(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023000713
(43)【公開日】2023-01-04
(54)【発明の名称】作業機械及び作業機械の制御方法
(51)【国際特許分類】
E02F 9/20 20060101AFI20221222BHJP
E02F 9/26 20060101ALI20221222BHJP
【FI】
E02F9/20 N
E02F9/26 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021101693
(22)【出願日】2021-06-18
(71)【出願人】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 慧
(72)【発明者】
【氏名】仲村 将大
【テーマコード(参考)】
2D003
2D015
【Fターム(参考)】
2D003AA01
2D003AB05
2D003AB06
2D003BA07
2D003DA04
2D015HA03
(57)【要約】
【課題】コントローラの内部に異常が発生した場合に加えて、コントローラ10の外部の電源回路で異常が発生した場合にも、安全性をより高めるように作業機械を制御すること。
【解決手段】作業機を有する作業機械1であって、作業機を動作させるための駆動力を出力する動力源2と、コントローラ10と、コントローラ10によって制御される電磁弁6と、を備える。コントローラ10は、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、作業機の動作を制限するように動力源2を制御する指令を出力する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業機を有する作業機械であって、
前記作業機を動作させるための駆動力を出力する動力源と、
コントローラと、
前記コントローラによって制御される電磁弁と、
を備え、
前記コントローラは、前記コントローラと前記電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、前記作業機の動作を制限するように前記動力源を制御する指令を出力する、
作業機械。
【請求項2】
前記動力源は、エンジンであり、
前記コントローラは、前記コントローラと前記電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、前記エンジンの回転数を減少させるように制御する指令を出力する、
請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記動力源は、可変容量形ポンプであり、
前記コントローラは、前記コントローラと前記電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、前記可変容量形ポンプの吐出量を減少させるように制御する指令を出力する、
請求項1に記載の作業機械。
【請求項4】
前記コントローラは、前記可変容量形ポンプの斜板の傾転角を変化させることによって前記吐出量を抑制する、
請求項3に記載の作業機械。
【請求項5】
前記コントローラは、前記作業機械のキーの動作時に、前記コントローラと前記電磁弁との間の電源回路の異常を判定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の作業機械。
【請求項6】
前記作業機械のキーの動作時は、キーON時である、
請求項5に記載の作業機械。
【請求項7】
前記作業機械のキーの動作時は、キーOFF時である、
請求項5に記載の作業機械。
【請求項8】
前記コントローラと前記電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したことを報知する報知部、
を備える請求項1から7のいずれか一項に記載の作業機械。
【請求項9】
前記動力源は、前記作業機、下部走行体及び上部旋回体を動作させるための駆動力を出力し、
前記コントローラは、前記コントローラと前記電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、前記作業機、前記下部走行体及び前記上部旋回体の動作を制限するように前記動力源を制御する指令を出力する、
請求項1から8のいずれか一項に記載の作業機械。
【請求項10】
作業機を有する作業機械の制御方法であって、
電磁弁を制御するためのコントローラと前記電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、前記作業機の動作を制限するように動力源を制御する指令を出力する、
作業機械の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業機械及び作業機械の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
油圧ショベルなどの作業機械の機能安全対応として、コントローラの内部に異常が発生した場合、コントローラで異常を検知して電気回路を遮断する機能がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業機械では、コントローラの内部に異常が発生した場合に加えて、コントローラの外部の電源回路で異常が発生した場合にも、安全性をより高めるように作業機械を制御することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に従えば、作業機を有する作業機械であって、作業機を動作させるための駆動力を出力する動力源と、コントローラと、コントローラによって制御される電磁弁と、を備える。コントローラは、コントローラと電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、作業機の動作を制限するように動力源を制御する指令を出力する。
【0006】
本開示に従えば、作業機を有する作業機械の制御方法であって、電磁弁を制御するためのコントローラと電磁弁とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、作業機の動作を制限するように動力源を制御する指令を出力する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、コントローラの内部に異常が発生した場合に加えて、コントローラの外部の電源回路で異常が発生した場合にも、安全性をより高めるように作業機械を制御することが可能な作業機械及び作業機械の制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る作業機械の概略ブロック図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係るコンピュータシステムを示すブロック図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係る作業機械の制御方法を示すフローチャートである。
【
図4】
図4は、第2実施形態に係る作業機械の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが、本開示はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
【0010】
(第1実施形態)
[作業機械]
図1は、第1実施形態に係る作業機械1の概略ブロック図である。本開示においては、作業機械1は、油圧ショベルとする。作業機械1は、図示しない下部走行体と、図示しない上部旋回体と、図示しない作業機と、作業機を駆動する図示しない油圧シリンダとを備える。作業機械1は、動力源2と、電磁弁6と、電源であるバッテリ4と、コントローラ10とを備える。本開示では、作業機械1は、油圧アクチュエータ3と、操作装置5と、動力源コントローラ30とを含む。本開示では、電磁弁6として、動力源2に接続された電磁弁6cの他に、一例として、電磁弁6a及び電磁弁6bの2つの電磁弁を有するものとしているが、これに限定されない。
【0011】
本開示では、作業機械1は、コントローラ10の外部の電源回路、言い換えると、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したことを報知する図示しない報知部を備えてもよい。報知部は、運転席のオペレータにコントローラ10の外部の電源回路における異常の発生を報知する報知装置である。報知部は、例えば、作業機械1の運転室に設けられたモニタまたはブザーである。
【0012】
動力源2は、作業機を動作させるための駆動力を出力する。動力源2は、動力源コントローラ30からの制御信号によって制御される。動力源2は、例えば、エンジン、発電機、燃料電池、蓄電池、電動機、及び、可変容量形ポンプなどを含む。本開示では、動力源2は、一例として、エンジン2E及び可変容量形ポンプ2Pを有するものとして説明する。
【0013】
可変容量形ポンプ2Pには、電磁弁6cが接続する。可変容量形ポンプ2Pは、例えば、斜板の傾転角を変化させることによってポンプ容量を変化させる斜板式油圧ポンプであるが、これに限定されない。エンジン2Eの駆動軸2Xには、可変容量形ポンプ2Pが機械的に連結されている。エンジン2Eが駆動することで、可変容量形ポンプ2Pが駆動する。可変容量形ポンプ2Pは、油圧アクチュエータ3への作動油の供給源となる。本開示では、エンジン2Eは、動力源コントローラ30からの制御信号によって、回転数が制御される。本開示では、可変容量形ポンプ2Pは、コントローラ10からの制御信号によって、斜板の傾転角が制御される。
【0014】
油圧アクチュエータ3は、例えば、ブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダ、右走行用油圧モータ及び左走行用油圧モータなどの油圧駆動系である。油圧アクチュエータ3は、可変容量形ポンプ2Pから作動油が供給されることによって駆動する。油圧アクチュエータ3が駆動することにより、油圧アクチュエータ3に接続されたブーム、バケット及びアームを含む作業機、下部走行体、上部旋回体が作動する。油圧アクチュエータ3と可変容量ポンプ2Pとの間には、油圧アクチュエータ3を制御するための図示しない制御バルブが配置されている。
【0015】
バッテリ4は、作業機械1に電力を供給する。バッテリ4は、電磁弁6を駆動させるための電力を供給する。本開示では、バッテリ4は、電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cを駆動させるための電力を供給する。バッテリ4は、コントローラ10に電力を供給する。バッテリ4には、電気信号線101が電気的に接続されている。バッテリ4は、電気信号線101を介して、コントローラ10に接続される。バッテリ4は、電気信号線101及びコントローラ10を介して、電磁弁6に接続される。本開示では、バッテリ4は、電気信号線101及びコントローラ10を介して、電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cに接続される。バッテリ4からコントローラ10へ電力を供給する回路、言い換えると、電気信号線101において、バッテリ4側を上流側という。
【0016】
操作装置5は、作業機械1の運転席に配置される。操作装置5は、オペレータによって操作される。操作装置5は、例えば、ブーム、バケット、アーム、及び、上部旋回体の旋回を操作するための操作レバーである。操作装置5は、例えば、走行用油圧モータを操作するための操作レバーである。操作装置5は、例えば、燃料ダイヤルである。操作装置5は、例えば、旋回駐車ブレーキを操作するための操作スイッチである。
【0017】
操作装置5は、オペレータの操作を示す信号を制御部20へ出力する。操作装置5は、例えば、ブームの操作方向及び操作量を示すブーム操作信号を制御部20へ出力する。操作装置5は、例えば、バケットの操作方向及び操作量を示すバケット操作信号を制御部20へ出力する。操作装置5は、例えば、アームの操作方向及び操作量を示すアーム操作信号を制御部20へ出力する。操作装置5は、例えば、下部走行体に対する上部旋回体の旋回方向及び旋回量を示す旋回操作信号を制御部20へ出力する。操作装置5は、例えば、走行用モータを操作するための走行操作信号を制御部20へ出力する。操作装置5は、例えば、エンジンのスロットル開度を示す燃料ダイヤル信号を制御部20へ出力する。操作装置5は、例えば、旋回駐車ブレーキの係合または解放を操作するための旋回駐車ブレーキ操作信号を制御部20へ出力する。
【0018】
電磁弁6aは、バッテリ4から供給される電力によって、開閉動作、方向の切り替え動作などを行う。電磁弁6aの上流側は、スイッチング素子14Fの下流側に接続される。電磁弁6aの下流側は、グランド17Gに接続される。
【0019】
電磁弁6bは、バッテリ4から供給される電力によって、開閉動作、方向の切り替え動作などを行う。電磁弁6bの上流側は、スイッチング素子15Fの下流側に接続される。電磁弁6bの下流側は、グランド18Gに接続される。
【0020】
電磁弁6a及び電磁弁6bは、例えば、作業機械1の走行速度の高低を切り替えるためのもの、アタッチメントのリリーフ圧を切り替えるためのもの、作業機械1の旋回駐車ブレーキの係合または解放を切り替えるためのものなど、作業機械1に設けられた各種電磁弁である。
【0021】
電磁弁6cは、バッテリ4から供給される電力によって、開閉動作、方向の切り替え動作などを行う。電磁弁6cの上流側は、スイッチング素子13Fの下流側に接続される。電磁弁6cの下流側は、グランド16Gに接続される。電磁弁6cは、動力源2に接続される。電磁弁6cは、動力源2を制御する。より詳しくは、電磁弁6cは、制御部20からの制御信号に基づいて、可変容量形ポンプ2Pの斜板の傾転角を制御する。
【0022】
[コントローラ]
コントローラ10は、作業機械1のコントローラである。コントローラ10は、作業機械1の作業機、下部走行体及び上部旋回体を制御する信号を出力する。コントローラ10は、動力源2に駆動制御信号を出力して動力源2を制御する。コントローラ10は、コントローラ10の内部で異常が発生した場合、遮断制御信号を出力してバッテリ4からの電力の供給を遮断する。コントローラ10は、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、作業機の動作を制限するように動力源2を制御する指令を出力する。コントローラ10は、制御部20を有する。コントローラ10には、電気信号線101、電気信号線103、電気信号線104、電気信号線105が電気的に接続される。なお、メインコントローラ10は、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限するように動力源2を制御する指令を出力してもよい。
【0023】
本開示では、コントローラ10は、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、エンジン2Eの回転数を減少させるように制御する指令を出力する。本開示では、コントローラ10は、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する少なくともいずれかの電源回路に異常が発生したと判定した場合、例えば、エンジン2Eの回転数がローアイドル相当となるように制御する指令を動力源コントローラ30へ出力する。
【0024】
本開示では、コントローラ10は、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、可変容量形ポンプ2Pの吐出量を減少させるように制御する指令を出力する。本開示では、コントローラ10は、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する少なくともいずれかの電源回路に異常が発生したと判定した場合、例えば、可変容量形ポンプ2Pからの吐出量最小となるように制御する指令を出力する。
【0025】
本開示では、コントローラ10は、作業機械1のキーの動作時に、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する少なくともいずれかの電源回路の異常を判定する。作業機械1のキーの動作時とは、例えば、キーON時、または、キーOFF時である。キーON時は、作業機械1の作業開始時である。キーOFF時は、作業機械1の作業終了時である。
【0026】
コントローラ10は、スイッチング素子11F、13F、14F、及び15Fと、ダイオード11D、13D、14D、15D、16D、17D及び18Dと、グランド16G、17G及び18Gとを有する。
【0027】
スイッチング素子11F、13F、14F及び15Fは、制御部20の指令に基づいて、回路の導通状態と非導通状態とを切り替える。スイッチング素子11F、13F、14F及び15Fは、例えば、例えば、FET(Field Effect Transistor)またはトランジスタなどである。
【0028】
スイッチング素子11Fは、バッテリ4からの電力を供給または遮断するために設けられている。スイッチング素子11Fは、バッテリ4の下流側と電磁弁6の上流側との間に配置されている。スイッチング素子11Fのゲートは、制御部20に接続される。スイッチング素子11Fが導通状態になると、電気信号線101の下流側へ電力が供給される。スイッチング素子11Fが非導通状態になると、電気信号線101の下流側への電力の供給が遮断される。
【0029】
より詳しくは、スイッチング素子11Fに、スイッチング信号としてオンの電気信号が入力された場合、電磁弁6へ電力の供給が可能になる。スイッチング素子11Fに、スイッチング信号としてオフの電気信号が入力された場合、電磁弁6へ電力の供給が遮断される。
【0030】
スイッチング素子13Fは、電磁弁6cを駆動させるために設けられている。スイッチング素子13Fは、制御部20からの指令に応じて電磁弁6cへの電力の供給を切り替えるために設けられている。スイッチング素子13Fは、端子101aとグランド16Gとの間に配置されている。スイッチング素子13Fのゲートは、制御部20に接続される。スイッチング素子13Fは、天絡等の異常が発生した場合、非導通状態になり、電磁弁6cへの電力の供給を遮断する。
【0031】
スイッチング素子14Fは、電磁弁6aを駆動させるために設けられている。スイッチング素子14Fは、制御部20からの指令に応じて電磁弁6aへの電力の供給を切り替えるために設けられている。スイッチング素子14Fは、端子101bとグランド17Gとの間に配置されている。スイッチング素子14Fのゲートは、制御部20に接続される。スイッチング素子14Fは、天絡等の異常が発生した場合、非導通状態になり、電磁弁6aへの電力の供給を遮断する。
【0032】
スイッチング素子15Fは、電磁弁6bを駆動させるために設けられている。スイッチング素子15Fは、制御部20からの指令に応じて電磁弁6bへの電力の供給を切り替えるために設けられている。スイッチング素子15Fは、端子101cとグランド18Gとの間に配置されている。スイッチング素子15Fのゲートは、制御部20に接続される。スイッチング素子15Fは、天絡等の異常が発生した場合、非導通状態になり、電磁弁6bへの電力の供給を遮断する。
【0033】
電気信号線101は、バッテリ4とコントローラ10とを電気的に接続する。電気信号線101は、バッテリ4と制御部20とを電気的に接続する。電気信号線101には、バッテリ4側から、スイッチング素子11Fが接続される。
【0034】
端子101aは、スイッチング素子11Fの下流側とスイッチング素子13Fの上流側とを電気的に接続する。端子101bは、スイッチング素子11Fの下流側とスイッチング素子14Fの上流側とを電気的に接続する。端子101cは、スイッチング素子11Fの下流側とスイッチング素子15Fの上流側とを電気的に接続する。
【0035】
電気信号線101iは、バッテリ4の下流側とスイッチング素子11Fの上流側との間と、制御部20とを電気的に接続する。
【0036】
電気信号線101jは、スイッチング素子11Fの下流側と端子101aの上流側との間と、制御部20とを電気的に接続する。
【0037】
電気信号線102は、動力源2と動力源コントローラ30とを電気的に接続する。
【0038】
電気信号線103は、スイッチング素子13Fの下流側と電磁弁6cの上流側とを接続する。電気信号線103は、コントローラ10と電磁弁6cとを電気的に接続する。電気信号線103は、コントローラ10と電磁弁6cとを接続する電源回路である。
【0039】
電気信号線104は、スイッチング素子14Fの下流側と電磁弁6aの上流側とを接続する。電気信号線104は、コントローラ10と電磁弁6aとを電気的に接続する。電気信号線104は、コントローラ10と電磁弁6aとを接続する電源回路である。
【0040】
電気信号線105は、スイッチング素子15Fの下流側と電磁弁6bの上流側とを接続する。電気信号線105は、コントローラ10と電磁弁6bとを電気的に接続する。電気信号線105は、コントローラ10と電磁弁6bとを接続する電源回路である。
【0041】
電気信号線106は、スイッチング素子13Fの下流側と制御部20とを電気的に接続する。電気信号線106は、電気信号線103に電気的に接続される。
【0042】
電気信号線107は、スイッチング素子14Fの下流側と制御部20とを電気的に接続する。電気信号線107は、電気信号線104に電気的に接続される。
【0043】
電気信号線108は、スイッチング素子15Fの下流側と制御部20とを電気的に接続する。電気信号線108は、電気信号線105に電気的に接続される。
【0044】
[制御部]
制御部20は、バッテリ4から電力が供給される。制御部20は、操作装置5からの信号を受信する。制御部20は、動力源コントローラ30へ信号を出力する。制御部20は、異常監視部21と、遮断制御部22と、駆動制御部23と、出力部24とを備える。
【0045】
異常監視部21は、コントローラ10の内部の天絡等の異常を監視する。異常監視部21は、例えば、コントローラ10の内部に設けられた、スイッチング素子11F、13F、14F及び15Fの故障を監視する。スイッチング素子の故障を判定する方法は、公知のいずれかの方法を使用可能である。
【0046】
異常監視部21は、コントローラ10の外部の電源回路の天絡等の異常を監視する。異常監視部21は、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路における天絡等の異常の発生を監視する。天絡の例としては、
図1において破線Aで示すように、コントローラ10とバッテリ4との間の電気信号線101と、電磁弁6cの電気信号線103とが電気的に導通状態となるものである。異常監視部21は、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cとの間の電圧を監視する。異常監視部21は、制御部20の制御によって電源回路である電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105から電磁弁6a、電磁弁6bまたは電磁弁6cへの電力供給が遮断されている状態で、電磁弁6a、電磁弁6bまたは電磁弁6cに閾値以上の電圧がかかっている場合、異常が発生したと判定する。異常監視部21は、制御部20の制御によって電源回路である電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105から電磁弁6a、電磁弁6bまたは電磁弁6cへの電力供給が遮断されている状態で、「フィードバック電圧が閾値以上である」ことを検出したと判断された場合、天絡等の異常が発生したと判定する。なお、フィードバック電圧の検出は、例えば、電気信号線103を流れる電流をコントローラ10で電圧に変換し、変換後の電圧値をCPUで入力し判定することで求めるようにしてもよい。
【0047】
異常監視部21によるコントローラ10の外部の電源回路の異常の監視は、日次処理として実行してもよい。本開示では、異常監視部21は、作業機械1のキーの動作時に、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかにおける天絡等の異常の発生を監視する。作業機械1のキーの動作時とは、例えば、キーON時、または、キーOFF時である。キーON時は、作業機械1の作業開始時である。これにより、作業開始時に、作業機械1の異常を検出できる。キーOFF時は、作業機械1の作業終了時である。作業終了時に、作業機械1の異常を検出できる。この場合、次の作業開始時までに、メンテナンスを行うサービスマンによる作業機械1の点検及び修理を依頼することができる。
【0048】
遮断制御部22は、バッテリ4からの電力の供給を制御する。より詳しくは、遮断制御部22は、スイッチング素子11Fのオンとオフとを切り替える。遮断制御部22は、異常監視部21がコントローラ10の内部の天絡等の異常を検出した場合、バッテリ4からの電力の供給を遮断するために、スイッチング素子11Fに、スイッチング信号としてオフの電気信号を出力する。なお、遮断制御部22は、異常監視部21がコントローラ10の内部の天絡等の異常を検出しない場合、スイッチング素子11Fに、スイッチング信号としてオンの電気信号を出力する。
【0049】
駆動制御部23は、電磁弁6aを制御する。より詳しくは、駆動制御部23は、スイッチング素子14Fのオンとオフとを切り替える。駆動制御部23は、異常監視部21がコントローラ10の内部の天絡等の異常を検出した場合、電磁弁6aを遮断するために、スイッチング素子14Fに、スイッチング信号としてオフの電気信号を出力する。
【0050】
駆動制御部23は、電磁弁6bを制御する。より詳しくは、駆動制御部23は、スイッチング素子15Fのオンとオフとを切り替える。駆動制御部23は、異常監視部21がコントローラ10の内部の天絡等の異常を検出した場合、電磁弁6bを遮断するために、スイッチング素子15Fに、スイッチング信号としてオフの電気信号を出力する。
【0051】
駆動制御部23は、電磁弁6cを制御する。より詳しくは、駆動制御部23は、スイッチング素子13Fのオンとオフとを切り替える。駆動制御部23は、異常監視部21がコントローラ10の内部の天絡等の異常を検出した場合、電磁弁6cを遮断するために、スイッチング素子13Fに、スイッチング信号としてオフの電気信号を出力する。
【0052】
駆動制御部23は、操作装置5から出力された制御信号に基づいて、電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cの少なくともいずれかを制御する。
【0053】
出力部24は、動力源2を抑制するように制御する指令を動力源コントローラ30へ出力する。より詳しくは、出力部24は、異常監視部21がコントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、作業機の動作を制限するように動力源2を制御する指令を動力源コントローラ30へ出力する。本開示では、出力部24は、異常監視部21がコントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定した場合、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限するように動力源2を制御する指令を動力源コントローラ30へ出力する。
【0054】
本開示では、出力部24は、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定した場合、エンジン2Eの回転数を減少させるように制御する指令を出力する。本開示では、出力部24は、異常監視部21がコントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する少なくともいずれかの電源回路に異常が発生したと判定した場合、例えば、エンジン2Eの回転数がローアイドル相当となるように制御する指令を出力する。
【0055】
本開示では、出力部24は、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定した場合、可変容量形ポンプ2Pの吐出量を減少させるように制御する指令を出力する。本開示では、出力部24は、異常監視部21がコントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定した場合、例えば、可変容量形ポンプ2Pからの吐出量が最小となるように制御する指令を出力する。
【0056】
[動力源コントローラ]
動力源コントローラ30は、動力源2を制御するコントローラである。動力源コントローラ30は、制御部20及び動力源2と電気的に接続される。動力源コントローラ30には、電気信号線102が電気的に接続される。動力源コントローラ30は、動力源2を制御する制御信号を出力する。動力源コントローラ30は、動力源2ごとに設けられる。例えば、動力源2がエンジン2Eである場合、動力源コントローラ30は、エンジンコントローラである。例えば、動力源2が発電機である場合、動力源コントローラ30は、発電機コントローラである。例えば、動力源2が燃料電池である場合、動力源コントローラ30は、燃料電池コントローラである。
【0057】
動力源コントローラ30は、制御部20の出力部24からの指令を受信した場合、動力源2を抑制するように制御する制御信号を動力源2へ出力する。異常監視部21がコントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、動力源コントローラ30には、出力部24から指令が入力される。
【0058】
動力源コントローラ30は、出力部24からの指令に基づいて、作業機の動作を制限するように動力源2を制御する制御信号を動力源2へ出力する。
【0059】
本開示では、動力源コントローラ30は、制御部20の異常監視部21において、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定された場合、エンジン2Eの回転数を減少させるように制御する制御信号を動力源2へ出力する。本開示では、動力源コントローラ30は、出力部24からの指令に基づいて、例えば、エンジン2Eの回転数がローアイドル相当となるように制御する制御信号を動力源2へ出力する。
【0060】
本開示では、動力源コントローラ30は、制御部20の異常監視部21において、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定された場合、可変容量形ポンプ2Pの吐出量を減少させるように制御する制御信号を動力源2へ出力する。本開示では、動力源コントローラ30は、出力部24からの指令に基づいて、例えば、可変容量形ポンプ2Pからの吐出量が最小となるように制御する制御信号を動力源2へ出力する。
【0061】
動力源コントローラ30は、出力部24からの指令に基づいて、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限するように動力源2を制御する制御信号を動力源2へ出力する。
【0062】
[コンピュータシステム]
図2は、第1実施形態に係るコンピュータシステム1000を示すブロック図である。上述のコントローラ60は、コンピュータシステム1000を含む。コンピュータシステム1000は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサ1001と、ROM(Read Only Memory)のような不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)のような揮発性メモリを含むメインメモリ1002と、ストレージ1003と、入出力回路を含むインターフェース1004とを有する。上述のコントローラ10の機能は、プログラムとしてストレージ1003に記憶されている。プロセッサ1001は、プログラムをストレージ1003から読み出してメインメモリ1002に展開し、プログラムに従って上述の処理を実行する。なお、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータシステム1000に配信されてもよい。
【0063】
[作業機械の制御処理]
つぎに、
図3に示すフローチャートを参照して、実施形態の処理の手順について説明する。
図3は、第1実施形態に係る作業機械1のコントローラ10で行われる制御方法を示すフローチャートである。本開示では、作業機械1のキーON時、または、キーOFF時に、
図3に示す処理が実行される。
【0064】
異常監視部21は、電源であるコントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常があるか否かを判定する(ステップS101)。より詳しくは、異常監視部21は、制御部20の制御によって電源回路である電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105から電磁弁6a、電磁弁6bまたは電磁弁6cへの電力供給が遮断されている状態で、電磁弁6a、電磁弁6bまたは電磁弁6cに閾値以上の電圧がかかっている場合、異常が発生したと判定する。旋回制御部11は、制御部20の制御によって電源回路である電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105から電磁弁6a、電磁弁6bまたは電磁弁6cへの電力供給が遮断されている状態で、「フィードバック電圧が閾値以上である」ことを検出した場合、異常が発生したと判定する。異常監視部21は、異常があると判定した場合(ステップS101でYes)、ステップS102へ進む。異常監視部21は、異常がないと判定した場合(ステップS101でNo)、処理を終了する。
【0065】
異常があると判定した場合(ステップS101でYes)、出力部24は、動力源2を制御する指令を動力源コントローラ30へ出力する。より詳しくは、出力部24は、例えば、エンジン2Eの回転数がローアイドル相当となるように制御する指令を出力する。出力部24は、例えば、可変容量形ポンプ2Pからの吐出量が最小となるように制御する指令を出力する。
【0066】
動力源2を制御する指令が出力部24から動力源コントローラ30へ出力されたとき、オペレータにコントローラ10の外部の電源回路に異常が発生したことを報知する。例えば、作業機械1の運転室に設けられたモニタに、コントローラ10の外部の電源回路における異常の発生を報知するメッセージ画像などを出力する。例えば、作業機械1の運転室に設けられたブザーを鳴動して、コントローラ10の外部の電源回路における異常の発生を報知する。オペレータは、作業機械1の作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作が制限されることが確認できる。
【0067】
このように、本開示では、コントローラ10によって、コントローラ10の外部の電源回路、言い換えると、コントローラ10と電磁弁6とを接続する電源回路に異常が発生したと判定した場合、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限するように、動力源2を制御する指令が出力される。作業機械1は、ローアイドル時と同程度に動作が制限され、掘削などの作業が制限される。オペレータは、作業機械1を安全な場所まで移動することができる。
【0068】
[効果]
以上のように本開示では、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定した場合、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限するように動力源2を制御する指令出力する。本開示は、コントローラ10の外部の電源回路で異常が発生した場合、動力源2を制御して、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限することができる。このように、本開示によれば、コントローラ10の内部に異常が発生した場合に加えて、コントローラ10の外部の電源回路で異常が発生した場合にも、安全性をより高めるように作業機械1を制御することができる。
【0069】
本開示では、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定した場合、エンジン2Eの回転数がローアイドルとなるように制御する指令を出力する。本開示によれば、エンジン2Eの回転数が抑制されることにより、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限することができる。
【0070】
本開示では、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したと判定した場合、可変容量形ポンプ2Pからの吐出量が最小となるように制御する指令を出力する。本開示によれば、可変容量形ポンプ2Pからの吐出量が制限されることにより、作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作を制限することができる。
【0071】
本開示では、作業機械1のキーの動作時に、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかの異常を判定する。本開示によれば、作業機械1の作業開始時、または、作業終了時に、コントローラ10の外部の電源回路の異常を判定することができる。作業開始時に異常が判定された場合、作業機械1による掘削などの作業を行わないようにできる。この場合、作業中に作業機械1が動作不良になることを抑制できる。作業終了時に異常が判定された場合、次の作業開始時までに、メンテナンスを行うサービスマンによる作業機械1の点検及び修理を依頼することができる。
【0072】
本開示では、コントローラ10と電磁弁6a、電磁弁6b及び電磁弁6cのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかに異常が発生したことを報知部から報知する。本開示によれば、オペレータは、作業機械1の作業機、下部走行体及び上部旋回体の動作が制限されることを確認することができる。
【0073】
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る作業機械1Aの概略ブロック図である。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成要素については同一の符号を付し、その説明を簡略又は省略する。
【0074】
作業機械1Aは、コントローラ10と、動力源コントローラ30Aと、セカンダリコントローラ40Aとを有する。
【0075】
コントローラ10の制御部20は、異常監視部21と、遮断制御部22と、駆動制御部23とを有する。異常監視部21は、第1実施形態の異常監視部21の機能のうち、コントローラ10の内部の天絡等の異常を監視する機能を有する。遮断制御部22及び駆動制御部23は、第1実施形態と同様の機能を有する。
【0076】
動力源コントローラ30Aは、セカンダリコントローラ40A及び動力源2と電気的に接続される。動力源コントローラ30Aは、セカンダリコントローラ40Aからの制御信号に基づいて、動力源2を制御する制御信号を出力する。
【0077】
[セカンダリコントローラ]
セカンダリコントローラ40Aは、異常監視部41Aと、出力部42Aとを有する。セカンダリコントローラ40Aには、電気信号線104に接続された電気信号線107Aを介して電磁弁6aAが電気的に接続される。セカンダリコントローラ40Aには、電気信号線105に接続された電気信号線108Aを介して電磁弁6bAが電気的に接続される。セカンダリコントローラ40Aには、電気信号線103に接続された電気信号線106Aを介して電磁弁6cAが電気的に接続される。セカンダリコントローラ40Aは、電磁弁6aA、電磁弁6bA及び電磁弁6cAからの信号を受信する。
【0078】
異常監視部41Aは、第1実施形態の異常監視部21の機能のうち、コントローラ10の外部の電源回路の異常を監視する機能を有する。本開示では、異常監視部41Aは、コントローラ10と電磁弁6aA、電磁弁6bA及び電磁弁6cAのそれぞれとを接続する電源回路である、電気信号線103、電気信号線104及び電気信号線105の少なくともいずれかの異常を判定する。
【0079】
出力部42Aは、第1実施形態の出力部24と同様の機能を有する。
【0080】
以上のように本開示では、セカンダリコントローラ40Aによって、コントローラ10の外部の電源回路で異常が発生したことを検出できる。本開示によれば、コントローラ10の内部に異常が発生した場合に加えて、コントローラ10の外部の電源回路で異常が発生した場合にも、安全性をより高めるように作業機械1Aを制御することができる。
【符号の説明】
【0081】
1…作業機械、2…動力源、2E…エンジン、2P…可変容量形ポンプ、2X…駆動軸、3…油圧アクチュエータ、4…バッテリ、5…操作装置、6,6a,6b,6c…電磁弁、10…コントローラ(第1コントローラ)、11D,13D,14D,15D,16D,17D,18D…ダイオード、11F,13F,14F,15F…スイッチング素子、16G,17G,18G…グランド、20…制御部、21…異常監視部、22…遮断制御部、23…駆動制御部、24…出力部、30…動力源コントローラ、101,101i,101j,102,103,104,105,106,107,108…電気信号線、101a,101b,101c…端子。