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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023068956
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】マッサージ機能付きクッション
(51)【国際特許分類】
   A61H 15/00 20060101AFI20230511BHJP
【FI】
A61H15/00 350Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180447
(22)【出願日】2021-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】595084807
【氏名又は名称】株式会社アテックス
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】大内 聡
【テーマコード(参考)】
4C100
【Fターム(参考)】
4C100AF05
4C100BA03
4C100BB03
4C100CA15
4C100DA04
4C100DA06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】軽量且つ座り心地を向上できるマッサージ機能付きクッションを提供する。
【解決手段】マッサージ機能付きクッション1は、駆動部6と、使用者の第1被マッサージ部をマッサージする第1マッサージ部材と第1動力伝達機構とを備えた第1部分2と、使用者の第2被マッサージ部をマッサージする第2マッサージ部材と第2動力伝達機構とを備えた第2部分3と、第1部分の端部と第2部分の端部とが駆動部の回転軸心と同一軸心上で連結される連結部とを備え、第2部分を第1部分に対して駆動部の回転軸周りに相対回転させることで、第1部分と第2部分との間の角度が小さい基準姿勢と、角度が基準姿勢よりも大きいフラット姿勢との間で姿勢が変化可能に構成され、第1部分の回転軸61から駆動部の反対側の端部までの寸法X1は、第2部分の回転軸から駆動部の反対側の端部までの寸法X2より長く設定される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動部と、
前記駆動部によって連続的に回転するように駆動されて使用者の第1被マッサージ部をマッサージする第1マッサージ部材と、前記駆動部の駆動力を前記第1マッサージ部材に伝達する第1動力伝達機構と、を備えた第1部分と、
前記駆動部によって連続的に回転するように駆動されて使用者の第2被マッサージ部をマッサージする第2マッサージ部材と、前記駆動部の駆動力を前記第2マッサージ部材に伝達する第2動力伝達機構と、を備えた第2部分と、
前記第1部分の端部と前記第2部分の端部とが、前記駆動部の回転軸心と同一軸心上で連結される連結部と、を備え、
前記第2部分を前記第1部分に対して前記駆動部の回転軸周りに相対回転させることで、前記第1部分と前記第2部分との間の角度が小さい基準姿勢と、前記角度が前記基準姿勢よりも大きいフラット姿勢との間で、姿勢が変化可能に構成され、
前記第1部分の前記回転軸から前記駆動部の反対側の端部までの寸法は、前記第2部分の前記回転軸から前記駆動部の反対側の端部までの寸法より長く設定されたマッサージ機能付きクッション。
【請求項2】
前記第1部分は、平面視において前記第1マッサージ部材を囲う第1クッション部材を備える請求項1に記載のマッサージ機能付きクッション。
【請求項3】
前記第1マッサージ部材の少なくとも一部が、前記第1クッション部材よりも前記被マッサージ部側に突出する請求項2に記載のマッサージ機能付きクッション。
【請求項4】
前記第1クッション部材は、前記第1マッサージ部材の前記連結部側の部分を囲うと共に、非使用状態で、前記第1クッション部材の他の部分よりも前記第1被マッサージ部に向かって突出する肉厚部を有する請求項2又は請求項3に記載のマッサージ機能付きクッション。
【請求項5】
前記第1マッサージ部材は、前記回転軸が延びる方向に離間して設けられた一対の第1回転台を備え、
個々の前記第1回転台には、それぞれ2つの第1ボール部を有する第1揉み玉が配置され、
前記一対の第1回転台の前記第1揉み玉は、初期姿勢において、前記駆動部側から前記駆動部とは反対側に向かって間隔が拡がるように配置されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマッサージ機能付きクッション。
【請求項6】
前記肉厚部は、前記回転軸に沿って幅方向に延びる幅広部と、前記幅広部の幅方向中央から前記一対の第1揉み玉間に延びる中間部とを有する請求項4に記載のマッサージ機能付きクッション。
【請求項7】
前記第2マッサージ部材は、前記回転軸が延びる方向に離間して設けられた一対の第2回転台を備え、
個々の前記第2回転台には、それぞれ2つの第2ボール部を有する第2揉み玉が配置され、
前記一対の第1回転台の前記第2揉み玉は、初期姿勢において、前記駆動部側から前記駆動部とは反対側に向かって間隔が拡がるように配置されている請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のマッサージ機能付きクッション。
【請求項8】
前記第2部分は、平面視において前記一対のもみ玉を囲う第2クッション部材を備え、
前記第2クッション部材の前記駆動部とは反対側の端部には、前記一対の第2揉み玉間に窪む凹部が設けられている請求項7に記載のマッサージ機能付きクッション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機能付きクッションに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されたマッサージ機能付きクッションは、使用者が着座する座部と、座部に連結されると共に使用者の背部を支持する背もたれ部と、座部及び背もたれ部にそれぞれ設けられた第1マッサージ機構と、第2マッサージ機構とを有する。第1マッサージ機構によって臀部及び大腿部がマッサージされ、第2マッサージ機構によって腰部及び背部がマッサージされる。
【0003】
第1マッサージ機構及び第2マッサージ機構は、使用者の被マッサージ部に接触するマッサージ部材と、マッサージ部材を駆動する駆動部とをそれぞれ備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-108743号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この種のマッサージ機能付きクッションは、マッサージ機能を備えていないリクライニングチェアないしソファなどの座面に取り付けて使用する場合等がある。そのため、マッサージ機能付きクッションの持ち運びをより容易にするための軽量化が求められる。このように使用する場合において、使用者の座り心地がマッサージ機能付きクッションの厚みにより阻害されないようにすることが求められる。
【0006】
本発明は、軽量且つ座り心地を向上できるマッサージ機能付きクッションを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、駆動部と、前記駆動部によって連続的に回転するように駆動されて使用者の第1被マッサージ部をマッサージする第1マッサージ部材と、前記駆動部の駆動力を前記第1マッサージ部材に伝達する第1動力伝達機構と、を備えた第1部分と、前記駆動部によって連続的に回転するように駆動されて使用者の第2被マッサージ部をマッサージする第2マッサージ部材と、前記駆動部の駆動力を前記第2マッサージ部材に伝達する第2動力伝達機構と、を備えた第2部分と、前記第1部分の端部と前記第2部分の端部とが、前記駆動部の回転軸心と同一軸心上で連結される連結部と、を備え、前記第2部分を前記第1部分に対して前記駆動部の回転軸周りに相対回転させることで、前記第1部分と前記第2部分との間の角度が小さい基準姿勢と、前記角度が前記基準姿勢よりも大きいフラット姿勢との間で、姿勢が変化可能に構成され、前記第1部分の前記回転軸から前記駆動部の反対側の端部までの寸法は、前記第2部分の前記回転軸から前記駆動部の反対側の端部までの寸法より長く設定されたマッサージ機能付きクッションを提供する。
【0008】
本発明によれば、第1マッサージ部材及び第2マッサージ部材は、1つの駆動部によって駆動されるので、第1マッサージ部材及び第2マッサージ部材が駆動部をそれぞれ備える場合に比べて軽量化できる。駆動部が第1部分と第2部分との間の連結部に配置されているので、第1部分又は第2部分に駆動部が配置される場合に比べて、第1部分および第2部分の厚みを小さくできる。これにより、クッションをリクライニングチェアないしソファなどの座面に取り付けて使用する場合においても座り心地が阻害されない。
【0009】
また、第1部分の回転軸から駆動部の反対側の端部までの寸法(第1部分の寸法)は、第2部分の回転軸から駆動部の反対側の端部までの寸法(第2部分の寸法)よりも長く設定されているので、第1部分の寸法を第2部分の寸法以下に設定する場合に比べて、第1部分を座面とした状態で安定させやすい。第1部分に着座することで、使用者の体重によってクッションのずれが抑制できる。
【0010】
前記第1部分は、平面視において前記第1マッサージ部材を囲う第1クッション部材を備えてもよい。
【0011】
本構成によれば、使用者の被マッサージ部が、第1クッション部材と第1マッサージ部材とに接触する。第1被マッサージ部として例えば、使用者の臀部が第1部分に配置されると、第1クッション部材が弾性変形するので、第1部分に第1クッション部材を剛体部材で形成して臀部を剛体部材によって支持する場合に比べて、使用者の臀部に対して第1マッサージ部材を近づけやすい。これにより、使用者の臀部に対する第1マッサージ部材のマッサージ圧を高めることができ、第1被マッサージ部を効果的にマッサージできる。
【0012】
前記第1マッサージ部材の少なくとも一部が、前記第1クッション部材よりも前記第1被マッサージ部側に突出してもよい。
【0013】
本構成によれば、第1クッション部材から突出する第1マッサージ部材の一部を、その他の部分よりも第1被マッサージ部と近づけやすい。第1クッション部材から突出する第1マッサージ部材の一部を、被マッサージ部のうちマッサージ圧を高めたい部位に対応するように配置することで、マッサージ効果が高まりやすい。
【0014】
前記第1クッション部材は、前記第1マッサージ部材の前記連結部側の部分を囲うと共に、非使用状態で、前記第1クッション部材における他の部分よりも前記第1被マッサージ部に向かって突出する肉厚部を備えてもよい。
【0015】
本構成によれば、第1被マッサージ部として例えば、第1部分を座面として使用すると、肉厚部に臀部が配置されるので、肉厚部で使用者の荷重を受けることができて、第1マッサージ部材にかかる荷重を低減できる。これにより、肉厚部を備えない場合に比べて、駆動部の出力が下げられて駆動部の大型化が抑制できる。
【0016】
前記第1マッサージ部材は、前記回転軸が延びる方向に離間して設けられた一対の第1回転台を備え、個々の前記第1回転台には、それぞれ2つの第1ボール部を有する第1揉み玉が配置され、前記一対の第1回転台の前記第1揉み玉は、初期姿勢において、前記駆動部側から前記駆動部とは反対側に向かって間隔が拡がるように配置されてもよい。
【0017】
本構成によれば、一対の第1揉み玉の駆動部側と反駆動部側とで揉み玉同士の間隔を異ならせることができる。一般に、揉み玉同士の距離が小さいほどマッサージ圧が得られやすいため、反駆動部側の第1揉み玉に比べて駆動部側の第1揉み玉のマッサージ圧が高められる。すなわち、一対の第1揉み玉において、マッサージ圧の強い部分と弱い部分とを設定できる。
【0018】
前記肉厚部は、前記回転軸に沿って幅方向に延びる幅広部と、前記幅広部の幅方向中央から前記一対の第1揉み玉間に延びる中間部とを備えてもよい。
【0019】
本構成によれば、中間部によって、使用者の臀部を幅方向中央側からも支持できるので、第1マッサージ部材にかかる負荷がより低減されやすい。
【0020】
前記第2マッサージ部材は、前記回転軸が延びる方向に離間して設けられた一対の第2回転台を備え、個々の前記第2回転台には、それぞれ2つの第2ボール部を有する第2揉み玉が配置され、前記一対の第2回転台の前記第2揉み玉は、初期姿勢において、前記駆動部側から前記駆動部とは反対側に向かって間隔が拡がるように配置されてもよい。
【0021】
本構成によれば、一対の第2揉み玉の駆動部側と反駆動部側とで揉み玉同士の間隔を異ならせることができる。一般に、揉み玉同士の距離が小さいほどマッサージ圧が得られやすいため、反駆動部側の第2揉み玉に比べて駆動部側の第2揉み玉のマッサージ圧が高められる。すなわち、一対の第2揉み玉において、マッサージ圧の強い部分と弱い部分とを設定できる。
【0022】
前記第2部分は、平面視において前記一対のもみ玉を囲う第2クッション部材を備え、
前記第2クッション部材の前記連結部と反対側の端部には、前記一対の第2揉み玉間に窪む凹部が設けられてもよい。
【0023】
本構成によれば、例えば、第2部分の凹部に使用者の首後方が配置されるようにしてクッションを使用した場合、一対の第2揉み玉が肩部に位置するように設定されているので、肩部をマッサージできる。
【発明の効果】
【0024】
本発明のマッサージ機能付きクッションによれば、軽量且つ座り心地を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】マッサージ機能付きクッションの第1使用方法についての説明図。
図2】本発明の実施形態に係るマッサージ機能付きクッションのカバーを二点鎖線で表示した正面斜視図。
図3図2におけるマッサージ機能付きクッションのクッションを非表示にした正面斜視図。
図4図3におけるマッサージ機能付きクッションの上側ケースを非表示にし、かつ、もみ玉カバー部材をワイヤーフレーム状に表示した正面斜視図。
図5図3おけるマッサージ機能付きクッションの揉み玉の一部を非表示にした平面図。
図6】マッサージ機能付きクッションのカバーを二点鎖線で示した平面図。
図7】マッサージ機能付きクッションのカバーを二点鎖線で表示した側面斜視図。
図8】マッサージ機能付きクッションのクッションを非表示にした側面図。
図9】マッサージ機能付きクッションの第2使用方法についての説明図。
図10】マッサージ機能付きクッションの第3使用方法についての説明図。
図11】マッサージ機能付きクッションの第4使用方法についての説明図。
図12】第1及び第2使用方法におけるマッサージ部材に対応した被マッサージ部の説明図。
図13】第3及び第4使用方法におけるマッサージ部材に対応した被マッサージ部の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明に係るマッサージ機能付きクッションの具体的構成について、添付図面を参照しながら説明する。
【0027】
図1に示すように、本実施形態のマッサージ機能付きクッション1は、椅子やソファなどの座面や、床面に載置して使用できると共に、使用者9の複数の被マッサージ部をマッサージ可能なものとなっている。本実施形態においては、図1に示すように椅子8に載置したマッサージ機能付きクッション1に着座した使用者から見た方向を、マッサージ機能付きクッション1を説明する場合の前後方向、左右方向、及び、上下方向という。
【0028】
図1に示すように、マッサージ機能付きクッション1は、側面視において全体としてL字状を有する。マッサージ機能付きクッション1は、図1に示す使用例において、椅子8の座面8aに配置される第1部分2と、背もたれ部8bに沿って配置される第2部分3と、第1部分2と第2部分3とが連結される連結部4とを備える。マッサージ機能付きクッション1は、図1の使用状態において横倒L字状である。
【0029】
図2に示すように、連結部4は、第1部分2と第2部分3とを、第1部分2と第2部分3との間の角度が小さくL字状に折り曲げられた基準姿勢と、第1部分2と第2部分3との間の角度が基準姿勢よりも大きいフラット姿勢(図8参照)との間で、左右方向に延びる軸線L1周りに回動可能に連結する。
【0030】
図2及び図4を参照すると、第1部分2と第2部分3は、それぞれマッサージ部材20,30と、マッサージ部材20,30に駆動部6からの駆動力を伝達する動力伝達機構40,50と、マッサージ部材20,30を囲うクッション部材70,80を有する。第1部分2のマッサージ部材20を第1マッサージ部材20と呼び、第2部分3のマッサージ部材30を第2マッサージ部材30と呼ぶ場合がある。
【0031】
図4に示すように、マッサージ機能付きクッション1は、第1・第2マッサージ部材20,30を駆動するための駆動部6としてのモータ6を備える。モータ6は、2つの出力軸61を有する両軸モータである。モータ6の出力軸61は、左右方向に延びており、モータ6の回転軸の延びる方向に一致している。いか、モータ6の出力軸61を回転軸61と呼ぶ場合もある。モータ6の出力軸61は、軸線L1と同一軸線上に配置されている。モータ6の出力軸61は、その先端部分において、ねじ溝がそれぞれ形成されている。つまり、駆動部6の回転軸心は、モータ6の出力軸61の軸心であり、軸線L1と同一軸線上に配置されている。さらに、連結部4は、第1部分2の端部と第2部分3の端部とが、駆動部6の回転軸心と同一軸心上で連結されているといえる。即ち、連結部4の回動(揺動)枢着軸の軸心は、軸線L1と同一軸線上に配置されている。また、軸線L1は駆動部6の回転軸心L1と呼ぶこともできる。
【0032】
図3及び図4を参照すると、動力伝達機構40,50とモータ6とは、ケーシング10に収納されている。図3に示すように、ケーシング10は、一方側が開口したケーシング本体11と、ケーシング本体11の開口を覆う蓋体12とを備える。蓋体12には、動力伝達機構40,50の回転軸に取り付けられた回転板46が蓋体12の上方から覗くように開口部12aが設けられている。蓋体12の左右両側の前端には、後述の揉み玉21,31の軌道に沿った突片部12b設けられている。突片部12bは、蓋体12の前端から前方に突出している。モータ6は、第1部分2の蓋体12の後端部と、第2部分のケーシング本体11の下端部とに設けられたモータ収納部13に収納されている。
【0033】
図4に示すように、動力伝達機構40,50は、モータ6の出力軸61が延びる幅方向(左右方向)の両側に1つずつ設けられている。すなわち、動力伝達機構40,50は、第1部分2と第2部分3とにそれぞれ2つずつ設けられている。動力伝達機構40,50の構成については第1部分2と第2部分3と共通の構造を備えているので、第1動力伝達機構40に対応する第1部分2の動力伝達機構40についてのみ説明する。
【0034】
図4及び図5に示すように、動力伝達機構40は、第1回転シャフト41と、第1回転シャフト41に固定されると共にモータ6の出力軸61に噛合う第1ギヤ42と、第2回転シャフト43と第2回転シャフト43に固定された第2ギヤ44と、第1ギヤ42と第2ギヤ44とに噛合う中間ギヤ45と、第2回転シャフトの上端に固定された円形の回転板46とを備える。各回転板46の上面には、第1マッサージ部材20の揉み玉21,22が回転可能に固定される偏心軸部47が取り付けられている。
【0035】
図4示すように、第1・第2マッサージ部材20,30は、モータ6の出力軸61(モータ6の回転軸61)が延びる方向(左右方向)に離間して設けられた左右一対の揉み玉21,22,31,32を有する。換言すると、第1・第2マッサージ部材20,30は、回転軸61が延びる方向に離間して設けられた一対の第1・第2回転台21a,22a,31a,32aを備える。各揉み玉21,22,31,32は、回転台21a,22a,31a,32aと、各回転台21a,22a,31a,32aに取り付けられた揉み玉用カバー部材を有する。第1・第2マッサージ部材20,30についても第1部分2と第2部分3と共通の構造を備えているので、第1部分2の第1マッサージ部材20についてのみ説明する。
【0036】
図6に示すように、一対の揉み玉21,22は、マッサージ部材20が駆動していない初期姿勢において、モータ6側からモータ6とは反対側に向かって間隔が拡がるように配置されている。より詳しくは、一対の揉み玉21,22のモータ6と反対側の部分間の距離D2が一対の揉み玉21,22のモータ6側の部分間の距離D1よりも広くなるように設定されている。
【0037】
図5を参照すると、回転台21aは、平面視で2つの円形が連続する楕円状である。図5には、第1部分2の左側の揉み玉22を非表示にし、第1部分2の右側の揉み玉21の揉み玉用カバー部材を非表示にした状態が示されている。図5に示すように、回転台21aは、2つの円のうちモータ6側に位置する一方側の円の中心において、偏心軸部47に回転可能に取り付けられている。偏心軸部47は、回転板46の回転中心に対して径方向外側にオフセットして配置されている。これにより、回転台21aは、回転板46の回転軸に対して偏心運動する。
【0038】
楕円状の回転台21aには、円形が連続する方向(楕円の長手方向)に沿って延びる溝部21cが設けられている。溝部21cには、突片部12bの上面から立ち上がる円柱状のピン21dが係合されている。すなわち、回転台21aは、溝部21cとピン21dとによってガイドされている。これにより、図に示すように、回転台21aは、回転板46の回転に伴って、一方側の円が回転軸周りに公転し、他方側の円は溝部21cとピン21dにガイドされて一方側の円の中心の軌跡よりも大きな円を描くような軌跡で回転する。
【0039】
図3及び図4に示すように、回転台21aの上面には、2つの半球状のボール部21b,21eが連続している平面視楕円状の揉み玉用カバー部材が取り付けられている。ボール部21b,21eは、回転台21aから上方に突出している。ボール部21b,21eの前後方向の中央部21fは、中央部21fよりも前方側の前側ボール部21bと中央部21fよりも後方側の後側ボール部21eよりも回転台45aからの突出量が小さくなっている。
【0040】
ここでは、第1マッサージ部材20の右側の揉み玉21について説明したが、第1マッサージ部材20の左側の揉み玉22、及び、第2マッサージ部材30の左右一対の揉み玉31,32についても同様の構成を有する。具体的には、各揉み玉22,31,32は、前側ボール部22b,31b,32bと、後側ボール部22e,31e,32eと、中央部22f,31f,32fと、を有する。第2マッサージ部材30の前側ボール部31b,32bは、図3において、上側に位置し、後側ボール部31e,32eは下側に位置するため、以下、上側ボール部31b,32b、下側ボール部31e,32eともいう。
【0041】
図2を参照すると、第1クッション部材70は、平面視で長方形状を有し、第2クッション部材80は正面視で長方形状を有する。第1クッション部材70及び第2クッション部材80は、ウレタン等の弾性部材によって形成されている。第1クッション部材70は平面視でマッサージ部材20を囲うように(マッサージ部材20に対して包囲状に)配置され、第2クッション部材80は正面視で第2マッサージ部材30を囲うように(マッサージ部材30に対して包囲状に)配置されている。
【0042】
より詳しくは、第1クッション部材70及び第2クッション部材80によって、マッサージ部材20,30の連結部4と反対側の端部側とマッサージ部材20,30の左右方向とが連続して囲われている。第1クッション部材70及び第2クッション部材80には、連結部4と反対側の端部側から一対の揉み玉21,22,31,32間に膨出する膨出部71,81が設けられている。なお、第1部分2(第1マッサージ部材20)において連結部4と反対側の端部側を、一端部側又は前端部側と呼ぶも良い。また、第2部分3(第2マッサージ部材30)において連結部4と反対側の端部側を他端部側又は後端部側と呼ぶも良い。
【0043】
図2に加えて図6を参照すると、第1クッション部材70は、さらに、マッサージ部材20の連結部4側の部分を囲うと共に、他の部分よりも上方に向かって突出する肉厚部72を有する。肉厚部72は、モータ6の出力軸61(モータ6の回転軸61)に沿って(軸線L1に沿って)幅方向に延びる幅広部72aと、幅広部72aの幅方向中央から一対の揉み玉21,22間に延びる中間部72bとを有し、全体として概ねT字状に形成されている。幅広部72aは、左右一対の揉み玉21,22の幅方向外側まで延びている。幅広部72aの連結部4側の端部には、モータ6の熱を放熱するための凹部72cが設けられている。中間部72bは、一対の揉み玉21,22の後側ボール部間で、膨出部71に近接する位置まで延びている。言い換えると、第1クッション部材70は、ケーシング10(蓋体12)の上面に配設され荷重(使用者9の体重)を支持するためのT字型のブロック部材を有している。T字型のブロック状部材は、クッション材で形成され、上記幅広部72aと上記中間部72bとを有している。
【0044】
図7に示すように、第1部分2において駆動部6の回転軸61から駆動部6の反対側の端部までの寸法は、第2部分3において駆動部6の回転軸61から駆動部6の反対側の端部までの寸法より長く設定されている。より具体的には、側面視で回転軸61(回転軸心L1)から第1クッション部材70の一端部(連結部4の反対側の端部)70gまでの寸法X1(以下、第1寸法X1と呼ぶ場合もある)は、回転軸61(回転軸心L1)から第2クッション部材80の他端部(連結部4の反対側の端部)80gまでの寸法X2(以下、第2寸法X2と呼ぶ場合もある)より長く設定されている。
【0045】
本実施形態においては、第1寸法X1は359mmに設定され、第2寸法X2が222mmに設定されている。言い換えると、第1寸法X1は、第2寸法X2の1.2倍以上2倍以下に設定するのが好ましい。より好ましくは、第1寸法X1は、第2寸法X2の1.3倍以上1.8倍以下に設定する。下限値未満であると、第1部分2で使用者の荷重を多く支持することが困難になり、上限値を超えると使い勝手が悪くなる。また、第1クッション部材70において肉厚部72を除く部位の上面は側面視で前方下傾状に形成されている。さらに、第1寸法X1は300mm以上400mm以下に設定し、第2寸法X2は150mm以上330mm以下に設定するのが、椅子やソファを伴う仕様に最適であり、かつ、持ち運びや収納等の使い勝手がよい。
【0046】
第1部分2の一対の揉み玉21,22のボール部21b,22bは、前方側に行く(移動する)ほど第1クッション部材70からの突出量が大きくなるように設定されている。第1部分2の下面を水平面上に載置した際、肉厚部72は、ボール部21b,22bよりも上方に突出するように設定されている。第2部分3の揉み玉31,32のボール部31b,31e,32b,32eは、第2クッション部材80よりも前方に突出している。
【0047】
図2に示すように、第2クッション部材80は、第2クッション部材80における連結部4と反対側の端部(他端部)には、一対の揉み玉31,32間向かってに窪む凹部82が設けられている。
【0048】
図8に示すように、マッサージ機能付きクッション1は、第2部分3を第1部分2に対して連結部4を中心(軸線L1周り)に相対的に回動させることができる。これにより、マッサージ機能付きクッション1は、第1部分2と第2部分3との間の角度θ1の小さい基準姿勢から、基準姿勢よりも大きな角度θ2となるフラット姿勢まで姿勢を任意に変化させることができるようになっている。
【0049】
図2図12及び図13に示すように、一対の揉み玉21,22,31,32のボール部21b,21e,22b,22e,31b,31e,32b,32eの頂部P1,P3,P2,P4,P7,P5,P8,P6は、それぞれ、使用者がマッサージ機能付きクッション1を使用する際に、複数の被マッサージ部91~98,101~104に対応するように設定されている。
【0050】
次に、図1及び図9図13を参照しながら、マッサージ機能付きクッション1の使用方法について説明する。
【0051】
図1に示す第1使用例では、マッサージ機能付きクッション1は、基準姿勢の状態で椅子に載置して使用される。第1部分2を椅子8の座面8aに配置し、第2部分3を背もたれ部8bに沿って配置した状態で、着座した使用者にマッサージを行う。
【0052】
図1に示すように、第1使用例では、第1部分2が使用者9の臀部から大腿部にかけて配置され、第2部分3が使用者9の座骨近傍まで延びている。より詳しくは、図12を併せて参照すると、第1使用例では、第1部分2の左右一対の揉み玉21,22の前方側の頂部P1,P2は、それぞれ、大腿部における被マッサージ部91,92に位置するようになっている。第1部分2の左右一対の揉み玉21,22の後側の頂部P3,P4は、それぞれ、脚の付け根における被マッサージ部93,94に位置するようになっている。第2部分3の左右一対の揉み玉31,32の下側の頂部P5,P6は、それぞれ、尾てい骨近傍における被マッサージ部95,96に位置するようになっている。第2部分3の左右一対の揉み玉31,32の下側の頂部P7,P8は、それぞれ、仙骨近傍における被マッサージ部95,96に位置するようになっている。これにより、図1に示す着座した状態で、マッサージ機能付きクッション1を使用することで、上記複数の被マッサージ部91~98が効果的にマッサージされる。
【0053】
図9に示す第2使用例では、マッサージ機能付きクッション1は、フラット姿勢の状態でソファに載置して使用される。第1部分2及び第2部分3をソファの座面に配置した状態で、仰向け姿勢の使用者にマッサージを行う。図9には、第1部分2に使用者が着座した状態からあおむけの状態に姿勢を変えることで、使用者の体重によって、第2部分3が第1部分に対して相対的に回動し、マッサージ機能付きクッション1がフラット姿勢となった状態が示されている。
【0054】
図9も第1使用例同様に、第1部分2が使用者9の臀部から大腿部にかけて配置され、第2部分3が使用者9の座骨近傍まで延びている。これにより、第1使用例同様に、図12を併せて参照すると、第1状態では、第1部分2の左右一対の揉み玉21,22の前方側の頂部P1,P2は、それぞれ、大腿部における被マッサージ部91,92に位置するようになっている。第1部分2の左右一対の揉み玉21,22の後側の頂部P3,P4は、それぞれ、脚の付け根における被マッサージ部93,94に位置するようになっている。第2部分3の左右一対の揉み玉31,32の下側の頂部P5,P6は、それぞれ、尾てい骨近傍における被マッサージ部95,96に位置するようになっている。第2部分3の左右一対の揉み玉31,32の下側の頂部P7,P8は、それぞれ、仙骨近傍における被マッサージ部95,96に位置するようになっている。これにより、図9に示すように、仰向けの姿勢で、マッサージ機能付きクッション1を使用することで、上記複数の被マッサージ部91~98が効果的にマッサージされる。また、よりリラックスした姿勢でマッサージすることができる。
【0055】
図10に示す第3使用例では、マッサージ機能付きクッション1は、基準姿勢の状態で椅子の背もたれと使用者9の背面に挟み込むように配置して使用される。第1部分2を椅子8の背もたれ部8bに沿って配置し、第2部分3を背もたれ部8bから使用者9側に向かって延びるように配置した状態で、着座した使用者9にマッサージを行う。
【0056】
図10に示すように、第3使用例では、第1部分2が使用者9の背面から肩甲骨にかけて配置され、第2部分3が使用者9の肩上に配置されている。より詳しくは、図13を併せて参照すると、第3使用例では、第1部分2の左右一対の揉み玉21,22の後側(第3使用例においては上側)の頂部P3,P4は、それぞれ、肩甲骨下部近傍における被マッサージ部101,102に位置するようになっている。第2部分3の左右一対の揉み玉31,32の下側の頂部P5,P6は、それぞれ、両肩の肩井近傍における被マッサージ部103,104に位置するようになっている。これにより、図10に示すように着座した状態で、マッサージ機能付きクッション1を背負うようにして使用することで、上記複数の被マッサージ部101~104が効果的にマッサージされる。
【0057】
図11に示す第4使用例では、マッサージ機能付きクッション1は、基準姿勢とフラット姿勢の間の状態でソファに載置して使用される。第1部分2をソファの座面に配置し、第2部分3をソファのひじ掛け等に配置した状態で、仰向け姿勢の使用者9にマッサージを行う。図11には、第1部分2に使用者9の背中が位置するように着座した状態からあおむけの状態に姿勢を変えることで、使用者9の体重によって、第2部分3がひじ掛けに当接する位置まで第2部分3が第1部分に対して相対的に回動した状態が示されている。
【0058】
図11も第3使用例同様に、第1部分2が使用者9の背面から肩甲骨にかけて配置され、第2部分3が使用者9の肩上に配置されている。これにより、第3使用例同様に、図13を併せて参照すると、第3使用例では、第1部分2の左右一対の揉み玉21,22の後側(第3使用例においては上側)の頂部P3,P4は、それぞれ、肩甲骨下部近傍における被マッサージ部101,102に位置するようになっている。第2部分3の左右一対の揉み玉31,32の下側の頂部P5,P6は、それぞれ、両肩の肩井近傍における被マッサージ部103,104に位置するようになっている。これにより、図11に示すように、仰向けの姿勢で、マッサージ機能付きクッション1を使用することで、上記複数の被マッサージ部101~104が効果的にマッサージされる。また、よりリラックスした姿勢でマッサージすることができる。
【0059】
以上の構成により、以下の効果が得られる。
【0060】
第1マッサージ部材20及び第2マッサージ部材30は、1つの駆動部6によって駆動されるので、第1マッサージ部材20及び第2マッサージ部材30が駆動部6をそれぞれ備える場合に比べて軽量化できる。駆動部6が第1部分2と第2部分3との間の連結部4に配置されているので、第1部分2又は第2部分3に駆動部6が配置される場合に比べて、第1部分2および第2部分3の厚みを小さくできる。これにより、マッサージ機能付きクッション1をリクライニングチェアないしソファなどの座面に取り付けて使用する場合においても座り心地が阻害されない。
【0061】
第1部分2は、平面視において第1マッサージ部材20を囲う第1クッション部材70を備えているので、使用者9の被マッサージ部が、第1クッション部材70と第1マッサージ部材20とに接触する。第1被マッサージ部として例えば、図1に示すように、使用者9の臀部が第1部分2に配置されると、第1クッション部材70が弾性変形するので、第1部分2に第1クッション部材70を剛体部材で形成して臀部を剛体部材によって支持する場合に比べて、使用者9の臀部に対して第1マッサージ部材20を近づけやすい。これにより、使用者9の臀部に対する第1マッサージ部材20のマッサージ圧を高めることができ、第1被マッサージ部を効果的にマッサージできる。
【0062】
第1マッサージ部材20の少なくとも一部が、第1クッション部材70よりも第1被マッサージ部側に突出しているので、第1クッション部材70から突出する第1マッサージ部材20の一部を、その他の部分よりも第1被マッサージ部と近づけやすい。第1クッション部材70から突出する第1マッサージ部材20の一部を、被マッサージ部のうちマッサージ圧を高めたい部位に対応するように配置することで、マッサージ効果が高まりやすい。
【0063】
第1クッション部材70は、第1マッサージ部材20の連結部4側の部分を囲うと共に、非使用状態で、第1クッション部材70における他の部分よりも第1被マッサージ部に向かって突出する肉厚部72を有するので、第1被マッサージ部として例えば、図1に示すように、第1部分2を座面として使用すると、肉厚部72に臀部が配置されるので、肉厚部で使用者9の荷重を受けることができて、第1マッサージ部材20にかかる荷重を低減できる。これにより、肉厚部72を備えない場合に比べて、駆動部6の出力が下げられて駆動部6の大型化が抑制できる。
【0064】
図7に示すように、第1部分2において駆動部6の回転軸61から駆動部の反対側の端部までの寸法(第1部分2の寸法)は、第2部分3において駆動部6の回転軸61から駆動部の反対側の端部までの寸法(第2部分3の寸法)より長く設定されている。言い換えると、第1寸法X1は、第2寸法X2より長く設定されているので、第1寸法X1(第1部分2の寸法)を第2寸法X2(第2部分3の寸法)以下に設定する場合に比べて、第1部分2を座面とした状態で安定させやすい。第1部分2に着座することで、使用者9の体重によってマッサージ機能付きクッション1のずれが抑制できる。
【0065】
第1マッサージ部材20及び第2マッサージ部材30の一対の第1及び第2揉み玉21,22,31,32は、初期姿勢において、駆動部6側から駆動部6とは反対側に向かって間隔が拡がるように配置されているので、一対の第1及び第2揉み玉21,22,31,32の駆動部6側と反駆動部6側とで揉み玉同士の間隔を異ならせることができる。一般に、揉み玉同士の距離が小さいほどマッサージ圧が得られやすいため、第1及び第2揉み玉21,22,31,32の駆動部6とは反対側の部分に比べて、第1及び第2揉み玉21,22,31,32の駆動部6側のマッサージ圧が高められる。すなわち、一対の第1及び揉み玉21,22,31,32において、マッサージ圧の強い部分と弱い部分とを設定できる。
【0066】
肉厚部72は、回転軸61に沿って幅方向に延びる幅広部72aと、幅広部72aの幅方向中央から一対の第1揉み玉21,22間に延びる中間部72bとを有するので、中間部72bによって、使用者9の臀部を幅方向中央側からも支持できるので、第1マッサージ部材20にかかる負荷がより低減されやすい。
【0067】
第2クッション部材80の連結部4と反対側の端部には、一対の第2揉み玉31,32間に窪む凹部82が設けられているので、例えば、図10及び図11に示す第3及び第4使用例のように、第2部分3の凹部82に使用者9の首後方が配置されるようにしてマッサージ機能付きクッション1を使用した場合、図13に示すように、一対の第2揉み玉31,32が肩部に位置するように設定されているので、肩部を効果的にマッサージできる。
【0068】
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0069】
1 マッサージ機能付きクッション
2 第1部分
3 第2部分
4 連結部
6 駆動部
9 使用者
20 第1マッサージ部材
21,22 一対の第1揉み玉
21a,22a 第1回転台
21b,21e,22b,22e 第1ボール部
30 第2マッサージ部材
31,32 一対の第2揉み玉
31a,32a 第2回転台
31b,31e,32b,32e 第2ボール部
40 第1動力伝達機構
50 第2動力伝達機構
61 回転軸
70 第1クッション部材
72 肉厚部
72a 幅広部
72b 中間部
80 第2クッション部材
82 凹部
91~98 被マッサージ部
101~104 被マッサージ部
X1 第1寸法
X2 第2寸法
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13