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特開2023-70775移動体機能設定システム、端末装置、端末制御方法、プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070775
(43)【公開日】2023-05-22
(54)【発明の名称】移動体機能設定システム、端末装置、端末制御方法、プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/565 20220101AFI20230515BHJP
   B60R 16/037 20060101ALI20230515BHJP
   G06Q 30/0645 20230101ALI20230515BHJP
【FI】
H04L67/565
B60R16/037
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021183067
(22)【出願日】2021-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】504050275
【氏名又は名称】株式会社 ミックウェア
(72)【発明者】
【氏名】川北 圭祐
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB68
(57)【要約】      (修正有)
【課題】様々な種別の移動体に対応して、移動体の各機能の設定を適切に行う移動体機能設定システムを提供する。
【解決手段】移動体機能設定システムにおいて、端末装置は、端末通信部と、設定部と、表示制御部とを備え、管理サーバから受信した設定情報に基いて移動体に備わる機能の設定を行う。機能は、移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能と、を含む。端末通信部は、管理サーバに設定情報要求を送信し、管理サーバから、ユーザが設定した移動体の固有機能の設定である固有設定情報及び/または共通機能の設定である共通設定情報を含む設定情報を受信する。設定部は、受信した設定情報に基いて機能の設定を行う。表示制御部は、設定情報に固有設定情報が含まれておらず、共通設定情報のみが含まれている場合、共通機能を設定した後に固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させる。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定情報に基いて、移動体に備わる機能の設定を行う端末装置と、前記端末装置と通信を行う管理サーバとを含む移動体機能設定システムにおいて、
前記機能には、前記移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれ、
前記管理サーバは、
少なくとも、前記移動体の利用を予約したユーザを識別するユーザIDと、前記ユーザが予約した前記移動体を識別する移動体IDとを含む予約情報を記憶する予約データベースと、
少なくとも、前記ユーザIDと、前記ユーザが設定した前記移動体の前記固有機能の設定である固有設定情報と、前記共通機能の設定である共通設定情報とを含むユーザ情報を記憶するユーザデータベースと、
前記端末装置から、前記ユーザIDを含む設定情報要求を受信するサーバ通信部と、
受信した前記設定情報要求に基いて、前記予約データベース及び前記ユーザデータベースから前記ユーザIDと対応付けられている前記予約情報及び前記ユーザ情報を抽出し、抽出した前記予約情報及び前記ユーザ情報に基いて、予約した前記移動体に対応する前記固有設定情報及び/または前記共通設定情報を含む前記設定情報を生成し、生成した前記設定情報を前記サーバ通信部から前記端末装置に送信させるサーバ制御部と、を備え、
前記端末装置は、
前記管理サーバに前記設定情報要求を送信し、前記管理サーバから前記設定情報を受信する端末通信部と、
受信した前記設定情報に基いて前記機能の設定を行う設定部と、
前記設定情報に前記固有設定情報が含まれておらず、前記共通設定情報のみが含まれている場合、前記共通機能を設定した後に前記固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させる表示制御部と、を備える
ことを特徴とする移動体機能設定システム。
【請求項2】
管理サーバから受信した設定情報に基いて、移動体に備わる機能の設定を行う端末装置であって、
前記機能には、前記移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれ、
前記管理サーバに設定情報要求を送信し、前記管理サーバから、前記ユーザが設定した前記移動体の前記固有機能の設定である固有設定情報及び/または前記共通機能の設定である共通設定情報を含む前記設定情報を受信する端末通信部と、
受信した前記設定情報に基いて、前記機能の設定を行う設定部と、
前記設定情報に前記固有設定情報が含まれておらず、前記共通設定情報のみが含まれている場合、前記共通機能を設定した後に前記固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させる表示制御部と、
を備える端末装置。
【請求項3】
管理サーバから受信した設定情報に基いて、移動体に備わる機能の設定を行う端末装置の制御方法において、
前記機能には、前記移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれ、
前記管理サーバに設定情報要求を送信し、
前記管理サーバから、前記ユーザが設定した前記移動体の前記固有機能の設定である固有設定情報及び/または前記共通機能の設定である共通設定情報を含む前記設定情報を受信し、
受信した前記設定情報に基いて前記機能の設定を行い、
前記設定情報に前記固有設定情報が含まれておらず、前記共通設定情報のみが含まれている場合、前記共通機能を設定した後に前記固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させる、
ことを特徴とする制御方法。
【請求項4】
管理サーバから受信した設定情報に基いて、移動体に備わる機能の設定処理を行うコンピューターのプログラムであって、
前記機能には、前記移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれ、
前記設定処理は、
前記管理サーバに設定情報要求を送信するステップと、
前記管理サーバから、前記ユーザが設定した前記移動体の前記固有機能の設定である固有設定情報及び/または前記共通機能の設定である共通設定情報を含む前記設定情報を受信するステップと、
受信した前記設定情報に基いて前記機能の設定を行うステップと、
前記設定情報に前記固有機能の設定情報である固有設定情報が含まれておらず、前記共通機能の設定情報である共通設定情報のみが含まれている場合、前記共通機能を設定した後に前記固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させるステップと、を含む、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーシェアリング等、ユーザが搭乗する移動体のサービスにおいて、移動体の各機能の設定を自動で行うための支援技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、カーシェアリングサービスが普及している。カーシェアリングサービスでは、同じ車両を複数のユーザが利用するため、各ユーザは、予約した車両を利用するたびに、ユーザの設定が必要とされる機能、例えば、運転シートのポジション設定、ステアリングの角度設定、ミラーの角度設定等を行う必要がある。
【0003】
このような設定を毎回ユーザが行うのは手間である。そこで、特許文献1には、車両の各機能の設定について、ユーザが以前の利用時に設定した設定情報をユーザ情報及び車種情報と対応付けてデータセンターに記憶しておき、次回、車両を利用する際、データセンターから車両の車載装置に各機能の設定情報を読み出して送信し、車載装置は、受信した設定情報に基いて各機能の設定を自動で行う発明が開示されている。
【0004】
特許文献1に開示されている車載機器調整システムでは、前回乗車した車両の車種と今回新たに乗車する車両の車種が異なることで設定情報のパラメータが異なる場合、変換テーブルを用いて前回の車種の設定情報を今回の車種の設定情報に変換することで、車種による設定情報の違いを解消している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4096830号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、カーシェアリングに用いられる車両はますます多様化していくことが想定される。例えば、ガソリンエンジンではなく電動モーターを動力源とする電動車両、ユーザ自身による運転が不要となる自動運転車両、空中を飛行する、いわゆる「空飛ぶクルマ」等、様々な種別の移動体が、カーシェアリングの利用対象になり得る。
【0007】
新しい種別の移動体には、その種別固有の設定が必要な機能(以下、「固有機能」という。)が備わっていることが想定される。この場合、特許文献1に開示されている変換テーブルでは、移動体に備わる各機能の自動設定に対応できないことが考えられる。
【0008】
例えば、自動運転に対応した電動の「空飛ぶクルマ」であるeVTOLの場合、通常の自動車の運転シートとは全く異なっており、ステアリング及びミラーの形状、配置位置も異なることが想定される。
【0009】
一方、種別は異なっていても共通の機能設定ができる機能部(以下、「共通機能部」という)を各種別の移動体が備えることも想定される。例えば、ユーザに情報を提示し、入力を受け付けることが可能な表示部を備えたディスプレイ・オーディオ(以下、省略して「DA」という)は、各種別の移動体の共通機能部として搭載され得る。
【0010】
DAには、共通のオペレーティング・システム(以下、省略して「OS」という)が備わっている。ユーザは、好みのアプリケーションプログラム(以下、省略して「アプリ」という)をDAにインストールしてOS上で実行させることができる。
【0011】
つまり、カーシェアリングには、変換テーブルでは自動設定に対応できない固有機能部と、変換テーブルが不要な共通機能部の両方が備わった移動体が用いられ得る。そして、前回ユーザが利用した移動体に対する機能設定が、今回利用する移動体に適用できるかどうかは移動体によって異なるため、都度ユーザを適切に支援して機能設定を行うことが望まれる。
【0012】
1つの側面として、本発明は、様々な種別の移動体に対応して、各機能の設定を適切に行えるように支援する移動体機能設定システム、端末装置、端末制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
(1)本開示の一態様である移動体機能設定システムは、設定情報に基いて移動体に備わる機能の設定を行う端末装置と、端末装置と通信を行う管理サーバとを含む。機能には、移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれる。管理サーバは、予約データベースと、ユーザデータベースと、サーバ通信部と、サーバ制御部とを備える。予約データベースは、少なくとも、移動体の利用を予約したユーザを識別するユーザIDと、ユーザが予約した移動体を識別する移動体IDとを含む予約情報を記憶する。ユーザデータベースは、少なくとも、ユーザIDと、ユーザが設定した移動体の固有機能の設定である固有設定情報と、共通機能の設定である共通設定情報とを含むユーザ情報を記憶する。サーバ通信部は、端末装置から、ユーザIDを含む設定情報要求を受信する。サーバ制御部は、受信した設定情報要求に基いて、予約データベース及びユーザデータベースからユーザIDと対応付けられている予約情報及びユーザ情報を抽出し、抽出した予約情報及びユーザ情報に基いて、予約した移動体に対応する固有設定情報及び共通設定情報を含む設定情報を生成し、生成した設定情報をサーバ通信部から端末装置に送信させる。端末装置は、端末通信部と、設定部と、表示制御部とを備える。端末通信部は、管理サーバに設定情報要求を送信し、管理サーバから設定情報を受信する。設定部は、受信した設定情報に基いて機能の設定を行う。表示制御部は、設定情報に固有設定情報が含まれておらず、共通設定情報のみが含まれている場合、共通機能を設定した後に固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させる。
【0014】
(2)本開示の一態様である端末装置は、管理サーバから受信した設定情報に基いて移動体に備わる機能の設定を行う。機能には、移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれる。端末装置は、端末通信部と、設定部と、表示制御部とを備える。端末通信部は、管理サーバに設定情報要求を送信し、管理サーバから、ユーザが設定した移動体の固有機能の設定である固有設定情報及び/または共通機能の設定である共通設定情報を含む設定情報を受信する。設定部は、受信した設定情報に基いて機能の設定を行う。表示制御部は、設定情報に固有設定情報が含まれておらず、共通設定情報のみが含まれている場合、共通機能を設定した後に固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させる。
【0015】
(3)本開示の一態様である端末装置の制御方法は、管理サーバから受信した設定情報に基いて移動体に備わる機能の設定を行う。機能には、移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれる。制御方法は、管理サーバに設定情報要求を送信し、管理サーバから、ユーザが設定した移動体の固有機能の設定である固有設定情報及び/または共通機能の設定である共通設定情報を含む設定情報を受信し、受信した設定情報に基いて機能の設定を行い、設定情報に固有設定情報が含まれておらず、共通設定情報のみが含まれている場合、共通機能を設定した後に固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させる。
【0016】
(4)本開示の一態様であるプログラムは、管理サーバから受信した設定情報に基いて移動体に備わる機能の設定処理をコンピューターに実行させる。機能には、移動体の種別固有の設定が必要な固有機能と、種別に関わらず共通の設定ができる共通機能とが含まれる。設定処理は、管理サーバに設定情報要求を送信するステップと、管理サーバから、ユーザが設定した移動体の固有機能の設定である固有設定情報及び/または共通機能の設定である共通設定情報を含む設定情報を受信するステップと、受信した設定情報に基いて機能の設定を行うステップと、設定情報に固有設定情報が含まれておらず、共通設定情報のみが含まれている場合、共通機能を設定した後に固有機能の設定を促す表示を表示部に出力させるステップと、を含む。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、様々な種別の移動体をユーザが利用する際に、各機能の設定を適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】移動体機能設定システム100の構成を模式的に示した一例を示す図である。
図2】移動体2に搭載されている端末装置1の機能構成の一例を示す図である。
図3】管理サーバ3の機能構成の一例を示す図である。
図4】予約DB36に記憶している予約情報テーブルの一例を示す図である。
図5】ユーザDB37に記憶しているユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図6】ユーザDB37に記憶しているユーザ設定情報テーブルの一例を示す図である。
図7】ステーションDB38に記憶しているステーション情報テーブルの一例を示す図である。
図8】移動体DB39に記憶している移動体情報テーブルの一例を示す図である。
図9】種別DB40に記憶している種別情報テーブルの一例を示す図である。
図10】管理サーバ3に予約情報を記憶する動作の一例を示すシーケンス図である。
図11】移動体機能設定システム100の動作の一例を示すシーケンス図である。
図12】共通設定情報に基いて表示部19の画面50に表示したDAアプリのアイコンの配置の一例を示す図である。
図13】共通設定情報に基いて表示部19の画面50に表示したDAアプリのアイコンの配置の一例を示す図である。
図14】自動設定による機能設定の状況をユーザに示すポップアップの一例を示す図である。
図15】固有設定情報の設定をユーザに促すポップアップの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[移動体機能設定システム100の概要]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1に示す移動体機能設定システム100は、移動体2a、2b、2c(以下、移動体2a、2b、2cに共通する内容を説明する場合、単に移動体2という)、移動体2a、2b、2cに搭載された端末装置1a、1b、1c(以下、端末装置1a、1b、1cに共通する内容を説明する場合、単に端末装置1という)、管理サーバ3、ネットワーク4で構成されている。
【0020】
移動体機能設定システム100は、カーシェアリングのサービス運用に用いられるシステムである。管理サーバ3は、カーシェアリングサービスを利用するユーザの情報、ユーザが共有する複数の移動体2の情報、移動体2を配置するステーションの情報、予約情報等を管理する。
【0021】
移動体2aは、道路を走行するセダンタイプの移動体である。移動体2bは、道路を走行する軽トラックタイプの移動体である。移動体2cは、道路の走行及び所定の空域を飛行することが可能なeVTOLタイプの移動体である。図1には、サービスとして共有する移動体2として、便宜的に3台のみ示しているが、3台に限定されず、サーバ3は、数百台から数千台の移動体2を管理する。
【0022】
ユーザは、予めカーシェアリングサービスを利用するためのユーザ登録を行う必要がある。ユーザ登録が完了した後、ユーザは、カーシェアリングサービス会社からICカード5が付与され、予約が可能となる。
【0023】
なお、ユーザが既に保有する別用途(例えば、電車利用用途等)のICカードを、管理サーバ3に登録する手続きを行うことで、カーシェアリングサービスのICカード5として利用することもできる。また、ユーザが保有するスマフォ等の情報端末装置をICカード5の代用として用いることも可能である。この場合、ユーザ登録時に設定されるユーザIDと、ユーザが保有するICカード5または情報端末装置とを紐づける処理を管理サーバ3で行う。
【0024】
ユーザが、予約した移動体2を利用する際、移動体2に搭載されているICカードリーダ24にICカード5をタッチする。このタッチ操作によりユーザ認証が行われ、正しいユーザと認証された場合、移動体2はドアロックを開錠する。このドアロックの開錠により、ユーザは移動体2の車内に入って、移動体2を利用することができる。予約処理と、移動体2の開錠処理及び機能設定処理の詳細な動作については、後述する。
【0025】
ネットワーク4は、インターネットを含み得る。ネットワーク4は、単一の通信プロトコルに準拠したネットワークだけではなく、異なる通信プロトコルに準拠した複数のネットワークで構成され得る。通信プロトコルは、周知の様々な有線及び無線通信規格から選択され得る。図1では簡略化されているが、ネットワーク4は、無線基地局、リピータハブ、スイッチングハブ、ブリッジ、ゲートウェイ、ルータ等のデータ通信機器を含み得る。
【0026】
[端末装置1の構成]
図2に示すように端末装置1は、バス10、端末通信部11、端末制御部12、端末記憶部13、I/Oインターフェース14を備え、バス10に各機能部が接続されている。端末装置1は、移動体2のダッシュボードに搭載されている。
【0027】
移動体2には、DA20、ICカードリーダ24、シートECU24、ステアリングECU25、ミラーECU26、エアコンECU27が備わっている。端末装置1は、I/Oインターフェース14により、移動体2に搭載されているこれらの各機能部と接続する。
【0028】
端末通信部11は、ネットワーク4を介して管理サーバ3と通信する機能を有する。端末通信部11のハードウェアとしては、無線通信インターフェースで構成される。端末通信部11は、管理サーバ3に設定情報要求を送信し、応答として、管理サーバ3から設定情報を受信する。端末通信部11は、ユーザが各機能部の設定情報を更新した場合、更新された設定情報を管理サーバ3に送信する。
【0029】
端末制御部12は、ハードウェアとしてCPU(Central Processing Unit)、メモリで構成される。端末制御部12は、機能部として、情報取得部15、設定部16、表示制御部17を備える。各機能部は、CPUがプログラムを実行することにより実現する。
【0030】
端末記憶部13は、端末装置1の各機能部を制御するプログラム、各種データを記憶する機能を有する。端末記憶部13は、固有設定情報18、共通設定情報19を記憶する。
【0031】
固有設定情報18は、移動体2の種別固有の設定が必要な固有機能の設定情報である。共通設定情報19は、移動体2の種別に関わらず共通の設定ができる共通機能であるDA20の設定情報である。
【0032】
I/Oインターフェース14は、移動体2に備わるDA20、ICカードリーダ24、シートECU(Electronic Control Unit)25、ステアリングECU26、ミラーECU27、エアコンECU28、ドアロックECU29と接続して、端末制御部12とこれらの外部デバイスとの間で、各種情報の送受信を行う機能を有する。
【0033】
DA20は、ハードウェアとしてタッチパネルディスプレイ、CPU、メモリを備え、機能部として表示部21、入力部22を備える。DA20は、各種の移動体2の共通機能部であり、OSで動作する各種アプリをユーザが選択してインストールすることができる。
【0034】
インストールされたアプリは様々な機能を実現する。例えば、目的地までの経路案内、音楽の再生、天気情報の表示、電話の待ち受け及び発信、テレビ放送の受信及び再生、ラジオ放送の再生、DAの設定(ディスプレイの輝度調整、音量調整等)等を行うことができる。
【0035】
アプリの実行により生成された画像は、表示部21に表示され、生成された音声はI/Oインターフェース14を介してスピーカ23から出力される。入力部22は、表示部21に表示された画像に対するユーザのタッチ操作を受け付けて選択指示を受け付ける他、マイクで音声の入力を受け付ける機能を有する。入力された音声は、既知の音声認識機能により、ユーザからの指示情報として変換される。
【0036】
ICカードリーダ24は、移動体2の乗車ドア付近に設置されている。ICカードリーダ24は、ICカード5に備わるICチップからユーザIDを受信するためのアンテナを有する。このアンテナ部分は、移動体2の外部から視認できるように移動体2に設置されている。
【0037】
ICカード5を保持するユーザが、ICカードリーダ24のアンテナ付近にICカード5をタッチすることで、ICカードリーダ24は、ICカード5に備わるICチップと近距離無線通信を行い、ICチップに記憶されているユーザIDを受信する。ICカードリーダ24が受信したユーザIDは、I/Oインターフェース14を介して端末制御部12に送信する。
【0038】
シートECU25は、移動体2内に備わるシートの位置、背もたれの角度を制御する装置である。シートには、サーボモータ等の駆動機構が備わっている。シートの駆動機構は、シートECU25の制御に基いて、シート位置及び背もたれの角度を調整する。
【0039】
シートには、ユーザがシートに座って調整したシート位置及び背もたれの角度を検出する検出機能が備わっている。シートECU25は、検出されたシートの位置及び角度をシート情報として、I/Oインターフェース14を介して端末制御部12に送信する。
【0040】
ステアリングECU26は、移動体2内に備わるステアリングの前後位置及び角度を制御する装置である。ステアリングにはサーボモータ等の駆動機構が備わっている。ステアリングの駆動機構は、ステアリングECU26の制御に基いて、ステアリングの前後位置及び角度を調整する。
【0041】
ステアリングには、ユーザがシートに座って調整したステアリングの前後位置及び角度を検出する検出機能が備わっている。ステアリングECU26は、検出されたステアリングの前後位置及び角度をステアリング情報として、I/Oインターフェース14を介して端末制御部12に送信する。
【0042】
ミラーECU27は、移動体2に備わる左右のミラー角度を制御する装置である。ミラーには、サーボモータ等の駆動機構が備わっている。ミラーの駆動機構は、ミラーECU27の制御に基いてミラー角度を調整する。
【0043】
移動体2には、ユーザが操作してミラー角度を調整する操作部が備わる。また、左右のミラーにはユーザが調整したミラー角度を検出する検出機能を備える。ミラーECU27は、検出されたミラー角度をミラー情報として、I/Oインターフェース14を介して端末制御部12に送信する。
【0044】
エアコンECU28は、移動体2に備わる空調機能であるエアコンを制御する装置である。エアコンは、エアコンECU28の制御に基いて移動体2内の温度を調整する。
【0045】
移動体2には、ユーザが操作して室内温度を調整する操作部が備わっている。エアコンECU27は、ユーザが設定した室内温度をエアコン情報として、I/Oインターフェース14を介して端末制御部12に送信する。
【0046】
ドアロックECU29は、移動体2に備わるドアロック機構を制御する装置である。ロック機構は、ドアロックECU29の制御に基いてドアロックの開錠及び施錠を行う。
【0047】
情報取得部15は、I/Oインターフェース14に接続されたDA20、ICカードリーダ24、シートECU25、ステアリングECU26、ミラーECU27、エアコンECU28から端末制御部12に送信された各機能の設定情報を取得する機能を有する。情報取得部15が取得した設定情報は、移動体2を利用するユーザを識別するユーザIDを含めて、端末通信部11から管理サーバ3に送信される。
【0048】
設定部16は、移動体2に備わる各機能の設定を行う機能を有する。設定部16は、管理サーバ3から受信した設定情報に基いて、各機能に設定情報を送信することで設定を行う。例えば、シートECU25に対して、設定情報に含まれるシート情報を送信し、シートECU25はこれを受信して、シート位置及び背もたれの角度を調整する。
【0049】
表示制御部17は、DA20の表示部21に各種情報を出力させる制御を行う機能を有する。例えば、後述するポップアップウィンドウを表示部21に出力させることで、ユーザに対して固有機能の設定を促す。
【0050】
[管理サーバ3の構成]
図3に示すように管理サーバ3は、サーバ通信部31、サーバ制御部32、サーバ記憶部35を備える。サーバ通信部31は、ネットワーク4を介して端末装置1と通信する機能を有する。サーバ通信部31のハードウェアは通信インターフェースで構成される。サーバ通信部31は、端末装置1から設定情報の登録、更新及び要求を受信し、要求に対する応答として、設定情報を送信する。
【0051】
サーバ記憶部35は、管理サーバ3の各機能部を制御する制御プログラム、各種データを記憶する機能を有する。サーバ記憶部35は、予約DB(データベース)36、ユーザDB37、ステーションDB38、移動体DB39、種別DB40を有する。
【0052】
予約DB36には、図4に示すように、ユーザを識別するユーザID、移動体2の利用開始日時を示す貸出日時、移動体2の返却予定の日時を示す返却日時、利用する移動体2を駐車しているステーションを識別するステーションID、利用する移動体2を識別する移動体ID、ユーザが予約登録を行った日時を示す予約日時が、予約情報の項目としてテーブル形式で記憶されている。
【0053】
ユーザDB37は、図5に示すように、ユーザID、PW(パスワード)、ユーザの氏名、性別、住所、電話番号、ユーザが以前利用した固有機能設定済みである移動体2の種別を識別する種別ID、共通設定情報が、ユーザ情報の項目としてテーブル形式で記憶されている。
【0054】
ユーザDB37は、更に、図6に示すように、ユーザID毎に、ユーザが以前利用した固有機能設定済みである移動体2の種別IDと対応付けて、シート調整値、ステアリング調整値、サイドミラー調整値、エアコン調整値、音量調整値等の固有設定情報が、ユーザ設定情報の項目としてテーブル形式で記憶されている。
【0055】
ステーションDB38は、図7に示すように、ステーションID、ステーションの所在地、ステーションに配備されている移動体2の配備台数、配備されている移動体2の移動体IDが、ステーション情報の項目としてテーブル形式で記憶されている。
【0056】
移動体DB39は、図8に示すように、移動体ID、種別ID、移動体2のカラー情報、移動体2に取り付けられているナンバー、移動体2が駐車しているステーションを識別するステーションID、移動体2の積算走行距離、燃料残量またはバッテリー残量が、移動体情報の項目としてテーブル形式で記憶されている。
【0057】
種別DB40は、図9に示すように、種別ID、名称、移動体2のカテゴリー、乗車定員、固有設定情報、共通設定情報が、種別情報の項目としてテーブル形式で記憶されている。
【0058】
サーバ制御部32は、ハードウェアとしてCPU、メモリで構成される。サーバ制御部32は、機能部として、抽出部33、生成部34を備える。各機能部は、CPUがプログラムを実行することにより実現する。
【0059】
抽出部33は、サーバ通信部31が受信した設定情報要求に基いて、設定情報要求に含まれるユーザIDと対応付けられている予約情報を予約DB36から抽出し、ユーザDB37からユーザIDと対応付けられているユーザ情報を抽出する機能を有する。
【0060】
生成部34は、抽出した予約情報及びユーザ情報に基いて、予約した移動体に対応する固有設定情報及び共通設定情報を含む設定情報を生成する機能を有する。
【0061】
[予約処理]
次に本発明が適用されるカーシェアリングサービスの予約処理について説明する。図10に示すように、管理サーバ3は、ユーザ端末装置から移動体2の利用予約を受けることで予約情報を生成し、予約DB36に記憶する。なお、図10に示す記号「S」は、ステップを意味する。ユーザ端末装置は、ユーザが保有する端末装置(スマートフォン、タブレット、パソコン等)、カーシェアリングサービスを提供する会社の店舗に設置されているユーザ用の端末装置等である。
【0062】
ユーザは、予めカーシェアリングサービスを利用するためにユーザ登録の手続きを行っている。ユーザ登録の手続きにおいて、ユーザはユーザID及びPWを設定している。予約を行う場合、ユーザはまず、ユーザ端末装置を操作して、カーシェアリングサービスの予約WEBサイトを開くか、またはカーシェアリングサービスのアプリを起動し、ユーザID及びPWを入力してログインする。
【0063】
ユーザ端末装置は、ユーザからログイン入力を受け付けると(S1)、ユーザID及びPWを管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、ユーザ端末装置から受信したユーザID及びPWが、ユーザDB37に記憶されているユーザ情報に含まれるユーザID及びPWと一致するものかどうか認証を行う(S2)。
【0064】
管理サーバ3は、ユーザ認証を行った結果、受信したユーザID及びPWと一致するユーザ情報がユーザDB37にあった場合、認証完了通知をユーザ端末装置に送信する。ユーザ端末装置は、管理サーバ3から認証完了通知を受信することで、予約入力を受け付ける画面をユーザ端末装置の表示部に出力する。
【0065】
ユーザ端末装置は、ユーザから、利用する移動体2の貸出日時、返却日時、貸出を受けるステーション、移動体2の指定等、予約情報として必要な項目の入力を受け付ける(S3)。
【0066】
ユーザ端末装置は、必要項目の入力を受け付けると、入力内容の確認画面を出力する。その後、ユーザから予約情報の送信指示を受け付けることで、予約情報を管理サーバ3に送信する。管理サーバ3は、ユーザ端末装置から予約情報を受信し、予約DB36に予約情報を記憶する(S4)。
【0067】
管理サーバ3は、予約情報の登録が完了すると、ユーザ端末装置に予約完了通知を送信する。ユーザ端末装置は、管理サーバ3から予約完了通知を受信すると、その旨をユーザ端末装置の表示部に出力する(S5)。
【0068】
[移動体機能設定システム100の動作]
図11から図15を用いて、移動体機能設定システム100の動作を説明する。なお、ユーザは、予め移動体2の予約を行っており、管理サーバ3の予約DB36に対応する予約情報が記憶されているものとする。
【0069】
図11に示すように、まず、移動体2に搭載されている端末装置1が、ユーザの保有するICカード5と近距離無線通信を行って、ユーザIDを受信する(S11)。端末装置1は、受信したユーザIDを管理サーバ3にネットワーク4を介して送信する。
【0070】
管理サーバ3は、端末装置1から受信したユーザIDが、ユーザDB37に記憶されているユーザ情報に含まれるユーザIDと一致するものかどうか認証する(S12)。管理サーバ3は、ユーザ認証を行った結果、受信したカードIDと一致するものがユーザDB37にあった場合、認証完了通知を端末装置1に送信する。
【0071】
端末装置1は、認証完了通知を受信すると、移動体2のドアロックを開錠する信号を移動体2のドアロックECU29に送信して、開錠処理を行う(S13)。ドアロックECU29は、端末装置1からドアロック開錠の信号を受信すると移動体2のドアロックを開錠する。ユーザは、移動体2のドアロックが開錠されることで、移動体2の車内に入ることができる。
【0072】
端末装置1は、開錠処理の後、移動体2の各機能の設定情報を要求する設定情報要求を管理サーバ3に送信する。設定情報要求には、ユーザIDが含まれる。端末装置1は、移動体2に搭載されている各機能の起動を行う(S14)。各機能とは、I/Oインターフェース14に接続されたDA20、ICカードリーダ24、シートECU25、ステアリングECU26、ミラーECU27、エアコンECU28である。
【0073】
管理サーバ3は、端末装置1から設定情報要求を受信すると、ユーザIDと対応付けられている予約情報及びユーザ情報を予約DB36及びユーザDB37から抽出する。管理サーバ3は、抽出した予約情報及びユーザ情報に基いて、予約した移動体2が備える各機能に対応する設定情報を生成する(S15)。設定情報には、移動体2の種別固有の固有設定情報と、共通機能であるDA20の設定情報である共通設定情報がある。
【0074】
管理サーバ3は、抽出したユーザ情報に、予約した移動体2の固有設定情報が記憶されていない場合は、固有設定情報は含まずに共通設定情報のみの設定情報を生成する。管理サーバ3は、抽出したユーザ情報に共通設定情報も記憶されていない場合は、設定がない旨を示す設定情報を生成する。
【0075】
管理サーバ3は、生成した設定情報を端末装置1に送信する。端末装置1は、管理サーバ3から設定情報を受信する。設定部16は、受信した設定情報に含まれる共通設定情報に基いて共通機能の設定を行う(S16)。図12は、第1のユーザが共通機能であるDA20に設定したアプリのアイコンの一例を示す図である。
【0076】
図12に示す表示部21の画面50には、第1のユーザが設定した第1のナビゲーションアプリ53、動画再生アプリ54、電話アプリ55、カレンダーアプリ56、DA設定アプリ57、第1の音楽再生アプリ58、天気予報アプリ59、メールアプリ60の各アイコンが表示されている。
【0077】
図13は、第2のユーザがDA20に設定したアプリのアイコンの一例を示す図である。図13に示す画面50には、第2のユーザが設定した第2のナビゲーションアプリ61、第2の音楽再生アプリ58、天気予報アプリ59、電話アプリ55、DA設定アプリ57、動画再生アプリ54、TVアプリ62,ラジオアプリ63の各アイコンが表示されている。
【0078】
図12及び図13が示すように、第1のユーザと第2のユーザとでは、DA20に設定しているアプリの種類、アプリの配列が異なる。このように、共通機能であるDA20の各種アプリ及び配置設定は、ユーザが設定可能であり、管理サーバ3は、共通設定情報として、ユーザがインストールしたアプリ及びアプリアイコンの配置を記憶する。
【0079】
共通設定情報は、各アプリの設定も含まれる。例えば、第1のナビゲーションアプリ53で設定した目的地及び目的地までのルート、動画再生アプリ54で登録設定している動画チャンネル、電話アプリ55で登録している電話番号、カレンダーアプリ56で登録した予定情報、DA設定アプリ57で設定したDA20の画面50の輝度及びスピーカ23から出力される音のボリューム値、第1の音楽再生アプリ58で保存している楽曲、天気予報アプリ59で設定している天気を表示する地点設定等である。
【0080】
設定部16は、受信した設定情報に固有設定情報が含まれている場合(S17:Yes)、移動体2の固有機能の設定を行う(S18)。表示制御部17は、図14に示すように、共通設定を完了した後、固有機能の設定を行う旨の表示である第1のポップアップウィンドウ51を表示部21の画面50に出力させる。
【0081】
受信した設定情報に固有設定情報が含まれておらず、共通設定情報のみが含まれている場合(S17:No)、設定部16がDA20の設定を行った後、表示制御部17は、図15に示すように、固有機能の設定を促す第2のポップアップウィンドウ52を表示部21の画面50に出力させる(S19)。
【0082】
ユーザは、表示部21の表示を見て、各固有機能の設定が行うと、設定部16はこれを受け付ける(S20)。固有機能の設定が完了すると、S18の処理に進む。端末制御部12は、設定された固有設定情報を管理サーバ3に送信する。
【0083】
管理サーバ3は、端末装置1から受信した固有設定情報を、対応するユーザIDが含まれるユーザ情報に更新する(S21)。
【0084】
上記の移動体機能設定システム100をカーシェアリングサービスに適用することで、、固有設定情報が管理サーバ3に記憶されていない場合は、固有機能の設定を促す表示が行われるため、ユーザは固有機能の設定を適切に行うことができる。
【0085】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、上記の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、本発明の趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化したものや、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせた実施形態や、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加した実施形態も含まれる。
【0086】
共通機能を設定した後、固有機能の自動設定を行う前に、端末装置1は、固有機能の自動設定を開始してもよいかどうか、ユーザに確認を取るための表示を表示部21に出力してもよい。固有機能であるシート調整をユーザの了解を得ずに開始すると、ユーザを驚かせてしまう可能性があるからである。
【0087】
例えば、本発明は、端末装置1、端末装置1の制御方法、管理サーバから受信した設定情報に基いて移動体に備わる機能の設定処理を行うコンピューターのプログラム、係るプログラムを記憶した記憶媒体であってもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 端末装置
2 移動体
3 管理サーバ
4 ネットワーク
10 バス
11 端末通信部
12 端末制御部
13 端末記憶部
14 I/Oインターフェース
15 情報取得部
16 設定部
17 表示制御部
18 固有設定情報
19 共通設定情報
20 DA
21 表示部
22 入力部
23 スピーカ
24 ICカードリーダ
25 シートECU
26 ステアリングECU
27 ミラーECU
28 エアコンECU
29 ドラロックECU
31 サーバ通信部
32 サーバ制御部
33 抽出部
34 生成部
35 サーバ記憶部
36 予約DB
37 ユーザDB
38 ステーションDB
39 移動体DB
40 種別DB
50 画面
51 第1のポップアップウィンドウ
52 第2のポップアップウィンドウ
100 移動体機能設定システム

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15