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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069961
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】ゴミダスト構造
(51)【国際特許分類】
   E04F 17/10 20060101AFI20230511BHJP
   B65F 5/00 20060101ALI20230511BHJP
   E04F 17/12 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
E04F17/10 E
B65F5/00
E04F17/12 C
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021192537
(22)【出願日】2021-11-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-09-21
(71)【出願人】
【識別番号】305047731
【氏名又は名称】本田 慶治
(72)【発明者】
【氏名】本田 慶治
【テーマコード(参考)】
3E025
【Fターム(参考)】
3E025AA09
3E025CA13
3E025CA20
3E025DA01
3E025DA06
3E025DF04
3E025EA08
3E025EA10
3E025EB01
3E025EB10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】中高層建物では、ダストシュートの設備がある建物があったが、ゴミの分別や衛生面、安全面、臭気、火災の類焼の原因や建物の高い所からダストシュートに投入したゴミが落下速度でゴミ集積所内にて潰れたりしてほとんど使われなくなった。上記した問題を解決するために、建物の内部にダストシュートを設置するゴミダスト構造を提供する。
【解決手段】ゴミダスト構造は各階のフロアーなどに分別可能なゴミダストボックスにゴミを投入口から入れ、チューブ状のシェルターを通って、1F又は地階にある分別ごとのゴミ集積所内のゴミ集積箱に集めて外部に搬出する。ゴミ集積所内外の上部位置に消火剤、殺虫剤や消臭液のタンクや噴射口、噴霧口を設け、噴射装置や噴霧装置をそれぞれの用途により、消火剤、殺虫剤や消臭液を噴霧する。また、ダストシュートの内部が曲部で複数形成されてゴミの落下速度を遅くすることでゴミ集積所内で潰れにくくする。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数階を有する建物のそれぞれの階に設置されたゴミ投入口と、該ゴミ投入口と地上に設置されたゴミ集積所とをつなぐ連通路とを備えたゴミダスト構造であって、前記ゴミ集積所には、消火剤を貯留する消火剤タンクに連結された消火剤噴射装置が設けられており、該消火剤噴射装置は前記ゴミ集積所内の発火を検知する火災検知手段が作動した際に噴射されることを特徴とするゴミダスト構造。
【請求項2】
前記ゴミ集積所内には殺虫剤を貯蓄する殺虫剤タンクに連結された殺虫剤噴霧装置が設けられており、該殺虫剤噴霧装置は前記ゴミ集積所内の害虫の状況を検知する害虫状況検知手段が害虫を所定数検知した際に噴霧されることを特徴とする請求項1記載のゴミダスト構造。
【請求項3】
前記建物内外のゴミ集積所内と連通しているダストシュートには、ダストシュート内部に複数の直線と曲部が設けられていてゴミの落下速度を落とす衝撃軽減装置が設置されていることを特徴とする請求項1、2記載のゴミダスト構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物内から2~3種類の可燃ゴミやプラゴミなどを分別してそれぞれのゴミ投入口に入れてダストシュートで落下して、また、ゴミの落下速度を遅くらせてゴミ集積所内のゴミ集積箱を搬出入が可能とする。ゴミダスト構造である。
【背景技術】
【0002】
従来、ビルなど以前は、昭和30年代~昭和40年代には、中高層建物では、ダストシュートの設備がある建物があったが、ゴミの分別や衛生面、安全面、臭気、火災の類焼の原因になったりした、また、高い所からゴミが落下したら、そのゴミが集積所内で潰れたりしてほとんど現在では使われなくなり、有効的に使用できるようなダストシュートを設置することが考えられる。なお、ダストシュートに関する先行技術として、特許文献1があります。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開 2021-085227
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
中高層階の住人、高齢者や利用者が、生ゴミなどを低層階又はゴミ集積所までゴミの収集日に袋に詰めて捨てている。以前は、中高層建物では、ダストシュートの設備がある建物があったが、ゴミの分別や衛生面、安全面、臭気、火災の類焼の原因や建物の高い所からダストシュートに投入したゴミが落下速度でゴミ集積所内にて潰れたりしてほとんど使われなくなった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記した問題を解決するために、建物の内部にダストシュートを設置するゴミダスト構造である。前記ダストシュートは建物内外に接して、分別ゴミを低層階のゴミ集積所に集めて、消火剤、殺虫剤、消臭液のタンクからホース噴射、ホース噴霧してゴミ集積所内の上部にパイプを連結させてゴミ集積所内の火災類焼、衛生面、臭気面、などを防ぐことが可能となることを特徴とするゴミダスト構造。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、ゴミ集積所内に火災検知器を取付け、消火剤タンク、消火剤噴射口から初期火災が発生した場合は、消火噴射してゴミ集積所内で発生する火災の類焼を防ぐことが可能となる。また、火災の発火などで出る煙やガスなどを換気装置でゴミ集積所の外へ排出する。
【0007】
また、衛生面で害虫駆除のため、ゴミ集積所内の内外に殺虫剤のタンク、殺虫剤噴霧口から害虫などが発生した場合は、殺虫剤噴霧口から噴霧して害虫駆除しゴミ集積所内の衛生面を保つ効果がある。
【0008】
さらに、ゴミなどのために発生する悪臭を和らげりする。換気装置を併用して集積所内の内外に消臭液タンク、消臭液噴霧口を取付け悪臭の場合には、噴霧してゴミ集積所内の消臭することが可能となる効果がある。
【0009】
また、建物内にダストシュートの内部に曲部を造るゴミダスト構造である。中高層建築の高い所からダストシュートに投入した場合、ゴミが集積所内で可燃ゴミなどが潰れたりすることを緩和する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の実施例のゴミダストボックスを示す斜視図
図2】本発明のゴミ集積所内の断面図
図3】本発明のゴミダストボックスとダストシュートの断面図
図4】本発明のゴミ集積所外の斜視図
図5】本発明の中層階平面図
図6】本発明のダストシュートの衝撃吸収断面図
【発明を実施するための形態】
【実施例0011】
本発明の実施ついて、図面に基づいて説明する。本発明のゴミダスト構造は、複数階を有する建物、例えばマンションなどの各階の廊下の両サイドにゴミダストボックス12が設けられていて、このゴミダストボックス12には、開閉可能な蓋を有する第1ゴミ投入口1Aと該ゴミ第2投入口1Bの前方に設けられた立設部の壁部に前記した第1ゴミ投入口1A、第2ゴミ投入口1Bを立設部に監視する為の監視カメラ2が設けられている。この監視カメラ2は第1ゴミ投入口1Aと第2ゴミ投入口1Bを映すため設けられている。又、ゴミダストボックス12の立設部12Aには、モニター3A、3Bが設けられている。このモニター3A、3Bは、後述するゴミ収集10内の状況を確認するためのものである。
【0012】
前記したゴミダストボックス12のゴミ投入口1は、可燃ゴミを投入するための第1投入口1Aとプラスチックなどのプラゴミを投入する第2投入口1Bとから構成されている。
【0013】
一方、建物の外には、前記したゴミ投入口1から投入された可燃ゴミやプラゴミを集積するためのゴミ集積所10が設けられている。このゴミ集積所10は、その内部に前記したゴミを集積するためのゴミ集積箱7が備えられ、さらに、このゴミ集積箱7を出し入れするための開閉扉9が設けられている。
【0014】
前記したゴミ集積所10は、ゴミ集積所10Aとゴミ集積所10Bにわかれている。それは、ゴミの分別でゴミ集積所10Aは、可燃ゴミを集積するためであり、ゴミ集積所10Bは、プラゴミを集積するためのためにある。
【0015】
前記したゴミ集積所10の外側には、消火剤タンク201が取り付けられており、この消火剤タンク201は、前記ゴミ集積所10の内部に取り付けられた消火剤噴射口301と連通していて、消火剤噴射口301傍に感熱部301Aがある。この消火剤タンク201と消火剤噴射口301と感熱部301Aとで消火剤噴射装置が構成されている。
【0016】
さらに、消火剤噴射装置は、ゴミ集積所内11で平常時は、消火剤の出口が閉鎖されて、一定の温度に達すると感知部301Aが作動して消火剤噴射口の出口が解放して消火する。消火剤噴射装置は、有効期限が定められているので、期間内に交換する。
【0017】
次に、前記したゴミ集積所10の外側には、殺虫剤タンク202が取り付けており、この殺虫剤タンク202は、前記ゴミ集積所10の内部に取り付けられた殺虫剤噴霧口302と連通している。この殺虫剤タンク202と殺虫剤噴霧口302とで殺虫剤噴霧装置が構成されている。
【0018】
さらに、殺虫剤噴霧装置は、ゴミ集積所内11の状態を監視カメラ6で録画したりして、管理人が集積所内11を見るモニター3で確認して害虫が発生した場合に手動で殺虫剤噴霧口302の出口が噴霧して害虫駆除をおこなう。
【0019】
前記したゴミ集積所10の外側には、消臭液タンク203が取り付けられており、この消臭液タンク203は、前記ゴミ集積所10の内部にあり取り付けられていた消臭液噴霧口303と連通している。また、消臭液噴霧口303との近傍に臭気検知器303Aが設けられている。そして、この消臭液タンク203と消臭液タンク203と消臭液噴霧口303と臭気検知器303Aとで消臭液噴霧装置が構成されている。
【0020】
上記した構成によれば、臭気検知器303Aで、所定値以上の臭気を検知すると消臭液噴霧口303の出口が開放して換気装置8だけでとれない悪臭などを消臭液が噴霧するようになる。
【0021】
ダストシュート101は、可燃ゴミ用の投入口1Aからの可燃ゴミダストシュート101Aとプラゴミ用の投入口1Bからのプラゴミゴミダストシュート101Bとで構成されている。前記した可燃ゴミダストシュート101Aとプラゴミダストシュート101B内側に設けられる内側とで構成されている。
【0022】
また、この可燃ゴミダストシュート101A、プラゴミダストシュート101Bは、内部が曲部401で複数形成されており、この曲部401によってゴミの落下速度を遅くする事が可能となる。なお、この曲部401に衝撃を緩和させるためにクッション材などの衝撃軽減部材(不図示)を取り付けても良い。
【0023】
さらに、このダストシュートの下部には、換気装置8が取り付けてあるがゴミ集積所10の上部に換気装置8を取り付けても良い。また、この換気装置8は、ゴミ集積所10の内部で発火など、出る煙やガスなどと悪臭などをゴミ集積所内11から外部へ換気する事が可能となる。
【符号の説明】
【0024】
1A. 第1 ゴミ投入口(可燃ゴミ用)
1B. 第2 ゴミ投入口(プラゴミ用)
2. 監視カメラ
3A. ゴミ集積所内(可燃ゴミ)を見るモニター
3B. ゴミ集積所内(プラゴミ)を見るモニター
4. 壁面
5. フロアー
6. ゴミ集積所内の監視カメラ
7. ゴミ集積箱
8. 換気装置
9. 扉
10. ゴミ集積所
10A. ゴミ集積所(可燃ゴミ用)
10B. ゴミ集積所(プラゴミ用)
11. ゴミ集積所内
12 ゴミダストボックス
12A. ゴミダストボックスの縦壁部
13. 共用廊下
14. 各部屋
15. バルコニー
16. エレベーター
17. 階段
101. ダストシュート
101A. 可燃ゴミダストシュート(可燃ゴミ)
101B. プラゴミダストシュート(プラゴミ)
201. 消火剤タンク
202. 殺虫剤タンク
203. 消臭液タンク
301. 消火剤噴射口
301A. 感熱部
302. 殺虫剤噴霧口
303. 消臭液噴霧口
303A. 臭気検知器
401. 衝撃軽減装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2022-04-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数階を有する建物の階に設置されたゴミ投入口と、該ゴミ投入口と地上に設置されたゴミ収集所をつなぐ連通路を備えたゴミダスト構造であって、前記ゴミ集積所には、消火剤を貯留める消火剤タンクに連結された消火剤噴射装置が設けられており、該消火剤噴射装置は前記ゴミ集積内の発火を検知手段が作動した際に噴射されるとともに、前記ゴミ集積所内には殺虫剤を貯蓄する殺虫剤タンクに連結された殺虫剤噴霧装置が設けられており、該殺虫剤噴霧装置は前記ゴミ集積所内の害虫の状況を検知する害虫状況検知手段が害虫を所定数検知した際に噴霧されることを特徴とするゴミダスト構造。
【請求項2】
前記建物内外のゴミ集積所内と連通しているダストシュートには、ダストシュート内部に複数の直線と曲部が設けられていてゴミの落下速度を落とす衝撃軽減装置が設置されていることを特徴とする請求項1記載のゴミダスト構造。
【手続補正書】
【提出日】2022-07-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数階を有する建物の階に設置されたゴミ投入口と、該ゴミ投入口と地上に設置されたゴミ集積所をつなぐ連通路を備えたゴミダスト構造であって、前記ゴミ集積所には、消火剤を貯留る消火剤タンクに連結された消火剤噴射装置が設けられており、該消火剤噴射装置は前記ゴミ集積内の発火を検知手段が作動した際に消火剤を噴射るとともに、前記ゴミ集積所内には殺虫剤を貯蓄する殺虫剤タンクに連絡された殺虫剤噴霧装置が設けられており、該殺虫剤噴霧装置は前記ゴミ集積所内の害虫の状況を検知する害虫状況検知手段が害虫を所定数検知した際に殺虫剤を噴霧ることを特徴とするゴミダスト構造。
【請求項2】
前記ゴミ投入口と前記ゴミ集積所をつなぐ連通路には、この連通路の内部に複数の直線と曲部が設けられていてゴミの落下速度を落とす衝撃軽減装置が設置されていることを特徴とする請求項1記載のゴミダスト構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本発明は、建物内から2~3種類の可燃ゴミやプラゴミなどを分別してそれぞれのゴミ投入口に入れて連通路(以下ダストシュートという)内で落下して、また、ゴミの落下速度を遅らせてゴミ集積所内のゴミ集積箱を搬出入が可能とする、ゴミダスト構造である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
さらに、ゴミなどのために発生する悪臭を和らげたりし、換気装置を併用して集積所内の内外に消臭液タンク、消臭液噴霧口を取り付け悪臭の場合には、噴霧してゴミ集積所内の消臭することが可能となる効果がある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
ダストシュートという101は、可燃ゴミ用の投入口1Aからの可燃ゴミ用の投入口1Bからのプラゴミ用の投入口1Bからのプラゴミダストシュート101Bとで構成されていて、前記した可燃ゴミダストシュート101Aとプラゴミダストシュート101B内側に設けられていることで構成されている。