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特開2023-69954ランドセル運搬用フレーム及びランドセル
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  • 特開-ランドセル運搬用フレーム及びランドセル 図1
  • 特開-ランドセル運搬用フレーム及びランドセル 図2
  • 特開-ランドセル運搬用フレーム及びランドセル 図3
  • 特開-ランドセル運搬用フレーム及びランドセル 図4
  • 特開-ランドセル運搬用フレーム及びランドセル 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069954
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】ランドセル運搬用フレーム及びランドセル
(51)【国際特許分類】
   A45F 3/04 20060101AFI20230511BHJP
   A45C 5/14 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
A45F3/04 400S
A45C5/14 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021182215
(22)【出願日】2021-11-08
(71)【出願人】
【識別番号】521067810
【氏名又は名称】株式会社悟空のきもちTHE LABO
(74)【代理人】
【識別番号】100138221
【弁理士】
【氏名又は名称】影山 剛士
(74)【代理人】
【識別番号】100177987
【弁理士】
【氏名又は名称】河野上 真緒
(72)【発明者】
【氏名】太田 旭
(72)【発明者】
【氏名】小森田 知里
(72)【発明者】
【氏名】原 秀太
(72)【発明者】
【氏名】原 菜摘
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA24
3B045CE07
3B045FB02
3B045GA03
3B045GB01
3B045GC02
3B045GD03
(57)【要約】
【課題】本発明は、ランドセルの重量による児童の負担を軽減する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】
本発明の一の実施形態は、ランドセル運搬用フレームであって、一定距離を置いて配置される一対の棒状部材と、前記棒状部材の各々の一端備えられた、一対の第一の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の伸縮調整用棒状部材と、前記棒状部材の各々の他端に備えられた、一対の第二の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の車輪と、前記一対の第一の接続部の間を接続する、第一及び第二の紐状部材と、前記一対の第二の接続部の間を接続する、第三の紐状部材と、前記一対の伸縮調整用棒状部材の間を接続する、把持用棒状部材と、を備える。
【選択図】図1


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一定距離を置いて配置される一対の棒状部材と、
前記棒状部材の各々の一端備えられた、一対の第一の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の伸縮調整用棒状部材と、
前記棒状部材の各々の他端に備えられた、一対の第二の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の車輪と、
前記一対の第一の接続部の間を接続する、第一及び第二の紐状部材と、
前記一対の第二の接続部の間を接続する、第三の紐状部材と、
前記一対の伸縮調整用棒状部材の間を接続する、把持用棒状部材と、
を備える、ランドセル運搬用フレーム。
【請求項2】
前記棒状部材は、シャフトである、請求項1のランドセル運搬用フレーム。
【請求項3】
前記車輪は、キャスターである、請求項1のランドセル運搬用フレーム。
【請求項4】
前記第一及び第二の接続部は各々、一部がボルト部材として構成される前記棒状部材に対して嵌合するナット部材として構成される、請求項1のランドセル運搬用フレーム。
【請求項5】
前記一対の棒状部材の間の距離は、ランドセルの横幅の距離と等しい、請求項1のランドセル運搬用フレーム。
【請求項6】
一定距離を置いて配置される一対の棒状部材と、
前記棒状部材の各々の一端備えられた、一対の第一の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の伸縮調整用棒状部材と、
前記棒状部材の各々の他端に備えられた、一対の第二の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の車輪と、
前記一対の第一の接続部の間を接続する、第一及び第二の紐状部材と、
前記一対の第二の接続部の間を接続する、第三の紐状部材と、
前記一対の伸縮調整用棒状部材の間を接続する、把持用棒状部材と、を備えるフレームと、
前記フレームを固定したランドセル本体部とを備える、
を備える、ランドセル。











【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランドセルを運搬するためのキャスター付きフレーム及びランドセルに関する。
【背景技術】
【0002】
昨今、児童が通学する際に使用するランドセルの重量が大きいとの課題が挙げられている。
【0003】
例えば、特許文献1に、ランドセルの重量により、肩掛けベルトが肩からずれず、背当て部が背中に密着することにより、使い心地の良いランドセルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004-81800
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献は、ランドセルの重量に対応した使い心地改善に対する技術を開示しているものの、ランドセルの重量による児童の負担を軽減するための抜本的な解決策を開示していない。
【0006】
そこで、本発明は、ランドセルの重量による児童の負担を軽減する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一の実施形態は、ランドセル運搬用フレームであって、一定距離を置いて配置される一対の棒状部材と、前記棒状部材の各々の一端備えられた、一対の第一の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の伸縮調整用棒状部材と、前記棒状部材の各々の他端に備えられた、一対の第二の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の車輪と、前記一対の第一の接続部の間を接続する、第一及び第二の紐状部材と、前記一対の第二の接続部の間を接続する、第三の紐状部材と、前記一対の伸縮調整用棒状部材の間を接続する、把持用棒状部材と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ランドセルの重量による児童の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの外観図の一例である。
図2】本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの外観図他の一例である。
図3】本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレーム及びそれを適用したランドセルの使用例である。
図4】本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの取り付け方法を説明する図である。
図5】本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの取り付け方法を説明する他の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態によるランドセル運搬用フレームは以下のとおりである。
[項目1]
一定距離を置いて配置される一対の棒状部材と、
前記棒状部材の各々の一端備えられた、一対の第一の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の伸縮調整用棒状部材と、
前記棒状部材の各々の他端に備えられた、一対の第二の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の車輪と、
前記一対の第一の接続部の間を接続する、第一及び第二の紐状部材と、
前記一対の第二の接続部の間を接続する、第三の紐状部材と、
前記一対の伸縮調整用棒状部材の間を接続する、把持用棒状部材と、
を備える、ランドセル運搬用フレーム。
[項目2]
前記棒状部材は、シャフトである、項目1のランドセル運搬用フレーム。
[項目3]
前記車輪は、キャスターである、項目1のランドセル運搬用フレーム。
[項目4] 前記第一及び第二の接続部は各々、一部がボルト部材として構成される前記棒状部材に対して嵌合するナット部材として構成される、項目1のランドセル運搬用フレーム。
[項目5] 前記一対の棒状部材の間の距離は、ランドセルの横幅の距離と等しい、項目1のランドセル運搬用フレーム。
[項目6]
一定距離を置いて配置される一対の棒状部材と、
前記棒状部材の各々の一端備えられた、一対の第一の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の伸縮調整用棒状部材と、
前記棒状部材の各々の他端に備えられた、一対の第二の接続部を介して前記棒状部材に接続された、一対の車輪と、
前記一対の第一の接続部の間を接続する、第一及び第二の紐状部材と、
前記一対の第二の接続部の間を接続する、第三の紐状部材と、
前記一対の伸縮調整用棒状部材の間を接続する、把持用棒状部材と、を備えるフレームと、
前記フレームを固定したランドセル本体部とを備える、
を備える、ランドセル。
【0011】
以下、図面を用いて本発明の第1の実施形態によるランドセル運搬用フレームについて説明する。
【0012】
図1は、本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの外観図の一例である。
【0013】
図1において、ランドセル運搬用フレームの一例として、ランドセル運搬用フレーム1が示されている。本例は一例であり、本フレームの形状、材料を含む構成は、本実施形態の範囲を逸脱しない範囲で適宜改変は可能である。
【0014】
フレーム1は、一定距離を置いて配置される一対の棒状部材2A、2Bと、棒状部材2A、2Bの各々の一端備えられた、一対の接続部3A、3Bを介して棒状部材2A、2B各々に接続された、一対の伸縮調整用棒状部材7A、7Bと、棒状部材2A、2Bの各々の他端に備えられた、一対の接続部4A、4Bを介して棒状部材2A、2Bに接続された、一対の車輪6A、6Bと、接続部3A、3Bの間を接続する、紐状部材9A、9Bと、接続部4A、4Bの間を接続する、紐状部材10と、伸縮調整用棒状部材7A、7Bの間を接続する、把持用棒状部材8とを備える。
【0015】
ここで、棒状部材2A、2B、伸縮調整用棒状部材7A、7Bは、例えば、軽量化を考慮し、プラスチック製のシャフトで構成することができる。また、車輪6A、6Bは、棒状部材2A、2Bに接続するためのシャフト状の車輪指示用部材5A、5Bを介して、棒状部材2A、2Bに対して接続することができる。また、車輪6A、6Bについても、軽量化を考慮し、プラスチック製のキャスターとすることができるし、アルミやチタン等の金属とすることができる。さらに、車輪6A、6Bを、ランドセルの運搬に伴って摩耗する消耗品として考慮し、接続部4A、4Bに対して着脱可能な差し込み式とすることで、摩耗時に他の車輪と交換することも可能である。また、紐状部材9A、9B、及び紐状部材10は、木綿やナイロン等の紐とすることもできるし、ゴムバンドのように伸縮性を有する紐とすることができる。これらの紐状部材はランドセルを固定するために用いられるため、重量や動きにも耐え得る耐久性の高い紐であることが好ましい。
【0016】
また、接続部3A、3Bは各々、一部がボルト部材として構成される棒状部材2A、2Bに対して嵌合するナット部材として構成し、伸縮調整用棒状部材7A、7Bを棒状部材2A、2Bの軸線方向に移動自在にねじ結合することができる。ユーザは、接続部3A、3Bを各々、棒状部材2A、2Bの軸に対し、時計回りの方向に回転させることで接続部3A、3Bと棒状部材2A、2Bとの固定がフリーとなり、伸縮調整用棒状部材7A、7Bが棒状部材2A、2Bの軸線方向に対してスライド可能となる。なお、棒状部材2A、2Bと伸縮調整用棒状部材7A、7Bとの接続は上記構成に限らず、例えば、ラチェット機構による接続とすることもでき、伸縮調整用棒状部材7A、7Bの長さを自由に調整させることもできる。
【0017】
また、棒状部材2A、2Bの間の距離は、ランドセルの横幅と等しい距離とすることができ、接続部3Aと接続部4Aと間、及び接続部3Bと接続部4Bとの間の距離は各々、ランドセルの高さと等しい距離であることが好ましい。これにより、フレーム1とランドセルとの固定性を高めることができるとともに、非運搬時にフレーム1をランドセルに固定したままとする際においても、フレーム1とランドセルが一体化しているように見られるため、ユーザは、デザイン上違和感なく、フレーム1をランドセルに固定したまま使用することができる。
【0018】
図2は、本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの外観図の他の一例である。
【0019】
図2は、上記のように接続部3A、3Bと棒状部材2A、2Bとの固定を緩めることで、伸縮調整用棒状部材7A、7Bを上方向に移動させて伸ばした状態を示している。本例のように、ユーザが歩行する際に、ユーザがフレーム1の把持用棒状部材8を把持ながら、ランドセルを運搬しやすいように、伸縮調整用棒状部材7A、7Bの長さを調整することができる。
【0020】
図3は、本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレーム及びそれを適用したランドセルの使用例である。
【0021】
図3に示すように、ユーザは、伸縮調整用棒状部材7A、7Bの、棒状部材2A、2Bに対する位置を調整することにより、把持用棒状部材8の高さを調整しつつ、フレーム1に対してランドセル本体部20を紐状部材9A、9A及び紐状部材10により固定することで、キャスター等の車輪6A、6Bを地面に対して回転させることによりランドセルを運搬することができる。ここで、紐状部材9Bを、ランドセルのかぶせ裏の、ランドセル本体部20と接続する位置に固定することで、フレーム1とランドセル本体部20とを固定し、ランドセル30として使用することができる。紐状部材9A、紐状部材10各々のランドセル本体部20との固定方法は後述する。図3に示すように、フレーム1のサイズが、ランドセル本体部のサイズと略一致することで、フレーム1とランドセル本体部20とが一体感よく固定され、デザイン上違和感なくフレーム1をランドセル本体部20に固定して使用することができる。
【0022】
図4は、本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの取り付け方法を説明する図である。
【0023】
具体的に、図4は、ランドセル本体部20の底面に対し、フレーム1の紐状部材10を固定する方法を説明する図である。接続部4A、4Bに固定され、接続部間を接続する紐状部材10の一部を、ランドセル本体部20の肩ベルト21A、21Bを内部に通せるよう二重構造とし、肩ベルト21A、21Bを紐状部材10に貫通させることで、フレーム1とランドセル本体部20の底面とを固定させることができる。
【0024】
図5は、本発明の第1の実施形態による、ランドセル運搬用フレームの取り付け方法を説明する他の図である。
【0025】
具体的に、図5は、ランドセル本体部20の背面に対し、フレーム1の紐状部材9Aを固定する方法を説明する図である。ランドセルの背面には、ランドセルを吊り下げるための吊り下げ用器具22が備えられており、吊り下げ用22の間に紐状部材9Aを通すことにより、ランドセル本体部20の背面とフレーム1とを固定させることができる。前述のように、紐状部材9Bを、ランドセル本体部20のかぶせと固定させることで、紐状部材9A、9B双方により、フレーム1とランドセル本体部20との固定を強固にすることができる。
【0026】
以上により、フレーム1をランドセル本体部20に固定させ、伸縮調整用棒状部材7A、7Bの位置を調整することで把持用棒状部材8の高さを調整したうえで、ユーザは、把持用棒状部材8を把持しながら歩行することで、重量を有するランドセルであっても重量を気にすることなくランドセルを運搬しながら歩行することができ、一体感あるフレームのデザインにより、ランドセルの非運搬時であっても、違和感なくランドセルを使用することができる。
【0027】
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0028】
1 ランドセル運搬用フレーム
2A、2B 棒状部材
3A、3B 接続部
4A、4B 接続部
5A、5B キャスター支持部
6A、6B キャスター
7A、7B 伸縮調整用棒状部材
8 把持用棒状部材
9A、9B ランドセルかぶせ固定用紐状部材
10 ランドセル底面固定用紐状部材
20 ランドセル
21A、21B 肩ベルト
22 吊り下げ用器具
30 ランドセル




















図1
図2
図3
図4
図5