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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070106
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】自動電気圧力炊飯器の米投入構造
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/00 20060101AFI20230511BHJP
   A47J 27/14 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
A47J27/00 103D
A47J27/14 G
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022171533
(22)【出願日】2022-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2021-0151736
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】518096010
【氏名又は名称】クク エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】ソク・キム
(72)【発明者】
【氏名】ウォンジュ・キム
(72)【発明者】
【氏名】ユジン・シン
【テーマコード(参考)】
4B054
4B055
【Fターム(参考)】
4B054AA16
4B054AB01
4B054AC02
4B054BA08
4B054CA01
4B055AA07
4B055AA50
4B055BA03
4B055CA22
4B055CA69
4B055CC29
(57)【要約】
【課題】自動電気圧力炊飯器の米投入構造を提供する。
【解決手段】本発明は、米及び水を自動投入して炊飯する自動電気圧力炊飯器の米投入構造において、蓋体に装着され、内釜に米を投入する開閉孔を備えるサイクロン米分離器と、サイクロン米分離器の一側に連結され、吸入圧を発生させる空気吸入管と、サイクロン米分離器の接線方向に連結され、米筒と連結された米移送管と、サイクロン米分離器の軸方向を貫通して開閉孔を開閉するバルブと、バルブの上端を加圧するリンク及びリンクを回転させるアクチュエータを備えるバルブ開閉装置とを含むことを特徴とする、自動電気圧力炊飯器の米投入構造を提供する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米及び水を自動投入して炊飯する自動電気圧力炊飯器の米投入構造において、
蓋体に装着され、内釜に米を投入する開閉孔を備えるサイクロン米分離器と、
前記サイクロン米分離器の一側に連結され、吸入圧を発生させる空気吸入管と、
前記サイクロン米分離器の接線方向に連結され、米筒と連結される米移送管と、
前記サイクロン米分離器の軸方向を貫通して前記開閉孔を開閉するバルブと、
前記バルブの上端を加圧するリンク及びリンクを回転させるアクチュエータを備えるバルブ開閉装置とを含むことを特徴とする、自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項2】
前記サイクロン米分離器は、ホッパー型の第1のパートと、前記米移送管が連結される第2のパートと、前記空気吸入管が連結される第3のパートと、前記第1のパートの下端に付着されて前記開閉孔を形成する封止材とを備え、前記第2のパートは、前記第1のパート及び前記第3のパートを連通させる連通孔を備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項3】
前記サイクロン米分離器は、前記第2のパート及び前記第3のパートにより定義され、前記空気吸入管及び前記連通孔と連結されるリング状の排出流動形成空間を備えることを特徴とする、請求項2に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項4】
前記第1のパートは、螺旋形溝が形成されることを特徴とする、請求項2に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項5】
前記第1のパートは、前記空気吸入管と連結され、
前記サイクロン米分離器は、前記第1のパートの内側に装着され、複数個の穿孔を有するインナーパートをさらに備えることを特徴とする、請求項2に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項6】
前記インナーパートは、米粉を落とすことできるように、隆起したパターンを備えることを特徴とする、請求項5に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項7】
前記空気吸入管は、所定の位置で分けられ、前記第1のパート及び前記第3のパートに全部連結されることを特徴とする、請求項5に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項8】
前記サイクロン米分離器は、前記空気吸入管が連結されるホッパー型の第1のパートと、前記米移送管が連結される第2のパートと、前記第1のパートの内側に装着され、複数個の穿孔を有するインナーパートと、前記第1のパートの下端に付着され、前記開閉孔を形成する封止材とを備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項9】
前記サイクロン米分離器の上面及びバルブの上端に両端が支持され、前記バルブを閉塞する方向に力が作用する弾性部材をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項10】
前記バルブは、前記サイクロン米分離器を貫通する軸部と、前記軸部の下端に結合して前記サイクロン米分離器と密着して開閉孔を閉塞するストッパーと、前記ストッパーを貫通して前記軸部に結合され、把持可能なハンドルとを備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項11】
前記ストッパーは、中央が上方に突出され、外周が下方に傾斜したパラボラアンテナ状であることを特徴とする、請求項10に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項12】
前記ストッパーは、ステンレススチール材質で製造されることを特徴とする、請求項11に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項13】
前記サイクロン米分離器は、最下端に前記開閉孔を形成する円筒形状の封止材を備え、
前記封止材は、前記ストッパーと密着されるように、下部の直径が大きくて上部に行くほど直径が狭くなることを特徴とする、請求項11に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【請求項14】
前記サイクロン米分離器は、最下端に前記開閉孔を形成する円筒形状の封止材を備え、
前記封止材は、前記バルブ側に突出された封止リブが二つ以上具備されることを特徴とする、請求項1に記載の自動電気圧力炊飯器の米投入構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動電気圧力炊飯器の米投入構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電気炊飯器は、ユーザが所望するだけの米及び水を内釜に直接投入して炊飯し、米及び水の比率が一定である場合、美味しいご飯を炊飯することができた。米及び水の比率を合せるのに慣れていないユーザのために、最近は、指定の容量に合うように定量の米及び水を自動投入して炊飯可能な自動炊飯器が市販されている。
【0003】
しかしながら、米及び水を内釜に投入するために、炊飯器の蓋体を開放した状態で米及び水を投入するか、或いは、蓋体を閉塞した状態で米及び水を投入できる別途の投入口を具備しなければならない。
【0004】
炊飯器の蓋体を開放して米及び水を投入する方式は、製品自体の体積が大きくなるという短所があるため、現在市販されている自動炊飯器の殆どは、蓋体を閉塞した状態で別途の投入口を使用する方式である。
【0005】
別途の投入口を適用した自動炊飯器の構造は、投入口が全部蓋体部を貫通し、炊飯時に発生し得る蒸気が投入口を通って蓋体内に侵入するのを防止するために、投入口の開閉構造及び封止構造を備えている。
【0006】
現在市販されている自動炊飯器は、いずれも大気圧と同じ圧力で炊飯される非圧力炊飯器であって、このような自動炊飯器に適用された投入口の開閉及び封止の構造は、圧力炊飯器に適用するとき、炊飯時に加えられる内圧に耐えられないという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】中国登録実用新案第205866584号
【特許文献2】日本登録特許第3918630号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、米及び水を自動投入する圧力炊飯器において、炊飯時の内圧に耐えられると同時に、効果的に米を投入できる自動電気圧力炊飯器の米投入構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、米及び水を自動投入して炊飯する自動電気圧力炊飯器の米投入構造において、蓋体に装着され、内釜に米を投入する開閉孔を備えるサイクロン米分離器と、サイクロン米分離器の一側に連結され、吸入圧を発生させる空気吸入管と、サイクロン米分離器の接線方向に連結され、米筒と連結された米移送管と、サイクロン米分離器の軸方向を貫通して開閉孔を開閉するバルブと、バルブの上端を加圧するリンク及びリンクを回転させるアクチュエータを備えるバルブ開閉装置とを含むことを特徴とする、自動電気圧力炊飯器の米投入構造を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明が提供する自動電気圧力炊飯器の米投入構造は、開閉孔を開閉するバルブがバルブスプリングの力により開閉孔を閉塞して米及び水を自動投入する圧力炊飯器において、炊飯時の内圧に耐えられるというメリットがある。
【0011】
また、本発明が提供する自動電気圧力炊飯器の米投入構造は、サイクロン方式を利用した米分離器を経て内釜に米を投入し、米粉を空気と共に排出できるため、ご飯の味を向上させることができ、米分離器内に米粉が積載されるという現象を改善できる。
【0012】
また、本発明が提供する自動電気圧力炊飯器の米投入構造は、バルブのハンドルを引っ張ってバルブの封止面を掃除できるため、密閉性能を一層向上させることができる。
【0013】
本発明が提供する自動電気圧力炊飯器の米投入構造は、排出流動形成空間が凹部の周辺にリング状(ドーナツ状)で形成され、排出流動形成空間に流入した空気が竜巻を起こしながら排出されるように流動を誘導する。リング状の排出流動形成空間を形成し、中央にバルブが貫通することで、流動の遠心回転力を低下させなくて、米を吸入して流動を排出しながら、バルブを開閉できるというメリットがある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施例に係る米投入構造を備える自動電気圧力炊飯器の斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係る米投入構造を備える自動電気圧力炊飯器の断面図である。
図3】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器の米投入構造が蓋体に設置された様態を示す斜視図である。
図4】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器の米投入構造が蓋体に設置された様態を示す断面図である。
図5】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器の米投入構造のバルブが開放された様態を示す図である。
図6】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の平面図である。
図7】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図である。
図8】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第3のパートの上面図である。
図9図8のG-G線に沿った断面図である。
図10図8のB-B線に沿った断面図である。
図11】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第2のパートを示す上面図である。
図12図11のF-F線に沿った断面図である。
図13図11のS-S線に沿った断面図である。
図14】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第2のパートを示す側面図である。
図15】本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第1のパートを示す斜視図である。
図16】本発明の第2の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図である。
図17】本発明の第3の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図である。
図18】本発明の第4の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面に基づいて本発明をより詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施例に係る米投入構造を備える自動電気圧力炊飯器の斜視図、図2は、本発明の一実施例に係る米投入構造を備える自動電気圧力炊飯器の断面図、図3は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器の米投入構造が蓋体に設置された様態を示す斜視図である。
【0017】
本発明の一実施例に係る米投入構造を備える自動電気圧力炊飯器では、ベース1上に本体10が結合され、本体10に本体10を開閉する蓋体20が設置される。蓋体20は、本体10の上側に具備されて開閉される内蓋20bと、内蓋20bの上部をカバーする外蓋20aとを含む。このとき、外蓋20aは自動電気圧力炊飯器の外観を形成するが、内蓋20bに設置された各種の電装品及び配線を保護できる。また、内蓋20bには内釜の上部を密閉する内釜蓋30が結合される。また、自動電気圧力炊飯器は、本体10に自動投入される水を保管する水タンク700と、本体10に自動投入される米を保管する米筒600とを含む。ここで、ベース1は、本体10の一側に水タンク700が結合され、水の投入を制御する水タンク結合部70と、米筒600が結合され、米筒600に含まれた計量器630が結合される米筒結合部60とを備える。
【0018】
米筒600の下部には複数のスペースからなる計量器630が装着され、米筒結合部60には計量器630を駆動するモータ62が設置される。モータ62の回転を制御することで、計量器630による米の吐出を制御できる。計量器630がモータ62により所定角度に回転すれば、計量器630のスペースにある米が、米移送管94と連結された米吸入部64に落下する。強制流動を発生させるために外気の流入が必要であり、米吸入部64には外気が流入する複数個の穿孔65が形成される。このとき、穿孔65の大きさは米粒の大きさよりも小さくなければならない。吸入ファン(図示せず)の吸入圧により穿孔65を通して流入した外気は、米吸入部64に落下した米粒と共に米移送管94を通って米分離器100に移動する。
【0019】
本体10には、米及び水の投入により実質的に炊飯が行われ、ご飯を適正温度で保管する内釜12が設置され、内釜12の周囲に熱板ヒータや誘導加熱装置などのような加熱手段(図示せず)が設置される。
【0020】
内蓋20bの下面には内釜12と結合されてロックするロックリング310が具備され、内釜蓋30には水取出口32及び米投入口34が設置される。米投入口34上にはサイクロン米分離器100が設置される。また、サイクロン米分離器100の接線方向に連結され、米筒結合部60と連結された米移送管94と、サイクロン米分離器100の一側に連結され、吸入ファン(図示せず)と連結されて吸入圧を発生させる空気吸入管96と、サイクロン米分離器100の軸方向を貫通し、サイクロン米分離器100の開閉孔102を開閉するバルブ200と、バルブ200の上部を押下して開閉するバルブ開閉装置500とが設置される。
【0021】
図4は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器の米投入構造が蓋体に設置された様態を示す断面図、図5は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器の米投入構造のバルブが開放された様態を示す断面図である。
【0022】
本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器の米投入構造は、前述したように、サイクロン米分離器100の開閉孔102がバルブ200により開閉され、バルブ200を開放するためにバルブ200の上部を押下するバルブ開閉装置500が具備される。
【0023】
バルブ開閉装置500は、リンク510と、リンク510を回動させるアクチュエータ520とを含む。リンク510は、バルブ200を押下する加圧端512と、アクチュエータ520と連結される結合端514とを含み、加圧端512及び結合端514間のリンク510の本体の中間には回転軸530が連結される。これにより、アクチュエータ520が上下直線運動を行うとき、リンク510は回転軸530を中心として回転しながら、シーソーのように動くようになる。このとき、バルブ200を押下する加圧端512にはローラ513が設置されることが望ましい。加圧端512の下降時に、ローラ513が回転しながらバルブ200を押下することで、よりスムーズに動作できる。
【0024】
アクチュエータ520の上端はリンク510と連結され、アクチュエータ520の下端にはスイッチ540が設置され、アクチュエータ520の上下運動を感知する。アクチュエータ520が下降してスイッチ540を押下する場合は、バルブ200が開閉孔102を閉塞した状態であり、アクチュエータ520が上昇してスイッチ540との接触を解除する場合は、リンク510がバルブ200を押下して開閉孔102を開放した状態である。このように、バルブ200の開閉の可否を感知して制御に利用できる。
【0025】
図6は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の平面図、図7は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図、図8は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第3のパートの上面図、図9は、図8のG-G線に沿った断面図、図10は、図8のB-B線に沿った断面図、図11は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第2のパートを示す上面図、図12は、図11のF-F線に沿った断面図、図13は、図11のS-S線に沿った断面図、図14は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第2のパートを示す側面図、図15は、本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器が有する第1のパートを示す斜視図である。
【0026】
本発明の第1の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器100は、ホッパー型の第1のパート110と、米移送管(図3を参照)94が連結される第2のパート120と、空気吸入管(図3を参照)96が連結される第3のパート130と、第1のパート110の下端に付着されて開閉孔102を形成する封止材140とを備える。サイクロン米分離器100は、サイクロン流動を形成するために、全体的に円形の断面を有する。
【0027】
第1のパート110は下部に行くほど直径が狭くなるホッパー型であり、第1のパート110の上端に第2のパート120が結合される。
【0028】
第2のパート120には米移送管94を連結するための投入コネクタ122が形成され、投入コネクタ122は断面形状が円形の第2のパート120の接線方向に連結される。ここで、接線方向とは、第2のパート120と投入コネクタ122とが完全に接線をなすという意味ではなく、円形の投入コネクタ122を介して流入した流動が第2のパート120の内面に付着されて流れることができる程度に接線に最大限近い位置に連結されるという意味である。
【0029】
第2のパート120は、リング状をなすように上部に突出され、投入コネクタ122を介して流入した流動が竜巻を起こすように流入流動形成空間123を提供する壁体124を備える。壁体124の中央には円形の凹部127が形成され、壁体124は第3のパート130と共に排出流動形成空間133をなす。排出流動形成空間133は、凹部127の周辺にリング状(ドーナツ状)で形成され、排出流動形成空間133に流入した空気が竜巻を起こしながら排出されるように流動を誘導する。リング状の排出流動形成空間133を形成し、中央にバルブ200が貫通するようにすることで、流動の遠心回転力を低下させなくて、米を吸入して流動を排出しながら、バルブ200を開閉できるというメリットがある。
【0030】
一方、凹部127の中央には、後述するバルブ200の軸部210が貫通し得る孔126aが形成される。また、凹部127の中心には、上下に突出して後述するバルブ200の軸部210をガイドするバルブガイド部126が形成される。バルブガイド部126の中央には、軸部210が貫通し得るように孔126aが形成される。一方、凹部127の底面においてバルブガイド部126の周囲には、第1のパート110及び第2のパート120により定義された空間から空気を流動し得る連通孔125が形成される。
【0031】
第3のパート130は、第2のパート120の上部に結合し、排出流動形成空間133を形成できるように、第2のパート120の壁体124の上面及び内側面と所定間隔をおいて壁体134が形成される。第3のパート130の壁体134の中央にも凹部135が形成され、第3のパート130の凹部135は、第2のパートの凹部127と同心をなし、第2のパートの凹部127よりも小さい直径を有する。排出流動形成空間133に流入した流動は、第3のパート130に形成された第1の排出コネクタ132を介して、空気吸入管(図3を参照)96と連結される。
【0032】
図8乃至図10を参照すれば、第3のパート130の壁体134は、上部に突出して凸状を有するが、バルブ開閉装置500のリンク510が動作されるように、突出しなくて平坦な形態で形成された逃避部138が形成される。また、第3のパート130の壁体134の外周には、第2のパート120と結合するための螺合部136が形成される。また、第2のパート120との螺合前に結合位置をガイドして位置を維持できるように、第3のパート130の壁体134は下部に延設された結合ホック139を備える。
【0033】
また、前述したように、第3のパートは壁体134の中央に凹部135を備え、凹部135の中央にはバルブ200の軸部210が貫通し得る孔137を備える。
【0034】
図11乃至図14に示すように、第2のパート120には、第3のパート130の螺合部136と結合する螺合部128が形成される。第3のパート130の螺合部136及び第2のパート120の螺合部128は、重畳している位置に形成され、ネジ(s)により螺合される。また、第3のパート130との螺合前に、結合位置をガイドして位置を維持できるように、第3のパート130の結合ホック139が挿入されて結合される結合溝121が壁体124の外面に形成される。
【0035】
また、第2のパート120は、第1のパート110と結合するために、下方に延設されたホック129を備える。図15に示すように、第1のパート110は、ホック129が挿入される結合溝116を備える。
【0036】
バルブ200は、サイクロン米分離器100を貫通する軸部210と、軸部210の下段に結合し、封止材140と密着して開閉孔102を閉塞するストッパー220と、ストッパー220を貫通して軸部210に結合され、把持可能なハンドル230とを備える。
【0037】
第3のパート130の外部に突出した軸部210の上端にはキャップ240が結合され、バルブ200を上方に移動させる力を提供する弾性部材250が軸部210の外周に挟み込まれる。弾性部材250は第3のパート130及びキャップ240間に設置される。すなわち、第3のパート130の凹部135に弾性部材250の下端が支持され、キャップ240の下面に弾性部材250の上端が支持される。前述したアクチュエータ520による力がリンク510を介して伝達されない場合、弾性部材250の復原力によりバルブ200の軸部210が上方に移動し、ストッパー220が封止材140と密着して開閉孔102を閉塞する。
【0038】
ストッパー220は、バルブ200の開放時に米が内釜にスムーズに流入され、笠状、すなわちパラボラアンテナ状で形成されることが望ましい。すなわち、ストッパー220は、中央が上方に突出し、外周が下方に傾斜した形態である。圧力炊飯時に内釜の圧力によく耐えられるように、ステンレススチール材質で形成されることが望ましい。
【0039】
封止材140は、ストッパー220との密閉力を高めるために、ストッパー220側に突設された封止リブ142、144が二以上具備されることが望ましい。また、封止材140は、ストッパー220に密着されるように、上部は狭くて下部に行くほど広くなる傾斜した円筒形状である。前述したように、封止材140の中央が開閉孔102になり、封止材140により形成される開閉孔102がストッパー220によって開閉される。
【0040】
ストッパー220は、前述したように、ハンドル230により軸部210に固定される。軸部210の下端にはネジタップ212が形成され、ハンドル230の上端にも軸部210のネジタップ212と結合するネジ部232が形成され、ハンドル230及び軸部210間に螺合が行われる。このとき、ストッパー220の中央には貫通孔222が形成されるが、ハンドル230の上端のネジ部232がストッパー220の貫通孔222を貫通して軸部210のネジタップ212に結合することで、ストッパー220を固定する役割を兼ねる。
【0041】
このとき、ハンドル230は、ユーザが把持しやすい形状を有する下段部231を備える。ハンドル230は、ストッパー220の貫通孔222の周囲に、ストッパー220の下面と接触する接触面233が形成される。接触面233にはリング状の凹溝234が形成され、凹溝234内にO-リング235が挿入され、軸部210、ストッパー220、ハンドル230の結合部の間隙により炊飯時に圧力が漏れることを遮断する。
【0042】
一方、封止材140及びストッパー220は、内面に米粉が積載しやすい。このとき、ハンドル230を引っ張り、封止材140及びストッパー220間の間隙を発生させた後、封止材140及びストッパー220の内面を掃除できる。また、ハンドル230及び軸部210が螺合されて分離及び結合が容易であるため、ハンドル230を分離して封止材140及びストッパー220を掃除した後、再結合させることもできる。
【0043】
前述したように、リンク510がアクチュエータ520の動作により回転しながら、リンク510の加圧端512がバルブ200のキャップ240を加圧し、これと同時にバルブ200の軸部210が下降する。それにより、軸部210に固定されたストッパー220も、下降しながら開閉孔102を開放させる。開閉孔102の開放により、米移送管94を通って移動した米筒50の米が、サイクロン米分離器100の接線方向に連結された投入コネクタ122を介して空気と共にサイクロン米分離器100内に吸入され、遠心力により螺旋形態で回転しながら下降して、封止材140及びストッパー220間の間隙により内釜12に排出される。一方、吸入された空気は、微細米粉と共に連通孔125を通して排出流動形成空間133へ移動した後、第1の排出コネクタ132を介して排出される。
【0044】
図16は、本発明の第2の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図である。本発明の第2の実施例に係る自動電気圧力炊飯器のサイクロン米分離器は、第1のパート110aの形状の以外は、第1の実施例と同様である。このとき、第1のパート110aの内面に螺旋形溝112aを形成する場合、米の吸入時に、米が遠心力により螺旋形溝112aの回転方向に回転しながら下降することで、より容易に米を下部に移送させて排出できる。
【0045】
図17は、本発明の第3の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図である。
【0046】
本発明の第3の実施例に係る自動電気圧力炊飯器のサイクロン米分離器は、第1のパート110bの形状及びインナーパート150bの存在の以外は、第1の実施例と同様である。
【0047】
サイクロン米分離器100bの第1のパート110b内に米粉を落とすために、インナーパート150bが結合される。インナーパート150b及び第1のパート110bは、密着されなくて間隔114bをおいて結合される。インナーパート150bには一般の米粒の大きさよりも小さい穿孔152bが多数含まれ、投入の米がインナーパート150bを螺旋に回転しながら下降するとき、摩擦により米の表面の粉を落とし、強力な回転遠心力により米粉が穿孔152bを通して間隔114bに排出される。
【0048】
このとき、インナーパート150bは、米粉をよく落とすことができるように、微細に隆起したパターンをさらに具備できる。例えば、ヘアーラインパターンやドットパターンなど、必要に応じていずれかのパターンが形成されてもよい。
【0049】
一方、第1のパート110bは、米粉及び空気の一部を排出できる第2の排出コネクタ112bを備える。第2の排出コネクタ112bは、空気吸入管96bに連結され、吸入ファンの吸入圧により米粉及び空気の一部を吸入する。第2の排出コネクタ112bを介しては比較的粒子が大きい米粉が排出され、第3のパート130に形成された第1の排出コネクタ132bを介しては軽い微細な米粉が排出される。空気吸入管96bは所定位置で2つに分けられ、一つは第1のパート110bに連結され、一つは第3のパート130に連結される。より詳しくは、第1の排出コネクタ132bは連結管95bを介して吸入ファンと連結された空気吸入管96bに連結され、第2の排出コネクタ112bは空気吸入管96bに直接的に連結される。第2の排出コネクタ112bがより下方に位置して、第2の排出コネクタ112bが空気吸入管96bに直接的に連結されることが管路組立及び配置において有利であるが、第1の排出コネクタ132bが空気吸入管96bに連結され、第2の排出コネクタ112bが連結管95bを介して空気吸入管96bに連結されるように実施することもできる。
【0050】
また、第1のパート110bの下部には封止材140が付着され、封止材140に形成された開閉孔102がバルブ200により開閉される。バルブ200の作動は、第1の実施例と同様に、リンク(図4、5を参照)510及びアクチュエータ(図4、5を参照)520により行われる。
【0051】
図18は、発明の第4の実施例に係る自動電気圧力炊飯器が備えるサイクロン米分離器の断面図である。
【0052】
本発明の第4の実施例に係る自動電気圧力炊飯器のサイクロン米分離器は、第1の実施例のサイクロン米分離器100において、第3のパート(図7を参照)130を省略することにより、他の部品等の構成及び連結関係が変更された。本発明の第4の実施例に係るサイクロン米分離器100cは、ホッパー型の第1のパート110cに排出コネクタ112cが形成され、空気吸入管(図3を参照)96と連結される。第1のパート110cの内側には、複数個の穿孔を備えるインナーパート150cが第1のパート110cと間隔114cをおいて装着される。第1のパート110c及びインナーパート150cの上部には、第2のパート120cが結合される。第2のパート120cには、投入コネクタ122cが形成され、米移送管(図3を参照)94と連結される。
【0053】
また、第1のパート110cの下部には、封止材140cが付着され、封止材140cに形成された開閉孔102がバルブ200により開閉される。バルブ200の作動は、第1及び第2の実施例と同様に、リンク(図4、5を参照)510及びアクチュエータ(図4、5を参照)520により行われる。
【0054】
以上、前述したように、本発明は、前述した特定の好適な実施例に限定されず、請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱しない範囲内において、当該発明が属する技術分野における通常の知識を有した者であれば、誰でも多様な変形の実施が可能であり、そのような変更は請求の範囲の記載の範囲内にある。
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