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特開2023-70149現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070149
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/00 20120101AFI20230511BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022176360
(22)【出願日】2022-11-02
(31)【優先権主張番号】110140969
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】111116503
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ANDROID
2.iOS
(71)【出願人】
【識別番号】522244894
【氏名又は名称】狂點軟體開發股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】GranDen Corp.
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】頼 錦徳
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】      (修正有)
【課題】現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムを提供する。
【解決手段】「Metaverse」コミュニティーシステムは、ユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うことができる。仮想世界管理モジュールは、現実世界の基本地図情報を利用してパラレルな複数の仮想世界を拡充し、ユーザーモジュールは、ユーザーの個人アカウントを作り出し、それに関連付けられた仮想キャラクターをモバイルデバイスに表示する。作動上、ユーザーが世界をスイッチするように任意の1つの仮想世界にパラレルに切り換えられ、ユーザーと一緒に移動されてロケーションベースのコミュニティー活動を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供され、仮想世界管理モジュールと、ユーザーモジュールとを備えるロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムであって、
前記仮想世界管理モジュールは、現実世界の基本地図情報を利用して複数の仮想世界を拡充し、前記複数の仮想世界は、それぞれ自己定義の世界のタイトルと、各自に対応する仮想地図とを有し、かつ各前記世界のタイトルには、それぞれ対応の環境スキン情報と、複数個の点位置情報とが格納され、前記複数個の点位置情報は、それぞれ地理パラメータを有し、複数の前記仮想地図は、前記基本地図情報と、対応の前記世界のタイトルの前記環境スキン情報及び前記複数個の点位置情報とを結合して生成され、
前記ユーザーモジュールは、仮想キャラクター作成モジュールと、ログインモジュールとを含み、当該ユーザーの個人アカウントを作り出すと共に、前記仮想世界管理モジュールと電気通信接続されるために提供され、
前記仮想キャラクター作成モジュールは、仮想キャラクターを作成し、かつ前記仮想キャラクターと前記個人アカウントとを互いに関連付けさせて前記モバイルデバイスに表示するために提供され、
前記ログインモジュールは、当該ユーザーが前記個人アカウントで前記仮想世界管理モジュールにログインすると共に、前記複数の仮想世界のうちの1つを選定するために提供され、そして前記仮想キャラクターが選定の当該仮想世界の前記仮想地図において、当該ユーザーと一緒に移動されて同時変位を呈示し、当該ユーザーが前記複数個の点位置情報の位置まで移動した場合、前記複数個の点位置情報の内容を読み込んだり、更新を書き込んだりしてロケーションベースのコミュニティー活動を行い、
当該ユーザーが任意の1つの当該仮想世界の前記仮想地図に任意に切り換えることができ、再び各前記仮想地図における対応存在の前記複数個の点位置情報に基づいてロケーションベースのコミュニティー活動を行い、かつ前記複数個の点位置情報は、当該ユーザーが各前記仮想地図に移動した後に所望位置を選定して自ら創出され、前記複数個の点位置情報が創出される場合、前記複数個の点位置情報の内容に更新を書き込む場合、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に少なくとも1つのミッションを生成するか、または当該ミッションを完了している場合は、いずれもそれぞれイベントを記録形成し、前記イベントは、時間パラメータと、前記複数個の点位置情報に対応する前記地理パラメータとを有することを特徴とする、現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項2】
複数のうちの任意の1つの前記仮想地図における前記複数個の点位置情報からは、その他の複数の前記仮想地図において同様の前記地理パラメータを有する前記複数個の点位置情報に向けて情報共有を行えることを特徴とする、請求項1に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項3】
単一の前記イベントまたは2個以上の前記イベントの組み合わせに基づいてNFTデジタル商品を対応産生し、かつ前記仮想世界管理モジュールは、さらに越境コインを発行し、前記越境コインは、各当該仮想世界に流通使用されると共に、前記NFTデジタル商品の取引に用いられ、前記越境コインは、チャージされて得られるか、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られることを特徴とする、請求項1に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項4】
複数の前記仮想地図における前記複数個の点位置情報は、少なくとも1つのNFT取引店舗を含み、当該ユーザーが当該NFT取引店舗に前記NFTデジタル商品の取引を行えるために提供されることを特徴とする、請求項3に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項5】
前記NFTデジタル商品は、前記モバイルデバイスを介して表示した可視性データであってもよいことを特徴とする、請求項4に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項6】
前記仮想キャラクターの装備アイテムの可視性データである前記NFTデジタル商品は、前記仮想キャラクターに装着されることを特徴とする、請求項5に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項7】
当該ユーザーが限定時間内に当該ユーザーの非所在位置の遠端範囲まで移動する無人航空機モードを実行可能であることと、当該ユーザーが当該ユーザーの所在位置を中心とする巡回範囲に移動する周遊モードを実行可能であることと、別の当該ユーザーが召喚モードを実行することで、召喚された当該ユーザーを、前記召喚モードを実行する別の当該ユーザーの位置に移動させ、そして当該ユーザーを実際に移動させる必要なしに、非所在位置の前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションに参加させることも可能であることとをさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項8】
前記複数の仮想世界のうちの1つを公共世界として定義すると共に、前記公共世界の前記仮想地図を複数個の土地ブロックに区画し、当該ユーザーが所望属性を選定して実際に移動することにより、前記無人航空機モードまたは前記周遊モードを実行するか、あるいは別の当該ユーザーが前記召喚モードを実行した後に向かう前記複数個の土地ブロックを受け取ってから、当該ユーザー所有の占有地代表チップに従って占領を行わせると共に、占領後にボーナス値を取得し、2名以上の当該ユーザーが当該土地ブロックの占領権帰属を争奪する場合であれば、複数の当該ユーザーを各自の前記所望属性に基づいて自らグループ分けし、再び各グループ分けに比べて前記占有地代表チップの総数が比較的多いと判定した者は、当該土地ブロックを占領して前記ボーナス値を取得すると共に、占領された当該土地ブロックの複数の当該ユーザーが投入した前記占有地代表チップの比例に応じて前記ボーナス値を分配し、前記ボーナス値を前記越境コインに変換できることを特徴とする、請求項7に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項9】
前記仮想世界管理モジュールは、オンラインの各当該仮想世界にさらに少なくとも1つのデジタルクーポン券を発行し、前記越境コインは、当該デジタルクーポン券を購入するために提供され、かつ当該デジタルクーポン券は、オフラインの実在店舗での取引時に使用されることを特徴とする、請求項8に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項10】
当該ユーザーが各当該仮想世界に少なくとも1つの前記イベントを実行した後に貢献値を取得し、かつ2名以上の当該ユーザーの各前記貢献値の総和の高低に応じてランキング情報を生成することを特徴とする、請求項3に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項11】
少なくとも1つのユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供され、仮想世界管理モジュールと、ユーザーモジュールとを備えるロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムであって、
前記仮想世界管理モジュールは、現実世界の基本地図情報と結合されて入り口世界を拡充すると共に、相互にパラレルな複数個の仮想世界を別途創出し、前記複数個の仮想世界は、それぞれ自己定義の世界のタイトルを有し、かつ各当該仮想世界は、それぞれ前記世界のタイトルに対応して表示列情報を有し、また、前記入り口世界は、複数個の点位置情報を有し、かつ前記複数個の点位置情報は、それぞれ地理パラメータを有し、各当該仮想世界は、基地ブロックと、隣接配列される少なくとも1つの領地ブロックとを有し、前記基地ブロックは、前記表示列情報を呈示するために提供され、当該領地ブロックは、前記入り口世界の地理的位置に指向され、当該ユーザーが任意の1つの当該仮想世界に進入した後に、前記基地ブロックと当該領地ブロックとの間に移動できると共に、前記基地ブロックにおいて前記表示列情報を閲覧または編集してコミュニティー活動を行うか、あるいは当該領地ブロックを経由して対応の前記入り口世界における相応の地理的位置へ迅速に移転され、
前記ユーザーモジュールは、仮想キャラクター作成モジュールと、ログインモジュールとを含み、当該ユーザーの個人アカウントを作り出すと共に、前記仮想世界管理モジュールと電気通信接続されるために提供され、
前記仮想キャラクター作成モジュールは、仮想キャラクターを作成し、かつ前記仮想キャラクターと前記個人アカウントとを互いに関連付けさせて前記モバイルデバイスに表示するために提供され、
前記ログインモジュールは、当該ユーザーが前記個人アカウントで前記仮想世界管理モジュールにログインし、そして前記仮想キャラクターが前記入り口世界において、当該ユーザーと一緒に移動されて同時変位を呈示し、当該ユーザーが前記複数個の点位置情報の位置まで移動した場合、前記複数個の点位置情報の内容を読み込んだり、更新を書き込んだりしてロケーションベースのコミュニティー活動を行い、
当該ユーザーが前記入り口世界から任意の1つの当該仮想世界に任意に切り換えることができ、そして前記表示列情報を閲覧または編集してコミュニティー活動を行うことを特徴とする、現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項12】
前記複数個の点位置情報は、当該ユーザーが前記入り口世界に移動した後に所望位置を選定して自ら創出され、前記複数個の点位置情報が創出される場合、前記複数個の点位置情報の内容に更新を書き込む場合、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に少なくとも1つのミッションを生成するか、または当該ミッションを完了している場合は、いずれもそれぞれイベントを記録形成し、前記イベントは、時間パラメータと、前記複数個の点位置情報に対応する前記地理パラメータとを有することを特徴とする、請求項11に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項13】
単一の前記イベントまたは2個以上の前記イベントの組み合わせに基づいてNFTデジタル商品を対応産生し、かつ前記仮想世界管理モジュールは、さらに越境コインを発行し、前記越境コインは、各当該仮想世界に流通使用されると共に、前記NFTデジタル商品の取引に用いられ、前記越境コインは、チャージされて得られるか、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られることを特徴とする、請求項12に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項14】
前記NFTデジタル商品は、前記モバイルデバイスを介して表示した可視性データであってもよいことを特徴とする、請求項13に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項15】
前記仮想キャラクターの装備アイテムの可視性データである前記NFTデジタル商品は、前記仮想キャラクターに装着されることを特徴とする、請求項14に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項16】
当該ユーザーが限定時間内に当該ユーザーの非所在位置の遠端範囲まで移動する無人航空機モードを実行可能であることと、当該ユーザーが当該ユーザーの所在位置を中心とする巡回範囲に移動する周遊モードを実行可能であることと、別の当該ユーザーが召喚モードを実行することで、召喚された当該ユーザーを、前記召喚モードを実行する別の当該ユーザーの位置に移動させ、そして当該ユーザーを実際に移動させる必要なしに、非所在位置の前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションに参加させることも可能であることとをさらに含むことを特徴とする、請求項12に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項17】
前記入り口世界を複数個の土地ブロックに区画し、当該ユーザーが所望属性を選定して前記複数個の土地ブロックに向かって移動し、再び当該ユーザー所有の占有地代表チップに従って占領を行わせると共に、占領後にボーナス値を取得し、2名以上の当該ユーザーが当該土地ブロックの占領権帰属を争奪する場合であれば、複数の当該ユーザーを各自の前記所望属性に基づいて自らグループ分けし、再び各グループ分けに比べて前記占有地代表チップの総数が比較的多いと判定した者は、当該土地ブロックを占領して前記ボーナス値を取得すると共に、占領された当該土地ブロックの複数の当該ユーザーが投入した前記占有地代表チップの比例に応じて前記ボーナス値を分配し、前記ボーナス値を前記越境コインに変換できることを特徴とする、請求項11または請求項16に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項18】
前記複数個の土地ブロックが占領された後に、占領権ありの対応の前記基地ブロックの周辺に写像して当該領地ブロックとして形成され、当該領地ブロックには、各種のスタティックステートまたはダイナミックステート電子情報を埋め込んで再度対応の当該土地ブロックに写像されて呈示されることを特徴とする、請求項17に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項19】
前記仮想世界管理モジュールは、オンラインの各当該仮想世界にさらに少なくとも1つのデジタルクーポン券を発行し、前記越境コインは、当該デジタルクーポン券を購入するために提供され、かつ当該デジタルクーポン券は、オフラインの実在店舗での取引時に使用されることを特徴とする、請求項18に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【請求項20】
当該ユーザーが前記入り口世界に少なくとも1つの前記イベントを実行した後に貢献値を取得し、かつ2名以上の当該ユーザーの各前記貢献値の総和の高低に応じてランキング情報を生成することを特徴とする、請求項12に記載のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、「メタバース(Metaverse)」、位置情報サービス(Location-Based Service,LBS)、及び仮想世界(Virtual World)の概念を基にした関連技術分野に関し、特に、現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムに関するものであり、そしてユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供されるものである。
【背景技術】
【0002】
位置情報サービス(Location-Based Service,LBS)は、移動体通信事業者の無線通信ネットワークまたは外部測位形式(例えば、GPS)を通じて、モバイル端末のユーザーの位置メッセージ(地理座標)を取得し、ユーザーに対応サービスを提供する付加価値業務の一種を指す。位置情報サービスは、例えば、健康、娯楽、仕事や個人生活などの異なる多種の分野に応用することができる。このサービスは、人や物の位置を識別することから、付近情報を提供するために用いられてもよいし、ユーザーの現在位置を認識することから、モバイルデバイスに対して広告を発送することも可能であり、例えば、個人化の天気、交通、イベントなどを含むメッセージを発送してもよく、ひいてはローカル化されたゲームを提供してもよい。例えば、特許文献1「ネットワーク環境における相互作用シナリオを構築する方法」には、位置情報サービスの特性を利用して、ゲームにおいて異なる地理的位置関係を基に、現実世界と同じような距離差を考慮してユーザーの設定権限またはゲームキャラクターデータを対応調整することが開示されている。
【0003】
ネットワーク機能付きのモバイルデバイスの普及化に伴い、上記位置情報サービスの開発基礎のもとで継続的に開発し、世界中を熱狂させた「ポケモンGO(Pokemon GO)」が生み出された。これは、例えば、スマートフォンのようなモバイルデバイスを利用して、位置情報サービスを基に拡張現実感技術と結合されてなるアプリケーションゲームの一種であり、上記ゲームは、任天堂株式会社と株式会社ポケモンによってライセンス許諾され、任天堂株式会社は、開発と運営の役割を担っていると共に、2016年7月から2つの対応プラットホーム(iOS、Android)にてプレスリリースされた。上記ゲームをプレーする過程においては、プレーヤが現実世界をプラットホームにして、さらに仮想モンスター「ポケモン」の捕獲・バトル・育成・交換をすることが許容され、かつ捕獲過程には、現実世界に対応して拡張現実感機能をオンにしてもよい。上記ゲームは、位置情報サービスと拡張現実感とを大量に結合してなるものであるため、ユーザーたちに極めて豊富な深みの没入体験を与えることができるので、上記ゲームがプレスリリースされると共に、世界中で一世を風靡した後に、各分野において、いずれもモバイルデバイスに合わせた拡張現実感と位置情報サービスを実現するブームが盛り上がっている。
【0004】
例えば、特許文献2「一種の地理的位置ベースのARプラットホームの小売業システム」には、ユーザーの所在位置に基づいて、ローカルなAR販売促進メッセージを提供してユーザーの入店意欲を掻き立てて売上換算率を向上させ、これにより消費の促進とインバウンド効果の確認を図ることが開示されている。また例えば、特許文献3「ARとLBSに基づく屋外協働タスクを実現する方法及びシステムテム」には、ゲームの中の拡張現実感を利用して特定の地域または経路に沿って自己定義の宝箱またはゴールデンビーンズを設定し、ユーザーたちは、相応のボーナスを獲得するために、探索しに赴くように動機付けされることから、人込みを引き寄せるインバウンド効果が図られることが開示されている。なお例えば、特許文献4「AR広告メディア実現方法」には、ユーザーの所在位置の広告メッセージに対して、同時に実物の映像に合わせて対比を行い、これにより広告メディアの営業マーケティングを行うと共に、広告メディアとしての対話性と趣味性をより高めることが開示されている。そのほか、特許文献5「一種のLBSソーシャルプラットホームに基づく情報共有方法」には、使用者がサービスサーバにアップロードした各種の動画メッセージに地理的位置情報をさらに付加して、ソーシャルプラットホーム地図上にシェアリングを行い、これによって現実生活におけるリアルタイムのコンテンツシーンを、リアルタイム動画形式で地図生態プラットホームに共有し合うことができ、人々が他の場所の現実状況を知悉していることから、情報を相互接続・相互通信する効果を奏することも開示されている。
【0005】
メタバース(Metaverse)は、インターネット上に構成された仮想環境概念を記述するために用いられ、この合成環境は、オブジェクトと、常駐ユーザーと、それらの相互作用関係とを含む。広義的には、メタバース概念は、仮想合成世界のみを指すことに限定されず、インターネット全体だけでなく、拡張現実感の範囲も含むものとする。従来技術において、例えば、特許文献6「仮想現実感アプリケーションプログラムにおける群制御のためのシステム及び方法」には、すなわち、使用者らは、それら自身の各自の化身を利用して、コンピューターのシミュレーション空間において、上記化身を代理として社会上及び経済上、他人と相互作用を行うことができ、使用者は、対応の仮想化身の動作を制御することができ、かつ相応の群体の中の他の使用者の仮想化身の動作をさらに制御することも可能であることを簡潔に解説したことが開示されている。上記の先行技術については、単純なメタバース概念の雛型ではあるが、ユーザーは、仮想身元を用いてコンピューターで構築された環境において各種の行為を行えるという技術意義も説明した。事実上、当該種の概念は、後になって既に前述の「ポケモンGO」において実践されており、すなわち、メタバースの具体的な実施概貌が表示されている。例えば、特許文献7「パラレルリアリティゲームと現実世界での活動との連係(Linking real world activities with a parallel reality game)」には、クライアント設備が地理的エリアに関連付けられた現実世界のランドマークにあるか否かを判断することにより、さらに地理的エリアにおける現実世界の位置に赴くように使用者に奨励するコンテンツを提示させると共に、クライアント設備には、現実世界の位置に対応する仮想世界の位置に仮想要素を表示させ、これによって位置情報サービスを利用して現実世界での活動と体験をリンクし合うことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】台湾特許第I467506号明細書
【特許文献2】中国公開特許第108512887(A)号明細書
【特許文献3】中国公告特許第109040971(B)明細書
【特許文献4】中国公開特許第108446930(A)号明細書
【特許文献5】中国公開特許第112115383(A)号明細書
【特許文献6】中国公開特許第101482900(A)号明細書
【特許文献7】米国特許出願公開第2021/0252384(A1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述の従来技術では、「メタバース(Metaverse)」、位置情報サービス(Location-Based Service,LBS)、仮想世界(Virtual World)、仮想現実感(Virtual Reality)、拡張現実感(Augmented Reality)や複合現実感(Mixed Reality)などは、いずれも相当程度まで発展されてきた基礎技術に属し、そして如何にして上記複数の基礎技術に基づいて、より実用性、利便性を高め、かつ日常生活の各方面の活動と密接に関連する発明を生み出すかが、この発明における発想の端緒であった。現今、数多くのユーザーは、ネットワークソーシャルプラットホームを介して、例えば、フェースブック、ツイッター(Twitter)やインスタグラム(IG)などの類似の表現を表すソーシャルプラットホームまたはソフトウェア機能を用いてコミュニティー活動を行うことを考慮し、かつ上記複数のコミュニティーツールの表現態様またはモデルは、いずれも概ね画一性的態様になる傾向があると共に、既存の枠組みのもとで機能表現の発展が既に限界に達しており、それ以上新たな想像と体験をもたらすことができない。これに鑑みて、本発明者は、「メタバース(Metaverse)」、位置情報サービス(Location-Based Service,LBS)、及び仮想世界(Virtual World)などの分野の技術基礎に基づいて、今まで見たことのない真新しいソーシャルサービスプラットホームをさらに考案した結果、ユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供される、現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムを提出し、これにより、周知のコミュニティープラットフォームに使用された古い習慣と古い思想を一転すると共に、全く新しいオンライン・オフラインを統合する商業用相互作用モードを作り出すことができる。
【0008】
本発明の目的は、文字形態で呈示される各種の電子掲示板、トピック、スレッド、商用ウェブサイトページのスタティックステート情報、及びフェースブックやインスタグラム(IG)などの類似の表現を表すソーシャルプラットホームまたはソフトウェア機能といった伝統的なものとは大別され、そしてパラレル仮想世界の宇宙観概念を基にして創造されたテーマ性を持った各種の世界に変更されてから、位置情報サービス技術と結合されてユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、補助的に実際の行動によって世界をスイッチするようにオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供される、新タイプのコミュニティー相互作用モードを提出することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明が提出した現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムは、ユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供され、仮想世界管理モジュールと、ユーザーモジュールとを備える。そのうち、前記仮想世界管理モジュールは、現実世界の基本地図情報を利用して複数の仮想世界を拡充し、そのうち、前記複数の仮想世界は、それぞれ自己定義の世界のタイトルと、各自に対応する仮想地図とを有し、かつ各前記世界のタイトルには、それぞれ対応の環境スキン情報と、複数個の点位置情報とが格納され、そのうち、前記複数個の点位置情報は、それぞれ地理パラメータを有し、複数の前記仮想地図は、前記基本地図情報と、対応の前記世界のタイトルの前記環境スキン情報及び前記複数個の点位置情報とを結合して生成され、前記ユーザーモジュールは、当該ユーザーの個人アカウントを作り出すと共に、前記仮想世界管理モジュールと電気通信接続されるために提供され、しかも仮想キャラクター作成モジュールと、ログインモジュールとを含む。そのうち、前記仮想キャラクター作成モジュールは、仮想キャラクターを作成し、かつ前記仮想キャラクターと前記個人アカウントとを互いに関連付けさせて前記モバイルデバイスに表示するために提供され、前記ログインモジュールは、当該ユーザーが前記個人アカウントで前記仮想世界管理モジュールにログインすると共に、前記複数の仮想世界のうちの1つを選定するために提供され、そして前記仮想キャラクターが選定の当該仮想世界の前記仮想地図において、当該ユーザーと一緒に移動されて同時変位を呈示し、当該ユーザーが前記複数個の点位置情報の位置まで移動した場合、前記複数個の点位置情報の内容を読み込んだり、更新を書き込んだりしてロケーションベースのコミュニティー活動を行うことができる。さらに、そのうち、当該ユーザーが任意の1つの当該仮想世界の前記仮想地図に任意に切り換えることができ、再び各前記仮想地図における対応存在の前記複数個の点位置情報に基づいてロケーションベースのコミュニティー活動を行い、かつ前記複数個の点位置情報は、当該ユーザーが各前記仮想地図に移動した後に所望位置を選定して自ら創出され、前記複数個の点位置情報が創出される場合、前記複数個の点位置情報の内容に更新を書き込む場合、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に少なくとも1つのミッションを生成するか、または当該ミッションを完了している場合は、いずれもそれぞれイベントを記録形成し、前記イベントは、時間パラメータと、前記複数個の点位置情報に対応する前記地理パラメータとを有する。
【0010】
さらに、異なるテーマ世界のコミュニティー相互作用を強化するために、そのうち、複数のうちの任意の1つの前記仮想地図における前記複数個の点位置情報からは、その他の複数の前記仮想地図において同様の前記地理パラメータを有する前記複数個の点位置情報に向けて情報共有を行える。
【0011】
前述に続き、現実・仮想を統合する没入型体験をユーザーにより好適に提供して得られるために、そのうち、単一の前記イベントまたは2個以上の前記イベントの組み合わせに基づいてNFTデジタル商品を対応産生し、かつ前記仮想世界管理モジュールは、さらに越境コインを発行し、前記越境コインは、各当該仮想世界に流通使用されると共に、前記NFTデジタル商品の取引に用いられ、そのうち、前記越境コインは、チャージされて得られるか、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られる。
【0012】
さらに、そのうち、複数の前記仮想地図における前記複数個の点位置情報は、少なくとも1つのNFT取引店舗を含み、当該ユーザーが当該NFT取引店舗に前記NFTデジタル商品の取引を行えるために提供される。なお、一部の前記NFTデジタル商品は、その属性上、前記モバイルデバイスを介して表示した可視性データであってもよい。例えば、前記NFTデジタル商品は、前記仮想キャラクターの装備アイテムの可視性データであり、そして前記NFTデジタル商品を前記仮想キャラクターに装着することができる。
【0013】
なお、位置情報サービスの多様性を向上させるために、当該ユーザーが限定時間内に当該ユーザーの非所在位置の遠端範囲まで移動する無人航空機モードを実行可能であることと、当該ユーザーが当該ユーザーの所在位置を中心とする巡回範囲に移動する周遊モードを実行可能であることと、別の当該ユーザーが召喚モードを実行することで、召喚された当該ユーザーを、前記召喚モードを実行する別の当該ユーザーの位置に移動させ、そして当該ユーザーを実際に移動させる必要なしに、非所在位置の前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションに参加させることも可能であることとをさらに含む。
【0014】
さらに、各ユーザー間のコミュニティー相互作用を向上させるために、そのうち、前記複数の仮想世界のうちの1つを公共世界として定義すると共に、前記公共世界の前記仮想地図を複数個の土地ブロックに区画し、当該ユーザーが所望属性を選定して実際に移動することにより、前記無人航空機モードまたは前記周遊モードを実行するか、あるいは別の当該ユーザーが前記召喚モードを実行した後に向かう前記複数個の土地ブロックを受け取ってから、当該ユーザー所有の占有地代表チップに従って占領を行わせると共に、占領後にボーナス値を取得し、2名以上の当該ユーザーが当該土地ブロックの占領権帰属を争奪する場合であれば、複数の当該ユーザーを各自の前記所望属性に基づいて自らグループ分けし、再び各グループ分けに比べて前記占有地代表チップの総数が比較的多いと判定した者は、当該土地ブロックを占領して前記ボーナス値を取得すると共に、占領された当該土地ブロックの複数の当該ユーザーが投入した前記占有地代表チップの比例に応じて前記ボーナス値を分配し、そのうち、前記ボーナス値を前記越境コインに変換できる。
【0015】
なお、オンラインとオフラインのエンゲージメントを向上させるために、そのうち、前記仮想世界管理モジュールは、オンラインの各当該仮想世界にさらに少なくとも1つのデジタルクーポン券を発行し、前記越境コインは、当該デジタルクーポン券を購入するために提供され、かつ当該デジタルクーポン券は、オフラインの実在店舗での取引時に使用される。
【0016】
また、各当該ユーザーの参加度合いを高めるために、そのうち、当該ユーザーが各当該仮想世界に少なくとも1つの前記イベントを実行した後に貢献値を取得し、かつ2名以上の当該ユーザーの各前記貢献値の総和の高低に応じてランキング情報を生成する。
【0017】
同様の技術概念を基に、本発明がさらに提出した現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムは、少なくとも1つのユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供され、仮想世界管理モジュールと、ユーザーモジュールとを備え、仮想世界管理モジュールは、現実世界の基本地図情報と結合されて入り口世界を拡充すると共に、相互にパラレルな複数個の仮想世界を別途創出し、そのうち、前記複数の仮想世界は、それぞれ自己定義の世界のタイトルを有し、かつ各当該仮想世界は、それぞれ前記世界のタイトルに対応して表示列情報を有し、また、前記入り口世界は、複数個の点位置情報を有し、かつ前記複数個の点位置情報は、それぞれ地理パラメータを有し、そのうち、各当該仮想世界は、基地ブロックと、隣接配列される少なくとも1つの領地ブロックとを有し、前記基地ブロックは、前記表示列情報を呈示するために提供され、当該領地ブロックは、前記入り口世界の地理的位置に指向され、当該ユーザーが任意の1つの当該仮想世界に進入した後に、前記基地ブロックと当該領地ブロックとの間に移動できると共に、前記基地ブロックにおいて前記表示列情報を閲覧または編集してコミュニティー活動を行うか、あるいは当該領地ブロックを経由して対応の前記入り口世界における相応の地理的位置へ迅速に移転され、ユーザーモジュールは、当該ユーザーの個人アカウントを作り出すと共に、前記仮想世界管理モジュールと電気通信接続されるために提供され、仮想キャラクター作成モジュールと、ログインモジュールとを含み、仮想キャラクター作成モジュールは、仮想キャラクターを作成し、かつ前記仮想キャラクターと前記個人アカウントとを互いに関連付けさせて前記モバイルデバイスに表示するために提供され、ログインモジュールは、当該ユーザーが前記個人アカウントで前記仮想世界管理モジュールにログインし、そして前記仮想キャラクターが前記入り口世界において、当該ユーザーと一緒に移動されて同時変位を呈示し、当該ユーザーが前記複数個の点位置情報の位置まで移動した場合、前記複数個の点位置情報の内容を読み込んだり、更新を書き込んだりしてロケーションベースのコミュニティー活動を行い、そのうち、当該ユーザーが前記入り口世界から任意の1つの当該仮想世界に任意に切り換えることができ、そして前記表示列情報を閲覧または編集してコミュニティー活動を行う。
【0018】
さらに、前記複数個の点位置情報は、当該ユーザーが前記入り口世界に移動した後に所望位置を選定して自ら創出され、前記複数個の点位置情報が創出される場合、前記複数個の点位置情報の内容に更新を書き込む場合、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に少なくとも1つのミッションを生成するか、または当該ミッションを完了している場合は、いずれもそれぞれイベントを記録形成し、前記イベントは、時間パラメータと、前記複数個の点位置情報に対応する前記地理パラメータとを有し、そしてこれにより、体験の自由度を増大させることができると共に、ユーザーの個人行為をより一層顕著化・特徴化させることが可能となる。
【0019】
前述に続き、現実・仮想を統合する没入型体験をユーザーにより好適に提供して得られるために、そのうち、単一の前記イベントまたは2個以上の前記イベントの組み合わせに基づいてNFTデジタル商品を対応産生し、かつ前記仮想世界管理モジュールは、さらに越境コインを発行し、前記越境コインは、各当該仮想世界に流通使用されると共に、前記NFTデジタル商品の取引に用いられ、そのうち、前記越境コインは、チャージされて得られるか、あるいは前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られる。
【0020】
さらに、一部の前記NFTデジタル商品は、その属性上、前記モバイルデバイスを介して表示した可視性データであってもよい。例えば、前記NFTデジタル商品は、前記仮想キャラクターの装備アイテムの可視性データであり、そして前記NFTデジタル商品を前記仮想キャラクターに装着することができる。
【0021】
なお、位置情報サービスの多様性を向上させるために、当該ユーザーが限定時間内に当該ユーザーの非所在位置の遠端範囲まで移動する無人航空機モードを実行可能であることと、当該ユーザーが当該ユーザーの所在位置を中心とする巡回範囲に移動する周遊モードを実行可能であることと、別の当該ユーザーが召喚モードを実行することで、召喚された当該ユーザーを、前記召喚モードを実行する別の当該ユーザーの位置に移動させ、そして当該ユーザーを実際に移動させる必要なしに、非所在位置の前記複数個の点位置情報の周辺に生成された当該ミッションに参加させることも可能であることとをさらに含む。
【0022】
さらに、各ユーザー間のコミュニティー相互作用を向上させるために、そのうち、前記入り口世界を複数個の土地ブロックに区画し、当該ユーザーが所望属性を選定して前記複数個の土地ブロックに向かって移動し、再び当該ユーザー所有の占有地代表チップに従って占領を行わせると共に、占領後にボーナス値を取得し、2名以上の当該ユーザーが当該土地ブロックの占領権帰属を争奪する場合であれば、複数の当該ユーザーを各自の前記所望属性に基づいて自らグループ分けし、再び各グループ分けに比べて前記占有地代表チップの総数が比較的多いと判定した者は、当該土地ブロックを占領して前記ボーナス値を取得すると共に、占領された当該土地ブロックの複数の当該ユーザーが投入した前記占有地代表チップの比例に応じて前記ボーナス値を分配し、そのうち、前記ボーナス値を前記越境コインに変換できる。
【0023】
前述に続き、前記複数個の土地ブロックが占領された後に、占領権ありの対応の前記基地ブロックの周辺に写像して当該領地ブロックとして形成され、当該領地ブロックには、各種のスタティックステートまたはダイナミックステート電子情報を埋め込んで再度対応の当該土地ブロックに写像されて呈示され、そしてコミュニティーの魅力がより直観的に表彰され得ると共に、ユーザー相互作用の娯楽性を増大させる。
【0024】
なお、オンラインとオフラインのエンゲージメントを向上させるために、そのうち、前記仮想世界管理モジュールは、オンラインの各当該仮想世界にさらに少なくとも1つのデジタルクーポン券を発行し、前記越境コインは、当該デジタルクーポン券を購入するために提供され、かつ当該デジタルクーポン券は、オフラインの実在店舗での取引時に使用される。
【0025】
また、各当該ユーザーの参加度合いを高めるために、そのうち、当該ユーザーが前記入り口世界に少なくとも1つの前記イベントを実行した後に貢献値を取得し、かつ2名以上の当該ユーザーの各前記貢献値の総和の高低に応じてランキング情報を生成する。
【発明の効果】
【0026】
上記を総合すると、本発明は、例えば、ブランド、商社、機関、法人、活動、アイドルやチャンネル経営などの各種の標的を含む各種のテーマを、パラレルな仮想世界を改めて越境相互訪問し得るような概念で呈示すると共に、自ら創出された点位置情報と環境スキン配置機能に合わせることで、前記テーマ世界の個性化表現を増益する。加えて、位置情報サービス及び「イベント」の概念を基にして生み出されたNFTデジタル商品技術を利用すると共に、占有地での活動、各種のゲームと仮想越境コインなどの機能に合わせて、オンライン・オフライン商社などの各種の点位置の使用エンゲージメントを大幅に向上させ、これにより各ユーザーの社会的相互作用性を深化できると共に、比較的好適な没入型体験が得られてそのロイヤリティ度とフォロー度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の第1好適な実施例の操作アーキテクチャのシステム機能ブロック図である。
図2】本発明の第1好適な実施例の互いに情報共有された複数のパラレル仮想世界の模式図である。
図3】本発明の第1好適な実施例の「イベント」をNFTデジタル商品に転換生成する状態の模式図である。
図4A】本発明の第1好適な実施例の「無人航空機モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。
図4B】本発明の第1好適な実施例の「周遊モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。
図4C】本発明の第1好適な実施例の「召喚モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。
図5】本発明の第1好適な実施例の占有地ページの模式図である。
図6】本発明の第1好適な実施例の本コミュニティーシステムにおけるユーザーの作動循環の構成図である。
図7】本発明の第1好適な実施例の表示ページを実行する状態の模式図である。
図8】本発明の第2好適な実施例の操作アーキテクチャのシステム機能ブロック図である。
図9】本発明の第2好適な実施例の入り口世界の表示ページの模式図である。
図10】本発明の第2好適な実施例の「イベント」をNFTデジタル商品に転換生成する状態の模式図である。
図11A】本発明の第2好適な実施例の「無人航空機モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。
図11B】本発明の第2好適な実施例の「周遊モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。
図11C】本発明の第2好適な実施例の「召喚モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。
図12】本発明の第2好適な実施例の占有地ページの模式図である。
図13】本発明の第2好適な実施例の本コミュニティーシステムにおけるユーザーの作動循環の構成図である。
図14】本発明の第2好適な実施例の表示ページを実行する状態の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
この技術分野における通常の知識を有する者が本発明の内容を一層明確に理解できるようにするため、以下にいくつかの実施例を図面と共に説明する。ご参照ください。
【0029】
<第1実施例>
ここで、本発明の第1好適な実施例の操作アーキテクチャのシステム機能ブロック図である図1を参照する。図から観察されるように、本発明が提出した現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムは、少なくとも1つのユーザー7がモバイルデバイス8を用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供され、仮想世界管理モジュール1と、ユーザーモジュール2とを備える。そのうち、上記仮想世界管理モジュール1は、現実世界の基本地図情報9を利用して複数の仮想世界10を拡充する。換言すれば、上記現実世界の上記基本地図情報9は、少なくとも街道や建築物などの各種の基本情報マークを含み、例えば、グーグルマップ(google map)などの類似の属性の図形素材データを含み、そして本システムは、上記基本地図情報9を基準として利用され、その視覚上の環境表現または情報量配置の位置と内容をより一層変化させ、これにより多数個のパラレル仮想世界10の「メタバース(Metaverse) 」モデルが派生している。当該ユーザー7が対応の上記モバイルデバイス8にて実地で位置特定を行った後に、在り処の当該仮想世界10をさらに選択して後続の位置情報サービス(Location-Based Service,LBS)のコミュニティー活動を行う。
【0030】
さらに、上記複数の仮想世界10は、それぞれ自己定義の世界のタイトル11と、各自に対応する仮想地図12とを有し、かつ各上記世界のタイトル11には、それぞれ対応の環境スキン情報110と、複数個の点位置情報112とが格納され、そのうち、上記複数個の点位置情報112は、それぞれ地理パラメータ1120を有し、複数の上記仮想地図12は、上記基本地図情報9と、対応の上記世界のタイトル11の上記環境スキン情報110及び上記複数個の点位置情報112とを結合して生成される。例を挙げて言えば、上記世界のタイトル11は、必要に応じて各種の属性または含意に設定されて呈示される。例えば、グルメ世界、アイドル世界、ブティック世界、スポーツ世界、3C世界、動力機械世界、サイエンス・フィクション世界、文学世界、電子ゲーム・アニメ・漫画世界、映画・ドラマ世界、動物世界、昆虫世界、子猫世界、環境保護世界などの各種の上・下位含意を含める仮想世界10が挙げられる。これにより、単一の当該仮想世界10を一つの「コミュニティー主題別フォーラム」の概念として表示し、そして上記点位置情報112は、「一つのスレッド」の単位概念として理解されると共に、上記点位置情報112には、各当該ユーザー7にメッセージやり取り、イラストスタンプ(ステッカー)、ビデオ・オーディオ情報の投稿などの各種のコミュニティー相互作用を提供する。
【0031】
アイドル世界を例示すると、上記環境スキン情報110は、単一または複数のアイドルに関連性のある設計要素を環境配置として利用され、例えば、世界的なアイドルグループAKB48の当該仮想世界10を例に説明すると、上記環境スキン情報110は、上記AKB48の服装またはアルバムの外観と視覚上で直感的関連性のある一体感表現を形成するように設計されており、そのほか、上記複数個の点位置情報112を上記アイドルに関連する各種の情報サイトに設定することができ、例えば、AKB48などのアイドルの周辺グッズを販売するショップの上記点位置情報112、もしくは上記アイドルの各種のイベント開催場所の上記点位置情報112、及び上記アイドルに関連して図った各種のコミュニティー交流の上記点位置情報112が挙げられ、例えば、後援会、サイン会、コンサートやフラッシュモブ活動などを含む。そして、当該ユーザー7が上記複数個の点位置情報112の位置まで移動した場合、すなわち、相応のオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー交流行為を行うことができる。また一方、上記世界のタイトル11をグルメ世界にして例示すると、当該仮想世界10の環境スキン情報110は、各種のグルメ素材を用いて表現することができ、さらに当該仮想世界10は、グルメマップの如く、ユーザー7が上記地図に沿って探索するために提供される。ついでに言えば、前述に挙げた例は単に説明のためのものに過ぎず、実際的に上記世界のタイトル11は、勿論各種の上・下位表現を表す各種の仮想世界10に設定されてもよい。
【0032】
またさらに、上記ユーザーモジュール2は、当該ユーザー7の個人アカウントを作り出すと共に、上記仮想世界管理モジュール1と電気通信接続されるために提供され、仮想キャラクター作成モジュール20と、ログインモジュール21とを含む。そのうち、上記仮想キャラクター作成モジュール20は、仮想キャラクター201を作成し、かつ上記仮想キャラクター201と上記個人アカウントとを互いに関連付けさせて上記モバイルデバイス8に表示するために提供される。上記ログインモジュール21は、当該ユーザー7が上記個人アカウントで上記仮想世界管理モジュール1にログインすると共に、上記複数の仮想世界10のうちの1つを選定するために提供され、そして上記仮想キャラクター201が選定の当該仮想世界10の上記仮想地図12において、当該ユーザー7と一緒に移動されて同時変位を呈示する。そのうち、当該ユーザー7が上記複数個の点位置情報112の位置まで移動した場合、上記複数個の点位置情報112の内容を読み込んだり、更新を書き込んだりしてロケーションベースのコミュニティー活動を行うことができる。換言すれば、当該ユーザー7の実世界での移動は、すなわち、当該ユーザー7の上記仮想キャラクター201が選定の当該仮想世界10において位置情報サービスを利用して行った同時移動を対応代表することができると共に、選定の上記仮想地図12において各種の上記点位置情報112を探索してコミュニティー相互交流を図る。
【0033】
とりわけ特に、当該ユーザー7がさらに任意の1つの当該仮想世界10の上記仮想地図12に任意に切り換えることができ、再び各上記仮想地図12における対応存在の上記複数個の点位置情報112に基づいてロケーションベースのコミュニティー活動を行い、例えば、当該ユーザー7が「アイドル世界」という当該仮想世界10の中にいると共に、アイドルグループにより発起された最愛グルメを集める活動に参加し、この時、当該ユーザー7は、「グルメ世界」という当該仮想世界10に移動することができ、これにより探索を行って活動ミッションを完了する。そのほか、本発明の「メタバース」モデルには、現実・仮想を統合する各種の上記点位置情報112をいつでも組み入れることができ、つまり上記仮想地図12では、現実環境の中に存在していない仮想ショップを示すことができ、もしくは現実環境と同一の位置または周辺を併せて示されている建物情報を示すことができ、例えば、実際のショップの周辺位置にフラッシュモブ活動の上記点位置情報112などが創出されるため、「メタバース」モデルの多元性適用を増強し、当該ユーザー7をより上記複数の仮想世界10と現実世界との現実・仮想変換に没入させることが可能となり、上記複数個の点位置情報112は、当該ユーザー7が各上記仮想地図12に移動した後に所望位置を選定して自ら創出される。そして、上記複数個の点位置情報112が創出される場合、上記複数個の点位置情報112の内容に更新を書き込む場合、あるいは上記複数個の点位置情報112の周辺に少なくとも1つのミッションを生成するか、または当該ミッションを完了している場合は、いずれもそれぞれ一つの「イベント」を記録形成し、かつ上記「イベント」は、時間パラメータと、上記複数個の点位置情報112に対応する上記地理パラメータ1120とを有する。例えば、当該ユーザー7がある特定の上記複数個の点位置情報112の位置にメッセージやり取りを行う場合、当該種の行為は、実行時の所定場所と時間意義が存在しており、これはつまり、上記点位置情報112の上記地理パラメータ1120と上記時間パラメータとを包含して一つの「イベント」が生成することを定義する。上記複数個の点位置情報112は、むろんオンライン仮想サイトでもよいし、あるいはオフライン実体サイトと結合されたものを呈示しても構わなく、当該ユーザー7のコミュニティー相互作用を増益するために、上記点位置情報112の周辺に当該ユーザー7が参加するための各種のミニゲームを設定してもよく、例えば、ゲームにおいてよく見かけるモンスター撃退、宝物獲得、限定イベントや拡張現実相互作用(AR相互作用)などは、いずれも各種の当該ミッションに属し、そして上記複数のミッションの実行もいずれも「イベント」として対応産生される。概して言えば、本発明は、例えば、グルメ、音楽、オタクグッズ…などの興味をテーマとする各パラレル仮想世界10に、オフラインの実際位置クラスタ及びオンラインの仮想コミュニティーを融合する複合型興味別地図を通じて、多方面に興味を持った各ユーザー7たちは、志を同じくする仲間とのコミュニティー交流が図られる。
【0034】
図1及び図2を併せて参照し、そのうち、図2は、本発明の第1好適な実施例の互いに情報共有された複数のパラレル仮想世界の模式図である。異なる当該仮想世界10の間のコミュニティー相互作用を強化するために、そのうち、複数のうちの任意の1つの上記仮想地図12における上記複数個の点位置情報112からは、その他の複数の上記仮想地図12において同様の上記地理パラメータ1120を有する上記複数個の点位置情報112に向けて情報共有を行える。例えば、各当該ユーザー7は、各自の好みを持つものの、選定された当該仮想世界10において移動するが、多数個の上記複数の仮想世界10において同時に存在している上記複数個の点位置情報112の位置については、たとえ営業性質のあるショップまたは拠点が挙げられ、各当該仮想世界10における複数の当該ユーザー7はだれでも、発送しようとする情報の通知を受けるために、例えば、マーケティング広告、販売促進イベントなどの各種の情報の通知を受けるために、この時、パラレルな上記複数の仮想世界10が互いに情報共有され、かつ情報共有を経た後の上記点位置情報112の位置は、さらに上記複数の仮想世界10の入り口位置に切り換えて進入する位置として設定されてもよい。このようにすると、パラレルな上記複数の仮想世界10における複数の当該ユーザー7はだれでも、同報メッセージ通知を受けることができるだけでなく、これによってその他の当該仮想世界10の上記点位置情報112の位置に迅速に切り換えて移動することについては、確かに便利なことに属する。
【0035】
図1図2及び図3を併せて参照し、そのうち、図3は、本発明の第1好適な実施例の「イベント」をNFTデジタル商品に転換生成する状態の模式図である。過去、数多くのゲームにおいては、仮想商品、宝物または装備が設けられている概念をよく見つけ出すことができる。ただ、上記複数の仮想商品は、通常、上記ゲームの中のみに存在するので、ゲームが終了したり、ゲームを止めたりすると、そのことを契機として関連付けが失われてしまう。また、上記複数の仮想商品は、通常、経済的な価値または特有の特殊性を有しないため、取引行為が行われるとしても、現時点では、プレーヤ間でプライベートな交換を行う経済的活動が多い場合もあり、そして厳密な支援対策を有することはない。デジタル商品の取引分野について言えば、現今、「NFT」と俗称する「非代替性トークン(Non-Fungible Token,NFT)」がさらに派生し、NFTは、ある種の唯一無二の事物またはデジタル資産を代表でき、唯一性を有し、かつNFT相互間には代替不可能性を有すると共に、デジタル商品からは、例えば、仮想世界10の中に存在している物品から物理資産までは、いずれも代わりの表示としてNFTを用いることができ、なお、当該種のデジタル商品の安全性を維持し、信頼度を向上させると共に、その価値を確保するためには、さらにブロックチェーン技術に合わせてチェーンをかける。ブロックチェーン技術は、分散型ストレージを持ち、つまり分権化されたストレージ形式を採用して分散型の演算を行うので、だれでもネットワーク上のデータを随意に修正することができなくて、人為的に操作修正する可能性をなくすことができるため、及び改ざん不可能性を持つため、すなわち、資料を一つごとに一旦書き込むと、もう二度と変更しないが、資料が一旦認証されると、上記ブロックの中に永久に書き込んで完成させ、特殊演算法を介して一対一の関数を用いて資料が改ざんされないように資料を確保するため、上記複数の資産の所有権は、いずれもブロックチェーン技術を用いてチェーンをかけて、流通移転を実現する。これまで、NFTは、「作品・製品デジタル化」の形式で行われるものがほとんどであり、例えば、絵画、音楽、映像・動画、スポーツカード、仮想宝物…などが挙げられ、しかし、従来技術と異なり、本発明は、デジタル商品の形を整える形式について、「思い出 」及び「記念」を主体とした「イベント」の概念を採用し、例えば、コンサート、パーティ、デートまたは球技観戦…などが挙げられる。このため、本発明は、単一の上記イベントまたは2個以上の上記「イベント」の組み合わせに基づいてNFTデジタル商品を対応産生することができる。かつ、上記NFTデジタル商品に、さらに三次元―地理要素と四次元―時間要素とが加わり、すなわち、上記NFTデジタル商品は、「位置」上での意義を加味して、三次元空間上の座標に意味を付与し、及び上記NFTデジタル商品は、「時間」上での標示を添付して、四次元時間上の目盛定位を注記する。これにより、群体共同の記憶属性によれば、一定の知名度があり、一般大衆がよく知悉されており、かつ共通価値を持って栄耀や特権を表す「イベント」を商品化してよいし、あるいは個人の貴重な思い出属性によれば、個人に対して特殊な意義を有するプライベート活動、かつ高度の記念・収蔵価値を有する「イベント」を商品化してよい。
【0036】
例を挙げて言えば、図3に示すように、「アレックス(Alex)さん」がある特定の当該仮想世界10のある上記点位置情報112のレストランで、相手となる「クラウディア(Cloudia)さん」に対してプロポーズをし、上記「イベント」は、時間パラメータ1121と、上記複数個の点位置情報112に対応する上記地理パラメータ1120とを有する。このため、人を興奮させるように、「Alex」から「Cloudia」へのプロポーズが成功した場合、その記念する価値のある一刻を保留しようとすると、本システムにおいて、上記「イベント」を例えば、デジタル認証1122のようなNFTデジタル商品に転換生成してもよい。また、あるNBAスター選手がある日にある場所で史上最高記録を更新したところ、上記時間パラメータ1121と上記地理パラメータ1120とで生成された「イベント」に基づいて、上記「イベント」に関連する各種の周辺の上記NFTデジタル商品を対応産生することができ、そして当該ユーザー7たちは、上記フィールドにロケーションベース的に移動すると共に、上記時間に上記球技観戦に参加しなければ、上記記録更新日及び地点に対応して発行された上記NFTデジタル商品を獲得するチャンスが生じない。なお、あるアイドルにより、ある時間にある地点で開かれるコンサートの場合、上記コンサートにおいて、例えば、「コンサート上の曲目当てクイズ」のミッションのような特別なイベントが設定されると共に、現場でミッション完成の当該ユーザー7に対して、最高級のファン認証として希少価値のあり、かつ限定発行の上記NFTデジタル商品証憑を授与する。後日、上記NFTデジタル商品証憑を所有する当該ユーザー7ならば、現実・仮想を統合するように上記アイドルから送られる専属ギフトを貰うことが可能となってしまう。
【0037】
ブロックチェーン技術を用いて上記NFTデジタル商品の所有権の記録を行うため、上記複数のNFTデジタル商品は、分権化、改ざん不可能性や追跡可能性などの特性を有し、このようにして上記NFTデジタル商品の唯一無二の特殊性と経済的な価値を確保することができる。続いて、上記NFTデジタル商品の印象をより現実・仮想を統合する使用印象に近づかせるために、一部の上記NFTデジタル商品は、その属性上、上記モバイルデバイス8を介して表示した可視性データであってもよい。例えば、スポーツカード、資格照、優待券、会員カードなどの各種の証憑が挙げられる。あるいは、上記NFTデジタル商品は、上記仮想キャラクター201の装備アイテムの可視性データであり、そして上記NFTデジタル商品を上記仮想キャラクター201に装着することができる。可視性データは、各当該ユーザー7の栄誉感を満足できるだけでなく、例えば、唯一無二の衣装やアクセサリを上記仮想キャラクター201に装着して表示すると、オンライン・オフラインの現実・仮想を統合する商社またはイベントなどのフィールドにおいて、特殊身分を表す各種の証憑には、さらに認識補助として上記可視性データを添える必要があり、かつ可視性データは、取引流通性を高めるのにより役立つ。
【0038】
さらに、上記NFTデジタル商品を便宜的に取引と流通移転させるために、上記仮想世界管理モジュール1は、さらに越境コインを発行し、上記越境コインは、各当該仮想世界10に流通使用されると共に、上記NFTデジタル商品の取引に用いられ、かつ複数の上記仮想地図12における上記複数個の点位置情報112は、少なくとも1つのNFT取引店舗を含み、当該ユーザー7が当該NFT取引店舗に上記NFTデジタル商品の取引を行えるために提供される。そのうち、上記越境コインは、チャージされて得られるか、あるいは上記複数個の点位置情報112の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られる。当然のことながら、上記越境コインの流通信頼性と安全性を高めるために、このために、本発明により発行された越境コインは、またブロックチェーン技術を用いてチェーンをかける。そして、ブロックチェーンをかけた各種の仮想製品としては、高度の安全性及び取引可能性を有し、かつ当該NFT取引店舗上にオークションメカニズムを設けることで、各当該ユーザー7は、自身所有の上記NFTデジタル商品を販売することができる。一旦、上記NFTデジタル商品が取引可能となると、下記の利点1~3が得られる。
1.流通性を保持しつつ、商品の露出度及び話題性を維持する。
2.希望価格を自由に提示し、製品の価値付加空間を作る。
3.プレーヤ・ファンの間の交流及び競争を促進し、これにより各当該ユーザー7間のミュニティ相互作用をより大幅に促進することができる。
他方では、前述に説明した「上記点位置情報112の周辺に当該ユーザー7が参加するための各種のミニゲームを設定してもよく、例えば、ゲームにおいてよく見かけるモンスター撃退、宝物獲得、限定イベントや拡張現実相互作用(AR相互作用)などは、いずれも各種の当該ミッションに属し、」ように、それに従って「上記複数個の点位置情報112の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られる」の記載により、「ゲームファイ(GameFi)」のような形式でコインの発行を行うことができるのである。当該NFT取引店舗に至っては、現実・仮想を統合するように実体ショップに依存して上記仮想地図12上に建設されて呈示されてもよいし、あるいは実体ショップに対応せずに単純に仮想的な設定であってもよく、上記の2種の実行態様は、いずれも適切な手段に属し、勿論これを基礎にして派生した仮想ポップアップストアも適例である。
【0039】
図1図3図4A図4B及び図4Cを併せて参照する。そのうち、図4A図4B及び図4Cは、それぞれ本発明の第1好適な実施例の「無人航空機モード」、「周遊モード」及び「召喚モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。伝統的な位置情報サービスの利点は、地域属性、位置指向性、身にしみる参加意欲、現実・仮想を統合する特性を有することであり、しかし、逆の見方をすると、その欠点は、すなわち、地域制限、強制変位、非遷移型プレーヤ的単調な反復性にあるので、位置情報サービスの多様性を向上させるために、図4Aに示すように、当該ユーザー7が限定時間内に当該ユーザー7の非所在位置の遠端範囲まで移動する無人航空機モードを実行可能であることをさらに含む。例えば、上記無人航空機モードを実行した後に、上記仮想地図12上に呈示された無人航空機道具を遠方の地図に投射する位置に移動することができると共に、短時間内に上記位置の視野を開放して閲覧し、例えば、ランダムゲーム、モンスター撃退、メッセージやり取り、イベントなどの各種のミッションまたは情報を取得する。また、図4Bに示すように、当該ユーザー7が当該ユーザー7の所在位置を中心とする巡回範囲に移動する周遊モードを実行可能であることから、当該ユーザー7が移動しない実際の位置を前提として、擬制的に上記巡回範囲内に移動して、ランダムゲーム、モンスター撃退、メッセージやり取り、イベントなどの各種のミッションまたは情報を探索する。なお、図4Cに示すように、別の当該ユーザー7が召喚モードを実行することで、召喚された当該ユーザー7を、上記召喚モードを実行する別の当該ユーザー7の位置に移動させ、そして当該ユーザー7を実際に移動させる必要なしに、非所在位置の上記複数個の点位置情報112の周辺に生成された当該ミッションに参加させることも可能であり、オンラインの友達を所在位置に誘って所在地の各種の限定ミッションなどの楽しみを分かち合うことができる。
【0040】
図1図5を併せて参照し、そのうち、図5は、本発明の第1好適な実施例の占有地ページの模式図である。さらに、各当該ユーザー7間のコミュニティー相互作用を向上させるために、上記複数の仮想世界10のうちの1つを公共世界として定義すると共に、上記公共世界の上記仮想地図12を複数個の土地ブロック3に区画し、当該ユーザー7が一つの「属性」を選定して実際に移動することにより、上記無人航空機モードまたは上記周遊モードを実行するか、あるいは別の当該ユーザー7が上記召喚モードを実行した後に向かう上記複数個の土地ブロック3を受け取ってから、当該ユーザー7所有の占有地代表チップに従って占領を行わせると共に、占領後にボーナス値を取得し、2名以上の当該ユーザー7が当該土地ブロック3の占領権帰属を争奪する場合であれば、複数の当該ユーザー7を各自の上記「属性」に基づいて自らグループ分けし、再び各グループ分けに比べて上記占有地代表チップの総数が比較的多いと判定した者は、当該土地ブロック3を占領して上記ボーナス値を取得すると共に、占領された当該土地ブロック3の複数の当該ユーザー7が投入した上記占有地代表チップの比例に応じて上記ボーナス値を分配し、そのうち、上記ボーナス値を上記越境コインに変換できる。そのうち、上記「属性」は、あるアイドルまたは同様の議題に対する対応フォロワーとして理解されてもよいので、上記占有地競争を介して各ファンまたはグループ間の結束力を高めることができると同時に、志を同じくする仲間に対して、そのコミュニティー友達のグループの拡張個数をより一層高めることができ、コミュニティー全体は、織り交ざっている人脈をひっきりなしに外向きに広げていく。加えて、前述で称した上記越境コインは、上記複数の仮想世界10に行き渡るものであり、上記NFTデジタル商品を購入するために用いられるだけでなく、ミッションの完了、チャージ、または占有地での活動によって得られた上記越境コインでは、オンラインの各当該仮想世界10に上記仮想世界管理モジュール1から発行された少なくとも1つのデジタルクーポン券を購入するために用いられてもよく、例えば、実体ショップでの消費時に上記モバイルデバイス8を用いて値引きまたは引き換えを行えるデジタルクーポン券は、これによりオンラインとオフラインの消費行為の相互エンゲージメントを向上させることができる。また、各当該ユーザー7の参加度合いを高めるために、そのうち、当該ユーザー7が各当該仮想世界10に少なくとも1つの上記イベントを実行した後に貢献値を取得し、かつ2名以上の当該ユーザー7の各上記貢献値の総和の高低に応じてランキング情報を生成する。同様の理由から、上記ランキング情報は、勿論良性の競争のコミュニティー相互作用として用いることもでき、そして一旦ランキング情報においてより好適な順位を取得した者は、システムでは、例えば、対応の上記越境コインや特殊の上記NFTデジタル商品などをボーナスとして提供することもでき、これにより各当該ユーザー7に対し、上記複数の仮想世界10のコミュニティー参加度合いをより積極的に深化するように刺激が付与される。
【0041】
図1図7を併せて参照し、そのうち、図6は、本発明の第1好適な実施例の本コミュニティーシステムにおけるユーザーの作動循環の構成図であり、図7は、本発明の第1好適な実施例の表示ページを実行する状態の模式図である。図6及び図7から観察されるように、当該ユーザー7が本システムにアクセスした後に、対応の上記モバイルデバイス8にアプリケーションアクセスページが表示され、また当該ユーザーモジュール2を介して個人アカウントを作り出すと共に、アバター(Avatar)編集を行うことにより、それと対応する上記仮想キャラクター201を作成し、その詳細内容は、例えば、表情編集、服装・アクセサリ編集や動作編集などを含む。そして、個人アカウントに対応する上記仮想キャラクター201を作成した後に、アプリケーションページにアクセスして対応の当該仮想世界10を選択してコミュニティー活動を行うことができ、例えば、上記仮想地図12上に、属性が「拠点」Aである上記点位置情報112を検索する。そのうち、本発明で自己定義した上記「拠点」Aとは、システムに構築されているお勧めサイト・グルメサイト・ショップサイト・公式サイトなどを指し、当該ユーザー7に上記「拠点」Aを「一つのスレッド」の単位として供され、そして上記「拠点」A上にメッセージのやり取りと対話を行えるキャリアを指す。加えて、「拠点」Aを検索する形式は、自己移動、周遊モード、召喚モードまたは無人航空機モードにより、「拠点」Aを接触したり探索したりすることができる。さらに、各パラレルな上記複数の仮想世界10に往来する「宣伝飛行船」Dにより、所望目的地を選択してその目的地に移動することもできる。そのうち、本発明で自己定義した「宣伝飛行船」Dとは、表示ページ中のリアルタイム宣伝に今どこに行けば特殊なイベントに参加できる情報を呈示すると共に、当該ユーザー7がクリックした後に迅速に伝送移動するために提供されるものを指す。繰り返し説明すると、以上に挙げた例は単に一部の適例に過ぎず、「拠点」Aを検索する形式については、別の方法を再派生または拡充して行ってもよい。続いて、当該ユーザー7が「拠点」Aを探索した後に、社会的行為、地図ゲーム、店舗ショッピングやギフト贈呈などのコミュニティー活動を行うことができる。そのうち、上記社会的行為としては、例えば、その他の当該ユーザー7との友達作り、チャットメッセージ送信、メール連絡、または本発明自己定義した「フラグを立てる設定」などの行為が挙げられ、「フラグを立てる設定」とは、いわゆる当該ユーザー7により上記仮想地図12上の所望位置を選定して一時的な「拠点」Aを作り出し、その属性上は、メッセージのやり取り・討論を行えるためのキャリアを指し、その機能上では、部分周囲のみにミッションを派生する確率が上記「拠点」Aよりも低いものを指す。そして、「フラグを立てる設定」の行為を一旦完了した後に、システム管理者に対して「拠点」Aへの変更審査を申請することができ、これにより、恒久性を持ち、かつ機能が比較的多いというロードポイントの特性が得られる。そのほか、上記地図ゲームは、各種の「地図ミッション」F、「ご当地名物」Cを探すための「宝箱探索」、または戦闘ゲームを行うための「ローカルエネミー」E及び「見回りリーダー」Bを含む。なお、店舗ショッピングは、上記仮想地図12のページに「店舗」Gとして表示されたアイコンに尋ねてオンライン取引行為を行うことができる。上記ギフト贈呈の行為に至っては、応援メッセージ送信または競争順位を含み、すなわち、当該ユーザー7は、好きなアイドル・ショップの「拠点」Aに、「フラグを立てて」ギフト贈呈をしてもよく、これはアイドル・ショップに対するサポートの意味を代表し、そしてギフトの収益を分配してアイドル・ショップに還元することもできる。ギフトは、その属性上、一連のメッセージのやり取りをも代表し、よって贈り物を送る当該ユーザー7からは、それに従ってアイドルへメッセージ送信を行うことができ、かつ各個ブロックごとの贈り物については、いずれもランキングが設定され、このため、贈り物をより多く送れば送るほど、順位が上になり、これによってアイドルが当該ユーザー7の名前及び送信したメッセージに注目するチャンスを増やすことができる。ついでに言えば、上記「フラグを立てる」や「拠点」Aは、本質的に、すなわち、上記複数個の点位置情報112であり、そして上記「地図ミッション」F、「ご当地名物」Cを探すための「宝箱探索」、または戦闘ゲームを行うための「ローカルエネミー」E及び「見回りリーダー」Bなどは、いずれも上記「ミッション」属性であり、かつ前述の具体的な説明は単に本システムのその一つの実行態様に過ぎず、本システムの唯一の表現形式または作動規則ではない。
【0042】
<第2実施例>
それぞれ本発明の第2好適な実施例の操作アーキテクチャのシステム機能ブロック図である図8、及び入り口世界の表示ページの模式図である図9を参照する。図から観察されるように、本発明が提出した現実世界と複数の仮想世界とを組み合わせてなる現実・仮想相互作用のロケーションベースの「Metaverse」コミュニティーシステムは、少なくとも1つのユーザー7がモバイルデバイス8を用いて位置特定を行った後に、再び実際の移動によってオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供され、仮想世界管理モジュール1と、ユーザーモジュール2とを備える。そのうち、上記仮想世界管理モジュール1は、現実世界の基本地図情報9と結合されて入り口世界4を拡充すると共に、相互にパラレルな複数個の仮想世界10を別途創出する。換言すれば、上記現実世界の上記基本地図情報9は、少なくとも街道や建築物などの各種の基本情報マークを含み、例えば、グーグルマップ(google map)などの類似の属性の図形素材データを含み、そして本システムは、上記基本地図情報9を基準として利用され、その視覚上の環境表現または情報量配置の位置と内容をより一層変化させ、これにより上記入り口世界4の「メタバース(Metaverse) 」モデルが派生している。当該ユーザー7が対応の上記モバイルデバイス8にて実地で位置特定を行った後に、さらに上記入り口世界4において、後続の位置情報サービス(Location-Based Service,LBS)のコミュニティー活動を行う。
【0043】
さらに、上記複数の仮想世界10は、それぞれ自己定義の世界のタイトル11を有し、かつ各当該仮想世界10は、それぞれ上記世界のタイトル11に対応して表示列情報111をさらに有し、上記入り口世界4は、複数個の点位置情報112を有し、そのうち、上記複数個の点位置情報112は、それぞれ地理パラメータ1120を有する。上記点位置情報112は、「一つのスレッド」の単位概念として理解されると共に、上記点位置情報112には、各当該ユーザー7にメッセージやり取り、イラストスタンプ(ステッカー)、ビデオ・オーディオ情報の投稿などの各種のコミュニティー相互作用を提供する。
【0044】
上記世界のタイトル11は、必要に応じて各種の属性または含意に設定されて呈示される。例えば、グルメ世界、アイドル世界、ブティック世界、スポーツ世界、3C世界、動力機械世界、サイエンス・フィクション世界、文学世界、電子ゲーム・アニメ・漫画世界、映画・ドラマ世界、動物世界、昆虫世界、子猫世界、環境保護世界などの各種の上・下位含意を含める仮想世界10が挙げられる。世界のタイトル11をアイドル世界にして例示すると、対応の上記表示列情報111は、単一または複数のアイドルに関連性のある設計要素を環境配置として利用され、例えば、世界的なアイドルグループAKB48の当該仮想世界10では、上記表示列情報111は、上記AKB48の服装またはアルバムの外観と視覚上で直感的関連性のある一体感表現を形成するように設計されている。このほか、ユーザー7と各当該仮想世界10との間のコミュニティー相互作用とエンゲージメントを深化するために、上記表示列情報111は、当該仮想世界10の支配者により、例えば、写真、ビデオ・オーディオストリームや掲示板の文字対話情報のような各種のスタティックステートまたはダイナミックステート電子情報を埋め込むように編集することができる。これにより、ファンとアイドルとの間の相互作用性を深化できると同時に、ファンに対しては、アイドルの実体と接触したかのような実感を得て満足感を得ることもできる。
【0045】
他方では、上記複数個の点位置情報112を各当該仮想世界10の上記世界のタイトル11に関連する各種の情報サイトに設定することも可能となり、例えば、アイドルまたはスター選手の周辺グッズを販売する店の上記点位置情報112、もしくは各種の目的性のあるイベントの開催所定場所の上記点位置情報112が挙げられ、例えば、後援会、サイン会、コンサート、フラッシュモブ活動、公益活動や機関宣伝広報などを含む。そして、当該ユーザー7が上記複数個の点位置情報112の位置まで移動した場合、すなわち、相応のオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー交流行為を行うことができる。ついでに言えば、前述に挙げた例は単に説明のためのものに過ぎず、実際的に上記世界のタイトル11は、勿論各種の上・下位表現を表す各種の仮想世界10に設定されてもよい。
【0046】
またさらに、上記ユーザーモジュール2は、当該ユーザー7の個人アカウントを作り出すと共に、上記仮想世界管理モジュール1と電気通信接続されるために提供され、仮想キャラクター作成モジュール20と、ログインモジュール21とを含む。そのうち、上記仮想キャラクター作成モジュール20は、仮想キャラクター201を作成し、かつ上記仮想キャラクター201と上記個人アカウントとを互いに関連付けさせて上記モバイルデバイス8に表示することができる。上記ログインモジュール21は、当該ユーザー7が上記個人アカウントで上記仮想世界管理モジュール1にログインし、そして上記仮想キャラクター201が上記入り口世界4において、当該ユーザー7と一緒に移動されて同時変位を呈示するために提供される。そのうち、当該ユーザー7が上記複数個の点位置情報112の位置まで移動した場合、上記複数個の点位置情報112の内容を読み込んだり、更新を書き込んだりしてロケーションベースのコミュニティー活動を行う。換言すれば、当該ユーザー7の実世界での移動は、すなわち、当該ユーザー7の上記仮想キャラクター201が上記入り口世界4において各種の上記点位置情報112を探索してロケーションベースのコミュニティー相互交流を図ることを対応代表することができる。
【0047】
とりわけ特に、当該ユーザー7がさらに上記入り口世界4から任意の1つの当該仮想世界10に任意に切り換えることができ、そして上記表示列情報111を閲覧または編集してコミュニティー活動を行うことができ、また上記入り口世界4の上記複数個の点位置情報112の位置にロケーションベースのコミュニティー活動を行うことができ、そして当該仮想世界10で発起された活動が上記入り口世界4の上記複数個の点位置情報112に関連する場合、複数の当該ユーザー7は、実際の移動によって参加する必要があると共に、上記入り口世界4と上記複数の仮想世界10とに往来することができる。例えば、当該ユーザー7が「アイドル世界」という当該仮想世界10の中にいると共に、アイドルグループにより発起された最愛グルメを集める活動に参加し、この時、当該ユーザー7は、各個の指定グルメの上記点位置情報112の位置にロケーションベース的に移動することができ、これにより現実・仮想相互作用の活動指令を完了する。そのほか、本発明の「メタバース」モデルには、現実・仮想を統合する各種の上記点位置情報112をいつでも組み入れることができ、つまり上記入り口世界4では、現実環境の中に存在していない仮想ショップを示すことができ、もしくは現実環境と同一の位置または周辺を併せて示されている建物情報を示すことができ、例えば、実際のショップの周辺位置にフラッシュモブ活動の上記点位置情報112などが創出されるため、「メタバース」模型の多元性適用を増強し、当該ユーザー7をより上記複数の仮想世界10と現実世界との現実・仮想変換に没入させることが可能となり、上記複数個の点位置情報112は、当該ユーザー7が上記入り口世界4に移動した後に所望位置を選定して自ら創出される。そして、上記複数個の点位置情報112が創出される場合、上記複数個の点位置情報112の内容に更新を書き込む場合、あるいは上記複数個の点位置情報112の周辺に少なくとも1つのミッションを生成するか、または当該ミッションを完了している場合は、いずれもそれぞれ一つの「イベント」を記録形成し、かつ上記「イベント」は、時間パラメータと、上記複数個の点位置情報112に対応する上記地理パラメータ1120とを有する。例えば、当該ユーザー7がある特定の上記複数個の点位置情報112の位置にメッセージやり取りを行う場合、当該種の行為は、実行時の所定場所と時間意義が存在しており、これはつまり、上記点位置情報112の上記地理パラメータ1120と上記時間パラメータとを包含して一つの「イベント」が生成することを定義する。上記複数個の点位置情報112は、むろんオンライン仮想サイトでもよいし、あるいはオフライン実体サイトと結合されたものを呈示しても構わなく、当該ユーザー7のコミュニティー相互作用を増益するために、上記点位置情報112の周辺に当該ユーザー7が参加するための各種のミニゲームを設定してもよく、例えば、ゲームにおいてよく見かけるモンスター撃退、宝物獲得、限定イベントや拡張現実相互作用(AR相互作用)などは、いずれも各種の当該ミッションに属し、そして上記複数のミッションの実行もいずれも「イベント」として対応産生される。概して言えば、本発明は、例えば、グルメ、音楽、オタクグッズ…などの興味をテーマとする各パラレル仮想世界10に、オフラインの実際位置クラスタ及びオンラインの仮想コミュニティーを融合する複合型興味別地図を通じて、多方面に興味を持った各ユーザー7たちは、志を同じくする仲間とのコミュニティー交流が図られる。
【0048】
他方では、各当該仮想世界10は、基地ブロック101と、隣接配列される少なくとも1つの領地ブロック102とから構成され、上記基地ブロック101は、上記表示列情報111を呈示するために提供され、当該領地ブロック102は、上記入り口世界4の地理的位置に指向され、複数の当該ユーザー7が任意の1つの当該仮想世界10に進入した後に、上記基地ブロック101と当該領地ブロック102とに移動できると共に、上記基地ブロック101において上記表示列情報111を閲覧または編集してコミュニティー活動を行うか、あるいは当該領地ブロック102を経由して対応の上記入り口世界4における地理的位置へ迅速に移転され、これによって各上記点位置情報112の各種の活動に参加する。ゆえに、各当該ユーザー7は、異なるフォロワーまたは興味のある当該仮想世界10に絞って、上記基地ブロック101に表示された上記表示列情報111をさらに閲覧または編集してコミュニティー活動を行うことができ、例えば、当該仮想世界10の上記表示列情報111の掲示板位置でのメッセージやり取り相互作用を行うか、あるいは当該仮想世界10の支配者により、比較的好適な相互作用または比較的高い頻繁度のある当該ユーザー7の情報を置き、例えば、ユーザー7の写真、または当該仮想世界10を代表するアイドルが当該ユーザー7に対して伝えたいことを録画・録音したビデオ・オーディオストリームが挙げられ、これにより各当該ユーザー7と当該仮想世界10との間のコミュニティーエンゲージメントを大幅に向上させ得る。そして、各当該ユーザー7に対しては、フォローされた当該仮想世界10において、当該仮想世界10で開かれる各種のイベントへの積極的な参加を促すことができ、しかも相互作用が単調すぎ、相互作用性の感度レベルが悪い過去のコミュニティーソフトウェアと完全に異なり、フォロワーまたはフォロワーに従って単なる冷たい登録者数の情報を示すコミュニティー相互作用モードがある。
【0049】
図8図9及び図10を併せて参照し、そのうち、図10は、本発明の第2好適な実施例の「イベント」をNFTデジタル商品に転換生成する状態の模式図である。過去、数多くのゲームにおいては、仮想商品、宝物または装備が設けられている概念をよく見つけ出すことができる。ただ、上記複数の仮想商品は、通常、上記ゲームの中のみに存在するので、ゲームが終了したり、ゲームを止めたりすると、そのことを契機として関連付けが失われてしまう。また、上記複数の仮想商品は、通常、経済的な価値または特有の特殊性を有しないため、取引行為が行われるとしても、現時点では、プレーヤ間でプライベートな交換を行う経済的活動が多い場合もあり、そして厳密な支援対策を有することはない。デジタル商品の取引分野について言えば、現今、「NFT」と俗称する「非代替性トークン(Non-Fungible Token,NFT)」がさらに派生し、NFTは、ある種の唯一無二の事物またはデジタル資産を代表でき、唯一性を有し、かつNFT相互間には代替不可能性を有すると共に、デジタル商品からは、例えば、仮想世界10の中に存在している物品から物理資産までは、いずれも代わりの表示としてNFTを用いることができ、なお、当該種のデジタル商品の安全性を維持し、信頼度を向上させると共に、その価値を確保するためには、さらにブロックチェーン技術に合わせてチェーンをかける。ブロックチェーン技術は、分散型ストレージを持ち、つまり分権化されたストレージ形式を採用して分散型の演算を行うので、だれでもネットワーク上のデータを随意に修正することができなくて、人為的に操作修正する可能性をなくすことができるため、及び改ざん不可能性を持つため、すなわち、資料を一つごとに一旦書き込むと、もう二度と変更しないが、資料が一旦認証されると、上記ブロックの中に永久に書き込んで完成させ、特殊演算法を介して一対一の関数を用いて資料が改ざんされないように資料を確保するため、上記複数の資産の所有権は、いずれもブロックチェーン技術を用いてチェーンをかけて、流通移転を実現する。これまで、NFTは、「作品・製品デジタル化」の形式で行われるものがほとんどであり、例えば、絵画、音楽、映像・動画、スポーツカード、仮想宝物…などが挙げられ、しかし、従来技術と異なり、本発明は、デジタル商品の形を整える形式について、「思い出 」及び「記念」を主体とした「イベント」の概念を採用し、例えば、コンサート、パーティ、デートまたは球技観戦…などが挙げられる。このため、本発明は、単一の上記イベントまたは2個以上の上記「イベント」の組み合わせに基づいてNFTデジタル商品を対応産生することができる。かつ、上記NFTデジタル商品に、さらに三次元―地理要素と四次元―時間要素とが加わり、すなわち、上記NFTデジタル商品は、「位置」上での意義を加味して、三次元空間上の座標に意味を付与し、及び上記NFTデジタル商品は、「時間」上での標示を添付して、四次元時間上の目盛定位を注記する。これにより、群体共同の記憶属性によれば、一定の知名度があり、一般大衆がよく知悉されており、かつ共通価値を持って栄耀や特権を表す「イベント」を商品化してよいし、あるいは個人の貴重な思い出属性によれば、個人に対して特殊な意義を有するプライベート活動、かつ高度の記念・収蔵価値を有する「イベント」を商品化してよい。
【0050】
例を挙げて言えば、図10に示すように、「アレックス(Alex)さん」がある特定の当該仮想世界10のある上記点位置情報112のレストランで、相手となる「クラウディア(Cloudia)さん」に対してプロポーズをし、上記「イベント」は、時間パラメータ1121と、上記複数個の点位置情報112に対応する上記地理パラメータ1120とを有する。このため、人を興奮させるように、「Alex」から「Cloudia」へのプロポーズが成功した場合、その記念する価値のある一刻を保留しようとすると、本システムにおいて、上記「イベント」を例えば、デジタル認証1122のようなNFTデジタル商品に転換生成してもよい。また、あるNBAスター選手がある日にある場所で史上最高記録を更新したところ、上記時間パラメータ1121と上記地理パラメータ1120とで生成された「イベント」に基づいて、上記「イベント」に関連する各種の周辺の上記NFTデジタル商品を対応産生することができ、そして当該ユーザー7たちは、上記フィールドにロケーションベース的に移動すると共に、上記時間に上記球技観戦に参加しなければ、上記記録更新日及び地点に対応して発行された上記NFTデジタル商品を獲得するチャンスが生じない。なお、あるアイドルにより、ある時間にある地点で開かれるコンサートの場合、上記コンサートにおいて、例えば、「コンサート上の曲目当てクイズ」のミッションのような特別なイベントが設定されると共に、現場でミッション完成の当該ユーザー7に対して、最高級のファン認証として希少価値のあり、かつ限定発行の上記NFTデジタル商品証憑を授与する。後日、上記NFTデジタル商品証憑を所有する当該ユーザー7ならば、現実・仮想を統合するように上記アイドルから送られる専属ギフトを貰うことが可能となってしまう。
【0051】
ブロックチェーン技術を用いて上記NFTデジタル商品の所有権の記録を行うため、上記複数のNFTデジタル商品は、分権化、改ざん不可能性や追跡可能性などの特性を有し、このようにして上記NFTデジタル商品の唯一無二の特殊性と経済的な価値を確保することができる。続いて、上記NFTデジタル商品の印象をより現実・仮想を統合する使用印象に近づかせるために、一部の上記NFTデジタル商品は、その属性上、上記モバイルデバイス8を介して表示した可視性データであってもよい。例えば、スポーツカード、資格照、優待券、会員カードなどの各種の証憑が挙げられる。あるいは、上記NFTデジタル商品は、上記仮想キャラクター201の装備アイテムの可視性データであり、そして上記NFTデジタル商品を上記仮想キャラクター201に装着することができる。可視性データは、各当該ユーザー7の栄誉感を満足できるだけでなく、例えば、唯一無二の衣装やアクセサリを上記仮想キャラクター201に装着して表示すると、オンライン・オフラインの現実・仮想を統合する商社またはイベントなどのフィールドにおいて、特殊身分を表す各種の証憑には、さらに認識補助として上記可視性データを添える必要があり、かつ可視性データは、取引流通性を高めるのにより役立つ。
【0052】
さらに、上記NFTデジタル商品を便宜的に取引と流通移転させるために、上記仮想世界管理モジュール1は、さらに越境コインを発行し、上記越境コインは、各当該仮想世界10に流通使用されると共に、上記NFTデジタル商品の取引に用いられ、かつ複数の上記入り口世界4における上記複数個の点位置情報112は、少なくとも1つのNFT取引店舗を含み、当該ユーザー7が当該NFT取引店舗に上記NFTデジタル商品の取引を行えるために提供される。そのうち、上記越境コインは、チャージされて得られるか、あるいは上記複数個の点位置情報112の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られる。当然のことながら、上記越境コインの流通信頼性と安全性を高めるために、このために、本発明により発行された越境コインは、またブロックチェーン技術を用いてチェーンをかける。そして、ブロックチェーンをかけた各種の仮想製品としては、高度の安全性及び取引可能性を有し、かつ当該NFT取引店舗上にオークションメカニズムを設けることで、各当該ユーザー7は、自身所有の上記NFTデジタル商品を販売することができる。一旦、上記NFTデジタル商品が取引可能となると、下記の利点1~3が得られる。
1.流通性を保持しつつ、商品の露出度及び話題性を維持する。
2.希望価格を自由に提示し、製品の価値付加空間を作る。
3.プレーヤ・ファンの間の交流及び競争を促進し、これにより各当該ユーザー7間のミュニティ相互作用をより大幅に促進することができる。
他方では、前述に説明した「上記点位置情報112の周辺に当該ユーザー7が参加するための各種のミニゲームを設定してもよく、例えば、ゲームにおいてよく見かけるモンスター撃退、宝物獲得、限定イベントや拡張現実相互作用(AR相互作用)などは、いずれも各種の当該ミッションに属し、」ように、それに従って「上記複数個の点位置情報112の周辺に生成された当該ミッションが完了した後に得られる」の記載により、「ゲームファイ(GameFi)」のような形式でコインの発行を行うことができるのである。当該NFT取引店舗に至っては、現実・仮想を統合するように実体ショップに依存して上記入り口世界4上に建設されて呈示されてもよいし、あるいは実体ショップに対応せずに単純に仮想的な設定であってもよく、上記の2種の実行態様は、いずれも適切な手段に属し、勿論これを基礎にして派生した仮想ポップアップストアも適例である。
【0053】
図8図10図11A図11B及び図11Cを併せて参照する。そのうち、図11A図11B及び図11Cは、それぞれ本発明の第2好適な実施例の「無人航空機モード」、「周遊モード」及び「召喚モード」を実行して位置情報サービスのアンカーポイント位置を拡張する状態の模式図である。伝統的な位置情報サービスの利点は、地域属性、位置指向性、身にしみる参加意欲、現実・仮想を統合する特性を有することであり、しかし、逆の見方をすると、その欠点は、すなわち、地域制限、強制変位、非遷移型プレーヤ的単調な反復性にあるので、位置情報サービスの多様性を向上させるために、図11Aに示すように、当該ユーザー7が限定時間内に当該ユーザー7の非所在位置の遠端範囲まで移動する無人航空機モードを実行可能であることをさらに含む。例えば、上記無人航空機モードを実行した後に、上記入り口世界4上に呈示された無人航空機道具を遠方の地図に投射する位置に移動することができると共に、短時間内に上記位置の視野を開放して閲覧し、例えば、ランダムゲーム、モンスター撃退、メッセージやり取り、イベントなどの各種のミッションまたは情報を取得する。また、図11Bに示すように、当該ユーザー7が当該ユーザー7の所在位置を中心とする巡回範囲に移動する周遊モードを実行可能であることから、当該ユーザー7が移動しない実際の位置を前提として、擬制的に上記巡回範囲内に移動して、ランダムゲーム、モンスター撃退、メッセージやり取り、イベントなどの各種のミッションまたは情報を探索する。なお、図11Cに示すように、別の当該ユーザー7が召喚モードを実行することで、召喚された当該ユーザー7を、上記召喚モードを実行する別の当該ユーザー7の位置に移動させ、そして当該ユーザー7を実際に移動させる必要なしに、非所在位置の上記複数個の点位置情報112の周辺に生成された当該ミッションに参加させることも可能であり、オンラインの友達を所在位置に誘って所在地の各種の限定ミッションなどの楽しみを分かち合うことができる。
【0054】
図8図12を併せて参照し、そのうち、図12は、本発明の第2好適な実施例の占有地ページの模式図である。さらに、各当該ユーザー7間のコミュニティー相互作用を向上させるために、そのうち、上記入り口世界4を複数個の土地ブロック3に区画し、当該ユーザー7が一つの「属性」を選定して上記複数個の土地ブロック3に向かって移動し、再び当該ユーザー7所有の占有地代表チップに従って占領を行わせると共に、占領後にボーナス値を取得し、そのうち、当該ユーザー7の移動形式は、実際の移動であってもよく、上記無人航空機モードまたは上記周遊モードを実行するか、あるいは別の当該ユーザー7による上記召喚モードを受け取ってから、上記複数個の土地ブロック3に向かい、2名以上の当該ユーザー7が当該土地ブロック3の占領権帰属を争奪する場合であれば、複数の当該ユーザー7を各自の上記「属性」に基づいて自らグループ分けし、再び各グループ分けに比べて上記占有地代表チップの総数が比較的多いと判定した者は、当該土地ブロック3を占領して上記ボーナス値を取得すると共に、占領された当該土地ブロック3の複数の当該ユーザー7が投入した上記占有地代表チップの比例に応じて上記ボーナス値を分配し、そのうち、上記ボーナス値を上記越境コインに変換できる。具体的な実施上、例えば、占有地代表チップを用いて各種のゲームを行うことで、占領値を獲得できると共に、ゲームの完了後に占領値がデフォルト値を超えるか否かを判断することで、占領条件に達するか否かを決定するか、あるいはさらに、各属性のグループ分けの占領値の高低を比較することで、当該土地ブロック3の占領帰属者をだれにするかを判断する。そのうち、上記「属性」は、あるアイドルまたは同様の議題に対する対応フォロワーとして理解されてもよいので、上記占有地競争を介して各ファンまたはグループ間の結束力を高めることができると同時に、志を同じくする仲間に対して、そのコミュニティー友達のグループの拡張個数をより一層高めることができ、コミュニティー全体は、織り交ざっている人脈をひっきりなしに外向きに広げていく。他方では、当該領地ブロック102の個数の多寡には、上記基地ブロック101の登録者数またはフォロワー程度を補助的に見せることで反映されることから、当該仮想世界10のコミュニティーの魅力度指数に応じて相応的に直感的に表彰が行われる。よって、さらに上記占有地での活動は、当該領地ブロック102の拡張に伴って結合され、すなわち、上記入り口世界4のある特定の活動に関して、各当該仮想世界10のリーダーにより占有地で攻撃と防御を繰り返し行うようにそのフォロワーを引っ張って邁進し、そしてシステムを経て占有地の最後の勝者を判定すると、上記入り口世界4の当該土地ブロック3の情報に対応して、上記勝者が所属する当該仮想世界10の上記基地ブロック101と相隣り合う当該領地ブロック102の位置に写像して、任意の1つの上記基地ブロック101と相隣り合う当該領地ブロック102の個数が多ければ多いほど、それに相まって、そのコミュニティーの魅力度指数が高くなる。
【0055】
なお、相互作用娯楽性を増大させるために、当該仮想世界10の支配者により、当該領地ブロック102に裝飾オブジェクトを置くこともでき、裝飾オブジェクトとしては、例えば、写真、ビデオ・オーディオストリームや文字対話情報のようなスタティックステートまたはダイナミックステート電子情報を埋め込むことができるオブジェクトを含み、そして当該領地ブロック102上に置かれた裝飾オブジェクトは、再度上記入り口世界4の相応の土地ブロック3の位置に写像され、各当該ユーザー7が上記入り口世界4に移動するときに、各土地ブロック3がどの当該仮想世界10に帰属するかを直接見ることができるだけでなく、さらに当該領地ブロック102を編集するために各種の電子情報を埋め込むことができ、それから編集後の当該領地ブロック102の様子を対応の当該土地ブロック3に写像し、これにより競争する楽しみを増やすことができる。例えば、世界的なアイドルグループAKB48の当該仮想世界10では、当該仮想世界10の支配者により、当該領地ブロック102上にAKB48宣伝ポスターの広告看板オブジェクトを置いて埋め込むことができ、上記広告看板は、上記入り口世界4の相応の土地ブロック3の位置に写像され、各当該ユーザー7が上記入り口世界4の相応の土地ブロック3に移動するときに、土地ブロック3上にAKB48宣伝ポスターの広告看板オブジェクトが埋め込まれていることが見られた。
【0056】
加えて、前述で称した上記越境コインは、上記複数の仮想世界10に行き渡るものであり、上記NFTデジタル商品を購入するために用いられるだけでなく、ミッションの完了、チャージ、または占有地での活動によって得られた上記越境コインでは、オンラインの各当該仮想世界10に上記仮想世界管理モジュール1から発行された少なくとも1つのデジタルクーポン券を購入するために用いられてもよく、例えば、実体ショップでの消費時に上記モバイルデバイス8を用いて値引きまたは引き換えを行えるデジタルクーポン券は、これによりオンラインとオフラインの消費行為の相互エンゲージメントを向上させることができる。また、各当該ユーザー7の参加度合いを高めるために、そのうち、当該ユーザー7が上記入り口世界4に少なくとも1つの上記イベントを実行した後に貢献値を取得し、かつ2名以上の当該ユーザー7の各上記貢献値の総和の高低に応じてランキング情報を生成する。同様の理由から、上記ランキング情報は、勿論良性の競争のコミュニティー相互作用として用いることもでき、そして一旦ランキング情報においてより好適な順位を取得した者は、システムでは、例えば、対応の上記越境コインや特殊の上記NFTデジタル商品などをボーナスとして提供することもでき、これにより各当該ユーザー7に対し、上記複数の仮想世界10のコミュニティー参加度合いをより積極的に深化するように刺激が付与される。
【0057】
図8図14を併せて参照し、そのうち、図13は、本発明の第2好適な実施例の本コミュニティーシステムにおけるユーザーの作動循環の構成図であり、図14は、本発明の第2好適な実施例の表示ページを実行する状態の模式図である。図13及び図14から観察されるように、当該ユーザー7が本システムにアクセスした後に、対応の上記モバイルデバイス8にアプリケーションアクセスページが表示され、また当該ユーザーモジュール2を介して個人アカウントを作り出すと共に、アバター(Avatar)編集を行うことにより、それと対応する上記仮想キャラクター201を作成し、その詳細内容は、例えば、表情編集、服装・アクセサリ編集や動作編集などを含む。そして、個人アカウントに対応する上記仮想キャラクター201を作成した後に、アプリケーションページにアクセスして対応の当該仮想世界10を選択してコミュニティー活動を行うことができ、例えば、上記入り口世界4上に、属性が「拠点」Aである上記点位置情報112を検索する。そのうち、本発明で自己定義した上記「拠点」Aとは、システムに構築されているお勧めサイト・グルメサイト・ショップサイト・公式サイトなどを指し、当該ユーザー7に上記「拠点」Aを「一つのスレッド」の単位として供され、そして上記「拠点」A上にメッセージのやり取りと対話を行えるキャリアを指す。加えて、「拠点」Aを検索する形式は、自己移動、周遊モード、召喚モードまたは無人航空機モードにより、「拠点」Aを接触したり探索したりすることができる。本発明で自己定義した「宣伝飛行船」Dとは、表示ページ中のリアルタイム宣伝に今どこに行けば特殊なイベントに参加できる情報を呈示すると共に、当該ユーザー7がクリックした後に迅速に伝送移動するために提供されるものを指す。繰り返し説明すると、以上に挙げた例は単に一部の適例に過ぎず、「拠点」Aを検索する形式については、別の方法を再派生または拡充して行ってもよい。続いて、当該ユーザー7が「拠点」Aを探索した後に、社会的行為、地図ゲーム、店舗ショッピングやギフト贈呈などのコミュニティー活動を行うことができる。そのうち、上記社会的行為としては、例えば、その他の当該ユーザー7との友達作り、チャットメッセージ送信、メール連絡、または本発明自己定義した「フラグを立てる設定」などの行為が挙げられ、「フラグを立てる設定」とは、いわゆる当該ユーザー7により上記入り口世界4上の所望位置を選定して一時的な「拠点」Aを作り出し、その属性上は、メッセージのやり取り・討論を行えるためのキャリアを指し、その機能上では、部分周囲のみにミッションを派生する確率が上記「拠点」Aよりも低いものを指す。そして、「フラグを立てる設定」の行為を一旦完了した後に、システム管理者に対して「拠点」Aへの変更審査を申請することができ、これにより、恒久性を持ち、かつ機能が比較的多いというロードポイントの特性が得られる。そのほか、上記地図ゲームは、各種の「地図ミッション」F、「ご当地名物」Cを探すための「宝箱探索」、または戦闘ゲームを行うための「ローカルエネミー」E及び「見回りリーダー」Bを含む。なお、店舗ショッピングは、上記入り口世界4のページに「店舗」Gとして表示されたアイコンに尋ねてオンライン取引行為を行うことができる。前記ギフト贈呈の行為に至っては、応援メッセージ送信または競争順位を含み、すなわち、当該ユーザー7は、好きなアイドル・ショップの「拠点」Aに、「フラグを立てて」ギフト贈呈をしてもよく、これはアイドル・ショップに対するサポートの意味を代表し、そしてギフトの収益を分配してアイドル・ショップに還元することもできる。ギフトは、その属性上、一連のメッセージのやり取りをも代表し、よって贈り物を送る当該ユーザー7からは、それに従ってアイドルへメッセージ送信を行うことができ、かつ各個ブロックごとの贈り物については、いずれもランキングが設定され、このため、贈り物をより多く送れば送るほど、順位が上になり、これによってアイドルが当該ユーザー7の名前及び送信したメッセージに注目するチャンスを増やすことができる。ついでに言えば、前記「フラグを立てる」や「拠点」Aは、本質的に、すなわち、前記複数個の点位置情報112であり、そして前記「地図ミッション」F、「ご当地名物」Cを探すための「宝箱探索」、または戦闘ゲームを行うための「ローカルエネミー」E及び「見回りリーダー」Bなどは、いずれも上記「ミッション」属性であり、かつ前述の具体的な説明は単に本システムのその一つの実行態様に過ぎず、本システムの唯一の表現形式または作動規則ではない。
【産業上の利用可能性】
【0058】
上記を総合すると、本発明は、文字形態で呈示される各種の電子掲示板、トピック、スレッド、商用ウェブサイトページのスタティックステート情報、及びフェースブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)やインスタグラム(IG)などの類似の表現を表すソーシャルプラットホームまたはソフトウェア機能といった伝統的なものとは大別され、そして「Metaverse」仮想世界の宇宙観概念を基にして創造されたテーマ性を持った各種のパラレル世界に変更されてから、位置情報サービス技術と結合されてユーザーがモバイルデバイスを用いて位置特定を行った後に、補助的に実際の行動によって世界をスイッチするようにオンライン・オフラインの相互作用及び現実・仮想を統合する各種のコミュニティー活動を行うために提供される。これによって、本発明は、例えば、ブランド、商社、機関、法人、活動、アイドルやチャンネル経営などの各種の標的を含む各種のテーマを、パラレルな仮想世界を改めて越境相互訪問し得るような概念で呈示すると共に、自ら創出された点位置情報と環境スキン配置機能に合わせることで、上記テーマ世界の個性化表現を増益する。かつ、各当該ユーザーは、異なるフォロワーまたは興味のある当該仮想世界に絞って、上記基地ブロックに表示された上記表示列情報をさらに閲覧または編集してコミュニティー活動を行うことができる。加えて、位置情報サービス及び「イベント」の概念を基にして生み出されたNFTデジタル商品技術を利用すると共に、占有地での活動、ランキング情報、各種のゲームと仮想越境コインなどの機能に合わせて、オンライン・オフライン商社などの各種の点位置の使用エンゲージメントを大幅に向上させ、これにより各ユーザーの社会的相互作用性を深化できると共に、比較的好適な没入型体験が得られてそのロイヤリティ度とフォロー度を高めることができる。同時に、競争する楽しみを増やすために、ユーザーの協力により土地ブロックが成功的に占領された後に、当該土地ブロックは、領土を拡張する概念の如く、対応の基地ブロックの周辺に投射して領地ブロックとして形成され、かつさらに領地ブロックに対しては、視覚上の編集装飾を施して再度土地ブロックに写像することができ、これによって複数の当該ユーザーの積極的な参加感を満足させることができる。それゆえ、本発明は、従来技術と著しく異なり、全く新タイプの現実・仮想を統合するコミュニティー相互作用システムである。
【符号の説明】
【0059】
1 仮想世界管理モジュール
10 仮想世界
101 基地ブロック
102 領地ブロック
11 世界のタイトル
110 環境スキン情報
111 表示列情報
112 点位置情報
1120 地理パラメータ
1121 時間パラメータ
1122 デジタル認証
12 仮想地図
2 ユーザーモジュール
20 仮想キャラクター作成モジュール
201 仮想キャラクター
21 ログインモジュール
3 土地ブロック
4 入り口世界
7 ユーザー
8 モバイルデバイス
9 基本地図情報
A 拠点
B 見回りリーダー
C ご当地名物
D 宣伝飛行船
E ローカルエネミー
F 地図ミッション
G 店舗
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図12
図13
図14