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特開2023-6903通信装置、通信システム、および、通信方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006903
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】通信装置、通信システム、および、通信方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20230111BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20230111BHJP
   H04W 52/18 20090101ALI20230111BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W84/12
H04W52/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021109754
(22)【出願日】2021-06-30
(71)【出願人】
【識別番号】500112146
【氏名又は名称】サイレックス・テクノロジー株式会社
(72)【発明者】
【氏名】兼田 洋昭
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA34
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067HH23
(57)【要約】
【課題】無線通信のための初期設定作業を効率的かつ簡便に行う。
【解決手段】通信装置1は、予め決められた固有の初期SSIDおよび無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報を保持する記憶部32と、無線初期設定情報をビーコンフレームに格納した設定用ビーコンを生成するビーコン生成部34と、初期SSIDを用いて、設定用ビーコンを自装置の周囲に報知する無線通信部31と、ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと通知モードとの間を切り替える通信モード切替部33と、通信モード切替部33の通信モードが通知モードに設定されているか否かを判断する判断部35と、判断部35による通知モードが設定されている旨の通知をもとに無線通信に用いる電波の送信出力値を第一送信出力値から第二送信出力値に変更し、無線通信部31に第二送信出力値で設定用ビーコンを報知するように制御する制御部36とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
親機として機能する通信装置であって、他の通信装置との間で無線通信のための初期設定を行う通信システムにおいて、
予め決められた固有の初期SSID(Service Set IDentifier)および無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報を保持する記憶部と、
前記無線初期設定情報をビーコンフレームに格納した設定用ビーコンを生成するビーコン生成部と、
前記初期SSIDを用いて、前記設定用ビーコンを自装置の周囲に報知する無線通信部と、
ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと通知モードとの間を切り替える通信モード切替部と、
前記通信モード切替部の通信モードが前記通知モードに設定されているか否かを判断する判断部と、
前記判断部による前記通知モードが設定されている旨の通知をもとに無線通信に用いる電波の送信出力値を第一送信出力値から第二送信出力値に変更し、前記無線通信部に第二送信出力値で前記設定用ビーコンを報知するように制御する制御部と、
を備える通信装置。
【請求項2】
前記判断部は、さらに前記無線通信部が前記設定用ビーコンを周囲に報知する回数が予め決められた所定の回数に達したか否かを判断し、
前記判断部よる前記所定の回数に達した旨の通知をもとに、前記制御部は無線通信部に設定用ビーコンの報知を停止する指示を通知するとともに、前記通信モード切替部は、通信モードを通常モードに切り替える
請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記第一送信出力値は、前記通信モードが通常モードに設定されている場合に無線通信に用いる電波の送信出力値であり、
前記第二送信出力値は前記第一送信出力値よりも小さい、かつ、前記通信システムにおける他の対象とするすべての通信装置に電波が届く最低限の値である、
請求項1または2に記載の通信装置。
【請求項4】
子機として機能する通信装置であって、他の通信装置との間で無線通信により無線通信のための初期設定を行う通信システムにおいて、
無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報がビーコンフレームに格納された、設定用ビーコンを検索し受信する無線通信部と、
ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと学習モードとの間を切り替える通信モード切替部と、
前記通信モード切替部の通信モードが前記学習モードに設定されているか否かを判断し、前記設定用ビーコンを前記無線通信部が受信したか否かを判断する判断部と、
前記判断部による前記学習モードが設定されている旨の通知をもとに、前記無線通信部に設定用ビーコンを検索し受信するように制御し、前記判断部による設定用ビーコンを前記無線通信部が受信した通知をもとに前記設定用ビーコンから前記無線初期設定情報を抽出し、当該無線初期設定情報を用いて自装置の無線通信のために必要な初期設定を行う制御部と、
を備える通信装置。
【請求項5】
複数の通信装置を備える通信システムであって、そのうち1つは無線初期設定情報が格納されることにより請求項1記載の親機として機能する通信装置であり、残る通信装置は請求項4記載の子機として機能する通信装置である通信システム。
【請求項6】
他の通信装置との間で無線通信のための初期設定を行う通信システムの通信方法であって、
予め決められた固有の初期SSID(Service Set IDentifier)および無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報を保持する記憶ステップと、
前記無線初期設定情報をビーコンフレームに格納し設定用ビーコンを生成するビーコン生成ステップと、
前記初期SSIDを用いて、前記設定用ビーコンを自装置の周囲に報知する無線通信ステップと、
ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと通知モードの間を切り替える通信モード切替ステップと、
前記通信モードが前記通知モードに設定されているか否かを判断する判断ステップと、
前記通知モードが設定されている旨の通知をもとに無線通信に用いる電波の送信出力値を第一送信出力値から第二送信出力値に変更し、第二送信出力値で前記設定用ビーコンを報知するように制御する制御ステップと、
を含む通信方法。
【請求項7】
他の通信装置との間で無線通信により無線通信のための初期設定を行う通信システムの通信方法であって、
無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報がビーコンフレームに格納された、設定用ビーコンを検索し受信する無線通信ステップと、
ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと学習モードとの間を切り替える通信モード切替ステップと、
前記通信モードが学習モードに設定されているか否かを判断し、前記設定用ビーコンを前記無線通信部が受信したか否かを判断する判断ステップと、
前記学習モードが設定されている旨の通知をもとに設定用ビーコンを検索し受信するように制御し、設定用ビーコンを前記無線通信部が受信した通知をもとに前記設定用ビーコンから前記無線初期設定情報を抽出し、当該無線初期設定情報を用いて自装置の無線通信のために必要な初期設定を行う制御ステップと、
を含む通信方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信における無線接続のための初期設定に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線LAN(Local Area Network)が普及し、多くの場所において、無線通信装置が無線通信で情報を交換して運用されている。無線LANを構築する方式の1つであるインフラストラクチャー方式では、無線ネットワークにおいて、中継局(あるいはアクセスポイント)に複数の無線通信装置が集中接続される構成がとられている。
【0003】
インフラストラクチャー方式による無線ネットワークにかかる環境において、無線通信装置をアクセスポイントと無線通信可能に設定する場合、無線通信装置に無線通信のための初期設定を予め行う必要がある。その結果、当該無線通信装置とアクセスポイントを介して無線による通信が可能となる。初期設定は、例えば、無線ネットワークを構築するときに必要になるネットワーク識別子のSSID(Service Set IDentifier)、セキュリティ情報などである。
【0004】
このように、初期設定は個々の無線通信装置に設定する必要があり、複数(例えば何十、何百)台に行う場合には、ユーザは非常に手間と時間をかけることになる。そこで、例えば、下記特許文献1に記載されるように、従来、いくつかの改善技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2015-056778号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1には、複数の電子機器に対して無線通信設定を効率的に設定する方法が示されている。しかしながら、当該無線通信設定を行うために中継局を用いる必要があり、コストが増加する。また、複数の電子機器に対して無線通信設定を行う場合は、設定手順はそれぞれの電子機器に対して行われるため、すべての電子機器に無線通信設定を終えるまでに相応の時間を費やすことになる。このように、ユーザの利便性を損ない得る。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、複数台の通信装置についての無線通信のための初期設定作業を効率的かつ簡便に行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る通信装置は、親機として機能する通信装置であって、他の通信装置との間で無線通信のための初期設定を行う通信システムにおいて、予め決められた固有の初期SSIDおよび無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報を保持する記憶部と、無線初期設定情報をビーコンフレームに格納した設定用ビーコンを生成するビーコン生成部と、初期SSIDを用いて、設定用ビーコンを自装置の周囲に報知する無線通信部と、ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと通知モードとの間を切り替える通信モード切替部と、通信モード切替部の通信モードが通知モードに設定されているか否かを判断する判断部と、判断部による通知モードが設定されている旨の通知をもとに無線通信に用いる電波の送信出力値を第一送信出力値から第二送信出力値に変更し、無線通信部に第二送信出力値で設定用ビーコンを報知するように制御する制御部と、を備える。
【0009】
これによれば、親機として機能する通信装置は、ビーコンフレームに無線初期設定情報を格納した設定用ビーコンを生成し、自装置から通信システムの他の通信装置(子機として機能する通信装置)に当該設定用ビーコンを報知することができる。このように、通信装置は、子機として機能する通信装置の無線通信のための初期設定作業を効率的かつ簡便に行うことができる。
【0010】
また、判断部は、さらに無線通信部が設定用ビーコンを周囲に報知する回数が予め決められた所定の回数に達したか否かを判断し、判断部よる所定の回数に達した旨の通知をもとに、制御部は無線通信部に設定用ビーコンの報知を停止する指示を通知するとともに、通信モード切替部は、通信モードを通常モードに切り替えてもよい。
【0011】
これによれば、通信装置は、設定用ビーコンを周囲に報知する回数を所定数に留めることで、オープンなセキュリティ状態で送信される設定用ビーコンを不必要に拡散することを抑止し、他者の端末で傍受されるリスクを抑制できる。
【0012】
また、第一送信出力値は、通信モードが通常モードに設定されている場合に無線通信に用いる電波の送信出力値であり、第二送信出力値は第一送信出力値よりも小さい、かつ、通信システムにおける他の対象とするすべての通信装置に電波が届く最低限の値であってもよい。
【0013】
これによれば、通信装置は、送信出力値を抑制することで、電波は限られた範囲までしか到達できないため、他者の端末で傍受されるリスクを抑制できる。
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の別の一態様に係る通信装置は、子機として機能する通信装置であって、他の通信装置との間で無線通信により無線通信のための初期設定を行う通信システムにおいて、無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報がビーコンフレームに格納された、設定用ビーコンを検索し受信する無線通信部と、ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと学習モードとの間を切り替える通信モード切替部と、通信モード切替部の通信モードが学習モードに設定されているか否かを判断し、設定用ビーコンを無線通信部が受信したか否かを判断する判断部と、判断部による学習モードが設定されている旨の通知をもとに、無線通信部に設定用ビーコンを検索し受信するように制御し、判断部による設定用ビーコンを無線通信部が受信した通知をもとに設定用ビーコンから無線初期設定情報を抽出し、当該無線初期設定情報を用いて自装置の無線通信のために必要な初期設定を行う制御部とを備える。
【0015】
これによれば、子機として機能する通信装置は、設定用ビーコンを受信し、当該設定用ビーコンから無線初期設定情報を抽出することで、自装置の無線通信のために必要な初期設定を行うことができる。このように、通信装置は、子機として機能することで通信装置の無線通信のための初期設定作業を効率的かつ簡便に行うことができる。
【0016】
本発明の一態様に係る通信システムは、複数の通信装置を備える通信システムであって、そのうち1つは無線初期設定情報が格納されることにより親機として機能する通信装置であり、残る通信装置は子機として機能する通信装置である。
【0017】
これによれば、通信システムは、複数の通信装置に共通の無線通信のための初期設定を簡便に行うことができる。
【0018】
本発明の一態様に係る通信方法は、他の通信装置との間で無線通信のための初期設定を行う通信システムの通信方法であって、予め決められた固有の初期SSIDおよび無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報を保持する記憶ステップと、無線初期設定情報をビーコンフレームに格納し設定用ビーコンを生成するビーコン生成ステップと、初期SSIDを用いて、設定用ビーコンを自装置の周囲に報知する無線通信ステップと、ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと通知モードの間を切り替える通信モード切替ステップと、通信モードが通知モードに設定されているか否かを判断する判断ステップと、通知モードが設定されている旨の通知をもとに無線通信に用いる電波の送信出力値を第一送信出力値から第二送信出力値に変更し、第二送信出力値で設定用ビーコンを報知するように制御する制御ステップとを含む。
【0019】
これによれば、本発明の一態様に係る通信装置と同様の効果を奏する。
【0020】
本発明の一態様に係る別の通信方法は、他の通信装置との間で無線通信により無線通信のための初期設定を行う通信システムの通信方法であって、無線通信のために必要な初期設定情報である無線初期設定情報がビーコンフレームに格納された、設定用ビーコンを検索し受信する無線通信ステップと、ユーザの指示に応じて通信モードを通常モードと学習モードとの間を切り替える通信モード切替ステップと、通信モードが学習モードに設定されているか否かを判断し、設定用ビーコンを無線通信部が受信したか否かを判断する判断ステップと、学習モードが設定されている旨の通知をもとに設定用ビーコンを検索し受信するように制御し、設定用ビーコンを無線通信部が受信した通知をもとに設定用ビーコンから無線初期設定情報を抽出し、当該無線初期設定情報を用いて自装置の無線通信のために必要な初期設定を行う制御ステップとを含む。
【0021】
これによれば、本発明の別の一態様に係る通信装置と同様の効果を奏する。
【0022】
なお、本発明は、装置として実現できるだけでなく、その装置を構成する処理手段をステップとする方法として実現したり、それらステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したり、そのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体として実現したり、そのプログラムを示す情報、データ又は信号として実現したりすることもできる。そして、それらプログラム、情報、データ及び信号は、インターネット等の通信ネットワークを介して配信してもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、無線通信システムにおける複数の通信装置に対して、無線通信のための共通した初期設定を簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの構成を示す模式図である。
図2図2は、本発明の実施の形態に係る通信装置の機能構成を示すブロック図である。
図3図3は、本発明の実施の形態に係る通信装置が親機として機能する場合の動作フローの一例である。
図4図4は、本発明の実施の形態に係る通信装置が子機として機能する場合の動作フローの一例である。
図5図5は、本発明の実施の形態に係る通信装置によって送信されるビーコンフレーム(設定用ビーコン)の一例である。
図6図6は、本発明の実施の形態に係る通信システムの複数の通信装置における無線通信のための初期設定を行う一連の処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
【0026】
以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
【0027】
(実施の形態)
本実施の形態において、複数の通信装置のそれぞれが無線通信を行うための初期設定を簡便に行うことができる通信システムについて説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システム100の構成を示す模式図である。
【0029】
図1に示すように、通信システム100は、通信装置1aと、通信装置1bと、通信装置1cと、通信装置1dと、端末装置2と、無線ネットワーク10と、通信リンク15とを備えている。ここで、以後、通信装置1aと、通信装置1bと、通信装置1cと、通信装置1dを総称して、通信装置1とも呼ぶ。通信装置1aは、通信リンク15を介して、端末装置2に接続されている。通信リンク15は、例えばIEEE802.11n、ac規格等に適合する無線通信、あるいはIEEE802.3規格等に適合する有線通信で実現される。また、通信リンク15は、通信装置1aが備える通信インタフェース(例えばUSB規格)に準じた有線ケーブルで通信を実現してもよい。通信装置1は、無線ネットワーク10に接続されている。無線ネットワーク10は、例えばIEEE802.11n、ac規格等に適合する無線通信で実現される。
【0030】
通信装置1は、無線通信回路を備え、例えばIEEE802.11n、ac規格等に適合する無線通信を実現できる。また、通信装置1aは、端末装置2との間で無線通信あるいは有線通信で通信する。通信装置1は、他の通信端末1のそれぞれと無線ネットワーク10を介して無線通信を行う通信装置である。具体的には、通信装置1は、パソコンの周辺機器であるプリンタ、スキャナ、およびカメラなどである。本発明では、複数の通信装置1のうち一つに初期設定情報が書き込まれて親機となり、他の残りの通信装置(子機として機能する)に設定情報を送信する。以下の実施形態では、通信装置1aを親機とし、他の通信装置1b、1c、および1dを子機として説明する。
【0031】
端末装置2は、例えばユーザにより操作されるパソコン、タブレット端末、又はスマートフォン等であり、通信装置1aとの間で通信リンク15を介して通信する。端末装置2には、通信端末1のそれぞれが無線ネットワーク10を介して互いに無線通信を行うための初期設定情報(以後、無線初期設定情報とも呼ぶ)を設定するためのアプリケーションプログラムがインストールされている。このアプリケーションプログラムを動作させることにより、無線初期設定情報は、図1に示す通信リンク15を経由して、端末装置2から通信装置1aに書き込まれる。
【0032】
なお、図1に示した通信システム100の構成要素の数は、一例に過ぎない。本実施の形態では、例えば複数の通信装置1を4台で説明するが、これに限定されない。
【0033】
図2は、本発明の実施の形態に係る通信装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0034】
図2に示されるように通信装置1は、無線通信部31と、記憶部32と、通信モード切替部33と、ビーコン生成部34と、判断部35と、制御部36とを備える。通信装置1の備える各機能は、例えば、図示しないCPU、ROM、RAM、HDD等を有する公知のコンピュータとして実現される。また、ROM、RAM、HDDには、各種プログラム、制御データなどに関するデータ等が記憶されている。
【0035】
無線通信部31は、端末装置2および他の通信装置1との間で行われる通信において、種々の制御情報、データ、その他通信に必要な情報などを無線フレームとして送受信する。具体的には、無線通信部31は、端末装置2、他の通信装置1との間で、例えば、IEEE802.11n、ac規格等に準拠する無線通信により、各種無線フレームを送受信する。
【0036】
また、無線通信部31は、制御部36の通知をもとに、予め決められた固有の初期SSIDを用いて、設定用ビーコンを周囲に報知する。設定用ビーコンについては後に図5の説明で詳細に示す。
【0037】
さらに、無線通信部31は、制御部36の通知をもとに、予め決められた固有の初期SSID(例えば、@@@teaching@@@)によって設定用ビーコンを検索し、受信する。無線通信部31は設定用ビーコンを受信した場合は、その旨を制御部36に通知する。
【0038】
記憶部32は、予めシステムで決められた固有の初期SSID(例えば、@@@teaching@@@)を保持している。当該固有の初期SSIDは、工場出荷時に設定されていてもよいし、ユーザが任意の値を設定ツールなどを用いて決定し、保持されていてもよい。また、親機として機能する通信装置1aの記憶部32は、ユーザによって端末装置2の入力部(図示しない)から入力され、通信リンク15を介して送信された無線通信のために必要な無線初期設定情報を保持する。一方、子機として機能する通信装置(1bなど)では、記憶部が、受信した設定用ビーコンから抽出した無線初期設定情報を格納・保持する。
【0039】
さらに記憶部32は、自装置の装置情報(例えば、MACアドレス、IPアドレス、無線通信に使用しているチャネル、認証方式、暗号方式など)なども格納している。
【0040】
通信モード切替部33は、通信モードとして、通常モード、通知モード、および学習モードの3つの通信モードを備え、制御部36の通知をもとに、各通信モードを適宜、切り替える。通常モードは、通常のデータや制御信号を送受信するモード、通知モードは無線初期設定情報を設定用ビーコンによって通知するモード、学習モードは設定用ビーコンを受信し無線初期設定情報を学習するモードである。より具体的には、通信装置が親機として機能する場合は、通信モード切替部33は、自装置がユーザのモード切替指示(例えばスイッチ長押しなど)に応じて通常モードから通知モードに切り替える。一方、通信装置が子機として機能する場合は、通信モード切替部33は、自装置がユーザの指示(例えばスイッチ1回押下など)に応じて通常モードから学習モードに切り替える。なお、通常モードは、通知モードおよび学習モードと区別するために設けられるモードであり、工場出荷時には通常モードが設定されている。
【0041】
また、通信装置が親機として機能する場合、通信モード切替部33は、制御部36の通知をもとに通信モードを通知モードから通常モードに切り替える。
【0042】
ビーコン生成部34は、制御部36の通知を受けて、記憶部32から予め格納された無線通信のために必要な無線初期設定情報を取得し、通常のビーコンフレームの一部に格納し、設定用ビーコンを生成する。設定用ビーコンについては後ほど詳細に説明する。
【0043】
判断部35は、通信モード切替部33の通信モードが通知モードに設定されたか否かを判断する。通知モードが設定されたと判断した場合には、その旨をビーコン生成部34および制御部36に通知する。
【0044】
判断部35は、通信モード切替部33の通信モードが学習モードに設定されたか否かを判断する。学習モードが設定されたと判断した場合には、その旨を制御部36に通知する。
【0045】
また、判断部35は、設定用ビーコンを周囲に報知する回数が予め決められた所定の回数に達したか否かを判断する。例えば、無線通信部31が報知する設定用ビーコンの回数をカウントし、所定の回数(例えば、3回など)行われたか否かを判断する。所定の回数行われた場合には、制御部36にその旨を通知し、カウンタの値をリセットする。なお、ビーコン報知の回数を所定数に留めるのは、後述するように設定用ビーコンがオープンなセキュリティ状態で送信されるため、そこに含まれる無線初期設定情報の不必要な拡散を抑止するためである。
【0046】
判断部35は、無線通信部31が受信したビーコンが設定用ビーコンであるか否かを判断する。設定用ビーコンを受信した場合には、その旨を制御部36に通知する。具体的には、当該受信したビーコンに無線初期設定情報が含まれているか否かを判断する。当該初期設定情報が含まれていると判断した場合には、設定用ビーコンを受信した旨を制御部36に通知する。
【0047】
制御部36は、判断部35の通知をもとに無線通信に用いる電波の送信出力を変更する。より具体的には、現在設定されている当該電波の送信出力値(第一送信出力値)よりも、所定の小さい送信出力値(第二送信出力値)に変更する。なお、所定の小さい送信出力値は、ユーザによりPCなどから設定ツールなどを用いて予め決定され記憶部32に格納されていてもよいし、工場出荷時に予め決定されていてもよい。ここで、所定の小さい送信出力値は、概ね自装置の直近(例えば1~5メートル程度)に電波が届く程度の設定値であり、直近に置かれた無線初期設定情報を送信する対象であるすべての通信装置に電波が届くギリギリ最小限の値が好ましい。設定用ビーコンにはセキュリティに関する設定情報も含まれており、このように送信出力値を抑制することで、設定用ビーコンは限られた範囲までしか到達できず、他者の端末で傍受されてネットワーク10に接続されてしまうリスクを抑制できる。
【0048】
制御部36は、ビーコン生成部34で生成した設定用ビーコンを、電波の送信出力値を第二送信出力値で周囲に報知するように無線通信部31に通知する。より具体的には、制御部36は、第二送信出力値をもとに、設定用ビーコンを自装置の周囲に向けて一定周期(例えば100ms)で報知する(電波の届く範囲に限り、通知する)旨を無線通信部31に通知する。
【0049】
制御部36は、判断部35より設定用ビーコンを周囲に報知する回数が予め決められた所定の回数に達した旨の通知をもとに、無線通信部31に設定用ビーコンの報知を停止する指示を通知し、通信モード切替部33に通信モードを通知モードから通常モードに切り替える指示を通知する。
【0050】
制御部36は、判断部35の通知をもとに、通信モードが学習モードである場合には無線通信部31に設定用ビーコンを検索および受信するように通知する。
【0051】
制御部36は、判断部35より設定用ビーコンを受信した旨の通知をもとに設定用ビーコンから無線初期設定情報を抽出し、抽出した無線初期設定情報を記憶部32に格納するように通知し、当該無線初期設定情報を用いて自装置の無線通信のために必要な初期設定を行う。そして、制御部36は、通信モード切替部33に通信モードを学習モードから通常モードに切り替える指示を通知する。
【0052】
図3は、本発明の実施の形態に係る通信装置1のうち、ユーザによって無線初期設定情報が入力される通信装置1a(親機として動作する通信装置)の動作フローの一例である。なお、通信装置1は、無線通信のために必要な初期設定情報を端末装置2などから設定ツールなどを用いて予め設定されている。
【0053】
以下、図3を参照しながら、本発明の実施の形態に係る通信装置1a(親機)が無線通信のために必要な無線初期設定情報を設定された後、通知モードに切り替わってから自装置の周囲に向けて、設定用ビーコンを報知し、通常モードに切り替わるまでについて詳細に説明する。
【0054】
ステップS301にて、判断部35は、通信モード切替部33の通信モードが通知モードに設定されたか否かを判断する。判断部35は、通信モードが通知モードに設定された場合には、その旨をビーコン生成部34および制御部36に通知し、ステップS302に遷移する(ステップS301のYes)。一方、設定されていない場合には、ステップS301を繰り返し、待機する(ステップS301のNo)。
【0055】
ステップS302にて、制御部36は、判断部35の通知(ステップS301のYes)をもとに無線通信に用いる電波の送信出力を変更する。具体的には、制御部36は、第一送信出力値を第二送信出力値に変更する。
【0056】
ステップS303にて、ビーコン生成部34は、制御部36の通知を受けて、記憶部32に予め格納されていた無線通信のために必要な無線初期設定情報を取得し、通常のビーコンフレームの一部に格納し、設定用ビーコンを生成する。
【0057】
ステップS304にて、制御部36は、ビーコン生成部34で生成した設定用ビーコンを電波の送信出力値を第二送信出力値で周囲に報知するように無線通信部31に通知し、当該通知をもとに無線通信部31は設定用ビーコンを第二送信出力値で周囲に報知する。
【0058】
ステップS305にて、判断部35は、無線通信部31により設定用ビーコンを周囲に報知する回数が予め決められた所定の回数に達したか否かを判断する。所定の回数に達した場合には、制御部36にその旨を通知し、ステップS306に遷移する(ステップS305のYes)。一方、所定の回数に達していない場合には、ステップS304に戻りビーコン送信を繰り返す(ステップS305のNo)。
【0059】
ステップS306にて、制御部36は、判断部35の通知(ステップS305の通知)をもとに、無線通信部31に設定用ビーコンの報知を停止する指示を通知し、通信モード切替部33に通信モードを通知モードから通常モードに切り替える指示を通知する。
【0060】
ステップS307にて、制御部36の通知(ステップS306の通知)をもとに、通信モード切替部33は、通信モードを通知モードから通常モードに切り替える。この際、自機は、記憶部に格納された初期設定情報を用いて自装置の通常モードにおける無線通信のために必要な初期設定を行う。
【0061】
図4は、本発明の実施の形態に係る通信装置1のうち、通信装置1a以外の通信装置1(子機として動作する通信装置)の動作フローの一例である。
【0062】
本発明の実施の形態に係る通信装置(子機)が電源投入されてから親機(通信装置1a)から無線通信のために必要な無線初期設定情報を受信し、自装置に無線初期設定情報を設定するまでについて、図4を参照しながら詳細に説明する。
【0063】
ステップS401にて、判断部35は、通信モード切替部33の通信モードが学習モードに設定されているか否かを判断する。判断部35は、学習モードが設定されていると判断した場合には、その旨を制御部36に通知し、ステップS402に遷移する(ステップS401のYes)。一方、学習モードが設定されていないと判断した場合にはステップS401を繰り返し、待機する(ステップS401のNo)。
【0064】
ステップS402にて、制御部36は、判断部35の通知(ステップS401のYes)を受けて、無線通信部31に設定用ビーコンを検索および受信するように通知し、無線通信部31は、制御部36の通知をもとに設定用ビーコン(例えば、@@@teaching@@@を含むビーコンフレーム)を検索し、受信する。このときは、無線通信のためのセキュリティの設定は「オープン(設定されていない状態)」となっている。つまり、通信装置1b、1c、および1dは、予め決められた固有の初期SSIDを発見すれば、直ちに無線接続が可能となる。
【0065】
ステップS403にて、判断部35は、無線通信部31が受信した無線フレームが設定用ビーコンであるか否かを判断する。判断部35は、設定用ビーコンを受信した場合には、その旨を制御部36に通知する(ステップS403のYes)。一方、設定用ビーコンを受信していない場合には、ステップS402を繰り返す(ステップS403のNo)。
【0066】
ステップS404にて、制御部36は、判断部35の通知(ステップS403のYes)をもとに設定用ビーコンから初期設定情報を抽出する。
【0067】
ステップS405にて、制御部36は、記憶部32に抽出した初期設定情報を格納するように通知し、当該初期設定情報を用いて自装置の無線通信のために必要な初期設定を行う。そして、制御部36は、通信モード切替部33に通信モードを学習モードから通常モードに切り替える指示を通知する。
【0068】
図5は、本発明の実施の形態に係る通信装置1による無線初期設定情報を含むビーコンフレーム500(設定用ビーコンフレーム)の一部の構成を示す説明図である。
【0069】
図5に示されるように、ビーコンフレーム500は、ElementID51、Length52、OUI53、可変データ領域54(設定情報55を含む)により、構成される。
【0070】
ElementID51は、ビーコンフレーム内のElementID51以降(具体的には、図5のLength52~可変データ領域54)に格納されるデータがベンダー独自のデータであることを示す番号である。
【0071】
Length52は、ビーコンフレーム全体の長さである。
【0072】
OUI53は、IEEEが管理しており、メーカーごとに異なる値が割り当てられている。通常、同じメーカーなら同じ値が格納される。
【0073】
可変データ領域54は、データの送受信で取得できる通信情報(送受信時刻、データサイズ、アドレスなど)であってもよいし、受信した実データ(データそのもの)を含んでいてもよい。また、可変データ領域54は設定情報55を含む。可変データ領域54は、メーカー独自の仕様を設定し利用できる領域も含まれる。
【0074】
設定情報55は、さらに、第二SSID56、セキュリティ方式57、および鍵情報58を含む。
【0075】
第二SSID56は、初期SSIDとは異なり、端末装置2から通信装置1に入力された無線初期設定情報に含まれ、ユーザが通信装置1に無線通信のために設定するSSID(例えば、「Infra1」などの文字列)である。
【0076】
セキュリティ方式57は、端末装置2から通信装置1に入力された無線初期設定情報であって、ユーザが通信装置1に無線通信のために設定するセキュリティ方式(例えば、WPA2-PSKなど)である。ここで、セキュリティ方式は、通信を暗号化する際、事前に別の手段で共有された秘密の符号をもとに暗号鍵を生成する方式であり、そのような符号による接続認証を行う方式である。
【0077】
鍵情報58は、端末装置2から通信装置1に入力された無線初期設定情報であって、ユーザが通信装置1に無線通信のために設定する鍵情報である。鍵情報58は、例えば、「123456AB」のような英数字および記号などの組み合わせにより構成される。
【0078】
図6は、本発明の実施の形態に係る通信システム100の通信装置1における無線通信のための初期設定を行う一連の処理を示すシーケンス図である。
【0079】
図6を参照して、通信システム100において、ユーザが端末装置2を用いて、通信装置1a(親機として動作)に無線初期設定情報を入力してから、通信装置1b、1c、および1d(子機として動作)に無線通信のために必要な初期設定が行われるまでの一連の処理を説明する。
【0080】
ステップS601にて、端末装置2によりユーザが入力した無線初期設定情報が通信リンク15を介して通信装置1aに入力される。
【0081】
ステップS602にて、通信装置1aは、ユーザの指示(例えば設定ツールを用いる、通信装置1aに備わるスイッチを長押しなど)により、通信モードが通常モードから通知モードに切り替わる。
【0082】
ステップS603にて、通信装置1aは、設定用ビーコンを作成する。また、通信装置1aは、無線通信を行うための電波送信出力を第二送信出力値に設定する。
【0083】
ステップS604にて、通信装置1b、1c、および1dのそれぞれにおいて、ユーザの指示(例えば通信装置1b、1c、および1dに備わるスイッチを1回押下など)により、通信モードが通常モードから学習モードに切り替わる。
【0084】
ステップS605にて、通信装置1b、1c、および1dのそれぞれは、設定用ビーコンを検索し、受信する。具体的には、通信装置1b、1c、および1dは、予め決められた固有の初期SSID(例えば、@@@teaching@@@)のビーコンを検索する。なお、このとき、セキュリティの設定は「オープン(設定されていない状態)」とする。つまり、通信装置1b、1c、および1dは、予め決められた固有の初期SSIDを検索により発見すれば、直ちに無線接続が可能となる。
【0085】
ステップS606にて、通信装置1aは、電波送信出力が最も低い出力により、通信装置1aの周囲に向けて、予め決められた固有の初期SSIDにより設定用ビーコンをブロードキャスト送信する。
【0086】
ステップS607にて、通信装置1b、1c、および1dのそれぞれは、設定用ビーコンを受信したか否かを判断する。
【0087】
ステップS608にて、通信装置1b、1c、および1dのそれぞれは、ステップS607にて、設定用ビーコンを受信した場合には、設定用ビーコンの設定情報505に含まれる無線初期設定情報を抽出し、自装置の無線通信のために必要な各設定値(第二SSID、セキュリティ、鍵情報など)に設定する。
【0088】
このようにして、ユーザは、無線初期設定情報を通信装置1aに入力した後は、無線通信のために必要な初期設定を他の複数の通信装置(図6では、通信装置1b、1c、および1d)に個々に入力しなくても、通信装置1aから一定の距離に設置することで、他の複数の通信装置も同様の無線初期設定情報を設定できる。これ以降、システムを構成するすべての通信装置1は新たなSSID(第二SSID)を用いてセキュリティの高い無線通信が可能となる。
【0089】
なお、図6において、ステップS605およびS606のシステム上の処理順序は問わない。
【0090】
本発明の実施形態を説明する際、複数の通信装置のうち、端末装置が接続され、無線初期設定情報を入力される通信装置を親機とするとして説明したが、本発明の実施は必ずしもこれに限らない。例えば、端末装置からの初期設定情報にはよらず、モード切替時点(スイッチ長押し時など)で、自装置の記憶部に無線初期設定情報が格納されているか否かを判断し、格納されている装置が親機として機能し、無線初期設定情報が格納されていないと判断すれば、子機として機能し図4に示す動作フローに従う、としてもよい。あるいは、物理的な設定手段(スライドSWなど)によって、親機/子機を切り替え、親機として機能する1つの通信装置に、初期設定情報を何らかの方法で入力してもよい。
【0091】
通信モード切替の手段についても、前述した機械的スイッチに限らず、端末装置から通信リンク15により切替指令信号を送信することでもよいし、赤外線などを用いて遠隔操作してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、複数台の無線通信装置に対し、無線通信のための初期設定作業を効率的かつ簡便に行う場合に利用できる。
【符号の説明】
【0093】
1 通信装置(通信装置1a、1b、1c、1d)
2 端末装置
10 無線ネットワーク
15 通信リンク
100 通信システム
31 無線通信部
32 記憶部
33 通信モード切替部
34 ビーコン生成部
35 判断部
36 制御部
51 Element ID
52 Length
53 OUI
54 可変データ領域
55 設定情報
56 第二SSID
57 セキュリティ方式
58 鍵情報
図1
図2
図3
図4
図5
図6