(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071320
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】微生物防除剤組成物
(51)【国際特許分類】
A01N 43/08 20060101AFI20230516BHJP
A01N 25/00 20060101ALI20230516BHJP
A01N 25/02 20060101ALI20230516BHJP
A01P 1/00 20060101ALI20230516BHJP
C09K 3/00 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
A01N43/08 H
A01N25/00 101
A01N25/02
A01P1/00
C09K3/00 S
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184002
(22)【出願日】2021-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】000006769
【氏名又は名称】ライオン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100153763
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 広之
(72)【発明者】
【氏名】丹羽 健輔
(72)【発明者】
【氏名】仲田 恋
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AA02
4H011BA01
4H011BB08
4H011BC03
4H011DA13
(57)【要約】
【課題】即効性を有し、かつ優れた微生物の除菌効果を発揮する微生物防除剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)成分:炭酸プロピレン20~45質量%と、(B)成分:グリコール系溶剤およびアルコール系溶剤から選ばれる1種以上の成分と、を含有し、(A)/(B)比が0.6以上2.0未満である、微生物防除剤組成物。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)成分:炭酸プロピレン20~45質量%と、
(B)成分:グリコール系溶剤およびアルコール系溶剤から選ばれる1種以上の成分と、
を含有し、
(A)/(B)比が0.6以上2.0未満である、微生物防除剤組成物。
【請求項2】
さらに(C)成分:水を含有する、請求項1に記載の微生物防除剤組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微生物防除剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
居住空間の清潔維持を目的として、住環境を濡らすことを抑制しつつ簡単に空間に噴霧できる超音波噴霧器を用いた微生物制御剤が提案されている。微生物制御剤としては、例えば、微生物防除作用を有する水溶性溶剤と、水と、電解質とを含有するものが提案されている。しかしながら、水溶性溶剤の微生物防除作用は即効性がなく、短時間で効果を発揮することが難しいという課題があった。
【0003】
ところで、3~80重量%の胞子と、2~90重量%の炭酸プロピレンなどの水混和性溶媒(水溶性溶媒)と、水とを含む農業上許容される安定な水性製剤が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されている発明によれば、胞子の安定性が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、胞子を膨潤させることのない水混和性溶媒の一例として、炭酸プロピレンが記載されているのみであった。すなわち、特許文献1には、炭酸プロピレンが微生物防除に有効であるという知見や、また微生物防除に適した炭酸プロピレンの濃度に関する知見がなかった。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、即効性を有し、かつ優れた微生物の除菌効果を発揮する微生物防除剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、以下の態様を有する。
[1](A)成分:炭酸プロピレン20~45質量%と、
(B)成分:グリコール系溶剤およびアルコール系溶剤から選ばれる1種以上の成分と、
を含有し、
(A)/(B)比が0.6以上2.0未満である、微生物防除剤組成物。
[2]さらに(C)成分:水を含有する、[1]に記載の微生物防除剤組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、即効性を有し、かつ優れた微生物の除菌効果を発揮する微生物防除剤組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。
なお、本発明において「微生物防除」とは、微生物の増殖を防いだり、微生物の付着を防いだり、殺菌したりするなどして、微生物の働きを抑えることである。微生物防除により得られる効果は、除菌、殺菌、抗菌、防カビ、抗カビ等であり、本明細書においてはこれらの効果を総称して「微生物防除効果」ともいう。
また、本発明において「水溶性」とは、25℃の水100gに対して1g以上溶解し、かつその溶液が透明であることを意味する。
また、本明細書において「対象面」とは、微生物防除剤組成物を適用する処理対象物の表面、例えば、浴室、洗面所、キッチン、トイレ、玄関、リビング、押入れ、クローゼット、靴箱等の密閉空間の内面、エアコン内部に存在する面、窓サッシ、カーテン、靴、衣服、ソファー等の物品表面などのことである。
【0010】
本発明の微生物防除剤組成物は、以下に示す(A)成分と、(B)成分とを含有する組成物である。微生物防除剤組成物は、(A)成分および(B)成分以外の成分((C)成分:水、任意成分)を含有してもよい。
【0011】
<(A)成分>
(A)成分は、水溶性溶剤であり、単独で微生物防除作用を有する。
(A)成分は、単独では効果を発揮するのに時間を要し、かつ高い効果が得られない。(A)成分は、(B)成分との相乗作用によって即効性を有し、かつ優れた微生物防除作用を発揮する。
(A)成分は、炭酸プロピレンである。
【0012】
(A)成分の含有量は、微生物防除剤組成物の総質量に対して20~45質量%が好ましく、25~45質量%がより好ましく、30~45質量%がさらに好ましく、35~45質量%が特に好ましい。(A)成分の含有量が上記数値範囲内であれば、即効性を有し、かつ優れた微生物防除作用が得られやすい。一方、(A)成分の含有量が上記下限値未満である場合、(A)成分の含有量が微生物防除に必要な量に満たず、微生物防除作用が低い。また、(A)成分の含有量が上記上限値を超える場合、微生物防除のための(B)成分との適切な含有量のバランスがとれず、微生物防除作用が低い。
なお、本発明の微生物防除剤組成物における即効性とは、塩素系殺菌剤による微生物防除効果と同等の効果を発揮することができる性質のことである。
【0013】
<(B)成分>
(B)成分は、(A)成分と同様に単独で微生物防除作用を有する。
(B)成分は、単独では効果を発揮するのに時間を要し、かつ高い効果が得られない。
【0014】
(B)成分は、グリコール系溶剤およびアルコール系溶剤から選ばれる1種以上の成分である。
グリコール系溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等のエチレングリコール系溶剤、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、イソプレングリコール等のプロピレングリコール系溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等のエチレングリコール系エーテル類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル等のプロピレングリコール系エーテル類、エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエチルエーテル等のジアルキルグリコールエーテル系溶剤等が挙げられる。
アルコール系溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール等が挙げられる。
これらの中でも、臭気の少なさ、入手のしやすさ、組成物の安定性等の点から、(B)成分としては、プロピレングリコール、エチレングリコール、3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノールが好ましい。
(B)成分は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0015】
(B)成分の含有量は、微生物防除剤組成物の総質量(100質量%)から(B)成分以外の配合成分(すなわち、(A)成分と、必要に応じて(C)成分と任意成分)の合計の含有量を除いた残部である。
噴霧性を良好に維持できる観点では、(B)成分の含有量は、微生物防除剤組成物の総質量に対して18質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、25質量%以上がさらに好ましく、31.5質量%以上が特に好ましい。
微生物防除作用を良好に維持できる観点では、(B)成分の含有量は、微生物防除剤組成物の総質量に対して55質量%以下が好ましく、50質量%以下がより好ましい。
【0016】
<(A)/(B)質量比>
(A)成分と(B)成分は、互いの成分の溶剤としての役割を持ち、微生物防除剤組成物を微生物に接触しやすくすることで、即効性を有し、かつ高い微生物防除作用を得ることができる。その最適なバランスとして、(A)成分と(B)成分の質量比(以下、「(A)/(B)比」ともいう。)は、0.6以上2.0未満であり、0.64以上1.75以下が好ましく、0.70以上1.40以下がより好ましく、0.70以上1.11以下がさらに好ましい。(A)/(B)比が上記数値範囲外である場合、微生物防除剤組成物の微生物への接触が十分になされないことから、即効性と優れた微生物防除作用が得られない。
【0017】
<(C)成分>
(C)成分は、水である。
(C)成分によって、微生物防除剤組成物の粘度を所望の値に制御しやすくなる。
【0018】
(C)成分の含有量は、微生物防除剤組成物の総質量に対して10~62質量%が好ましく、10~45質量%がより好ましく、14.5~43質量%がさらに好ましく、14.5~33.5質量%が特に好ましい。(C)成分の含有量が上記範囲内であれば、微生物防除効果を良好に維持しつつ、微生物防除剤組成物の粘度を所望の値に調節しやすい。
【0019】
<任意成分>
任意成分としては、(A)成分と(B)成分以外の消臭剤、防臭剤、香料などが挙げられる。
消臭剤、防臭剤としては、例えば、レモングラス、ペパーミント、ユーカリ、ハッカなどの精油が挙げられる。
香料成分は特に限定されず、公知の香料成分を使用できる。公知の香料成分は、例えば、「Perfume and Flavor Chemicals」,Vol.I and II,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「合成香料 化学と商品知識」,印藤元一著,化学工業日報社(1996)、「Perfme and Flavor Materials of Natural Origin」,Steffen Arctander,Allured Pub.Co.(1994)、「香りの百科」,日本香料協会編,朝倉書店(1989)、「Perfumery Material Performance V.3.3」,Boelens Aroma Chemical Information Service(1996)、「Flower Oils and Floral Compounds In Perfumery」,Danute Lajaujis Anonis,Allured Pub.Co.(1993)、特開2002-173698号公報の表3に記載されている香料成分が挙げられる。
【0020】
<微生物防除剤組成物の製造方法>
微生物防除剤組成物は、(A)成分および(B)成分と、必要に応じて任意成分とを混合することにより得られる。
【0021】
<微生物防除剤組成物の使用方法>
微生物防除剤組成物は、例えば、超音波噴霧器に充填して使用する。
超音波噴霧器への微生物防除剤組成物の充填量および噴霧量は、処理空間の大きさや対象面の面積等を勘案して決定される。微生物防除剤組成物の噴霧量は、下記式で表される処理量が0.1~5g/m2となるようにすることが好ましい。
処理量=((A)成分の噴霧量)/(微生物防除剤組成物が噴霧された対象面の面積)
なお、(A)成分の噴霧量は、噴霧した微生物防除剤組成物の総質量に(A)成分の含有量(質量%)を乗することによって得られる。
【0022】
超音波噴霧器としては特に制限されず、従来の超音波噴霧器を用いることができる。
超音波噴霧器としては、例えば、微生物防除剤組成物を収容するタンクと、第1の端部がタンク内に挿入された吸液芯と、吸液芯の第2の端部に装着された多数の孔を有する噴出部と、噴出部に取り付けられた超音波振動子と、超音波振動子を振動させる超音波発振器とを備えたものが挙げられる。
【0023】
<作用効果>
以上説明した本発明の微生物防除剤組成物は、(A)成分と(B)成分とを含有し、(A)/(B)比が上記範囲内であるため、即効性を有し、かつ優れた微生物の除菌効果を発揮することができる。
【0024】
本発明の微生物防除剤組成物は、例えば、細菌、カビ等の微生物を抑制することが要求される居住空間の処理に用いられる。
本発明の微生物防除剤組成物の処理対象物としては、例えば、浴室、玄関、靴箱、リビング、寝室、クローゼット、車、エアコン、窓サッシ、カーテン、衣服などが挙げられる。また、本発明の微生物防除剤組成物の使用方法としては、例えば、ハンドスプレーによる噴霧、電動スプレーによる噴霧、エアゾールによる噴霧、超音波噴霧、コンプレッサー式噴霧器、紙などからなるシートに含浸して拭き取る方法、モップなどに含浸して掃き上げる方法などが挙げられる。
【実施例0025】
以下、実施例を示して本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
本実施例において使用した原料は下記の通りである。
【0026】
「使用原料」
(A)成分として、以下に示す化合物を用いた。
(A)成分:炭酸プロピレン(商品名:炭酸プロピレン(鹿特級)、関東化学株式会社製)
【0027】
(B)成分として、以下に示す化合物を用いた。
・B-1:プロピレングリコール(商品名:化粧用プロピレングリコール、株式会社ADEKA製)
・B-2:エチレングリコール(商品名:エチレングリコール(鹿1級)、関東化学株式会社製)
・B-3:3-メトキシ-3-メチル-1-ブタノール(商品名:ソルフィット、株式会社クラレ製)
【0028】
「超音波噴霧器」
超音波噴霧器として、Jisu Technology社製の加湿器(商品名「SWEETDONUT」)の吸液芯を中央で斜めに切断し、角度を付けて繋ぎ直し、下端を液体薬剤の容器に浸漬した噴霧器を用いた。
・吸液芯:ポリエステル製、直径10mm、長さ(全長):205mm。
・超音波振動子:外径16mmのリング状。
・超音波発振器:振動数100kHz、駆動電源5V。
・噴霧量:15g/時間。
【0029】
「実施例1~15、比較例1~14」
<微生物制御剤の調製>
表1~3の配合量に従い、(A)成分と(B)成分と(C)成分(水)とを混合し、微生物防除剤組成物を調製した。
得られた微生物防除剤組成物について、以下に示す方法により除菌性能を評価した。これらの結果を表1~3に示す。
【0030】
<除菌性能の評価>
下記の方法で供試用プラスチック板(菌を接種したプラスチック板)を作製した。
表1~3の配合量に従って作製した微生物防除剤組成物0.5mLを、プラスチック板に乾燥固定した菌上に滴下した。
微生物防除剤組成物を滴下してから5分後に、下記の方法でプラスチック板から菌を回収し、ポテトデキストロース寒天培地に塗抹接種して、25℃にて5日間培養した後のコロニーを計測した。
未処理のプラスチック板から菌を回収し、ポテトデキストロース寒天培地に塗抹接種して、25℃にて5日間培養した後のコロニーを計測した。
【0031】
(供試用プラスチック板の作製方法)
ポテトデキストロース寒天(Difco社製)の平板培地で、25℃にて5日間培養したCladosporium cladosporioies NBRC6348を、滅菌した0.05%Tween80(関東化学製)水溶液にて約107CFU/mLの菌液を調製した。
次いで、該菌液をプラスチック板(FRP板、50mm×50mm)に0.5mL接種し、室温にて乾燥固定した(薄膜状、板上の菌数は約106CFU)。
【0032】
(プラスチック板からの菌の回収方法)
滅菌プラスチックシャーレにGPLP培地(日本製薬社製)10mLを入れ、滅菌したピペットの先端でプラスチック板からカビを洗い出した。
プラスチック板から回収した菌液を、計測可能な濃度となるように生理食塩水で適宜希釈したものを、ポテトデキストロース寒天培地に塗抹接種して、25℃にて5日間培養した後、目視により、形成されたコロニー数を計測した。計測したコロニー数と菌液の希釈倍率から生菌数を求め、その値を「処理後の菌数」とした。
上記の結果から、下記の評価基準に従い、除菌効果を評価した。
【0033】
(評価基準)
{除菌効果}
微生物防除剤組成物を滴下したプラスチック板および未処理のプラスチック板について求めた菌数を常用対数(log)に変換し、未処理の菌数から処理後の菌数を差し引いた値(log(未処理菌数)-log(処理後の菌数))を求め、その値を除菌活性値とした。その値から、下記の基準で除菌効果を判定した。
〈判定基準〉
◎◎◎:除菌活性値が4以上
◎◎:除菌活性値が3以上4未満
◎:除菌活性値が2以上3未満
〇:除菌活性値が1以上2未満
△:除菌活性値が0.5以上1未満
×:除菌活性値が0.5未満
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
表1、2から明らかなように、各実施例で得られた微生物防除剤組成物は、除菌性能に優れていた。
一方、表3から明らかなように、(A)成分、(B)成分または(C)成分のみを含有する比較例1~4で得られた微生物制御剤は、除菌性能に劣っていた。また、(A)成分と(C)成分を含有し、(B)成分を含有しない比較例5~7で得られた微生物制御剤は、除菌性能に劣っていた。また、(A)成分と(B)成分と(C)成分(水)とを含有し、(A)/(B)比が0.6未満または2.0以上である比較例8~10、比較例13、14で得られた微生物制御剤は、除菌性能に劣っていた。さらに、(A)成分の含有量が20質量%未満または45質量%超の比較例11、12で得られた微生物制御剤は、除菌性能に劣っていた。