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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070032
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】不揮発性メモリ装置及びその動作方法
(51)【国際特許分類】
   G11C 16/08 20060101AFI20230511BHJP
   G11C 16/04 20060101ALI20230511BHJP
   G11C 16/30 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
G11C16/08 120
G11C16/04 170
G11C16/30 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113242
(22)【出願日】2022-07-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0152118
(32)【優先日】2021-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】洪 相 基
(72)【発明者】
【氏名】金 チェ 勳
(72)【発明者】
【氏名】朴 相 元
(72)【発明者】
【氏名】趙 志 虎
【テーマコード(参考)】
5B225
【Fターム(参考)】
5B225BA01
5B225BA19
5B225CA15
5B225DA03
5B225EA05
5B225EB10
5B225EC05
5B225EE19
5B225EG08
5B225EG12
5B225EH02
5B225FA01
5B225FA02
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ワード線リカバリー時のオーバーシュートを防止する不揮発性メモリ装置及びその動作方法を提供する。
【解決手段】動作方法は、ワード線セットアップ区間で、複数のメモリセルに連結された複数のワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップし、感知区間で、ワード線のうちの複数のメモリセルのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つ複数のワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行い、ワード線リカバリー区間で、非選択ワード線に印加される読出パス電圧の電圧レベルを内部電圧のレベルに回復するワード線リカバリー動作を行い、ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で、不揮発性メモリ装置の特定回路を活性化させて非選択ワード線に連結される内部電圧を消費し、特定回路は、内部電圧に連結されて、ワード線リカバリー動作に関係しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビット線と共通ソース線との間で垂直方向にストリング選択トランジスタ、複数のメモリセル、及び接地選択トランジスタが直列にそれぞれ配置された複数のセルストリングを含む少なくとも1つのメモリブロックを備える不揮発性メモリ装置の動作方法であって、
ワード線セットアップ区間で、前記複数のメモリセルに連結される複数のワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップするステップと、
感知区間で、前記ワード線のうちの前記複数のメモリセルのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つ前記複数のワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行うステップと、
ワード線リカバリー区間で、前記非選択ワード線に印加される前記読出パス電圧の電圧レベルを内部電圧のレベルに回復するワード線リカバリー動作を行うステップと、
前記ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で、前記不揮発性メモリ装置の特定回路を活性化させて前記非選択ワード線に連結される前記内部電圧を消費するステップと、を有し、
前記特定回路は、前記内部電圧に連結されて、前記ワード線リカバリー動作に関係しないことを特徴とする不揮発性メモリ装置の動作方法。
【請求項2】
前記内部電圧を消費するステップは、前記ディスチャージ区間の間、前記特定回路のトランジスタを繰返してオン・オフするステップを含み、
前記感知動作を行うステップは、前記不揮発性メモリ装置のページバッファ回路の複数のページバッファの中から選択されたページバッファによって、前記ターゲットメモリセルのデータを感知するステップを含み、
前記特定回路は、複数のビット線を介して、前記少なくとも1つのメモリブロックに連結される前記複数のページバッファを含むことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の動作方法。
【請求項3】
前記内部電圧を消費するステップは、前記ディスチャージ区間の間、前記特定回路からの前記内部電圧に基づいてトグルするクロック信号を生成するステップを含み、
前記感知動作を行うステップは、前記不揮発性メモリ装置の電圧生成回路から前記読出電圧及び前記読出パス電圧を含むワード線電圧を生成するステップを含み、
前記特定回路は、前記電圧生成回路に含まれて前記トグルするクロック信号を生成するオシレータを含むことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の動作方法。
【請求項4】
前記内部電圧を消費するステップは、前記ディスチャージ区間の間、前記特定回路からの前記内部電圧に基づいてダミー電圧を生成するステップを含み、
前記感知動作を行うステップは、前記不揮発性メモリ装置の電圧生成回路から前記読出電圧、前記読出パス電圧、及び前記ダミー電圧を含むワード線電圧を生成するステップを含み、
前記特定回路は、前記電圧生成回路に含まれて前記ダミー電圧を生成するダミー電圧生成器を含むことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の動作方法。
【請求項5】
前記ディスチャージ区間は、前記内部電圧と基準電圧との比較に基づいて決められることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の動作方法。
【請求項6】
前記ディスチャージ区間は、前記不揮発性メモリ装置の動作を制御する制御回路によって予め決められることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の動作方法。
【請求項7】
前記ディスチャージ区間の始点及び終点は、可変されることを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ装置の動作方法。
【請求項8】
不揮発性メモリ装置であって、
ビット線と共通ソース線との間で垂直方向にストリング選択トランジスタ、複数のメモリセル、及び接地選択トランジスタが直列にそれぞれ配置された複数のセルストリングを含む少なくとも1つのメモリブロックを備えるメモリセルアレイと、
ワード線セットアップ区間で、前記複数のメモリセルに連結される複数のワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップし、感知区間で、前記複数のワード線のうちの前記複数のメモリセルのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つ前記ワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行い、ワード線リカバリー区間で、前記非選択ワード線に印加される前記読出パス電圧の電圧レベルを内部電圧のレベルに回復するワード線リカバリー動作を行い、前記ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で、前記不揮発性メモリ装置の特定回路を活性化させて前記非選択ワード線に連結される前記内部電圧を消費する制御回路と、を備え、
前記特定回路は、前記内部電圧に連結されて、前記ワード線リカバリー動作に関係しないことを特徴とする不揮発性メモリ装置。
【請求項9】
制御信号に基づいて、前記読出電圧及び前記読出パス電圧を含むワード線電圧を生成する電圧生成回路と、
行アドレスに基づいて、前記ワード線電圧を前記少なくとも1つのメモリブロックに提供するアドレスデコーダと、
前記メモリセルアレイに複数のビット線を介して連結され、前記感知動作で感知されたデータをラッチするページバッファ回路と、を更に含むことを特徴とする請求項8に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項10】
前記特定回路は、前記ページバッファ回路に含まれる複数のページバッファを含み、
前記制御回路は、前記ディスチャージ区間の間、前記複数のページバッファのそれぞれで前記内部電圧を用いるトランジスタを繰返してオン・オフして前記内部電圧を消費することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項11】
前記複数のページバッファのそれぞれで前記内部電圧を用いるトランジスタは、前記複数のページバッファのそれぞれのセンスノード及びラッチに連結されるトランジスタを活性化させることを特徴とする請求項10に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項12】
前記特定回路は、前記電圧生成回路に含まれるオシレータを含み、
前記制御回路は、前記ディスチャージ区間の間、前記オシレータで前記内部電圧を基にトグルするクロック信号を生成するように前記電圧生成回路を制御することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項13】
前記制御回路は、前記ディスチャージ区間の間、前記オシレータを活性化させて前記内部電圧を消費することを特徴とする請求項12に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項14】
前記特定回路は、前記電圧生成回路に含まれるダミー電圧生成器を含み、
前記制御回路は、前記ディスチャージ区間の間、前記内部電圧を基にダミー電圧を生成するように前記ダミー電圧生成器を制御し、
前記制御回路は、前記ディスチャージ区間の間、前記ダミー電圧生成器を活性化させて前記内部電圧を消費することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項15】
前記内部電圧と基準電圧とを比較し、前記比較の結果に基づいてオーバーシュート検出フラッグを生成するオーバーシュート検出器を更に含み、
前記制御回路は、前記オーバーシュート検出フラッグに基づいて前記ディスチャージ区間を設定することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項16】
前記ページバッファ回路に連結されるデータ入出力回路を更に含み、
前記制御回路は、ダンプ区間の間、前記ページバッファ回路にラッチされた前記感知されたデータを前記データ入出力回路にダンプさせ、
前記制御回路は、前記ワード線リカバリー区間の終了前及び前記データ入出力回路が前記感知されたデータを保存した後に、状態信号をビジー状態からレディー状態に設定することを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項17】
前記制御回路は、前記状態信号が前記レディー状態に遷移した時点から基準時間が経過した後に、外部装置からコマンドを受信することを特徴とする請求項16に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項18】
前記メモリセルアレイは、第1半導体層に配置され、
前記制御回路、前記電圧生成回路、前記アドレスデコーダ、及び前記ページバッファ回路は、第2半導体層に配置され、
前記第1半導体層と前記第2半導体層とは、垂直方向に配置されることを特徴とする請求項9に記載の不揮発性メモリ装置。
【請求項19】
ビット線と共通ソース線との間で垂直方向にストリング選択トランジスタ、複数のメモリセル、及び接地選択トランジスタが直列にそれぞれ配置された複数のセルストリングを含む少なくとも1つのメモリブロックを備えるメモリセルアレイと、
ワード線セットアップ区間で、前記複数のメモリセルに連結される複数のワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップし、感知区間で、前記複数のワード線のうちの前記複数のメモリセルのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つ前記ワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行い、ワード線リカバリー区間で、前記非選択ワード線の電圧レベルを外部装置から提供される外部電圧のレベルに回復するワード線リカバリー動作を行う制御回路と、を備えることを特徴とする不揮発性メモリ装置。
【請求項20】
制御信号に基づき、前記外部電圧を用いて前記読出電圧及び前記読出パス電圧を含むワード線電圧、並びに内部電圧を生成する電圧生成回路と、
行アドレスに基づいて、前記ワード線電圧を前記少なくとも1つのメモリブロックに提供するアドレスデコーダと、
前記メモリセルアレイに複数のビット線を介して連結され、前記感知動作の間に感知されたデータをラッチするページバッファ回路と、
前記ページバッファ回路に連結されるデータ入出力回路と、を更に含み、
前記制御回路は、ダンプ区間の間、前記ページバッファ回路にラッチされた前記感知されたデータを前記データ入出力回路にダンプさせ、
前記制御回路は、前記ワード線リカバリー区間の終了前及び前記データ入出力回路が前記感知されたデータを保存した後に、状態信号をビジー状態からレディー状態に設定することを特徴とする請求項19に記載の不揮発性メモリ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体メモリ装置に関し、より詳しくは、不揮発性メモリ装置及びその動作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
データを保存するための半導体メモリ装置は、大きく揮発性メモリ装置と不揮発性メモリ装置とに分けられる。セルキャパシタの充電又は放電によりデータが保存されるDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性メモリ装置は、電源が印加される間は保存されたデータが保持されるが、電源が切れると保存されたデータが損失する。一方、不揮発性メモリ装置は、電源が切れてもデータが保存される。揮発性メモリ装置は、主にコンピュータなどのメインメモリとして使用され、不揮発性メモリ装置は、コンピュータ、携帯用通信機器などの広範囲の応用機器でプログラム及びデータを保存する大容量メモリとして使用される。
【0003】
近年、半導体メモリ装置の集積度を向上させるために、垂直型(vertical)NANDフラッシュメモリ装置のように、メモリセルが3次元に積層される不揮発性メモリ装置が活発に研究されている。不揮発性メモリ装置に対する読出動作において、ワード線リカバリー時にオーバーシュートが発生することがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-057097号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ワード線リカバリー時のオーバーシュートを防止する不揮発性メモリ装置及びその動作方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様によるビット線と共通ソース線との間で垂直方向にストリング選択トランジスタ、複数のメモリセル、及び接地選択トランジスタが直列にそれぞれ配置された複数のセルストリングを含む少なくとも1つのメモリブロックを備える不揮発性メモリ装置の動作方法は、ワード線セットアップ区間で、前記複数のメモリセルに連結される複数のワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップするステップと、感知区間で、前記ワード線のうちの前記複数のメモリセルのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つ前記複数のワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行うステップと、ワード線リカバリー区間で、前記非選択ワード線に印加される前記読出パス電圧の電圧レベルを内部電圧のレベルに回復するワード線リカバリー動作を行うステップと、前記ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で、前記不揮発性メモリ装置の特定回路を活性化させて前記非選択ワード線に連結される前記内部電圧を消費するステップと、を有し、前記特定回路は、前記内部電圧に連結されて、前記ワード線リカバリー動作に関係しない。
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による不揮発性メモリ装置は、ビット線と共通ソース線との間で垂直方向にストリング選択トランジスタ、複数のメモリセル、及び接地選択トランジスタが直列にそれぞれ配置された複数のセルストリングを含む少なくとも1つのメモリブロックを備えるメモリセルアレイと、ワード線セットアップ区間で、前記複数のメモリセルに連結される複数のワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップし、感知区間で、前記複数のワード線のうちの前記複数のメモリセルのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つ前記ワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行い、ワード線リカバリー区間で、前記非選択ワード線に印加される前記読出パス電圧の電圧レベルを内部電圧のレベルに回復するワード線リカバリー動作を行い、前記ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で、前記不揮発性メモリ装置の特定回路を活性化させて前記非選択ワード線に連結される前記内部電圧を消費する制御回路と、を備え、前記特定回路は、前記内部電圧に連結されて、前記ワード線リカバリー動作に関係しない。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による不揮発性メモリ装置は、ビット線と共通ソースと線の間で垂直方向にストリング選択トランジスタ、複数のメモリセル、及び接地選択トランジスタが直列にそれぞれ配置された複数のセルストリングを含む少なくとも1つのメモリブロックを備えるメモリセルアレイと、ワード線セットアップ区間で、前記複数のメモリセルに連結される複数のワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップし、感知区間で、前記複数のワード線のうちの前記複数のメモリセルのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つ前記ワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行い、ワード線リカバリー区間で、前記非選択ワード線の電圧レベルを外部装置から提供される外部電圧のレベルに回復するワード線リカバリー動作を行う制御回路と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明の不揮発性メモリ装置及びその動作方法によると、ワード線リカバリー動作において、非選択ワード線を内部電圧レベルでリカバリーしながら、非選択ワード線に連結される内部電圧を不揮発性メモリ装置内のリカバリー動作に関係ない特定回路で消費することで、ワード線リカバリー動作で発生する内部電圧のオーバーシュートを減少又は防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の一実施形態に不揮発性メモリ装置の動作方法を示すフローチャートである。
図2図1の動作方法における内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するステップを示す図である。
図3図1の動作方法における内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するステップを示す図である。
図4図1の動作方法における内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するステップを示す図である。
図5】本発明の一実施形態によるメモリシステムの構成を示すブロック図である。
図6図5のメモリシステムにおける不揮発性メモリ装置を示すブロック図である。
図7図6の不揮発性メモリ装置の構造を概略的に示す図である。
図8図6の不揮発性メモリ装置におけるメモリセルアレイを示すブロック図である。
図9図8のメモリブロックのうちの1つのメモリブロックを示す回路図である。
図10図9のメモリブロックのうちの1つのセルストリングの構造を示す図である。
図11図6のメモリセルアレイとページバッファ回路との連結を示す図である。
図12】本発明の一実施形態によるページバッファ回路を詳細に示す図である。
図13図12で直列連結される2つのインバータを示す図である。
図14】本発明の一実施形態によるキャッシュユニットを示す回路図である。
図15図6のメモリセルアレイに含まれるメモリセルが4ビットQLC(Quadruple Level Cell)である場合のメモリセルの閾値電圧による散布を示すグラフである。
図16図6の不揮発性メモリ装置におけるオーバーシュート検出器の構成を示すブロック図である。
図17図6の不揮発性メモリ装置における制御回路の構成を示すブロック図である。
図18図6の不揮発性メモリ装置におけるアドレスデコーダの構成を示す図である。
図19図6の不揮発性メモリ装置における電圧生成回路の構成を示すブロック図である。
図20図19の電圧生成回路における高電圧生成器の構成を示す図である。
図21図19の電圧生成回路におけるダミー電圧生成器の構成を示す図である。
図22図20の高電圧生成器におけるオシレータの構成を示す図である。
図23図5のメモリシステムの動作を簡略に示すタイミング図である。
図24図6の不揮発性メモリ装置の読出動作を示すタイミング図である。
図25】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の読出動作における非選択ワード線の電圧レベルを示す図である。
図26図25のダンプ動作及びワード線リカバリー動作の一例を示す図である。
図27図25のダンプ動作及びワード線リカバリー動作の一例を示す図である。
図28図25のダンプ動作及びワード線リカバリー動作の一例を示す図である。
図29】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の読出動作における非選択ワード線の電圧レベルを示す図である。
図30】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示す図である。
図31図30の不揮発性メモリ装置における第1プレーン及び第2プレーンを示す図である。
図32】本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示す断面図である。
図33】本発明の一実施形態による半導体装置を含む電子システムを示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。図面上の同一の構成要素に対しては同一の符号を付し、同一の構成要素に対する重複する説明は省略する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の動作方法を示すフローチャートである。以下で、説明の便宜のために、セルストリング、メモリセルストリング、及びNANDセルストリングという用語は互換可能である。
【0013】
図1を参照すると、図6図11図23を参照して後述するように、ビット線と共通ソース線との間で垂直方向にストリング選択トランジスタ、複数のメモリセル、及び接地選択トランジスタが直列にそれぞれ配置された複数のセルストリングを含む少なくとも1つのメモリブロックを備える不揮発性メモリ装置100の動作方法は、ワード線セットアップ区間で、複数のメモリセルに連結されるワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップする(ステップS110)。即ち、ワード線セットアップ区間で、不揮発性メモリ装置の電圧生成回路は、選択ワード線に印加される読出電圧及び非選択ワード線に印加される読出パス電圧を、それぞれのターゲットレベルにセットアップする。
【0014】
感知区間で、ワード線のうちのターゲットメモリセルに連結される選択ワード線に読出電圧を印加し、且つワード線のうちの非選択ワード線に読出パス電圧を印加して感知動作を行う(ステップS130)。
【0015】
データダンプ区間で、ページバッファ回路にラッチされた感知データを、ページバッファ回路に連結された入出力データ回路にダンプする(ステップS150)。
【0016】
ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で、読出パス電圧が印加された非選択ワード線に連結される内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費し、且つ非選択ワード線を内部電圧のレベルに回復する(ステップS200)。ディスチャージ区間は、図25を参照して後述する。
【0017】
即ち、ワード線リカバリー区間で、非選択ワード線を内部電圧レベルに回復するために内部電圧を非選択ワード線に連結すると、非選択ワード線の電圧レベルが内部電圧のレベルよりも高い読出パス電圧のレベルを有するため、内部電圧でオーバーシュートが発生することがある。複数のマットを備える不揮発性メモリ装置では、設計の自由度を高めるために、マットの動作によらずに、2つのマットに関する内部電圧を周辺回路に含まれるトランジスタに供給する。従って、plane independent readの場合、互いに異なるマットに属する内部電圧を用いるトランジスタを含むロジックが存在する。このようなロジックでは、第1マットの読出動作中にロジックでタイミングエラーが発生することがある。
【0018】
しかし、本実施形態による不揮発性メモリ装置の動作方法では、ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で、読出パス電圧が印加された非選択ワード線に連結される内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費し、且つ非選択ワード線を内部電圧のレベルにリカバーするため、オーバーシュートの発生を防止及び/又は減少することができる。例えば、内部電圧を用いる不揮発性メモリ装置の特定回路が、ディスチャージ区間の間、動作するか又は活性化することで、内部電圧のオーバーシュートの発生を防止又は減少することができる。特定回路は、ワード線リカバリー区間の間に実質的に動作しない。即ち、特定回路は、ワード線リカバリー動作とは無関係である(関係しない)。
【0019】
図2は、図1の動作方法における内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するステップを示す図である。
【0020】
図2に示すように、内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するために(ステップS200a)、図6図11図14図25、及び図26を参照して後述するように、ディスチャージ区間の間、少なくとも1つのメモリブロックに複数のビット線を介して連結されて、感知動作で感知されたデータをラッチするページバッファ回路の複数のページバッファのうちの少なくとも一部のページバッファのそれぞれで内部電圧を用いるトランジスタを繰返してオン・オフする(ステップS210)。
【0021】
図3は、図1の動作方法における内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するステップを示す図である。
【0022】
図3に示すように、内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するために(ステップS200b)、図20図22図25、及び図27を参照して後述するように、ディスチャージ区間の間、読出電圧及び読出パス電圧を含むワード線電圧を生成する電圧生成回路のオシレータで、内部電圧を基に対応するクロック信号を生成する(ステップS230)。
【0023】
図4は、図1の動作方法における内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するステップを示す図である。
【0024】
図4に示すように、内部電圧を不揮発性メモリ装置内で消費するために(ステップS200c)、図6図19図21図25、及び図28を参照して後述するように、ディスチャージ区間の間、読出電圧及び読出パス電圧を含むワード線電圧を生成する電圧生成回路の少なくとも1つの電圧生成器で内部電圧を基に対応する電圧を生成する(ステップS250)。
【0025】
図5は、本発明の一実施形態によるメモリシステムの構成を示すブロック図である。
【0026】
図5に示すように、メモリシステム10は、メモリコントローラ50と少なくとも1つの不揮発性メモリ装置100とを含む。メモリシステム10は、ストレージ装置と称される。
【0027】
一実施形態において、メモリコントローラ50及び不揮発性メモリ装置100のそれぞれは、1つのチップ、1つのパッケージ、1つのモジュールなどに提供される。或いは、メモリコントローラ50及び不揮発性メモリ装置100は、様々なパッケージを基に実装されてメモリカードのような保存装置に提供される。
【0028】
不揮発性メモリ装置100は、メモリコントローラ50の制御により、消去、書込み、又は読出動作などを行う。これにより、不揮発性メモリ装置100には、入出力線を介してコマンド信号CMD、アドレス信号ADDR、及びデータDATAが入力される。また、不揮発性メモリ装置100には、制御線を介して制御信号CTRLが提供される。また、不揮発性メモリ装置100には、メモリコントローラ50から外部電圧EVCが提供される。
【0029】
図6は、図5のメモリシステムにおける不揮発性メモリ装置を示すブロック図である。
【0030】
図6に示すように、不揮発性メモリ装置100は、メモリセルアレイ200と周辺回路210とを含む。周辺回路210は、ページバッファ回路410と、データ入出力回路420と、制御回路450と、電圧生成回路500と、アドレスデコーダ300とを含む。図6には示していないが、周辺回路210は、入出力インターフェース、列ロジック、温度センサ、及び列デコーダを更に含む。
【0031】
メモリセルアレイ200は、ストリング選択線SSL、複数のワード線WLs、及び接地選択線GSLを介してアドレスデコーダ300に連結される。また、メモリセルアレイ200は、複数のビット線BLsを介してページバッファ回路410に連結される。メモリセルアレイ200は、複数のワード線WLs及び複数のビット線BLsに連結される複数の不揮発性メモリセルを含む。
【0032】
一実施形態において、メモリセルアレイ200は、基板上に三次元構造(又は垂直構造)で形成される三次元(three dimensional)メモリセルアレイである。この場合、メモリセルアレイ200は、互いに積層して形成される複数のメモリセルを含む垂直メモリセルストリングを含む。
【0033】
制御回路450は、メモリコントローラ50から制御信号CTRL、コマンド信号CMD、及びアドレス信号ADDRを受信し、制御信号CTRL、コマンド信号CMD、及びアドレス信号ADDRに基づいて、不揮発性メモリ装置100の消去ループ、プログラムループ、及び読出動作を制御する。ここで、プログラムループはプログラム動作及びプログラム検証動作を含み、消去ループは消去動作及び消去検証動作を含む。
【0034】
例えば、制御回路450は、コマンド信号CMDに基づいて、電圧生成回路500を制御するための制御信号CTLs及びページバッファ回路410を制御するためのページバッファ制御信号PCTLを生成し、アドレスデコーダ300を制御するためのスイッチング制御信号SCSを生成し、アドレス信号ADDRに基づいて行アドレスR_ADDR及び列アドレスC_ADDRを生成する。
【0035】
制御回路450は、行アドレスR_ADDRをアドレスデコーダ300に提供し、列アドレスC_ADDRをデータ入出力回路420に提供する。制御回路220は、不揮発性メモリ装置100の動作状態を示す状態信号(又はレディー/ビジー信号)RnBを生成する状態信号生成器485を含む。
【0036】
アドレスデコーダ300は、ストリング選択線SSL、複数のワード線WLs、及び接地選択線GSLを介してメモリセルアレイ200に連結される。プログラム動作又は読出動作時、アドレスデコーダ300は、制御回路450から提供される行アドレスR_ADDRに基づいて複数のワード線WLsの1つを選択ワード線に決め、複数のワード線WLsのうちの選択ワード線を除く残りのワード線を非選択ワード線に決める。
【0037】
電圧生成回路500は、制御回路450から提供される制御信号CTLsに基づいて、外部電圧EVCを用いて不揮発性メモリ装置100の動作に必要なワード線電圧VWLsを生成する。また、電圧生成回路500は、内部的に生成される内部電圧を用いてワード線電圧VWLsを生成する。電圧生成回路500から生成されるワード線電圧VWLsは、アドレスデコーダ300により複数のワード線WLsに印加される。
【0038】
例えば、消去動作時、電圧生成回路500は、メモリブロックのウェルに消去電圧を印加し、メモリブロックの全てのワード線に接地電圧を印加する。消去検証動作時、電圧生成回路500は、1つのメモリブロックの全てのワード線に消去検証電圧を印加するか又はワード線単位で消去検証電圧を印加する。
【0039】
例えば、プログラム動作時、電圧生成回路500は、選択ワード線にプログラム電圧を印加し、非選択ワード線にプログラムパス電圧を印加する。また、プログラム検証動作時、電圧生成回路500は、選択ワード線にプログラム検証電圧を印加し、非選択ワード線に検証パス電圧を印加する。また、読出動作時、電圧生成回路500は、選択ワード線に読出電圧を印加し、非選択ワード線に読出パス電圧を印加する。
【0040】
ページバッファ回路410は、複数のビット線BLsを介してメモリセルアレイ200に連結される。ページバッファ回路410は、複数のページバッファPBを含む。ページバッファ回路410は、プログラム動作時に選択されたページにプログラムされるデータを仮保存し、読出動作時に選択されたページから感知されたデータを仮保存する。
【0041】
一実施形態において、複数のページバッファPBのそれぞれに含まれるページバッファユニット(例えば、図11のPBU0~PBUn)と複数のページバッファPBのそれぞれに含まれるキャッシュラッチ(例えば、図11のCL0~CLn)とは、互いに離隔されて分離された構造を有する。これにより、ページバッファユニット上に配置される配線に対する自由度が向上し、レイアウトの複雑度が減少する。また、キャッシュラッチは、データ入出力線に隣接して配置されることで、キャリーラッチとデータ入出力線との間の距離が減少してデータ入出力速度が向上する。
【0042】
周辺回路210は、オーバーシュート検出器430を更に含む。
【0043】
オーバーシュート検出器430は、不揮発性メモリ装置100の読出動作において、ワード線リカバー時に非選択ワード線に連結される内部電圧IVCを基準電圧と比較し、オーバーシュートが発生すると、オーバーシュート検出フラッグODFCを制御回路450に提供する。
【0044】
データ入出力回路420は、複数のデータ線DLsを介してページバッファ回路410に連結される。プログラム動作時、データ入出力回路420は、メモリコントローラ50からプログラムデータ(DATA)を受信し、制御回路450から提供される列アドレスC_ADDRに基づいて、プログラムデータ(DATA)をページバッファ回路410に提供する。読出動作時、データ入出力回路420は、制御回路450から提供される列アドレスC_ADDRに基づいて、ページバッファ回路410に保存された読出しデータ(DATA)をメモリコントローラ50に提供する。
【0045】
図7は、図6の不揮発性メモリ装置の構造を概略的に示す図である。
【0046】
図7に示すように、不揮発性メモリ装置100は、第1半導体層L1及び第2半導体層L2を含み、第1半導体層L1は、第2半導体層L2に対して垂直方向VDに積層される。具体的に、第2半導体層L2は第1半導体層L1に対して垂直方向VDに下部に配置され、これにより、第2半導体層L2は基板に近く配置される。
【0047】
一実施形態において、図6のメモリセルアレイ200は第1半導体層L1に形成され、図6の周辺回路210は第2半導体層L2に形成される。これにより、不揮発性メモリ装置100は、メモリセルアレイ200が周辺回路210の上に配置された構造、即ちCOP(Cell Over Periphery)構造を有する。COP構造は、水平方向の面積を効果的に減少して不揮発性メモリ装置100の集積度を向上することができる。
【0048】
一実施形態において、第2半導体層L2は基板を含み、基板上にトランジスタ及びトランジスタを配線するためのメタルパターンを形成することで、第2半導体層L2に周辺回路210を形成する。第2半導体層L2に周辺回路210が形成された後、メモリセルアレイ200を含む第1半導体層L1が形成され、メモリセルアレイ200のワード線WL及びビット線BLと第2半導体層L2に形成された周辺回路210とを電気的に連結するためのメタルパターンが形成される。例えば、ビット線BLは第1水平方向HD1に延在し、ワード線WLは第2水平方向HD2に延在する。
【0049】
半導体工程の発達に伴い、メモリセルアレイ200に配置されるメモリセルの段数が高くなるほど、即ちワード線WLの積層数が増加するほど、メモリセルアレイ200の面積が減ることになり、これにより、周辺回路210の面積も減少することになる。本実施形態によると、ページバッファ回路410が占める領域の面積を減少させるために、ページバッファ回路410は、ページバッファユニットとキャッシュラッチとが分離した構造を有し、ページバッファユニットにそれぞれ含まれるセンスノードを結合センスノードに共通して連結する。これについては、図9を参照して詳述する。
【0050】
図8は、図6の不揮発性メモリ装置におけるメモリセルアレイを示すブロック図である。
【0051】
図8に示すように、メモリセルアレイ200は、複数の方向(HD1、HD2、VD)に沿って配置された複数のメモリブロック(BLK1~BLKz、zは3以上の自然数)を含む。一実施形態において、メモリブロックは、図6におけるアドレスデコーダ300により選択される。例えば、アドレスデコーダ300は、メモリブロック(BLK1~BLKz)のブロックアドレスに対応するメモリブロックBLKを選択する。
【0052】
図9は、図8のメモリブロック(BLK1~BLKz)のうちの1つのメモリブロックBLKiを示す回路図である。
【0053】
図9に示すメモリブロックBLKiは、基板SUB上に三次元構造で形成される三次元メモリブロックを示す。例えば、メモリブロックBLKiに含まれる複数のメモリセルストリングは、基板SUBに対して垂直方向VDに積層される。
【0054】
図9に示すように、メモリブロックBLKiは、ビット線(BL1、BL2、BL3)と共通ソース線CSLとの間に連結される複数のメモリセルストリング(又は、NANDストリング、NS11~NS33)を含む。複数のメモリセルストリング(NS11~NS33)のそれぞれは、ストリング選択トランジスタSST、複数のメモリセル(MC1、MC2、…、MC8)、及び接地選択トランジスタGSTを含む。
【0055】
ストリング選択トランジスタSSTは、対応するストリング選択線(SSL1、SSL2、SSL3)に連結される。複数のメモリセル(MC1、MC2、…、MC8)は、それぞれ対応するワード線(WL1、WL2、…、WL8)に連結される。接地選択トランジスタGSTは、対応する接地選択線(GSL1、GSL2、GSL3)に連結される。ストリング選択トランジスタSSTは対応するビット線(BL1、BL2、BL3)に連結され、接地選択トランジスタGSTは共通ソース線CSLに連結される。
【0056】
同一高さのワード線(例えば、WL1)は共通に連結され、接地選択線(GSL1、GSL2、GSL3)及びストリング選択線(SSL1、SSL2、SSL3)はそれぞれ分離可能である。
【0057】
図10は、図9のメモリブロックのうちの1つのセルストリングの構造を示す図である。
【0058】
図9及び図10に示すように、セルストリングNS11には、基板SUB上に、基板に垂直な方向に伸びて基板SUBに接触するピラーPLが提供される。図10に示す接地選択線GSL1、ワード線(WL1~WL8)、及びストリング選択線SSL1は、それぞれ基板SUBに平行な導電物質、例えば金属物質で形成される。ピラーPLは、接地選択線GSL1、ワード線(WL1~WL8)、及びストリング選択線SSL1を形成する導電物質を貫通して基板SUBに接触する。
【0059】
図10で、切断線(A-A’)に沿う断面図を共に示す。例示的に、第1ワード線WL1に対応する第1メモリセルMC1の断面図を示す。ピラーPLは円筒形のボディBDを含む。ボディBD内にエアギャップAGが提供される。
【0060】
ボディBDは、P型のシリコンを含み、チャンネルが形成される領域である。ピラーPLは、ボディBDを取り囲む円筒状のトンネル絶縁膜TI及びトンネル絶縁膜TIを取り囲む円筒状の電荷捕獲膜CTを更に含む。第1ワード線WL1とピラーPLとの間にブロッキング絶縁膜BIが提供される。ボディBD、トンネル絶縁膜TI、電荷捕獲膜CT、ブロッキング絶縁膜BI、及び第1ワード線WL1は、基板SUB、又は基板SUBの上部面に垂直な方向に形成された電荷捕獲型トランジスタである。ストリング選択トランジスタSST、接地選択トランジスタGST、及び他のメモリセルは、第1メモリセルMC1と同一の構造を有する。
【0061】
図11は、図6のメモリセルアレイとページバッファ回路との連結を示す図である。
【0062】
図11に示すように、メモリセルアレイ200は第1~第n+1セル(NAND)ストリング(NS0~NSn)を含み、第1~第n+1セルストリング(NS0~NSn)のそれぞれは、接地選択線GSLに連結された接地選択トランジスタGST、複数のワード線(WL0~WLm)にそれぞれ連結された複数のメモリセルMC、ストリング選択線SSLに連結されたストリング選択トランジスタSSTを含み、接地選択トランジスタGST、複数のメモリセルMC、及びストリング選択トランジスタSSTは、互いに直列に連結される。ここで、mは正の整数である。
【0063】
ページバッファ回路410は、第1~第n+1ページバッファユニット(PBU0~PBUn)を含む。第1ページバッファユニットPB0は第1ビット線BL0を介して第1セル(NAND)ストリングNS0に連結され、第n+1ページバッファユニットPBUnは第n+1ビット線BLnを介して第n+1NANDストリングNSnに連結される。ここで、nは正の整数である。例えば、nは7であり、ページバッファ回路410は8段のページバッファユニット(PBU0~PBUn)が一列に配置された構造を有する。例えば、第1~第n+1ページバッファユニット(PBU0~PBUn)は、第1~第n+1ビット線(BL0~BLn)の延在方向に沿って一列に配置される。
【0064】
ページバッファ回路410は、第1~第n+1ページバッファユニット(PBU0~PBUn)にそれぞれ対応する第1~第n+1キャッシュラッチ(CL0~CLn)を更に含む。ページバッファ回路410は、8段のキャッシュラッチ(CL0~CLn)が一列に配置された構造を有する。例えば、第1~第n+1キャッシュラッチ(CL0~CLn)は、第1~第n+1ビット線(BL0~BLn)の延在方向に沿って一列に配置される。
【0065】
第1~第n+1ページバッファユニット(PBU0~PBUn)のそれぞれのセンスノードは、結合センスノードSOCに共通に連結される。また、第1~第n+1キャッシュラッチ(CL0~CLn)は、結合センスノードSOCに共通に連結される。これにより、第1~第n+1ページバッファユニット(PBU0~PBUn)は、結合センスノードSOCを介して第1~第n+1キャッシュラッチ(CL0~CLn)に連結される。
【0066】
図12は、本発明の一実施形態によるページバッファPB回路を詳細に示す図である。
【0067】
図12に示すように、ページバッファPBは、図6のページバッファPBに対応する。ページバッファPBは、ページバッファユニットPBU及びキャッシュユニットCUを含む。キャッシュユニットCUはキャッシュラッチ(C-LATCH、CL)を含み、キャッシュラッチCLはデータ入出力線に連結されるため、キャッシュユニットCUはデータ入出力線に隣接して配置される。これにより、ページバッファユニットPBUとキャッシュユニットCUとは互いに離隔して配置され、ページバッファPBはページバッファユニットPBU-キャッシュユニットCUの分離構造を有する。
【0068】
ページバッファユニットPBUは、メインユニット(Main Unit)MUを含む。メインユニットMUは、ページバッファPB内の主なトランジスタを含む。ページバッファユニットPBUは、ビット線BLに連結され、ビット線選択信号BLSLTにより駆動されるビット線選択トランジスタTR_hvを更に含む。ビット線選択トランジスタTR_hvは高電圧トランジスタで具現され、これにより、ビット線選択トランジスタTR_hvは、メインユニットMUとは異なるウェル領域、即ち高電圧ユニット(High Voltage Unit)HVUに配置される。
【0069】
メインユニットMUは、センスラッチ(S-LATCH)SL、フォースラッチ(F-LATCH)FL、上位ビットラッチ(M-LATCH)ML、及び下位ビットラッチ(L-LATCH)LLを含む。一実施形態において、センスラッチSL、フォースラッチFL、上位ビットラッチML、又は下位ビットラッチLLは、「メインラッチ」と称される。メインユニットMUは、ビット線クランプ制御信号BLCLAMPに基づいてビット線BL又はセンスノードSOに対するプリチャージ動作を制御するプリチャージ回路PCを更に含み、ビット線セットアップ信号BLSETUPにより駆動されるトランジスタPM’を更に含む。
【0070】
センスラッチSLは、読出又はプログラム検証(verify)動作時、メモリセルに保存されたデータ又はメモリセルの閾値電圧の感知結果を保存する。また、センスラッチSLは、プログラム動作時、ビット線BLにプログラムビット線電圧又はプログラム禁止電圧を印加することに活用される。フォースラッチFLは、プログラム動作時、閾値電圧散布を改善するために活用される。具体的に、フォースラッチFLは、フォースデータ(force data)を保存する。フォースデータは、初期に「1」に設定された後、メモリセルの閾値電圧がターゲット領域に及ばないフォース(forcing)領域に進入したときに「0」に反転される。フォースデータを活用することで、プログラム実行動作中にビット線電圧を制御してプログラム閾値電圧散布をより狭く形成することができる。
【0071】
上位ビットラッチML、下位ビットラッチLL、及びキャッシュラッチCLは、プログラム動作時、外部から入力されたデータを保存するために活用され、「データラッチ」と称される。1つのメモリセルに3ビットのデータをプログラムする場合、3ビットのデータは、上位ビットラッチML、下位ビットラッチLL、及びキャッシュラッチCLにそれぞれ保存される。メモリセルのプログラムが完了するまで、上位ビットラッチML、下位ビットラッチLL、及びキャッシュラッチCLは、保存されたデータを保持する。また、キャッシュラッチCLは、読出動作時、メモリセルから読み出されてセンスラッチSLから伝送されたデータを、データ入出力線を介して外部に出力する。
【0072】
また、メインユニットMUは、第1~第4トランジスタ(NM1~NM4)及び複数のインバータ(INV11、INV12、INV21、INV22、INV31、INV32、INV41、INV42)を更に含む。
【0073】
第1トランジスタNM1は、センスノードSOとセンスラッチSLとの間に連結され、インバータ(INV11、INV12)を通過する接地制御信号SOGNDにより駆動される。第2トランジスタNM2は、センスノードSOとフォースラッチFLとの間に連結され、インバータ(INV21、INV22)を通過するフォースモニタ信号MON_Fにより駆動される。第3トランジスタNM3は、センスノードSOと上位ビットラッチMLとの間に連結され、インバータ(INV31、INV32)を通過する上位ビットモニタ信号MON_Mにより駆動される。第4トランジスタ(NM4)は、センスノードSOと下位ビットラッチLLとの間に連結され、インバータ(INV41、INV42)を通過する下位ビットモニタ信号MON_Lにより駆動される。
【0074】
また、メインユニットMUは、ビット線選択トランジスタTR_hvとセンスノードSOとの間に直列に連結された第5及び第6トランジスタ(NM5、NM6)を更に含む。第5トランジスタNM5はビット線シャットオフ(Shut-off)信号BLSHFにより駆動され、第6トランジスタNM6はビット線連結制御信号CLBLKにより駆動される。また、メインユニットMUは、プリチャージトランジスタPMを更に含む。プリチャージトランジスタPMは、センスノードSOに連結されてロード信号LOADにより駆動され、プリチャージ区間でセンスノードSOをプリチャージレベルにプリチャージする。
【0075】
本実施形態において、メインユニットMUは、センスノードSOに連結される一対のパストランジスタ、即ち第1及び第2パストランジスタ(TR、TR’)を更に含む。一実施形態において、第1及び第2パストランジスタ(TR、TR’)は、「第1及び第2センスノード連結トランジスタ」と称される。第1及び第2パストランジスタ(TR、TR’)は、パス制御信号SO_PASSにより駆動される。一実施形態において、パス制御信号SO_PAS)は、「センスノード連結制御信号」と称される。具体的に、第1パストランジスタTRは第1端子SOC_UとセンスノードSOとの間に連結され、第2パストランジスタTR’はセンスノードSOと第2端子SOC_Dとの間に連結される。
【0076】
例えば、ページバッファユニットPBUが図11の第2ページバッファユニットPBU1である場合、第1端子SOC_Uは第1ページバッファユニットBU0に含まれるパストランジスタの一端に連結され、第2端子SOC_Dは第3ページバッファユニットPBU2に含まれるパストランジスタの一端に連結される。これにより、センスノードSOは、第3~第n+1ページバッファユニット(PBU2~PBUn)のそれぞれに含まれるパストランジスタにより結合センスノードSOCに電気的に連結される。
【0077】
ページバッファPBは、プログラム動作時、ビット線BLに連結されたNANDストリングに含まれるメモリセルのうちの選択されたメモリセルのプログラム完了の可否を検証する。具体的に、ページバッファPBは、プログラム検証動作時、ビット線BLを介して感知されたデータをセンスラッチSLに保存する。センスラッチSLに保存された感知データにより、ターゲットデータが保存された上位ビットラッチML及び下位ビットラッチLLが設定される。
【0078】
例えば、感知されたデータがプログラム完了したことを示す場合、上位ビットラッチML及び下位ビットラッチLLは、後続するプログラムループで選択されたメモリセルに対するプログラム禁止(inhibit)設定に転換される。キャッシュラッチCLは、外部から提供される入力データを一時保存する。プログラム動作時、キャッシュラッチCLに保存されるターゲットデータが上位ビットラッチML及び下位ビットラッチLLに保存される。
【0079】
以下、ページバッファ回路410の構成要素を制御するための信号は、図6のページバッファ制御信号PCTLに含まれるものとする。
【0080】
図13は、図12で直列連結される2つのインバータを示す図である。
【0081】
図13には、接地制御信号SOGNDを第1トランジスタNM1に提供するインバータ(INV11、INV12)を示す。
【0082】
図13に示すように、インバータINV11は、内部電圧IVCと接地電圧VSSとの間に直列に連結されるPMOSトランジスタ411及びNMOSトランジスタ412を含み、インバータINV12は、内部電圧IVCと接地電圧VSSとの間に直列に連結されるPMOSトランジスタ413及びNMOSトランジスタ414を含む。
【0083】
PMOSトランジスタ411は内部電圧IVCとノードN11との間に連結され、NMOSトランジスタ412はノードN11と接地電圧VSSとの間に連結される。PMOSトランジスタ411及びNMOSトランジスタ412のゲートには、接地制御信号SOGNDが提供される。従って、インバータINV11は、接地制御信号SOGNDを反転させる。
【0084】
PMOSトランジスタ413は内部電圧IVCとノードN12との間に連結され、NMOSトランジスタ414はノードN12と接地電圧VSSとの間に連結される。PMOSトランジスタ413及びNMOSトランジスタ414のゲートには、インバータINV11の出力が提供される。従って、インバータINV12は、インバータINV11の出力を反転させて第1トランジスタNM1のゲートに印加する。
【0085】
図14は、本発明の一実施形態によるキャッシュユニットCUを示す回路図である。
【0086】
図12及び図14を共に参照すると、キャッシュユニットCUはモニタトランジスタNM7及びキャッシュラッチCLを含み、キャッシュラッチCLは、第1及び第2インバータ(INV1、INV2)、ダンプトランジスタ132、及びトランジスタ(131、133~135)を含む。モニタトランジスタNM7は、キャッシュモニタ信号MON_Cにより駆動され、結合センスノードSOCとキャッシュラッチCLとの間の連結を制御する。
【0087】
第1インバータINV1は第1ノードND1と第2ノードND2との間に連結され、第2インバータINV)は第2ノードND2と第1ノードND1との間に連結され、第1及び第2インバータ(INV1、INV2)はラッチを構成する。トランジスタ131は、結合センスノードSOCに連結されるゲートを有する。
【0088】
ダンプトランジスタ132は、ダンプ信号DMPにより駆動され、キャッシュラッチCLに保存されたデータをページバッファユニットPBU内のメインラッチ、例えばセンスラッチSLに伝達する。トランジスタ133はデータ信号DIにより駆動され、トランジスタ134はデータ反転信号nDIにより駆動され、トランジスタ135は書込制御信号DIO_Wにより駆動される。書込制御信号DIO_Wが活性化すると、データ信号DI及びデータ反転信号nDIにより第1及び第2ノード(ND1、ND2)の電圧レベルが決められる。
【0089】
キャッシュユニットCUは、トランジスタ(136、137)を通じて、データ入出力線RDiに連結される。トランジスタ136は、第2ノードND2に連結されるゲートを有し、第2ノードND2の電圧レベルによりオン又はオフになる。トランジスタ137は、読出制御信号DIO_Rにより駆動される。読出制御信号DIO_Rが活性化してトランジスタ137がオンになると、キャッシュラッチCLの状態によって、データ入出力線RDiの電圧レベルは、「1」又は「0」に決められる。
【0090】
図15は、図6のメモリセルアレイに含まれるメモリセルが4ビットQLC(Quadruple Level Cell)である場合のメモリセルの閾値電圧による散布を示すグラフである。
【0091】
メモリセルが4ビットでプログラムされる4ビットマルチレベルセルである場合、メモリセルは、消去状態E又は第1~第15プログラム状態(P1~P15)のうちの1つを有する。シングルレベルセルに比べて、マルチレベルセルの場合、閾値電圧Vth分布の間の間隔が狭いため、マルチレベルセルでは、閾値電圧Vthの小さな変化により重大な問題が巻き起こることがある。
【0092】
第1読出電圧Vr1は、消去状態Eを有するメモリセルの散布と第1プログラム状態P1を有するメモリセルの散布との間の電圧レベルを有する。第2~第15読出電圧(Vr2~Vr15)は、それぞれの隣接する該当プログラム状態(P1~P15)の散布を有するメモリセルの間の電圧レベルを有する。
【0093】
一実施形態において、第1読出電圧Vr1を印加して、メモリセルがオンになるとデータ「1」が保存され、メモリセルがオフになるとデータ「0」が保存されたものとして区別する。しかし、本発明は、これに限定されず、他の実施形態において、第1読出電圧Vr1を印加して、メモリセルがオンになるとデータ「0」が保存され、メモリセルがオフになるとデータが「1」が保存されたものとして区別することもできる。このように、データの論理レベルの割当ては、実施形態によって変わり得る。
【0094】
図16は、図6の不揮発性メモリ装置におけるオーバーシュート検出器の構成を示すブロック図である。
【0095】
図16に示すように、オーバーシュート検出器430は、電圧比較器431を含む。
【0096】
電圧比較器431は、内部電圧IVCとオーバーシュート検出の基準になる基準電圧VREF_OVSとを比較し、比較に基づいて内部電圧IVCのレベルが基準電圧VREF_OVS以上であることに応答して活性化するオーバーシュート検出フラッグODFGを生成し、オーバーシュート検出フラッグODFGを制御回路450に提供する。
【0097】
本実施形態において、制御回路450は、オーバーシュート検出フラッグODFGに基づいてディスチャージ区間を設定する。即ち、制御回路450は、オーバーシュート検出フラッグODFGに基づいてディスチャージ区間の始点及び終点を設定する。
【0098】
図17は、図6の不揮発性メモリ装置における制御回路の構成を示すブロック図である。
【0099】
図17に示すように、制御回路450は、コマンドデコーダ460と、アドレスバッファ470と、制御信号生成器480と、状態信号生成器485とを含む。
【0100】
コマンドデコーダ460は、コマンド信号CMDを復号化し、復号化されたコマンドD_CMDを制御信号生成器480及び状態信号生成器485に提供する。
【0101】
アドレスバッファ470は、アドレス信号ADDRを受信し、アドレス信号ADDRのうち、行アドレスR_ADDRをアドレスデコーダ300に提供し、列アドレスC_ADDRをデータ入出力回路420に提供する。
【0102】
制御信号生成器480は、復号化されたコマンドD_CMDを受信し、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作に基づいて制御信号CTLsを生成して電圧生成回路500に提供する。制御信号生成器480は、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作に基づいて、ページバッファ制御信号PCTLを生成してページバッファ制御信号PCTLをページバッファ回路410に提供し、スイッチング制御信号SCSを生成してスイッチング制御信号SCSをアドレスデコーダ300に提供する。
【0103】
状態信号生成器485は、復号化されたコマンドD_CMDを受信し、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作をモニタし、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作の完了如何に基づいて、レディー状態及びビジー状態を示す状態信号RnBを遷移させる。
【0104】
図18は、図6の不揮発性メモリ装置におけるアドレスデコーダの構成を示す図である。
【0105】
図18に示すように、アドレスデコーダ300は、ドライバ回路310と、パススイッチ回路360とを含む。
【0106】
ドライバ回路310は、ブロックアドレスに応答して電圧生成回路500から提供された電圧をメモリセルアレイ200に提供する。ドライバ回路310は、ブロック選択ドライバ320と、ストリング選択ドライバ330と、ワード線ドライバ340と、接地選択ドライバ350とを含む。
【0107】
ブロック選択ドライバ320は、ブロックアドレスに応答して、電圧生成回路500から提供される高電圧VPPHをパススイッチ回路360に提供する。ブロック選択ドライバ320は、パススイッチ回路360に含まれる複数のパストランジスタ(GPT、PT1~PTn、SSPT)のゲートに連結されるブロックワード線BLKWLに高電圧を提供する。ブロック選択ドライバ320は、パス電圧が印加される時点、プログラム電圧が印加される時点、及び読出電圧が印加される時点を制御する。
【0108】
ストリング選択ドライバ330は、電圧生成回路500から提供される電圧をストリング選択信号SSとして提供する。プログラム動作時、ストリング選択ドライバ330は、1つのメモリブロック内で選択された全てのストリング選択トランジスタをオンさせるようにストリング選択信号SSを印加する。
【0109】
ワード線ドライバ340は、不揮発性メモリ装置100の動作により、電圧生成回路500から提供されるプログラム電圧VPGM、パス電圧VPASS、検証電圧VPV、読出電圧VRD、内部電圧IVC、及び負電圧VNEGを、駆動線(S1~Sn)及びパストランジスタ(PT1~PTn)を通じてワード線(WL1~WLn)に提供する。
【0110】
本実施形態において、ワード線(WL1~WLn)は、少なくとも1つのダミーワード線及びノーマルワード線を含む。ダミーメモリセルは、ダミーワード線により活性化され、外部装置から読み出される有効なデータを保存しない。ダミーワード線に連結されたダミーメモリセルに保存されたデータは、選択信号によってメモリセルアレイの外に伝送されない。ダミーワード線は、ノーマルメモリセルとの連結を提供するビット線に連結されない。ダミー電圧VDUMは、ダミーワード線に提供される。
【0111】
接地選択ドライバ350は、パストランジスタGPTを通じて、接地選択信号GSを接地選択線GSLに提供する。
【0112】
パストランジスタ(GPT、PT1~PTn、SSPT)は、ブロックワード線BLKWLを介して提供される高電圧信号の活性化に応答して、接地選択線GSL、ワード線(WL1~WLn)、及びストリング選択線SSLを対応する駆動線に電気的に連結するように構成される。パストランジスタ(GPT、PT1~PTn、SSPT)は、高電圧に耐えられる高電圧トランジスタからなる。
【0113】
図19は、図6の不揮発性メモリ装置における電圧生成回路の構成を示すブロック図である。
【0114】
図19に示すように、電圧生成回路500は、高電圧生成器510と低電圧生成器530とを含む。本実施形態において、電圧生成回路500は、負電圧生成器550とダミー電圧生成器570とを更に含む。
【0115】
高電圧生成器510は、第1制御信号CTL1に応答して、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作により、プログラム電圧VPGM、パス電圧VPASS、高電圧VPPH、及び消去電圧VRESを生成する。
【0116】
プログラム電圧VPGMは選択ワード線に印加され、パス電圧VPASSは非選択ワード線に印加され、消去電圧VRESは、メモリブロックのウェル、又はビット線と共通ソース線とに連結されるパストランジスタのそれぞれのドレインに提供される。高電圧VPPHは、ワード線とストリング選択線、及び接地選択線に連結されるパストランジスタのそれぞれのゲートに印加される。第1制御信号CTL1は、複数のビットを含み、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作を示す。
【0117】
低電圧生成器530は、第2制御信号CTL2に応答して、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作により、プログラム検証電圧VPV、読出電圧VRD、駆動電圧VDRV、及び内部電圧IVCを生成する。プログラム検証電圧VPV及び読出電圧VRDは、動作によって選択ワード線に印加される。内部電圧IVCは、読出動作により、非選択ワード線のリカバリー時に非選択ワード線に印加される。駆動電圧VDRVは、不揮発性メモリ装置100の動作により、選択されたストリング選択線SSL及び選択された接地選択線GSLに印加される。第2制御信号CTL2は、複数のビットを含み、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作を示す。
【0118】
負電圧生成器550は、第3制御信号CTL3に応答して、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作により、負のレベルを有する負電圧VNEGを生成する。第3制御信号CTL3は、複数のビットを含み、復号化されたコマンドD_CMDが指示する動作を示す。負電圧VNEGは、プログラムリカバリー区間で選択ワード線及び非選択ワード線に印加され、ビット線セットアップ区間で非選択ワード線に印加される。
【0119】
ダミー電圧生成器570は、第1活性化信号EN1に応答して活性化され、内部電圧IVCを基にダミー電圧VDUMを生成する。制御回路450は、不揮発性メモリ装置100のテスト時や上述した読出動作のリカバリー区間のディスチャージ区間で、第1活性化信号EN1を活性化してダミー電圧生成器570を動作させる。
【0120】
ダミー電圧生成器570がリカバリー区間のディスチャージ区間で活性化される場合、ダミー電圧生成器570は、内部電圧IVCを消費する。
【0121】
図20は、図19の電圧生成回路における高電圧生成器の構成を示す図である。
【0122】
図20に示すように、高電圧生成器510は、基準電圧生成器511と、オシレータ610と、プログラム電圧検出器(VD_VPGM)513と、プログラム電圧ポンプ(PUMP_VPGM)514と、パス電圧検出器(VD_VPASS)515と、パス電圧ポンプ(PUMP_VPASS)516と、高電圧検出器(VD_VPPH)517と、高電圧ポンプ(PUMP_VPPH)518と、消去電圧検出器(VD_VERS)519と、消去電圧ポンプ(PUMP_VERS)521とを含む。
【0123】
基準電圧生成器511は、外部電圧EVCを基に1つ以上の基準電圧VREFHを生成する。オシレータ610は、内部電圧IVCを基にクロック信号CLKHを生成する。
【0124】
プログラム電圧検出器(VD_VPGM)513は、基準電圧VREFH及びクロック信号CLKHを受信し、プログラム電圧VPGMを感知してプログラム電圧用クロックCLK_VPGMを生成する。プログラム電圧ポンプ(PUMP_VPGM)514は、プログラム電圧用クロックCLK_VPGM)に基づいて、昇圧回路を動作させてプログラム電圧VPGMを生成する。
【0125】
パス電圧検出器(VD_VPASS)515は、基準電圧VREFH及びクロック信号CLKHを受信し、パス電圧VPASSを感知してパス電圧用クロックCLK_VPASSを生成する。パス電圧ポンプ(PUMP_VPASS)516は、パス電圧用クロックCLK_VPASS)に基づいて、昇圧回路を動作させてパス電圧VPASSを生成する。
【0126】
高電圧検出器(VD_VPPH)517は、基準電圧VREFH及びクロック信号CLKHを受信し、高電圧VPPHを感知して高電圧用クロックCLK_VPPを生成する。高電圧ポンプ(PUMP_VPPH)518は、高電圧用クロックCLK_VPPに基づいて、昇圧回路を動作させて高電圧VPPHを生成する。図示していないが、高電圧検出器517は電圧分配器525を更に含み、電圧分配器525は、高電圧VPPHを分割して、高電圧VPPHよりも低いレベルを有する高電圧VPPH_Lを出力する。
【0127】
消去電圧検出器(VD_VERS)519は、基準電圧VREFH及びクロック信号CLKHを受信し、消去電圧VERSを感知して消去電圧用クロック(CLK_VERSを生成する。消去電圧ポンプ(PUMP_VERS)520は、消去電圧用クロックCLK_VERSに基づいて、昇圧回路を動作させて消去電圧VERSを生成する。
【0128】
図示していないが、プログラム電圧検出器513、プログラム電圧ポンプ514、パス電圧検出器515、パス電圧ポンプ516、高電圧検出器517、高電圧ポンプ518、消去電圧検出器519、及び消去電圧ポンプ520の少なくとも1つには、内部電圧IVCが印加される。
【0129】
図6における制御回路450は、ワード線リカバリー区間のディスチャージ区間で第2活性化信号EN2をオシレータ610に提供し、非選択ワード線のワード線リカバリーの動作時、オシレータ610を動作させて内部電圧IVCを消費する。
【0130】
図21は、図19の電圧生成回路におけるダミー電圧生成器の構成を示す図である。
【0131】
図21に示すように、ダミー電圧生成器570は、演算増幅器571と、PMOSトランジスタ572と、フィードバック回路573とを含む。
【0132】
演算増幅器571は、フィードバック電圧VFB及び基準電圧VREF1を受信し、フィードバック電圧VFBと基準電圧VREF1との差を増幅して出力する。
【0133】
PMOSトランジスタ572は、内部電圧IVCに連結されるソース、出力ノードNOに連結されるドレイン、及び演算増幅器571の出力を受信するゲートを備え、演算増幅器571の出力に基づいて、内部電圧IVCをレギュレーションして、出力ノードNOからダミー電圧VDUMを出力する。
【0134】
フィードバック回路573は、出力ノードNOと接地電圧VSSとの間に直列に連結される第1フィードバック抵抗Rf1及び第2フィードバック抵抗Rf2を含み、第1フィードバック抵抗Rf1と第2フィードバック抵抗Rf2とが連結されるフィードバックノードFNから、フィードバック電圧VFBを演算増幅器571に提供する。
【0135】
本実施形態において、読出動作の感知区間の間、ダミー電圧VDUMが図18のワード線ドライバ340を通じてメモリセルアレイ200のダミーワード線に印加される。
【0136】
図22は、図20の高電圧生成器におけるオシレータの構成を示す図である。
【0137】
図22に示すように、オシレータ610は、基準電圧生成器620と、第1比較回路630と、第2比較回路640と、ラッチ回路650とを含む。
【0138】
基準電圧生成器620は、内部電圧IVCを基に基準電圧VREF2を生成し、基準電圧VREF2を第1比較回路630及び第2比較回路640に提供する。
【0139】
基準電圧生成器620は、PMOSトランジスタ621と、抵抗R1と、NMOSトランジスタ(623、624、625)とを含む。
【0140】
PMOSトランジスタ621は、内部電圧IVCに連結されるソース、第2活性化信号EN2を受信するゲート、及び抵抗R1に連結されるドレインを備える。
【0141】
NMOSトランジスタ623は、ノードN21で抵抗R1に連結されるドレイン、ノードN21に連結されるゲート、及び接地電圧VSSに連結されるソースを備える。NMOSトランジスタ624は、ノードN22で第1比較回路630に連結されるドレイン、ノードN21に連結されるゲート、及び接地電圧VSSに連結されるソースを備える。NMOSトランジスタ625は、ノードN24で第2比較回路640に連結されるドレイン、ノードN21に連結されるゲート、及び接地電圧VSSに連結されるソースを備える。
【0142】
NMOSトランジスタ(624、625)のそれぞれは、NMOSトランジスタ623と電流ミラーを構成する。
【0143】
PMOSトランジスタ621は、第2活性化信号EN2に応答して、基準電流IREFを、抵抗R1を介してノードN21に提供する。基準電流IREFに基づく基準電圧VREF2がノードN21に誘起される。従って、基準電圧VREF2のレベルは、第2活性化信号EN2の活性化区間に応じて誘起される。
【0144】
ラッチ回路650は、第1NANDゲート651及び第2NANDゲート653を含む。第1NANDゲート651は、第1比較回路630から提供される第1比較信号CS1及び第2NANDゲート653の出力である第2ラッチ信号LS2に対してNAND演算を行って第1ラッチ信号LS1を出力する。第2NANDゲート653は、第2比較回路640から提供される第2比較信号CS2及び第1NANDゲート651の出力である第1ラッチ信号LS1に対してNAND演算を行って第2ラッチ信号LS2を出力し、第2ラッチ信号LS2をクロック信号CLKHとして提供する
【0145】
第1比較回路630は、PMOSトランジスタ631と、NMOSトランジスタ633と、演算増幅器635と、キャパシタC1とを含む。
【0146】
PMOSトランジスタ631は、内部電圧IVCとノードN23との間に連結され、第2ラッチ信号LS2を受信するゲートを備える。NMOSトランジスタ633は、ノードN23とノードN22との間に連結され、第2ラッチ信号LS2を受信するゲートを備える。即ち、PMOSトランジスタ631及びNMOSトランジスタ633は、第2ラッチ信号LS2を反転させる。
【0147】
キャパシタC1は、ノードN23と接地電圧VSSとの間に連結され、ノードN23の電圧を保存する。演算増幅器635は、ノードN23の電圧レベルと基準電圧VREF2とを比較し、比較の結果に基づいて第1比較信号CS1をラッチ回路650に提供する。
【0148】
第2比較回路640は、PMOSトランジスタ641と、NMOSトランジスタ643と、演算増幅器645と、キャパシタC2とを含む。
【0149】
PMOSトランジスタ641は、内部電圧IVCとノードN25との間に連結され、第1ラッチ信号LS1を受信するゲートを備える。NMOSトランジスタ643は、ノードN25とノードN24との間に連結され、第1ラッチ信号LS1を受信するゲートを備える。即ち、PMOSトランジスタ641及びNMOSトランジスタ643は、第1ラッチ信号LS1を反転させる。
【0150】
キャパシタC2は、ノードN25と接地電圧VSSとの間に連結され、ノードN25の電圧を保存する。演算増幅器645は、ノードN25の電圧レベルと基準電圧VREF2とを比較し、比較の結果に基づいて第2比較信号CS2をラッチ回路650に提供する。
【0151】
第2活性化信号EN2がローレベルに活性化される区間の間に、NMOSトランジスタ(624、625)は、基準電圧VREF2に応答して導通し、NMOSトランジスタ(624、625)のそれぞれのソースが接地電圧VSSに連結されるため、オシレータ610は、第2活性化信号EN2がローレベルに活性化される区間の間に、第2ラッチ信号LS2を基準電圧VREF2と比較した結果及び第1ラッチ信号LS1を基準電圧VREF2と比較した結果に基づいて、第2ラッチ信号LS2をクロック信号CLKHとして出力する。これにより、オシレータ610は、第2活性化信号EN2がローレベルに活性化される区間の間に、トグルするクロック信号CLKHを出力する。
【0152】
図23は、図5のメモリシステムの動作を簡略に示すタイミング図である。
【0153】
図5及び図23に示すように、メモリコントローラ50は、不揮発性メモリ装置100のワード線リカバリーが完了する前に、感知されたデータを読み出す。
【0154】
メモリコントローラ50は、状態信号RnBのハイ区間で読出コマンドを不揮発性メモリ装置100に提供する。読出コマンドは、例えばコマンドシーケンス(00h-ADDR-30h)で提供される。読出コマンドの入力が完了すると、不揮発性メモリ装置100は、状態信号RnBをローレベル「L」に遷移させる。この時、不揮発性メモリ装置100は、データ入出力端子I/Oを通じて状態読出命令(例えば、70h)が提供されると、ビジー状態(Busy)を出力する。
【0155】
不揮発性メモリ装置100は、読出コマンドに応答して、選択されたメモリ領域に提供するワード線電圧を生成し、生成されたワード線電圧を選択されたメモリ領域に提供する。このような動作が区間(T0~T1)に対応するワード線セットアップ区間WLSで行われる。次に、不揮発性メモリ装置100は、選択されたメモリ領域のセルを感知してラッチする。このような動作は、区間(T1~T2)に対応する感知区間SEBSINGで行われる。そして、感知されたデータは、データ入出力回路420にダンプされる。このような動作は、区間(T2~T3)に示すダンプ区間DUMPで行われる。
【0156】
感知データのデータ入出力回路420へのダンピングが完了する時点T3で、不揮発性メモリ装置100は、選択されたメモリセルのバルク、ワード線、ビット線、選択線、共通ソース線などを放電するワード線リカバリー区間RCYでワード線リカバリー動作を行う。ワード線リカバリー動作は、図23の区間(T3~T4)に該当するワード線リカバリー区間RCYの間に行われる。また、感知データのダンプが完了する時点T3で、不揮発性メモリ装置100は、状態信号RnBをハイレベル「H」に遷移させる。状態信号RnBがハイレベル「H」に遷移される時点からは、不揮発性メモリ装置100の外部へのデータ出力が可能である。状態信号RnBを参照して、メモリコントローラ50で読出イネーブル信号(/RE)を活性化すると、ダンプされたデータが不揮発性メモリ装置100から出力される。
【0157】
ここで、不揮発性メモリ装置100のワード線リカバリー動作が実行中であるため、感知されたデータの出力が可能な時間に関する定義が必要である。実質的に状態信号RnBがハイレベル(H)であるが、不揮発性メモリ装置100のワード線リカバリー動作が実行中の時間区間(T3~T4)は、外部からコマンドが提供されてはいけない。この時は、メモリコントローラ50から不揮発性メモリ装置100にコマンドが入力されても、ワード線リカバリー動作の未完了により、誤動作が発生することがあるためである。
【0158】
そこで、読出コマンドに応答して、状態信号RnBがローレベル(L)からハイレベル(H)に遷移した後のリカバリー動作が完了する時点までの時間(tRC)には、データ出力が完了しても、コマンド入力は禁止される。このような時間(tRC)を、コマンド待機時間tRCと称する。不揮発性メモリ装置100のアクセス動作で、コマンド待機時間tRCが経過した後に、メモリコントローラ50は、読出/プログラム/消去などの後続コマンドを提供する。
【0159】
図24は、図6の不揮発性メモリ装置の読出動作を示すタイミング図である。
【0160】
図6及び図24に示すように、不揮発性メモリ装置100は、読出コマンド信号(CMD)に応答して、ワード線セットアップ(WLS)、感知(SENSING)、ダンプ(DUMP)、及びワード線リカバリー(RCY)動作を順次実行して読出動作を行う。
【0161】
状態信号(又は、レディー/ビジー信号)RnBがハイレベル(H)の区間で読出コマンドを受信すると、不揮発性メモリ装置100は、状態信号RnBをローレベル(L)に遷移しながら、選択されたメモリセルを感知するためのあらゆる手続を開始する。
【0162】
先ず、時点t0で、不揮発性メモリ装置100は、ワード線セットアップ(Word Line Setup:WLS)動作を行う。不揮発性メモリ装置100の選択されたメモリブロックのストリング選択線SSLには、ハイレベル(H)の電源電圧VCCが提供される。そして、選択ワード線WL_SELには、読出電圧VRDが提供され、非選択ワード線WL_UNSELには、読出パス電圧(VPASS)が提供される。
【0163】
時点t1において、不揮発性メモリ装置100は、選択されたメモリセルに対する感知を行う。メモリセルを感知するために、選択ワード線WL_SELには、読出電圧VRDが提供される。図示していないが、感知動作のために、メモリセルのビット線は、特定のレベルにプリチャージされる。このような状態で、制御回路450から感知イネーブル信号S_ENが提供されると、ページバッファ回路410は、ビット線、又はビット線のプリチャージ電圧が印加されたセンスノードを感知する。即ち、ページバッファ回路410は、センスノードのレベルにより感知されたデータをラッチに保存する。
【0164】
時点t2において、制御回路450は、ページバッファ回路410にダンプ信号DMPを提供する。ダンプ信号DMPに応答して、ページバッファ回路410は、感知されたデータを内部のラッチからデータ入出力回路420に出力する。ページバッファ回路410から出力される感知データは、データ入出力回路420に設けられたラッチ端に保存される。このようなダンプ動作は、時点t3まで行われる。
【0165】
時点t3において、制御回路450は、読出動作のために提供されたあらゆる電圧(又は、電流)を放電するために、メモリセルアレイ200、アドレスデコーダ300、ページバッファ回路410、電圧生成回路500などを制御する。即ち、メモリセルアレイ200のバイアス状態を読出動作前の状態に回復するためのリカバリー動作が時点t3で行われる。制御回路450は、データダンプ動作が完了する時点t3で状態信号RnBをハイレベル(H)に遷移させる。そして、この区間で、状態読出コマンド(Status read command)が提供されると、制御回路450は、レディー状態(Ready)を出力する。状態信号RnBがハイレベル(H)に遷移される時点でデータ入出力回路420に保存された読出データの読出イネーブル信号(/RE)が活性化される。例えば、不揮発性メモリ装置100は、読出イネーブル信号(/RE)を活性化させる間、ダンプされたデータを、入出力端子I/Oを通じて出力しない。
【0166】
状態信号RnBがハイレベルであるコマンド待機時間tRCの間、不揮発性メモリ装置100のワード線リカバリー動作が発生する。例えば、ワード線リカバリー動作により、ストリング選択線SSLは、電源電圧VCCから接地電圧VSSレベルに放電される。また、選択ワード線WL_SELに提供された読出電圧が接地電圧VSSレベルに放電される。ワード線リカバリー動作の間に非選択ワード線WL_UNSELに提供された読出パス電圧のレベルは、内部電圧IVCのレベルに放電される。制御回路450は、ディスチャージ信号DSCHGが活性化するディスチャージ区間(t4~t5)の間、不揮発性メモリ装置110の特定回路を活性化させて、非選択ワード線WL_UNSELに連結される内部電圧IVCを不揮発性メモリ装置100内で消費する。即ち、ディスチャージ信号DSCHGが活性化される区間(t4~t5)に該当するディスチャージ区間の間、特定回路には、非選択ワード線WL_UNSELに連結された内部電圧IVCが供給されて活性化される。時点t4において、制御回路は、活性化されたディスチャージ信号DSCHGをページバッファ回路410に提供する。従って、ディスチャージ区間の間に特定回路を動作させることで内部電圧IVCのオーバーシュートを防止/減少することができる。ディスチャージ信号DSCHGが時点t5で非活性化されるものとして示しているが、ディスチャージ信号DSCHGは、時点t5よりも早く非活性化され得る。
【0167】
状態信号RnBがハイレベル(H)に遷移した後にコマンド入力が禁止されるコマンド待機時間tRCは、ワード線リカバリー動作の開始及び完了時点を考えて決められる。
【0168】
選択ワード線WL_SEL及び非選択ワード線WL_UNSELのディスチャージは、時点t6まで保持される。
【0169】
ここで、ワード線リカバリー動作が発生する区間(t3~t5)におけるワード線WLs及びストリング選択線SSL、またビット線の電圧は、図示している波形に限定されるわけではない。
【0170】
図25は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の読出動作における非選択ワード線の電圧レベルを示す図である。
【0171】
図6図24、及び図25に示すように、不揮発性メモリ装置100は、読出コマンド信号(CMD)に応答して、ワード線セットアップ(WLS)、感知(SENSING)、ダンプ(DUMP)、及びワード線リカバリー(RCY)動作を順次実行する。
【0172】
ワード線セットアップ区間WLS(T21~T22)で、制御回路450は、電圧生成回路500を制御して選択ワード線及び非選択ワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップする。ワード線セットアップ区間WLS(T21~T22)の間に、非選択ワード線の電圧レベルは、内部電圧IVCのレベルから読出パス電圧(VPASS)レベルに上昇する。
【0173】
感知区間SENSING(T22~T23)で、制御回路450は、選択ワード線に連結されたターゲットメモリセルに対する感知動作を行い、且つ非選択ワード線を読出パス電圧(VPASS)レベルに保持する。
【0174】
ダンプ区間DUMP(T23~T24)で、制御回路450は、ページバッファ回路410にラッチされた感知データをデータ入出力回路420に提供する。
【0175】
ワード線リカバリー区間RCY(T24~T27)で、制御回路450は、後続動作のために非選択ワード線の電圧レベルを内部電圧IVCレベルに回復する。ワード線リカバリー区間RCY内のディスチャージ区間(T25~T26)で、制御回路450は、内部電圧IVCのオーバーシュートを防止するために、不揮発性メモリ装置100の特定回路を活性化させて非選択ワード線WL_UNSELに連結される内部電圧IVCを不揮発性メモリ装置100内で消費する。ここで、ディスチャージ区間は予め決められる。即ち、ディスチャージ区間の間、特定回路は、非選択ワード線WL_UNSELに連結された内部電圧IVCが供給されて活性化される。
【0176】
図26は、図25のダンプ区間及びリカバリー区間を示す図である。
【0177】
図6図12図13図25、及び図26に示すように、ダンプ区間DUMP(T23~T24)で、制御回路450はページバッファ回路410にダンプ信号DMPを提供し、ページバッファ回路410は感知されたデータを内部のラッチからデータ入出力回路420に出力する。時点T24の後の時点T25から時点T26までのディスチャージ区間INT11の間に、制御回路450は、ディスチャージ信号DSCHGを活性化させる。制御回路450は、活性化されたディスチャージ信号DSCHGに基づいて、トグルする接地制御信号SOGND及びトグルするモニタ信号(MON_F、MON_M、MON_L)を生成し、トグルする接地制御信号SOGND及びトグルするモニタ信号(MON_F、MON_M、MON_L)をページバッファ回路410に提供する。
【0178】
ディスチャージ信号DSCHGが活性化されるディスチャージ区間INT11の間に、制御回路450は、ページバッファ回路410に含まれるページバッファのそれぞれで内部電圧IVCを用いるトランジスタ(例えば、図12のインバータ(INV11、INV12、INV21、INV22、INV31、INV32、INV41、INV42)を繰返してオン・オフさせて、非選択ワード線に連結される内部電圧IVCを消費する。インバータ(INV11、INV12、INV21、INV22、INV31、INV32、INV41、INV42)のトランジスタは、内部電圧IVCに連結されて、トグルする接地制御信号SOGND及びトグルするモニタ信号(MON_F、MON_M、MON_L)によりオン及びオフになる。これにより、内部電圧IVCは、ディスチャージ区間(INT11)の間に、インバータ(INV11、INV12、INV21、INV22、INV31、INV32、INV41、INV42)のトランジスタを活性化させることで、消費される。
【0179】
図12及び図13で説明したように、インバータ(INV11、INV12、INV21、INV22、INV31、INV32、INV41、INV42)のそれぞれのPMOSトランジスタは、内部電圧IVCに連結される。従って、1つのページに連結されるページバッファのトランジスタをディスチャージ区間INT11の間、繰返してオン・オフさせると、非選択ワード線に連結される内部電圧IVCが消費されて、内部電圧IVCのオーバーシュートを防止又は減少することができる。
【0180】
非選択ワード線WL_UNSELには、時点T24まで読出パス電圧(VPASS)が印加され、時点T24の後の非選択ワード線WL_UNSELは、内部電圧IVCレベルにリカバリーされる。
【0181】
制御回路450は、1つのページに連結されるページバッファのトランジスタのうちのディスチャージ動作に関するトランジスタの数を決める。また、制御回路450は、ディスチャージ区間INT11の時点及び終点を変えることができる。一実施形態において、ディスチャージ区間INT11は、制御回路450により予め決められる。他の実施形態において、ディスチャージ区間INT11は、内部電圧IVC及び基準電圧に基づいて決められる。
【0182】
ページバッファ回路410は、ワード線セットアップ区間WLS及び感知区間SENSINGで動作してメモリセルアレイ200の選択されたページからのデータを感知してラッチするため、ディスチャージ区間INT11の間に動作しないページバッファ回路410は、不揮発性メモリ装置100の動作に影響しない。即ち、ページバッファ回路410は、読出動作の間のワード線リカバリー動作(RCY)に関係しない。
【0183】
図27は、図25のダンプ動作及びワード線リカバリー動作を示す図である。
【0184】
図6図20図22、及び図27に示すように、ダンプ区間(T23~T24)で、制御回路450はページバッファ回路410にダンプ信号DMPを提供し、ページバッファ回路410は感知されたデータを内部のラッチからデータ入出力回路420に出力する。時点T24の後の時点T25から時点T26までのディスチャージ区間INT11の間に、制御回路450は、ディスチャージ信号DSCHGを活性化させる。
【0185】
ディスチャージ信号DSCHGが活性化されるディスチャージ区間INT11の間に、制御回路450は、第2活性化信号EN2をローレベルに活性化させ、オシレータ(OSC)610を動作させて非選択ワード線に連結される内部電圧IVCを消費する。例えば、オシレータ610は、活性化されたディスチャージ信号DSCHG及び第2活性化信号EN2に基づいて、トグルするクロック信号CLKHを生成する。
【0186】
図22で説明したように、オシレータ610の基準電圧生成器620のPMOSトランジスタ621及びPMOSトランジスタ(631、641)は、内部電圧IVCに連結される。ディスチャージ区間INT11の間に、オシレータ610からのクロック信号CLKHは、ハイレベルとローレベルとの間を繰返してトグルする。図20において、高電圧生成器510は、クロック信号CLKHをトグルさせて内部電圧IVCを消費する。第2活性化信号EN2をローレベルに活性化される区間で非選択ワード線に連結される内部電圧IVCを消費させることで、内部電圧IVCのオーバーシュートを防止又は減少することができる。
【0187】
非選択ワード線WL_UNSELには時点T24まで読出パス電圧(VPASS)が印加され、時点T24の後の非選択ワード線WL_UNSELは内部電圧IVCレベルにリカバリーされる。
【0188】
オシレータ610は、ビット線セットアップ区間WLS及び感知区間(SENSING)で動作してプログラム電圧VPGM、パス電圧VPASS、高電圧VPPH、及び消去電圧VRESを生成する高電圧生成器510に含まれるため、ディスチャージ区間INT11で動作しても、不揮発性メモリ装置100の動作には影響しない。即ち、オシレータ610は、読出動作のワード線リカバリー動作(RCY)に関係しない。
【0189】
制御回路450は、第2活性化信号EN2の活性化区間を変えることができる。
【0190】
図28は、図25のダンプ動作及びワード線リカバリー動作を示す図である。
【0191】
図6図19図21図25、及び図28に示すように、ダンプ区間DUMP(T23~T24)で、制御回路450はページバッファ回路410にダンプ信号DMPを提供し、ページバッファ回路410は感知データを内部のラッチからデータ入出力回路420に出力する。時点T24の後の時点T25から時点T26までのディスチャージ区間INT11の間に、制御回路450は、ディスチャージ信号DSCHGを活性化させる。
【0192】
ディスチャージ信号DSCHGが活性化されるディスチャージ区間INT11の間に、制御回路450は、第1活性化信号EN1を活性化させてダミー電圧生成器570を動作させ、非選択ワード線に連結される内部電圧IVCを消費する。
【0193】
図21で説明したように、ダミー電圧生成器570のPMOSトランジスタ572は、内部電圧IVCに連結されるため、第1活性化信号EN1が活性化される区間で非選択ワード線に連結される内部電圧IVCを消費させることで、内部電圧IVCのオーバーシュートを防止又は減少することができる。
【0194】
非選択ワード線WL_UNSELには時点T24まで読出パス電圧(VPASS)が印加され、時点T24の後の非選択ワード線WL_UNSELは内部電圧IVCレベルにリカバリーされる。
【0195】
ダミー電圧生成器570は、ワード線セットアップ区間WLS及び感知区間SENSINGでダミー電圧VDUMを生成するため、ディスチャージ区間INT11の間に動作するダミー電圧生成器570は、不揮発性メモリ装置100の動作には影響しない。即ち、ダミー電圧生成器570は、読出動作のワード線リカバリー動作(RCY)に関係しない。
【0196】
制御回路450は、第1活性化信号EN1の活性化区間を変えることができる。
【0197】
図29は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置の読出動作における非選択ワード線の電圧レベルを示す図である。
【0198】
図6及び図29に示すように、不揮発性メモリ装置100は、読出コマンド信号(CMD)に応答して、ワード線セットアップ(WLS)、感知(SENSING)、ダンプ(DUMP)、及びワード線リカバリー(RCY)動作を順次実行する。
【0199】
ワード線セットアップ区間WLS(T31~T32)で、制御回路450は、電圧生成回路500を制御して、選択ワード線及び非選択ワード線をそれぞれのターゲットレベルにセットアップする。非選択ワード線は、内部電圧IVCのレベルから読出パス電圧(VPASS)レベルに上昇する。
【0200】
感知区間(T32~T33)で、制御回路450は、選択ワード線に連結されたターゲットメモリセルに対する感知動作を行い、且つ非選択ワード線を読出パス電圧(VPASS)レベルに保持する。
【0201】
ダンプ区間(T33~T34)で、制御回路450は、ページバッファ回路410にラッチされた感知データをデータ入出力回路420に提供する。
【0202】
ワード線リカバリー区間(T34~T36)で、制御回路450は、後続動作のために非選択ワード線の電圧レベルを外部電圧EVCレベルにリカバリーし、外部電圧EVCレベルから内部電圧IVCレベルに回復する。外部電圧EVCレベルは、内部電圧IVCレベルよりも高い。
【0203】
ワード線リカバリー区間(T34~T36)の第1サブ区間(T34~T35)で、制御回路450は、非選択ワード線の電圧レベルを読出パス電圧(VPASS)から外部電圧EVCレベルにリカバリーし、第2サブ区間(T35~T36)で、制御回路450は、非選択ワード線の電圧レベルを外部電圧EVCレベルから内部電圧IVCレベルに回復する。
【0204】
非選択ワード線が外部電圧EVCレベルにリカバリーされた後に内部電圧IVCレベルにリカバリーされるため、非選択ワード線が内部電圧IVCに連結されても、オーバーシュートを減少・防止することができる。
【0205】
本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置及びその動作方法では、読出リカバリー動作で、非選択ワード線を内部電圧レベルにリカバリーし、且つ内部電圧に連結される非選択ワード線の電圧を不揮発性メモリ装置内のリカバリー動作とは関係ない回路素子で消費することで、リカバリー動作で発生する内部電圧のオーバーシュートを減少・防止することができる。
【0206】
図30は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示す図である。
【0207】
図30の不揮発性メモリ装置100aは、マルチ-プレーン構造を有する。図30において、不揮発性メモリ装置100aは、2つのプレーン、即ち第1プレーン230及び第2プレーン240を含む2プレーン構造を有するものとして示しているが、これは、説明の便宜のためのものであり、不揮発性メモリ装置100aは、4つ以上のプレーン構造、例えば4プレーン構造又は6プレーン構造などの様々なマルチプレーン構造でもよい。
【0208】
不揮発性メモリ装置100aは、メモリセルアレイ200aと、第1アドレスデコーダ300aと、第2アドレスデコーダ300bと、第1ページバッファ回路410a(PBC1)と、第2ページバッファ回路410b(PBC2)と、データ入出力回路420aと、制御回路450aと、電圧生成回路500aとを含む。不揮発性メモリ装置100aは、オーバーシュート検出器430aを更に含む。
【0209】
メモリセルアレイ200aは、第1プレーン230及び第2プレーン240を含み、第1プレーン230及び第2プレーン240のそれぞれは、図8に示すように、複数のメモリブロックを含む。
【0210】
第1プレーン230及び第2プレーン240の複数のメモリブロックのそれぞれは、ワード線WLs、少なくとも1つのストリング選択線SSL、及び少なくとも1つの接地選択線GSLを介してアドレスデコーダ(300a、300b)のそれぞれに連結される。第1プレーン230のメモリブロックはビット線BLsを介して第1ページバッファ回路410aに連結され、第2プレーン240のメモリブロックはビット線BLsを介して第2ページバッファ回路410bに連結される。
【0211】
第1ページバッファ回路410a及び第2ページバッファ回路410bは、データ入出力回路420aに連結される。制御回路450aは、メモリコントローラ50からの制御信号CTRL、コマンド信号CMD、及びアドレス信号ADDRに基づいて、第1アドレスデコーダ300a、第2アドレスデコーダ300b、第1ページバッファ回路410a、第2ページバッファ回路410b、データ入出力回路420a、及び電圧生成回路500aを制御する。
【0212】
電圧生成回路500aは、外部電圧EVCを基にワード線電圧VWLsを生成し、ワード線電圧VWLsを第1アドレスデコーダ300a及び第2アドレスデコーダ300bを通じてメモリセルアレイ200aに提供する。
【0213】
オーバーシュート検出器430aは、不揮発性メモリ装置100aの読出動作において、ワード線リカバー時に非選択ワード線に連結される内部電圧IVCを基準電圧と比較し、オーバーシュートが発生する場合にオーバーシュート検出フラッグODFCを制御回路450aに提供する。
【0214】
制御回路450aは、ターゲットメモリセルに対する読出動作時に、非選択ワード線を内部電圧レベルにリカバリーし、且つ内部電圧に連結される非選択ワード線の電圧を不揮発性メモリ装置100a内で消費するようにリカバリー動作を制御する。
【0215】
第1アドレスデコーダ300a及び第2アドレスデコーダ300bのそれぞれは、図18におけるアドレスデコーダ300を採用する。
【0216】
従って、不揮発性メモリ装置100aに含まれる第1アドレスデコーダ300a及び第2アドレスデコーダ300bのそれぞれは、PIR(plane independent read)方式、PIC(plane independent core)方式の様々なワード線ロード値の変化に対応する。
【0217】
図31は、図30の不揮発性メモリ装置における第1プレーン及び第2プレーンを示す図である。
【0218】
図31に示すように、第1プレーン230に含まれるメモリブロックのうちのいずれか1つのブロックには、複数のセルストリング(CS11、CS12、CS21、CS22)が含まれる。また、各プレーン(230、240)は複数のメモリブロックを含み、複数のメモリブロックのうちのいずれか1つのメモリブロックは複数のセルストリング(CS11、CS12、CS21、CS22)のうちの少なくとも1つのセルストリングを選択するための複数のストリング選択線(SSL1a、SSL1b)を備える。例えば、第1プレーン230の第1ストリング選択線SSL1aに選択電圧が印加された場合、第1及び第2セルストリング(CS11、CS12)が選択される。同様に、第1プレーン230の第2ストリング選択線SSL1bに選択電圧が印加された場合、第3及び第4セルストリング(CS21、CS22)が選択される。
【0219】
第1プレーン及び第2プレーン(230、240)は、実質的に同一の物理構造を有する。例えば、第1プレーン230と同様に、第2プレーン240は、1つのプレーン上に形成された複数のメモリブロック及び複数のセルストリングを含む。そして、同様に、複数のセルストリングのうちの少なくとも1つのセルストリングを選択するための複数のストリング選択線(SSL2a、SSL2b)を備える。
【0220】
プレーン(230、240)は、ワード線、ビット線、ストリング選択線、接地選択線、及び共通ソース線を共有しない。一方、各プレーンは、2つのビット線及び7つのワード線に連結されることを仮定している。しかし、これは、例示に過ぎず、各プレーンは、3つ以上のビット線、又は7つ以上又はそれ以下のワード線に連結可能である。
【0221】
各セルストリング(CS11、CS12、CS21、CS22)は、少なくとも1つのストリング選択トランジスタ、メモリセル、少なくとも1つの接地選択トランジスタを含む。例えば、1つのセルストリングCS22には、1つの接地選択トランジスタGST、複数のメモリセル(MC1~MC7)、及び1つのストリング選択トランジスタSSTが基板に垂直に順次形成される。残りのセルストリングもセルストリングCS22と同一の構成を有する。
【0222】
プレーン(230、240)のそれぞれに連結されたストリング選択線は、対応する1つのプレーンにのみ、排他的に連結される。例えば、ストリング選択線(SSL1a、SSL1b)のそれぞれは、第1プレーン230にのみ連結される。同様に、ストリング選択線(SSL2a、SSL2b)のそれぞれは、第2プレーン240にのみ連結される。従って、1つのストリング選択線は、1つのプレーンに含まれるセルストリングのみを選択する。また、それぞれのストリング選択線を独立して制御することで、セルストリングは、プレーン毎に独立して選択される。
【0223】
例えば、第1ストリング選択線SSL1aに独立して選択電圧を印加することで、セルストリング(CS11、CS12)が独立して選択される。第1ストリング選択線SSL1aに選択電圧が印加されると、選択電圧は、対応するセルストリング(CS11、CS12)のストリング選択トランジスタをオンにする。そして、ストリング選択トランジスタがオンになると、セルストリング(CS11、CS12)のメモリセルとビット線とが電気的に連結される。
【0224】
一方、第1ストリング選択線SSL1aに非選択電圧が印加されると、セルストリング(CS11、CS12)のストリング選択トランジスタはオフになり、セルストリング(CS11、CS12)は選択されない。従って、セルストリング(CS11、CS12)のメモリセルは、ビット線から電気的に遮られる。
【0225】
上記のような構成によると、各プレーン別に分離されたストリング選択線が備えられる。そして、このような分離されたストリング選択線構造は、ストリング選択線の一部に欠陥が生じた場合、欠陥による影響を最小化することができる。また、プレーン別に分離されたストリング選択線は、プレーン別に独立してセルストリングを選択することができる。即ち、第1プレーン230に含まれるセルストリングは、第2プレーン240に含まれるセルストリングとは全く独立して選択される。このような独立的な選択構造は、不揮発性メモリ装置100aの制御をより容易にする。
【0226】
図32は、本発明の一実施形態による不揮発性メモリ装置を示す断面図である。
【0227】
図32に示すように、不揮発性メモリ装置2000は、C2C(chip to chip)構造である。C2C構造は、第1ウエハ上にセル領域CELLを含む上部チップを製作し、第1ウエハとは異なる第2ウエハ上に周辺回路領域PERIを含む下部チップを製作した後、上部チップと下部チップとをボンディング方式で互いに連結することを意味する。一例として、ボンディング方式は、上部チップの最上部メタル層に形成されたボンディングメタルと下部チップの最上部メタル層に形成されたボンディングメタルとを互いに電気的に連結する方式を意味する。例えば、ボンディングメタルが銅(Cu)からなる場合、ボンディング方式はCu-to-Cuボンディング方式であり、ボンディングメタルはアルミニウム(Al)又はタングステン(W)で形成される。
【0228】
不揮発性メモリ装置2000の周辺回路領域PERI及びセル領域CELLのそれぞれは、外部パッドボンディング領域PA、ワード線ボンディング領域WLBA、及びビット線ボンディング領域BLBAを含む。
【0229】
周辺回路領域PERIは、第1基板2210と、層間絶縁層2215と、第1基板2210に形成される複数の回路素子(2220a、2220b、2220c)と、複数の回路素子(2220a、2220b、2220c)のそれぞれに連結される第1メタル層(2230a、2230b、2230c)と、第1メタル層(2230a、2230b、2230c)上に形成される第2メタル層(2240a、2240b、2240c)とを含む。一実施形態において、第1メタル層(2230a、2230b、2230c)は相対的に電気的比抵抗の高いタングステンからなり、第2メタル層(2240a、2240b、2240c)は相対的に電気的比抵抗の低い銅からなる。
【0230】
本明細書では、第1メタル層(2230a、2230b、2230c)及び第2メタル層(2240a、2240b、2240c)のみを示して説明しているが、これに限定されるものではなく、第2メタル層(2240a、2240b、2240c)上に少なくとも1つ以上のメタル層が更に形成されてもよい。第2メタル層(2240a、2240b、2240c)の上部に形成される1つ以上のメタル層の少なくとも一部は、第2メタル層(2240a、2240b、2240c)を形成する銅よりも低い電気的比抵抗を有するように形成され、例えばアルミニウムなどで形成される。
【0231】
層間絶縁層2215は、複数の回路素子(2220a、2220b、2220c)、第1メタル層(2230a、2230b、2230c)、及び第2メタル層(2240a、2240b、2240c)を覆うように第1基板2210上に配置され、シリコン酸化物、シリコン窒化物などのような絶縁物質を含む。
【0232】
ワード線ボンディング領域WLBAの第2メタル層2240b上に下部ボンディングメタル(2271b、2272b)が形成される。ワード線ボンディング領域WLBAにおいて、周辺回路領域PERIの下部ボンディングメタル(2271b、2272b)は、セル領域CELLの上部ボンディングメタル(2371b、2372b)とボンディング方式で互いに電気的に連結され、下部ボンディングメタル(2271b、2272b)及び上部ボンディングメタル(2371b、2372b)は、アルミニウム、銅、又はタングステンなどで形成される。
【0233】
セル領域CELLは、少なくとも1つのメモリブロックを提供する。セル領域CELLは、第2基板2310及び共通ソース線2320を含む。第2基板2310上には、第2基板2310の上面に対して垂直方向VDに沿って複数のワード線(2331、2332、2333、2334、2335、2336、2337、2338、2330)が積層される。ワード線2330の上部及び下部のそれぞれには、ストリング選択線及び接地選択線が配置され、ストリング選択線と接地選択線との間に複数のワード線2330が配置される。
【0234】
ビット線ボンディング領域BLBAにおいて、チャンネル構造体CHは、第2基板2310の上面に対して垂直方向VDに延在し、ワード線2330、ストリング選択線、及び接地選択線を貫通する。チャンネル構造体CHはデータ保存層、チャンネル層、及び埋立絶縁層などを含み、チャンネル層は第1メタル層2350c及び第2メタル層2360cに電気的に連結される。例えば、第1メタル層2350cはビット線コンタクトであり、第2メタル層2360cはビット線である。本実施形態において、ビット線2360cは、第2基板2310の上面に平行な第2水平方向HD2に沿って延在する。
【0235】
図32において、チャンネル構造体CH及びビット線2360cなどが配置される領域がビット線ボンディング領域BLBAとして定義される。ビット線2360cは、ビット線ボンディング領域BLBAにおいて、周辺回路領域PERIでページバッファ2393を提供する回路素子2220cに電気的に連結される。一例として、ビット線2360cは周辺回路領域PERIで上部ボンディングメタル(2371c、2372c)に連結され、上部ボンディングメタル(2371c、2372c)はページバッファ2393の回路素子2220cに連結される下部ボンディングメタル(2271c、2272c)に連結される。
【0236】
ワード線ボンディング領域WLBAにおいて、ワード線2330は、第1水平方向HD1に垂直であり、且つ第2基板310の上面に平行な第2水平方向HD2に沿って延在し、複数のセルコンタクトプラグ(2341、2342、2343、2344、2345、2346、3347、3340)に連結される。ワード線2330とセルコンタクトプラグ2340とは、第1水平方向HD1に沿って、ワード線2330の少なくとも一部が互いに異なる長さに延在して提供されるパッドで互いに連結される。ワード線2330に連結されるセルコンタクトプラグ2340の上部には、第1メタル層2350b及び第2メタル層2360bが順次連結される。セルコンタクトプラグ2340は、ワード線ボンディング領域WLBAにおいて、セル領域CELLの上部ボンディングメタル(2371b、2372b)及び周辺回路領域PERIの下部ボンディングメタル(2271b、2272b)を通じて周辺回路領域PERIに連結される。
【0237】
セルコンタクトプラグ2340は、周辺回路領域PERIにおいて、アドレスデコーダ又は行デコーダ2394を形成する回路素子2220bに電気的に連結される。一実施形態において、行デコーダ2394を形成する回路素子2220bの動作電圧は、ページバッファ2393を形成する回路素子2220cの動作電圧とは異なる。一例として、ページバッファ2393を形成する回路素子2220cの動作電圧は、行デコーダ2394を形成する回路素子2220bの動作電圧よりも大きい。行デコーダ2394を形成する回路素子2220bは、上述したパストランジスタを含む。
【0238】
外部パッドボンディング領域PAには、共通ソース線コンタクトプラグ2380が配置される。共通ソース線コンタクトプラグ2380は、金属、金属化合物、又はポリシリコンなどの導電性物質からなり、共通ソース線2320に電気的に連結される。共通ソース線コンタクトプラグ2380の上には、第1メタル層2350a及び第2メタル層2360aが順次積層される。一例として、共通ソース線コンタクトプラグ2380、第1メタル層2350a、及び第2メタル層2360aが配置される領域は、外部パッドボンディング領域PAとして定義される。
【0239】
一方、外部パッドボンディング領域PAには、入出力パッド(2205、2305)が配置される。第1基板2210の下部には第1基板2210の下面を覆う下部絶縁膜2201が形成され、下部絶縁膜2201上には第1入出力パッド2205が形成される。第1入出力パッド2205は、第1入出力コンタクトプラグ2203を通じて周辺回路領域PERIに配置される複数の回路素子(2220a、2220b、2220c)の少なくとも1つに連結され、下部絶縁膜2201により第1基板2210から分離される。また、第1入出力コンタクトプラグ2203と第1基板2210との間には側面絶縁膜が配置され、側面絶縁膜は第1入出力コンタクトプラグ2203と第1基板2210とを電気的に分離する。
【0240】
第2基板2310の上には、第2基板2310の上面を覆う上部絶縁膜2301が形成され、上部絶縁膜2301上に第2入出力パッド2305が配置される。第2入出力パッド2305は、第2入出力コンタクトプラグ2303を通じて周辺回路領域(PERI)に配置される複数の回路素子(2220a、2220b、2220c)の少なくとも1つに連結される。本実施形態において、第2入出力パッド2305は、回路素子2220aに電気的に連結される。
【0241】
本実施形態において、第2入出力コンタクトプラグ2303が配置される領域には、第2基板2310及び共通ソース線2320などが配置されない。また、第2入出力パッド2305は、垂直方向VDにおいて、ワード線2380に重ならない。第2入出力コンタクトプラグ2303は、第2基板2310の上面に平行な方向において、第2基板2310から分離され、セル領域CELLの層間絶縁層2315を貫通して第2入出力パッド2305に連結される。
【0242】
一実施形態において、第1入出力パッド2205及び第2入出力パッド2305は、選択的に形成される。一例として、メモリ装置2000は、第1基板2201の上部に配置される第1入出力パッド2205のみを含むか、又は第2基板2301の上部に配置される第2入出力パッド2305のみを含む。或いは、メモリ装置2000は、第1入出力パッド2205及び第2入出力パッド2305をいずれも含む。
【0243】
セル領域CELL及び周辺回路領域PERIのそれぞれに含まれる外部パッドボンディング領域PA及びビット線ボンディング領域BLBAのそれぞれには、最上部メタル層のメタルパターンがダミーパターン(dummy pattern)として存在するか、又は最上部メタル層が空いている。
【0244】
不揮発性メモリ装置2000は、外部パッドボンディング領域PAにおいて、セル領域CELLの最上部メタル層に形成された上部メタルパターン2372aに対応して、周辺回路領域PERIの最上部メタル層にセル領域CELLの上部メタルパターン2372aと同一形態の下部メタルパターン2273aを形成する。周辺回路領域PERIの最上部メタル層に形成された下部メタルパターン2273aは、周辺回路領域PERIで別のコンタクトに連結されない。これと同様に、外部パッドボンディング領域PAにおいて、周辺回路領域PERIの最上部メタル層に形成された下部メタルパターン2273aに対応して、セル領域CELLの上部メタル層に周辺回路領域PERIの下部メタルパターン2273aと同一形状の上部メタルパターン2372aを形成することもできる。
【0245】
ワード線ボンディング領域WLBAの第2メタル層2240b上には、下部ボンディングメタル(2271b、2272b)が形成される。ワード線ボンディング領域WLBAにおいて、周辺回路領域PERIの下部ボンディングメタル(2271b、2272b)は、セル領域CELLの上部ボンディングメタル(2371b、2372b)とボンディング方式で互いに電気的に連結される。
【0246】
また、ビット線ボンディング領域BLBAにおいて、周辺回路領域PERIの最上部メタル層に形成された下部メタルパターン2252に対応してセル領域CELLの最上部メタル層に周辺回路領域PERIの下部メタルパターン2252と同一形状の上部メタルパターン2392を形成する。セル領域CELLの最上部メタル層に形成された上部メタルパターン2392上には、コンタクトを形成しない。
【0247】
上述したワード線電圧が、周辺回路領域PERIの下部ボンディングメタル(2271b、2272b)及びセル領域CELLの上部ボンディングメタル(2371b、2372b)を通じて、セル領域CELLの少なくとも1つのメモリブロックに提供される。制御回路は、非選択ワード線に連結される内部電圧を内部的に消費し、且つ非選択ワード線の電圧レベルを、内部電圧レベルに回復する。
【0248】
図33は、本発明の一実施形態による半導体装置を含む電子システムを示すブロック図である。
【0249】
図33に示すように、電子システム3000は、半導体装置3100及び半導体装置3100に電気的に連結されるコントローラ3200を含む。電子システム3000は、1つ又は複数の半導体装置3100を含むストレージ装置(Storage device)、又はストレージ装置を含む電子装置(electronic deviceである。例えば、電子システム3000は、1つ又は複数の半導体装置3100を含むSSD(Solid State Drive)装置、USB(Universal Serial Bus)、コンピュータシステム、医療装置、又は通信装置である。
【0250】
半導体装置3100は、不揮発性メモリ装置であり、例えば図6図22で説明した不揮発性メモリ装置である。半導体装置3100は、第1構造物3100F及び第1構造物3100F上の第2構造物3100Sを含む。第1構造物3100Fは、デコーダ回路3110、ページバッファ回路(PBC)3120、及びロジック回路3130を含む周辺回路構造物である。第2構造物3100Sは、ビット線BL、共通ソース線CSL、ワード線WL、第1及び第2ゲート上部線(UL1、UL2)、第1及び第2ゲート下部線(LL1、LL2)、及びビット線BLと共通ソース線CSLとの間のメモリセルストリングCSTRを含むメモリセル構造物である。
【0251】
第2構造物3100Sにおいて、それぞれのメモリセルストリングCSTRは、共通ソース線CSLに隣接する下部トランジスタ(LT1、LT2)、ビット線BLに隣接する上部トランジスタ(UT1、UT2)、及び下部トランジスタ(LT1、LT2)と上部トランジスタ(UT1、UT2)との間に配置される複数のメモリセルトランジスタMCTを含む。下部トランジスタ(LT1、LT2)の数及び上部トランジスタ(UT1、UT2)の数は、実施形態により様々に変わる。
【0252】
本実施形態において、上部トランジスタ(UT1、UT2)はストリング選択トランジスタを含み、下部トランジスタ(LT1、LT2)は接地選択トランジスタを含む。下部ゲート線(LL1、LL2)は、それぞれ下部トランジスタ(LT1、LT2)のゲート電極である。ワード線WLは、メモリセルトランジスタMCTのゲート電極であり、上部ゲート線(UL1、UL2)は、それぞれ上部トランジスタ(UT1、UT2)のゲート電極である。
【0253】
本実施形態において、下部トランジスタ(LT1、LT2)は、直列連結された下部消去制御トランジスタLT1及び接地選択トランジスタLT2を含む。上部トランジスタ(UT1、UT2)は、直列連結されたストリング選択トランジスタUT1及び上部消去制御トランジスタUT2を含む。下部消去制御トランジスタLT1及び上部消去制御トランジスタUT1の少なくとも1つは、ゲート誘導漏洩電流(Gate Induce Drain Leakage:GIDL)現象を用いて、メモリセルトランジスタMCTに保存されたデータを削除する消去動作に用いられる。
【0254】
共通ソース線CSL、第1及び第2下部ゲート線(LL1、LL2)、ワード線WL、及び第1及び第2上部ゲート線(UL1、UL2)は、第1構造物3100F内から第2構造物1100Sまで延在する第1連結配線3115を通じてデコーダ回路3110に電気的に連結される。ビット線BLは、第1構造物3100F内から第2構造物3100Sまで延在する第2連結配線3125を通じてページバッファ回路3120に電気的に連結される。
【0255】
第1構造物3100Fにおいて、デコーダ回路1110及びページバッファ回路3120は、複数のメモリセルトランジスタMCTの少なくとも1つの選択メモリセルトランジスタに対する制御動作を行う。デコーダ回路3110及びページバッファ回路3120は、ロジック回路3130により制御される。半導体装置3000は、ロジック回路3130に電気的に連結される入出力パッド3101を通じてコントローラ3200と通信する。入出力パッド3101は、第1構造物3100F内から第2構造物3100Sまで延在する入出力連結配線3135を通じてロジック回路3130に電気的に連結される。
【0256】
コントローラ3200は、プロセッサ3210と、NANDコントローラ3220と、ホストインターフェース3230とを含む。一実施形態において、電子システム3000は複数の半導体装置3100を含み、この場合、コントローラ3200は複数の半導体装置3000を制御する。
【0257】
プロセッサ3210は、コントローラ3200を含む電子システム3000全般の動作を制御する。プロセッサ3210は、所定のファームウエアにより動作し、NANDコントローラ3220を制御して半導体装置3100にアクセスする。NANDコントローラ3220は、半導体装置3100との通信を処理するNANDインターフェース3221を含む。NANDインターフェース3221を通じて、半導体装置3100を制御するための制御命令、半導体装置3100のメモリセルトランジスタMCTに記録しようとするデータ、半導体装置3100のメモリセルトランジスタMCTから読み込もうとするデータなどが伝送される。ホストインターフェース3230は、電子システム3000と外部ホストとの間の通信機能を提供する。ホストインターフェース3230を通じて外部ホストから制御命令を受信すると、プロセッサ3210は、制御命令に応答して半導体装置3100を制御する。
【0258】
本発明の実施形態による不揮発性メモリ装置又は保存装置は、様々な形態のパッケージを用いて実装される。
【0259】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で、多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0260】
10 メモリシステム
50 メモリコントローラ
100、100a、2000 不揮発性メモリ装置
131、133~137 トランジスタ
132 ダンプトランジスタ
200、200a メモリセルアレイ(MCA)
210 周辺回路
230、240 第1、第2プレーン
300 アドレスデコーダ
300a、300b 第1、第2アドレスデコーダ
310 ドライバ回路
320 ブロック選択ドライバ
330 ストリング選択ドライバ
340 ワード線ドライバ
350 接地選択ドライバ
360 パススイッチ回路
410 ページバッファ回路
410a、410b 第1、第2ページバッファ回路(PBC1、PBC2)
411、413、572、621、631、641 PMOSトランジスタ
412、414、623~625、633、643 NMOSトランジスタ
420、420a データ入出力回路
430、430a オーバーシュート検出器
431 電圧比較器
450、450a 制御回路
460 コマンドデコーダ
470 アドレスバッファ
480 制御信号生成器
485 状態信号生成器
500、500a 電圧生成回路
510 高電圧生成器
511、620 基準電圧生成器
513 プログラム電圧検出器(VD_VPGM)
514 プログラム電圧ポンプ(PUMP_VPGM)
515 パス電圧検出器(VD_VPASS)
516 パス電圧ポンプ(PUMP_VPASS)
517 高電圧検出器(VD_VPPH)
518 高電圧ポンプ(PUMP_VPPH)
519 消去電圧検出器(VD_VERS)
520 消去電圧ポンプ(PUMP_VERS)
525 電圧分配器
530 低電圧生成器
550 負電圧生成器
570 ダミー電圧生成器
571、635、645 演算増幅器
573 フィードバック回路
610 オシレータ(OSC)
630、640 第1、第2比較回路
650 ラッチ回路
651、653 第1、第2NANDゲート
2201、2301 下部、上部絶縁膜
2203 第1入出力コンタクトプラグ
2205、2305 入出力パッド
2210、2310 第1、第2基板
2215、2315 層間絶縁層
2220a、2220b、2220c 回路素子
2230a、2230b、2230c、2350a、2350b、2350c 第1メタル層
2240a、2240b、2240c、2360a、2360b 第2メタル層
2252、2273a 下部メタルパターン
2360c ビット線(第2メタル層)
2271b、2272b 下部ボンディングメタル
2271c、2272c、2371b、2371c、2372b、2372c 上部ボンディングメタル
2303 第2入出力コンタクトプラグ
2305 第2入出力パッド
2320 共通ソース線
2330、2331~2338 ワード線
2340~2346、3340、3347 セルコンタクトプラグ
2372a、2392 上部メタルパターン
2380 共通ソース線コンタクトプラグ
2393 ページバッファ
2394 行デコーダ
3000 電子システム
3100 半導体装置
3100F、3100S 第1、第2構造物
3101 入出力パッド
3110 デコーダ回路
3115、3125 第1、第2連結配線
3120 ページバッファ回路(PBC)
3130 ロジック回路
3135 入出力連結配線
3200 コントローラ
3210 プロセッサ
3220 NANDコントローラ
3221 NANDインターフェース(I/F)
3230 ホストインターフェース(I/F)
/RE 読出イネーブル信号
ADDR アドレス信号
AG エアギャップ
BD ボディ
BI ブロッキング絶縁膜
BL、BLs、BL1~BL3 ビット線
BL0~BLn 第1~第n+1ビット線
BLBA ビット線ボンディング領域
BLCLAMP ビット線クランプ制御信号
BLK、BLKi、BLK1~BLKz メモリブロック
BLKWL ブロックワード線
BLSETUP ビット線セットアップ信号
BLSHF ビット線シャットオフ信号
BLSLT ビット線選択信号
C_ADDR 列アドレス
C1、C2 キャパシタ
CELL セル領域
CH チャンネル構造体
CL、C-LATCH キャッシュラッチ
CL0~CLn 第1~第n+1キャッシュラッチ
CLBLK ビット線連結制御信号
CLK_VERS 消去電圧用クロック
CLK_VPASS パス電圧用クロック
CLK_VPGM プログラム電圧用クロック
CLK_VPP 高電圧用クロック
CLKH クロック信号
CMD コマンド信号
CS1、CS2 第1、第2比較信号
CS11、CS12、CS21、CS22 第1~第4セルストリング
CSL 共通ソース線
CSTR メモリセルストリング
CT 電荷捕獲膜
CTL1~CTL3 第1~第3制御信号
CTLs、CTRL 制御信号
CU キャッシュユニット
D_CMD 復号化されたコマンド
DATA データ、プログラムデータ、読出しデータ
DI データ信号
DIO_R 読出制御信号
DIO_W 書込制御信号
DLs データ線
DMP ダンプ信号
DSCHG ディスチャージ信号
DUMP ダンプ区間
E 消去状態
EN1、EN2 第1、第2活性化信号
EVC 外部電圧
FL、F-LATCH フォースラッチ
FN フィードバックノード
GPT パストランジスタ
GS 接地選択信号
GSL 接地選択線
GSL1~GSL3 接地選択線
GST 接地選択トランジスタ
HD1、HD2 第1、第2水平方向
HVU 高電圧ユニット
I/O データ入出力端子
INT11 ディスチャージ区間
INV1、INV2 第1、第2インバータ
INV11、INV12、INV21、INV22、INV31、INV32、INV41、INV42 インバータ
IREF 基準電流
IVC 内部電圧
L1、L2 第1、第2半導体層
LL、L-LATCH 下位ビットラッチ
LL1、LL2 第1、第2ゲート下部線
LOAD ロード信号
LS1、LS2 第1、第2ラッチ信号
LT1 下部トランジスタ(下部消去制御トランジスタ)
LT2 下部トランジスタ(接地選択トランジスタ)
MC メモリセル
MC1~MC8 第1~第8メモリセル
ML、M-LATCH 上位ビットラッチ
MON_C キャッシュモニタ信号
MON_F フォースモニタ信号
MON_L 下位ビットモニタ信号
MON_M 上位ビットモニタ信号
MU メインユニット
N11、N12、N21~N25 ノード
ND1、ND2 第1、第2ノード
nDI データ反転信号
NM1~NM6 第1~第6トランジスタ
NM7 モニタトランジスタ
NO 出力ノード
NS0~NSn 第1~第n+1セル(NAND)ストリング
NS11、NS12、NS13、NS21、NS22、NS23、NS31、NS32、NS33 (メモリ)セルストリング(NANDストリング)
ODFG オーバーシュート検出フラッグ
P1~P15 第1~第15プログラム状態
PA 外部パッドボンディング領域
PB ページバッファ
PBU ページバッファユニット
PBU0~PBUn 第1~第n+1ページバッファユニット
PC プリチャージ回路
PCTL ページバッファ制御信号
PERI 周辺回路領域
PL ピラー
PM プリチャージトランジスタ
PM’ BLSETUPにより駆動されるトランジスタ
PT1~PTn パストランジスタ
R_ADDR 行アドレス
R1 抵抗
RCY ワード線リカバリー区間
RDi データ入出力線
RnB 状態信号(レディー/ビジー信号)
Rf1、Rf2 第1、第2フィードバック抵抗
S_EN 感知イネーブル信号
S1~Sn 駆動線
SCS スイッチング制御信号
SEBSING 感知区間
SL、S-LATCH センスラッチ
SO センスノード
SO_PASS パス制御信号(センスノード連結制御信号)
SOC 結合センスノード
SOC_D、SOC_U 第2、第1端子
SOGND 接地制御信号
SS ストリング選択信号
SSL ストリング選択線
SSL1~SSL3 ストリング選択線
SSL1a、SSL1b 第1、第2ストリング選択線
SSL2a、SSL2b ストリング選択線
SSPT パストランジスタ
SST ストリング選択トランジスタ
SUB 基板
TI トンネル絶縁膜
TR、TR’ 第1、第2パストランジスタ(センスノード連結トランジスタ)
TR_hv ビット線選択トランジスタ
tRC コマンド待機時間
UL1、UL2 第1、第2ゲート上部線
UT1 上部トランジスタ(ストリング選択トランジスタ)
UT2 上部トランジスタ(上部消去制御トランジスタ)
VCC 電源電圧
VD 垂直方向
VDRV 駆動電圧
VDUM ダミー電圧
VERS 消去電圧
VFB フィードバック電圧
VNEG 負電圧
VPASS パス電圧
VPGM プログラム電圧
VPPH 高電圧
VPPH_L VPPHよりも低いレベルを有する高電圧
VPV 検証電圧
Vr1~Vr15 第1~第15読出電圧
VRD 読出電圧
VREF_OVS オーバーシュート検出の基準電圧
VREF1、VREF2、VREFH 基準電圧
VSS 接地電圧
Vth 閾値電圧
VWLs ワード線電圧
WL、WLs、WL0~WLm ワード線
WL_UNSEL 非選択ワード線
WL-SEL 選択ワード線
WL1~WL8 第1~第8ワード線
WLBA ワード線ボンディング領域
WLS ワード線セットアップ区間
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33