になる。すなわち、支援履歴の公開が支援を行うモチベーションとなり得る。
【0036】
さらに、複合アプリでは、支援募集者TK、ユーザUS、閲覧者DAがそれぞれやり取りやアピールを行えるコミュニケーション機能を有している。下記に例を示すが、支援募集者TK、ユーザUS、閲覧者DAは、誰でも同様の機能を使用することができる。
【0037】
具体的に、例えば閲覧者DAは、閲覧者端末6においてユーザUS(特許太郎)のプロフィール画面に表示された良いねボタン75Bを押す。ユーザUSは、ユーザ端末4によって良いねが押された通知を受信する。ユーザUSが、ユーザ端末4に表示された通知を操作すると、閲覧者DAの公開プロフィール画面が表示される。
【0038】
ユーザUSは、ユーザ端末4において閲覧者DAのプロフィール画面(図示せず)に表示された良いねボタン75Bを操作する。その結果、閲覧者DAのプロフィール画面にチャット開始ボタン(図示せず)が表示される。このチャット開始ボタンを操作すると、サーバ5は、ユーザUSと閲覧者DAとでマッチングが成立したと認識する。このとき、サーバ5は、ユーザUSと閲覧者DAとを参加者とするチャットルームを形成する。この結果、ユーザUSと閲覧者DAとは、チャットを行うことができる。
【0039】
また、複合アプリでは、ライブ配信機能も備えている。具体的に、支援募集者TKは、支援募集機能のメニューから、ライブ配信を選択する。まず、支援募集者TKは、支援募集者端末3を介してスケジュール設定を行い、ライブ配信の開始時間を設定する。
【0040】
ライブ配信の時間になると、支援募集者端末3は、ライブ配信開始ボタン(図示せず)を表示部34に表示する。ライブ配信開始ボタンを操作されると、支援募集者端末3は、撮影された画像及び音声をサーバ5に逐次送信する。
【0041】
視聴するユーザUSは、ユーザ端末4を介して支援募集者TKの公開プロフィール画面(図示せず)を閲覧する。公開プロフィール画面には、ライブ配信の開始時刻が表示される。そしてライブ配信の開始時刻になると、視聴ボタン(図示せず)が表示される。ユーザ端末4からライブ配信要求信号が送信されると、サーバ5は、撮影された画像及び音声を逐次ユーザ端末4へ送信する。このライブ配信機能では、投げ銭機能が付与されており、視聴しているユーザが配信したユーザに対して金銭又はポイントを贈与することができる。また、上述したチャットのやりとりの中で、金銭やポイントの授受を行っても良い。
すなわち、本発明の複合アプリは、マッチングアプリに、ライブ配信機能、支援機能、Q&A機能がついていて、それらの機能ではユーザ同士が"ポイントまたは現金"を送り合う事ができる。
【0042】
次に、支援募集プログラムにしたがって実行される支援募集処理について、
図6のシステムチャートを用いて説明する。
【0043】
ステップS01において、支援募集者端末3の制御部31は、支援募集者によって支援内容が入力されると、支援内容を表す支援内容情報と支援募集者のユーザIDとをサーバ5に送信する。
【0044】
ステップS02において、サーバ5の制御部51は、支援内容情報を受信すると、支援IDを発行し、ユーザIDと関連付けて支援内容情報及び支援IDを登録する。
【0045】
ステップS03において、ユーザ端末4の制御部41は、ユーザUSの操作に応じて、支援内容情報の要求信号をサーバ5へ送信する。ステップS04において、サーバ5の制御部51は、支援内容情報をユーザ端末4に送信する。
【0046】
ステップS05において、ユーザ端末4の制御部41は、支援内容情報に基づいて、表示部44に支援内容を表す画面(支援リスト画面71、支援内容の詳細画面72)を表示する。ステップS06において、制御部41は、支援募集に対して応募し、支援を提供する。
【0047】
ステップS07において、サーバ5の制御部51は、ユーザUSのユーザIDに対して支援IDを対応付けることにより、支援応募の登録を行う。ステップS09において、制御部51は、ユーザUSによって支援の提供が行われたことを表す提供済信号が供給されると、支援が提供されたと確認する。なお、支援の提供の確認は、ユーザ端末4による電子決済の完了、又は支援募集者端末3からの提供済信号の受信によって行われる。
【0048】
ステップS10において、制御部51は、支援が完了したことを認識すると、支援履歴を更新登録する。具体的には、応募して関連付けられている支援IDに対し、フラグを立てる。
【0049】
ステップS11において、閲覧者端末6の制御部61は、サーバ5に対して、支援履歴情報の要求信号をサーバ5に対して送信する。
【0050】
ステップS12において、サーバ5の制御部51は、閲覧者端末6に対して、支援履歴情報を送信する。
【0051】
ステップS13において、閲覧者端末6の表示部64には、ユーザUSの支援履歴が表示される。
【0052】
<動作及び効果>
以下、上記した実施形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記各実施形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。また、各特徴に記載した用語の意味や例示等は、同一の文言にて記載した他の特徴に記載した用語の意味や例示として適用しても良い。
【0053】
以上の構成において、支援募集者が保有する支援募集者端末(支援募集者端末3)がサーバ(サーバ5)に対して支援を募集する支援募集情報を送信する支援募集送信ステップと、
前記サーバが前記支援募集情報に基づいて支援募集登録をする支援募集登録ステップと、
ユーザが保有するユーザ端末に対して、前記サーバが前記支援募集情報に基づく支援募集表示データを送信する支援募集情報送信ステップと、
前記ユーザ端末が前記サーバに対して支援に応募する支援応募データを送信する支援応募データ送信ステップと、
前記サーバが前記支援応募データに基づき、ユーザに対応付けて支援履歴を登録する支援履歴登録ステップと、
支援募集以外の人と人とを繋ぐ他のネットワーク機能を使用中の閲覧者が保有する閲覧者端末又は前記ネットワーク機能を実行する他サーバからの要求に応じて、前記閲覧者端末又は前記他サーバに対して、前記サーバがユーザの支援履歴情報を送信する支援履歴送信ステップと
を備えることを特徴とする支援募集システム。
【0054】
これにより、ユーザの支援履歴を他のネットワーク機能を使用している閲覧者(他のユーザ)に対して閲覧させることができるため、リターンが乏しい又はリターンが準備できない個人や小さな組織に対する支援のモチベーションを高めることができる。
【0055】
前記支援募集システムは、
前記ネットワーク機能を有するプログラムの一部の機能であり、
前記支援履歴送信ステップは、
前記支援履歴情報を前記閲覧者端末に対して送信し、
前記閲覧者端末は、
前記他のネットワーク機能において、前記サーバから送信された公開プロフィール情報及び前記支援履歴情報に基づくユーザの公開プロフィールを表示することを特徴とする。
【0056】
これにより、支援募集機能と他のネットワーク機能とを有する複合アプリにおいて、ユーザの支援履歴を表示することができる。
【0057】
前記支援募集システムは、
前記ネットワーク機能を有するプログラムと連携しており、
前記支援履歴送信ステップは、
前記支援履歴情報を前記他サーバに対して送信し、
前記閲覧者端末は、
前記他のネットワーク機能において、前記他サーバから送信された公開プロフィール情報及び前記支援履歴情報に基づくユーザの公開プロフィールを表示する
ことを特徴とする。
【0058】
これにより、別のアプリに対してユーザの支援履歴を表示することができるため、支援のモチベーションをさらに高めることができる。
【0059】
支援募集システムにおいて、前記ネットワーク機能は、
他者とのマッチング機能を有するマッチングプログラム機能であることを特徴とする。
【0060】
これにより、支援履歴をユーザの人柄などとして捉えることができるため、閲覧者がユーザを選択するときの参考にすることができる。
【0061】
支援募集システムにおいて、前記ネットワーク機能は、
SNS(Social networking service)機能を有するSNSプログラム機能であることを特徴とする。
【0062】
これにより、支援履歴をユーザの人柄などとして捉えることができるため、ユーザの支援に対するモチベーションを一段と向上させ得る。
【0063】
支援募集システムにおいて、前記ネットワーク機能は、
複数のSNS(Social networking service)に対して取りまとめて投稿が可能な複数SNS投稿機能を有するSNSとりまとめプログラム機能である
ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の支援募集システム。
【0064】
これにより、支援履歴をユーザの人柄などとして捉えることができるため、ユーザの支援に対するモチベーションを一段と向上させ得る。
【0065】
支援募集システムにおいて、前記支援応募データには、
支援履歴を公開するか否かの選択が含まれることを特徴とする。
【0066】
これにより、公開する支援履歴が選択できるため、公にあまり知られたくない支援についても積極的に支援することができ、支援を促進できる。
【0067】
支援募集システムにおいて、前記支援応募される支援には、
金銭、物品、労働力、質問に対する回答であることを特徴とする。
【0068】
これにより、様々な支援を募集することができ、支援のネットワークを広げることができる。
【0069】
支援募集システムにおいて、前記支援募集者がライブ配信を行う機能や、前記支援募集者とユーザとの間で質問のやりとりができるチャット機能を有することを特徴とする。
【0070】
これにより、ライブ配信やチャット機能などを用いて支援の内容をアピールできるため、支援率を向上させることができる。
【0071】
<他の実施の形態>
上述実施形態では、一つの複合アプリが支援募集機能とマッチング機能を有する場合について述べた。本発明はこれに限らず、2つのアプリ間で連携することにより、他のネットワーク機能に支援履歴を提供するようにしても良い。この場合、
図7に示すように、支援募集機能のアプリはサーバ5Xが実行し、他のネットワーク機能はサーバ5Yが実行することになる。このとき、閲覧者端末6Xは他のネットワーク機能を提供するサーバ5Yと通信を行い、サーバ5Yからの要求に応じて、サーバ5Xからユーザの支援履歴情報がサーバ5Yに送信され、サーバ5Yから閲覧者端末6Xに送信される。
【産業上の利用可能性】
【0072】
本発明は、例えば、個人や小さな組織が支援を募集する支援募集アプリとして利用できる。
【符号の説明】
【0073】
1 :支援募集システム
3 :支援募集者端末
4 :ユーザ端末
5,5X,5Y :サーバ
6,6X :閲覧者端末
31,41,51,61 :制御部
34,44,54,64 :表示部
35,45,55,65 :記憶部
33,43,53,63 :外部インターフェース
36,46,56,66 :操作入力部