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特開2023-6919ゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006919
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】ゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/61 20140101AFI20230111BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20230111BHJP
   A63F 13/428 20140101ALI20230111BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20230111BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20230111BHJP
   G06Q 30/0242 20230101ALI20230111BHJP
   G06Q 30/0207 20230101ALI20230111BHJP
【FI】
A63F13/61
A63F13/35
A63F13/428
A63F13/69
A63F13/79
G06Q30/02 382
G06Q30/02 320
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021109789
(22)【出願日】2021-07-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-22
(71)【出願人】
【識別番号】512294021
【氏名又は名称】株式会社アカツキ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】多田 和輝
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB07
5L049BB08
(57)【要約】
【課題】ゲーム上の広告表示の広告効果を高めることが可能なゲームプログラムを提供すること。
【解決手段】本発明はゲームを提供するゲームサーバであって、プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示部と、プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得部と、前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部と、前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバを提供するものである。
【選択図】図2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを提供するゲームサーバであって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示部と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得部と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ。
【請求項2】
前記視聴状況解析部は、前記プレイヤが前記広告コンテンツを視聴した時間を解析し、
前記報酬付与部は、前記視聴した時間に基づいて所定の報酬を付与することを特徴とする、請求項1に記載のゲームサーバ。
【請求項3】
前記視聴状況解析部は、前記プレイヤが前記広告コンテンツを注視した度合いを解析し、
前記報酬付与部は、前記注視した度合いに基づいて所定の報酬を付与することを特徴とする、請求項1に記載のゲームサーバ。
【請求項4】
前記広告を表示した前記ゲームにおけるタイミングに係る情報と、前記視聴状況とに基づいて、
前記プレイヤの前記広告コンテンツの視聴状況が良好な前記タイミングを判定する広告表示設定部をさらに備えることを特徴とする、請求項1~3の何れかに記載のゲームサーバ。
【請求項5】
前記報酬は、前記ゲームに関する報酬である、請求項1~4の何れかに記載のゲームサーバ。
【請求項6】
前記報酬は、前記広告コンテンツのスキップ、前記広告コンテンツの表示時間の短縮、または前記広告コンテンツの表示時間の延長の少なくとも何れかを可能にすることである、請求項1~4の何れかに記載のゲームサーバ。
【請求項7】
ゲームを実行するためのゲームプログラムであって、
コンピュータに、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示処理と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得処理と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析処理と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与処理と、を実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項8】
ゲームに係る情報処理方法であって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示ステップと、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得ステップと、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析ステップと、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与ステップと、を有することを特徴とする、コンピュータによる情報処理方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲームサーバ、ゲームプログラム、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンなどの情報処理端末を閲覧しているユーザの眼球周辺を撮影した画像から、現在このユーザの眼球が指向している方向を検知し、現在この情報処理端末に表示されている表示内容の情報と合わせて、現在ユーザがこの情報処理端末の表示コンテンツの中で具体的に何に注視しているかを情報として取得する技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、スマートフォンなどの情報処理端末によるアイトラッキング技術を用いて、閲覧者が表示コンテンツの中で具体的にどこを注視しているかに関する情報を取得するコンピュータプログラムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2020-091897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、スマートフォン等でプレイ可能なゲームにおいては、ゲーム画面上に所定の広告コンテンツを表示することがある。しかしながら、プレイヤが当該広告コンテンツをどの程度見ているのかを把握することはこれまで行われておらず、上述した特許文献にも、ゲームにおけるアイトラッキング技術の活用については記載されていない。
【0006】
そこで、本発明は、ゲーム上で表示される広告表示に対するプレイヤの視聴状況を把握し、視聴状況に基づいて所定の報酬を付与することができるゲームサーバを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、ゲームを提供するゲームサーバであって、プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示部と、プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得部と、前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部と、前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバが得られる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、プレイヤに広告視聴のモチベーションを与えることができ、広告効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施の形態によるシステムの構成例を示す図である。
図2】本発明を説明する模式図である。
図3】本発明の実施の形態によるサーバ装置1の構成例を示す図である。
図4】本発明の実施の形態によるプレイヤ端末2の構成例を示す図である。
図5】本発明の実施の形態による広告視聴情報の構成例を示す図である。
図6】本発明の実施の形態による報酬付与情報の構成例を示す図である。
図7】本発明の実施の形態による処理フローの一例を示す図である。
図8】本発明の実施の形態による演出設定情報の構成例を示す図である。
図9】本発明の実施の形態による処理フローの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明は、以下のような構成を備える。
[項目1]
ゲームを提供するゲームサーバであって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示部と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得部と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ。
[項目2]
前記視聴状況解析部は、前記プレイヤが前記広告コンテンツを視聴した時間を解析し、
前記報酬付与部は、前記視聴した時間に基づいて所定の報酬を付与することを特徴とする、項目1に記載のゲームサーバ。
[項目3]
前記視聴状況解析部は、前記プレイヤが前記広告コンテンツを注視した度合いを解析し、
前記報酬付与部は、前記注視した度合いに基づいて所定の報酬を付与することを特徴とする、項目1に記載のゲームサーバ。
[項目4]
前記広告を表示した前記ゲームにおけるタイミングに係る情報と、前記視聴状況とに基づいて、
前記プレイヤの前記広告コンテンツの視聴状況が良好な前記タイミングを判定する広告表示設定部をさらに備えることを特徴とする、項目1~3の何れかに記載のゲームサーバ。
[項目5]
前記報酬は、前記ゲームに関する報酬である、項目1~4の何れかに記載のゲームサーバ。
[項目6]
前記報酬は、前記広告コンテンツのスキップ、前記広告コンテンツの表示時間の短縮、または前記広告コンテンツの表示時間の延長の少なくとも何れかを可能にすることである、項目1~4の何れかに記載のゲームサーバ。
[項目7]
ゲームを実行するためのゲームプログラムであって、
コンピュータに、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示処理と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得処理と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析処理と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与処理と、を実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
[項目8]
ゲームに係る情報処理方法であって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示ステップと、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得ステップと、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析ステップと、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与ステップと、を有することを特徴とする、コンピュータによる情報処理方法。
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0012】
<構成>
図1に示されるように、本ゲームシステムは、ネットワーク3(例えば、インターネット等)を介してゲームに関する各種サービスをプレイヤに提供するものであり、サーバ装置1(ゲームサーバ)と複数のプレイヤ端末2とで構成される。
【0013】
本実施形態におけるゲームシステムは、プレイヤ端末のゲーム画面上に所定の広告コンテンツを表示し、当該広告コンテンツ表示中におけるプレイヤの視線データに基づいて、プレイヤが当該広告コンテンツをどの程度見ているかを把握することに関する。図2はスマートフォンなどの情報処理端末の模式図である。プレイヤ端末2ではゲームアプリが起動され、所定のゲーム画面5が表示されるとともに、ゲーム画面5上に所定のタイミングで1つ以上の広告コンテンツ6A、6Bが一定期間表示される。広告コンテンツの内容は特に制限はなく、当該ゲームに関するものであってもよいし、その他ゲームのスポンサー等の任意の広告コンテンツであってよい。また、広告コンテンツの位置や大きさも特に限定されず、例えばプレイヤ端末のゲーム画面の一部の領域に表示されてもよいし、画面全体にわたって表示されてもよい。また、広告コンテンツは静止画または動画であってよく、音声や効果音を発するものであってもよい。プレイヤの視線データを取得する方法の一例として、スマートフォン等のプレイヤ端末に搭載されたインカメラによりプレイヤの眼球周辺の画像を取得し、視線を検知することができる。なお、プレイヤの視線データを取得する方法は特に制限はなく、外付けのヘッドマウントディスプレイ等の任意のデバイスを用いることもできる。
【0014】
<サーバ装置1の構成>
図3は、サーバ装置1の機能上の構成を示すブロック図である。サーバ装置1は、システム管理者等が各種サービスを運営・管理する際に利用する情報処理装置(コンピュータ)であり、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティング技術によって論理的に実現されてもよい。
【0015】
サーバ装置1は、制御部11、記憶部12、入力部13、表示部14、通信部15を有する。サーバ装置1は、通信部15を介してプレイヤ端末2から各種のコマンド(リクエスト)、操作情報を受信すると、制御部11においてゲームプログラムによる処理を実行し、ゲームプログラムの処理結果(例えば、ゲーム画像やゲーム音声等)がプレイヤ端末2へ送信される。なお、上記ゲームプログラムの一部は、プレイヤ端末2に送信されてプレイヤ端末2上で実行されてもよい。
【0016】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、サーバ装置1全体の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。本実施の形態の制御部11は、少なくともゲーム実行部111、画面データ生成部112、広告表示部113、視線情報取得部114、視聴状況解析部115、報酬付与部116を備える。なお、これらの各種機能部については追って詳述する。
【0017】
記憶部12は、システムプログラムが記憶された読取専用の記憶領域である不揮発性記憶装置と、制御部11による演算処理のワーク領域として使用される書き換え可能な記憶領域である揮発性記憶装置とを有している。不揮発性記憶装置は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ、ハードディスクなどによって実現され、揮発性記憶装置は、RAM(Random Access Memory)やVRAM(Video Random Access Memory)などによって実現される。本実施形態における記憶部12は、ゲーム情報記憶部121、プレイヤ情報記憶部122、広告表示情報記憶部123、視聴状況記憶部124、報酬付与情報記憶部125等の各種記憶部を有している。なお、これらの各種情報については追って詳述する。
【0018】
入力部13はシステム管理者がゲームサービスに関する各種データ(例えば、ゲーム情報等)を入力するためのものであり、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等によって実現される。
【0019】
表示部14は、制御部11からの指令に基づいてシステム管理者用の操作画面を表示するためのものであり、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等によって実現される。
【0020】
通信部15は、プレイヤ端末2との間で通信を行うためのものであり、プレイヤ端末2から送信される各種データや信号を受信する受信部としての機能と、制御部11の指令に応じて各種データや信号をプレイヤ端末2へ送信する送信部としての機能を有している。通信部15は、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)やHTTPS、WebSocket、P2P(Peer To Peer)等によりプレイヤ端末2との通信を行う。
【0021】
<プレイヤ端末2>
図4は、プレイヤ端末2の機能上の構成を表すブロック図である。プレイヤ端末2は、プレイヤが所持し利用することができる情報処理装置(例えば、スマートフォン、携帯電話端末、タブレット端末であってよい)である。プレイヤ端末2は、サーバ装置1から送信されたゲームプログラムの処理結果をゲームアプリケーションまたはWebブラウザを介して出力(例えば、ゲーム画面表示、ゲーム音声出力等)することができる。プレイヤ端末2は、プレイヤ端末2全体の制御を行う制御部21と、各種データ・プログラムを記憶する記憶部22と、プレイヤが操作入力を行うための入力部23と、ゲーム画面・操作画面等を出力する出力部24と、サーバ装置1との間で情報通信を行う通信部25と、を有している。本実施の形態の制御部21は、少なくとも操作情報受付部211、ゲーム動作部212、視線情報送信部213を備える。また、記憶部22は、少なくともゲーム動作情報記憶部221を備える。制御部21の各機能部は、メモリやゲーム動作情報記憶部221に格納されているプログラムをCPUが実行することにより実現することができる。
【0022】
プレイヤ端末2は、プレイヤ端末2を使用するプレイヤを撮影し、特にその眼球周辺の画像を撮影してプレイヤの視線方向を検出可能な画像取得手段を備えることができる。画像取得手段は例えばインカメラである。
【0023】
プレイヤ端末2の操作情報受付部211は、プレイヤからゲームに関する操作を受け付ける。操作情報受付部211は、プレイヤによる入力部23を用いたゲームに関する操作を受け付ける。そして、操作情報受付部211は、受け付けた操作内容をゲーム動作部212に出力する。
【0024】
入力部23は、プレイヤからの入力を受け付ける機能を有する。本実施形態における入力部23は、プレイヤによるタッチ入力を検知可能な入力面を備え、プレイヤからの入力を受け付けて、その入力内容を制御部21に伝達する機能を有する。例えば、プレイヤ端末2の出力部24としてタッチパネルが採用されている場合には、そのタッチパネルの表面が入力部23の入力面としても機能する。入力部23は、プレイヤによるタッチ入力を検出し、その入力情報が制御部21に伝達する。タッチ入力には、タッチ、ロングタッチ、マルチタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、及びフリックなどが含まれるが、これらに限定されない。入力部23は、上記のようなタッチパネルに加えて物理ボタンを有していてもよいし、プレイヤ端末の背面(ディスプレイに対して裏側)に対する接触操作(背面タップ)が可能な構成であってもよい。
【0025】
ゲーム動作部212は、ゲームを動作させるための処理を実行する。ゲーム動作部212は、ゲーム動作情報記憶部221に記憶されたゲーム動作情報に含まれるゲームソフトウェアと、入力部23から入力されたプレイヤの操作内容とに基づいてゲームを動作させる。ゲーム動作部212は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含まれる画像データからゲーム用の画像を生成し、生成した画像を出力部24に出力させるための制御処理を行う。同様にして、ゲーム動作部212は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含まれる音楽データや音声データからゲーム用の音楽や音声を生成し、生成した音楽や音声を出力部24から出力させるための制御処理を行う。なお、ここでは、ネイティブアプリがWebアプリの機能を一部実行する、すなわち、プレイヤ端末2のゲーム動作部212がサーバ装置1の機能を一部実行する構成について説明したが、ゲーム動作部212を有さずにサーバ装置1が処理結果として全てのゲーム用画像、音声を生成するように構成されていてもよいし、ゲーム動作部212によって全てのゲーム用画像、音声を生成するように構成されていてもよい。
【0026】
ゲーム動作部212を有する場合、ゲーム動作部212が動作させるゲームにおける所定のパラメータはサーバ装置1にて管理されることができる。例えば、ゲームにおけるスタミナや、有償ポイントといったパラメータが、サーバ装置1にて管理される。そのため、ゲーム動作部212は、ゲームにおいてこれらの所定のパラメータの変化が伴う処理が発生する場合には、サーバ装置1との通信を行うことにより、サーバ装置1が管理するパラメータを更新させる。そして、ゲーム動作部212は、更新後のパラメータをサーバ装置1から受信し、この更新後のパラメータに基づいてゲームの動作を継続する。
【0027】
視線情報送信部213は、上述した画像取得手段が取得したプレイヤの眼球周辺を含む画像データをサーバ装置1に送信する。また、視線情報送信部213は、当該画像データを解析することによってプレイヤの視線を検知し、この視線の先にあるゲーム画面5上の視点の位置を座標の値として生成し、当該値をサーバ装置1に送信することとしてもよい。
【0028】
サーバ装置1のゲーム情報記憶部121は、ゲームに関する情報を記憶する。ゲーム情報は、ゲームの種類に応じて適宜構成される。例えば対戦ゲームである場合は、ステージIDに紐づけて、ステージ名、敵キャラクタ情報等を含む。
【0029】
プレイヤ情報記憶部122は、プレイヤに関する情報を記憶する。プレイヤ情報には、プレイヤIDに紐づけて、プレイヤ名、プレイヤランク、所有キャラクタ情報、プレイステージ情報、所有アイテム情報、総プレイ時間、プレイ頻度等を含むことができる。プレイヤランクは、プレイヤのゲームにおけるランク、レベルであり、プレイ時間やゲームの進捗、獲得アイテムなどに応じて決定される。所有キャラクタ情報は、所有キャラクタのIDに対応付けて、レベル、各種能力値(対戦ゲームであれば攻撃力、防御力、体力等、音楽ゲームであれば歌唱力、ダンス力、パフォーマンス力など)などの各種パラメータの現在値を含むことができる。プレイステージ情報は、設定された複数のステージのうち、プレイヤがこれまでにプレイしたことのあるステージに関する情報であり、プレイ回数、クリア情報等を含むことができる。所有アイテム情報は、1つ以上の有償アイテム、無償アイテムの保有状況に関する情報を含み、各所有アイテムのIDに対応付けて、保有数などの情報を含むことができる。その他、プレイヤ及びゲームのプレイ状況に関する情報を含むことができる。
【0030】
広告表示情報記憶部123は、プレイヤ端末に表示させる広告に関する情報を含む。広告表示情報は例えば広告ごとの識別番号に紐づけて、表示場所(図2における広告表示場所6A、6Bなど)、表示するタイミング、表示継続時間、広告コンテンツの内容(画像データなど)の情報を含むことができる。表示するタイミングに関する情報は、ゲームの操作に関連するタイミング又は通信状況に関するタイミングであり、例えばゲームの起動時、タイトル画面表示時、アウトゲーム実行時、インゲーム実行時、エンドクレジット表示時、データロード時、通信時(通信開始時、通信開始から所定時間経過時等を含む)等である。必要に応じて所定の操作から所定時間経過後、などの詳細な時間を設定してもよく、例えばゲーム起動から所定秒経過したとき、などとすることができる。また、さらにゲームのプレイ結果を条件として設定することもでき、ゲームをクリアしたとき、クリアできなかったとき、アイテムやキャラクタ等のゲーム媒体を取得/または消費したとき、キャラクタ等のゲーム媒体のステータスやプレイヤレベルなどが変化したときなどに広告を表示させることとしてもよい。また、広告表示をプレイヤの属性によって変更する場合は、広告表示情報にプレイヤの属性に関する情報を含むこともできる。
【0031】
広告視聴情報記憶部124には、所定の広告コンテンツの視聴状況に関する情報が格納される。図5は、広告視聴情報記憶部に格納される情報の構成例である。広告視聴情報としては、例えばプレイヤの識別情報(プレイヤIDなど)に紐づけて、表示した広告の識別情報(広告IDなど)、広告表示情報、視聴情報等を含む。広告表示情報は当該広告コンテンツの表示箇所、表示時刻、表示継続時間、表示したタイミングなどの情報を含むことができる。視聴情報は、視聴状況解析部115の解析結果であり、プレイヤが当該広告を視聴したか否か、また継続視聴時間(注視継続時間)、合計視聴時間(複数回にわたって注視した場合等)、離脱回数、離脱時間、及びこれらに基づいて設定された集中度合い(注視した度合いを含む)に関する指標などの情報を含むことができる。
【0032】
報酬付与情報記憶部125は、広告視聴に伴う報酬の付与内容に関する情報が格納される。図6は、報酬付与情報記憶部125に格納される情報の構成例である。報酬付与情報としては、広告の視聴条件と、報酬の内容を規定することができる。広告の視聴条件と報酬の内容は、広告コンテンツごとに設定することとしてもよく、その場合は広告識別情報(広告IDなど)に紐づけて各種情報を登録することができる。報酬を付与する視聴条件は任意に設定することができるが、例えば所定の広告コンテンツを視聴したこと、継続視聴時間が一定時間以上であったこと、離脱回数、離脱時間が一定以下であったこと、集中度合いが所定値以上であったこと、またはそれらの条件の2以上の組み合わせなどを条件に報酬を付与することができる。報酬の内容は例えばゲーム内通貨、アイテム、ゲーム内ポイント(ヒットポイント、マジックポイント、スタミナ、スタンプ等)の増大もしくは上限値の上昇、称号、褒章、各種機能制限の解除、各種パラメータの増大、各種パラメータに設定された上限値の上昇等であってよいが、プレイヤにとってゲームに関連してもしくは関連せず何らかの利益になるものであれば特に制限はない。報酬の内容は、例えば、広告画面等の所定画面をスキップする(終了させる)機能の制限解除であってもよい。この場合、例えば、プレイヤの、所定広告表示の視聴時間が所定時間(n秒)以上となった場合、あるいは、時間に関わらずプレイヤが当該広告を視聴したと判断した場合に、当該広告画面をスキップするためのボタンが選択可能な状態で表示される。これにより、プレイヤは、広告画面を所定時間見た場合、あるいは、広告画面を見た場合に限り、当該広告をスキップすることができるようになる。また、この場合、後述する報酬付与部116は、プレイヤの視聴情報に基づいて、広告画面等の所定画面のスキップ機能の制限を解除し、当該広告のスキップを許容させる。また、報酬の内容は、上記のスキップ機能の解除以外でも、広告コンテンツの表示時間の短縮または延長、追加の広告の表示等であってもよい。短縮又は延長する時間は、予め定められた長さであってもよいし、広告視聴情報等の条件に基づいて変動するようにしてもよい。
【0033】
サーバ装置1のゲーム実行部111は、ゲームプログラムに従ってゲームを進行させる処理を実行する機能を有している。本実施形態におけるゲームシステムによるゲームは、任意の種類のゲームであってよく、例えば、対戦ゲーム、パズルゲーム、アクションゲーム、野球ゲーム、サッカーゲーム、その他スポーツゲーム、クイズゲーム、ピンボールゲーム、カードゲーム、リズムゲーム、RPG(ロールプレイングゲーム)、位置情報ゲーム、ボードゲーム、アドベンチャーゲーム、カジノゲーム、シミュレーションゲーム、ストラテジーゲーム、レーシングゲームなどであってよい。
【0034】
画面データ生成部112は、ゲーム画面をプレイヤ端末2に表示させるための画面データを生成する処理を実行する機能を有している。画面データ生成部112は、上記の任意のゲームに関する画面データを生成する。生成された画面データは、プレイヤ端末2に送信されて、出力部24により出力される。
【0035】
広告表示部113は、プレイヤ端末2に所定の広告コンテンツを表示させる処理を実行する。広告表示部113は、広告表示情報記憶部123において設定された広告表示に関する条件に基づいて、所定の広告コンテンツを所定のタイミングで表示させる。
【0036】
視線情報取得部114は、広告表示中におけるプレイヤの視線に関する情報を取得する。視線情報取得部114は、プレイヤ端末2の視線情報送信部213から、プレイヤの眼球周辺を含む画像データを取得することができる。また、取得する画像データは取得した時刻情報など、そのときに表示されていた広告コンテンツを特定可能な情報が付加されていることが好ましい。
【0037】
視聴状況解析部115は、視線情報取得部114が取得したプレイヤの眼球周辺の画像を用いて、プレイヤの視線を検知し、この視線の先にある画面上の視点の位置を座標の値として生成する。具体的な視線検知の方法は、既知のアイトラッキング技術を用いることができる。視聴状況解析部115は、検知した視点座標に基づいて、当該プレイヤが所定の広告表示を視聴したか否かを判断する。また、視聴した場合は継続して視聴した時間、ほかの場所を見た離脱回数、離脱時間など、どれくらい広告コンテンツを集中して見たかを判断することができる。例えば、広告が表示された画面上の座標と、視点座標とが、広告表示時間において一致していた場合は、当該プレイヤが広告を閲覧したと判断することができる。視聴状況解析部115は、解析結果を視聴状況記憶部124に登録する。また、継続して視聴した時間や、他の座標位置への離脱回数などに基づいて、どれくらい広告コンテンツを集中して見たかを示す指標(注視した度合い)を設定し、算出してもよい。注視した度合いとは、高、中、低のように段階的に示されるパラメータであってもよいし、0から100までの連続的な数値等で表現されてもよい。なお、視線検知の方法は、眼球領域の画像データを利用する上記例に限られず、例えば、眼球電位法(EOG法)等のように生体の電気信号に基づくアイトラッキング技術を用いてもよい。眼球電位法(EOG法)を利用する場合、例えば、眼鏡型のウェアラブルデバイス等により眼球周りに配置した電極から角膜と網膜の電位差を測定することにより、眼球運動の情報を取得することができる。
【0038】
報酬付与部116は、プレイヤの視聴情報に応じてプレイヤに報酬を付与する。報酬は、ゲームに関する報酬であってもよいし、そうでなくてもよい。報酬は、ゲーム上でプレイヤにとって有利となるものとしてもよい。報酬付与部116は、視聴状況解析部115による解析結果に基づき、プレイヤの広告視聴状況が、報酬付与情報記憶部125において設定された報酬付与条件に合致するか否かを判定する。報酬付与条件に合致する場合は報酬を付与し、報酬付与部116は、必要に応じてプレイヤ情報記憶部122等を更新し、プレイヤ端末2に報酬が付与された旨を表示する。
【0039】
図7は、本実施形態におけるシステムの基本動作例を説明するフロー図である。
【0040】
まず、広告表示部113は、プレイヤ端末2に所定の広告コンテンツを表示する(S101)。プレイヤ端末2における視線情報送信部213は、少なくとも広告コンテンツが表示されている時刻を含む期間におけるプレイヤの眼球周辺を含む画像データをサーバ装置1に送信し、サーバ装置1の視線情報取得部114は当該画像データを取得する(S102)。
【0041】
視聴状況解析部115は、プレイヤの眼球周辺を含む画像データを解析し、プレイヤが所定の広告コンテンツを見たか否か、また、継続視聴時間や離脱回数、離脱時間等を算出する(S103)。算出した解析結果は広告視聴情報記憶部124に格納する。報酬付与部116は、広告視聴情報記憶部124に格納されたプレイヤの広告コンテンツの視聴状況に応じて、所定の報酬を付与する。報酬の付与は、広告コンテンツの視聴状況が設定された条件を満たしている場合(S104=Yes)に行うこととすることができる(S105)。なお、広告コンテンツの視聴状況が設定された条件を満たしていない場合(S104=No)、報酬の付与は行われない。
【0042】
本発明によれば、ゲームにおける広告コンテンツの表示に関して、プレイヤの視聴情報に応じて、プレイヤに報酬を与えることによって、プレイヤに広告視聴のモチベーションを付与することができる。
【0043】
以上が本発明に係る基本の説明である。以下に、変形例を説明する。
【0044】
<変形例1>
上記では、プレイヤの広告コンテンツの視聴状況が所定条件を満たした場合に、報酬を付与することを説明したが、報酬を付与することに加えて/又は替えて、ゲーム内の演出を変化させることとしてもよい。
【0045】
本変形例1において、サーバ装置1は機能部である演出変更部117と記憶部である演出設定情報記憶部126とをさらに備えることができる(図3参照)。
【0046】
図8は、演出設定情報記憶部126に格納される演出設定情報の構成例である。演出設定情報は、広告識別情報に紐付けて、視聴条件と演出内容に関する情報を含むことができる。視聴条件は上記と同様である。演出内容は、ゲーム内における任意の演出を規定する情報である。例えば、特定のゲーム内シーンにおける背景画像を通常画像ではない特定の画像に変更すること、特定のキャラクタの動作、表情、セリフ、衣装を通常とは異なるものに変更すること、特定のイベントを発生させること、等であってよい。具体例として、ジュースの広告コンテンツを表示し、当該広告の視聴状況が所定の条件を満たした場合に、キャラクタが当該ジュースを飲む動画が表示されたり、背景画像にジュースの看板が表示されたりするように演出を変更することが考えられうる。
【0047】
演出変更部117は、広告視聴情報記憶部124に格納されたプレイヤの広告コンテンツの視聴状況が演出設定情報に規定された視聴条件を満たすか否かを判定し、条件を満たす場合に演出を変更する処理を行う。
【0048】
本変形例によれば、プレイヤは普段とは異なるゲーム内の演出を楽しむことができるので、プレイヤのより一層の興味関心を引き、広告効果を高めることができる。
【0049】
<変形例2>
変形例2においては、プレイヤの広告コンテンツに対する視聴情報に基づいて、広告コンテンツの表示方法を最適化することに関する。
【0050】
本変形例2において、サーバ装置1は機能部として広告表示設定部118をさらに備えることができる(図3参照)。広告表示設定部118は、広告視聴情報記憶部124等の記憶部に蓄積された過去の広告コンテンツの視聴情報と、当該広告コンテンツの広告表示情報(広告コンテンツの表示箇所、表示時刻、表示継続時間、表示したタイミングなど)とを分析することによって、視聴状況が良い傾向にある広告の表示形態を特定する。広告表示設定部118は、複数のプレイヤにおいて視聴状況が良いときの表示形態を特定してもよいし、特定のプレイヤについて特定してもよい。分析の方法は具体的に特に制限はなく、視聴状況の良さと相関のある広告表示条件を特定することができれば、既知の統計的な手法や機械学習を用いてもよい。
【0051】
図9は、一例として広告表示タイミングについて分析を行う場合の処理フローの一例である。例えば、広告を、ゲームの起動時、タイトル画面表示時、ゲーム開始時、ゲーム中、ゲーム終了時、エンドクレジット表示時等のゲーム上でのいずれかのタイミングにおいて表示することとし、各プレイヤの端末に上記複数のタイミングにおいて広告コンテンツを表示させる(S201)。プレイヤ端末2における視線情報送信部213は、少なくとも広告コンテンツが表示されている時刻を含む期間におけるプレイヤの眼球周辺を含む画像データをサーバ装置1に送信し、サーバ装置1の視線情報取得部114は当該画像データを取得する(S202)。
【0052】
視聴状況解析部115は、プレイヤの眼球周辺を含む画像データを解析し、プレイヤが所定の広告コンテンツを見たか否か、また、継続視聴時間や離脱回数、離脱時間等を算出する(S203)。算出した解析結果は広告視聴情報記憶部124に格納する(S204)。続いて広告表示設定部118は、各表示タイミングにおける視聴情報を分析することによって(S205)、視聴状況の良好な(継続視聴時間が長い、離脱回数や離脱時間が短い)表示タイミングを特定する(S206)。広告表示設定部118は、広告表示情報記憶部123において、広告の表示タイミングにかかる設定情報を、S206で特定した表示タイミングに変更する(S207)。したがって、広告表示部113は、以後、当該表示タイミングにおいて広告を表示することとなる。
【0053】
最適な広告表示タイミングの特定及び広告表示設定の変更は、複数のプレイヤに対して一律に行ってもよいし、プレイヤごとに個別に行ってもよい。プレイヤごとに実施する場合は、プレイヤの傾向に合わせた広告表示の最適化が可能である。
【0054】
本変形例2によれば、広告コンテンツの視聴情報を活用して広告表示を最適化することができる。
【0055】
<変形例3>
上記に加えて、本システムにあっては、各プレイヤの広告コンテンツに対する視聴情報に基づいて、そのプレイヤの価値を算出するようにしてもよい。例えば、1以上の所定の広告コンテンツの継続視聴時間、合計視聴時間、または継続視聴時間の平均値等に基づいて、視聴時間が長いプレイヤほど価値が大きく、短いプレイヤほど価値が小さくなるようにプレイヤ価値としてのパラメータを決定するようにしてもよい。さらに、当該プレイヤ価値のパラメータを、広告出稿側に対する課金価格(広告掲載料金)を決定する際の係数として用いてもよい。これにより、プレイヤ価値の高いプレイヤが視聴した場合には、プレイヤ価値の低いプレイヤが視聴した場合に比べて、広告出稿側に対する課金価格が高くなる。
【0056】
また、プレイヤの広告に対する視聴情報に基づいて、広告出稿側に対する課金価格を増減させる場合、上記例に限定されるものではなく、全てのプレイヤもしくは所定の一部のプレイヤの視聴情報に基づいて、所定期間における広告コンテンツ毎の合計の注視時間を算出し、より長く注視された際の広告費用を高くし、より短く注視された際の広告費用を安くするようにしてもよい。
【0057】
また、サーバ装置1のゲーム実行部111は、画面に広告コンテンツが表示されている間、自動的に、または、プレイヤの指示に基づいて、ゲームがバックグラウンドで進行するようにしてもよい。この場合、プレイヤの広告コンテンツに対する視聴情報に基づいて、ゲームがバックグラウンドで進行するようにしてもよい。例えば、プレイヤが広告を視聴したと判断された場合のみ、プレイヤが広告を視聴している間のみ、あるいは当該広告を所定の度合いで注視している間のみ、自動的にゲームがバックグラウンドで進行するようにしてもよい。
【0058】
以上、上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。例えば、上記例ではゲームを提供するシステム及びサーバ装置について説明したが、プレイヤ端末に広告コンテンツを表示させ、視聴状況に基づいて、プレイヤに所定の報酬を付与するものであれば、ゲーム以外の様々なアプリケーションを提供するシステム及びサーバ装置について適用してもよい。
【0059】
図7、9の処理は、本実施形態の情報処理システムによる処理の一例を示したものであり、本願発明を限定する意図ではない。図7、9の処理に含まれる各工程は、図中に示される順序と異なる順序で実行するようにしてもよいし、一部の処理を並列に実行するよういしてもよいし、一部の工程を省略するようにしてもよいし、他の工程を追加してもよい。
【符号の説明】
【0060】
1 サーバ装置(ゲームサーバ)
2 プレイヤ端末
3 ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2021-12-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームを提供するゲームサーバであって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示部と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得部と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与部と、
前記広告を表示した前記ゲームにおけるタイミングに係る情報と、前記視聴状況とに基づいて、前記プレイヤの前記広告コンテンツの視聴状況が良好な前記タイミングを判定する広告表示設定部と、を備えることを特徴とする、ゲームサーバ。
【請求項2】
ゲームを提供するゲームサーバであって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示部と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得部と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析部と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与部と、を備え
前記報酬は、前記広告コンテンツのスキップ、前記広告コンテンツの表示時間の短縮、または前記広告コンテンツの表示時間の延長の少なくとも何れかを可能にすることであることを特徴とする、ゲームサーバ。
【請求項3】
前記視聴状況解析部は、前記プレイヤが前記広告コンテンツを視聴した時間を解析し、
前記報酬付与部は、前記視聴した時間に基づいて所定の報酬を付与することを特徴とする、請求項1又は2に記載のゲームサーバ。
【請求項4】
前記視聴状況解析部は、前記プレイヤが前記広告コンテンツを注視した度合いを解析し、
前記報酬付与部は、前記注視した度合いに基づいて所定の報酬を付与することを特徴とする、請求項1又は2に記載のゲームサーバ。
【請求項5】
前記報酬は、前記ゲームに関する報酬である、請求項1記載のゲームサーバ。
【請求項6】
ゲームを実行するためのゲームプログラムであって、
コンピュータに、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示処理と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得処理と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析処理と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与処理と、
前記広告を表示した前記ゲームにおけるタイミングに係る情報と、前記視聴状況とに基づいて、前記プレイヤの前記広告コンテンツの視聴状況が良好な前記タイミングを判定する判定処理と、
を実行させることを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項7】
ゲームを実行するためのゲームプログラムであって、
コンピュータに、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示処理と、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得処理と、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析処理と、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与処理と、を実行させ
前記報酬は、前記広告コンテンツのスキップ、前記広告コンテンツの表示時間の短縮、または前記広告コンテンツの表示時間の延長の少なくとも何れかを可能にすることであることを特徴とする、ゲームプログラム。
【請求項8】
ゲームに係る情報処理方法であって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示ステップと、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得ステップと、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析ステップと、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与ステップと、
前記広告を表示した前記ゲームにおけるタイミングに係る情報と、前記視聴状況とに基づいて、前記プレイヤの前記広告コンテンツの視聴状況が良好な前記タイミングを判定する判定ステップと、
を有することを特徴とする、コンピュータによる情報処理方法。
【請求項9】
ゲームに係る情報処理方法であって、
プレイヤ端末に広告コンテンツを表示する広告表示ステップと、
プレイヤの視線情報を取得する視線情報取得ステップと、
前記視線情報に基づいて、前記広告コンテンツの視聴状況を解析する視聴状況解析ステップと、
前記視聴状況に基づいて、前記プレイヤに所定の報酬を付与する報酬付与ステップと、を有し
前記報酬は、前記広告コンテンツのスキップ、前記広告コンテンツの表示時間の短縮、または前記広告コンテンツの表示時間の延長の少なくとも何れかを可能にすることであることを特徴とする、コンピュータによる情報処理方法。