(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070281
(43)【公開日】2023-05-19
(54)【発明の名称】移送混合装置
(51)【国際特許分類】
B01F 33/40 20220101AFI20230512BHJP
B65G 65/40 20060101ALI20230512BHJP
【FI】
B01F13/02 B
B65G65/40 C
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021182356
(22)【出願日】2021-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】502246975
【氏名又は名称】株式会社タマキ
(74)【代理人】
【識別番号】100074169
【弁理士】
【氏名又は名称】広瀬 文彦
(72)【発明者】
【氏名】横溝 美奈子
(72)【発明者】
【氏名】赤澤 和裕
(72)【発明者】
【氏名】武内 英彦
【テーマコード(参考)】
3F075
4G036
【Fターム(参考)】
3F075AA08
3F075BA01
3F075BB01
3F075BB03
3F075DA13
3F075DA27
4G036AC14
(57)【要約】 (修正有)
【課題】多種類の粒体を移送した上で、比重の異なる粒体を効率よく確実に混合するための移送混合装置を提供する。
【解決手段】多種類の粒体10を移送して混合するための粒体の移送混合装置1が異なる比重からなる複数の粒体を各々計量する計量手段100と、計量された各粒体を移送する移送手段200と、移送された各粒体を攪拌混合する混合手段300と、からなり、前記移送手段は、風圧によって粒体を移送流路210を介して混合手段へ移送し、混合手段は、移送された粒体を貯蓄保持するホッパー310と、ホッパー下部に設けられた下部開口320を塞ぐ開閉自在のダンパー弁330と、下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段340からなり、ダンパー弁の開放により下部開口からホッパー内部に流入する空気の風圧によって粒体を攪拌混合する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多種類の粒体(10)を移送して混合するための粒体の移送混合装置(1)が、
異なる比重からなる複数の粒体を各々計量する計量手段(100)と、計量された各粒体を移送する移送手段(200)と、該移送された各粒体を攪拌混合する混合手段(300)と、からなり、
前記移送手段(200)は、風圧によって粒体を移送流路(210)を介して混合手段(300)へ移送する構成からなり、
前記混合手段(300)は、移送された粒体(10)を貯蓄保持するホッパー(310)と、ホッパー下部(L)に設けられた下部開口(320)を塞ぐ開閉自在のダンパー弁(330)と、該下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段(340)と、ホッパー上部(U)に設けられた上部開口(350)から粒体が脱出することを防止するフィルター(360)と、からなり、
前記ダンパー弁(330)の開放により前記下部開口(320)からホッパー(310)内部に流入する空気の風圧によって粒体を攪拌混合することを特徴とする移送混合装置。
【請求項2】
前記空気流入手段(340)は、前記ホッパー上部(U)に設けられる空気吸引装置(400)からなり、前記ホッパー上部(U)から空気を吸引することにより、前記下部開口(320)からホッパー内部に空気を流入させることを特徴とする請求項1に記載の移送混合装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多種類の粒体を混合するための装置に関し、特に、多種類の粒体を移送した上で、比重の異なる粒体を効率よく確実に混合するための移送混合装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、粒体等を混合する装置が数多く開発されており、特に、異なる比重からなる多種類の粒体を混合するための装置が多数開発され、使用されている。従来からの混合装置は、空気の流れを用いて粒体を攪拌させて混合する構成のものが存在するが、比重の異なる粒体の場合、多種類の粒体を均一に混合することが困難という問題点が内在していた。
【0003】
例えば、特開平4-363124号公報では、2種以上の混合粉粒体を投入するシュートを備えた混合容器内に、シュートにより供給される粉粒体充填室と、その下部室とを上下に仕切る多孔板が設けられており、多孔板下部室より攪拌ガスが上部充填室に向けて供給可能であるとともに、充填室には充填層表層部に開口する溢流シュートが設けられた構造が開示されている。この技術によれば、大量の粉粒体と少量の別の粉粒体を連続的かつ大量に混合でき、均一に分散された混合粉粒体を得ることが可能となる旨が開示されている。
【0004】
また、特開2010-58030号公報では、粉粒体を均一に混合するための技術として、粉粒体の投入口と混合された粉粒体の排出口とを有する粉粒体を収容するための円筒状の混合容器と、混合容器内の粉粒体を圧縮空気により攪拌混合するために、混合容器の底部より圧縮空気を噴射する噴射ノズルとを備え、圧縮空気噴射装置が圧縮空気を混合容器の内壁面に沿って螺旋状に噴流させる構成からなる粉粒体の混合装置が開示されている。この構成とすることにより、複数種類の粉粒体を安定して均一に混合でき、更に、混合装置を簡易な構造で安価に製造することが可能となる旨が開示されている。
【0005】
これらの技術によれば、確かに、複数種類からなる粉粒体を混合することが可能になると考えられるが、比重の異なる複数種類の粒体を均一に混合しようとすると、比重の大小に応じて層になりやすく、必ずしも確実に均一な混合を実現できるわけではないという問題点があった。
【0006】
比重の異なる粒体は、単純に攪拌しただけでは、充分均一に混合することができず、ムラが生じるという問題点がある。このような問題点を解決した、多種類の粒体を移送するとともに比重の異なる粒体を効率よく確実に混合するための移送混合装置の開発が待たれていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平4-363124号公報
【特許文献2】特開2010-58030号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、多種類の粒体を混合するための装置であって、特に、多種類の粒体を移送した上で、比重の異なる粒体を効率よく確実に混合するための移送混合装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明に係る移送混合装置は、多種類の粒体を移送して混合するための粒体の移送混合装置が、異なる比重からなる複数の粒体を各々計量する計量手段と、計量された各粒体を移送する移送手段と、該移送された各粒体を攪拌混合する混合手段と、からなり、前記移送手段は、風圧によって粒体を移送流路を介して混合手段へ移送する構成からなり、前記混合手段は、移送された粒体を貯蓄保持するホッパーと、ホッパー下部に設けられた下部開口を塞ぐ開閉自在のダンパー弁と、該下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段と、ホッパー上部に設けられた上部開口から粒体が脱出することを防止するフィルターと、からなり、前記ダンパー弁の開放により前記下部開口からホッパー内部に流入する空気の風圧によって粒体を攪拌混合する構成である。
【0010】
また、前記空気流入手段は、前記ホッパー上部に設けられる空気吸引装置からなり、前記ホッパー上部から空気を吸引することにより、前記下部開口からホッパー内部に空気を流入させる構成である。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、上記詳述した通りの構成であるので、以下のような効果を奏する。
1.移送手段が風圧によって粒体を移送する構成としたため、簡易な構成で素早く確実に粒体を移送することが可能となる。また、ホッパーの下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段を設けたため、ホッパー内の粒体の均一な攪拌を促進することが可能となる。
2.空気流入手段として、空気吸引装置をホッパー上部に設ける構成としたため、攪拌効率が高まり、効果的な混合を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明に係る移送混合装置を、図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る移送混合装置の概略図であり、
図2は、移送混合装置のホッパー部分の側面図である。
【0013】
本発明の移送混合装置1は、
図1に示すように、計量手段100と、移送手段200と、混合手段300とからなり、多種類の比重の異なる粒体10を移送した上で、該粒体を効率よく確実に混合するための粒体の移送混合装置である。
【0014】
計量手段100は、粒体10の計量を行うための手段である。本発明に係る移送混合装置1は、異なる比重からなる複数の粒体10を混合する装置であり、本実施例では、混合する前に、予め各々の粒体10を計量した上で混合する構成となっている。この構成とすることにより、ユーザが各粒体10を手作業で計量する必要がなくなり、予め混合する各粒体10の全体量に対する比率を決定選択するだけで、自動的に所望する混合比率からなる混合粒体を合成/取得することが可能となる。
【0015】
移送手段200は、計量手段100によって計量された各粒体10を移送するための手段である。移送手段200は、本実施例では管状からなり、移送手段200に接続される混合手段300側から後述する空気吸引装置400の作動で吸引することによって生じる風圧により、配管された移送手段200内を粒体10が移動する。なお、移送手段200は、粒体10をそれぞれ個別に移送するために複数設ける構成でもよいし、計量された粒体10を一の移送手段200で一緒に移送する構成でもよい。
【0016】
混合手段300は、移送手段200によって移送された各粒体10を攪拌混合するための手段である。本実施例では、混合手段300は、空気の圧力/風圧を用いて比重の異なる粒体10を、均一に混合する構成となっている。混合手段300の構成は、後述する。
【0017】
移送手段200は、本実施例では、風圧によって粒体10を移送流路210を介して混合手段300へ移送する構成である。本実施例では、移送流路210は管状からなり、該管状からなる移送流路210内に後述する空気吸引装置400によって付与される吸引する風圧により、粒体10が移送される構成である。移送手段200の移送流路210は、計量手段100と混合手段300とを接続する配管であり、密封された構成である。
【0018】
混合手段300は、
図2に示すように、本実施例では、ホッパー310と、ダンパー弁330と、空気流入手段340と、フィルター360とを備える構成である。ホッパー310は、計量手段100から移送手段200を介して移送された粒体10を貯蓄保持するための部材であり、本実施例では、漏斗形状の筒体からなる構成である。これにより、効率的な攪拌が可能となるが、ホッパー310の形状はこれに限定されるものではない。
【0019】
ダンパー弁330は、ホッパー310に設けられた開口部分を塞ぐ部材であり、
図2に示すように、ホッパー下部Lに設けられた下部開口320を塞ぐ開閉自在の弁である。このダンパー弁330を開閉する事により、ホッパー310内に空気が流入する構成である。すなわち、ダンパー弁330を開放することにより、下部開口320からホッパー310内部に空気が流入する。この空気の風圧によって粒体10を攪拌混合する構成である。
【0020】
空気流入手段340は、ホッパー310の下部開口320からホッパー310内部に空気を流入させる空気の吸引装置である。空気流入手段340は、本実施例では、強力に空気を吸引可能なエアー吸引装置からなる構成であり、空気を吸引する大きな力を用いてホッパー310内に空気を流入される構成であるが、この構成に限定されることはなく、エアーコンプレッサなどを用いた構成を選択する事も可能である。
【0021】
フィルター360は、粒体10の飛散脱出を防止するための部材である。本実施例では、フィルター360は、
図2に示すように、ホッパー上部Uに設けられ、上部開口350から粒体10が脱出することを防止する。空気流入手段340を稼働中は、ホッパー310内に強力な気流が発生する。この際、巻き上げられた粒体10が、ホッパー310上部から漏出する虞が生じる。フィルター360は、この巻き上げられた粒体10をブロックして、ホッパー310内部から飛散して脱出することを防止する。
【0022】
空気流入手段340は、本実施例では、
図1に示すように、空気吸引装置400からなる構成である。空気吸引装置400は、空気を強力に吸引するための機器であり、本実施例では、ホッパー上部Uに設けられる。空気流入手段340は、ホッパー上部Uから空気を吸引することにより、ダンパー弁330が開放された下部開口320からホッパー内部に空気を流入させる構成である。これにより、複数種類からなる比重の異なる粒体10を持ち上げるようにして攪拌混合することが可能となり、より均一かつ効率的に粒体10を混合することが可能となった。
【0023】
本実施例に係る移送混合装置1の実施例について説明する。まず、計量手段100が、ユーザが所望する混合比となるように、各粒体10の計量を行う。その後、計量が終わった粒体10は計量ホッパーに収納され、移送手段200が同時に各粒体10を混合手段300へ移送する。移送は気流によって行われ、本実施例では、混合手段300の空気吸引装置400が発生する吸引気流により移送流路210を介して移送される構成である。なお、この構成に限定されず、空気吸引装置400とは別の空気を吸引する手段を用いたり、計量手段100側から風圧によって押し運ぶ構成とすることも可能である。
【0024】
移送手段200を介して移送された粒体10は、混合手段300のホッパー310に収納される。このとき、ダンパー弁330は閉じた状態となっている。移送が完了すると、移送手段200とホッパー310との接続部220は閉じられ、ホッパー310は密封状態となり、混合処理を行うことが可能となる。
【0025】
混合処理では、ダンパー弁330が開状態となり、下部開口320が開口する。それと同時に、空気吸引装置400がホッパー上部Uから、強力な力で空気の吸引処理を行う。本実施例では、下部開口320から粒体10が脱落することを防止するため、ダンパー弁330は、2~3mmほど下部開口320を開状態にする。これにより、下部開口320からホッパー310内部に大量の空気が流入する。これにより、粒体10が均一に攪拌混合されることとなる。なお、ホッパー上部Uの上部開口350にはフィルター360が設置されており、フィルター360を介して空気吸引装置400が空気を吸引する構成であるため、粒体10が上部開口350から飛散脱出することは防止されている。
【0026】
以上の構成とすることにより、多種類の粒体10を計量した上で移送するとともに、比重の異なる粒体10を効率よく確実に混合することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【符号の説明】
【0028】
1 移送混合装置
L ホッパー下部
U ホッパー上部
10 粒体
100 計量手段
200 移送手段
210 移送流路
220 接続部
300 混合手段
310 ホッパー
320 下部開口
330 ダンパー弁
340 空気流入手段
350 上部開口
360 フィルター
400 空気吸引装置
【手続補正書】
【提出日】2022-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多種類の粒体(10)を移送して混合するための粒体の移送混合装置(1)が、
異なる比重からなる複数の粒体を各々計量する計量手段(100)と、計量された各粒体を移送する移送手段(200)と、該移送された各粒体を攪拌混合する混合手段(300)と、からなり、
前記移送手段(200)は、風圧によって粒体を移送流路(210)を介して混合手段(300)へ移送する構成からなるとともに、前記各粒体(10)をそれぞれ個別に移送するために粒体ごとに複数設けられた構成からなり、
前記混合手段(300)は、移送された粒体(10)を貯蓄保持するホッパー(310)と、ホッパー下部(L)に設けられた下部開口(320)を塞ぐ開閉自在のダンパー弁(330)と、該下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段(340)と、ホッパー上部(U)に設けられた上部開口(350)から粒体が脱出することを防止するフィルター(360)と、からなり、
前記移送手段(200)は、前記ホッパー上部(U)に設けられる空気吸引装置(400)の作動で吸引することによって生じる風圧により、各粒体を移送する構成からなるとともに、
前記空気流入手段(340)は、前記ホッパー上部(U)に設けられる空気吸引装置(400)からなり、前記下部開口(320)から粒体(10)が脱落することを防止するため、前記ダンパー弁(330)が2~3mmほど前記下部開口(320)を開状態にするとともに、前記ホッパー上部(U)から空気を吸引することにより、前記下部開口(320)からホッパー内部に空気を流入させ、空気の風圧によって粒体を攪拌混合することを特徴とする移送混合装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明に係る移送混合装置は、多種類の粒体を移送して混合するための粒体の移送混合装置が、異なる比重からなる複数の粒体を各々計量する計量手段と、計量された各粒体を移送する移送手段と、該移送された各粒体を攪拌混合する混合手段と、からなり、前記移送手段は、風圧によって粒体を移送流路を介して混合手段へ移送する構成からなるとともに、前記各粒体をそれぞれ個別に移送するために粒体ごとに複数設けられた構成からなり、前記混合手段は、移送された粒体を貯蓄保持するホッパーと、ホッパー下部に設けられた下部開口を塞ぐ開閉自在のダンパー弁と、該下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段と、ホッパー上部に設けられた上部開口から粒体が脱出することを防止するフィルターと、からなり、前記移送手段は、前記ホッパー上部に設けられる空気吸引装置の作動で吸引することによって生じる風圧により、各粒体を移送する構成からなるとともに、前記空気流入手段は、前記ホッパー上部に設けられる空気吸引装置からなり、前記下部開口から粒体が脱落することを防止するため、前記ダンパー弁が2~3mmほど前記下部開口を開状態にするとともに、前記ホッパー上部から空気を吸引することにより、前記下部開口からホッパー内部に空気を流入させ、空気の風圧によって粒体を攪拌混合する構成である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正書】
【提出日】2023-04-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多種類の粒体(10)を移送して混合するための粒体の移送混合装置(1)が、
異なる比重からなる複数の粒体を各々計量する計量手段(100)と、計量された各粒体を移送する移送手段(200)と、該移送された各粒体を攪拌混合する混合手段(300)と、からなり、
前記移送手段(200)は、風圧によって粒体を移送流路(210)を介して混合手段(300)へ移送する構成からなるとともに、前記各粒体(10)をそれぞれ個別に移送するために粒体ごとに複数設けられた構成からなり、
前記混合手段(300)は、移送された粒体(10)を貯蓄保持するホッパー(310)と、ホッパー下部(L)に水平に設けられた下部開口(320)を塞ぐ開閉自在の水平板からなるダンパー弁(330)と、該下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段(340)と、ホッパー上部(U)に設けられた上部開口(350)から粒体が脱出することを防止するフィルター(360)と、からなり、
前記移送手段(200)は、前記ホッパー上部(U)に設けられる空気吸引装置(400)の作動で吸引することによって生じる風圧により、各粒体を移送する構成からなるとともに、
前記空気流入手段(340)は、前記ホッパー上部(U)に設けられる空気吸引装置(400)からなり、前記下部開口(320)から粒体(10)が脱落することを防止するため、前記ダンパー弁(330)が垂直方向に2~3mmほど下降して前記下部開口(320)を開状態にするとともに、前記ホッパー上部(U)から空気を吸引することにより、前記下部開口(320)からホッパー内部に空気を流入させ、空気の風圧によって粒体を攪拌混合することを特徴とする移送混合装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明は、多種類の粒体を混合するための装置であって、特に、多種類の粒体を移送した上で、比重の異なる粒体を効率よく確実に混合するとともに、攪拌処理中に下部開口から粒体が脱落することを防止するための移送混合装置を提供することを目的とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明に係る移送混合装置は、多種類の粒体を移送して混合するための粒体の移送混合装置が、異なる比重からなる複数の粒体を各々計量する計量手段と、計量された各粒体を移送する移送手段と、該移送された各粒体を攪拌混合する混合手段と、からなり、前記移送手段は、風圧によって粒体を移送流路を介して混合手段へ移送する構成からなるとともに、前記各粒体をそれぞれ個別に移送するために粒体ごとに複数設けられた構成からなり、前記混合手段は、移送された粒体を貯蓄保持するホッパーと、ホッパー下部に水平に設けられた下部開口を塞ぐ開閉自在の水平板からなるダンパー弁と、該下部開口からホッパー内部に空気を流入させる空気流入手段と、ホッパー上部に設けられた上部開口から粒体が脱出することを防止するフィルターと、からなり、前記移送手段は、前記ホッパー上部に設けられる空気吸引装置の作動で吸引することによって生じる風圧により、各粒体を移送する構成からなるとともに、前記空気流入手段は、前記ホッパー上部に設けられる空気吸引装置からなり、前記下部開口から粒体が脱落することを防止するため、前記ダンパー弁が垂直方向に2~3mmほど下降して前記下部開口を開状態にするとともに、前記ホッパー上部から空気を吸引することにより、前記下部開口からホッパー内部に空気を流入させ、空気の風圧によって粒体を攪拌混合する構成である。