(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023006981
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】空気調和機
(51)【国際特許分類】
F24F 13/15 20060101AFI20230111BHJP
F24F 1/0358 20190101ALI20230111BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20230111BHJP
【FI】
F24F13/15 A
F24F1/0358
F24F1/02 411C
F24F13/15 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021109902
(22)【出願日】2021-07-01
(71)【出願人】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 裕香
(72)【発明者】
【氏名】大田 清佳
【テーマコード(参考)】
3L051
3L081
【Fターム(参考)】
3L051BG06
3L081AA02
3L081AA03
3L081DA03
(57)【要約】
【課題】複数の吹出口を備え運転モードを変更してユーザの要求に対応できる空気調和機を提供する。
【解決手段】熱交換器146を通過した空気を筐体10の外へ送風する送風ファン142と、第1ルーバ21と第2ルーバ22との先端側の間隔が相対的に広い第1送風範囲を保ったまま同位相に回転駆動を行う第1運転モードを備え、第1ルーバ21と第2ルーバ22とが逆位相に回転駆動することにより第2送風範囲と3送風範囲を往復する第2運転モードおよび第4送風範囲を保ったまま同位相に回転駆動を行う第3運転モードのいずれかを備え、駆動制御部155は、予め定められたモード移行条件の成立時に、第1運転モードから、第2運転モードまたは第3運転モードへ移行する第1モード切換手段181を備えた。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
前記筐体に収容され、吸い込んだ空気と熱交換を行う熱交換器と、
前記熱交換器を通過した空気を前記筐体の外へ送風する送風ファンと、
第1送風口と、
前記第1送風口に隣接する第2送風口と、
前記第1送風口を開閉する第1ルーバと、
前記第2送風口を第1風向と第2風向に切り替える第2ルーバと、
駆動軸を備えて前記第1ルーバを回動自在に駆動する第1駆動部と、
前記第2ルーバを回動自在に駆動する第2駆動部と、
を備え、
前記第2ルーバの駆動軸は、前記第1ルーバの前記駆動軸と異なる軸上に並列に配設し、
さらに、
前記第1ルーバの前記駆動軸の軸方向から見た側面断面視で、
前記第1ルーバと前記第2ルーバとの先端側の間隔が相対的に広い第1送風範囲を保ったまま
前記第1ルーバと前記第2ルーバとが同位相に回転駆動を行う第1運転モードと、
を備え、
前記第1ルーバと前記第2ルーバとが逆位相に回転駆動することにより
前記第1送風範囲よりも広い第2送風範囲と前記第1送風範囲よりも狭い第3送風範囲とを往復する第2運転モード
および
前記第1送風範囲よりも狭い第4送風範囲を保ったまま
前記第1ルーバと前記第2ルーバとが同位相に回転駆動を行う第3運転モード
のいずれかを備え、
さらに前記第1駆動部と前記第2駆動部の制御を行う駆動制御部と、
を備え、
前記駆動制御部は、
予め定められたモード移行条件の成立時に、
前記第1運転モードから、前記第2運転モードまたは前記第3運転モードへ移行する第1モード切換手段を備えた
ことを特徴とする空気調和機。
【請求項2】
情報検出手段を備え、
前記モード移行条件は、
前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第1区域から所定値Aで前記第1区域と区別される第2区域に変化したときを条件成立とした
ことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記空気調和機が、
前記第2運転モードと前記第3運転モードとの両方を備え、
前記駆動制御部は、
前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第3区域から前記所定値Aと異なる所定値Bで前記第3区域と区別される第4区域に変化したあと、
前記第2運転モードで運転中の場合は前記第3運転モードに、
前記第3運転モードで運転中の場合は前記第2運転モードに、移行する第2モード切換手段を備えた
ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記駆動制御部は、
前記第2運転モードで回転駆動するルーバ速度を第1速度で駆動し、
前記第3運転モードで回転駆動するルーバ速度を前記第1速度と異なる第2速度で駆動する
ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和機。
【請求項5】
前記駆動制御部は、
前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第5区域から前記所定値Aおよび前記所定値Bと異なる所定値Cで前記第5区域と区別される第6区域に変化したあと、
前記第2運転モードおよび前記第3運転モードにかかわらず、前記第1運転モードに移行する第3モード切換手段を備えた
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は家庭用の空気調和機に関し、特に除湿乾燥機能を備える空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来よりこの種のものに於いては、枠体の上面前側端部に吹出口を、背面に吸込口を設け、前記吸込口と前記吹出口の間に蒸発器、凝縮器、送風ファン、ヒータを配置して送風経路を形成し、圧縮機と前記蒸発器、前記凝縮器等を冷媒管で接続して冷凍回路を形成し、前記送風ファンの作動によって前記吸込口から吸入した空気を前記蒸発器にて冷却し結露させた後、前記凝縮器にて加熱し乾燥空気を前記吹出口より排出するものであった。(例えば、特許文献1参照)
【0003】
図9と
図10は従来の除湿機の一例を示す断面図で、201は除湿機の枠体で底板202上に前方の前ケース203と後方の後ケース204と上面を覆う天板205を設けて本体の外郭を構成している。206は前記枠体201の背面に形成された吸込口で、前記後ケース204に横長のスリットを多数備えた開口が設けられている。
【0004】
207は、前記枠体201の上面から背面上部に設けた吹出口で、乾燥空気の吹出方向を上方向と後ろ方向に自由に変えることができるものである。
【0005】
前記吸込口206の内側には樹脂製の網や不織布から成り吸入空気に混入するホコリを取り除くフィルタ208を備えている。このフィルタ208の内側にはフィンチューブ式の熱交換器からなる蒸発器209を備え、吸込空気を冷却することにより空気中の水分を結露させ除湿を行う。
【0006】
前記吹出口207には吹出空気の方向を上方向から後ろ方向の間に自由に角度を変えることができるルーバ枠体210を備えている。
このルーバ枠体210は、断面コの字型の下ルーバ211と、この下ルーバ211の下面212に略平行で、下面212と約40mmの間隔を保って端部に係合して上部を覆う上ルーバ213を設けている。
【0007】
前記ルーバ枠体210の左右側面には一対の上下回動軸214を設け、吹出口207の側面に備えた軸受部(図示せず)と上下駆動部(図示せず)によって、除湿機の運転停止時には後ろ側への吹出方向の位置にして、枠体201の上面を略平坦にし、洗濯乾燥運転等の際には自動でルーバ枠体210が回動して上方に向けて乾燥空気を吹き出すものである。
【0008】
前記下ルーバ211と上ルーバ213の間には扁平状の左右風向板215を回動自在に設けている。
216は左右風向モータで、前記下ルーバ211に左右風向モータ216を水やホコリから保護するモータカバーで覆いながらネジ止めされる。モータ軸(図示せず)は右端の第1左右風向板218の回動軸に挿合して左右風向モータ216により第1左右風向板218を回動する。
前記第1左右風向板218の動きは連接板(図示せず)によって、左側の三枚の第2左右風向板219に伝達して左右方向の風向を使用者の希望する風向に変化させたり、スイングをするものである。
【0009】
前記蒸発器209のさらに下流には蒸発器209と同じくフィンチューブ式の熱交換器からなる凝縮器220を備え、蒸発器209にて冷却された空気の加熱を行う。
前記凝縮器220下流には送風ファン型の送風ファン221およびこの送風ファン221を駆動するファンモータ222を設け、前記吸込口206と吹出口207の間に形成した送風経路223の送風を行うものである。
前記送風ファン221は枠体前面と略垂直な回転軸224を有する。
【0010】
前記送風ファン221の下流側の真上にはシーズヒータから成るヒータ225を設けてある。
このヒータ125は衣類乾燥時や冬期間に室温が低くなり除湿の効率が低下する事を防止するものである。
【0011】
昨今、長梅雨や黄砂などの影響や防犯意識の高まりから室内で除湿機を用いた衣類乾燥のニーズが高まっている。
そのため、除湿機は本来の目的である空気中の水分を除湿すること以外に、洗濯物など湿気を帯びた対象物を乾燥するために使用されることがある。
この場合、乾燥した空気を直接対象物に当てるようにすると、対象物の乾燥をより早くすることができる。
そのため、吹出口207は枠体の上面に広い開口面積を備えて、送風した空気が対象物を包み込むように送風し、さらに吹き出し空気をより広範囲に送れるように、ルーバ枠体210を設けて吹出し空気の向きをある範囲内で任意に変えられるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、従来例では、ルーバ枠体210を回転稼働させ、吹出し空気の向きを上前側から上後側までの範囲内をスイングさせて送風することができるものの、送風バリエーションが限られていたため、洗濯物の中には乾燥空気が十分に届かない部分が発生し、乾燥ムラが発生していたため、ユーザが洗濯物を移動させるか、除湿機を移動させるか、または除湿機の向きを変えるなどの対応が必要になり、使い勝手に問題があった。
【0014】
本発明はかかる背景を鑑みてなされたものであり、2つの吹出口にそれぞれルーバを備え、予め定めたモード移行条件が成立したときに、運転モードを変更してユーザの要求に対応できる空気調和機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1では、筐体と、前記筐体に収容され、吸い込んだ空気と熱交換を行う熱交換器と、前記熱交換器を通過した空気を前記筐体の外へ送風する送風ファンと、第1送風口と、前記第1送風口に隣接する第2送風口と、前記第1送風口を開閉する第1ルーバと、前記第2送風口を第1風向と第2風向に切り替える第2ルーバと、駆動軸を備えて前記第1ルーバを回動自在に駆動する第1駆動部と、前記第2ルーバを回動自在に駆動する第2駆動部と、を備え、前記第2ルーバの駆動軸は、前記第1ルーバの前記駆動軸と異なる軸上に並列に配設し、さらに、前記第1ルーバの前記駆動軸の軸方向から見た側面断面視で、前記第1ルーバと前記第2ルーバとの先端側の間隔が相対的に広い第1送風範囲を保ったまま前記第1ルーバと前記第2ルーバとが同位相に回転駆動を行う第1運転モードと、を備え、前記第1ルーバと前記第2ルーバとが逆位相に回転駆動することにより前記第1送風範囲よりも広い第2送風範囲と前記第1送風範囲よりも狭い第3送風範囲とを往復する第2運転モードおよび前記第1送風範囲よりも狭い第4送風範囲を保ったまま前記第1ルーバと前記第2ルーバとが同位相に回転駆動を行う第3運転モードのいずれかを備え、さらに前記第1駆動部と前記第2駆動部の制御を行う駆動制御部と、を備え、前記駆動制御部は、予め定められたモード移行条件の成立時に、第1運転モードから、第2運転モードまたは第3運転モードへ移行する第1モード切換手段を備えたことを特徴とした。
【0016】
請求項2では、情報検出手段を備え、前記モード移行条件は、前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第1区域から所定値Aで前記第1区域と区別される第2区域に変化したときを条件成立としたことを特徴とした。
【0017】
請求項3では、前記空気調和機が、前記第2運転モードと前記第3運転モードとの両方を備え、前記駆動制御部は、前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第3区域から前記所定値Aと異なる所定値Bで前記第3区域と区別される第4区域に変化したあと、前記第2運転モードで運転中の場合は前記第3運転モードに、前記第3運転モードで運転中の場合は前記第2運転モードに、移行する第2モード切換手段を備えたことを特徴とした。
【0018】
請求項4では、前記駆動制御部は、前記第2運転モードで回転駆動するルーバ速度を第1速度で駆動し、前記第3運転モードで回転駆動するルーバ速度を前記第1速度と異なる第2速度で駆動することを特徴とした。
【0019】
請求項5では、前記駆動制御部は、前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第5区域から前記所定値Aおよび前記所定値Bと異なる所定値Cで前記第5区域と区別される第6区域に変化したあと、前記第2運転モードおよび前記第3運転モードにかかわらず、前記第1運転モードに移行する第3モード切換手段を備えたことを特徴とした。
【発明の効果】
【0020】
本発明の請求項1によれば、前記第1ルーバの前記駆動軸の軸方向から見た側面断面視で、前記第1ルーバと前記第2ルーバとの先端側の間隔が相対的に広い第1送風範囲を保ったまま前記第1ルーバと前記第2ルーバとが同位相に回転駆動を行う第1運転モードと、を備え、前記第1ルーバと前記第2ルーバとが逆位相に回転駆動することにより前記第1送風範囲よりも広い第2送風範囲と前記第1送風範囲よりも狭い第3送風範囲とを往復する第2運転モードおよび前記第1送風範囲よりも狭い第4送風範囲を保ったまま前記第1ルーバと前記第2ルーバとが同位相に回転駆動を行う第3運転モードのいずれかを備え、さらに前記第1駆動部と前記第2駆動部の制御を行う駆動制御部と、を備え、前記駆動制御部は、予め定められたモード移行条件の成立時に、第1運転モードから、第2運転モードまたは第3運転モードへ移行する第1モード切換手段を備えた。
これによって、前記第1運転モードでは、広いエリアに乾燥空気を万遍なく送風できる。
また、前記第2運転モードを備えた場合では、前記第1ルーバと前記第2ルーバとの先端側の間隔が広い状態と狭い状態を交互に繰り返すので、送風速度の速い状態と遅い状態が交互に繰り返される。これにより、洗濯物を強く揺れ動かす作用が生まれ、洗濯物が揺れ動いて、揺れ動いた洗濯物の後方にも乾燥空気が十分に行きわたり、乾燥ムラを抑えることができる。
また、前記第3運転モードを備えた場合では、前記第1ルーバと前記第2ルーバのとの間隔が下流側が上流側より狭い状態のまま同位相で回転駆動するので、送風速度が速い状態で広い範囲に送風することができる。これにより、洗濯物を揺れ動かす作用を多くの洗濯物に対して行うことができ、揺れ動いた洗濯物の後方にも乾燥空気が十分に行きわたり、乾燥ムラを抑えることができるものである。
これにより、前記第1運転モードから前記第2運転モードへの移行または前記第1運転モードから前記第3運転モードへの移行によって、乾燥空気の流れに変化が生まれることにより、効果的に乾燥ムラを抑えることができる。
【0021】
請求項2によれば、情報検出手段を備え、前記モード移行条件は、前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第1区域から所定値Aで前記第1区域と区別される第2区域に変化したときを条件成立とした。
これにより、湿度センサやタイマなどの情報検出手段の検出結果が変化した後に、送風モードを変更して送風することができるので、ユーザが操作することなく送風モードが切り替わり、乾燥ムラを抑えることができるため、利便性を向上させることができる。
【0022】
請求項3によれば、前記第2運転モードと前記第3運転モードとの両方を備え、前記駆動制御部は、前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第3区域から前記所定値Aと異なる所定値Bで前記第3区域と区別される第4区域に変化したあと、前記第2運転モードで運転中の場合は前記第3運転モードに、前記第3運転モードで運転中の場合は前記第2運転モードに、移行する第2モード切換手段を備えた。
これにより、前記第1運転モードから前記第2運転モードに移行した場合は、さらに前記第3運転モードに移行することができ、送風のバリエーションを広げることができ、乾燥空気をより一層、きめ細かく送風することができて、乾燥ムラを抑えることができるものである。
また、前記第1運転モードから前記第3運転モードに移行した場合は、さらに前記第2運転モードに移行することができ、同様に送風のバリエーションを広げることができ、乾燥空気をより一層、きめ細かく送風することができて、乾燥ムラを抑えることができるものである。
【0023】
請求項4によれば、前記駆動制御部は、前記第2運転モードで回転駆動するルーバ速度を第1速度で駆動し、前記第3運転モードで回転駆動するルーバ速度を前記第1速度と異なる第2速度で駆動するとした。
これにより、前記第2運転モードから前記第3運転モードに、あるいは前記第3運転モードから前記第2運転モードに移行したときに、ルーバ速度も変更するので、洗濯物の揺らし方に変化を加えることができ、乾燥空気をより一層、きめ細かく送風することができて、乾燥ムラを抑えることができるものである。
【0024】
請求項5によれば、前記駆動制御部は、前記情報検出手段の検出結果が、予め定めた第5区域から前記所定値Aおよび前記所定値Bと異なる所定値Cで前記第5区域と区別される第6区域に変化したあと、前記第2運転モードおよび前記第3運転モードにかかわらず、前記第1運転モードに移行する第3モード切換手段を備えた。
これにより、前記検出結果の値が再び上昇したり下降したり、または特定の値を越えた場合など、予め定めた前記所定値Cを境にして、第1運転モードに移行することができ、様々な検出結果に応じて、自在に前記第1運転モードと前記第2運転モードと前記3運転モードを切り替えで運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の第1の実施形態における空気調和機の外観斜視図
【
図2】本発明の第1の実施形態における空気調和機の分解斜視図
【
図3】本発明の第1の実施形態における空気調和機の機能構成を示すブロック図
【
図4】本発明の第1の実施形態を説明する空気調和機の概略構成図
【
図5】本発明の第1の実施形態を説明する空気調和機の第1運転モードを説明する要部側面断面図
【
図6】本発明の第1の実施形態を説明する空気調和機の第2運転モードを説明する要部側面断面図
【
図7】本発明の第1の実施形態を説明する空気調和機の第3運転モードを説明する要部側面断面図
【
図8】本発明の第1の実施形態を説明する空気調和機のフローチャート
【
図9】従来の除湿機の実施形態を説明する側面の断面図
【
図10】従来の除湿機の実施形態を説明する前面の断面図
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明にかかる空気調和機の第1の実施形態を図を参照して説明する。本実施形態においては、本発明の空気調和機を、蒸気圧縮式冷凍サイクルを利用し空気中に含まれる水分を結露させて除湿する除湿機1に適用して説明する。なお、各図において、共通する構成要素や同種の構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
【0027】
以下の説明においては、各図面に示される前後上下左右の定義に従って説明する。なお、鉛直方向は上下方向であり、水平方向は前後左右方向を含む面方向に含まれる方向である。
【0028】
図1および
図2に示すように、除湿機1は、除湿機1の外観をなす筐体10を有する。筐体10は、前枠111と、後枠112と、後枠化粧板113と、上面板114と、ベース115と、を有する。
【0029】
前枠111および後枠112は、互いに組み合わされ、除湿機1の前後方向に面する筐体10をなす。
【0030】
後枠112は、吸込口121と、タンク挿入口122と、を有する。吸込口121は、複数のスリット126を有し、外表面にフィルタ127およびフィルタケース128を有する。フィルタ127は、樹脂製の網や不織布などからなり、吸入空気に混入する埃やにおい成分などを取り除く。フィルタケース128は、フィルタ127を吸込口121に固定する。
タンク挿入口122は、吸込口121の下方に配置され、ここからドレンタンク151が挿入および取り出される。
【0031】
上面板114は、組み合わされた前枠111および後枠112の上方に配置され、上方に面する筐体10をなす。
上面板114は、吹出口131と、操作部132と、LED表示部133と、を有する。
吹出口131は、上面板114に配置される。
吹出口131は、上方を向く面に配置される第1送風口31と、上方および水平方向を向く面に配置される第2送風口32と、乾燥空気の吹出方向を斜め上方から水平方向に制御可能なルーバユニット135を有する。
ルーバユニット135は、第1ルーバ21と、第2ルーバ22と、第1ルーバ21を駆動する第1駆動部137aと、第2ルーバ22を駆動する第2駆動部137bと、を有する。
【0032】
操作部132およびLED表示部133は、上面から前方に斜め下方に傾斜する面に配置される。操作部132は、例えば、運転スイッチ、タイマースイッチ、運転モード選択スイッチなどを実現するタッチパネルである。LED表示部133は、除湿機1の運転状態などをLEDの点灯状態で表示する。
【0033】
ベース115は、組み合わされた前枠111および後枠112の下方に配置され、除湿機1の土台となる。
【0034】
除湿機1は、筐体10に収容される主な内部部品として、ファンケース141と、送風ファン142と、送風モータ143と、圧縮機145と、熱交換器146と、ドレンパン149と、ドレンタンク151と、駆動制御部155と、を有する。
【0035】
ファンケース141は、ベース115上に配置され、主に送風ファン142、送風モータ143、およびドレンタンク151を支持したり位置決めしたりする。
【0036】
送風ファン142は、送風モータ143の回転により回転し、吸込口121から空気を吸い込み、吹出口131から吹き出す空気の流れを形成する。送風ファン142および送風モータ143は、回転軸が前後方向に沿うようにファンケース141に取り付けられている。
【0037】
圧縮機145は、ベース115上に固定されており、配管145aおよび減圧装置145bを介して熱交換器146に接続される。
【0038】
熱交換器146は、吸込口121から吸い込まれた空気と熱交換を行う。熱交換器146は、吸込口121に近い位置に配置される蒸発器146aと、蒸発器146aよりも前方に配置される凝縮器146bと、を有する。蒸発器146aおよび凝縮器146bは、U字状の冷媒管147にフィン148が取り付けられた、フィンチューブ式の熱交換器である。
【0039】
圧縮機145、配管145a、減圧装置145bおよび熱交換器146は、冷媒が流れる冷凍サイクルを形成する。冷凍サイクルは、冷媒が流れる順に、圧縮機145、凝縮器146b、減圧装置145b、蒸発器146aを有する。冷媒は、蒸発器146aを流れる際に、蒸発器146aを通過する空気から熱を奪い蒸発する。また、冷媒は、凝縮器146bを流れる際に、凝縮器146bを通過する空気を再加熱し凝縮する。これにより、吸込口121から吸い込まれた空気は、フィルタ127で埃やにおい成分などが取り除かれた後、蒸発器146aで冷却、除湿され、次いで凝縮器146bで加熱されて、低湿度の空気として吹出口131から排出される。
【0040】
ドレンパン149は、ファンケース141の送風ファン142が配置される側と前後方向における反対側で、熱交換器146を下方で支持し、固定する。ドレンパン149は、熱交換器146の下方に位置する冷媒管147およびフィン148と掛かり合うことで、熱交換器146を前後および左右方向に支持する。ドレンパン149は、排水口を有し、蒸発器146aで発生し落下するドレン水を受け、この排水口から排出する。
【0041】
ドレンタンク151は、ドレンパン149の排水口から排出されるドレン水を貯留する。ドレンタンク151は、タンク挿入口122から前後方向にスライドされることにより、筐体10に対して着脱される。筐体10内に挿入されたドレンタンク151は、ファンケース141により形成されたタンク室141bに配置される。
【0042】
ドレンタンク151は、タンク蓋154と、浮き収容部152と、を有する。タンク蓋154は、ドレンパン149の排水口からのドレン水などをドレンタンク151内に落下させる。浮き収容部152は、ドレンタンク151内の水位を検出するための、例えばマグネットを有する浮き153を収容する。水位に応じたマグネットの磁界は、駆動制御部155などに実装されたAMRセンサ(異方性磁気抵抗センサ)162により検出され、ドレンタンク151の満水をユーザに通知する。
【0043】
駆動制御部155は、ケース156に支持されてファンケース141の左方に配置される。駆動制御部155は、操作部132からの指示や予め記憶されたプログラムに基づいて第1駆動部137aと第2駆動部137b、送風モータ143や圧縮機145、LED表示部133などの各部を電気的に制御することにより、除湿機1の動作を統括的に制御する。
図3に示すように、駆動制御部155は、記憶部157およびタイマ158を有する。記憶部157は、各部の動作プログラムなどを記憶する。タイマ158は、除湿機1のタイマ運転などのための計時を行う。
【0044】
駆動制御部155は、情報検出手段171としての温度センサ159、湿度センサ160、タイマ158を有する。温度センサ159および湿度センサ160は、除湿機1本体の所定位置に設けられ、除湿機1の周囲温度および湿度を計測する。駆動制御部155は、温度や湿度を必要に応じて使用し各部を制御する。報知部161は、駆動制御部155の指示に基づいてユーザに状況を知らせるためのアラーム音を出力する。タイマ158は運転開始からの時間をカウントする。
【0045】
次に、
図4と
図5を参照して、第1ルーバ21が開口した場合の送風ファン142より下流の空気の送風路について説明する。
【0046】
第1ルーバ21は、断面コの字型の下ルーバ21bと、この下ルーバ21bに略平行で、下ルーバ21bと約40mmの間隔を保って端部に係合して上部を覆う上ルーバ21aを設けている。
【0047】
第1ルーバ21の左右側面には一対の駆動軸23を設け、吹出口131の側面に備えた軸受け部(図示せず)と第1駆動部137aによって、洗濯乾燥運転等の際には自動で第1ルーバ21が回動して上方に向けて乾燥空気を吹き出すものである。
【0048】
第2ルーバ22の左右側面には一対の駆動軸24を設け、吹出口131の側面に備えた軸受け部(図示せず)と第2駆動部137bによって、洗濯乾燥運転等の際には自動で第2ルーバ22が回動して上方または水平方向に向けて乾燥空気を吹き出すものである。
第1ルーバ21が回動して開口し上方を向いたときは、これに連動して第2ルーバ22は回動して上方または水平方向または水平後方を向き、第1ルーバ21が回動して閉止したときは、これに連動して第2ルーバ22は回動して水平方向を向くよう制御することができるものである。
【0049】
送風ファン142から送風される空気の下流側には、予備風路40が配設され、予備風路40と第1送風口31とを連通する第1風路41が配設され、予備風路40と第2送風口32とを連通する第2風路42が配設されている。
また、送風ファン142の下流側には、予備風路40を第1風路41と第2風路42に分岐する風向板52が配設されている。
さらに、風向板52の下流側に、第1風路41側の内壁部51aと反第1風路41側の外壁部51cとを有して第2風路42を形成する風路壁51が配設されている。
さらに、風向板52と内壁部51aとの間に第3風路43が配設される。
【0050】
(第1運転モードの説明)
次に、前記第1運転モードについて
図5を用いて説明する。
第1ルーバ21と上面板114との角度θ1は、第1ルーバ21が閉止しているとき0度であり、開口して90度<θ1<180度の範囲まで回動するものである。
第2ルーバ22の開口部は第1ルーバ21と向き合うよう開口し、第2ルーバ22と上面板114との角度θ2は、第2ルーバ22と上面板114が平行になっているとき0度であり、90度<θ2<180度の範囲まで回動するものである。
駆動制御部155は、第1運転モードとして、第1ルーバ21の駆動軸23の軸方向から見た側面断面視で、第1ルーバ21と第2ルーバ22との先端側の間隔が相対的に広い第1送風範囲を保ったまま第1ルーバ21と第2ルーバ22とが同位相に回転駆動を行う。
第1の実施形態では、第1駆動部137aと第2駆動部137bを制御して第1ルーバ21と第2ルーバ22とを平行に保ったまま同位相で回転駆動する。このとき角度θ1+角度θ2=180度の関係を保ちながら、具体的には、θ1は65度≦θ1≦115度の範囲を往復する回転稼働を行うものである。すなわち、角度θ1が65度のときは送風方向は後上方に、角度θ1が90度のときは送風方向は上方へ、角度θ1が115度のときは送風方向は前上方に吹き出し、往復する回転稼働により、連続的にこれらの方向への送風を行うものである。
これにより、除湿機1の上方を中央にして、前上方から後上方の範囲に対し、連続的に乾燥空気を送風するものである。
なお、この第1の実施形態は、第1ルーバ21と第2ルーバ22とが平行となる角度で説明したが、平行でない場合でもよい。
【0051】
(第2運転モードの説明)
次に、前記第2運転モードについて
図6を用いて説明する。
駆動制御部155は、第2運転モードとして、第1ルーバ21の駆動軸23の軸方向から見た側面断面視で、前記第1ルーバと前記第2ルーバとが逆位相に回転駆動することにより前記第1送風範囲よりも広い第2送風範囲と前記第1送風範囲よりも狭い第3送風範囲とを往復する。このとき角度θ1=角度θ2の関係を保ちながら、具体的には、角度θ1は65度≦θ1≦115度の範囲を往復する回転稼働を行うものである。これにより、角度θ1が90度のときは送風方向は上方で、第1ルーバ21と第2ルーバ22は平行となって乾燥空気を送風する。さらに、角度θ1が65度のときは送風方向は上方で、第1ルーバ21と第2ルーバ22のとの間隔が下流側が上流側より狭い状態となり、角度θ1が90度のときに比べ送風速度が早くなり、より遠くまで乾燥空気を送風できるものである。
また、角度θ1が115度のときは送風方向は上方で、第1ルーバ21と第2ルーバ22は下流側が上流側より広い状態で吹き出し、角度θ1が90度のときに比べ送風速度は遅くなり、送風範囲がより広くなる。
そして、これらを順次往復する回転稼働により、送風速度の速い状態と遅い状態が交互に繰り返すものである。
これにより、洗濯物を強く揺れ動かす作用が生まれ、洗濯物が揺れ動いて、揺れ動いた洗濯物の後方にも乾燥空気が十分に行きわたり、乾燥ムラを抑えることができるものである。
【0052】
(第3運転モードの説明)
次に、前記第3運転モードについて
図7を用いて説明する。
駆動制御部155は、第3運転モードとして、第1ルーバ21の駆動軸23の軸方向から見た側面断面視で、前記第1送風範囲よりも狭い第4送風範囲を保ったまま前記第1ルーバと前記第2ルーバとが同位相に回転駆動を行う。このとき角度θ1=130度ー角度θ2の関係を保ちながら、具体的には、角度θ1は35度≦θ1≦95度の範囲を、角度θ2は95度≧θ2≧35度の範囲を往復する回転稼働を行うものである。
これにより、角度θ1が65度のときは送風方向は上方で、第1ルーバ21と第2ルーバ22のとの間隔が下流側が上流側より狭い状態となり、角度θ1が90度で角度θ2が90度のときに比べ送風速度が早くより遠くまで乾燥空気を送風できるものである。
また、角度θ1が35度のときは送風方向は上後方で、第1ルーバ21と第2ルーバ22のとの間隔が下流側が上流側より狭い状態となり、角度θ1が90度で角度θ2が90度のときに比べ送風速度が早くなり、より遠くまで乾燥空気を送風できるものである。
また、角度θ1が95度のときは送風方向は上前方で、第1ルーバ21と第2ルーバ22のとの間隔が下流側が上流側より狭い状態となり、角度θ1が90度で角度θ2が90度のときに比べ送風速度が早くなり、より遠くまで乾燥空気を送風できるものである。
そして、これらを順次往復する回転稼働により、送風速度の速い状態で連続的に送風方向を上前方から上後方へ、あるいは上後方から上前方への送風を行うものである。
これにより、洗濯物を揺れ動かす作用を多くの洗濯物に対して行うことができ、揺れ動いた洗濯物の後方にも乾燥空気が十分に行きわたり、乾燥ムラを抑えることができるものである。
【0053】
【0054】
駆動制御部155は、ステップS1にて第1運転モードで運転開始する。
ステップS2で、情報検出手段171としての湿度センサ160の検出値を監視し、第1モード切換手段181により湿度センサ160の検出結果が所定値Aより低くなると、所定値Aより高い第1区域から所定値Aより低い第2区域に変化したとして、ステップS3にて前記第1運転モードから前記第2運転モードに移行するモード移行条件が成立し、前記第1運転モードから前記第2運転モードに移行する。
具体的には、湿度センサ160の検出結果が湿度60%より高い値から低い値に変化したとき、前記第1運転モードから前記第2運転モードに移行する。これにより、除湿機1の上方を中央にして、前上方から後上方の範囲に対し、連続的に乾燥空気を送風する第1運転モードから、送風速度の速い状態と遅い状態が交互に繰り返して乾燥ムラを抑える第2運転モードに移行するものである。
これによって、ユーザが操作することなく送風モードが切り替わり、乾燥ムラを抑えることができるため、利便性を向上させることができるものである。
【0055】
ステップS4にて、駆動制御部155は、第2モード切換手段182により湿度センサ160の検出結果が所定値Bより低くなると、所定値Bより高い第3区域から所定値Bより低い第4区域に変化したとして、ステップS5にて前記第2運転モードから前記第3運転モードに移行する。
具体的には、湿度センサ160の検出結果が湿度50%より高い値から低い値に変化したとき、前記第2運転モードから前記第3運転モードに移行する。これにより、送風速度の速い状態と遅い状態が交互に繰り返して乾燥ムラを抑える第2運転モードから、洗濯物を揺れ動かす作用を多くの洗濯物に対して行い乾燥ムラを抑えることができる第3運転モードに移行するものである。
これによって、前記第2運転モードから前記第3運転モードに移行することができ、送風のバリエーションを広げて乾燥空気をより一層きめ細かく送風することができて、乾燥ムラを抑えることができるものである。
【0056】
ステップS6にて、駆動制御部155は、第3モード切換手段183により湿度センサ160の検出結果が所定値Cより高くなると、所定値Cより低い第5区域から所定値Cより高い第6区域に変化したとして、ステップS7にて前記第3運転モードから前記第1運転モードに移行する。
具体的には、湿度センサ160の検出結果が湿度65%より低い値から高い値に変化したとき、前記第3運転モードから前記第1運転モードに移行する。これにより、予め定めた前記所定値Cを境にして、第3運転モードから第1運転モードに移行することができるものである。
【0057】
さらに、駆動制御部155は、前記第2運転モードで回転駆動するルーバ速度を第1速度で駆動し、前記第3運転モードで回転駆動するルーバ速度を前記第1速度と異なる第2速度で駆動する。
第1速度は、具体的には、第1ルーバ21の角度θ1は65度≦θ1≦115度の範囲を往復する回転稼働を行い、この回転駆動にかかる周期は7秒である。第2ルーバ22の角度θ2は角度θ1=角度θ2を保って回転駆動するので、第2ルーバ22の周期は第1ルーバ21と同じである。
第2速度は、具体的には、第1ルーバ21の角度θ1は35度≦θ1≦95度の範囲を往復する回転稼働を行い、この回転駆動にかかる周期は5秒である。第2ルーバ22の角度θ2は95度≧θ2≧35度の範囲を往復する回転稼働を行い、角度θ1=130度ー角度θ2の関係を保って回転駆動するので、第2ルーバ22の周期は第1ルーバ21と同じである。
これにより、前記第2運転モードから前記第3運転モードに移行したときに、ルーバ速度を変更させるので、洗濯物の揺らし方に変化を加えることができ、乾燥空気をより一層、きめ細かく送風することができて、乾燥ムラを抑えることができるものである。
【0058】
本発明では、駆動制御部155は、情報検出手段171として運転開始からの運転時間をカウントするタイマ158を検出し、タイマ158が時間を表す所定値Aを経過したとき、所定値Aより前の第1区域から所定値Aより後の第2区域に変化したとき、前記第1運転モードから前記第2運転モードに移行するモード移行条件が成立し、前記第1運転モードから前記第2運転モードに移行する。
これによって、ユーザが操作することなく送風モードが切り替わり、乾燥ムラを抑えることができるため、利便性を向上させることができるものである。
また、駆動制御部155は、第2モード切換手段182によりタイマ158の検出結果が時間を表す所定値Bを経過すると、所定値Bより前の第3区域から所定値Bより後の第4区域に変化したので、前記第2運転モードから前記第3運転モードに移行する。
これによって、前記第2運転モードから前記第3運転モードに移行することができ、送風のバリエーションを広げて乾燥空気をより一層きめ細かく送風することができて、乾燥ムラを抑えることができるものである。
また、駆動制御部155は、第3モード切換手段183によりタイマ158の検出結果が時間を表す所定値Cを経過すると、所定値Cより前の第5区域から所定値Cより後の第6区域に変化したので、前記第3運転モードから前記第1運転モードに移行する。
これにより、タイマ158が予め定めた前記所定値Cを経過するこのとより、第3運転モードから第1運転モードに移行することができ、送風のバリエーションを適切な時間間隔で実現し、乾燥空気をより一層、きめ細かく送風することができて、乾燥ムラを抑えることができるものである。
【0059】
なお、情報検出手段171として湿度センサ160を使用した場合と、タイマ158を使用した場合を説明したが、これらを組み合わせて使用しても良いものである。
なお、情報検出手段171として温度センサ159を使用しても良いものである。
【0060】
なお、本実施形態では、第1モード切換手段181で第1運転モードから第2運転モードへ移行するとして説明したが、第1運転モードから第3運転モードへ移行しても良いものである。
なお、本実施形態では、第2モード切換手段182で第2運転モードから第3運転モードへ移行するとして説明したが、第3運転モードから第2運転モードへ移行しても良いものである。
なお、本実施形態では、第3モード切換手段182で第3運転モードから第1運転モードへ移行するとして説明したが、第2運転モードから第1運転モードへ移行しても良いものである。
【0061】
なお、本実施形態で用いたその他の構成は一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図しておらず、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
1 除湿機
10 筐体
21 第1ルーバ
22 第2ルーバ
23、24 駆動軸
31 第1送風口
32 第2送風口
137a 第1駆動部
137b 第2駆動部
142 送風ファン
146 熱交換器
155 駆動制御部
171 情報検出手段
181 第1モード切換手段
182 第2モード切換手段
183 第3モード切換手段
A、B、C 所定値