(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070854
(43)【公開日】2023-05-22
(54)【発明の名称】ボットシステムのプログラム
(51)【国際特許分類】
H04L 51/02 20220101AFI20230515BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20230515BHJP
【FI】
H04L51/02
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021183222
(22)【出願日】2021-11-10
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年9月10日に「サテライトオフィス・ビジネス活用チャットボット for クラウド」ページに掲載 https://www.sateraito.jp/Business_Chatbot/index.html
(71)【出願人】
【識別番号】516346218
【氏名又は名称】株式会社サテライトオフィス
(74)【代理人】
【識別番号】100168538
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 来
(72)【発明者】
【氏名】原口 豊
(72)【発明者】
【氏名】原口 優
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】チャットボットを利用して所望の内容の書類ファイルを簡単に作成するボットシステムのプログラムを提供する。
【解決手段】ボットシステムのプログラムは、複数の項目情報をユーザー端末へ送信する項目提示ステップS4と、選択された項目情報をユーザー端末から受信する項目選択情報受信ステップS5と、チャットボットが、受信した項目情報の項目について、入力事項を求める旨の案内をユーザー端末へ送信する入力事項案内ステップS6と、入力された入力事項情報をユーザー端末から受信する入力事項情報受信ステップS8と、項目情報に対して予め設定されたフォーマットファイルにおける入力場所情報に基づいて、受信した入力事項情報をフォーマットファイルにおいて入力するファイル入力ステップS8と、ユーザーの入力完了指示操作に基づいて、入力済みのフォーマットファイルを別名で保存する保存ステップS11と、を具備している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー端末とサーバとの間で文字データを通信自在なボットシステムのプログラムであって、
前記サーバに保存されたフォーマットファイルにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、サーバのチャットボットが、複数の項目情報をユーザー端末へ送信する項目提示ステップと、
前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における項目情報を選択する操作に基づいて、チャットボットが、選択された項目情報をユーザー端末から受信する項目選択情報受信ステップと、
前記チャットボットが、受信した項目情報の項目について、入力事項を求める旨の案内をユーザー端末へ送信する入力事項案内ステップと、
前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における入力・送信操作に基づいて、チャットボットが、入力された入力事項情報をユーザー端末から受信する入力事項情報受信ステップと、
前記チャットボットが、項目情報に対して予め設定されたフォーマットファイルにおける入力場所情報に基づいて、受信した入力事項情報をフォーマットファイルにおいて入力するファイル入力ステップと、
前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における入力完了指示操作に基づいて、チャットボットが、入力完了指示をユーザー端末から受信し、入力済みのフォーマットファイルを別名で保存する保存ステップとを具備していることを特徴とするボットシステムのプログラム。
【請求項2】
前記チャットボットが、目的別の複数の異なるフォーマット情報をユーザー端末へ送信するフォーマット選択提示ステップと、
前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面におけるフォーマット情報を選択する操作に基づいて、チャットボットが、選択されたフォーマット情報をユーザー端末から受信し、受信したフォーマット情報に基づいて、サーバに保存された複数の異なるフォーマットファイルからフォーマットファイルを選択するフォーマットファイル選択ステップとをさらに具備して、
前記チャットボットが、フォーマットファイルを選択してから、選択したフォーマットファイルにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、項目提示ステップを実行する構成であることを特徴とする請求項1に記載のボットシステムのプログラム。
【請求項3】
前記フォーマットファイルが、表計算ソフトウェア用のファイル形式であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のボットシステムのプログラム。
【請求項4】
前記項目選択情報受信ステップにおいて、チャットボットが、項目情報として金額の項目情報または数量の項目情報を受信し、
前記入力事項情報受信ステップにおいて、チャットボットが、金額情報または数量情報を受信し、
前記ファイル入力ステップにおいて、チャットボットが、フォーマットファイルにおける予め設定された箇所に金額情報または数量情報を入力し、
前記フォーマットファイルにおける金額情報の入力欄と、数量情報の入力欄との乗算設定が、第1所定欄グループに設定され、第1所定欄グループの数値の和算設定が、第2所定欄に設定されていることを特徴とする請求項3に記載のボットシステムのプログラム。
【請求項5】
前記項目選択情報受信ステップにおいて、チャットボットが、項目情報として添付の項目情報を受信し、
前記入力事項情報受信ステップにおいて、チャットボットが、画像データを受信し、
前記ファイル入力ステップにおいて、チャットボットが、受信した画像データをフォーマットファイルにおける予め設定された添付用領域に配置することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載のボットシステムのプログラム。
【請求項6】
前記チャットボットが、前記画像データに表示された数値を画像認識する数値認識ステップと、
前記チャットボットが、チャット画面において入力された入力事項情報としての全ての金額情報と、画像認識した数値情報とを照合する照合ステップと、
前記金額情報のうち、画像認識した数値情報に含まれていないものがあると判定した場合、チャットボットが、画像認識した数値情報に含まれていない金額情報について、確認を求める旨のメッセージをユーザー端末へ送信する確認要求ステップとをさらに具備していることを特徴とする請求項5に記載のボットシステムのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザー端末とサーバとの間で文字データを通信自在なボットシステムのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、第1ユーザーと連絡自在な第1ユーザー専属の第1ボットと、第2ユーザーと連絡自在な第2ユーザー専属の第2ボットとを有し、第1ボットは、外部から入力された通信ネットワーク上のリソース特定情報であるURLを読み込むとともに業務用サーバにアクセスし、URLのリソース内容を所定形式ファイルの一例であるPDFファイルにして所定フォルダとしての生成先フォルダに生成し、生成したPDFファイルを第2ボットへ送付するボットシステムが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-4413号公報(特に、段落0033~0036)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のボットシステムでは、第1ボットが、既に作成されたリソース内容を、ただ単に読み込んでPDF形式の書類にする構成であったため、ユーザーが所望の内容の書類ファイルを作成するということに対応することが困難であるという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ユーザーは定型フォーマットファイル用のアプリケーションソフトウェアを起動させずにチャットボットを利用して所望の内容の書類ファイルを簡単に作成することができるボットシステムのプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本請求項1に係る発明は、ユーザー端末とサーバとの間で文字データを通信自在なボットシステムのプログラムであって、前記サーバに保存されたフォーマットファイルにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、サーバのチャットボットが、複数の項目情報をユーザー端末へ送信する項目提示ステップと、前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における項目情報を選択する操作に基づいて、チャットボットが、選択された項目情報をユーザー端末から受信する項目選択情報受信ステップと、前記チャットボットが、受信した項目情報の項目について、入力事項を求める旨の案内をユーザー端末へ送信する入力事項案内ステップと、前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における入力・送信操作に基づいて、チャットボットが、入力された入力事項情報をユーザー端末から受信する入力事項情報受信ステップと、前記チャットボットが、項目情報に対して予め設定されたフォーマットファイルにおける入力場所情報に基づいて、受信した入力事項情報をフォーマットファイルにおいて入力するファイル入力ステップと、前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における入力完了指示操作に基づいて、チャットボットが、入力完了指示をユーザー端末から受信し、入力済みのフォーマットファイルを別名で保存する保存ステップとを具備していることにより、前述した課題を解決するものである。
【0007】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載されたボットシステムのプログラムの構成に加えて、前記チャットボットが、目的別の複数の異なるフォーマット情報をユーザー端末へ送信するフォーマット選択提示ステップと、前記ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面におけるフォーマット情報を選択する操作に基づいて、チャットボットが、選択されたフォーマット情報をユーザー端末から受信し、受信したフォーマット情報に基づいて、サーバに保存された複数の異なるフォーマットファイルからフォーマットファイルを選択するフォーマットファイル選択ステップとをさらに具備して、前記チャットボットが、フォーマットファイルを選択してから、選択したフォーマットファイルにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、項目提示ステップを実行する構成であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0008】
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載されたボットシステムのプログラムの構成に加えて、前記フォーマットファイルが、表計算ソフトウェア用のファイル形式であることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0009】
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載されたボットシステムのプログラムの構成に加えて、前記項目選択情報受信ステップにおいて、チャットボットが、項目情報として金額の項目情報または数量の項目情報を受信し、前記入力事項情報受信ステップにおいて、チャットボットが、金額情報または数量情報を受信し、前記ファイル入力ステップにおいて、チャットボットが、フォーマットファイルにおける予め設定された箇所に金額情報または数量情報を入力し、前記フォーマットファイルにおける金額情報の入力欄と、数量情報の入力欄との乗算設定が、第1所定欄グループに設定され、第1所定欄グループの数値の和算設定が、第2所定欄に設定されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0010】
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載されたボットシステムのプログラムの構成に加えて、前記項目選択情報受信ステップにおいて、チャットボットが、項目情報として添付の項目情報を受信し、前記入力事項情報受信ステップにおいて、チャットボットが、画像データを受信し、前記ファイル入力ステップにおいて、チャットボットが、受信した画像データをフォーマットファイルにおける予め設定された添付用領域に配置することにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項6に係る発明は、請求項5に記載されたボットシステムのプログラムの構成に加えて、前記チャットボットが、前記画像データに表示された数値を画像認識する数値認識ステップと、前記チャットボットが、チャット画面において入力された入力事項情報としての全ての金額情報と、画像認識した数値情報とを照合する照合ステップと、前記金額情報のうち、画像認識した数値情報に含まれていないものがあると判定した場合、チャットボットが、画像認識した数値情報に含まれていない金額情報について、確認を求める旨のメッセージをユーザー端末へ送信する確認要求ステップとをさらに具備していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明のボットシステムのプログラムは、ユーザー端末とサーバとの間で文字データを通信することができるばかりでなく、以下のような特有の効果を奏することができる。
【0013】
本請求項1に係る発明のボットシステムのプログラムによれば、ユーザー端末のチャット画面において入力するだけで入力された情報が定型フォーマットに記載されて書類ファイルが作成されるため、ユーザーは定型フォーマットファイル用のアプリケーションソフトウェアを起動させずにチャットボットを利用して所望の内容の書類ファイルを簡単に作成することができる。
【0014】
本請求項2に係る発明のボットシステムのプログラムによれば、請求項1に係る発明が奏する効果に加えて、目的別の複数の異なるフォーマットファイルが予め準備されていて、ユーザーがチャット画面で選択するだけでそのフォーマットファイルの設定に沿ったチャットボットとのやりとりが始まるため、ユーザーはチャットボットを利用して目的に合った書類を簡単に作成することができる。
【0015】
本請求項3に係る発明のボットシステムのプログラムによれば、請求項1または請求項2に係る発明が奏する効果に加えて、フォーマットファイルにおける入力箇所が、所謂、行列のセル形式であって行列番号・記号によって入力先のセルが指定されるため、ユーザーはチャットボットを介して予め設定された範囲においてフォーマットファイルの全体について自在に情報を入力することができる。
【0016】
本請求項4に係る発明のボットシステムのプログラムによれば、請求項3に係る発明が奏する効果に加えて、チャット画面において単価金額の項目を選択した後に単価金額を入力し、数量の項目を選択した後に数量を入力すると、単価金額および数量が入力されるだけでなく、数量に応じた金額が自動で第1所定欄に表示され、それらの合計が自動で第2所定欄に表示されるため、ユーザーはチャットボットを利用して見積書、請求書、経費申請書など数を計算する書類を簡単に作成することができる。
【0017】
本請求項5に係る発明のボットシステムのプログラムによれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1つに係る発明が奏する効果に加えて、テキストデータの入力だけでなく画像データもフォーマットファイルに配置されるため、ユーザーはチャットボットを利用して経費申請書などを簡単に作成することができる。
【0018】
本請求項6に係る発明のボットシステムのプログラムによれば、請求項5に係る発明が奏する効果に加えて、領収書やレシートの画像データをチャットボットに送信すると、金額の入力について画像データと照合されて入力した金額が画像データのどこにもないと判定されるとユーザーが確認を求められるため、ユーザーは誤入力だったかどうかを確認して誤入力であった場合はそれに気づくことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施例であるボットシステムの概念を示す図。
【
図2】本発明の実施例であるボットシステムの動作例を示すチャート図。
【
図3】(A)(B)はユーザー端末の表示部においてチャットボットを選択する様子を示す図およびチャット画面において複数のフォーマットファイルの選択肢が提示された様子を示す図。
【
図4】(A)(B)はボットシステムの管理画面においてフォーマットファイルの設定の様子を示す図およびフォーマットファイルの例を示す図。
【
図5】(A)(B)はユーザー端末のチャット画面においてフォーマットファイルが選択された際の様子を示す図および項目情報が選択された際の様子を示す図。
【
図6】(A)(B)はユーザー端末のチャット画面において項目に入力する入力事項情報が入力された際の様子を示す図および必須項目の入力が完了した際のチャット画面において完了指示が提示された様子を示す図。
【
図7】(A)(B)はユーザー端末のチャット画面において完了指示が選択された際の様子を示す図およびデータ形式の選択肢が提示された様子を示す図。
【
図8】本発明の実施例であるボットシステムによって作成された書類ファイルの例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明のボットシステムのプログラムは、サーバに保存されたフォーマットファイルにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、サーバのチャットボットが、複数の項目情報をユーザー端末へ送信する項目提示ステップと、ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における項目情報を選択する操作に基づいて、チャットボットが、選択された項目情報をユーザー端末から受信する項目選択情報受信ステップと、チャットボットが、受信した項目情報の項目について、入力事項を求める旨の案内をユーザー端末へ送信する入力事項案内ステップと、ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における入力・送信操作に基づいて、チャットボットが、入力された入力事項情報をユーザー端末から受信する入力事項情報受信ステップと、チャットボットが、項目情報に対して予め設定されたフォーマットファイルにおける入力場所情報に基づいて、受信した入力事項情報をフォーマットファイルにおいて入力するファイル入力ステップと、ユーザー端末のチャットボットとのチャット画面における入力完了指示操作に基づいて、チャットボットが、入力完了指示をユーザー端末から受信し、入力済みのフォーマットファイルを別名で保存する保存ステップとを具備していることにより、ユーザーは定型フォーマットファイル用のアプリケーションソフトウェアを起動させずにチャットボットを利用して所望の内容の書類ファイルを簡単に作成することができるものであれば、その具体的な実施態様は、如何なるものであっても構わない。
【0021】
例えば、ユーザー端末は、ノート型パーソナルコンピュータ端末、スマートフォン端末、タブレット端末、腕時計型端末、眼鏡型端末など表示部と操作部とを備えて情報を送受信するものであって、所謂インターネットである広域ネットワーク、ローカルネットワーク、電話回線などを含む通信ネットワークによりサーバと接続自在なものであれば如何なるものであっても構わない。
また、サーバは、クラウド環境に作られたクラウドサーバでもよいし、サーバを構成する物理サーバの数は1つでも複数でもよい。
さらに、チャット画面とは、チャットアプリケーションにおける所謂、トーク画面であり、同一のユーザーやチャットボットとのやりとり、または、同一のグループ内のやりとりを1つの画面で表示するものをいう。
【実施例0022】
以下に、本発明の実施例であるボットシステム100について、
図1乃至
図8に基づいて説明する。
ここで、
図1は、本発明の実施例であるボットシステム100の概念を示す図であり、
図2は、本発明の実施例であるボットシステム100の動作例を示すチャート図であり、
図3(A)は、ユーザー端末110の表示部111においてチャットボット121を選択する様子を示す図であり、
図3(B)は、チャット画面112において複数のフォーマットファイルFFの選択肢が提示された様子を示す図であり、
図4(A)は、ボットシステム100の管理画面においてフォーマットファイルFFの設定の様子を示す図であり、
図4(B)は、フォーマットファイルFFの例を示す図であり、
図5(A)は、ユーザー端末110のチャット画面112においてフォーマットファイルFFが選択された際の様子を示す図であり、
図5(B)は、項目情報JH1が選択された際の様子を示す図であり、
図6(A)は、ユーザー端末110のチャット画面112において項目に入力する入力事項情報JH2が入力された際の様子を示す図であり、
図6(B)は、必須項目の入力が完了した際のチャット画面112において完了指示が提示された様子を示す図であり、
図7(A)は、ユーザー端末110のチャット画面112において完了指示が選択された際の様子を示す図であり、
図7(B)は、データ形式の選択肢が提示された様子を示す図であり、
図8は、本発明の実施例であるボットシステム100によって作成された書類ファイルの例を示す図である。
【0023】
本発明の実施例であるボットシステム100は、
図1に示すように、ユーザー端末110と、サーバ120とを備えている。
そして、ユーザー端末110とサーバ120との間で文字データを通信自在に設けられている。
本実施例では、ユーザーが、ユーザー端末110においてサーバ120のチャットボット121とやりとりをして、チャットボット121の質問(案内QT)に対して、一問一答形式で情報を入力する。
チャットボット121が、サーバ120に保存されたフォーマットファイルFFにおいて予め設定された項目(項目情報JH1)に基づいて質問(案内QT)し、ユーザーから返信された情報(入力事項情報JH2)を、項目情報JH1に対して予め設定されたフォーマットファイルFFにおける入力場所情報JH3に基づいて、フォーマットファイルFFに入力してフォーマットファイルFFを別名保存して経費申請書などの書類ファイルを作成するように構成されている。
【0024】
続いて、ボットシステム100の動作例について、詳しく説明する。
図2に示すように、ステップS1では、先ず、ユーザー端末110のユーザーの通信する操作に基づいて、ユーザー端末110が、サーバ120のチャットボット121と通信する。
例えば、
図3(A)に示すように、予め本発明のボットシステム100のプログラムである「書類ファイル作成ボット」をユーザー端末110にインストールしておく。
そして、ユーザー端末110において、チャットアプリケーションを起動し、ユーザー端末110の表示部111において、予めインストール済みのチャットボット121である「書類ファイル作成ボット」を選択する。
すると、
図3(B)に示すように、ユーザー端末110においてユーザーとチャットボット121とのチャット画面112(トーク画面ともいう)が表示される。
【0025】
そして、例えば、ユーザーの操作によって、ユーザー端末110が、「テンプレート選択」の旨のテキストデータをチャットボット121へ送信する。
すると、フォーマット選択提示ステップとして、チャットボット121が、目的別の複数の異なるフォーマット情報FJをユーザー端末110へ送信する。
具体的には、目的別の複数の異なるフォーマット情報FJの一例として、「経費精算申請フォーマット」、「見積書フォーマット」、「請求書フォーマット」および「お礼状フォーマット」をボタン形式で送信する。
すると、チャット画面112において、テンプレートの選択の一例として、「経費精算申請フォーマット」、「見積書フォーマット」、「請求書フォーマット」および「お礼状フォーマット」がボタン形式で表示される。
なお、フォーマット選択提示ステップのトリガーは、通信状態になったことでもよい。
【0026】
ステップS2では、フォーマット選択有無判定ステップとして、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112におけるフォーマット情報FJを選択する操作の有無を、チャットボット121が判定する。
操作ありと判定した場合はステップS3へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS2を繰り返す。
例えば、ユーザーが、
図3(B)に示すチャット画面112において、「経費精算申請フォーマット」の箇所をタップ操作してテンプレートを選択したとする。
すると、「経費精算申請フォーマット」の箇所がボタンになっているので、「経費精算申請フォーマット」のフォーマット情報FJが、ユーザー端末110からサーバ120のチャットボット121へ送信される。
【0027】
ステップS3では、フォーマットファイル選択ステップとして、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112におけるフォーマット情報FJを選択する操作に基づいて、チャットボット121が、選択されたフォーマット情報FJをユーザー端末110から受信する。
そして、チャットボット121が、受信したフォーマット情報FJに基づいて、サーバ120に保存された複数の異なるフォーマットファイルFFから1つのフォーマットファイルFFを選択する。
具体的には、受信した「経費精算申請フォーマット」のフォーマット情報FJに基づいて、サーバ120に保存された複数のフォーマットの中から経費精算申請フォーマットのファイル(FF)を選択する。
【0028】
ここで、
図4(A)に示すように、経費精算申請フォーマット(FF)は、ボットシステム100の管理者によって、予め設定登録されている。
管理者が、管理者端末(図示せず)のブラウザで管理者画面131を表示し、管理者画面131において、テンプレート名の項目で「経費精算申請フォーマット」を選択すると、「経費精算申請フォーマット」についての設定事項が表示される。
具体的には、アップロードされたテンプレートファイル名、拡張子、選択設定されたシート名、ダウンロード形式、質問設定について表示される。
質問設定については、項目情報JH1ごとに、チャットボット121による質問内容(案内QT)、回答を挿入する入力場所情報JH3としてのセル情報、回答が必須か否か、入力形式について設定されている。
入力形式については、日付形式、テキスト形式、数字形式、画像形式など、項目に応じて適当な形式を選択設定自在に設けられている。
【0029】
また、
図4(B)に示すように、経費精算申請フォーマットのファイル(FF)を管理者端末(図示せず)のブラウザで表示すると、チャットボット121の質問(案内QT)に対する回答が入力される場所(入力場所情報JH3)がわかる。
具体的には、質問「申請日付は?」(案内QT)に対する回答が、「申請日付」の右横のセルG1(予め設定された箇所CL1)に入力されるように設定されている。
同様に、質問「案件名は?」(案内QT)に対する回答が、「案件名:」の右横のセルC4(予め設定された箇所CL2)に入力されるように設定されている。
【0030】
また、質問「用途は?」(案内QT)に対する回答が、表の「用途」の項目のセルB6(予め設定された箇所CL3)以下に順番に入力されるように設定されている。
さらに、質問「金額は?」(案内QT)に対する回答が、表の「金額」の項目のセルD6(予め設定された箇所CL4)以下に順番に入力されるように設定されている。
また、質問「数量は?」(案内QT)に対する回答が、表の「数量」の項目のセルF6(予め設定された箇所CL5)以下に順番に入力されるように設定されている。
さらに、質問「添付は?」(案内QT)に対する回答が、「添付欄」のセルB13(予め設定された箇所CL6)以下に順番に入力されるように設定されている。
【0031】
そして、
図2のステップS4では、
図5(A)に示すように、項目提示ステップとして、サーバ120に保存されたフォーマットファイルFFにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、サーバ120のチャットボット121が、複数の項目情報JH1をユーザー端末110へ送信する。
具体的には、経費精算申請フォーマットにおいて予め設定された項目の一例としての「申請日付(必須)」、「案件名」、「用途(必須)」、「金額(必須)」、「数量」および「添付」をボタン形式で送信する。
すると、チャット画面112において、項目の選択の一例として、「申請日付(必須)」、「案件名」、「用途(必須)」、「金額(必須)」、「数量」および「添付」がボタン形式で表示される。
【0032】
ステップS5では、項目情報選択有無判定ステップとして、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における項目情報JH1を選択する操作の有無を、チャットボット121が判定する。
操作ありと判定した場合はステップS6へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS5を繰り返す。
例えば、ユーザーが、
図5(A)に示すチャット画面112において、「申請日付(必須)」の箇所をタップ操作して項目を選択したとする。
すると、「申請日付(必須)」の箇所がボタンになっているので、「申請日付(必須)」の項目情報JH1が、ユーザー端末110からサーバ120のチャットボット121へ送信される。
【0033】
ステップS6では、項目選択情報受信ステップとして、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における項目情報JH1を選択する操作に基づいて、チャットボット121が、選択された項目情報JH1をユーザー端末110から受信する。
例えば、「申請日付(必須)」の項目情報JH1をユーザー端末110から受信する。
そして、入力事項案内ステップとして、チャットボット121が、受信した項目情報JH1の項目について、入力事項を求める旨の案内QTをユーザー端末110へ送信する。
例えば、チャットボット121が、受信した項目情報JH1について、予め設定された質問「申請日付は?」の旨の案内QTをユーザー端末110へ送信する。
すると、
図5(B)に示すように、ユーザー端末110のチャット画面112において、チャットボット121からのメッセージとして「申請日付は?」の旨の案内QTが表示される。
【0034】
ステップS7では、入力事項入力操作・送信操作有無判定ステップとして、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における入力事項を求める旨の案内QTに対して、入力事項の入力操作、および、送信操作の有無を、チャットボット121が判定する。
両操作ありと判定した場合はステップS8へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS7を繰り返す。
例えば、ユーザーが、
図5(B)に示すチャット画面112において、入力事項の日付情報の一例として「2021/11/19」の旨を入力操作して、送信操作したとする。
すると、「2021/11/19」の入力事項情報JH2が、ユーザー端末110からサーバ120のチャットボット121へ送信される。
【0035】
ステップS8では、入力事項情報受信ステップとして、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における入力・送信操作に基づいて、チャットボット121が、入力された入力事項情報JH2をユーザー端末110から受信する。
例えば、「2021/11/19」の入力事項情報JH2をユーザー端末110から受信する。
さらに、ファイル入力ステップとして、チャットボット121が、項目情報JH1に対して予め設定されたフォーマットファイルFFにおける入力場所情報JH3に基づいて、受信した入力事項情報JH2をフォーマットファイルFFにおける予め設定された箇所CL(CL1~CL6)に入力する。
例えば、「申請日付(必須)」の項目情報JH1の場合、入力場所情報JH3の一例としてセルG1(予め設定された箇所CL1)が予め設定されているので、その場所に入力する。
【0036】
ステップS9では、必須項目入力完了判定ステップとして、複数の項目情報JH1のうち、全ての必須項目の質問(案内QT)をして全ての回答を得たかを、チャットボット121が判定する。
全ての回答を得たと判定した場合はステップS10へ進み、他方、まだ得ていないと判定した場合はステップS4に戻る。
そして、
図6(A)に示すように、残りの必須の項目情報JH1をチャット画面112に提示して、ステップS4~S9を繰り返しながら、残りの必須の項目情報JH1に対する入力事項情報JH2を得る。
【0037】
ステップS10では、
図6(B)に示すように、チャットボット121が、「入力完了」のボタンをユーザー端末110へ送信する。
このとき、残りの必須でない項目情報JH1と一緒に送信してもよい。
すると、チャット画面112には、項目の選択の一例として「案件名」、「数量」、「添付」および「入力完了」が、ボタン形式で表示される。
そして、入力完了操作有無判定ステップとして、チャットボット121が、ユーザーによる入力完了操作の有無を判定する。
操作ありと判定した場合はステップS11へ進み、他方、まだないと判定した場合はステップS10を繰り返す。
【0038】
例えば、チャット画面112において、「入力完了」のボタンが操作されたとき、操作ありとチャットボット121が判定する。
この際、一例として、ユーザー端末110が、「入力完了」の旨をサーバ120のチャットボット121へ送信する。
なお、「入力完了」の旨の送信を省略してもよい。
理由は、チャットボット121が「入力完了」ボタンの操作による入力完了指示の有無を判定できればよいからである。
また、入力完了指示の一例として、ボタンの操作でなくても、「入力完了」の旨のメッセージをユーザー端末110がチャットボット121へ送信してもよい。
【0039】
ステップS11では、保存ステップとして、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における入力完了指示操作に基づいて、チャットボット121が、入力完了指示をユーザー端末110から受信し、入力済みのフォーマットファイルFFを別名で保存する。
この際、
図6(B)に示すように、チャットボット121が、一例として、「ファイルを作成していますので、少々お待ち下さい。」の旨のメッセージをユーザー端末110へ送信する。
そして、
図7(A)に示すように、チャットボット121が、一例として、「ファイルが作成されました。下記ボタンを選択してください。」の旨のメッセージとともに、「ダウンロード」、「送り先指定」および「キャンセル」の旨をボタン形式でユーザー端末110へ送信する。
【0040】
すると、チャット画面112には、「ファイルが作成されました。下記ボタンを選択してください。」の旨のメッセージとともに、「ダウンロード」、「送り先指定」および「キャンセル」の旨がボタン形式で表示される。
これにより、ユーザー端末110のチャット画面112において入力するだけで入力された情報(入力事項情報JH2)が定型フォーマットに記載されて書類ファイルが作成される。
その結果、ユーザーは定型フォーマットファイル用のアプリケーションソフトウェアを起動させずにチャットボット121を利用して所望の内容の書類ファイルを簡単に作成することができる。
【0041】
なお、チャット画面112において、「ダウンロード」ボタンが操作されると、作成された書類ファイルが、サーバ120からユーザー端末110にダウンロードされる。
チャットボット121が、作成した書類ファイルをユーザー端末110へ送信する構成でもよい。
また、「送り先指定」ボタンが操作されると、チャットボット121が、ユーザー端末110に対して「送り先情報を入力してください。」の旨のメッセージを送信し、入力された送り先情報に基づいて、チャットボット121が、作成した書類ファイルを送信するように構成されている。
送り先情報は、一例として、電子メールアドレスでもよいし、チャットアプリケーションのユーザー特定情報(ID情報)でもよい。
【0042】
さらに、
図7(B)に示すように、「ダウンロード」ボタンが操作されたとき、ダウンロードするファイル形式を選択自在に掲示するように構成してもよい。
例えば、追加編集自在な表計算ソフトウェア用のファイル形式や、表示およびプリントが容易なPDF形式などを選択自在にするとよい。
図8に示すように、表計算ソフトウェア用のファイル形式をダウンロードして、ユーザー端末110のブラウザで表示すると、チャットボット121を利用して作成した書類ファイルの一例である経費精算申請ファイルの内容を確認することができる。
【0043】
さらに、本実施例では、上述したように、チャットボット121が、フォーマットファイルFFを選択してから、選択したフォーマットファイルFFにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、項目提示ステップS4を実行する構成である。
これにより、目的別の複数の異なるフォーマットファイルFFが予め準備されていて、ユーザーがチャット画面112で選択するだけでそのフォーマットファイルFFの設定に沿ったチャットボット121とのやりとりが始まる。
その結果、ユーザーはチャットボット121を利用して目的に合った書類を簡単に作成することができる。
【0044】
また、本実施例では、
図4(B)に示すように、フォーマットファイルFFが、表計算ソフトウェア用のファイル形式である。
これにより、
図4(A)に示すように、フォーマットファイルFFにおける入力箇所が、所謂、行列のセル形式であって行列番号・記号によって入力先のセルが指定される。
その結果、ユーザーはチャットボット121を介して予め設定された範囲においてフォーマットファイルFFの全体について自在に情報を入力することができる。
【0045】
さらに、本実施例では、項目選択情報受信ステップS6において、チャットボット121が、項目情報JH1として金額の項目情報JH1または数量の項目情報JH1を受信する。
例えば、項目情報JH1として、「金額」の項目情報JH1を受信する。
入力事項情報受信ステップS8において、チャットボット121が、入力事項情報JH2としての金額情報JH4または数量情報JH5を受信する。
例えば、入力事項情報JH2として、「260円」の金額情報JH4を受信する。
【0046】
図8に示すように、ファイル入力ステップS8において、チャットボット121が、フォーマットファイルFFにおける予め設定された箇所CL4に金額情報JH4として「260」を入力する。
さらに、項目情報JH1として、「数量」の項目情報JH1を受信する。
そして、入力事項情報JH2として、「3個」の数量情報JH5を受信する。
ファイル入力ステップS8において、チャットボット121が、フォーマットファイルFFにおける予め設定された箇所CL5に数量情報JH5として「3」を入力する。
【0047】
フォーマットファイルFFにおける金額情報JH4の入力欄と、数量情報JH5の入力欄との乗算設定が、第1所定欄グループである計欄M1に設定されている。
さらに、第1所定欄グループの数値の和算設定が、第2所定欄である合計欄M2に設定されている。
これにより、チャット画面112において単価金額の項目を選択した後に単価金額を入力し、数量の項目を選択した後に数量を入力すると、単価金額および数量が入力されるだけでなく、数量に応じた金額が自動で第1所定欄である計欄M1に表示され、それらの合計が自動で第2所定欄である合計欄M2に表示される。
その結果、ユーザーはチャットボット121を利用して見積書、請求書、経費申請書など数を計算する書類を簡単に作成することができる。
【0048】
また、本実施例では、項目選択情報受信ステップS6において、チャットボット121が、項目情報JH1として添付の項目情報JH6を受信する。
入力事項情報受信ステップS8において、チャットボット121が、画像データPTを受信する。
図8に示すように、ファイル入力ステップS8において、チャットボット121が、受信した画像データPTをフォーマットファイルFFの一例である経費精算申請フォーマットにおける予め設定された添付用領域ATである添付欄に配置する。
これにより、テキストデータの入力だけでなく画像データPTもフォーマットファイルFFに配置される。
その結果、ユーザーはチャットボット121を利用して経費申請書などを簡単に作成することができる。
【0049】
さらに、本実施例では、数値認識ステップとして、チャットボット121が、画像データPTに表示された数値を画像認識する。
その後、照合ステップとして、チャットボット121が、チャット画面112において入力された入力事項情報JH2としての全ての金額情報JH4と、画像認識した数値情報とを照合する。
そして、金額情報JH4のうち、画像認識した数値情報に含まれていないものがあると判定した場合、確認要求ステップとして、チャットボット121が、画像認識した数値情報に含まれていない金額情報JH4について、確認を求める旨のメッセージをユーザー端末110へ送信するように構成されている。
【0050】
例えば、領収書の画像データPTにおいて、「260」、「3」、「540」、「2」、「120」、「3」および「2220」の数字を認識したが、これらの中に、「金額」や「数量」の項目に対する入力事項情報JH2で入力されたものが、含まれていないものがあると判定した場合、誤入力の疑いがある。
そこで、含まれていないものについて、入力の確認をユーザー端末110のユーザーに求める。
これにより、領収書やレシートの画像データPTをチャットボット121に送信すると、金額の入力について画像データPTと照合されて入力した金額が画像データPTのどこにもないと判定されるとユーザーが確認を求められる。
その結果、ユーザーは誤入力だったかどうかを確認して誤入力であった場合はそれに気づくことができる。
【0051】
なお、入力したものを修正する場合、「修正」のコマンドをユーザー端末110からサーバ120のチャットボット121へ送信する。
すると、チャットボット121が、修正する項目を選択する内容をユーザー端末110へ送信する。
ユーザーが、修正する項目を選択し、入力事項情報JH2を入力しなおすと、その項目の入力事項情報JH2が修正・訂正される。
【0052】
このようにして得られた本発明の実施例であるボットシステム100のプログラムは、サーバ120に保存されたフォーマットファイルFFにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、サーバ120のチャットボット121が、複数の項目情報JH1をユーザー端末110へ送信する項目提示ステップS4と、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における項目情報JH1を選択する操作に基づいて、チャットボット121が、選択された項目情報JH1をユーザー端末110から受信する項目選択情報受信ステップS6と、チャットボット121が、受信した項目情報JH1の項目について、入力事項を求める旨の案内QTをユーザー端末110へ送信する入力事項案内ステップS6と、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における入力・送信操作に基づいて、チャットボット121が、入力された入力事項情報JH2をユーザー端末110から受信する入力事項情報受信ステップS8と、チャットボット121が、項目情報JH1に対して予め設定されたフォーマットファイルFFにおける入力場所情報JH3に基づいて、受信した入力事項情報JH2をフォーマットファイルFFにおいて入力するファイル入力ステップS8と、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112における入力完了指示操作に基づいて、チャットボット121が、入力完了指示をユーザー端末110から受信し、入力済みのフォーマットファイルFFを別名で保存する保存ステップS11とを具備していることにより、ユーザーは定型フォーマットファイル用のアプリケーションソフトウェアを起動させずにチャットボット121を利用して所望の内容の書類ファイルを簡単に作成することができる。
【0053】
さらに、チャットボット121が、目的別の複数の異なるフォーマット情報FJをユーザー端末110へ送信するフォーマット選択提示ステップS1と、ユーザー端末110のチャットボット121とのチャット画面112におけるフォーマット情報FJを選択する操作に基づいて、チャットボット121が、選択されたフォーマット情報FJをユーザー端末110から受信し、受信したフォーマット情報FJに基づいて、サーバ120に保存された複数の異なるフォーマットファイルFFから1つのフォーマットファイルFFを選択するフォーマットファイル選択ステップS3とをさらに具備して、チャットボット121が、フォーマットファイルFFを選択してから、選択したフォーマットファイルFFにおいて予め設定された複数の項目に基づいて、項目提示ステップS4を実行する構成であることにより、ユーザーはチャットボット121を利用して目的に合った書類を簡単に作成することができる。
【0054】
また、フォーマットファイルFFが、表計算ソフトウェア用のファイル形式であることにより、ユーザーはチャットボット121を介して予め設定された範囲においてフォーマットファイルFFの全体について自在に情報を入力することができる。
【0055】
さらに、項目選択情報受信ステップS6において、チャットボット121が、項目情報JH1として金額の項目情報JH1または数量の項目情報JH1を受信し、入力事項情報受信ステップS8において、チャットボット121が、金額情報JH4または数量情報JH5を受信し、ファイル入力ステップS8において、チャットボット121が、フォーマットファイルFFにおける予め設定された箇所CL4、CL5に金額情報JH4または数量情報JH5を入力し、フォーマットファイルFFにおける金額情報JH4の入力欄と、数量情報JH5の入力欄との乗算設定が、第1所定欄グループである計欄M1に設定され、第1所定欄グループである計欄M1の数値の和算設定が、第2所定欄である合計欄M2に設定されていることにより、ユーザーはチャットボット121を利用して見積書、請求書、経費申請書など数を計算する書類を簡単に作成することができる。
【0056】
また、項目選択情報受信ステップS6において、チャットボット121が、項目情報JH1として添付の項目情報JH6を受信し、入力事項情報受信ステップS8において、チャットボット121が、画像データPTを受信し、ファイル入力ステップS8において、チャットボット121が、受信した画像データPTをフォーマットファイルFFにおける予め設定された添付用領域ATに配置することにより、ユーザーはチャットボット121を利用して経費申請書などを簡単に作成することができる。
【0057】
さらに、チャットボット121が、画像データPTに表示された数値を画像認識する数値認識ステップと、チャットボット121が、チャット画面112において入力された入力事項情報JH2としての全ての金額情報JH4と、画像認識した数値情報とを照合する照合ステップと、金額情報JH4のうち、画像認識した数値情報に含まれていないものがあると判定した場合、チャットボット121が、画像認識した数値情報に含まれていない金額情報JH4について、確認を求める旨のメッセージをユーザー端末110へ送信する確認要求ステップとをさらに具備していることにより、ユーザーは誤入力だったかどうかを確認して誤入力であった場合はそれに気づくことができるなど、その効果は甚大である。