(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068757
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】コンテンツ提供方法及びそのシステム
(51)【国際特許分類】
G06T 13/40 20110101AFI20230511BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230511BHJP
【FI】
G06T13/40
G06Q30/06 340
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180054
(22)【出願日】2021-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】518129019
【氏名又は名称】株式会社コルク
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】進藤 江介
【テーマコード(参考)】
5B050
5L049
【Fターム(参考)】
5B050AA10
5B050BA08
5B050EA24
5B050EA27
5B050FA02
5B050FA05
5L049BB66
(57)【要約】 (修正有)
【課題】コンテンツの価値を失わないように利用者にアピールし、かつ、コンテンツの保護を図れる安全なコンテンツ提供方法、システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】コンピュータがコンテンツを提供するシステムのコンピュータは、第1の映像コンテンツを表示するための第1のデータと第2の映像コンテンツを表示するための第2のデータを格納するコンテンツ格納部1と、第1の映像コンテンツを第2の映像コンテンツの前面に配置し、この第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠されたサムネイル映像コンテンツ6をユーザに表示するサムネイル表示部及び第1のデータと第2のデータをセットでユーザに販売し、セットがユーザに購入された場合に、第1のデータと第2のデータをユーザの端末にダウンロードさせるか又はユーザが指定するシステムにインストールするコンテンツ提供部を含むコンテンツ処理部と、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータがコンテンツを提供する方法であり、
コンピュータが、第1の映像コンテンツを表示するための第1のデータと第2の映像コンテンツを表示するための第2のデータとを格納する工程と、
コンピュータが、前記第1の映像コンテンツを上記第2の映像コンテンツの前面に配置し、この第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツをユーザに表示する工程と、
コンピュータが、上記前記第1のデータと第2のデータをセットでユーザに販売する工程と、
コンピュータが、前記セットがユーザに購入された場合に、前記第1のデータと第2のデータをユーザの端末にダウンロード若しくはユーザが指定するシステムにインストールする工程と、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、
前記第1の映像コンテンツはアバターであり、
前記第2の映像コンテンツは上記アバターに関連する動画コンテンツである
ことを特徴とする方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
コンピュータが、前記合成映像コンテンツをユーザに表示する工程は、
3次元CADシステムにより構築される疑似3次元空間内で上記第1のデータ及び第2のデータを読み込む工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトを前記第2のデータによる立体オブジェクトを近接させて配置する工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトが前記第2のデータによる立体オブジェクトの一部を覆い隠す視点から、上記2つのオブジェクトを投影出力することで、第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツを出力する工程と
を有することを特徴とする方法。
【請求項4】
コンテンツを提供するシステムであり、
コンピュータが、第1の映像コンテンツを表示するための第1のデータと第2の映像コンテンツを表示するための第2のデータとを格納する手段と、
コンピュータが、前記第1の映像コンテンツを上記第2の映像コンテンツの前面に配置し、この第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツをユーザに表示する手段と、
コンピュータが、上記前記第1のデータと第2のデータをセットでユーザに販売する手段と、
コンピュータが、前記セットがユーザに購入された場合に、前記第1のデータと第2のデータをユーザの端末にダウンロード若しくはユーザが指定するシステムにインストールする手段と、
ことを特徴とするシステム。
【請求項5】
請求項4記載のシステムにおいて、
前記第1の映像コンテンツはアバターであり、
前記第2の映像コンテンツは上記アバターに関連する動画コンテンツである
ことを特徴とするシステム。
【請求項6】
請求項4記載のシステムにおいて、
コンピュータが、前記合成映像コンテンツをユーザに表示する手段は以下の工程:
3次元CADシステムにより構築される疑似3次元空間内で上記第1のデータ及び第2のデータを読み込む工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトを前記第2のデータによる立体オブジェクトを近接させて配置する工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトが前記第2のデータによる立体オブジェクトの一部を覆い隠す視点から、上記2つのオブジェクトを投影出力することで、第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツを出力する工程と
を実行するものであることを特徴とするシステム。
【請求項7】
コンピュータの記憶手段にインストールされ、以下の工程:
コンピュータが、第1の映像コンテンツを表示するための第1のデータと第2の映像コンテンツを表示するための第2のデータとを格納する工程と、
コンピュータが、前記第1の映像コンテンツを上記第2の映像コンテンツの前面に配置し、この第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツをユーザに表示する工程と、
コンピュータが、上記前記第1のデータと第2のデータをセットでユーザに販売する工程と、
コンピュータが、前記セットがユーザに購入された場合に、前記第1のデータと第2のデータをユーザの端末にダウンロード若しくはユーザが指定するシステムにインストールする工程と、
を実行することを特徴とするコンピュータソフトウエアプログラム。
【請求項8】
請求項7記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、
前記第1の映像コンテンツはアバターであり、
前記第2の映像コンテンツは上記アバターに関連する動画コンテンツである
ことを特徴とするコンピュータソフトウエアプログラム。
【請求項9】
請求項7記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、
コンピュータが、前記合成映像コンテンツをユーザに表示する工程は、
3次元CADシステムにより構築される疑似3次元空間内で上記第1のデータ及び第2のデータを読み込む工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトを前記第2のデータによる立体オブジェクトを近接させて配置する工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトが前記第2のデータによる立体オブジェクトの一部を覆い隠す視点から、上記2つのオブジェクトを投影出力することで、第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツを出力する工程と
を有することを特徴とするコンピュータソフトウエアプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ提供方法及びそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネット上の三次元仮想空間である「メタバース」が注目されている。
【0003】
ユーザーはメタバース内で、アバター(自分の分身)を操作して、ネットに繋がれたオンライン上で、他のユーザーと交流したり、敵を倒したり、アイテムを揃えたりするといった別世界での生活を楽しめる。
【0004】
このメタバ―スが注目されている理由は、ブロックチェーン技術との組み合せにより、このメタバ―ス内で使用されるデジタルデータに資産性を持たせ安全性や利便性を高めることができるからである。
【0005】
すなわち、ブロックチェーンを活用してメタバースを構築すると、メタバース内に資産を生み出すことが可能になる。すなわち、NFTの技術を利用し、アートやゲーム内のアイテムといった資産に作者や所有者の情報を追記することで、メタバ―ス内の資産に唯一性を持たせることができるのである。
【0006】
このことにより、NFTは、メタバ―ス内のデジタルコンテンツを資産化し、インターネット上で流通可能とする。実際、NFTの売買は既に世界中で行われており、最大手のNFTマーケットプレイスであるOpenSea(登録商標)は2021年8月の流通総額が3500億円を超える。
【0007】
このようなNFTマーケットプレスにおいては、取引をしたい者が自己の保有するコンテンツを表示することによってそのコンテンツに係るNFTに価格を付与するかあるいはオークション方式によって売り出すことが行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上記のようなNFTなマーケットプレイスの場合、コンテンツ自体をユーザインタフェースに表示して販売することが行われるが、コンテンツの種類によってはそのインタフェースで自由に視聴やダウンロードが可能ということもあり、それにより価値が下がって販売が難しくなるということが想定される。したがって、そのようなコンテンツに対しては何らかの保護方法を提供する必要があり、例えば、透かしを入れたり、解像度を落としたり、一部のみを見せるなどの方法が考えられる。
【0009】
しかしこのような方法であると、コンテンツの見栄えが悪くなり、利用者の関心を引かず、これによりコンテンツの価値が下がってNFTの流通に支障をきたすということが考えられる。
【0010】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、コンテンツの価値を失わないように利用者にアピールできかつ、当該コンテンツの保護を図れる安全なコンテンツ提供方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の主要な観点によれば、以下の発明が提供される。
【0012】
(1) コンピュータがコンテンツを提供する方法であり、
コンピュータが、第1の映像コンテンツを表示するための第1のデータと第2の映像コンテンツを表示するための第2のデータとを格納する工程と、
コンピュータが、前記第1の映像コンテンツを上記第2の映像コンテンツの前面に配置し、この第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツをユーザに表示する工程と、
コンピュータが、上記前記第1のデータと第2のデータをセットでユーザに販売する工程と、
コンピュータが、前記セットがユーザに購入された場合に、前記第1のデータと第2のデータをユーザの端末にダウンロード若しくはユーザが指定するシステムにインストールする工程と、
ことを特徴とする方法。
【0013】
(2)上記(1)記載の方法において、
前記第1の映像コンテンツはアバターであり、
前記第2の映像コンテンツは上記アバターに関連する動画コンテンツである
ことを特徴とする方法。
【0014】
(3)上記(1)記載の方法において、
コンピュータが、前記合成映像コンテンツをユーザに表示する工程は、
3次元CADシステムにより構築される疑似3次元空間内で上記第1のデータ及び第2のデータを読み込む工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトを前記第2のデータによる立体オブジェクトを近接させて配置する工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトが前記第2のデータによる立体オブジェクトの一部を覆い隠す視点から、上記2つのオブジェクトを投影出力することで、第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツを出力する工程と
を有することを特徴とする方法。
【0015】
(4) コンテンツを提供するシステムであり、
コンピュータが、第1の映像コンテンツを表示するための第1のデータと第2の映像コンテンツを表示するための第2のデータとを格納する手段と、
コンピュータが、前記第1の映像コンテンツを上記第2の映像コンテンツの前面に配置し、この第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツをユーザに表示する手段と、
コンピュータが、上記前記第1のデータと第2のデータをセットでユーザに販売する手段と、
コンピュータが、前記セットがユーザに購入された場合に、前記第1のデータと第2のデータをユーザの端末にダウンロード若しくはユーザが指定するシステムにインストールする手段と、
ことを特徴とするシステム。
【0016】
(5)上記(4)記載のシステムにおいて、
前記第1の映像コンテンツはアバターであり、
前記第2の映像コンテンツは上記アバターに関連する動画コンテンツである
ことを特徴とするシステム。
【0017】
(6)上記(4)記載のシステムにおいて、
コンピュータが、前記合成映像コンテンツをユーザに表示する手段は以下の工程:
3次元CADシステムにより構築される疑似3次元空間内で上記第1のデータ及び第2のデータを読み込む工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトを前記第2のデータによる立体オブジェクトを近接させて配置する工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトが前記第2のデータによる立体オブジェクトの一部を覆い隠す視点から、上記2つのオブジェクトを投影出力することで、第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツを出力する工程と
を実行するものであることを特徴とするシステム。
【0018】
(7) コンピュータの記憶手段にインストールされ、以下の工程:
コンピュータが、第1の映像コンテンツを表示するための第1のデータと第2の映像コンテンツを表示するための第2のデータとを格納する工程と、
コンピュータが、前記第1の映像コンテンツを上記第2の映像コンテンツの前面に配置し、この第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツをユーザに表示する工程と、
コンピュータが、上記前記第1のデータと第2のデータをセットでユーザに販売する工程と、
コンピュータが、前記セットがユーザに購入された場合に、前記第1のデータと第2のデータをユーザの端末にダウンロード若しくはユーザが指定するシステムにインストールする工程と、
を実行することを特徴とするコンピュータソフトウエアプログラム。
【0019】
(8)上記(7)記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、
前記第1の映像コンテンツはアバターであり、
前記第2の映像コンテンツは上記アバターに関連する動画コンテンツである
ことを特徴とするコンピュータソフトウエアプログラム。
【0020】
(9)上記(7)記載のコンピュータソフトウエアプログラムにおいて、
コンピュータが、前記合成映像コンテンツをユーザに表示する工程は、
3次元CADシステムにより構築される疑似3次元空間内で上記第1のデータ及び第2のデータを読み込む工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトを前記第2のデータによる立体オブジェクトを近接させて配置する工程と、
コンピュータが、前記第1のデータによる立体オブジェクトが前記第2のデータによる立体オブジェクトの一部を覆い隠す視点から、上記2つのオブジェクトを投影出力することで、第2の映像コンテンツの少なくとも一部が第1の映像コンテンツで覆い隠された合成映像コンテンツを出力する工程と
を有することを特徴とするコンピュータソフトウエアプログラム。
【0021】
なお、この発明の更なる他の特徴と顕著な効果は次の発明を実施するための最良の形態の項に記載された実施形態及び図面を参照することによって当業者に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】
図1は、この発明の一実施形態にかかるシステムの概略構成図である。
【0023】
【
図2】
図2は、合成サムネイル動画を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態を添付した図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0025】
この実施形態は、2種類のコンテンツ(第1、第2のコンテンツ)を、NFTマーケットプレース上でユーザに購入させ、当該ユーザのコンピュータ若しくはインターネット上のサーバ上にダウンロード若しくはアップロードして利用させるものである。
【0026】
(第1及び第2のコンテンツ)
この実施形態において、2種類のコンテンツのうち第1のコンテンツはアバターである。アバターは、ユーザがメタバース内にインストールすることで操作できる仮想空間内の分身である。このアバターを利用することで他のユーザーと交流したり、敵を倒したり、アイテムを揃えたりするといった仮想空間世界での生活を楽しめる。
【0027】
この第1のコンテンツは前述したNFTマーケットプレースで、第1のコンテンツに関連付けられたNFTを購入することで手に入れることができる。ここで、NFTは、当該アバターの作者と所有者の情報をユニークなものとして保証するデジタル資産であり、このNFTを介して上記アバターの所有権を売買できるのである。
【0028】
この実施形態では、上記アバターを第1のコンテンツとし、この第1のコンテンツに対して付加価値を与えるために、このアバターと関連する他のコテンツとして第2のコンテンツを用意し、これらを組み合わせてNFTマーケットプレースで販売するものである。
【0029】
第2のコンテンツは、例えば上記アバターが歌手の場合には、この歌手の歌う曲のプロモーションビデオ等が考えられ、典型的には二次元コンテンツである。この実施形態では、この第2のコンテンツもNFT化され上記アバターのNFTとは別に取引できるようになっている。
【0030】
上記第1、第2のコンテンツを購入したユーザは、アバターについてはメタバース内で自己の分身として、二次元コンテンツはメタ―バースとは別に自己が保有する資産として利用することができる。
【0031】
以下、これを可能にするための具体的なシステム構成について説明する。
【0032】
(構成)
図1は、この発明の実施形態であるコンテンツ提供システムの概略構成図である。
【0033】
このシステムは、図示しないCPUやメモリに加えて、コンテンツ格納部1と、コンテンツ処理部2を有する。
【0034】
コンテンツ格納部1には、上記第1のコンテンツのデータ3、第2のコンテンツのデータ4、コンテンツの説明5及びサムネイル画像・動画6が、リレーショナルデータベースやタグ等を用いる等して互いに関連付けられた状態で1つのコンボコンテンツ7として格納されている。
【0035】
上記したように、この実施形態においては、第1のコンテンツ3はアバターであり、そのデータとは上記アバターをメタバ―ス中に表示すためにコンピュータで実行可能なデジタル情報(3次元形状データ、3次元CADデータ)である。また、第2のコンテンツ4は、この実施形態では、上記アバターに関連するプロモーションビデオ(PV)であり、動画情報である。
【0036】
また、コンテンツ情報5には、上記第1、第2のコンテンツ3.4に関する情報、例えばこれらのコンテンツの構成や利用方法についてのテキスト及び画像情報が格納されている。
【0037】
さらに、前記サムネイル画像・動画6は、上記第1のコンテンツ3と第2のコンテンツ4とを合成してなる画像若しくは動画である。
図2は、この実施形態で生成されるサムネイル画像・動画6の例を示すものである。
【0038】
すなわち、この発明では、上記第1のコンテンツ3を示す映像コンテンツを、上記第2のコンテンツ4を示す映像コンテンツの前面に配置してなる合成画像若しくは映像をサムネイル画像・動画6として提供するものである。
【0039】
このサムネイル6が動画の場合には、例えば、第2のコンテンツ4である映像が再生されている前で、第1のコンテンツ3であるアバターが回転している動画となる。
【0040】
また、コンテンツ処理部2は、上記第1、第2のコンテンツ3,4を上記のように合成してサムネイルが画像・動画6を生成するサムネイル画像・動画生成部9と、上記サムネイル画像・動画6をユーザインタフェースに表示するためのサムネイル表示部10と、ユーザに上記第1、第2のコンテンツ3,4を提供するためのコンテンツ提供部11とからなる。
【0041】
上記サムネイル画像・動画生成部9は、上記3次元データが処理可能な3次元CADとして構成され、第1、第2のコンテンツ3,4をメモリに読み込み、上記第2のコンテンツ4の前方に第1のコテンツ3を立体的かつ三次元的に近接させて配置し、それを特定の視点からの画像若しくは映像として書き出すものである。具体的には、上記サムネイル画像・動画生成部9は、第2のコンテンツ4の少なくとも一部が上記第1のコンテンツ3で隠される視点から投影して2次元の映像データとして書き出すようになっている。
【0042】
このようにして出力された合成サムネイル画像・動画6は上記コンテンツ格納部1に上記第1、第2のコンテンツ3,4に関連付けて格納される。
【0043】
上記コンテンツ提供部11は、上記第1、第2のコンテンツ3、4をユーザに販売するためのユーザインタフェース(上記コンテンツの説明を含む販売情報)をNFTマーケットプレース上で販売し、かつ、上記NFTマーケットプレースからの通知を受けて実際に第1、第2のコンテンツ3,4をユーザにダウンロードさせる等により提供するものである。
【0044】
なお、このこのコンテンツ提供部11はメタバ―ス内に設けられていても良く、この場合、上記第1、第2のコンテンツ3,4を直接メタバ―スにインストールできるようにしても良い。
【0045】
また、上記サムネイル表示部10は、上記サムネイル画像・動画6を上記ユーザインタフェースに表示するものである。これによって、上記サムネイル画像・動画6がNFTマーケットプレースにユーザに表示するためのサンプルとして提示される。
【0046】
このような構成によれば、第1、第2のコンテンツという2以上のコンテンツを提供する場合、第2のコンテンツの前に第1のコンテンツを配置するサムネイル動画を生成できるから、第2のコンテンツで第1のコンテンツに付加価値を持たせることができると共に、第2のコンテンツの一部を第1のコンテンツで多い隠すことで第2のコンテンツの不正コピーを防止できる効果がある。
【0047】
なお、本発明は上記一実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0048】
例えば、上記一実施形態は、上記2つのコンテンツによりコンボコンテンツが生成されていたが、3つ以上のコンテンツを使用するものであっても良い。この場合、少なくとも1つのコンテンツが他の1つのコンテンツを覆い隠すようにサムネイル画像・動画が生成されるようになっていることが重要である。
【符号の説明】
【0049】
1...コンテンツ格納部
2...コンテンツ処理部
3...第1のコンテンツ
4...第2のコンテンツ
5...コンテンツ情報
6...サムネイル画像・動画
7...コンボコンテンツ
9...サムネイル画像・動画生成部
10...サムネイル表示部
11...コンテンツ提供部