(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070211
(43)【公開日】2023-05-19
(54)【発明の名称】風呂給湯機
(51)【国際特許分類】
F24H 15/196 20220101AFI20230512BHJP
【FI】
F24H1/00 602G
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021182233
(22)【出願日】2021-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 智大
(72)【発明者】
【氏名】小島 輝明
(72)【発明者】
【氏名】竹原 正貴
【テーマコード(参考)】
3L024
【Fターム(参考)】
3L024CC11
3L024GG03
3L024GG41
3L024HH26
(57)【要約】
【課題】季節を推定して適切な加熱能力で追い焚き運転できる風呂給湯機を提供する。
【解決手段】給水温度を検知する給水温度検知手段13と、湯水を加熱する熱源機と、熱源機を制御して浴槽18内の浴槽水を加熱する追い焚き運転を行う制御部38を備えた風呂給湯機1に於いて、制御部38は、給水温度検知手段13の検知した給水温度により季節を推定し、季節を冬と推定したときは、熱源機の加熱能力を大にして追い焚き運転を行い、季節を夏と推定したときは、熱源機の加熱能力を小にして追い焚き運転を行うので、冬では加熱能力を大にして追い焚きすることで、浴槽水を早く設定温度まで上昇させて人が浴槽18に入ったときにぬるいと感じないようにすることができ、夏では加熱能力を小にしてゆっくり追い焚きすることで、人が浴槽18に入ったときに高温の浴槽水が浴槽18に循環されて入浴者が熱いと感じないようにできる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
給水温度を検知する給水温度検知手段と、湯水を加熱する熱源機と、該熱源機を制御して浴槽内の浴槽水を加熱する追い焚き運転を行う制御部を備えた風呂給湯機に於いて、前記制御部は、前記給水温度検知手段の検知した給水温度により季節を推定し、季節を冬と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を大にして前記追い焚き運転を行い、季節を夏と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を小にして前記追い焚き運転を行うことを特徴とする風呂給湯機。
【請求項2】
浴槽内の浴槽水の圧力変化により浴槽内の浴槽水の水位を検出する水位検出手段と、給水温度を検知する給水温度検知手段と、湯水を加熱する熱源機と、該熱源機を制御して浴槽内の浴槽水を加熱する追い焚き運転を行う制御部を備えた風呂給湯機に於いて、前記制御部は、前記水位検出手段が検出する水位が所定値以上上昇したとき、浴槽に人が入ったと判断して自動追い焚き運転を行い、前記自動追い焚き運転を行うとき、前記給水温度検知手段の検知した給水温度により季節を推定し、季節を冬と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を大にして前記自動追い焚き運転を行い、季節を夏と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を小にして前記自動追い焚き運転を行うことを特徴とする風呂給湯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、風呂給湯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものに於いては、浴室内に人がいるのを検知したときに追い焚き運転を行い、追い焚き運転開始時は熱源機を大能力とし、浴槽内の浴槽水の温度が所定温度まで上昇したら熱源機を中能力とし、更に浴槽内の浴槽水の温度が次の所定温度まで上昇したら熱源機を小能力にして、浴槽内の浴槽水が設定温度まで上昇する時間を短くし、使用者が浴槽に入ったときにぬるいと感じるのを防止するものがあった。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この従来のものでは、季節を考慮していないため、冬に使用者が浴槽に入ったときにぬるいと感じないように、熱源機の能力や熱源機の能力切り替えを行う所定温度にすると、夏に使用者が浴槽に入ったときに浴槽内の循環口より出てくるお湯が熱く感じて不快に思い、逆に、夏に使用者が浴槽内の循環口より出てくるお湯が熱く感じないように、熱源機の能力や熱源機の能力切り替えを行う所定温度にすると、冬に使用者が浴槽に入ったときにぬるいと感じてしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、給水温度を検知する給水温度検知手段と、湯水を加熱する熱源機と、該熱源機を制御して浴槽内の浴槽水を加熱する追い焚き運転を行う制御部を備えた風呂給湯機に於いて、前記制御部は、前記給水温度検知手段の検知した給水温度により季節を推定し、季節を冬と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を大にして前記追い焚き運転を行い、季節を夏と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を小にして前記追い焚き運転を行うものである。
【0006】
又、請求項2では、浴槽内の浴槽水の圧力変化により浴槽内の浴槽水の水位を検出する水位検出手段と、給水温度を検知する給水温度検知手段と、湯水を加熱する熱源機と、該熱源機を制御して浴槽内の浴槽水を加熱する追い焚き運転を行う制御部を備えた風呂給湯機に於いて、前記制御部は、前記水位検出手段が検出する水位が所定値以上上昇したとき、浴槽に人が入ったと判断して自動追い焚き運転を行い、前記自動追い焚き運転を行うとき、前記給水温度検知手段の検知した給水温度により季節を推定し、季節を冬と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を大にして前記自動追い焚き運転を行い、季節を夏と推定したときは、前記熱源機の加熱能力を小にして前記自動追い焚き運転を行うものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明の請求項1によれば、給水温度検知手段の検知した給水温度により季節を推定し、季節を冬と推定したときは、熱源機の加熱能力を大にして追い焚き運転を行い、季節を夏と推定したときは、熱源機の加熱能力を小にして追い焚き運転を行うので、浴槽水が冷めやすい冬では熱源機の加熱能力を大にして浴槽水を高めに加熱して追い焚きすることで、浴槽水を早く設定温度まで上昇させて人が浴槽に入ったときにぬるいと感じないようにすることができ、浴槽水が冷めにくい夏では熱源機の加熱能力を小にして浴槽水をゆっくり加熱して追い焚きすることで、人が浴槽に入ったときに高温の浴槽水が浴槽に循環されて入浴者が熱いと感じないようにすることができる。
【0008】
又、請求項2によれば、水位検出手段が検出する水位が所定値以上上昇したとき、浴槽に人が入ったと判断して自動追い焚き運転を行い、前記自動追い焚き運転を行うとき、前記給水温度検知手段の検知した給水温度により季節を推定し、季節を冬と推定したときは、熱源機の加熱能力を大にして前記自動追い焚き運転を行い、季節を夏と推定したときは、熱源機の加熱能力を小にして前記自動追い焚き運転を行うので、浴槽に人が入った状態で自動追い焚き運転を行うことで、浴槽に人が入っていない状態での無駄な追い焚き運転を防止でき、浴槽に人が入った状態で、冬は熱源機の加熱能力を大にして浴槽水を高めに加熱して追い焚きして浴槽水を早く設定温度まで上昇させることで、入浴者がぬるいと感じないようにすることができ、浴槽水が冷めにくい夏では熱源機の加熱能力を小にして浴槽水をゆっくり加熱して追い焚きすることで、高温の浴槽水が浴槽に循環されて入浴者が熱いと感じないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】同自動追い焚き運転の制御を説明するフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、この発明を適用した一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は風呂給湯機で、給湯用熱交換器2及び風呂用熱交換器3とからなる熱交換器4が設けられている。
【0011】
給湯用熱交換器2には、熱交換器4内の位置に給湯用熱交換器2の温度を検知する熱交サーミスタ5が設けられ、又、給湯用熱交換器2の出口側の位置に熱交換されて加熱された温水の温度を検知する熱交出口サーミスタ6が設けられている。
57は前記熱交換器4の下部に備えられた燃焼部で、石油気化式のバーナ(図示せず)に送風機(図示せず)により燃焼用空気を送風すると共に、燃料ポンプ(図示せず)により燃油を供給することにより燃焼を行うもので、湯水を加熱する熱源機を構成している。
【0012】
8は給水口9から給湯用熱交換器2を経て給湯口10に至る給湯回路で、水道管11に直結している給水口9から給水された水道水を給湯フローセンサ12により空焚き防止のため通水検知し、給水温度検知手段である給水サーミスタ13にてその温度を検知し、給湯用熱交換器2にて熱交換した後、設定温度になるようにミキシング弁14にて給水口9から給水された水道水の一部を混合し、給湯サーミスタ15で出湯水の温度を検知して、給湯口10から該給湯口10に接続されている水栓(図示せず)に向けて出湯するもので、更にミキシング弁14の下流側には断続して給湯した場合の湯温ムラを防ぐための水比例弁16を設けたものである。
【0013】
17は浴槽18から往管19を通り、風呂用熱交換器3を経て復管20を通って再び浴槽18に至る風呂回路で、浴槽18から往管19を通って風呂用熱交換器3に流入する浴槽水の温度を検知する風呂サーミスタ21と、往管19と風呂用熱交換器3との間に位置して風呂回路17内に浴槽水を循環させる循環ポンプ22と、風呂用熱交換器3と復管20との間に位置して、空焚き防止のため浴槽水の水流を検知する流水スイッチ23と、前記循環ポンプ22の上流側に位置し、圧力変化を検知して浴槽18内の浴槽水の水位を検知する水位センサ24とを備えたものである。
【0014】
25は一端を給湯口10と給湯サーミスタ15との間の給湯回路8と接続し、他端を三方弁26を介して循環ポンプ22と風呂用熱交換器3との間の往管19とを接続した湯張り回路で、給湯回路8と湯張り回路25との開通及び不通は水電磁弁27の開閉により行い、風呂回路17と湯張り回路25との開通及び不通は三方弁26の動作により行い、給湯回路8から供給されたお湯を湯張りフローセンサ28により通水検知し、又、逆止弁29にて風呂回路17内の浴槽水が給湯回路8内に流れるのを防止しているものである。
【0015】
30は外部入力装置で、表示部31と、操作部32とを備え、操作部32には水栓が開かれて給湯要求があると、直ちに燃焼が開始できるように燃焼部7の気化器(図示せず)を所定の温度に保持する給湯運転スイッチ33と、給湯温度を設定する給湯温度設定スイッチ34と、浴槽18内の浴槽水温度を設定する風呂温度設定スイッチ35と、浴槽18にお湯を張った後に風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度に保温する湯張り運転スイッチ36と、浴槽18内の浴槽水の温度を風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度に加熱する追い焚き運転スイッチ37を備えるものである。
【0016】
38は制御部で、マイコンを主体として構成され、燃焼部7での燃焼動作、給湯運転、風呂の湯張り運転や保温運転や追い焚き運転を制御するものである。
【0017】
39はタイマで、制御部38からの計時開始信号の入力により計時を開始すると共に、制御部38からの計時停止信号の入力により計時を停止し、計時を開始して所定時間を計時すると制御部38に計時信号を出力し、制御部38からのリセット信号の入力又は、計時を開始して所定時間を計時したとき、計時時間をリセットするものである。
【0018】
次にこの風呂給湯機の湯張り運転後の保温運転時の制御について
図3のフローチャート図に基づいて説明する。
まず外部入力装置30の湯張り運転スイッチ36がオンON操作されると、制御部38は浴槽18の湯張り運転を実施し、浴槽水の水位が予め設定した水位になったのを水位センサ24が検知すると、制御部38は湯張り運転を終了する。(S1)
【0019】
そして、次に制御部38は、湯張りを終了した浴槽水の温度を風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度に保温する保温運転を開始する。(S2)
制御部38は、?タイマ39の計時をスタートし(S3)、タイマ39の計時が予め設定されているインターバル時間に達したかを判定し(S4)、タイマ39の計時が予め設定されているインターバル時間に達したとき、タイマ39の計時をストップしてリセットする。(S5)
【0020】
そして、次に制御部38は、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度と風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度とを比較し(S6)、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度が風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度以上のときは(S3)に戻り、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度が風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度未満のときは、中加熱能力の通常の追い焚き運転を開始する。(S7)
【0021】
そして、次に制御部38は、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度と風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度とを比較し(S8)、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度が風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度以上になったら、通常の追い焚き運転を終了して(S9)、(S3)に戻る。
【0022】
又、(S4)でタイマ39の計時が予め設定されているインターバル時間に達していないとき、浴槽水の水位が予め設定した浴槽入浴判定値よりも上昇したかを判定し(S10)、浴槽水の水位が予め設定した浴槽入浴判定値よりも上昇したのを水位センサ24が検知すると、制御部38は浴槽18内に人が入ったと判断する。(S11)
【0023】
そして、制御部38は、タイマ39の計時をストップしてリセットし(S12)、自動追い焚き運転を開始する。(S13)
そして、次に制御部38は、自動追い焚き運転での熱源機の加熱能力を設定する。(S14)
そして、制御部38は、自動追い焚き運転での熱源機の加熱能力を設定するために、まず給水サーミスタ13にて検知した水道水の温度が10℃以下かを判定し(S15)、検知した水道水の温度が10℃以下の場合、季節が冬と判定して(S16)、熱源機の加熱能力を通常の追い焚き運転のときよりも高い大加熱能力に設定する。(S17)
尚、自動追い焚き運転での加熱能力を設定するための給水サーミスタ13にて検知した水道水の温度は、給湯運転時に検知した水道水の温度でもよい。
【0024】
又、(S15)で給水サーミスタ13にて検知した水道水の温度が10℃よりも高いとき、次に、制御部38は、給水サーミスタ13にて検知した水道水の温度が20℃以上かを判定し(S18)、検知した水道水の温度が20℃以上の場合、季節が夏と判定して(S19)、熱源機の加熱能力を通常の追い焚き運転のときよりも低い小加熱能力に設定する。(S20)
【0025】
又、(S18)で給水サーミスタ13にて検知した水道水の温度が10℃よりも高く、且つ20℃よりも低い場合、制御部38は、季節が春又は秋と判定して(S21)、熱源機の加熱能力を通常の追い焚き運転のときの中加熱能力に設定する。(S22)
【0026】
そして、制御部38は、設定した加熱能力で追い焚きを開始し(S23)、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度と風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度とを比較し(S24)、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度が風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度以上になったら、自動追い焚き運転を終了する。(S25)
【0027】
そして、次に制御部38は、タイマ39の計時をスタートし(S26)、浴槽水の水位が予め設定した浴槽出浴判定値よりも下降したかを判定する。(S27)
そして、(S27)で浴槽水の水位が予め設定した浴槽出浴判定値よりも下降したのを水位センサ24が検知すると、制御部38は浴槽18内から人が出たと判断して、タイマ39の計時をストップしてリセットし(S28)、(S3)に戻る。
【0028】
又、(S27)で浴槽水の水位が予め設定した浴槽出浴判定値よりも下降していない場合、浴槽18内に人が入ったままの状態と判断し、次にタイマ39の計時が予め設定されているインターバル時間に達したかを判定し(S29)、タイマ39の計時が予め設定されているインターバル時間に達していないときは、(S27)に戻り、タイマ39の計時が予め設定されているインターバル時間に達したときは、タイマ39の計時をストップしてリセットする。(S30)
【0029】
そして、次に制御部38は、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度と風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度とを比較し(S31)、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度が風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度以上のときは(S27)に戻り、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度が風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度未満のときは、(S13)に戻って、自動追い焚き運転を再び開始するものである。
【0030】
このように、自動追い焚き運転を行うとき、給水温度から季節を判断し、季節を夏と推定したときは、自動追い焚き運転を行うので、人が浴槽18に入ったときに高温の浴槽水が浴槽18に循環されて入浴者が熱いと感じないようにすることができる。
又、給水温度から季節を冬と推定したときは、追い焚き運転の加熱能力を大にして自動追い焚き運転を行うので、浴槽水が冷めやすい冬では加熱能力を大にして浴槽水を高めに加熱して追い焚きすることで、浴槽水を早く設定温度まで上昇させて人が浴槽18に入ったときにぬるいと感じないようにすることができる。
【0031】
又、人が浴槽18内に入っていないときは予め設定されているインターバル時間毎に風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度と風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度とを比較し、風呂サーミスタ21にて検知した浴槽水の温度が風呂温度設定スイッチ35で設定した浴槽水温度以下のときに通常の追い焚き運転を行うので、人が浴槽18内に入っていないときは頻繁に追い焚き運転をして燃料を消費することなく浴槽水の保温ができ、人が浴槽18内に入ってから出るまでの間は、季節に応じた加熱能力で自動追い焚き運転を行うことで、浴槽水が冷めやすい冬では、加熱能力を大にして浴槽水を素早く高めの温度に加熱して追い焚きし、浴槽水を早く設定温度まで上昇させて人が浴槽18に入ったときにぬるいと感じないようにすることができ、浴槽水が冷めにくい夏では、加熱能力を小にして浴槽水をゆっくり加熱して追い焚きし、人が浴槽18に入ったときに高温の浴槽水が浴槽18に循環されて入浴者が熱いと感じないようにすることができ、年中快適に浴槽18内に入浴できる。
【0032】
又、水位検出手段が検出する水位が所定値以上上昇したとき、浴槽18に人が入ったと判断して自動追い焚き運転を行うので、保温のための通常の追い焚き運転のインターバル時間を長くして、浴槽に人が入っていない状態で保温のために行う通常の追い焚き運転の回数を減らして燃料の節約を図ることができる。
【0033】
これにより浴槽水が冷めやすい冬では、浴槽水を早く設定温度まで上昇させて、浴槽水の温度が低い状態を短くして、人が浴槽18に入ったときにぬるいと感じないようにすることができ、浴槽水が冷めにくい夏では浴槽水をゆっくり加熱して追い焚きすることで、保温のための追い焚き運転での燃料の節約を図りつつ、人が浴槽18に入ったときに高温の浴槽水が浴槽18に循環されて入浴者が熱いと感じないようにすることができる。
【0034】
又、通常の追い焚き運転終了後、次の通常の追い焚き運転までの間に人が浴槽18に入ったと判断したとき、自動追い焚き運転を行うことで、通常の追い焚き運転終了後、次の通常の追い焚き運転までのインターバル時間を長くしても、人が浴槽18に入ってから直ぐに浴槽水の温度が上がり始め、ぬるいと長く感じることなく快適に入浴することができることから、通常の追い焚き運転の回数を減らして燃料の節約を図ることができる。
【0035】
尚、本実施形態では、自動追い焚き運転を行うとき、給水温度から季節を判断し、季節を夏と推定したときは、熱源機の加熱能力を小にして自動追い焚き運転を行い、給水温度から季節を冬と推定したときは、熱源機の加熱能力を大にして自動追い焚き運転を行うがこれに限定されず、保温のための通常の追い焚き運転に於いても、給水温度から季節を判断して季節を夏と推定したときは、熱源機の加熱能力を小にして追い焚き運転を行い、給水温度から季節を冬と推定したときは、熱源機の加熱能力を大にして追い焚き運転を行ってもよいものである。
【符号の説明】
【0036】
1 風呂給湯機
13 給水温度検知手段(給水サーミスタ)
18 浴槽
38 制御部