(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023007127
(43)【公開日】2023-01-18
(54)【発明の名称】入退管理システム
(51)【国際特許分類】
G07C 9/37 20200101AFI20230111BHJP
【FI】
G07C9/37
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021110172
(22)【出願日】2021-07-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-11-01
(71)【出願人】
【識別番号】000230858
【氏名又は名称】日本金銭機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】佃 智和
(72)【発明者】
【氏名】明石 堅吾
(72)【発明者】
【氏名】吉田 知弘
(72)【発明者】
【氏名】堤 重之
(72)【発明者】
【氏名】小林 崇亮
【テーマコード(参考)】
3E138
【Fターム(参考)】
3E138AA01
3E138JA03
3E138JB16
3E138JC01
3E138JD01
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、入場者や退場者の意図しない入場時刻や退場時刻が記録されるおそれを低減することにある。
【解決手段】本発明に係る入退管理システム1は、生体認証装置200および切替え信号送信手段300Aを備える。生体認証装置は、生体認証手段200Aおよびモード切替手段200Bを有する。モード切替手段は、生体認証装置を、生体認証手段の認証完了時に入場および退場の少なくとも一方を記録する打刻モードと、生体認証手段に認証のみを行わせる認証モードとに切替可能である。切替え信号送信手段は、モード切替手段に対してモードを切替えさせる切替え信号を生体認証装置に送信する。生体認証装置は、切替え信号送信手段から切替え信号が送られてくると、認証モードから打刻モードに切り替える。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体認証手段と、「前記生体認証手段の認証完了時に入場および退場の少なくとも一方を記録する打刻モード」と「前記生体認証手段に認証を行わせる認証モード」とを切替可能であるモード切替手段とを有する生体認証装置と、
前記モード切替手段に対してモードを切替えさせる切替え信号を前記生体認証装置に送信する切替え信号送信手段と
を備え、
前記生体認証装置は、前記切替え信号送信手段から前記切替え信号が送られてくると、前記認証モードから前記打刻モードに切替える
入退管理システム。
【請求項2】
入場および退場の少なくとも一方が記録されていない状態で前記生体認証装置が前記認証モードで認証を行った場合にアラームを通知するアラーム通知手段をさらに備える
請求項1に記載の入退管理システム。
【請求項3】
生体認証情報に対して日時情報と問診情報とを関連付けて登録することができる情報登録部と、
現実の日時が前記情報登録部に前記問診情報が登録されていない日時である場合にアラームを通知するアラーム通知手段と
をさらに備える
請求項1に記載の入退管理システム。
【請求項4】
開閉扉を有するゲート装置をさらに備え、
前記アラームは、前記ゲート装置の開閉扉に対して閉状態を維持させるものである
請求項2または3に記載の入退管理システム。
【請求項5】
前記生体認証装置および前記切替え信号送信手段を複数対有する
請求項1から4のいずれか1項に記載の入退管理システム。
【請求項6】
前記生体認証装置は、前記切替え信号により前記認証モードと前記打刻モードとを交互に切り替える
請求項1から5のいずれか1項に記載の入退管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物や部屋などの入退を管理する入退管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
過去に「顔認証を利用して入場時刻を記録する入退管理システム」が提案されている(例えば、特開2021-033669号公報等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような入退管理システムでは、顔が認証されると自動的に入場時刻が記録されるため、顔認証用のカメラの撮像範囲が比較的広域である場合、入場の意思がないにも関わらずカメラの近くを通りがかっただけで入場時刻が記録されるおそれがある。また、休憩や一時的な用事などで外に出た場合、再度入場時刻が記録されたり、入場時刻が上書きされたりすることも想定される。
【0005】
本発明の課題は、入場者や退場者の意図しない入場時刻や退場時刻が記録されるおそれを低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1局面に係る入退管理システムは、生体認証装置および切替え信号送信手段を備える。生体認証装置は、生体認証手段およびモード切替手段を有する。生体認証手段は、例えば、撮像器(カメラ)を利用した顔認証手段や、虹彩認証手段、指紋認証手段などである。モード切替手段は、生体認証装置を、生体認証手段の認証完了時に入場および退場の少なくとも一方を記録する打刻モードと、生体認証手段に認証のみを行わせる認証モードとに切替可能である。切替え信号送信手段は、モード切替手段に対してモードを切替えさせる切替え信号を生体認証装置に送信する。そして、生体認証装置は、切替え信号送信手段から切替え信号が送られてくると、認証モードから打刻モードに切り替える。
【0007】
この入退管理システムでは、切替え信号送信手段から切替え信号が生体認証装置に送られて、生体認証装置が打刻モードに切り替わって入場者や退場者を認証してはじめて生体認証装置で入場または退場の記録を行わせることができる。このため、この入退管理システムでは、入場者や退場者の意図しない入場時刻や退場時刻が記録されるおそれを低減することができる。
【0008】
本発明の第2局面に係る入退管理システムは、第1局面に係る入退管理システムであって、アラーム通知手段をさらに備える。アラーム通知手段は、入場および退場の少なくとも一方が記録されていない状態で生体認証装置が認証モードで認証を行った場合にアラームを通知する。
【0009】
このため、この入退管理システムでは、入場または退場の記録忘れを低減することができる。
【0010】
本発明の第3局面に係る入退管理システムは、第1局面に係る入退管理システムであって、情報登録部およびアラーム通知手段をさらに備える。情報登録部は、生体認証情報に対して日時情報と問診情報とを関連付けて登録することができる。アラーム通知手段は、現実の日時が情報登録部に問診情報が登録されていない日時である場合にアラームを通知する。
【0011】
このため、この入退管理システムでは、入場者または退場者に問診情報の提供を促進することができる。
【0012】
本発明の第4局面に係る入退管理システムは、第2局面または第3局面に係る入退管理システムであって、ゲート装置をさらに備える。ゲート装置は、開閉扉を有する。そして、アラームは、ゲート装置の開閉扉に対して閉状態を維持させるものである。
【0013】
このため、この入退管理システムでは、入場または退場の記録忘れを低減したり、入場者または退場者に問診情報の提供を促進したりすることができる。
【0014】
本発明の第5局面に係る入退管理システムは、第1局面から第4局面のいずれか1局面に係る入退管理システムであって、生体認証装置および切替え信号送信手段を複数対有する。
【0015】
このため、この入退管理システムでは、例えば、入場用の生体認証装置および切替え信号送信手段と、退場用の生体認証装置および切替え信号送信手段とを別々に設置することができる。
【0016】
本発明の第6局面に係る入退管理システムは、第1局面から第5局面のいずれか1局面に係る入退管理システムであって、生体認証装置は、切替え信号により認証モードと打刻モードとを交互に切り替える。
【0017】
このため、この入退管理システムでは、入場者や退場者の意図しない入場時刻や退場時刻が記録されるおそれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る入退管理システムの全体構成を示すイメージ図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る生体認証装置、非接触センサおよびゲート装置を示すイメージ図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る生体認証装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るゲート装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る問診票入力装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る問診結果テーブルを示すイメージ図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る照合用テーブルを示すイメージ図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る顔認証結果テーブルを示すイメージ図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る問診情報を示すイメージ図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る入退管理システムの管理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施形態に係る入退管理システムの生体認証装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態に係る入退管理システムの生体認証装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】本発明の実施形態に係る入退管理システムのゲート装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態に係る入退管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図16】変形例(E)に係る入退管理システムの生体認証装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<本発明の実施形態に係る入退管理システム1の全体構成例>
本発明の実施形態に係る入退管理システム1の全体構成について説明する。本発明の実施形態に係る入退管理システム1は、建物や部屋などにおける人の入退を管理するために利用される。そして、本発明の実施形態に係る入退管理システム1は、
図1および
図2に示されるように、主に、管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400および問診票入力装置500などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。なお、これらの構成要素は、
図1に示されるように、通信ネットワーク50を介して相互に通信可能に接続されている。通信ネットワーク50は、どのような通信網(例えば、インターネット、キャリア網など)で構成されてもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0020】
1.管理装置
まず、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する管理装置100の構成について説明する。管理装置100は、例えば、通信ネットワーク50を介して問診票入力装置500から問診情報521を受信したりするためのものである。管理装置100は、
図3に示されるように、主に、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、ディスプレイ130、操作部140および通信インターフェイス150などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0021】
(1)CPU
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、管理装置100の各部を制御したり、メモリ120から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0022】
(2)メモリ
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read Only Memory)などであり、管理装置100に内包されているものであってもよいし、管理装置100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、管理装置100からアクセス可能な他の装置(例えば、図示しないデータ管理サーバなど)の記憶媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部140を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などから受信したデータ、問診結果テーブル121、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0023】
問診結果テーブル121では、
図7に示されるように、建物や部屋などに入退場することを希望する入退場希望者の識別情報(例えば、IDや氏名など)、入退場希望者の顔画像から抽出された特徴量情報、問診情報521(
図10参照)、問診結果情報、問診情報登録日時情報などが関連付けられている。問診結果情報は、問診情報521のチェック項目情報(
図10参照)から機械的または人為的に判定される入退場希望者の健康状態(例えば、良好、やや良好、やや不調、不調など)を示す情報である。問診情報登録日時情報は、例えば、問診情報521に含まれる日時情報、または、通信ネットワーク50を介して問診票入力装置500から問診情報521を受信した日時を示す情報である。
【0024】
(3)ディスプレイ
ディスプレイ130は、CPU110からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。例えば、ディスプレイ130は、問診情報521(
図10参照)、問診結果テーブル121(
図7参照)、照合用テーブル221(
図8参照)、顔認証結果テーブル222(
図9参照)などを表示する。なお、ディスプレイ130は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0025】
(4)操作部
操作部140は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、管理装置100の管理者などからの各種命令をCPU110に入力する。
【0026】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス150は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置にCPU110からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス150は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置からのデータを受信してCPU110に受け渡す。
【0027】
2.生体認証装置
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する生体認証装置200の構成について説明する。生体認証装置200は、例えば、入退場時に入退場希望者の顔認証を行うためのものである。なお、生体認証装置200は、「入退場希望者の顔認証完了時に入場および退場の少なくとも一方を記録する打刻モード」と「入退場希望者の顔認証のみを行う認証モード」とを切り替えることができる。なお、打刻モードは、詳細には、「入退場希望者の顔認証完了時に入場を記録する入場打刻モード」と「入退場希望者の顔認証完了時に退場を記録する退場打刻モード」とに分けられる。生体認証装置200は、通常、認証モードを維持しており、認証モードから打刻モードへの切り替えは、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から送信される切替え信号を基に行われる。なお、後述するが、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合に、認証モードから入場打刻モードへの切り替えが行われ、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合に、認証モードから退場打刻モードへの切り替えが行われる。また、生体認証装置200は、
図2に示されるように、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置される。なお、
図2に示されるように、生体認証装置200の前側近傍には非接触センサ300が配置される。本発明の実施形態に係る入退管理システム1において、生体認証装置200は、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどによって実現される。生体認証装置200は、
図2および
図4に示されるように、主に、CPU210、メモリ220、ディスプレイ230、操作部240、通信インターフェイス250および撮影部260などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0028】
(1)CPU
CPU210は、メモリ220に記憶されているプログラムを実行することによって、生体認証装置200の各部を制御したり、メモリ220から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU210は、メモリ220に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0029】
(2)メモリ
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部240を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して管理装置100、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などから受信したデータ、照合用テーブル221、顔認証結果テーブル222、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0030】
照合用テーブル221では、
図8に示されるように、所定の人(例えば、定期的に建物や部屋などに入退場する人(従業員など))の識別情報(例えば、IDや氏名など)と、この人の顔画像から抽出された特徴量情報となどが関連付けられている。後述するが、入退場希望者の顔画像が撮影部260により取得されると、CPU210がこの顔画像から特徴量情報を抽出してこの特徴量情報を照合用テーブル221に照合する。これにより、CPU210は、入退場希望者が照合用テーブル221に登録されている人であるか否かを判定することができる。なお、照合用テーブル221に対して、複数パターンの特徴量情報を関連付けることもできる。例えば、マスク非装着時の所定の人の顔画像から抽出された特徴量情報を1パターンとして照合用テーブル221に関連付け、マスク装着時の所定の人の顔画像から抽出された特徴量情報を他の1パターンとして照合用テーブル221に関連付けることもできる。そして、照合用テーブル221は、通信ネットワーク50を介して管理装置100に送信されて、管理装置100のメモリ120においても記憶されてもよい。
【0031】
顔認証結果テーブル222は、入退場希望者の特徴量情報を照合用テーブル221に照合した顔認証結果などを示すものである。顔認証結果テーブル222では、
図9に示されるように、入退場希望者の顔画像から抽出された特徴量情報、この特徴量情報に該当する人の識別情報(例えば、IDや氏名など)、認証記録情報(例えば、顔認証が成功したことを示す記号〇や顔認証が失敗したことを示す記号×などの認証成否情報や、顔認証が行われた(成功した、または、失敗した)日時情報、入場または退場が記録されていることを示す情報など)などが関連付けられている。なお、生体認証装置200のCPU210は、非接触センサ300から切替え信号を受信して打刻モードに切り替えている場合(
図12参照)、顔認証が成功した日時情報にフラグを立て、フラグを立てた日時情報を入場日時情報または退場日時情報として顔認証結果テーブル222に反映させる。
図9を参照してみると、特徴量情報(x1,y1,・・・)の入退場希望者においては、2021/04/01の12:00,12:40に認証モードで顔認証が行われ、認証成否情報において記号〇が示されていること(認証成功、すなわち、照合用テーブル221に登録されている人であること)が分かる。また、この入退場希望者においては、2021/04/01の8:55に打刻モードで顔認証が行われ、認証成否情報において記号〇が示されていること(すなわち、顔認証が成功したこと)により、顔認証が成功した日時情報にフラグが立てられてその日時情報が入場日時情報とされていることが分かる。一方、
図9を参照してみると、特徴量情報(x5,y5,・・・)の入退場希望者においては、2021/04/01の9:00に顔認証が行われたが、認証成否情報において×が示されていること(認証失敗、すなわち、照合用テーブル221に登録されている人ではないこと)。が分かる。
【0032】
(3)ディスプレイ
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。例えば、ディスプレイ230は、照合用テーブル221、顔認証結果テーブル222、撮影部260が取得する入退場希望者の顔画像などを表示する。なお、ディスプレイ230は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0033】
(4)操作部
操作部240は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、入退場希望者や生体認証装置200の管理者などからの各種命令をCPU210に入力する。例えば、入退場希望者や生体認証装置200の管理者などは、撮影部260による入退場希望者の顔画像取得が上手く行われない場合などに、操作部240を介して撮影部260の調整情報(例えば、明るさ情報、倍率情報、シーン情報など)を入力する。
【0034】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス250は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置にCPU210からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス250は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置からのデータを受信してCPU210に受け渡す。
【0035】
(6)撮影部
撮影部280は、CPU210からの信号に基づいて、入退場希望者の顔画像を取得したりする。撮影部280は、例えば、カメラなどから構成される。
【0036】
3.非接触センサ
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する非接触センサ300について説明する。非接触センサ300は、生体認証装置200に対して認証モードから打刻モードに切り替えさせる切替え信号を生成するためのものであり、入退場希望者の手などがかざされたことを検知する非接触式の各種センサ(例えば、赤外線センサ、磁気センサ、光学センサなど)である。非接触センサ300は、
図2に示されるように、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置される。なお、非接触センサ300は、上述したように、生体認証装置200の前側近傍に配置される。
【0037】
入退場希望者は、生体認証装置200を認証モードから打刻モードに切り替えたい場合、生体認証装置200に近づく前に、非接触センサ300に手などをかざす。非接触センサ300は、入退場希望者の手などがかざされたことを検知すると、切替え信号を生成し、通信ネットワーク50介して切替え信号を管理装置100や生体認証装置200に送信する。
【0038】
4.ゲート装置
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成するゲート装置400の構成について説明する。ゲート装置400は、例えば、一定条件が満たされるまで入退場希望者の入退場を制限するためのものである。なお、本発明の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400は、
図2に示されるように、入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExに分けられている。ゲート装置400は、
図2および
図5に示されるように、主に、CPU410、メモリ420、操作部440、通信インターフェイス450および開閉扉460などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0039】
(1)CPU
CPU410は、メモリ420に記憶されているプログラムを実行することによって、ゲート装置400の各部を制御したり、メモリ420から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU410は、メモリ420に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0040】
(2)メモリ
メモリ420は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ420は、CPU410によって実行されるプログラムや、CPU410によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部440を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、問診票入力装置500などから受信したデータ、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0041】
(4)操作部
操作部440は、ゲート装置400の管理者などからの各種命令をCPU410に入力する。
【0042】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス450は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、問診票入力装置500などの他の装置にCPU410からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス450は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、問診票入力装置500などの他の装置からのデータを受信してCPU410に受け渡す。
【0043】
(6)開閉扉
開閉扉460は、通常、閉状態を維持しており、入退場希望者の入退場を制限している(
図2参照)。しかし、一定条件が満たされると、ゲート装置400のCPU410は、通信ネットワーク50を介して管理装置100や生体認証装置200から扉開命令情報を受信し、扉開命令情報に従って開閉扉460を開状態にする。
【0044】
5.問診票入力装置
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する問診票入力装置500の構成について説明する。問診票入力装置500は、入退場希望者に使用され、例えば、問診情報521を生成するためのものである。本発明の実施形態に係る入退管理システム1において、問診票入力装置500は、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどによって実現される。問診票入力装置500は、
図6に示されるように、主に、CPU510、メモリ520、ディスプレイ530、操作部540および通信インターフェイス550などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0045】
(1)CPU
CPU510は、メモリ520に記憶されているプログラムを実行することによって、問診票入力装置500の各部を制御したり、メモリ520から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU510は、メモリ520に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0046】
(2)メモリ
メモリ520は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ520は、CPU510によって実行されるプログラムや、CPU510によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部540を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400などから受信したデータ、問診情報521、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0047】
問診情報521には、
図10に示されるように、例えば、入退場希望者の識別情報(例えば、IDや氏名など)、気温情報(省略可能)、体温情報、日時情報、チェック項目情報などが含まれる。体温情報は、体温計などによって測定された入退場希望者の体温を示す情報である。日時情報は、入退場希望者が問診情報521を生成した日時を示す情報である。チェック項目情報は、
図10に示されるように、のどの痛みの有無、体の痛みの有無などの入退場希望者の健康状態をチェックするために必要な情報である。
【0048】
(3)ディスプレイ
ディスプレイ530は、CPU510からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。例えば、ディスプレイ530は、問診情報521(
図10参照)などを表示する。なお、ディスプレイ530は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0049】
(4)操作部
操作部540は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、入退場希望者などからの各種命令をCPU510に入力する。入退場希望者は、例えば、操作部540を介して問診情報521(
図10参照)を入力することができる。
【0050】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス550は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400などの他の装置にCPU510からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス550は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400などの他の装置からのデータを受信してCPU510に受け渡す。
【0051】
<本発明の実施形態に係る入退管理システムの利用方法および情報処理概要>
まずは、
図11~
図15を参照して、本発明の実施形態に係る入退管理システム1の利用方法および情報処理概要について説明する。この利用方法および情報処理概要によれば、生体認証装置200による入退場希望者の顔認証が成功したとしても、日時情報(フラグを立てた日時情報または顔認証が行われた日時情報)と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでなかったり、顔認証結果テーブル222に入場または退場を示す情報が記録されていなければ、ゲート装置400の開閉扉460は閉状態を維持する。
【0052】
[問診票入力装置500における処理]
まず、問診票入力装置500における処理について説明する。問診票入力装置500のCPU510は、問診情報521の入力を受け付けた場合(言い換えれば、入退場希望者が、操作部540を介して問診情報521を入力した場合)、入退場希望者により入力された問診情報521を、通信ネットワーク50を介して管理装置100に送信する。
【0053】
[管理装置100における処理SB]
次に、
図11を参照して、処理SBについて説明する。処理SBでは、ステップSb1~Sb3の処理が実行される。なお、以下の処理は、問診票入力装置500において問診情報521の入力が行われたことをきっかけとして開始される。
【0054】
(ステップSb1)
管理装置100のCPU110は、通信ネットワーク50を介して問診票入力装置500から問診情報521を受信する。
【0055】
(ステップSb3)
管理装置100のCPU110は、照合用テーブル221(
図8参照)および問診情報521を基に問診結果テーブル121(
図7参照)を生成する。より詳細には、まず、管理装置100のCPU110は、受信した問診情報521に含まれる識別情報を照合用テーブル221の識別情報と照合する。そして、識別情報が一致した場合、管理装置100のCPU110は、問診情報521のチェック項目情報から問診結果情報を生成する。なお、ここで、管理装置100のCPU110は、問診情報521のチェック項目情報を確認した医療従事者などからの入力を基に問診結果情報を生成する。または、管理装置100のCPU110は、問診情報521のチェック項目情報のYESの数を基に機械的に問診結果情報を生成する(例えば、YESの数が5以上あれば問診結果情報「不調」を生成するなど)。かかる場合、問診情報521のチェック項目情報毎にYESの数についての重み付け処理がされてもよい。例えば、問診情報521のあるチェック項目情報にYESが付けられている場合、そのチェック項目情報におけるYESの数を1ではなく5として扱うものである。そして、管理装置100のCPU110は、問診結果情報を生成した後、入退場希望者の識別情報、特徴量情報、問診情報521、問診結果情報、問診情報登録日時情報などを関連付けて問診結果テーブル121を完成させる。そして、この処理はここで終了する。
【0056】
[非接触センサ300における処理]
次に、非接触センサ300における処理について説明する。非接触センサ300は、ゲート装置400の入場用ゲートEnまたは退場用ゲートExの手前(
図2参照)まで到達した入退場希望者の手などがかざされたことを検知した場合(言い換えれば、入退場希望者が、非接触センサ300に手などをかざした場合)、切替え信号(すなわち、生体認証装置200に対して認証モードから打刻モードに切り替えさせるための信号)を生成し、通信ネットワーク50を介して切替え信号を生体認証装置200に送信する。なお、より詳細には、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された非接触センサ300が生成する切替え信号は、生体認証装置200に対して認証モードから入場打刻モードに切り替えさせるための信号である。そして、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された非接触センサ300が生成する切替え信号は、生体認証装置200に対して認証モードから退場打刻モードに切り替えさせるための信号である。
【0057】
[生体認証装置200における処理SSE]
次に、
図12を参照して、処理SSEについて説明する。処理SSEでは、ステップSSe1~SSe25の処理が実行される。なお、処理SSEは、非接触センサ300から切替え信号が送信された場合(すなわち、入退場希望者が非接触センサ300に手などをかざした場合)に実行され、以下のステップSSe3の処理は、入退場希望者の顔が生体認証装置200の撮影部260の撮影範囲内に収まるように入退場希望者が生体認証装置200の撮影部260の正面に立つことをきっかけとして開始される。
【0058】
(ステップSSe1)
まず、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信する。そして、生体認証装置200のCPU210は、認証モードを打刻モードに切り替える。より詳細には、生体認証装置200のCPU210は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合、認証モードを入場打刻モードに切り替える。そして、生体認証装置200のCPU210は、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合、認証モードを退場打刻モードに切り替える。
【0059】
(ステップSSe3)
生体認証装置200のCPU210は、ステップSSe1の処理を実行してから一定時間が経過したか否かを判定する。なお、一定時間は、例えば、入退場希望者が非接触センサ300に手などをかざしてから生体認証装置200の撮影部260の正面に立つまでに十分な時間などである。
【0060】
-ステップSSe3にてNOである場合-
一定時間が経過していない場合、ステップSSe5からの処理が実行される。
【0061】
-ステップSSe3にてYESである場合-
一定時間が経過した場合、ステップSSe23からの処理が実行される。
【0062】
(ステップSSe5)
生体認証装置200の撮影部260は、入退場希望者の顔画像を取得する。
【0063】
(ステップSSe7)
生体認証装置200のCPU210は、取得した顔画像から特徴量情報を抽出する。なお、特徴量情報の抽出については、既知の方法や将来開発される方法が用いられる。
【0064】
(ステップSSe9)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報を照合用テーブル221(
図8参照)に照合する。
【0065】
(ステップSSe11)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しているか否かを判定する。
【0066】
-ステップSSe11にてYESである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致した場合(すなわち、顔認証が成功した場合)、ステップSSe13からの処理が実行される。
【0067】
-ステップSSe11にてNOである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しなかった場合(すなわち、顔認証が失敗した場合)、ステップSSe15からの処理が実行される。
【0068】
(ステップSSe13)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた(成功した)日時情報(例えば、2021/4/1 8:55などの情報)を顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号〇を入力することで、顔認証が成功したことが示される。また、生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功した日時情報にフラグを立てると共に、フラグを立てた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合する。なお、このとき、生体認証装置200のCPU210は、問診結果テーブル121を管理装置100からあらかじめ受信しておいてもよいし、フラグを立てた日時情報を管理装置100に送信して照合結果を管理装置100から受信してもよい。
【0069】
(ステップSSe15)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が失敗したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた(失敗した)日時情報(すなわち、切替え信号を受信した日時情報報)を顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号×を入力することで、顔認証が失敗したことが示される。
【0070】
(ステップSSe17)
生体認証装置200のCPU210は、フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じ(なお、月日が同じであればよくて、時間まで同じである必要はない。)であるか否かを判定する。
【0071】
-ステップSSe17にてYESである場合-
フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じである場合、ステップSSe19からの処理が実行される。
【0072】
-ステップSSe17にてNOである場合-
フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合、ステップSSe21からの処理が実行される。
【0073】
(ステップSSe19)
生体認証装置200のCPU210は、フラグを立てた日時情報に入場または退場であることを示す情報を反映させる。これにより、入場または退場が記録されていることが、顔認証結果テーブル222に示される(
図9参照)。なお、入場を示す情報は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された生体認証装置200において取得される。すなわち、入場を示す情報は、生体認証装置200が入場打刻モードである場合に取得される。そして、退場を示す情報は、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された生体認証装置200において取得される。すなわち、退場を示す情報は、生体認証装置200が退場打刻モードである場合に取得される。また、生体認証装置200のCPU210は、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報を送信する。
【0074】
(ステップSSe21)
生体認証装置200のCPU210は、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信する。そして、この処理はここで終了する。
【0075】
(ステップSSe23)
生体認証装置200のCPU210は、打刻モードを認証モードに切り替える。そして、この処理はここで終了する。
【0076】
[生体認証装置200における処理TSE]
次に、
図13を参照して、処理TSEについて説明する。処理TSEでは、ステップTSe1~TSe21の処理が実行される。なお、処理TSEは、非接触センサ300から切替え信号が送信されていない場合(すなわち、入退場希望者が非接触センサ300に手などをかざしていない場合、生体認証装置200が認証モードの場合)に実行され、以下のステップTSe1の処理は、入退場希望者の顔が生体認証装置200の撮影部260の撮影範囲内に収まるように入退場希望者が生体認証装置200の撮影部260の正面に立つことをきっかけとして開始される。
【0077】
(ステップTSe1)
生体認証装置200の撮影部260は、入退場希望者の顔画像を取得する。
【0078】
(ステップTSe3)
生体認証装置200のCPU210は、取得した顔画像から特徴量情報を抽出する。なお、特徴量情報の抽出については、既知の方法や将来開発される方法が用いられる。
【0079】
(ステップTSe5)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報を照合用テーブル221(
図8参照)に照合する。
【0080】
(ステップTSe7)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しているか否かを判定する。
【0081】
-ステップTSe7にてYESである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致した場合(すなわち、顔認証が成功した場合)、ステップTSe9からの処理が実行される。
【0082】
-ステップTSe7にてNOである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しなかった場合(すなわち、顔認証が失敗した場合)、ステップTSe11からの処理が実行される。
【0083】
(ステップTSe9)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた日時情報(例えば、2021/4/1 8:55などの情報)を取得して顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号〇を入力することで、顔認証が成功したことが示される。
【0084】
(ステップTSe11)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が失敗したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた日時情報(例えば、2021/4/1 9:00などの情報)を取得して顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号×を入力することで、顔認証が失敗したことが示される。
【0085】
(ステップTSe13)
生体認証装置200のCPU210は、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報を送信する。そして、この処理はここで終了する。
【0086】
(ステップTSe15)
生体認証装置200のCPU210は、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信する。そして、この処理はここで終了する。
【0087】
[ゲート装置400における処理SSG]
次に、
図14を参照して、処理SSGについて説明する。処理SSGでは、ステップSSg1~SSg11の処理が実行される。なお、以下の処理は、生体認証装置200における処理SSEのステップSSe19,SSe21、処理TSEのステップTSe19,TSe21が行われたことをきっかけとして開始される。
【0088】
(ステップSSg1)
まず、ゲート装置400のCPU410は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200から扉開命令情報またはアラーム通知情報を受信する。
【0089】
(ステップSSg3)
ゲート装置400のCPU410は、扉開命令情報を受信したか否かを判定する。
【0090】
-ステップSSg3にてYESである場合-
ゲート装置400のCPU410が扉開命令情報を受信した場合、ステップSSg5からの処理が実行される。
【0091】
-ステップSSg3にてNOである場合-
ゲート装置400のCPU410が扉開命令情報を受信していない場合(すなわち、アラーム通知情報を受信した場合)、ステップSSg7からの処理が実行される。
【0092】
(ステップSSg5)
ゲート装置400のCPU410は、受信した扉開命令情報を基に開閉扉460を開状態にする。開閉扉460が開状態になることで、入退場希望者はゲート装置400を通って入退場することが可能になる。
【0093】
(ステップSSg7)
ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基に開閉扉460の閉状態を維持する。開閉扉460が閉状態を維持することで、入退場希望者はゲート装置400を通って入退場することが不可能になる。そして、この処理はここで終了する。
【0094】
(ステップSSg9)
ゲート装置400のCPU410は、開閉扉460が開状態になってから一定時間が経過したか否かを判定する。なお、一定時間は、例えば、開閉扉460が開状態になってから1の入退場希望者がゲート装置400を通り終える程度の時間などである。
【0095】
-ステップSSg9にてYESである場合-
一定時間が経過した場合、ステップSSg11からの処理が実行される。
【0096】
-ステップSSg9にてNOである場合-
一定時間が経過していない場合、ステップSSg9からの処理が繰り返される。
【0097】
(ステップSSg11)
ゲート装置400のCPU410は、開閉扉460を閉状態にする。そして、この処理はここで終了する。
【0098】
以上の通り、本発明の実施形態に係る入退管理システム1は、全体として、
図15の機能ブロック図に示すように、情報登録部100A、生体認証装置200、生体認証手段200A、モード切替手段200B、切替え信号送信手段300A、アラーム通知手段400A、ゲート装置400、開閉扉460などを有する。
【0099】
そして、情報登録部100Aは、例えば、管理装置100のCPU110がメモリ120のプログラム(
図11のステップSb3などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。生体認証手段200Aは、例えば、生体認証装置200のCPU210がメモリ220のプログラム(
図12のステップSSe5~SSe11や、
図13のステップTSe1~TSe7などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。モード切替手段200Bは、例えば、生体認証装置200のCPU210がメモリ220のプログラム(
図12のステップSSe1やSSe23などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。切替え信号送信手段300Aは、例えば、非接触センサ300によって実現される。アラーム通知手段400Aは、例えば、ゲート装置400のCPU410がメモリ420のプログラム(
図14のステップSSg7などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。
【0100】
<本発明の実施形態に係る入退管理システム1の特徴>
(1)
本発明の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信して打刻モードに切り替えても、フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信する。そして、ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基に開閉扉460の閉状態を維持する。このため、この入退管理システム1では、入場または退場の記録忘れを低減したり、入場者または退場者に問診情報の提供を促進したりすることができる。
【0101】
(2)
本発明の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400は入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExに分けられている。そして、生体認証装置200および非接触センサ300は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置される。このため、この入退管理システム1では、1つのゲートが入場用ゲートおよび退場用ゲートを兼ねるゲート装置に比べて入退場希望者の入退場をスムーズに行うことができる。
【0102】
<変形例>
(A)
先の実施形態に係る入退管理システム1の情報登録部100A、生体認証装置200、生体認証手段200A、モード切替手段200B、切替え信号送信手段300A、非接触センサ300、アラーム通知手段400Aおよびゲート装置400などの各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。例えば、
図15に示される切替え信号送信手段300Aが、生体認証装置200や他の装置によって実現されてもよいし、
図15に示される情報登録部100Aが、生体認証装置200や他の装置によって実現されてもよい。また、管理装置100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって、先の実施形態に係る入退管理システム1の処理の一部が実現されてもよいし、管理装置100のCPU110が、生体認証装置200および非接触センサ300間や、生体認証装置200およびゲート装置400間のデータの中継をしてもよい。例えば、先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210が、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信していたが、管理装置100のCPU110が、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信し、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200に切替え信号を送信するようにしてもよい。また、先の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400のCPU410が、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200から扉開命令情報またはアラーム通知情報を受信していたが、管理装置100のCPU110が、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200から扉開命令情報またはアラーム通知情報を受信し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報またはアラーム通知情報を送信するようにしてもよい。また、先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210が、入退場者の顔画像から特徴量情報を抽出し、抽出した特徴量情報を照合用テーブル221に照合し、顔認証が成功したか否かを判定して顔認証結果テーブル222を生成していたが、管理装置100のCPU110が、これらの処理を行ってもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して入退場者の顔画像を管理装置100に送信する必要がある。また、先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合したり、顔認証結果テーブル222に入場または退場が既に記録されているか否かを判定したりしていたが、管理装置100のCPU110が、これらの処理を行ってもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して顔認証結果テーブル222を管理装置100に送信する必要がある。
【0103】
なお、
図11~
図14に示される処理の一部または全部を実行するためのプログラムを、管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300およびゲート装置400がインターネットなどを介してダウンロード可能であることが好ましい。
【0104】
(B)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200の撮影部260が入退場希望者の顔画像を取得して生体認証装置200のCPU210がこの顔画像から特徴量情報を抽出することで、入退場希望者の認証(顔認証)が行われていた。しかし、入退場希望者の認証手段としては、顔認証に限定されず、虹彩認証手段、指紋認証手段または声紋認証手段などが用いられてもよい。
【0105】
(C)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400は入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExに分けられていた。しかし、1つのゲートが入場用ゲートおよび退場用ゲートを兼ねてもよい。
【0106】
(D)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200および非接触センサ300は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置されていた。しかし、生体認証装置200および非接触センサ300は、それぞれ1つだけゲート装置400(例えば、ゲート装置400の入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExの境界部分など)に配置されてもよい。
【0107】
(E)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200における処理TSEにおいてステップTSe9の次にステップTSe13が実行されていた。しかし、ステップTSe9とステップTSe13との間に、
図16に示されるようなステップTSe9a,TSe9b,TSe9cが実行されてもよい。以下、ステップTSe9a,TSe9b,TSe9cについてそれぞれ詳述する。
【0108】
(ステップTSe9a)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証結果テーブル222に入場または退場が既に記録されているか否かを判定する。
【0109】
-ステップTSe9aにてYESである場合-
顔認証結果テーブル222に入場または退場が既に記録されている場合(すなわち、顔認証が行われた日時情報の日において、入退場希望者が少なくとも一度は打刻モードで入退場を行っている場合)、ステップTSe9bからの処理が実行される。
【0110】
-ステップTSe9aにてNOである場合-
顔認証結果テーブル222に入場または退場が記録されていない場合(すなわち、顔認証が行われた日時情報の日において、入退場希望者が一度も打刻モードで入退場を行っていない場合)、ステップTSe15からの処理が実行される。
【0111】
(ステップTSe9b)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が行われた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合する。なお、このとき、生体認証装置200のCPU210は、問診結果テーブル121を管理装置100からあらかじめ受信しておいてもよいし、顔認証が行われた日時情報を管理装置100に送信して照合結果を管理装置100から受信してもよい。
【0112】
(ステップTSe9c)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じ(なお、月日が同じであればよくて、時間まで同じである必要はない。)であるか否かを判定する。
【0113】
-ステップTSe9cにてYESである場合-
顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じである場合、ステップTSe13からの処理が実行される。
【0114】
-ステップTSe9cにてNOである場合-
顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合、ステップTSe15からの処理が実行される。
【0115】
なお、ステップTSe9aと、ステップTSe9b-TSe9cとのどちらか一方だけが実行されてもよいし、ステップTSe9aが、ステップTSe9b-TSe9cの後に実行されてもよい。
【0116】
また、顔認証結果テーブル222に入場または退場が記録されていたとしても、入場→入場や退場→退場のように、顔認証結果テーブル222に入場→退場の順次で正しく入退場が記録されていない場合にも、ステップTSe15からの処理が実行されてもよい。
【0117】
(F)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、フラグを立てた日時情報または顔認証が行われた日時情報と、問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合や、顔認証失敗の場合などに、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信していた。そして、ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基にゲート装置400の開閉扉460の閉状態を維持していた(すなわち、ゲート装置400の開閉扉460の閉状態を維持することがアラームとされていた。)。しかし、警告音を発する装置(例えば、スピーカーなど)や警告を表示する装置(例えば、ディスプレイや、光を発する装置など)などが先の実施形態に係る入退管理システム1にさらに備えられてもよい。なお、それらの装置は、管理装置100や生体認証装置200や非接触センサ300やゲート装置400に追加構成されるものであってもよい。そして、フラグを立てた日時情報または顔認証が行われた日時情報と、問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合や、顔認証失敗の場合などに、それらの装置が、アラーム通知情報が受信し、入退場希望者にアラームしてもよい。なお、アラーム通知のパターンが場合によって適宜変更されてもよい。例えば、ある場合によっては、スピーカーからA警告音が発せられたり、A色の光が発せられたりし、他のある状況場合によっては、スピーカーからB警告音が発せられたり、B色の光が発せられたりしてもよい。また、それらの装置がアラームをするのであれば、顔認証が成功してさえすればゲート装置400の開閉扉460が開状態となってもよい。
【0118】
ここで、変形例(E)に係る入退管理システムと変形例(F)に係る入退管理システムとが組み合わされて適用された場合について述べる。このとき、生体認証装置200における処理TSEにおいて、顔認証結果テーブル222に入場または退場が記録されていない場合や、顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合などに、生体認証装置200のCPU210は、ゲート装置400の開閉扉460に閉状態を維持させるアラーム通知情報を生成することもできるし、警告音を発する装置や警告を表示する装置などにアラームさせるアラーム通知情報を生成することもできる。
【0119】
(G)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200における処理SSEのステップSSe13において、顔認証が成功した日時情報にフラグが立てられていた。しかし、顔認証が成功した日時情報ではなく、非接触センサ300から切替え信号を受信した日時情報にフラグを立ててもよい。そして、この日時情報が顔認証結果テーブル222に反映されてもよい。
【0120】
(H)
先の実施形態に係る入退管理システム1では言及しなかったが、生体認証装置200が検温部をさらに備えるようにし、この検温部で測定された入退場希望者の体温が閾値以上である場合にゲート装置400の開閉扉460が開状態とならないようにしてもよい。
【0121】
生体認証装置200の検温部は、例えば、非接触の検温センサであって、撮影部260が入退場希望者の顔画像を取得する際(生体認証装置200における処理SSEのステップSSe5や、処理TSEのステップTSe1など)に入退場希望者の体温情報を取得する。なお、図示しないが、生体認証装置200のCPU210は、この体温情報を顔認証結果テーブル222(
図9参照)に関連付けてもよい。そして、生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功した入退場希望者の体温情報が閾値以上であるか否かを判定する。なお、閾値は、入退管理システム1の管理者、医療従事者、保健機関などによって定められる数値(例えば、37.5度)である。体温情報が閾値以上でない場合(すなわち、体温情報が閾値未満である場合)(例えば、体温情報:36.5度、閾値:37.5度)、生体認証装置200のCPU210は、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介して扉開命令情報をゲート装置400に送信する。一方、体温情報が閾値以上である場合(例えば、体温情報:38度、閾値:37.5度)、生体認証装置200のCPU210は、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してアラーム通知情報をゲート装置400に送信し、ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基に開閉扉460の閉状態を維持する。
【0122】
変形例(H)に係る入退管理システムでは、感染性の高いウィルスや菌などによる高熱のおそれがある入場希望者を建物や部屋などに入場させ、建物や部屋などでウィルスや菌などの感染が起こるおそれを低減することができる。また、この入退管理システムでは、感染性の高いウィルスや菌などによる高熱のおそれがある退場希望者を建物や部屋などに隔離することができる。
【0123】
(I)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe3においてNOである場合や、ステップSSe19の処理を終えた場合や、ステップSSe21の処理を終えた場合に、ステップSSe23において打刻モードを認証モードに切り替えていた。しかし、生体認証装置200のCPU210は、打刻モードであるときに、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信することで、打刻モードを認証モードに切り替えてもよい。
【0124】
(J)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe1において、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信し、認証モードを打刻モードに切り替えていた。しかし、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe1において認証モードを打刻モードに切り替えずに、処理SSEのステップSSe17とステップSSe19との間で認証モードを打刻モードに切り替えてもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe1において、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信していたとしても、ステップSSe17にてNOであれば(フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでないなら)、認証モードを維持することができる。
【0125】
(K)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200における処理SSEのステップSSe13,SSe17で、フラグを立てた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合する処理と、フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じであるか否かを判定する処理とが行われていた。しかし、これらの処理は、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された生体認証装置200では実行されなくてもよいし、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された生体認証装置200、および、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された生体認証装置200の両方で実行されなくてもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、打刻モードの時に顔認証が成功しさえすれば、フラグを立てた日時情報に入場または退場であることを示す情報を反映させ、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報を送信することになる。
【0126】
(L)
先の実施形態に係る入退管理システム1では言及しなかったが、生体認証装置200が打刻モード間の切り替えを行えるように構成されてもよい。すなわち、生体認証装置200によって、入場打刻モードが退場打刻モードに切り替えられてもよいし、退場打刻モードが入場打刻モードに切り替えられてもよい。かかる場合、非接触センサ300や他の信号生成器が生成する打刻モード間切替え信号を生体認証装置200が受信することで、入場打刻モードが退場打刻モードに(または、退場打刻モードが入場打刻モードに)切り替わることが好ましい。なお、打刻モードを入場打刻モードとするか退場打刻モードについては時間帯等に基づいて決定されてもよい。
【0127】
なお、上記変形例は、単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
【符号の説明】
【0128】
1 :入退管理システム
100A:情報登録部
200 :生体認証装置
200A:生体認証手段
200B:モード切替手段
300A:切替え信号送信手段
400 :ゲート装置
400A:アラーム通知手段
460 :開閉扉
【手続補正書】
【提出日】2022-06-17
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体認証手段と、「前記生体認証手段の認証完了時に入場および退場の少なくとも一方を記録する打刻モード」と「前記生体認証手段の認証完了時に入場および退場を記録しない認証モード」とを切替可能であるモード切替手段とを有する生体認証装置と、
前記モード切替手段に対してモードを切替えさせる切替え信号を前記生体認証装置に送信する切替え信号送信手段と
を備え、
前記生体認証装置は、前記切替え信号送信手段から前記切替え信号が送られてくると、前記認証モードから前記打刻モードに切替える
入退管理システム。
【請求項2】
入場および退場の少なくとも一方が記録されていない状態で前記生体認証装置が前記認証モードで認証を行った場合にアラームを通知するアラーム通知手段をさらに備える
請求項1に記載の入退管理システム。
【請求項3】
生体認証情報に対して日時情報と問診情報とを関連付けて登録することができる情報登録部と、
現実の日時が前記情報登録部に前記問診情報が登録されていない日時である場合にアラームを通知するアラーム通知手段と
をさらに備える
請求項1に記載の入退管理システム。
【請求項4】
開閉扉を有するゲート装置をさらに備え、
前記アラームは、前記ゲート装置の開閉扉に対して閉状態を維持させるものである
請求項2または3に記載の入退管理システム。
【請求項5】
前記生体認証装置および前記切替え信号送信手段を複数対有する
請求項1から4のいずれか1項に記載の入退管理システム。
【請求項6】
前記生体認証装置は、前記切替え信号により前記認証モードと前記打刻モードとを交互に切り替える
請求項1から5のいずれか1項に記載の入退管理システム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物や部屋などの入退を管理する入退管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
過去に「顔認証を利用して入場時刻を記録する入退管理システム」が提案されている(例えば、特開2021-033669号公報等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述のような入退管理システムでは、顔が認証されると自動的に入場時刻が記録されるため、顔認証用のカメラの撮像範囲が比較的広域である場合、入場の意思がないにも関わらずカメラの近くを通りがかっただけで入場時刻が記録されるおそれがある。また、休憩や一時的な用事などで外に出た場合、再度入場時刻が記録されたり、入場時刻が上書きされたりすることも想定される。
【0005】
本発明の課題は、入場者や退場者の意図しない入場時刻や退場時刻が記録されるおそれを低減することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1局面に係る入退管理システムは、生体認証装置および切替え信号送信手段を備える。生体認証装置は、生体認証手段およびモード切替手段を有する。生体認証手段は、例えば、撮像器(カメラ)を利用した顔認証手段や、虹彩認証手段、指紋認証手段などである。モード切替手段は、生体認証装置を、生体認証手段の認証完了時に入場および退場の少なくとも一方を記録する打刻モードと、生体認証手段の認証完了時に入場および退場を記録しない認証モードとに切替可能である。切替え信号送信手段は、モード切替手段に対してモードを切替えさせる切替え信号を生体認証装置に送信する。そして、生体認証装置は、切替え信号送信手段から切替え信号が送られてくると、認証モードから打刻モードに切り替える。
【0007】
この入退管理システムでは、切替え信号送信手段から切替え信号が生体認証装置に送られて、生体認証装置が打刻モードに切り替わって入場者や退場者を認証してはじめて生体認証装置で入場または退場の記録を行わせることができる。このため、この入退管理システムでは、入場者や退場者の意図しない入場時刻や退場時刻が記録されるおそれを低減することができる。
【0008】
本発明の第2局面に係る入退管理システムは、第1局面に係る入退管理システムであって、アラーム通知手段をさらに備える。アラーム通知手段は、入場および退場の少なくとも一方が記録されていない状態で生体認証装置が認証モードで認証を行った場合にアラームを通知する。
【0009】
このため、この入退管理システムでは、入場または退場の記録忘れを低減することができる。
【0010】
本発明の第3局面に係る入退管理システムは、第1局面に係る入退管理システムであって、情報登録部およびアラーム通知手段をさらに備える。情報登録部は、生体認証情報に対して日時情報と問診情報とを関連付けて登録することができる。アラーム通知手段は、現実の日時が情報登録部に問診情報が登録されていない日時である場合にアラームを通知する。
【0011】
このため、この入退管理システムでは、入場者または退場者に問診情報の提供を促進することができる。
【0012】
本発明の第4局面に係る入退管理システムは、第2局面または第3局面に係る入退管理システムであって、ゲート装置をさらに備える。ゲート装置は、開閉扉を有する。そして、アラームは、ゲート装置の開閉扉に対して閉状態を維持させるものである。
【0013】
このため、この入退管理システムでは、入場または退場の記録忘れを低減したり、入場者または退場者に問診情報の提供を促進したりすることができる。
【0014】
本発明の第5局面に係る入退管理システムは、第1局面から第4局面のいずれか1局面に係る入退管理システムであって、生体認証装置および切替え信号送信手段を複数対有する。
【0015】
このため、この入退管理システムでは、例えば、入場用の生体認証装置および切替え信号送信手段と、退場用の生体認証装置および切替え信号送信手段とを別々に設置することができる。
【0016】
本発明の第6局面に係る入退管理システムは、第1局面から第5局面のいずれか1局面に係る入退管理システムであって、生体認証装置は、切替え信号により認証モードと打刻モードとを交互に切り替える。
【0017】
このため、この入退管理システムでは、入場者や退場者の意図しない入場時刻や退場時刻が記録されるおそれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の実施形態に係る入退管理システムの全体構成を示すイメージ図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る生体認証装置、非接触センサおよびゲート装置を示すイメージ図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る管理装置の構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る生体認証装置の構成を示すブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態に係るゲート装置の構成を示すブロック図である。
【
図6】本発明の実施形態に係る問診票入力装置の構成を示すブロック図である。
【
図7】本発明の実施形態に係る問診結果テーブルを示すイメージ図である。
【
図8】本発明の実施形態に係る照合用テーブルを示すイメージ図である。
【
図9】本発明の実施形態に係る顔認証結果テーブルを示すイメージ図である。
【
図10】本発明の実施形態に係る問診情報を示すイメージ図である。
【
図11】本発明の実施形態に係る入退管理システムの管理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図12】本発明の実施形態に係る入退管理システムの生体認証装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図13】本発明の実施形態に係る入退管理システムの生体認証装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図14】本発明の実施形態に係る入退管理システムのゲート装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【
図15】本発明の実施形態に係る入退管理システムの機能構成を示すブロック図である。
【
図16】変形例(E)に係る入退管理システムの生体認証装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
<本発明の実施形態に係る入退管理システム1の全体構成例>
本発明の実施形態に係る入退管理システム1の全体構成について説明する。本発明の実施形態に係る入退管理システム1は、建物や部屋などにおける人の入退を管理するために利用される。そして、本発明の実施形態に係る入退管理システム1は、
図1および
図2に示されるように、主に、管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400および問診票入力装置500などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。なお、これらの構成要素は、
図1に示されるように、通信ネットワーク50を介して相互に通信可能に接続されている。通信ネットワーク50は、どのような通信網(例えば、インターネット、キャリア網など)で構成されてもよく、有線であるか無線であるかを問わない。
【0020】
1.管理装置
まず、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する管理装置100の構成について説明する。管理装置100は、例えば、通信ネットワーク50を介して問診票入力装置500から問診情報521を受信したりするためのものである。管理装置100は、
図3に示されるように、主に、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、ディスプレイ130、操作部140および通信インターフェイス150などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0021】
(1)CPU
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、管理装置100の各部を制御したり、メモリ120から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0022】
(2)メモリ
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read Only Memory)などであり、管理装置100に内包されているものであってもよいし、管理装置100の各種インターフェイスに着脱可能なものであってもよいし、管理装置100からアクセス可能な他の装置(例えば、図示しないデータ管理サーバなど)の記憶媒体であってもよい。メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部140を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などから受信したデータ、問診結果テーブル121、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0023】
問診結果テーブル121では、
図7に示されるように、建物や部屋などに入退場することを希望する入退場希望者の識別情報(例えば、IDや氏名など)、入退場希望者の顔画像から抽出された特徴量情報、問診情報521(
図10参照)、問診結果情報、問診情報登録日時情報などが関連付けられている。問診結果情報は、問診情報521のチェック項目情報(
図10参照)から機械的または人為的に判定される入退場希望者の健康状態(例えば、良好、やや良好、やや不調、不調など)を示す情報である。問診情報登録日時情報は、例えば、問診情報521に含まれる日時情報、または、通信ネットワーク50を介して問診票入力装置500から問診情報521を受信した日時を示す情報である。
【0024】
(3)ディスプレイ
ディスプレイ130は、CPU110からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。例えば、ディスプレイ130は、問診情報521(
図10参照)、問診結果テーブル121(
図7参照)、照合用テーブル221(
図8参照)、顔認証結果テーブル222(
図9参照)などを表示する。なお、ディスプレイ130は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0025】
(4)操作部
操作部140は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、管理装置100の管理者などからの各種命令をCPU110に入力する。
【0026】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス150は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置にCPU110からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス150は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置からのデータを受信してCPU110に受け渡す。
【0027】
2.生体認証装置
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する生体認証装置200の構成について説明する。生体認証装置200は、例えば、入退場時に入退場希望者の顔認証を行うためのものである。なお、生体認証装置200は、「入退場希望者の顔認証完了時に入場および退場の少なくとも一方を記録する打刻モード」と「入退場希望者の顔認証のみを行う認証モード」とを切り替えることができる。なお、打刻モードは、詳細には、「入退場希望者の顔認証完了時に入場を記録する入場打刻モード」と「入退場希望者の顔認証完了時に退場を記録する退場打刻モード」とに分けられる。生体認証装置200は、通常、認証モードを維持しており、認証モードから打刻モードへの切り替えは、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から送信される切替え信号を基に行われる。なお、後述するが、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合に、認証モードから入場打刻モードへの切り替えが行われ、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合に、認証モードから退場打刻モードへの切り替えが行われる。また、生体認証装置200は、
図2に示されるように、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置される。なお、
図2に示されるように、生体認証装置200の前側近傍には非接触センサ300が配置される。本発明の実施形態に係る入退管理システム1において、生体認証装置200は、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどによって実現される。生体認証装置200は、
図2および
図4に示されるように、主に、CPU210、メモリ220、ディスプレイ230、操作部240、通信インターフェイス250および撮影部260などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0028】
(1)CPU
CPU210は、メモリ220に記憶されているプログラムを実行することによって、生体認証装置200の各部を制御したり、メモリ220から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU210は、メモリ220に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0029】
(2)メモリ
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部240を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して管理装置100、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などから受信したデータ、照合用テーブル221、顔認証結果テーブル222、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0030】
照合用テーブル221では、
図8に示されるように、所定の人(例えば、定期的に建物や部屋などに入退場する人(従業員など))の識別情報(例えば、IDや氏名など)と、この人の顔画像から抽出された特徴量情報となどが関連付けられている。後述するが、入退場希望者の顔画像が撮影部260により取得されると、CPU210がこの顔画像から特徴量情報を抽出してこの特徴量情報を照合用テーブル221に照合する。これにより、CPU210は、入退場希望者が照合用テーブル221に登録されている人であるか否かを判定することができる。なお、照合用テーブル221に対して、複数パターンの特徴量情報を関連付けることもできる。例えば、マスク非装着時の所定の人の顔画像から抽出された特徴量情報を1パターンとして照合用テーブル221に関連付け、マスク装着時の所定の人の顔画像から抽出された特徴量情報を他の1パターンとして照合用テーブル221に関連付けることもできる。そして、照合用テーブル221は、通信ネットワーク50を介して管理装置100に送信されて、管理装置100のメモリ120においても記憶されてもよい。
【0031】
顔認証結果テーブル222は、入退場希望者の特徴量情報を照合用テーブル221に照合した顔認証結果などを示すものである。顔認証結果テーブル222では、
図9に示されるように、入退場希望者の顔画像から抽出された特徴量情報、この特徴量情報に該当する人の識別情報(例えば、IDや氏名など)、認証記録情報(例えば、顔認証が成功したことを示す記号〇や顔認証が失敗したことを示す記号×などの認証成否情報や、顔認証が行われた(成功した、または、失敗した)日時情報、入場または退場が記録されていることを示す情報など)などが関連付けられている。なお、生体認証装置200のCPU210は、非接触センサ300から切替え信号を受信して打刻モードに切り替えている場合(
図12参照)、顔認証が成功した日時情報にフラグを立て、フラグを立てた日時情報を入場日時情報または退場日時情報として顔認証結果テーブル222に反映させる。
図9を参照してみると、特徴量情報(x1,y1,・・・)の入退場希望者においては、2021/04/01の12:00,12:40に認証モードで顔認証が行われ、認証成否情報において記号〇が示されていること(認証成功、すなわち、照合用テーブル221に登録されている人であること)が分かる。また、この入退場希望者においては、2021/04/01の8:55に打刻モードで顔認証が行われ、認証成否情報において記号〇が示されていること(すなわち、顔認証が成功したこと)により、顔認証が成功した日時情報にフラグが立てられてその日時情報が入場日時情報とされていることが分かる。一方、
図9を参照してみると、特徴量情報(x5,y5,・・・)の入退場希望者においては、2021/04/01の9:00に顔認証が行われたが、認証成否情報において×が示されていること(認証失敗、すなわち、照合用テーブル221に登録されている人ではないこと)。が分かる。
【0032】
(3)ディスプレイ
ディスプレイ230は、CPU210からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。例えば、ディスプレイ230は、照合用テーブル221、顔認証結果テーブル222、撮影部260が取得する入退場希望者の顔画像などを表示する。なお、ディスプレイ230は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0033】
(4)操作部
操作部240は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、入退場希望者や生体認証装置200の管理者などからの各種命令をCPU210に入力する。例えば、入退場希望者や生体認証装置200の管理者などは、撮影部260による入退場希望者の顔画像取得が上手く行われない場合などに、操作部240を介して撮影部260の調整情報(例えば、明るさ情報、倍率情報、シーン情報など)を入力する。
【0034】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス250は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置にCPU210からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス250は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、非接触センサ300、ゲート装置400、問診票入力装置500などの他の装置からのデータを受信してCPU210に受け渡す。
【0035】
(6)撮影部
撮影部280は、CPU210からの信号に基づいて、入退場希望者の顔画像を取得したりする。撮影部280は、例えば、カメラなどから構成される。
【0036】
3.非接触センサ
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する非接触センサ300について説明する。非接触センサ300は、生体認証装置200に対して認証モードから打刻モードに切り替えさせる切替え信号を生成するためのものであり、入退場希望者の手などがかざされたことを検知する非接触式の各種センサ(例えば、赤外線センサ、磁気センサ、光学センサなど)である。非接触センサ300は、
図2に示されるように、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置される。なお、非接触センサ300は、上述したように、生体認証装置200の前側近傍に配置される。
【0037】
入退場希望者は、生体認証装置200を認証モードから打刻モードに切り替えたい場合、生体認証装置200に近づく前に、非接触センサ300に手などをかざす。非接触センサ300は、入退場希望者の手などがかざされたことを検知すると、切替え信号を生成し、通信ネットワーク50介して切替え信号を管理装置100や生体認証装置200に送信する。
【0038】
4.ゲート装置
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成するゲート装置400の構成について説明する。ゲート装置400は、例えば、一定条件が満たされるまで入退場希望者の入退場を制限するためのものである。なお、本発明の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400は、
図2に示されるように、入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExに分けられている。ゲート装置400は、
図2および
図5に示されるように、主に、CPU410、メモリ420、操作部440、通信インターフェイス450および開閉扉460などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0039】
(1)CPU
CPU410は、メモリ420に記憶されているプログラムを実行することによって、ゲート装置400の各部を制御したり、メモリ420から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU410は、メモリ420に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0040】
(2)メモリ
メモリ420は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ420は、CPU410によって実行されるプログラムや、CPU410によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部440を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、問診票入力装置500などから受信したデータ、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0041】
(4)操作部
操作部440は、ゲート装置400の管理者などからの各種命令をCPU410に入力する。
【0042】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス450は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、問診票入力装置500などの他の装置にCPU410からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス450は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、問診票入力装置500などの他の装置からのデータを受信してCPU410に受け渡す。
【0043】
(6)開閉扉
開閉扉460は、通常、閉状態を維持しており、入退場希望者の入退場を制限している(
図2参照)。しかし、一定条件が満たされると、ゲート装置400のCPU410は、通信ネットワーク50を介して管理装置100や生体認証装置200から扉開命令情報を受信し、扉開命令情報に従って開閉扉460を開状態にする。
【0044】
5.問診票入力装置
次に、本発明の実施形態に係る入退管理システム1を構成する問診票入力装置500の構成について説明する。問診票入力装置500は、入退場希望者に使用され、例えば、問診情報521を生成するためのものである。本発明の実施形態に係る入退管理システム1において、問診票入力装置500は、パーソナルコンピュータやタブレット端末やスマートフォンなどによって実現される。問診票入力装置500は、
図6に示されるように、主に、CPU510、メモリ520、ディスプレイ530、操作部540および通信インターフェイス550などから構成される。以下、これらの構成要素について詳述する。
【0045】
(1)CPU
CPU510は、メモリ520に記憶されているプログラムを実行することによって、問診票入力装置500の各部を制御したり、メモリ520から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理など)を行ったりする。例えば、CPU510は、メモリ520に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
【0046】
(2)メモリ
メモリ520は、各種のRAMや、各種のROMなどである。メモリ520は、CPU510によって実行されるプログラムや、CPU510によるプログラムの実行により生成されたデータ、操作部540を介して入力されたデータ、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400などから受信したデータ、問診情報521、その他の本発明の実施形態に係るサービスに利用されるデータなどを記憶する。
【0047】
問診情報521には、
図10に示されるように、例えば、入退場希望者の識別情報(例えば、IDや氏名など)、気温情報(省略可能)、体温情報、日時情報、チェック項目情報などが含まれる。体温情報は、体温計などによって測定された入退場希望者の体温を示す情報である。日時情報は、入退場希望者が問診情報521を生成した日時を示す情報である。チェック項目情報は、
図10に示されるように、のどの痛みの有無、体の痛みの有無などの入退場希望者の健康状態をチェックするために必要な情報である。
【0048】
(3)ディスプレイ
ディスプレイ530は、CPU510からの信号に基づいて、テキスト、画像、映像などを表示する。例えば、ディスプレイ530は、問診情報521(
図10参照)などを表示する。なお、ディスプレイ530は、タッチパネル機能を有していてもよい。
【0049】
(4)操作部
操作部540は、マウス、キーボード、ボタン、タッチパネルなどであり、入退場希望者などからの各種命令をCPU510に入力する。入退場希望者は、例えば、操作部540を介して問診情報521(
図10参照)を入力することができる。
【0050】
(5)通信インターフェイス
通信インターフェイス550は、通信ネットワーク50を介して管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400などの他の装置にCPU510からのデータを送信する。逆に、通信インターフェイス550は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200、非接触センサ300、ゲート装置400などの他の装置からのデータを受信してCPU510に受け渡す。
【0051】
<本発明の実施形態に係る入退管理システムの利用方法および情報処理概要>
まずは、
図11~
図15を参照して、本発明の実施形態に係る入退管理システム1の利用方法および情報処理概要について説明する。この利用方法および情報処理概要によれば、生体認証装置200による入退場希望者の顔認証が成功したとしても、日時情報(フラグを立てた日時情報または顔認証が行われた日時情報)と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでなかったり、顔認証結果テーブル222に入場または退場を示す情報が記録されていなければ、ゲート装置400の開閉扉460は閉状態を維持する。
【0052】
[問診票入力装置500における処理]
まず、問診票入力装置500における処理について説明する。問診票入力装置500のCPU510は、問診情報521の入力を受け付けた場合(言い換えれば、入退場希望者が、操作部540を介して問診情報521を入力した場合)、入退場希望者により入力された問診情報521を、通信ネットワーク50を介して管理装置100に送信する。
【0053】
[管理装置100における処理SB]
次に、
図11を参照して、処理SBについて説明する。処理SBでは、ステップSb1~Sb3の処理が実行される。なお、以下の処理は、問診票入力装置500において問診情報521の入力が行われたことをきっかけとして開始される。
【0054】
(ステップSb1)
管理装置100のCPU110は、通信ネットワーク50を介して問診票入力装置500から問診情報521を受信する。
【0055】
(ステップSb3)
管理装置100のCPU110は、照合用テーブル221(
図8参照)および問診情報521を基に問診結果テーブル121(
図7参照)を生成する。より詳細には、まず、管理装置100のCPU110は、受信した問診情報521に含まれる識別情報を照合用テーブル221の識別情報と照合する。そして、識別情報が一致した場合、管理装置100のCPU110は、問診情報521のチェック項目情報から問診結果情報を生成する。なお、ここで、管理装置100のCPU110は、問診情報521のチェック項目情報を確認した医療従事者などからの入力を基に問診結果情報を生成する。または、管理装置100のCPU110は、問診情報521のチェック項目情報のYESの数を基に機械的に問診結果情報を生成する(例えば、YESの数が5以上あれば問診結果情報「不調」を生成するなど)。かかる場合、問診情報521のチェック項目情報毎にYESの数についての重み付け処理がされてもよい。例えば、問診情報521のあるチェック項目情報にYESが付けられている場合、そのチェック項目情報におけるYESの数を1ではなく5として扱うものである。そして、管理装置100のCPU110は、問診結果情報を生成した後、入退場希望者の識別情報、特徴量情報、問診情報521、問診結果情報、問診情報登録日時情報などを関連付けて問診結果テーブル121を完成させる。そして、この処理はここで終了する。
【0056】
[非接触センサ300における処理]
次に、非接触センサ300における処理について説明する。非接触センサ300は、ゲート装置400の入場用ゲートEnまたは退場用ゲートExの手前(
図2参照)まで到達した入退場希望者の手などがかざされたことを検知した場合(言い換えれば、入退場希望者が、非接触センサ300に手などをかざした場合)、切替え信号(すなわち、生体認証装置200に対して認証モードから打刻モードに切り替えさせるための信号)を生成し、通信ネットワーク50を介して切替え信号を生体認証装置200に送信する。なお、より詳細には、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された非接触センサ300が生成する切替え信号は、生体認証装置200に対して認証モードから入場打刻モードに切り替えさせるための信号である。そして、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された非接触センサ300が生成する切替え信号は、生体認証装置200に対して認証モードから退場打刻モードに切り替えさせるための信号である。
【0057】
[生体認証装置200における処理SSE]
次に、
図12を参照して、処理SSEについて説明する。処理SSEでは、ステップSSe1~SSe25の処理が実行される。なお、処理SSEは、非接触センサ300から切替え信号が送信された場合(すなわち、入退場希望者が非接触センサ300に手などをかざした場合)に実行され、以下のステップSSe3の処理は、入退場希望者の顔が生体認証装置200の撮影部260の撮影範囲内に収まるように入退場希望者が生体認証装置200の撮影部260の正面に立つことをきっかけとして開始される。
【0058】
(ステップSSe1)
まず、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信する。そして、生体認証装置200のCPU210は、認証モードを打刻モードに切り替える。より詳細には、生体認証装置200のCPU210は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合、認証モードを入場打刻モードに切り替える。そして、生体認証装置200のCPU210は、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された非接触センサ300から切替え信号を受信した場合、認証モードを退場打刻モードに切り替える。
【0059】
(ステップSSe3)
生体認証装置200のCPU210は、ステップSSe1の処理を実行してから一定時間が経過したか否かを判定する。なお、一定時間は、例えば、入退場希望者が非接触センサ300に手などをかざしてから生体認証装置200の撮影部260の正面に立つまでに十分な時間などである。
【0060】
-ステップSSe3にてNOである場合-
一定時間が経過していない場合、ステップSSe5からの処理が実行される。
【0061】
-ステップSSe3にてYESである場合-
一定時間が経過した場合、ステップSSe23からの処理が実行される。
【0062】
(ステップSSe5)
生体認証装置200の撮影部260は、入退場希望者の顔画像を取得する。
【0063】
(ステップSSe7)
生体認証装置200のCPU210は、取得した顔画像から特徴量情報を抽出する。なお、特徴量情報の抽出については、既知の方法や将来開発される方法が用いられる。
【0064】
(ステップSSe9)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報を照合用テーブル221(
図8参照)に照合する。
【0065】
(ステップSSe11)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しているか否かを判定する。
【0066】
-ステップSSe11にてYESである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致した場合(すなわち、顔認証が成功した場合)、ステップSSe13からの処理が実行される。
【0067】
-ステップSSe11にてNOである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しなかった場合(すなわち、顔認証が失敗した場合)、ステップSSe15からの処理が実行される。
【0068】
(ステップSSe13)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた(成功した)日時情報(例えば、2021/4/1 8:55などの情報)を顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号〇を入力することで、顔認証が成功したことが示される。また、生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功した日時情報にフラグを立てると共に、フラグを立てた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合する。なお、このとき、生体認証装置200のCPU210は、問診結果テーブル121を管理装置100からあらかじめ受信しておいてもよいし、フラグを立てた日時情報を管理装置100に送信して照合結果を管理装置100から受信してもよい。
【0069】
(ステップSSe15)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が失敗したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた(失敗した)日時情報(すなわち、切替え信号を受信した日時情報報)を顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号×を入力することで、顔認証が失敗したことが示される。
【0070】
(ステップSSe17)
生体認証装置200のCPU210は、フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じ(なお、月日が同じであればよくて、時間まで同じである必要はない。)であるか否かを判定する。
【0071】
-ステップSSe17にてYESである場合-
フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じである場合、ステップSSe19からの処理が実行される。
【0072】
-ステップSSe17にてNOである場合-
フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合、ステップSSe21からの処理が実行される。
【0073】
(ステップSSe19)
生体認証装置200のCPU210は、フラグを立てた日時情報に入場または退場であることを示す情報を反映させる。これにより、入場または退場が記録されていることが、顔認証結果テーブル222に示される(
図9参照)。なお、入場を示す情報は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された生体認証装置200において取得される。すなわち、入場を示す情報は、生体認証装置200が入場打刻モードである場合に取得される。そして、退場を示す情報は、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された生体認証装置200において取得される。すなわち、退場を示す情報は、生体認証装置200が退場打刻モードである場合に取得される。また、生体認証装置200のCPU210は、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報を送信する。
【0074】
(ステップSSe21)
生体認証装置200のCPU210は、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信する。そして、この処理はここで終了する。
【0075】
(ステップSSe23)
生体認証装置200のCPU210は、打刻モードを認証モードに切り替える。そして、この処理はここで終了する。
【0076】
[生体認証装置200における処理TSE]
次に、
図13を参照して、処理TSEについて説明する。処理TSEでは、ステップTSe1~TSe21の処理が実行される。なお、処理TSEは、非接触センサ300から切替え信号が送信されていない場合(すなわち、入退場希望者が非接触センサ300に手などをかざしていない場合、生体認証装置200が認証モードの場合)に実行され、以下のステップTSe1の処理は、入退場希望者の顔が生体認証装置200の撮影部260の撮影範囲内に収まるように入退場希望者が生体認証装置200の撮影部260の正面に立つことをきっかけとして開始される。
【0077】
(ステップTSe1)
生体認証装置200の撮影部260は、入退場希望者の顔画像を取得する。
【0078】
(ステップTSe3)
生体認証装置200のCPU210は、取得した顔画像から特徴量情報を抽出する。なお、特徴量情報の抽出については、既知の方法や将来開発される方法が用いられる。
【0079】
(ステップTSe5)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報を照合用テーブル221(
図8参照)に照合する。
【0080】
(ステップTSe7)
生体認証装置200のCPU210は、抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しているか否かを判定する。
【0081】
-ステップTSe7にてYESである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致した場合(すなわち、顔認証が成功した場合)、ステップTSe9からの処理が実行される。
【0082】
-ステップTSe7にてNOである場合-
抽出した特徴量情報が照合用テーブル221の特徴量情報と一致しなかった場合(すなわち、顔認証が失敗した場合)、ステップTSe11からの処理が実行される。
【0083】
(ステップTSe9)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた日時情報(例えば、2021/4/1 8:55などの情報)を取得して顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号〇を入力することで、顔認証が成功したことが示される。
【0084】
(ステップTSe11)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が失敗したことを示す顔認証結果テーブル222を生成する。例えば、
図9に示されるように、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた日時情報(例えば、2021/4/1 9:00などの情報)を取得して顔認証結果テーブル222に反映させ、その日時情報に対応する認証成否情報に記号×を入力することで、顔認証が失敗したことが示される。
【0085】
(ステップTSe13)
生体認証装置200のCPU210は、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報を送信する。そして、この処理はここで終了する。
【0086】
(ステップTSe15)
生体認証装置200のCPU210は、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信する。そして、この処理はここで終了する。
【0087】
[ゲート装置400における処理SSG]
次に、
図14を参照して、処理SSGについて説明する。処理SSGでは、ステップSSg1~SSg11の処理が実行される。なお、以下の処理は、生体認証装置200における処理SSEのステップSSe19,SSe21、処理TSEのステップTSe19,TSe21が行われたことをきっかけとして開始される。
【0088】
(ステップSSg1)
まず、ゲート装置400のCPU410は、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200から扉開命令情報またはアラーム通知情報を受信する。
【0089】
(ステップSSg3)
ゲート装置400のCPU410は、扉開命令情報を受信したか否かを判定する。
【0090】
-ステップSSg3にてYESである場合-
ゲート装置400のCPU410が扉開命令情報を受信した場合、ステップSSg5からの処理が実行される。
【0091】
-ステップSSg3にてNOである場合-
ゲート装置400のCPU410が扉開命令情報を受信していない場合(すなわち、アラーム通知情報を受信した場合)、ステップSSg7からの処理が実行される。
【0092】
(ステップSSg5)
ゲート装置400のCPU410は、受信した扉開命令情報を基に開閉扉460を開状態にする。開閉扉460が開状態になることで、入退場希望者はゲート装置400を通って入退場することが可能になる。
【0093】
(ステップSSg7)
ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基に開閉扉460の閉状態を維持する。開閉扉460が閉状態を維持することで、入退場希望者はゲート装置400を通って入退場することが不可能になる。そして、この処理はここで終了する。
【0094】
(ステップSSg9)
ゲート装置400のCPU410は、開閉扉460が開状態になってから一定時間が経過したか否かを判定する。なお、一定時間は、例えば、開閉扉460が開状態になってから1の入退場希望者がゲート装置400を通り終える程度の時間などである。
【0095】
-ステップSSg9にてYESである場合-
一定時間が経過した場合、ステップSSg11からの処理が実行される。
【0096】
-ステップSSg9にてNOである場合-
一定時間が経過していない場合、ステップSSg9からの処理が繰り返される。
【0097】
(ステップSSg11)
ゲート装置400のCPU410は、開閉扉460を閉状態にする。そして、この処理はここで終了する。
【0098】
以上の通り、本発明の実施形態に係る入退管理システム1は、全体として、
図15の機能ブロック図に示すように、情報登録部100A、生体認証装置200、生体認証手段200A、モード切替手段200B、切替え信号送信手段300A、アラーム通知手段400A、ゲート装置400、開閉扉460などを有する。
【0099】
そして、情報登録部100Aは、例えば、管理装置100のCPU110がメモリ120のプログラム(
図11のステップSb3などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。生体認証手段200Aは、例えば、生体認証装置200のCPU210がメモリ220のプログラム(
図12のステップSSe5~SSe11や、
図13のステップTSe1~TSe7などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。モード切替手段200Bは、例えば、生体認証装置200のCPU210がメモリ220のプログラム(
図12のステップSSe1やSSe23などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。切替え信号送信手段300Aは、例えば、非接触センサ300によって実現される。アラーム通知手段400Aは、例えば、ゲート装置400のCPU410がメモリ420のプログラム(
図14のステップSSg7などの処理を実行するためのプログラム)を実行することによって実現される。
【0100】
<本発明の実施形態に係る入退管理システム1の特徴>
(1)
本発明の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信して打刻モードに切り替えても、フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信する。そして、ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基に開閉扉460の閉状態を維持する。このため、この入退管理システム1では、入場または退場の記録忘れを低減したり、入場者または退場者に問診情報の提供を促進したりすることができる。
【0101】
(2)
本発明の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400は入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExに分けられている。そして、生体認証装置200および非接触センサ300は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置される。このため、この入退管理システム1では、1つのゲートが入場用ゲートおよび退場用ゲートを兼ねるゲート装置に比べて入退場希望者の入退場をスムーズに行うことができる。
【0102】
<変形例>
(A)
先の実施形態に係る入退管理システム1の情報登録部100A、生体認証装置200、生体認証手段200A、モード切替手段200B、切替え信号送信手段300A、非接触センサ300、アラーム通知手段400Aおよびゲート装置400などの各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。例えば、
図15に示される切替え信号送信手段300Aが、生体認証装置200や他の装置によって実現されてもよいし、
図15に示される情報登録部100Aが、生体認証装置200や他の装置によって実現されてもよい。また、管理装置100のCPU110がメモリ120のプログラムを実行することによって、先の実施形態に係る入退管理システム1の処理の一部が実現されてもよいし、管理装置100のCPU110が、生体認証装置200および非接触センサ300間や、生体認証装置200およびゲート装置400間のデータの中継をしてもよい。例えば、先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210が、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信していたが、管理装置100のCPU110が、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信し、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200に切替え信号を送信するようにしてもよい。また、先の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400のCPU410が、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200から扉開命令情報またはアラーム通知情報を受信していたが、管理装置100のCPU110が、通信ネットワーク50を介して生体認証装置200から扉開命令情報またはアラーム通知情報を受信し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報またはアラーム通知情報を送信するようにしてもよい。また、先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210が、入退場者の顔画像から特徴量情報を抽出し、抽出した特徴量情報を照合用テーブル221に照合し、顔認証が成功したか否かを判定して顔認証結果テーブル222を生成していたが、管理装置100のCPU110が、これらの処理を行ってもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して入退場者の顔画像を管理装置100に送信する必要がある。また、先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210が、顔認証が行われた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合したり、顔認証結果テーブル222に入場または退場が既に記録されているか否かを判定したりしていたが、管理装置100のCPU110が、これらの処理を行ってもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、通信ネットワーク50を介して顔認証結果テーブル222を管理装置100に送信する必要がある。
【0103】
なお、
図11~
図14に示される処理の一部または全部を実行するためのプログラムを、管理装置100、生体認証装置200、非接触センサ300およびゲート装置400がインターネットなどを介してダウンロード可能であることが好ましい。
【0104】
(B)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200の撮影部260が入退場希望者の顔画像を取得して生体認証装置200のCPU210がこの顔画像から特徴量情報を抽出することで、入退場希望者の認証(顔認証)が行われていた。しかし、入退場希望者の認証手段としては、顔認証に限定されず、虹彩認証手段、指紋認証手段または声紋認証手段などが用いられてもよい。
【0105】
(C)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、ゲート装置400は入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExに分けられていた。しかし、1つのゲートが入場用ゲートおよび退場用ゲートを兼ねてもよい。
【0106】
(D)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200および非接触センサ300は、ゲート装置400の入場用ゲートEn側および退場用ゲートEx側それぞれに配置されていた。しかし、生体認証装置200および非接触センサ300は、それぞれ1つだけゲート装置400(例えば、ゲート装置400の入場用ゲートEnおよび退場用ゲートExの境界部分など)に配置されてもよい。
【0107】
(E)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200における処理TSEにおいてステップTSe9の次にステップTSe13が実行されていた。しかし、ステップTSe9とステップTSe13との間に、
図16に示されるようなステップTSe9a,TSe9b,TSe9cが実行されてもよい。以下、ステップTSe9a,TSe9b,TSe9cについてそれぞれ詳述する。
【0108】
(ステップTSe9a)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証結果テーブル222に入場または退場が既に記録されているか否かを判定する。
【0109】
-ステップTSe9aにてYESである場合-
顔認証結果テーブル222に入場または退場が既に記録されている場合(すなわち、顔認証が行われた日時情報の日において、入退場希望者が少なくとも一度は打刻モードで入退場を行っている場合)、ステップTSe9bからの処理が実行される。
【0110】
-ステップTSe9aにてNOである場合-
顔認証結果テーブル222に入場または退場が記録されていない場合(すなわち、顔認証が行われた日時情報の日において、入退場希望者が一度も打刻モードで入退場を行っていない場合)、ステップTSe15からの処理が実行される。
【0111】
(ステップTSe9b)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が行われた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合する。なお、このとき、生体認証装置200のCPU210は、問診結果テーブル121を管理装置100からあらかじめ受信しておいてもよいし、顔認証が行われた日時情報を管理装置100に送信して照合結果を管理装置100から受信してもよい。
【0112】
(ステップTSe9c)
生体認証装置200のCPU210は、顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じ(なお、月日が同じであればよくて、時間まで同じである必要はない。)であるか否かを判定する。
【0113】
-ステップTSe9cにてYESである場合-
顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じである場合、ステップTSe13からの処理が実行される。
【0114】
-ステップTSe9cにてNOである場合-
顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合、ステップTSe15からの処理が実行される。
【0115】
なお、ステップTSe9aと、ステップTSe9b-TSe9cとのどちらか一方だけが実行されてもよいし、ステップTSe9aが、ステップTSe9b-TSe9cの後に実行されてもよい。
【0116】
また、顔認証結果テーブル222に入場または退場が記録されていたとしても、入場→入場や退場→退場のように、顔認証結果テーブル222に入場→退場の順次で正しく入退場が記録されていない場合にも、ステップTSe15からの処理が実行されてもよい。
【0117】
(F)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、フラグを立てた日時情報または顔認証が行われた日時情報と、問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合や、顔認証失敗の場合などに、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400にアラーム通知情報を送信していた。そして、ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基にゲート装置400の開閉扉460の閉状態を維持していた(すなわち、ゲート装置400の開閉扉460の閉状態を維持することがアラームとされていた。)。しかし、警告音を発する装置(例えば、スピーカーなど)や警告を表示する装置(例えば、ディスプレイや、光を発する装置など)などが先の実施形態に係る入退管理システム1にさらに備えられてもよい。なお、それらの装置は、管理装置100や生体認証装置200や非接触センサ300やゲート装置400に追加構成されるものであってもよい。そして、フラグを立てた日時情報または顔認証が行われた日時情報と、問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合や、顔認証失敗の場合などに、それらの装置が、アラーム通知情報が受信し、入退場希望者にアラームしてもよい。なお、アラーム通知のパターンが場合によって適宜変更されてもよい。例えば、ある場合によっては、スピーカーからA警告音が発せられたり、A色の光が発せられたりし、他のある状況場合によっては、スピーカーからB警告音が発せられたり、B色の光が発せられたりしてもよい。また、それらの装置がアラームをするのであれば、顔認証が成功してさえすればゲート装置400の開閉扉460が開状態となってもよい。
【0118】
ここで、変形例(E)に係る入退管理システムと変形例(F)に係る入退管理システムとが組み合わされて適用された場合について述べる。このとき、生体認証装置200における処理TSEにおいて、顔認証結果テーブル222に入場または退場が記録されていない場合や、顔認証が行われた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでない場合などに、生体認証装置200のCPU210は、ゲート装置400の開閉扉460に閉状態を維持させるアラーム通知情報を生成することもできるし、警告音を発する装置や警告を表示する装置などにアラームさせるアラーム通知情報を生成することもできる。
【0119】
(G)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200における処理SSEのステップSSe13において、顔認証が成功した日時情報にフラグが立てられていた。しかし、顔認証が成功した日時情報ではなく、非接触センサ300から切替え信号を受信した日時情報にフラグを立ててもよい。そして、この日時情報が顔認証結果テーブル222に反映されてもよい。
【0120】
(H)
先の実施形態に係る入退管理システム1では言及しなかったが、生体認証装置200が検温部をさらに備えるようにし、この検温部で測定された入退場希望者の体温が閾値以上である場合にゲート装置400の開閉扉460が開状態とならないようにしてもよい。
【0121】
生体認証装置200の検温部は、例えば、非接触の検温センサであって、撮影部260が入退場希望者の顔画像を取得する際(生体認証装置200における処理SSEのステップSSe5や、処理TSEのステップTSe1など)に入退場希望者の体温情報を取得する。なお、図示しないが、生体認証装置200のCPU210は、この体温情報を顔認証結果テーブル222(
図9参照)に関連付けてもよい。そして、生体認証装置200のCPU210は、顔認証が成功した入退場希望者の体温情報が閾値以上であるか否かを判定する。なお、閾値は、入退管理システム1の管理者、医療従事者、保健機関などによって定められる数値(例えば、37.5度)である。体温情報が閾値以上でない場合(すなわち、体温情報が閾値未満である場合)(例えば、体温情報:36.5度、閾値:37.5度)、生体認証装置200のCPU210は、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介して扉開命令情報をゲート装置400に送信する。一方、体温情報が閾値以上である場合(例えば、体温情報:38度、閾値:37.5度)、生体認証装置200のCPU210は、アラーム通知情報を生成し、通信ネットワーク50を介してアラーム通知情報をゲート装置400に送信し、ゲート装置400のCPU410は、受信したアラーム通知情報を基に開閉扉460の閉状態を維持する。
【0122】
変形例(H)に係る入退管理システムでは、感染性の高いウィルスや菌などによる高熱のおそれがある入場希望者を建物や部屋などに入場させ、建物や部屋などでウィルスや菌などの感染が起こるおそれを低減することができる。また、この入退管理システムでは、感染性の高いウィルスや菌などによる高熱のおそれがある退場希望者を建物や部屋などに隔離することができる。
【0123】
(I)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe3においてNOである場合や、ステップSSe19の処理を終えた場合や、ステップSSe21の処理を終えた場合に、ステップSSe23において打刻モードを認証モードに切り替えていた。しかし、生体認証装置200のCPU210は、打刻モードであるときに、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信することで、打刻モードを認証モードに切り替えてもよい。
【0124】
(J)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe1において、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信し、認証モードを打刻モードに切り替えていた。しかし、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe1において認証モードを打刻モードに切り替えずに、処理SSEのステップSSe17とステップSSe19との間で認証モードを打刻モードに切り替えてもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、処理SSEのステップSSe1において、通信ネットワーク50を介して非接触センサ300から切替え信号を受信していたとしても、ステップSSe17にてNOであれば(フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じでないなら)、認証モードを維持することができる。
【0125】
(K)
先の実施形態に係る入退管理システム1では、生体認証装置200における処理SSEのステップSSe13,SSe17で、フラグを立てた日時情報を問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報に照合する処理と、フラグを立てた日時情報と問診結果テーブル121の問診情報登録日時情報とが同じであるか否かを判定する処理とが行われていた。しかし、これらの処理は、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された生体認証装置200では実行されなくてもよいし、ゲート装置400の入場用ゲートEn側に配置された生体認証装置200、および、ゲート装置400の退場用ゲートEx側に配置された生体認証装置200の両方で実行されなくてもよい。かかる場合、生体認証装置200のCPU210は、打刻モードの時に顔認証が成功しさえすれば、フラグを立てた日時情報に入場または退場であることを示す情報を反映させ、扉開命令情報を生成し、通信ネットワーク50を介してゲート装置400に扉開命令情報を送信することになる。
【0126】
(L)
先の実施形態に係る入退管理システム1では言及しなかったが、生体認証装置200が打刻モード間の切り替えを行えるように構成されてもよい。すなわち、生体認証装置200によって、入場打刻モードが退場打刻モードに切り替えられてもよいし、退場打刻モードが入場打刻モードに切り替えられてもよい。かかる場合、非接触センサ300や他の信号生成器が生成する打刻モード間切替え信号を生体認証装置200が受信することで、入場打刻モードが退場打刻モードに(または、退場打刻モードが入場打刻モードに)切り替わることが好ましい。なお、打刻モードを入場打刻モードとするか退場打刻モードについては時間帯等に基づいて決定されてもよい。
【0127】
なお、上記変形例は、単独で適用されてもよいし、組み合わせて適用されてもよい。
【符号の説明】
【0128】
1 :入退管理システム
100A:情報登録部
200 :生体認証装置
200A:生体認証手段
200B:モード切替手段
300A:切替え信号送信手段
400 :ゲート装置
400A:アラーム通知手段
460 :開閉扉