(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068354
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】スロープ部材及び容器
(51)【国際特許分類】
B65D 19/18 20060101AFI20230510BHJP
B65D 8/04 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
B65D19/18
B65D8/04 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179377
(22)【出願日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】隅田 晃雄
【テーマコード(参考)】
3E061
3E063
【Fターム(参考)】
3E061AA01
3E061AB09
3E061CA02
3E061CA12
3E061CA21
3E061DA04
3E061DA13
3E061DB11
3E063AA06
3E063BA05
3E063BB04
3E063CA04
3E063CA05
3E063CA06
3E063CA13
3E063CA30
3E063CB01
3E063CC03
3E063CC07
3E063CD05
3E063CD08
3E063DA03
3E063DA04
3E063EE03
3E063FF20
3E063GG10
(57)【要約】
【課題】荷物を容易に排出可能な容器及び容器に使用されるスロープ部材を提供する。
【解決手段】本開示のスロープ部材70Aは、側面に荷物取出口99を有する容器10Aの底面12Aに重ねて使用され、荷物取出口99に荷物を案内するものであり、荷物取出口99に向かって下る天板71と、天板71から下方に張り出し、容器10Aの底面12Aに当接する当接リブ77とを備える。
【選択図】
図13
【特許請求の範囲】
【請求項1】
側面に蓋部付きの荷物取出口を有する容器の底面に重ねて使用され、前記荷物取出口に荷物を案内する樹脂製のスロープ部材であって、
前記荷物取出口に向かって下るように傾斜する天板と、
前記天板から下方に張り出し、前記容器の底面に当接する当接リブと、を備えるスロープ部材。
【請求項2】
請求項1に記載のスロープ部材を底面に重ねて備える直方体状の容器であって、
その1対の側面に前記スロープ部材を出し入れ可能な1対の前記荷物取出口を有し、前記1対の側面に位置する1対の側壁の一部又は全体が、前記1対の荷物取出口を開閉する蓋部をなし、
前記スロープ部材の前記天板が前記1対の荷物取出口の少なくとも一方に向かって下るように傾斜している容器。
【請求項3】
前記スロープ部材は、平面視が四角形をなし、その四角形の1対の対向辺の一方である前端より他方である後端が高くなっていると共に、前記天板の後端の下方で後方に向かって開放し、掌を上にした手を差し込んで引っ掛けることが可能な手掛け部を備える請求項2に記載の容器。
【請求項4】
前記スロープ部材は、平面視が四角形をなし、その四角形の1対の対向辺の一方である前端より他方である後端が高くなるように前記天板が全体的に前後方向の一方側に傾斜し、
複数の前記スロープ部材が、交互に、前後及び上下を逆にして段積み状態で容器に収容可能であり、
前記段積み状態で、互いに重なる1対の前記天板の前後方向の両端部に、それら天板同士の間に指を挿入可能な隙間が形成されるように、前記天板の前後方向の少なくとも一端部の勾配が前記天板全体の勾配と異なっている請求項2又は3に記載の容器。
【請求項5】
前記スロープ部材には、前記天板から垂下されて、閉状態の前記蓋部の内面下端部に重なるフロント側壁が備えられている請求項2から4の何れか1の請求項に記載の容器。
【請求項6】
側面に蓋部付きの荷物取出口を備える容器であって、
底壁の下面には、補強リブが張り巡らされ、
前記底壁の上面である底面が、前記荷物取出口に向かって下るように傾斜している樹脂製の容器。
【請求項7】
前記当接リブの下面より下方に突出し、前記容器の底面に開口する底面孔に凹凸係合する下面突部を備える請求項1に記載のスロープ部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、スロープ部材及び容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、側面に荷物取出口を有する容器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公昭58-52191号公報(
図3,4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の容器に対し、荷物を容易に排出可能にする技術の開発が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、側面に蓋部付きの荷物取出口を有する容器の底面に重ねて使用され、前記荷物取出口に荷物を案内する樹脂製のスロープ部材であって、前記荷物取出口に向かって下るように傾斜する天板と、前記天板から下方に張り出し、前記容器の底面に当接する当接リブと、を備えるスロープ部材である。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のスロープ部材を底面に重ねて備える直方体状の容器であって、その1対の側面に前記スロープ部材を出し入れ可能な1対の前記荷物取出口を有し、前記1対の側面に位置する1対の側壁の一部又は全体が、前記1対の荷物取出口を開閉する蓋部をなし、前記スロープ部材の前記天板が前記1対の荷物取出口の少なくとも一方に向かって下るように傾斜している容器である。
【0007】
請求項3の発明は、前記スロープ部材は、平面視が四角形をなし、その四角形の1対の対向辺の一方である前端より他方である後端が高くなっていると共に、前記天板の後端の下方で後方に向かって開放し、掌を上にした手を差し込んで引っ掛けることが可能な手掛け部を備える請求項2に記載の容器である。
【0008】
請求項4の発明は、前記スロープ部材は、平面視が四角形をなし、その四角形の1対の対向辺の一方である前端より他方である後端が高くなるように前記天板が全体的に前後方向の一方側に傾斜し、複数の前記スロープ部材が、交互に、前後及び上下を逆にして段積み状態で容器に収容可能であり、前記段積み状態で、互いに重なる1対の前記天板の前後方向の両端部に、それら天板同士の間に指を挿入可能な隙間が形成されるように、前記天板の前後方向の少なくとも一端部の勾配が前記天板全体の勾配と異なっている請求項2又は3に記載の容器である。
【0009】
請求項5の発明は、前記スロープ部材には、前記天板から垂下されて、閉状態の前記蓋部の内面下端部に重なるフロント側壁が備えられている請求項2から4の何れか1の請求項に記載の容器である。
【0010】
請求項6の発明は、側面に蓋部付きの荷物取出口を備える容器であって、底壁の下面には、補強リブが張り巡らされ、前記底壁の上面である底面が、前記荷物取出口に向かって下るように傾斜している樹脂製の容器である。
【0011】
請求項7の発明は、前記当接リブの下面より下方に突出し、前記容器の底面に開口する底面孔に凹凸係合する下面突部を備える請求項1に記載のスロープ部材である。
【発明の効果】
【0012】
側面に荷物取出口を有する容器の底面に、請求項1のスロープ部材を重ねて使用すれば、スロープ部材の上面が容器の実質的な底面になって荷物取出口に向かって下った状態になるので、荷物が荷物取出口に案内されて容易に排出される。なお、請求項7のスロープ部材のように、容器の底面孔に凹凸係合する下面突部を設ければ、容器に対するズレが防がれる。
【0013】
請求項2の容器は、1対の荷物取出口を有し、その何れかでもスロープ部材を出し入れ可能であるので、容器に対するスロープ部材の着脱方向の自由度が高くなり、作業効率が向上する。
【0014】
請求項3の構成では、スロープ部材の後部の手掛部に手を掛けて容易にスロープ部材を移動することができ、容器に対するスロープ部材の着脱作業の作業性が向上する。
【0015】
請求項4の構成では、使用していない複数のスロープ部材を容器内に段積状態にしてコンパクトに纏めることができる。また、それらスロープ部材を使用する際には、重なり合った天板同士の間の隙間に指を差し込んでスロープ部材を容易に分離することができる。
【0016】
請求項5の構成では、閉状態の蓋部が、スロープ部材のフロント側壁に対向して、容器の内側に入り込まないように規制され、蓋部を含めた容器の強度が向上する。
【0017】
請求項6の容器は、底面が側面の荷物取出口に向かって下るように傾斜しているので荷物が荷物取出口に案内されて容易に排出される。
【0018】
[付記]
上述した請求項2の容器は、底壁にスロープ部材を重ねて備え、そのスロープ部材によって容器の実質的な底面が傾斜した構造になっているが、スロープ部材を備えず、容器の底壁自体の上面が荷物取出口に向かって下るように傾斜していてもよい。また、スロープ部材の上面は、容器に荷物取出口が複数設けられている場合には、各荷物取出口に向かってスロープ部材の上面が下るように複数の斜面を備えてもよいし、一部の荷物取出口のみに向かってスロープ部材の上面が下るように傾斜した構成としてもよい。また、複数の荷物取出口に向かってスロープ部材の上面が下るように傾斜した構造では、それら複数の斜面の勾配は同じであっても異なっていてもよい。
【0019】
具体的には、対向する1対の側面に1対の荷物取出口が設けられている場合には、例えば、スロープ部材を断面三角形にして各荷物取出口に対してスロープ部材の上面が下るように傾斜していてもよいし、1対の荷物取出口の下端の高さが互いに異なる場合には、スロープ部材を断面台形状にして、一方の荷物取出口に対してスロープ部材の上面が傾斜し、他方の荷物取出口に対してスロープ部材の上面が水平になっていてもよい。また、3つの側面のそれぞれに荷物取出口が設けられている場合には、断面三角形のスロープ部材の頂上の稜線における途中位置から一端側を斜めにカットした形状にすればよいし、4つの側面のそれぞれに荷物取出口が設けられている場合には、スロープ部材を四角錐形状にすればよい。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図16】ロック部材をそれを支持する部分の側断面図
【
図17】複数のスロープ部材を収容している容器の側断面図
【
図19】第3実施形態の容器及びスロープ部材の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0021】
[第1実施形態]
以下、
図1~
図17を参照して、第1実施形態の容器10Aについて説明する。
図1に示すように、容器10Aは、上面が開放した直方体状をなし、第1水平方向H1で対向する1対の第1側壁40と、第1水平方向H1と直交する第2水平方向H2で対向する1対の第2側壁30とをベース部11に組み付けた状態にして備えている。そして、容器10Aの内部に、
図14に示すようにスロープ部材70Aが収容されている。また、スロープ部材70Aを含む容器10Aの複数の容器構成部品は、全て例えば樹脂の成形品であり、それらのうち多くは、多数の孔を有する所謂メッシュ構造をなしている。
【0022】
なお、容器構成部品は、一部又は全体が、金属製、紙製等の樹脂以外の材料で形成されていてもよいし、メッシュ構造でなくてもよい。また、容器10Aは、上面が開放しているが、上面が蓋体によって閉塞されているものであってもよい。
【0023】
以下、先ずは、容器10Aのうちスロープ部材70Aを除く全体について説明する。
図2に示すように、容器10Aのベース部11は、平面形状が四角形の底壁12を主要部として備え、その底壁12の下面四隅からは桁部13が垂下している。また、底壁12は、第1水平方向H1より第2水平方向H2に僅かに大きな長方形をなし、底壁12の上面である水平な底面12Aのうち1対の短辺となる外縁部からは、1対の土台部14が突出している。そして、1対の土台部14の上に1対の第2側壁30が配置され(
図1参照)、底面12Aのうち土台部を有しない1対の長辺側の外縁部の上に、1対の第1側壁40が配置される(
図1参照)。
【0024】
なお、本実施形態の容器10Aでは、底壁12の平面形状が長方形であるが、正方形であってもよい、それ以外の形状であってもよい。また、底壁12の平面形状が長方形である場合には、1対の土台部14は1対の長辺と1対の短辺とのどちらに配置されていてもよい。また、1対の長辺と1対の短辺との両方に土台部を備えて、1対の第1側壁40も土台部の上に配置されるようにしてもよい。
【0025】
土台部14には、第2側壁30の下端部に備えた複数の突部と係合する複数の凹部が備えられている。それら複数の凹部には、土台部14の横方向の中央の第3連結凹部19と、その左右両側に対称に配置された1対の第2連結凹部18と1対の第1連結凹部17と1対の位置決凹部16とが含まれている。また、第2連結凹部18,第1連結凹部17,位置決凹部16は、その順番で第3連結凹部19から離れるように配置されている。
【0026】
図3に示すように、第3連結凹部19は、土台部14の上面と外側面とに開口し、内部に底面と1対の内側面とに接続された係合片19Aを備える。第2連結凹部18は、土台部14の上面と内側面とに開口している。また、位置決凹部16は、断面台形の溝状をなして、土台部14の上面と内外の両側面とに開口している。
【0027】
上述の第2及び第3の連結凹部18,19及び位置決凹部16は、土台部14の上端部と言える範囲に収まっている。これらに対し、第1連結凹部17は、土台部14の上端から上下方向の中央寄り位置まで延び、土台部14の上面と内側面とに開口している。また、第1連結凹部17のうち横方向(第1水平方向H1)で対向する1対の内側面には、それらの上下方向全体に亘って延びる1対の内側面溝17Mが形成されている。さらに、それら各内側面溝17Mで内部で対向する1対の内側面における上端寄り位置からは、1対の係止突起(図示せず)が互いに接近するように突出している。
【0028】
図2に示すように、1対の土台部14には、それら横方向の両端部を互いに接近する側に直角曲げしてなる1対のコーナー補強部15がそれぞれ設けられている。
図3に示すように、各コーナー補強部15の上下方向の中間部には、外側面と第1水平方向H1を向く側面とに開口する凹部15Aが備えられている。また、コーナー補強部15の内側面とそれに直交する土台部14の内側面との間の内側角部には、それら内側面に45度の傾斜角で交差する面取り面15Sが形成されている。
【0029】
図2に示すように、底面12Aの1対の長辺側の外縁部には、第1側壁40の下端部に備えた複数の突部が係合する複数の凹部20,21が備えられている。また、凹部21は、底面12Aの長辺側の外縁部の中央と、両端部寄り位置とに配置され、凹部20は、凹部21同士の間のうち両端の1対の凹部21寄りに配置されている。
【0030】
図3に示すように、凹部20は、平面形状が横長の四角形をなし、底壁12の上面(底面12A)と側面とに連続して開口している。また、凹部20の内部の底面は、底壁12の側面に向かって下るように傾斜している。
【0031】
凹部21は、平面形状が、凹部20より細長く横方向に延びた四角形をなして、底壁12の上面に開口している。また、凹部21のうち底壁12の側面から離れた側の内側面は、凹部20のうち底壁12の側面から離れた側の内側面と、同一の平面内に位置している。なお、底壁12の外側面のうち凹部21の内面の裏側に位置する部分には、窪み部21Aが形成されている。
【0032】
次に、第2側壁30について説明する。
図4に示すように、第2側壁30は、土台部14上で起立可能な四角形の1枚の板状をなし、その下面からは、土台部14の複数の凹部に対応する複数の突部が突出している。それら複数の突部には、横方向の中央の第3連結突部35と、その両側に左右対称に配置される1対ずつの第2連結突部34と第1連結突部31と位置決突部33とが含まれる。
【0033】
第3連結突部35は、第2側壁30の外側面寄り位置から垂下する突片状をなしている。そして、第2側壁30が土台部14上で起立すると、第3連結突部35の突片は第3連結凹部19の係合片19Aの外側面側に受容される。
【0034】
第2連結突部34は、前述の第2連結凹部18と同じ断面形状の突部であり、位置決突部33は、前述の位置決凹部16と同じ断面形状の突部である。そして、第2側壁30が土台部14上で起立すると第2連結突部34及び位置決突部33が、第2連結凹部18及び位置決凹部16に丁度収まる。
【0035】
図4に示すように、第1連結突部31は、第2側壁30から垂下する帯状をなし、その幅方向の両側面の下端部からは、1対のヒンジ突部32が突出している。そして、1対のヒンジ突部32が、第1連結凹部17の1対の内側面溝17Mに受容され、第2側壁30が土台部14上で起立したときには、第1連結突部31全体が第1連結凹部17に収まる。また、第2側壁30を僅かに持ち上げ、位置決突部33,第2連結突部34,第3連結突部35が土台部14の位置決凹部16、第2連結凹部18、第3連結凹部19から離脱すると、第2側壁30がヒンジ突部32を中心に回動可能となり、内側に倒すことができるようになる。
【0036】
詳細には、ヒンジ突部32は、丸棒の外周面の2箇所をカットして1対の平行な平坦面を備えた形状をなしている。また、それら平坦面は、上下方向に対して傾斜している。そして、ヒンジ突部32の平坦面が、上下方向に対して平行になるように第2側壁30を所定の角度だけ傾けた状態にすると、内側面溝17Mにおける1対の係止突起の間を通過し、ベース部11に対して第2側壁30を着脱することができる。
【0037】
第2側壁30の両側部は、直角曲げされてコーナー補強部15(
図2参照)上に位置する1対のサイド連結部39になっている。各サイド連結部39は、上下方向の中央より上側部分において、上端部を含む複数箇所を先端から基端寄り位置まで切除されて、3つのサイド突部36に分割されている。
【0038】
各サイド突部36には、先端面に開口する縦長の長方形のロック凹部36Aが備えられている。また、上側2つのサイド突部36には、上面の先端縁から突出する上面突起37が備えられている。また、上端と下端のサイド突部36は、上下に長く延びている。そして、
図5に示すように、上端のサイド突部36の外側面には、上下方向の途中位置には段差部36Dが形成され、その段差部36Dより下側が上側より薄い当接板部36Eになっている。また、下端のサイド突部36の内側面と第2側壁30の全体の内側面との内側角部には、それら内側面に45度の傾斜角で交差する面取り面36Sが形成されている。
【0039】
次に、第1側壁40について説明する。
図6に示すように、第1側壁40は、上側壁41と下側壁55とを複数のヒンジ部材46で連結した構造をなし、
図8に示すように、二つ折り可能になっている。
【0040】
先ずは、上側壁41について説明する。
図6に示すように、上側壁41の各側部には、サイド連結部49が設けられている。サイド連結部49には、3つのサイド突部42と1対のロック部材44とが含まれている。3つのサイド突部42は、上側壁41の上端と下端と上下方向の中間部とから側方に張り出している。上端と中間のサイド突部42の下面の先端縁からは下面突起43が垂下されている。これに対し、下端のサイド突部42は、単なる直方体形状をなしている。また、中間のサイド突部42は、上下方向に長く延び、その内側面における上下方向の途中位置には段差部42Dが形成されて、その段差部42Dより上側が下側より薄い当接板部42Eになっている。そして、1対の第2側壁30の上部の間に上側壁41が組み付けられると、第1側壁40の複数のサイド突部42と第2側壁30のサイド突部36とが上下方向で交互に並ぶように係合し、サイド突部42の下面突起43とサイド突部36の上面突起37とが第2水平方向H2で重なり合い、さらに、当接板部36E,42E同士が第1水平方向H1で重なり合う。
【0041】
図7に示すように、上側壁41において、1対のロック部材44は、上端と中間のサイド突部42に挟まれる位置と、中間と下端のサイド突部42に挟まれる位置とに配置され、第2水平方向H2にスライド可能に支持されている。ロック部材44は、手を掛けることが可能な筐体部44Bから第2水平方向H2の一方と他方とに係合突片44Aとベース部44Cとが延びた構造をなしている。また、ロック部材44は、上側壁41の外面に重なった状態で第2水平方向H2にスライド可能に支持され、係合突片44Aが、上側壁41の側部の縦リブの貫通孔44Hから側方に突出するロック位置と、側方に丁度突出しなくなるアンロック位置とに移動操作される。また、ベース部44Cの一部は、片持ち梁状に切り離された係合アーム44Dになっていて、係合アーム44Dと上側壁41に備えた図示しない被係合部との係合により、ロック部材44がロック位置とアンロック位置とに係止され、スライド操作されたときには、係合アーム44Dが弾性変形して上述のとり、ロック位置とアンロック位置との間を移動する。そして、これら1対のロック部材44がロック位置に配置されると、第2側壁30の上端と中間のサイド突部36の各ロック凹部36A(
図5参照)に各ロック部材44の係合突片44Aが凹凸係合する。以上により、上側壁41が1対の第2側壁30の上部に間に固定される。
【0042】
図7に示すように、上側壁41の下端部において隣合う複数対の縦リブの間に、複数のヒンジ部材46の上部が受容されると共に、下側壁55の上端部において隣合う複数対の縦リブの間に、複数のヒンジ部材46の下部が受容されている。また、各ヒンジ部材46の上部及び下部には、両側方に突出するヒンジピンが備えられ、それらヒンジピンが上側壁41及び下側壁55の縦リブに形成された貫通孔に凹凸係合している。
【0043】
次に、下側壁55について説明する。下側壁55は、上記複数のヒンジ部材46を介して上側壁41に連結されることにより、上側壁41から垂下した閉位置と上側壁41の外面に重なる全開位置との間を回動する。
【0044】
図7に示すように、下側壁55には、上側壁41で説明したロック部材44が両側部における上下方向の中間部と、下端部における横方向の両端寄り位置とに配置されている。下側壁55の側部のロック部材44は、上側壁41のロック部材44と同様に第2水平方向H2にスライド可能となるように下側壁55に支持され、第2側壁30の最下部のロック凹部36A(
図4参照)に凹凸係合する。また、下側壁55の下部のロック部材44は、上下方向にスライド可能に支持され、
図16に示すように、ベース部11の凹部21(
図3参照)に凹凸係合する。
【0045】
また、下側壁55の両側部における下端寄り位置からは、角筒状の突部48が側方に張り出していて、突部48がベース部11におけるコーナー補強部15の凹部15A(
図3参照)に受容されるようになっている。
【0046】
さらには、下側壁55の下面における横方向の中央と両端寄り位置とからは、
図7に示した突部50が突出している。突部50は、直方体の下面を第1水平方向H1に傾斜させた構造をなし、
図15(B)に示すように、ベース部11における凹部20に丁度収まる。
【0047】
容器10Aのうちスロープ部材70Aを除く全体の構造に関する説明は以上である。以下、スロープ部材70Aを除く容器10Aの全体の作用について説明する。この容器10Aは、1対の第1側壁40の下部を構成する1対の下側壁55を蓋部として使用することができる(以下、下側壁55を「蓋部」として説明する場合には「蓋部55」ということとする)。そして、
図9に示すように、蓋部55を外側に回動して開放される荷物取出口99から容器10A内の荷物を排出することができる。
【0048】
また、容器10Aは、
図10に示すように、折畳状態にすることもできる。そのためには、1対の第1側壁40の全てのロック部材44をアンロック位置に配置して、1対の第1側壁40を1対の第2側壁30から取り外す。そして、それら1対の第1側壁40のそれぞれを二つ折り状態とし、第1水平方向H1に並べて底壁12上に重ね、それらの上に1対の第2側壁30を倒すことで折畳状態にすることができる。なお、取り外した1対の第1側壁40を底壁12の上に配置せずに保管してもよいし、先に倒した1対の第2側壁30の上に重ねてもよい。
【0049】
なお、容器10Aは、複数段に段積みすることができる。その段積状態を安定せるために、
図1に示すように、第1と第2の側壁30,40の上面におけるコーナー寄り位置には位置決凹部30K,40Kが形成されると共に、各桁部13の1対の外側面の下縁部には、位置決突部13Kが形成されている。そして、段積状態になると、上段側の容器10Aの各桁部13の位置決突部13Kが、下段側の容器10Aの位置決凹部30K,40Kに係合する。また、下段側の容器10Aが折畳状態である場合には、その容器10Aのベース部11の位置決凹部16に上段側の容器10Aの各桁部13の位置決突部13Kが係合する。
【0050】
次に、スロープ部材70Aについて説明する。
図13に示すように、スロープ部材70Aは、容器10Aの実質的な底面となる上面71Jを有した天板71と、その下面から垂下する複数の下面リブとを備える。
【0051】
図11に示すように、天板71は、平面形状は、容器10Aの底面12Aと略同一の四角形をなし、コーナー補強部15を含む1対の土台部14の内側に丁度収まる。また、天板71は、第1水平方向H1の一端部と他端部とを除く全体が一定の勾配で第1水平方向H1に対して傾斜している。以下、スロープ部材70Aの説明においては、適宜、第2水平方向H2を「横方向」、第1水平方向H1を「縦方向」というと共に、天板71における低い側を「前側」、高い側を「後側」ということとする。
【0052】
天板71の前端部は横方向に一定幅で延びる水平な前側水平部71X(
図15参照)になっていると共に、天板71の後端部は横方向に一定幅で延びる水平な後側水平部71Yになっている。また、後側水平部71Yの方が前側水平部71Xより幅広になっている。また、
図11に示すように、天板71の四隅の角部には、縦横両方向に対して斜めにカットされた面取部71Hが形成されている。
【0053】
なお、天板71全体には、複数の第1~第2の貫通孔71A,71B,71Cが形成されている。複数の第3貫通孔71Cは、円形をなし、後側水平部71Yに複数ずつ配置されている。また、複数の第1貫通孔71Aは、横長の長孔形をなし、前側水平部71X、後側水平部71Yを除く天板71の全体に複数列、複数行に並べて配置されている。また、複数の第2貫通孔71Bも、第1貫通孔71Aより短い横長の長孔形をなし、天板71全体の中央と、中央を包囲する複数箇所に配置されている。
【0054】
図12(A)に示すように、天板71から垂下する前述の複数の下面リブには、容器10Aの底面12Aに当接する当接リブ77と、当接しない非当接リブ78とが含まれる。当接リブ77は、格子状をなして縦長の複数の縦リブ77Aと横長の複数の横リブ77Bとを備え、それら複数の縦リブ77A及び横リブ77Bの下面が面一の水平面になっている。詳細には、当接リブ77全体の横方向の両端の1対の縦リブ77Aと前端の横リブ77Bは、それらの外側面が天板71の外側面と面一となるように配置されているのに対し、後端の横リブ77Bは、天板71における後側水平部71Yの前端縁に配置されている。また、前端部においては、当接リブ77同士(縦リブ77A同士及び横リブ77B同士)の間隔が狭くなっている。
【0055】
一方、非当接リブ78には、天板71の前端部の除く全体で、当接リブ77の隣合う縦リブ77Aの間を複数等分する小縦リブ78Aと、隣合う横リブ77Bの間を複数等分する小横リブ78Bとが含まれる。また、非当接リブ78には、横方向の両端の1対の縦リブ77Aの上端部から後方に延長されて後側水平部71Yの外縁部に沿って延びる外縁リブ78Cと、後端の横リブ77Bと外縁リブ78Cとの間を連絡する複数の連絡リブ78Dも含まれている。また、これら小縦リブ78A,小横リブ78B、外縁リブ78C,連絡リブ78Dの下面は、当接リブ77の下面より上方に位置している。なお、複数の連絡リブ78Dは、複数の小縦リブ78A及び縦リブ77Aの延長線上に配置されている。
【0056】
天板71の中央に位置する縦リブ77Aと横リブ77Bとの交差部と、その交差部を包囲する4つの交差部とには、下面突部79が設けられている。各下面突部79は、角筒状をなして天板71から垂下され、下端部が当接リブ77の下面より下方に突出している。また、複数の下面突部79の下面は、共通の水平面内に位置している(即ち、面一になっている)。さらには、下面突部79の下面から天板71の最上部の上面(即ち、後側水平部71Y)までの高さ、即ち、スロープ部材70A全体の高さは、荷物取出口99の開口高さより低くなっている。
【0057】
なお、
図12(B)に示すように、前述した第1貫通孔71Aは、複数の縦リブ77Aと小縦リブ78Aとによって仕切られた横リブ77B及び小横リブ78Bに沿わせて設けられている。そして、各第1貫通孔71Aの内側面と横リブ77B及び小横リブ78Bの前側内側面とが面一になっている。これにより、天板71の上面71Jに水滴がついた場合に、水滴が第1貫通孔71Aの内側面を伝わって天板71の下方に排出され易くなる。また、第2貫通孔71Bは、天板71のうち下面突部79の真上となる位置に配置されている。
【0058】
スロープ部材70Aの後部は、手掛部78Pになっている。この手掛部78Pには、前述の後側水平部71Yと外縁リブ78C、連絡リブ78Dとからなる張出部78Rが含まれる。そして、張出部78Rの下方の空間に、掌を上に向けて手を差し込み、指先を張出部78Rに掛けることで、スロープ部材70Aを持ち上げたり、後方に引くことができる。より詳細には、張出部78Rの下方で折り曲げた指先の腹となる部分を外縁リブ78Cの内側面に宛がって後方に引いたり、スロープ部材70Aの前端面が下方を向くようにしてスロープ部材70Aを持ち上げたり、さらには、指先の腹となる部分を外縁リブ78Cの内側面に宛がいかつ指の甲を横リブ77Bの外面に宛がって、スロープ部材70Aを略水平姿勢に保持した状態で持ち上げることもできる。
【0059】
本実施形態のスロープ部材70Aを含んだ容器10Aの構造に関する説明は以上である。次に、この容器10Aの作用効果について説明する。
【0060】
スロープ部材70Aを容器10Aに取り付けるには、例えば、
図13に示すように、一方の第1側壁40の蓋部55を開き、前述したようにスロープ部材70Aの後方の手掛部78Pに手を掛けてスロープ部材70Aを持ち上げ、荷物取出口99から容器10A内に挿入すればよい。ここで、スロープ部材70Aの横幅は荷物取出口99の横幅に比べて僅かに大きいが、スロープ部材70Aを横方向に僅かに傾ければ挿入することができる。
【0061】
容器10A内でスロープ部材70Aの下面を略水平にして降下させると、スロープ部材70Aが、1対の第2側壁30、1対の土台部14、コーナー補強部15等により四方から位置決めされた状態で底壁12まで案内される。そして、
図14に示すように、スロープ部材70Aの当接リブ77の下面が容器10Aの底面12Aに当接し、スロープ部材70Aの複数の下面突部79が底壁12を上下に貫通する複数の升目状の底面孔12Kに凹凸嵌合する。以上により、容器10Aにおけるスロープ部材70Aの組み付けが完了する。そして、1対の蓋部55を閉状態にロックすれば、容器10Aに上方から荷物を収容可能になる。
【0062】
なお、スロープ部材70Aは、例えば、前端部を上下から把持して後端側から荷物取出口99に挿入してもよいし、例えば、スロープ部材70Aの第1貫通孔71A等にフック等を掛けて容器10Aの上面開口から容器10A内に挿入してもよい。
【0063】
上述の通り、スロープ部材70Aが底面12A上に重ねられた容器10Aでは、スロープ部材70Aの天板71が実質的な底壁となり、その天板71の上面71Jが実質的な底面になる。これにより、容器10Aに荷物を収容した状態で、
図9に示すように、スロープ部材70Aの前端側の蓋部55を開いて一方の荷物取出口99を開放すれば、天板71の傾斜した上面71Jにより荷物が一方の荷物取出口99に案内されて容易に排出される。
【0064】
なお、蓋部55は、
図1に示した閉状態から外側に略180度回動して、上側壁41の外面に重ねた全開状態にすることができるので、その全開状態の蓋部55と上側壁41とを紐やS字形フック等で結合しておけば、荷物の取り出し作業の際に蓋部55が邪魔にならない。
【0065】
また、荷物の排出後、蓋部55を閉じたときには、
図15(A)に示すように蓋部55の下端部がスロープ部材70Aの前端の横リブ77Bと対向するので、蓋部55を閉じる際に容器10Aの内側に入り込むことが防がれ、蓋部55の上部のヒンジ部材46に過度な負荷がかかることが防がれる。
【0066】
スロープ部材70Aを使用しない場合には、
図17に示すように、1つの容器10Aに複数のスロープ部材70Aを段積状態にして収容しておくことができる。具体的には、容器10Aの底壁12上のスロープ部材70Aに対してその上段となるスロープ部材70Aの上下前後を逆にして天板71同士を重ねれば、上段のスロープ部材70Aの上向きになった下面は水平になる。そして、その上に、別のスロープ部材70Aを段積みすることができ、以下、以下同様にして複数のスロープ部材70Aを段積みすることができる。
【0067】
また、容器10Aから少なくとも一方の第1側壁40を外しておけば、容器10A内でのスロープ部材70Aの段積作業を容易に行うことができる。また、容器10A外において、複数のスロープ部材70Aを容器10A内と同様に段積みしてもよい。
【0068】
また、スロープ部材70Aは、後側水平部71Yを備えたことで、1対のスロープ部材70Aの天板71同士を重ねたときに、それら天板71同士の間には、前端部と後端部とに隙間71Zが形成される。そして、その隙間71Zに指を差し込むことで、重なり合った天板71を容易に分離することができ、段積状態の複数のスロープ部材70Aから一部のスロープ部材70Aを持ち上げて移動する作業を容易に行うことができる。
【0069】
以上の説明の通り、本実施形態の容器10Aは、底面12Aにスロープ部材70Aを重ねて備えることで、そのスロープ部材70Aの上面71Jが容器10Aの実質的な底面になって荷物取出口99に向かって下った状態になるので、荷物が荷物取出口99に案内されて容易に排出可能になる。また、容器10Aは、1対の側面にスロープ部材70Aを出し入れ可能な1対の荷物取出口99を有するので、容器10Aに対するスロープ部材70Aの着脱方向の自由度も高い。さらには、スロープ部材70Aは、後端部に手掛部78Pを有するので、その手掛部78Pを利用してスロープ部材70Aを容易に移動することができる。また、スロープ部材70Aは、容器10Aの底面孔12Kに凹凸係合する下面突部79を有するので容器10A内でのズレが防がれる。
【0070】
[第2実施形態]
図18に示された本実施形態の容器10Bは、スロープ部材70Aを有さず、底壁12Vの上面である底面12Aが水平方向に対して傾斜している点が第1実施形態と大きく異なる。具体的には、この容器10Bの底壁12Vの上面(底面12A)は、全体的には山形状をなし、1対の第1側壁40の対向方向の中央に頂上部を有して、その頂上部から1対の第1側壁40に向かって下るように傾斜している。また、底壁12Vの下面には補強リブ12Lが格子状に張り巡らされていて、その補強リブ12Lの全体の下面は水平になっている。その他の構造は、第1実施形態と同じになっている。
【0071】
本実施形態の容器10Bでは、底面12Aの傾斜により両方の荷物取出口99に荷物が案内されるので、荷物を排出する効率が向上する。
【0072】
[第3実施形態]
図19に示された本実施形態の容器10Cは、上下方向に延びる円筒壁30Wの下端を底壁12Wで閉塞した構造をなし、円筒壁30Wの下部には、横に回動する蓋部55Wを有する。そして、容器10Cは、底壁12Wの上に重ねられるスロープ部材70Cを備えている。スロープ部材70Cは、円筒壁30Wの内側に丁度嵌合する円筒体をその軸方向に対して斜めにカットしてそのカット面を天板71Wで閉塞した構造をなしている。換言すれば、楕円形の天板71Wから円筒状の当接リブ77Xが垂下した構造なしている。また、当接リブ77Xの内部には、当接リブ77X内を縦割りにする三角形の当接リブ77Yが備えられている。そして、スロープ部材70Cが容器10Cの底壁12W上に配置され、天板71Wの最下部が蓋部55Wに隣接した状態で使用される。この容器10Cでも、蓋部55Wにて開閉される荷物取出口99から容易に荷物を排出可能になる。
【0073】
[他の実施形態]
(1)前記第1実施形態のスロープ部材70Aは、前後方向の両端部に前側水平部71Xと後側水平部71Yを備えているが、それらの一方又は両方を備えなくてもよく、また、前後方向に中間部に別途、水平部を備えていてもよい。また、手掛部78Pを備えていなくてもよい。
【0074】
(2)前記第1実施形態のスロープ部材70Aの天板71を、横方向で湾曲又は屈曲させて、横方向の中央に荷物が集められるようにしてもよい。
【0075】
(3)上記容器10A~10Cの蓋部55,55Wは、回動式であったが、2つ折りやあるいは蛇腹構造のような折畳み式や、スライド式や、着脱式の蓋部であってもよい。
【0076】
(4)前記第1実施形態の容器10Aでは、第1側壁40の一部である下側壁55が「蓋部」になっているが、第1又は第2の側壁30,40の全体が「蓋部」になっていて、その両隣の1対の側壁に回動可能又は上下にスライド可能に取り付けられている構成や、容器10A全体から着脱される構成としてもよい。
【0077】
(5)前記第1実施形態の容器10Aは、蓋部55付の荷物取出口99を1対の側面に備えていたが、1つの側面、又は、3つの側面、又は、4つの側面に蓋部付の荷物取出口を備えてもよい。
【0078】
(6)前記第1実施形態では、スロープ部材70Aの下面突部79が係合する容器10Aの底面孔12Kは貫通孔であるが、貫通していない凹状の孔であってもよい。
【0079】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0080】
10A~10C 容器
11 ベース部
12 底壁
12A,12V,12W 底面
30 第2側壁(側壁)
40 第1側壁(側壁)
55,55W 蓋部(下側壁)
70A,70C スロープ部材
71,71W 天板
71Z 隙間
77,77X,77Y 当接リブ
78P 手掛部
79 下面突部
99 荷物取出口