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特開2023-70094非接触電気検出器とともに利用するためのアクセサリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070094
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】非接触電気検出器とともに利用するためのアクセサリ
(51)【国際特許分類】
   G01R 15/06 20060101AFI20230511BHJP
   G01R 19/00 20060101ALI20230511BHJP
   G01R 19/145 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
G01R15/06
G01R19/00 A
G01R19/145
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022168847
(22)【出願日】2022-10-21
(31)【優先権主張番号】17/521,703
(32)【優先日】2021-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】509233459
【氏名又は名称】フルークコーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Fluke Corporation
【住所又は居所原語表記】6920 Seaway Boulevard, Everett, Washington 98203 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
(74)【代理人】
【識別番号】100093045
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 良男
(72)【発明者】
【氏名】ペインティング, ブライアン ディー.
(72)【発明者】
【氏名】シルヴァ, ルイス アール.
(72)【発明者】
【氏名】ウー, ジンジャー エム.
(72)【発明者】
【氏名】ストゥアー, ロナルド
【テーマコード(参考)】
2G025
2G035
【Fターム(参考)】
2G025AA03
2G025AA17
2G025AB07
2G025AC01
2G035AA12
2G035AA21
2G035AB04
2G035AC01
2G035AC13
2G035AD10
2G035AD13
2G035AD20
2G035AD28
2G035AD55
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アクセサリは、アクセサリと非接触電気検出器内の非接触センサとの間でガルバニック接触することなく、電気的特性を測定するための非接触電気検出器によって取り外し可能に受容されるアクセサリを提供する。
【解決手段】アクセサリは、非接触電気検出器の第1の延出部と、第2の延出部との間のギャップ内に位置決めされ、アクセサリの両側に第1の凹部及び第2の凹部を含んでいる。非接触電気検出器の第1のクランプアーム及び第2のクランプアームが、第1の凹部及び第2の凹部内に挿入されて、アクセサリを取り外し可能に保持する。アクセサリの外部導電性プロングは、アクセサリの内部導電性プロングと電気的に結合されるか、又は選択的に電気的に結合可能である。外部導電性プロングは、電気コンセントのレセプタクルに挿入されるように構成され、使用時に、内部導電性プロングを非接触電気検出器の非接触電気センサの感知領域内に位置決めする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセサリであって、
非接触電気検出器のフォームファクタ内に選択的に位置決め可能な非導電体であって、前記フォームファクタが、前記非導電体を取り外し可能に受容するように構成されている、非導電体と、
前記非導電体内の内部導電性プロングと、
前記非導電体から外向きに延在している外部導電性プロングであって、前記外部導電性プロングが、前記内部導電性プロングと電気的に結合されるか、又は選択的に電気的に結合可能であり、前記外部導電性プロングが、電気コンセントのレセプタクルに挿入されて、前記外部導電性プロングを前記電気コンセントの前記第1のレセプタクルに電気的に結合するように構成されている、外部導電性プロングと、を備えている、アクセサリ。
【請求項2】
前記外部導電性プロングが、第1の外部導電性プロングであり、前記アクセサリが、
前記非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングであって、前記電気コンセントの第2のレセプタクルに挿入されて、前記第2の外部導電性プロングを前記電気コンセントの前記第2のレセプタクルに電気的に結合するように構成されている、第2の外部導電性プロングを更に備えている、請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項3】
前記内部導電性プロングが、第1の内部導電性プロングであり、前記アクセサリが、第2の内部導電性プロングを前記非導電体内に更に備えており、
前記第1の内部導電性プロングが、前記第1の外部導電性プロングに電気的に結合され、
前記第2の内部導電性プロングが、前記第2の外部導電性プロングに電気的に結合されている、請求項2に記載のアクセサリ。
【請求項4】
前記第1の内部導電性プロングが、少なくとも第1の電線によって前記第1の外部導電性プロングに電気的に結合され、
前記第2の内部導電性プロングが、少なくとも第2の電線によって前記第2の外部導電性プロングに電気的に結合されている、請求項3に記載のアクセサリ。
【請求項5】
前記非導電体から外向きに延在している第3の外部導電性プロングであって、前記電気コンセントの第3のレセプタクルに挿入されて、前記第3の外部導電性プロングを前記電気コンセントの前記第3のレセプタクルに電気的に結合するように構成されている、第3の外部導電性プロングを更に備えている、請求項2に記載のアクセサリ。
【請求項6】
前記外部導電性プロングが、第1の外部導電性プロングであり、前記アクセサリが、
前記非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングであって、前記第2の外部導電性プロングが、前記内部導電性プロングと選択的に電気的に結合可能であり、前記第2の外部導電性プロングが、前記第1の外部導電性プロングから電気的に絶縁されている、第2の外部導電性プロングと、
前記第1の外部導電性プロング及び前記第2の外部導電性プロングを前記内部導電性プロングに選択的に電気的に結合するスイッチであって、
前記第1の外部導電性プロングを前記内部導電性プロングに電気的に結合し、一方で、前記第2の外部導電性プロングが前記内部導電性プロングから結合解除される、第1の位置と、
前記第2の外部導電性プロングを内部導電性プロングに電気的に結合し、一方で、前記第1の外部導電性プロングが前記内部導電性プロングから結合解除される、第2の位置と、を有する、スイッチと、を更に備えている、請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項7】
使用時に、前記アクセサリの前記非導電体が、前記内部導電性プロングを、非接触電気センサにガルバニック接触させることなく、前記非接触電気検出器の前記非接触電気センサの感知領域内に位置決めする、請求項1に記載のアクセサリ。
【請求項8】
システムであって、
非接触電気検出器であって、
ハウジングと、
非接触電気センサと、を含んでいる、非接触電気検出器と、
前記非接触電気検出器のフォームファクタ内に位置決め可能であるように構成されているアクセサリであって、前記フォームファクタが、前記アクセサリを受容するように構成されており、前記アクセサリが、
前記非接触電気検出器の前記フォームファクタに取り外し可能に挿入されるように構成された非導電体と、
前記非導電体内に位置決めされた内部導電性プロングと、
前記非導電体から外向きに延在している外部導電性プロングであって、前記内部導電性プロングと電気的に結合される、又は選択的に電気的に結合可能である、外部導電性プロングと、を含む、アクセサリと、を備えている、システム。
【請求項9】
前記外部導電性プロングが、電気コンセントのレセプタクルに挿入されて、前記外部導電性プロングを前記電気コンセントの前記レセプタクルに電気的に結合するように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記外部導電性プロングが、第1の外部導電性プロングであり、前記アクセサリが、
前記非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングを更に含んでいる、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の外部導電性プロングが、電気コンセントの第1のレセプタクルに挿入されて、前記第1の外部導電性プロングを前記電気コンセントの前記第1のレセプタクルに電気的に結合するように構成され、
前記第2の外部導電性プロングが、前記電気コンセントの第2のレセプタクルに挿入されて、前記第2の外部導電性プロングを前記電気コンセントの前記第2のレセプタクルに電気的に結合するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記非接触電気検出器が、
前記ハウジングと一体の受容構造を含み、前記受容構造が、前記アクセサリを取り外し可能に受容するように構成されたフォームファクタを有し、前記受容構造が、
前記ハウジングの第1の延出部と、
前記ハウジングの第2の延出部と、
前記第1の延出部と前記第2の延出部との間のギャップであって、前記アクセサリが、前記第1の延出部と、前記第2の延出部との間の前記ギャップ内に取り外し可能に位置決め可能であり、前記第1の延出部、前記第2の延出部、及び前記ギャップが、前記アクセサリを受容するように構成された前記受容構造の前記フォームファクタの範囲を定めている、ギャップと、を含み、
前記非接触電気センサは、前記アクセサリが前記受容構造の前記ギャップ内に位置決めされたときに、前記非接触電気センサの感知領域が前記ギャップの中へ延在して、前記アクセサリ内の前記内部導電性プロングの電気的特性を検出するように、前記ギャップに近接して前記ハウジング内に位置決めされている、請求項8に記載のシステム。
【請求項13】
前記非接触電気検出器が、
前記アクセサリを取り外し可能に受容するように構成された前記フォームファクタを有するクランプを含み、前記クランプが、前記非接触電気検出器の前記ハウジングと機械的に協働し、前記クランプが、
前記ハウジングから外向きに延在し、第1の端部を有している第1のクランプアームと、
前記ハウジングから外向きに延在し、第2の端部を有している第2のクランプアームであって、前記第1のクランプアームの前記第1の端部が、前記アクセサリを取り外し可能にクランプするように、前記第2のクランプアームの前記第2の端部向かって付勢されている、第2のクランプアームと、を含み、
前記非接触電気センサが、前記アクセサリ内の前記内部導電性プロングの電気的特性を検出するために、前記第1のクランプアームの前記第1の端部又は前記第2のクランプアームの前記第2の端部に近接して位置決めされている、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記非接触電気センサが、電圧を検出するように構成された非接触電圧(NCV)センサである、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
前記外部導電性プロングが、第1の外部導電性プロングであり、前記アクセサリが、
前記非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングを更に含み、前記第2の外部導電性プロングが、前記非接触電気検出器に選択的に電気的に結合可能であり、前記第2の外部導電性プロングが、電気コンセントのグランドレセプタクルに挿入されるように構成されている、請求項8に記載のシステム。
【請求項16】
前記外部導電性プロングが、第1の外部導電性プロングであり、前記アクセサリが、
前記非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングであって、前記内部導電性プロングと選択的に電気的に結合可能である、第2の外部導電性プロングと、
前記第1の外部導電性プロング及び前記第2の外部導電性プロングを前記内部導電性プロングに選択的に電気的に結合するスイッチであって、前記スイッチが、
前記第1の外部導電性プロングを前記内部導電性プロングに電気的に結合し、一方で、前記第2の外部導電性プロングが前記内部導電性プロングに結合されない、第1の位置、及び
前記第2の外部導電性プロングを前記内部導電性プロングに電気的に結合し、一方で、前記第1の外部導電性プロングが前記内部導電性プロングに結合されない、第2の位置に選択的に位置決めされる、スイッチと、を更に含んでいる、請求項8に記載のシステム。
【請求項17】
方法であって、
非接触電気検出器の受容構造のアクセサリを取り外し可能に位置決めすることと、
前記アクセサリの外部導電性プロングを電気コンセントのレセプタクルに挿入することと、
前記外部導電性プロングに電気的に結合されるように前記アクセサリのスイッチを切り替えることと、
前記非接触電気検出器の非接触電気センサを使用して、前記アクセサリの電気的特性を検出することと、
前記非接触電気センサによって検出された前記電気的特性の指示を出力することと、を含む、方法。
【請求項18】
前記外部導電性プロングが、第1の外部導電性プロングであり、前記レセプタクルが、第1のレセプタクルであり、前記方法が、前記アクセサリの第2の外部導電性プロングを前記電気コンセントの第2のレセプタクルに挿入することを更に含んでいる、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記アクセサリの前記電気的特性を検出することが、前記アクセサリ内の内部導電性プロングの前記電気的特性を検出することを含み、
前記電気的特性が、前記第1の外部導電性プロング又は前記第2の外部導電性プロングのそれぞれの電気的特性のうちの1つである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記アクセサリの前記第2の外部導電性プロングを前記電気コンセントの前記第2のレセプタクルに挿入することにより、前記非接触電気検出器が接地される、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非接触電気検出器などの測定デバイスによって取り外し可能に受容されるアクセサリに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術の説明
電圧計は、電気回路内の電圧を測定するのに使用される器具である。2つ以上の電気的特性を測定する器具は、マルチメータ又はデジタルマルチメータ(digital multimeter、DMM)と呼ばれ、保守用途、トラブルシューティング用途、及びメンテナンス用途に一般に必要とされるいくつかのパラメータを測定するように動作する。そのようなパラメータとしては、典型的には交流(alternating current、AC)電圧及び電流、直流(direct current、DC)電圧及び電流、並びに抵抗又は継続性が挙げられる。電力特性、周波数、容量、及び温度などの他のパラメータも特定の用途の要件を満たすために測定され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
AC電圧を測定する従来の電圧計又はマルチメータを使用するときは、少なくとも1つの測定電極又はプローブを導体とガルバニック接触をさせることが必要であり、多くの場合、絶縁電線の絶縁部分を切り離すこと、又はあらかじめ測定用端子を提供することが必要である。ガルバニック接触のために露出された電線又は端子を必要とする他に、剥離した電線又は端子に電圧計プローブを当てる工程は、ショック又は感電死のリスクにより比較的危険である場合がある。
【0004】
非接触電圧(non-contact voltage、NCV)検出器は、回路とのガルバニック接触を必要とすることなく、典型的には高電圧である交流(AC)電圧の存在を検出するために使用され得る。電圧が検出されると、ユーザは、光、ブザー、又は振動モータなどの指示によって警告され得る。しかしながら、そのようなNCV検出器は、一般に、電気コンセントの裏側の電圧を決定することができない。
【0005】
したがって、NCV検出器が、NCV検出器内のセンサと、電気コンセントの又はその裏側の試験される電線又は回路との間のガルバニック接触を必要とすることなく、電気コンセントにおける又はその裏側の電圧を好都合かつ正確に測定することを可能にする、NCV検出器とともに利用されるアクセサリの必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書では、アクセサリと非接触電気検出器の非接触センサとの間でガルバニック接触することなく電気的特性(例えば、電圧、電流、又はいくつかの他のタイプの電気的特性)を検出する(例えば、測定する)ための、非接触電気検出器によって取り外し可能に受容されるアクセサリ(例えば、アダプタ)が開示される。例えば、非接触電気検出器は、非接触電圧(NCV)検出器、非接触マルチメータ、又は別のタイプの非接触電気検出器であり得る。
【0007】
本開示のアクセサリの様々な実施形態では、アクセサリの外部導電性プロングは、アクセサリの非導電体から外向きに延在している。外部導電性プロングは、電気コンセントのレセプタクル(例えば、ニュートラル、ホット、グランド、など)に挿入されるように構成されている。アクセサリの非導電体内の内部導電性プロングは、外部導電性プロングと電気的に結合されるか、又は選択的に電気的に結合可能である。アクセサリが非接触電気検出器によって取り外し可能に受容されると、内部導電性プロングは、内部導電性プロングの少なくとも一部分が非接触センサにガルバニック接触することなく非接触センサの感知領域内にあるように、非接触センサに隣接して位置決めされる。内部導電性プロングは、電気コンセントのレセプタクルを介して電気コンセントの裏側の電線又は回路と電気通信し得る。電気信号が、外部導電性プロングを通して、電線又は回路から内部導電性プロングに連続的に送信される。電気信号は、非接触電気検出器が電気コンセントにおける又はその裏側の電気的特性(例えば、電圧、電流、又は、いくつかの他のタイプの電気的特性)を容易に検出し得るように、非接触センサにガルバニック接触することなく、非接触センサの感知領域内に存在する内部導電性プロングによって送信される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本開示のアクセサリの一実施形態を例示する斜視図である。
図2図1に示されるアクセサリの一実施形態を例示する上面概略断面図である。
図3図1に示されるアクセサリの一実施形態を例示する上面概略断面図である。
図4図1に示されるアクセサリの一実施形態を例示する上面概略断面図である。
図5】非接触電圧(NCV)検出器を例示する斜視図である。
図6A図1に示されるアクセサリが図5に示されるNCV検出器によって取り外し可能に受容されている本開示のシステムを例示する上面斜視図である。
図6B図6Aに示されるシステムを例示する底面斜視図である。
図7図2に示されるアクセサリの実施形態を含む図6A及び6Bに示されるシステムの一部分を例示する上面概略断面図である。
図8A図3に示されるアクセサリの実施形態を含む図6A及び6Bに示されるシステムの一部分を例示する上面概略断面図である。
図8B図5に示されるNCV検出器の回路要素を含む上面概略断面図である。
図9図4に示されるアクセサリの実施形態を含む図6A及び6Bに示されるシステム一部分を例示する上面概略断面図である。
図10】NCV検出器及び本開示のアクセサリの一実施形態を含んでいる本開示のシステムを例示する上面斜視図である。
図11A図10に示されるアクセサリの実施形態を例示する左側面図である。
図11B図10に示されるアクセサリの実施形態を例示する右側面図である。
図12】本開示のアクセサリの一実施形態を例示する上面概略断面図である。
図13】本開示のアクセサリの一実施形態を例示するブロック図である。
図14】本開示のアクセサリを利用する方法を例示するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一般に、非接触電気検出器で、電気コンセント又はその裏側に位置する電線又は回路の電気的特性を測定又は検出することは困難である。ユーザは、電気コンセントにおける又はその裏側の電気的特性を測定又は検出するために、非接触電気検出器を電気コンセントの真横に配置しようとし得るか、又は非接触電気検出器と一体の物理的部分を電気コンセントのレセプタクルに挿入しようとし得る。しかしながら、ユーザは、非接触電気検出器と一体の物理的部分を挿入するときに、物理的部分を折って非接触電気検出器を破損させる場合があり、その結果、非接触電気検出器を修理しなければならなくなり得るか、又は非接触電気検出器は修理不能になり得る。ユーザが、非接触電気検出器の物理的部分をレセプタクルに挿入することによって、任意の電気的特性を測定又は検出することができたとしても、非接触電気検出器による測定又は検出は、正確ではないか又は好適な公差の範囲内にない場合があり、よって、非接触電気検出器によって出力された情報、データ、又は測定値の信頼性が低く、正確ではない場合がある。
【0010】
本明細書では、電気コンセントの裏側又は電気コンセントにおける任意の数の電気的特性の検出を支援するために、非接触電気検出器とともに利用するためのアクセサリ(例えば、アダプタ、プラグ、など)の実施形態が開示される。例えば、本開示のアクセサリ(例えば、プラグ)の一実施形態は、非接触電気検出器によって取り外し可能に受容される。アクセサリは、電気コンセントのレセプタクルに挿入されるように構造化及び構成された少なくとも1つの外部導電性プロングを含んでいる。外部導電性プロングは、アクセサリの非導電体から延在しており、また、非導電体内の内部導電性プロングと電気的に結合されるか、又は選択的に電気的に結合可能である。外部導電性プロングは、電気信号を内部導電性プロングへと伝導し、アクセサリが非接触電気検出器によって取り外し可能に受容されると、内部導電性プロングが、非接触電気検出器の非接触センサの感知領域(例えば、非接触感知領域)内に位置決めされる。次いで、非接触センサが、内部導電性プロングによって伝導された電気信号の電気的特性を検出し、これは、外部導電性プロングが挿入される電気コンセント又はその裏側に位置する電線又は回路内の電気信号の電気的特性である。アクセサリは、アクセサリが非接触電気検出器の物理的部分ではないような、非接触電気検出器とは別物かつ別個のものである。アクセサリの外部導電性プロングが折れた場合、非接触電気検出器は破損せず、代わりに、折れたアクセサリを非接触電気検出器から取り外して、新しいアクセサリと交換することができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、アクセサリは、各外部導電性プロングを電気コンセントの対応するレセプタクルに挿入することができるように、非導電体から外向きに延在している複数の外部導電性プロングを有する。例えば、電気コンセントは、それぞれのプロングが各レセプタクルに実質的に同時に挿入されない限り、コンセントのレセプタクルへのアクセスを制限する機械的特徴を含む3つのレセプタクル(例えば、B型)耐タンパ電気コンセントであり得る。それぞれのプロングを同時に挿入すると、機械的特徴が係止解除されて、プロングが耐タンパ電気コンセントのレセプタクルに進入することが可能となる。そのような場合、アクセサリは、耐タンパ電気コンセントの3つのレセプタクルに対応する3つのプロングを有するように構造化されていてもよい。これにより、ユーザが、アクセサリを耐タンパ電気コンセントに挿入して、アクセサリなしで非接触電気検出器のみを利用する場合にはユーザがアクセス不可能なコンセントにおける又はその裏側の電気的特性を測定又は検出することが可能となる。
【0012】
いくつかの実施形態では、本開示のアクセサリとともに非接触電気検出器を利用する方法は、非接触電気検出器のフォームファクタ(例えば、受容構造)内にアクセサリの非導電体を取り外し可能に位置決めすることを含む。アクセサリが非接触電気検出器によって取り外し可能に受容されると、アクセサリの非導電体内の少なくとも1つの内部導電性プロングが非接触電気検出器の非接触センサの感知領域内に位置決めされ、少なくとも1つの内部導電性プロングは、非接触センサにガルバニック接触しない。少なくとも1つの外部導電性プロングは、電気コンセントのレセプタクルに挿入され得るアクセサリの非導電体から延在している。外部電気的プロングは、アクセサリの非導電体内の内部導電性プロングと電気通信又は選択的に電気通信する。内部導電性プロングの電気的特性は、非接触電気検出器の非接触センサを利用して検出される。電気的特性は、電気コンセントの裏側又は電気コンセントのレセプタクルの電線又は回路の電気的特性である。換言すれば、電気的特性は、通常はアクセサリを使用しなければ非接触電気検出器にアクセスできない、非接触電気検出器の外部の電気的特性である。方法は、非接触センサを利用してアクセサリ内の電気的特性を検出した後に、非接触電気検出器の非接触センサによって検出された電気的特性の指示を出力することを含む。
【0013】
本開示のアクセサリの実施形態は、一般に電圧を検出するように構成された非接触電圧(NCV)検出器である非接触電気検出器とともに利用されるものとして論じられるが、本開示のアクセサリの実施形態は、電流などの他のタイプの電気的特性を検出するための 他のタイプの非接触電気検出器(例えば、非接触マルチメータ、非接触電流検知器、又はいくつかの他のタイプの非接触電気検出器)とともに容易に利用され得ることが容易に認識されるであろう。
【0014】
図1は、本開示の非接触電気検出器とともに利用されるアクセサリ100の一実施形態を例示する斜視図である。アクセサリ100は、非接触電気検出器によって取り外し可能に受容されるように構造化され、これは、本明細書で更に詳細に論じられる。
【0015】
アクセサリ100は、電気コンセントに容易に挿入され得る3プロングの雄型電気プラグ又はコネクタである。図1に示されるアクセサリ100の実施形態は、米国において一般的に利用されているB型プラグであるが、いくつかの実施形態では、アクセサリ100は、一般に米国において利用されているA型プラグのように、第3の外部導電性プロングが存在しない場合がある。いくつかの実施形態では、アクセサリ100は、米国外の他の国で一般的に利用されているC型、D型、E型、F型、G型、H型、I型、J型、K型、L型、M型、又はN型プラグに対応する外部導電性プロングを有し得る。換言すれば、外部導電性プロングは、任意の数の構成又はパターンを有する任意の数の電気コンセントとともに使用するために、任意の数の構成又はパターンで非導電体の第1の端部から外向きに延在し得る。いくつかの実施形態では、アクセサリ100は、単一の外部導電性プロングを有し得る。本開示の単純さ及び簡潔さのために、アクセサリ100に関する以下の考察は、図1に示されるB型構造を有するアクセサリに焦点を当てる。
【0016】
アクセサリ100は、ゴム材料、ゴム複合材料、非導電性複合材料、プラスチック材料、プラスチック複合材料、あるいはいくつかの他の好適なタイプの非導電性若しくは絶縁材料又は非導電性若しくは絶縁材料の組み合わせなどの、電気的に非導電性の材料で作製され得る非導電体101を含む。非導電体101は、第1の外部導電性プロング104、第2の外部導電性プロング106、及び第3の外部導電性プロング108が非導電体101から外向きに離れる方向に延在する第1の端部103に、第1の部分102を含む。第1の部分102は、アクセサリ100のプロング部分と称され得る。第1の部分102は、直線状の若しくは丸みのある縁部を有する立方体形状、又は他の同様の三次元形状を含む、任意の形状を有し得る。いくつかの実施形態では、第1の部分102は、円筒形状、円筒様形状、又は他の同様の三次元形状を有する。非導電体は、非接触電気検出器の対応するフォームファクタ(例えば、受容構造)によって受容されるようにサイズ決定及び成形されている。
【0017】
第1の外部導電性プロング104、第2の外部導電性プロング106、及び第3の外部導電性プロング108は、外部導電性プロングのそれぞれの端部が非導電体101内に保持されるように、非導電体101内に延在し得る。いくつかの実施形態では、第1の外部導電性プロング104は、電気コンセントのホットレセプタクルに挿入される高温外部導電性プロングであり、第2の外部導電性プロング106は、電気コンセントのニュートラルレセプタクルに挿入されるニュートラル外部導電性プロングであり、第3の外部導電性プロング108は、電気コンセントのグランドレセプタクルに挿入されるグランド外部導電性プロングである。
【0018】
図1に示されるように、第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106は平坦であり、第3の外部導電性プロング108は丸み付けされている。いくつかの実施形態では、第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106は、丸み付けされている。いくつかの実施形態では、第3の外部導電性プロング108は、平坦である。
【0019】
非導電体101は、非導電体101の第1の端部103の反対側にある第2の部分107を、非導電体101の第2の端部109に含む。第2の部分107は、非接触電気検出器の対応する雌型受容構造によって受容される、非導電体101の突起、延出部、ボス、又はいくつかの他のタイプの雄型構造などの、雄型構造であり得る。いくつかの実施形態では、第2の部分107は、非接触電気検出器の対応する雄型構造を受容するように構成された非導電体101の雌型構造であり得る。追加的に、第1の部分102の第1の表面125は、非導電体101の第2の部分107から横向きに延在して、第1の方向に棚を形成しており、第1の部分102の第2の表面127は、非導電体101の第2の部分107から横向きに延在して、第1の方向とは反対の第2の方向に棚を形成している。
【0020】
非導電体101の第3の部分110は、導線受容部分又はコネクタを含み得る。示される実施形態では、第3の部分110は、アクセサリ100の第1の端部103から第2の端部109まで延在している。第3の部分110は、円筒形状、円筒様形状、又はいくつかの他の三次元形状を有し得る。しかしながら、いくつかの実施形態では、第3の部分110は、直線縁部を有する立方体形状、直線縁部を有する立方体様形状、又はいくつかの他の三次元形状を有する。第3の部分110は、アクセサリ100の第2の端部109に雌型電気レセプタクル112を含んでいる。例えば、雌型電レセプタクル112は、導線の雄型同軸電気プラグを受容するために、雌型同軸電気レセプタクル構造であり得る。雌型電気レセプタクルト112は、アクセサリ100の第3の外部導電性プロング108に電気的に結合され得る。第3の外部導電性プロング108がコンセントのグランドレセプタクルに挿入される場合、第3の外部導電性プロング108は、アクセサリ100を接地し、これは、下で説明するように、電圧、電流、又はいくつかの他のタイプの電気的特性などの電気的特性を測定するために、アクセサリ100が非接触電気検出器とともに利用されるときに有用である。
【0021】
図2は、図1に示されるアクセサリ100の一実施形態の水平断面図の概略図である。非導電体101内の内部導電性プロング114は、第1の部分116と、第1の部分116よりも幅が広い第2の部分118と、を有している。第2の部分118は、第1の部分116に対して、第1の端部103よりも第2の端部109の近くにある。第2の部分118は、非導電体101の第2の端部109と隣接している。第1の部分116は、第2の部分118に結合されているか、又は第2の部分118と一体である。
【0022】
非導電体101内の第1の電気経路120は、第1の外部導電性プロング104に電気的に結合されて、第1の外部導電性プロング104から内部導電性プロング114に向かって延在している。第1の電気経路120は、第1の外部導電性プロング104に電気的に結合された導線、第1の外部導電性プロング104に電気的に結合された少なくとも1つとともに電気的に結合された複数の導線であり得るか、又は第1の外部導電性プロング104に電気的に結合されたいくつかの他のタイプの電気的接続構造であり得る。
【0023】
非導電体101内の第2の電気経路122は、第2の外部導電性プロング106に電気的に結合されている。第2の電気経路122は、第1の電気経路120と第2の電気経路122との間に電気的クロストークが生じないように、第1の外部導電性プロング104及び第1の電気経路120から電気的に絶縁されている。第2の電気経路122は、第2の外部導電性プロング106から内部導電性プロング114に向かって延在している。第2の電気経路122は、第2の外部導電性プロング106に電気的に結合された導線、第2の外部導電性プロング106に電気的に結合された少なくとも1つとともに電気的に結合された複数の導線であり得るか、第2の外部導電性プロング106に電気的に結合されたいくつかの他のタイプの電気的接続構造であり得る。
【0024】
非導電体101内の第3の電気経路124は、内部導電性プロング114に電気的に結合されている。第3の電気経路124は、非導電体101を通って、内部導電性プロング114から第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106に向かって延在している。第3の電気経路124は、内部導電性プロング114に電気的に結合された導線、内部導電性プロング114に電気的に結合された少なくとも1つとともに電気的に結合された複数の導線であり得るか、又は内部導電性プロング114に電気的に結合されたいくつかの他のタイプの電気的接続構造であり得る。
【0025】
非導電体101内のスイッチ126は、第3の電気経路124に電気的に結合されている。スイッチ126は、第1の電気経路120及び第2の電気経路122と選択的に電気的に結合可能である。スイッチ126は、第1の電気経路120及び第2の電気経路122を第3の電気経路124に選択的に電気的に結合するためと、機械的スイッチ又は電気的スイッチであり得る。例えば、スイッチ126が機械的スイッチであるときに、スイッチ126は、スイッチ126が第1の電気経路120、スイッチ126、及び第3の電気経路124を通して第1の外部導電性プロング104を内部導電性プロング114に電気的に結合する第1の位置へ選択的に移動され得る。スイッチ126はまた、スイッチ126が第2の電気経路122、スイッチ126、及び第3の電気経路124を通して第2の外部導電性プロング106を内部導電性プロング114に電気的に結合する第2の位置へも選択的に移動され得る。代替的に、スイッチ126が電気的スイッチであるときに、スイッチ126は、第1の電気経路120を第3の電気経路124に選択的に電気的に結合するように、及び第2の電気経路122を第3の電気経路124に選択的に電気的に結合するように制御され得る。
【0026】
スイッチ126は、スイッチ126が第1の電気経路120又は第2の電気経路122のどちらにも電気的に結合されていない第3の位置を有し得る。代わりに、スイッチ126は、スイッチ126が第1の電気経路120又は第2の電気経路122のどちらにも電気的に結合されていない、中立位置(図2のスイッチ126の位置を参照されたい)にある。
【0027】
いくつかの実施形態では、スイッチ126は、アクセサリ100の外面で、又は非接触電気検出器(例えば、図5に示される非接触電気検出器200、図10に示される非接触電気検出器302、又はいくつかの他のタイプの非接触電気検出器)の外面で、アクセス可能な外部アクチュエータ(図示せず)によって、第1の電気経路120と電気的に結合することと第2の電気経路122と電気的に結合することとの間で切り替えられる。例えば、スイッチが第1の電気経路120に電気的に結合されることと第2の電気経路122に電気的に結合されることとの間で切り替えられ得るように、外部アクチュエータがスイッチ126に磁気的に結合され得るか、又は外部アクチュエータがスイッチ126に機械的に結合され得る。外部アクチュエータは、電子的に、機械的に、ユーザによる物理的操作によって、又はいくつかの他のタイプの作動によって作動され得る。
【0028】
スイッチ126が第1の電気経路120を第3の電気経路124に電気的に結合すると、第1の外部導電性プロング104の電気信号が、電気信号が内部導電性プロング114の第2の部分118に存在するように、第1の電気経路120、スイッチ126、及び第3の電気経路124を通して、内部導電性プロング114に送信される。代替的に、スイッチ126が第2の電気経路122を第3の電気経路124に電気的に結合すると、第2の外部導電性プロング106の電気信号が、電気信号が内部導電性プロング114の第2の部分118に存在するように、第2の電気経路122、スイッチ126、及び第3の電気経路124を通して、内部導電性プロング114に送信される。
【0029】
第1の電気経路120、第2の電気経路122、及び第3の電気経路124は、複数の導線であり得るが、いくつかの実施形態では、第1の電気経路120、第2の電気経路122、及び第3の電気経路124は、スイッチ126の一部分である。例えば、第1の電気経路120がスイッチ126の第1の端部にあり得、第2の電気経路122がスイッチ126の第2の端部にあり得、第3の電気経路124がスイッチ126の第3の端部にあり得る。
【0030】
スイッチ126が第1の電気経路120を第3の電気経路124に電気的に結合しており、第1の外部導電性プロング104、第2の外部導電性プロング106、及び第3の外部導電性プロング108が電気コンセントに挿入されると、第1の電圧(例えば、ホットレセプタクル電圧、高温電圧、など)を有する第1の電気信号が、第1の外部導電性プロング104、第1の電気経路120、スイッチ126、及び第3の電気経路124に沿って、ホットレセプタクルから内部導電性プロング118に連続的に送信される。図9に示されるように、内部導電性プロング114が非接触センサ232の感知領域234内にあるようにアクセサリ100が非接触検出器200のギャップ219に挿入されると、非接触電圧(NCV)検出器であり得る非接触検出器200の非接触センサ246が、第1の電圧を検出する。
【0031】
スイッチ126が、第2の電気経路122を第3の電気経路124に電気的に結合しており、第1の外部導電性プロング104、第2の外部導電性プロング106、及び第3の外部導電性プロング108が電気コンセントに挿入されると、第2の電圧(例えば、ニュートラルレセプタクル電圧、ニュートラル電圧、など)を有する第2の電気信号が、第2の外部導電性プロング106、第2の電気経路122、スイッチ126及び第3の電気経路124に沿って、ニュートラルレセプタクルから内部導電性プロング118に連続的に送信される。図9に示されるように、内部導電性プロング114が非接触センサ232の感知領域234の中であるようにアクセサリ100が非接触検出器200のギャップ219に挿入されると、非接触検出器200の非接触センサ246が第2の電圧を検出する。
【0032】
電気技術者は、非接触検出器246によって測定された第1の電圧及び第2の電圧を利用して、壁から電気コンセントを取り外すことを必要とすることなく、電気コンセントの裏側に(例えば、電気コンセントが存在する壁内に)欠陥(例えば、誤配線)があるかどうかを判断し得る。例えば、電気技術者は、第1の電圧を測定し、次いで、第2の電圧を測定し得る。1つの状況では、電気技術者は、第1の電圧が120ボルトよりも小さいときに、保守パネル(例えば、回路ブレーカパネル)からコンセントのホットレセプタクルまで延在している導線に沿って誤配線欠陥が存在すると判定し得る。少なくとも別の状況では、電気技術者は、第2の電圧が0ボルトよりも大きいときに、保守パネル(例えば、回路ブレーカパネル)からニュートラルレセプタクルまで延在している導線に沿って誤配線欠陥があると判定し得る。これらの状況のどちらでも、誤配線欠陥は、電気コンセントが利用されたときに、問題又は故障を生じさせ得る。換言すれば、電気技術者は、電気コンセントが存在する壁から電気コンセントを取り外さなければならなくなる前に、電気コンセントの裏側の配線に欠陥が存在すると迅速かつ容易に判定し得る。
【0033】
別の状況では、アクセサリ100を利用して検出された第1の電圧が0ボルトであり得、アクセサリ100を利用して検出された第2の電圧が120ボルトであり得る。これはおそらく、ニュートラルレセプタクルがホットレセプタクルとして作用しており、ホットレセプタクルがニュートラルレセプタクルとして作用しているように、電気コンセントの裏側の配線が誤配線されていたことを示す。この状況では、電気技術者は、壁から電気コンセントを取り外し、ニュートラルレセプタクル及びホットレセプタクルそれぞれに結合された導線を切り替え、次いで、電気コンセントを壁に再設置することによって、容易にこの誤配線を修復し得る。導線を切り替えることによって、最初に意図した通りに、ニュートラルレセプタクルがニュートラルレセプタクルとして作用し、ホットレセプタクルがホットレセプタクルとして作用する。
【0034】
以上の考察を考慮して、電気技術者は容易に、NCV検出器200を有する本開示のアクセサリ100を利用して、対象の電気コンセントの裏側の配線に関する情報を収集し得る。電気技術者は、アクセサリ100を利用するときに、NCV検出器200に損傷を与える可能性が低い電気コンセントの裏側の配線の電気的特性に関する情報を容易にかつ迅速に収集し得る。
【0035】
いくつかの場合では、スイッチ126は、第2の外部導電性プロング106が通電された場合に、第2の電気経路122が第3の電気経路124に自動的に結合され得るように、又は第1の外部導電性プロング104が通電された場合に、第1の電気経路120が第3の電気経路124に自動的に結合され得るように構成された、完全自動選択構造(例えば、自動スイッチ)と置き換えられ得る。第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106がどちらも通電された場合、第1の外部導電性プロング104又は第2の外部導電性プロング106それぞれのうちの一方が第3の電気経路124に自動的に結合され得、所定の期間の経過又はユーザ入力の受信などの事象の発生後に、第1の外部導電性プロング104又は第2の外部導電性プロング106の他方が第3の電気経路124に自動的に結合され得る。例えば、完全自動選択構造又は構成は、複数のセンサと、複数のセンサに結合されたプロセッサと、第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106のそれぞれを内部導電性プロング114に自動的に結合する複数の電気的接続部(例えば、電気的配線、電気トレース、など)と、を含み得る。いくつかの場合では、プロセッサは、視覚インジケータに結合され、第1の外部導電性プロング104及び/又は第2の外部導電性プロング106のうちのどちらが通電されているのかを視覚インジケータを介して指示するようにプログラムされ得る。
【0036】
図3は、図1に示されるアクセサリ100の一実施形態の水平断面図の概略図である。第1の内部導電性プロング128及び第2の内部導電性プロング130は、非導電体101内にある。非導電体101の中の第1の電気的シールド132は、非導電体101の第2の端部109に隣接して、第1の内部導電性プロング128と第2の内部導電性プロング130との間に位置決めされている。第1の電気的シールド132は、第1の内部導電性プロング128と第2の内部導電性プロング130との間に電気的クロストークが生じないように、第1の内部導電性プロング128を第2の内部導電性プロング130から電気的に絶縁する。
【0037】
第1の内部導電性プロング128は、第1の部分134と、第1の部分134に結合された第2の部分136と、を含んでいる。第2の部分136は、第1の部分134よりも広く、第1の部分134に対して、第1の端部103よりも第2の端部109の近くにある。第2の部分136は、非導電体101の第2の端部109と隣接している。
【0038】
第2の内部導電性プロング130は、第3の部分138と、第3の部分138に結合された第4の部分140と、を含んでいる。第4の部分140は、第3の部分138よりも広く、第3の部分138に対して、第1の端部103よりも第2の端部109の近くにある。
【0039】
非導電体101内の第4の電気経路142は、第1の内部導電性プロング128に電気的に結合されている。第4の電気経路142は、第1の内部導電性プロング128から第1の外部導電性プロング104に向かって延在している。第4の電気経路142は、第1の内部導電性プロング128に電気的に結合された導線、第1の内部導電性プロング128に電気的に結合された少なくとも1つとともに電気的に結合された複数の導線であり得るか、又は第1の内部導電性プロング128に電気的に結合されたいくつかの他のタイプの電気的接続構造であり得る。
【0040】
非導電体101内の第5の電気経路144は、第2の内部導電性プロング130に電気的に結合されている。第5の電気経路144は、第2の内部導電性プロング130から第2の外部導電性プロング106に向かって延在している。第5の電気経路144は、第2の内部導電性プロング130に電気的に結合された導線、第2の内部導電性プロング130に電気的に結合された少なくとも1つとともに電気的に結合された複数の導線であり得るか、又は第2の内部導電性プロング130に電気的に結合されたいくつかの他のタイプの電気的接続構造であり得る。
【0041】
非導電体101内の第1のスイッチ146は、第1の電気経路120を第4の電気経路142に選択的に電気的に結合し、非導電体101内の第2のスイッチ148は、第2の電気経路122を第5の電気経路144に選択的に結合する。第1のスイッチ146及び第2のスイッチ148は、機械的スイッチ、電気的スイッチ、又はそれらの組み合わせであり得る。
【0042】
第1のスイッチ146及び第2のスイッチ148は、第1の外部導電性プロング104を第1の内部導電性プロング128に電気的に結合し、第2の外部導電性プロング106を第2の内部導電性プロング130に電気的に結合する、同期スイッチと置き換えられ得る。第1の位置において、同期スイッチは、第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106のそれぞれを、第1の内部導電性プロング128及び第2の内部導電性プロング130のそれぞれから電気的に絶縁し得る。第2の位置において、同期スイッチは、それぞれの電気経路120、122、142、144を通して、及び同期スイッチを通して、第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106のそれぞれを、第1の内部導電性プロング128及び第2の内部導電性プロング130のそれぞれと電気通信させ得る。
【0043】
いくつかの実施形態では、第1のスイッチ146及び第2のスイッチ148は、アクセサリ100の外面で、又は非接触電気検出器(例えば、図5に示される非接触電気検出器200、図10に示される非接触電気検出器302)の外面で、アクセス可能な少なくとも1つの外部アクチュエータ(図示せず)によって、第1の電気経路120と電気的に結合することと第2の電気経路122と電気的に結合することとの間でそれぞれ、及び第1の電気経路120と電気的に結合することと第2の電気経路122と電気的に結合することとの間でそれぞれ切り替えられる。例えば、スイッチが第1の電気経路120に電気的に結合されることと第2の電気経路122に電気的に結合されることとの間で電気的に切り替えられ得るように、非接触電気検出器の外部スイッチは、スイッチ126に磁気的に結合され得るか、又は外部アクチュエータは、スイッチ126に機械的に結合され得る。
【0044】
図4は、アクセサリ100の一実施形態を対象とする。図3に示されるアクセサリ100とは異なり、図4に示されるアクセサリ100は、第6の電気経路150と、第7の電気経路152と、を含む。第6の電気経路150は、第1の外部導電性プロング104を第1の内部導電性プロング128に電気的に結合しており、第7の電気経路152は、第2の外部導電性プロング106を第2の内部導電性プロング130に電気的に結合している。第6の電気経路150は、第1の外部導電性プロング104を第1の内部導電性プロング128に直接電気的に結合する単一の電線又は複数の電線であり得る。第2の電気経路122は、第2の外部導電性プロング106を第2の内部導電性プロング130に直接電気的に結合する単一の電線又は複数の電線であり得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、第1の外部導電性プロング104及び第1の内部導電性プロング128は、第1の外部導電性プロング104及び第1の内部導電性プロング128が互いに一体化されるように、ともに物理的に結合されることによって直接電気的に結合される。例えば、第1の外部導電性プロング104及び第1の内部導電性プロング128は、連続した導電性構造であり得る。いくつかの実施形態では、第2の外部導電性プロング106及び第2の内部導電性プロング130は、第2の外部導電性プロング106及び第2の内部導電性プロング130が互いに一体化されるように、ともに物理的に結合されることによって直接電気的に結合される。例えば、第2の外部導電性プロング106及び第2の内部導電性プロング130は、連続した導電性構造であり得る。
【0046】
図2図3、及び図4で容易に分かり得るように、非導電体101の第1の部分102は、平面図で見たときに、長方形形状又は長方形様形状を有し、非導電体101の第2の部分107は、平面図で見たときに、U字形状又はU字様形状を有する。
【0047】
図5は、非接触電気検出器200を例示する斜視図である。下で論じられるこの実施形態では、非接触電気検出器200は、非接触電圧(NCV)検出器200である。いくつかの実施形態では、非接触電気検出器200は、マルチメータ又はいくつかの他のタイプの電気検出器である。
【0048】
NCV検出器200は、ハウジング202を含んでいる。ハウジング202の複数のボタン204は、ユーザがNCV検出器200を制御するためのユーザインターフェースを提供する。例えば、ユーザは、複数のボタン204と対話して、ディスプレイ206に表示される、又はNCV検出器200によって測定される測定値を選択し得る。ディスプレイ206は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、デジタルディスプレイ、又はいくつかの他のタイプのディスプレイであり得る。導線208は、ハウジング202に結合されて、ハウジング202内のそれぞれの回路と電気通信する。導線208は、ハウジング202の外部のクリップ210に結合されている。使用時に、クリップ210は、導線208に電気的に結合されたNCV検出器200内の回路を接地するために、接地物体に取り付けられ得る。
【0049】
NCV検出器200のハウジング202は、雌型フォームファクタ、例えば、第1の延出部214及び第2の延出部216を有する受容構造212を含んでいる。第1の延出部214は、第1の端面218を含んでおり、第2の延出部216は、第2の端面220を含んでいる。第1の端面218及び第2の端面220のそれぞれは、第1の延出部214及び第2の延出部216それぞれの実質的に平坦な端部であり得る。いくつかの実施形態では、受容構造212は、フォーク状構造であり、第1の延出部214がフォーク状構造の第1のプロング又はタインであり、第2の延出部216がフォーク状構造の第2のプロング又はタインであり、それらの間にはギャップ219がある。
【0050】
ギャップ219は、第1の延出部214から第2の延出部216まで延在しており、第2の延出部216から第1の延出部214を分離する。ギャップ219は、図2、3、及び4に示されるアクセサリ100の非導電体101の第2の部分107のU字形状又はU字様形状と同じ又は類似のU字形状又はU字様形状を有している。非接触感知領域と称され得るハウジング202内のNCVセンサの感知領域は、ギャップ219に沿って、又はその全体に延在し得る。例えば、ユーザがアクセサリ100のないNCV検出器200を利用しているときに、ユーザは、電気的特性(例えば、導線の電圧)を検出するために、導線がNCVセンサの感知領域の第1の延出部214と第2の延出部216との間に位置決めされるように、導線をギャップ219内に配置し得る。NCVセンサは、電流又はいくつかの他のタイプの電気的特性などの、導線の他の電気的特性も同様に検出するように構成され得る。
【0051】
図6Aは、本開示のシステム222を例示する上面斜視図であり、図2、3、及び4に示されるアクセサリ100の一実施形態は、図5に示されるNCV検出器200の受容構造212によって取り外し可能に受容される。先に論じたように、図5に示されるギャップ219のU字形状は、図2に示される非導電体101の第2の部分107のU字形状と同じ又は類似(すなわち、対応、模倣、ミラー)している。
【0052】
ユーザが、電気コンセントの裏側の電圧又は電気的特性を測定するために、図5に示されるNCV検出器200を利用するときに、ユーザは、アクセサリ100をNCV検出器200の第1の延出部214と第2の延出部216との間のギャップ219に挿入する(例えば、滑り込ませる)。この実施形態では、アクセサリ100及びギャップ219が同じ又は類似のU字形状を有しているので、アクセサリ100は、圧力嵌めによってアクセサリ100とNCV検出器200の第1の延出部214及び第2の延出部216との間の適所で保持され得る。しかしながら、ユーザは、後で、圧力嵌めを克服するのに十分な力でアクセサリ100を引っ張ることによってNCV検出器200からアクセサリ100を取り外し、また、第1の延出部214及び第2の延出部216からアクセサリ100を取り外し得る。アクセサリ100の第2の部分107、第1の延出部214、及び第2の延出部216は、NCV検出器200とともにアクセサリ100を利用するときに、第1の延出部214と第2の延出部216との間のアクセサリ100の挿入を適切な配向に導いて容易にするようにサイズ決定及び成形され得る。
【0053】
図6Bは、図6Aに示されるシステム222を例示する底面斜視図である。ハウジング202は、ハウジング202からラッパ状に広がっており、複数のボタン204及びハウジング202のディスプレイ206から受容構造212を分離している周縁部分226の受容構造224を更に含む。導線230に結合されている雄型端部228(例えば、同軸電気プラグの雄型構成要素)は、アクセサリ100の第3の部分110の雌型電気レセプタクル112(例えば、同軸電気プラグの雌型構成要素)に挿入されて、受容される。雄型端部228は、雄型端部228が受信構造224によって少なくとも部分的に適所で保持されるように、受信構造224によって取り外し可能に受容され得る。
【0054】
いくつかの実施形態では、導線230は、アクセサリ100が接地されるように、アクセサリ100に存在する回路を通して、第3の外部電気的プロング108と電気通信する。いくつかの実施形態では、アクセサリ100は、非導電体101の第3の部分110を含まず、アクセサリ100は、第3の外部導電性プロング108をグランドレセプタクルに挿入することによって、電気コンセントのグランドレセプタクルを利用して接地される。いくつかの実施形態では、第3の外部導電性プロング108は、第3の外部導電性プロング108がハウジング202に結合された導線208と電気通信する回路を通して接地されるように、NCVセンサの受容構造212の外面で電気接点(図示せず)とガルバニック接触する。いくつかの実施形態では、第3の外部導電性プロング108は、第3の外部導電性プロング108がNCV検出器200及びアクセサリ100内の回路を接地するように、NCVセンサ内の回路に電気的に結合される。第3の外部導電性プロング108が存在しないいくつかの実施形態では、導線230は、アクセサリ100を接地し、アクセサリ100内の回路は、第1の外部導電性プロング104及び/又は第2の外部導電性プロング106と電気通信し、導線230を利用してアクセサリ100を接地する。
【0055】
アクセサリ100が受容構造212内に位置決めされると、非導電体101の第1の表面125が第1の延出部214の第2の端面220に物理的に当接して、非導電体101の第2の表面127が第2の延出部216の第1の端面218に物理的に当接する。換言すれば、第1の端面218及び第2の端面220は、アクセサリ100の非導電体101の第2の部分107をギャップ219に挿入する範囲を定め得る。
【0056】
図7は、NCV検出器200の第1の延出部214と第2の延出部216との間に取り外し可能に位置決めされている、図2に示されるアクセサリ100の拡大概略的な断面図である。
【0057】
ハウジング202内の非接触センサ232は、感知領域234を有し、感知領域234において、非接触センサ232が感知領域234内に存在する電気的特性(例えば、電圧、電流、又はいくつかの他のタイプの電気的特性)を検出する。非接触センサ232は、非接触電気センサと称され得る。この実施形態では、非接触センサ232は、非接触電圧(NCV)センサ232であり、感知領域234は、電圧感知領域234である。アクセサリ100が受容構造212によって取り外し可能に受容されると、内部導電性プロング114は、NCVセンサ232の電圧感知領域234内にある。図7に示されるように、内部導電性プロング114の第1の部分116は、電圧感知領域234の中へ延在し、内部導電性プロング114の第2の部分118は、完全に電圧感知領域234内にある。内部導電性プロング114の第2の部分118は、第2の部分118が第1の部分116に対してNCVセンサ232のより近くにあるように、NCVセンサ232に隣接して位置決めされる。
【0058】
第2の電気的シールド236は、ハウジング202内にあり、かつハウジング202内の基準238とNCVセンサ232との間に位置決めされる。第2の電気的シールド236は、NCVセンサ232と基準238との間に電気的クロストークが生じないように、NCVセンサ232から基準238を電気的に絶縁する。基準238は、例えば参照により本明細書に組み込まれる米国特許第10,352,967号に記載されているように、内部導電性プロング114内の電気的特性(例えば、電圧、電流、など)を測定するために、NCVセンサ232とともに利用される。
【0059】
電気コンセントの裏側の電気的特性(例えば、電圧)を検出するために、NCV検出器200とともにアクセサリ100を利用する方法では、アクセサリ100の第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106が電気コンセントのレセプタクルに挿入される。例えば、第1の外部導電性プロング104は、電気コンセントの第1のレセプタクル(例えば、ホットレセプタクル)に挿入され得、第2の外部導電性プロング106は、電気コンセントの第2のレセプタクル(例えば、ニュートラルレセプタクル)に挿入され得、第3の外部導電性プロング108は、電気コンセントの第3のレセプタクル(例えば、グランドレセプタクル)に挿入され得る。アクセサリ100は、アクセサリ100の受容構造212によって取り外し可能に受容される前又は後に、電気コンセントに挿入され得る。先に論じたように、スイッチは、第1の電気経路120又は第2の電気経路122に選択的に電気的に結合可能である。
【0060】
第1の電気経路120に電気的に結合されるようにスイッチが切り替えられると、電気信号が、第1の外部導電性プロング104、第1の電気経路120、スイッチ、及び第3の電気経路124に沿って、内部導電性プロング114内に連続的に進行する。次いで、NCVセンサ232が、内部導電性プロング114における電気的特性(例えば、電圧、電流、など)を検出する。
【0061】
スイッチが第2の電気経路122に電気的に結合されると、電気信号は、第2の外部導電性プロング106、第2の電気経路122、スイッチ、及び第3の電気経路124に沿って、内部導電性プロング114内に連続的に進行する。次いで、NCVセンサ232が、内部導電性プロング114における電気的特性(例えば、電圧、電流、など)を検出する。
【0062】
図8Aは、NCV検出器200の一実施形態の第1の延出部214と第2の延出部216との間に取り外し可能に位置決めされた、図3に示されるアクセサリ100の拡大概略図である。
【0063】
図7に示されるNCV検出器200の実施形態とは異なり、図8Aに示されるNCV検出器200の実施形態は、ハウジング202内にある第1の非接触センサ240及び第2の非接触センサ242を含む。第1の非接触センサ240は、第1の感知領域244を有し、第2の非接触センサ242は、第2の感知領域245を有している。この実施形態では、第1の非接触センサ240及び第2の非接触センサ242は、NCVセンサ240、242であり、第1の感知領域244及び第2の感知領域245は、電圧感知領域244、245である。第1の内部導電性プロング128の第1の部分134は、第1の電圧感知領域244内に延在し、第1の内部導電性プロング128の第2の部分136は、完全に第1の電圧感知領域244内にある。第2の内部導電性プロング130の第3の部分138は、第2の電圧感知領域245内に延在し、第1の内部導電性プロング128の第4の部分140は、完全に第1の電圧感知領域244内にある。
【0064】
いくつかの実施形態では、第1のスイッチ147及び第2のスイッチ138が存在しない。例えば、第1の電気経路120及び第3の電気経路142が、それぞれの電気経路が第1の内部導電性プロング128から第1の外部導電性プロング104まで延在するように、互いに直接結合され、第2の電気経路122及び第4の電気経路144が、それぞれの電気経路が第2の内部導電性プロング130から第2の外部導電性プロング106まで延在するように、互いに直接結合されている。
【0065】
図8AのNCV検出器200とともにアクセサリ100を利用して、電気コンセントの裏側の電圧を検出するための方法では、アクセサリ100の第1の外部導電性プロング104、第2の外部導電性プロング106、及び第3の外部導電性プロング108は、図7に関して先に論じたものと同じ又は類似の様式で、電気コンセントの対応するレセプタクルに挿入される。第1のスイッチ146は、第1の電気経路120に選択的に電気的に結合可能であり、第2のスイッチ148は、第2の電気経路122に選択的に電気的に結合可能である。
【0066】
第1の電気経路120に電気的に結合されるように第1のスイッチ146が切り替えられると、電気信号は、第1の外部導電性プロング104、第1の電気経路120、第1のスイッチ146、及び第4の電気経路142に沿って、第1の内部導電性プロング128内に連続的に進行する。次いで、第1のNCVセンサ240が、第1の内部導電性プロング128における電気的特性(例えば、電圧、電流、など)を検出する。
【0067】
第2の電気経路122に電気的に結合されるように第2のスイッチ148が切り替えられると、電気信号が、第2の外部導電性プロング106、第2の電気経路122、第2のスイッチ148、及び第5の電気経路144に沿って、第2の内部導電性プロング130内に連続的に進行する。次いで、第2のNCVセンサ242が、第2の内部導電性プロング130における電気的特性(例えば、電圧、電流、など)を検出する。
【0068】
いくつかの場合では、アクセサリ100の第1の電気的シールド132は、電気経路241によって、第2の電気的シールド236に電気的に結合される。第1の電気的シールド132及び第2の電気的シールド236は、第1の電気的シールド132が第1の内部導電性プロング128を第2の内部導電性プロング130から電気的に絶縁するように接地される。いくつかの場合では、第1の電気的シールド132の一部分は、非導電体101の第2の部分の第2の端部109から外向きに突出しており、ギャップ219の範囲を定めるNCV検出器200の表面に存在する電気レセプタクルに挿入され得る。第1の電気的シールド132の一部分は、電気レセプタクルに挿入され得、それにより、第1の電気的シールド132が第2の電気的シールド236に電気的に結合され、その結果、第1の電気的シールド132が第2の電気的シールド236とともに接地される。いくつかの場合では、第1の電気的シールド132は、導線230によって接地され、雄型端部228は、導線230が第1の電気的シールド132に電気的に結合されて、第1の電気的シールド132を接地するように、アクセサリ100の雌型電気レセプタクル112に挿入される。いくつかの場合では、第1の電気的シールド132は、第2の電気的シールド236に、容量性電気的結合によって電気的に結合される。いくつかの場合では、第1の電気的シールド132は、電気的結合を介して、コンセントのグランドレセプタクルに挿入される外部導電性プロング(例えば、第3の外部導電性プロング108)に接地される。第1の電気的シールド132の接地は、第2の内部導電性プロング130から第1の内部導電性プロング128を電気的に絶縁する。
【0069】
図8Bは、アクセサリ100及びNCV検出器200の追加の回路構成要素を例示する概略図である。例えば、いくつかの実施形態では、NCV検出器200は、第1のトランスインピーダンス増幅器800と、第2のトランスインピーダンス増幅器802と、を含む。第1のトランスインピーダンス増幅器800及び第2のトランスインピーダンス増幅器802はそれぞれ、各々がゲイン抵抗器(Rゲイン)及びフィルタ抵抗器(Rフィルタ)を含む。第1のトランスインピーダンス増幅器800は、第1のNCVセンサ240及び第2の電気的シールド236に結合される。第2のトランスインピーダンス増幅器802は、第2のNCVセンサ242及び第2の電気的シールド236に結合される。基準238は、クリップ210に結合され、クリップは、接地されている試験用負荷基準電位806に結合される。電圧源804は、基準238、試験用負荷基準電位806、及び第2の電気的シールド236に結合される。スイッチ146、148が閉じられて、第1の外部導電性プロング104及び第2の外部導電性プロング106と、内部導電性プロング128、130のそれぞれとの間に電気経路を形成すると、第1のトランスインピーダンス増幅器800は、第1の内部導電性プロング128内に存在する電圧を示す電圧Vを出力し、第2のインピーダンス増幅器802は、第2の導電性プロング130内に存在する電圧を示す電圧Vを出力する。第1の電流iは、第1の非接触センサ240から第1のトランスインピーダンス増幅器800まで通信され、第2の電流iは、第2の非接触センサ242から第2のトランスインピーダンス増幅器802まで通信される。
【0070】
図9は、NCV検出器200の一実施形態の第1の延出部214と第2の延出部216との間に取り外し可能に位置決めされた、図4に示されるアクセサリ100の拡大概略図である。
【0071】
図8Aに示されるNCV検出器200の実施形態とは異なり、図9に示されるNCV検出器200の実施形態は、アクセサリ100の第1の内部導電性プロング128及び第2の内部導電性プロング130の両方の電気的特性を検出する非接触センサ246を含んでいる。非接触センサ246は、感知領域248を含んでいる。この実施形態では、非接触センサ246は、NCVセンサ246であり、感知領域248は、電圧感知領域248である。第1の内部導電性プロング128の第1の部分134、及び第2の内部導電性プロング130の第3の部分138は、NCVセンサ246の電圧感知領域248の中へ延在している。第1の内部導電性プロング128の第2の部分136、及び第2の内部導電性プロング130の第4の部分140は、完全に電圧感知領域248内にある。
【0072】
NCV検出器200とともにアクセサリ100を利用して、電気コンセントの裏側の電圧を検出するための方法では、アクセサリ100の第1の外部導電性プロング104、第2の外部導電性プロング106、及び第3の外部導電性プロング108は、図8Aに関して先に論じたものと同じ又は類似の様式で、電気コンセントの対応するレセプタクルに挿入される。
【0073】
電気信号は、第1の外部導電性プロング104及び第6の電気経路150に沿って、第1の内部導電性プロング128内に連続的に進行する。電気信号は、第2の外部導電性プロング106及び第7の電気経路152に沿って、第2の内部導電性プロング130内に連続的に進行する。次いで、NCVセンサ246が、第1の内部導電性プロング128及び第2の内部導電性プロング130の両方における電気的特性(例えば、電圧、電流、など)を検出する。いくつかの実施形態では、非接触センサ246は、複数(例えば、2つ、3つ、4つ、など)のセンサと置き換えられる。例えば、複数のセンサは、図8Aに関する先に論じた第1の非接触センサ240及び第2の非接触センサ242と同じ又は類似のものであり得る。
【0074】
図9に示される実施形態では、第1の電気的シールド132は、導線230によって接地され得、雄型端部228は、アクセサリ100の雌型電気レセプタクル112に挿入される。第1の電気的シールド132の接地は、第2の内部導電性プロング130から第1の内部導電性プロング128を電気的に絶縁する。
【0075】
図10は、非接触電気検出器302の一実施形態及び本開示のアクセサリ400の一実施形態を含んでいるシステム300を対象とする。この実施形態では、非接触電気検出器302は、NCV検出器302である。いくつかの実施形態では、非接触電気検出器302は、マルチメータ又はいくつかの他のタイプの非接触電気検出器である。
【0076】
NCV検出器302は、NCV検出器302のハウジング310内にノブ304、ディスプレイ306、及び複数のボタン308を含んでいる。ノブ304、ディスプレイ306、及び複数のボタン308は、ユーザがNCV検出器302を制御するためのユーザインターフェースを提供する。例えば、ユーザは、ノブ304及び複数のボタン308と対話して、ディスプレイ306に表示される、又はNCV検出器302によって測定される測定値を選択し得る。ディスプレイ306は、液晶ディスプレイ(LCD)、デジタルディスプレイ、又はいくつかの他のタイプのディスプレイであり得る。
【0077】
クランプ312は、ハウジング310と機械的に協働する。クランプ312は、ハウジング310から離れる方向に延在している第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316を含んでいる。第1のクランプアーム314は、第1の端部318を有し、第2のクランプアーム316は、第2の端部320を含んでいる。いくつかの実施形態では、第1のクランプアーム314は、ばね(図示せず)によって、第2のクランプアーム316に向かって、又はその逆に付勢されている。いくつかの実施形態では、第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316はどちらも、単一のばね又は複数のばねによって、互いに向かって付勢されている。
【0078】
ハウジング310に隣接した第1のクランプアーム314の突起322は、第1のクランプアーム314に作用しているばねの付勢力に打ち勝つ力が突起322に印加されたときに、第1のクランプアーム314を第2のクランプアーム316から離れるように移動又は回転させること可能にする、作動構造を提供する。例えば、アクセサリ400は、第1のクランプアーム314を第2のクランプアーム316から離れる方向に作動させる(例えば、移動又は回転させる)ことによって、第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316のそれぞれの端部318、320の間に位置決めされ得る。ユーザは、アクセサリ400が第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316のそれぞれの端部の間に位置決めされた時点で、突起322を解放して、第1のクランプアーム314を第2のクランプアーム316に向かって作動させ、それにより、ばねの付勢力によって、アクセサリ400が第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316のそれぞれの端部318、320の間に取り外し可能にクランプ又は保持される。
【0079】
第1のクランプアーム314の第1の端部318の第1の非接触センサ324は、アクセサリ400の非導電体402内に存在する電気的特性を検出するように構成されている。非導電体402は、先に説明した非導電体101を作製するために使用される材料と類似する又は同じ非導電性材料で作製され得る。第2の非接触センサ326は、第2のクランプアーム316の第2の端部320にある。この実施形態では、第1の非接触センサ324及び第2の非接触センサ326は、NCVセンサ324、326である。いくつかの実施形態では、第1のNCVセンサ324又は第2のNCVセンサ326のそれぞれのうちの1つだけが、第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316のそれぞれの端部のそれぞれのうちの1つだけに存在する。いくつかの実施形態では、第1の非接触センサは、NCVセンサであり得、第2のセンサは、第1の非接触センサと異なる別のタイプの電気的特性を検出するためのいくつかの他のタイプのセンサであり得る。
【0080】
図11A及び11Bは、図10に示されるアクセサリ400の実施形態の左側面図及び右側面図を対象とする。この実施形態では、アクセサリ400は、丸みのある縁部を有する立方体形状を有する。
【0081】
第1の凹部又はくぼみ404は、アクセサリ400の左側でアクセサリ400の非導電体402の中へ延在し、第2の凹部又はくぼみ406は、アクセサリ400の右側でアクセサリ400の非導電体402中へ延在している。第1の凹部404及び第2の凹部406は、第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316の第1の端部318及び第2の端部320をそれぞれ受容するようにサイズ決定及び成形されている。第1端部318は、第1の端部318が第1の凹部404内に差し込まれるように、第1の凹部404によって受容され得る。同様に、第2の端部320は、第2の端部320が第2の凹部406内に差し込まれるように、第2の凹部406によって受容され得る。第1の凹部404及び第2の凹部406内にそれぞれ差し込まれている第1の端部318及び第2の端部320は、第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316がアクセサリ400を確実かつ取り外し可能に保持することを可能にする。
【0082】
第1の凹部404を取り囲む第1の隆起部分408は、第1の凹部404の周りの境界線として作用する。第1のクランプアーム314の第1の端部318が第1の凹部404に挿入されると、第1の端部318が第1の隆起部分408とインターロックして、アクセサリ400が第1のクランプアーム314と第2のクランプアーム316との間に保持されたときにアクセサリ400を固定位置の保持するのを支援する。
【0083】
同様に、第2の凹部406を取り囲む第2の隆起部分410は、第2の凹部406の周りの境界線として作用する。第2のクランプアーム316の第2の端部320が第2の凹部406に挿入されると、第2の端部320が第2の隆起部分410とインターロックして、アクセサリ400が第1のクランプアーム314と第2のクランプアーム316との間に保持されたときにアクセサリ400を固定位置の保持するのを支援する。
【0084】
アクセサリ400の内部特徴は、本開示の図1~4のアクセサリ100の実施形態に関して先に論じた内部特徴と同じ又は類似のものであり得る。内部特徴は、アクセサリ400が電気信号を第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316の第1の非接触センサ324及び第2の非接触センサ326の電圧感知領域内に送るように、わずかに異なってわずかに再編成又は構造化され得る。アクセサリ400は、アクセサリ100が本開示の図6A、6B、7、8、及び9に示される非接触電気検出器200の実施形態の非接触センサ232、240、242、246と対話する実施形態と同じ又は類似の様式で、第1のクランプアーム314及び第2のクランプアーム316のそれぞれの端部のそれぞれにおいて第1の非接触センサ324及び第2の非接触センサ326と対話することが容易に認識されるであろう。
【0085】
図12は、非導電体101から外向きに延在している外部導電性プロング502を含んでいるアクセサリ500の一実施形態を例示する。外部導電性プロング502は、図2に示されるアクセサリ100に関して先に論じた第1の外部導電性プロング104、第2の外部導電性プロング106、又は第3の外部導電性プロング108と同じ又は類似のものであり得る。外部導電性プロング502は、外部導電性プロング502を内部導電性プロング114に電気的に結合する単一の電線又は複数の電線であり得る電気経路504によって、内部導電性プロング114に直接電気的に結合される。外部導電性プロング502は、電気コンセントのレセプタクル(例えば、ホット、ニュートラル、グランド、又はいくつかの他のタイプのレセプタクル)に挿入され得る。いくつかの実施形態では、電気経路に沿ったスイッチは、外部導電性プロング502を内部導電性プロング114に選択的に電気的に結合する。アクセサリ500は、電気コンセントにおける又はその裏側の電線又は回路の電気的特性を検出するために、先に論じたNCV検出器200の実施形態によって利用され得ることが容易に認識されるであろう。
【0086】
示されていないが、図1~4に示されるアクセサリ100の実施形態、並びに図10、11A、及び11Bに示されるアクセサリ400の実施形態は、図12に示される外部導電性プロング502と類似する単一の外部導電性プロングを含むように適合及び構築され得る。
【0087】
図13は、本開示のシステム600を例示するブロック図である。システム600は、電気経路606によって、少なくとも1つの外部導電性プロング604と電気的に結合された、又は選択的に電気的に結合可能である、少なくとも1つの内部導電性プロング602を含んでいる、アクセサリ601を含んでいる。少なくとも1つの内部導電性プロング602は、非接触電気検出器610内の少なくとも1つの非接触センサ608の感知領域内に位置決めされ、点線612によって表されるように、少なくとも1つの内部導電性プロング602と少なくとも1つの非接触センサ608との間でガルバニック接触することなく、非接触電気検出器610が、少なくとも1つの内部導電性プロング602の電気信号の電気的特性を検出することを可能にする。
【0088】
非接触電気検出器610及び好ましくはアクセサリ601の両方が接地される。いくつかの場合では、アクセサリ601は、コンセントのグランドレセプタクルに挿入される外部導電性プロング(図示せず)を介して接地される。いくつかの場合では、アクセサリ601は、例えば、アクセサリ601と非接触電気検出器610との間に延在している導線を経由して、電気的接続部613によって、非接触電気検出器610にガルバニック結合される。いくつかの場合では、アクセサリ100は、アクセサリ601を非接触電気検出器610にガルバニック結合する非接触電気検出器610のレセプタクルによって受容される、導電性突起を含んでいる。非接触電気検出器610は、使用時に接地物体に取り付けられる外部クリップに結合された導線(例えば、上で説明した導線208及びクリップ210)を介して接地され得る。
【0089】
少なくとも1つの内部導電性プロング602は、本明細書で先に論じたそれぞれの内部導電性プロング114、128、130のうちの1つであり得る。少なくとも1つの外部導電性プロング604は、本明細書で先に論じたそれぞれの外部導電性プロング104、106、108、502のうちの1つであり得る。少なくとも1つの非接触センサ608は、本明細書で先に論じたそれぞれの非接触センサ232、240、242、246のうちの1つであり得る。アクセサリ601は、本明細書で先に論じたアクセサリ100、400、500のそれぞれの実施形態のうちの1つであり得る。非接触電気検出器610は、本明細書で先に論じたそれぞれの非接触電気検出器200、302のうちの1つであり得る。最後に、システム600は、本明細書で先に論じたそれぞれのシステム222、300のうちの1つであり得る。
【0090】
図14は、本開示のアクセサリ及び非接触電気検出器の実施形態を利用する方法を例示するフローチャート700である。
【0091】
ステップ702で、アクセサリが、非接触電気検出器の(例えば、構造を受容している)フォームファクタに取り外し可能に位置決めされる。受容構造は、図6A及び6Bに示される雌型受容構造212であり得、又は受容構造は、図10に示されるクランプであり得る。ステップ704で、アクセサリの外部導電性プロングが電気コンセントに挿入される。外部導電性プロングをレセプタクルに挿入することで、アクセサリを電気コンセントのおける又はその裏側の電線又は回路に電気的に結合する。外部導電性プロングが電気コンセントのレセプタクルに挿入された後、ステップ706で、電線又は回路の電気信号が外部導電性プロングを通してアクセサリに送信されて、アクセサリの電気信号の電気的特性が非接触電気検出器の非接触センサによって検出される。例えば、非接触センサは、外部導電性プロングに電気的に結合されているアクセサリ内の内部導電性プロングの電気的特性を検出し得る。電気的特性が検出された後、ステップ708で、検出された電気的特性が非接触電気検出器によって出力される。例えば、測定信号又は検出信号は、測定信号又は検出信号を読み取り可能な形態でユーザに出力する、非接触電気検出器のディスプレイに送信され得る。代替的に、測定信号又は検出信号は、メモリ、外部ディスプレイ、又はいくつかの他の外部電子デバイスなどの非接触電気検出器と通信する外部電子デバイスに送信され得る。
【0092】
第1のステップ702及び第2のステップ704は、第1のステップが第2のステップの後に生じるように再順序付けされ得ることが容易に認識されるであろう。例えば、外部導電性プロングが電気コンセントのレセプタクルに挿入され得、挿入後に、非接触電気検出器がアクセサリを取り外し可能に受容する。
【0093】
前述の開示を考慮して、開示されるデバイス、システム、又は方法の様々な例は、以下の特徴のうちの任意の1つ又は組み合わせを含み得る。
【0094】
これらの特徴は、非接触電気検出器のフォームファクタ内に選択的に位置決め可能な非導電体を含んでいるアクセサリを含み得、フォームファクタは、非導電体を取り外し可能に受容するように構成されている。非導電体内の内部導電性プロング、及び非導電体から外向きに延在している外部導電性プロング。外部導電性プロングは、内部導電性プロングと電気的に結合されるか、又は選択的に電気的に結合可能であり、外部導電性プロングは、電気コンセントのレセプタクルに挿入されて、外部導電性プロングを電気コンセントの第1のレセプタクルに電気的に結合するように構成されている。
【0095】
外部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングであり得、アクセサリは、非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングを更に含み得る。第2の外部導電性プロングは、電気コンセントの第2のレセプタクルに挿入されて、第2の外部導電性プロングを電気コンセントの第2のレセプタクルに電気的に結合するように構成されている。
【0096】
内部導電性プロングは、第1の内部導電性プロングであり得、アクセサリは、第2の内部導電性プロングを非導電体内に更に含み得る。第1の内部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングに電気的に結合される。第2の内部導電性プロングは、第2の外部導電性プロングに電気的に結合される。第1の内部導電性プロングは、少なくとも第1の電線によって、第1の外部導電性プロングに電気的に結合され得る。第2の内部導電性プロングは、少なくとも第2の電線によって、第2の外部導電性プロングに電気的に結合され得る。
【0097】
アクセサリは、非導電体から外向きに延在している第3の外部導電性プロングを更に含み得、第3の外部導電性プロングは、電気コンセントの第3のレセプタクルに挿入されて、第3の外部導電性プロングを電気コンセントの第3のレセプタクルに電気的に結合するように構成されている。
【0098】
外部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングであり得、アクセサリは、第2の外部導電性プロングと、スイッチと、を更に含み得る。第2の外部導電性プロングは、非導電体から外向きに延在しおり、第2の外部導電性プロングは、内部導電性プロングと選択的に電気的に結合可能であり、第2の外部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングから電気的に絶縁されている。スイッチは、第1の外部導電性プロング及び第2の外部導電性プロングを内部導電性プロングに選択的に電気的に結合する。スイッチは、第1の外部導電性プロングを内部導電性プロングに電気的に結合し、一方で、第2の外部導電性プロングが内部導電性プロングから結合解除される、第1の位置を有している。スイッチは、第2の外部導電性プロングを内部導電性プロングに電気的に結合し、一方で、第1の外部導電性プロングが内部導電性プロングから結合解除される、第2の位置を有している。
【0099】
使用時に、アクセサリの非導電体は、内部導電性プロングを、非接触電気センサにガルバニック接触させることなく、非接触電気検出器の非接触電気センサの感知領域内に位置決めし得る。
【0100】
これらの特徴は、ハウジングと、非接触電気センサと、を含んでいる、非接触電気検出器と、非接触電気検出器のフォームファクタ内に位置決め可能であるように構成されているアクセサリと、を含み得、フォームファクタは、アクセサリを受容するように構成されている。アクセサリは、非接触電気検出器のフォームファクタに取り外し可能に挿入されるように構成された非導電体と、非導電体内に位置決めされた内部導電性プロングと、非導電体から外向きに延在している外部導電性プロングであって、内部導電性プロングに電気的に結合される、又は選択的に電気的に結合可能である、外部導電性プロングと、を含んでいる。
【0101】
外部導電性プロングは、電気コンセントのレセプタクルに挿入されて、外部導電性プロングを電気コンセントのレセプタクルに電気的に結合するように構成され得る。
【0102】
外部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングであり、アクセサリは、非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングを更に含み得る。
【0103】
第1の外部導電性プロングは、電気コンセントの第1のレセプタクルに挿入されて、第1の外部導電性プロングを電気コンセントの第1のレセプタクルに電気的に結合するように構成され得る。第2の外部導電性プロングは、電気コンセントの第2のレセプタクルに挿入されて、第2の外部導電性プロングを電気コンセントの第2のレセプタクルに電気的に結合するように構成され得る。
【0104】
非接触電気検出器は、ハウジングと一体の受容構造を更に含み得、受容構造は、アクセサリを取り外し可能に受容するように構成されたフォームファクタを有する。受容構造は、ハウジングの第1の延出部と、ハウジングの第2の延出部と、第1の延出部と第2の延出部との間のギャップと、を含み、アクセサリは、第1の延出部と第2の延出部との間のギャップ内に取り外し可能に位置決め可能であり、第1の延出部、第2の延出部、及びギャップは、アクセサリを受容するように構成された受容構造のフォームファクタの範囲を定めている。非接触電気センサは、アクセサリが受容構造のギャップ内に位置決めされたときに、非接触電気センサの感知領域がギャップの中へ延在して、アクセサリ内の内部導電性プロングの電気的特性を検出するように、ギャップに近接してハウジング内に位置決めされ得る。
【0105】
非接触電気検出器は、アクセサリを取り外し可能に受容するように構成されたフォームファクタを更に含み得、クランプは、非接触電気検出器のハウジングと機械的に協働する。クランプは、ハウジングから外向きに延在し、第1の端部を有している第1のクランプアームと、ハウジングから外向きに延在し、第2の端部を有している第2のクランプアームと、を含み、第1のクランプアームの第1の端部は、第2のクランプアームの第2の端部に向かって付勢されて、アクセサリを取り外し可能にクランプする。非接触電気センサは、アクセサリ内の内部導電性プロングの電気的特性を検出するために、第1のクランプアームの第1の端部又は第2のクランプアームの第2の端部に近接して位置決めされ得る。
【0106】
非接触電気センサは、電圧を検出するように構成された非接触電圧(NCV)センサであり得る。
【0107】
外部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングであり得、アクセサリは、非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングを更に含み得る。第2の外部導電性プロングは、非接触電気検出器に選択的に電気的に結合可能であり、第2の外部導電性プロングは、電気コンセントのグランドレセプタクルに挿入されるように構成されている。
【0108】
外部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングであり得、アクセサリは、非導電体から外向きに延在している第2の外部導電性プロングを更に含み得る。第2の外部導電性プロングは、内部導電性プロングと選択的に電気的に結合可能である。アクセサリは、第1の外部導電性プロング及び第2の外部導電性プロングを内部導電性プロングに選択的に電気的に結合するスイッチを更に含み得る。スイッチは、第2の外部導電性プロングが内部導電性プロングに結合されていない間、第1の外部導電性プロングを内部導電性プロングに選択的に電気的に結合する、第1の位置に位置決めされ得る。スイッチは、第1の外部導電性プロングが内部導電性プロングに結合されていない間、第2の外部導電性プロングを内部導電性プロングに選択的に電気的に結合する、第2の位置に位置決めされ得る。
【0109】
これらの特徴は、方法であって、非接触電気検出器の受容構造のアクセサリを取り外し可能に位置決めすることと、アクセサリの外部導電性プロングを電気コンセントのレセプタクルに挿入することと、外部導電性プロングに電気的に結合されるようにアクセサリのスイッチを切り替えることと、非接触電気センサによって検出された電気的特性の指示を出力することと、を含む、方法を含み得る。
【0110】
外部導電性プロングは、第1の外部導電性プロングであり得、レセプタクルは、第1のレセプタクルであり得、方法は、アクセサリの第2の外部導電性プロングを電気コンセントの第2のレセプタクルに挿入することを更に含み得る。
【0111】
アクセサリの電気的特性を検出することは、アクセサリ内の内部導電性プロングの電気的特性を検出することを更に含み得る。電気的特性は、第1の外部導電性プロング又は第2の外部導電性プロングのそれぞれの電気的特性のうちの1つであり得る。
【0112】
アクセサリの第2の外部導電性プロングを電気コンセントの第2のレセプタクルに挿入することは、非接触電気検出器を接地し得る。
【0113】
理解されるように、上で説明した様々な実施形態は、更に他の実施形態を提供するために組み合わせることができる。実施形態の態様は、本明細書で開示される本発明の概念を用いるために、必要な場合に修正することができる。上記の発明を実施するための形態を考慮して、これら及び他の変更を実施形態に行うことができる。一般的に、以下の特許請求の範囲において、使用される用語は、特許請求の範囲を、明細書及び特許請求の範囲に開示される具体的な実施形態に限定するものと解釈すべきではないが、このような特許請求の範囲によって権利が与えられる全均等物の範囲に沿ったすべての可能な実施形態を含むと解釈すべきである。したがって、特許請求の範囲は、本開示によって制限されるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11A
図11B
図12
図13
図14
【外国語明細書】