(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070603
(43)【公開日】2023-05-19
(54)【発明の名称】仮想空間制御プログラム、仮想空間制御システム及び仮想空間制御方法
(51)【国際特許分類】
H04N 21/239 20110101AFI20230512BHJP
A63F 13/86 20140101ALI20230512BHJP
A63F 13/87 20140101ALI20230512BHJP
A63F 13/53 20140101ALI20230512BHJP
A63F 13/55 20140101ALI20230512BHJP
A63F 13/54 20140101ALI20230512BHJP
A63F 13/75 20140101ALI20230512BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20230512BHJP
A63F 13/49 20140101ALI20230512BHJP
H04L 51/212 20220101ALI20230512BHJP
H04L 67/131 20220101ALI20230512BHJP
【FI】
H04N21/239
A63F13/86
A63F13/87
A63F13/53
A63F13/55
A63F13/54
A63F13/75
A63F13/52
A63F13/49
H04L51/212
H04L67/131
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021182901
(22)【出願日】2021-11-09
(71)【出願人】
【識別番号】308033283
【氏名又は名称】株式会社スクウェア・エニックス
(74)【代理人】
【識別番号】100155550
【弁理士】
【氏名又は名称】田嶋 諭
(72)【発明者】
【氏名】山崎 香子
(72)【発明者】
【氏名】山口 明宏
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 秀明
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164MA03S
5C164SB21S
5C164SB29P
5C164SC11S
5C164YA11
(57)【要約】
【課題】仮想空間へのユーザの没入感を高めることができる仮想空間制御プログラム、仮想空間制御システム及び仮想空間制御方法を提供する。
【解決手段】WEBブラウザ等で再生可能なコンテンツ(例えば、LIVE配信の動画)及びそのコメントを、仮想空間50のモニタ60においても再生可能とする。また、仮想空間50でのユーザ(プレイヤオブジェクトPO)も、コンテンツに対してコメントの投稿が可能である。仮想空間50でユーザが投稿したコメントも、モニタ60に表示される。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であって該コンテンツ及び該コメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、が通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置に、該仮想空間の進行を制御させるための仮想空間制御プログラムであって、
前記仮想空間サーバ装置に、
前記配信システムから前記コンテンツ及び前記コメントを再生するための情報を受信し、該コンテンツ及び該コメントを前記仮想空間内で再生させる再生制御機能、
前記仮想空間において前記ユーザの端末装置から前記コメントの投稿を受け付け、コメント情報を前記配信システムに送信するコメント受付機能、
を実現させる仮想空間制御プログラム。
【請求項2】
前記仮想空間サーバ装置に、さらに、
前記仮想空間において前記ユーザのプレイヤオブジェクトの動作を制御するオブジェクト制御機能、
を実現させ、
前記オブジェクト制御機能では、前記ユーザによって投稿されたコメントを、該ユーザのプレイヤオブジェクトの発言として前記仮想空間に出力する機能、
を実現させる請求項1に記載の仮想空間制御プログラム。
【請求項3】
前記仮想空間サーバ装置に、さらに、
前記仮想空間において前記ユーザのプレイヤオブジェクトの動作を制御するオブジェクト制御機能、
を実現させ、
前記再生制御機能では、
前記仮想空間に配置された所定のオブジェクトに、前記コンテンツ及び前記コメントを表示させる機能、
前記所定のオブジェクトと前記ユーザのプレイヤオブジェクトとの距離に基づいて、前記コンテンツの音声と前記仮想空間用の音声とを切り替えて該ユーザの端末装置に出力させる機能、
を実現させる請求項1又は請求項2に記載の仮想空間制御プログラム。
【請求項4】
前記再生制御機能では、前記コンテンツとともに再生されるべき前記コメントのうち、前記仮想空間に対応付けられた禁止ワードに該当するコメントを非表示とする機能、
を実現させる請求項1~3のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【請求項5】
前記仮想空間サーバ装置に、さらに、
前記仮想空間内を撮影して撮影画像を記憶部に記憶させる撮影機能、
を実現させ、
前記撮影機能では、前記コンテンツ及び前記コメントの少なくとも一部が含まれる状態で撮影される場合、該コンテンツ及びコメントを非表示とした画像を撮影画像とする機能、
を実現させる請求項1~4のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【請求項6】
前記再生制御機能では、前記ユーザの操作によって前記コメントが非表示に設定された場合、該ユーザに対する前記仮想空間において前記コメントを非表示とする機能、
を実現させる請求項1~5のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【請求項7】
視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であって該コンテンツ及び該コメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、該配信システム及び該ユーザの端末装置と通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置と、を備え、該仮想空間の進行を制御させる仮想空間制御システムであって、
前記配信システムから前記コンテンツ及び前記コメントを再生するための情報を受信し、該コンテンツ及び該コメントを前記仮想空間内で再生させる再生制御手段、
前記仮想空間において前記ユーザの端末装置から前記コメントの投稿を受け付け、コメント情報を前記配信システムに送信するコメント受付手段、
を含む仮想空間制御システム。
【請求項8】
視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であって該コンテンツ及び該コメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、が通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置が、該仮想空間の進行を制御する仮想空間制御方法であって、
前記配信システムから前記コンテンツ及び前記コメントを再生するための情報を受信し、該コンテンツ及び該コメントを前記仮想空間内で再生させる再生制御処理、
前記仮想空間において前記ユーザの端末装置から前記コメントの投稿を受け付け、コメント情報を前記配信システムに送信するコメント受付処理、
を含む仮想空間制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態の少なくとも1つは、仮想空間制御プログラム、仮想空間制御システム及び仮想空間制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、多くの参加者が自由に行動できるネットワーク上に構築されたメタバースと称される仮想空間が提供されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
仮想空間では、ユーザはアバター(仮想のオブジェクト)を操作することにより、他ユーザと交流するなど様々な行動をすることが可能である。また、非特許文献1では、仮想空間(VR空間)内のモニタに、バーチャルスタジオで撮影されたトーク番組が配信されたことが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】”VRイベント「ソードアート・オンライン Synthesis -The Period of Alicization Project-」”、[online]、株式会社カヤック、[令和3年10月12日検索]、インターネット<URL:https://www.kayac.com/service/client/1773>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のような仮想空間では、ユーザ(アバター)が行うことができる行動をより充実させ、仮想空間へのユーザの没入感をさらに高めることが要望される。
【0006】
本発明の少なくとも1つの実施形態の目的は、関連する技術の不足を解決することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
非限定的な観点によると、本発明の一実施形態に係る仮想空間制御プログラムは、視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であってコンテンツ及びコメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、が通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置に、仮想空間の進行を制御させるための仮想空間制御プログラムであって、仮想空間サーバ装置に、配信システムからコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信し、コンテンツ及びコメントを仮想空間内で再生させる再生制御機能、仮想空間においてユーザの端末装置からコメントの投稿を受け付け、コメント情報を配信システムに送信するコメント受付機能、を実現させる。
【0008】
非限定的な観点によると、本発明の一実施形態に係る仮想空間制御システムは、視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であってコンテンツ及びコメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、配信システム及びユーザの端末装置と通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置と、を備え、仮想空間の進行を制御させる仮想空間制御システムであって、配信システムからコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信し、コンテンツ及びコメントを仮想空間内で再生させる再生制御手段、仮想空間においてユーザの端末装置からコメントの投稿を受け付け、コメント情報を配信システムに送信するコメント受付手段、を含む。
【0009】
非限定的な観点によると、本発明の一実施形態に係る仮想空間制御方法は、視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であってコンテンツ及びコメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、が通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置が、仮想空間の進行を制御する仮想空間制御方法であって、配信システムからコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信し、コンテンツ及びコメントを仮想空間内で再生させる再生制御処理、仮想空間においてユーザの端末装置からコメントの投稿を受け付け、コメント情報を配信システムに送信するコメント受付処理、を含む。
【発明の効果】
【0010】
本願の各実施形態により1又は2以上の不足が解決される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する仮想空間制御システムの構成の例を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する仮想空間サーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する再生処理の例を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する仮想空間サーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する再生処理の例を示すフローチャートである。
【
図6】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する仮想空間制御システムの構成の例を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム画像の一例を示す図である。
【
図8】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム画像の一例を示す図である。
【
図9】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するゲーム画像の一部を示す図である。
【
図10】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する静止画の一例を示す図である。
【
図11】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する仮想空間サーバ装置の構成を示す機能ブロック図である。
【
図12】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応するユーザデータの一例を示す図である。
【
図13】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する再生処理の例を示すフローチャートである。
【
図14】本発明の実施形態の少なくとも一つに対応する撮影処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態の例について図面を参照して説明する。なお、以下で説明する各実施形態の例における各種構成要素は、矛盾等が生じない範囲で適宜組み合わせ可能である。また、ある実施形態の例として説明した内容については、他の実施形態においてその説明を省略している場合がある。また、各実施形態の特徴部分に関係しない動作や処理については、その内容を省略している場合がある。さらに、以下で説明する各種フローを構成する各種処理の順序は、処理内容に矛盾等が生じない範囲で順不同である。
【0013】
[第1の実施形態]
図1は、本発明の一の実施形態における仮想空間制御システム100の構成の例を示すブロック図である。
図1に示すように、仮想空間制御システム100は、配信システム500と、仮想空間サーバ装置10と、複数の端末装置20,201~20N(Nは任意の整数)とを含む。配信システム500は、例えば、配信サーバ装置510を含む。
【0014】
配信システム500(配信サーバ装置510)と仮想空間サーバ装置10と複数の端末装置20,201~20Nとは、それぞれインターネット等の通信ネットワーク15に接続されている。なお、仮想空間制御システム100の構成は、これに限定されず、例えば、各サーバ装置の機能をまとめて単一のサーバ装置としてもよいし、各サーバ装置の機能をさらに細分化して3以上のサーバ装置を備える構成としてもよい。
【0015】
仮想空間制御システム100は、コンテンツ及びこのコンテンツに対して投稿されたコメントを仮想空間内で再生させるための各種機能を有する。
【0016】
コンテンツは、映画などの動画、音楽などの楽曲、ビデオゲーム等の創作物である。また、例えば、放送(配信)時刻が決まっているLIVE配信の動画などもコンテンツに該当する。コメントは、コンテンツに対する論評、意見、感想などである。投稿されたコメントは、コンテンツとともに再生される。
【0017】
配信システム500は、例えば、YouTube(登録商標)、niconico(登録商標)などの動画プラットフォームが該当する。
【0018】
上記コンテンツ及びコメントは、配信システム500から、視聴者の端末装置(不図示)に対し、通信ネットワーク15を介して直接的に配信可能である。視聴者の端末装置では、例えば、配信されたコンテンツ及びコメントがWEBブラウザ等で再生される。また、視聴者は、WEBブラウザ等でコンテンツを視聴しつつコメントを投稿することもできる。
【0019】
コメントは、例えば、コンテンツの映像に重ねて表示される。LIVE配信の動画の場合、LIVE配信の動画を視聴中の視聴者から投稿されたコメントが、他の視聴者が視聴しているWEBブラウザ上にもリアルタイムに表示される。
【0020】
以下、仮想空間の利用者をユーザと称し、WEBブラウザ等でコンテンツ等を視聴する者を視聴者と称する。
【0021】
本実施形態の例では、上述したWEBブラウザ等で再生可能なコンテンツ等が、仮想空間内でも再生される。例えば、三次元の仮想空間に配置された仮想の大型のモニタ(仮想のオブジェクト)でコンテンツ等が再生(表示)される。したがって、例えば、端末装置20,201~20Nのそれぞれのユーザは、仮想空間で自身のアバターをモニタ付近に移動させることで、仮想空間内でコンテンツ及びコメントを視聴することができる。
【0022】
すなわち、端末装置20,201~20Nのそれぞれのユーザは、仮想空間での活動を継続しつつ、WEBブラウザ等を使用せずにコンテンツ及びコメントを視聴することができる。
【0023】
また、端末装置20,201~20Nのそれぞれのユーザは、仮想空間での活動を継続しつつ、WEBブラウザ等を使用せずにコンテンツに対するコメントも投稿することができる。仮想空間において投稿されたコメントは、WEBブラウザ等でもコンテンツとともに再生される。
【0024】
また、WEBブラウザ等で投稿されたコメントも仮想空間内で再生される。すなわち、WEBブラウザ等から投稿されたコメント、及び、仮想空間で投稿されたコメントは、コンテンツとともに再生される。
【0025】
本実施形態の例では、例えば、コンテンツとしてLIVE配信の動画が再生される。また、例えば、LIVE配信中、投稿されたコメントはLIVE配信の動画の映像に重ね合わせて表示される(例えば
図8(B)参照)。
【0026】
配信システム500は、視聴者の端末装置及び仮想空間サーバ装置10に対して、コンテンツ及びコメントに関する情報を提供するための各種機能を有する。配信システム500は、配信サーバ装置510を含む。
【0027】
配信サーバ装置510は、コンテンツの管理者によって管理され、コンテンツ及びこのコンテンツに対するコメントを視聴者の端末装置及び仮想空間サーバ装置10に配信するための各種機能を有する。配信サーバ装置510は、例えば、コンテンツ及びコメントを再生するための情報を配信(送信)する。配信サーバ装置510は、WWWサーバなどの情報処理装置によって構成され、各コンテンツ及びコメントの情報を格納する1以上の記憶媒体(記憶部)を備える。また、配信サーバ装置510は、CPU等から構成される制御部等も備える。なお、上述の構成は一般的な構成であるので、詳細な説明は省略する。
【0028】
なお、記憶部は、配信サーバ装置510に内蔵された構成であっても、配信サーバ装置510とは別体のデータベース装置等の記憶装置の構成であってもよい。
【0029】
仮想空間サーバ装置10は、仮想空間制御システム100の管理者によって管理され、端末装置20,201~20Nに対して仮想空間の進行の制御に関する情報を提供するための各種機能を有する。仮想空間サーバ装置10は、例えば、仮想空間の画像を生成するための情報等を提供する。本実施形態の例において、仮想空間サーバ装置10は、仮想空間の進行の制御に関する情報を提供するべくWWWサーバなどの情報処理装置によって構成され、各種情報を格納する1以上の記憶媒体(記憶部)を備える。また、仮想空間サーバ装置10は、CPU等から構成される制御部等も備える。なお、上述の構成は一般的な構成であるので、詳細な説明は省略する。
【0030】
なお、記憶部は、仮想空間サーバ装置10に内蔵された構成であっても、仮想空間サーバ装置10とは別体のデータベース装置等の記憶装置の構成であってもよい。
【0031】
図2は、仮想空間サーバ装置10の構成の例である仮想空間サーバ装置10Aの構成を示す機能ブロック図である。仮想空間サーバ装置10Aは、記憶部に記憶されている仮想空間の進行を制御するためのソフトウェア(仮想空間制御プログラム)を制御部が実行することで、再生制御部11及びコメント受付部12を少なくとも備える。なお、仮想空間制御プログラムには、仮想空間の制御に用いられる制御用データも含まれる。
【0032】
再生制御部(再生制御機能、再生制御手段)11は、配信システム500からコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信し、上記コンテンツ及びコメントを仮想空間内で再生させる。
【0033】
再生制御部11は、例えば、ストリーミング配信によるコンテンツのデータ、及び、コメント(テキストデータ)を受信して再生する。再生制御部11は、例えば、コメントを受信したタイミングで、このコメントをコンテンツの映像に重ねて表示させていく。また、再生制御部11は、例えば、表示開始から所定時間が経過したコメントを消去する。
【0034】
なお、配信システム500から配信されるコンテンツ及びコメントを再生するための情報は、視聴者の端末装置に配信される情報と同一である。
【0035】
再生制御部11は、例えば、配信システム500に対して、1のコンテンツ(対応するコメント含む)の配信要求を行うことで、配信システム500からコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信すればよい。
【0036】
コメント受付部(コメント受付機能、コメント受付手段)12は、仮想空間において各ユーザの端末装置20,201~20Nからコメントの投稿を受け付ける。コメント受付部12は、例えば、各ユーザの端末装置20,201~20Nからコメント(例えば、テキストデータ)を受信し、コメント情報を生成して配信システム500に送信する。
【0037】
コメント情報には、例えば、対応するコンテンツの識別情報、コメント(テキストデータ)、コメント投稿時間等が含まれる。コメント投稿時間は、例えば、コンテンツの再生開始時点を基準としてコメントが入力(投稿)された時点のコンテンツの再生時刻である。コメント受付部12は、例えば、コメントを受信した際の再生時刻を投稿時間とすればよい。
【0038】
次に、端末装置20,201~20Nについて説明する。複数のゲーム端末装置20,201~20Nのそれぞれは、仮想空間を利用するユーザによって管理され、例えば、据置型ゲーム装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話端末やPDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム装置などの通信可能な端末装置によって構成される。
【0039】
各端末装置20,201~20Nは、操作装置(操作部)、記憶媒体(記憶部)、CPU等から構成される制御部、表示部、音声出力部(スピーカ等)、通信制御部等を備える。なお、上述の構成は一般的な構成であるので、詳細な説明は省略する。また、端末装置20,201~20Nの記憶部には、仮想空間の進行に関してサーバ装置10と各種通信を行うためのソフトウェア(アプリケーションプログラム)等が記憶されている。
【0040】
端末装置20,201~20Nは、例えば、仮想空間サーバ装置10から受信した画像情報に基づいて仮想空間の画像を生成する。また、端末装置20,201~20Nは、例えば、ユーザが操作部を用いて入力したコメントを仮想空間サーバ装置10に送信する。
【0041】
次に、仮想空間制御システム100の構成の例として、仮想空間サーバ装置10A及び複数の端末装置20,201~20Nを含む仮想空間制御システム100Aの動作について説明する。
【0042】
図3は、仮想空間制御システム100Aが実行するコンテンツの再生処理の例を示すフローチャートである。本実施形態の例における再生処理では、仮想空間でコンテンツ及びコメントを再生するための処理と、コメントの投稿を受け付けるための処理とが行われる。なお、
図3においては、主として、コンテンツ及びコメントを再生する処理、コメントの投稿を受け付ける処理について説明し、その他の処理は一部省略している場合がある。以下、仮想空間サーバ装置10Aと、ユーザの端末装置20とが再生処理を実行する場合を例にして説明する。
【0043】
本実施形態の例の再生処理は、例えば、LIVE配信の開始時刻又は開始時刻の所定時間前となった場合に実行される。
【0044】
仮想空間サーバ装置10Aは、コンテンツの配信要求を配信サーバ装置510に送信する(ステップS10)。配信要求は、例えば、コンテンツの識別情報を含めて送信される。
【0045】
次に、仮想空間サーバ装置10Aは、コンテンツ等の再生を開始する(ステップS11)。具体的には、仮想空間サーバ10Aは、配信サーバ装置510から送信されるLIVE配信の動画のデータ及びコメント情報を受信し、コンテンツ及びコメントを再生していく。再生によって、例えば、仮想空間のモニタの画面(映像表示領域)にLIVE配信の動画の映像及びコメントが表示される。
【0046】
次に、仮想空間サーバ装置10Aは、コメントを投稿の有無を判断する(ステップS12)。仮想空間サーバ装置10Aは、端末装置20からコメント(例えばテキストデータ)を受信した場合、投稿があったと判断すればよい。
【0047】
コメントの投稿がなかった場合(ステップS12:NO)、仮想空間サーバ装置10Aは、ステップS15の処理に移行する。
【0048】
一方、コメントの投稿があった場合(ステップS12:YES)、仮想空間サーバ装置10Aは、コメントを配信サーバ装置510に送信する(ステップS13)。具体的には、仮想空間サーバ装置10Aは、受信したコメントを含むコメント情報を生成し、配信サーバ装置510に送信する。
【0049】
なお、配信サーバ装置510は、LIVE配信の動画を視聴中の視聴者の端末装置及び仮想空間サーバ装置10Aからコメント情報を受信する。
【0050】
次に、仮想空間サーバ装置10Aは、コンテンツ等の再生が終了か否かを判断する(ステップS15)。仮想空間サーバ装置10Aは、例えば、LIVE配信の終了時刻が到来した場合に終了と判断すればよい。
【0051】
再生終了ではない場合(ステップS15:NO)、仮想空間サーバ装置10Aは、ステップS11の処理に戻って、コンテンツ等の再生を継続する。したがって、LIVE配信中、この動画を視聴中の視聴者及びユーザから投稿されたコメントもリアルタイムに表示される。
【0052】
一方、再生終了であった場合(ステップS15:YES)、仮想空間サーバ装置10Bは、再生処理を終了する。
【0053】
なお、サーバ装置10Aは、図示しないが、上述の再生処理を含めて更新された仮想空間が含まれる1フレーム分の画像を生成するための画像情報を繰り返し生成し、端末装置20に送信する。
【0054】
例えば、ユーザが操作するプレイヤオブジェクト(アバター)の位置等に基づいて制御される仮想カメラで撮影された仮想空間の画像を生成するための画像情報が生成される(
図7,
図8残照)。
【0055】
一方、端末装置20は、仮想空間サーバ装置10Aから受信した画像情報等に基づく仮想空間の画像を表示部に表示する(ステップS40)(
図7,
図8参照)。この場合、画像内に上述したモニタが含まれる場合、コンテンツ等も表示部に表示された状態となる。
【0056】
また、端末装置20は、LIVE配信中の場合、コメントの投稿操作があった場合、コメントを仮想空間サーバ装置10に送信する(ステップS41)。
【0057】
次に、端末装置20は、仮想空間から退出するか否かを判断する(ステップS42)。例えば、ユーザによる退出(終了)要求を受信した場合(ステップS42:YES)、端末装置20は、仮想空間の表示等を終了する。
【0058】
なお、
図3に示す処理では、端末装置20に関して説明したが、同一(共通)の仮想空間にいる各のユーザの端末装置に対しても同様の処理が行われる。
【0059】
以上のように、第1の実施形態の一側面として、仮想空間サーバ装置10Aが、再生制御部11及びコメント受付部12を備える構成としているので、WEBブラウザ等で視聴可能なコンテンツ及びコメントを仮想空間内で視聴することができる。したがって、ユーザは、仮想空間での活動を継続しつつ、コンテンツ及びコメントを視聴することができる。さらに、各ユーザは、仮想空間での活動を継続しつつコンテンツに対するコメントを投稿することもできる。
【0060】
これにより、仮想空間でユーザが行うことができる行動をより充実させることができ、仮想空間へのユーザの没入感をさらに高めることができる。
【0061】
また、仮想空間でコンテンツが再生されることで、仮想空間に多くのユーザがモニタに集まって同一のコンテンツを視聴する仮想のパブリックビューイングのイベントなどに適用することも可能である。
【0062】
なお、上述の仮想空間は、ビデオゲーム等の仮想空間に適用することも可能である。
【0063】
上述の「仮想空間において投稿されたコメント」は、仮想空間において提供される機能を利用して投稿されたコメントである。
【0064】
上述のコンテンツの映像にコメントが重ねて表示される構成は、例えば、コンテンツの映像の一端側にコメントが重ねて表示され、一端側から他端側に向かってコメントが一定速度で移動していく構成とすればよい。そして、他端に到達したコメントは消去されればよい。
【0065】
上述の仮想空間でのコンテンツ及びコメントの表示形式は、WEBブラウザ等での表示形式と完全に同一である必要はない。例えば、コメントの文字フォント等は異なっていてもよい。
【0066】
上述実施形態の例では、コメントとして文字及び記号(テキストデータ)を例示したが、スタンプなどの画像をコメントとしてもよい。
【0067】
上述の実施形態の例では、仮想空間サーバ装置が、仮想空間制御プログラムを実行してコンテンツ等の再生を制御しているが、特にこれに限定されるものではない。
図3で例示した仮想空間サーバ装置が実行する処理の一部を、ユーザの端末装置が実行してもよい。
【0068】
[第2の実施形態]
本実施形態の例では、仮想空間制御システム100の例である仮想空間制御システム100Bについて説明する。仮想空間制御システム100Bは、配信システム500と、仮想空間サーバ装置10Bと、複数の端末装置20,201~20Nとを含む。
【0069】
本実施形態の例では、仮想空間(例えば、三次元仮想空間)において、ユーザのプレイヤオブジェクトが移動等の動作を行う。プレイヤオブジェクトは、ユーザの分身として仮想空間で活動するオブジェクト(アバター)であり、ユーザが操作するオブジェクトである。例えば、人物、ロボット及び動物等のキャラクタ、自動車等の乗り物、ボール等の球体、カードなどがプレイヤオブジェクトに該当する。
【0070】
例えば、ユーザは、操作部を介して自身のプレイヤオブジェクトを動作させる。動作は、例えば、移動(歩く、走る)、ジャンプ、攻撃、会話などがある。これにより、ユーザ(プレイヤオブジェクト)は、仮想空間の様々な場所を訪問したり、仮想空間で開催されるイベントに参加したり、他ユーザ(他のプレイヤオブジェクト)と会話したりすることができる。
【0071】
イベントとしては、例えば、仮想のモニタに表示されたLIVE配信の動画(コンテンツ)およびコメントを、他ユーザ(他のプレイヤオブジェクト)と一緒に視聴するパブリックビューイングがある。
【0072】
端末装置20,201~20Nの表示部では、仮想カメラによって撮影された仮想空間の画像が表示される(
図7、
図8参照)。例えば、仮想カメラは、プレイヤオブジェクトの移動に追従して移動し、常にプレイヤオブジェクトが含まれるように撮影する。
【0073】
したがって、例えば、ユーザのプレイヤオブジェクトが、上記モニタ付近に移動することで、モニタも含まれる仮想空間の画像が表示部に表示される。
【0074】
すなわち、コンテンツ等の再生中、ユーザは、プレイヤオブジェクトをモニタ付近に移動させることで、モニタに表示されたコンテンツを視聴することができる。
【0075】
また、本実施形態の例では、ユーザが、コンテンツに対して投稿したコメントが、ユーザ自身のプレイヤオブジェクトの発言として仮想空間に出力される。例えば、プレイヤオブジェクトの付近(例えば頭上)にコメントを含む吹き出しのオブジェクトが配置される(
図8(B)参照)。
【0076】
すなわち、仮想空間において投稿されたコメントは、コンテンツに対するコメントとして表示されることに加え、プレイヤオブジェクトの発言としても表示される。したがって、例えば、仮想空間では、投稿されたコメントの内容が2箇所で表示される。
【0077】
したがって、プレイヤオブジェクトの発言が、コメントとして投稿されたように表現される。
【0078】
図4は、仮想空間サーバ装置10の例である仮想空間サーバ装置10Bの構成を示すブロック図である。本実施形態の例において、仮想空間サーバ装置10Bは、再生制御部11、コメント受付部12及びオブジェクト制御部13Bを少なくとも備える。
【0079】
再生制御部11は、配信システム500からコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信し、上記コンテンツ及びコメントを仮想空間内で再生させる。再生制御部11は、例えば、コメントを受信したタイミングで、このコメントをコンテンツの映像に重ねて表示させていく。また、再生制御部11は、例えば、表示開始から所定時間が経過したコメントを消去する。
【0080】
再生制御部11は、例えば、配信システム500に対して、1のコンテンツ(対応するコメント含む)の配信要求を行うことで、配信システム500からコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信すればよい。
【0081】
コメント受付部12は、仮想空間において各ユーザの端末装置20,201~20Nからコメントの投稿を受け付ける。コメント受付部12は、例えば、各ユーザの端末装置20,201~20Nからコメント(例えば、テキストデータ)を受信し、コメント情報を生成して配信システム500に送信する。
【0082】
オブジェクト制御部(オブジェクト制御機能、オブジェクト制御手段)13Bは、仮想空間においてユーザのプレイヤオブジェクトの動作を制御する。オブジェクト制御部13Bは、上述したように、ユーザが操作する操作部の操作情報に基づいて、プレイヤオブジェクトを動作させる。
【0083】
オブジェクト制御部13Bは、例えば、仮想空間でのプレイヤオブジェクトの位置、向き等のステータスを参照しつつ、プレイヤオブジェクトを動作させればよい。ステータスは、ユーザデータに含めて仮想空間サーバ装置10Bの記憶部に記憶しておけばよい。ユーザデータは、ユーザの仮想空間の活動に関する情報である(
図12参照)。仮想空間サーバ装置10Bの記憶部は、ユーザ毎にユーザデータを記憶する。ユーザデータは、例えば、仮想空間での活動を終了した後、活動を再開する場合などにも参照される。
【0084】
また、オブジェクト制御部13Bは、ユーザによって投稿されたコメントを、このユーザのプレイヤオブジェクトの発言として仮想空間に出力する。オブジェクト制御部13Bは、上述したように、コメントを投稿したユーザのプレイヤオブジェクトの付近にコメントを含む吹き出しのオブジェクトを配置する。
【0085】
なお、吹き出しのオブジェクトを配置位置は、例えば、プレイヤオブジェクトの位置などを参照して算出すればよい。
【0086】
また、オブジェクト制御部13Bは、配置した吹き出しのオブジェクトを消去(撤去)する。例えば、吹き出しのオブジェクトは、対応するコメントと同様に消去されるよう、配置開始から所定時間が経過した場合に消去される。
【0087】
次に、仮想空間制御システム100Bの動作について説明する。
【0088】
図5は、仮想空間制御システム100Bが実行するコンテンツの再生処理の例を示すフローチャートである。本実施形態の例における再生処理では、仮想空間でコンテンツ及びコメントを再生するための処理と、コメントの投稿を受け付けるための処理とが行われる。なお、
図5においては、主として、コンテンツ及びコメントを再生する処理、コメントの投稿を受け付ける処理について説明し、その他の処理は一部省略している場合がある。以下、仮想空間サーバ装置10Bと、ユーザの端末装置20とが再生処理を実行する場合を例にして説明する。
【0089】
本実施形態の例の再生処理は、例えば、LIVE配信の開始時刻又は開始時刻の所定時間前となった場合に実行される。
【0090】
なお、詳述しないが、端末装置20は、ユーザによるプレイヤオブジェクトの操作情報を定期的に仮想空間サーバ装置10Bに送信する。仮想空間サーバ装置10Bは、再生処理と並行して、操作情報等に基づいてプレイヤオブジェクトの動作を制御し、またユーザデータ等を更新する。
【0091】
仮想空間サーバ装置10Bは、コンテンツの配信要求を配信サーバ装置510に送信する(ステップS10)。配信要求は、例えば、コンテンツの識別情報を含めて送信される。
【0092】
次に、仮想空間サーバ装置10Bは、コンテンツ等の再生を開始する(ステップS11)。具体的には、仮想空間サーバ10Bは、配信サーバ装置510から送信されるLIVE配信の動画のデータ及びコメント情報を受信し、LIVE配信の動画及びコメントを再生していく。再生によって、仮想空間のモニタの画面(映像表示領域)にLIVE配信の動画の映像及びコメントが表示される。
【0093】
次に、仮想空間サーバ装置10Bは、コメントを投稿の有無を判断する(ステップS12)。仮想空間サーバ装置10Bは、端末装置20からコメント(例えばテキストデータ)を受信した場合、投稿があったと判断すればよい。
【0094】
コメントの投稿がなかった場合(ステップS12:NO)、仮想空間サーバ装置10Bは、ステップS14-11Bの処理に移行する。
【0095】
一方、コメントの投稿があった場合(ステップS12:YES)、仮想空間サーバ装置10Bは、コメントを配信サーバ装置510に送信する(ステップS13)。具体的には、仮想空間サーバ装置10Bは、受信したコメントを含むコメント情報を生成し、配信サーバ装置510に送信する。
【0096】
次に、仮想空間サーバ装置10Bは、コメントを出力する処理を実行する(ステップS14-10B)。具体的には、仮想空間サーバ装置10Bは、上述したように、ステップS13の処理で送信したコメントの内容を含む吹き出しのオブジェクトを仮想空間に配置する。また、仮想空間サーバ装置10Bは、配置した吹き出しのオブジェクトの配置時間の計測を開始する。
【0097】
これにより、端末装置20のユーザの投稿コメントは、自身のプレイヤオブジェクトの発言としても端末装置20の表示部に表示(出力)される。なお、他ユーザによる投稿コメントも他ユーザのプレイヤオブジェクトの発言として表示される。
【0098】
次に、仮想空間サーバ装置10Bは、出力したコメントを消去する処理を実行する(ステップS14-11B)。具体的には、仮想空間サーバ装置10Bは、既に配置した吹き出しのオブジェクトのうち、配置から所定時間が経過したオブジェクトを仮想空間から消去(撤去)する。仮想空間サーバ装置10Bは、例えば、配置時間を参照して消去する吹き出しのオブジェクトを特定すればよい。
【0099】
次に、仮想空間サーバ装置10Bは、コンテンツ等の再生が終了か否かを判断する(ステップS15)。再生終了ではない場合(ステップS15:NO)、仮想空間サーバ装置10Bは、ステップS11の処理に戻って、コンテンツ等の再生を継続する。したがって、LIVE配信中、この動画を視聴中の視聴者及びユーザから投稿されたコメントもリアルタイムに表示される。
【0100】
一方、再生終了であった場合(ステップS15:YES)、仮想空間サーバ装置10Bは、再生処理を終了する。
【0101】
なお、仮想空間サーバ装置10Bは、図示しないが、上述の再生処理を含めて更新された仮想空間が含まれる1フレーム分の画像を生成するための画像情報を繰り返し生成し、端末装置20に送信する。
【0102】
例えば、ユーザが操作するプレイヤオブジェクト(アバター)の位置等に基づいて制御される仮想カメラで撮影された仮想空間の画像を生成するための画像情報が生成される。
【0103】
一方、端末装置20は、仮想空間サーバ装置10Bから受信した画像情報等に基づく仮想空間の画像を表示部に表示する(ステップS40)(
図7,
図8参照)。この場合、画像内に上述したモニタが含まれる場合、コンテンツ等も表示部に表示された状態となる。
【0104】
また、端末装置20は、LIVE配信中の場合、コメントの投稿操作があった場合、コメントを仮想空間サーバ装置10Bに送信する(ステップS41)。
【0105】
次に、端末装置20は、仮想空間から退出するか否かを判断する(ステップS42)。例えば、ユーザによる退出(終了)要求を受信した場合(ステップS42:YES)、端末装置20は、仮想空間の表示等を終了する。
【0106】
なお、
図5に示す処理では、端末装置20に関して説明したが、同一(共通)の仮想空間にいる各のユーザの端末装置に対しても同様の処理が行われる。例えば、各ユーザの投稿コメントも、ユーザそれぞれのプレイヤオブジェクトの発言として表示される。
【0107】
以上のように、第2の実施形態の一側面として、仮想空間サーバ装置10Bが、再生制御部11、コメント受付部12及びオブジェクト制御部13Bを備える構成としているので、WEBブラウザ等で視聴可能なコンテンツ及びコメントを仮想空間内で視聴することができる。したがって、ユーザは、仮想空間での活動を継続しつつ、コンテンツ及びコメントを視聴することができる。さらに、各ユーザは、仮想空間での活動を継続しつつコンテンツに対するコメントを投稿することもできる。
【0108】
これにより、仮想空間でユーザが行うことができる行動をより充実させることができ、仮想空間へのユーザの没入感をさらに高めることができる。
【0109】
また、仮想空間でコンテンツが再生れることで、仮想空間に多くのユーザがモニタに集まって同一のコンテンツを視聴する仮想のパブリックビューイングのイベントなどに適用することも可能である。
【0110】
さらに、投稿コメントがユーザのプレイヤオブジェクトの発言としても出力されるので、プレイヤオブジェクトの発言が、コメントとして投稿されたように表現され、仮想空間へのユーザの没入感をさらに高めることができる。
【0111】
なお、上述の仮想空間は、ビデオゲーム等の仮想空間に適用することも可能である。
【0112】
上述の「仮想空間において投稿されたコメント」は、仮想空間において提供される機能を利用して投稿されたコメントである。
【0113】
上述のユーザ自身のプレイヤオブジェクトの発言として仮想空間に出力されることは、仮想空間にいる少なくとも一部の他ユーザ(プレイヤオブジェクト)に認識されるように出力されることを意味する。また、仮想空間への出力は、表示部に表示させるほか、例えば、音声による出力であってもよい。
【0114】
また、プレイヤオブジェクトの発言として仮想空間に出力される構成として、吹き出しのオブジェクトが配置される構成を例示したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、仮想空間の画像におけるプレイヤオブジェクトの付近に、コメントの画像を重畳させるようにしてもよい。
【0115】
上述のコンテンツの映像にコメントが重ねて表示される構成は、例えば、コンテンツの映像の一端側にコメントが重ねて表示され、一端側から他端側に向かってコメントが一定速度で移動しいく構成とすればよい。そして、他端に到達したコメントは消去されればよい。
【0116】
上述の仮想空間でのコンテンツ及びコメントの表示形式は、WEBブラウザ等での表示形式と完全に同一である必要はない。例えば、コメントの文字フォント等は異なっていてもよい。
【0117】
上述実施形態の例では、コメントとして文字及び記号(テキストデータ)を例示したが、スタンプなどの画像をコメントとしてもよい。
【0118】
上述の実施形態の例では、1のモニタが仮想空間に配置されたが、複数のモニタを配置してもよい。複数のモニタには、同一のコンテンツ及びコメントを表示させてもよく、異なるコンテンツ及びコメントを表示させてもよい。
【0119】
また、モニタでのコンテンツ等の視聴には、ユーザ毎に制限を設けてもよい。例えば、仮想空間において、特定のユーザ(プレイヤオブジェクト)のみ入場できる領域にモニタを配置すればよい。この場合、仮想空間に配置された特定のユーザの家などが上記領域に該当する。
【0120】
上述の実施形態の例では、仮想空間サーバ装置が、仮想空間制御プログラムを実行してコンテンツ等の再生を制御しているが、特にこれに限定されるものではない。
図6で例示した仮想空間サーバ装置が実行する処理の一部を、ユーザの端末装置が実行してもよい。
【0121】
[第3の実施形態]
図6は、仮想空間制御システム100の構成の例である仮想空間制御システム100Cの構成を示すブロック図である。本実施形態の例の仮想空間制御システム100Cは、三次元仮想空間をゲーム空間とするビデオゲームに適用される。仮想空間制御システム100Cは、配信システム500と、仮想空間サーバ装置10Cと、複数のユーザの端末装置20-C,201-C~20N-Cとを含む。
【0122】
仮想空間制御システム100Cは、ゲーム空間である三次元仮想空間(仮想空間)において、ユーザがプレイヤオブジェクトを動作させて敵などを倒し、プレイヤオブジェクトを成長させるゲームを実行させるための各種機能を有する。
【0123】
ビデオゲームでは、同一(共通)の仮想空間において、複数のユーザのそれぞれのプレイヤオブジェクトが存在する。各ユーザ(プレイヤオブジェクト)は、同一のミッション等を協力して遂行することも可能である。
【0124】
プレイヤオブジェクトPOは、
図7に示すように、ユーザの分身として仮想空間50で活動するオブジェクト(アバター)であり、ユーザが操作するオブジェクトである。
図7は、端末装置20Cの表示部に表示されたプレイヤオブジェクトPO-1を含むゲーム画像の一例である。
【0125】
ユーザは、操作部を介して自身のプレイヤオブジェクトPOを動作させる。動作は、例えば、移動(歩く、走る)、ジャンプ、攻撃、会話などがある。これにより、ユーザ(プレイヤオブジェクトPO)は、仮想空間50の様々な場所を訪問したり、仮想空間で開催されるイベントに参加したり、他ユーザ(他のプレイヤオブジェクトPO)と会話したりすることができる。
【0126】
また、仮想空間制御システム100Cは、コンテンツ及びコメントに対して投稿されたコメントを仮想空間50内で再生させるための各種機能を有する。
【0127】
本実施形態の例では、コンテンツとしてLIVE配信の動画及びコメントが仮想空間内50で再生される。このLIVE配信の動画及びコメントは、仮想空間50に限らず、WEBブラウザ等で再生可能(視聴可能)である。また、WEBブラウザ等でコメントも投稿可能である。LIVE配信の動画は、現実の開始時刻に配信が開始される。したがって、仮想空間50においても、上記現実の所定時刻から再生が開始される。
【0128】
本実施形態の例では、
図8(B)に示すように、複数のユーザ(プレイヤオブジェクトPO)と一緒に視聴するパブリックビューイングのイベントとして、LIVE配信の動画(コンテンツ)及びコメントが大型のモニタ60に表示される。
【0129】
端末装置20C,201C~20NCの表示部では、仮想カメラによって撮影された仮想空間50の画像がゲーム画像として表示される。仮想カメラは、プレイヤオブジェクPOの移動に追従して移動し、常にプレイヤオブジェクトPOが含まれるように撮影する。端末装置20Cの表示部では、
図7に示すように、端末装置20CのユーザのプレイヤオブジェクトPO-1の少なくとも一部が含まれるゲーム画像が表示される。
【0130】
また、端末装置20CのユーザのプレイヤオブジェクトPO-1が上記モニタ付近に移動することで、モニタ60も含まれるゲーム画像が端末装置20Cの表示部に表示される。
【0131】
すなわち、コンテンツ等の再生中、ユーザは、プレイヤオブジェクトPOをモニタ60付近に移動させることで、モニタ60に表示されたコンテンツを視聴することができる。
【0132】
図8(A)及び
図8(B)は、端末装置20Cの表示部に表示されたゲーム画像の一例を示す。
図8(A)及び
図8(B)は、プレイヤオブジェクトPOが、モニタ60の正面に位置している状態を示す。
【0133】
本実施形態の例では、モニタ60は、LIVE配信が開始される上記現実の開始時刻の所定時間前(例えば10分前)に仮想空間50に出現(配置)される。LIVE配信が開始されるまで、モニタ60の画面には、
図8(A)に示すように、LIVE配信の動画は表示されず、所定の静止画が表示される。また、モニタ60は、LIVE配信の終了に伴って仮想空間50から消去(撤去)される。例えば、LIVE配信の終了時刻の到来によって消去される。
【0134】
上記現実の開始時刻となってLIVE配信が開始された場合、
図8(B)に示すようなLIVE配信の動画の再生が開始される。具体的には、LIVE配信の動画の映像及びこの映像に重畳された状態のコメントがモニタ60の画面に表示される。
図8(B)は、
図9(B)に示すLIVE配信中の競馬レースの動画の映像に、コメントCM1~CM5が重畳されている状態を示す。
【0135】
コメントは、最初に、LIVE配信の動画の映像の一端側(
図9(A)の右端側)の位置に重ねて表示される。その後、コメントは、一端側から他端側(
図9(A)の右端側から左端側)に向かって一定速度で移動していく。そして、他端に到達したコメントは消去される。すなわち、表示されてから所定時間が経過した場合に消去される。
【0136】
例えば、
図9(A)のコメントCM1「YEAH」は、最初に
図9(A)に示す位置に表示され、
図9(A)に示す矢印方向に一定速度で移動して最終的に消去される。なお、他のコメントCM2~CM5も同様の方向に移動していく。
【0137】
コメントは、投稿される毎にLIVE配信の動画の映像の一端側に重畳されていく。LIVE配信の動画の映像の一端側のいずれの位置に重畳するかは、例えば、ランダムに決定される。
【0138】
本実施形態の例では、視聴者から投稿されたコメント、及び、仮想空間50でユーザ(プレイヤオブジェクトPO)が投稿(発言)したコメントが、LIVE配信の動画の映像とともにリアルタイムに表示される。
【0139】
なお、上述のモニタ60においてLIVE配信の動画の映像にコメントを重畳させて移動させる構成は、WEBブラウザ等でLIVE配信の動画の映像にコメントを重畳させて移動させる構成と同一である。また、上述のLIVE配信の動画の映像にコメントを重畳させて移動させる構成は、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。
【0140】
ユーザは、仮想空間50において、操作部を用いて、コメントを入力して投稿することができる。本実施形態の例では、ユーザは、仮想空間50でのチャット機能を利用してコメントを投稿できる。
【0141】
本実施形態の例のチャット機能では、テキストのメッセージをユーザ間(プレイヤオブジェクトPO間)でやり取りすることを実現した機能である。また、チャット機能では、チャットのメッセージの送信先を選択することができる。
【0142】
例えば、送信先としては、「フレンド」、「まわりに」、「チーム」、「ルーム」及び「まわりと放送局に」の5種類がある。
【0143】
送信先「フレンド」では、フレンド設定された他ユーザ(プレイヤオブジェクトPO)に対してメッセージが送信される。また、例えば、送信先「まわりに」では、現在、プレイヤオブジェクトPOがいる周辺(所定範囲)にいる他ユーザ(プレイヤオブジェクトPO)に対してメッセージが送信される。送信先「チーム」では、ユーザが所属するチーム内のメンバーに対してメッセージが送信される。なお、チームでは、リーダーのみがメンバーの編集が可能である。送信先「ルーム」では、1のユーザが1つ所持する専用のメッセージ範囲があり、このメッセージ範囲のメンバーに対してメッセージが送信される。なお、ルームでは、上記1のユーザがメッセージ範囲となる任意のメンバーを編集することができる。また、他ユーザのルームにも参加でき、自分のルームを含め最大3つのルームに参加可能である。
【0144】
チャットのメッセージは、メッセージの送信者であるユーザのプレイヤオブジェクトPOの頭上に配置される吹き出しのオブジェクトに含められる。すなわち、プレイヤオブジェクトPOの発言として仮想空間50に出力される。この吹き出しのオブジェクトは、送信者であるユーザの端末装置の表示部、及び、送信先として指定された他ユーザ(プレイヤオブジェクトPO)の端末装置の表示部にのみ表示される。
【0145】
また、送信先「まわりと放送局に」では、チャットのメッセージがコメントとして投稿(送信)される。これにより、チャットのメッセージがコメントとして、LIVE配信の動画の映像に重ねて表示される。
【0146】
さらに、送信先「まわりと放送局に」では、上述の送信先「まわりに」と同様に、現在、プレイヤオブジェクトPOがいる周辺(所定範囲)にいる他ユーザ(プレイヤオブジェクトPO)に対してもメッセージが送信される。上述したように、吹き出しのオブジェクトが、送信者であるユーザの端末装置の表示部、及び、上記周辺にいる他ユーザ(プレイヤオブジェクトPO)の端末装置の表示部にのみ表示される。
【0147】
例えば、ユーザ(プレイヤオブジェクトPO-2)が、送信先「まわりと放送局に」でチャットのメッセージ「YEAH」を送信した場合について説明する。この場合、
図8(B)に示すように、コメントCM1「YEAH」がモニタ60に表示され、且つ、プレイヤオブジェクトPO-2の頭上に「YEAH」の吹き出しのオブジェクト95が配置される。なお、このオブジェクト95は、プレイヤオブジェクトPO-2がいる周辺(所定範囲)にいる他ユーザ(プレイヤオブジェクトPO)に対してのみ表示される。
【0148】
また、例えば、
図8(B)のコメントCM4「GOOD」は、プレイヤオブジェクトPO-1の吹き出しのオブジェクト96に対応する。
【0149】
なお、ユーザは、例えば、自身の端末装置において、表示部に表示されたソフトウェアキーボードを用いて入力(テキスト入力)し、送信先を選択する。そして、決定のボタンを選択することでチャット(メッセージを送信)することができる。
【0150】
また、本実施形態の例では、LIVE配信中、プレイヤオブジェクトPOがモニタ60に近づいた場合、LIVE配信の動画の音声も出力される。具体的には、仮想空間50でのプレイヤオブジェクトPOとモニタ60との距離が、所定距離以下となった場合に、LIVE配信の動画の音声が出力される。例えば、
図8(B)に示すように、プレイヤオブジェクトPO-1とモニタ60との距離が所定距離以下の場合、端末装置20Cのスピーカ(音声出力部)からLIVE配信の動画の音声が出力される。
【0151】
なお、プレイヤオブジェクトPOとモニタ60との距離が所定距離より大きい場合には、ゲーム用の音声としてBGM(バックグラウンドミュージック)が出力される。すなわち、プレイヤオブジェクトPOとモニタ60との距離に応じて、LIVE配信の動画の音声と、ゲーム(仮想空間50)用のBGMとの音声出力とが切り替えられる。
【0152】
また、本実施形態の例では、コンテンツ(LIVE配信の動画)とともに再生されるべきコメントのうち、仮想空間50に対応付けられた禁止ワードに該当するコメントを非表示とする。すなわち、禁止ワードを含むコメントはモニタ60に表示されない。ただし、仮想空間50に対応付けられた禁止ワードに該当しても、WEBブラウザ等では表示される場合がある。
【0153】
さらに、本実施形態の例のゲームには、撮影機能がある。撮影機能は、撮影要求のあったユーザの端末装置の表示部に表示されているゲーム画像を、静止画(撮影画像)のファイル(データ)として取り込んで保存する機能である。
【0154】
本実施形態の例では、撮影機能で静止画のファイルが保存される際、LIVE配信中、静止画にモニタ60の画面の少なくとも一部の画像が含まれる場合、モニタ60の画面を黒画面としてファイルが保存される。すなわち、静止画に含まれるコンテンツ及びコメントを非表示とした画像が撮影画像として保存される。これにより、LIVE配信の動画の映像が、静止画として残らないように規制できる。
【0155】
例えば、
図8(B)に示すゲーム画像が撮影機能で静止画としてファイル保存される場合、
図10に示すような静止画となる。
【0156】
図11は、仮想空間サーバ装置10の例である仮想空間サーバ装置10Cの構成を示すブロック図である。仮想空間サーバ装置10Cは、ゲームの進行を制御することで仮想空間の進行を制御する。本実施形態の例において、仮想空間サーバ装置10Cは、再生制御部11C、コメント受付部12C、オブジェクト制御部13C及び撮影部14Cを少なくとも備える。
【0157】
再生制御部11Cは、LIVE配信の開始から終了までの間、配信システム500からコンテンツ及びコメントを再生するための情報を受信し、上記コンテンツ及びコメントを仮想空間内50で再生させる。具体的には、再生制御部11Cは、コンテンツ及びコメントの映像を、モニタ60の画面に表示させる。
【0158】
再生制御部11Cは、コメントを受信したタイミングで、このコメントをLIVE配信の動画の映像に重ねて表示させていく。また、再生制御部11Cは、上述したように、表示したコメントを一定速度で移動させていき、他端に到達した場合に消去する。
【0159】
なお、モニタ60においてLIVE配信の動画の映像にコメントを重畳させて移動させる構成は、WEBブラウザ等でLIVE配信の動画の映像にコメントを重畳させて移動させる構成と同一である。また、LIVE配信の動画の映像にコメントを重畳させて移動させる構成は、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。
【0160】
なお、配信システム500から配信されるコンテンツおよびコメントを再生するための情報は、視聴者の端末装置に配信される情報と同一である。
【0161】
再生制御部11Cは、例えば、配信システム500に対して、LIVE配信の動画(対応するコメント含む)の配信要求を行うことで、配信システム500からLIVE配信の動画及びコメントを再生するための情報を受信する。
【0162】
また、再生制御部11Cは、仮想空間50に対応付けられた禁止ワードに該当するコメントを非表示とする。禁止ワードは、仮想空間サーバ装置10Cの記憶部に予め記憶されている。具体的には、再生制御部11Cは、禁止ワードを含むコメントを、LIVE配信の動画の映像に重畳させない。
【0163】
また、再生制御部11Cは、LIVE配信の開始時刻の所定時間前となった場合、モニタ60のオブジェクトを仮想空間50の所定位置に配置する。そして、再生制御部11Cは、LIVE配信の終了時刻となった場合、モニタ60のオブジェクトを消去する。
【0164】
また、再生制御部11Cは、所定のオブジェクト(モニタ60)と各ユーザのプレイヤオブジェクトPOとの距離に基づいて、LIVE配信の動画の音声と仮想空間50用の音声(ゲーム用の音声)とを切り替えて、各ユーザの端末装置に出力させる。
【0165】
コメント受付部12Cは、仮想空間50において各ユーザの端末装置20C,201C~20NCからコメントの投稿を受け付ける。コメント受付部12Cは、各ユーザの端末装置20C,201C~20NCからコメント(テキストデータ)を受信し、このコメント情報を生成して配信システム500に送信する。上述したように、チャットでの送信先「まわりと放送局に」でのチャットのメッセージをコメント(テキストデータ)とし、コメント情報を生成して配信システム500に送信される。
【0166】
コメント情報は、例えば、LIVE配信の動画の識別情報、コメント(チャットのメッセージ)、コメント投稿時間等が含まれる。コメント受付部12Cは、コメント(チャットのメッセージ)を受信した際の再生時刻を投稿時間とする。
【0167】
オブジェクト制御部13Cは、仮想空間50においてユーザのプレイヤオブジェクトPOの動作を制御する。オブジェクト制御部13Cは、上述したように、ユーザが操作する操作部の操作情報に基づいて、プレイヤオブジェクトPOを動作させる。
【0168】
オブジェクト制御部13Cは、例えば、仮想空間50でのプレイヤオブジェクトPOの位置、向き等のステータスを参照しつつ、プレイヤオブジェクトPOを動作させる。ステータスは、
図12のようなユーザデータに含まれる。
【0169】
ユーザデータは、ユーザのゲームのプレイ(仮想空間の活動)に関する情報である。仮想空間サーバ装置10Cの記憶部は、ユーザ毎にユーザデータを記憶する。ユーザデータは、例えば、仮想空間50での活動を終了した後、活動を再開する場合などにも参照される。ユーザデータは、ゲームの進行に応じて仮想空間サーバ装置10Cによって更新される。ユーザデータは、ユーザID、ステータス等のフィールドから構成される。
【0170】
ユーザIDのフィールドには、ユーザの識別情報(ユーザID)が設定される。ステータスのフィールドには、プレイヤオブジェクトPOの各種情報が設定される。ステータスのフィールドは、名称、パラメータ、現在位置等のフィールドから構成される。名称のフィールドには、プレイヤオブジェクトの名称のテキストデータが設定される。パラメータのフィールドには、生命力(HP)の最大値及び現在値、攻撃力等のプレイヤオブジェクトPOの各種のパラメータ(数値情報)が設定される。
【0171】
現在位置のフィールドには、プレイヤオブジェクトPOの現在の位置が設定される。例えば、仮想空間のワールド座標系の座標が設定される。その他、ステータスのフィールドには、プレイヤオブジェクトPOの現在の向き、実行中の動作情報などが設定される。
【0172】
また、オブジェクト制御部13Cは、ユーザによって投稿されたコメントを、このユーザのプレイヤオブジェクトPOの発言として仮想空間50に出力する。すなわち、オブジェクト制御部13Cは、チャットのメッセージを送信したユーザのプレイヤオブジェクトPOの頭上に上記メッセージを含む吹き出しのオブジェクトを配置する。
【0173】
なお、吹き出しのオブジェクトを配置位置は、例えば、プレイヤオブジェクトPOの位置などを参照して算出すればよい。
【0174】
また、オブジェクト制御部13Cは、配置した吹き出しのオブジェクトを消去(撤去)する。例えば、吹き出しのオブジェクトは、対応するコメントと同様に消去されるよう、配置開始から所定時間が経過した場合に消去される。
【0175】
撮影部(撮影機能)14Cは、仮想空間50内を撮影して撮影画像を記憶部に記憶させる。撮影部14Cは、上述したように、撮影要求のあったユーザの端末装置の表示部に表示されているゲーム画像を、静止画(撮影画像)のファイル(データ)として取り込んで保存する。
【0176】
なお、静止画の保存先は、仮想空間サーバ装置10Cの記憶部及び撮影要求のあったユーザの端末装置の記憶部のどちらであってもよい。仮想空間サーバ装置10Cの記憶部の場合、ユーザの識別情報に対応付けて保存しておけばよい。
【0177】
また、撮影部14Cは、コンテンツ及びコメントの少なくとも一部が含まれる状態で撮影される場合、これらコンテンツ及びコメントを非表示とした画像を撮影画像とする。上述したように、
図8(B)に示すゲーム画像が撮影機能で静止画としてファイル保存される場合、
図10に示すような静止画が保存される。
【0178】
次に、仮想空間制御システム100Cの動作について説明する。
【0179】
図13は、仮想空間制御システム100Cが実行するコンテンツの再生処理の例を示すフローチャートである。本実施形態の例における再生処理では、仮想空間でコンテンツ及びコメントを再生するための処理と、コメントの投稿を受け付けるための処理とが行われる。なお、
図13においては、主として、コンテンツ及びコメントを再生する処理、コメントの投稿を受け付ける処理について説明し、その他の処理は一部省略している場合がある。以下、仮想空間サーバ装置10Cと、ユーザの端末装置20Cとが再生処理を実行する場合を例にして説明する。
【0180】
本実施形態の例の再生処理は、例えば、LIVE配信の開始時刻の所定時間前となった場合に実行される。
【0181】
なお、詳述しないが、端末装置20Cは、ユーザによるプレイヤオブジェクトPOの操作情報を定期的に仮想空間サーバ装置10Cに送信する。仮想空間サーバ装置10Cは、再生処理と並行して、操作情報等に基づいてプレイヤオブジェクトPOの動作を制御し、またユーザデータ等を更新する。
【0182】
仮想空間サーバ装置10Cは、モニタ60を仮想空間50の所定位置に配置する(ステップS5-C)。なお、仮想空間サーバ装置10Cは、
図8(A)で例示したように、LIVE配信が開始されるまで、モニタ60の画面には所定の画像を表示させておく。
【0183】
次に、仮想空間サーバ装置10Cは、LIVE配信の開始時刻となったか否かを判断する(ステップS6-C)。開始時刻となった場合(ステップS6-C:YES)、仮想空間サーバ装置10Cは、コンテンツの配信要求を配信サーバ装置510に送信する(ステップS10C)。配信要求は、コンテンツの識別情報を含めて送信される。
【0184】
次に、仮想空間サーバ装置10Cは、コンテンツ等の再生を開始する(ステップS11-C)。具体的には、仮想空間サーバ10Cは、配信サーバ装置510から送信されるLIVE配信の動画のデータ(音声データ含む)及びコメント情報を受信し、LIVE配信の動画及びコメントを再生していく。再生によって、
図8(B)で例示したように、仮想空間50のモニタ60の画面(映像表示領域)に映像が表示される。
【0185】
仮想空間サーバ装置10Cは、上述したように、コメントが一定速度で移動していくように再生する。仮想空間サーバ装置10Cは、上述したように、禁止ワードを含むコメントを、LIVE配信の動画の映像に重畳させない(非表示とする)。
【0186】
さらに、仮想空間サーバ装置10Cは、上述したように、プレイヤオブジェクトPOとモニタ60との距離に応じて、LIVE配信の動画の音声と、ゲーム(仮想空間50)用のBGMとの音声出力とを切り替える。
【0187】
次に、仮想空間サーバ装置10Cは、コメントを投稿の有無を判断する(ステップS12-C)。仮想空間サーバ装置10Cは、送信先「まわりと放送局に」でのチャットのメッセージを受信した場合、投稿があったと判断すればよい。
【0188】
コメントの投稿がなかった場合(ステップS12-C:NO)、仮想空間サーバ装置10Cは、ステップS14-11Cの処理に移行する。
【0189】
一方、コメントの投稿があった場合(ステップS12-C:YES)、仮想空間サーバ装置10Cは、コメントを配信サーバ装置510に送信する(ステップS13-C)。具体的には、仮想空間サーバ装置10Cは、送信先「まわりと放送局に」でのチャットのメッセージをコメントとしてコメント情報を生成し、配信サーバ装置510に送信する。
【0190】
次に、仮想空間サーバ装置10Cは、コメントを出力する処理実行する(ステップS14-10C)。具体的には、仮想空間サーバ装置10Cは、上述したように、ステップS13-Cの処理で送信したコメントの内容を含む吹き出しのオブジェクトを仮想空間50に配置する。本実施形態の例では、送信先「まわりと放送局に」でのチャットのメッセージを含む吹き出しのオブジェクトが、プレイヤオブジェクトPO-1の周囲の他ユーザ(他のプレイヤオブジェクトPO)に視認可能に仮想空間50に配置される。また、仮想空間サーバ装置10Cは、配置した吹き出しのオブジェクトの配置時間の計測を開始する。
【0191】
これにより、端末装置20のユーザの投稿コメントは、自身のプレイヤオブジェクトPO-1の発言としても端末装置20Cの表示部に表示(出力)される。なお、他ユーザによる投稿コメントも、他ユーザのプレイヤオブジェクトPOの発言として表示される。
【0192】
次に、仮想空間サーバ装置10Cは、出力したコメントを消去する処理を実行する(ステップS14-11B)。具体的には、仮想空間サーバ装置10Cは、既に配置した吹き出しのオブジェクトのうち、配置から所定時間が経過したオブジェクトを仮想空間50から消去(撤去)する。仮想空間サーバ装置10Cは、例えば、配置時間を参照して消去する吹き出しのオブジェクトを特定すればよい。
【0193】
次に、仮想空間サーバ装置10Cは、コンテンツ等の再生が終了か否かを判断する(ステップS15-C)。終了時刻が到来した場合、動画の再生が終了と判断される。再生終了ではない場合(ステップS15-C:NO)、仮想空間サーバ装置10Cは、ステップS11-Cの処理に戻って、コンテンツ等の再生を継続する。したがって、LIVE配信中、この動画を視聴中の視聴者及びユーザから投稿されたコメントもリアルタイムに表示される。
【0194】
一方、再生終了であった場合(ステップS15-C:YES)、仮想空間サーバ装置10Cは、モニタ60を消去し(ステップS16-C)、再生処理を終了する。
【0195】
なお、仮想空間サーバ装置10Cは、図示しないが、上述の再生処理を含めて更新された仮想空間が含まれる1フレーム分の画像を生成するための画像情報を繰り返し生成し、端末装置20Cに送信する。
【0196】
例えば、ユーザが操作するプレイヤオブジェクトPO-1の位置等に基づいて制御される仮想カメラで撮影された仮想空間50の画像を生成するための画像情報が生成される。
【0197】
一方、端末装置20Cは、仮想空間サーバ装置10Cから受信した画像情報等に基づく仮想空間50の画像を表示部に表示する(ステップS40-C)。この場合、
図8(B)で例示したように、画像内に上述したモニタ60が含まれる場合、コンテンツ等も表示部に表示された状態となる。
【0198】
また、端末装置20Cは、LIVE配信中の場合、コメントの投稿操作があった場合、コメントをステップS41-C)。本実施形態の例では、チャットのメッセージの送信操作(決定のボタンの選択)があった場合、送信先の情報、チャットのメッセージが、仮想空間サーバ装置10Cに送信される。したがって、ステップS41-Cの処理では、チャットのメッセージ等が仮想空間サーバ装置10Cに送信される。
【0199】
次に、端末装置20は、仮想空間50から退出するか否かを判断する(ステップS42-C)。例えば、ユーザによる退出(終了)要求を受信した場合(ステップS42-C:YES)、端末装置20Cは、仮想空間50の表示等を終了する。
【0200】
なお、
図13に示す処理では、端末装置20Cに関して説明したが、同一(共通)の仮想空間50にいる各のユーザの端末装置に対しても同様の処理が行われる。各ユーザの投稿コメントも、ユーザそれぞれのプレイヤオブジェクトPOの発言として表示される。
【0201】
図14は、仮想空間制御システム100Cが実行する静止画の撮影処理の例を示すフローチャートである。本実施形態の例における撮影処理では、撮影要求のあったユーザの端末装置の表示部に表示されているゲーム画像を、静止画のファイルとして取り込んで保存する。なお、
図14においては、主として、ゲーム画像にモニタ60を含む場合の撮影処理について説明し、その他の処理は一部省略している場合がある。以下、仮想空間サーバ装置10Cと、ユーザの端末装置20Cとが撮影処理を実行する場合を例にして説明する。
【0202】
本実施形態の例の撮影処理は、例えば、仮想空間サーバ装置10Cがユーザ(端末装置)から撮影要求を受信した場合に実行される。
【0203】
仮想空間サーバ装置10Cは、コンテンツの再生中であるか否かを判断する(ステップS20-C)。例えば、上述の再生処理のステップS11-C~ステップS15-Cまでの処理が実行中の場合、再生中であると判断される。
【0204】
再生中であった場合(ステップS20-C:YES)、仮想空間サーバ装置10Cは、保存するゲーム画像にモニタ60の画面の少なくとも一部が含まれるか否かを判断する(ステップS21-C)。例えば、ユーザの端末装置20Cの表示部に表示させる画像情報などに基づいてモニタ60の画面が含まれることを判断すればよい。
【0205】
モニタ60の画面が含まれない場合(ステップS21-C:NO)、仮想空間サーバ装置10Cは、ステップS23-Cの処理に移行する。一方、モニタ60の画面が含まれる場合(ステップS21-C:YES)、仮想空間サーバ装置10Cは、撮影・保存処理Aを実行する(ステップS22-C)。撮影・保存処理Aでは、
図10で例示したように、モニタ60の画面を黒画面として、ユーザの端末装置20Cの表示部のゲーム画像の静止画のファイルが仮想空間サーバ装置10Cの記憶部に保存される。その後、仮想空間サーバ装置10Cは、撮影処理を終了する。
【0206】
また、ステップS20-Cの処理に戻って、再生中でなかった場合、仮想空間サーバ装置10Cは、撮影・保存処理Bを実行する(ステップS23-C)。撮影・保存処理Bでは、モニタ60の画面を黒画面とする処理を含まず、ユーザの端末装置20Cの表示部のゲーム画像の静止画のファイルが仮想空間サーバ装置10Cの記憶部に保存される。その後、仮想空間サーバ装置10Cは、撮影処理を終了する。
【0207】
なお、
図14に示す処理では、端末装置20Cに関して説明したが、同一(共通)の仮想空間50にいる各のユーザの端末装置に対しても同様の処理が行われる。
【0208】
以上のように、第3の実施形態の一側面として、仮想空間サーバ装置10Cが、再生制御部11C、コメント受付部12C、オブジェクト制御部13C及び撮影部14Cを備える構成としているので、WEBブラウザ等で視聴可能なコンテンツ及びコメントを仮想空間内で視聴することができる。したがって、ユーザは、仮想空間での活動を継続しつつ、コンテンツ及びコメントを視聴することができる。さらに、各ユーザは、仮想空間での活動を継続しつつコンテンツに対するコメントを投稿することもできる。
【0209】
これにより、仮想空間でユーザが行うことができる行動をより充実させることができ、仮想空間へのユーザの没入感をさらに高めることができる。
【0210】
また、仮想空間でコンテンツが再生されることで、仮想空間に多くのユーザがモニタに集まって同一のコンテンツを視聴する仮想のパブリックビューイングのイベントなどに適用することも可能である。
【0211】
また、撮影機能において、コンテンツ及びコメントが映り込まないように撮影画像を保存しているので、コンテンツの著作者などの意図せぬ状況でコンテンツ及びコメントの画像が保存されてしまうことを防止できる。
【0212】
なお、上述の「ビデオゲーム」は、ロールプイングゲーム、育成ゲーム、シミュレーションゲーム等のいずれのジャンルのゲームを採用してもよい。
【0213】
上述の仮想空間は、ビデオゲーム以外の仮想空間に適用することも可能である。
【0214】
上述の「仮想空間において投稿されたコメント」は、仮想空間において提供される機能を利用して投稿されたコメントである。
【0215】
上述のユーザ自身のプレイヤオブジェクトの発言として仮想空間に出力されることは、仮想空間にいる少なくとも一部の他ユーザ(プレイヤオブジェクト)に認識されるように出力されることを意味する。また、仮想空間への出力は、表示部に表示させるほか、例えば、音声による出力であってもよい。
【0216】
また、プレイヤオブジェクトの発言として仮想空間に出力される構成として、吹き出しのオブジェクトが配置される構成を例示したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、仮想空間の画像におけるプレイヤオブジェクトの付近に、コメントの画像を重畳させるようにしてもよい。
【0217】
上述の仮想空間でのコンテンツ及びコメントの表示形式は、WEBブラウザ等での表示形式と完全に同一である必要はない。例えば、コメントの文字フォントなどは異なっていてもよい。
【0218】
上述の実施形態の例では、1のモニタが仮想空間に配置されたが、複数のモニタを配置してもよい。複数のモニタには、同一のコンテンツ及びコメントを表示させてもよく、異なるコンテンツ及びコメントを表示させてもよい。
【0219】
また、モニタでのコンテンツ等の視聴には、ユーザ毎に制限を設けてもよい。例えば、仮想空間において、特定のユーザ(プレイヤオブジェクト)のみ入場できる空間(領域)にモニタを配置すればよい。この場合、仮想空間に配置された特定のユーザの家などが上記領域に該当する。
【0220】
上述実施形態の例では、コメントとして文字及び記号(テキストデータ)を説明したが、スタンプなどの画像をコメントとしてもよい。
【0221】
上述の実施形態の例の撮影機能では、静止画のファイルが保存されるが、動画であってもよい。また、非表示とするのはモニタの画面のコンテンツ及びコメントに加え、コメントに対応する吹き出しを非表示としてもよい。
【0222】
上述の実施形態の例では、禁止ワードを含むコメントはモニタに表示されないが、禁止ワードを他の文字に置き換えて非表示としてもよい。
【0223】
上述の実施形態の例では、禁止ワードを含むコメントを除いて、コンテンツ及びコメントが表示される構成であるが、ユーザの表示設定に応じて表示を切り替えるようにしてもよい。
【0224】
例えば、或るユーザの表示設定がコメント非表示であった場合、このユーザの端末装置においてコンテンツのみが表示されるように画像情報を生成し、このユーザの端末装置に送信すればよい。
【0225】
また、例えば、或るユーザの表示設定がコンテンツ非表示であった場合、このユーザの端末装置において、コンテンツ及びコメントが表示されないように画像情報を生成し、このユーザの端末装置に送信すればよい。この場合、例えば、コンテンツの再生中、モニタは、
図8(A)で例示した画像を表示させておけばよい。
【0226】
なお、上述の表示設定は、例えば、ユーザデータに含めておけばよい。
【0227】
上述の実施形態の例では、仮想空間サーバ装置が、仮想空間制御プログラムを実行してコンテンツ等の再生を制御しているが、特にこれに限定されるものではない。
図13及び
図14で例示した仮想空間サーバ装置が実行する処理の一部を、ユーザの端末装置が実行してもよい。例えば、
図14の撮影処理だけを、ユーザの端末装置が実行してもよい。
【0228】
また、上述の各実施形態の例において、ユーザがコンテンツ視聴用の識別情報を有する場合、ユーザのコンテンツ視聴用の識別情報と、このユーザのビデオゲーム(仮想空間)での識別情報とを連携させてもよい。コンテンツ視聴用の識別情報は、例えば、上述のコンテンツプラットフォームで用いられるユーザの識別情報である。
【0229】
例えば、仮想空間サーバ装置の記憶部に、ユーザのコンテンツ視聴用の識別情報と、このユーザのビデオゲーム(仮想空間)での識別情報とを対応付けて記憶させておく。
【0230】
ユーザが仮想空間で1のコンテンツを視聴した場合、このユーザのコンテンツ視聴用の識別情報を含む視聴情報を、配信システムに送信する。配信システムは、上記視聴情報を受信し、コンテンツ視聴用の識別情報に基づいて、このユーザの視聴履歴を更新する。
【0231】
これにより、例えば、特定のコンテンツを視聴することで配信システムからユーザに特典が付与されるイベントの場合、仮想空間で上記特定のコンテンツを視聴したユーザにも、特典が付与される。
【0232】
例えば、コンテンツの再生中、ユーザのプレイヤオブジェクトが、モニタを基準とする所定範囲内に一定時間以上いた場合に視聴したと判断すればよい。
【0233】
また、上述の各実施形態の例において、コンテンツの評価を受け付ける評価機能を設けてもよい。
【0234】
上述の各実施形態の例において、コメントをコンテンツの映像に重ねて表示させなくてもよい。例えば、コンテンツの映像に隣接する領域にコメントを表示させるようにしてもよい。
【0235】
上述の各実施形態の例において、コンテンツはLIVE配信の動画ではなく、過去に撮影された動画であってもよい。また、過去に投稿されたコメントも、動画の再生時に合わせて再生される。過去の投稿コメントは、動画の再生時刻を基準とする投稿時間が対応付けられている。したがって、動画の再生時に、投稿時間に合わせて過去の投稿コメントを再生すればよい。
【0236】
上述の各実施形態の例において、仮想空間は、三次元であっても二次元であってもよい。
【0237】
[付記]
上述した実施形態の説明は、少なくとも下記発明を、当該発明の属する分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができるように記載した。
【0238】
[1]
視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であって該コンテンツ及び該コメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、が通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置に、該仮想空間の進行を制御させるための仮想空間制御プログラムであって、
前記仮想空間サーバ装置に、
前記配信システムから前記コンテンツ及び前記コメントを再生するための情報を受信し、該コンテンツ及び該コメントを前記仮想空間内で再生させる再生制御機能、
前記仮想空間において前記ユーザの端末装置から前記コメントの投稿を受け付け、コメント情報を前記配信システムに送信するコメント受付機能、
を実現させる仮想空間制御プログラム。
【0239】
[2]
前記仮想空間サーバ装置に、さらに、
前記仮想空間において前記ユーザのプレイヤオブジェクトの動作を制御するオブジェクト制御機能、
を実現させ、
前記オブジェクト制御機能では、前記ユーザによって投稿されたコメントを、該ユーザのプレイヤオブジェクトの発言として前記仮想空間に出力する機能、
を実現させる[1]に記載の仮想空間制御プログラム。
【0240】
[3]
前記仮想空間サーバ装置に、さらに、
前記仮想空間において前記ユーザのプレイヤオブジェクトの動作を制御するオブジェクト制御機能、
を実現させ、
前記再生制御機能では、
前記仮想空間に配置された所定のオブジェクトに、前記コンテンツ及び前記コメントを表示させる機能、
前記所定のオブジェクトと前記ユーザのプレイヤオブジェクトとの距離に基づいて、前記コンテンツの音声と前記仮想空間用の音声とを切り替えて該ユーザの端末装置に出力させる機能、
を実現させる[1]又は[2]に記載の仮想空間制御プログラム。
【0241】
[4]
前記再生制御機能では、前記コンテンツとともに再生されるべき前記コメントのうち、前記仮想空間に対応付けられた禁止ワードに該当するコメントを非表示とする機能、
を実現させる[1]~[3]のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【0242】
[5]
前記仮想空間サーバ装置に、さらに、
前記仮想空間内を撮影して撮影画像を記憶部に記憶させる撮影機能、
を実現させ、
前記撮影機能では、前記コンテンツ及び前記コメントの少なくとも一部が含まれる状態で撮影される場合、該コンテンツ及びコメントを非表示とした画像を撮影画像とする機能、
を実現させる[1]~[4]のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【0243】
[6]
前記再生制御機能では、前記ユーザの操作によって前記コメントが非表示に設定された場合、該ユーザに対する前記仮想空間において前記コメントを非表示とする機能、
を実現させる[1]~[5]のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【0244】
[7]
前記再生制御機能では、前記ユーザの操作によって前記コンテンツが非表示に設定された場合、該ユーザに対する前記仮想空間において前記コンテンツ及びコメントを非表示とする機能、
を実現させる[1]~[6]のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【0245】
[8]
前記仮想空間サーバ装置に、さらに、
前記仮想空間において、前記ユーザが前記コンテンツを視聴した場合、記憶部に記憶されている該ユーザのコンテンツ視聴用の識別情報を含む視聴情報を、前記配信システムに送信する送信機能、
を実現させる[1]~[7]のいずれかに記載の仮想空間制御プログラム。
【0246】
[9]
[1]~[8]のうち何れかに記載の仮想空間制御プログラムがインストールされた仮想空間サーバ装置。
【0247】
[10]
視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であって該コンテンツ及び該コメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、該配信システム及び該ユーザの端末装置と通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置と、を備え、該仮想空間の進行を制御させる仮想空間制御システムであって、
前記配信システムから前記コンテンツ及び前記コメントを再生するための情報を受信し、該コンテンツ及び該コメントを前記仮想空間内で再生させる再生制御手段、
前記仮想空間において前記ユーザの端末装置から前記コメントの投稿を受け付け、コメント情報を前記配信システムに送信するコメント受付手段、
を含む仮想空間制御システム。
【0248】
[11]
視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であって該コンテンツ及び該コメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置であって仮想空間の進行を制御させる機能を有する仮想空間サーバ装置と、通信する機能を、該仮想空間のユーザの端末装置に実現させるための仮想空間制御プログラムであって、
前記端末装置に、
前記配信システムから前記コンテンツ及び前記コメントを再生するための情報を受信し、該コンテンツ及び該コメントを前記仮想空間内で再生させる再生制御機能、前記仮想空間において前記ユーザの端末装置から前記コメントの投稿を受け付け、コメント情報を前記配信システムに送信するコメント受付機能を有する仮想空間サーバ装置から、前記仮想空間の画像を表示部に表示させる情報を受信する機能、
を実現させるための仮想空間制御プログラム。
【0249】
[12]
[11]に記載のプログラムがインストールされたユーザの端末装置。
【0250】
[13]
視聴者の端末装置からコンテンツに対するコメントの投稿が可能であって該コンテンツ及び該コメントを視聴者の端末装置に配信する配信システムと、仮想空間のユーザの端末装置と、が通信ネットワークにより接続された仮想空間サーバ装置が、該仮想空間の進行を制御する仮想空間制御方法であって、
前記配信システムから前記コンテンツ及び前記コメントを再生するための情報を受信し、該コンテンツ及び該コメントを前記仮想空間内で再生させる再生制御処理、
前記仮想空間において前記ユーザの端末装置から前記コメントの投稿を受け付け、コメント情報を前記配信システムに送信するコメント受付処理、
を含む仮想空間制御方法。
【産業上の利用可能性】
【0251】
本発明の実施形態の一つによれば、仮想空間へのユーザの没入感を高めるのに有用である。
【符号の説明】
【0252】
10 仮想空間サーバ装置
20,201~20N 端末装置
11 再生制御部
12 コメント受付部
13 オブジェクト制御部
14 撮影部
50 ゲーム空間
60 モニタ
100 仮想空間制御システム
500 配信システム
PO プレイヤオブジェクト