(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069746
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】シート供給装置およびシート供給方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/683 20060101AFI20230511BHJP
【FI】
H01L21/68 N
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021181850
(22)【出願日】2021-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】000102980
【氏名又は名称】リンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000637
【氏名又は名称】弁理士法人樹之下知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】坂本 和紀
【テーマコード(参考)】
5F131
【Fターム(参考)】
5F131AA02
5F131BA53
5F131CA18
5F131EC33
5F131EC44
5F131EC62
5F131EC63
5F131EC64
5F131EC68
5F131EC69
(57)【要約】
【課題】抜きかすが発生することのないエア抜き切込を備えた接着シートを供給することができるシート供給装置およびシート供給方法を提供する。
【解決手段】シート供給装置EAは、剥離シートRLに接着シート基材ABが仮着された原反RSを繰り出す繰出手段10と、繰出手段10で繰り出された原反RSにおける接着シート基材ABに閉ループ状の輪郭切込CU1を形成し、当該輪郭切込CU1の内側に接着シートASを形成する輪郭切込形成手段23および、当該輪郭切込CU1の内側に被着体WKとの間から空気を抜くエア抜き切込CU2を形成するエア抜き切込形成手段24を有する切断手段20と、剥離シートRLから接着シートASを剥離し、当該接着シートASを供給する剥離手段30とを備え、エア抜き切込形成手段24は、閉ループ部を有しない線状のエア抜き切込CU2を形成する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
剥離シートに接着シート基材が仮着された原反を繰り出す繰出手段と、
前記繰出手段で繰り出された前記原反における前記接着シート基材に閉ループ状の輪郭切込を形成し、当該輪郭切込の内側に接着シートを形成する輪郭切込形成手段および、当該輪郭切込の内側に被着体との間から空気を抜くエア抜き切込を形成するエア抜き切込形成手段を有する切断手段と、
前記剥離シートから前記接着シートを剥離し、当該接着シートを供給する剥離手段とを備え、
前記エア抜き切込形成手段は、閉ループ部を有しない線状の前記エア抜き切込を形成することを特徴とするシート供給装置。
【請求項2】
前記エア抜き切込形成手段は、前記エア抜き切込を前記原反の繰出方向に延びるように形成することを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
【請求項3】
前記エア抜き切込形成手段は、前記被着体としてのフレーム部材の開口部を覆うように貼付される前記接着シートにおいて前記開口部の内縁よりも外側に位置する領域であって、当該接着シートの外縁よりも内側に位置する接着シート領域に前記エア抜き切込を形成することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート供給装置。
【請求項4】
剥離シートに接着シート基材が仮着された原反を繰り出す繰出工程と、
前記繰出工程で繰り出された前記原反における前記接着シート基材に閉ループ状の輪郭切込を形成し、当該輪郭切込の内側に接着シートを形成するとともに、当該輪郭切込の内側に被着体との間から空気を抜くエア抜き切込を形成する切断工程と、
前記剥離シートから前記接着シートを剥離し、当該接着シートを供給する剥離工程とを実施し、
前記切断工程では、閉ループ部を有しない線状の前記エア抜き切込を形成することを特徴とするシート供給方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート供給装置およびシート供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
接着シートを供給するシート供給装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載されたシート供給装置11(シート供給装置)では、ウエハW(被着体)との間から空気を抜くエア抜き切込として、貫通孔Hが形成された半導体ウエハ処理用接着シートS(接着シート)を供給するようになっている。そのため、貫通孔Hが形成される際に発生した接着シートの抜きかすが、接着シートと被着体との間に入り込むといった不都合を発生する。
【0005】
本発明の目的は、抜きかすが発生することのないエア抜き切込を備えた接着シートを供給することができるシート供給装置およびシート供給方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、請求項に記載した構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、閉ループ部を有しない線状のエア抜き切込を形成するので、抜きかすが発生することのないエア抜き切込を備えた接着シートを供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の一実施形態に係るシート供給装置の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を
図1に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な
図1(A)の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸と平行な
図1(A)中手前方向で「後」がその逆方向とする。
【0010】
シート供給装置EAは、剥離シートRLに接着シート基材ABが仮着された原反RSを繰り出す繰出工程を実施する繰出手段10と、繰出手段10で繰り出された原反RSにおける接着シート基材ABに閉ループ状の輪郭切込CU1を形成し、当該輪郭切込CU1の内側に接着シートASを形成する輪郭切込形成手段としての第1切断刃23および、当該輪郭切込CU1の内側に被着体であってフレーム部材としてのリングフレームRFとの間から空気を抜くエア抜き切込CU2を形成するエア抜き切込形成手段としての第2切断刃24を有する切断工程を実施する切断手段20と、剥離シートRLから接着シートASを剥離し、当該接着シートASを供給する剥離工程を実施する剥離手段としての剥離板30とを備え、被着体WKおよびリングフレームRFに接着シートASを押圧して貼付する押圧手段としての押圧ローラ40と、被着体WKおよびリングフレームRFを支持する支持手段50とでシート貼付装置EA1を構成している。本実施形態の場合、接着シートASは、リングフレームRFの開口部RF1を覆う大きさの形状で形成される。
【0011】
繰出手段10は、原反RSを支持する支持ローラ11と、原反RSを案内するガイドローラ12と、輪郭切込CU1の外側に形成された不要シートUSを折り返し、当該不要シートUSを剥離シートRLから剥離する剥離部材としての剥離ローラ13と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EA1の自動運転が行われている間、剥離ローラ13との間に存在する不要シートUSに常に所定の張力を付与し、当該不要シートUSを回収する回収手段としての回収ローラ14と、駆動機器としての回動モータ15Aの図示しない出力軸に支持され、ピンチローラ15Bとで剥離シートRLを挟み込む駆動ローラ15と、図示しない駆動機器の出力軸に支持され、シート貼付装置EA1の自動運転が行われている間、ピンチローラ15Bとの間に存在する剥離シートRLに常に所定の張力を付与し、当該剥離シートRLを回収する回収手段としての回収ローラ16とを備えている。
【0012】
切断手段20は、駆動機器としての回動モータ21の出力軸21Aに支持されたダイカットローラ22と、
図1(A)中AAを付したダイカットローラ22の展開図に示すように、ダイカットローラ22の円周面に支持された第1切断刃23と、第1切断刃23の内側でダイカットローラ22の円周面に支持された第2切断刃24と、ダイカットローラ22と同期回転するプラテンローラ25とを備え、第2切断刃24は、閉ループ部を有しない線状のエア抜き切込CU2を形成する構成となっている。
本実施形態の場合、第2切断刃24は、エア抜き切込CU2を原反RSの繰出方向に延びるように形成するとともに、被着体としてのリングフレームRFの開口部RF1を覆うように貼付される接着シートASにおいて開口部RF1の内縁よりも外側に位置する領域であって、当該接着シートASの外縁よりも内側に位置する接着シート領域AS1にエア抜き切込CU2を形成する構成となっている。
【0013】
支持手段50は、駆動機器としてのリニアモータ51と、リニアモータ51のスライダ51Aに支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって各々吸着保持が可能な被着体支持面52Aおよびフレーム支持面52Bを有するテーブル52とを備えている。
【0014】
以上のシート貼付装置EA1の動作を説明する。
先ず、
図1(A)中実線で示す初期位置に各部材が配置されたシート貼付装置EA1に対し、当該シート貼付装置EA1の使用者(以下、単に「使用者」という)が同図のように原反RSをセットした後、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作手段を介して自動運転開始の信号を入力する。すると、繰出手段10および切断手段20が回動モータ15A、21を駆動し、接着シート基材ABに輪郭切込CU1およびエア抜き切込CU2を形成しつつ、原反RSを繰り出し、
図1(A)に示すように、先頭の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板30の剥離縁31で所定長さ剥離されると、回動モータ15A、21の駆動を停止する。
【0015】
次いで、使用者または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送手段が、
図1(A)に示すように、被着体WK、リングフレームRFを被着体支持面52A、フレーム支持面52B上の所定の位置に載置すると、支持手段50が図示しない減圧手段を駆動し、被着体支持面52A、フレーム支持面52Bでの被着体WK、リングフレームRFの吸着保持を開始する。その後、支持手段50がリニアモータ51を駆動し、テーブル52を左方に移動させ、当該テーブル52が所定の位置に到達すると、繰出手段10および切断手段20が回動モータ15A、21を駆動し、テーブル52の移動速度に合わせて接着シート基材ABに輪郭切込CU1およびエア抜き切込CU2を形成しつつ、原反RSを繰り出す。これにより、
図1(A)中二点鎖線で示すように、先頭の接着シートASが剥離板30の剥離縁31で剥離シートRLから剥離され、当該剥離シートRLから剥離された接着シートASは、押圧ローラ40によってリングフレームRFおよび被着体WKに押圧されて貼付される。ここで、
図1(B)に示すように、接着シート領域AS1に形成されたエア抜き切込CU2は、閉ループ部を有しない線状となっているため、接着シート基材ABを切り抜いた抜きかすを発生させることなく、リングフレームRFと接着シートASとの間に入り込んだ気泡を外に逃がすことができる。
【0016】
次に、先頭の接着シートAS全体がリングフレームRFおよび被着体WKに貼付されて一体物UPが形成され、当該先頭の接着シートASに続く次の接着シートASの繰出方向先端部が剥離板30の剥離縁31で所定長さ剥離されると、繰出手段10および切断手段20が回動モータ15A、21の駆動を停止する。そして、一体物UPを支持したテーブル52が押圧ローラ40の下方を抜け出ると、支持手段50がリニアモータ51の駆動を停止した後、図示しない減圧手段の駆動を停止し、被着体支持面52A、フレーム支持面52Bでの被着体WK、リングフレームRFの吸着保持を解除する。次いで、使用者または図示しない搬送手段が一体物UPを次工程に搬送すると、支持手段50がリニアモータ51を駆動し、テーブル52を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
【0017】
以上のような実施形態によれば、閉ループ部を有しない線状のエア抜き切込CU2を形成するので、抜きかすが発生することのないエア抜き切込CU2を備えた接着シートASを供給することができる。
【0018】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれる。
【0019】
例えば、繰出手段10は、支持ローラ11やガイドローラ12等の各ローラの代わりに板状部材やシャフト部材等で原反RS、剥離シートRL、不要シートUSを支持したり案内したりしてもよいし、原反RSを巻回することなく例えばファンフォールド折りにして支持してもよいし、剥離シートRLや不要シートUSを巻回することなくファンフォールド折りにしたり、シュレッダ等で切り刻んだり、無造作に集積したりして剥離シートRLや不要シートUSを回収する回収手段を採用してもよいし、回収手段を採用しなくてもよい。
【0020】
切断手段20は、例えば、第1切断刃23と第2切断刃24とを分離して別々のダイカットローラに支持させる等、輪郭切込形成手段とエア抜き切込形成手段とを相互に独立した構成としてもよいし、輪郭切込CU1を形成しながらエア抜き切込CU2を形成したり、輪郭切込CU1を形成した後にエア抜き切込CU2を形成したり、エア抜き切込CU2を形成した後に輪郭切込CU1を形成したりしてもよいし、ダイカットローラ22を接着シート基材ABに離間接近させる切断部材接離手段としての駆動機器を採用してもよい。
エア抜き切込形成手段は、エア抜き切込CU2を原反RSの繰出方向に交差する方向に延びるように形成してもよいし、エア抜き切込CU2を直線形状や、円弧形状、U字形状、S字形状等の湾曲線形状、V字形状、W字形状等の屈曲線形状に形成してもよいし、エア抜き切込CU2をリングフレームRFの内縁よりも内側に延びるように形成したり、接着シートASの外縁に交わるように形成したりしてもよいし、被着体WKが貼付される接着シート領域全体または部分的にエア抜き切込CU2を形成してもよい。
【0021】
押圧手段は、被着体WKおよびリングフレームRFに接着シートASを貼付してもよいし、被着体WKにのみ接着シートASを貼付してもよいし、リングフレームRFにのみ接着シートASを貼付してもよいし、リングフレームRFの開口部RF1を完全に覆うように接着シートASを貼付してもよいし、リングフレームRFの開口部RF1の一部を覆わないように接着シートASを貼付してもよいし、駆動機器としての直動モータの出力軸に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧手段(保持手段)によって吸着保持が可能な保持部材で接着シートASを保持し、当該保持部材で保持した接着シートASを被着体WKやリングフレームRFに押圧して貼付する構成でもよいし、押圧ローラ40を被着体WKに離間接近させる押圧部材接離手段としての駆動機器を採用してもよいし、シート供給装置EAやシート貼付装置EA1に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよく、備わっていない場合、他の装置で接着シートASを被着体WKやリングフレームRFに押圧して貼付してもよい。
【0022】
支持手段50は、被着体WKおよびリングフレームRFを支持してもよいし、被着体WKのみを支持してもよいし、リングフレームRFのみを支持してもよいし、テーブル52を移動させることなくまたは移動させつつ、繰出手段10および押圧ローラ40を移動させてもよいし、シート供給装置EAやシート貼付装置EA1に備わっていてもよいし、備わっていなくてもよい。
【0023】
接着シートASは、リングフレームRFの開口部RF1全体を覆う大きさに形成されてもよいし、リングフレームRFの開口部RF1の一部を覆う大きさに形成されてもよい。
フレーム部材は、リングフレームRF以外に、環状でない(外周が繋がっていない)ものや、円形、楕円形、多角形、その他の形状であってもよい。
【0024】
接着シートAS、被着体WKおよびフレーム部材の材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートAS、被着体WKおよびフレーム部材は、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートASは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートASが採用された場合は、当該接着シートASを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプ等の加熱側等の加熱手段を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、接着シートASは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層との間に中間層を有するもの、基材の上面にカバー層を有する等3層以上のもの、更には、基材を接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、被着体WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートASは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
【0025】
本発明における手段および工程は、それら手段および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、繰出手段は、剥離シートに接着シート基材が仮着された原反を繰り出すものであればどのようなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の手段および工程も同じ)。
【0026】
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、ローラ等の回転部材が採用されている場合、当該回転部材を回転駆動させる駆動機器を備えてもよいし、回転部材の表面や回転部材自体をゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、回転部材の表面や回転部材自体を変形しない部材で構成してもよいし、ローラの代わりに回転するまたは回転しないシャフトやブレード等の他の部材を採用してもよいし、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧手段や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、剥離板や剥離ローラ等の剥離手段や剥離部材といった被剥離物を剥離するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、板状部材、丸棒、ローラ等の部材を採用してもよいし、剥離するものをゴムや樹脂等の変形可能な部材で構成してもよいし、変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)手段や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持手段、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断手段や切込形成手段等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
【符号の説明】
【0027】
EA…シート供給装置
10…繰出手段
20…切断手段
23…第1切断刃(輪郭切込形成手段)
24…第2切断刃(エア抜き切込形成手段)
30…剥離板(剥離手段)
AB…接着シート基材
AS…接着シート
AS1…接着シート領域
CU1…輪郭切込
CU2…エア抜き切込
RF…リングフレーム(被着体、フレーム部材)
RF1…開口部
RL…剥離シート
RS…原反