(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068530
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】飲料品
(51)【国際特許分類】
B65D 1/02 20060101AFI20230510BHJP
B65D 41/44 20060101ALI20230510BHJP
B65D 77/20 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
B65D1/02 200
B65D41/44
B65D77/20 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179715
(22)【出願日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】311007202
【氏名又は名称】アサヒビール株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】篠永 正晃
(72)【発明者】
【氏名】原 弘明
【テーマコード(参考)】
3E033
3E067
3E084
【Fターム(参考)】
3E033AA02
3E033BA01
3E033BA06
3E033BA07
3E033BA13
3E033CA05
3E033CA16
3E033CA19
3E033DA04
3E033DB01
3E033DD01
3E033GA02
3E067AA03
3E067AB26
3E067AC01
3E067BA03A
3E067BB08A
3E067BB11A
3E067BB14A
3E067BC07A
3E067CA04
3E067CA07
3E067EA15
3E067EA17
3E067EB12
3E067EB27
3E067EB29
3E067EE59
3E067FA01
3E067FC01
3E067GA01
3E067GD01
3E067GD06
3E084AA04
3E084AA12
3E084AA22
3E084AA24
3E084AA32
3E084AA33
3E084AB01
3E084BA01
3E084CA01
3E084CC01
3E084DA01
3E084DB09
3E084DB11
3E084DC01
3E084FD08
3E084GB08
3E084GB12
3E084GB17
3E084HA02
3E084HB03
3E084HC03
3E084HD01
3E084HD03
3E084HD04
3E084KA01
3E084KB01
3E084LD01
(57)【要約】
【課題】開栓時に飲料容器から炭酸ガスを瞬間的に放出させるために有利な構造を有する飲料品を提供する。
【解決手段】飲料品BPは、口部10を有する容器100と、容器100に充填された炭酸飲料CDと、口部10に装着されたタブ付きキャップ70とを備える。口部10は、リップ12と、かぶら14とを含む。リップ12は、リップ上部LUと、リップ下部LLとを含む。リップ上部LUは、容器100の天端TTとリップ12の最大径部RLMAXとの間の部分であり、リップ下部LLは、最大径部RLMAXとかぶら14との間における口部10の最小径部RLMINと最大径部RLMAXとの間に位置し、かつ、口部10の縦断面において口部10の外表面OPの曲率中心が口部10の内側に位置する部分である。該断面におけるリップ下部LLの曲率半径Rは、1.35mm以上である。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口部を有する容器と、前記容器に充填された炭酸飲料と、前記口部に装着されたタブ付きキャップとを備える飲料品であって、
前記口部は、リップと、かぶらと、を含み、
前記リップは、リップ上部と、リップ下部とを含み、
前記リップ上部は、前記容器の天端と前記リップの最大径部との間の部分であり、前記リップ下部は、前記最大径部と前記かぶらとの間における前記口部の最小径部と前記最大径部との間に位置し、かつ、前記口部の縦断面において前記口部の外表面の曲率中心が前記口部の内側に位置する部分であり、
前記縦断面における前記リップ下部の曲率半径が1.35mm以上である、
ことを特徴とする飲料品。
【請求項2】
前記縦断面における前記リップ下部の曲率半径が1.8mm以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載の飲料品。
【請求項3】
前記タブ付きキャップは、金属製のシェルと、ライナーとを含み、
前記シェルは、天面部と、前記天面部から延びるスカート部と、を含み、前記スカート部が前記リップに締め付けられている、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の飲料品。
【請求項4】
前記最大径部の直径が26.0mm以上かつ26.8mm以下であり、
前記タブ付きキャップの直径が26.7mm以上かつ27.5mm以下である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の飲料品。
【請求項5】
前記天端と前記最大径部との高低差が2.7mm以上かつ3.4mm以下である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の飲料品。
【請求項6】
前記最大径部と前記最小径部との高低差が2.6mm以上かつ3.2mm以下である、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の飲料品。
【請求項7】
前記最大径部の半径と前記最小径部の半径との差が0.90mm以上かつ1.3mm以下である、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の飲料品。
【請求項8】
前記容器の中の圧力は、20℃において0.2Mpa以上かつ0.4MPa以下である、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の飲料品。
ことを特徴とする請求項8に記載の飲料品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料品、特に、炭酸飲料が充填された容器の口部にタブ付きキャップが装着された飲料品に関する。
【背景技術】
【0002】
飲料容器の口部に装着される易開封性のキャップとして、金属製のシェルと、ライナーと、タブとを備え、タブを引っ張ることによって口部から取り外すことができるタブ付きキャップが知られている。例えば、特許文献1には、キャップ天面と、キャップ天面の周縁から垂下するスカート壁と、スカート壁の下端から延出するタブとが形成されたシェルを有するとともに、キャップ天面の内面に円板状のライナーを有する易開封性容器蓋が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
飲料容器の開栓時に発せられる音は、その飲料容器によって提供される飲料の美味しさを想起させたり、雰囲気を盛り上げたりするために有用な価値の1つであると言える。スパークリングワインの開栓時における「ポンッ」という破裂音的な音は、その価値が認識されているものと言えよう。このような音は、開栓時に飲料容器から炭酸ガスが瞬間的に放出されることによって作り出される。一方、従来におけるタブ付きキャップを有する飲料品を開栓するときの音は、飲料容器内の炭酸ガスが徐々に抜けることによって作り出される「プシュー」というような音であり、このような音に対しては特段の価値は認められていないようである。
【0005】
本発明は、開栓時に飲料容器から炭酸ガスを瞬間的に放出させるために有利な構造を有する飲料品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの側面は、口部を有する容器と、前記容器に充填された炭酸飲料と、前記口部に装着されたタブ付きキャップと、を備える飲料品に関する。前記口部は、リップと、かぶらと、を含む。前記リップは、リップ上部と、リップ下部と、を含む。前記リップ上部は、前記容器の天端と前記リップの最大径部との間の部分である。前記リップ下部は、前記最大径部と前記かぶらとの間における前記口部の最小径部と前記最大径部との間に位置し、かつ、前記口部の縦断面において前記口部の外表面の曲率中心が前記口部の内側に位置する部分である。前記縦断面における前記リップ下部の曲率半径は、1.35mm以上である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開栓時に飲料容器から炭酸ガスを瞬間的に放出させるために有利な構造を有する飲料品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図2】実施形態の飲料品の構成要素である容器の構成を例示する図。
【
図3】実施形態の飲料品の構成要素である容器の口部の構成を例示する図。
【
図4】実施形態の飲料品の構成要素であるタブ付きキャップの構成を例示する図。
【
図5】実施形態の飲料品の開栓時の様子を模式的に示す図。
【
図6】比較例の飲料品の開栓時の様子を模式的に示す図。
【
図7】実施例1~5および比較例1の構造および試験結果を示す図。
【
図8】比較例2~14の構造および試験結果を示す図。
【
図9】実施例1~5および比較例1~14のリップ下部の曲率半径をプロットしたグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
図1には、実施形態の飲料品BPが例示されている。飲料品BPは、口部10を有する容器100と、容器100に充填された炭酸飲料CDと、口部10に装着されたタブ付きキャップ70とを備えうる。容器100は、例えば、ガラス、プラスチック、金属またはセラミックで構成されうる。炭酸飲料CDは、炭酸ガスを含有する飲料である。炭酸飲料CDは、例えば、スパークリングワイン、ビール、発泡酒、または、炭酸ガス入り清涼飲料でありうる。
【0011】
図2には、容器100が例示されている。容器100は、例えば、口部10、首部20、肩部30、胴部40、裾部50、および、底部60を含みうる。胴部40は、概ね円筒形状を有する部分でありうる。首部20および肩部30は、口部10と胴部40との間に位置し、肩部30は、首部20よりも径の変化が大きい部分でありうる。首部20は、肩部30と口部10との間に位置する。裾部50は、胴部40と底部60との間に位置する部分である。
【0012】
図3には、口部10の構成例が示されている。口部10は、リップ12と、かぶら14と、を含みうる。リップ12は、リップ上部LUと、リップ下部LLとを含みうる。リップ上部LUは、容器100の天端TT(容器100の最上部)とリップ10の最大径部RLMAXとの間の部分である。リップ下部12は、最大径部RLMAXとかぶら14との間における口部10の最小径部RLMINと最大径部RLMAXとの間に位置し、かつ、口部10の縦断面において口部10の外表面OSの曲率中心が口部10の内側に位置する部分である。口部10の縦断面におけるリップ下部LLの曲率半径Rは、1.35mm以上でありうる。また、口部10の縦断面におけるリップ下部LLの曲率半径Rは、1.8mm以下でることが好ましい。口部10の縦断面におけるリップ下部LLの曲率半径Rは、1.35mm以上である構成は、飲料品BPの開栓時、即ちタブ付きキャップ70を容器100から取り外す時に、飲料容器100から炭酸ガスを瞬間的に放出させるために有利な構造である。このような構成では、飲料品BPの開栓時に、「ポンッ」という破裂音的な音が発生しうる。
【0013】
好ましい例において、最大径部RLMAXの直径は、例えば、26.0mm以上かつ26.8mm以下であり、タブ付きキャップ70の直径は、26.7mm以上かつ27.5mm以下でありうる。
【0014】
好ましい例において、天端TTと最大径部PLMAXとの高低差(
図3のA)は、2.7mm以上かつ3.4mm以下でありうる。
【0015】
好ましい例において、最大径部RLMAXと最小径部RLMINとの高低差(
図3のB-A)は、2.6mm以上かつ3.2mm以下でありうる。
【0016】
好ましい例において、最大径部RLMAXの半径と最小径部RLMINの半径との差(
図3のX-Y)は、0.90mm以上かつ1.3mm以下でありうる。
【0017】
好ましい例において、最小径部RLMINの直径は、23.8mm以上かつ24.8mm以下でありうる。好ましい例において、天端TTと最小径部RLMINとの高低差(
図3のB)は、5.7mm以上かつ6.3mm以下でありうる。好ましい例において、天端TTの半径と最大径部RLMAXの半径との差(
図3のX)は、2.3mm以上かつ3.4mm以下でありうる。好ましい例において、天端TTの半径と最小径部RLMINとの半径との差(
図3のY)は、1.0mm以上かつ2.5mm以下でありうる。
【0018】
容器100の中の圧力は、20℃において、0.9MPa以下であってよく、0.2MPa以上かつ0.4Mpa以下であることが好ましく、0.23Mpa以上かつ0.35Mpa以下であることが更に好ましい。容器100の中の圧力が20℃において0.2Mpa未満では、飲料品BPの開栓時に「ポンッ」という破裂音的な音が発生し難い。
【0019】
図4には、タブ付きキャップ70の構成が例示されている。タブ付きキャップ70は、例えば、日本クロージャ―株式会社から提供されている「マキシキャップ」でありうる。タブ付きキャップ70は、金属製のシェル72と、ライナー76と、タブ74と、を含みうる。シェル72は、天面部78と、天面部78から延びるスカート部79とを含み、
図10に例示されるように、スカート部79がリップ10の表面に沿うようにリップ10に締め付けられうる。ライナー76は、容器100の口部10の天端TTに押し付けられることによってシール機能を提供する。天面部78およびスカート部79には、破断用のスコア75が設けられていて、開栓時にタブ74が操作者によって引っ張られると、スコア75の部分で、スカート部79および天面部78が順に破断される。
【0020】
図5には、実施形態の飲料品BPの開栓時の様子が模式的に示されている。まず、
図5(a)に模式的に示されるように、操作者がキャップ70のタブ74を矢印で示されるように回動させることによってタブ74を引き起こす。操作者がタブ74を更に回動させると、
図5(b)に模式的に示されるように、キャップ70は、その全周が口部10からほぼ同時に分離される。これにより、容器100の口部10から炭酸ガスが瞬間的に放出されて、「ポンッ」という破裂音的な音が発生しうる。ここで、キャップ70の全周が口部10からほぼ同時に分離される動作は、スコア75の全体が破断する前に起こりうる。
【0021】
図6には、比較例の飲料品BPの開栓時の様子が模式的に示されている。なお、比較例の飲料品BPについても、便宜的に、実施形態の飲料品BPと同様の符号が付されている。まず、
図6(a)に模式的に示されるように、操作者がキャップ70のタブ74を矢印で示されるように回動させることによってタブ74を引き起こす。操作者がタブ74を更に回動させると、
図6(b)に模式的に示されるように、キャップ70の全周のうちの一部が口部10から引き離され、口部10が部分的に開口する。これにより、口部10の開口した部分を通して炭酸ガスGが徐々に漏れ出す。したがって、この段階で、容器100内の炭酸ガスが徐々に抜けることによる「プシュー」というような音が発生しうる。ここで、キャップ70の全周のうちの一部が口部10から引き離される動作は、スコア75のほぼ全体が破断した状態で起こりうる。次いで、
図6(c)に模式的に示されるように、操作者がタブ74を更に引っ張ると、キャップ70が口部10から分離される。この段階では、容器100内の圧力は、ほぼ大気圧になっている。
【0022】
図7および
図8には、実施例1~5および比較例1~14の構造および試験結果が示されている。キャップ70としては、日本クロージャ―株式会社から提供されている「26MAXI-P」というマキシキャップを使用した。「リップの最大径」は、最大径部RLMAXにおけるリップ10の径である。「リップ下部の曲率半径」は、口部10の縦断面におけるリップ下部LLの曲率半径Rである。Bは、天端TTと最小径部RLMINとの高低差である。なお、高低差は、容器100の中心軸方向(図においてZ軸方向)における距離を意味する。Aは、天端TTと最大径部RLMANとの高低差である。Xは、天端TTと最大径部RLMAXとの径方向距離(容器100の中心軸から天端TTまでの距離と最大径部RLMANの半径との差)である。Yは、天端TTと最小径部RLMIXとの径方向距離(容器100の中心軸から天端TTまでの距離と最小径部RLMINの半径との差)である。
【0023】
「開栓時の破裂音」は、開栓時に「ポンッ」という破裂音的な音が発生した本数(サンプル数は10本)である。「平均最大騒音レベル」は、開栓時における10本のサンプルの最大騒音レベルの平均である。ここで、最大騒音レベルは、リオン株式会社製の「普通騒音計NL-42」を使用して測定した。なお、当該装置の「周波数重み付け特性」を「A特性」、「時間重み付け特性」を「Fast」として測定を行った。「耐圧」は、試験において確認された最大圧力であり、実施例1~5および比較例1~14の全てにおいて、20℃において0.99Mpの圧力に耐えられることが確認された。この試験は、「JIS S 9017-1957」に記載された瞬間耐圧試験に準じて行った。ここで、キャップ70の天面部に小さな穴を開けて、その穴を通して容器100内に圧力をかけてゆき、漏れが発生する時点での圧力が耐圧である。
【0024】
実施例1~5では、開栓時に10本のサンプルの全てで「ポンッ」という破裂音的な音が発生した。実施例1~5では、開栓時の平均最大騒音レベルは、100dBを超えていた。比較例1では、10本のサンプルのうち4本で「ポンッ」という破裂音的な音が発生し、残りの6本で「プシュー」というに徐々に炭酸ガスが容器100から抜ける音が発生した。比較例2~14では、10本のサンプルのうち10本で「プシュー」というに徐々に炭酸ガスが容器100から抜ける音が発生した。
【0025】
図9には、実施例1~5および比較例1~14のリップ下部LLの曲率半径Rをプロットしたグラフが示されている。
図9より、開栓時に発生する音は、リップ下部LLの曲率半径Rに対して相関を有することが分かる。比較例1では、上記のとおり、10本のサンプルのうち4本で「ポンッ」という破裂音的な音が発生し、残りの6本で「プシュー」というに徐々に炭酸ガスが容器100から抜ける音が発生した。比較例1よりもリップ下部LLの曲率半径Rが大きい実施例1~5では、開栓時に10本のサンプルの全てで「ポンッ」という破裂音的な音が発生した。一方、比較例1よりもリップ下部LLの曲率半径Rが小さい比較例2~14では、「プシュー」というに徐々に炭酸ガスが容器100から抜ける音が発生した。以上より、リップ下部LLの曲率半径Rを比較例1よりも大きくすることが、開栓時に「ポンッ」という破裂音的な音を発生させるために有利であることが分かる。したがって、リップ下部LLの曲率半径Rは、1.35mm以上であることが好ましいと言える。一方、リップ下部LLの曲率半径Rが1.8mmを超えると、耐圧あるいはシール機能が低下することが懸念されるので、リップ下部LLの曲率半径Rは、1.8mm以下であることが好ましい。
【0026】
他のパラメータ値については、試験を通して確認された範囲から大きく逸脱しない範囲で選択可能である。例えば、好ましい例において、最大径部RLMAXの直径は、例えば、26.0mm以上かつ26.8mm以下であり、タブ付きキャップ70の直径は、26.7mm以上かつ27.5mm以下でありうる。また、好ましい例において、天端TTと最大径部PLMAXとの高低差(
図3のA)は、2.7mm以上かつ3.4mm以下でありうる。また、好ましい例において、最大径部RLMAXと最小径部RLMINとの高低差(
図3のB-A)は、2.6mm以上かつ3.2mm以下でありうる。また、好ましい例において、最大径部RLMAXの半径と最小径部RLMINの半径との差(
図3のX-Y)は、0.90mm以上かつ1.3mm以下でありうる。また、好ましい例において、容器100の中の圧力は、20℃において0.9MPa以下であってよく、0.2MPa以上かつ0.4Mpa以下であることが好ましく、0.23Mpa以上かつ0.35Mpa以下であることが更に好ましい。容器100の中の圧力が20℃において0.2Mpa未満では、飲料品BPの開栓時に「ポンッ」という破裂音的な音が発生し難い。
【0027】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0028】
BP:飲料品、CD:炭酸飲料、10:口部、12:リップ、14:かぶら、20:首部、30:肩部、40:胴部、50:裾部、60:底部、70:タブ付きキャップ、72:シェル、74:タブ、75:スコア、76:ライナー、100:容器、TT:天端、LU:リップ上部、LL:リップ下部、RLMAX:最大径部、RLMIN:最小径部、OS:外表面、G:炭酸ガス