IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社バンダイの特許一覧

<>
  • 特開-人形体、及び可動構造体 図1
  • 特開-人形体、及び可動構造体 図2
  • 特開-人形体、及び可動構造体 図3
  • 特開-人形体、及び可動構造体 図4A
  • 特開-人形体、及び可動構造体 図4B
  • 特開-人形体、及び可動構造体 図5
  • 特開-人形体、及び可動構造体 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069868
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】人形体、及び可動構造体
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/36 20060101AFI20230511BHJP
【FI】
A63H3/36 D
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021182045
(22)【出願日】2021-11-08
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-10
(71)【出願人】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】福元 和正
(72)【発明者】
【氏名】奥野 彰文
【テーマコード(参考)】
2C150
【Fターム(参考)】
2C150AA12
2C150CA01
2C150DA26
2C150EH07
2C150EH08
2C150EH16
(57)【要約】
【課題】本発明は、自然な前屈動作を実現する仕組みを提供する。
【解決手段】本発明の人形体は、第1部分(102)及び第2部分(103)と、第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部(301)と、第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部(302)とを有する第1可動パーツ(201)とを備える。
【選択図】図4B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人形体であって、
第1部分及び第2部分と、
前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツと
を備える人形体。
【請求項2】
前記第1可動パーツの連結部は、該第1可動パーツの基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、
前記第1部分は、前記第1可動パーツの棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載の人形体。
【請求項3】
第3部分と、
前記第3部分に組み込まれ、該第3部分に対して前記第2部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第3部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する第2可動パーツと
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の人形体。
【請求項4】
前記第2可動パーツの連結部は、該第2可動パーツの基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、
前記第2部分は、前記第2可動パーツの棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする請求項3に記載の人形体。
【請求項5】
前記第1部分が前記第1可動パーツを軸に該第1可動パーツから引き出された状態で前記人形体の前側方向に回動し、前記第2部分が前記第2可動パーツを軸に該第2可動パーツから引き出された状態で前記人形体の前側方向に回動して、前記人形体の前屈動作を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の人形体。
【請求項6】
前記第1部分は前記人形体の胸部であり、前記第2部分は前記人形体の腹部であり、前記第3部分は前記人形体の腰部であることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の人形体。
【請求項7】
前記第1可動パーツの軸部が接続される前記第2部分を構成するパーツは、前記人形体の前側のパーツであることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の人形体。
【請求項8】
前記第2可動パーツの軸部が接続される前記第3部分を構成するパーツは、前記人形体の後側のパーツであることを特徴とする請求項7に記載の人形体。
【請求項9】
前記第1可動パーツは、前記人形体の背面に配置される所定のパーツを連結する連結部をさらに備え、
前記所定のパーツは、前記第2部分を構成する一部のパーツであり、前記第1可動パーツの軸部を中心とした回転に従って回転し、前記第2部分を構成する他のパーツから離れて移動することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の人形体。
【請求項10】
人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、
前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、
前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部と
を有する可動構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人形体、及び可動構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
人や動物などの模型玩具(人形体)においては、自然な動作や多彩なポージングを実現することが求められている。したがって、人間や動物に近い動作やポージングを実現すべく、人形体には種々の関節やより可動域の広い回動部を複数のパーツによって実現している。例えば、前屈動作を実現するうえで腹部等を複数のパーツに分割して組み合わせることでそれぞれのパーツの動きによって、より自然で可動域の広い前屈動作を実現することができる。
【0003】
一方で、デザインやコストなど種々の要因によって、できるだけ少ないパーツで前屈動作を実現するケースもある。例えば、特許文献1には、腹部材、胸部材、及び腰部材を互いに連結部材の支軸を中心に摺動可能に構成した人形の腹部関節構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平1-138492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術では、球形に形成された腹部材の内側に位置する連結部材に胸部材及び腰部材が連結され、胸部材が腹部材を中心に摺動可能に構成されている。腹部材を球形に形成することにより、胸部材を摺動させたときに胸部材の下部が腹部材に当接することによってその可動域が狭まることを防止している。
【0006】
しかし、上記従来技術の構成では、腹部を球形に形成するものであり人形体の外観としては自然な印象を与えることは難しく違和感が生じてしまう。また、腹部材を中心に胸部材が摺動するものであり、即ち、腹部材と胸部材との間が折れ曲がるような動作となっており、自然な前屈動作の印象を与えることは難しい。
【0007】
本発明は、人形体において、自然な前屈動作を実現する仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、例えば、人形体であって、第1部分及び第2部分と、前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツとを備える。
【0009】
また、本発明は、例えば、人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、人形体において、自然な前屈動作を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】一実施形態に係る人形体の(a)外観正面、(b)外観側面、及び(c)外観背面の一例を示す図。
図2】一実施形態に係る人形体上体の分解図。
図3】一実施形態に係る(a)第1可動パーツの斜視図、及び(b)第2可動パーツの斜視図。
図4A】一実施形態に係る人形体の直立姿勢を示す側断面図。
図4B】一実施形態に係る人形体の前傾姿勢を示す側断面図。
図5】一実施形態に係る(a)第1可動パーツと背骨パーツの分解図、(b)第1可動パーツ及び背骨パーツの回動。
図6】一実施形態に係る背骨パーツの追従動作を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0013】
<人形体の外観>
まず、図1を参照して、本実施形態に係る人形体100の外観構成の一例について説明する。図1(a)は人形体100の外観正面を示す。図1(b)は人形体100の外観側面を示す。図1(c)は人形体100の外観背面を示す。なお、上下、左右、前後の矢印については図における人形体の向きを示し、他の図面についても同様である。
【0014】
人形体100は、頭部101、胸部(第1部分)102、腹部(第2部分)103、腰部(第3部分)104、右腕部105a、左腕部105b、右脚部106a、及び左脚部106bを備える。人形体100は、可動フィギアなどの可動式の人形体であり、各パーツは他の部材との関係で生じる制限領域の範囲内で可動させることができる。頭部101は胸部102に球形状の連結部材によって連結される(以下では、ボールジョイントとも称する。)。胸部102の側面には、それぞれ右腕部105a及び左腕部105bが球形状の連結部材で連結され、さらに下部において腹部103が連結される。胸部102と腹部103との接続構成の詳細については後述する。
【0015】
腹部103の下部には腰部104が連結される。腹部103と腰部104との接続構成の詳細については後述する。腰部104の下方側面にはそれぞれ右脚部106a、左脚部106bが連結される。なお、各部は複数のパーツから構成されている。
【0016】
<人形体上体の組立構造>
次に、図2を参照して、本実施形態に係る人形体100の組立構造について説明する。ここでは、本発明に係る主要な構成である人形体100の上体部分、即ち、頭部101、胸部102、腹部103、及び腰部104の組立構造の概要を説明する。なお、パーツ一つ一つの詳細な組立構造についての説明は省略する。例えば、後述するパーツ102cはそれ自体が複数のパーツで構成されるものであるが、本発明を説明するうえで必須のものではないため、それらの詳細な説明については省略する。
【0017】
図2に示すように、胸部102は、パーツ102a~102cを含んで構成される。胸部102の基部となるパーツ102cに対して前後から外部パーツ102a、102cが組み合わされる。組み立てられた胸部102には頭部101が連結される。図2において、各パーツの接続については点線矢印で示す。他の部分のパーツについても同様である。
【0018】
腹部103は、パーツ103a~103dを含んで構成される。201、203はそれぞれ本実施形態に係る可動構造体である第1可動パーツ、第2可動パーツを示す。腹部103のパーツ103aと、103bとが可動パーツ201を前後方向から挟み込むように組み合わされ、それらの組み合わせの側面からそれぞれパーツ103cとパーツ103dとが組み合わされる。
【0019】
また、パーツ103a~103dは一つのパーツで形成される。したがって、これらのパーツ103a~103dで構成される腹部103は、人形体100において前屈動作を実現する場合に、例えばパーツ103aの中央辺りから前後に折れ曲がるようなものではない。つまり、現実の人や動物などとは異なり、腹部付近で曲がるような動作を実現することはできない。一方で、胸部102と腹部103とは個別のパーツで設けられているため、その境界付近で曲がるような動作は可能である。しかし、その境界付近のみで曲がるような前屈動作は不自然な印象を与えてしまう。そこで、本実施形態に係る人形体100においては、このような不自然な印象を低減し、少ないパーツにおいてできる限り自然な前屈動作を実現する。
【0020】
組み立てられた腹部103に対して、上部から胸部102が連結され、下部からパーツ202、可動パーツ203、及び腰部104が連結される。また、腹部103の背面からは、可動パーツ201の連結部に対してパーツ204が直接接続される。パーツ204は人形体100の背骨パーツを示す。
【0021】
<可動パーツの構成>
次に、図3を参照して、本実施形態に係る可動パーツ201、203の詳細な構成について説明する。図3(a)は本実施形態に係る可動パーツ201の斜視図を示し、図3(b)は本実施形態に係る可動パーツ203の斜視図を示す。
【0022】
まず可動パーツ201について説明する。図3(a)に示すように、可動パーツ201(第1可動パーツ)は、基部304に対して連結部301、303と、円筒形状の軸部302とが形成される。連結部301は、円筒形状の棒状部305の先に球形状で形成され、胸部102に接続される。棒状部305は円柱形状であり、球形状の連結部301の半径よりも小さい半径で形成される。連結部301が球形状で形成されているため、胸部102は他のパーツとの干渉の範囲内で全方向に回動可能に接続される。棒状部305はある程度の長さを有して形成され、胸部102に対して形成された長さの範囲で出し入れすることができる。このように形成することで、胸部102を腹部103に対して当接して組み合わせた状態から、当該腹部103から離れる方向に引き出すことができる。これにより、連結部301を中心とした回動動作において、胸部102と腹部103との間に空間を確保して腹部103による干渉を低減することができ、より可動域を広げることができる。詳細については図5及び図6を用いて後述する。
【0023】
軸部302は腹部103を構成するパーツ103aに連結される。したがって、可動パーツ201は軸部302を軸にして、パーツ103aに対して前後方向に回転可能となる。この可動パーツ201の回転は人形体100の前屈動作の一部を成すものである。可動パーツ201自体が前後方向に回転することにより、可動パーツ201に接続された胸部102も同様に回転することから前屈動作の一部の動きを実現することができる。なお、軸部302は腹部103の前側のパーツ103aに連結される。つまり、可動パーツ201の回転軸を腹部103の前側に設けており、可動パーツ201の回転に従って胸部102が同様に回転する。したがって、胸部102のパーツ(外観パーツ)102aが可動パーツ201の回転に従って同様に回転動作を行うが、その際の当該パーツによる腹部103への干渉を低減することができる。これにより、胸部102がより前側に倒れやすくすることができる。一方、回転軸を人形体100の前後方向において腹部の中央付近やより後方に配置すると、パーツ102aへの腹部103への干渉が生じやすくなってしまい、可動域を狭めてしまう。例えば、可動パーツ201の回転軸をより後方に設ける場合には、胸部102のうち回転軸よりも前側の部分が腹部103へ干渉しやすくなる。これは、後述する図4Aを参照すると明らかなように、胸部102が腹部103との境界付近で当該腹部103のパーツに多少覆い被さるように構成されていることも一つの要因である。したがって、回転軸を前側に設けることについては本発明を限定する意図はなく、人形体の他のパーツの構成に応じて適切な位置に設けるものであってよい。例えば、詳細については後述するが可動パーツ203の回転軸は人形体100のやや後側に設けられる。
【0024】
連結部303は、背骨パーツであるパーツ204に連結される。したがって、パーツ204は、軸部302を回転軸とした可動パーツ201の回転動作に追従して回転動作を行う。これは胸部102が腹部103から離れる方向に引き出される際にその間に隙間が生じることによる違和感を低減するための構成である。具体的には、本実施形態によれば、胸部102と腹部103とは別パーツで形成される。よって、人形体100が前屈動作を行う場合、背中側において胸部102が腹部103から離れる方向に引き出されるため互いのパーツ間に隙間が生じてしまう。これらの隙間は現実の人には現れないものであり、違和感を与えてしまう要因となりうる。一方、パーツ204は、可動パーツ201の回転に従って胸部102の移動に追従して動作し、胸部102と腹部103との間に生じする隙間スペースの一部を目隠しするように動作する。したがって、上記隙間スペースを低減することができ、隙間が生じることによる違和感を低減することができる。なお、本発明を限定する意図はないが、連結部301と、連結部303とは高さを揃えるように形成してもよい。これにより、連結部301に接続される胸部102との境界付近で背骨パーツであるパーツ204を連結することができ、胸部102の動作に追従するような印象を与えることができる。また、本実施形態では背骨パーツであるパーツ204を連結部303に連結する例について説明したが、本発明を限定する意図はなく、腹部103の背中側の一部であればどの部分であってもよい。例えば、人形体の背中の幅程度のパーツを配置するようにしても良い。
次に可動パーツ203について説明する。図3(b)に示すように、可動パーツ203(第2可動パーツ)は、基部313に対して連結部311と、円筒形状の軸部312とが形成される。連結部311は、円筒形状の棒状部314の先に球形状で形成され、腹部103に接続される。棒状部314は円柱形状であり、球形状の連結部311の半径よりも小さい半径で形成される。連結部311が球形状で形成されているため、接続される腹部103は他のパーツとの干渉の範囲内で全方向に回動自在に動作することができる。また、棒状部314は上記可動パーツ201の棒状部305と同様の機能を有し、腹部103に対して形成された長さの範囲で出し入れすることができる。即ち、腹部103を腰部104に対して当接して組み合わせた状態から、当該腰部104から離れる方向に引き出すことができる。
【0025】
軸部312は腰部104に連結される。したがって、可動パーツ203は軸部312を軸にして、腰部104に対して前後方向に回転可能となる。この可動パーツ203の回転も、可動パーツ201の回転と同様、人形体100の前屈動作の一部を成すものである。可動パーツ203自体が前後方向に回転することにより、可動パーツ203に接続された腹部103も同様に回転することから前屈動作の一部の動きを実現することができる。なお、軸部312は、軸部302とは異なり、腰部104の後ろ側のパーツに連結される。つまり、可動パーツ203の回転軸を腰部の後側に設けている。可動パーツ201の回転に従って胸部102が同様に回転する。これは、周辺のパーツの配置状況にも依るが、回転軸を腰部104の後側に設けることにより、後に倒れやすくなり、一度後ろに倒れることによって腹部103を前に倒す空間を確保するためである。これは、腹部103が腰部104との境界付近で当該腰部104の凹部に食い込むような形で組み合わされていることも一つの要因である。
【0026】
<前屈動作>
次に、図4A及び図4Bを参照して、本実施形態に係る人形体100の前屈動作について説明する。図4Aは人形体100が直立姿勢の側断面図を示す。図4Bは直立姿勢から前屈動作を行った際(前傾姿勢の状態)の側断面図を示す。
【0027】
図4Aに示すように、401は頭部101と胸部102とを連結する連結部材を示す。パーツ402a、402bは、頭部101の一部のパーツを示し、連結部材401の一方を保持するように円筒形状に形成される。パーツ403a、403bは、胸部102の一部のパーツを示し、連結部材401の他方を保持するように円筒形状に形成される。頭部101は連結部材401を軸に前後に動作可能である。
【0028】
パーツ404a、404bは、胸部102の一部のパーツを示し、可動パーツ201の連結部301が挿入されるように、円筒形状に形成される。人形体100が直立姿勢の状態においては、連結部301及び棒状部305がパーツ404a、404bによって形成される円筒形状の空間の奥まで挿入される。したがって、パーツ404a、404bは連結部301及び棒状部305の長さに合わせて形成される。また、可動パーツ201は、腹部103の一部のパーツ405c、405dによって挟み込まれるように組み合わされる。パーツ405cは腹部103の前側のパーツであり、当該パーツの裏側(内側)において可動パーツ201の軸部302が回転可能に嵌め込まれる。したがって、可動パーツ201は軸部302を中心に人形体100の前後方向に回転可能である。また、可動パーツ201の連結部303には、背骨パーツ204が嵌め込まれ、上記軸部302を中心とした回転に従って、人形体100の前後方向に回転可能である。
【0029】
パーツ405a、405bは、腹部103の一部のパーツを示し、可動パーツ203の連結部311が挿入されるように、円筒形状に形成される。人形体100が直立姿勢の状態においては、連結部311及び棒状部314がパーツ405a、405bによって形成される円筒形状の空間の奥まで挿入される。したがって、パーツ405a、405bは連結部311及び棒状部314の長さに合わせて形成される。また、可動パーツ203は、腰部104の一部のパーツ406a、406bによって挟み込まれるように組み合わされる。パーツ406bは腰部104の後側のパーツであり、当該パーツの裏側(内側)において可動パーツ203の軸部312が回転可能に嵌め込まれる。したがって、可動パーツ203は軸部312を中心に人形体100の前後方向に回転可能である。
【0030】
続いて、図4Bを参照して、人形体100が前屈動作を行うことにより直立姿勢から前傾姿勢へ変位した状態について説明する。ここでは本実施形態に係る可動パーツ201、203による前屈動作について説明する。
【0031】
まず胸部102が連結部301及び棒状部305から点線矢印411の方向に引き出される。図4Aの直立姿勢時と比較すると胸部102の一部のパーツ404a、404bの下側端部まで連結部301が引き出されていることがわかる。なお、パーツ404a、404bから形成される円筒形状の空間から連結部301は容易には抜けない構造となっている。例えばパーツ404a、404bの内壁に乗り越え形状の山が形成され、連結部301を一旦挿入すると、抜け防止の引っ掛かりとして機能するように構成してもよい。
【0032】
なお、胸部102は可動パーツ201から引き出されることにより、胸部102の外観パーツであるパーツ407と腹部103のパーツ405cとの間に空間が生じ、その空間を利用して胸部102を人形体100の前側方向へ球形状で形成された連結部301を中心に回動させることができる。つまり、腹部103の干渉によって胸部102が回転できない状態を回避することができる。さらに、可動パーツ201自体が軸部302を回転軸として矢印415方向へ回転することができ、より可動域を広げた前屈動作を実現することができる。一方、胸部102が可動パーツ201から引き出されて前側に回転することにより、胸部102と腹部103との間に人形体100の背中側において空間417が生じることとなる。当該空間417は、前屈動作を行った際の現実の人や動物では生じない空間であり、違和感を与えてしまう要因となりうる。したがって、本実施形態によれば、可動パーツ201の回転に従って連結部303に接続された背骨パーツ204が点線矢印412方向へ回転する。このように、胸部102の動きに追従して背骨パーツ204が移動することによって当該空間417の領域を軽減し、違和感をできるだけ低減することができる。当該追従動作については図5及び図6を用いて後述する。
【0033】
さらに、可動パーツ201が組み込まれる腹部103自体も可動パーツ203の連結部311を軸に人形体100の前側方向(点線矢印413)へ回動する。この回動動作についても、腹部103と腰部104の接触領域における互いの干渉により可動域が制限されてしまう。そこで、本実施形態によれば、上述した胸部102と腹部103と同様に、腹部103を可動パーツ203から引き出し、更には可動パーツ203自体が軸部312を回転軸として矢印416方向に回転することにより上記干渉を低減し、より可動範囲の広い前屈動作を実現することができる。なお、不図示ではあるが、腰部104も脚部106から人形体100の前側方向(点線矢印414)へ回動することができる。
【0034】
上述したような各パーツの動きによって人形体100の前屈動作が行われ、図4Bに示すような前傾姿勢を実現することができる。本実施形態によれば、胸部(第1部分)102、腹部(第2部分)103、及び腰部(第3部分)104の3つの部位に分かれて駆動する構成、即ち、少ない部位のみに分割した構成において可動パーツ201、203自体が回転することにより、前屈動作における可動域を拡大し、他の部位との干渉を低減すべく胸部102や腹部103を引き出し可能な構成としてさらに可動域を拡大させた。また、可動パーツ201、203によって、胸部102及び腹部103のそれぞれが前側方向に回動することができ、より自然な前屈動作を実現することができる。
【0035】
<背骨パーツの追従動作>
次に、図5及び図6を参照して背骨パーツ204の追従動作について説明する。まず、図5を参照して、本実施形態に係る可動パーツ201と背骨パーツ204の接続構成について説明する。図5(a)は可動パーツ201と背骨パーツ204との側面図を示す。図5(b)は可動パーツ201及び背骨パーツ204の回転動作を示す。
【0036】
図5(a)に示すように、背骨パーツ204は可動パーツ201の連結部303に対して、人形体100の背中側において接続される。また、図5(b)に示すように、人形体100の前屈動作において、可動パーツ201は軸部302を回転軸として矢印501方向に回転する。当該回転に従って、連結部303に接続された背骨パーツ204も矢印502方向に回転する。
【0037】
続いて、図6を参照して、背骨パーツ204の追従動作によって胸部102と腹部103との間の空間が目隠しされる様子について説明する。図6(a)は人形体100の上体の背面図を示す。図6(b)は比較例として人形体100が前屈動作した場合に背骨パーツ204が追従動作を行わなかった場合の様子を示す。図6(c)は本実施形態に係る人形体100が前屈動作した場合に背骨パーツ204が追従動作を行った場合の様子を示す。
【0038】
図6(a)に示すように、人形体100が直立姿勢の場合は、胸部102と腹部103とが背面においても当接している様子が分かる。一方、図6(b)に示すように、図6(a)の直立姿勢から前屈動作が行われ、矢印603方向に胸部102が回動されると、601の点線領域に示すように、人形体100の背面において胸部102と腹部103との間に隙間が生じてしまう。
【0039】
しかし、本実施形態によれば、図5を用いて説明したように可動パーツ201の回転に従って背骨パーツ204も回転し、背骨パーツ204が胸部102の動作に追従して動作する。図6(c)に示すように、背骨パーツ204が点線領域602に示す隙間を埋めるように、腹部103の他のパーツから離れて矢印604方向に移動する。これにより、図6(b)の点線領域601と比較して、点線領域602は背骨パーツ204によって多少目隠しされ、その違和感を低減することができる。なお、背骨パーツ204の上記追従動作は、腹部103の他のパーツから引き出されるように動作するため、複雑な動作を行っているような印象を与えることができる。
【0040】
以上説明したように、本実施形態に係る人形体は、第1部分(102)及び第2部分(103)と、第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部(301)と、第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部(302)とを有する第1可動パーツ(201)とを備える。これにより、人形体100において、自然な前屈動作を実現することができる。
【0041】
<変形例>
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。上記実施形態では可動構造体を胸関節や腰関節に適用する例について説明したが、本発明を限定する意図はなく他の部位に利用してもよい。例えば、首関節などの関節部にも利用することができる。
【0042】
また、上記実施形態では人形体100の背中側において胸部102と腹部103との間に生じする隙間を背骨パーツ204によって目隠しする構成について説明した。しかし、目隠しするパーツについては特に限定することを意図しておらず、それぞれの人形体の構成に応じた任意のパーツを追従させるものであってもよい。
【0043】
また、人形体の形状は、特に限定されるものではなく、人、動物、ロボット、昆虫、恐竜、仮想生命体等、様々な形状を含むものである。
【符号の説明】
【0044】
100:人形体、101:頭部、102:胸部、103:腹部、104:腰部、105a:右腕部、105b:左腕部、106a:右脚部、106b:左脚部
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-07-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人形体であって、
第1部分及び第2部分と、
前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツと
を備え
前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、
前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であることを特徴とする人形体。
【請求項2】
前記第1可動パーツの連結部は球形状であり前記連結部は該第1可動パーツの基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、
前記第1部分は、前記第1可動パーツの棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする請求項1に記載の人形体。
【請求項3】
第3部分と、
前記第3部分に組み込まれ、該第3部分に対して前記第2部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第3部分を構成するパーツに対して回可能に接続される軸部とを有する第2可動パーツと
をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の人形体。
【請求項4】
前記第2可動パーツの連結部は、該第2可動パーツの基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、
前記第2部分は、前記第2可動パーツの棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする請求項3に記載の人形体。
【請求項5】
前記第1部分が前記第1可動パーツを軸に該第1可動パーツから引き出された状態で前記人形体の前側方向に回動し、前記第2部分が前記第2可動パーツを軸に該第2可動パーツから引き出された状態で前記人形体の前側方向に回動して、前記人形体の前屈動作を行うことを特徴とする請求項3又は4に記載の人形体。
【請求項6】
前記第1部分は前記人形体の胸部であり、前記第2部分は前記人形体の腹部であり、前記第3部分は前記人形体の腰部であることを特徴とする請求項3乃至5の何れか1項に記載の人形体。
【請求項7】
前記第1可動パーツの軸部が接続される前記第2部分を構成するパーツは、前記人形体の前側のパーツであることを特徴とする請求項3乃至6の何れか1項に記載の人形体。
【請求項8】
前記第2可動パーツの軸部が接続される前記第3部分を構成するパーツは、前記人形体の後側のパーツであることを特徴とする請求項7に記載の人形体。
【請求項9】
前記第1可動パーツは、前記人形体の背面に配置される所定のパーツを連結する連結部をさらに備え、
前記所定のパーツは、前記第2部分を構成する一部のパーツであり、前記第1可動パーツの軸部を中心とした回に従って回し、前記第2部分を構成する他のパーツから離れて移動することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の人形体。
【請求項10】
前記第1可動パーツは、前記第2部分を構成するパーツに接続された前記軸部を中心に且つ回動軸として、前記人形体の前後方向に回動することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の人形体。
【請求項11】
人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、
前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、
前記第2部分を構成するパーツに対して回可能に接続される軸部と
を有し、
前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、
前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であることを特徴とする可動構造体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、例えば、人形体であって、第1部分及び第2部分と、前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツとを備える。
また、本発明は、例えば、人形体であって、第1部分及び第2部分と、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツとを備え、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であることを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、本発明は、例えば、人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する。
また、本発明は、例えば、人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有し、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であることを特徴とする。
【手続補正書】
【提出日】2023-01-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
人形体であって、
第1部分及び第2部分と、
前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツと
を備え、
前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、
前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、
前記第1可動パーツの連結部は球形状であり、前記連結部は該第1可動パーツの基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、
前記第1部分は、前記第1可動パーツの棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする人形体。
【請求項2】
第3部分と、
前記第3部分に組み込まれ、該第3部分に対して前記第2部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第3部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有する第2可動パーツと
をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の人形体。
【請求項3】
前記第2可動パーツの連結部は、該第2可動パーツの基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、
前記第2部分は、前記第2可動パーツの棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする請求項に記載の人形体。
【請求項4】
前記第1部分が前記第1可動パーツを軸に該第1可動パーツから引き出された状態で前記人形体の前側方向に回動し、前記第2部分が前記第2可動パーツを軸に該第2可動パーツから引き出された状態で前記人形体の前側方向に回動して、前記人形体の前屈動作を行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の人形体。
【請求項5】
前記第1部分は前記人形体の胸部であり、前記第2部分は前記人形体の腹部であり、前記第3部分は前記人形体の腰部であることを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の人形体。
【請求項6】
前記第1可動パーツの軸部が接続される前記第2部分を構成するパーツは、前記人形体の前側のパーツであることを特徴とする請求項2乃至5の何れか1項に記載の人形体。
【請求項7】
前記第2可動パーツの軸部が接続される前記第3部分を構成するパーツは、前記人形体の後側のパーツであることを特徴とする請求項に記載の人形体。
【請求項8】
前記第1可動パーツは、前記人形体の背面に配置される所定のパーツを連結する連結部をさらに備え、
前記所定のパーツは、前記第2部分を構成する一部のパーツであり、前記第1可動パーツの軸部を中心とした回動に従って回動し、前記第2部分を構成する他のパーツから離れて移動することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の人形体。
【請求項9】
前記第1可動パーツは、前記第2部分を構成するパーツに接続された前記軸部を中心に且つ回動軸として、前記人形体の前後方向に回動することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の人形体。
【請求項10】
人形体であって、
第1部分及び第2部分と、
前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツと
を備え、
前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、
前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、
前記第1可動パーツは、前記第2部分を構成するパーツに接続された前記軸部を中心に且つ回動軸として、前記人形体の前後方向に回動することを特徴とする人形体。
【請求項11】
人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、
前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、
前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部と
を有し、
前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、
前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、
前記連結部は球形状であり、前記連結部は前記可動構造体の基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、
前記第1部分は、前記可動構造体の棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする可動構造体。
【請求項12】
人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、
前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、
前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部と
を有し、
前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、
前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、
前記可動構造体は、前記第2部分を構成するパーツに接続された前記軸部を中心に且つ回動軸として、前記人形体の前後方向に回動することを特徴とする可動構造体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、例えば、人形体であって、第1部分及び第2部分と、前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツとを備える。
また、本発明は、例えば、人形体であって、第1部分及び第2部分と、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツとを備え、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であることを特徴とする。
また、本発明は、例えば、人形体であって、第1部分及び第2部分と、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツとを備え、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、前記第1可動パーツの連結部は球形状であり、前記連結部は該第1可動パーツの基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、前記第1部分は、前記第1可動パーツの棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする。
また、本発明は、例えば、人形体であって、第1部分及び第2部分と、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有する第1可動パーツとを備え、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、前記第1可動パーツは、前記第2部分を構成するパーツに接続された前記軸部を中心に且つ回動軸として、前記人形体の前後方向に回動することを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
また、本発明は、例えば、人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、前記第2部分に組み込まれ、該第2部分に対して前記第1部分を回動可能に連結する球形状の連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回転可能に接続される軸部とを有する。
また、本発明は、例えば、人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有し、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であることを特徴とする。
また、本発明は、例えば、人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有し、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、前記連結部は球形状であり、前記連結部は前記可動構造体の基部から棒状に突き出た棒状部の先に設けられ、前記第1部分は、前記可動構造体の棒状部の長さの範囲で出し入れ可能に連結されることを特徴とする。
また、本発明は、例えば、人形体の第1部分と第2部分とを連結する可動構造体であって、前記第2部分に組み込まれ、前記第1部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される連結部と、前記第2部分を構成するパーツに対して回動可能に接続される軸部とを有し、前記第1部分は、前記連結部において前記第2部分に対して回動可能であり、前記第2部分は、前記軸部において前記第1部分に対して回動可能であり、前記可動構造体は、前記第2部分を構成するパーツに接続された前記軸部を中心に且つ回動軸として、前記人形体の前後方向に回動することを特徴とする。