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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023070884
(43)【公開日】2023-05-22
(54)【発明の名称】鞍乗型車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 6/045 20200101AFI20230515BHJP
   B62J 6/015 20200101ALI20230515BHJP
   B62L 3/08 20060101ALI20230515BHJP
   B60T 7/12 20060101ALI20230515BHJP
   B60W 30/16 20200101ALI20230515BHJP
【FI】
B62J6/045
B62J6/015
B62L3/08
B60T7/12 F
B60W30/16
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021183299
(22)【出願日】2021-11-10
(71)【出願人】
【識別番号】521431099
【氏名又は名称】カワサキモータース株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100118784
【弁理士】
【氏名又は名称】桂川 直己
(72)【発明者】
【氏名】天野 弘章
(72)【発明者】
【氏名】斎尾 智明
(72)【発明者】
【氏名】奥塚 元
【テーマコード(参考)】
3D241
3D246
【Fターム(参考)】
3D241BA30
3D241BC01
3D241DA39Z
3D241DB02Z
3D241DC02Z
3D246AA11
3D246BA02
3D246DA01
3D246GB33
3D246GC16
3D246MA24
3D246MA38
(57)【要約】
【課題】自動でブレーキを作動させた場合においても手動でブレーキを作動させた場合と同様にブレーキランプを点灯させる鞍乗型車両を提供する。
【解決手段】自動二輪車は、ブレーキランプ22と、ブレーキ操作部と、第1切替部44と、第2切替部45aと、ブレーキ制御装置32と、を備える。第1切替部44は、ブレーキ操作が行われている間において、駆動電流がブレーキランプ22に供給されるように回路状態を切り替える。第2切替部45aは、ブレーキ操作に関係なく駆動電流がブレーキランプ22に供給される閉状態と、第2切替部45aを介して駆動電流がブレーキランプ22に供給されない開状態と、の間で回路状態を切り替える。ブレーキ制御装置32は、ブレーキ作動条件を満たしたと判定した場合にブレーキを作動させる制御を行うとともに、第2切替部45aを開状態から閉状態に切り替える制御を行う。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動電流が供給されることで点灯するブレーキランプと、
ブレーキ操作を受け付けるブレーキ操作部と、
前記ブレーキ操作が行われている間において、前記駆動電流が前記ブレーキランプに供給されるように回路状態を切り替える第1切替部と、
前記ブレーキ操作に関係なく前記駆動電流が前記ブレーキランプに供給される閉状態と、前記ブレーキランプと電気的に接続されない開状態と、の間で回路状態を切り替える第2切替部と、
ブレーキ作動条件を満たしたと判定した場合にブレーキを作動させる制御を行うとともに、前記第2切替部を前記開状態から前記閉状態に切り替える制御を行うブレーキ制御装置と、
を備えることを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項2】
請求項1に記載の鞍乗型車両であって、
前記第2切替部はリレーであり、
前記ブレーキ制御装置は、前記第2切替部に電流を供給することにより、前記第2切替部の状態を切り替えることを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の鞍乗型車両であって、
前走車との車間距離を自動的に調整するアダプティブクルーズコントロール制御を行い、
前記ブレーキ制御装置が判定する前記ブレーキ作動条件には、前記アダプティブクルーズコントロール制御において前走車との車間距離が閾値以下であることが含まれることを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項4】
請求項1から3までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、
前記ブレーキ制御装置は、当該ブレーキ制御装置が前記ブレーキランプを点灯させる機能が正常か否かをチェックするために前記第2切替部を前記開状態から前記閉状態に切り替える点灯チェック処理を行うことを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項5】
請求項4に記載の鞍乗型車両であって、
前記ブレーキ制御装置は、電装系の始動時に自動的に前記点灯チェック処理を行うことを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項6】
請求項1から5までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、
前記ブレーキ操作が行われることにより前記ブレーキランプに前記駆動電流が供給される閉状態と、前記ブレーキ操作が行われても前記ブレーキランプに前記駆動電流が供給されない開状態と、の間で回路状態を切替可能な第3切替部を備え、
前記ブレーキ制御装置は、消灯条件を満たしたと判定した場合に、前記第3切替部を前記閉状態から前記開状態に切り替えることにより、前記ブレーキランプを消灯させることを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項7】
請求項6に記載の鞍乗型車両であって、
前記ブレーキ制御装置は、当該ブレーキ制御装置が前記ブレーキランプを消灯させる機能が正常か否かをチェックするために前記第3切替部を前記閉状態から前記開状態に切り替える消灯チェック処理を行うことを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項8】
請求項1から3までの何れか一項に記載の鞍乗型車両であって、
前記ブレーキ操作が行われることにより前記ブレーキランプに前記駆動電流が供給される閉状態と、前記ブレーキ操作が行われても前記ブレーキランプに前記駆動電流が供給されない開状態と、の間で回路を切替可能な第3切替部を備え、
前記ブレーキ制御装置は、当該ブレーキ制御装置が前記ブレーキランプを点灯させる機能が正常か否かをチェックするために前記第2切替部を前記開状態から前記閉状態に切り替える点灯チェック処理を行い、
前記ブレーキ制御装置は、当該ブレーキ制御装置が前記ブレーキランプを消灯させる機能が正常か否かをチェックするために前記第3切替部を前記閉状態から前記開状態に切り替える消灯チェック処理を行うことを特徴とする鞍乗型車両。
【請求項9】
請求項8に記載の鞍乗型車両であって、
前記ブレーキ制御装置は、前記ブレーキ操作が行われている間において前記第3切替部を前記開状態に切り替えて前記消灯チェック処理を行った後に、前記第3切替部の前記開状態を維持しつつ前記第2切替部を前記開状態から前記閉状態に切り替えることで前記点灯チェック処理を行うことを特徴とする鞍乗型車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、主として、ブレーキランプを備える鞍乗型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ブレーキランプ及び速度制御装置を備える鞍乗型車両を開示する。速度制御装置は、アダプティブクルーズコントロールに応じて鞍乗型車両の速度を調整する。速度制御装置は、ブレーキを作動させることにより鞍乗型車両の速度を低下させる。また、鞍乗型車両は、後続車に衝突する可能性を認識した場合に警告する警告装置を備える。警告装置の一例として、ブレーキランプが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-91671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、後続車に衝突する可能性を認識した場合に自動的にブレーキランプを点灯させることが記載されている。しかし、特許文献1には、後続車に衝突する可能性が認識できない場合において、ブレーキランプを自動的に点灯させることは記載されていない。そのため、例えば後続車までの距離が長い状況で速度制御装置が鞍乗型車両を減速させた場合、ブレーキランプは点灯しない。つまり、運転者がブレーキを作動させた場合と速度制御装置がブレーキを作動させた場合でブレーキランプの点灯の有無が異なる可能性がある。特に、鞍乗型車両では、小型化又は低コスト等の要望が大きいため、単純な回路構成で上記機能を実現することが望まれる。
【0005】
本出願は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、自動でブレーキを作動させた場合においても手動でブレーキを作動させた場合と同様にブレーキランプを点灯させる鞍乗型車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0007】
本出願の観点によれば、以下の構成の鞍乗型車両が提供される。即ち、鞍乗型車両は、ブレーキランプと、ブレーキ操作部と、第1切替部と、第2切替部と、ブレーキ制御装置と、を備える。前記ブレーキランプは、駆動電流が供給されることで点灯する。前記ブレーキ操作部は、ブレーキ操作を受け付ける。前記第1切替部は、前記ブレーキ操作が行われている間において、前記駆動電流が前記ブレーキランプに供給されるように回路状態を切り替える。前記第2切替部は、前記ブレーキ操作に関係なく前記駆動電流が前記ブレーキランプに供給される閉状態と、前記ブレーキランプと電気的に接続されない開状態と、の間で回路状態を切り替える。前記ブレーキ制御装置は、ブレーキ作動条件を満たしたと判定した場合にブレーキを作動させる制御を行うとともに、前記第2切替部を前記開状態から前記閉状態に切り替える制御を行う。
【発明の効果】
【0008】
本出願によれば、自動でブレーキを作動させた場合において手動でブレーキを作動させた場合と同様にブレーキランプを点灯させる鞍乗型車両が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本実施形態に係る自動二輪車の側面図。
図2】車速制御を行うための機器のブロック図。
図3】ブレーキ操作がされていないためブレーキランプが消灯する回路状態から、ACCブレーキによりブレーキランプが点灯する回路状態に切り替わることを説明する回路図。
図4】ブレーキ操作がされることでブレーキランプが点灯する回路状態から、ESSによりブレーキランプが消灯する回路状態に切り替わることを説明する回路図。
図5】ESSによりブレーキランプが消灯する回路状態から、ACCブレーキによりブレーキランプが点灯する回路状態に切り替わることを説明する回路図。
図6】消灯チェック処理及び点灯チェック処理のタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
次に、図面を参照して本出願の鞍乗型車両の一例である自動二輪車1を説明する。
【0011】
以下の説明では、自動二輪車1に乗車した運転者から見た方向で、自動二輪車1の左右方向を定義する。従って、前後方向は車長方向に一致し、左右方向は車幅方向に一致する。また、鉛直方向及び上下方向は高さ方向に一致する。図1に示すように、自動二輪車1は、車体10と、前輪11と、後輪12と、を備える。
【0012】
車体10は、自動二輪車1の骨格となる複数の車体フレームを含んでいる。これらの車体フレームには、自動二輪車1を構成する様々な部品が取り付けられている。車体10の車長方向の中央近傍には、エンジン13が設けられている。エンジン13は、自動二輪車1を走行させるための駆動源である。本実施形態のエンジン13はガソリンエンジンである。なお、ガソリンエンジンに代えて又は加えて他の駆動源、例えば走行用の電動モータが設けられていてもよい。エンジン13で発生した動力は、ドライブチェーンを介して後輪12に伝達される。これにより、自動二輪車1を走行させることができる。なお、駆動源を省略し、運転者がペダルを漕ぐことにより動力を発生させてもよい。
【0013】
前輪11は、車軸を介して車体10に回転可能に取り付けられている。前輪11には、前ブレーキ装置14が取り付けられている。前ブレーキ装置14は、前ブレーキディスク14aと、前ブレーキキャリパ14bと、を備える。前ブレーキディスク14aは、前輪11と一体的に回転する。前ブレーキキャリパ14bは、前輪11側ではなく車体10側に取り付けられており、前ブレーキディスク14aが回転しても前ブレーキキャリパ14bは回転しない。前ブレーキキャリパ14bは、前ブレーキディスク14aにブレーキパッドを押し付ける状態と、前ブレーキディスク14aからブレーキパッドを離間させた状態と、を切替可能である。ブレーキパッドが前ブレーキディスク14aに押し付けられることで、制動力が発生する。
【0014】
後輪12は、車軸を介して車体10に回転可能に取り付けられている。後輪12には、後ブレーキ装置15が取り付けられている。後ブレーキ装置15は、後ブレーキディスク15aと、後ブレーキキャリパ15bと、を備える。後ブレーキディスク15aは、後輪12と一体的に回転する。後ブレーキキャリパ15bは、後輪12側ではなく車体10側に取り付けられており、後ブレーキディスク15aが回転しても後ブレーキキャリパ15bは回転しない。後ブレーキキャリパ15bは、後ブレーキディスク15aにブレーキパッドを押し付ける状態と、後ブレーキディスク15aからブレーキパッドを離間させた状態と、を切替可能である。ブレーキパッドが後ブレーキディスク15aに押し付けられることで、制動力が発生する。
【0015】
車体フレームには、フロントフォーク16が取り付けられている。フロントフォーク16は、正面視で前輪11を挟むように左右一対で設けられている。フロントフォーク16の上端の近傍にはハンドルユニット17が設けられている。ハンドルユニット17は、ステアリングハンドル17aと、ブレーキレバー17bと、各種スイッチと、を備える。
【0016】
ステアリングハンドル17aは、バーハンドル型であり、運転者が握って操舵を行うための操作具である。運転者がステアリング軸を回転中心としてステアリングハンドル17aを回転させることで、フロントフォーク16及び前輪11が回転する。これにより、自動二輪車1を旋回させて進行方向を変更することができる。また、自動二輪車1は、旋回時に路面に対して旋回中心側に車体10を傾斜させるリーン型車両である。
【0017】
ブレーキレバー17bは、前ブレーキ装置14を作動させるための操作具である。ブレーキレバー17bは、ブレーキ操作部である。運転者は、ブレーキレバー17bを握ることによりブレーキ操作を行う。運転者がブレーキレバー17bにブレーキ操作を行うことにより、ブレーキホースを介してブレーキフルードが前ブレーキキャリパ14bに供給される。これにより、ブレーキパッドが前ブレーキディスク14aに押し付けられ、制動力が発生する。
【0018】
ハンドルユニット17の後方であって、エンジン13の上方には、燃料タンク20が設けられている。燃料タンク20は、エンジン13に供給するための燃料を貯留する。燃料タンク20の後方には、運転者が着座するためのシート21が設けられている。車体10の左側面と右側面にはそれぞれステップ18が設けられている。運転者は、シート21に跨って、左右のステップ18に足を載せる。このように、運転者はシート21に跨って着座するため、自動二輪車1は鞍乗型車両である。
【0019】
右側のステップ18の前方にはブレーキペダル19が配置されている。ブレーキペダル19は、ブレーキ操作部である。運転者は、ブレーキペダル19を足で踏むことによりブレーキ操作を行う。運転者がブレーキペダル19にブレーキ操作を行うことにより、ブレーキホースを介してブレーキフルードが後ブレーキキャリパ15bに供給される。これにより、ブレーキパッドが後ブレーキディスク15aに押し付けられ、制動力が発生する。
【0020】
上述したブレーキ構成は一例であり、本実施形態とは異なっていてもよい。例えば、ブレーキ装置は、ディスクブレーキに限られずドラムブレーキであってもよい。ブレーキフルードではなくワイヤによってブレーキキャリパを作動させてもよい。ブレーキペダル19を省略し、ブレーキレバー17bにより前後の両方のブレーキを作動させてもよい。
【0021】
自動二輪車1の後部にはブレーキランプ22が配置されている。運転者又は後述のブレーキ制御装置32がブレーキを作動させた場合、ブレーキランプ22が点灯する。ブレーキランプ22の光源は、フィラメントを用いた電球であってもよいし、LEDであってもよい。
【0022】
自動二輪車1の前端又はその近傍には、前方を探知するためのレーダ装置23が配置されている。レーダ装置23は、探知波を前方に送信するとともに物体で反射した反射波を取得することで前方の1又は複数の物体まで距離及び速度を検出する。レーダ装置23が送信する探知波は電磁波であり、具体的には赤外線、ミリ波、又はマイクロ波である。自動二輪車1は、レーダ装置23の探知結果に基づいて、検出した物体に関する情報を運転者に通知したり、自動二輪車1の速度を制御したりする。
【0023】
次に、図2を参照して、自動二輪車1の車速制御について説明する。
【0024】
図2に示すように、自動二輪車1は、エンジン制御装置31と、ブレーキ制御装置32と、様々なセンサと、を備える。それぞれの機器は、例えばCAN通信によりデータを送受信できる。なお、CAN通信に代えて、各機器をそれぞれ個別の信号線で接続してデータを送受信してもよい。センサは、例えばレーダ装置23及び車速センサ33である。車速センサ33は、例えば前輪11の回転数に基づいて車速を検出するセンサである。
【0025】
エンジン制御装置31は、CPU等の演算装置と、RAM及びストレージ等の記憶装置と、を備える。エンジン制御装置31は、記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置が実行することにより、エンジン13に関する様々な制御を行う。具体的には、エンジン制御装置31は、点火タイミング、バルブの開閉タイミング、又は、燃料噴射量等を制御する。例えば、燃料噴射量を増加させることにより、エンジン制御装置31は、自動二輪車1を加速させることができる。
【0026】
ブレーキ制御装置32は、CPU等の演算装置と、RAM及びストレージ等の記憶装置と、を備える。ブレーキ制御装置32は、記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置が実行することにより、ブレーキに関する様々な制御を行う。具体的には、ブレーキ制御装置32は、ブレーキ作動条件を満たしたと判定した場合、ブレーキアクチュエータ34を制御してブレーキを作動させる。ブレーキアクチュエータ34は、本実施形態ではポンプであり、ブレーキフルードを前ブレーキ装置14及び後ブレーキ装置15の少なくとも一方に送出する装置である。ブレーキアクチュエータ34は、機械的な押圧力を発生させる装置であってもよい。
【0027】
ブレーキ作動条件とは、ブレーキ制御装置32がブレーキを作動させる条件である。例えば、エンジン制御装置31から車速を低下させる指令を受信した場合、ブレーキ作動条件を満たす。ブレーキ作動条件には、前走車との車間距離が閾値以下という条件が含まれてもよい。
【0028】
自動二輪車1は、アダプティブクルーズコントロール制御(ACC制御)を行うことができる。アダプティブクルーズコントロール制御とは、予め定められた車速の範囲で自動的に加減速を行って、前走車との車間距離を一定に維持する制御である。具体的には、レーダ装置23は、前方の物体までの距離と物体の速度に基づいて、自動二輪車1と物体の距離を維持するために必要となる加速度を計算する。なお、以下では、加速度は、減速度を含むものとする。レーダ装置23は、計算して求めた加速度をブレーキ制御装置32に要求する。ブレーキ制御装置32は、レーダ装置23が要求した加速度を実現するために必要な制動力とエンジントルクを計算する。なお、ブレーキ制御装置32は、減速時は、エンジントルクに代えてエンジンブレーキトルクを計算する。次に、ブレーキ制御装置32は、計算して求めた制動力が発生するように、上述のポンプを用いてブレーキフルードの圧力を制御する。更に、ブレーキ制御装置32は、計算して求めたエンジントルク又はエンジンブレーキトルクをエンジン制御装置31に要求する。エンジン制御装置31は、ブレーキ制御装置32が要求したエンジントルク又はエンジンブレーキトルクが実現するようにエンジン13を制御する。アダプティブクルーズコントロール制御は、以上のようにして行われる。
【0029】
ブレーキ制御装置32は、更に、ABS制御を行うことができる。ABSとは、Anti-lock Braking Systemである。ABS制御とは、ブレーキの作動時に前輪11及び後輪12のロックを防止する制御である。ブレーキ制御装置32は、ホイールセンサ等から入力された情報に基づいて、前輪11及び後輪12のスリップ状況を推測する。ブレーキ制御装置32は、前輪11及び後輪12のスリップ状況に応じてブレーキアクチュエータ34を作動させてブレーキフルードの加圧又は減圧を行うことで、前輪11及び後輪12のロックを防止しつつ、自動二輪車1を制動する。
【0030】
ブレーキ制御装置32は、更に、ESSを行うことができる。ESSとは、Emergency Stop Signalである。具体的には、ブレーキ制御装置32は、運転者が急ブレーキを掛けた場合に、後続車にそのことを知らせるためにブレーキランプ22を点滅させる。
【0031】
次に、図3から図5を参照して、ブレーキランプ22を点灯及び消灯させるための回路構成について説明する。図3から図5では、電流が流れる箇所を太線で示している。ACCブレーキとは、アダプティブクルーズコントロール制御においてブレーキを作動させることである。
【0032】
図3に示すように、バッテリー41と、第1入力部42と、第2入力部43と、第1切替部44と、リレーアッシー45と、を備える。リレーアッシー45は、第2切替部45aと、第3切替部45bと、を含む。第2切替部45a及び第3切替部45bは電流信号に応じて回路の開閉状態を切り替えるリレーである。
【0033】
バッテリー41は、自動二輪車1のエンジン13の動力を用いて発電された電力を蓄える。自動二輪車1の電装品はバッテリー41に電気的に接続されており、バッテリー41の電力により動作する。バッテリー41は、第1入力部42及び第2入力部43に電気的に接続されている。
【0034】
第1入力部42及び第2入力部43には、それぞれブレーキランプ22に駆動電流を供給するための回路が接続されている。駆動電流とは、ブレーキランプ22を点灯させるための電流である。バッテリー41とブレーキランプ22が電気的に接続されることにより、バッテリー41からブレーキランプ22に駆動電流が供給されてブレーキランプ22が点灯する。
【0035】
第1入力部42に接続される回路は、第2切替部45aを通過してブレーキランプ22に接続される。従って、第2切替部45aが閉状態である場合は、ブレーキランプ22に駆動電流が供給されてブレーキランプ22が点灯する。第2切替部45aが開状態である場合は、第2切替部45aとブレーキランプ22が電気的に接続されないので、第2切替部45aを介してブレーキランプ22に駆動電流が供給されない。
【0036】
第2切替部45aの開閉状態はブレーキ制御装置32によって制御される。ブレーキ制御装置32は、第1スイッチ32aを備える。ブレーキ制御装置32は、第1スイッチ32aの開閉状態を自在に切替可能である。第1スイッチ32aは第2切替部45aのコイルを介して第2入力部43に接続されている。従って、ブレーキ制御装置32は、第1スイッチ32aの開閉状態を切り替えることにより、第2切替部45aの開閉状態を切り替えることができる。
【0037】
図3には、ブレーキ制御装置32が第1スイッチ32aを開状態から閉状態に切り替えることにより、第2切替部45aが開状態から閉状態に切り替わって、駆動電流がブレーキランプ22に供給される様子が示されている。つまり、ブレーキ制御装置32の制御により、ブレーキ操作部へのブレーキ操作に関係なく、ブレーキランプ22を点灯させることができる。
【0038】
ブレーキ制御装置32は、上述したブレーキ作動条件を満たしたと判定した場合、ブレーキアクチュエータ34によりブレーキを作動させるとともに、第1スイッチ32aを閉状態にしてブレーキランプ22を点灯させる。第2切替部45aはリレーであるため、制御系の通信を行うことなく駆動電流の供給の有無を切り替えることができる。ただし、第2切替部45aはリレーに限られず、制御系の信号を受けて開閉状態を切り替えるスイッチ素子であってもよい。
【0039】
第1スイッチ32aを閉状態にする条件を更に追加してもよい。例えば、ブレーキ作動条件を満たすことに加えて、更に、減速度が第1閾値を超えるという条件を追加してもよい。これにより、減速度が低い場合はブレーキランプ22を点灯させず、減速度が高い場合はブレーキランプ22を点灯させるという処理が実現できる。
【0040】
第2入力部43に接続される回路は、第3切替部45b及び第1切替部44を通過してブレーキランプ22に接続される。従って、第3切替部45b及び第1切替部44が閉状態である場合は、ブレーキランプ22に駆動電流が供給されてブレーキランプ22が点灯する。第3切替部45b及び第1切替部44の少なくとも一方が開状態である場合は、第1入力部42を介してブレーキランプ22に駆動電流が供給されない。なお、第1入力部42からブレーキランプ22までの回路と、第2入力部43からブレーキランプ22までの回路と、は独立しているので、何れか一方を介して駆動電流が供給されることにより、ブレーキランプ22が点灯する。
【0041】
第2切替部45aと同様、第3切替部45bの開閉状態はブレーキ制御装置32によって制御される。ブレーキ制御装置32は、第2スイッチ32bを備える。ブレーキ制御装置32は、第2スイッチ32bの開閉状態を自在に切替可能である。第2スイッチ32bは第3切替部45bのコイルを介して第2入力部43に接続されている。従って、ブレーキ制御装置32は、第2スイッチ32bの開閉状態を切り替えることにより、第3切替部45bの開閉状態を切り替えることができる。
【0042】
第1切替部44は、ブレーキ操作部にブレーキ操作が行われたか否かに応じて開閉が切り替わる。具体的には、第1切替部44は、並列に配置された2つのスイッチを備える。それぞれのスイッチは、ブレーキレバー17b及びブレーキペダル19と連動して動作する。つまり、ブレーキレバー17bにブレーキ操作が行われている間は、第1切替部44の一方のスイッチが閉状態となる。ブレーキペダル19にブレーキ操作が行われている間は、第1切替部44の他方のスイッチが閉状態となる。つまり、第1切替部44は、少なくとも一方のブレーキ操作部にブレーキ操作が行われている間は、閉状態となる。
【0043】
つまり、第3切替部45bが閉状態となるようにブレーキ制御装置32が制御している間において、ブレーキ操作部にブレーキ操作が行われることによりブレーキランプ22が点灯する。第3切替部45bが開状態となるようにブレーキ制御装置32が制御している間は、ブレーキ操作部の操作に関係なくブレーキランプ22が消灯する。
【0044】
図4には、ブレーキ制御装置32が第2スイッチ32bを開状態から閉状態に切り替えることにより、第3切替部45bが閉状態から開状態に切り替わって、ブレーキランプ22への駆動電流の供給が停止される様子が示されている。つまり、ブレーキ制御装置32の制御により、ブレーキ操作部へのブレーキ操作が継続している間においても、ブレーキランプ22を消灯させることができる。
【0045】
ブレーキ制御装置32は、消灯条件を満たしたと判定した場合、第3切替部45bを開状態に切り替えることで、ブレーキランプ22を消灯させる。本実施形態では、上述したESSに関する消灯条件が設定されている。つまり、ブレーキ制御装置32は、運転者が急ブレーキを掛けたと判定した場合、第3切替部45bの状態を連続的に切り替えてブレーキランプ22を点滅させる。つまり、消灯条件は、自動二輪車1の減速度が第2閾値を超えることである。第2閾値は、上述した第1閾値よりも大きい値である。なお、これ以外の消灯条件を設定してもよい。
【0046】
ブレーキ制御装置32には、検出スイッチ32cが設けられている。検出スイッチ32cは、第2切替部45aとブレーキランプ22の間に電気的に接続されるとともに、第1切替部44とブレーキランプ22の間に電気的に接続されている。従って、ブレーキランプ22に駆動電流が供給される状況では、検出スイッチ32cにも電流が供給される。ブレーキ制御装置32は、検出スイッチ32cによる電流の検出結果に基づいて、ブレーキランプ22に駆動電流が供給されているか否かを検出可能である。
【0047】
上述したように、第1入力部42又は第2入力部43の何れか一方を介して駆動電流が供給されることにより、ブレーキランプ22が点灯する。従って、図5に示すように、ブレーキ制御装置32が第3切替部45bを開状態にしている状況であっても、ブレーキ制御装置32が第2切替部45aを閉状態にすることでブレーキランプ22は点灯する。言い換えれば、本実施形態では、ブレーキランプ22を点灯する処理と消灯する処理が同時に行われた場合、ブレーキランプ22は点灯する。
【0048】
次に、ブレーキ制御装置32によるブレーキランプ22のESSによる消灯機能とACCによる点灯機能をチェックする方法を説明する。以下の説明では、消灯機能をチェックする処理を消灯チェック処理と称し、点灯機能をチェックする処理を点灯チェック処理と称する。
【0049】
消灯チェック処理と点灯チェック処理は、電装系の始動時に自動的に行われる。電装系の始動時とは、自動二輪車1が備える電装品に電力が供給されるタイミングである。本実施形態の自動二輪車1は、電源オフの状態からイグニッションオンの状態に切り替わったタイミングで、消灯チェック処理と点灯チェック処理を行う。なお、イグニッション電源とアクセサリー電源が区分されている場合、アクセサリーオンになったタイミングで消灯チェック処理と点灯チェック処理が行われてもよい。
【0050】
消灯チェック処理と点灯チェック処理は、運転者が運転前にチェックすることを想定している。そのため、以下では運転者がチェックを行う例を説明する。ただし、運転者以外の者、例えばメンテナンスの作業者が同様のチェックを行ってもよい。
【0051】
運転者は、ブレーキ操作を行った状態でイグニッションオンに切り替える(時刻T1)。運転者がブレーキ操作を行っているため、イグニッションオンにすることによりブレーキランプ22が点灯する。
【0052】
次に、ブレーキ制御装置32は、第3切替部45bを開状態にしてブレーキランプ22を消灯する処理を繰返し行う(時刻T2から時刻T3)。これにより、ブレーキランプ22が点滅する。運転者は、ブレーキランプ22が消灯したことを確認することで、消灯機能が正常であることを確認できる。更に、運転者は、ブレーキランプ22が点滅したことを確認することで、点滅機能が正常であることも確認できる。
【0053】
なお、運転者に代えて自動二輪車1が、消灯機能及び点滅機能が正常であることを判定してもよい。ブレーキ制御装置32は、検出スイッチ32cを備えるため、ブレーキランプ22が点灯しているか否かを検出できる。従って、ブレーキ制御装置32は、時刻T2から時刻T3において、ブレーキランプ22の点灯と消灯が切り替わっていることを検出した場合、消灯機能及び点滅機能が正常であると判定する。
【0054】
次に、ブレーキ制御装置32は、第3切替部45bの開状態を維持してブレーキランプ22が消灯した状態で、第2切替部45aを開状態から閉状態に切り替えてブレーキランプ22を点灯させる処理を行う(時刻T4)。上述したように、ブレーキ制御装置32による消灯処理と点灯処理の両方が行われた場合はブレーキランプ22が点灯する。従って、運転者は、ブレーキランプ22が点滅して消灯した後に再び点灯することを確認することで、点灯機能が正常であることを確認できる。
【0055】
なお、運転者に代えて自動二輪車1が、点灯機能が正常であることを判定してもよい。ブレーキ制御装置32は、時刻T4において、ブレーキランプ22が消灯から点灯に切り替わったことを検出した場合、点灯機能が正常であると判定する。
【0056】
その後、ブレーキ制御装置32は、第2切替部45aを開状態に戻し、第3切替部45bを閉状態に戻す。このように、本実施形態では、一連の処理で消灯チェック処理と点灯チェック処理を行うことができる。
【0057】
本実施形態では、ブレーキ制御装置32がブレーキランプ22を消灯させている状態で、点灯チェック処理が行われる。そのため、運転者がブレーキ操作を行っていてもブレーキランプ22が消灯しているので、点灯チェック処理を問題なく行うことができる。
【0058】
なお、消灯チェック処理と点灯チェック処理を個別に行ってもよい。自動二輪車1は、消灯チェック処理と点灯チェック処理の一方のみを行ってもよい。自動二輪車1は、イグニッションオンのタイミングではなく、運転者の指示に応じて消灯チェック処理又は点灯チェック処理を行ってもよい。また、運転者がブレーキ操作を行っている状態でイグニッションオンになった場合に限り、消灯チェック処理と点灯チェック処理が実行されてもよい。
【0059】
以上に説明したように、本実施形態の自動二輪車1は、ブレーキランプ22と、ブレーキ操作部と、第1切替部44と、第2切替部45aと、ブレーキ制御装置32と、を備える。ブレーキレバー17b及びブレーキペダル19がブレーキ操作部に相当する。ブレーキランプ22は、駆動電流が供給されることで点灯する。ブレーキ操作部は、ブレーキ操作を受け付ける。第1切替部44は、ブレーキ操作が行われている間において、駆動電流がブレーキランプ22に供給されるように回路状態を切り替える。第2切替部45aは、ブレーキ操作に関係なく駆動電流がブレーキランプ22に供給される閉状態と、ブレーキランプ22と電気的に接続されない開状態と、の間で回路状態を切り替える。ブレーキ制御装置32は、ブレーキ作動条件を満たしたと判定した場合にブレーキを作動させる制御を行うとともに、第2切替部45aを開状態から閉状態に切り替える制御を行う。
【0060】
これにより、ブレーキ制御装置がブレーキを作動させた場合において、運転者によるブレーキ操作がされた場合と同様にブレーキランプを点灯できる。また、回路状態を切り替えるだけで2系統のブレーキランプの点灯を実現するため、回路構成を単純化できる。
【0061】
本実施形態の自動二輪車の第2切替部45aはリレーである。ブレーキ制御装置32は、第2切替部45aに電流を供給することにより、第2切替部45aの状態を切り替える。
【0062】
これにより、制御系の通信を行うことなく第2切替部45aを切り替えることができる。
【0063】
本実施形態の自動二輪車1は、前走車との車間距離を自動的に調整するアダプティブクルーズコントロール制御を行う。ブレーキ制御装置32が判定するブレーキ作動条件には、アダプティブクルーズコントロール制御において前走車との車間距離が閾値以下であることが含まれる。
【0064】
これにより、アダプティブクルーズコントロール制御によるブレーキ作動時においてブレーキランプを点灯させることができる。
【0065】
本実施形態の自動二輪車1において、ブレーキ制御装置32は、ブレーキ制御装置32がブレーキランプ22を点灯させる機能が正常か否かをチェックするために第2切替部45aを開状態から閉状態に切り替える点灯チェック処理を行う。
【0066】
これにより、ブレーキ制御装置によるブレーキランプの点灯をチェックできる。
【0067】
本実施形態の自動二輪車1において、ブレーキ制御装置32は、電装系の始動時に自動的に点灯チェック処理を行う。
【0068】
これにより、ユーザが点灯チェック処理の実行を指示する必要がないので、簡単に点灯チェックを行うことができる。
【0069】
本実施形態の自動二輪車1は、第3切替部45bを備える。第3切替部45bは、ブレーキ操作が行われることによりブレーキランプ22に駆動電流が供給される閉状態と、ブレーキ操作が行われてもブレーキランプ22に駆動電流が供給されない開状態と、の間で回路状態を切替可能である。ブレーキ制御装置32は、消灯条件を満たしたと判定した場合に、第3切替部45bを閉状態から開状態に切り替えることにより、ブレーキランプ22を消灯させる。
【0070】
これにより、ブレーキ制御装置32の処理により、ブレーキ操作中においてもブレーキランプ22を消灯できる。
【0071】
本実施形態の自動二輪車1において、ブレーキ制御装置32は、ブレーキ制御装置32がブレーキランプ22を消灯させる機能が正常か否かをチェックするために第3切替部45bを閉状態から開状態に切り替える消灯チェック処理を行う。
【0072】
これにより、ブレーキ制御装置32によるブレーキランプ22の消灯が可能か否かをチェックできる。
【0073】
本実施形態の自動二輪車1は、第3切替部45bを備える。ブレーキ制御装置32は、点灯チェック処理及び消灯チェック処理を行う。
【0074】
これにより、ブレーキランプ22をブレーキ制御装置32が点灯させる処理とブレーキランプ22をブレーキ制御装置32が消灯させる処理の両方をチェックできる。
【0075】
本実施形態の自動二輪車1において、ブレーキ制御装置32は、ブレーキ操作が行われている間において、第3切替部45bを開状態に切り替えた後に、第3切替部45bの開状態を維持しつつ第2切替部45aを開状態から閉状態に切り替える。
【0076】
これにより、ブレーキランプ22が、点灯、消灯、点灯の順に切り替わることが確認できれば、ブレーキランプ22を点灯させる処理と消灯させる処理が両方とも正常であると確認できる。つまり、一連の処理を行うだけで、2つの機能をチェックできる。
【0077】
以上に本出願の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
【0078】
図面に示した回路図は一例であり、異なる回路構成であってもよい。例えば、第3切替部45bを省略して、ブレーキランプ22を消灯する機能を省略してもよい。
【0079】
上記実施形態では第2切替部45aと第3切替部45bは1つのリレーアッシー45に設けられているが、個別に設けられていてもよい。
【0080】
上記実施形態では前方を探知する装置としてレーダ装置23を例に挙げて説明したが、ソナー装置又はカメラであってもよい。
【0081】
上記実施形態では、鞍乗型車両の例として自動二輪車1を挙げて説明したが、自動二輪車1以外の鞍乗型車両、例えば、前輪が2つで後輪が1つの鞍乗型車両、又は、前輪が1つで後輪が2つの鞍乗型車両等にも本実施形態の構成を適用できる。
【符号の説明】
【0082】
1 自動二輪車
17b ブレーキレバー
19 ブレーキペダル
22 ブレーキランプ
32 ブレーキ制御装置
44 第1切替部
45 リレーアッシー
45a 第2切替部
45b 第3切替部
図1
図2
図3
図4
図5
図6