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特開2023-68596ファブリック壁掛け及びファブリック壁掛け集合体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068596
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】ファブリック壁掛け及びファブリック壁掛け集合体
(51)【国際特許分類】
   A47G 1/16 20060101AFI20230510BHJP
   A47G 1/06 20060101ALI20230510BHJP
【FI】
A47G1/16 M
A47G1/06 E
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021179870
(22)【出願日】2021-11-02
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】521270878
【氏名又は名称】長田 知子
(74)【代理人】
【識別番号】100185144
【弁理士】
【氏名又は名称】木下 忠
(72)【発明者】
【氏名】長田 知子
【テーマコード(参考)】
3B111
【Fターム(参考)】
3B111BA03
3B111BC03
3B111BC05
3B111BD01
3B111CD01
3B111CE02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】意匠面のたるみが生じづらく、ファブリック主体で形成されているので軽く、取り扱いが用意であり、保管も便利であり、また従来のファブリックパネルと比較して全体がファブリック主体であるので軽量化が図られるファブリック壁掛け(ファブリックアート)を提供する。
【解決手段】本発明のファブリックで形成した表面部10及び裏面部が略平行に対向する本体部を有するファブリック壁掛け100は、前記表面部及び裏面部は平面視で略同形状であり、前記表面部の前記裏面部と対向する面と反対の面は少なくとも着色、模様、画像又は文字等により意匠性を有しており、前記表面部及び前記裏面部の間には前記表面部及び前記裏面部の外周形状と略同形状の保持部材が設けられており、前記保持部材により前記表面部及び前記裏面部の形状が保持されている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファブリックで形成した表面部及び裏面部が略平行に対向する本体部を有するファブリック壁掛けにおいて、
前記表面部及び裏面部は平面視で略同形状であり、
前記表面部の前記裏面部と対向する面と反対の面は少なくとも着色、模様、画像又は文字等により意匠性を有しており、
前記表面部と前記裏面部の間には前記表面部及び前記裏面部の外周形状と略同形状の保持部材が設けられており、
前記保持部材により前記表面部及び前記裏面部の平面形状が保持されている、
ことを特徴とするファブリック壁掛け。
【請求項2】
前記表面部及び前記裏面部はその外周部で互いに結合された袋部を形成しており、
前記保持部材は前記袋部の内部に配置されており、
前記保持部材は金属ワイヤーで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のファブリック壁掛け。
【請求項3】
前記金属ワイヤーはその断面が平板状の金属ワイヤーであることを特徴とする請求項2に記載のファブリック壁掛け。
【請求項4】
前記保持部材は接着芯であることを特徴とする請求項1に記載のファブリック壁掛け。
【請求項5】
前記裏面部には壁に掛けるための接合部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載ファブリック壁掛け。
【請求項6】
前記裏面部に壁に掛けるための接合部が2以上形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のファブリック壁掛け。
【請求項7】
少なくとも3つ以上のファブリック壁掛けを備えたファブリック壁掛け集合体であって、各ファブリック壁掛けはそれぞれ請求項1乃至6のいずれかに記載のファブリック壁掛けであり、各ファブリック壁掛けの表面部のデザインは互いに1以上の共通する概念を共有することを特徴とするファブリック壁掛け集合体。




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファブリックを用いたアートな壁掛け、ファブリック壁掛け(ファブリックアート)に関する。
【背景技術】
【0002】
ファブリックとは主に生地や織物といった布(布製品)のことを意味する。インテリアの世界では生地や織物の総称から少し広い意味で用いられることが多く、カーテンやテーブルクロス、椅子やソファの張り布地、クッション、ベッドカバーなど、布を使ったものを全般に意味する(非特許文献1)。
北欧では家具の素材やインテリア雑貨としてだけでなく、ファブリックそのものを絵画のようにかざる習慣が普及している。これはファブリックパネルとよばれており、長い冬を家で過ごすために、より快適な室内環境を実現するアイテムとして発展した。(非特許文献2)。
【0003】
非特許文献3は一般的なファブリックパネルの作り方を説明するWebサイトである。木製パネルにファブリック(布)を貼り付けることで作成するのが一般的である。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Weblio辞書、https://www.weblio.jp/content/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF
【非特許文献2】国内最大級家具サイトタブルームGlossary家具用語集「ファブリック」と、(URL) https://tabroom.jp/contents/words/hu/fabric/
【非特許文献3】https://www.rakuten.ne.jp/gold/cortina/feature/14.html
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3183871号
【特許文献2】実用新案登録第3208943号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ファブリック(布地)を用いた壁掛け(ファブリック壁掛け)としてファブリックパネルが知られている。従来のファブリックパネルは木製のパネルにファブリックを貼り付けているため引っ張りの張力が持続せず、時間が経つと伸びてたるみが生じる問題があった。意匠面にたるみが生じると観賞価値が下がってしまう。また、パネルが木製であると重くて落ちたり倒れたりすると危険がある。木の板ではなく木の枠にファブリックを貼り付ける場合はさらに意匠面のたるみが問題になる。またファブリックパネルの剛性を確保するために一定の厚さが必要になるため嵩張るという課題がある(特許文献1,2)。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のファブリックで形成した表面部及び裏面部が略平行に対向する本体部を有するファブリック壁掛けは、前記表面部及び裏面部は平面視で略同形状であり、前記表面部の前記裏面部と対向する面と反対の面は少なくとも着色、模様、画像又は文字等により意匠性を有しており、前記表面部及び前記裏面部の間には前記表面部及び前記裏面部の外周形状と略同形状の保持部材が設けられており、前記保持部材により前記表面部及び前記裏面部の形状が保持されている。
【発明の効果】
【0008】
本件発明のファブリック壁掛けは上記のとおりの構成のため、意匠面のたるみが生じづらく、ファブリック主体で形成されているので軽いので取り扱いが用意であり、壁から落ちても安心である。またファブリック壁掛け重ねても嵩張らないので保管も便利である。また従来のファブリックパネルと比較して全体がファブリック主体であるので軽量化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1a】ファブリック壁掛けの表面の例
図1b】ファブリック壁掛けの裏面の例
図2】ファブリック壁掛けの製造方法
図3a】金属ワイヤーの例
図3b】ジョイント部材
図3c】ジョイント部材と金属ワイヤー(1)
図3d】ジョイント部材と金属ワイヤー(2)
図4】円環状の保持部材
図5】保持部材(金属ワイヤー)の断面図
図6a】ボタン穴と壁との関係
図6b】接合部の例(ループ)
図6c】接合部の例(紐)
図7】保持部材として接着芯を用いた実施例
図8a】ファブリック壁掛け集合体の例
図8b】ファブリック壁掛け集合体の例
図8c】ファブリック壁掛け集合体の例
図8d】ファブリック壁掛け集合体の例
図8e】ファブリック壁掛け集合体の例
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施の形態の説明は、次の項目に沿って行う。
<実施例1>保持部材としてワイヤーを用いた実施例
(1)概要
(2)製造方法
(3)実施例のバリエーション&細部の説明
<実施例2>保持部材として接着芯を用いた実施例
<実施例3>実施例1,2を組み合わせたファブリックアート
【0011】
<実施例1>
(1)
本発明のファブリック壁掛けの実施例の1つを図1a、図1bに示す。
図1aは平面視でファブリック壁掛け100の表面部10が示されている。図1bはファブリック壁掛けの裏面部20が示されている。表面部及び裏面部が略平行に対向しており本体部を形成している。表面部の裏面部と対向する面と反対の面(すなわちファブリック壁掛けの見える側の面)は、少なくとも着色、模様、画像又は文字等により意匠性を有している。図1aでは表面部の左側に花びらが描かれており中心から右側にかけて大小さまざまな形状の丸状の円が描かれている。その上に文字と鳥のイラストが描かれている。
図1bはファブリック壁掛けの裏面部が示されている。表面部及び裏面部は平面視で略同形状である。図1a、図1bでは円形状のファブリック(布地)であり互いに重なるように対向している。
【0012】
表面部と裏面部の間には表面部及び裏面部の外周形状と略同形状の保持部材が設けられており、保持部材により表面部及び裏面部の平面形状が保持されている。追って詳述するが図1a、図1aの実施例では保持部材として金属ワイヤーが用いられている。金属ワイヤーは外周が円環状となっている表面部及び裏面部と略同一の形状となるように円環状に形成されている。
【0013】
図1a、図1bのファブリック壁掛けは表面部及び裏面部がその外周部で互いに結合しており袋部を形成している。保持部材(金属ワイヤー)は袋部の内部に(内周に沿って)配置されている。
【0014】
裏面部には壁に掛けるための接合部15としてボタン穴が形成されている。接合部(ボタン穴等)は1つでも構わないが複数でも構わない。
【0015】
(2)製造方法
図2に本実施例の製造手順を示す。
・表面部と裏面部(裏生地)のファブリック(生地)を用意する。裏生地には壁に掛けるためのボタン穴(接合部)を予め設けておく。
・表面部と裏面部の裏同士を重ねて外周に沿って縫い合わせる。その際、金属ワイヤーを挿入するために一部分は金属ワイヤー挿入部として開けておく。
・表面部及び裏面部の外周に沿って配置できる長さの金属ワイヤーを挿入する。
・金属ワイヤーの端部同士をジョイント部材で結合する。
・ワイヤー挿入部を手縫いで閉じる。
【0016】
この実施例では金属ワイヤーとして図3aのようなその断面が略長方形となる平板状の金属ワイヤーを採用している。金属ワイヤーの両端部を図3b、図3cのジョイント部材に差し込むことで金属ワイヤーを円環状に形成することができる。図3dでは金属ワイヤーの両端部がジョイント部材を介して結合している。
【0017】
(3)実施例のバリエーション&細部の説明
<形状>
図1a、図1bの実施例では円形のファブリック壁掛けの例を示した。円形のファブリック壁掛けは円形であるために回転させて壁に掛けてもあまり違和感がない。特にその表面のデザインを上下があまり関係ないものにすることで種々回転させて楽しむことができる。
もっとも本発明の実施例としては特に円形に限らずさまざまな形状を採用することができる。三角形、正三角形、四角形、正方形、五角形、正五角形など、N角形(Nは3以上)、正N角形(Nは3以上)、円形又は楕円形状など様々な形状を採用することができる。
【0018】
<大きさ>
大きさは特に限定されないが、壁掛けであるという用途を鑑みると、直径、上下幅又は左右幅は10cm以上100cm以下であることが好ましい。ここで上下幅又は左右幅とはファブリック壁掛けを壁に掛けた際の上下方法の最大の幅、左右方向の最大の幅である。
【0019】
<保持部材>
本発明の保持部材である金属ワイヤーは表面部及び裏面部の平面形状が保持できるものであればどのようなものでも構わない。金属ワイヤーの外周の大きさが袋部(表面部と裏面部が外周で貼り合わされた袋)の内周と概ね同じ大きさになるように形成することで表面部及び裏面部の平面形状が保持され表面部の意匠面のたるみを抑制することができる。またファブリックが多少は伸縮することを見越して金属ワイヤーの外周の大きさを袋部の内周より若干大きめにしてもよい。金属ワイヤーにより袋部を広げる方向のテンションが働き表面部の意匠面のたるみを抑制することができる。
【0020】
また、金属ワイヤーは図3aのようなその断面が略長方形の平板状の金属ワイヤーが好適である。図4のように金属ワイヤーの平坦部(※金属ワイヤー延伸方向の断面図で幅が長い方の面)が対向するように円環状にすることで金属ワイヤーの円環形状としての剛性が強くなり本発明のファブリック壁掛けの形状の保持が強固なものとなる。
図5に本発明における金属ワイヤーの幅と厚さの関係を示す。また平板状の金属ワイヤーのバリエーションを示す。断面が必ずしも略長方形でない形状の幅は、その形状の断面積/厚さと定義する。
金属ワイヤーの幅や厚さの最適値はファブリック壁掛けの大きさに応じてその形状を保持できるように適宜選択される。例えば、幅は3mm以上10mm以下程度であり、厚さは3mm以上8mm以下程度である。
【0021】
金属ワイヤーの素材はステンレス、鉄、銅、アルミ、合金などを採用できるがこれに限られない。
また、そもそも保持部材は金属ワイヤーに限られないプラスチックなどの樹脂ワイヤー、プラスチックワイヤーなどでも構わない。
【0022】
<接合部>
本発明の接合部は壁に掛けることができるものであればどのようなものでも構わない。これまで示したようなボタン穴であれば図6aのように壁に設けたフック、ピン、押しピンなどに手軽に掛けることができる。また、図6bのようなループを接合部としてもよい。また、図6cのようにその両端が裏面に接続している紐状のものでも構わない。また、両面テープや面ファスナーなども採用できる。
また、接合部は表面からみた場合にその存在が見えないように配置されていることが望ましい。ファブリック壁掛けのスッキリした見栄えを保持することができる。
また、接合部は複数(2以上)備えることができる。図1bではボタン穴が4つ形成されている。接合部を複数備えることでファブリック壁掛けを様々な向きに手軽に配置することが可能である。先に示したとおり特に円形や多角形など回転させて配置しても違和感がなに形状の際に有益である。
【0023】
<表面部のデザイン>
表面部の表面のデザインは少なくとも着色、模様、画像又は文字等により意匠性を有している。例えば、イラスト、写真、版画なども採用できる。表面部の表面のデザインはユーザーが後から形成してもよい。
【0024】
<実施例2>
図7に保持部材として接着芯を用いた実施例のイラストを示す。
保持部材以外の構成は実施例1と同じである。表面部及び裏面部が略平行に対向しており本体部を形成している。表面部の裏面部と対向する面と反対の面(すなわちファブリック壁掛けの見える側の面)は、少なくとも着色、模様、画像又は文字等により意匠性を有している。表面部及び裏面部は平面視で略同形状である。図7では円形状のファブリック(布地)であり互いに重なるように対向している。
記表面部と裏面部の間には表面部及び裏面部と同形状の接着芯が設けられておりこの接着芯により表面部及び裏面部の平面形状が保持されている。
実施例1との構成上の違いは保持部材として金属ワイヤーを用いていないことである。また、必ずしも表面部と裏面部とで袋部を形成していなくてもよい。実施例2の裏面部には特に図示していないが実施例1と同様に壁に掛けるための接合部が備えられている。
【0025】
ここで、接着芯とは、接着剤がついた布や不織布を意味する。アイロン等で表地に接着させることで、表地に強度や厚みを与えて補強したり、型崩れを防いだりすることができる。本実施例では、接着芯を表面部と裏面部の間に挟むことで表面部と裏面部の強度を確保し、シワやたるみを抑制することができる。
本発明では公知の接着芯を採用することができる。接着芯の厚さはファブリック壁掛けの大きさや必要とされる剛性に応じて適宜選択される。例えば2mm~10mm程度であるがこれに限られない。
【0026】
<実施例3>
これまで紹介してきたファブリック壁掛けを3つ以上備えたファブリック壁掛け集合体を図8a~図8eに示す。
各ファブリック壁掛けの表面部のデザインは互いに1以上の共通する概念を共有するしていることが望ましい。そうするとファブリック壁掛け集合体全体としてデザインに統一感を持たすことができより意匠性が向上する。
【0027】
図8aは6個のファブリック壁掛けから構成されるファブリック壁掛け集合体である。ファブリック壁掛けの表面部のデザインは水(AQUA)に関するデザインで統一されている。例えば水をイメージする水色を基調としたデザインや水鳥、海など水をイメージするイラストが各ファブリック壁掛けの表面部に施されている。図8aに記載の各ファブリック壁掛けの表面部のデザインはそれぞれ「水」という概念を共有している。
図8bのファブリック壁掛けの表面部のデザインは緑(GREEN)に関するデザインで統一されている。そうすると、図8bに記載の各ファブリック壁掛けの表面部のデザインはそれぞれ「緑」という概念を共有している。
図8cのファブリック壁掛けの表面部のデザインは特定の色(※図8cはベイジュ色)に関するデザインで統一されている。そうすると、図8cに記載の各ファブリック壁掛けの表面部のデザインはそれぞれ「ベイジュ色」という概念を共有している。もちろんベイジュ色に限らず何らかの特定の色でも構わない。色は一色に特定されず特定の2色、特定の3色で彩られたデザインでも構わない。

図8dのファブリック壁掛けの表面部のデザインは同じ動物(※図8dは龍虎)に関するデザインで統一されている。そうすると、図8dに記載の各ファブリック壁掛けの表面部のデザインはそれぞれ「龍虎」という概念を共有している。もちろん「龍虎」に限らず何らかの特定の動物でも構わない。また動物に限られず昆虫や植物などでも構わない。また1種類の動物・昆虫・植物に限らず図8dの「龍」と「虎」のように2種でも3種以上でも構わない。
図8eのファブリック壁掛けの表面部のデザインは同じ作家のデザインで統一されている。そうすると、図8eに記載の各ファブリック壁掛けの表面部のデザインはそれぞれ同じ作家のデザインという概念を共有している。
各ファブリック壁掛けの表面部のデザインで共通する概念の例は上述したもの(例:緑、特定の色、動物、作家)に限らず様々なデザインを採用することができる。例えば、風景、建物、都市、写真、メッセージ、コピーライト、おもちゃ、キャラクターなど種々のデザインが共通の概念の候補となりえる。
【0028】
ファブリック壁掛け集合体を構成する各ファブリック壁掛けはその大きさや形状は互いに異なっていても構わない。実際、図8a~図8bの各ファブリック壁掛けはその大きさが互いに異なっている。
【0029】
実施例3のファブリック壁掛け集合体全体は複数のファブリック壁掛けを用いるので各ファブリック壁掛けは円形状であるとさらに好適である。複数のファブリック壁掛けを壁に配置する際、互いが円形状であるとその配置場所や向きの制約が他の形状と比較して少なくなるので各ファブリック壁掛けの配置のバリエーションが増え壁掛け集合体としての意匠性が向上する。例えば、長方形の3つのファブリックパネルを壁に配置する場合は、3つを何らかの対称性があるように配置しないと違和感が生じる。例えば3つを横一列又は縦一列に並べるか3つが二等辺三角形の頂点になるように配置するであろう。一方、円形の場合はどのような位置関係に配置しても位置関係において一定の対称性を奏するので違和感が生じづらい。そのため本実施例のファブリック壁掛け集合体全体では各ファブリック壁掛けの形状が円形であるとさらに望ましい。





図1a
図1b
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図7
図8a
図8b
図8c
図8d
図8e