(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023069986
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】室内機及びそれを備えた空気調和機
(51)【国際特許分類】
F24F 1/0076 20190101AFI20230511BHJP
F24F 8/22 20210101ALI20230511BHJP
F24F 13/20 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
F24F1/0076
F24F8/22
F24F1/0007 401E
【審査請求】有
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021213066
(22)【出願日】2021-12-27
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-01-23
(31)【優先権主張番号】202122680956.9
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(71)【出願人】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】鄭豪
【テーマコード(参考)】
3L051
【Fターム(参考)】
3L051BC03
3L051BH02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】殺菌アセンブリが室内熱交換器と間隔をあけて対向し、殺菌効果が良く、室内熱交換器の換気量が高い室内機を提案する。
【解決手段】本発明は、室内機及びそれを備えた空気調和機を開示し、室内機は、取り付けスペースを限定し、吸気口及び排気口が形成されている筐体と、取り付けスペース内に設けられ、吸気口と排気口との間に位置する室内熱交換器と、筐体に固定され、吸気口と室内熱交換器との間に位置し、室内熱交換器に紫外線を照射可能な紫外線アセンブリと、を含む。紫外線アセンブリと室内熱交換器とを間隔をあけて対向して設けることにより、紫外線のカバー面積を向上させ、紫外線の殺菌効果を向上させ、排出された空気流の質を向上させることができるとともに、室内熱交換器の換気量を増加させ、室内機の作動効率を向上させ、ユーザの使用快適性を向上させることができる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付けスペースを限定し、吸気口及び排気口が形成されている筐体と、
前記取り付けスペース内に設けられ、前記吸気口と前記排気口との間に位置する室内熱交換器と、
前記筐体に固定され、前記吸気口と前記室内熱交換器との間に位置し、前記室内熱交換器に紫外線を照射可能な紫外線アセンブリと、を含む、
ことを特徴とする室内機。
【請求項2】
前記紫外線アセンブリが前記吸気口の長手方向の一端に隣接し、
前記紫外線アセンブリは、
前記室内熱交換器に紫外線を照射する紫外線放射装置と、
前記筐体に固定される取り付けプレートであって、互いに接続されている第1のプレート部及び第2のプレート部を含む取り付けプレートと、を含み、
前記紫外線放射装置は、前記第1のプレート部に固定され、前記第1のプレート部は、前記第2のプレート部と前記吸気口の長手方向の一端との間に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項3】
前記第2のプレート部には、面積が36mm2~100mm2の通気孔が形成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の室内機。
【請求項4】
前記第1のプレート部には、前記紫外線放射装置を収容するための収容キャビティが設けられ、前記収容キャビティは、前記紫外線放射装置を支持するための支持面と、間隔をあけて設けられた第1の側壁及び第2の側壁とを有し、前記支持面は、前記第1の側壁及び前記第2の側壁にそれぞれ接続されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の室内機。
【請求項5】
前記第1のプレート部には、前記紫外線放射装置に係着する第1の係着部が設けられ、
前記第1の係着部は、前記第1の側壁の内面に設けられ、前記紫外線放射装置の前記室内熱交換器に面した表面の第1の側に係合する第1のスナップと、前記第2の側壁の内面に設けられ、前記紫外線放射装置の前記室内熱交換器に面した表面の第2の側に係合する第2のスナップと、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の室内機。
【請求項6】
前記支持面には、前記収容キャビティの内部スペースと外界を連通させる放熱孔が形成されている、
ことを特徴とする請求項4に記載の室内機。
【請求項7】
前記取り付けプレートは、前記紫外線放射装置に接続されるハーネスを収容するアウトレット溝をさらに含み、前記アウトレット溝には、前記ハーネスに係着する第2の係着部がさらに設けられ、前記アウトレット溝は、前記第1のプレート部と前記吸気口の長手方向の一端との間に位置する、
ことを特徴とする請求項2に記載の室内機。
【請求項8】
前記紫外線放射装置は、紫外線ランプを含み、前記紫外線ランプと前記第2のプレート部における前記第1のプレート部から離れた端部との間の距離は、40mm~53mmであり、前記紫外線アセンブリと前記室内熱交換器との間の最短距離は、0~10mmである、
ことを特徴とする請求項2に記載の室内機。
【請求項9】
前記筐体は、フェイスフレーム及び前記フェイスフレームに着脱可能に設けられるメッシュフレームを含み、前記メッシュフレームにフィルタスクリーンが設けられており、前記紫外線アセンブリが前記メッシュフレームに設けられている、
ことを特徴とする請求項2に記載の室内機。
【請求項10】
前記紫外線アセンブリは、締結部材によって前記フェイスフレームに固定されており、
前記第1のプレート部の前記長手方向の両端には、それぞれ取り付けスルーホールが設けられ、前記フェイスフレームには、前記取り付けスルーホールに対応する取り付けポストが設けられ、前記取り付けポストの頂部に取り付け孔が形成されており、前記締結部材は、前記取り付けスルーホールを通過して前記取り付けポストの取り付け孔に挿入される、
ことを特徴とする請求項9に記載の室内機。
【請求項11】
前記第1のプレート部の前記第2の側壁の外面は前記筐体と接触し、前記第2の側壁の外面には前記長手方向に延在する位置決め溝が設けられており、前記筐体には、位置決め溝に挿入される位置決めリブ位置決めリブが設けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載の室内機。
【請求項12】
前記吸気口の幅方向において、前記紫外線アセンブリは、前記吸気口の前記室内機の背面側に近い一端に隣接する、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項13】
空気調和機であって、
請求項1~12のいずれか一項に記載の室内機を含む、
ことを特徴とする空気調和機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機器の分野に関し、特に、室内機及びそれを備えた空気調和機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、空気調和機における殺菌アセンブリは、通常エバポレータに配置されており、殺菌アセンブリがエバポレータに直接引っかかってエバポレータを損傷しやすい。また、殺菌アセンブリとエバポレータとの距離が近すぎることで、殺菌アセンブリが生じた紫外線のカバー範囲が小さく、殺菌面積が小さく、殺菌効果が悪い。さらに、殺菌アセンブリとエバポレータとの配置距離が近すぎるため、エバポレータの換気量が遮断され、空気調和の効率が低下する。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、少なくとも従来技術に存在する技術的課題の1つを解決することを目的とする。このため、本発明の1つの目的は、殺菌アセンブリが室内熱交換器と間隔をあけて対向し、殺菌効果が良く、室内熱交換器の換気量が高い室内機を提案することである。
【0004】
本発明の別の目的は、空気調和機を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施例に係る室内機は、取り付けスペースを限定し、吸気口及び排気口が形成されている筐体と、前記取り付けスペース内に設けられ、前記吸気口と前記排気口との間に位置する室内熱交換器と、前記筐体に固定され、前記吸気口と前記室内熱交換器との間に位置し、前記室内熱交換器に紫外線を照射可能な紫外線アセンブリと、を含む。
【0006】
本発明の実施例に係る室内機は、紫外線アセンブリと室内熱交換器とを間隔をあけて対向させて設けることにより、紫外線のカバー面積を向上させ、紫外線の殺菌効果を向上させ、排出された空気流の質を向上させることができるとともに、室内熱交換器の換気量を増加させ、室内機の作動効率を向上させ、ユーザの使用快適性を向上させることができる。
【0007】
具体的には、前記紫外線アセンブリが前記吸気口の長手方向の一端に隣接し、前記紫外線アセンブリは、前記室内熱交換器に紫外線を照射する紫外線放射装置と、前記筐体に固定される取り付けプレートであって、互いに接続されている第1のプレート部及び第2のプレート部を含む取り付けプレートと、を含み、前記紫外線放射装置は、前記第1のプレート部に固定され、前記第1のプレート部は、前記第2のプレート部と前記吸気口の長手方向の一端との間に位置する。
【0008】
選択可能に、前記第2のプレート部には、面積が36mm2~100mm2の通気孔が形成されている。
【0009】
いくつかの実施例において、前記第1のプレート部には、前記紫外線放射装置を収容するための収容キャビティが設けられ、前記収容キャビティは、前記紫外線放射装置を支持するための支持面と、間隔をあけて設けられた第1の側壁及び第2の側壁とを有し、前記支持面は、前記第1の側壁及び前記第2の側壁にそれぞれ接続されている。
【0010】
具体的には、前記第1のプレート部には、前記紫外線放射装置に係着する第1の係着部が設けられており、前記第1の係着部は、前記第1の側壁の内面に設けられ、前記紫外線放射装置の前記室内熱交換器に面した表面の第1の側に係合する第1のスナップと、前記第2の側壁の内面に設けられ、前記紫外線放射装置の前記室内熱交換器に面した表面の第2の側に係合する第2のスナップとを含む。
【0011】
いくつかの実施例において、前記支持面には、前記収容キャビティの内部スペースと外界を連通させる放熱孔が形成されている。
【0012】
いくつかの実施例において、前記取り付けプレートは、前記紫外線放射装置に接続されるハーネスを収容するアウトレット溝をさらに含み、前記アウトレット溝には、前記ハーネスに係着する第2の係着部がさらに設けられており、前記アウトレット溝は、前記第1のプレート部と前記吸気口の長手方向の一端との間に位置する。
【0013】
具体的には、前記紫外線放射装置は、紫外線ランプを含み、前記紫外線ランプと前記第2のプレート部における前記第1のプレート部から離れた端部との間の距離は、40mm~53mmであり、前記紫外線アセンブリと前記室内熱交換器との間の最短距離は、0~10mmである。
【0014】
いくつかの実施例において、前記筐体は、フェイスフレーム及び前記フェイスフレームに着脱可能に設けられるメッシュフレームを含み、前記メッシュフレームには、フィルタスクリーンが設けられ、前記紫外線アセンブリは、前記メッシュフレームに設けられている。
【0015】
いくつかの実施例において、前記紫外線アセンブリは、締結部材によって前記フェイスフレームに固定され、前記第1のプレート部の前記長手方向の両端には、それぞれ取り付けスルーホールが設けられ、前記フェイスフレームには、前記取り付けスルーホールに対応する取り付けポストが設けられ、前記取り付けポストの頂部に取り付け孔が形成され、前記締結部材が、前記取り付けスルーホールを通過して前記取り付けポストの取り付け孔に挿入される。
【0016】
いくつかの実施例において、前記第1のプレート部の前記第2の側壁の外面は前記筐体と接触し、前記第2の側壁の外面には前記長手方向に延在する位置決め溝が設けられ、前記筐体には、位置決め溝に挿入される位置決めリブが設けられている。
【0017】
いくつかの実施例において、前記吸気口の幅方向において、前記紫外線アセンブリは、前記吸気口の前記室内機の背面側に近い一端に隣接する。
【0018】
本発明の実施例に係る空気調和機は、上記いずれかに記載の室内機を含む。
【0019】
本発明の実施例に係る空気調和機は、上記室内機を設けることにより、紫外線アセンブリの殺菌効果を向上させ、室内熱交換器に損傷を与えることなく、空気調和機の使用寿命を向上させ、空気流の流れに対する阻害を低減させ、室内熱交換器の換気量を増加させ、空気調和機の作動効率を向上させ、ユーザの使用快適性を向上させることができる。
【0020】
本発明の追加的な態様及び利点は、以下の説明において一部が与えられ、一部が以下の説明から明らかになるか、又は本発明の実践によって理解されることができる。
【0021】
本発明の上記及び/又は追加的な態様及び利点は、以下の図面と組み合わせた実施例に対する説明から明確かつ理解しやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の実施例に係る室内機の外形斜視図である。
【
図2】本発明の実施例に係る室内機の概略構成図である。
【
図3】本発明の実施例に係るフェイスフレーム本体を隠した室内機の概略構成図である。
【
図4】
図3に示す実施例のB領域の部分拡大図である。
【
図5】本発明の実施例に係るメッシュフレームの概略構成図である。
【
図6】
図5に示す実施例のA領域の部分拡大図である。
【
図7】本発明の実施例に係る取り付けプレートの正面図である。
【
図8】本発明の実施例に係る紫外線放射装置の外形斜視図である。
【
図9】本発明の実施例に係る紫外線アセンブリの正面図である。
【
図10】本発明の実施例に係る紫外線アセンブリの外形斜視図である。
【
図11】本発明の実施例に係る紫外線アセンブリの他の角度の外形斜視図である。
【
図12】本発明の実施例に係る室内機の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に、本発明の実施例を詳しく説明し、前記実施例の例が図面に示され、最初から最後まで同じ又は類似の符号は、同じ又は類似の構成部品または同じ又は類似の機能を有する構成部品を表す。以下に、図面を参照して説明された実施例は例示的なものであり、本発明を解釈するためのものにすぎず、本発明を限定するものとは理解することができない。
【0024】
本発明の説明において、なお、用語「長手」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「周方向」などによって示される方位や位置関係は、図面に示す方位や位置関係に基づいており、単に本発明の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものであり、示される装置や構成部品が特定の方位を有し、特定の方位で構成されて動作しなければならないことを示すか、又は暗示するものではなく、したがって、本発明を限定するものと理解することはできない。本発明の説明において、「第1の特徴」、「第2の特徴」は、1つ又は複数の当該特徴を含むことができる。本発明の説明において、「複数」とは2つまたは2つ以上を意味する。
【0025】
以下に、
図1~
図12を参照して本発明の実施例に係る室内機100を説明する。
【0026】
本発明の実施例に係る室内機100は、取り付けスペースを限定し、吸気口11及び排気口12が形成されている筐体1と、取り付けスペース内に設けられ、吸気口11と排気口12との間に位置する室内熱交換器3と、筐体1に固定され、吸気口11と室内熱交換器3との間に位置し、室内熱交換器3に紫外線を照射可能な紫外線アセンブリ4と、を含む。
【0027】
筐体1は、室内機100全体の支持部材として構成される。筐体1には、表示装置が設けられており、筐体1の内部には取り付けスペースが限定されている。室内熱交換器3は、取り付けスペース内に設けられ、筐体1は、取り付けスペース内に配置された室内熱交換器3を保護する役割を果たす。室内熱交換器3は、通過する空気流を熱交換し、変温した空気流を送り出して、室内の温度を調節する。筐体1に吸気口11及び排気口12が形成されており、空気流は、吸気口11から流入し、室内熱交換器を経由して、排気口12から流出する。
【0028】
なお、上記の方向は、室内機100の正常作動時の正面視を基準とする。すなわち、室内熱交換器3は、長手方向における端部を含み、室内熱交換器3は、水平方向における左方向及び右方向の両端部を有し、接続面が水平方向に沿って延在し、接続面が両端部の間に接続され、接続面は、室内熱交換器3の主要な作動面であり、接続面は、通過する空気流を熱交換し、変温した空気流を送り出して、室内温度を調節する。
【0029】
紫外線アセンブリ4は、筐体1に設けられ、室内熱交換器の接続面に対向している。紫外線アセンブリ4は、室内熱交換器3の接続面に滅菌用紫外線を放射することにより、室内熱交換器3の接続面及び室内熱交換器3を通過する空気流を殺菌し、空気流における細菌を低減させ、排出された空気流の質を向上させ、ユーザの使用快適性を向上させることができる。
【0030】
紫外線アセンブリ4を室内熱交換器3と一定の距離をあけて設けることで、紫外線殺菌モジュールを室内熱交換器3に設けるよりも、間隔をあけて設ける方が、紫外線殺菌モジュールの放射範囲を増やし、紫外線のカバー面積を向上させ、紫外線の殺菌効果を向上させ、排出された空気流の質を向上させることができる。同時に、紫外線殺菌モジュールと室内熱交換器3とを間隔をあけて設けることで、作動時の相互干渉を低減させ、室内熱交換器3の使用寿命を向上させることができるとともに、紫外線殺菌モジュールの箇所を流れる空気流の円滑性を向上させ、室内熱交換器3の換気量を増加させ、室内機100の作動効率を向上させることができる。
【0031】
本発明の実施例に係る室内機100は、紫外線アセンブリ4と室内熱交換器3とを間隔をあけて対向して設けることにより、紫外線のカバー面積を向上させ、紫外線の殺菌効果を向上させ、排出された空気流の質を向上させることができるとともに、室内熱交換器3の換気量を増加させ、室内機100の作動効率を向上させ、ユーザの使用快適性を向上させることができる。
【0032】
いくつかの具体的な実施例において、室内熱交換器3は、エバポレータであり、紫外線アセンブリ4は、エバポレータの表面に紫外線を放射する。
【0033】
具体的には、
図7~
図9に示すように、紫外線アセンブリ4は、吸気口11の長手方向の一端に隣接する。紫外線アセンブリ4は、室内熱交換器3に紫外線を照射する紫外線放射装置5と、筐体1に固定される取り付けプレート6であって、互いに接続されている第1のプレート部61及び第2のプレート部62を含む取り付けプレート6と、を含む。紫外線放射装置5は、第1のプレート部61に固定され、第1のプレート部61は、第2のプレート部62と吸気口11の長手方向の一端との間に位置する。
【0034】
具体的には、紫外線放射装置5は、室内熱交換器3の接続面に短波滅菌用紫外線を放射し、室内熱交換器3の接続面及び室内熱交換器3を通過する空気流を殺菌することにより、空気流中の細菌を低減させ、排出された空気流の質を向上させ、ユーザの使用快適性を向上させることができる。いくつかの実施例において、
図8に示すように、紫外線放射装置5は、PCB基板53(Printed Circuit Board、プリント基板)及びPCB基板53に配置されている放射ランプカバー51を含む。
【0035】
取り付けプレート6は、筐体1に固定されており、紫外線放射装置5は、取り付けプレート6に固定されることによって筐体1に固設されている。取り付けプレート6は、第1のプレート部61及び第2のプレート部62を含む。なお、第1のプレート部61及び第2のプレート部62は、本発明の実施例の構造の説明を容易にするために分けられた2つの構造であり、取り付けプレート6の構造を、第1のプレート部61及び第2のプレート部62の分割構造であると暗示するものではない。本発明の取り付けプレート6は、一体成形された構造であってもよく、別個に成形された後に組み立てられた構造であってもよく、いずれも本発明の保護範囲に含まれる。
【0036】
第1のプレート部61は、紫外線放射装置5を固定的に接続するためのものであり、第2のプレート部62は、第1のプレート部61に位置する紫外線放射装置5を保護する役割を果たす。なお、紫外線放射装置5は帯電素子であり、第1のプレート部61が筐体1に固定されているとき、発明者チームは筐体1の隙間からテストフィンガーを差し込んで、帯電素子と接触することができた。第2のプレート部62を設けたことによってテストフィンガーの進入を阻止することができる。
【0037】
第2のプレート部62を設けることにより取り付け隙間を閉鎖し、設計及び実験中に、第2のプレート部62は、第1のプレート部61に位置する紫外線放射装置5を遮蔽し、紫外線放射装置5上の帯電素子を保護する役割を果たし、帯電素子が直接露出することを回避し、テストフィンガーが筐体1間の隙間を通して進入して帯電素子と接触することができなかった。したがって使用中に、第2のプレート部62は、ユーザを規制し、使用中にユーザが感電するリスクを低減させ、室内機100の安全性を向上させることができる。
【0038】
第2のプレート部62には、面積が36mm2~100mm2の通気孔7が形成されている。
【0039】
第2のプレート部62を設けることによって安全性を向上させ、ユーザが誤って帯電素子に接触することを回避できるが、第2のプレート部62は、空気流の流れをも遮断してしまう。第2のプレート部62に通気孔7を設けることにより、通気孔7から空気流を流すことができる。すなわち、紫外線殺菌モジュールを流れる空気流の円滑性を向上させ、室内熱交換器3の換気量を増加させ、空気調和機の作動効率を向上させることができる。
【0040】
なお、通気孔7は、通気の要件だけではなく、安全性の要件も満たさなければならない。通気孔7の面積が大きい場合、空気流の紫外線アセンブリ4における流動性がよく、室内熱交換器3の換気量が大きく、空気調和機の作動効率が高いが、通気孔7の面積が大きくなることで、帯電素子の外界との接触面積も大きくなり、ユーザが誤って帯電素子に接触するリスクが高まり、安全性が低下する。通気孔7の面積が小さい場合、第2のプレート部62が帯電素子を閉鎖することにより、安全性を向上させすることができるが、空気流の流通量も減少して室内熱交換器3の換気量が減少し、空気調和機の作動効率が低下する。発明者チームは、何度も設計と実験を重ね、通気孔7の面積を36mm2~100mm2の間に設計すると、通気孔7は、空気流の流通性に優れ、安全性も高いことを見出した。
【0041】
いくつかの実施例において、
図7及び
図10に示すように、第1のプレート部61には、紫外線放射装置5を収容するための収容キャビティ67が設けられる。収容キャビティ67は、紫外線放射装置5を支持するための支持面671と、間隔をあけて設けられた第1の側壁672及び第2の側壁673とを有し、支持面671は、第1の側壁672及び第2の側壁673にそれぞれ接続されている。
【0042】
第1のプレート部61には、収容キャビティ67が形成されており、紫外線放射装置5が収容キャビティ67に設けられ、安全性が高まり、収容キャビティに支持面671が設けられており、紫外線放射装置5の安定性を向上させる。第1の側壁672及び第2の側壁673は、それぞれ支持面671の両側に設けられ、間隔をあけて対向して設けられる。
【0043】
いくつかの実施例において、第1のプレート部61には、紫外線放射装置5に係着する第1の係着部63が設けられ、第1の係着部63は、第1の側壁672の内面に設けられて、紫外線放射装置5の室内熱交換器3に面した表面の第1の側に係合する第1のスナップ631と、第2の側壁673の内面に設けられて、紫外線放射装置5の室内熱交換器3に面した表面の第2の側に係合する第2のスナップ632とを含む。
【0044】
図7及び
図9に示すように、第1のプレート部61と紫外線放射装置5は、第1の係着部63によって係着固定され、紫外線放射装置5の着脱を容易にし、使い勝手がよい。紫外線放射装置5は、重量が軽いので、係着すれば紫外線放射装置5の取り付け安定性を満たすことができる。
【0045】
図7及び
図9に示すように、第1の係着部63は、第1のスナップ631及び第2のスナップ632を含み、第1のスナップ631及び第2のスナップ632は、それぞれ室内熱交換器3の異なる端部に係着固定されている。このような設計形態は、紫外線放射装置5の受ける力を均一にし、紫外線放射装置5の取り付け安定性を向上させる。
【0046】
本発明のいくつかの実施例において、第1のスナップ631は、第1の側壁672の内面に設けられ、紫外線放射装置5の室内熱交換器3に面した表面の第1の側に係合する。第2のスナップは2つであり、2つの第2のスナップ632は、第2の側壁673の内面に間隔をあけて設けられ、紫外線放射装置5の室内熱交換器3に面した表面の第2の側に係合し、紫外線放射装置5に対する締結作用を向上させることができる。第1の側壁672の内面には、取り外し溝も設けられており、使用時に取り外し溝から力を加えて、第1のスナップ631との固定関係を解除するように紫外線放射装置5を動かし、その後、第2のスナップ632による紫外線放射装置5の係着拘束を直接解除でき、紫外線放射装置5の収容キャビティ67からの取り外しを容易にし、使いやすくすることができる。
【0047】
いくつかの実施例において、
図10及び
図11に示すように、支持面671には、収容キャビティ67の内部スペースと外界を連通させる放熱孔66が形成されている。紫外線放射装置5は、紫外線を放射すると熱を発生する。放熱孔66を設けることにより紫外線放射装置5の放熱を向上させ、使用安全性を向上させる。
【0048】
いくつかの実施例において、
図11に示すように、支持面671には、溝が形成されている。支持面671は、紫外線放射装置5と接触し、紫外線放射装置5を支持する役割を果たす。溝を設けることにより、溝に位置する放熱孔66と紫外線放射装置5を離間させ、空気流の流通性を向上させ、放熱孔66の放熱効果を向上させることができる。
【0049】
いくつかの実施例において、
図9に示すように、取り付けプレート6は、紫外線放射装置5に接続されるハーネス52を収容するアウトレット溝64をさらに含む。アウトレット溝64には、ハーネス52に係着する第2の係着部65がさらに設けられ、アウトレット溝64は、第1のプレート部61と吸気口11の長手方向の一端との間に位置する。
【0050】
紫外線放射装置5には、電気信号及び制御信号を伝送するためのハーネス52が設けられており、ハーネス52は、アウトレット溝64に配置され、アウトレット溝64には、ハーネス52に係着する第2の係着部65が設けられている。アウトレット溝64及び第2の係着部65を設けてハーネス52を拘束することによって、安全性を向上させ、ハーネス52の露出による漏電などの危険な現象の発生を回避することができる。また、ハーネス52の配線を拘束して配置することにより、ハーネス52の配線の整頓性を向上させ、紫外線放射装置5の着脱及びメンテナンスを容易にすることができる。
【0051】
具体的には、紫外線放射装置5は、紫外線ランプをさらに含む。紫外線ランプと第2のプレート部62における第1のプレート部61から離れた端面との間の距離は、40mm~53mmであり、紫外線アセンブリ4と室内熱交換器3との間の最短距離は、0~10mmである。
【0052】
紫外線ランプは、放射ランプカバー51内に配置されている。紫外線ランプは、帯電素子であり、室内熱交換器3の接続面に短波滅菌紫外線を放射する。紫外線ランプと取り付けプレート6の左側縁との距離bは、
図9に示すように、紫外線ランプと第2のプレート部62の左側縁との距離であり、第2のプレート部62の縁と帯電素子との距離を限定することにより、紫外線放射装置5上の帯電素子を保護する役割を果たすことができ、第2のプレート部62のサイズを大きくすることにより、第2のプレート部62の帯電素子から離れた一端と帯電素子との間の距離をテストフィンガーの長さよりも長くした。テストフィンガーが取り付けプレート6の左側縁を介して帯電素子と接触することができないため、実際の使用中に、第2のプレート部62は、第1のプレート部61上の紫外線ランプに触れることができないようにユーザを規制することができ、感電のリスクを低減させ、使用時の安全上の危険を低減させ、室内機100の安全性を向上させることができる。
【0053】
なお、放射ランプカバー51は、円弧状の構造に設計されており、紫外線ランプから紫外線が放射されると、ランプカバーの構造が紫外線を屈折させ、紫外線の放射範囲を向上させ、殺菌面積を増加させ、紫外線アセンブリ4の殺菌効果を向上させる。
【0054】
図12に示すように、発明者チームは、何度も設計と実験を重ね、紫外線アセンブリ4と室内熱交換器3との最短距離aを0~10mmに配置するのが最適であることを見出した。この距離では室内熱交換器3に対する殺菌効果がよく、室内熱交換器3の空気流の流通性がよく、作動効率が高い。
【0055】
他のいくつかの実施例において、
図1~
図4に示すように、筐体1は、フェイスフレーム2及びフェイスフレーム2に着脱可能に設けられるメッシュフレーム9を含み、メッシュフレーム9には、フィルタスクリーンが設けられており、紫外線アセンブリ4がメッシュフレーム9に設けられている。
【0056】
メッシュフレーム9には、フィルタスクリーンが設けられており、室内熱交換器3を通過する空気流を濾過し、塵埃などの汚染物をフィルタスクリーンで捕捉することにより、室内熱交換器3の清潔度を向上させ、室内熱交換器3が排出した空気流の品質を向上させることができる。メッシュフレーム9は、フェイスフレーム2に着脱可能に取り付けられており、紫外線アセンブリ4をフェイスフレーム2に設けることよりも、紫外線アセンブリ4をメッシュフレーム9に設ける方が、紫外線アセンブリ4の着脱を容易にする。
【0057】
なお、本発明のいくつかの実施例において、紫外線アセンブリ4がメッシュフレーム9に設けられてもよいが、当業者であれば、上記技術案を読むことで、明らかに、紫外線アセンブリ4を筐体1の他のサブ領域に取り付け、室内熱交換器3と間隔をあけて対向させることも、本発明の保護範囲に含まれることを理解することができる。
【0058】
いくつかの実施例において、
図3及び
図4に示すように、紫外線アセンブリ4は、締結部材8によってフェイスフレーム2に固定的に接続されて筐体1に固定される。紫外線アセンブリ4の第1のプレート部61には、取り付けスルーホール42が設けられる。ここで、第1のプレート部61の左端面及び右端面にそれぞれ取り付けスルーホールが設けられ、フェイスフレーム2には、取り付けスルーホール42に対向する取り付けポスト21が設けられ、取り付けポスト21の頂部に取り付け孔210が形成されており、締結部材8は、取り付けスルーホール42を通過して取り付けポスト21上の取り付け孔210の雌ねじ孔に螺合する。
【0059】
具体的には、締結部材8は、スタッドボルトであり、スタッドボルトが、紫外線アセンブリ4上の取り付けスルーホール42を通過して、取り付けポスト21に進入し、取り付けポスト21の取り付け孔210に螺合して、紫外線アセンブリ4を筐体1に固定的に接続する。
【0060】
他のいくつかの具体的な実施例において、締結部材8は、ナットであり、紫外線アセンブリ4には、取り付けスルーホール42が設けられ、筐体1には、取り付けスルーホール42に対向する外周にねじ山付きの取り付けポスト21が設けられ、紫外線アセンブリ4の取り付けスルーホール42を取り付けポスト21に通過させ、ナットによって取り付けポスト21に螺合して、紫外線アセンブリ4をフェイスフレーム2に固定的に接続する。
【0061】
具体的には、
図5及び
図9に示すように、第1のプレート部61の第2の側壁673の外面は筐体1と接触し、第2の側壁673の外面には長手方向に延在する位置決め溝41が設けられており、筐体1には支持面23が設けられており、支持面23に位置決め溝41に嵌合する位置決めリブ22が設けられ、位置決めリブ22が位置決め溝41に挿入される。
【0062】
紫外線アセンブリ4が締結部材8によって筐体1に固定的に接続された後、紫外線アセンブリ4の端部は、支持面23に当接する。支持面23は、紫外線殺菌アセンブリを支持して位置制限する役割を果たすとともに、支持面に位置決めリブ22を設けることで紫外線アセンブリ4の端面上の位置決め溝41と嵌合することにより、紫外線アセンブリ4の接続安定性を向上させる。
【0063】
いくつかの実施例において、
図2及び
図12に示すように、吸気口11の幅方向において、前記紫外線アセンブリ4は、吸気口11の室内機100の背面側に近い一端に隣接する。使用中に、紫外線アセンブリ4に接触しにくく、紫外線アセンブリ4の安全性及び作動安定性を向上させることができる。
【0064】
本発明の実施例に係る空気調和機は、上記いずれかの室内機100を含む。
【0065】
本発明の実施例に係る空気調和機は、上記室内機100を設けることにより、紫外線アセンブリ4の殺菌効果を向上させ、室内熱交換器3に損傷を与えることなく、空気調和機の使用寿命を向上させることができるとともに、空気流の流れに対する阻害を低減させ、室内熱交換器3の換気量を増加させ、空気調和機の作動効率を向上させ、ユーザの使用快適性を向上させることができる。
【0066】
以下に、
図1~
図12を参照して本発明の室内機100の具体的な一実施例を詳細に説明する。
【0067】
本発明の実施例に係る室内機100は、筐体1、エバポレータ及び紫外線アセンブリ4を含み、筐体1は、取り付けスペースを限定し、筐体1には、吸気口11及び排気口12が形成され、エバポレータは、取り付けスペース内に設けられ、エバポレータは、長手方向における端部及び両端部の間に接続される接続面を含み、筐体1は、フェイスフレーム2及びメッシュフレーム9を含み、メッシュフレーム9は、フェイスフレーム2に着脱可能に取り付けられ、紫外線アセンブリ4がメッシュフレーム9に設けられ、紫外線アセンブリ4は、エバポレータの接続面と間隔をあけて対向する。空気流は、吸気口11から流入し、室内熱交換器3を経由して、排気口12から流出する。
【0068】
紫外線アセンブリ4は、紫外線放射装置5及び取り付けプレート6を含む。紫外線放射装置5は、室内熱交換器3の接続面に紫外線を放射し、取り付けプレート6は、フェイスフレーム2に固定され、取り付けプレート6は、互いに接続されている第1のプレート部61及び第2のプレート部62を含み、第1のプレート部61には紫外線放射装置5が固定されており、第2のプレート部62には複数の50mm2の通気孔7が設けられている。
【0069】
第1のプレート部61には、紫外線放射装置5を収容するための収容キャビティ67が設けられ、収容キャビティ67は、紫外線放射装置5を支持するための支持面671と、支持面671の両端に間隔をあけて設けられた第1の側壁672及び第2の側壁673とを有し、第1のプレート部61は、第1の係着部63によって紫外線放射装置5に係着固定され、第1の係着部63は、第1のスナップ631及び第2のスナップ632を含み、第1のスナップ631は、第1の側壁672の内面に位置し、紫外線放射装置5の上側部を固定し、第2のスナップ632は、第2の側壁673の内面に位置し、紫外線放射装置5の下側部を固定し、第2のスナップ632は2つであり、紫外線放射装置5の受ける力を均一にし、紫外線放射装置5の取り付け安定性を向上させる。第2のプレート部62には、アウトレット溝64がさらに設けられ、アウトレット溝64が収容キャビティ67の上方に位置し、紫外線放射装置5には、電気信号及び制御信号を伝送するためのハーネス52が設けられ、アウトレット溝64は、紫外線放射装置5に接続されているハーネス52を収容し、アウトレット溝64には、ハーネス52に係着する第2の係着部65が設けられている。
【0070】
紫外線放射装置5は、PCB基板53、放射ランプカバー51及び紫外線ランプを含み、紫外線ランプは、放射ランプカバー51に配置されている。紫外線ランプは、室内熱交換器3の接続面に短波滅菌紫外線を放射し、紫外線ランプと取り付けプレート6の左側縁との距離bは40mm~53mmであり、紫外線アセンブリ4と室内熱交換器3との間の最短距離aは0~10mmである。
【0071】
第1のプレート部61の左端面及び右端面には、取り付けスルーホール42が設けられており、フェイスフレーム2には、取り付けスルーホール42に対向する取り付けポスト21が設けられており、スタッドボルトは、取り付けポスト21内に進入し、取り付けポスト21上の取り付け孔210内のねじに嵌合し、紫外線アセンブリ4を筐体1に固定的に接続する。第1のプレート部61の第2の側壁の外面は、筐体と接触し、左右方向に沿って延在する位置決め溝41が設けられており、筐体1に支持面23が設けられており、支持面23には、位置決め溝41に嵌合する位置決めリブ22が設けられている。
【0072】
本発明の実施例に係る室内機100の他の構成、例えば、室内熱交換器3及びフィルタスクリーンなど及び操作は、当業者にとって周知のものであり、ここでは詳細に説明しない。
【0073】
本明細書の説明において、参照用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などの説明は、当該実施例又は例と組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特点が本発明の少なくとも一実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特点は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方式で組み合わせることができる。
【0074】
本発明の実施例を示し説明したが、当業者であれば、本発明の原理及び目的を逸脱しない限り、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等物によって限定されていることを理解することができる。
【符号の説明】
【0075】
100…室内機、1…筐体、11…吸気口、12…排気口、2…フェイスフレーム、21…取り付けポスト、210…取り付け孔、22…位置決めリブ、23…支持面、3…室内熱交換器、4…紫外線アセンブリ、41…位置決め溝、42…取り付けスルーホール、5…紫外線放射装置、51…放射ランプカバー、52…ハーネス、53…PCB基板、6…取り付けプレート、61…第1のプレート部、62…第2のプレート部、63…第1の係着部、631…第1のスナップ、632…第2のスナップ、64…アウトレット溝、65…第2の係着部、66…放熱孔、67…収容キャビティ、671…支持面、672…第1の側壁、673…第2の側壁、7…通気孔、8…締結部材、9…メッシュフレーム。
【手続補正書】
【提出日】2022-12-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口及び排気口が形成されている筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記吸気口と前記排気口との間に位置する室内熱交換器と、
前記筐体に固定され、前記吸気口と前記室内熱交換器との間に、かつ前記吸気口の長手方向の一端に位置する、一つの紫外線アセンブリと、を含み、
前記紫外線アセンブリは、
前記室内熱交換器に紫外線を照射する紫外線放射装置と、
前記筐体に固定され、かつ前記吸気口の長手方向の一端に位置する取り付けプレートと、を含み、
前記取り付けプレートは、互いに接続されている、前記紫外線放射装置が取り付けられる第1のプレート部と、人体部分が前記筐体の外側から前記紫外線放射装置に接触することを防止するための第2のプレート部とを含み、
前記吸気口の長手方向において、前記第2のプレート部は、前記第1のプレート部の前記吸気口の長手方向の一端と反対する側に位置し、前記第2のプレート部には通気孔が形成されている、
ことを特徴とする室内機。
【請求項2】
前記通気孔の面積が36mm2~100mm2
である、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項3】
前記第1のプレート部には、前記紫外線放射装置を収容するための収容キャビティが設けられ、前記収容キャビティは、前記紫外線放射装置を支持するための支持面と、間隔をあけて設けられた第1の側壁及び第2の側壁とを有し、前記支持面は、前記第1の側壁及び前記第2の側壁にそれぞれ接続されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項4】
前記第1のプレート部には、前記紫外線放射装置に係着する第1の係着部が設けられ、
前記第1の係着部は、前記第1の側壁の内面に設けられ、前記紫外線放射装置の前記室内熱交換器に面した表面の第1の側に係合する第1のスナップと、前記第2の側壁の内面に設けられ、前記紫外線放射装置の前記室内熱交換器に面した表面の第2の側に係合する第2のスナップと、を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の室内機。
【請求項5】
前記支持面には、前記収容キャビティの内部スペースと外界を連通させる放熱孔が形成されている、
ことを特徴とする請求項3に記載の室内機。
【請求項6】
前記取り付けプレートは、前記紫外線放射装置に接続されるハーネスを収容するアウトレット溝をさらに含み、前記アウトレット溝には、前記ハーネスに係着する第2の係着部がさらに設けられ、前記アウトレット溝は、前記第1のプレート部と前記吸気口の長手方向の一端との間に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項7】
前記紫外線放射装置は、紫外線ランプを含み、前記紫外線ランプと前記第2のプレート部における前記第1のプレート部から離れた端部との間の距離は、40mm~53mmであり、前記紫外線アセンブリと前記室内熱交換器との間の最短距離は、0~10mmである、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項8】
前記筐体は、フェイスフレーム及び前記フェイスフレームに着脱可能に設けられるメッシュフレームを含み、前記メッシュフレームにフィルタスクリーンが設けられており、前記紫外線アセンブリが前記メッシュフレームに設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項9】
前記紫外線アセンブリは、締結部材によって前記フェイスフレームに固定されており、
前記第1のプレート部の前記長手方向の両端には、それぞれ取り付けスルーホールが設けられ、前記フェイスフレームには、前記取り付けスルーホールに対応する取り付けポストが設けられ、前記取り付けポストの頂部に取り付け孔が形成されており、前記締結部材は、前記取り付けスルーホールを通過して前記取り付けポストの取り付け孔に挿入される、
ことを特徴とする請求項8に記載の室内機。
【請求項10】
前記第1のプレート部の前記第2の側壁の外面は前記筐体と接触し、前記第2の側壁の外面には前記長手方向に延在する位置決め溝が設けられており、前記筐体には、位置決め溝に挿入される位置決めリブ位置決めリブが設けられている、
ことを特徴とする請求項3に記載の室内機。
【請求項11】
前記紫外線アセンブリは、前記吸気口の前記室内機の背面側に近い一端に位置する、
ことを特徴とする請求項1に記載の室内機。
【請求項12】
空気調和機であって、
請求項1~11のいずれか一項に記載の室内機を含む、
ことを特徴とする空気調和機。