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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068563
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】キー収納ケース
(51)【国際特許分類】
   H05K 9/00 20060101AFI20230510BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20230510BHJP
   B60R 25/24 20130101ALI20230510BHJP
   H04B 1/3827 20150101ALI20230510BHJP
   E05B 19/00 20060101ALI20230510BHJP
   B60R 25/01 20130101ALI20230510BHJP
【FI】
H05K9/00 P
E05B49/00 K
B60R25/24
H04B1/3827 110
E05B19/00 F
E05B19/00 J
B60R25/01
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179798
(22)【出願日】2021-11-02
(71)【出願人】
【識別番号】517375956
【氏名又は名称】株式会社晴和
(71)【出願人】
【識別番号】521481496
【氏名又は名称】合同会社MKN
(71)【出願人】
【識別番号】521481500
【氏名又は名称】株式会社ななかぜ
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】230115200
【弁護士】
【氏名又は名称】幸谷 泰造
(72)【発明者】
【氏名】長広 航
【テーマコード(参考)】
2E250
5E321
5K011
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250BB08
2E250FF27
2E250FF36
2E250HH01
2E250JJ03
5E321AA01
5E321GG05
5E321GG11
5K011AA01
5K011AA15
5K011JA01
5K011KA17
(57)【要約】
【課題】リレーアタックを防止するスマートキー収納ケースにおいて、スマートキー収納ケースの信号遮蔽という効果を有しながら、片手で簡単に内部空間を閉塞可能にすることができる機構を提供する。
【解決手段】本願に係るリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースは、筐体の一部に内部空間と連通する開口と前記開口を開閉可能に塞ぐ開閉体とを含み、前記筐体の内面及び外面の少なくともいずれか1つは、前記内部空間に配置されるキーから送信される電波及び前記キーによって受信される電波の少なくともいずれか1つを遮蔽する部材によって構成されており、筐体の下側壁体は傾斜面を含む。かかる構成により、蓋部を取り外したりする等の煩わしい操作をすることなく、片手で簡単にケースに収納でき、高い遮蔽効果を得ることができるという効果を有する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側壁体と、前記上側壁体と対向する下側壁体と、前記上側壁体と前記下側壁体とに跨がる側壁体と、を有する筐体を備え、
前記側壁体は、前側壁体と、前記前側壁体と対向する後側壁体と、前記前側壁体と前記後側壁体とに跨がる第1壁体と、前記第1壁体と対向する第2壁体と、を含み、
前記前側壁体は、前記上側壁体、前記下側壁体及び前記側壁体によって区画される内部空間と連通する開口と、前記開口を開閉可能に塞ぐ開閉体と、を含み、
前記筐体の内面及び外面の少なくともいずれか1つは、前記内部空間に配置されるキーから送信される電波及び前記キーによって受信される電波の少なくともいずれか1つを遮蔽する部材によって構成されており、
前記下側壁体は、前記前側壁体、前記後側壁体、前記第1壁体及び前記第2壁体の少なくともいずれか1つに向けて低くなるように傾斜する第1傾斜面を含む、キー収納ケース。
【請求項2】
前記第1傾斜面は、前記前側壁体から前記後側壁体に向けて低くなるように傾斜する、請求項1に記載のキー収納ケース。
【請求項3】
前記第1壁体及び前記第2壁体の少なくともいずれか1つは、前記前側壁体から前記後側壁体に向けて前記内部空間を拡げるように傾斜する第2傾斜面を含む、請求項1に記載のキー収納ケース。
【請求項4】
前記開閉体は、前記内部空間に向けて回動可能に構成される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のキー収納ケース。
【請求項5】
前記前側壁体及び前記開閉体の少なくともいずれか1つは、前記開閉体を前記前側壁体に固定する磁石を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のキー収納ケース。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リレーアタックを防止するキー収納ケースに関する。
【背景技術】
【0002】
車両の開錠及び施錠を無線で制御するシステムとして、リモートキーレスエントリーシステムが知られている。リモートキーレスエントリーシステムでは、車載器が定期的にリクエスト信号を無線で送信し、車両に接近したユーザーの携帯機が当該リクエスト信号に応じてアンサー信号を返信し、車載器が当該アンサー信号に基づいて、電波を受信する機能や電波を送信する機能があるキー(以下「スマートキー」という。)を認証し、認証結果に応じて車両の開錠及び施錠を制御する。
【0003】
リモートキーレスエントリーシステムに対する車両の盗難方法として、リレーアタックが知られている。リレーアタックは、車両から離れたユーザーの携帯機までリクエスト信号を中継器によって中継することにより、スマートキーにアンサー信号を送信させ、車両を不正に開錠する方法である。
【0004】
従来リレーアタックに対する対策として、例えば、特許文献1には、車両のスマートキー収納ケースによって、既存のキーレスエントリーシステムにて使用されている車載器やスマートキーを改良することなく、キーレスエントリーシステムの車載器とスマートキーとの間で送受信される信号を遮蔽可能に構成することで、リレーアタックによる車両の盗難を防止できるようにすることができることが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6864325号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した背景におけるスマートキー収納ケースは、リクエスト信号及びアンサー信号を遮蔽可能な収納ケースであり、スマートキーを外から収納できるように一部に開口が設けられ、その開口を閉じるための蓋部を有するものの、蓋部によって収納ケースの内部空間を閉塞することが前提であった。
【0007】
また、上述した背景におけるスマートキー収納ケースは、キーを内部空間に収納した後のキーの位置の調整についてはまったく想定しておらず、内部空間内でキーの位置がわかりづらくなるといった欠点があった。
【0008】
本願は、上述した課題を解決するためになされたものであり、従来のスマートキー収納ケースの信号遮蔽という効果を有しながら、片手で簡単に内部空間を閉塞可能にすることができる機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本願のリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースは、上側壁体と、前記上側壁体と対向する下側壁体と、前記上側壁体と前記下側壁体とに跨がる側壁体と、を有する筐体を備え、前記側壁体は、前側壁体と、前記前側壁体と対向する後側壁体と、前記前側壁体と前記後側壁体とに跨がる第1壁体と、前記第1壁体と対向する第2壁体と、を含み、前記前側壁体は、前記上側壁体、前記下側壁体及び前記側壁体によって区画される内部空間と連通する開口と、前記開口を開閉可能に塞ぐ開閉体と、を含み、前記筐体の内面及び外面の少なくともいずれか1つは、前記内部空間に配置されるキーから送信される電波及び前記キーによって受信される電波の少なくともいずれか1つを遮蔽する部材によって構成されており、前記下側壁体は、前記前側壁体、前記後側壁体、前記第1壁体及び前記第2壁体の少なくともいずれか1つに向けて低くなるように傾斜する第1傾斜面を含む、ことを特徴とする。
【0010】
第2の特徴として、前記第1傾斜面は、前記前側壁体から前記後側壁体に向けて低くなるように傾斜する、ことを特徴とする。
【0011】
第3の特徴として、前記第1壁体及び前記第2壁体の少なくともいずれか1つは、前記前側壁体から前記後側壁体に向けて前記内部空間を拡げるように傾斜する第2傾斜面を含む、ことを特徴とする。
【0012】
第4の特徴として、前記開閉体は、前記内部空間に向けて回動可能に構成される、ことを特徴とする。
【0013】
第5の特徴として、前記前側壁体及び前記開閉体の少なくともいずれか1つは、前記開閉体を前記前側壁体に固定する磁石を含む、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本願によれば、スマートキーをケースに収納する際に、複雑な構造を有することなく片手で簡単に内部空間を閉塞可能にすることができる。また、内部空間内でスマートキーの位置がわかりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態に係るリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースの全体構成を示す図である。
図2図2は、リレーアタックを防止するスマートキー収納ケースの開閉部を開いた状態についての構成を示す図である。
図3図3は、筐体の内部空間の構造を示す図である。
図4図4は、筐体の内部空間の構造のうち、スマートキーを置く部分である下側壁体の構造を示す図する図である。
図5図5は、第2実施形態に係るリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースの全体構成を示す図である。
図6図6は、第2実施形態に係るリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースにおいて、下側壁体及び側壁体の両方にスマートキーが滑り落ちる構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本願の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものである。
【0017】
[第1実施形態]
実施形態に係る全体構成について説明する。図1は、実施形態に係るリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースの全体構成を示す図である。
【0018】
図1に示すように、リレーアタックを防止するスマートキー収納ケース1は、筐体2により構成されている。筐体2は好ましくは立方体又は直方体で構成されるが、筐体2は筐体の外面又は内面の少なくとも一部が曲面を有していてもよい。
【0019】
筐体2は、上側壁体21と、上側壁体21と対向する下側壁体22と、上側壁体21と下側壁体22とに跨がる側壁体23を有している。そして、側壁体23は、前側壁体23aと、前側壁体23aと対向する後側壁体23bと、前側壁体23aと後側壁体23bとに跨る第1壁体23cと、第1壁体23cと対向する第2壁体23dを含んでいる。
【0020】
前側壁体23aは、上側壁体21、下側壁体22及び側壁体23によって区画される内部空間と連通する開口部3(図2により図示)と、開口を開閉可能に塞ぐ開閉部4(斜線部)を含んでいる。開閉部4の上部4aは前側壁体23aに固定されており、ヒンジ等によって前側壁体23aに固定されながら動くようになっている。一方、開閉部4の下部4bは前側壁体23aに固定されておらず、筐体2の内部空間へ回動可能なようになっている。
【0021】
図2は、リレーアタックを防止するスマートキー収納ケースの開閉部4を開いた状態についての構成を示す図である。図2に示すように、開閉部4の下部4bには磁石5aが取り付けられており、開閉部4が閉じているときには磁石5aと、前側壁体23aに取り付けられた磁石5bがくっつくことによって内部空間が塞がれ密閉状態が保たれるようになっている。なお、磁石5a及び5bはベルクロ(登録商標)やスナップボタンなど、密閉状態が維持されるような構造であれば何でもよいし、磁石5a又は5bのいずれか一方のみが磁石で、他の一方が金属でもよい。また、筐体2の外側の材質は外部からの電波を遮蔽する効果が得られやすいよう木造が好ましいが、電波を遮蔽する絶縁物質であれば木造以外でもよい。
【0022】
片手でスマートキーを持って開閉部4を手で筐体2の内部空間へ向けて押すと、開閉部4の下部4bに取り付けられた磁石5aと、前側壁体23aに取り付けられた磁石5bが離れて開口部3が現れ、開閉部4の下部4bが筐体2の内部空間へ移動することになる。
【0023】
筐体2の内部空間へスマートキーを収納し終えて手を筐体2の内部空間から出せば開閉部4の下部4bがその重みによって重力により自動的に元の位置に戻ることになる。元の位置に戻った開閉部4の下部4bに取り付けられた磁石5aと、前側壁体23aに取り付けられた磁石5bが再びくっつくことにより、開口部3が閉じて筐体の内部空間が密閉され、遮蔽効果が発揮できる状態となる。
【0024】
このように、本願係るリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースは、開閉部4の下部4bに取り付けられた磁石5aと、前側壁体23aに取り付けられた磁石5bがくっつくことにより蓋部を取り外したりする等の煩わしい操作をすることなく、片手で簡単にスマートキーをケースに収納しケースの内部空間を密閉可能にでき、複雑な密閉構造を採用することなく高い遮蔽効果を得ることができるという効果を有する。
【0025】
図3は、筐体2の内部空間6の構造を示す図である。筐体2の内部空間6は電波が遮蔽されるようにアルミニウムのような電波遮蔽素材7で内壁が覆われている。これにより、筐体2の内部空間6は外からの電波が遮蔽され、内部空間6に配置されるスマートキーから送信される電波及びスマートキーから受信される電波の少なくともいずれか1つを遮蔽することにより、リレーアタックを防止することができる。なお、筐体2の内部空間6を覆う素材については電波遮蔽素材7限らず、電波を遮蔽する素材であればなんでもよい。また、図3では一例として筐体2の内部空間6を電波遮蔽素材7で覆う構成を用いて説明したが、必ずしも内部空間6を電波遮蔽素材7で覆う構成に限られるものではなく、筐体2の外面を電波遮蔽素材7で覆ってもよいし、筐体2自体が電波遮蔽素材7であってもよい。
【0026】
図4は、筐体2の内部空間6のうち、スマートキーを置く部分である筐体2の下側壁体22に含まれる傾斜部8a(第1傾斜面)の構造を示す図である。傾斜部8aは、前側壁体23aから後側壁体23bへ向かって低くなるように傾斜がついており、開閉部4からスマートキーを挿入して傾斜部8aに置くと、前側壁体23aから後側壁体23bへスマートキーが滑り落ちて移動する。
【0027】
筐体2の内部空間6は密閉状態が維持されているため、スマートキーの所有者から内部空間6を確認することができないが、傾斜部8aを設けることによってスマートキーが必ず後側壁体23bへ移動することにより、筐体2の内部空間6でスマートキーの位置が固定され、スマートキーを手探りで探す手間が省けるという効果を有する。
【0028】
なお、傾斜部8aの傾斜角度は後側壁体23bへスマートキーが滑り落ちて移動が可能な構造であれば何度でもよい。また、傾斜部8aは直線である必要はなく、円弧状など、スマートキーが滑り落ちる構造であればよい。
【0029】
傾斜部8aの傾斜角度は何度でもよいが、筐体2の内部空間6に置かれているスマートキーが取り出しやすくなるような角度がよい。これにより、より簡便に取り出しやすくなる。
【0030】
傾斜部8aは、後側壁体23bへスマートキーが滑り落ちるような傾斜を有しているが、前側壁体23aへスマートキーが滑り落ちるような傾斜を有していてもよい。
【0031】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る全体構成について説明する。図5は、第2実施形態に係るリレーアタックを防止するスマートキー収納ケース1の全体構成を示す図である。
【0032】
図5に示すように、リレーアタックを防止するスマートキー収納ケース1は、筐体2と、開閉部4により構成されている。開閉部4の側部4cは筐体2にヒンジ等で固定されており、一方、開閉部3の側部4cの逆側の側部4dには磁石5aが取り付けられており内部空間6へ回動可能なように取り付けられている。開閉部4が閉じているときには磁石5aと前側壁体23aに設けられた磁石5bがくっつくことによって密閉状態が保たれるようになっている。
【0033】
開閉部4の側部4cの逆側の側部4dに磁石5aが取り付けられている場合、実施形態1のように重力によって開閉部4が開いた状態から閉じた状態に自然と戻ることはないが、開閉部4の側部4cにばね等を取り付けることにより、開閉部4が開いた状態から閉じた状態に戻すことが可能となる。なお、ばねに限らず閉じた状態に戻す機構であれば何でもよい。
【0034】
かかる構成を有する開閉部4であれば、筐体2の側壁体23ではなく筐体2の上側壁体21に開閉部4を設けることも可能である。
【0035】
以上、本願の実施形態について説明したが、本願にかかるリレーアタックを防止するスマートキー収納ケースは、上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができる。
【0036】
例えば、第1、第2実施形態では、開閉部4は下部4b又は側部4cのみが開閉できる構造としているが、下部4bが図2のように開閉し、かつ、側部4dが図5のように開閉できる両開きの構造としてもよい。これにより、リレーアタック防止スマートキー収納ケースを縦置きにしても横置きにしても使用することができ、置く場所に応じてケースをフィットさせることができる。
【0037】
かかる形態とした場合、スマートキーが滑り落ちる傾斜部8b(第2傾斜面)は、図6に示すように第1壁体23c及び第2壁体23dの少なくともいずれか1つにも設けることになる。このように、下側壁体22及び側壁体23の両方にスマートキーが滑り落ちる構造を有していてもよい。また、スマートキーを取り出しやすくするために、下側壁体22又は側壁体23は奥にいくほど狭くなり、一か所にスマートキーが収まる構造にしてもよい。
【符号の説明】
【0038】
1 スマートキー収納ケース
2 筐体
21 上側壁体
22 下側壁体
23 側壁体23
23a 前側壁体
23b 後側壁体
23c 第1壁体
23d 第2壁体
3 開口部
4 開閉部
4a 開閉部の上部
4b 開閉部の下部
4c 開閉部の側部
5a、5b 磁石
6 内部空間
7 遮蔽素材
8a 傾斜部(第1傾斜面)
8b 傾斜部(第2傾斜面)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2023-01-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上側壁体と、前記上側壁体と対向する下側壁体と、前記上側壁体と前記下側壁体とに跨がる側壁体と、を有する筐体を備え、
前記側壁体は、前側壁体と、前記前側壁体と対向する後側壁体と、前記前側壁体と前記後側壁体とに跨がる第1壁体と、前記第1壁体と対向する第2壁体と、を含み、
前記前側壁体は、前記上側壁体、前記下側壁体及び前記側壁体によって区画される内部空間と連通する開口と、前記開口を開閉可能に塞ぐ開閉体と、を含み、
前記筐体の内面及び外面の少なくともいずれか1つは、前記内部空間に配置されるキーから送信される電波及び前記キーによって受信される電波の少なくともいずれか1つを遮蔽する部材によって構成されており、
前記下側壁体は、前記前側壁体から前記後側壁体向けて低くなるように傾斜する第1傾斜面を含前記前側壁体及び前記開閉体の少なくともいずれか1つは、前記開閉体を前記前側壁体に固定する磁石を含み、前記開閉体は、前記内部空間に向けて回動可能に構成され、前記磁石によって前記開閉体が前記前側壁体に固定されることにより、前記筐体の内部空間が前記遮蔽する部材によって密閉される、キー収納ケース。
【請求項2】
前記第1壁体及び前記第2壁体の少なくともいずれか1つは、前記前側壁体から前記後側壁体に向けて前記内部空間を拡げるように傾斜する第2傾斜面を含む、請求項1に記載のキー収納ケース。