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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070004
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】温室の植物栽培装置
(51)【国際特許分類】
   A01G 9/14 20060101AFI20230511BHJP
   A01G 9/22 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
A01G9/14 Z
A01G9/22
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022065725
(22)【出願日】2022-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2021-0149644
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0154824
(32)【優先日】2021-11-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0164451
(32)【優先日】2021-11-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】513068403
【氏名又は名称】グリーン プラス カンパニー,リミテッド
(71)【出願人】
【識別番号】516013262
【氏名又は名称】パク,ヨンファン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】パク,ヨンファン
【テーマコード(参考)】
2B029
【Fターム(参考)】
2B029AA01
2B029GA10
2B029LA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】温室全体を栽培空間で使用することができるようにすることで、植物の大量生産が可能にさせる温室の植物栽培装置を提供する。
【解決手段】植物栽培装置は、温室のトラスに付着される棚26の直上に昇降調節ボルト27によって棚との上下間隔を調節することができるように敷設される昇降板28と、昇降板に設置される減速モータ21と減速モータの駆動軸に軸着される駆動スプロケット212と駆動軸の下方に左右を横切るように軸設置される電動軸22と各電動軸に軸着される電動スプロケット221にかかる駆動チェーン23を具備する駆動手段20と、駆動手段によって昇降するように設置される昇降手段30と、昇降手段の左・右端にぶら下げられるように敷設される栽培ガターと、左・右栽培ガターが選択された高低に到逹した際、駆動手段の作動を停止させてくれる制御手段及び太陽光を遮断する遮光手段を含んで構成される。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般的な屋根構造を有する温室(10)の柱(11)らの上部で水平に横切るように配置されて左・右を前・後一定間隔で横切るように連結される上・下の水平ビーム(121、122)を具備するトラス(12)と前記トラス(12)の直下方で柱の間を水平に横切るように配置される支持ビーム(13)とに設置される駆動手段(20)と、前記駆動手段(20)によって昇降するように設置される昇降手段(30)と、前記昇降手段(30)の左・右端にそれぞれぶら下げられるように敷設されて昇降するようになる栽培ガター(40、40’)とを含んで構成される温室の植物栽培装置において、
前記昇降手段(30)を昇降させてくれる駆動手段(20)は、減速モータ(21)と、前記減速モータ(21)の駆動軸(211)外端に軸着される駆動スプロケット(212)と、前記駆動軸(211)の下方で左右を横切るように軸設置される電動軸(22)と、前記駆動スプロケット(212)に対応するように電動軸(22)に軸着される電動スプロケット(221)と、前記駆動スプロケット(212)と電動スプロケット(221)に掛けられる駆動チェーン(23)と、前記電動軸(22)に左右一定間隔で連結設置される複数のウォームギアボックス(24)と、前記電動軸(22)と直交して前後を横切るように設置される複数のウォームギアボックス(24)の前後被動軸(25)らと、前記各被動軸(25)に前後一定間隔で軸着される被動スプロケット(251)らと、前記トラス(12)の前後及び左右の中間に位置するようにブラケットで付着される棚(26)と、上面に前記減速モータ(21)が設置されて棚(26)の直上方に棚(26)と隔離されるように敷設される昇降板(28)と、前記棚(26)と昇降板(28)の4つの角部分をそれぞれ貫通するように締結されて昇降板(28)を昇降させて棚(26)との上下間隔を調節する複数の昇降調節ボルト(27)を含んで構成されることを特徴とする温室の植物栽培装置。
【請求項2】
前記トラス(12)と支持ビーム(13)に設置される駆動手段(20)によって昇降するように設置される昇降手段(30)は、各中間部分が前記複数の被動スプロケット(251)ら下部にそれぞれかけられて各左・右端には前記栽培ガター(40、40’)らがぶら下げられるように設置される昇降チェーン31らと、前記被動スプロケット(251)らの各左右に被動スプロケット(251)より上方に位置するようにそれぞれトラス(12)に軸設置されて各昇降チェーン(31)の下向きをする左・右側部分をそれぞれ上部にかけてくれる左・右連動スプロケット(32、32’)と、左右が開放されるように形成されて前記上水平ビーム(121)に付着されて内側に左・右連動スプロケット(32、32’)をそれぞれ軸設置する左・右ガイド(33、33’)を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項3】
前記被動軸(25)は、周面に被動スプロケット(251)が敷設される軸部材(252)と、前記軸部材(252)の前・後端にそれぞれ結束されて軸部材(252)を長さ方向に長く連結するカップリング(253)を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項4】
前記軸部材(252)は、パイプで形成される軸部(252a)と、周面に一体で形成される前記被動スプロケット(251)を境界で後端部分が軸部(252a)の開放された前端に挿入付着して前・後端面の中央に前後水平で貫通するように穿孔される前決着口(2521)を具備してなされる前結束体(252b)と、前端部分が前記軸部(252a)の開放された後端に挿入付着されて前・後端面の中央に前後水平で貫通するように四角形態で穿孔される後決着口(2523)と前記後決着口(2523)の後端部分上側を周面上端まで垂直で切削して形成される挿入溝部(2524)を具備してなされる後結束体(252c)を含んで構成され、
前記カップリング(253)は、中間のリング部(2531)と、前記リング部(2531)の前端に前後長さが挿入溝部(2524)の前後長さより長く延長され、その前端部分が挿入溝部(2524)を通じて後決着口(2523)に後端部分に挿入固定されるように延長される前決着部(2532)と、前記リング部(2531)の後端に前決着口(2521)に挿入固定されるように延長される後決着部(2534)を含んで構成されることを特徴とする請求項3に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項5】
前記軸部材(252)は、前記前結束体(252b)の前決着口(2521)の周面前端部分に左・右面と前決着口(2521)を左右水平で貫通するように穿孔される前締結孔(2522)と、前記後結束体(252c)の後決着口(2523)の周面後端部分に左・右面と後決着口(2523)を左右水平で貫通するように穿孔される後締結孔(2525)をさらに含んで構成され、
前記カップリング(253)は、前記後決着部(2534)に前締結孔(2522)と連通するように左・右面を水平で貫通するように穿孔されて前締結孔(2522)を通じてボルトを締結して後決着部(2534)が前結束体(252b)と一胴体になるように固定する後ボルト孔(2535)と、前記前決着部(2532)に後締結孔(2525)と連通するように左・右面を水平で貫通するように穿孔されて前記後締結孔(2525)を通じてボルトを締結して前決着部(2532)が後結束体(252c)と一胴体になるように固定する前ボルト孔(2533)をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項4に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項6】
リミットスイッチ(51)と前記リミットスイッチ(51)の開閉部材(529)及び前記開閉部材(52)を支持する支持部材(53)を具備して構成され、前記駆動手段(20)の作動によって昇降チェーン(31)が垂直に昇降するようになる部分に位置するようにトラス(12)に敷設されて昇降する左・右栽培ガター(40、40’)が選択された高低に到逹するようになれば、駆動手段(20)の作動を停止させてくれる制御手段(50)と、
前記支持ビーム(13)に設置されて作物が太陽光に過度に露出されるか、または太陽光によって内部温度が急激に上昇する現象が発生しないように太陽光を遮断する遮光手段(60)をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項2に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項7】
前記制御手段(50)は、前記昇降チェーン(319)が垂直に昇降する左・右側部分らのうちである一側または左・右側部分すべてのうちで何れか一つに設置して構成され、
前記リミットスイッチ(51)は、上下に近接するように一対で設置して構成されることを特徴とする請求項6に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項8】
前記リミットスイッチ(51)は昇降チェーン(31)が垂直に昇降するようになる部分を境界にして外側に位置するように設置され、胴体(511)と、前記胴体(511)に水平で左右スライド移動するように設置される開閉片(512)と、前記開閉片(512)の内端に軸設置されるプーリー(513)を具備して構成され、
前記開閉部材(52)は、内端部が前記リミットスイッチ(51)に対応するように昇降チェーン(31)の垂直に昇降する部分に固定され、前記内端部で正断面が“
”形態になるように延長されて昇降チェーン(31)が上昇する過程で傾斜面がプーリー(513)に接触するようになれば、開閉片(512)を外側に押してくれながら上昇してリミットスイッチ(51)が動作されて減速モータ(21)を停止させてくれるようにする加圧片(521)を具備して構成され、
前記支持部材(53)は、前記リミットスイッチ(51)に対応して昇降チェーン(31)の垂直に昇降する部分を境界にして内側に位置するように設置される下ガイド(531)と、前記下ガイド(531)に軸設置されて昇降チェーン(31)の垂直に昇降する部分のうちでリミットスイッチ(51)を通過するようになる部分を内側でかけてくれる支持スプロケット(532)を具備して構成されることを特徴とする請求項6に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項9】
前記遮光手段(60)は、前記支持ビーム(13)らのうちで望ましくは、中間に位置する支持ビーム(13)の中間部分に設置される駆動モータ(61)と、前記駆動モータ(61)の減速ギアボックスを直交して左右に延長されるように設置される出力軸(62)と、前記出力軸(62)の下部から左右一定間隔で隔離されて前記出力軸(62)と直交して前後を横切るように設置される複数の従動ロード(63)と、前記出力軸(62)の回転力を直線運動に変えて伝達して従動ロード(63)らを同時に前後往復移動させるように各従動ロード(63)に前後一定間隔に敷設される複数の転換機(64)と、前記従動ロード(63)らが前後に移動することができるように支持ビーム(13)らに左右一定間隔に据え置きする据え置き部材(65)らと、前記支持ビーム(13)らの各前面に後面を付着する下敷部材(66)らと、前記支持ビーム(13)らの各後面と下敷部材(66)らの各前面との間で左右を横切るように各従動ロード(63)に前後一定間隔に敷設される複数の移動部材(67)と、各前端部分は前記各支持ビーム(13)らの後面に左右を横切るように固定されて各後端部分は該当する部分の移動部材(67)の下面と各従動ロード(63)に固定部材(68)に固定されて前記従動ロード(63)らによって前後移動して支持ビーム(13)らの後面と下敷部材(66)の前面の間を開閉するようになる遮光スクリーン(69)を含んで構成されることを特徴とする請求項6に記載の温室の植物栽培装置。
【請求項10】
前記下敷部材(66)は、側断面が大略“
”形態になって前面の下端に所定幅に水平延長されて移動部材(67)が後進するようになれば、安着されるように支える下敷片(661)と、各昇降チェーン(31)の垂直に昇降するようになる左・右部分が通過するように一定間隔で前面と上・下面が開放されるように垂直で切り取り形成される左右一対の昇降溝部(662)を具備して構成されることを特徴とする請求項9に記載の温室の植物栽培装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温室の植物栽培装置に関するものであり、より詳細には、温室の内部面積全体を栽培空間で使用して植物を清浄に大量で栽培することが可能であるようにする温室の植物栽培装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこのような植物栽培装置としては、減速モータと温室のトラスら各中間横台下部に前後に横切るように軸設置されて減速モータによって回転する駆動軸と第1~5スプロケットの5個1組でなされて駆動軸に前後一定間隔で軸設置される電動スプロケット部材と第2~5スプロケットら左右に接するようにそれぞれ設置される第1~4左右補助スプロケットを具備する駆動手段と、第1~5昇降部材の5個1組で構成される昇降手段と、前記駆動軸の左右から同一間隔で隔離される上側に位置するようにトラスの中間横台上面に設置される第1左右案内スプロケットと中間部分が第1スプロケットの下部にかけられるように左・右側部分をそれぞれ第1左右案内スプロケットの上部を経って左右に下向きをするように設置されて各左・右端に栽培ガターらがそれぞれ結束設置される第1昇降チェーンを具備して構成される第1昇降部材と、前記第1左右案内スプロケットの左右から同一間隔で隔離される下側に位置するようにトラスの下部横台上面に設置される第2左右案内スプロケットと中間部分が第2スプロケットの上部にかけられるように左・右側部分をそれぞれ第1左右補助スプロケットの下部と第2左右案内スプロケットの上部を経って左右に下向きをするように設置されて各左・右端に栽培ガターらがそれぞれ結束設置される第2昇降チェーンを具備して構成される第2昇降部材と、前記第2左右案内スプロケットの左右から同一間隔で隔離される上側に位置するように中間横台の上面に設置される第3左右案内スプロケットと中間部分が第3スプロケットの下部にかけられるように左・右側部分をそれぞれ第2左右補助スプロケットの上部と第3左右案内スプロケットの上部を経って左右に下向きをするように設置されて各左・右端に栽培ガターらがそれぞれ結束設置される第3昇降チェーンを具備する第3昇降部材と、前記第3左右案内スプロケットの左右から同一間隔で隔離される下側に位置するように下部横台の上面に設置される第4左右案内スプロケットと中間部分が第4スプロケットの上部にかけられるように左・右側部分をそれぞれ第3左右補助スプロケットの下部と第4左右案内スプロケットの上部を経って左右に下向きをするように設置されて各左・右端に栽培ガターらがそれぞれ結束設置される第4昇降チェーンを具備する第4昇降部材と、前記第4左右案内スプロケットの左右から同一間隔で隔離される上側に位置するように中間横台の上面に設置される第5左右案内スプロケットと中間部分が第5スプロケットの下部にかけられるように左・右側部分をそれぞれ第4左右補助スプロケットの上部と第5左右案内スプロケットの上部を経って左右に下向きをするように設置されて各左・右端に栽培ガターらがそれぞれ結束設置される第5昇降チェーンを具備する第5昇降部材を含んで構成されて普段には複数の栽培ガターらがすべて地面からの一定高さに位置するように一定間隔で水平を維持するようにぶら下げられていながら種まきや栽培管理または収穫をするために作業者の移動が必要な時には駆動手段を可動させて昇降手段が栽培ガターのうちで一つずつ交代で上昇と下降させて下降した栽培ガターの間に上昇した栽培ガターらによって作業者が移動することができる通路が生ずるようにすることで温室の面積をすべて栽培面積で使用するようにして生産量が倍加されるようにする本願出願人の先登録アップダウンシステムを利用した植物の栽培装置(韓国登録特許第10-1750380号公報)がある。
【0003】
しかし、このような先登録植物の栽培装置は減速モータの駆動力が一つの駆動軸によって複数の昇降部材に直接伝達されて各昇降部材の左・右端にそれぞれ結束設置されている栽培ガターらを同時に昇降させてくれるように構成されているものであるので、前記昇降部材らとガター部材らの荷重がそのまま駆動軸に集中的に加えられて負荷がたくさんかかるようになるために駆動軸が易しく変形されるか、または割れ目などが発生して寿命が短縮されて資材及び関連費用の浪費が招来されるなどの問題点らがある。
【0004】
また、駆動軸を設置する構造が複雑で設置または分離交替する作業が非常に気難しくて煩わしくて多くの時間及び人力が必要になるなどの問題点もある。
【0005】
また、栽培ガターらを昇降させて高低を常に選択された位置に置かれるように調節するために減速モータを駆動させる時には高低の調節が完了するまで作業者がスイッチを手動で操作していなければならないものであるので、熟練された作業者の場合にも調節する度に栽培ガターらの高低が常に選択された位置に置かれるようにすることが難しいために高低を調節する作業が非常に煩わしくて不便であったことはもちろん、時間がたくさんかかるようになるなどの問題点がある。
【0006】
また、高温乾燥した地域などでは作物が透明な屋根を透過して照らす太陽光に過度に露出されるか、または内部の温度が太陽光によって急激に上昇して生育を害するようになるなどの問題点もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1750380号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、このようないくつかの点を勘案して発明されたものであり、その目的は、減速モータの駆動力が駆動軸によって複数の昇降部材に直接伝達されないで、電動軸を経って昇降部材らがそれぞれ設置された被動軸らに伝達されて栽培ガターらを昇降させてくれるようにして昇降部材らとガター部材らの荷重が駆動軸はもちろん、電動軸にも集中的に加えられないようにすることで、これらの寿命短縮などが防止されるようにする温室の植物栽培装置を提供することである。
【0009】
また、本発明は減速モータを昇降させることができるように設置して駆動軸に軸着された駆動スプロケットと電動軸に軸着された電動スプロケットの間隔を微細に調節できるようにすることで、駆動力伝達のために駆動スプロケットと電動スプロケットにかけてくれた駆動チェーンのテンションが変わって駆動力の伝達が順調になされなくなる場合には、前記減速モータを昇降させてくれることだけで駆動チェーンを交替する必要がなしにずっと使用できるようにする温室の植物栽培装置を提供することである。
【0010】
また、本発明は長さが短い一つの駆動軸と長さが短い軸部材らを簡単・容易に長さ方向に連結して形成される一つの電動軸及び複数の被動軸を使用して減縮モータの駆動力が一つの駆動軸と電動軸を経って複数の被動軸に伝達して各被動軸によってそれぞれの栽培ガターらが昇降されるようにして前記各軸らの寿命短縮防止はもちろん連結設置または分離交替することに多くの時間及び人力が必要ではないようにする温室の植物栽培装置用軸連結構造を提供することである。
【0011】
また、本発明は栽培ガターらの高低を調節するために減速モータを駆動させてくれるだけで、栽培ガターらが常に選択された位置に正確に置かれるようにすることはもちろん、作物が太陽光に過度に露出するか、または太陽光によって内部温度が急激に上昇することを防止できるようにした温室の植物栽培装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、このような目的らを達成するために、一般的な屋根構造を有する温室の柱らの上部に水平で横切るように配置されて左・右を前・後一定間隔で横切るように連結される上・下の水平ビームを具備するトラスと前記トラスの直下方で柱らの間を水平に横切るように配置される支持ビームに設置される駆動手段と、前記駆動手段によって昇降するように設置される昇降手段と、前記昇降手段の左・右端にそれぞれぶら下げられるように敷設される栽培ガターを含んで構成される温室の植物栽培装置において、前記駆動手段は減速モータと前記減速モータの駆動軸外端に軸着される駆動スプロケットと前記駆動軸の下方で左右を横切るように軸設置される電動軸と前記駆動スプロケットに対応するように電動軸に軸着される電動スプロケットと前記駆動スプロケットと電動スプロケットにかけてくれる駆動チェーンと前記電動軸に左右一定間隔で連結設置される複数のウォームギアボックスと前記駆動軸と直交して前後を横切るように設置される各ウォームギアボックスの前後被動軸らと前記各被動軸に前後一定間隔で軸着される被動スプロケットらと前記トラスの前後及び左右の中間に位置するようにブラケットに付着される棚の直上方に棚と隔離されるように4つの角部分を棚の4つの角部分にそれぞれ貫通するように締結する複数の昇降調節ボルト及び上面に前記減速モータが設置されて昇降調節ボルトによって棚との上下間隔を調節することができるように棚の上方に敷設される昇降板を含んで構成され、前記昇降手段は各中間部分が被動スプロケットらの下部にそれぞれかけられて各左・右端には前記栽培ガターらがぶら下げられるように設置される昇降チェーンらと前記被動スプロケットらの各左右に被動スプロケットより上方に位置するように下水平ビームにそれぞれ軸設置されて各下向きをする左・右側部分をそれぞれ上部にかけてくれる左・右連動スプロケットと左右が開放されるように形成されて前記上水平ビームに付着されて内側に左・右連動スプロケットをそれぞれ軸設置する左・右ガイドを含んで構成される温室の植物栽培装置を提供する。
【0013】
また、本発明は周面に被動スプロケットが敷設される軸部材と、前記軸部材の前・後端にそれぞれ結束されて軸部材を長さ方向に連結するカップリングを含んで構成され、前記軸部材をカップリングに簡単・容易に長く連結して電動軸または被動軸を設置できるようにする温室の植物栽培装置用軸連結構造を提供する。
【0014】
また、本発明は左・右栽培ガターらが選択された高低に置かれるように調節されれば、自動で駆動手段の作動を停止させてくれる制御手段と、前記トラスの下部に敷設されて不必要な時太陽光を遮断する遮光手段を含んで構成されて誰でも減速モータを作動させてくれるだけで、栽培ガターらの高低が常に選択された位置に置かれるように自動で調節することと共に作物が太陽光に過度に露出されるか、または内部温度が太陽光によって急速に上昇する現象などが発生しないようにする温室の植物栽培装置を提供する。
【発明の効果】
【0015】
このように構成される本発明による温室の植物栽培装置は、昇降手段らと栽培ガターらの荷重が駆動軸はもちろん電動軸に直接伝達しないようにすると共に減速モータを昇降させて駆動チェーンのテンションを調節することで、これらの寿命短縮などが防止されて資材及び関連費用を大幅に節減することができるようになるなどの効果を得るようになる。
【0016】
また、軸部材をカップリングで非常に簡単・容易で速かに長さ方向に連結して電動または被動軸を構成して設置するか、または分離交替することができるようにすることで、作業時間及び人力が大幅に減縮され、これによって維持管理が便利であることはもちろん、関連費用が節減されるようにするなどの効果も得るようになる。
【0017】
また、栽培管理及び収穫などのための作業性が大幅に向上されることはもちろん、太陽光の日射量及び内部の温度調節などが非常に容易で作物の生育に大きく寄与するようになるので、生産性も大幅に上昇させてくれるなどの効果を得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本発明による温室の植物栽培装置が設置された温室の一部を概略的に示した正面図である。
図2図1で一部を略して示した温室の植物栽培装置の平面図である。
図3図1で一部を抜粋拡大して示した正面斜視図である。
図4図3の背面斜視図である。
図5図4で減速モータを抜粹して下降及び上昇させた状態を示した側面図である。
図6図1で栽培ガターと昇降手段を抜粋拡大して示した正面図である。
図7a図7aは、図4で被動軸を抜粋分離拡大して前側で示した斜視図である。
図7b図7bは、図4で被動軸を抜粋分離拡大して後側で示した斜視図である。
図8a図8aは、図7a、bの被動軸を軸受を介して連結する状態の一部を抜粹して示した斜視図である。
図8b図8bは、図7a、bの被動軸を軸受を介して連結する状態の一部を抜粹して示した側面図である。
図8c図8cは、図7a、bの被動軸を軸受を介して連結する状態の一部を抜粹して示した側面図である。
図8d図8dは、図7a、bの被動軸を軸受を介して連結する状態の一部を抜粹して示した側面図である。
図8e図8eは、図7a、bの被動軸を軸受を介して連結する状態の一部を抜粹して示した斜視図である。
図9図8cで前側の連結部分を抜粋拡大して示した側断面図である。
図10図8dでA-A線部分を拡大して示した断面図である。
図11図1で一部を抜粋拡大して制御手段が敷設された状態を示した正面図である。
図12図11で一部を抜粋拡大して示した正面図である。
図13図1で一部を抜粋拡大して遮光手段が敷設された状態を示した上部斜視図である。
図14図13の遮光手段が敷設された状態を下部で示した斜視図である。
図15a図15aは、図13で遮光スクリーンが開いた状態を抜粹して示した側面図である。
図15b】15bは、図13で遮光スクリーンが開いた状態を抜粹して示した平面図である。
図16a図16aは、図13で遮光スクリーンが閉まった状態を抜粹して示した側面図である。
図16b図16bは、図13で遮光スクリーンが閉まった状態を抜粹して示した平面図である。
図17a図17aは、図13で遮光スクリーンが閉まる状態を一部抜粋拡大して示した側面図である。
図17b図17bは、図13で遮光スクリーンが閉まる状態を一部抜粋拡大して示した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明による温室の植物栽培装置を添付された図面に基づいて詳しく説明すれば次のようである。
【0020】
図1は、本発明による温室の植物栽培装置が設置された温室の一部を概略的に示した正面図であり、図2図1で一部を略して示した温室の植物栽培装置の平面図である。
【0021】
図1、2の本発明による温室の植物栽培装置は、一般的な屋根構造を有する温室10の柱11らの上部に水平で横切るように配置されるトラス12と前記トラスの直下方で柱らの間を水平で横切るように配置される支持ビーム13に設置される駆動手段20と、前記駆動手段によって昇降するように設置される昇降手段30と、前記昇降手段の左右にそれぞれぶら下げられるように敷設される栽培ガター40、40’を含んで構成される。
【0022】
図3は、図1で一部を抜粋拡大して示した正面斜視図であり、図4図3の背面斜視図であり、図5図4で減速モータを抜粹して下降及び上昇させた状態を示した側面図である。
【0023】
駆動手段20は、減速モータ21と、前記減速モータの駆動軸211外端に軸着される駆動スプロケット212と、前記駆動軸の下方で左右を横切るように軸設置される電動軸22と、前記駆動スプロケットに対応するように電動軸に軸着される電動スプロケット221と、前記駆動スプロケットと電動スプロケットにかけてくれる駆動チェーン23と、前記電動軸に左右一定間隔で連結設置される複数のウォームギアボックス24と、前記電動軸と直交して前後を横切るように設置されるウォームギアボックスの前後被動軸25らと、前記被動軸に前後一定間隔で軸着される被動スプロケット251らを具備してなされる。
【0024】
また、駆動手段20はトラス12の左・右を前・後一定間隔で横切るように連結される上・下の水平ビーム121、122とその直下方の支持ビーム13らのうちで望ましくは、前記トラスの前・後中間に位置する上・下の水平ビーム及びその下方の支持ビーム中間部分を垂直で横切るように付着するブラケット14に固定される棚26と、上面減速モータ21が設置されて前記棚の直上方に棚と隔離されるように敷設される昇降板28と、前記棚と昇降板の4つの角部分をそれぞれ貫通するように締結される昇降調節ボルト27らをさらに具備してなされる。
【0025】
このような昇降板28は固定されている棚26との4つの角部分を貫通するように締結された昇降調節ボルト27を締めるか、または解いてくれる程度によって昇降するようになって、これによって前記棚との上下間隔(h)(h’)を調節することができるようになって、上面に設置された減速モータ21を微細に昇降させてくれるようになる。
【0026】
このように減速モータ21を昇降させてくれるように設置すれば、駆動軸211の外端に軸着される駆動スプロケット212と電動軸22に軸着される電動スプロケット221の間隔を微細に調節することができるようになるものであり、これによって長期間の使用や温度の差などによって駆動チェーン23のテンションが変わって緩くなるか、または締められるようになって駆動力の伝達が順調になされない時には変動された程度に比例して前記減速モータを昇降させてくれることだけで、テンションが調節されるために駆動チェーンを交替する必要がなしにずっと使用することができるようになる。
【0027】
図6は、図1で栽培ガターと昇降手段を抜粋拡大して示した正面図である。
【0028】
昇降手段30は、各中間部分が複数の被動スプロケット251ら下部にそれぞれかけられて各左・右端には栽培ガター40、40’らが敷設される昇降チェーン31らと、前記被動スプロケットらの各左右に被動スプロケットより上方に位置するように下水平ビーム122にそれぞれ軸設置されて各下向きをする左・右側部分をそれぞれ上部にかけてくれる左・右連動スプロケット32、32’を具備してなされる。
【0029】
したがって、昇降チェーン31は被動スプロケット251を中心に左・右連動スプロケット32、32’らに“M”形態でかけられて、昇降手段30は前記昇降チェーンが左・右連動スプロケットから離脱することを防止するために左右が開放されるように形成されて下水平ビーム122に付着されて内側に前記左・右連動スプロケットをそれぞれ軸設置する左・右ガイド33、33’をさらに含んで構成される。
【0030】
このように構成される本発明による温室の植物栽培装置の作動状態を説明すれば次のようである。
【0031】
駆動モータ21を正駆動させれば駆動軸211に軸着された駆動スプロケット212が正回転するようになって、その回転力は駆動チェーン23によって電動スプロケット211に伝達されて電動軸22を正回転させるようになって、前記電動軸の回転力は電動軸に左右一定間隔で連結設置されている複数のウォームギアボックス24らによって前記電動軸と直交して前後を横切るように設置された各被動軸25らに伝達され、これらが同時に正回転されるようにする。
【0032】
このようになれば、各被動軸25らに前後一定間隔で軸着される被動スプロケット251らが同時に正回転するようになるので、その下部と左・右連動スプロケット32、32’らの上部にかけられた昇降チェーン31が右側から左側に移動するようになって、これによって前記各昇降チェーンの左端に敷設されている栽培ガター40は垂直で下降するようになる反面に右端に敷設されている栽培ガター40’は上昇するようになる。
【0033】
反対に駆動モータ21を逆駆動させれば、この時は被動スプロケット251らが同時に逆回転するようになるので、その下部と左・右連動スプロケット32、32’らの上部にかけられた昇降チェーン31が左側から右側に移動するようになって、前記各昇降チェーンの左端に敷設されている栽培ガター40は垂直で上昇するようになる反面に右端に敷設されている栽培ガター40’は下降するようになる。
【0034】
このように駆動モータ21を正・逆駆動させて各昇降チェーン31の左・右端に敷設された栽培ガター40、40’を同時に一つ欠かして一つずつお互いにジグザグに行き異なるように昇降させてくれれば、下降された栽培ガター40と上昇された栽培ガター40’らの間には作業者が移動することができる通路が生ずるようになる。
【0035】
このような本発明による温室の植物栽培装置は、減速モータ21を昇降させてくれるように設置して駆動スプロケット212と電動スプロケット221の間隔を微細に調節できるようにすることで、駆動チェーン23のテンションが変わって駆動力が順調に伝達されない時には前記減速モータを昇降させてテンションを調節すれば良いために随時に駆動チェーンを交替する必要がなしにずっと使用するようにする。
【0036】
また、一つの電動軸22に複数の被動スプロケット251及び各左・右端に栽培ガター40、40’を敷設する複数の昇降チェーン31を直結するものではなく、前記複数の被動スプロケット及び各左・右端に栽培ガターを敷設する複数の昇降チェーンをそれぞれの被動軸25に分散して設置することで、前記昇降部材らとガター部材らの荷重が電動軸に直接的に加えられなくて寿命短縮などが招来されないようにする。
【0037】
図7a、bは図4で被動軸を抜粋分離拡大して前側及び後側で示した斜視図である。
【0038】
図7a、bの本発明による被動軸25は、周面に被動スプロケット251が敷設される軸部材252と、前記軸部材の前・後端にそれぞれ結束されるカップリング253を含んで構成される。
【0039】
軸部材252は、パイプで形成される軸部252aと、前記軸部の開放された前端に挿入付着される前結束体252b及び前記軸部の開放された後端に挿入付着される後結束体252cを具備してなされる。
【0040】
軸部252aはパイプはもちろん必要に応じてロードで形成しても良いものであり、但し、ロードと比べて堅固性や寿命または駆動力の伝達などに差のないことなのはもちろん、重量と材料の減縮などによって維持管理の便利性及び関連費用が節減されるようにする効果などを勘案すれば、パイプで形成することが望ましい。
【0041】
前結束体252bは、周面に一体で形成される被動スプロケット251を境界で後端部分を軸部252aの開放された前端に挿入して付着され、前・後端面の中央に前後水平で貫通するように四角形態で穿孔される前・決着口2521と、前記前決着口の周面前端部分に左・右面と前決着口を左右水平で貫通するように穿孔される前締結孔2522を具備してなされる。
【0042】
後結束体252cは、前端部分を前記軸部252aの開放された後端に挿入して付着され、前・後端面の中央に前後水平に貫通するように四角形態で穿孔される後決着口2523と、前記後決着口の後端部分上側を周面上端まで後決着口の左・右幅と等しく垂直で切削して形成される挿入溝部2524と、前記後決着口の周面後端部分に左・右面と後決着口を左右水平で貫通するように穿孔される後締結孔2525を具備してなされる。
【0043】
このような前・後結束体252b、252cを軸部252aの開放された前・後端にそれぞれ挿入して付着する時には、圧嵌め込みしてスポット溶接をして一胴体になるように結束することが望ましい。
【0044】
カップリング253は、中間のリング部2531と、前記リング部の前端に前後長さが挿入溝部2524の前後長さより長く四角形態で延長され、その前端部分が前記挿入溝部を通じて後決着口2523の後端部分に挿入される前決着部2532と、前記前決着部に後締結孔2525と連通するように左・右面を水平で貫通するように穿孔されて前記後締結孔を通じてボルトを締結して前決着部が後結束体252cと一胴体になるように固定する前ボルト孔2533と、前記リング部の後端に前決着口2521に挿入されるように四角形態で延長される後決着部2534と、前記後決着部に前締結孔2522と連通するように左・右面を水平で貫通するように穿孔されて前記前締結孔を通じてボルトを締結して後決着部が前結束体252bと一胴体になるように固定する後ボルト孔2535を具備してなされる。
【0045】
このように構成される本発明による被動軸25をお互いに連結して設置する状態を説明すれば次のようである。
【0046】
図8a~eは、図7a、bの被動軸を軸受を介して連結する状態の一部を抜粹して示した斜視図及び側面図であり、図9図8cで前側の連結部分を抜粋拡大して示した側断面図であり、図10図8dでA-A線部分を拡大して示した断面図である。
【0047】
被動軸25をベアリング291が装着された軸受29を介して前後を横切るように連結設置する時には、先ず、トラス12の左右を前後一定間隔で横切るように配列される複数の上・下水平ビーム121、122らのうちで前記下水平ビームらの各下面に前記軸受らを前後同一線上に位置するように左右一定間隔で付着する。
【0048】
以後、一例で図8a、bでのように前側に位置する軸受29には後端にカップリング253の前決着部2532を挿入結合してリング部2531と後決着部2534が露出されるように付着させた軸部材252の前記リング部を前方で軸受に軸結合させて後決着部が軸受の後方に露出されるようにして、後側に位置する他の軸受29には他のカップリング253のリング部2531を軸結合して前・後決着部2532、2434がそれぞれ前記他の軸受の前方と後方に露出されるようにする。
【0049】
このような状態で、前側の軸受29後方に露出された後決着部2534が異なる軸部材252の前決着口2521に挿入されるように前記他の軸部材の前端を結合しながらその後端を上昇させ、その後側に位置する他の軸受29の前方に露出されている他の前決着部2532の前端部分が挿入溝部2524を通じて後決着口2533の後端部分に安着するように結合する。
【0050】
このようにすれば、図8cでのように他の軸部材252は前・後側の軸受29らの間で水平になると共に前決着部2532の前端部分が挿入溝部2524を通過するようになる前後間隔程度前記他の軸部材は前方に移動される状態になるので、前締結孔2522は後ボルト孔2535とまた後締結孔2525は前ボルト孔2533とそれぞれ前後に隔離されているようになる。
【0051】
このような状態で、図8dでのように他の軸部材252を後方に移動させれば、後結束体252cの後端が図9、10でのようにリング部2531の前端面に差されて移動が止められるようになると共に前記前決着部2532の前端部分が挿入溝部2524を経って前決着口2521後側部分の内部に結合され、この時前締結孔2522は後ボルト孔2535とまた後締結孔2525は前ボルト孔2533とそれぞれ連通するようになるので、ボルトをそれぞれ締結すれば前記他の軸部材は軸受29を媒介で前側の軸部材252と長さ方向に堅固に連結設置される。
【0052】
したがって、図8a~eでのような方式で必要な個数の軸部材252をカップリング253で連結すれば、所望の長さの被動軸25を軸受29を介してトラス12に左右一定間隔で隔離されて前後を横切るように非常に簡単・容易で速かに連結して設置または分離して交替することができるようになる。
【0053】
このように本発明による被動軸25は、軸部材252の前・後端にカップリング253を結合してボルトを締結することだけで所望の長さで連結設置することができるようになるものであるので、その構造が非常に簡単であるために設置または分離して交替する時間が大幅に短縮されることはもちろん、作業人力はもちろん関連費用の浪費が招来されないようにするなどの長所がある。
【0054】
一方、前記では軸受29を介して軸部材252とカップリング243を連結して設置する構造を被動軸25を例にして説明したが、必ずこれに限定されるものではなくて、電動軸22にも適用されるものとしてこのような場合にも本発明の範囲に属するようになることは勿論である。
【0055】
また、本発明による温室の植物栽培装置は、駆動手段20の作動によって昇降チェーン31が垂直に昇降するようになる部分の該当する位置に敷設されて昇降する左・右栽培ガター40、40’の高低が選択された位置に置かれるようになる瞬間前記駆動手段の作動を停止させて左・右栽培ガターが選択された位置に止めるようにする制御手段50と、下水平ビーム122の直下部で柱らの間を左右水平に横切るように前後一定間隔で配列される支持ビーム13らの間に敷設されて作物が太陽光に過度に露出されるか、または内部温度が太陽光によって急激に上昇する現象などが発生しないようにする遮光手段60をさらに含んで構成されることを特徴とする。
【0056】
図11は、図1で一部を抜粋拡大して制御手段が敷設された状態を示した正面図であり、図12図11で一部を抜粋拡大して示した正面図である。
【0057】
制御手段50は、リミットスイッチ51と前記リミットスイッチの開閉部材52及び前記開閉部材を支持する支持部材53を含んで構成される。
【0058】
リミットスイッチ51は、一例で昇降チェーン31が垂直で昇降するようになる部分を境界にして外側に位置するように下水平ビーム122と支持ビーム13との間に設置され、胴体511と、前記胴体に水平で左右スライド移動するように設置される開閉片512と、前記開閉片の内端に軸設置されるプーリー513を具備してなされる。
【0059】
開閉部材52は内端部がリミットスイッチ51に対応するように昇降チェーン31の垂直に昇降するようになる部分に固定され、前記内端部で正断面が“
”形態になるように延長され、昇降チェーンが上昇する過程で傾斜面がプーリー513に接触するようになれば、開閉片512を外側で押してくれながら上昇してリミットスイッチ51の接点を遮断させてくれる加圧片521を具備してなされる。
支持部材53は、リミットスイッチ51に対応して昇降チェーン31の垂直で昇降するようになる部分を境界にして内側に位置するように下水平ビーム122と支持ビーム13との間に設置される下ガイド531と、前記下ガイドに軸設置されて昇降チェーンの垂直に昇降する部分のうちでリミットスイッチを通過するようになる部分を内側でかけてくれる支持スプロケット532を具備してなされる。
【0060】
このように構成される制御手段50は、減速モータ21を正・逆駆動させて各昇降チェーン31の左・右端に敷設された栽培ガター40、40’を同時に一つ欠かして一つずつお互いにジグザグで行き異なるように昇降させて前記上昇された栽培ガターらによって下降された栽培ガターらの間に作業者が移動することができる通路が生ずるように作動する過程で栽培ガターらが高低が選択された位置に置かれるようになる時昇降チェーンと共に上昇する加圧片521の傾斜面がプーリー513に接触して開閉片512を外側に押してくれてリミットスイッチ51の接点を遮断させてくれるために前記栽培ガターらが選択された高低に到逹する瞬間に減速モータが停止して昇降作動が止めるようにする。
【0061】
このような作動過程で支持スプロケット532は、加圧片521がプーリー513に接触されて開閉片512を外側に押してくれる時一般的に胴体511に装着されているスプリング器具の反力によってむしろ内側に押されるようになる現象が発生しないように開閉部材52が固定されている昇降チェーン31の垂直部分を内側で支持するために前記加圧片が開閉片を円滑に外側に押してくれるようにする。
【0062】
したがって、制御手段50によって栽培ガター40、40’らは常に自動で選択された高低に位置するように昇降調節されるために作業者が手動で調節する必要がなくなるので、栽培管理の能率はもちろん生産性などを大幅に向上させくれるようになる。
【0063】
また、栽培ガター40、40’らが昇降する高低を変更させる必要がある時には制御手段50の位置を上下に調整して設置すれば良いものであり、前記制御手段は昇降チェーン31の垂直に昇降するようになる左側または右側部分のうちである一側ではなく左・右側部分すべてに設置して左側部分を上昇させて右側部分が下降するようにしても良いものであり、リミットスイッチ51は単数ではなく上下に近接するように一対で設置することも望ましいものであり、このような場合にも本発明の範囲に属するようになることは勿論である。
【0064】
このようにリミットスイッチ51を上下一対で設置すれば、使用中に上昇する加圧片51が前記リミットスイッチのうちで下側リミットスイッチの開閉片512を外側に押してくれながら上昇する過程で前記下側のリミットスイッチが故障などによって動作しなくなる場合には減速モータ21が続いて作動するために栽培ガター40、40’らの昇降と前記加圧片の上昇が続いて加圧片が上側リミットスイッチの開閉片を外側に押してくれて動作させてくれるので、減速モータが直ちに止められて栽培ガターの昇降も止めるようにすることで栽培ガターが上昇して支持ビーム13にぶつかるようになるなどの現象が発生しないようにする。
【0065】
また、報知機を敷設して上側のリミットスイッチ51が動作して減速モータ21を停止させた時前記報知機を通じて即時下側リミットスイッチ51を速かに修理または交替できるようにすることが望ましい。
【0066】
このように動作する本発明による制御手段50は、熟練された作業者ではない誰でも減速モータを作動させてくれるだけで、自動で栽培ガターらの高低が常に選択された位置に置かれるように調節されるために作業者が手動で調節する必要がないようにすることで作業性を大幅に向上させくれるようになるなどの特徴がある。
【0067】
図13図1で一部を抜粋拡大して遮光手段が敷設された状態を示した上部斜視図であり、図14図13の遮光手段が敷設された状態を下部で示した斜視図であり、図15a、bは図13で遮光スクリーンが開いた状態を抜粹して示した側面及び平面図であり、図16a、bは図13で遮光スクリーンが閉まった状態を抜粹して示した側面及び平面図であり、図17a、bは図13で遮光スクリーンが閉まる状態を一部抜粋拡大して示した側面図である。
【0068】
遮光手段60は、支持ビーム13らのうちで望ましくは、中間に位置する支持ビームの中間部分に設置される駆動モータ61と、前記駆動モータの減速ギアボックスを直交して左右に延長されるように設置される出力軸62と、前記出力軸の下部から左右一定間隔で隔離されて前記出力軸と直交して前後を横切るように設置される複数の従動ロード63と、前記出力軸の回転力を直線運動に変えて伝達して従動ロードらを同時に前後往復移動させるように各従動ロードに前後一定間隔で敷設される複数の転換機64と、前記従動ロードらが前後に移動することができるように支持ビームらに左右一定間隔に据え置きする据え置き部材65らと、前記支持ビームらの各前面に後面を付着する下敷部材66らと、前記支持ビームらの各後面と下敷部材らの各前面の間で左右を横切るように各従動ロードに前後一定間隔に敷設される複数の移動部材67と、各前端部分は前記各支持ビームらの後面に左右を横切るように固定されて各後端部分は該当する部分の移動部材下面と各従動ロードに固定部材68に固定されて前記従動ロードらによって前後移動して支持ビームらの後面と下敷部材の前面の間を開閉するようになる遮光スクリーン69を含んで構成される。
【0069】
転換機64は、正断面が大略“
”形態になって、上面を駆動モータ61が設置される支持ビーム13の下面に左右一定間隔で固定するギヤー枠641と、前記各ギヤー枠の左・右片ら下部後側を左右に貫通するように軸設置される出力軸62に軸固定されて前記ギヤー枠内に設置されるピニオン642と、前記ギヤー枠内でピニオンの上部を前後水平で通過するように従動ロード63の隔離される該当部分に前・後端を連結固定して下面のギヤー値は前記ピニオンと噛み合いされるラック643を具備してなされる。
【0070】
このような転換機64の駆動モータ61が正駆動して出力軸62が正回転するようになれば、各ピニオン642とかみ合っているラック643らによって各従動ロード63が共に進むようになるので、前記従動ロードに前後一定間隔で直交するように固定部材68らに固定されている各移動部材67らが同時に前進移動するようになる。
【0071】
反対に、駆動モータ61が逆駆動して出力軸62が逆回転するようになれば、各ピニオン642とかみ合っているラック643によって従動ロード63が共に後進するようになるので、前記従動ロードに前後一定間隔で直交するように固定部材68らに固定されて前進された各移動部材67らが同時に後退移動するようになる。
【0072】
したがって、各移動部材67らが後退または前進移動するようになれば、後述するように前記移動部材らに前端部分が固定された各遮光スクリーン69らが支持ビーム13らの間を開閉してくれるようになる。
【0073】
下敷部材66は、側断面が大略“
”形態になって、前面の下端に所定幅で水平延長されて移動部材67が後進するようになれば、安着されるように支える下敷片661と、各昇降チェーン31の垂直に昇降するようになる左・右部分が通過するように一定間隔で前端と上・下端が開放されるように垂直で切り取り形成される左右一対の昇降溝部662を具備してなされる。
【0074】
昇降溝部662は、移動部材67が後退移動して下敷片661に安着されて開放された前端が前記移動部材の後面によって隠されるようになっても、上・下端が垂直で開放された状態になるために昇降チェーン31らの左・右部分は前記下敷片と関係なく垂直に昇降するようになる。
【0075】
このように設置される遮光スクリーン69らは、駆動モータ61の正駆動時に後退移動するようになる各移動部材67によって開かれながら左右を横切るように前後一定間隔に配列される各支持ビーム13らの後面と前記各支持ビームらの前面に固定された下敷部材66らの前面の間を隠してくれて温室内部を遮光するか、または前記駆動モータの逆駆動時に前進移動する移動部材によって折られながら開いてくれるようになる。
【0076】
このように本発明は、遮光スクリーン69を広げてくれるか、または畳んでくれる程度によって温室内部の日射量及び温度を調節することもできるようになる特徴があり、これによって関連費用の節減はもちろん、作物の生育に大きく寄与するようになって、生産性を大幅に上昇させてくれるようになるなどの長所もある。
【符号の説明】
【0077】
10 温室
12 トラス
20 駆動手段
21 減速モータ
22 電動軸
23 駆動チェーン
24 ウォームギアボックス
25 被動軸
26 棚
27 昇降調節ボルト
28 昇降板
30 昇降手段
31 昇降チェーン
32、32’ 左・右連動スプロケット
33、33’ 左・右ガイド
40、40’ 栽培ガター
50 制御手段
51 リミットスイッチ
52 開閉部材
53 支持部材
60 遮光手段
61 駆動モータ
62 出力軸
63 従動ロード
64 転換機
65 据え置き部材
66 下敷部材
67 移動部材
68 固定部材
69 スクリーン部材
212 駆動スプロケット
221 電動スプロケット
251 被動スプロケット
252 軸部材
253 カップリング
252a 軸部
252b 前結束体
252c 後結束体
512 開閉片
521 加圧片
532 支持スプロケット
661 下敷片
662 昇降溝部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7a
図7b
図8a
図8b
図8c
図8d
図8e
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15a
図15b
図16a
図16b
図17a
図17b