(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070180
(43)【公開日】2023-05-18
(54)【発明の名称】DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20230511BHJP
G06Q 30/0601 20230101ALI20230511BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06 300
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022177911
(22)【出願日】2022-11-07
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2023-04-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0151677
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522434772
【氏名又は名称】ソク、イン ス
(74)【代理人】
【識別番号】100130111
【弁理士】
【氏名又は名称】新保 斉
(72)【発明者】
【氏名】ソク、イン ス
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB22
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】DID及びNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法を提供する。
【解決手段】認定機関サーバー500から有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コード及び製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存し、認証情報をNFT内にパッキングして生成した後にブロックチェーンに登録し、製品の所有者の使用者端末100にNFTを伝達し使用者端末でNFTをNFT取引プラットホームにアップロードした後NFTを購入しようとする購入者端末400で使用者端末でアップロードしたNFTとブロックチェーンに登録されたNFTを比較した結果を購入者端末に伝達し、購入者端末でNFTで証票となる資産である製品を受け取った場合製品の表面指紋を撮影しブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と撮影した表面指紋が一致すれば原本であると認証する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
認証サービス提供サーバーで実行される認証サービス提供方法において、
製品の正規品の可否を確認する少なくとも一つの認定機関サーバーから有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存する段階;
前記製品の所有者である使用者が製品を販売する前に、前記少なくとも一つの認定機関サーバーによって本物と判定を受けて前記認証情報データベースに予め保存された認証情報をNFT(Non-Fugible Token)内にパッキングして生成した後にブロックチェーンに登録する段階;
前記製品の所有者である使用者の使用者端末に前記NFTを伝達し、前記製品を販売しようとする前記使用者端末でオンラインショッピングモールであるNFT取引プラットホームに前記NFTを伝送した後、伝送された前記NFTに対応する製品を購入しようとする購入者端末で製品を購入する前に、前記使用者端末で伝送した前記NFTが証票となる資産である製品が本物/正規品であるかどうかを確認しようとする正規品確認要請がなされた場合、前記使用者端末で伝送したNFTと前記使用者端末でNFTをNFT取引プラットホームに伝送する前に前記少なくとも一つの認定機関サーバーによって真偽判定を受けて前記ブロックチェーンに予め登録されたNFTを比較した後、比較結果を前記使用者端末によって販売される製品に対する正規品確認結果として前記購入者端末に伝達する段階;
前記比較結果を通じて前記NFTが証票となる資産である製品が本物/正規品であるものと確認され、前記購入者端末で製品を購入して購入完了になると、前記NFTが前記購入者端末に伝送される段階;
前記購入者端末で前記NFTで証票となる資産である製品を購入して受け取った場合、前記購入者端末で前記製品の表面指紋を撮影するようにし、前記NFT内にパッキングされた表面指紋と前記購入者端末で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証する段階;および、
前記購入者端末で購入、受取および認証した製品に対して、予め設定された異常(Abnormal)認証データと一致する認証要請が発生する場合、前記購入者端末に異常認証探知イベントを伝達する段階を含み、
前記登録する段階は、前記認証情報をNFT内にパッキングした後、前記ブロックチェーンに登録する前に偽造品または偽作に対するNFTの登録危険を遮断するために、ディープラーニングのCNNモデルを利用して前記認証情報に対応する製品イメージと資産である製品の本物のイメージとの類似度を分析し、類似度検査を通じて前記認証情報に対応する製品が本物と判断された場合に限って前記製品に対してNFTを発行することによって、NFT内にパッキングされた認証情報を前記ブロックチェーンに登録し、
前記予め設定された異常認証データは異常正規品認証の発生探知のためのデータであって、前記購入者端末の接続環境情報、位置情報および時間情報を利用して設定されるものの、
前記伝達する段階は、第1使用者が第1購入者に第1製品を販売した以後、第1製品の認証が第1購入者の配送地である第1位置で第1時間に発生した後に一定時間が経過し、第2位置で第2時間に2次的に発生した場合、地理的位置を考慮した第1位置と第2位置間の移動時間差および第1時間と第2時間間の時間差を考慮して、前記時間差内に地理的に現実で第1位置から第2位置への移動が不可能であると判断される場合、異常正規品認証が発生したものと探知して前記購入者端末に異常認証探知イベントを伝達し、
前記保存する段階で前記製品の真偽判定は、空間整合誤差(Mean Absolute Difference、MAD)、構造的類似度(Self SIMilarity、SSIM)、大きい誤差画素の個数、エッジ画素の個数およびイメージの統計特性であるM2値を含んだ複数の比較尺度を利用した自動化真偽判定過程または前記認定機関サーバーに対応する認定機関内職員による手動真偽判定過程でなされるものの、
前記自動化真偽判定過程は、
認定機関サーバーのカメラを利用してキャプチャされたイメージの一部又は全部を認識して一定大きさの解像度で切断および変換するイメージ前処理過程を遂行した後、一番目の鑑識のために、入力イメージに対してイメージをキャプチャする過程で動きによって発生したブラー(Blur)を含んだ雑音による歪曲の有無を確認して歪曲イメージである場合、認定機関サーバーに再撮影メッセージを伝送し、動きによるブラーイメージではない場合、認証サービス提供サーバーに保存されている原本イメージを基準としてヒストグラム整合を遂行し、以後得られたイメージと原本イメージを比較して測定された空間整合誤差を利用して一次判別を通じて正規品または偽造品と判定になると、判定結果のメッセージを認定機関内の職員に伝送し、
その後、一次判別で未判別されたイメージに対して二次鑑識を遂行するものの、未判別されたイメージに対してMADの点数を求めた後、大きい誤差画素数とSSIM値を利用して点数を付与し、撮影された正規品または偽造品の正規化された大きい誤差画素値、SSIM値と未判定イメージの正規化された大きい誤差画素数、SSIM値を(x、y)座標とする中心座標との距離を求め、中心座標との距離により-5点から5点まで点数を差別付与するものの、MADと大きい誤差画素数、SSIMを利用して求めた点数を利用して4点以上である場合、前記製品が正規品であることを示す正規品メッセージを認定機関の職員に伝達し、-4点以下であれば前記製品が偽造品であることを示す偽物メッセージを認定機関の職員に伝達し、-4点超過4点未満の間の値を有する場合、再撮影メッセージを認定機関の職員に伝達する過程を通じてなされるものである
ことを特徴とするDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項2】
前記認証情報は、
前記製品の製品情報、製品イメージ、保証書および保証機関情報をさらに含む
請求項1に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項3】
前記少なくとも一つの認定機関サーバーから有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存する段階で、
前記少なくとも一つの認定機関サーバーから本物情報を受信する場合、認証管理業者サーバーに前記本物情報を伝達して表面指紋タグを発行して前記NFT内にパッキングされる認証情報を生成するように要請し、前記NFTの発行を要請する段階;を含む
請求項1に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項4】
前記認証情報データベースに保存された認証情報をNFT(Non-Fugible Token)内にパッキングして生成した後にブロックチェーンに登録する段階は、
前記ブロックチェーンに公開キーを含んで前記NFTを登録する段階;を含む
請求項1に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項5】
前記表面指紋は、
前記製品の製品イメージの全部または一部の物理的特徴を拡大して処理した数値化された表面指紋である
請求項1に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項6】
前記物理的特徴は、
前記製品表面に自然的に生成された指紋、生産過程で生成された指紋および人為的に生成された指紋の中から選択される少なくとも一つの情報である
請求項6に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項7】
前記購入者端末で前記NFTで証票となる資産である製品を受け取った場合、前記製品の表面指紋を撮影するようにし、前記ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と前記購入者端末で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証する段階で、
前記購入者端末に撮影装置が連結されたかどうかを確認する段階;
前記撮影装置の倍率を予め設定された倍率に調整する段階;および
前記倍率が調整された撮影装置で撮影された表面指紋を受信する段階;を含む
請求項1に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項8】
前記購入者端末で前記NFTで証票となる資産である製品を受け取った場合、前記製品の表面指紋を撮影するようにし、前記ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と前記購入者端末で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証する段階以後に、
前記購入者端末で前記製品を再販売する場合、前記使用者端末、購入者端末および相手方端末につながるヒストリーログを保存および管理する段階;をさらに含む
請求項1に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【請求項9】
前記少なくとも一つの認定機関サーバーから有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存する段階前に、
前記製品の生産、流通および販売される過程で収集される原産地、位置、温度および湿度を含む環境データと移動経路、船積みおよび到着を含む物流データを収集してブロックチェーンに登録する段階;をさらに含む
請求項1に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法に関し、資産のNFT取引時に表面指紋をDIDで認証することによって有効性、同一性、完全性および連続性を維持できる方法を提供する。
【背景技術】
【0002】
NFT(Non-Fugible Token)とは、代替不可能な情報を付け加えたブロックチェーントークンをいう。NFTはブロックチェーン暗号化技術を活用して、イメージ、映像、音楽のようなデジタルファイルに別途の固有な識別情報を付与するものであり、代替可能なトークンとは異なってブロックに含まれた情報に固有識別子と基本資産にデータが含まれており、トークン一つ一つが固有な特徴を有している。NFTの代替不可な属性はデジタルファイルの原本性、本物性、唯一性を証明することができ、所蔵および購入履歴を証明することができ、希少性の価値を付与することができる。NFTはブロックチェーン技術でコンピュータファイルに購入者情報などの固有認識値を入力して所有権を保証するデジタルトークンの役割や芸術作品を記録し取引できるデジタル原本証明書または所有権証明書の役割をしている。
【0003】
この時、芸術品を取引する時にブロックチェーン基盤NFTを利用したり偽作や偽造品の有無を確認するために物理的特性を利用する方法が研究および開発されたが、これと関連して、先行技術である特許文献1:韓国登録特許第10-2199567号(2021年01月07日公告)および特許文献2:韓国登録特許第10-2120051号(2020年06月17日公告)には、所蔵中の芸術品情報および芸術品取引データを含んだロット(Lot)情報に対する認証および検証を要請すれば、検証完了時にロット情報を含んでNFT基盤で所有権情報を獲得し、取引および譲渡時にNFTをブロックチェーン基盤に伝達する構成と、製品の表面に表れる物理的特徴情報と固有情報を一つにまとめた認証情報をブロックチェーン基盤で管理し、ブロックチェーンに保存された原本認証情報と購入者が確認した物理的特徴情報間の一致の有無を通じて原本の有無を確認する構成がそれぞれ開示されている。
【0004】
ただし、前者の場合、専門家が認証および検証した後にNFTで芸術品を取引したとしても、悪意的購入者がNFTで証明書のみ保有した後偽造品を作ったり偽作を芸術品に騙して再販売する場合を防止することができない。後者の場合には、ブロックチェーンを通じて製品固有の特性を確認するが、これを検証したり取引するブロックチェーン技術を適用しないでいる。有形化された著作物またはリアルアート(Real-Art)のような資産をNFTで取引するためには、NFTの有価資産(実物または非実物)が存在するかに対する検証が先行しなければならず、存在する場合、資産が偽造品または偽作であるかどうかを確認する過程とともに、途中で偽・変造されるかどうかまで共に確認し、最終的に受取者である顧客が正規品であるかどうかを再度確認する過程を通じて、原本同一性、完全性および保管連続性を維持させなければならない。したがって、デジタル資産でない資産をNFTで取引する時、資産の存在の有無、偽・変造の有無および管理の連続性を通じての完全性確保の有無を確認できるプラットホームの研究および開発が要求される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】韓国登録特許第10-2199567号
【特許文献2】韓国登録特許第10-2120051号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の一実施例は、資産をNFT(Non-Fugible Token)で取引する時、認定機関から正規品判定を受けた後に固有識別コードおよび資産の表面上の物理的特徴である表面指紋を含む認証データをNFT内にパッキングしてNFTを生成し、NFTをブロックチェーンに登録した後に売買当事者間取引をNFTを通じて遂行した場合、取引当事者はNFTを受け取りながら資産の配送を受けた後、DID(Decentralized Identifier)基盤でNFT内表面指紋と、受け取った資産の物理的特徴を比較して一致する場合、正規品認証を表示できる、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供システムを提供することができる。ただし、本実施例が達成しようとする技術的課題は前記のような技術的課題に限定されず、さらに他の技術的課題が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した技術的課題を達成するための技術的手段として、本発明の一実施例は、少なくとも一つの認定機関サーバーから有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存する段階、認証情報データベースに保存された認証情報をNFT(Non-Fugible Token)内にパッキングしてブロックチェーンに登録する段階、製品の所有者である使用者の使用者端末にNFTを伝達し、使用者端末でNFTをNFT取引プラットホームにアップロードした後、NFTを購入しようとする購入者端末で使用者端末でアップロードしたNFTとブロックチェーンに登録されたNFTを比較した後に結果を購入者端末に伝達する段階および購入者端末でNFTの有価資産(実物または非実物)である製品を受け取った場合、製品の表面指紋を撮影するようにし、ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と購入者端末で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証する段階を含む。
【発明の効果】
【0008】
前述した本発明の課題解決手段のうちいずれか一つによると、資産をNFT(Non-Fugible Token)で取引する時、認定機関から正規品判定を受けた後に固有識別コードおよび資産の表面上の物理的特徴である表面指紋を含む認証データをNFT内にパッキングしてNFTを生成し、NFTをブロックチェーンに登録した後に売買当事者間取引をNFTを通じて遂行した場合、取引当事者はNFTを受け取りながら資産の配送を受けた後、DID(Decentralized Identifier)基盤でNFT内表面指紋と、受け取った資産の物理的特徴を比較して一致する場合、正規品認証を表示でき、資産の原本同一性、完全性および保管連続性を維持させることができ、正規品販売者の業務上の信用維持を図って産業の発展に寄与し、需要者の利益を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供システムを説明するための図面である。
【
図2】
図1のシステムに含まれた認証サービス提供サーバーを説明するためのブロック構成図である。
【
図3b】本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービスが具現された一実施例を説明するための図面である。
【
図4】本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービスが具現された一実施例を説明するための図面である。
【
図5】本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法を説明するための動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、添付した図面を参照して本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。そして、図面で本発明を明確に説明するために説明にかかわらない関係ない部分は省略したし、明細書全体を通じて類似する部分に対しては類似する図面符号を付した。
【0011】
明細書全体で、或る部分が他の部分と「連結」されているとする時、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、或る部分が何らかの構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味し、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しない。
【0012】
明細書全体で使われる程度の用語「約」、「実質的に」などは言及された意味に固有な製造および物質許容誤差が提示される時、その数値でまたはその数値に近接した意味で使われ、本発明の理解を助けるために正確または絶対的な数値が言及された開示内容を非良心的な侵害者が不当に利用することを防止するために使われる。本発明の明細書全体で使われる程度の用語「~(する)段階」または「~の段階」は「~のための段階」を意味しない。
【0013】
本明細書において「部」とは、ハードウェアによって実現されるユニット(unit)、ソフトウェアによって実現されるユニット、両方を利用して実現されるユニットを含む。また、1個のユニットが2個以上のハードウェアを利用して実現されてもよく、2個以上のユニットが1個のハードウェアによって実現されてもよい。一方、「~部」はソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではなく、「~部」はアドレッシングできる保存媒体にあるように構成されてもよく、一つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。したがって、一例として「~部」はソフトウェア構成要素、客体指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシーザー、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイおよび変数を含む。構成要素と「~部」内で提供される機能は、さらに小さい数の構成要素および「~部」で結合されたり追加的な構成要素と「~部」にさらに分離され得る。それだけでなく、構成要素および「~部」はデバイスまたはセキュリティマルチメディアカード内の一つまたはそれ以上のCPUを再生させるように具現されてもよい。
【0014】
本明細書において端末、装置またはデバイスが遂行するものと記述された動作や機能のうち一部は、該当端末、装置またはデバイスと連結されたサーバーで代わりに遂行されてもよい。これと同様に、サーバーが遂行するものと記述された動作や機能のうち一部も該当サーバーと連結された端末、装置またはデバイスで遂行されてもよい。
【0015】
本明細書において、端末とマッピング(Mapping)またはマッチング(Matching)と記述された動作や機能のうち一部は、端末の識別情報(Identifying Data)である端末の固有番号や個人の識別情報をマッピングまたはマッチングするという意味で解釈され得る。
【0016】
本明細書において、表面指紋は製品の表面内に内在的(Intrinsic)に固有に発生した模様やパターンなどであってもよいが、人為的に製作した模様やパターンなどであってもよい。本発明で「人為的に生成された指紋」は、平面、3次元、透視(x-ray)映像、ホログラム映像のうちいずれか一つの映像処理技術を活用して多様な模様、文字、数字、符号などの組み合わせで具現される。
以下、添付された図面を参照して本発明を詳細に説明することにする。
【0017】
図1は、本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供システムを説明するための図面である。
図1を参照すると、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供システム1は、少なくとも一つの使用者端末100、認証サービス提供サーバー300、少なくとも一つの購入者端末400、少なくとも一つの認定機関サーバー500および認証管理業者サーバー600を含むことができる。ただし、このような
図1のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供システム1は、本発明の一実施例に過ぎないものであるため、
図1を通じて本発明が限定解釈されるものではない。
【0018】
本発明で「資産」とは、一般実物をはじめとして映像実物を含む概念と定義する。また、「表面指紋」とは、実物自身が有している固有な表面特徴であり、一般実物の表面指紋は実物の表面にある固有な表面特徴であり得、映像実物の表面指紋は人為的に生成した固有な指紋模様の標識であり得る。
【0019】
この時、
図1の各構成要素は一般的にネットワーク(Network、200)を通じて連結される。例えば、
図1に図示された通り、少なくとも一つの使用者端末100はネットワーク200を通じて認証サービス提供サーバー300と連結され得る。そして、認証サービス提供サーバー300は、ネットワーク200を通じて少なくとも一つの使用者端末100、少なくとも一つの購入者端末400、少なくとも一つの認定機関サーバー500および認証管理業者サーバー600と連結され得る。また、少なくとも一つの購入者端末400は、ネットワーク200を通じて認証サービス提供サーバー300と連結され得る。そして、少なくとも一つの認定機関サーバー500は、ネットワーク200を通じて少なくとも一つの使用者端末100、認証サービス提供サーバー300および少なくとも一つの購入者端末400と連結され得る。最後に、認証管理業者サーバー600は、ネットワーク200を通じて使用者端末100、購入者端末400、認証サービス提供サーバー300、少なくとも一つの認定機関サーバー500と連結され得る。
【0020】
ここで、ネットワークは、複数の端末およびサーバーのようなそれぞれのノード相互間で情報交換が可能な連結構造を意味するものであり、このようなネットワークの一例としては、近距離通信網(LAN:Local Area Network)、広域通信網(WAN:Wide Area Network)、インターネット(WWW:World Wide Web)、有線・無線データ通信網、電話網、有線・無線テレビ通信網などを含む。無線データ通信網の一例としては、3G、4G、5G、3GPP(登録商標)(3rd Generation Partnership Project)、5GPP(5th Generation Partnership Project)、LTE(Long Term Evolution)、WIMAX(World Interoperability for Microwave Access)、ワイファイ(Wi-Fi)、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)、Wireless LAN(Wireless Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、PAN(Personal Area Network)、RF(Radio Frequency)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth)ネットワーク、NFC(Near-Field Communication)ネットワーク、衛星放送ネットワーク、アナログ放送ネットワーク、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)ネットワークなどが含まれるが、これに限定されはしない。
【0021】
以下において、少なくとも一つのという用語は単数および複数を含む用語と定義され、少なくとも一つのという用語が存在しなくても各構成要素が単数または複数で存在することができ、単数または複数を意味することができることは自明と言える。また、各構成要素が単数または複数で備えられることは、実施例により変更可能であると言える。
【0022】
少なくとも一つの使用者端末100は、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス関連ウェブページ、アプリページ、プログラムまたはアプリケーションを利用して製品が正規品であることを認証を受けてNFTの発行を受けた後、NFT取引プラットホームにNFTをアップロードして販売をしようとする使用者の端末であり得る。
【0023】
ここで、少なくとも一つの使用者端末100は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できるコンピュータで具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ナビゲーション、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(Desktop)、ラップトップ(Laptop)等を含むことができる。この時、少なくとも一つの使用者端末100は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できる端末で具現され得る。少なくとも一つの使用者端末100は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、ナビゲーション、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(Smartphone)、スマートパッド(Smartpad)、タブレットPC(Tablet PC)などのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0024】
認証サービス提供サーバー300は、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービスウェブページ、アプリページ、プログラムまたはアプリケーションを提供するサーバーであり得る。そして、認証サービス提供サーバー300は、使用者端末100から製品の正規品(本物)認証の要請を受け、少なくとも一つの認定機関サーバー500から本物の可否を確認を受けた後、認証管理業者サーバー600で認証情報をNFT内にパッキングして、以後DID認証が可能となるようにNFTを発行すれば、これをブロックチェーンに公開キーとともに登録するサーバーであり得る。そして、使用者端末100でNFT取引プラットホームに発行されたNFTを取引しようとアップロードした後、購入者端末400で本物の確認をする場合、認証サービス提供サーバー300は、ブロックチェーンに保存されたNFT内表面指紋と、NFT取引プラットホームにアップロードされたNFT内表面指紋を対照して一致の有無を購入者端末400に伝達するサーバーであり得る。また、認証サービス提供サーバー300は、購入者端末400で購入をした後配送完了になる場合、購入者端末400で撮影装置を連結するようにし、撮影装置で撮影された製品の表面特性である表面指紋と、ブロックチェーン内のNFT内表面指紋を確認して正規品の可否を確認するサーバーであり得る。この時、撮影装置は、顕微鏡、携帯用X-Ray機、ホログラムカメラなどであり得る。そして、認証サービス提供サーバー300は、同一製品に対する正規品検証が散発的に起きるか、人が移動可能な速度ではない時間差内で互いに異なる位置で正規品検証が起きる場合には、購入者端末400に異常認証イベントを伝達するサーバーであり得る。また、認証サービス提供サーバー300は、生産者-流通-物流-販売店-消費者につながるヒストリーログを保存することだけでなく、消費者が権利消尽理論によって知的財産権が消尽した製品を再販売する場合にも、継続してヒストリーログを管理することによって正規品チェーンが構築されるようにするサーバーであり得る。
【0025】
ここで、認証サービス提供サーバー300は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できるコンピュータで具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ナビゲーション、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(Desktop)、ラップトップ(Laptop)等を含むことができる。
【0026】
少なくとも一つの購入者端末400は、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス関連ウェブページ、アプリページ、プログラムまたはアプリケーションを利用してNFTを購入し、NFTで証票となる資産、すなわち製品を受け取った後表面指紋を比較対照することによって偽造品の有無などを確認する購入者の端末であり得る。
【0027】
ここで、少なくとも一つの購入者端末400は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できるコンピュータで具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ナビゲーション、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(Desktop)、ラップトップ(Laptop)等を含むことができる。この時、少なくとも一つの購入者端末400は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できる端末で具現され得る。少なくとも一つの購入者端末400は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、ナビゲーション、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(Smartphone)、スマートパッド(Smartpad)、タブレットPC(Tablet PC)などのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0028】
少なくとも一つの認定機関サーバー500は、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス関連ウェブページ、アプリページ、プログラムまたはアプリケーションを利用して製品の正規品の可否を確認する国家機関、製品生産機関などのサーバーであり得る。認定機関サーバー500は製品を検品および検証した後、本物の可否を確認してこれを認証管理業者サーバー600に伝達するサーバーであり得る。
【0029】
ここで、少なくとも一つの認定機関サーバー500は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できるコンピュータで具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ナビゲーション、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(Desktop)、ラップトップ(Laptop)等を含むことができる。この時、少なくとも一つの認定機関サーバー500は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できる端末で具現され得る。少なくとも一つの認定機関サーバー500は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、ナビゲーション、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(Smartphone)、スマートパッド(Smartpad)、タブレットPC(Tablet PC)などのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0030】
認証管理業者サーバー600は、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス関連ウェブページ、アプリページ、プログラムまたはアプリケーションを利用して認証情報がNFT内にパッキングされるように表面指紋、製品情報、製品イメージ、固有識別コード(一連番号、シリアルナンバー)等を保存してNFTを発行するサーバーであり得る。発行されたNFTは認証サービス提供サーバー300を経由して使用者端末100に伝達され得る。
【0031】
ここで、認証管理業者サーバー600は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できるコンピュータで具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ナビゲーション、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(Desktop)、ラップトップ(Laptop)等を含むことができる。この時、認証管理業者サーバー600は、ネットワークを通じて遠隔地のサーバーや端末に接続できる端末で具現され得る。認証管理業者サーバー600は、例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置であって、ナビゲーション、PCS(Personal Communication System)、GSM(Global System for Mobile communications)、PDC(Personal Digital Cellular)、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、IMT(International Mobile Telecommunication)-2000、CDMA(Code Division Multiple Access)-2000、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、Wibro(Wireless Broadband Internet)端末、スマートフォン(Smartphone)、スマートパッド(Smartpad)、タブレットPC(Tablet PC)などのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0032】
図2は
図1のシステムに含まれた認証サービス提供サーバーを説明するためのブロック構成図であり、
図3および
図4は本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービスが具現された一実施例を説明するための図面である。
【0033】
図2を参照すると、認証サービス提供サーバー300は、保存部310、登録部320、伝達部330、認証部340、異常認証探知部350、履歴管理部360、原産地確認部370を含むことができる。
【0034】
本発明の一実施例に係る認証サービス提供サーバー300や連動されて動作する他のサーバー(図示されず)が、少なくとも一つの使用者端末100、少なくとも一つの購入者端末400、少なくとも一つの認定機関サーバー500および少なくとも一つの認証管理業者サーバー600にDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービスアプリケーション、プログラム、アプリページ、ウェブページなどを伝送する場合、少なくとも一つの使用者端末100、少なくとも一つの購入者端末400、少なくとも一つの認定機関サーバー500および少なくとも一つの認証管理業者サーバー600は、DIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービスアプリケーション、プログラム、アプリページ、ウェブページなどを設置したり実行することができる。また、ウェブブラウザで実行されるスクリプトを利用してサービスプログラムが少なくとも一つの使用者端末100、少なくとも一つの購入者端末400、少なくとも一つの認定機関サーバー500および少なくとも一つの認証管理業者サーバー600で駆動されてもよい。ここで、ウェブブラウザはウェブ(WWW:World Wide Web)サービスを利用できるようにするプログラムであって、HTML(Hyper Text Mark-up Language)で叙述されたハイパーテキストを受けて示すプログラムを意味し、例えばネットスケープ(Netscape)、エクスプローラー(Explorer)、クロム(Chrome)等を含む。また、アプリケーションは端末上の応用プログラム(Application)を意味し、例えば、モバイル端末(スマートフォン)で実行されるアプリ(App)を含む。
【0035】
図2を参照すると、保存部310は、少なくとも一つの認定機関サーバー500から有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存することができる。本発明で「有価資産」とは、一般実物をはじめとして映像実物も含むすべての資産に該当する。また、「表面指紋」とは、実物自身が有している固有な表面特徴であり、一般実物の表面指紋は実物の表面にある固有な表面特徴であり得、映像実物の表面指紋は人為的に生成した固有な指紋模様の標識であり得る。認証情報は、製品の製品情報、製品イメージ、保証書および保証機関情報をさらに含むことができる。保存部310は、少なくとも一つの認定機関サーバー500から有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存する時、少なくとも一つの認定機関サーバー500から本物情報を受信する場合、認証管理業者サーバーに本物情報を伝達して表面指紋タグを発行してNFT内にパッキングされる認証情報を生成するように要請し、NFTの発行を要請することができる。この時、表面指紋は、製品の製品イメージの全部または一部の物理的特徴を拡大して処理した数値化された表面指紋であってもよいが、これは本出願人の先登録特許である特許文献2:韓国登録特許第10-2120051号(2020年06月17日公告)に詳細に開示されているので詳細な説明は省略する。
【0036】
<正規品-偽造品判定>
初期には認定機関の専門家が一つの製品ごとに判別をするであろうが、このような専門家たちのデータが累積されてその数が学習データセットを構築するほど大きくなる場合、どのような製品が正規品でありどのような製品が偽造品であるかを判別できるラベリングされたデータセットが構築され得る。学習を進めた後、人工知能アルゴリズムがモデリングされた場合、認定機関の職員はエラーが出た場合をチェックのみするか、検収のみすればよい。人間の介入が最小化されるのである。
【0037】
このために、原本イメージを参照して入力イメージを正規品または偽造品と判定するための尺度を以下のように定義することができる。第1は、空間整合誤差(Mean Absolute Difference、MAD)であるが、入力を受けたイメージと認証サービス提供サーバー300に保存された原本イメージを比較して測定する空間整合誤差を測定する方式である。原本イメージを横と縦方向にm、nの大きさだけ移動した後、入力イメージと原本イメージの各カラー成分同士で差分を求め、これに対する絶対値平均を求める。すなわち、次の数学式1および数学式2で測定することができる。
【0038】
【0039】
【0040】
第2の比較尺度は構造的類似度(Self SIMilarity、SSIM)である。入力イメージの各カラー成分に対する統計的な特性に基づいて構造的な類似度を測定する方法である。通常、イメージの客観的な品質評価ができる数値として使われる。SSIM測定のためにはイメージの平均、分散、共分散値を利用する。0~1間の値を有し、原本に近いほど1の値を有する。μINとμORGはそれぞれ入力イメージと原本イメージの平均明るさを示す。σINとσORGは入力イメージと原本イメージの標準偏差を示し、σINORGはこれら間の共分散を示し、c1とc2は補正係数である。
【0041】
【0042】
第3の比較尺度は大きい誤差画素の個数である。数学式4のように、入力イメージと原本イメージの間のカラー成分それぞれに対する誤差が一定の大きさ(α)を超過する場合の個数を測定した値である。
【0043】
【0044】
第4の比較尺度はエッジ(Edge)画素の個数である。ケニーエッジを利用して入力イメージに対するエッジ画素の個数を調査する。これは携帯電話に装着されたイメージをキャプチャする時、動きによるブラー(Motion Blur)を検出するための用途で活用される。ブラー(Blur)のようなカメラによる歪曲は、入力イメージが正規品または偽物を判定できない全体の品質低下による歪曲を招くことになる。
第5の比較尺度はM2値の測定である。イメージの統計特性として2次モーメントを使い、数学式5のように測定される。
【0045】
【0046】
前述した比較尺度を利用して印刷物を鑑識する方法を以下で説明する。まず、認定機関サーバー500のカメラを利用してキャプチャされたイメージの一部又は全部を認識し、一定大きさの解像度で切断および変換するイメージ前処理過程を含む。一番目の鑑識段階で入ってきた入力イメージに対して、イメージをキャプチャする過程で動きによるブラー(Blur)のような雑音による歪曲の有無を確認して歪曲イメージである場合、使用者に再撮影メッセージを伝送する。動きによるブラーイメージではない場合、認証サービス提供サーバー300に保存されている原本イメージを基準としてヒストグラム整合を遂行する。その後、得られたイメージを利用して原本イメージとの最適な空間整合誤差値を探す。ここで、求められた最適な空間整合誤差を利用して一次判別を通じて、正規品または偽造品と判定されると、この結果を認定機関内の職員に判別メッセージを送る。
【0047】
その次に、一次判別で未判別されたイメージを二次鑑識を遂行する。未認識イメージに対してMADの点数を求めた後、大きい誤差画素数とSSIM値を利用して点数を付与する。撮影された正規品または偽造品の正規化された大きい誤差画素値、SSIM値と未判定イメージの正規化された大きい誤差画素数、SSIM値を(x、y)座標とする中心座標との距離を求める。中心座標との距離により-5点から5点まで点数を差別付与する。MADと大きい誤差画素数、SSIMを利用して求めた点数を利用して、4点以上であれば正規品メッセージを、-4点以下であれば偽物メッセージを、-4点から4点の間の値を有する場合は再撮影メッセージを認定機関の職員に伝達することができる。もちろん、前述した自動化方法を使わずに各職員が本物の可否を確認する手動化方法を利用してもよい。
【0048】
登録部320は、認証情報データベースに保存された認証情報をNFT(Non-Fugible Token)内にパッキングして生成した後にブロックチェーンに登録することができる。登録部320は、認証情報データベースに保存された認証情報をNFT(Non-Fugible Token)内にパッキングして生成した後にブロックチェーンに登録する時、ブロックチェーンに公開キーを含んでNFTを登録することができる。この時、NFTのために使う合意アルゴリズムは通常PoA(Proof of Authority)を利用しているが、PoAアルゴリズムはノード権限に対する価値を増大させて信頼できる任意の主体に、合意を可能とする。この時、PoAは限定されたブロックの検証者によって合意が進行されるのでシステムの拡張および処理速度が速いものの、検証者が誰にでも公開されているので外部者の威嚇による影響が加えられ得るという短所がある。これに伴い、本発明の一実施例では、NFTを通じての資産取引時に、頻繁な取引にも取引安全を維持し取引要請者の情報を保護するための方法として、検証者の身元に対する暗号化過程を追加した合意アルゴリズムを利用することができる。例えば、クライアントからプロセッシングを経て合意アルゴリズムがノードに伝達される時、一般的な合意アルゴリズムでは[応答-証明-ヘッダー(ノード)]の過程を経たのであれば、[応答-証明-再証明-ヘッダー(ノード)]の過程を経ることもある。
<NFT>
【0049】
<NFT>
ハイパーレジャーコンポーザーおよびハイパーレジャーファブリック(Hyperledger ComposerおよびHyperledger Fabric)を基盤としてもよい。NFTracerは、ブロックチェーンを基盤としたNFTの追跡概念証明である。NFTracerを使って集中化されていたシステムの問題を解決した脱中央化芸術品競売および不動産競売を構築することができる。美術作品の所有権移転中に暗号署名とタイムスタンプにより真偽を確認するためにトークンで具現し、取引をスマートコントラクト(Smart Contract)で処理する。美術品登録、美術品取引をイーサリアムに上げ、残りのデータはオフチェーンp2pデータストレージであるSwarmに上げてもよい。しかし、イーサリアムは複雑な公開キー、プライベートキーを通じて暗号通貨ウォレットを具現するため使用者親和的ではない。本発明の一実施例では、前述したイーサリアムを利用してもよいが、ひいては、このようなシステムに慣れていない使用者のためにメールアドレスや個人IDを使えるように開発されたクレイトン(Klaytn)を使うことができる。そして、NFTの著作権、商標権、特許権、デザイン権などの知的財産権問題を解決するために、ブロックチェーンとディープラーニングの融合を試みて著作権を違反したイメージを自動で捜し出すようにすることができる。
【0050】
<ディープラーニング>
畳み込みニューラルネットワーク(CNN)モデルを基盤としたイメージコピー感知体系がすでに開発されたことがあるが、これは回転、スケーリングおよびその他コンテンツの操作で重なったイメージも感知する。拡張されたデジタルイメージデータセットを得るために、イメージはまずイメージ事前処理中に原本イメージを含んで44個の異なる形式に変換される。その後、Inception V3に基づいて各イメージの形状値を自動で抽出してイメージコピー感知モデルを訓練させる。ResNet_v2、MobileNet_v2、そしてNASNet largeよりInception V3が訓練時間と正確度においてさらによい結果を示す。しかし、このモデルはイメージにクレヨン効果(Crayon Effect)で変形されたイメージは感知できない短所がある。したがって、本発明の一実施例に係る方法では、訓練データを変形するなどのクレヨン効果に対するCNNの探知性能を改善する方法を利用することができる。
【0051】
<NFT基盤資産取引にディープラーニング>
前述した認定機関サーバー500で本物であることを検証する方法の他にも、ディープラーニングを利用して資産に対してまず本物のイメージとの類似度を分析することができるが、類似度分析はディープラーニングのCNNモデルを利用することができる。類似度検査を通過した資産である製品に対してNFTを発行してNFTで証票となる製品を取引できるようにする。
【0052】
<ディープラーニングを利用したイメージ類似度分析モデル>
類似デザイン検出のためのディープラーニングモデルを構築するために、CNNモデルを変形したVGG-16モデルとAlexNetモデルを使ってイメージの特徴を抽出して類似度を分析することができる。イメージ分析モデルを参照して、CNNと完全畳み込みニューラルネットワーク(FNN)モデルを変形したイメージの特徴を探知するモデルを構築することができる。構築されたCNNモデルに各イメージ特徴情報の類似度を分析する。イメージ特徴情報の類似度を数値化するために、スピアマン相関係数(Spearman Correlation Coefficient)を利用することができる。構築されたCNNモデルに対して訓練集合(訓練データセット)で学習させた後、正確度を高める方向に多様な技術を適用することができる。
【0053】
<ブロックチェーン基盤NFT取引>
使用者端末100の使用者は自身の製品を販売しようとする時、NFTの発行を要請することになる。使用者端末100は自身のNFT取引に関連した内容を含んでいるスマートコントラクトを生成する。この時、スマートコントラクトは使用者の販売条件によりいくらでも変えられ得、身元情報や口座パスワードなどのセキュリティ情報を含まない。以後、作成されたスマートコントラクトをブロックチェーンネットワーク上に配布する。スマートコントラクトを通じて仮想資産が伝送されてNFTの所有権を取引することができる。購入者がNFT取引を所望すると、ブロックチェーンに配布されたスマートコントラクトを経て取引が進行される。スマートコントラクトの内容である取引条件が満たされると自動で契約が締結されてブロックチェーンの仮想資産が伝送されて使用者のNFTが購入者に伝達される。スマートコントラクトを作成した後、ブロックチェーンネットワークに配布してNFT取引が円滑に進行されるかどうかを確認することができる。この時、前述したNFTracerシステムを適用することができるが、NFTracerは所有に対する不変の記録を提供して透明性を改善することができる。
【0054】
この時、実質資産である製品を購入する時にNFTと連結することは本発明の前述したプロセスで可能である。もし、実際の製品をなくしたり他人に渡す場合にも、後述する履歴管理を通じて以前の記録をブロックチェーンに即刻適用することもできる。イーサリアム(Ethereum)基盤の所有権取引Decentralized App(dApp)を具現することができる。使用者端末100は、はじめてアプリケーションを使う使用者であれば会員加入をする。以後、ログインを通じて該当アプリケーションを使うことができる。購入者端末400の購入者も同じプロセスで会員加入をし、アップロードされたNFTで証票となる製品を関心順位、価格順位、カテゴリー別に見ることができる。また、使用者の製品を類似度検査を通じて本物の可否を判断可能な時、NFTを発行して製品に対する認証情報を登録することができる。
【0055】
<ディープラーニングモデリング>
データ収集のために著作権なしに無料で写真を提供するウェブサイトのイメージをウェブクローリングしてデータを収集することができる。収集されたイメージの70%程度は訓練集合であり残りの30%をテスト集合にして学習する。収集されたイメージに基づいて類似イメージ分析指標を作るために、原本イメージを回転、色相変更などの変数を与えてイメージを生成することができる。この時、例えばカカオクレイトンプラットホームで提供するKIP-17トークンを利用してNFTを発行すると仮定する。NFT取引のためのスマートコントラクトはSolidity言語を通じて具現することができ、カカオクレイトンで提供するブラウザ基盤コンパイラを利用して作成されたコントラクトをテストおよび配布することができる。
【0056】
NFTで証票となる製品写真をデータベースに上げて完成されたアプリケーションを通じて、実際に撮影した写真に対して製品登録および取引をするテストを進行することができる。NFTを登録しようとする製品とすでに正規品として登録された写真との類似度を分析して、該当写真が偽造品を撮影したものであるかを判断する。類似すると判断された写真に対してはNFT発行を遮断し、検査を通過した写真に対してKIP-17トークンを発行することができる。NFT取引テストはBaobab Klaytn Walletを通じてクレイトンアカウントを作って進行することができる。クレイを任意に提供するテストネット、Faucetを通じてクレイトンアカウントに支給されたクレイを伝送する。NFTの所有権を望む取引者はスマートコントラクトを通じて接近し、取引成功時にテスト成功と見なす。
【0057】
本発明の一実施例は、偽造品または偽作に対してNFTを登録できる危険を遮断するために、ディープラーニングを利用して類似度を分析した後、NFTに基づいて製品を登録して取引するプラットホームを提供する。ディープラーニングのCNNモデルを利用してイメージ類似度分析モデルを構築し、カカオで提供するクレイトンプラットホームを通じてNFTを具現することができるが、プラットホームはカカオ社のものに限定しない。
【0058】
伝達部330は、製品の所有者である使用者の使用者端末100にNFTを伝達し、使用者端末100でNFTをNFT取引プラットホームにアップロードした後、NFTを購入しようとする購入者端末400で使用者端末100でアップロードしたNFTとブロックチェーンに登録されたNFTを比較した後、結果を購入者端末400に伝達することができる。NFT取引プラットホームは、NFT認証を支援するオンラインショッピングモールであり得る。
【0059】
認証部340は、購入者端末400でNFTで証票となる資産である製品を受け取った場合、製品の表面指紋を撮影するようにし、ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と購入者端末400で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証することができる。認証部340は、購入者端末400でNFTで証票となる資産である製品を受け取った場合、製品の表面指紋を撮影するようにし、ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と購入者端末400で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証する時、購入者端末400に撮影装置が連結されたかどうかを確認し、撮影装置の倍率を予め設定された倍率に調整し、倍率が調整された撮影装置で撮影された表面指紋を受信することができる。
【0060】
この時、認証情報内には、前述した情報以外にも2個以上の認証地点に対する該当部位の映像と認証地点間の物理的配置関係、例えば、距離、角度、比率などが含まれ得、製品の表面に対する基本的な情報として例えば、製品名、製造日、メーカー、製造国、保証期間、製品の大きさ、製品の材料や材質、製品の外形的特徴情報、例えば、色相、大きさ、形態的特徴などが含まれ得、製品に対する認証情報を生成した主体、該当製品に対する情報を確認できるURI(Uniform Resource Identifier)や原本認証のためのサービス接続アドレス、または物理的特徴情報が含まれたQRコード(登録商標)、認証領域に対する全体イメージや少なくとも一部のイメージ、あるいは認証領域と認証地点および物理的配置関係を一つのイメージで表した数値化された表面指紋イメージ、認証のための情報が含まれた証明書や保証書のうち少なくとも一つが含まれ得る。
【0061】
この時、物理的特徴情報は製品の表面指紋を含み、製品の表面指紋は製品生産過程の特性上発生したり製品構成材料または材質の表面に自然に形成される不規則な模様であり、平面、3D、ホログラム、X線などの映像具現技術を活用して表面を実際のサイズの映像または1倍以上拡大した映像で識別される櫛の歯状の模様、水泡状の模様、噴火口状の模様、網状の模様、波状の模様、不織布状の模様、紙やすり状の模様、縞模様、雲模様、波状模様、砂模様、渦巻き模様、玉状の模様およびブロック状の模様のうち選択される少なくとも一つの情報であり得る。これは、認証領域に対するイメージや認証地点に対する該当部位の領域のイメージであり、表面指紋が原本認証情報に含まれ得る。
【0062】
<DID>
DIDは大抵生体データ、パスワード、パターンなどのような方法で使用者を認証することになるが、本発明の一実施例では各製品に固有に彫られた模様などを指紋(FingerPrint)として設定し、指紋タグを生成してDID方式で認証をするというコンセプトで各製品を認証するようにする。以下では、表面に表れる特徴的な模様を表面指紋とする時、表面指紋を生体認証対象として説明する。この時、生体認証標準であるFIDO(Fast IDentity Online)の認証方式は公認証明書と同一のPKI方式を使うので、身元確認、完全性、機密性、否認防止が可能である。この時、FIDO UAF(Universal Authentication Framework)を利用して指紋、音声、顔認識などの使用者固有の生体情報認識を通じて認証してもよい。機器を通じて生体情報を認識させればサーバーに接続でき、その後、機器で提供またhあ保存されているセキュリティキーを入力する順で進行される。
【0063】
FIDO U2F(Universal Second Factor)は2段階のオンライン認証方法を支援する。FIDO U2F認証方式は、既存暗号インフラに別途の認証方式を追加してセキュリティを強化することができる。使用者は過去に使っていた方式と同様に、名前とパスワードを使ってログインし、FIDOセキュリティキーそして二番目の要因装置(例:USBドングル(Dongle)キー、スマートカードなど)を利用して認証する方式である。セキュリティが強化された二番目の認証要素を利用してセキュリティには影響を与えず、既存の難しかったパスワード体系を4桁などに単純化することができるようになった。このように生成された認証データは、ブロックチェーン基盤のDID(Decentralized Identify)プラットホームの使用が可能となる。自己主権身元管理のための構成要素は、識別子と認証手段として使われるDIDおよびDID Document、保管用IDとして使われるVC(Verifiable Credential)、そして提出用IDとして使われるVP(Verifiable Presentation)からなる。また、重要な大容量文書の流通は検証されたDID Hubを通じて完全性を保障して伝送する構成を有するようになる。
【0064】
身元認証のための主要参加者はVCを発行するIssuer、VCの発給を受けた後VPに加工して検証機関に提出するHolder、使用者からVPを受信してVPの真偽を検証するVerifier、そしてDIDおよびID関連情報を保存する分散保存所であるIdentifier Registryがある。自己主権身元管理のためのDIDインフラは、DID互換ブロックチェーン、分散元帳または分散型ネットワークデータプラットホーム上で具現される。収集されたデータは暗号化された個体間の相互作用のために必要な共用キー、認証プロトコルおよびサービスエンドポイントデータセットを利用してDIDに変形して管理される。DIDの場合、分散ネットワークに連結された関連機関が共有した公開キーを通じてデータの完全性保障と真偽判別を機関自らが処理する。この過程で合意アルゴリズムを利用して身元IDと大容量データの処理および認証過程の完全性を保証することができる。
【0065】
または2 要素認証(Two-Factor Authentication)および多段階の認証が可能であるが、使用者が知っている要素と使用者が有している要素を利用して認証する方式である。サービスに接近するためには、使用者は2つの要素をすべて有していなければならない。要請-応答プロセスで認証をする時、使用者であることを証明できるシステムが要求する個人情報を有する時に認証が完了する。1段階の認証としてIDとパスワードのように自身が知っている要素を使い、2段階の認証としてSMSやOTPまたはセキュリティカードのように、有している要素を活用して使用者認証を使うことができる。安全でないチャネルを通じて1段階のパスワードが露出されても、使用者が所持している要素を紛失しないのであれば2段階の認証を解決できないので、技術的な側面で安全である。
【0066】
生体認証については、ブロックチェーンで生体情報が保存されたブロックを探してハッシュ値と使用者から受けた情報に基づいて生成したハッシュ値を比較することができる。ハッシュ値が同じであれば認証が完了する。使用者の生体情報を測定するために、スマートフォンを利用して虹彩や指紋などを収集してその情報を分からないようにハッシュ関数を通じて使用者の情報の内容を確認できないようにする。この情報が露出されてもハッシュ関数によって該当情報を確認することができず、ただサーバーで該当情報に対して識別できるように匿名性を保障する技法である。
【0067】
前述した二つの技法を利用して、多段階認証プラットホームを具現することができる。すなわち、IDとパスワードが一番目の基本認証項目であり、ARSは二番目の認証項目であり、三番目の認証項目はFace IDや指紋を活用した生体認識であり得る。ただし、順序を変更可能であることは自明と言える。すなわち、使用者がファイルを変更したり暗号化するたびにIDやパスワードをいちいち入力し、ARSを電話を受けて認証を遂行するのであれば、いつ入ってくるか分からないランサムウェアのために使用者が継続して反復的な認証を遂行しなければならないということであるので、使用者が特別な措置を取らなくても可能な項目、例えば、音声認証、顔認識などを先に遂行してもよい。
【0068】
多段階認証は使用者がすでに有している属性を活用して認証する方式である。システムが要請して使用者が応答するプロセスでは、認証を通じて使用者に間違いないことを証明できる時に認証が完了する。段階別に認証が進行されながらセキュリティ安定性が要求されるサービスで活用することができる。認証された後に最近認証データはチェーンデータに積載されて含まれる。今後再度認証が進行される時には、チェーンデータと最近認証データを比較した後に最終認証が進行され、最近認証データが再びチェーンデータに積載された後にサービスを進行することができる。
【0069】
異常認証探知部350は、認証部340で購入者端末400でNFTで証票となる資産である製品を受け取った場合、製品の表面指紋を撮影するようにし、ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と購入者端末400で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証した後、購入者端末400で購入、受取および認証した製品に対して予め設定された異常(Abnormal)認証データと一致する認証要請が発生する場合、購入者端末400で異常認証探知イベントを伝達することができる。例えば使用者Aが購入者BにC製品を販売したが、C製品の認証が購入者Bの配送地であるカンナム区ヨクサム洞で2021年11月1日午前11時に発生してから、再びプサン市サハ区で2021年11月1日午前11時30分に発生したとすれば、現代技術では到底30分内にソウルからプサンまで行くことができないので、購入者B以外に同じ製品を受け取った人がいるということであり、唯一無二であるべき特定物である製品が偽造品にこれ以上特定されない場合には、購入者Bまたはプサン市にあるさらに他の購入者のうちいずれか一名は必ず偽造品を有しているという意味となる。これに伴い、購入者端末400の接続環境情報、位置情報および時間情報を利用して、異常正規品認証(Fraud)を探知することができる。
【0070】
履歴管理部360は、認証部340で購入者端末400でNFTで証票となる資産である製品を受け取った場合、製品の表面指紋を撮影するようにし、ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と購入者端末400で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証した後、購入者端末400で製品を再販売する場合、使用者端末100、購入者端末400および相手方端末(図示されず)に続くヒストリーログを保存および管理することができる。この時、ヒストリーログは認証履歴(Authentication History)であり得る。
【0071】
原産地確認部370は、保存部310で少なくとも一つの認定機関サーバー500から有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存する前に、製品の生産、流通および販売される過程で収集される原産地、位置、温度および湿度を含む環境データと移動経路、船積みおよび到着を含む物流データを収集してブロックチェーンに登録することができる。例えば、OEM製品は異なるであろうが、一部の名品製品は自国生産を固執しており、例えば、A国で生産されて韓国に流通する場合が正常な輸入ルートであるのに、船荷情報や船積み情報によりB国から持ち込んだものと証明された場合、真正商品並行輸入ではない限り、B国から持ち込んだ製品は偽造品と推定することができる。
【0072】
以下、前述した
図2の認証サービス提供サーバーの構成による動作過程を、
図3および
図4を例にして詳細に説明することにする。ただし、実施例は本発明の多様な実施例のうちいずれか一つに過ぎず、これに限定されないことは自明と言える。
【0073】
図3および
図4を参照すると、公共機関サーバー500は、本物の可否について鑑定依頼を受けた製品を鑑定し(S4100)、本物の可否を確認して本物である場合にのみ本物情報を認証管理業者サーバー600に伝送する(S4200)。この時、本物ではない場合、すなわち偽造品または模造品と判明する場合、公共機関サーバー500は、製品の商標権、デザイン権、特許権、著作権などを保有した企業や関係当局に商標権侵害または不正競争防止法違反で申告をすることによって、偽造品を市場生態系内で消滅させるのに一助することができる。この時、認証管理業者サーバー600は固有識別コードおよび表面指紋を利用して認証情報を生成し(S4300)、これをデータベース内に保存し(S4310)、NFT内にパッキング後にNFTを発行する(S4400)。このように発行されたNFTは認証サービス提供サーバー300に伝達され、認証サービス提供サーバー300は公開キーとともにNFTをブロックチェーンネットワークに登録し(S4500)、NFTを使用者端末100に伝送する(S4510)。
【0074】
認証サービス提供サーバー300でNFT取引プラットホームを自主的に提供する場合、使用者端末100でNFT取引プラットホームにNFTで証票となる製品をアップロードするようにし(S4530)、アップロードされた製品を見て正規品であるかどうかを確認しようとする購入者端末400が存在する場合、認証サービス提供サーバー300はブロックチェーンに登録されたNFT内表面指紋と、NFT取引プラットホーム内アップロードされたNFT内表面指紋を比較して(S4700)、その結果を購入者端末400に伝送する。この時、購入者端末400で購入をした後(S4800)、認証サービス提供サーバー300で配送処理をし(S4810)、配送員端末(図示されず)から配送完了イベントが出力されると、購入者端末400で撮影装置を連動したかどうかを確認した後(S4900)、表面指紋を撮影するように制御する(S4900)。この時、拡大や縮小倍(Times)数は認証サービス提供サーバー300で保存している場合、購入者端末400でUIを操作しなくても自動で拡大倍数が調節されるようにすることができる。このように撮影された表面指紋はS4700段階のように、表面指紋比較対照過程を通じて(S4910)、購入者端末400で正規品の可否が出力され得る(S4930)。
【0075】
前述した段階(S4100~S4930)間の順序は例示に過ぎず、これに限定されない。すなわち、前述した段階(S4100~S4930)間の順序は相互に変動され得、このうち一部の段階は同時に実行または削除されてもよい。
【0076】
このような
図2~
図4のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法について説明されていない事項は、先立って
図1を通じてDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法について説明された内容と同一または説明された内容から容易に類推可能であるため、以下では説明を省略することにする。
【0077】
図5は、本発明の一実施例に係る
図1のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供システムに含まれた各構成相互間でデータが送受信される過程を示した図面である。以下、
図5を通じて各構成相互間でデータが送受信される過程の一例を説明するが、このような実施例に本願が限定解釈されるものではなく、前述した多様な実施例により
図5に図示されたデータが送受信される過程が変更され得ることは技術分野に属する当業者に自明である。
【0078】
図5を参照すると、認証サービス提供サーバーは、少なくとも一つの認定機関サーバーから有価資産である製品の真偽判定を受ける場合、本物情報に基づいて製品の固有識別コードおよび製品の表面特性による表面指紋を含む認証情報を認証情報データベースに保存する(S5100)。
【0079】
そして、認証サービス提供サーバーは、認証情報データベースに保存された認証情報をNFT(Non-Fugible Token)内にパッキングして生成した後にブロックチェーンに登録し(S5200)、製品の所有者である使用者の使用者端末にNFTを伝達し、使用者端末でNFTをNFT取引プラットホームにアップロードした後、NFTを購入しようとする購入者端末で使用者端末でアップロードしたNFTとブロックチェーンに登録されたNFTを比較した後に結果を購入者端末に伝達する(S5300)。
【0080】
また、認証サービス提供サーバーは、購入者端末でNFTで証票となる資産である製品を受け取った場合、製品の表面指紋を撮影するようにし、ブロックチェーンに登録されたNFT内にパッキングされた表面指紋と購入者端末で撮影した表面指紋が一致すれば原本であることを認証する(S5400)。
【0081】
前述した段階(S5100~S5400)間の順序は例示であるだけに過ぎず、これに限定されない。すなわち、前述した段階(S5100~S5400)間の順序は相互に変動され得、このうち一部の段階は同時に実行または削除されてもよい。
【0082】
このような
図5のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法について説明されていない事項は、先だって
図1~
図4を通じてDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法について説明された内容と同一または説明された内容から容易に類推可能であるため、以下では説明を省略することにする。
【0083】
図5を通じて説明された一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法は、コンピュータによって実行されるアプリケーションやプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態でも具現され得る。コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータによってアクセスされ得る任意の使用可能媒体であり得、揮発性および不揮発性媒体、分離型および非分離型媒体をすべて含む。また、コンピュータ読み取り可能媒体はコンピュータ保存媒体をすべて含むことができる。コンピュータ保存媒体はコンピュータ読み取り可能命令語、データ構造、プログラムモジュールまたはその他のデータのような情報の保存のための任意の方法または技術で具現された揮発性および不揮発性、分離型および非分離型媒体をすべて含む。
【0084】
前述した本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法は、端末に基本的に設置されたアプリケーション(これは端末機に基本的に搭載されたプラットホームや運営体制などに含まれたプログラムを含むことができる)により実行され得、使用者がアプリケーションストアサーバー、アプリケーションまたは該当サービスに関連したウェブサーバーなどのアプリケーション提供サーバーを通じて、マスター端末機に直接設置したアプリケーション(すなわち、プログラム)により実行されてもよい。このような意味で、前述した本発明の一実施例に係るDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法は、端末に基本的に設置されるか使用者によって直接設置されたアプリケーション(すなわち、プログラム)で具現されて端末機などのコンピュータで読み取り可能記録媒体に記録され得る。
【0085】
前述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明が属する技術分野の通常の知識を有する者は本発明の技術的思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態で容易に変形可能である。したがって、以上で記述した実施例はすべての面で例示的なものであり限定的ではない。例えば、単一型と説明されている各構成要素は分散して実施されてもよく、同様に分散されたものと説明されている構成要素も結合された形態で実施され得る。
【0086】
本発明の範囲は前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその均等概念から導き出されるすべての変更または変形された形態も本発明の範囲に含まれる。
【手続補正書】
【提出日】2023-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項6】
前記物理的特徴は、
前記製品表面に自然的に生成された指紋、生産過程で生成された指紋および人為的に生成された指紋の中から選択される少なくとも一つの情報である
請求項5に記載のDIDおよびNFTを利用した資産の原本認証サービス提供方法。