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特開2023-70169タッチレスコンタクトレンズパッケージ及び取り扱い方法
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  • 特開-タッチレスコンタクトレンズパッケージ及び取り扱い方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070169
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】タッチレスコンタクトレンズパッケージ及び取り扱い方法
(51)【国際特許分類】
   G02C 7/04 20060101AFI20230511BHJP
   A61F 9/00 20060101ALI20230511BHJP
【FI】
G02C7/04
A61F9/00 100
【審査請求】未請求
【請求項の数】41
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022177210
(22)【出願日】2022-11-04
(31)【優先権主張番号】17/519,973
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】510294139
【氏名又は名称】ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Johnson & Johnson Vision Care, Inc.
【住所又は居所原語表記】7500 Centurion Parkway, Jacksonville, FL 32256, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】サム・ジョナサン・ポプウェル
(72)【発明者】
【氏名】ダニエル・グラハム・ウォード
(72)【発明者】
【氏名】スティーブン・サムズ
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム・スティーブン・ハニー
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006BC00
2H006BC07
(57)【要約】
【課題】コンタクトレンズパッケージを提供すること。
【解決手段】本発明は、改善されたコンタクトレンズパッケージ並びに使用及び製造/組み立ての方法に関する。コンタクトレンズパッケージが、コンタクトレンズ及びパッケージ溶液を収容し、コンタクトレンズは、表面張力によって中間プラグに保持され得、それによってユーザーは、コンタクトレンズを着用者の眼に挿入することができる。プラグは、コンタクトレンズが着用者の眼に挿入されている間に、プラグをユーザーの指先に一時的に保持する接着剤を有し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトレンズパッケージであって、
コンタクトレンズ及びパッケージ溶液を収容するリザーバを有する容器と、
一部分が前記容器内に受容されるようにサイズ決めされたプラグであって、内部対向表面と、外部対向表面とを有するプラグと、を含み、
前記プラグが前記容器内に受容されているとき、前記コンタクトレンズ及び前記パッケージ溶液は、前記容器と前記プラグとの間の前記リザーバの一部分の中に保持されるようになっている、コンタクトレンズパッケージ。
【請求項2】
前記容器を封止するために前記容器に固定可能な蓋をさらに含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項3】
前記蓋は箔を含む、請求項2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項4】
前記蓋は実質的に剛性である、請求項2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項5】
前記蓋は開封タブをさらに含む、請求項2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項6】
前記蓋は、前記プラグが前記容器内にあり、前記コンタクトレンズ及び前記パッケージ溶液が前記容器と前記プラグとの間の前記リザーバの前記一部分の中にある状態で、前記容器を封止する、請求項2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項7】
前記プラグは、部分的な双曲面プロファイルを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項8】
前記双曲面プロファイルは、前記内部対向表面の直径が前記外部対向表面の直径よりも小さくなるように切断されている、請求項7に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項9】
前記外部対向表面は平面状である、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項10】
前記内部対向表面は凹状である、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項11】
前記内部対向表面の曲率は、前記コンタクトレンズのプロファイルと実質的に一致する、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項12】
前記コンタクトレンズと前記内部対向表面との間に表面張力を引き起こすために、前記内部対向表面上に表面フィルム層をさらに含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項13】
前記リザーバは、内部対向表面に対して凸の位置で前記コンタクトレンズを収容する、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項14】
前記外部対向表面上に接着剤をさらに含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項15】
前記接着剤は、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、請求項14に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項16】
前記接着剤は、前記接着剤がヒトの指に一時的に付着するように、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、請求項14に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項17】
前記外部対向表面と前記蓋との間の前記外部対向表面上に接着剤をさらに含む、請求項2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項18】
前記接着剤は、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、請求項17に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項19】
前記接着剤は、前記接着剤がヒトの指に一時的に付着するように、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、請求項17に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項20】
前記接着剤は、前記蓋と前記外部対向表面との間に接着を提供する、請求項17に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項21】
前記接着剤はシリコーンである、請求項14に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項22】
前記容器内に受容された前記プラグは、前記容器の前記リザーバを流体的に封止する、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項23】
前記容器は円筒状である、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項24】
前記容器はポリプロピレンを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項25】
前記プラグはポリプロピレンを含む、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項26】
前記プラグは、前記コンタクトレンズを着用者の眼に挿入する間、前記コンタクトレンズを保持するように構成されている、請求項1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項27】
前記コンタクトレンズは、前記プラグの前記内部対向表面によって保持される、請求項26に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項28】
前記プラグは、前記コンタクトレンズを前記着用者の眼に挿入する間、ヒトによって保持されるように構成されている、請求項26に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項29】
前記プラグは、前記プラグの前記外部対向表面上の接着剤の、前記ヒトの指への接着力により、前記ヒトによって保持されるように構成されている、請求項28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【請求項30】
着用者の眼にコンタクトレンズを装用する方法であって、前記コンタクトレンズは、リザーバを有する容器と、前記容器内のプラグと、を含むパッケージ内に保管され、前記プラグは、内部対向表面と、外部対向表面と、を有し、そのため、前記プラグが前記容器内に受容されると、前記コンタクトレンズ及び前記パッケージ溶液が、前記容器と前記プラグとの間の前記リザーバの一部分に保持されるようになっており、前記方法は、
前記容器から前記プラグを取り外すことであって、前記コンタクトレンズは、表面張力によって、また直ちに前記着用者の眼に挿入される配向で、前記プラグの前記内部対向表面に付着する、取り外すことと、
前記着用者の眼に前記コンタクトレンズを装用することと、を含む方法。
【請求項31】
前記容器から前記プラグを取り外すことは、前記プラグの前記外部対向表面上の接着剤に対して指を押し込み、それによって前記接着剤を前記指に接着させることによって実施される、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記コンタクトレンズを装用することは、前記コンタクトレンズを装用するヒトが前記コンタクトレンズに触れることなく実施される、請求項30に記載の方法。
【請求項33】
前記着用者の眼に前記コンタクトレンズを装用した後、前記コンタクトレンズから前記プラグを引き抜くことをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記コンタクトレンズパッケージングは、前記容器内に前記プラグ、前記コンタクトレンズ、及び前記パッケージ溶液を封止する蓋をさらに含み、前記方法は、前記容器から前記プラグを取り外す前に、前記蓋を取り外すことをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項35】
コンタクトレンズをパッケージングする方法であって、
容器内にパッケージ溶液を提供することと、
前記容器内に、上に凸の向きでコンタクトレンズを提供することと、
凹状面を有するプラグを、前記プラグの前記凹状面が前記コンタクトレンズに隣接するように、前記コンタクトレンズ上に挿入することと、を含む、方法。
【請求項36】
前記容器に蓋を適用することによって、前記容器を封止することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
着用者の眼にコンタクトレンズを装用するための支持体であって、
第1の端部表面と第2の端部表面とを有するプラグであって、前記第1の表面は凹状であり、前記凹状表面の曲率が、前記コンタクトレンズのプロファイルと実質的に一致する、プラグを含む、支持体。
【請求項38】
前記第2の表面は実質的に平面状である、請求項37に記載の支持体。
【請求項39】
前記第2の表面は凹状である、請求項37に記載の支持体。
【請求項40】
前記プラグはポリマー材料を含む、請求項37に記載の支持体。
【請求項41】
前記プラグの前記第2の表面上に接着剤をさらに含み、前記接着剤は、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、請求項37に記載の支持体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
従来のコンタクトレンズパッケージでは、コンタクトレンズは、典型的には、凹側面を上にした向きでコンタクトレンズを収容するキャビティ(又は「ボウル」)を有する成形プラスチックベースに置かれている。結果として、コンタクトレンズをパッケージから眼に移すためのユーザー体験は、一般に、ユーザーがコンタクトレンズを指でボウルから「釣り上げ」て、次いでレンズを反転させて、眼の上に配置するために指の上で正しい向きになるようにすることを伴う。このプロセスは、レンズに複数回タッチする必要があり、これにより、汚染物質又は病原体を手からレンズに、最終的に眼に移動させることがある。この取り扱い体験は、不衛生であるだけでなく、また、過度に煩雑で、面倒であり、かつレンズに機械的に応力がかかり、レンズは、過度に操作されたときに引き裂かれる、破れる、又は歪む可能性がある。一部のパッケージは、レンズを反転させる必要性を除去するために、レンズを凸側面を上にした向きで提示するように設計されているが、多くの場合、眼へのレンズの移動を達成するために、依然としてレンズをパッケージ溶液から「釣り上げる」必要があり、又は別の方法でレンズの操作及び/若しくはレンズに複数回タッチすることを必要とする。
【0002】
眼の健康に関する意識の増加及びより便利な体験に対する顧客の要求を考慮して、より面倒でなく、かつより衛生的なコンタクトレンズ取り扱いプロセスを可能にするコンタクトレンズパッケージの必要性が生じている。ある点では、コンタクトレンズの着用者に「タッチレス」又は「ノータッチ」パッケージ、すなわち、コンタクトレンズの着用者がホルダーを介してレンズ保管パッケージからレンズを取り出し得るパッケージを提供することが理想的であり、またこれによって、ユーザーは自身の指でレンズに触れることなくレンズを眼の上に正しく位置付けることが可能となる。そのような設計では、眼の上にレンズを配置する前に、レンズを1つの指から別の指へと移動及び操作する必要はない。そのようなタッチレスパッケージを提供することは、レンズの準備及び挿入プロセスを効率化するだけでなく、レンズが眼の上への配向及び挿入のために準備されているときに、レンズを落下させたり、着用者の他の指上の細菌にレンズを曝露させたりする可能性を減少させることにもなり、また眼に接触するように意図されたレンズの側面に触れる可能性も低減させることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一貫したタッチレスの取り外し体感及びレンズ移動体感を提供するコンタクトレンズパッケージが依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書に記載の1つ以上の態様を有するコンタクトレンズパッケージにおいて、前述及び関連する目的の一部又は全てを達成することができることが現在見出されている。例えば、本発明のコンタクトレンズパッケージは、コンタクトレンズ及びパッケージ溶液を収容し得、コンタクトレンズは、表面張力によって中間プラグに保持され得、ユーザーは、コンタクトレンズを着用者の眼に挿入することができる。プラグは、コンタクトレンズが着用者の眼に挿入されている間に、プラグをユーザーの指先に一時的に保持する接着剤を有し得る。
【0005】
一態様では、コンタクトレンズパッケージは、コンタクトレンズ及びパッケージ溶液を収容するリザーバを有する容器を含み得る。少なくとも一部分が該容器内に受容されるようにサイズ決めされたプラグが、内部対向表面と外部対向表面とを有する。プラグが容器内に受容されているとき、コンタクトレンズ及びパッケージ溶液は、容器とプラグとの間のリザーバの一部分の中に保持される。ある態様では、容器を封止するために容器に固定可能な蓋がある。ある態様では、蓋は箔を含み得る。別の態様では、蓋は実質的に剛性であり得る。別の態様では、蓋は開封タブを含み得る。別の態様では、蓋は、プラグが容器内にあり、コンタクトレンズ及びパッケージ溶液が容器とプラグとの間の容器の一部分の中にある状態で、容器を封止する。プラグは、切断された双曲面など、部分的な双曲面プロファイルを含んでもよく、内部対向表面の直径は、外部対向表面の直径よりも小さい。ある態様では、外部対向表面は平面状であってもよい。ある態様では、内部対向表面は凹状であってもよい。別の態様では、内部対向表面の曲率は、容器内に保管されるコンタクトレンズのプロファイルと実質的に一致する。ある態様では、コンタクトレンズは、内部対向表面に対して凸の向きで内部対向表面に表面張力によって保持される。ある態様では、コンタクトレンズの凸状表面とプラグの内部対向表面との間の表面張力を促進するために、内部対向表面上に表面フィルムが存在し得る。ある態様では、プラグは、コンタクトレンズを着用者の眼に挿入する間、コンタクトレンズを保持するように構成されている。
【0006】
別の態様では、プラグの外部対向表面上に接着剤が存在し得る。接着剤は、例えば、接着剤がヒトの指に一時的に付着するように、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能であり得る。別の態様では、接着剤は、蓋と外部対向表面との間に接着を提供し得る。ある態様では、接着剤はシリコーンであり得る。ある態様では、プラグが容器内に受容されると、プラグは容器のリザーバを流体的に封止する。容器は、プロファイルにおいて円筒状であり得る。容器及び/又はプラグは、ポリプロピレンを含み得る。
【0007】
着用者の眼にコンタクトレンズを装用する方法では、コンタクトレンズは、リザーバを有する容器と、容器内のプラグと、を有するパッケージ内に保管され得、プラグは、内部対向表面と、外部対向表面と、を有し、そのため、プラグが容器内に受容されているとき、コンタクトレンズ及びパッケージ溶液は、容器とプラグとの間のリザーバの一部分の中に保持されるようになっている。この方法では、ユーザーは、コンタクトレンズが表面張力によってプラグの内部対向表面に接着し、直ちに着用者の眼に挿入される配向で、容器からプラグを取り外し、着用者の眼にコンタクトレンズを装用する。ある態様では、ユーザーは、容器からプラグを取り外す前に、容器から蓋を取り外すことができる。ある態様では、容器からプラグを取り外すことは、プラグの外部対向表面上の接着剤に対して指を押し込み、それによって接着剤を指に接着させることによって実施される。ある態様では、コンタクトレンズを装用することは、コンタクトレンズを装用するヒトがコンタクトレンズに触れることなく実施される。次いで、ユーザーは、コンタクトレンズからプラグを引き抜き、コンタクトレンズは着用者の眼に残る。
【0008】
本発明の別の態様では、コンタクトレンズは、容器内にパッケージ溶液を提供することと、容器内に上に凸の向きでコンタクトレンズを提供することと、凹状面を有するプラグを、プラグの凹表面がコンタクトレンズに隣接するように、コンタクトレンズ上に挿入することと、によって容器内にパッケージングされ得る。ある態様では、プラグは、シールとして機能し得る。別の態様では、パッケージは、容器に蓋を適用することによって容器を封止することを含み得る。
【0009】
本発明の別の態様では、コンタクトレンズを着用者の眼に装用するための支持体が、第1の端部表面と第2の端部表面とを有するプラグを備え得、第1の表面は凹状であり、第2の表面は実質的に平面状であり、凹状表面の曲率は、コンタクトレンズのプロファイルと実質的に一致する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の前述及び他の特徴と利点は、添付の図面に例解されるように、本発明の好ましい実施形態の以下のより具体的な説明から明らかになるであろう。
図1】本発明の例示的な実施形態によるノータッチコンタクトレンズパッケージである。
図2】本発明の例示的実施形態によるノータッチコンタクトレンズパッケージの構成要素の分解立体図である。
図3A】本発明の例示的な実施形態による、パッケージ溶液中にコンタクトレンズを収容するコンタクトレンズパッケージを取り扱うステップである。
図3B】本発明の例示的な実施形態による、パッケージ溶液中にコンタクトレンズを収容するコンタクトレンズパッケージを取り扱うステップである。
図3C】本発明の例示的な実施形態による、パッケージ溶液中にコンタクトレンズを収容するコンタクトレンズパッケージを取り扱うステップである。
図3D】本発明の例示的な実施形態による、パッケージ溶液中にコンタクトレンズを収容するコンタクトレンズパッケージを取り扱うステップである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
ここで、参照番号が特定の要素を示す添付図面に図示される代表的な実施形態を詳細に参照する。以下の説明は、無数の実施形態を1つの好ましい実施形態に限定することを意図するものではない。対照的に、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、記載された実施形態の趣旨及び範囲内に含まれ得る代替物、修正及び等価物を網羅することが意図されている。
【0012】
「一実施形態(one embodiment)」、「ある実施形態(an embodiment)」、「いくつかの実施形態(some embodiments)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」等の言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、態様、又は特性を含むことができるが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含まなくてもよいことを示す。さらに、そのような語句は、必ずしも同一の実施形態に言及するものではない。さらに、特定の特徴、構造、態様、又は特性がある実施形態に関連して説明される場合、このような特徴、構造、又は特性を他の実施形態と関連して実施することは、明示的に説明されているか否かによらず、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
【0013】
本明細書で使用されるとき、以下の用語は、以下の意味を有する。本発明の特定の実施形態の利点は、それらの実施形態によって、レンズの反転、ホルダーからの落下、又はさらなる操作を伴うことなく、パッケージから着用者の眼への一貫したノータッチレンズ移動が容易となることである。レンズはまた、望ましくは、圧潰又は反転を伴うことなく、ホルダー上で「起き上がり」、次いで、配置されたときに眼に移動する。特定の実施形態のパッケージは、一定範囲の着用者の指サイズ及びダブ圧力にわたって、望ましいノータッチ移動を提供し得る。ホルダーと共にノータッチパッケージを使用することは、温度及び指が湿潤しているか又は乾燥しているかなど、レンズ移動に影響を与え得る環境条件の影響を低減することになり得る。
【0014】
レンズ(単数又は複数)又はコンタクトレンズ(単数又は複数)は、眼上に存在する眼科用デバイスを指す。それらは、一般に、半球形状を有し、光学補正、美容増進、UV遮蔽及び可視光若しくはグレア低減、創傷治癒、薬若しくは栄養補助食品の送達を含む治療効果、診断評価若しくはモニタリング、又はこれらの任意の組み合わせを提供することができる。レンズという用語は、一般に水和状態のパッケージで消費者に提供され、それらが角膜に適合することを可能にする比較的低い弾性率を有する、ソフトヒドロゲルコンタクトレンズを含む。本発明のパッケージと共に使用するのに好適なコンタクトレンズは、従来のヒドロゲルコンタクトレンズ及びシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを含む、全ての水和コンタクトレンズを含む。
【0015】
ヒドロゲルは、平衡状態で水を含有する水和架橋ポリマー系であり、水和状態で少なくとも約25%、又は少なくとも35%の水を含有することができる。ヒドロゲルは、典型的には、酸素透過性かつ生体適合性であり、コンタクトレンズの製造に優秀な材料である。
【0016】
従来のヒドロゲルコンタクトレンズは、シリコーン含有成分を含まず、一般に、シリコーンヒドロゲルよりも高い含水量、低い酸素透過性、弾性率、及び形状記憶を有する。従来のヒドロゲルは、2-ヒドロキシエチルメタクリレート(「HEMA」)、N-ビニルピロリドン(「NVP」)、又はポリビニルアルコールなどの親水性モノマーを主として含むモノマー混合物から調製される。米国特許第4,495,313号、同第4,889,664号、及び同第5,039,459号は、従来のヒドロゲルの形成物を開示している。従来のヒドロゲルは、イオン性又は非イオン性であり得、ポリマコン(polymacon)、エタフィルコン(etafilcon)、ネルフィルコン(nelfilcon)、オキュフィルコン(ocufilcon)レネフィルコン(lenefilcon)などを含む。これらの従来のヒドロゲル材料の酸素透過性は、典型的には、20~30バーラー未満である。
【0017】
シリコンヒドロゲル配合物としては、バラフィルコン(balafilcon)サムフィルコン(samfilcon)、ロトラフィルコン(lotrafilcon)A及びB、デルフィルコン(delfilcon)、ガリーフィルコン(galyfilcon)、セノフィルコン(senofilcon)A、B及びC、ナラフィルコン(narafilcon)、コムフィルコン(comfilcon)、フォルモフィルコン(formofilcon)、リオフィルコン(riofilcon)、ファンフィルコン(fanfilcon)、ステンフィルコン(stenfilcon)、ソモフィルコン(somofilcon)、カリフィルコン(kalifilcon)などが挙げられる。「シリコーンヒドロゲル」は、少なくとも1つの親水性成分及び少なくとも1つのシリコーン含有成分から作製されるポリマーネットワークを指す。シリコーンヒドロゲルは、60~200、60~150、又は80~130psiの範囲の弾性率、20~60%の範囲の含水量を有することができる。シリコーンヒドロゲルの例としては、アクアフィルコン(acquafilcon)、アスモフィルコン(asmofilcon)、バラフィルコン(balafilcon)、コムフィルコン(comfilcon)、デレフィルコン(delefilcon)、エンフィルコン(enfilcon)、ファンフィルコン(fanfilcon)、フォルモフィルコン(formofilcon)、ガリーフィルコン(galyfilcon)、ロトラフィルコン(lotrafilcon)、ナラフィルコン(narafilcon)、リオフィルコン(riofilcon)、サムフィルコン(samfilcon)、セノフィルコン(senofilcon)、ソモフィルコン(somofilcon)、及びステンフィルコン(stenfilcon)、ベロフィルコン(verofilcon)(これらの変形の全てを含む)に加えて、米国特許第4,659,782号、同第4,659,783号、同第5,244,981号、同第5,314,960号、同第5,331,067号、同第5,371,147号、同第5,998,498号、同第6,087,415号、同第5,760,100号、同第5,776,999号、同第5,789,461号、同第5,849,811号、同第5,965,631号、同第6,367,929号、同第6,822,016号、同第6,867,245号、同第6,943,203号、同第7,247,692号、同第7,249,848号、同第7,553,880号、同第7,666,921号、同第7,786,185号、同第7,956,131号、同第8,022,158号、同第8,273,802号、同第8,399,538号、同第8,470,906号、同第8,450,387号、同第8,487,058号、同第8,507,577号、同第8,637,621号、同第8,703,891号、同第8,937,110号、同第8,937,111号、同第8,940,812号、同第9,056,878号、同第9,057,821号、同第9,125,808号、同第9,140,825号、同第9156,934号、同第9,170,349号、同第9,244,196号、同第9,244,197号、同第9,260,544号、同第9,297,928号、同第9,297,929号、並びに国際公開第03/22321号、同第2008/061992号、及び米国特許出願公開第2010/0048847号で調製されるようなシリコーンヒドロゲルが挙げられる。これらの特許は、それら全体が参照により本明細書に組み込まれる。シリコーンヒドロゲルは、従来のコンタクトレンズよりも高い形状記憶を有することができる。
【0018】
ヒドロゲルレンズは、粘弾性材料である。コンタクトレンズは、レンズがパッケージ又はパッケージ内の任意の気泡のいずれかと相互作用する場合、光学的歪みを形成することがある。光学的歪みの程度、及び歪みが緩和するのに必要な時間の長さは、化学的性質に応じて変化し、かつレンズの幾何学的形状に応じてより低い程度まで変化する。エタフィルコンA又はポリマコンのようなポリヒドロキシエチルメタクリレート系レンズなどの従来のレンズ材料は、シリコーンヒドロゲルと比較して低損失弾性率及びタンデルタを有し、パッケージとの接触の結果として、より少なく、かつより重大でない光学的歪みを形成することができる。(一般にバルク弾性応答を増加させる)シリコーンの組み込み、(一般に粘性応答を増加させる)PVPなどの湿潤剤、又は(レンズ界面での弾性応答を低下させ得る)従来のヒドロゲル材料のコーティングは、レンズの粘弾性特性を変化させることができる。短い又は剛性のある架橋剤及び若しくは硬化剤を有する従来のヒドロゲルコンタクトレンズ及びシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、短い形状記憶を有し、保管中の変形の影響をより受けにくいことがある。本明細書で使用されるとき、高い又はより高い形状記憶のヒドロゲルは、気泡又はパッケージとの接触から、55℃で5週間の加速エージング後に、少なくとも約0.18の光学的歪みを示す。損失弾性率及びタンデルタを含む粘弾性特性は、動的機械分析を使用して測定することができる。
【0019】
コンタクトレンズは、任意の幾何学的形状又はパワーのものであってもよく、概ね半球形状を有し、使用時に眼に対して静止する凹状後側面と、眼から離れる方向に向き、かつまばたき中に眼瞼と接触する凸状前側面と、を有する。
【0020】
レンズの中心又は頂点は、レンズ光学ゾーンの中心である。光学ゾーンは、光学補正を提供し、約7mm~約10mmの直径を有することができる。レンズ周辺又はレンズ縁部は、前側面及び後側面が交わる縁部である。
【0021】
湿潤レンズは、コンタクトレンズ、及びパッケージ溶液の排出後にそれに付着した任意の残留パッケージ溶液である。湿潤接触部は、湿潤したレンズとレンズ支持体との間の総合的な接触エリアである。
【0022】
各実施形態は、同じ意味でリザーバとも呼ばれる封止可能なキャビティを提供する容器を含んでもよい。該キャビティは、任意の便利な形態を有し得、パッケージの底床部と壁部とを含み得、これらの各々については、以下で詳細に説明される。本明細書で使用されるとき、「蓋(the lid)」、「蓋(a lid)」、「底床部(the bottom floor)」、「底床部(a bottom floor)」、「容器(the container)」、及び「容器(a container)」という語句は、単数形と複数形の両方を包含する。蓋と容器は互いに封止されてキャビティを形成し、該キャビティは、使用前の輸送及び保管中にコンタクトレンズ、プラグ、及びパッケージ溶液を滅菌状態に保つ。コンタクトレンズパッケージは、コンタクトレンズ及び溶液と適合性があり、さらにレトルト可能かつ生物学的に不活性な材料から作製されている。
【0023】
「フィルム」又は「多層フィルム」は、パッケージを封止するために使用されるフィルムであり、しばしばリッドストックと呼ばれる。従来のコンタクトレンズパッケージで使用される多層フィルムは、ベース、蓋の構成要素、又はその両方として本発明のパッケージに使用することができる。多層フィルムは、ホイル層を含むバリア層、又はコーティング、フィルムをパッケージの残りの部分に封止する封止層を含む複数の層を含み、剥離開始層、ラミネーション層、及び剛性、耐熱性、印刷適性、耐穿刺性、水又は酸素に対するバリア耐性などの他のパッケージ特性を改善する層から選択される追加の層も含むことができる。多層フィルムは、蒸気滅菌可能(レトルト可能)シールを形成する。多層フィルムは、剛性及び耐熱性を高めるためのPET、BON、若しくはOPPフィルム層、又は酸素若しくは水蒸気に対するバリア耐性を改善するためのEVOH若しくはPVDCコーティングを含むことができる。
【0024】
本明細書で使用されるとき、「未開封状態」又は「未開封」は、閉じられており、かつ溶液中にコンタクトレンズを収容する、コンタクトレンズパッケージを指す。
【0025】
本明細書で使用されるとき、「開封状態」又は「開封」は、滅菌シールが破損した後のコンタクトレンズパッケージを指す。本明細書に記載の文脈に応じて、開封状態は、ユーザーがパッケージを操作して、ユーザーがパッケージ溶液からレンズを持ち上げて移動させるときのパッケージの状態まで拡張される。
【0026】
本明細書で使用されるとき、「着用者」又は「ユーザー」は、コンタクトレンズパッケージを開封する人を指す。ユーザーは、一般に、パッケージを開封し、かつ内部に収容されたコンタクトレンズをその人の眼に移動させる人と見なされる。しかしながら、いくつかの文脈におけるユーザーは、アイケア提供者(eye care provider)(「ECP」)又は着用者のために実演する若しくは着用者を支援する別の個人などの、着用者の代わりにレンズパッケージを取り扱う人であり得る。
【0027】
パッケージ溶液は、選択されたレンズ材料及びパッケージと適合性のある任意の生理学的に適合性のある溶液である。パッケージ溶液は、緩衝生理食塩水溶液などの生理的pHを有する緩衝溶液を含む。パッケージ溶液は、緩衝液、pH及び弾力性調整剤、潤滑剤、湿潤剤、栄養補助食品、医薬品、パッケージコーティング成分などを含む既知の成分を含有することができる。
【0028】
容器は、パッケージの底部を形成し得る。それは、プラスチックを含む、医療デバイスを包装するのに好適な任意の材料から作製することができる。パッケージ蓋は、一般に、パッケージの上部部分に存在し、容器を封止して、プラグ、レンズ、及びパッケージ溶液の少なくとも一部分を収容するキャビティを形成する。蓋は、ホイル若しくはプラスチックの成形シート、積層フィルム、又はプラスチックを含む、医療デバイスを包装するのに好適な任意の材料から作製することができる。一方の構造体のためのプラスチック及び他方としてホイル若しくは積層フィルムを含むパッケージ、又は蓋及びベースの外層としてホイル若しくは積層フィルムを含むパッケージは、当該技術分野で既知であり、好適な組み合わせの例である。
【0029】
この説明全体を通して射出成形プロセス及び射出成形に従来適用された材料の使用に対する言及は、例示として理解されるべきである。当業者は、代替成形プロセス、熱成形、3D印刷などを含むがこれらに限定されない、他の製造手段が添付の特許請求の範囲の範囲内で可能であることを理解するであろう。同様に、ヒートシール及びヒートシーリングへの言及は、本明細書に記載の実施形態に対する例示である。接着剤、糊、熱接着、熱、超音波、若しくはレーザー溶接などの溶接、又は機械的トラップなどの使用を含む、パッケージ構成要素を固定する他の手段が当業者には明らかであろう。
【0030】
本発明の特定の態様は、パッケージの外側から加えられる機械的圧力などの重力又は他の力に起因して保管又は輸送中に生じ得る、気泡又はレンズパッケージの内部との相互作用によるコンタクトレンズへの著しい光学的損傷を低減又は防止するのに役立つことができる。本明細書で使用されるとき、著しい光学的損傷は、約0.08μm以上の二乗平均平方根(RMS)値を意味する。
【0031】
図1は、開封されていない状態及びパッケージを封止するための蓋として使用されるフィルムが部分的に開封された状態にあるコンタクトレンズノータッチパッケージを示す。図示のように、コンタクトレンズパッケージ100の実施形態は、蓋106と、容器110と、を含む。コンタクトレンズパッケージ100は、容器110のキャビティ/リザーバ(図示せず)内に着脱可能なプラグ114をさらに含む。図示される実施形態では、着脱可能なプラグ114の外部対向表面126と蓋106との間の低粘着性シリコーンなどの粘着性又は接着性基板118が存在する。プラグ114はまた、組み立てられたコンタクトレンズパッケージ100内のコンタクトレンズ138に面する内部対向表面130を有する。プラグ114はまた、ユーザーがコンタクトレンズ138を移動させ、コンタクトレンズ138を着用者の眼に挿入するホルダーとしての役割も果たす。代替の実施形態では、プラグの外部対向表面は、ユーザーによって、おそらく親指及び人差し指によって把持され、コンタクトレンズの挿入中にユーザーによって保持されるように構成され得る。
【0032】
図2は、本明細書に記載の原理に従ったコンタクトレンズパッケージの実施形態におけるコンタクトレンズ138のパッケージングを例示する、コンタクトレンズ138を有するコンタクトレンズパッケージ100の構成要素の分解図である。
【0033】
図2で分かるように、容器110はキャビティ/リザーバ136を含んでいる。図面には円筒形であるように示されているが、容器110及びリザーバ136の形状は、そのように限定されず、滅菌及び液密などのコンタクトレンズパッケージの要件を提供するのに適切な任意の形状又は断面をなし得る。該容器は、容器のキャビティ/リザーバ136がその中に設けられるように、底床部150と、側壁部154と、を有する。キャビティ/リザーバ136は液密であり、そのため、その中に保持されたコンタクトレンズパッケージ溶液はキャビティ/136内に保持される。容器110の底床部150の反対側に、開口部158がある。壁部154の内周に沿ってリム(図示せず)が存在し得る。
【0034】
リム(図示せず)は、開口部を含む容器の端部にあってもよい。リム(図示せず)は、開口部に直接隣接していてもよく、あるいは壁部154の内部に沿って位置付けられてもよい。リム(図示せず)は、プラグ114がキャビティ/リザーバ136に挿入されるときに、キャビティ/リザーバの床部に向かうプラグ114の運動を低減又は防止するために、プラグ114の一部分の外周に当接又は係合してもよい。容器110は、本明細書で後述されるように、蓋106をそれに取り付けるための開口部を有する容器の端部に、上部縁部、リム、又は表面140をさらに含み得る。ある態様では、リザーバの直径はコンタクトレンズに一致し、そのため、コンタクトレンズの周辺部142が、リザーバ136を構成するシリンダの内壁部に緊密に隣接又は接触する状態で、コンタクトレンズは、「ボウルダウン」(プラグに対して凸)構成をなしてリザーバ内に適合する。「ボウルダウン」配向では、コンタクトレンズ138の周縁部142は、キャビティ/リザーバ136の床部(図示せず)上に載置され得る。パッケージングされた状態では、キャビティ/リザーバは、コンタクトレンズ138を適切な環境に維持するためのパッケージ溶液をさらに含む。容器110は、ポリプロピレンなどのポリマー、又は任意の他の好適な材料を含み得る。容器を作製するために、射出成形又は他の既知の方法が用いられ得るが、それは、漏れなく液体を保持することが可能である限り、単一又はマルチピース構造を含み得る。
【0035】
プラグ114は、キャビティ/リザーバ136に受容されるようにサイズ決めされている。例えば、図示される実施形態では、リザーバ136は円筒状のキャビティであり、プラグ114は、リザーバ136の開口部に一致する円形状の断面を有している。キャビティ/リザーバ136の深さは、プラグ114及びコンタクトレンズ138が、キャビティ136内のコンタクトレンズ138に著しい衝突又は損傷を与えることなく、リザーバ136内に受容され得るようにサイズ決めされている。プラグ114は、外部対向表面126と内部対向表面130とを含み、内部対向表面は、組み立てられたコンタクトレンズパッケージ内でリザーバの床部(図示せず)に面するようになっている。プラグは、部分的な双曲面プロファイル、例えば、双曲面の上半分を含み得る。例えば、プラグ114の外部対向表面(例えば、上部)は、内部対向表面130よりも大きくてもよい。本明細書で双曲面として記載されているが、プラグの形状は、そのように限定されず、本明細書に記載の目的に十分な任意の形状であり得る。例えば、プラグは、実質的にあるいは概ね円筒形、円錐形、長方形、台形であっても、さらには部分的に球形などであってもよい。
【0036】
図1及び図2に図示されるように、外部対向表面126は、実質的に平面状であるが、例えば、指に好適な凹状表面の陥凹部を含み得る。図1に示すように、組み立てられた構成では、外部対向表面126は、外部対向表面がキャビティ内に、例えば、容器の開口部160の下方に位置するように、容器110の上部縁部と同一の広がりをなさなくてもよい。プラグ114は、外部対向表面126と内部対向表面130との間に延在する任意の好適なプロファイルの壁部158を有し得る。プラグは、キャビティ/リザーバ136の容器110の内部表面172に当接するための係合リム166をさらに含み得る。プラグ壁部158又は係合リム166は、容器の内部表面172との締まり嵌めを提供し得る。係合リムは、キャビティ/リザーバ136の底部に向かうプラグ114の動きを低減又は防止するようにリム(図示せず)に当接する下側部170を有する。
【0037】
プラグの内部対向表面130は、コンタクトレンズの凸状表面に当接又は隣接するように付形されている。例えば、プラグの内部対向表面130は凹状であり、コンタクトレンズ138の凸状表面の曲率と同等であるか、あるいはそれに一致する曲率を有する(コンタクトレンズが挿入のための位置にある(すなわち、不適切に反転されていない)とき)。
【0038】
プラグ114は、中空であっても、中実であってもよく、あるいは内部支持構造を含んでもよい。プラグ114は、ポリプロピレンなどのポリマー、又は任意の他の好適な材料を含み得る。プラグを作製するために、射出成形又は他の既知の方法が用いられ得、該プラグは、単一又はマルチピース構造を含み得る。
【0039】
図1及び図2の図示される実施形態では、保管されているとき、コンタクトレンズ138の頂点146は、プラグ114の内部対向表面130に隣接している。コンタクトレンズは、表面張力によって内部対向表面130に保持されている。プラグ114の内部対向表面130は、コンタクトレンズ138の凸状表面とプラグ114の内部対向表面130との間に表面張力を引き起こすための表面フィルム層176を含み得る。表面張力は、キャビティ/リザーバからの取り外し時に、プラグの動きに伴ってコンタクトレンズ138を移動させるのに十分なものであるべきである。ある態様では、コンタクトレンズ138の凸状表面の特性、プラグ114の内部対向表面130の特性、及びパッケージ溶液の特性に応じて、表面フィルム層なしで十分な表面張力が提供され得る。
【0040】
プラグ114がキャビティ/リザーバ内に受容されるとき、容器リザーバは流体的に封止され、コンタクトレンズ及びパッケージ溶液は、容器底床部150とプラグ114との間のリザーバの一部分に保持される。
【0041】
ある態様では、着脱可能なプラグ114の外部対向表面126上に、低粘着性のシリコーンなどの粘着性又は接着性の基板118が存在する。接着剤118は、例えば、ユーザーが触れることができるように、人間の皮膚に解放可能に接着可能であり、プラグ114は指に保持され、したがって、表面張力によってプラグに保持されたコンタクトレンズは、ユーザーの指に実際に接触することなく、ユーザーの指によって制御されるようになる。上記のように、外部対向表面126は、わずかにオフセットされてもよく、あるいはさらに、接着剤をホストするために凹状であってもよい。接着剤118はまた、取り出しまで蓋106を所定の位置に保持する目的に役立ち得る。
【0042】
図1及び図2に見られるように、蓋106は、パッケージの上部部分にヒートシールされた多層フィルム又は積層箔シールであり得る。
【0043】
蓋106は、開封タブ122を提供する張り出し部を含んでもよく、該張り出し部によってユーザーは、蓋106を把持し、容器から取り外すことができる。例えば、蓋106を構成する箔の一部分が、容器150の壁部154を越えて横方向に延在してもよい。張り出し部/タブ122の色は、必要に応じて、不透明であっても、あるいは半透明又は完全に透光性であってもよい。このようにして、着色ハンドルは、開封のための正しいパッケージ配向を、またパッケージが開封タブ122を働かせることによって開封されるものであることを、着用者に視覚的に指示するものとして機能する。本明細書には示されていないが、開封タブの把持を支援するために、開封タブの下方で容器から延在する把持部材が存在してもよい。把持部材は、容器から破壊可能であっても、また開封タブに接着されてもよく、あるいは、ユーザーが把持部材を保持している間に、把持部材が保持され、張り出した開封タブ122が把持部材から引き離されるように、容器と一体であってもよい。
【0044】
容器は、コンタクトレンズのボウルが載置されるコンタクトレンズ支持体を含み得るが、これは必須ではない。言い換えれば、リザーバ136内のコンタクトレンズ支持体の有無にかかわらず、コンタクトレンズ138の周縁部142は、リザーバの床部(図示せず)上に載置され得る。レンズ支持体は、出荷及び保管中にレンズを所望の凸配向(プラグに対してボウルを下向き)及び位置(プラグの下方で中心配置)に保つことができる。レンズ支持体は、プラグ及びレンズをリザーバから取り外す際に、パッケージ溶液をレンズから排出させるための構造をレンズの下方に提供し得る。
【0045】
レンズがプラグの上へと圧潰されること、プラグの外に回転すること、又はプラグを横切って並進することを防止するために、プラグは、レンズとの接触点を十分な数だけ有している。これにより、プラグとレンズとの間の接触面積を制限しながら、レンズの頂点をレンズ自身の弾性剛性によって支持すること、又はレンズ頂点の沈みを最小限に抑えることが可能となる。
【0046】
より長期の形状記憶性を有するポリマーから作製されたレンズの場合、レンズ支持体は、保管中のレンズとプラグとの間の接触を制限するように設計されてもよい。そのような接触は、レンズ周縁部の周りに分布させることができる。
【0047】
各図を参照すると、図3A図3Dは、本発明の例示的な実施形態による、パッケージ溶液中にコンタクトレンズを収容するコンタクトレンズパッケージを取り扱うステップを示す。容器110と、開封タブ122と、蓋106と、を有する未開封のコンタクトレンズパッケージ100が図3Aに示されている。図3Aはまた、プラグ及び接着剤118の外部対向表面126を示す。図示される実施形態では、開封タブ122は、蓋106の一部である。図3Aに示される第1のステップでは、着用者/ユーザーは、未開封のコンタクトレンズパッケージ100を保持し、パッケージ100の蓋106の開封タブ122を引っ張る。図3Aに図示されるように、開封タブ110を容器の上部から引き離すことにより、蓋106が容器110の上部から取り外され、接着剤118がプラグの外部対向表面126上に露出される。必要ではないが、着用者は、一方の手でパッケージ100を把持し、他方の手で開封タブ122を引き抜いて、蓋106を容器106から取り外し、接着剤118を露出させることができる。
【0048】
図3Bに図示されるように、ユーザーは、指310の先をプラグの外部対向表面上の接着剤の上に置くが、この接着剤は、ユーザーが接着剤によって容器110からプラグを引き抜き、プラグ114及びコンタクトレンズ138を容器のキャビティ/リザーバから完全に取り出すことを可能にするのに十分な力で、指先の皮膚に一時的に/着脱可能に付着する。図3Cに示されるように、プラグ114は、接着剤118によって指先に保持され、コンタクトレンズ138は、上述のように、表面張力によってプラグ114の内部対向表面に保持される。
【0049】
コンタクトレンズ138は、ボウルダウン構成でリザーバに保管されるため、着用者の眼への挿入に合わせて配向される。図3Dに示されるように、ユーザーは、プラグが指先をコンタクトレンズに触れさせず、したがって、装用の動作を指で模倣することにより、挿入前に非滅菌表面に触れることによって引き起こされ得る、レンズの汚染を実質的に防止又は低減することを除いて、既知のステップに従って、プラグ114及びコンタクトレンズを付着させた自身の指先を、挿入するために着用者の眼に向かってコンタクトレンズを移動させるのに適切な位置へと移動させる。
【0050】
図には示されていないが、コンタクトレンズが着用者の眼に挿入された後、着用者の眼にコンタクトレンズを保持する表面張力などの力により、ユーザーはコンタクトレンズの凸状表面からプラグを引き抜くことが可能となる。次いで、ユーザーは、プラグ及び接着剤を自身の指から取り除き、プラグ及び容器を廃棄することができる。開示されたプロセスを通して、容器はパッケージ溶液を保持するが、溶液は、挿入プロセス中にコンタクトレンズを再湿潤又はすすぎ洗いするために、ユーザー/着用者にとって利用可能となる。
【0051】
コンタクトレンズのパッケージングは、容器内にパッケージ溶液を提供することによって実施され得る。次いで、上に凸の位置にある単一のコンタクトレンズが容器内に配置され得る。次いで、上記のように、コンタクトレンズの上方の容器内にプラグが提供され得る。プラグは、容器への挿入前にその外部対向表面上に接着剤を有してもよく、あるいはプラグが容器内に配置された後に接着剤が付加されてもよい。次いで、プラグ及び容器の開口部の上に蓋が設けられる。蓋は、プラグ及び開口部の上で容器の上部部分にヒートシールされた多層フィルム又は積層箔シールであり得る。
【0052】
本発明の別の態様では、コンタクトレンズを着用者の眼に装用するための支持体は、第1の端部表面と第2の端部表面とを有するプラグを含み得、第1の表面は凹状であり、第2の表面は実質的に平面状又は陥凹状/凹状であり得る。プラグは、ポリプロピレンなどのポリマー材料を含み得る。第1の端部表面の凹状表面の曲率は、コンタクトレンズのプロファイルと実質的に一致する。
【0053】
上記の実施形態のいずれにおいても、着用者がユーザーであることが予想されるが、上述の実施形態はまた、介護者が患者の眼にコンタクトレンズを装用する医療者又は世話人の環境において、着用者がユーザーと同じ人物ではない状況についても述べている。
【0054】
前述の説明は、説明の目的で、説明された実施形態の完全な理解を提供するために特定の用語体系を使用した。しかしながら、記載された実施形態を実施するために、特定の詳細の多くが必要とされないことは、当業者には明らかであろう。したがって、本明細書に記載の特定の実施形態の前述の説明は、例示及び説明の目的で提示される。それらは、網羅的であること、及び開示した正確な形態に本開示を制限することを目的とするものではない。上記の教示を考慮して多くの修正及び変更が可能であることは、当業者には明らかであろう。
【0055】
「発明の概要」及び「要約」のセクションは、本発明者によって想到されるような、本発明の1つ以上であるが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、本発明及び添付の「特許請求の範囲」をいかようにも限定することを意図するものではない。
【0056】
特定の実施形態の前述の説明により、本発明の一般的な性質が完全に明らかになり、他者が、当業者の知識を適用することによって、過度の試行錯誤をすることなく、本発明の一般的な概念を逸脱することなく、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に修正及び/又は適合させることができる。したがって、そのような適合及び修正は、本明細書で提示した教示及び指導に基づいて、開示の実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、説明を目的とするものであって、限定するものではないことを理解されたく、それ故、本明細書の用語法又は表現法は、教示及び指導の観点から当業者によって解釈されるべきである。
【0057】
本発明のパッケージは、既知の材料及びプロセスを使用して製造することができる。パッケージ材料は、バージン、リサイクル、又はそれらの組み合わせであってもよい。パッケージキャビティ内の容積は、選択された設計に応じて変化することができる。
【0058】
本明細書に記載される全ての特徴を全てのパッケージに組み込む必要があるわけではなく、当業者は、本明細書の教示を使用して、これらの特徴を組み合わせて、多種多様な改善されたコンタクトレンズパッケージを提供することができる。要約すると、本発明のコンタクトレンズパッケージは、本明細書に記載されるような多種多様な組み合わせで組み合わされて、所望の改善された、かつ/タッチレスのパッケージングを提供することができる、いくつかの新規の機能を組み込んでいる。本発明の広がり及び範囲は、上述の例示的な実施形態のいずれによっても限定されるべきではなく、下記の「特許請求の範囲」及びこれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。
【0059】
〔実施の態様〕
(1) コンタクトレンズパッケージであって、
コンタクトレンズ及びパッケージ溶液を収容するリザーバを有する容器と、
一部分が前記容器内に受容されるようにサイズ決めされたプラグであって、内部対向表面と、外部対向表面とを有するプラグと、を含み、
前記プラグが前記容器内に受容されているとき、前記コンタクトレンズ及び前記パッケージ溶液は、前記容器と前記プラグとの間の前記リザーバの一部分の中に保持されるようになっている、コンタクトレンズパッケージ。
(2) 前記容器を封止するために前記容器に固定可能な蓋をさらに含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(3) 前記蓋は箔(foil)を含む、実施態様2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(4) 前記蓋は実質的に剛性である、実施態様2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(5) 前記蓋は開封タブをさらに含む、実施態様2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0060】
(6) 前記蓋は、前記プラグが前記容器内にあり、前記コンタクトレンズ及び前記パッケージ溶液が前記容器と前記プラグとの間の前記リザーバの前記一部分の中にある状態で、前記容器を封止する、実施態様2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(7) 前記プラグは、部分的な双曲面プロファイルを含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(8) 前記双曲面プロファイルは、前記内部対向表面の直径が前記外部対向表面の直径よりも小さくなるように切断されている、実施態様7に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(9) 前記外部対向表面は平面状である、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(10) 前記内部対向表面は凹状である、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0061】
(11) 前記内部対向表面の曲率は、前記コンタクトレンズのプロファイルと実質的に一致する、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(12) 前記コンタクトレンズと前記内部対向表面との間に表面張力を引き起こすために、前記内部対向表面上に表面フィルム層をさらに含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(13) 前記リザーバは、内部対向表面に対して凸の位置で前記コンタクトレンズを収容する、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(14) 前記外部対向表面上に接着剤をさらに含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(15) 前記接着剤は、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、実施態様14に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0062】
(16) 前記接着剤は、前記接着剤がヒトの指に一時的に付着するように、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、実施態様14に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(17) 前記外部対向表面と前記蓋との間の前記外部対向表面上に接着剤をさらに含む、実施態様2に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(18) 前記接着剤は、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、実施態様17に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(19) 前記接着剤は、前記接着剤がヒトの指に一時的に付着するように、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、実施態様17に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(20) 前記接着剤は、前記蓋と前記外部対向表面との間に接着を提供する、実施態様17に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0063】
(21) 前記接着剤はシリコーンである、実施態様14に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(22) 前記容器内に受容された前記プラグは、前記容器の前記リザーバを流体的に封止する、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(23) 前記容器は円筒状である、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(24) 前記容器はポリプロピレンを含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(25) 前記プラグはポリプロピレンを含む、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
【0064】
(26) 前記プラグは、前記コンタクトレンズを着用者の眼に挿入する間、前記コンタクトレンズを保持するように構成されている、実施態様1に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(27) 前記コンタクトレンズは、前記プラグの前記内部対向表面によって保持される、実施態様26に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(28) 前記プラグは、前記コンタクトレンズを前記着用者の眼に挿入する間、ヒトによって保持されるように構成されている、実施態様26に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(29) 前記プラグは、前記プラグの前記外部対向表面上の接着剤の、前記ヒトの指への接着力により、前記ヒトによって保持されるように構成されている、実施態様28に記載のコンタクトレンズパッケージ。
(30) 着用者の眼にコンタクトレンズを装用する方法であって、前記コンタクトレンズは、リザーバを有する容器と、前記容器内のプラグと、を含むパッケージ内に保管され、前記プラグは、内部対向表面と、外部対向表面と、を有し、そのため、前記プラグが前記容器内に受容されると、前記コンタクトレンズ及び前記パッケージ溶液が、前記容器と前記プラグとの間の前記リザーバの一部分に保持されるようになっており、前記方法は、
前記容器から前記プラグを取り外すことであって、前記コンタクトレンズは、表面張力によって、また直ちに前記着用者の眼に挿入される配向で、前記プラグの前記内部対向表面に付着する、取り外すことと、
前記着用者の眼に前記コンタクトレンズを装用することと、を含む方法。
【0065】
(31) 前記容器から前記プラグを取り外すことは、前記プラグの前記外部対向表面上の接着剤に対して指を押し込み、それによって前記接着剤を前記指に接着させることによって実施される、実施態様30に記載の方法。
(32) 前記コンタクトレンズを装用することは、前記コンタクトレンズを装用するヒトが前記コンタクトレンズに触れることなく実施される、実施態様30に記載の方法。
(33) 前記着用者の眼に前記コンタクトレンズを装用した後、前記コンタクトレンズから前記プラグを引き抜くことをさらに含む、実施態様30に記載の方法。
(34) 前記コンタクトレンズパッケージングは、前記容器内に前記プラグ、前記コンタクトレンズ、及び前記パッケージ溶液を封止する蓋をさらに含み、前記方法は、前記容器から前記プラグを取り外す前に、前記蓋を取り外すことをさらに含む、実施態様30に記載の方法。
(35) コンタクトレンズをパッケージングする方法であって、
容器内にパッケージ溶液を提供することと、
前記容器内に、上に凸の向きでコンタクトレンズを提供することと、
凹状面を有するプラグを、前記プラグの前記凹状面が前記コンタクトレンズに隣接するように、前記コンタクトレンズ上に挿入することと、を含む、方法。
【0066】
(36) 前記容器に蓋を適用することによって、前記容器を封止することをさらに含む、実施態様35に記載の方法。
(37) 着用者の眼にコンタクトレンズを装用するための支持体であって、
第1の端部表面と第2の端部表面とを有するプラグであって、前記第1の表面は凹状であり、前記凹状表面の曲率が、前記コンタクトレンズのプロファイルと実質的に一致する、プラグを含む、支持体。
(38) 前記第2の表面は実質的に平面状である、実施態様37に記載の支持体。
(39) 前記第2の表面は凹状である、実施態様37に記載の支持体。
(40) 前記プラグはポリマー材料を含む、実施態様37に記載の支持体。
【0067】
(41) 前記プラグの前記第2の表面上に接着剤をさらに含み、前記接着剤は、ヒトの皮膚に剥離可能に接着可能である、実施態様37に記載の支持体。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
【外国語明細書】