(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069052
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】水稲栽培方法
(51)【国際特許分類】
A01G 22/22 20180101AFI20230511BHJP
【FI】
A01G22/22 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180624
(22)【出願日】2021-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】720008818
【氏名又は名称】山本 修二
(72)【発明者】
【氏名】山本 修二
(57)【要約】 (修正有)
【課題】品種変更を除いて、日本の水稲生産性は、上昇していない。そのため、生産性を高めた栽培方法が必要である。苗を植える配置と向きを変えるだけで、より生産性の高い栽培方法を提供する。
【解決手段】正方形を、夏至に太陽が最も強くなる方向に対して、その正方形の対角線が水平になるように配置し、正方形の頂点の位置に、苗を植えることを特徴とする水稲栽培方法。
【効果】今まで使用している機器を変更することなく、苗の配置の向きを変更するのみで、単位面積当たりの苗の数を減らさずに、最も太陽光を利用できるように苗を配置した。それにより、一株当たりの太陽光照射面積を増やし、稲の成長を高める。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
正方形を、夏至に太陽が最も強くなる方向に対して、その正方形の対角線が水平に
なるように配置し、正方形の頂点の位置に、苗を植えることを特徴とする水稲栽培方法
【請求項2】
配置する正方形の頂点の間隔が25cm以上35cm未満であることを特徴とする
請求項1に記載の水稲栽培方法
【請求項3】
正三角形の底辺が、夏至に太陽が最も強くなる方向へ向き、対応する頂点が
最も遠くなるように、正三角形の頂点の位置に、苗を植えることを
特徴とする水稲栽培方法
【請求項4】
配置する正三角形の頂点の間隔が25cm以上35cm未満であることを特徴とする
請求項3に記載の水稲栽培方法
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水稲の栽培方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の水稲栽培の苗の植え方は、田んぼの畔に沿って、等間隔に植える方法であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、水稲の成長をより促進する栽培方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、最も太陽光を利用出来るように、苗を植えることを特徴とする水稲栽培方法である。
【発明の効果】
【0006】
本発明の水稲栽培方法によれば、太陽光の利用率を60%以上上げることが出来ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図2】本発明の異なる実施例の苗の配置方法である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1は、本発明の一実施例の苗の配置方法である。
この図に示すように、本実施例の栽培方法の配置は、従来の配置方法を45°回転させた配置である。
苗の間隔を30cm、苗の高さを50cm、季節を夏至と春秋分の中間を平均とすると太陽光の稲に対する角度は66度となり、従来の配置では、ある稲がその北側に配置された稲にあたる太陽光は稲の上から8.5cmとなります。
本発明の配置方法では、稲の間隔が42.42cmとなり、ある稲がその北側に配置された稲にあたる太陽光は稲の上から13.8cmとなり、従来の配置比べて62%の増加となります。
また、
図2の実施例では、稲の間隔が52.0cmとなり、ある稲がその北側に配置された稲にあたる太陽光は稲の上から17.95cmとなり、従来の配置比べて118%の増加となります。
本発明の配置方法は、短面積当たりの稲の数は減らず、収穫量に影響が無い。また、稲隠す水面が増えることにより、雑草の発生も抑えられる。
【符号の説明】
【0009】
1 苗
2 苗の影
3 畔