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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070689
(43)【公開日】2023-05-22
(54)【発明の名称】ドア
(51)【国際特許分類】
   E06B 3/70 20060101AFI20230515BHJP
   E06B 5/00 20060101ALI20230515BHJP
   E06B 3/82 20060101ALI20230515BHJP
【FI】
E06B3/70 D
E06B5/00 D
E06B3/82
【審査請求】未請求
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021182909
(22)【出願日】2021-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】000175560
【氏名又は名称】三協立山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136331
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 陽一
(72)【発明者】
【氏名】近藤 祐汰
【テーマコード(参考)】
2E016
【Fターム(参考)】
2E016HA10
2E016JA11
2E016JC01
2E016KA05
2E016KA07
2E016LA01
2E016LA16
2E016LB02
2E016LB03
2E016LB05
2E016LB09
2E016LB17
2E016MA11
2E016MA14
2E016NA02
2E016NA05
2E016NA07
2E016PA03
2E016QA13
(57)【要約】
【課題】 採光用の窓部を有するドアの製作の容易化、コストダウンを目的とする。
【解決手段】 一対の表面材1a,1bと、表面材1a,1bの間に設けた芯材2と、ガラス3を嵌め込んだ枠4と、モール5とを備え、表面材1a,1bは、ガラス3が露出するように開口部6が設けてあり、芯材2は、枠4が納まる穴7が設けてあり、枠4は、芯材2の穴7に納めて表面材1a,1b同士の間に配置してあり、モール5は、表面材1aの上下方向の全長に亘って設けてあり、表面材1aの開口部6の縁6aを隠している。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の表面材と、表面材の間に設けた芯材と、ガラスを嵌め込んだ枠と、モールとを備え、表面材は、ガラスが露出するように開口部が設けてあり、芯材は、枠が納まる穴が設けてあり、枠は、芯材の穴に納めて表面材同士の間に配置してあり、モールは、表面材の上下方向の全長に亘って設けてあり、表面材の開口部の縁を隠していることを特徴とするドア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、採光用の窓部を有するドアに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、表裏の表面材の間に芯材を配置したドアにおいて、採光用の窓部を設けたものが知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は以上に述べた実情に鑑み、採光用の窓部を有するドアの製作の容易化、コストダウンを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の課題を達成するために請求項1記載の発明によるドアは、一対の表面材と、表面材の間に設けた芯材と、ガラスを嵌め込んだ枠と、モールとを備え、表面材は、ガラスが露出するように開口部が設けてあり、芯材は、枠が納まる穴が設けてあり、枠は、芯材の穴に納めて表面材同士の間に配置してあり、モールは、表面材の上下方向の全長に亘って設けてあり、表面材の開口部の縁を隠していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の発明によるドアは、一対の表面材と、表面材の間に設けた芯材と、ガラスを嵌め込んだ枠と、モールとを備え、表面材は、ガラスが露出するように開口部が設けてあり、芯材は、枠が納まる穴が設けてあり、枠は、芯材の穴に納めて表面材同士の間に配置してあり、モールは、表面材の上下方向の全長に亘って設けてあり、表面材の開口部の縁を隠しているので、表面材に開口部の縁部をドア内側に向けて曲げる絞り加工が不要であるため、採光用の窓部を有するドアの製作を容易化できると共にコストダウンできる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図3のA-A断面図である。
図2図3のB-B断面図である。
図3】(a)は本発明のドアの一実施形態を示す室外側正面図であり、(b)は同ドアの室内側正面図である。
図4】(a)は室外側の縦モールの側面図、(b)は同背面図、(c)は同平面図である。
図5-1】室外側のモールの取付け手順を示す正面図と断面図である。
図5-2】室外側のモールの取付け手順(図5-1の続き)を示す正面図と断面図である。
図5-3】室外側のモールの取付け手順(図5-2の続き)を示す正面図と断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1~3は、本発明のドアの一実施形態を示している。このドアは、アパートの玄関用のドアであり、躯体開口部に取付けられた枠(図示省略)に蝶番8にて室外側に開くように取付けられる。本ドアは、図3に示すように、吊元側の上部位置に採光用の窓部9を備えており、左右方向中央部のやや下寄りの位置に新聞や郵便物等を受け取るための投函口10が設けてある。
【0008】
本ドアは、図1,2に示すように、室外側と室内側の表面に鋼板よりなる表面材1a,1bを備え、ドア内部には表面材1a,1bの間に挟む形で芯材2が設けてあり、さらに表面材1a,1b間には芯材2の周囲を囲むようにスチール製の外周補強材11が設けてある。芯材2としては、例えば発泡スチロールやペーパーハニカムを用いており、芯材2は表面材1a,1bの裏面に接着剤で接着してある。
外周補強材11は、内周側が開放したコ字形断面の長尺材であり、ドアの外周部を補強している。室外側及び室内側の表面材1a,1bは、外周縁部を折り曲げて外周補強材11の見込み面に当接し、リベット19で固定してある。
【0009】
窓部9は、図1,2に示すように、アルミニウム合金の押出形材よりなる略コ字型断面の縦枠材12,12と横枠材13,13とを矩形に枠組みした枠4に、ガラス(複層ガラス)3をグレージングチャンネル14を介して嵌め込み、そのガラス3を嵌め込んだ枠4が芯材2に形成された穴7に納めて室外側及び室内側の表面材1a,1bの間に配置され、表面材1a,1bにガラス3が露出するように開口部6を形成して構成してある。枠4は、表面材1a,1bにリベット15で固定してある。
従来のドアでは、表面材に窓部用の開口部をプレス打抜き加工により形成した後、開口部の縁部をドア内側に向けて曲げる絞り加工を行っているが、本ドアではそうした絞り加工を省略しており、開口部6の縁6aが切りっぱなしの状態で内周側を向いている。
【0010】
本ドアは、図1~3に示すように、室外側と室内側の表面にモール16,17を取付けて開口部6の縁6aを隠してある。室外側のモール16は、図3(a)に示すように、表面材1aの上下方向の全長に亘って設けた一対の縦モール5,5と、縦モール5,5同士の間に配置された一対の横モール18,18とで構成されている。
縦モール5は、図1に示すように、アルミニウム合金の押出形材で形成したものであって、中空部を有しない薄い帯板状の長尺部材となっている。縦モール5は、裏面側にリベット15を逃がす凹溝20が長手方向に形成されると共に、凹溝20の両側に両面テープ21,21を取付けるための浅い凹部が長手方向に形成されており、該凹部に取付けた2本の両面テープ21,21で表面材1aに接着して取付けてある。縦モール5の内周側縁部5aは、開口部6の縁6aよりも内周側に位置し、その裏面側にタイト材取付溝22が形成してあり、タイト材取付溝22に保持してタイト材23が取付けてある。タイト材23は、図4に示すように、縦モール5の全長のうちの表面材1aに開口部6が形成されている範囲にのみ設けてある。タイト材23は、先端部がガラス3に近接するように室内外方向にのびており、タイト材23によりゴミ等が入るのを防止している。
横モール18,18も、アルミニウム合金の押出形材で中空部を有しない薄い板状に形成したものであり、図2に示すように、裏面側にリベット15を逃がす凹溝20を有し、凹溝20の両側に設けた2本の両面テープ21,21で表面材1aに接着して取付けてある。横モール18,18は、内周側縁部18aが開口部6の縁6aよりも内周側に位置し、その内周側端にドア内側に向けて突出する突片24を有しており、突片24の先端がガラス3に近接している。さらに横モール18,18は、突片24の外周側に離間した位置に位置決め用の突片25が形成されており、該突片25を枠4の内周側縁に当接することで内外周方向に位置決めされている。また横モール18,18は、図3(a)に示すように、左右両側の端面18b,18bを縦モール5,5の内周側縁に突き当てることで、左右方向に位置決めされている。
【0011】
室内側のモール17は、図3(b)に示すように、長手方向の端部を斜め45°に切断した一対の縦モール26,26と一対の横モール27,27とを有し、斜めの端部同士をL形のコーナー連結具(図示省略)を介してを突き合せて連結し、矩形に枠組みされている。縦モール26,26と横モール27,27は、図1,2に示すように、中空部28を有する同一のアルミ押出形材で形成されており、裏面側にリベット15を逃がす凹溝29を有し、凹溝29の両側に設けた両面テープ30,30で表面材1bに接着して取付けてある。縦モール26,26及び横モール27,27は、内周側縁部26a,27aが開口部6の縁6aよりも内周側に位置し、その内周側端にドア内側に向けて突出する突片31を有しており、突片31の先端がガラス3に近接している。
【0012】
次に、本ドアの組立て手順を説明する。まず、開口部6が形成された一方の表面材1a又は1bの裏面に接着剤を塗布し、その上にあらかじめ穴7が形成された芯材2を配置し、芯材2の穴7に納めてガラス3を嵌め込んだ枠4を配置し、芯材2の周囲を囲むように外周補強材11を配置する。
次に、開口部6が形成された他方の表面材1a又は1bの裏面に接着剤を塗布し、それらの上に配置して貼り合わせる。
その後、室外側の表面にモール16を取付ける。モール16の取付けは、まず吊元側の縦モール5のタイト材取付溝22に所定長さのタイト材23を通し込み、表面材1aの開口部6の範囲に相当する高さ位置にタイト材23を位置決めし、タイト材23の上下端部を接着剤でずれないように固定する。また、裏面側の凹溝20の両側に両面テープ21,21を取付ける。
その上で吊元側の縦モール5を、図5-1に示すように、上端を表面材1aの上端に合わせ、且つ図示しない治具を使用して表面材1aの吊元側端から所定の寸法となるように位置決めし、裏面にあらかじめ取付けておいた両面テープ21,21で表面材1aに接着取付けする。
次に横モール18,18を、図5-2に示すように、端面18bを先に取付けた縦モール5に突き当てて左右方向に位置決めすると共に、裏面側に設けた位置決め用の突片25を枠4の内周側縁に突き当てて内外周方向に位置決めし、裏面にあらかじめ取付けておいた両面テープ21,21で表面材1aに接着取付けする。
次に戸先側の縦モール5を、予め所定長さのタイト材23を所定の高さ位置に取付けた上で、図5-3に示すように、上端を表面材1aの上端に合わせ、且つ先に取付けた横モール18,18の端面18aに突き当てて位置決めし、裏面にあらかじめ取付けておいた両面テープ21,21で表面材1aに接着取付する。
その後、室内側の表面に縦モール26,26及び横モール27,27を矩形に枠組みした上で、裏面側に取付けた両面テープ30,30で表面材1bに接着して取付ける。
【0013】
以上に述べたように本ドアは、一対の表面材1a,1bと、表面材1a,1bの間に設けた芯材2と、ガラス3を嵌め込んだ枠4と、モール(室外側の縦モール)5とを備え、表面材1a,1bは、ガラス3が露出するように開口部6が設けてあり、芯材2は、枠4が納まる穴7が設けてあり、枠4は、芯材2の穴7に納めて表面材1a,1b同士の間に配置してあり、モール5は、表面材1aの上下方向の全長に亘って設けてあり、表面材1aの開口部6の縁6aを隠しているので、表面材1aに開口部6の縁部をドア内側に向けて曲げる絞り加工が不要であるため、採光用の窓部9を有するドアの製作を容易化できると共にコストダウンできる。
モール5は、表面材1aの開口部6が設けられた範囲にだけタイト材23を取付けてあり、タイト材23によりガラス3との隙間を狭めてあるので、ゴミ等が入るのを防止することができ、タイト材23の長さや取付位置を変えることで、開口部6の位置や大きさの変更に柔軟に対応できる。
室外側のモール16は、縦モール5,5と横モール18,18がそれぞれ独立しており、それらを個々に表面材1aに接着して取付けることで、モール5,5,18,18に薄い形材を使用することができ、意匠性が向上すると共に、モール5,5,18,18を枠組みしたり、モール5,5,18,18をビスやリベット等で表面材1aに固定したりする手間が省けるので、ドアの製作をより一層容易化できると共にコストダウンできる。
【0014】
本発明は以上に述べた実施形態に限定されない。モールの材質や断面形状は、適宜変更することができる。モールは、縦横枠組みしてあってもよいし、表面材にビスやリベット等で固定してあってもよい。モールは、室外側と室内側のどちらに取付けてあってもよい。本発明は、玄関のドアに限らず、勝手口や室内のドア等に適用することもできる。
【符号の説明】
【0015】
1a,1b 表面材
2 芯材
3 ガラス
4 枠
5 縦モール(モール)
6 開口部
7 穴
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】
図5-3】