IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ナカヨの特許一覧

特開2023-69053スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム
<>
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図1
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図2
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図3
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図4
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図5
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図6
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図7
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図8
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図9
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図10
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図11
  • 特開-スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069053
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】スケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、スケジュール管理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20230101AFI20230511BHJP
【FI】
G06Q10/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021180645
(22)【出願日】2021-11-04
(71)【出願人】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(74)【代理人】
【識別番号】100104570
【弁理士】
【氏名又は名称】大関 光弘
(72)【発明者】
【氏名】福崎 健志
(72)【発明者】
【氏名】小林 正男
(72)【発明者】
【氏名】飯島 理恵
(72)【発明者】
【氏名】奈良 和紀
(72)【発明者】
【氏名】竹下 雄也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】スケジュール管理機能の利便性をより向上させることができるスケジュール管理システム、スケジュール管理サーバ、スケジューラ端末、プログラム及びスケジュール管理方法を提供する。
【解決手段】スケジュール管理サーバ1は、スケジューラ端末2-1からスケジュール変更要求を受信した場合に、このスケジューラ端末以外の変更対象イベントの各参加者のスケジューラ端末2-2~2-4にスケジュール変更確認通知を送信して、これらのスケジューラ端末からスケジュール変更許否通知を受信する。そして、許否回答「承認」を示すスケジュール変更許否通知があるならば、変更対象イベントのスケジュールを変更するとともに、変更対象イベントの参加者のうち、変更後の変更対象イベントに参加する者のスケジューラ端末2にスケジュール変更通知を送信する一方、参加しない者のスケジューラ端末2にスケジュール削除通知を送信する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数人が参加するイベントのスケジュールを管理するスケジュール管理システムであって、
複数のスケジューラ端末と、
スケジュール管理サーバと、を備え、
前記スケジューラ端末は、
イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更要求操作を受け付けた場合に、当該イベントおよび当該変更後のスケジュールの指定を含むスケジュール変更要求を前記スケジュール管理サーバに送信する変更要求送信手段と、
前記スケジュール管理サーバからスケジュール変更確認通知を受信した場合に、当該スケジュール変更確認通知で指定されているイベントのスケジュール変更の許否回答を受け付ける許否回答操作受付手段と、
前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、前記許否回答操作受付手段により受け付けた許否回答を示すスケジュール変更許否通知を前記スケジュール管理サーバに送信する許否通知送信手段と、を有し、
前記スケジュール管理サーバは、
前記スケジューラ端末から前記スケジュール変更要求を受信した場合に、当該スケジュール変更要求で指定されているイベントに参加するユーザ各々の前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールの指定を伴う前記スケジュール変更確認通知を送信する確認通知送信手段と、
前記確認通知送信手段により前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、前記スケジュール変更許否通知を受信する許否通知受信手段と、
前記許否通知受信手段により、スケジュール変更の承認を示す許否回答を含むスケジュール変更許否通知が受信された場合、前記スケジュール変更要求で指定されているイベントの参加者を、当該スケジュール変更要求を送信した前記スケジューラ端末のユーザおよびスケジュール変更の承認を示す許否回答を含む前記スケジュール変更許否通知を送信した前記スケジューラ端末のユーザに限定して、当該イベントのスケジュールを、当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールに更新するスケジュール更新手段と、
前記スケジュール更新手段によりイベントのスケジュールが更新された場合に、スケジュール更新後のイベントに参加するユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび更新後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更通知を送信するとともに、スケジュール更新前の当該イベントに参加予定であったユーザのうち、スケジュール更新後の当該イベントに参加しないユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントの指定を伴うスケジュール削除通知を送信する更新通知手段と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール更新手段は、
前記確認通知送信手段による前記スケジュール変更確認通知の送信後所定時間内に前記許否通知受信手段が受信した前記スケジュール変更許否通知に、スケジュール変更の承認を示す許否回答が含まれている場合に、当該イベントのスケジュールを更新する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール更新手段は、
前記許否通知受信手段が、前記スケジュール変更の承認を示す許否回答を含む前記スケジュール変更許否通知を、前記確認通知送信手段による前記スケジュール変更確認通知の送信数に応じて定まる基準数以上受信した場合に、当該イベントのスケジュールを更新する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか一項に記載のスケジュール管理システムであって、
前記スケジュール管理サーバは、
前記許否通知受信手段が受信した前記スケジュール変更許否通知を含むスケジュール変更許否結果を、前記スケジュール変更要求の送信元である前記スケジューラ端末に送信する許否結果送信手段をさらに有し、
前記スケジュール更新手段は、
さらに、前記スケジュール変更要求の送信元である前記スケジューラ端末から、当該スケジュール変更要求で指定されているイベントの指定を伴うスケジュール変更実行要求を受信した場合に、当該イベントのスケジュールを更新し、
前記スケジューラ端末は、
前記スケジュール管理サーバから前記スケジュール変更要求に対する前記スケジュール変更許否結果を受信して表示する変更許否結果表示手段と、
前記スケジュール変更許否結果に対する変更実行操作を受け付けた場合に、前記スケジュール変更要求で指定されているイベントの指定を伴う前記スケジュール変更実行要求を前記スケジュール管理サーバに送信する実行要求送信手段と、をさらに有する
ことを特徴とするスケジュール管理システム。
【請求項5】
複数のスケジューラ端末と連携して、複数人が参加するイベントのスケジュールを管理するスケジュール管理サーバであって、
イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更要求を前記スケジューラ端末から受信した場合に、当該イベントに参加するユーザ各々の前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更確認通知を送信する確認通知送信手段と、
前記確認通知送信手段により、前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、スケジュール変更の許否回答を示すスケジュール変更許否通知を受信する許否通知受信手段と、
前記許否通知受信手段により、スケジュール変更の承認を示す許否回答を含むスケジュール変更許否通知が受信された場合、前記スケジュール変更要求で指定されているイベントの参加者を、当該スケジュール変更要求を送信した前記スケジューラ端末のユーザおよびスケジュール変更の承認を示す許否回答を含む前記スケジュール変更許否通知を送信した前記スケジューラ端末のユーザに限定して、当該イベントのスケジュールを、当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールに更新するスケジュール更新手段と、
前記スケジュール更新手段によりスケジュールが更新された場合に、スケジュール更新後のイベントに参加するユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび更新後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更通知を送信するとともに、スケジュール更新前の当該イベントに参加予定であったユーザのうち、スケジュール更新後の当該イベントに参加しないユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントの指定を伴うスケジュール削除通知を送信する更新通知手段と、を有する
ことを特徴とするスケジュール管理サーバ。
【請求項6】
スケジュール管理サーバと連携して、ユーザが参加するイベントのスケジュールを管理するスケジューラ端末であって、
イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更操作を受け付けた場合に、当該イベントおよび当該変更後のスケジュールの指定を含むスケジュール変更要求を前記スケジュール管理サーバに送信する変更要求送信手段と、
前記スケジュール管理サーバからスケジュール変更確認通知を受信した場合に、当該スケジュール変更確認通知で指定されているイベントのスケジュール変更の許否回答を受け付ける許否回答操作受付手段と、
前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、前記許否回答操作受付手段により受け付けた許否回答を示すスケジュール変更許否通知を前記スケジュール管理サーバに送信する許否通知送信手段と、を有する
ことを特徴とするスケジューラ端末。
【請求項7】
複数のスケジューラ端末と連携して、複数人が参加するイベントのスケジュールを管理するスケジュール管理サーバとしてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記プログラムは、
前記コンピュータを、
前記スケジューラ端末からイベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更要求を受信した場合に、当該イベントに参加するユーザ各々の前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更確認通知を送信する確認通知送信手段、
前記確認通知送信手段により、前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、スケジュール変更の許否回答を示すスケジュール変更許否通知を受信する許否通知受信手段、
前記許否通知受信手段により、スケジュール変更の承認を示す許否回答を含むスケジュール変更許否通知が受信された場合、前記スケジュール変更要求で指定されているイベントの参加者を、当該スケジュール変更要求を送信した前記スケジューラ端末のユーザおよびスケジュール変更の承認を示す許否回答を含む前記スケジュール変更許否通知を送信した前記スケジューラ端末のユーザに限定して、当該イベントのスケジュールを、当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールに更新するスケジュール更新手段、および、
前記スケジュール更新手段によりスケジュールが更新された場合に、スケジュール更新後のイベントに参加するユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび更新後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更通知を送信するとともに、スケジュール更新前の当該イベントに参加予定であったユーザのうち、スケジュール更新後の当該イベントに参加しないユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントの指定を伴うスケジュール削除通知を送信する更新通知手段、として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項8】
スケジュール管理サーバと連携して、ユーザが参加するイベントのスケジュールを管理するスケジューラ端末としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記プログラムは、
前記コンピュータを、
イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更操作を受け付けた場合に、当該イベントおよび当該変更後のスケジュールの指定を含むスケジュール変更要求を前記スケジュール管理サーバに送信する変更要求送信手段、
前記スケジュール管理サーバからスケジュール変更確認通知を受信した場合に、当該スケジュール変更確認通知で指定されているイベントのスケジュール変更の許否回答を受け付ける許否回答操作受付手段、および、
前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、前記許否回答操作受付手段により受け付けた許否回答を示すスケジュール変更許否通知を前記スケジュール管理サーバに送信する許否通知送信手段として機能させる
ことを特徴とするプログラム。
【請求項9】
複数のスケジューラ端末と、スケジュール管理サーバと、を備えるスケジュール管理システムを用いて、複数人が参加するイベントのスケジュールを管理するスケジュール管理方法であって、
前記スケジューラ端末は、
イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更操作を受け付けた場合に、当該イベントおよび当該変更後のスケジュールの指定を含むスケジュール変更要求を前記スケジュール管理サーバに送信し、
前記スケジュール管理サーバからスケジュール変更確認通知を受信した場合に、当該スケジュール変更確認通知で指定されているイベントのスケジュール変更の許否回答を受け付けて、当該スケジュール変更確認通知に対する応答として、受け付けた許否回答を示すスケジュール変更許否通知を前記スケジュール管理サーバに送信し、
前記スケジュール管理サーバは、
前記スケジューラ端末から前記スケジュール変更要求を受信した場合に、当該スケジュール変更要求で指定されているイベントに参加するユーザ各々の前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールの指定を伴う前記スケジュール変更確認通知を送信し、
前記スケジュール変更要求で指定されているイベントに参加するユーザ各々の前記スケジューラ端末に送信された前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、前記スケジュール変更許否通知を受信し、
前記スケジュール変更許否通知に、スケジュール変更の承認を示す許否回答が含まれている場合、当該スケジュール変更要求で指定されているイベントの参加者を、当該スケジュール変更要求を送信した前記スケジューラ端末のユーザおよびスケジュール変更の承認を示す許否回答を含む前記スケジュール変更許否通知を送信した前記スケジューラ端末のユーザに限定して、当該イベントのスケジュールを、当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールに更新し、
イベントのスケジュールが更新された場合に、スケジュール更新後の当該イベントに参加するユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび更新後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更通知を送信するとともに、スケジュール更新前の当該イベントに参加予定であったユーザのうち、スケジュール更新後の当該イベントに参加しないユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントの指定を伴うスケジュール削除通知を送信する
ことを特徴とするスケジュール管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数人が参加するイベントのスケジュール管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、被更新者のスケジュール情報を更新し、そのスケジュールの更新を被更新者が迅速に認知することが可能なスケジュール管理システムが開示されている。
【0003】
このスケジュール管理システムにおいて、スケジュール情報を更新する更新者が使用する端末装置は、更新対象とすべき被更新者のスケジュール情報を取得し、これを、更新者からの入力指示に従って更新してスケジュール管理装置に送信する。そして、スケジュール管理装置は、被更新者のスケジュール情報が更新されたことを示す更新情報を、被更新者が使用する端末装置に対して送信する。
【0004】
被更新者が使用する端末装置は、被更新者のスケジュール情報が更新されたことを示す更新情報を受信して、これを被更新者に対して告知する。そして、スケジュールの更新を承認するか否かの回答を受け付けると、受け付けた回答情報をスケジュール管理装置に送信する。
【0005】
スケジュール管理装置は、更新されたスケジュール情報に関わる全ての被更新者の端末装置から回答情報を受信し、それら全ての被更新者の回答がスケジュールの更新を承認するものである場合にスケジュール情報の更新を確定する。
【0006】
これにより、イベント参加者がイベントのスケジュールを変更することで、このイベントに参加する他の参加者のスケジュールを一括変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006-277447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載のスケジュール管理システムでは、イベントの参加者全員がスケジュール変更を承認する場合にのみ、このイベントのスケジュール変更が可能となる。このため、一部の参加者がスケジュール変更を承認しない場合などではイベントのスケジュールを変更できず、不便であった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、複数人が参加するイベントのスケジュールをより柔軟に変更できるようにして、スケジュール管理機能の利便性をより向上させることができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明では、イベントの参加者のうちの一部がこのイベントのスケジュール変更を承認するならば、このイベントのスケジュールを変更し、このイベントのスケジュール変更を承認しない参加者を、このイベントから除外するようにした。
【0011】
例えば、本発明は、
複数人が参加するイベントのスケジュールを管理するスケジュール管理システムであって、
複数のスケジューラ端末と、
スケジュール管理サーバと、を備え、
前記スケジューラ端末は、
イベントおよび当該イベントの変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更要求操作を受け付けた場合に、当該イベントおよび当該変更後のスケジュールの指定を含むスケジュール変更要求を前記スケジュール管理サーバに送信する変更要求送信手段と、
前記スケジュール管理サーバからスケジュール変更確認通知を受信した場合に、当該スケジュール変更確認通知で指定されているイベントのスケジュール変更の許否回答を受け付ける許否回答操作受付手段と、
前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、前記許否回答操作受付手段により受け付けた許否回答を示すスケジュール変更許否通知を前記スケジュール管理サーバに送信する許否通知送信手段と、を有し、
前記スケジュール管理サーバは、
前記スケジューラ端末から前記スケジュール変更要求を受信した場合に、当該スケジュール変更要求で指定されているイベントに参加するユーザ各々の前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールの指定を伴う前記スケジュール変更確認通知を送信する確認通知送信手段と、
前記確認通知送信手段により送信された前記スケジュール変更確認通知に対する応答として、前記スケジュール変更許否通知を受信する許否通知受信手段と、
前記許否通知受信手段により、スケジュール変更の承認を示す許否回答を含むスケジュール変更許否通知が受信された場合、前記スケジュール変更要求で指定されているイベントの参加者を、当該スケジュール変更要求を送信した前記スケジューラ端末のユーザおよびスケジュール変更の承認を示す許否回答を含む前記スケジュール変更許否通知を送信した前記スケジューラ端末のユーザに限定して、当該イベントのスケジュールを、当該スケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールに更新するスケジュール更新手段と、
前記スケジュール更新手段によりスケジュールが更新された場合に、スケジュール更新後のイベントに参加するユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントおよび更新後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更通知を送信するとともに、スケジュール更新前の当該イベントに参加予定であったユーザのうち、スケジュール更新後の当該イベントに参加しないユーザの前記スケジューラ端末に、当該イベントの指定を伴うスケジュール削除通知を送信する更新通知手段と、を有する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、イベントの参加者の一部がスケジュール変更を承認しない場合でも、残りの参加者がスケジュール変更を承認することにより、イベントのスケジュールを変更することができる。このため、複数人が参加するイベントのスケジュールをより柔軟に変更することが可能となり、スケジュール管理機能の利便性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の一実施の形態に係るスケジュール管理システムの概略構成図である。
図2図2は、本発明の一実施の形態に係るスケジュール管理システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
図3図3は、本発明の一実施の形態に係るスケジュール管理システムの動作例を説明するためのシーケンス図であり、図2の続きである。
図4図4は、スケジュール管理サーバ1の概略機能構成図である。
図5図5は、スケジュール記憶部11の登録内容例を模式的に表した図である。
図6図6は、ユーザ情報記憶部12の登録内容例を模式的に表した図である。
図7図7は、スケジュール管理サーバ1の動作を説明するためのフロー図である。
図8図8は、図7に示すスケジュール変更確認処理(S24)を説明するためのフロー図である。
図9図9は、図7に示すスケジュール変更実行処理(S26)を説明するためのフロー図である。
図10図10は、スケジューラ端末2の概略機能構成図である。
図11図11は、スケジューラ端末2の動作を説明するためのフロー図である。
図12図12は、スケジューラ端末2の動作を説明するためのフロー図であり、図11の続きである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態に係るスケジュール管理システムの概略構成図である。
【0016】
図示するように、本実施の形態に係るスケジュール管理システムは、スケジュール管理サーバ1および複数のスケジューラ端末2-1~2-n(以下、単にスケジューラ端末2とも呼ぶ)が、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)等のネットワーク3に接続されて構成される。スケジュール管理サーバ1およびスケジューラ端末2-1~2-nは、互いに連携して、複数人が参加するイベントのスケジュールを管理する。
【0017】
図2および図3は、本実施の形態に係るスケジュール管理システムの動作例を説明するためのシーケンス図である。
【0018】
スケジューラ端末2-1がユーザからスケジュールの取得要求操作を受け付けたものとする(S100)。これを受けて、スケジューラ端末2-1は、スケジュール管理サーバ1にスケジュール取得要求を送信する(S101)。
【0019】
スケジュール管理サーバ1は、スケジューラ端末2-1からスケジュール取得要求を受信すると、スケジュール管理サーバ1が管理するイベントのなかから、このスケジュール取得要求の送信元であるスケジューラ端末2-1のユーザが参加するイベントを検索し、検索したイベントの名称、開催場所、開催日時、参加者を含むスケジュール情報をスケジューラ端末2-1に送信する(S102)。そして、スケジューラ端末2-1は、スケジュール管理サーバ1から受信したスケジュール情報を表示する(S103)。
【0020】
つぎに、スケジューラ端末2-1が、ユーザから、このユーザが参加するイベントのスケジュール(開催日時および/または開催場所)の変更要求操作を受け付けたものとする(S104)。これを受けて、スケジューラ端末2-1は、この変更要求操作で指定されたイベントおよび変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更要求をスケジュール管理サーバ1に送信する(S105)。
【0021】
スケジュール管理サーバ1は、スケジューラ端末2-1からスケジュール変更要求を受信すると、このスケジュール変更要求で指定されているイベントに参加する参加者のうち、このスケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2-1のユーザ以外の参加者を特定する。ここでは、スケジューラ端末2-2~2-4のユーザが特定されたものとする。そして、スケジュール管理サーバ1は、スケジューラ端末2-1のユーザ以外の各参加者のスケジューラ端末2-2~2-4に、スケジュール変更要求で指定されているイベントおよび変更後のスケジュールの指定を伴うスケジュール変更確認通知を送信する(S106~S108)。その後、所定時間の経過によりタイムアウトするまで(S116)、スケジューラ端末2-2~2-4からスケジュール変更許否通知が届くのを待つ。
【0022】
スケジューラ端末2-2~2-4は、スケジュール管理サーバ1からスケジュール変更確認通知を受信すると、このスケジュール変更確認通知で指定されているイベントおよび変更後のスケジュールを表示して、ユーザにイベントのスケジュール変更の確認を求める(S109~S111)。
【0023】
ここで、スケジューラ端末2-2は、スケジュール変更確認通知で指定されているイベントのスケジュール変更を承認する許否回答操作をユーザから受け付けたものとする(S112)。これを受けて、スケジューラ端末2-2は、このイベントおよび許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更許否通知をスケジュール管理サーバ1に送信する(S113)。一方、スケジューラ端末2-3は、スケジュール変更確認通知で指定されているイベントのスケジュール変更を拒否する許否回答操作をユーザから受け付けたものとする(S114)。これを受けて、スケジューラ端末2-3は、このイベントおよび許否回答「拒否」の指定を伴うスケジュール変更許否通知をスケジュール管理サーバ1に送信する(S115)。
【0024】
つぎに、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更確認通知を送信してから所定時間の経過によりタイムアウトすると(S116)、許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更許否通知の受信数Nが、スケジュール変更確認通知の送信数(スケジュール変更要求で指定されているイベントの、スケジュール変更要求の送信元ユーザ以外の参加者数)Mに応じて定まる基準数S(例えばS=M/3)以上であるか否かを確認する(S117)。ここでは、N≧Sであるとする。この場合、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更条件を満足したものと判断し、受信したスケジュール変更許否通知を含むスケジュール変更許否結果を、スケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2-1に送信する(S118)。
【0025】
これを受けて、スケジューラ端末2-1は、スケジュール管理サーバ1から受信したスケジュール変更許否結果を表示する(S119)。これにより、スケジューラ端末2-1のユーザは、変更要求操作で指定したイベントを開催する上で重要な参加者のスケジュール変更に対する許否を確認することができる。
【0026】
つぎに、スケジューラ端末2-1が、スケジュール変更許否結果を表示中のイベントに対するスケジュール変更の実行操作をユーザから受け付けたものとする(S120)。これを受けて、スケジューラ端末2-1は、このイベントの指定を伴うスケジュール変更実行要求をスケジュール管理サーバ1に送信する(S121)。
【0027】
スケジュール管理サーバ1は、スケジューラ端末2-1からスケジュール変更実行要求を受け付けると、このスケジュール変更実行要求の送信元から受信した未確定のスケジュール変更要求のうち、このスケジュール変更実行要求で指定されているイベントの指定を伴うスケジュール変更要求を特定する。そして、このイベントのスケジュール情報を、特定したスケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュール情報に更新する。また、このイベントの参加者を、特定されたスケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2-1のユーザ、および、このスケジュール変更要求に応じて発行したスケジュール変更確認通知に対する応答として受信したスケジュール変更許否通知のうち、許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更許否通知の送信元であるスケジューラ端末2-2のユーザに限定する(S122)。
【0028】
それから、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更後のイベントの参加者のスケジューラ端末2(すなわち、スケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2-1および許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更許否通知の送信元であるスケジューラ端末2-2)に、イベントの変更後のスケジュール情報を含むスケジュール変更通知を送信する(S123、S124)。これを受けて、スケジューラ端末2-1、2-2は、スケジュール管理サーバ1から受信したスケジュール変更通知を表示する(S127、S128)。
【0029】
また、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更前のイベントの参加者のうち、スケジュール変更後のイベントの参加者から除外された参加者のスケジューラ端末2(すなわち、許否回答「拒否」の指定を伴うスケジュール変更許否通知の送信元のスケジューラ端末2-3、および、所定時間の経過によりタイムアウトするまでにスケジュール変更許否通知を送信しなかったスケジューラ端末2-4)に、イベントの変更前のスケジュール情報を含むスケジュール削除通知を送信する(S125、S126)。これを受けて、スケジューラ端末2-3、2-4は、スケジュール管理サーバ1から受信したスケジュール削除通知を表示する(S129、S130)。
【0030】
つぎに、本実施の形態に係るスケジュール管理システムを構成するスケジュール管理サーバ1およびスケジューラ端末2の詳細について説明する。
【0031】
まず、スケジュール管理サーバ1の詳細を説明する。
【0032】
図4は、スケジュール管理サーバ1の概略機能構成図である。
【0033】
図示するように、スケジュール管理サーバ1は、ネットワークインターフェース部10と、スケジュール記憶部11と、ユーザ情報記憶部12と、各種要求受信部13と、スケジュール情報送信部14と、確認通知送信部15と、許否通知受信部16と、許否結果送信部17と、更新通知部18と、スケジュール更新部19と、を備えている。
【0034】
ネットワークインターフェース部10は、ネットワーク3を介してスケジューラ端末2と通信するためのインターフェースである。
【0035】
スケジュール記憶部11には、会議、打合せ等の複数人が参加するイベントのスケジュール情報が記憶されている。
【0036】
図5は、スケジュール記憶部11の登録内容例を模式的に表した図である。
【0037】
図示するように、スケジュール記憶部11には、複数人が参加するイベント毎にスケジュール情報のレコード110が記憶されている。レコード110は、イベントのイベントIDを登録するフィールド111と、イベント名を登録するフィールド112と、開催場所を登録するフィールド113と、開催日時を登録するフィールド114と、参加者のユーザIDを登録するフィールド115と、を有する。
【0038】
ユーザ情報記憶部12には、スケジュール管理サーバ1を利用可能なユーザのユーザ情報が記憶されている。
【0039】
図6は、ユーザ情報記憶部12の登録内容例を模式的に表した図である。
【0040】
図示するように、ユーザ情報記憶部12には、スケジュール管理サーバ1を利用可能なユーザ毎にユーザ情報のレコード120が記憶される。レコード120は、ユーザのユーザIDを登録するフィールド121と、ユーザのユーザ名を登録するフィールド122と、ユーザの所属部署等の所属情報を登録するフィールド123と、ユーザに割り当てられたスケジューラ端末2のアドレス情報を登録するフィールド124と、を有する。
【0041】
各種要求受信部13は、スケジューラ端末2から、スケジュール取得要求、スケジュール変更要求、およびスケジュール変更実行要求を受信する。
【0042】
スケジュール情報送信部14は、スケジュール取得要求の送信元であるスケジューラ端末2にスケジュール情報を送信する。
【0043】
確認通知送信部15は、スケジュール変更要求で指定されているイベントの参加者のスケジューラ端末2(ただし、スケジュール変更要求の送信元のスケジューラ端末2を除く)にスケジュール変更確認通知を送信する。
【0044】
許否通知受信部16は、スケジュール変更確認通知の送信先であるスケジューラ端末2からスケジュール変更許否通知を受信する。
【0045】
許否結果送信部17は、スケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2にスケジュール変更許否結果を送信する。
【0046】
更新通知部18は、イベントのスケジュール情報が更新された場合に、スケジュール更新後のイベントの参加者のスケジューラ端末2にスケジュール変更通知を送信するとともに、スケジュール更新前のイベントの参加者のうち、スケジュール更新後のイベントから除外された参加者のスケジューラ端末2にスケジュール削除通知を送信する。
【0047】
スケジュール更新部19は、スケジュール管理サーバ1の各部10~18を統括的に制御するとともに、これらと連携して、スケジュール記憶部11に記憶されているイベントのスケジュール情報を更新する。
【0048】
上述のスケジュール管理サーバ1の機能構成は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSP(Digital Signal Processor)などの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、およびNIC(Network Interface Card)等の通信インターフェースを備えたパーソナルコンピュータ等において、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0049】
図7は、スケジュール管理サーバ1の動作を説明するためのフロー図である。
【0050】
各種要求受信部13がネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ端末2からスケジュール取得要求を受信すると(S20でYES)、スケジュール更新部19は、スケジュール記憶部11を参照し、スケジュール取得要求で指定されているユーザID(スケジュール取得要求の送信元であるスケジューラ端末2のユーザのユーザID)が参加者としてフィールド115に登録されているイベントのスケジュール情報のレコード110のうち、フィールド114に登録されている開催日時が到来していないイベントのスケジュール情報のレコード110を検索する(S21)。そして、検索したイベントのスケジュール情報のレコード110を、スケジュール取得要求の送信元であるスケジューラ端末2のアドレス情報とともにスケジュール情報送信部14に渡す。これを受けて、スケジュール情報送信部14は、ネットワークインターフェース部10を介してスケジュール取得要求の送信元であるスケジューラ端末2に、スケジュール更新部19により検索されたイベントのスケジュール情報のレコード110を送信する(S22)。
【0051】
また、各種要求受信部13がネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ端末2からスケジュール変更要求を受信すると(S23でYES)、後述のスケジュール変更確認処理を実施し(S24)、各種要求受信部13がネットワークインターフェース部10を介してスケジューラ端末2からスケジュール変更実行要求を受信すると(S25でYES)、後述のスケジュール変更実行処理を実施する(S26)。
【0052】
図8は、図7に示すスケジュール変更確認処理(S24)を説明するためのフロー図である。
【0053】
まず、スケジュール更新部19は、スケジュール変更要求で指定されているイベントIDがフィールド111に登録されているイベント(以下、変更対象イベントと呼ぶ)のスケジュール情報のレコード110をスケジュール記憶部11から検索し、このレコード110のフィールド115に登録されている変更対象イベントの参加者のユーザIDのなかから、スケジュール変更要求で指定されているユーザID以外のユーザID(すなわち、変更対象イベントの参加者のうち、スケジュール変更要求送信元のユーザ以外の参加者のユーザID)を特定する(S240)。
【0054】
つぎに、スケジュール更新部19は、スケジュール変更要求送信元のユーザ以外の参加者毎に、フィールド121にユーザIDが登録されているユーザ情報のレコード120をユーザ情報記憶部12から検索して、このレコード120のフィールド124に登録されているスケジューラ端末2のアドレス情報を特定する。そして、確認通知送信部15に、スケジュール変更要求送信元のユーザ以外の参加者毎に特定したアドレス情報を、変更対象イベントのスケジュール情報のレコード110およびスケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールとともに通知して、スケジュール変更確認通知の送信を指示する。
【0055】
これを受けて、確認通知送信部15は、変更対象イベントの参加者のうち、スケジュール変更要求送信元のユーザ以外の参加者各々のスケジューラ端末2に、変更対象イベントのスケジュール情報のレコード110およびスケジュール変更要求で指定されている変更後のスケジュールを含むスケジュール変更確認通知を、ネットワークインターフェース部10を介して送信する(S241)。それから、スケジュール更新部19は、所定時間の経過によりタイムアウトするまで(S243でNO)、スケジュール変更確認通知の送信先からスケジュール変更許否通知が送られてくるのを待つ(S242)。
【0056】
その後、スケジュール更新部19は、所定時間の経過によりタイムアウトすると(S243でYES)、それまでに許否通知受信部16がネットワークインターフェース部10を介してスケジュール変更確認通知の送信先から受信したスケジュール変更許否通知に基づいて、スケジュール変更条件を満足しているか否かを判断する(S244)。具体的には、許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更許否通知の受信数Nが、スケジュール変更確認通知の送信数Mに応じて定まる基準数S(例えばS=M/3)以上であるか否かを確認する。
【0057】
そして、スケジュール変更条件(M≧S)を満足している場合(S244でYES)、スケジュール更新部19は、受信したスケジュール変更許否通知を、スケジュール変更要求送信元であるスケジューラ端末2のアドレス情報とともに許否結果送信部17に渡す。これを受けて、許否結果送信部17は、ネットワークインターフェース部10を介してスケジュール変更要求送信元のスケジューラ端末2に、スケジュール更新部19から受け取ったスケジュール変更許否通知を含むスケジュール許否結果を送信する(S245)。
【0058】
一方、スケジュール変更条件を満足していない場合(S244でNO)、スケジュール更新部19は、許否結果送信部17に、スケジュール変更要求送信元であるスケジューラ端末2のアドレス情報を渡してエラー通知を指示する。これを受けて、許否結果送信部17は、スケジュール変更条件を満足していないためスケジュール変更要求が拒否された旨のエラー通知を、ネットワークインターフェース部10を介してスケジュール変更要求送信元のスケジューラ端末2に送信する(S246)。
【0059】
図9は、図7に示すスケジュール変更実行処理(S26)を説明するためのフロー図である。
【0060】
まず、スケジュール更新部19は、スケジュール変更実行要求で指定されているイベントIDにより特定される変更対象イベントのスケジュール情報を更新する(S250)。具体的には、スケジュール変更実行要求と共通の送信元から送信され、かつスケジュール変更実行要求と同じイベントIDの指定を伴っているスケジュール変更要求を特定するとともに、スケジュール変更実行要求で指定されているイベントIDがフィールド111に登録されている変更対象イベントのスケジュール情報のレコード110を変更対象レコードとしてスケジュール記憶部11から検索する。そして、変更対象レコード110のフィールド113および/またはフィールド114に登録されている開催場所および/または開催日時を、特定したスケジュール変更要求で指定されている更新後のスケジュールに変更する。また、スケジュール変更要求に応じて発行したスケジュール変更確認通知に対する応答として受信したスケジュール変更確認通知のうち、許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更認否通知で指定されているユーザIDを、許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更認否通知送信元のユーザのユーザIDとして抽出し、変更対象レコード110のフィールド115に登録されている参加者のユーザIDを、スケジュール変更要求送信元のユーザのユーザIDおよび許否回答「承認」の指定を伴うスケジュール変更認否通知送信元のユーザのユーザIDに更新する。
【0061】
つぎに、スケジュール更新部19は、ユーザ情報記憶部12を参照し、変更対象イベントの変更後のスケジュール情報のレコード110に登録されているユーザIDに基づいて、スケジュール更新後の変更対象イベントの参加者(以下、継続参加者と呼ぶ)各々のスケジューラ端末2のアドレス情報を特定する(S251)。そして、更新通知部18に、継続参加者各々のスケジューラ端末2のアドレス情報を、変更対象イベントの変更後のスケジュール情報のレコード110とともに通知してスケジュール変更通知の送信を指示する。これを受けて、更新通知部18は、ネットワークインターフェース部10を介して継続参加者各々のスケジューラ端末2に、変更対象イベントの変更後のスケジュール情報のレコード110を含むスケジュール変更通知を送信する(S252)。
【0062】
また、スケジュール更新部19は、ユーザ情報記憶部12を参照し、変更対象イベントの変更前のスケジュール情報のレコード110に登録されていたユーザIDのうち、継続参加者のユーザID以外のユーザIDに基づいて、スケジュール変更後の変更対象イベントの継続参加者からは除外された旧参加者(以下、離脱者と呼ぶ)各々のスケジューラ端末2のアドレス情報を特定する(S253)。そして、更新通知部18に、離脱者各々のスケジューラ端末2のアドレス情報を、変更対象イベントの更新前のスケジュール情報のレコード110とともに通知してスケジュール削除通知の送信を指示する。これを受けて、更新通知部18は、ネットワークインターフェース部10を介して離脱者各々のスケジューラ端末2に、変更対象イベントの更新前のスケジュール情報のレコード110を含むスケジュール削除通知を送信する(S254)。
【0063】
つぎに、スケジューラ端末2の詳細を説明する。
【0064】
図10は、スケジューラ端末2の概略機能構成図である。
【0065】
図示するように、スケジューラ端末2は、ネットワークインターフェース部20と、マンマシンインターフェース部21と、各種要求送信部22と、スケジュール情報受信部23と、各種通知受信部24と、許否通知送信部25と、許否結果受信部26と、スケジュール処理部27と、を備えている。
【0066】
ネットワークインターフェース部20は、ネットワーク3を介してスケジュール管理サーバ1と通信するためのインターフェースである。
【0067】
マンマシンインターフェース部21は、ユーザに情報を提示したり、ユーザから情報の入力を受け付けたりするためのインターフェースであり、タッチパネル等の入力装置と、液晶ディスプレイの表示装置と、を有している。
【0068】
各種要求送信部22は、スケジュール取得要求、スケジュール変更要求、およびスケジュール変更実行要求をスケジュール管理サーバ1にする。
【0069】
スケジュール情報受信部23は、スケジュール管理サーバ1からスケジュール情報を受信する。
【0070】
各種通知受信部24は、スケジュール変更確認通知、スケジュール変更通知、およびスケジュール削除通知をスケジュール管理サーバ1から受信する。
【0071】
許否通知送信部25は、スケジュール管理サーバ1にスケジュール変更許否通知を送信する。
【0072】
許否結果受信部26は、スケジュール管理サーバ1からスケジュール変更許否結果を受信する。
【0073】
スケジュール処理部27は、スケジューラ端末2の各部20~26を統括的に制御するとともに、これらと連携して、自スケジューラ端末2のユーザが参加するイベントのスケジュールに対する処理を実施する。
【0074】
上述のスケジューラ端末2の機能構成は、スケジュール管理サーバ1の機能構成と同様に、ASIC、FPGAなどの集積ロジックICによりハード的に実現されるものでもよいし、あるいはDSPなどの計算機によりソフトウエア的に実現されるものでもよい。または、CPU、メモリ、フラッシュメモリ等の補助記憶装置、および、NIC等の通信インターフェースを備えたパーソナルコンピュータ、スマートフォン等において、CPUが所定のプログラムを補助記憶装置からメモリ上にロードして実行することで実現されるものでもよい。
【0075】
図11および図12は、スケジューラ端末2の動作を説明するためのフロー図である。
【0076】
スケジュール処理部27は、マンマシンインターフェース部21を介してユーザからスケジュールの取得要求操作を受け付けると(S300でYES)、各種要求送信部22にスケジュール取得要求の送信を指示する。これを受けて、各種要求送信部22は、ネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1に、自スケジューラ端末2のユーザに付与されたユーザIDの指定を伴うスケジュール取得要求を送信する(S301)。その後、スケジュール情報受信部23がネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1からスケジュール情報を受信する。スケジュール処理部27は、スケジュール情報受信部23が受信したスケジュール情報をマンマシンインターフェース部21に表示する(S302)。
【0077】
また、スケジュール処理部27は、マンマシンインターフェース部21を介してユーザから、変更対象イベントおよび変更後のスケジュール情報の指定を伴うスケジュールの変更要求操作を受け付けると(S303でYES)、各種要求送信部22に、変更対象イベントのイベントIDおよび変更後のスケジュール情報を通知してスケジュール変更要求の送信を指示する。これを受けて、各種要求送信部22は、ネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1に、自スケジューラ端末2のユーザに付与されたユーザID、変更対象イベントのイベントID、および変更後のスケジュール情報の指定を伴うスケジュール変更要求を送信する(S304)。その後、スケジュール処理部27は、許否結果受信部26がネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1からスケジュール変更許否結果あるいはエラー通知を受信するのを待つ(S305)。
【0078】
ここで、許否結果受信部26がスケジュール管理サーバ1からスケジュール変更許否結果を受信すると(S305で「変更許否」)、スケジュール処理部27は、このスケジュール変更許否結果に含まれている変更対象イベントの参加者各々のスケジュール変更許否通知の内容を表示し(S306)、マンマシンインターフェース部21を介してユーザからスケジュール変更の実行操作を受け付けるのを待つ(S307)。そして、所定期限(例えば、スケジュール変更後の変更対象イベントの開催日の所定日前)までにユーザからスケジュール変更の実行操作を受け付けると(S307でYES)、スケジュール処理部27は、各種要求送信部22に、変更対象イベントのイベントIDを通知してスケジュール変更実行要求の送信を指示する。これを受けて、各種要求送信部22は、ネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1に、自スケジューラ端末2のユーザに付与されたユーザIDおよび変更対象イベントのイベントIDの指定を伴うスケジュール変更実行要求を送信する(S308)。
【0079】
一方、許否結果受信部26がスケジュール管理サーバ1からエラー通知を受信すると(S305で「エラー」)、スケジュール処理部27は、スケジュール変更条件を満足していないためスケジュール変更要求が拒否された旨のメッセージをマンマシンインターフェース部21に表示するなどの所定のエラー処理を実施する(S309)。
【0080】
また、各種通知受信部24がネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1からスケジュール変更通知を受信すると(S310でYES)、スケジュール処理部27は、各種通知受信部24が受信したスケジュール変更通知の内容をマンマシンインターフェース部21に表示する(S311)。
【0081】
また、各種通知受信部24がネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1からスケジュール削除通知を受信すると(S312でYES)、スケジュール処理部27は、各種通知受信部24が受信したスケジュール削除通知の内容をマンマシンインターフェース部21に表示する(S313)。
【0082】
さらに、各種通知受信部24がネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1からスケジュール変更確認通知を受信すると(S314でYES)、スケジュール処理部27は、各種通知受信部24が受信したスケジュール変更確認通知の内容をマンマシンインターフェース部21に表示して(S315)、マンマシンインターフェース部21を介してユーザからスケジュール変更の許否回答操作を受け付けるのを待つ(S316)。そして、所定期限(例えばスケジュール変更後の変更対象イベントの開催日の所定日前)までにユーザからスケジュール変更の許否回答操作を受け付けると(S316でYES)、許否通知送信部25に、変更対象イベントのイベントIDおよび許否回答操作で受け付けた許否内容を通知してスケジュール変更許否通知の送信を指示する。これを受けて、許否通知送信部25は、ネットワークインターフェース部20を介してスケジュール管理サーバ1に、自スケジューラ端末2のユーザに付与されたユーザID、変更対象イベントのイベントID、およびスケジュール変更に対する許否回答の指定を伴うスケジュール変更許否通知を送信する(S317)。
【0083】
以上、本発明の一実施の形態を説明した。
【0084】
本実施の形態では、変更対象イベントの参加者の一部がこの変更対象イベントのスケジュール変更を承認するならば、この変更対象イベントのスケジュールを変更可能としている。そして、この変更対象イベントのスケジュールを変更する場合に、この変更対象イベントのスケジュール変更を承認しない参加者を、この変更対象イベントの参加者から除外している。したがって、本実施の形態によれば、変更対象イベントの参加者全員がスケジュール変更を承認しない場合でも、一部の参加者がスケジュール変更を承認することにより、変更対象イベントのスケジュールを変更することができるので、複数人が参加するイベントのスケジュールをより柔軟に変更することが可能となり、スケジュール管理機能の利便性をより向上させることができる。
【0085】
また、本実施の形態において、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更確認通知の送信後所定時間内に受信したスケジュール変更許否通知に、許否回答「承認」を示すスケジュール変更許否通知が含まれている場合に、変更対象イベントのスケジュールを変更可能としている。したがって、本実施の形態によれば、スケジュール変更確認通知の送信先である全てのスケジューラ端末2からスケジュール変更許否通知が届くのを待つことなく、変更対象イベントのスケジュールを変更することが可能となるので、イベントのスケジュールをより迅速に変更することが可能となり、スケジュール管理機能の利便性をさらに向上させることができる。
【0086】
また、本実施の形態において、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更確認通知の送信先であるスケジューラ端末2から受信したスケジュール変更許否通知を含むスケジュール変更許否結果を、スケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2に送信し、このスケジューラ端末2からスケジュール変更実行要求を受信した場合に、スケジュール変更要求で指定されている変更対象イベントのスケジュールを更新している。また、スケジューラ端末2は、スケジュール管理サーバ1に送信したスケジュール変更要求に対するスケジュール変更許否結果をスケジュール管理サーバ1から受信して表示し、ユーザからスケジュール変更の実行操作を受け付けた場合に、スケジュール変更要求で指定されている変更対象イベントのスケジュール変更実行要求をスケジュール管理サーバ1に送信している。したがって、イベントのスケジュール変更を希望するユーザは、このイベントの参加者のスケジュール変更に対する許否を確認して、スケジュール変更の実施の有無を最終的に決定することができる。このため、例えば、変更対象イベントを実施する上で欠くことのできない重要な参加者の意向を考慮して、スケジュール変更の実施の有無を決定することが可能となり、スケジュール管理機能の利便性をさらに向上させることができる。
【0087】
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0088】
例えば、上記の実施の形態において、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更確認通知の送信後所定時間内に受信したスケジュール変更許否通知に、許否回答「承認」を示すスケジュール変更許否通知が含まれている場合に、変更対象イベントのスケジュールを変更可能としている。しかし、本発明はこれに限定されない。スケジュール変更確認通知の送信先から許否回答「承認」を示すスケジュール変更許否通知を、スケジュール変更確認通知の送信数に応じて定まる基準数以上受信したならば、所定時間の経過を待たずに、変更対象イベントのスケジュールを変更可能としてもよい。このようにすることにより、イベントのスケジュールをさらに迅速に変更することが可能となる。
【0089】
また、上記の実施の形態において、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更許否結果を、スケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2に送信し、このスケジューラ端末2からスケジュール変更実行要求を受信した場合に、スケジュール変更要求で指定されている変更対象イベントのスケジュールを更新している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。スケジュール変更確認通知の送信先から受信したスケジュール変更確認通知が所定のスケジュール変更条件(例えば、許否回答「承認」を示すスケジュール変更許否通知の受信数がスケジュール変更確認通知の送信数に応じて定まる基準数以上であること)を満足している場合に、スケジュール変更要求の送信元であるスケジューラ端末2にスケジュール変更許否結果を送信することなく、変更対象イベントのスケジュールを更新するようにしてもよい。
【0090】
また、上記の実施の形態では、スケジュール管理サーバ1は、スケジュール変更確認通知送信から所定時間内にスケジュール変更許否通知を返信しないスケジューラ端末2の未回答ユーザをスケジュール変更後のイベントの参加者から除外しているが、未回答ユーザのユーザIDが、スケジュール変更後のイベントと開催期間と重複する他のイベントの参加者としてスケジュール記憶部11に登録されていなければ、その未回答ユーザをスケジュール変更後のイベントの参加者に加えてもよい。
【符号の説明】
【0091】
1:スケジュール管理サーバ 2、2-1~2-n:スケジューラ端末
3:ネットワーク 10:ネットワークインターフェース部
11:スケジュール記憶部 12:ユーザ情報記憶部
13:各種要求受信部 14:スケジュール情報送信部
15:確認通知送信部 16:許否通知受信部
17:許否結果送信部 18:更新通知部
19:スケジュール更新部 20:ネットワークインターフェース部
21:マンマシンインターフェース部 22:各種要求送信部
23:スケジュール情報受信部 24:各種通知受信部
25:許否通知送信部 26:許結果受信部
27:スケジュール処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12