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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069297
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】電気的接続装置
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/64 20060101AFI20230511BHJP
   H01R 13/639 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
H01R13/64
H01R13/639 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021181069
(22)【出願日】2021-11-05
(71)【出願人】
【識別番号】390033318
【氏名又は名称】日本圧着端子製造株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100128912
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 徹
(72)【発明者】
【氏名】新美 進洋
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA05
5E021FA09
5E021FC09
5E021FC29
5E021FC31
5E021KA15
(57)【要約】
【課題】コネクタ位置保証部材を有する電気的接続装置において、ロックアームの保護構造を設けることができ、ロックアームが設けられるコネクタの構造を簡素化でき、コネクタに押し込まれるように押圧操作されるコネクタ位置保証部材の被操作部を大きくしてコネクタの嵌合の際の作業性を向上させることができる、電気的接続装置を提供する。
【解決手段】第1コネクタ11と第2コネクタ12とが嵌合し、第1コネクタ11の係合部22と第2コネクタ12のロックアーム27とが係合する。コネクタ位置保証部材13は、ロックアーム27が延びる方向に沿って延びるロックアーム保護部41、42を有する。ロックアーム保護部41、42は、ロックアーム27が第2コネクタ12の本体部26の外側に向かって撓んだ際にロックアーム27の縁部37、38と当接することで、ロックアーム27が本体部26の外側へ向かって撓む際の撓み量を規制する。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合して接続される第2コネクタと、前記第2コネクタに取り付けられるとともに、前記第2コネクタが前記第1コネクタに嵌合した際に前記第2コネクタが前記第1コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材と、を備えた電気的接続装置であって、
前記第1コネクタは、前記第2コネクタが挿入される開口と、前記第2コネクタに係合する係合部と、を有し、
前記第2コネクタは、前記開口に挿入されて前記第1コネクタと嵌合する本体部と、前記本体部から片持ち状に延びるように設けられ、前記本体部とともに前記開口に挿入されるように構成され、前記本体部が前記第1コネクタと嵌合する際に前記係合部と係合するロックアームと、を有し、
前記コネクタ位置保証部材は、前記第2コネクタに取り付けられた状態で前記ロックアームが延びる方向に沿って延びるロックアーム保護部を有し、
前記ロックアーム保護部は、前記ロックアームが前記本体部の外側に向かって撓んだ際に前記ロックアームの縁部と当接することで、前記ロックアームが前記本体部の外側へ向かって撓む際の撓み量を規制するように構成されていることを特徴とする、電気的接続装置。
【請求項2】
請求項1に記載の電気的接続装置であって、
前記コネクタ位置保証部材において、前記ロックアーム保護部は、一対で設けられ、
一対の前記ロックアーム保護部は、前記コネクタ位置保証部材が前記第2コネクタに取り付けられた状態で、前記ロックアームの両側において、前記ロックアームが延びる方向に沿って延びるように設けられていることを特徴とする、電気的接続装置。
【請求項3】
請求項2に記載の電気的接続装置であって、
前記コネクタ位置保証部材は、前記第2コネクタに押し込まれるように押圧される際に押圧操作される部分である被操作部を有し、
一対の前記ロックアーム保護部は、前記被操作部からそれぞれ片持ち状に延びるように設けられ、前記コネクタ位置保証部材が前記第2コネクタに取り付けられた状態で、前記ロックアームの両側において前記ロックアームが延びる方向と平行に延びるように設けられていることを特徴とする、電気的接続装置。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の電気的接続装置であって、
一対の前記ロックアーム保護部のそれぞれは、前記ロックアームの両側の縁部においてそれぞれ段状に凹んで設けられた凹部と当接することを特徴とする、電気的接続装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1コネクタと、第1コネクタに嵌合して接続される第2コネクタと、第2コネクタが第1コネクタに嵌合した際に第2コネクタが第1コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材と、を備えた電気的接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、第1コネクタと、第1コネクタに嵌合して接続される第2コネクタと、第2コネクタに取り付けられるとともに、第2コネクタが第1コネクタに嵌合した際に第2コネクタが第1コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材と、を備えた電気的接続装置が知られている。このようなコネクタ位置保証部材を備えた電気的接続装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
【0003】
特許文献1に開示された電気的接続装置においては、第1コネクタとして、雄コネクタ40が設けられ、第2コネクタとして、雌コネクタ20が設けられ、コネクタ位置保証部材として、嵌合検知部材(CPA)30が設けられている。そして、雄コネクタ40の雄ハウジング41には、雌コネクタ20が挿入される開口と、雌コネクタ20に係合する係止突起44とが設けられている。そして、雌コネクタ20の雌ハウジング21には、雄コネクタ40の開口に挿入される本体部と、本体部から片持ち状に延びるように設けられて、本体部が雄コネクタ40と嵌合する際に雄コネクタ40の係止突起44と係合するロックアーム25とが設けられている。雌コネクタ20が雄コネクタ40に嵌合する際には、雌コネクタ20の雄コネクタ40への挿入ととともにロックアーム25が一旦撓む。そして、雌コネクタ20が雄コネクタ40に嵌合した状態では、一旦撓んだロックアーム25は、弾性回復し、雄コネクタ40の係止突起44と係合する。
【0004】
また、嵌合検知部材(CPA)30は、雌コネクタ20に取り付けられ、雌コネクタ20が雄コネクタ40に嵌合する際には、雌コネクタ20に押し込まれるように押圧操作される。尚、雌コネクタ20と雄コネクタ40との嵌合の際には、嵌合検知部材30が雌コネクタ20に取り付けられた状態で、雌コネクタ20と雄コネクタ40とを嵌合させる操作が行われる。このとき、嵌合検知部材30は、雌コネクタ20に押し込まれるように押圧操作され、その操作とともに、雌コネクタ20が雄コネクタ40に押し込まれる操作が行われる。この操作により、雌コネクタ20が雄コネクタ40に嵌合するように操作される。そして、嵌合検知部材30が雌コネクタ20に押し込まれた状態になることで、雌コネクタ20が雄コネクタ40に嵌合した際に雌コネクタ20が雄コネクタ40に対して嵌合位置に位置していることが保証されることになる。
【0005】
また、雌コネクタ20の雌ハウジング21には、嵌合検知部材30が取り付けられる際に嵌合検知部材30が収容されるCPA収容部23を形成する側壁24が設けられている。そして、側壁24の上端には、内側に突出するロックアーム保護壁24aが設けられている。
【0006】
特許文献1の電気的接続装置は、例えば運送時のように、使用される前の状態においては、雄コネクタ40と、嵌合検知部材30が取り付けられた雌コネクタ20とが、嵌合していない状態で、取り扱われる。この状態で、例えば運送時に生じた外力がロックアーム25に作用すると、ロックアーム25を雌ハウジング21の本体部の外側に向かって強く付勢するような過度な負荷が発生し、ロックアーム25が破損してしまう虞がある。これに対し、雌ハウジング21の側壁24の上端において内側に突出するロックアーム保護壁24aが設けられていることで、ロックアーム24が過度に撓んで破損してしまうことが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2019-133758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された電気的接続装置では、コネクタ位置保証部材としての嵌合検知部材30が設けられているため、雄コネクタ40と雌コネクタ20とが嵌合した際にメスコネクタ20が雄コネクタ40に対して嵌合位置に位置していることを保証することができる。そして、特許文献1に開示された電気的接続装置では、雌コネクタ20においてロックアーム25を保護するための構造であるロックアーム保護壁24aが設けられているため、ロックアーム25に過度な外力が生じてロックアーム25が破損してしまうことを防止することができる。
【0009】
しかしながら、特許文献1の電気的接続装置では、ロックアームを保護するための構造であるロックアーム保護壁24aが、雌コネクタ20に設けられている。このため、ロックアーム25が設けられていることで構造の複雑化を招き易い雌コネクタ20の構造を更に複雑化してしまうという問題がある。また、雌コネクタ20の構造が複雑化すると、雌コネクタ20を成形するための金型の構造も複雑化してしまい、金型の製造の難易度が増大し、金型製作のコストも増大してしまうという問題がある。このため、ロックアームを保護するための構造を設けることができるとともに、ロックアームが設けられるコネクタの構造の簡素化を図ることもできる電気的接続装置の実現が望まれる。
【0010】
また、特許文献1の電気的接続装置では、嵌合検知部材30が取り付けられる雌コネクタ20において、ロックアーム25を保護するための構造が設けられている。このため、雌コネクタ20において、ロックアーム25を保護するための構造を設けるためのスペースが必要となり、嵌合検知部材30を雌コネクタ20に取り付けるためのスペースの制約が増大することになる。これにより、雌コネクタ20に取り付けられる嵌合検知部材30の大きさについても制約を大きく受けることになり、嵌合検知部材30における押圧操作される部分である被操作部が小さくなってしまうことになる。即ち、雌コネクタ20と雄コネクタ40との嵌合操作の際に雌コネクタ20に押し込まれるように押圧操作される嵌合検知部材30の被操作部が小さくなってしまうことになる。嵌合検知部材30において押圧操作が行われる部分である被操作部が小さくなると、雌コネクタ20を雄コネクタ40に嵌合させる際の作業性が低下してしまうという問題がある。
【0011】
本発明は、上記実情に鑑みることにより、コネクタ位置保証部材を有する電気的接続装置において、ロックアームを保護するための構造を設けることができるとともに、ロックアームが設けられるコネクタの構造を簡素化でき、コネクタに押し込まれるように押圧操作されるコネクタ位置保証部材の被操作部を大きくしてコネクタの嵌合の際の作業性を向上させることができる、電気的接続装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(1)上記目的を達成するための本発明のある局面に係る電気的接続装置は、第1コネクタと、前記第1コネクタに嵌合して接続される第2コネクタと、前記第2コネクタに取り付けられるとともに、前記第2コネクタが前記第1コネクタに嵌合した際に前記第2コネクタが前記第1コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材と、を備えた電気的接続装置に関する。そして、本発明のある局面に係る電気的接続装置は、前記第1コネクタは、前記第2コネクタが挿入される開口と、前記第2コネクタに係合する係合部と、を有し、前記第2コネクタは、前記開口に挿入されて前記第1コネクタと嵌合する本体部と、前記本体部から片持ち状に延びるように設けられ、前記本体部とともに前記開口に挿入されるように構成され、前記本体部が前記第1コネクタと嵌合する際に前記係合部と係合するロックアームと、を有し、前記コネクタ位置保証部材は、前記第2コネクタに取り付けられた状態で前記ロックアームが延びる方向に沿って延びるロックアーム保護部を有し、前記ロックアーム保護部は、前記ロックアームが前記本体部の外側に向かって(即ち、前記本体部から離れる方向に向かって)撓んだ際に前記ロックアームの縁部と当接することで、前記ロックアームが前記本体部の外側へ向かって撓む際の撓み量を規制するように構成されていることを特徴とする。
【0013】
この構成によると、電気的接続装置には、コネクタ位置保証部材が備えられている。電気的接続装置は、例えば運送時のように、使用される前の状態においては、第1コネクタと、コネクタ位置保証部材が取り付けられた第2コネクタとが、嵌合していない状態で、取り扱われる。そして、第2コネクタに取り付けられたコネクタ位置保証部材には、第2コネクタにおけるロックアームが延びる方向に沿って延びるロックアーム保護部が設けられている。更に、ロックアーム保護部は、ロックアームが第2コネクタの本体部の外側に向かって(即ち、本体部から離れる方向に向かって)撓んだ際にロックアームの縁部と当接することで、ロックアームが本体部の外側へ向かって撓む際の撓み量を規制するように構成されている。このため、例えば運送時に生じた外力がロックアームに作用した場合であっても、本体部の外側に向かうロックアームの撓み量がコネクタ位置保証部材のロックアーム保護部によって規制されることでロックアームが保護され、ロックアームが過度に撓んで破損してしまうことが防止される。よって、上記の構成によると、コネクタ位置保証部材を有する電気的接続装置において、ロックアームを保護するための構造を設けることができる。
【0014】
また、コネクタ位置保証部材が取り付けられた第2コネクタが第1コネクタに嵌合する際には、コネクタ位置保証部材が第2コネクタに押し込まれるように押圧操作され、その操作とともに、第2コネクタが第1コネクタに押し込まれる操作が行われる。そして、上記の構成によると、コネクタ位置保証部材に設けられるロックアーム保護部は、コネクタ位置保証部材が第2コネクタに取り付けられた状態でロックアームが延びる方向に沿って延びるように設けられている。このため、第1コネクタと第2コネクタとを嵌合させる際にコネクタ位置保証部材を第2コネクタに押し込むときに、ロックアーム保護部をロックアームに沿ってロックアームと干渉させずに変位させることができる。よって、ロックアームを保護するための構造であるロックアーム保護部がコネクタ位置保証部材に設けられた構成において、コネクタ位置保証部材を第2コネクタに押し込んで第2コネクタを第1コネクタに嵌合する操作を円滑に行うことができる。
【0015】
以上のように、上記の構成によると、ロックアームを保護するための構造であるロックアーム保護部が、第2コネクタではなく、コネクタ位置保証部材に設けられる。このため、ロックアームが設けられていることで構造の複雑化を招き易い第2コネクタに対してロックアームを保護するための構造を設ける必要はなく、第2コネクタの構造を簡素化することができる。また、第2コネクタの構造を簡素化することができるため、第2コネクタを成形するための金型の構造も簡素化することができる。そして、コネクタ成形のための金型の構造を簡素化できるため、金型の製造を容易にでき、金型製作のコストの増大も抑制することができる。
【0016】
また、上記の構成によると、ロックアームを保護するための構造が、第2コネクタではなく、コネクタ位置保証部材に設けられるため、第2コネクタにおいて、ロックアームを保護するための構造を設けるためのスペースが不要となる。このため、第2コネクタにおいて、コネクタ位置保証部材を取り付けるためのスペースの制約が大幅に緩和され、コネクタ位置保証部材の大きさの制約も大きく緩和されることになる。これにより、第2コネクタに取り付けられるコネクタ位置保証部材における押圧操作される部分である被操作部が小さくなってしまうことを抑制することができる。即ち、第1コネクタと第2コネクタとの嵌合操作の際に第2コネクタに押し込まれるように押圧操作されるコネクタ位置保証部材の被操作部を大きくすることができる。そして、コネクタ位置保証部材において押圧操作が行われる部分である被操作部を大きくすることができるため、第2コネクタを第1コネクタに嵌合させる際の作業性を向上させることができる。
【0017】
したがって、上記の構成によると、コネクタ位置保証部材を有する電気的接続装置において、ロックアームを保護するための構造を設けることができるとともに、ロックアームが設けられるコネクタの構造を簡素化でき、コネクタに押し込まれるように押圧操作されるコネクタ位置保証部材の被操作部を大きくしてコネクタの嵌合の際の作業性を向上させることができる、電気的接続装置を提供することができる。
【0018】
(2)前記コネクタ位置保証部材において、前記ロックアーム保護部は、一対で設けられ、一対の前記ロックアーム保護部は、前記コネクタ位置保証部材が前記第2コネクタに取り付けられた状態で、前記ロックアームの両側において、前記ロックアームが延びる方向に沿って延びるように設けられていてもよい。
【0019】
この構成によると、ロックアーム保護部は、一対で設けられ、コネクタ位置保証部材が第2コネクタに取り付けられた状態で、ロックアームの両側で延びるように設けられる。このため、ロックアームを両側からより堅固に保護することができる。
【0020】
(3)前記コネクタ位置保証部材は、前記第2コネクタに押し込まれるように押圧される際に押圧操作される部分である被操作部を有し、一対の前記ロックアーム保護部は、前記被操作部からそれぞれ片持ち状に延びるように設けられ、前記コネクタ位置保証部材が前記第2コネクタに取り付けられた状態で、前記ロックアームの両側において前記ロックアームが延びる方向と平行に延びるように設けられていてもよい。
【0021】
この構成によると、コネクタ位置保証部材が第2コネクタに取り付けられた状態で、コネクタ位置保証部材の一対のロックアーム保護部が、ロックアームの両側でロックアームと平行に片持ち状に延びるように設けられる。このため、ロックアームを保護することができる一対のロックアーム保護部をロックアームの近傍のスペースに効率よく配置することができる。これにより、コネクタ位置保証部材が第2コネクタに取り付けられた状態において、ロックアームを保護するための構造を配置するためのスペースのコンパクト化を図ることができる。
【0022】
(4)一対の前記ロックアーム保護部のそれぞれは、前記ロックアームの両側の縁部においてそれぞれ段状に凹んで設けられた凹部と当接してもよい。
【0023】
この構成によると、一対のロックアーム保護部は、ロックアームの両側の縁部でそれぞれ段状に凹んだ凹部と当接することで、ロックアームの撓み量を規制する。よって、ロックアーム保護部は、ロックアームの両側において、段状に凹んだ凹部と嵌り込むようにしてロックアームの縁部と当接する。このため、ロックアーム保護部とロックアームの縁部とが当接してロックアームの撓みが規制される際に、ロックアーム保護部からロックアームが外れてしまうことがより確実に防止される。また、ロックアーム保護部からロックアームが外れてしまうことをより確実に防止する構造を、ロックアームの縁部で段状に凹んだ凹部を設けた簡素な構造で実現することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、コネクタ位置保証部材を有する電気的接続装置において、ロックアームを保護するための構造を設けることができるとともに、ロックアームが設けられるコネクタの構造を簡素化でき、コネクタに押し込まれるように押圧操作されるコネクタ位置保証部材の被操作部を大きくしてコネクタの嵌合の際の作業性を向上させることができる、電気的接続装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施の形態に係る電気的接続装置を示す斜視図である。
図2】電気的接続装置の分解斜視図である。
図3】電気的接続装置の斜視図であって、第1コネクタ及び第2コネクタを備える電気的接続装置において第1コネクタに第2コネクタが嵌合した状態を示す斜視図である。
図4】第1コネクタと第2コネクタとの嵌合動作が行われる前の状態における嵌合方向に沿った断面での電気的接続装置の断面図である。
図5図5(A)及び図5(B)は、第1コネクタを示す斜視図である。
図6図6(A)及び図6(B)は、第2コネクタを示す斜視図である。
図7図6(A)の一部を拡大して示す図である。
図8図8(A)及び図8(B)は、電気的接続装置のコネクタ位置保証部材を示す斜視図である。
図9】コネクタ位置保証部材を示す図であって、図9(A)は、平面図であり、図9(B)は、正面図であり、図9(C)は、側面図であり、図9(D)は、背面図である。
図10】第2コネクタにコネクタ位置保証部材が取り付けられた状態を示す斜視図である。
図11図10に示す第2コネクタ及びコネクタ位置保証部材の正面図である。
図12図10に示す第2コネクタ及びコネクタ位置保証部材の平面図である。
図13】第2コネクタ及びコネクタ位置保証部材の断面図であり、図13(A)は、図11のA-A線矢視位置での断面図であり、図13(B)は、図11のB-B線矢視位置での断面図である。
図14】第1コネクタとコネクタ位置保証部材が取り付けられた第2コネクタとの嵌合動作が行われる前の状態における嵌合方向に沿った断面での電気的接続装置の断面図であって、図14(A)は、コネクタ位置保証部材のロックアーム付勢部の位置に対応する断面での断面図であり、図14(B)は、コネクタ位置保証部材のロック部の位置に対応する断面での断面図である。
図15】第1コネクタとコネクタ位置保証部材が取り付けられた第2コネクタとの嵌合動作が行われている途中の状態における嵌合方向に沿った断面での電気的接続装置の断面図であって、図15(A)は、コネクタ位置保証部材のロックアーム付勢部の位置に対応する断面での断面図であり、図15(B)は、コネクタ位置保証部材のロック部の位置に対応する断面での断面図である。
図16】第1コネクタとコネクタ位置保証部材が取り付けられた第2コネクタとの嵌合動作が行われた状態における嵌合方向に沿った断面での電気的接続装置の断面図であって、図16(A)は、コネクタ位置保証部材のロックアーム付勢部の位置に対応する断面での断面図であり、図16(B)は、コネクタ位置保証部材のロック部の位置に対応する断面での断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、第1コネクタと、第1コネクタに嵌合して接続される第2コネクタと、第2コネクタに取り付けられるとともに、第2コネクタが第1コネクタに嵌合した際に第2コネクタが第1コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材と、を備えた電気的接続装置として、種々の用途に広く適用することができるものである。
【0027】
[電気的接続装置の概略構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る電気的接続装置1を示す斜視図である。図2は、電気的接続装置1の分解斜視図である。図3は、電気的接続装置1の斜視図であって、第1コネクタ11と第2コネクタ12とを備える電気的接続装置1において第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合した状態を示す斜視図である。図4は、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われる前の状態における嵌合方向に沿った断面での電気的接続装置1の断面図である。図1乃至図4に示すように、電気的接続装置1は、第1コネクタ11と、第1コネクタ11に嵌合して接続される第2コネクタ12と、第2コネクタ12に取り付けられるコネクタ位置保証部材13とを備えて構成されている。
【0028】
第1コネクタ11は、樹脂材料で形成されており、電線(図示省略)にそれぞれ接続された複数のオス端子(図示省略)を保持するように構成されている。第2コネクタ12は、樹脂材料で形成されており、電線(図示省略)にそれぞれ接続された複数のメス端子(図示省略)を保持するように構成されている。そして、電気的接続装置1は、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合して接続されることで、第1コネクタ11に接続された電線と第2コネクタ12に接続された電線とを電気的に接続できるように構成されている。また、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合して接続された状態では、後述するように、第1コネクタ11に設けられた係合部22と、第2コネクタ12に設けられたロックアーム27とが係合することで、第1コネクタ11と第2コネクタ12とが嵌合した状態が維持されるように構成されている。
【0029】
コネクタ位置保証部材13は、樹脂材料で形成されている。コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に取り付けられ、第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合した際に第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることを保証する部材として設けられている。コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に対して、第2コネクタ12から突出した状態で仮係止された仮係止位置、及び、第2コネクタ12に対して押し込まれて本係止された本係止位置の2つの位置で保持されるように構成されている。尚、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われる前の状態である図1及び図4に示す状態では、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に対して仮係止位置で係止されている。一方、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われた状態である図3に示す状態では、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に対して本係止位置で係止されている。
【0030】
図1及び図4に示すように、コネクタ位置保証部材13は、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われる前の状態では、第2コネクタ12に仮係止位置で係止されており第2コネクタ12から突出している。このため、第1コネクタ11と第2コネクタ12とを嵌合して接続する作業を行う作業者は、第1コネクタ11と第2コネクタ12とが嵌合していない状態であることを視認することができる。一方、図3に示すように、コネクタ位置保証部材13は、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われた後の状態では、第2コネクタ12に本係止位置で係止されており第2コネクタ12に押し込まれた状態となっている。このため、第1コネクタ11と第2コネクタ12とを嵌合して接続する作業を行う作業者は、第1コネクタ11と第2コネクタ12とが嵌合して第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることを視認することができる。これにより、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることを保証するように構成されている。
【0031】
また、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合してコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態では、後述するように、コネクタ位置保証部材13は、第1コネクタ11に嵌合した第2コネクタ12が第1コネクタ11から外れてしまうことを防止するように構成されている。即ち、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合してコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態では、コネクタ位置保証部材13は、第1コネクタ11に対して第2コネクタ12の位置が嵌合位置からずれて第2コネクタ12が第1コネクタ11から外れてしまうことを防止するように構成されている。この点においても、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることを保証するように構成されている。
【0032】
以下、電気的接続装置1のさらに詳細な構成について説明する。尚、以下の説明では、説明の便宜上、図1乃至図4及び後述の図面において両端矢印X1~X3で示すように、電気的接続装置1における嵌合方向X1、幅方向X2、及び高さ方向X3を定義する。嵌合方向X1は、第1コネクタ11と第2コネクタ12とが嵌合する方向に平行な方向として構成される。幅方向X2及び高さ方向X3は、嵌合方向X1に垂直な方向として構成され、幅方向X2と高さ方向X3とは互いに垂直な方向として構成される。尚、本実施形態では、電気的接続装置1は、幅方向X2の長さの方が高さ方向X3の長さよりも長くなるように形成されている。
【0033】
[第1コネクタ]
図5(A)及び図5(B)は、電気的接続装置1の第1コネクタ11を示す斜視図である。尚、図5(A)は、第1コネクタ11について嵌合方向X1における一方側である正面側から視た斜視図であり、図5(B)は、第1コネクタ11について嵌合方向X1における他方側である背面側から視た斜視図である。
【0034】
図1乃至図5を参照して、第1コネクタ11は、略直方体状に設けられており、嵌合方向X1に並んで一体に設けられた第1部分11aと第2部分11bとを有して構成されている。第1部分11aは、第1コネクタ11において、嵌合方向X1における一方側の半分の部分として設けられ、第2コネクタ12と嵌合する部分として設けられている。第2部分11bは、第1コネクタ11において、嵌合方向X1における他方側の半分の部分として設けられ、電線(図示省略)にそれぞれ接続された複数のオス端子(図示省略)を保持する部分として設けられている。第1部分11a及び第2部分11bは、いずれも、略矩形断面で略直方体状に延びるように設けられている。また、第1部分11aは、第2部分11bよりも、嵌合方向X1に垂直な断面での断面積が大きくなるように設けられている。
【0035】
第1部分11aには、第2コネクタ12が挿入される開口21が設けられている。開口21は、第1部分11aにおいて、嵌合方向X1における一方側に向かって開口するように設けられている。即ち、第1コネクタ11は、嵌合方向X1における一方側の端部において、第2コネクタ12が挿入される開口21が設けられている。
【0036】
また、図4を参照して、第1部分11aには、開口21に挿入された第2コネクタ12に係合する係合部22が設けられている。即ち、第1コネクタ11は、開口21に挿入された第2コネクタ12に係合する係合部22を有している。係合部22は、第1部分11aにおいて、開口21の内側に設けられており、第1部分11aの内周面の一部から突起状に突出するように設けられている。また、係合部22は、第1部分11aの内周面のうち、高さ方向X3における一方側の面から、突起状に突出するように設けられている。係合部22は、第2コネクタ12が開口21に挿入されて第1コネクタ11に嵌合した際に、後述する第2コネクタ12のロックアーム27と係合するように構成されている。
【0037】
図4及び図5(B)を参照して、第2部分11bには、複数の端子保持孔23が設けられている。複数の端子保持孔23は、電線(図示省略)にそれぞれ接続された複数のオス端子(図示省略)が挿入され、複数のオス端子を保持する孔として設けられている。各端子保持孔23に各オス端子が挿入される。そして、各端子保持孔23に挿入された各オス端子が、各端子保持孔23において保持される。また、本実施形態では、複数の端子保持孔23は、第2部分11bにおいて、幅方向X2に多数並んで設けられているとともに、高さ方向X3にも2段に並んで設けられている。
【0038】
なお、本実施形態では、第1コネクタ11には、図4に示すように、第2部分11bに嵌め込まれるように構成され、複数のオス端子の第1コネクタ11からの脱落を防止するためのリテーナ24が設けられている。第2部分11bには、リテーナ24が挿入されて嵌め込まれるリテーナ挿入孔25が設けられている。第1コネクタ11は、電線にそれぞれ接続された複数のオス端子が複数の端子保持孔23に挿入された状態で、リテーナ24がリテーナ挿入孔25に挿入されて嵌め込まれることで、リテーナ24が複数のオス端子と係止するように構成されている。リテーナ24が複数のオス端子と係止することで、複数のオス端子が複数の端子保持孔23から抜けて脱落してしまうことが防止される。
【0039】
[第2コネクタ]
図6(A)及び図6(B)は、第2コネクタ12を示す斜視図である。尚、図6(A)は、第2コネクタ11について嵌合方向X1における一方側である正面側から視た斜視図であり、図6(B)は、第2コネクタ12について嵌合方向X1における他方側である背面側から視た斜視図である。
【0040】
図1乃至図4及び図6を参照して、第2コネクタ12は、略直方体状に設けられた本体部26と、本体部26から片持ち状に延びるように設けられたロックアーム27とを有して構成されている。
【0041】
本体部26は、第2コネクタ12において、第1コネクタ11の開口21に挿入されて第1コネクタ11と嵌合する部分として設けられている。本体部26には、複数の端子保持孔28が設けられている。複数の端子保持孔28は、電線(図示省略)にそれぞれ接続された複数のメス端子(図示省略)が挿入され、複数のメス端子を保持する孔として設けられている。複数の端子保持孔28のそれぞれは、本体部26の嵌合方向X1における一方の端部において開口しており、この開口から複数のメス端子がそれぞれ挿入される。そして、各端子保持孔28に挿入された各メス端子が、各端子保持孔28において保持される。また、本実施形態では、複数の端子保持孔28は、本体部26において、幅方向X2に多数並んで設けられているとともに、高さ方向X3にも2段に並んで設けられている。
【0042】
また、本体部26には、複数の端子接続用開口29が設けられている。複数の端子接続用開口29は、本体部26が第1コネクタ11に嵌合して第2コネクタ12と第1コネクタ11とが接続される際に、第1コネクタ11に保持された複数のオス端子の端部が挿入される開口として設けられている。複数の端子接続用開口29は、複数の端子保持孔28にそれぞれ連通しており、本体部26の嵌合方向X1における他方の端部において開口している。本体部26が第1コネクタ11に嵌合すると、第1コネクタ11に保持された各オス端子が、各端子接続用開口29を貫通し、本体部26の各端子保持孔28に保持された各メス端子に対して接続される。
【0043】
また、本体部26には、コネクタ位置保証部材13が挿入されて嵌め込まれる挿入溝30が設けられている。挿入溝30は、本体部26における高さ方向X3における一方の端面側に設けられており、嵌合方向X1に沿って延びるように設けられている。挿入溝30の内側には、挿入溝30に挿入されたコネクタ位置保証部材13と係止し、コネクタ位置保証部材13を第2コネクタ12に対して仮係止位置で係止するための係止突起31が設けられている。
【0044】
なお、本実施形態では、第2コネクタ12には、図4に示すように、本体部26に嵌め込まれるように構成され、複数のメス端子の第2コネクタ12からの脱落を防止するためのリテーナ32が設けられている。本体部26には、リテーナ32が挿入されて嵌め込まれるリテーナ挿入孔33が設けられている。第2コネクタ12は、電線にそれぞれ接続された複数のメス端子が複数の端子保持孔28に挿入された状態で、リテーナ32がリテーナ挿入孔33に挿入されて嵌め込まれることで、リテーナ32が複数のメス端子と係止するように構成されている。リテーナ32が複数のメス端子と係止することで、複数のメス端子が複数の端子保持孔28から抜けて脱落してしまうことが防止される。
【0045】
ロックアーム27は、本体部26から片持ち状に延びるように設けられており、本体部26とともに第1コネクタ11の開口21に挿入されるように構成されている。尚、ロックアーム27は、本体部26における高さ方向X3における一方の端面側において本体部26と一体に設けられ、本体部26の高さ方向X3の一方の端面と略平行に嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるように設けられている。また、ロックアーム27は、本体部26における第1コネクタ11に挿入される端部側において本体部26と一体に結合され、本体部26における第1コネクタ11に挿入される端部と反対の端部側に向かって片持ち状に延びるように設けられている。そして、ロックアーム27は、本体部26が第1コネクタ11と嵌合する際に第1コネクタ11の係合部22と係合するように構成されている。
【0046】
図7は、図6(A)の一部を拡大して示す図である。図1図2図4図6(A)、図6(B)、及び図7に示すように、ロックアーム27には、一対の梁部34a、34bと、一対の梁部34a、34bを架橋するように形成された係合リブ35と、作業者によって操作される部分としての操作用端部36と、幅方向X2における両側の縁部を構成する一対の縁部37、38と、が設けられている。
【0047】
梁部34a及び梁部34bは、本体部26から片持ち状に延びるように設けられている。梁部34a及び梁部34bのそれぞれは、本体部26における高さ方向X3における一方の端面側において本体部26と一体に設けられ、本体部26の高さ方向X3の一方の端面と略平行に嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるように設けられている。そして、梁部34a及び梁部34bのそれぞれは、本体部26における第1コネクタ11に挿入される端部側において本体部26と一体に結合され、本体部26における第1コネクタ11に挿入される端部と反対の端部側に向かって片持ち状に延びるように設けられている。
【0048】
係合リブ35は、ロックアーム27が本体部26とともに第1コネクタ11の開口21に挿入されて第1コネクタ11と第2コネクタ12とが嵌合したときに、第1コネクタ11の係合部22と係合する部分として設けられている。また、係合リブ35は、嵌合方向X1に沿って片持ち状に平行に延びる梁部34aと梁部34bとの間で幅方向X2に沿って延び、梁部34aと梁部34bとを架橋して一体に結合するように設けられている。尚、梁部34aと梁部34bとの間には、空間が形成されており、梁部34aと梁部34bとは、嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びる途中位置において、係合リブ35によって架橋されて結合されている。
【0049】
ロックアーム27が本体部26とともに第1コネクタ11の開口21に挿入された際には、 第1コネクタ11の係合部22と係合リブ35とが当接することで、梁部34a及び梁部34bは、弾性変形して撓むように構成されている。そして、第2コネクタ12の本体部26が第1コネクタ11の開口21に更に挿入され、係合リブ35が係合部22よりも開口21の奥側に移動し、第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置した状態では、梁部34a及び梁部34bは、弾性回復するように構成されている。
【0050】
操作用端部36は、ロックアーム27において、作業者によって手動で操作される部分として設けられており、作業者による押圧操作によってロックアーム27を撓ませるように操作するための部分として設けられている。操作用端部36は、片持ち状に延びる梁部34a及び梁部34bの先端側の端部に設けられており、梁部34aの先端側の端部と梁部34bの先端側の端部とを架橋して結合する部分として設けられている。作業者の手によって、操作用端部36を本体部26側に向かって押圧する操作が行われると、ロックアーム27は、本体部26側に向かって撓むことになる。
【0051】
一対の縁部37、38は、嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるロックアーム27の縁部であって、幅方向X2における両側の縁部として設けられている。即ち、縁部37は、ロックアーム27の幅方向における一方の端部側の縁部として設けられ、縁部38は、ロックアーム27の幅方向における他方の端部側の縁部として設けられている。そして、縁部37及び縁部38は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27が本体部26の外側へ向かって撓んだ際に、コネクタ位置保証部材13における後述のロックアーム保護部41及びロックアーム保護部42と当接可能な部分として設けられている。尚、本実施形態では、ロックアーム保護部41及びロックアーム保護部42と当接可能な縁部37及び縁部38は、ロックアーム27における幅方向X2の端部側の縁部であって、片持ち状に延びるロックアーム27の先端側の部分の縁部として設けられている。
【0052】
また、縁部37及び縁部38のそれぞれには、本体26側に向かって段状に片込んで設けられた凹部37a及び凹部38aが設けられている。即ち、縁部37には、本体部26側に向かって段状に凹む凹部37aが設けられ、縁部38には、本体部26側に向かって段状に凹む凹部38aが設けられている。縁部37の凹部37aは、コネクタ位置保証部材13における後述のロックアーム保護部41が当接する部分を構成している。そして、縁部38の凹部38aは、コネクタ位置保証部材13における後述のロックアーム保護部42が当接する部分を構成している。
【0053】
[コネクタ位置保証部材]
図8(A)及び図8(B)は、電気的接続装置1のコネクタ位置保証部材13を示す斜視図である。図9は、コネクタ位置保証部材13を示す図であって、図9(A)は、平面図であり、図9(B)は、正面図であり、図9(C)は、側面図であり、図9(D)は、背面図である。図10は、第2コネクタ12にコネクタ位置保証部材13が取り付けられた状態を示す斜視図である。図11は、図10に示す第2コネクタ12及びコネクタ位置保証部材13の正面図である。図12は、図10に示す第2コネクタ12及びコネクタ位置保証部材13の平面図である。図13は、第2コネクタ12及びコネクタ位置保証部材13の断面図であり、図13(A)は、図11のA-A線矢視位置での断面図であり、図13(B)は、図11のB-B線矢視位置での断面図である。
【0054】
図1乃至図4図8乃至図13に示すコネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に取り付けられるとともに、第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合した際に第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることを保証する部材として設けられている。そして、コネクタ位置保証部材13は、被操作部39、ロック部40、一対のロックアーム保護部41、42、一対のロックアーム付勢部43、44、仮係止部45、一対のロックアーム撓み規制部46、47、等を有して構成されている。
【0055】
コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に取り付けられる。そして、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、第1コネクタ11に第2コネクタ12を嵌合させる操作が行われる。また、第1コネクタ11に第2コネクタ12を嵌合させる操作が行われる際には、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に対して押し込まれるように押圧操作される。被操作部39は、コネクタ位置保証部材13において、第2コネクタ12に押し込まれるように押圧される際に押圧操作される部分として設けられている。被操作部39は、嵌合方向X1と垂直な方向に広がる平坦な端面を有しており、この平坦な端面の部分が作業者の手によって押圧されることで、コネクタ位置保証部材13が、第2コネクタ12に押し込まれるように押圧操作される。
【0056】
ロック部40は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれるように押圧された際に第1コネクタ11の係合部22に係合した第2コネクタ12のロックアーム27の係合リブ35に対して係止する部分として設けられている。ロック部40は、被操作部39から嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるように設けられている。そして、片持ち状に延びるロック部40の先端側には、ロックアーム27の係合リブ35に対して係止するロック爪40aが設けられている。第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合してコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態では、ロック部40のロック爪40aがロックアーム27の係合リブ35に係止し、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に対して本係止位置で係止される。
【0057】
ロックアーム保護部41、42は、一対で設けられており、それぞれ、コネクタ位置保証部材13において、矩形断面で片持ち梁状に延びるように設けられている。そして、図1乃至図4図8乃至図10図12、及び図13を参照して、ロックアーム保護部41、42は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態でロックアーム27が延びる方向に沿って延びるように設けられている。より具体的には、一対のロックアーム保護部41、42は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27の幅方向X2における両側において、ロックアーム27が延びる方向に沿って延びるように設けられている。尚、ロックアーム保護部41は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態でロックアーム27の梁部34aに沿って延びるように設けられている。そして、ロックアーム保護部42は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態でロックアーム27の梁部34bに沿って延びるように設けられている。
【0058】
また、一対のロックアーム保護部41、42は、被操作部39からそれぞれ嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるように設けられ、互いに平行に延びるように設けられている。尚、ロックアーム保護部41は、コネクタ位置保証部材13の幅方向X2における一方側において、被操作部39から嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるように設けられている。ロックアーム保護部42は、コネクタ位置保証部材13の幅方向X2における他方側において、被操作部39から嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるように設けられている。そして、一対のロックアーム保護部41、42は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27の幅方向X2における両側において、ロックアーム27が延びる方向と平行に延びるように設けられている。
【0059】
また、ロックアーム保護部41は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27の縁部37に対して、高さ方向X3から視て一部が重なる位置で、ロックアーム27の梁部34aと平行に延びるように設けられている。これにより、ロックアーム保護部41は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって(即ち、本体部26から離れる方向に向かって)撓んだ際にロックアーム27の縁部37と当接するように設けられている。より具体的には、ロックアーム保護部41は、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際に、ロックアーム27の縁部37において段状に凹んで設けられた凹部37aと当接するように設けられている。そして、ロックアーム保護部41は、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際にロックアーム27の縁部37と当接することで、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓む際の撓み量を規制するように構成されている。
【0060】
また、ロックアーム保護部42は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27の縁部38に対して、高さ方向X3から視て一部が重なる位置で、ロックアーム27の梁部34bと平行に延びるように設けられている。これにより、ロックアーム保護部42は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって(即ち、本体部26から離れる方向に向かって)撓んだ際にロックアーム27の縁部38と当接するように設けられている。より具体的には、ロックアーム保護部42は、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際に、ロックアーム27の縁部38において段状に凹んで設けられた凹部38aと当接するように設けられている。そして、ロックアーム保護部42は、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際にロックアーム27の縁部38と当接することで、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓む際の撓み量を規制するように構成されている。
【0061】
上述のように、一対のロックアーム保護部41、42のそれぞれは、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際に、ロックアーム27の両側においてそれぞれ段状に凹んで設けられた凹部37a、38aと当接するように構成されている。そして、一対のロックアーム保護部41、42は、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際にロックアーム27の縁部37、38と当接することで、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓む際の撓み量を規制するように構成されている。
【0062】
ロックアーム付勢部43、44は、図2図4図8乃至図10図13を参照して、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で梁部34a、34bに沿って延びるように設けられている。より具体的には、ロックアーム付勢部43は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で梁部34aに沿って延びるように設けられている。そして、ロックアーム付勢部44は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で梁部34bに沿って延びるように設けられている。
【0063】
また、ロックアーム付勢部43及びロックアーム付勢部44は、被操作部39から嵌合方向X1に沿って片持ち状に延びるように設けられ、互いに平行に延びるように設けられている。そして、ロックアーム付勢部43は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で梁部34aと平行に延びるように設けられている。また、ロックアーム付勢部44は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で梁部34bと平行に延びるように設けられている。
【0064】
また、ロックアーム付勢部43は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、第2コネクタ12のロックアーム27の梁部34aに対して、高さ方向X3から視て重なる位置で、梁部34aと平行に延びるように設けられている。これにより、ロックアーム付勢部43は、第2コネクタ12のロックアーム27が第1コネクタ11の開口21に挿入されて梁部34aが撓んだ際に梁部34aとともに撓むように構成されている。更に、ロックアーム付勢部43は、一旦弾性変形して撓んだ梁部34aが弾性回復する際に梁部34aとともに弾性回復することで、弾性回復する梁部34aを梁部34aが弾性回復する方向に向かって付勢するように構成されている。
【0065】
また、ロックアーム付勢部44は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、第2コネクタ12のロックアーム27の梁部34bに対して、高さ方向X3から視て重なる位置で、梁部34bと平行に延びるように設けられている。これにより、ロックアーム付勢部44は、第2コネクタ12のロックアーム27が第1コネクタ11の開口21に挿入されて梁部34bが撓んだ際に梁部34bとともに撓むように構成されている。更に、ロックアーム付勢部44は、一旦弾性変形して撓んだ梁部34bが弾性回復する際に梁部34bとともに弾性回復することで、弾性回復する梁部34bを梁部34bが弾性回復する方向に向かって付勢するように構成されている。
【0066】
また、ロックアーム付勢部43及びロックアーム付勢部44は、ロック部40に対してロック部40の幅方向X2における両側においてロック部40と平行に嵌合方向X1に沿って延びるように設けられている。そして、ロックアーム付勢部43とロック部40とは、互いに離間した位置で被操作部39から片持ち状に延びるように設けられている。また、ロックアーム付勢部44とロック部40とは、互いに離間した位置で被操作部39から片持ち状に延びるように設けられている。
【0067】
仮係止部45は、図4図9(D)、図13(B)を参照して、コネクタ位置保証部材13を第2コネクタ12に対して仮係止位置で係止させる際に、第2コネクタ12の係止突起31と係止する部分として設けられている。仮係止部45は、コネクタ位置保証部材13においては、高さ方向X3においてロック部40と反対側に配置されている。コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられる際には、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に対して挿入溝30に挿入される。このとき、挿入溝30内の係止突起31に仮係止部45を係止させるようにして、コネクタ位置保証部材13が挿入溝30に挿入される。仮係止部45が係止突起31に係止することで、コネクタ位置保証部材13の第2コネクタ12からの抜け止めが図られ、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に仮係止位置で保持されることになる。
【0068】
ロックアーム撓み規制部46、47は、図8図9図13を参照して、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合してコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態において、ロックアーム27の梁部34a、34bの撓みを規制する部分として設けられている。より具体的には、ロックアーム撓み規制部46が、ロックアーム27の梁部34aの撓みを規制し、ロックアーム撓み規制部47が、ロックアーム27の梁部34bの撓みを規制するように構成されている。
【0069】
ロックアーム撓み規制部46は、被操作部39から片持ち状に延びるロックアーム付勢部43の根本部分と一体に設けられており、片持ち状に延びるロックアーム付勢部43に対して高さ方向X3において段状に盛り上がった部分として設けられている。また、ロックアーム撓み規制部47は、被操作部39から片持ち状に延びるロックアーム付勢部44の根本部分と一体に設けられており、片持ち状に延びるロックアーム付勢部44に対して高さ方向X3において段状に盛り上がった部分として設けられている。
【0070】
第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合してコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態では、ロックアーム27の梁部34aの端部がロックアーム撓み規制部46と嵌合方向X3において当接し、梁部34aが本体部26側へ撓むことが規制される。より具体的には、片持ち状に延びる梁部34aの先端側の端部の部分であってロックアーム27の操作用端部36と一体に設けられた部分が、ロックアーム撓み規制部46と嵌合方向X3において当接し、梁部34aが本体部26側へ撓むことが規制される。また、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合してコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態では、ロックアーム27の梁部34bの端部がロックアーム撓み規制部47と嵌合方向X3において当接し、梁部34bが本体部26側へ撓むことが規制される。より具体的には、片持ち状に延びる梁部34bの先端側の端部の部分であってロックアーム27の操作用端部36と一体に設けられた部分が、ロックアーム撓み規制部47と嵌合方向X3において当接し、梁部34bが本体部26側へ撓むことが規制される(後述の図16(A)を参照)。
【0071】
上記のように、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合した状態では、ロックアーム撓み規制部46、47によってロックアーム27の梁部34a、34bの本体部26側への撓みが規制される。そして、ロックアーム27の梁部34a、34bの本体部26側への撓みが規制されると、第1コネクタ11の係合部22とロックアーム27の係合リブ35との係合が解除されてしまうことが防止される。このため、第1コネクタ11に嵌合した第2コネクタ12が第1コネクタ11から外れてしまうことが防止されることになる。このように、コネクタ位置保証部材13は、ロックアーム撓み規制部46、47が設けられていることにより、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合してコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態において、第1コネクタ11に嵌合した第2コネクタ12が第1コネクタ11から外れてしまうことを防止するように構成されている。これにより、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることを保証するように構成されている。
【0072】
[第1コネクタと第2コネクタとの嵌合動作]
次に、上述した電気的接続装置1における第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作について説明する。第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作は、第1コネクタ11において、電線(図示省略)がそれぞれ接続された複数のオス端子(図示省略)が保持され、第2コネクタ12において、電線(図示省略)がそれぞれ接続された複数のメス端子(図示省略)が保持された状態で、行われる。しかし、本実施形態での説明では、便宜上、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作に関する構成を明瞭に表すために第1コネクタ11に保持されるオス端子及び第2コネクタ12に保持されるメス端子の図示を省略した図面を用いて、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作について説明する。
【0073】
図10乃至図13を参照し、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われる際には、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に取り付けられている。尚、コネクタ位置保証部材13を第2コネクタ12に取り付けるときは、コネクタ位置保証部材13の仮係止部45を第2コネクタ12の係止突起31に係止させるようにして、コネクタ位置保証部材13が、第2コネクタ12の挿入溝30に挿入される。仮係止部45が係止突起31に係止していることで、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に仮係止位置で保持された状態となる。
【0074】
コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に仮係止位置で保持された状態では、図13(B)に示すように、ロック部40のロック爪40aは、ロックアーム27における梁部34aと梁部34bとの間の空間に突出し、更に、ロックアーム27の係合リブ35と当接している。このため、仮係止位置では、仮係止部45が係止突起31に係止するとともに、ロック爪40aと係合リブ35とが当接した状態で、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に保持されている。また、第2コネクタ12に仮係止位置で保持されたコネクタ位置保証部材13は、その被操作部39側の端部が、第2コネクタ12から大きく突出した状態となっている。
【0075】
また、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に仮係止位置で保持され、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態では、図10図12、及び図13に示すように、ロックアーム保護部41、42は、ロックアーム27の幅方向X2における両側で、ロックアーム27の縁部37、38と当接可能に配置されている。即ち、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態では、ロックアーム保護部41が、ロックアーム27の縁部37の凹部37aと当接可能に配置され、ロックアーム保護部42が、ロックアーム27の縁部38の凹部38aと当接可能に配置されている。このため、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態でロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際には、ロックアーム保護部41、42が、ロックアーム27の幅方向X2における両側の縁部37、38と当接することになる。そして、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓んだ際に、ロックアーム保護部41、42が、ロックアーム27の縁部37、38と当接することで、ロックアーム27が本体部26の外側に向かって撓む際の撓み量が規制され、ロックアーム27が破損してしまうことが防止される。
【0076】
尚、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われる前の状態において、電気的接続装置1の運送等が行われる際には、電気的接続装置1は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、取り扱われる。このため、電気的接続装置1の運送等の際に、ロックアーム27に外力が作用した場合であっても、コネクタ位置保証部材13のロックアーム保護部41、42によって、ロックアーム27の撓み量が規制され、ロックアーム27が保護され、ロックアーム27が破損してしまうことが防止される。
【0077】
第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作は、上記のように、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に仮係止位置で取り付けられた状態で、行われる。即ち、コネクタ位置保証部材13が仮係止位置で取り付けられた第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合されることで、電気的接続装置1におけるコネクタ11、12の嵌合動作が行われる。
【0078】
図14は、第1コネクタ11とコネクタ位置保証部材13が取り付けられた第2コネクタ12との嵌合動作が行われる前の状態における嵌合方向X1に沿った断面での電気的接続装置1の断面図である。また、図14(A)は、コネクタ位置保証部材13のロックアーム付勢部44の位置に対応する断面での断面図であり、図14(B)は、コネクタ位置保証部材13のロック部40の位置に対応する断面での断面図である。
【0079】
図14(A)及び図14(B)を参照して、コネクタ位置保証部材13が取り付けられた第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合される際には、まず、第2コネクタ12の本体部26が、ロックアーム27の根本側の部分とともに、第1コネクタ11の開口21に挿入される。そして、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合前の状態では、図14(B)に示すように、第1コネクタ11の開口21の内側の係合部22とロックアーム27の係合リブ35とが当接する位置まで、第2コネクタ12が第1コネクタ11に挿入される。この状態から、第2コネクタ12を第1コネクタ11に嵌合する嵌合動作が開始される。
【0080】
図15は、第1コネクタ11とコネクタ位置保証部材13が取り付けられた第2コネクタ12との嵌合動作が行われている途中の状態における嵌合方向X1に沿った断面での電気的接続装置1の断面図である。また、図15(A)は、コネクタ位置保証部材13のロックアーム付勢部44の位置に対応する断面での断面図であり、図15(B)は、コネクタ位置保証部材13のロック部40の位置に対応する断面での断面図である。
【0081】
コネクタ位置保証部材13が仮係止位置で取り付けられた第2コネクタ12が第1コネクタ11に挿入された図14(A)及び図14(B)に示す状態において、第2コネクタ12を第1コネクタ11に嵌合する嵌合動作が開始される。第2コネクタ12を第1コネクタ11に嵌合する嵌合動作が開始されるときは、作業者の手によって、コネクタ位置保証部材13が取り付けられた第2コネクタ12が、コネクタ位置保証部材13とともに第1コネクタ11に押し込まれる動作が行われる。このとき、作業者は、コネクタ位置保証部材13の被操作部39を第1コネクタ11側に向かって押圧し、コネクタ位置保証部材13とともに第2コネクタ12が第1コネクタ11の開口21に押し込まれる。
【0082】
図15(A)及び図15(B)を参照して、コネクタ位置保証部材13とともに第2コネクタ12が第1コネクタ11の開口21に押し込まれると、ロックアーム27の係合リブ35が、第1コネクタ11の係合部22に摺動しながら、開口21の内側で係合部22を乗り越えるようにして移動する。更に、係合リブ35に当接しているロック部40のロック爪40aも、係合リブ35に続いて、係合部22に摺動しながら、開口21の内側で係合部22を乗り越えるようにして移動する。ロック爪40aが係合部22を乗り越えるようにして移動し始めると、ロック部40は弾性変形して撓むことになる。また、係合リブ35が係合部22を乗り越えるようにして移動し始めると、係合リブ35が、第1コネクタ11の係合部22に押されるようにして、係合部22に対して高さ方向X3に変位する。そして、ロックアーム27の係合リブ35が高さ方向X3に変位することで、ロックアーム27の梁部34a及び梁部34bが、弾性変形して撓むことになる。ロックアーム27の梁部34a及び梁部34bが撓むと、梁部34a及び梁部34bとともに、ロックアーム付勢部43及びロックアーム付勢部44も弾性変形して撓むことになる。即ち、梁部34aが撓んだ際に梁部34aに対して高さ方向X3において当接しているロックアーム付勢部43も弾性変形して撓み、梁部34bが撓んだ際に梁部34bに対して高さ方向X3において当接しているロックアーム付勢部44も弾性変形して撓むことになる。
【0083】
梁部34a及び梁部34bとともにロックアーム付勢部43及びロックアーム付勢部44が撓んだ状態から、更に、第2コネクタ12が第1コネクタ11の開口21内に押し込まれると、ロックアーム27の係合リブ35が、開口21の内側で係合部22を乗り超える位置に到達する。係合リブ35が開口21内で係合部22を乗り越える位置に到達すると、ロックアーム27の梁部34a及び梁部34bは、弾性回復して急激に撓みが戻り、係合リブ35と第1コネクタ11の係合部22とが係合することになる。そして、梁部34a及び梁部34bが弾性回復して急激に撓みが戻るとき、梁部34a及び梁部34bとともに撓んでいたロックアーム付勢部43及びロックアーム付勢部44も、梁部34a及び梁部34bとともに弾性回復して急激に撓みが戻ることになる。このため、ロックアーム付勢部43及びロックアーム付勢部44は、梁部34a及び梁部34bとともに弾性回復することで、弾性回復する梁部34a及び梁部34bを梁部34a及び梁部34bが弾性回復する方向に向かって付勢する。これにより、梁部34a及び梁部34bを弾性回復させる力がロックアーム付勢部43及びロックアーム付勢部44によって増幅されて大幅に大きくなる。これにより、ロックアーム27が係合部22と係合する際に、ロックアーム27と第1コネクタ11の開口21の内壁とが強く衝突し、大きなクリック音が生じることになる。コネクタ11、12の嵌合作業を行う作業者は、このクリック音を聞くことで、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合動作が行われたことを確認することができる。
【0084】
図16は、第1コネクタ11とコネクタ位置保証部材13が取り付けられた第2コネクタ12との嵌合動作が行われた状態における嵌合方向X1に沿った断面での電気的接続装置1の断面図である。図16(A)は、コネクタ位置保証部材13のロックアーム付勢部44の位置に対応する断面での断面図であり、図16(B)は、コネクタ位置保証部材13のロック部40の位置に対応する断面での断面図である。
【0085】
図16(A)及び図16(B)を参照して、第2コネクタ12が第1コネクタ11の開口21の奥側まで押し込まれ、ロックアーム27の撓みが戻って係合部22と係合リブ35とが係合すると、第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合することになる。そして、ロックアーム27の撓みが戻って係合部22と係合リブ35とが係合するときには、第2コネクタ12とともに第1コネクタ11に向かって押圧操作されていたコネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に向かって押し込まれることになる。即ち、係合部22と係合リブ35とが係合した際にも、コネクタ位置保証部材13には継続した押圧操作が行われており、コネクタ位置保証部材13は、そのまま、第1コネクタ11に嵌合した第2コネクタ12に押し込まれることになる。このとき、係合リブ35は、開口21内で係合部22を乗り越えて係合部22に係合しているため、ロック部40のロック爪40aが、係合リブ35に摺動しながら、開口21の内側で係合リブ35を乗り越えて移動する。そして、ロック爪40aが係合リブ35を乗り越えると、ロック部40は弾性回復してロック部40の撓みが戻り、ロック爪40aが、係合部22に係合した係合リブ35に対して係止することになる。
【0086】
上記のように、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合し、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれると、第1コネクタ11の係合部22に係合したロックアーム27の係合リブ35に対してコネクタ位置保証部材13のロック部40が係止した状態となる。これにより、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に対して本係止位置で係止した状態となる。そして、この状態では、コネクタ位置保証部材13は、第2コネクタ12に押し込まれており、第2コネクタ12のロックアーム27の梁部34a、34bの端部がロックアーム撓み規制部46、47と嵌合方向X3において当接し、梁部34a及び梁部34bが本体部26側へ撓むことが規制されている。このため、ロックアーム27の本体部26側への撓みが規制されることで、第1コネクタ11の係合部22とロックアーム27の係合リブ35との係合が解除されてしまうことが防止され、第1コネクタ11に嵌合した第2コネクタ12が第1コネクタ11から外れてしまうことが防止されることになる。このため、コネクタ位置保証部材13により、第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置することが保証されている。
【0087】
また、第1コネクタ11に第2コネクタ12が嵌合した状態では、作業者は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12から大きく突出しておらず、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれており、第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることを視認することができる。よって、第1コネクタ11に第2コネクタ12を嵌合させる嵌合動作が行われ、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態では、コネクタ位置保証部材13により、第2コネクタ12が第1コネクタ11に対して嵌合位置に位置していることが視覚的にも保証されている。
【0088】
上記のように、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、第2コネクタ12が第1コネクタ11の開口21に挿入され、コネクタ位置保証部材13の押圧操作が行われることで、第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合する嵌合動作が完了するとともに、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれた状態となる。そして、コネクタ位置保証部材13によって、第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合して嵌合位置に位置していることが保証される。
【0089】
[本実施形態の作用及び効果]
本実施形態によると、電気的接続装置1には、コネクタ位置保証部材13が備えられている。電気的接続装置1は、例えば運送時のように、使用される前の状態においては、第1コネクタ11と、コネクタ位置保証部材13が取り付けられた第2コネクタ12とが、嵌合していない状態で、取り扱われる。そして、第2コネクタ12に取り付けられたコネクタ位置保証部材13には、第2コネクタ12におけるロックアーム27が延びる方向に沿って延びるロックアーム保護部41、42が設けられている。更に、ロックアーム保護部41、42は、ロックアーム27が第2コネクタ12の本体部26の外側に向かって撓んだ際にロックアーム27の縁部37、38と当接することで、ロックアーム27が本体部26の外側へ向かって撓む際の撓み量を規制するように構成されている。このため、例えば運送時に生じた外力がロックアーム27に作用した場合であっても、本体部26の外側に向かうロックアーム27の撓み量がコネクタ位置保証部材13のロックアーム保護部41、42によって規制されることでロックアーム27が保護され、ロックアーム27が過度に撓んで破損してしまうことが防止される。よって、本実施形態によると、コネクタ位置保証部材13を有する電気的接続装置1において、ロックアーム27を保護するための構造を設けることができる。
【0090】
また、コネクタ位置保証部材13が取り付けられた第2コネクタ12が第1コネクタ11に嵌合する際には、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に押し込まれるように押圧操作され、その操作とともに、第2コネクタ12が第1コネクタ11に押し込まれる操作が行われる。そして、本実施形態によると、コネクタ位置保証部材13に設けられるロックアーム保護部41、42は、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態でロックアーム27が延びる方向に沿って延びるように設けられている。このため、第1コネクタ11と第2コネクタ12とを嵌合させる際にコネクタ位置保証部材13を第2コネクタ12に押し込むときに、ロックアーム保護部41、42をロックアーム27に沿ってロックアーム27と干渉させずに変位させることができる。よって、ロックアーム27を保護するための構造であるロックアーム保護部41、42がコネクタ位置保証部材13に設けられた構成において、コネクタ位置保証部材13を第2コネクタ12に押し込んで第2コネクタ12を第1コネクタ11に嵌合する操作を円滑に行うことができる。
【0091】
以上のように、本実施形態によると、ロックアーム27を保護するための構造であるロックアーム保護部41、42が、第2コネクタ12ではなく、コネクタ位置保証部材13に設けられる。このため、ロックアーム27が設けられていることで構造の複雑化を招き易い第2コネクタ12に対してロックアーム27を保護するための構造を設ける必要はなく、第2コネクタ12の構造を簡素化することができる。また、第2コネクタ12の構造を簡素化することができるため、第2コネクタ12を成形するための金型の構造も簡素化することができる。そして、コネクタ成形のための金型の構造を簡素化できるため、金型の製造を容易にでき、金型製作のコストの増大も抑制することができる。
【0092】
また、本実施形態によると、ロックアーム27を保護するための構造が、第2コネクタ12ではなく、コネクタ位置保証部材13に設けられるため、第2コネクタ12において、ロックアーム27を保護するための構造を設けるためのスペースが不要となる。このため、第2コネクタ12において、コネクタ位置保証部材13を取り付けるためのスペースの制約が大幅に緩和され、コネクタ位置保証部材13の大きさの制約も大きく緩和されることになる。これにより、第2コネクタ12に取り付けられるコネクタ位置保証部材13における押圧操作される部分である被操作部39が小さくなってしまうことを抑制することができる。即ち、第1コネクタ11と第2コネクタ12との嵌合操作の際に第2コネクタ12に押し込まれるように押圧操作されるコネクタ位置保証部材13の被操作部39を大きくすることができる。そして、コネクタ位置保証部材13において押圧操作が行われる被操作部39を大きくすることができるため、第2コネクタ12を第1コネクタ11に嵌合させる際の作業性を向上させることができる。
【0093】
したがって、本実施形態によると、コネクタ位置保証部材13を有する電気的接続装置1において、ロックアーム27を保護するための構造を設けることができるとともに、ロックアーム27が設けられるコネクタ12の構造を簡素化でき、コネクタ12に押し込まれるように押圧操作されるコネクタ位置保証部材13の被操作部39を大きくしてコネクタ11、12の嵌合の際の作業性を向上させることができる、電気的接続装置1を提供することができる。
【0094】
また、本実施形態によると、ロックアーム保護部41、42は、一対で設けられ、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、ロックアーム27の両側で延びるように設けられる。このため、ロックアーム27を両側からより堅固に保護することができる。
【0095】
また、本実施形態によると、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態で、コネクタ位置保証部材13の一対のロックアーム保護部41、42が、ロックアーム27の両側でロックアーム27と平行に片持ち状に延びるように設けられる。このため、ロックアーム27を保護することができる一対のロックアーム保護部41、42をロックアーム27の近傍のスペースに効率よく配置することができる。これにより、コネクタ位置保証部材13が第2コネクタ12に取り付けられた状態において、ロックアーム27を保護するための構造を配置するためのスペースのコンパクト化を図ることができる。
【0096】
また、本実施形態によると、一対のロックアーム保護部41、42は、ロックアーム27の両側の縁部37、38でそれぞれ段状に凹んだ凹部37a、38aと当接することで、ロックアーム27の撓み量を規制する。よって、ロックアーム保護部41、42は、ロックアーム27の両側において、段状に凹んだ凹部37a、38aと嵌り込むようにしてロックアーム27の縁部37、38と当接する。このため、ロックアーム保護部41、42とロックアーム27の縁部37、38とが当接してロックアーム27の撓みが規制される際に、ロックアーム保護部41、42からロックアーム27が外れてしまうことがより確実に防止される。また、ロックアーム保護部41、42からロックアーム27が外れてしまうことをより確実に防止する構造を、ロックアーム27の縁部37、38で段状に凹んだ凹部37a、38aを設けた簡素な構造で実現することができる。
【0097】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。
【0098】
(1)前述の実施形態では、ロックアーム保護部が、ロックアームの縁部において段状に凹んで設けられた凹部と当接する形態を例示したが、この通りでなくてもよい。ロックアーム保護部が、ロックアームの縁部における平坦な部分と当接する形態が実施されてもよい。
【0099】
(2)前述の実施形態では、第1コネクタに係合部が1つ設けられ、ロックアームの係合リブに係合する形態を例示したが、この通りでなくてもよい。第1コネクタの係合部は、複数に分かれて設けられていてもよく、例えば、第1コネクタの係合部が2つに分かれて設けられ、2つの係合部が、ロックアームの係合リブに係合する形態が実施されてもよい。また、係合部及び係合リブの形状については、前述の実施形態で例示した形状に限らず、変更して実施してもよい。
【0100】
(3)前述の実施形態では、コネクタ位置保証部材のロック部にロック爪が1つ設けられ、ロックアームの係合リブに係止する形態を例示したが、この通りでなくてもよい。コネクタ位置保証部材のロック部のロック爪は、複数に分かれて設けられていてもよく、例えば、コネクタ位置保証部材のロック部のロック爪が2つに分かれて設けられ、2つのロック爪が、ロックアームの係合リブに係止する形態が実施されてもよい。また、ロック部の形状については、前述の実施形態で例示した形状に限らず、変更して実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明は、第1コネクタと、第1コネクタに嵌合して接続される第2コネクタと、第2コネクタが第1コネクタに嵌合した際に第2コネクタが第1コネクタに対して嵌合位置に位置していることを保証するコネクタ位置保証部材と、を備えた電気的接続装置として、広く適用することができるものである。
【符号の説明】
【0102】
1 電気的接続装置
11 第1コネクタ
12 第2コネクタ
13 コネクタ位置保証部材
21 開口
22 係合部
26 本体部
27 ロックアーム
37、38 縁部
37a、38a 凹部
39 被操作部
41、42 ロックアーム保護部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16