(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069661
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】分別容器
(51)【国際特許分類】
B65F 1/00 20060101AFI20230511BHJP
B65F 1/16 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
B65F1/00 E
B65F1/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021181696
(22)【出願日】2021-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112472
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100202223
【弁理士】
【氏名又は名称】軸見 可奈子
(72)【発明者】
【氏名】澤田 慶介
【テーマコード(参考)】
3E023
【Fターム(参考)】
3E023AA19
3E023MA01
3E023MC02
(57)【要約】
【課題】キャップ収容部の収容効率を向上することが求められている。
【解決手段】本開示の分別ゴミ箱10には、蓋体20に、キャップ収容部35が設けられている。キャップ収容部35は、蓋体20の湾曲上壁30を下方へ陥没させてなり、帯状の開口35Aと、左右方向で対向する側壁部36と、底壁37と、を有している。キャップ収容部35の底壁37は、後方に向かうにつれて下るように傾斜している。キャップ投入口45は、この底壁37の上端部の上方に位置している。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャップがボトルに螺合するキャップ付きボトルのキャップとボトルとが、それぞれに対応する投入口から投入され、キャップ収容部とボトル収容部とに分別して収容される分別容器であって、
前記キャップ収容部の底面は傾斜していて、その傾斜の上方部の上方領域にキャップ用の前記投入口が配されている分別容器。
【請求項2】
分別容器の少なくとも一部は透過性を有し、前記キャップ収容部内を視認可能とする透過部となっている請求項1に記載の分別容器。
【請求項3】
前記キャップ収容部は、前記底面の最も低い部分に到達したキャップが排出されるキャップ排出口と、前記キャップ排出口を開閉可能なカバーと、を備える請求項1又は2に記載の分別容器。
【請求項4】
前記キャップ排出口を開いたときに前記底面の傾斜に沿って流下して前記キャップ排出口から排出される前記キャップを受け止める回収部材を取り付け可能な取り付け部を備える請求項3に記載の分別容器。
【請求項5】
前記キャップ収容部の底には、前記キャップが落下しない構成の液溜め凹部が設けられている請求項1から4の何れか1の請求項に記載の分別容器。
【請求項6】
内側に前記ボトル収容部を有する容器本体と、
前記容器本体の開口を閉塞し、前記キャップ収容部と前記ボトル用の前記投入口とを備える蓋体と、を有し、
前記キャップ収容部は、前記ボトル用の前記投入口へ前記ボトルを投入する投入方向と直交する方向で、前記ボトル用の前記投入口の側方に配されている請求項1から5の何れか1の請求項に記載の分別容器。
【請求項7】
前記キャップ用の前記投入口は、一端開口の円筒状の前記キャップを、開口面を横向きにした姿勢でのみ受け入れ可能である請求項1から6の何れか1の請求項に記載の分別容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、分別容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の分別容器として、キャップ付きボトルのキャップとボトルとを分別して収容するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-019102号公報(段落[0005]、
図1等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の分別容器では、キャップが投入口近傍に溜まって奥まで進まず、キャップ収容部に対する収容効率が低くなるという問題点が考えられる。これに鑑み、分別容器において、キャップ収容部の収容効率を向上することが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、キャップがボトルに螺合するキャップ付きボトルのキャップとボトルとが、それぞれに対応する投入口から投入され、キャップ収容部とボトル収容部とに分別して収容される分別容器であって、前記キャップ収容部の底面は傾斜していて、その傾斜の上方部の上方領域にキャップ用の前記投入口が配されている分別容器である。
【0006】
請求項2の発明は、分別容器の少なくとも一部は透過性を有し、前記キャップ収容部内を視認可能とする透過部となっている請求項1に記載の分別容器である。
【0007】
なお、ここでいう「透過性を有する」とは、キャップ収容部内を視認可能とすることを意図している。
【0008】
請求項3の発明は、前記キャップ収容部は、前記底面の最も低い部分に到達したキャップが排出されるキャップ排出口と、前記キャップ排出口を開閉可能なカバーと、を備える請求項1又は2に記載の分別容器である。
【0009】
請求項4の発明は、前記キャップ排出口を開いたときに前記底面の傾斜に沿って流下して前記キャップ排出口から排出される前記キャップを受け止める回収部材を取り付け可能な取り付け部を備える請求項3に記載の分別容器である。
【0010】
請求項5の発明は、前記キャップ収容部の底には、前記キャップが落下しない構成の液溜め凹部が設けられている請求項1から4の何れか1の請求項に記載の分別容器である。
【0011】
請求項6の発明は、内側に前記ボトル収容部を有する容器本体と、前記容器本体の開口を閉塞し、前記キャップ収容部と前記ボトル用の前記投入口とを備える蓋体と、を有し、前記キャップ収容部は、前記ボトル用の前記投入口へ前記ボトルを投入する投入方向と直交する方向で、前記ボトル用の前記投入口の側方に配されている請求項1から5の何れか1の請求項に記載の分別容器である。
【0012】
請求項7の発明は、前記キャップ用の前記投入口は、一端開口の円筒状の前記キャップを、開口面を横向きにした姿勢でのみ受け入れ可能である請求項1から6の何れか1の請求項に記載の分別容器である。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の分別容器では、キャップ用の投入口から投入されたキャップがキャップ収容部の底面の傾斜に沿って奥へ向かうので、キャップ収容部の奥側からキャップが埋まりやすくなり、収容効率が向上する。
【0014】
請求項2の分別容器では、キャップ収容部内のキャップの収容量を確認しやすくなる。
【0015】
請求項3の分別容器では、カバーを操作してキャップ排出口を開くと、キャップ収容部の底面の傾斜に誘導されてキャップ排出口からキャップが排出されるので、キャップの回収を容易に行うことができる。
【0016】
請求項4の分別容器では、取り付け部に回収部材を取り付けることで、キャップの回収をより容易に行うことができる。
【0017】
キャップに液体が付着しているとその液体がキャップ収容部の最下部に溜まり、キャップがその液体に浸かってしまうことが懸念されるが、請求項5の分別容器では、キャップに付着していた液体が液溜め凹部に溜まるので、そのような事態が防がれる。
【0018】
請求項6の分別容器では、ボトルを投入口から投入する際に、キャップ収容部と干渉しにくくなる。
【0019】
請求項7の分別容器では、キャップが開口面を横向きにした姿勢で投入されるので、円筒の側面がキャップ収容部の底面に当接しやすくなり、キャップが転がりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、
図1から
図8を参照して本開示の分別ゴミ箱10(特許請求の範囲中の「分別容器」に相当する)について説明する。
図1に示される分別ゴミ箱10は、例えば、ペットボトル100を捨てるためのゴミ箱で、上端開口11A(
図2参照)を有するゴミ箱本体11と、ゴミ箱本体11の上端開口11Aを閉塞する蓋体20と、を備える。
【0022】
ゴミ箱本体11は、四角形状の底壁12の4辺から側壁13が起立した形状をなしている。側壁13は、上方に向かうにつれてゴミ箱本体11の断面が徐々に大きくなるように傾斜している。側壁13のうち、底壁12の長辺から起立したものを長辺側壁13Aとし、底壁12の短辺から延びたものを短辺側壁13Bとする。
【0023】
蓋体20は、前壁21と、湾曲上壁30と、蓋側壁25と、を有している。前壁21は、ゴミ箱本体11の一方の長辺側壁13Aと面一に延び、四角形状をなしている。湾曲上壁30は、前壁21の上端から僅かに水平に延びた水平壁30Aと、そこからゴミ箱本体11の他方の長辺側壁13Aの上端まで湾曲して連絡する湾曲壁30Bと、を有する。以降、蓋体20の前壁21が向く側を分別ゴミ箱10の前側とし、反対側を分別ゴミ箱10の後側とする。また、分別ゴミ箱10を前方から見たときの「左右」を分別ゴミ箱10の「左右」とする。
【0024】
蓋体20の前壁21には、ペットボトル100のボトル本体101を投入するためのボトル投入口22と、ボトル本体101から剥がされたラベル(図示せず)を投入するためのラベル投入口23と、が貫通形成されている。ボトル投入口22は円形で、前壁21の左半分の中央部に配され、ラベル投入口23は横長の長方形状で、前壁21の右半分の中央部に配されている。本実施形態では、ラベル投入口23は、ボトル本体101が入らない大きさになっている。
【0025】
ボトル投入口22及びラベル投入口23から投入されたボトル本体101やラベルは、ゴミ箱本体11内にそれぞれ収容される。なお、ゴミ箱本体11内には、ボトル投入口22から投入されたボトル本体101を収容するボトル収容部と、ラベル投入口23から投入されたラベルを収容するラベル収容部と、を区分けする仕切りがあってもよいし、仕切りを有さずにゴミ箱本体11内に取り付けらえるゴミ袋によってのみボトル収容部とラベル収容部とが区分けされる構成であってもよい。
【0026】
さて、本実施形態の分別ゴミ箱10には、ペットボトル100のキャップ102を収容可能なキャップ収容部35が設けられている。
図2に示すように、キャップ収容部35は、蓋体20の湾曲上壁30を下方へ陥没させてなり、水平壁30Aの後端部から湾曲壁30Bの後端寄り位置にかけて形成された帯状の開口35Aと、左右方向で対向する側壁部36と、底壁37と、を有している。左右の側壁部36は、キャップ102の高さ(軸方向の長さ)の1~1.5倍程の間隔で平行に配されている。
【0027】
また、本実施形態では、キャップ収容部35が、蓋体20の左右方向の両端にそれぞれ配されている。
図3に示すように、各キャップ収容部35は、ボトル投入口22及びラベル投入口23と水平方向でずれている。これによりボトル本体101をボトル投入口22から投入する際に、キャップ収容部35と干渉しにくくなる。
【0028】
図2に示すように、キャップ収容部35には、開口35Aを閉塞するカバー40が取り付けられている。
図2及び
図4に示すように、カバー40は、蓋体20の湾曲上壁30の水平壁30A及び湾曲壁30Bと面一になるように、水平部40Aと湾曲部40Bとを有する帯板状をなしている。また、カバー40は、水平部40Aの上端から下方へ延びた垂下壁40Cを有している。本実施形態では、蓋体20が透明樹脂により構成され、カバー40は非透過性の樹脂から構成されている。
【0029】
カバー40における水平部40Aと垂下壁40Cとの角部には、水平方向の外方に突出した軸部41が設けられている。そして、
図5に示すように、キャップ収容部35には、前端部の上端部に、カバー40の軸部41を受容する軸受容部35Uが形成されている。軸受容部35Uは上下方向に延びた溝状をなし、その下端部が軸部41を回転可能に受容する大きさになっている。また、カバー40の下端部には、水平方向の外方に僅かに突出した係合突部42が形成され(
図4参照)、キャップ収容部35の後端部には、その係合突部42を受容する係合凹部35Kが形成されている(
図6参照)。
【0030】
これにより、カバー40は、キャップ収容部35の前端部の上端部を中心に回動可能になっていて、キャップ収容部35を開閉する。そして、キャップ収容部35が閉状態のときは、カバー40の係合突部42がキャップ収容部35の係合凹部35Kに係合するので閉状態が安定する。また、カバー40の上面の後端部には指掛け部43が設けられている。
【0031】
そして、カバー40の上端部には、長方形状のキャップ投入口45が貫通形成されている。このキャップ投入口45は、左右方向の幅がキャップ102の高さ(軸方向の長さ)と同程度で、前後方向の幅がキャップ102の直径と同程度になっていて、キャップ102を、開口面を横向きにした姿勢(開口面を「左右」に向けた姿勢)でのみ受容可能になっている。
【0032】
ここで、
図2及び
図7に示すように、本実施形態の分別ゴミ箱10では、キャップ収容部35の底壁37が、後方に向かうにつれて下るように傾斜している。具体的には、キャップ収容部35は、開口35Aの開口縁の前側端部から垂下した垂下壁38を備え、底壁37は、垂下壁38の下端から、前後方向でキャップ102の直径の2~4倍程の範囲に配された第1傾斜部37Aと、第1傾斜部37Aの後端から開口35Aの開口縁の後側端部まで延びた第2傾斜部37Bと、を有している。第1傾斜部37Aは、第2傾斜部37Bよりも勾配が大きく、例えば、第1傾斜部37Aの水平に対する傾斜角は45~70°であり、第2傾斜部37Bの水平に対する傾斜角は5~30°である。
【0033】
カバー40がキャップ収容部35を閉塞した状態では、カバー40のキャップ投入口45は、第1傾斜部37Aの最も上方に位置する部分の上方領域に配される。そして、この底壁37の傾斜により、キャップ投入口45から投入されたキャップ102は、キャップ収容部35の奥側(後側)に案内される。そして、カバー40を回動してキャップ収容部35を開くと、底壁37の傾斜に誘導されてキャップ収容部35内のキャップ102がキャップ収容部35の後端部から排出される(
図8参照)。なお、キャップ収容部35の開口35Aのうち後端部が特許請求の範囲の「キャップ排出口」に相当する。
【0034】
また、
図2及び
図8に示すように、ゴミ箱本体11には後側の側壁13に、袋(図示せず)や箱形のキャップ回収容器111を取り付け可能な取付部15が備えられている。取付部15は、後側の側壁13の左右方向の全体に延び、側壁13から後方に延びた第1壁部15Aと、第1壁部15Aの後端から上方へ延びた第2壁部15Bと、を備えている。第2壁部15Bには、等間隔で並ぶ切り込み15Kが5本形成されている。
図6に示すように、切り込み15Kは、第2壁部15Bの上端から下端寄り位置まで延びていて、切り込み15Kの上端部は上方に向かうにつれて幅広になるように傾斜している。この取付部15には、キャップ回収容器111のフック111Fを第2壁部15Bに掛けたり、袋の取っ手を切り込み15Kに掛けたりすることが可能である。取付部15に袋やキャップ回収容器111を取り付けた状態でキャップ収容部35を開くと、キャップ収容部35から排出されるキャップ102が袋やキャップ回収容器111に受け止められる。
【0035】
本実施形態の分別ゴミ箱10の構成は以上である。次に、分別ゴミ箱10の作用効果について説明する。上述したように、分別ゴミ箱10には、ボトル投入口22とラベル投入口23とキャップ投入口45とが設けられているので、ペットボトル100を捨てるときは、キャップ102を外してキャップ投入口45に投入し、ラベル(図示せず)を剥がしてラベル投入口23に投入し、残ったボトル本体101をボトル投入口22に投入する。ここで、キャップ102を外すときには、キャップ102を上にした状態でキャップ102を回すことが考えられるが、キャップ投入口45が上方を向いているので、外して上方へ持ち上げたキャップ102を投入しやすくなっている。
【0036】
キャップ102をキャップ投入口45に投入すると、キャップ収容部35の底壁37の傾斜によってキャップ収容部35の奥側(後側)に案内される。これにより、キャップ収容部35の奥側からキャップ102が埋まりやすくなり、キャップ収容部35に対するキャップ102の収容効率が向上する。また、キャップ収容部35を備える蓋体20が透明樹脂により構成されているので、キャップ収容部35内のキャップ102の収容量が確認しやすくなり、キャップ102の回収タイミングが分かりやすくなる(キャップ102の収容量を目安にすることで、ボトル本体101やラベルの回収タイミングも予測できる)。また、既に投入されたキャップ102が視認可能となっていることで、ペットボトル100を捨てようとする人に分別を促す効果もあると考えられる。
【0037】
そして、カバー40を回動してキャップ収容部35を開くと、底壁37の傾斜に誘導されてキャップ収容部35内のキャップ102がキャップ収容部35の後端部から排出されるので、キャップ102の回収を容易に行うことができる。このとき、キャップ収容部35の上端部までキャップ102が収容されている場合、カバー40を開くと、カバー40の垂下壁40Cがキャップ102を後ろ側へ押し出すように回動するので、キャップ102の排出が促される。また、袋やキャップ回収容器111を取り付けるための取付部15がゴミ箱本体11に設けられているので、例えば、袋やキャップ回収容器を手に持ったままキャップ102を回収するよりも、回収を容易に行うことができる。
【0038】
また、キャップ投入口45が、キャップ102を、開口面を横向きにした姿勢でのみ受容可能になっているので、キャップ102がキャップ収容部35内に横向きで収容され、キャップ102がキャップ収容部35の底壁37上を転がりやすくなっている。しかも、キャップ収容部35の幅がキャップ102の高さの1~1.5倍程で、キャップ102が1列で並んで倒れにくくなっているので、キャップ102の転動が安定する。
【0039】
[他の実施形態]
(1)キャップ投入口45は、キャップ102を、軸方向を上下方向に合わせた向きで受け入れ可能であってもよい。
【0040】
(2)キャップ収容部35が2つ以上ある場合、
図9に示すように、それぞれのキャップ収容部35及びキャップ投入口45の大きさを変えて、異なる種類のキャップ102を収容可能にしてもよい。
【0041】
(3)キャップ収容部35は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
【0042】
(4)上記実施形態では、キャップ102が幅方向に1つしか収容されなかったが、幅方向に2つ以上収容されてもよい。
【0043】
(5)ラベル投入口23を有していなくてもよい。
【0044】
(6)上記実施形態では、分別ゴミ箱10がペットボトル100を捨てるためのものであったが、例えば、栄養ドリンクのように、瓶とキャップとを分別して捨てるものであってもよい。その際、ラベル投入口23の代わりに、栄養ドリンクの外箱を投入する投入口を設けてもよい。
【0045】
(7)
図10に示すように、カバー40に、幅方向の両縁から垂下する垂下壁40Hが設けられていてもよい。
【0046】
(8)
図11に示すように、キャップ収容部35の底壁37が、蓋体20の湾曲上壁30に沿って湾曲(傾斜)していてもよい。
【0047】
(9)
図12に示すように、キャップ収容部35の底壁37が3つ以上に分割されて異なる角度で傾斜していてもよい。また、キャップ収容部35の底壁37の全体が同一の角度で傾斜していてもよい。
【0048】
(10)
図12に示すように、キャップ収容部35の底壁37の一部をさらに陥没させて、キャップ102に付着していた液体が溜まる液溜め凹部37Uを設けてもよい。この場合、キャップ102が液体に浸かることが防がれる。
図12に示す例では、液溜め凹部37Uはキャップ102より小さくなっていて、キャップ102が液溜め凹部37Uに嵌まってしまうことが防がれる。なお、キャップ収容部35を開いてキャップ102を回収する際に、液溜め凹部37U中の液体を拭き取るとキャップ収容部35の汚れが残りにくくなると考えられる。
【0049】
(11)
図12に示すように、カバー40の後端部にキャップ収容部35の内側に向かう折返し部40Vを設けてもよい。この折返し部40Vがキャップ収容部35の開口35Aの開口縁に当接する構成になっていると、摩擦によりカバー40が閉じた状態が安定し、キャップ102が溜まってカバー40の後端部に負荷がかかっても、カバー40が意図せず開いてしまうことが防がれる。
【0050】
(12)
図13に示すように、液溜め凹部37Uをキャップ102より大きくし、液溜め凹部37Uにキャップ102落下防止用の蓋37Fを付ける構成であってもよい。また、底壁37にキャップ102より小さい貫通孔を形成し、その貫通孔から落下する液体を溜めるための液体回収部材を取り付ける構成であってもよい。
【0051】
(13)カバー40が透明樹脂からなり、蓋体20が非透過性の樹脂から構成されていてもよい。また、分別容器(分別ゴミ箱10)全体が透明樹脂からなっていてもよいし、カバー40や蓋体20の一部のみが透明な構成であってもよい。
【0052】
また、完全な透明でなくても、キャップ102の収容量が視認可能な透過性であればよく、半透明樹脂等であってもよい。また、キャップ102の収容量を把握可能なレベルの透光性を有する樹脂から構成されてもよい。また、それらの樹脂は色付きであってもよい。
【0053】
(14)上記実施形態では、キャップ投入口45がカバー40に形成されていたが、キャップ収容部35の開口の前端部とカバー40の前端部との間に空間を設けて、その空間をキャップ投入口45としてもよい。
【0054】
(15)キャップ収容部35が蓋体20ではなくゴミ箱本体11に設けられていてもよい。また、分別ゴミ箱10が蓋体20を有さない構成であってもよい。
【0055】
(16)キャップ収容部35が前後方向ではなく左右方向に延びていてもよい。
【0056】
(17)
図14に示すように、キャップ収容部35の後端部に壁があり、キャップ収容部35の開口が上方のみを向いた構成になっていてもよい。
【0057】
なお、本明細書及び図面には、特許請求の範囲に含まれる技術の具体例が開示されているが、特許請求の範囲に記載の技術は、これら具体例に限定されるものではなく、具体例を様々に変形、変更したものも含み、また、具体例から一部を単独で取り出したものも含む。
【符号の説明】
【0058】
10 分別ゴミ箱
11 ゴミ箱本体
15 取付部
20 蓋体
22 ボトル投入口
23 ラベル投入口
30 湾曲上壁
35 キャップ収容部
37 底壁
40 カバー
45 キャップ投入口