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特開2023-68615高いLED活用度を提供する装置、及びそれを含む照明機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068615
(43)【公開日】2023-05-17
(54)【発明の名称】高いLED活用度を提供する装置、及びそれを含む照明機器
(51)【国際特許分類】
   H05B 45/30 20200101AFI20230510BHJP
   H01L 33/00 20100101ALI20230510BHJP
【FI】
H05B45/30
H01L33/00 J
【審査請求】有
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022109003
(22)【出願日】2022-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0148957
(32)【優先日】2021-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】520051230
【氏名又は名称】ウェラング・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲黄▼ 鐘泰
【テーマコード(参考)】
3K273
5F241
【Fターム(参考)】
3K273AA01
3K273AA02
3K273AA09
3K273BA24
3K273CA02
3K273CA12
3K273FA27
3K273FA30
3K273GA02
3K273GA12
3K273GA24
5F241AA03
5F241BB02
5F241BB12
5F241BB22
5F241BB42
5F241BC03
5F241BC07
5F241BC09
5F241BC16
5F241BC23
5F241BC33
5F241BC42
5F241BC46
5F241BC47
(57)【要約】
【課題】高いLED活用度を提供する装置、及びそれを含む照明機器を提供する。
【解決手段】複数のLED(light emitting diode)を含むLEDアレイ、交流電圧から整流された入力電圧をLEDアレイに供給するように構成された整流器、LEDアレイからLED駆動電流を引き出すように構成されたLEDドライバ、及び複数のLEDのうち少なくとも1つの第1LEDを通過する第1電流を感知し、第1電流に基づき、複数のLEDのうち少なくとも1つの第2LEDに第2電流を供給するように構成された電流分配器を含む装置である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLED(light emitting diode)を含むLEDアレイと、
交流電圧から整流された入力電圧を、前記LEDアレイに供給するように構成された整流器と、
前記LEDアレイから、LED駆動電流を引き出すように構成されたLEDドライバと、
前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第1LEDを通過する第1電流を感知し、前記第1電流に基づき、前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第2LEDに、第2電流を供給するように構成された電流分配器と、を含み、
前記第1電流及び前記第2電流は、前記LED駆動電流に含まれることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記LEDドライバは、
前記少なくとも1つの第1LED、及び前記少なくとも1つの第2LEDを含む第1LEDグループから、前記LED駆動電流を引き出すように構成された電流源と、
前記少なくとも1つの第1LEDと、前記電流源との間に連結された第1スイッチと、
前記少なくとも1つの第2LEDと、前記電流源との間に連結された第2スイッチと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記入力電圧が第1閾値以上であり、第2閾値未満である場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、ターンオンされ、
前記入力電圧が前記第2閾値以上であり、第3閾値未満である場合、前記第1スイッチは、ターンオフされ、前記第2スイッチは、ターンオンされること特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1LEDと、前記第1スイッチとが連結された第1ノードに連結されたアノード、及び前記電流分配器から、前記第2電流が出力される第2ノードに連結されたカソードを有する第1ダイオードをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記電流分配器は、前記第1ダイオードのアノードの電圧が、カソードの電圧より高い場合、前記第2電流の供給を遮断するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記電流分配器は、前記第1電流に基づき、第3電流を、前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第3LEDに供給するように構成され、
前記LEDドライバは、前記少なくとも1つの第3LEDと、前記電流源との間に連結された第3スイッチをさらに含み、
前記少なくとも1つの第2LEDと、前記第2スイッチとが連結された第3ノードに連結されたアノード、及び前記電流分配器から、前記第3電流が出力される第4ノードに連結されたカソードを有する第2ダイオードをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記電流分配器は、前記少なくとも1つの第2LEDを通過する電流を感知し、前記少なくとも1つの第2LEDを通過する前記電流に基づき、第3電流を、前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第3LEDに供給するように構成され、
前記LEDドライバは、前記少なくとも1つの第3LEDと、前記電流源との間に連結された第3スイッチをさらに含み、
前記少なくとも1つの第2LEDと、前記第2スイッチとが連結された第3ノードに連結されたアノード、及び前記電流分配器から、前記第3電流が出力される第4ノードに連結されたカソードを有する第2ダイオードをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記LEDアレイは、少なくとも1つのLEDをそれぞれ含む複数のLEDグループを含み、
前記第1LEDグループは、前記複数のLEDグループのうち、前記入力電圧が印加されるノードから最も遠く離隔されたことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記電流分配器は、前記第1電流に比例する前記第2電流を生成するように構成された電流ミラーを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
交流電圧から整流された入力電圧を、複数のLED(light emitting diode)を含むLEDアレイに供給する段階と、
前記LEDアレイからLED駆動電流を引き出す段階と、
前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第1LED、及び少なくとも1つの第2LEDを含む第1LEDグループにおいて、前記LED駆動電流を分配する段階と、を含み、
前記LED駆動電流を分配する段階は、
前記少なくとも1つの第1LEDを通過する第1電流を感知する段階と、
前記第1電流に基づき、前記少なくとも1つの第2LEDに第2電流を供給する段階と、を含み、
前記第1電流及び前記第2電流は、前記LED駆動電流に含まれることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記LED駆動電流を引き出す段階は、
前記入力電圧が第1閾値以上であり、第2閾値未満である場合、電流源を、前記少なくとも1つの第1LEDと、前記少なくとも1つの第2LEDとに連結する段階と、
前記入力電圧が前記第2閾値以上であり、第3閾値未満である場合、前記電流源を、前記少なくとも1つの第1LEDから断線させ、前記少なくとも1つの第2LEDに連結する段階を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1LEDグループは、少なくとも1つの第3LEDをさらに含み、
前記LED駆動電流を分配する段階は、前記第1電流に基づき、前記少なくとも1つの第3LEDに、第3電流を供給する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1LEDグループは、少なくとも1つの第3LEDをさらに含み、
前記LED駆動電流を分配する段階は、
前記少なくとも1つの第2LEDを通過する電流を感知する段階と、
前記少なくとも1つの第2LEDを通過する前記電流に基づき、前記少なくとも1つの第3LEDに、第3電流を供給する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED(light emitting diode)に係り、詳細には、高いLED活用度を提供する装置、及びそれを含む照明機器に関する。
【背景技術】
【0002】
発光素子の一例として、発光ダイオード(LED:light emitting diode)は、良好な電力消耗及び小サイズにより、多様なアプリケーションに使用されている。通過する電流の大きさにより、LEDから放出される光の強度が左右され、交流(AC)電圧を電源にする照明機器は、交流電圧からLEDに、適切な電流を提供するための構成要素を含むものでもある。それにより、交流電源からLEDに効率的に電流を提供することが要求されうる。また、環境によって異なるように供給される交流電圧の大きさにもかかわらず、該照明機器は、高い効率を維持しながらも、光を安定して放出することが要求されうる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする課題は、多様な環境において、高い効率を提供する装置、及びそれを含む照明機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述のような目的を達成するために、本開示の技術的思想の一態様による装置は、複数のLED(light emitting diode)を含むLEDアレイ、交流電圧から整流された入力電圧をLEDアレイに供給するように構成された整流器、LEDアレイからLED駆動電流を引き出すように構成されたLEDドライバ、及び複数のLEDのうち少なくとも1つの第1LEDを通過する第1電流を感知し、第1電流に基づき、複数のLEDのうち少なくとも1つの第2LEDに第2電流を供給するように構成された電流分配器を含むものでもある。
【0005】
本開示の例示的実施形態により、LEDドライバは、少なくとも1つの第1LED、及び少なくとも1つの第2LEDを含む第1LEDグループから、LED駆動電流を引き出すように構成された電流源、少なくとも1つの第1LEDと電流源との間に連結された第1スイッチ、及び少なくとも1つの第2LEDと電流源との間に連結された第2スイッチを含むものでもある。
【0006】
本開示の例示的実施形態により、入力電圧が第1閾値以上であり、第2閾値未満である場合、第1スイッチ及び第2スイッチは、ターンオンされ、該入力電圧が第2閾値以上であり、第3閾値未満である場合、第1スイッチは、ターンオフされ、第2スイッチは、ターンオンされうる。
【0007】
本開示の例示的実施形態により、装置は、少なくとも1つの第1LEDと、第1スイッチとが連結された第1ノードに連結されたアノード(anode)、及び電流分配器から第2電流が出力される第2ノードに連結されたカソード(cathode)を有する第1ダイオードをさらに含むものでもある。
【0008】
本開示の例示的実施形態により、電流分配器は、第1ダイオードのアノードの電圧がカソードの電圧より高い場合、第2電流の供給を遮断することができる。
【0009】
本開示の例示的実施形態により、電流分配器は、第1電流に基づき、第3電流を複数のLEDのうち少なくとも1つの第3LEDに供給することができ、LEDドライバは、少なくとも1つの第3LEDと電流源との間に連結された第3スイッチをさらに含むものでもあり、装置は、少なくとも1つの第2LEDと、第2スイッチとが連結された第3ノードに連結されたアノード、及び電流分配器から第3電流が出力される第4ノードに連結されたカソードを有する第2ダイオードをさらに含むものでもある。
【0010】
本開示の例示的実施形態により、電流分配器は、少なくとも1つの第2LEDを通過する電流を感知し、少なくとも1つの第2LEDを通過する電流に基づき、第3電流を複数のLEDのうち少なくとも1つの第3LEDに供給することができ、LEDドライバは、少なくとも1つの第3LEDと電流源との間に連結された第3スイッチをさらに含むものでもあり、装置は、少なくとも1つの第2LEDと、第2スイッチとが連結された第3ノードに連結されたアノード、及び電流分配器から第3電流が出力される第4ノードに連結されたカソードを有する第2ダイオードをさらに含むものでもある。
【0011】
本開示の例示的実施形態により、LEDアレイは、少なくとも1つのLEDをそれぞれ含む複数のLEDグループを含むものでもあり、第1LEDグループは、複数のLEDグループのうち、入力電圧が印加されるノードから最も遠く離隔されうる。
【0012】
本開示の例示的実施形態により、電流分配器は、第1電流に比例する第2電流を生成するように構成された電流ミラーを含むものでもある。
【0013】
本開示の技術的思想の一態様による方法は、交流電圧から整流された入力電圧を、複数のLEDを含むLEDアレイに供給する段階と、LEDアレイからLED駆動電流を引き出す段階と、複数のLEDのうち少なくとも1つの第1LED、及び少なくとも1つの第2LEDを含む第1LEDグループにおいて、LED駆動電流を分配する段階と、を含むものでもあり、該LED駆動電流を分配する段階は、少なくとも1つの第1LEDを通過する第1電流を感知する段階と、第1電流に基づき、少なくとも1つの第2LEDに第2電流を供給する段階と、を含むものでもある。
【0014】
本開示の例示的実施形態により、LED駆動電流を引き出す段階は、入力電圧が第1閾値以上であり、第2閾値未満である場合、電流源を、少なくとも1つの第1LED、及び少なくとも1つの第2LEDに連結する段階と、入力電圧が第2閾値以上であり、第3閾値未満である場合、電流源を、少なくとも1つの第1LEDから断線させ、少なくとも1つの第2LEDに連結する段階と、を含むものでもある。
【0015】
本開示の例示的実施形態により、第1LEDグループは、少なくとも1つの第3LEDをさらに含むものでもあり、LED駆動電流を分配する段階は、第1電流に基づき、少なくとも1つの第3LEDに第3電流を供給する段階をさらに含むものでもある。
【0016】
本開示の例示的実施形態により、第1LEDグループは、少なくとも1つの第3LEDをさらに含むものでもあり、LED駆動電流を分配する段階は、少なくとも1つの第2LEDを通過する電流を感知する段階と、少なくとも1つの第2LEDを通過する電流に基づき、少なくとも1つの第3LEDに第3電流を供給する段階と、をさらに含むものでもある。
【発明の効果】
【0017】
本開示の例示的実施形態による装置及び照明機器によれば、交流電圧のピークが変動したにしても、照明機器に含まれた全てのLEDらが駆動され、それにより、高いLED活用度が達成されうる。
【0018】
また、本開示の例示的実施形態による装置及び照明機器によれば、高いLED活用度により、照明機器において、高い光効率が達成されうる。
【0019】
本開示の例示的実施形態で得ることができる効果は、以上で言及した効果に制限されるものではなく、言及されていない他の効果は、以下の記載から、本開示の例示的実施形態が属する技術分野において当業者に明確に導き出されて理解されるであろう。すなわち、本開示の例示的実施形態を実施することによる意図されていない効果も、本開示の例示的実施形態から、当技術分野の当業者によって導き出されるのである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本開示の例示的実施形態による照明機器を示すブロック図である。
図2】本開示の例示的実施形態による照明機器を示す回路図である。
図3】本開示の例示的実施形態による照明機器の動作例示を示すタイミング図である。
図4】本開示の例示的実施形態による照明機器を示す回路図である。
図5】本開示の例示的実施形態による照明機器の動作例示を示すタイミング図である。
図6】本開示の例示的実施形態による照明機器を示す回路図である。
図7】本開示の例示的実施形態による照明機器の動作を示すタイミング図である。
図8】本開示の例示的実施形態による照明機器を示す回路図である。
図9】本開示の例示的実施形態による照明機器の動作を示すタイミング図である。
図10A】本開示の例示的実施形態による電流分配器の例示を示す回路図である。
図10B】本開示の例示的実施形態による電流分配器の例示を示す回路図である。
図10C】本開示の例示的実施形態による電流分配器の例示を示す回路図である。
図10D】本開示の例示的実施形態による電流分配器の例示を示す回路図である。
図10E】本開示の例示的実施形態による電流分配器の例示を示す回路図である。
図11】本開示の例示的実施形態による照明機器を示すブロック図である。
図12】本開示の例示的実施形態による照明機器の動作を示すタイミング図である。
図13】本開示の例示的実施形態による電流分配器を示す回路図である。
図14A】本開示の例示的実施形態による照明機器の例示を示すブロック図である。
図14B】本開示の例示的実施形態による照明機器の例示を示すブロック図である。
図15】本開示の例示的実施形態によるLED駆動方法を示すフローチャートである。
図16A】本開示の例示的実施形態によるLED駆動方法の例示を示すフローチャートである。
図16B】本開示の例示的実施形態によるLED駆動方法の例示を示すフローチャートである。
図17】本開示の例示的実施形態によるLED駆動方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。本発明の実施例は、当業界において当業者に、本発明について、さらに完全に説明するために提供されるものである。本発明は、多様な変更を加えることができ、さまざまな形態を有しうるが、特定実施形態を図面に例示し、詳細に説明する。しかしながら、それらは、本発明を特定の開示形態について限定するものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物ないし代替物を含むと理解されなければならない。各図面を説明しながら、類似した参照符号を、類似した構成要素について使用する。添付された図面において、構造物の寸法は、本発明の明確性を期するために、実際より拡大されていたり縮小されていたりして図示されてもいる。
【0022】
本出願で使用した用語は、単に特定実施例について説明するために使用されたものであり、本発明を限定する意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」というような用語は、明細書上に記載された特徴、数、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれらの組み合わせが存在するということを指定ものであり、1またはそれ以上の他の特徴、数、段階、動作、構成要素、部分品、またはそれの組み合わせの存在または付加の可能性を事前に排除するものではないと理解されなければならない。
【0023】
取り立てて定義されない限り、技術的であったり、科学的であったりする用語を含み、ここで使用される全ての用語は、本発明が属する技術分野で当業者により、一般的に理解されるところと同一の意味を有する。一般的に使用される事前に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有すると解釈されなければならず、本出願において明白に定義されない限り、理想的であったり、過度に形式的であったりするな意味に解釈されるものではない。
【0024】
図1は、本開示の例示的実施形態による照明機器10を示すブロック図である。具体的には、図1のブロック図は、照明機器10に電力を提供する交流電圧源を照明機器10と共に図示する。照明機器10は、交流電圧VACから提供された電力に基づき、光を放出することができる。一部実施形態において、照明機器10は、非制限的な例示として、室内照明、室外照明、携帯照明、車両照明などのためのランプにも含まれる。一部実施形態において、照明機器10は、独立して流通される単位として、ランプから除去可能な構造を有することもできる。
【0025】
図1を参照すれば、照明機器10は、整流器11、LED(light emitting diode)アレイ12、LEDドライバ13及び電流分配器14を含むものでもある。一部実施形態において、照明機器10に含まれた2以上の構成要素が、1つの半導体パッケージにも含まれる。例えば、整流器11、LEDドライバ13及び電流分配器14は、少なくとも1つの半導体パッケージにも含まれる。一部実施形態において、照明機器10は、印刷回路基板(PCB:printed circuit board)を含むものでもあり、少なくとも1つの半導体パッケージが印刷回路基板に実装されうる。
【0026】
整流器11は、正弦波のような交流電圧VACを整流することにより、入力電圧VINを生成することができる。例えば、整流器11は、交流電圧VACを全波(full-wave)整流することにより、入力電圧VINを生成することができ、入力電圧VINをLEDアレイ12に提供することができる。本明細書において整流器11は、全波整流器であると仮定することができるが、本開示の例示的実施形態は、それに制限されない点が留意される。
【0027】
LEDアレイ12は、少なくとも1つのLEDを含むものでもある。例えば、LEDアレイ12は、単一LED、または直列連結された2以上のLEDによって構成された少なくとも1つのLEDストリングを含むものでもある。LEDアレイ12は、一部実施形態において、実質的に同一色温度を有する複数のLEDを含み、一部実施形態において、2以上の異なる色温度をそれぞれ有する複数のLEDを含むものでもある。LEDアレイ12に含まれたLEDグループそれぞれは、LED駆動電流IDRVを受信することができ、自体を通過する電流の大きさによって決定された強度で光を放出することができる。
【0028】
LEDドライバ13は、LEDアレイ12から、LED駆動電流IDRVを引き出す(drain)ことができる。例えば、図1に図示されているように、LEDドライバ13は、LEDアレイ12から、第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4を引き出すことができる。図面を参照して後述されるように、LEDドライバ13は、入力電圧VINの大きさにより、第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4のうち一つを、LEDアレイ12から引き出すことができ、それにより、LED駆動電流IDRVは、ゼロ(zero)、または第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4のうち一つに対応しうる。
【0029】
電流分配器14は、LEDアレイ12に含まれたLEDに、LED駆動電流IDRV電流を分配することができる。例えば、電流分配器14は、LEDアレイ12に含まれたLEDグループのうち、LEDドライバ13により、第4LED駆動電流IDRV4が引き出されるLEDグループ(例えば、第4LEDグループG4(図4))に含まれるLEDに、第4LED駆動電流IDRV4を分配することができる。そのために、図1に図示されているように、第1 駆動電流IDRV1ないし第3LED駆動電流IDRV3それぞれが、1つのノードを介し、LEDアレイ12から引き出されるところと異なるように、第4LED駆動電流IDRV4は、複数のノードを介し、LEDアレイ12から引き出され、電流分配器14により、複数のノードそれぞれを介して引き出される電流が決定されうる。図4及び図5を参照して後述されるように、電流分配器14は、LEDグループに含まれた全てのLEDが光を放出するように、第4LED駆動電流IDRV4を分配することができる。それにより、交流電圧VACのピークが変動するにしても、LEDアレイ12の全てのLEDが光を放出するのに使用され、照明機器10の光効率が上昇されうる。
【0030】
一部実施形態において、電流分配器14は、LEDドライバ13に独立して具現されうる。例えば、LEDドライバ13は、半導体パッケージに含まれ、電流分配器14は、別途の半導体パッケージ、または2以上の半導体パッケージに具現され、印刷回路基板上に、LEDドライバ13の半導体パッケージと共に実装されうる。それにより、電流分配器14は、LEDアレイ12及びLEDドライバ13を含む照明機器10に容易に追加されたり除去されたりし、照明機器10の多様な要件(例えば、電力効率、コスト、体積など)により、電流分配器14を選択的に含むものでもある。結果として、多様な種類の照明機器の生産が容易に可能となる。
【0031】
図2は、本開示の例示的実施形態による照明機器20を示す回路図であり、図3は、本開示の例示的実施形態による照明機器20の動作例示を示すタイミング図である。具体的には、図2の回路図は、図1の電流分配器14が省略された照明機器20を示す。
【0032】
図2を参照すれば、照明機器20は、LEDアレイ22及びLEDドライバ23を含むものでもあり、図1を参照して説明されたように、整流器(図示せず)をさらに含むものでもある。LEDアレイ22は、入力電圧VINを受信することができ、相互直列連結された第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4を含むものでもある。LEDドライバ23は、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4にそれぞれ対応する4個のノードN21ないしN24を介し、LEDアレイ22と連結され、LED駆動電流IDRVを引き出すことができる。そのために、LEDドライバ23は、4個のノードN21ないしN24にそれぞれ連結された第1電流源CS1ないし第4電流源CS4を含むものでもあり、第1電流源CS1ないし第4電流源CS4は、イネーブル状態において、第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4をそれぞれ生成することができる。一部実施形態において、第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4は、順次に増大するか、あるいは同じ大きさを有しうる(IDRV1≦IDRV2≦IDRV3≦IDRV4)。
【0033】
第1電流源CS1ないし第4電流源CS4は、4個のノードN21ないしN24の電圧により、相互排他的にそれぞれイネーブルされうる。例えば、入力電圧VINが増大することにより、第1電流源CS1ないし第4電流源CS4が順次にイネーブルされ、他の電流源がイネーブルされれば、既存にイネーブルされていた電流源は、ディセーブルされうる。一部実施形態において、LEDドライバ23は、前述されたところにより、第1電流源CS1ないし第4電流源CS4を制御する制御回路を含むものでもある。
【0034】
以下において、4個のLEDグループを含むLEDアレイ、及び4個の電流源を含むLEDドライバが主に説明されるが、本開示の例示的実施形態は、それに制限されるものではないという点が留意される。例えば、LEDアレイ22は、図2に図示されたところと異なる個数のLEDグループを含むものでもあり、LEDドライバ23は、図2に図示されたところと異なる個数の電流源を含むものでもある。また、一部実施形態において、LEDグループは、図2に図示されたところと異なる個数の相互直列連結されたLEDを含むものでもある。本明細書の図面に図示された1つのLEDは、1つのLEDだけではなく、相互に直列連結されたり並列連結されたりする2以上のLEDに対応しうる。
【0035】
図3を参照すれば、第1ピークPK1を有する入力電圧VINがLEDアレイ22に提供されうる。多様な要因により、照明機器20に供給される交流電圧VACの大きさ(例えば、ピーク)が変動し、それにより、LEDアレイ22に提供される入力電圧VINの大きさも変動しうる。時間t11ないし時間t12の区間、及び時間t15ないし時間t16の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第1電流源CS1だけがイネーブルされうる。それにより、LED駆動電流IDRVは、第1LED駆動電流IDRV1と一致し、図3に図示されているように、第1LEDグループG1が光を放出することができる。時間t12ないし時間t13の区間、及び時間t14ないし時間t15の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1及び第2LEDグループG2にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第2電流源CS2だけがイネーブルされうる。それにより、LED駆動電流IDRVは、第2LED駆動電流IDRV2と一致し、図3に図示されているように、第1LEDグループG1及び第2LEDグループG2が光を放出することができる。時間t13ないしt14の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第3電流源C3だけがイネーブルされうる。LED駆動電流IDRVは、第3LED駆動電流IDRV3と一致し、それにより、図3に図示されているように、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3が光を放出することができる。
【0036】
図3に図示されているように、入力電圧VINが、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4にかかるLED電圧VLEDまで上昇することができない場合、第4LEDグループG4に含まれるLEDは、光を放出しないのである。それにより、LEDアレイ22に含まれた一部LEDだけが光を放出することができ、照明機器20から放出される光の強度及びLED活用度が低減されてしまう。結果として、照明機器20の光効率が低下されてしまう。以下において、図4及び図5を参照して後述されるように、図1の電流分配器14は、時間t13ないしt14の区間に含まれる区間内において、第4LEDグループG4に含まれたLEDに、LED駆動電流IDRVを分配することができ、それにより、LEDアレイ22に含まれた全てのLEDが光を放出するのに使用されうる。
【0037】
図4は、本開示の例示的実施形態による照明機器40を示す回路図であり、図5は、本開示の例示的実施形態による照明機器40の動作例示を示すタイミング図である。具体的には、図4の回路図は、電流分配器44を含む照明機器40を示す。以下において、図4及び図5に係わる説明において、図2及び図3を参照して説明された内容と重複する内容は、省略される。
【0038】
図4を参照すれば、照明機器40は、LEDアレイ42、LEDドライバ43、電流分配器44、第1ダイオードD1及び第2ダイオードD2を含むものでもあり、図1を参照して説明されたように、整流器(図示せず)をさらに含むものでもある。LEDアレイ42は、入力電圧VINを受信することができ、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4を含むものでもある。LEDドライバ43は、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3にそれぞれ対応する3個のノードN41ないしN43にそれぞれ連結された第1電流源CS1ないし第3電流源CS3を含むものでもあり、複数のノードを介し、第4LEDグループG4と連結された第4電流源CS4を含むものでもある。第1電流源CS1ないし第4電流源CS4は、イネーブル状態において、第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4をそれぞれ生成することができる。一部実施形態において、第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4は、順次に増大するか、あるいは同じ大きさを有しうる(IDRV1≦IDRV2≦IDRV3≦IDRV4)。
【0039】
LEDドライバ43は、第4LEDグループG4に含まれた第1LED L1ないし第4LED L4にそれぞれ対応する第1スイッチSW1ないし第4スイッチSW4を含むものでもある。図4に図示されているように、第1スイッチSW1ないし第4スイッチSW4は、オン状態において、第1電流IL1ないし第4電流IL4をそれぞれ通過させることができる。図5を参照して後述されるように、第1スイッチSW1ないし第4スイッチSW4は、第1電流源CS1ないし第4電流源CS4と類似して、入力電圧VINの大きさにより、順次にオンになったりオフになったりもする。
【0040】
電流分配器44は、第4LEDグループG4に含まれたLEDにも連結される。例えば、図4に図示されているように、電流分配器44は、第1LED L1ないし第4LED L4にも連結される。電流分配器44は、第2LED L2を通過する第2LED電流IL2を感知することができ、感知された第2LED電流IL2に基づき、第3LED電流IL3及び第4LED電流IL4を、第3LED L3及び第4LED L4にそれぞれ供給することができる。それにより、入力電圧VINが第4LEDグループG4の第3LED L3及び第4LED L4にかかるLED電圧VLEDまで上昇しないとしても、第3LED L3及び第4LED L4が光を放出することができる。
【0041】
一部実施形態において、図4に図示されたところと異なるように、電流分配器44の第1端子T1は、第3LEDグループG3にも連結され、電流分配器44は、第1LED L1に第1LED電流IL1を供給することができる。その場合、電流分配器44は、第1LED電流IL1を感知することができ、第1LED電流IL1に基づき、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4を供給することができる。また、一部実施形態において、図4に図示されたところと異なるように、電流分配器44の第1端子T1は、第2LED L2にも連結される。その場合、電流分配器44は、第3LED電流IL3を感知することができ、第3LED電流IL3に基づき、第4LED電流IL4を供給することができる。
【0042】
図5を参照すれば、第2ピークPK2を有する入力電圧VINが、LEDアレイ42に提供されうる。図5に図示されているように、入力電圧VINは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3、及び第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第3LED L3にかかるLED電圧VLEDを超えることができるが、第4LED L4にかかるLED電圧VLEDほど上昇しないのである。それにもかかわらず、第4LED L4は、第2LED L2及び第3LED L3と共に光を放出することができる。
【0043】
時間t21ないし時間t22の区間、及び時間t31ないし時間t32の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第1電流源CS1だけがイネーブルされうる。それにより、LED駆動電流IDRVは、第1LED駆動電流IDRV1と一致し、図3に図示されているように、第1LEDグループG1が光を放出することができる。時間t22ないし時間t23の区間、及び時間t30ないし時間t31の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1及び第2LEDグループG2にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第2電流源CS2だけがイネーブルされうる。それにより、LED駆動電流IDRVは、第2LED駆動電流IDRV2と一致し、図3に図示されているように、第1LEDグループG1及び第2LEDグループG2が光を放出することができる。時間t23ないしt24の区間、及び時間t29ないしt30の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第3電流源C3だけがイネーブルされうる。LED駆動電流IDRVは、第3LED駆動電流IDRV3と一致し、それにより、図3に図示されているように、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3が光を放出することができる。
【0044】
時間t24ないしt25の区間、及び時間t28ないしt29の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3、及び第4LEDグループG4の第1LED L1にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第4電流源C4だけがイネーブルされうる。図5に図示されているように、ターンオンされた第1スイッチSW1により、第4LED駆動電流IDRV4と一致するLED駆動電流IDRVは、第1LED L1及び第1スイッチSW1を通過することができ、図4の第1LED電流IL1が第4LED駆動電流IDRV4と一致することができる。
【0045】
時間t25ないしt26の区間、及び時間t27ないしt28の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3、及び第4LEDグループG4の第1LED L1及び第2LED L2にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第4電流源C4だけがイネーブルされうる。図5に図示されているように、第1スイッチSW1は、ターンオフされ、第2スイッチSW2ないし第4スイッチSW4は、ターンオン状態を維持することができる。それにより、第4LED駆動電流IDRV4と一致するLED駆動電流IDRVは、第1LED L1を通過することができ、第2LED L2ないし第4LED L4に分散されて流れることができる。すなわち、第4LED駆動電流IDRV4は、第1LED電流IL1と一致し、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4の和と一致しうる。それにより、第2電流IL2ないし第4電流IL4が、第2LED L2ないし第4LED L4にそれぞれ流れ、第2LED L2ないし第4LED L4は、光を放出することができる。
【0046】
時間t26ないしt27の区間において、入力電圧VINは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3、及び第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第3LED L3にかかるLED電圧VLEDよりも高く、第4電流源C4だけがイネーブルされうる。図5に図示されているように、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2は、ターンオフされ、第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4は、ターンオン状態を維持することができる。それにより、第4LED駆動電流IDRV4と一致するLED駆動電流IDRVは、第1LED L1及び第2LED L2を順次に通過することができ、第3LED L3及び第4LED L4に分散されて流れることができる。すなわち、第4LED駆動電流IDRV4は、第1LED電流IL1及び第2LED電流IL2とそれぞれ一致し、第3LED電流IL3及び第4LED電流IL4の和と一致しうる。それにより、第3LED電流IL3及び第4LED電流IL4が、第3LED L3及び第4LED L4にそれぞれ流れることができ、第3LED L3及び第4LED L4は、光を放出することができる。以下において、図面を参照し、図5のように、第2LED L2ないし第4LED L4に電流を分配する電流分配器44の例示が説明される。しかしながら、本開示の例示的実施形態は、それに制限されるものではなく、例えば、図10Aないし図10Eを参照して後述される回路によって分配される電流の大きさは、多様に組み合わされうる点が留意される。
【0047】
図6は、本開示の例示的実施形態による照明機器60を示す回路図であり、図7は、本開示の例示的実施形態による照明機器60の動作を示すタイミング図である。
【0048】
図6を参照すれば、照明機器60は、LEDドライバ63、電流分配器64、第4LEDグループG4、第1ダイオードD1及び第2ダイオードD2を含むものでもある。第4LEDグループG4は、第1LED L1ないし第4LED L4を含むものでもある。
【0049】
LEDドライバ63は、第4電流源CS4、及び第1トランジスタM61ないし第4トランジスタM64を含むものでもある。第4電流源CS4は、図4の第4電流源CS4に対応し、第1トランジスタM61ないし第4トランジスタM64は、図4の第1スイッチSW1ないし第4スイッチSW4にそれぞれ対応しうる。図6に図示されているように、第1電圧V1ないし第4電圧V4が、第1トランジスタM61ないし第4トランジスタM64のゲートにそれぞれ印加されうる。図5を参照して説明されたように、第1トランジスタM61ないし第4トランジスタM64が動作するように、第1電圧V1ないし第4電圧V4は、順次に増加する大きさを有しうる(V1<V2<V3<V4)。図4を参照して説明されたように、LEDドライバ63は、さらなる電流源をさらに含むものでもある。図6に図示されたLEDドライバ63は、一例であり、一部実施形態において、LEDドライバ63は、例えば、図6に図示されたところと異なる構造(LEDドライバ83(図8))を有しうる。
【0050】
電流分配器64は、第1端子T1、第1電流源CS61及び第2電流源CS62を含むものでもある。第1電流源CS61及び第2電流源CS62は、電流制御(current controlled)電流源でもある。例えば、図6に図示されているように、第2LED L2を通過する第2LED電流IL2、すなわち、第1電流Iを感知することにより、感知電圧VSENが生成され、第1電流源CS61及び第2電流源CS62は、感知電圧VSENの大きさに対応する第2電流I及び第3電流Iを供給することができる。以下において、第1電流源CS61及び第2電流源CS62は、第1電流Iと同一大きさの第2電流I及び第3電流Iをそれぞれ供給すると仮定されるが、本開示の例示的実施形態は、それに制限されるものではないという点が留意される。
【0051】
図7を参照すれば、入力電圧VINが漸進的に上昇しうる。時間t41において、入力電圧VINが第1閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第1閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM61ないし第4トランジスタM64がターンオン状態であるか、あるいは入力電圧VINの大きさにより、第1LED L1だけがオンになりうるので、第4LED駆動電流IDRV4と一致する第1LED電流IL1が第1LED L1を通過することができる。
【0052】
時間t42において、入力電圧VINが第2閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第2閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1及び第2LED L2のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM61がターンオフされ、第2トランジスタM62ないし第4トランジスタM64がターンオン状態を維持することができる。第4LED駆動電流IDRV4と一致する第1LED電流IL1が、第1端子T1を介して電流分配器64に流入され、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4の和が、第1LED電流IL1と一致しうる。第1電流源CS61及び第2電流源CS62は、第1電流Iと同一大きさの第2電流I及び第3電流Iをそれぞれ供給することができ、それにより、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4それぞれは、第4LED駆動電流IDRV4の1/3に対応しうる。
【0053】
時間t43において、入力電圧VINが第3閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第3閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第3LED L3のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM61及び第2トランジスタM62がターンオフされ、第3トランジスタM63及び第4トランジスタM64がターンオン状態を維持することができる。第3LED電流IL3は、第2LED電流IL2(すなわち、第1電流I)と、第1電流源CS61が供給する第2電流Iとの和に対応し、それにより、第3LED電流IL3は、第4LED駆動電流IDRV4の2/3に対応しうる。
【0054】
時間t44において、入力電圧VINが第4閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第4閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第4LED L4のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM61ないし第3トランジスタM63がターンオフされ、第4トランジスタM64がターンオンされうる。第4LED電流IL4は、第3LED電流IL3と、第2電流源CS62が供給する第3電流Iとの和に対応し、それにより、第4LED電流IL4は、第4LED駆動電流IDRV4の大きさに対応しうる。結果として、時間t41後、第1LED L1ないし第4LED L4のいずれにも電流が流れることができ、第1LED L1ないし第4LED L4が光を放出することができる。
【0055】
図8は、本開示の例示的実施形態による照明機器80を示す回路図であり、図9は、本開示の例示的実施形態による照明機器80の動作を示すタイミング図である。
【0056】
図8を参照すれば、照明機器80は、LEDドライバ83、電流分配器84、第4LEDグループG4、第1ダイオードD1及び第2ダイオードD2を含むものでもある。第4LEDグループG4は、第1LED L1ないし第4LED L4を含むものでもある。
【0057】
LEDドライバ83は、増幅器A8、第1トランジスタM81ないし第4トランジスタM84、ダイオードD81ないしD83、及び抵抗R8を含むものでもある。増幅器A8は、基準電圧VREFが印加される非反転入力、及び抵抗R8に連結された反転入力を含むものでもあり、バイアス電圧VBIASを第1トランジスタM81ないし第4トランジスタM84のゲートに提供することができる。それにより、「VREF/R8」に対応する大きさの第4LED駆動電流IDRV4を、第4LEDグループG4から引き出す第4電流源CS4が形成されうる。また、ダイオードD81ないしD83により、第1トランジスタM81ないし第4トランジスタM84に、増大する大きさのドレイン・ソース電圧が印加され、それにより、第1トランジスタM81ないし第4トランジスタM84は、図4の第1スイッチSW1ないし第4スイッチSW4にそれぞれ対応しうる。図4を参照して説明されたように、LEDドライバ83は、さらなる電流源をさらに含むものでもある。図8に図示されたLEDドライバ83は、一例であり、一部実施形態において、LEDドライバ83は、例えば、図8に図示されたところと異なる構造(LEDドライバ63(図6))を有しうる。
【0058】
電流分配器84は、第1端子T1、第1電流源CS81及び第2電流源CS82を含むものでもある。第1電流源CS81及び第2電流源CS82は、電流制御電流源でもある。例えば、図8に図示されているように、第2LED L2を通過する第2LED電流IL2を感知することにより、第1感知電圧VSEN1が生成され、第1電流源CS81は、第1感知電圧VSEN1の大きさに対応する第2電流Iを供給することができる。また、第3LED L3を通過する第3LED電流IL3を感知することにより、第2感知電圧VSEN2が生成され、第2電流源CS82は、第2感知電圧VSEN2の大きさに対応する第3電流Iを供給することができる。
【0059】
図9を参照すれば、入力電圧VINが漸進的に上昇しうる。時間t51において、入力電圧VINが第1閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第1閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM81ないし第4トランジスタM84がターンオンされうるが、入力電圧VINが第1閾値THRと第2閾値THRとの間にあるので、第2トランジスタM82ないし第4トランジスタM84は、電流を通過させないのである。それにより、第4LED駆動電流IDRV4と一致する第1LED電流IL1が第1LED L1を通過することができる。
【0060】
時間t52において、入力電圧VINが第2閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第2閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1及び第2LED L2のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM81がターンオフされ、第2トランジスタM82ないし第4トランジスタM84がターンオンされうる。第4LED駆動電流IDRV4と一致する第1LED電流IL1が、第1端子T1を介して電流分配器84に流入され、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4の和が、第1LED電流IL1と一致しうる。第1電流源CS81は、第1電流Iと同一大きさの第2電流Iを供給することができ、第2電流源CS82は、第3LED電流IL3と同一大きさの第3電流Iを供給することができ、それにより、第2LED電流IL2は、第4LED駆動電流IDRV4の1/2に対応し、第3LED電流IL3及び第4LED電流IL4のそれぞれは、第4LED駆動電流IDRV4の1/4に対応しうる。
【0061】
時間t53において、入力電圧VINが第3閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第3閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第3LED L3のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM81及び第2トランジスタM82がターンオフされ、第3トランジスタM83及び第4トランジスタM84がターンオンされうる。第3LED電流IL3は、第2LED電流IL2と、第1電流源CS81が供給する第2電流Iとの和に対応し、第4LED電流IL4の大きさは、第3LED電流IL3の大きさに対応し、第3LED電流IL3と第4LED電流IL4との和は、第4LED駆動電流IDRV4に対応しうる。それにより、第2LED電流IL2は、第4LED駆動電流IDRV4の1/2に対応し、第3LED電流IL3及び第4LED電流IL4、また第4LED駆動電流IDRV4の1/2にそれぞれ対応しうる。
【0062】
時間t54において、入力電圧VINが第4閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第4閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第4LED L4のLED電圧とに対応しうる。第1トランジスタM81ないし第3トランジスタM83がターンオフされ、第4トランジスタM84がターンオンされうる。第4LED電流IL4は、第4LED駆動電流IDRV4に対応し、第2LED電流IL2及び第3LED電流IL3は、第4LED電流IL4の1/2に対応しうる。結果として、時間t52以後、第1LED L1ないし第4LED L4のいずれにも電流が流れることができ、第1LED L1ないし第4LED L4が光を放出することができる。
【0063】
図10Aないし図10Eは、本開示の例示的実施形態による電流分配器の例示を示す回路図である。具体的には、図10Aないし図10Eは、感知電流ISENを感知し、感知電流ISENに基づき、出力電流IOUTを生成する、電流分配器に含まれる回路の例示を示す。
【0064】
図10Aないし図10Dを参照すれば、一部実施形態において、該電流分配器は、電流ミラーを含むものでもある。図10Aを参照すれば、回路10aは、接合型(bipolar junction)トランジスタによって具現された電流ミラーを含むものでもある。第2トランジスタQ2を通過する出力電流IOUTは、第1トランジスタQ1を通過する感知電流ISENにも比例する。図10Bを参照すれば、回路10bは、第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2だけではなく、第1抵抗R1及び第2抵抗R2を含むものでもある。第1抵抗R1及び第2抵抗R2により、第1トランジスタQ1と第2トランジスタQ2との不整合(mismatch)による影響が低減され、感知電流ISENと出力電流IOUTとの比率が調節されうる。図10Cを参照すれば、回路10cは、電界効果(field effect)トランジスタによって具現された電流ミラーを含むものでもある。第2トランジスタM2を通過する出力電流IOUTは、第1トランジスタM1を通過する感知電流ISENにも比例する。図10Dを参照すれば、回路10dは、第1トランジスタM1及び第2トランジスタM2だけではなく、第1抵抗R1及び第2抵抗R2を含むものでもある。第1抵抗R1及び第2抵抗R2により、第1トランジスタM1と第2トランジスタM2との不整合による影響が低減され、感知電流ISENと出力電流IOUTとの比率が調節されうる。
【0065】
図10Eを参照すれば、一部実施形態において、該電流分配器は、増幅器を含むものでもある。図10Eを参照すれば、回路10eは、増幅器A10、第1トランジスタQ1、第1抵抗R1及び第2抵抗R2を含むものでもある。それにより、増幅器A10の非反転入力及び反転入力に、感知電流ISENに依存する電圧が形成され、感知電流ISENに依存する大きさを有する出力電流IOUTが生成されうる。一部実施形態において、図13を参照して後述されるように、回路10eの第1トランジスタQ1は、電界効果トランジスタ(例えば、PFET)で代替されうる。
【0066】
一部実施形態において、電流分配器は、図10Aないし図10Eに図示された回路それぞれに類似した方式でもって追加される回路を含むものでもある。例えば、図6の電流分配器64は、図10Aの回路10aにおいて、第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2のベースに連結されたベース、及び第1トランジスタQ1及び第2トランジスタQ2のエミッタに連結されたエミッタを有する第3トランジスタを追加することによっても具現される。それにより、第1電流Iが感知電流ISENに対応し、第2電流I及び第3電流Iが第2トランジスタQ2、及び追加されたトランジスタがそれぞれ出力する出力電流にそれぞれ対応しうる。また、図6の電流分配器64は、図10Eの回路10eにおいて、第1トランジスタQ1のエミッタ及びベースにそれぞれ連結されたエミッタ及びベースを有する第3トランジスタを追加することによっても具現される。それにより、第1電流Iが感知電流ISENに対応し、第2電流I及び第3電流Iが第1トランジスタQ1、及び追加されたトランジスタがそれぞれ出力する出力電流にそれぞれ対応しうる。
【0067】
図11は、本開示の例示的実施形態による照明機器110を示すブロック図であり、図12は、本開示の例示的実施形態による照明機器110の動作を示すタイミング図である。
【0068】
図11を参照すれば、照明機器110は、LEDドライバ113、電流分配器114、第4LEDグループG4、第1ダイオードD1及び第2ダイオードD2を含むものでもある。LEDドライバ113は、第4電流源CS4、及び第1スイッチSW1ないし第4スイッチSW4を含むものでもある。図4の電流分配器44と比較するとき、図11の電流分配器114は、第1ダイオードD1及び第2ダイオードD2のアノード(anode)とも連結される。入力電圧VINがLEDを駆動するのに十分に大きいサイズを有する場合、電流分配器114の少なくとも一部がディセーブルされ、それにより、電流分配器114による電力消費が低減され、該LEDに、さらに高い電流が提供されうる。そのために、電流分配器114は、第1ダイオードD1の両端電圧、及び第2ダイオードD2の両端電圧をそれぞれ感知することができ、アノードの電圧がカソード(cathode)の電圧より高い場合、電流分配器114の少なくとも一部がディセーブルされうる。
【0069】
図12を参照すれば、入力電圧VINが漸進的に上昇しうる。時間t61において、入力電圧VINが第1閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第1閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1のLED電圧とに対応しうる。第1スイッチSW1ないし第4スイッチSW4がターンオンされうるが、入力電圧VINが第1閾値THRと第2閾値THRとの間にあるので、第2スイッチSW2ないし第4スイッチSW4は、電流を通過させないのである。それにより、第4LED駆動電流IDRV4と一致する第1LED電流IL1が第1LED L1を通過することができる。
【0070】
時間t62において、入力電圧VINが第2閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第2閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1及び第2LED L2のLED電圧とに対応しうる。第1スイッチSW1がターンオフされ、第2スイッチSW2ないし第4スイッチSW4がターンオンされうる。第4LED駆動電流IDRV4と一致する第1LED電流IL1が、第1端子T1を介して電流分配器114に流入され、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4の和が、第1LED電流IL1と一致しうる。それにより、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4それぞれは、第4LED駆動電流IDRV4の1/3に対応しうる。
【0071】
時間t63において、入力電圧VINが第3閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第3閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第3LED L3のLED電圧とに対応しうる。第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2がターンオフされ、第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4がターンオンされうる。第2LED電流IL2は、第1ダイオードD1を通過し、第3LED電流IL3の一部を構成することができ、第1ダイオードD1のアノード電圧が、カソード電圧よりも高い。それにより、電流分配器114は、第2LED電流IL2に基づき、例えば、電流を供給する構成要素(第1電流源CS61(図6)または第1電流源CS81(図8))をディセーブルさせ、それにより、第2LED電流IL2及び第3LED電流IL3が一致しうる。結果として、図12に図示されているように、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4それぞれは、第4LED駆動電流IDRV4の1/2に対応しうる。
【0072】
時間t64において、入力電圧VINが第4閾値THRと交差しうる。一部実施形態において、第4閾値THRは、第1LEDグループG1ないし第3LEDグループG3のLED電圧と、第4LEDグループG4の第1LED L1ないし第4LED L4のLED電圧とに対応しうる。第1スイッチSW1ないし第3スイッチSW3がターンオフされ、第4スイッチSW4がターンオンされうる。第3LED電流IL3は、第2ダイオードD2を通過し、第4LED電流IL4の一部を構成することができ、第2ダイオードD2のアノード電圧が、カソード電圧よりも高い。それにより、電流分配器114は、第3LED電流IL3に基づき、例えば、電流を供給する構成要素(第2電流源CS62(図6)または第2電流源CS82(図8))をディセーブルさせ、それにより、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4が一致しうる。結果として、図12に図示されているように、第2LED電流IL2ないし第4LED電流IL4のそれぞれは、第4LED駆動電流IDRV4に対応しうる。図7及び図9の例示と比較するとき、図12の例示において、時間t62以後において、第2LED L2ないし第4LED L4により大きいサイズの電流が通過することができ、それにより、さらに強い強度の光が放出されうる。
【0073】
図13は、本開示の例示的実施形態による電流分配器130を示す回路図である。具体的には、図13の回路図は、図11及び図12を参照して説明されたように、ダイオードの両端電圧を感知することにより、電流分配器130の一部をディセーブルさせる電流分配器130を示す。
【0074】
図13を参照すれば、電流分配器130は、第1端子T131ないし第5端子T135、増幅器A13、比較器C13、第1トランジスタM131、第2トランジスタM132、第1抵抗R131及び第2抵抗R132を含むものでもある。一部実施形態において、第1抵抗R131及び/または第2抵抗R132は、電流分配器130の外部にもある。
【0075】
比較器C13は、ダイオードDの両端電圧を受信することができる。ダイオードDのアノード電圧がカソード電圧より低い場合、比較器C13は、ハイレベルの出力信号を生成することができる。該ハイレベルの出力信号に応答し、第2トランジスタM132は、ターンオフされ、増幅器A13、第1トランジスタM131、第1抵抗R131及び第2抵抗R132は、図10Eを参照して説明されたように、感知電流ISENに依存する出力電流IOUTを生成することができる。他方、ダイオードDのアノード電圧がカソード電圧より高い場合、比較器C13は、ローレベルの出力信号を生成することができる。該ローレベルの出力信号に応答し、第2トランジスタM132は、ターンオンされ、第1トランジスタM131のソース及びゲートを電気的に連結することができる。それにより、第1トランジスタM131がターンオフされ、第1出力電圧IOUTの供給が遮断されうる。図10Aないし図10Eを参照して説明されたように、電流分配器が多数の電流を分配する場合、図13の構造が反復されうるという点は、理解されるであろう。
【0076】
図14A及び図14Bは、本開示の例示的実施形態による照明機器の例示を示すブロック図である。一部実施形態において、照明機器140aは、複数の電流分配器を含むものでもあり、複数の電流分配器は、多様に組み合わされうる。
【0077】
図14Aを参照すれば、照明機器140aは、第1電流分配器141aないし第4電流分配器144a、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4、ダイオードD、及びLEDドライバ145aを含むものでもある。第1電流分配器141aないし第4電流分配器144aは、4個の半導体パッケージにそれぞれ含まれ、第1電流分配器141aないし第4電流分配器144aのうち2以上の電流分配器が、1つの半導体パッケージにも含まれる。一部実施形態において、第1電流分配器141aないし第4電流分配器144aは、同一構造を有しうる。
【0078】
図14Aに図示されているように、第1電流分配器141aないし第4電流分配器144aは、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4にそれぞれ対応しうる。図面を参照して説明されたように、第1電流分配器141aないし第4電流分配器144aのそれぞれは、自体のLEDグループに含まれたLEDそれぞれに電流を分配することができる。それにより、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4のLEDが光を放出する期間が延長されるだけではなく、入力電圧VINのピークの変動にもかかわらず、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4の全てのLEDが光を放出することができる。一部実施形態において、図11を参照して説明されたように、第1電流分配器141aないし第4電流分配器144aのそれぞれは、ダイオードDのアノードにも連結され、ダイオードの両端の電圧に基づき、少なくとも一部構成をディセーブルさせうる。
【0079】
図14Bを参照すれば、照明機器140bは、第1電流分配器141bないし第3電流分配器143b、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4、第1ダイオードD1ないし第3ダイオードD3、及びLEDドライバ145bを含むものでもある。第1電流分配器141bないし第3電流分配器143bは、3個の半導体パッケージにそれぞれ含まれ、第1電流分配器141bないし第3電流分配器143bのうち2以上の電流分配器が、1つの半導体パッケージにも含まれる。一部実施形態において、第1電流分配器141bないし第3電流分配器143bは、同一構造を有しうる。
【0080】
図14Bに図示されているように、第1電流分配器141bないし第3電流分配器143bは、カスケード方式によっても連結される。例えば、第1電流分配器141bは、LED駆動電流IDRVを受信することができ、第1LEDグループG1に、第1LEDグループ電流IG1を供給することができ、第1LEDグループ電流IG1を感知し、第1出力電流IOUT1を、第2電流分配器142bに供給することができる。第2電流分配器142bは、第1出力電流IOUT1及び第1ダイオードD1を通過した電流を受信することができ、第2LEDグループG2に、第2LEDグループ電流IG2を供給することができ、第2LEDグループ電流IG2を感知し、第2出力電流IOUT2を、第3電流分配器143bに供給することができる。第3電流分配器143bは、第2出力電流IOUT2及び第2ダイオードD2を通過した電流を受信することができ、第3LEDグループG3に、第3LEDグループ電流IG3を供給することができ、第3LEDグループ電流IG3を感知し、第3出力電流IOUT3を、第4LEDグループG4に供給することができる。第4LEDグループG4は、第3出力電流IOUT3及び第3ダイオードD3を通過した電流を受信することができる。それにより、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4が光を放出する期間が延長されるだけではなく、入力電圧VINのピークの変動にもかかわらず、第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4がいずれも光を放出することができる。
【0081】
図11を参照して説明されたように、第1電流分配器141bは、第1ダイオードD1の両端間の電圧を感知することができ、感知された電圧に基づき、一部構成をディセーブルさせうる。また、第2電流分配器142bは、第2ダイオードD2の両端間の電圧を感知することができ、感知された電圧に基づき、一部構成をディセーブルさせうる。また、第3電流分配器143bは、第3ダイオードD3の両端間の電圧を感知することができ、感知された電圧に基づき、一部構成をディセーブルさせる。
【0082】
図15は、本開示の例示的実施形態によるLED駆動方法を示すフローチャートである。図15に図示されているように、LED駆動方法は、複数の段階(S20、S40、S60)を含むものでもあり、段階S40及び段階S60は、相互並列的にも遂行される。一部実施形態において、図15の方法は、図4のLEDドライバ43及び電流分配器44によって遂行され、以下において、図15は、図4を参照して説明される。
【0083】
図15を参照すれば、段階S20において、交流電圧VACから整流された入力電圧VINがLEDアレイ42にも供給される。例えば、図1の整流器11は、交流電圧VACを全波整流することができ、全波整流された入力電圧VINがLEDアレイ42にも供給される。
【0084】
段階S40において、第4LEDグループG4において、LED駆動電流IDRVを分配することができる。図4に図示されているように、第4LEDグループG4は、LEDアレイ42に含まれたLEDグループのうち、入力電圧VINが印加されるノードから最も遠く離隔されうる。入力電圧VINのピークが変動さされたとしても、第4LEDグループG4に含まれた第1LED L1ないし第4LED L4が光を放出するように、電流分配器44は、第1LED L1ないし第4LED L4に電流を分配することができる。段階S40の例示が、図16A及び図16Bを参照して後述される。
【0085】
段階S60において、LEDアレイ42から、LED駆動電流IDRVが引き出されうる。例えば、LEDドライバ43は、LEDアレイ42に含まれた第1LEDグループG1ないし第4LEDグループG4にそれぞれ対応する第1電流源CS1ないし第4電流源CS4を含むものでもあり、第1電流源CS1ないし第4電流源CS4は、異なる区間においてLEDアレイ42から、第1駆動電流IDRV1ないし第4LED駆動電流IDRV4をそれぞれ引き出すことができる。第4電流源CS4は、第4LEDグループG4から、第4LED駆動電流IDRV4を引き出すことができ、それにより、段階S40において電流分配器44は、第4LED駆動電流IDRV4を、第4LEDグループG4に含まれた第1LED L1ないし第4LED L4に分配することができる。段階S60の例示は、図17を参照して後述される。
【0086】
図16A及び図16Bは、本開示の例示的実施形態によるLED駆動方法の例示を示すフローチャートである。具体的には、図16A及び図16Bのフローチャートは、図15の段階S40の例示をそれぞれ示す。図15を参照して説明されたように、図16Aの段階S40a、及び図16Bの段階S40bにおいて、第4LEDグループにおいて、LED駆動電流が分配されうる。一部実施形態において、図16Aの段階S40aは、図6の電流分配器64によって遂行され、図16Bの段階S40bは、図8の電流分配器84によって遂行されうる。以下において、図16A及び図16Bは、図6及び図8を参照して説明される。
【0087】
図16Aを参照すれば、段階S40aは、複数の段階(S41ないしS43)を含むものでもある。段階S41において、第2LED L2を通過する第1電流Iが感知されうる。例えば、図6の電流分配器64は、第1電流Iを感知することにより、感知電圧VSENを生成することができる。
【0088】
段階S42において、第1LED電流ILに基づき、第3LED L3に、第2電流Iが供給されうる。例えば、電流分配器64は、第1電流源CS61を含むものでもあり、第1電流源CS61は、段階S41で生成された感知電圧VSENに依存する第2電流Iを、第3LED L3に供給することができる。
【0089】
段階S43において、第1電流Iに基づき、第4LED L4に、第3電流I3が供給されうる。例えば、電流分配器64は、第2電流源CS62を含むものでもあり、第2電流源CS62は、段階S41で生成された感知電圧VSENに依存する第3電流Iを、第4LED L4に供給することができる。
【0090】
図16Bを参照すれば、段階S40bは、複数の段階(S44ないしS47)を含むものでもある。段階S44において、第2LED L2を通過する第1電流Iが感知されうる。例えば、図8の電流分配器84は、第1電流Iを感知することにより、第1感知電圧VSEN1を生成することができる。
【0091】
段階S45において、第1電流Iに基づき、第3LED L3に、第2電流I2が供給されうる。例えば、電流分配器84は、第1電流源CS81を含むものでもあり、第1電流源CS81は、段階S44で生成された第1感知電圧VSEN1に依存する第2電流Iを、第3LED L3に供給することができる。
【0092】
段階S46において、第3LED L3を通過する第3LED電流IL3を感知しうる。例えば、図8の電流分配器84は、第3LED電流IL3を感知することにより、第2感知電圧VSEN2を生成することができる。
【0093】
段階S47において、第3LED電流IL3に基づき、第4LED L4に、第3電流Iが供給されうる。例えば、電流分配器84は、第2電流源CS82を含むものでもあり、第2電流源CS82は、段階S46で生成された第2感知電圧VSEN2に依存する第3電流Iを、第4LED L4に供給することができる。
【0094】
図17は、本開示の例示的実施形態によるLED駆動方法を示すフローチャートである。具体的には、図17は、図15の段階S60の例示を示す。図15を参照して説明されたように、図17の段階S60’において、LEDアレイから、LED駆動電流が引き出されうる。図17に図示されているように、段階S60’は、複数の段階(S61ないしS66)を含むものでもある。一部実施形態において、段階S60’は、図4のLEDドライバ43によって遂行され、以下において、図17は、図4を参照して説明される。
【0095】
図17を参照すれば、段階S61において、入力電圧VINが、第2閾値THR以上であり、第3閾値THR未満であるか否かということが判定されうる。図17に図示されているように、入力電圧VINが、第2閾値THR以上であり、第3閾値THR未満である場合、段階S62において、第4電流源CS4が、第2LED L2ないし第4LED L4にも連結される。例えば、第1スイッチSW1がターンオフされ、第2スイッチSW2ないし第4スイッチSW4がターンオンされうる。
【0096】
入力電圧VINが、第2閾値THR未満であり、第3閾値THR以上である場合、段階S63において、入力電圧VINが第3閾値THR以上であり、第4閾値THR未満であるか否かということが判定されうる。図17に図示されているように、入力電圧VINが第3閾値THR以上であり、第4閾値THR未満である場合、段階S64において、第4電流源CS4が、第2LED L2から断線され、第3LED L3及び第4LED L4にも連結される。例えば、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2がターンオフされ、第3スイッチSW3及び第4スイッチSW4がターンオンされうる。
【0097】
入力電圧VINが、第3閾値THR未満であり、第4閾値THR以上である場合、段階S65において、入力電圧VINが、第4閾値THR以上であるか否かということが判定されうる。図17に図示されているように、入力電圧VINが、第4閾値THR以上である場合、段階S66において、第4電流源CS4が、第2LED L2及び第3LED L3から断線され、第4LED L4にも連結される。
【0098】
以上のように、図面と明細書とにより、例示的な実施形態が開示された。本明細書において、特定用語を使用し、本実施形態について説明されたが、それらは、単に本開示の技術的思想について説明するための目的に使用されたものであり、意味を限定したり、特許請求の範囲に記載された本開示の範囲を制限したりするために使用されたものではない。従って、本技術分野の当業者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、本開示の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって定められるものである。
【符号の説明】
【0099】
10 照明機器
20 照明機器
40 照明機器
60 照明機器
80 照明機器
110 照明機器
140a 照明機器
140b 照明機器
11 整流器
12 整流器
22 整流器
42 LEDアレイ
13 LEDドライバ
23 LEDドライバ
43 LEDドライバ
63 LEDドライバ
83 LEDドライバ
113 LEDドライバ
145a LEDドライバ
145b LEDドライバ
14 LEDドライバ
44 LEDドライバ
64 LEDドライバ
84 LEDドライバ
114 LEDドライバ
130 電流分配器
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11
図12
図13
図14A
図14B
図15
図16A
図16B
図17
【手続補正書】
【提出日】2023-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のLED(light emitting diode)を含むLEDアレイと、
交流電圧から整流された入力電圧を、前記LEDアレイに供給するように構成された整流器と、
前記LEDアレイから、LED駆動電流を引き出すように構成されたLEDドライバと、
前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第1LEDに供給される第1電流を感知し、前記感知された第1電流に基づき、前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第2LEDに、第2電流を供給するように構成された電流分配器と、を含み、
前記第1電流及び前記第2電流は、前記LED駆動電流に含まれることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記LEDドライバは、
前記少なくとも1つの第1LED、及び前記少なくとも1つの第2LEDを含む第1LEDグループから、前記LED駆動電流を引き出すように構成された電流源と、
前記少なくとも1つの第1LEDと、前記電流源との間に連結された第1スイッチと、
前記少なくとも1つの第2LEDと、前記電流源との間に連結された第2スイッチと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記入力電圧が第1閾値以上であり、第2閾値未満である場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチは、ターンオンされ、
前記入力電圧が前記第2閾値以上であり、第3閾値未満である場合、前記第1スイッチは、ターンオフされ、前記第2スイッチは、ターンオンされること特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1LEDと、前記第1スイッチとが連結された第1ノードに連結されたアノード、及び前記電流分配器から、前記第2電流が出力される第2ノードに連結されたカソードを有する第1ダイオードをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記電流分配器は、前記第1ダイオードのアノードの電圧が、カソードの電圧より高い場合、前記第2電流の供給を遮断するように構成されたことを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記電流分配器は、前記感知された第1電流に基づき、第3電流を、前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第3LEDに供給するように構成され、
前記LEDドライバは、前記少なくとも1つの第3LEDと、前記電流源との間に連結された第3スイッチをさらに含み、
前記少なくとも1つの第2LEDと、前記第2スイッチとが連結された第3ノードに連結されたアノード、及び前記電流分配器から、前記第3電流が出力される第4ノードに連結されたカソードを有する第2ダイオードをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項7】
前記電流分配器は、前記少なくとも1つの第2LEDに供給される電流を感知し、前記少なくとも1つの第2LEDに供給される前記感知される電流に基づき、第3電流を、前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第3LEDに供給するように構成され、
前記LEDドライバは、前記少なくとも1つの第3LEDと、前記電流源との間に連結された第3スイッチをさらに含み、
前記少なくとも1つの第2LEDと、前記第2スイッチとが連結された第3ノードに連結されたアノード、及び前記電流分配器から、前記第3電流が出力される第4ノードに連結されたカソードを有する第2ダイオードをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項8】
前記LEDアレイは、少なくとも1つのLEDをそれぞれ含む複数のLEDグループを含み、
前記第1LEDグループは、前記複数のLEDグループのうち、前記入力電圧が印加されるノードから最も遠く離隔されたことを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項9】
前記電流分配器は、前記第1電流に比例する前記第2電流を生成するように構成された電流ミラーを含むことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
交流電圧から整流された入力電圧を、複数のLED(light emitting diode)を含むLEDアレイに供給する段階と、
前記LEDアレイからLED駆動電流を引き出す段階と、
前記複数のLEDのうち少なくとも1つの第1LED、及び少なくとも1つの第2LEDを含む第1LEDグループにおいて、前記LED駆動電流を分配する段階と、を含み、
前記LED駆動電流を分配する段階は、
前記少なくとも1つの第1LEDに供給される第1電流を感知する段階と、
前記感知された第1電流に基づき、前記少なくとも1つの第2LEDに第2電流を供給する段階と、を含み、
前記第1電流及び前記第2電流は、前記LED駆動電流に含まれることを特徴とする方法。
【請求項11】
前記LED駆動電流を引き出す段階は、
前記入力電圧が第1閾値以上であり、第2閾値未満である場合、電流源を、前記少なくとも1つの第1LEDと、前記少なくとも1つの第2LEDとに連結する段階と、
前記入力電圧が前記第2閾値以上であり、第3閾値未満である場合、前記電流源を、前記少なくとも1つの第1LEDから断線させ、前記少なくとも1つの第2LEDに連結する段階を含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1LEDグループは、少なくとも1つの第3LEDをさらに含み、
前記LED駆動電流を分配する段階は、前記感知された第1電流に基づき、前記少なくとも1つの第3LEDに、第3電流を供給する段階をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1LEDグループは、少なくとも1つの第3LEDをさらに含み、
前記LED駆動電流を分配する段階は、
前記少なくとも1つの第2LEDに供給される電流を感知する段階と、
前記少なくとも1つの第2LEDに供給される前記感知された電流に基づき、前記少なくとも1つの第3LEDに、第3電流を供給する段階と、をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の方法。