(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023071469
(43)【公開日】2023-05-23
(54)【発明の名称】コイル装置、充電装置、及び電源装置
(51)【国際特許分類】
H01F 37/00 20060101AFI20230516BHJP
H01F 27/22 20060101ALI20230516BHJP
H02J 50/10 20160101ALI20230516BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20230516BHJP
H01F 27/24 20060101ALI20230516BHJP
【FI】
H01F37/00 G
H01F37/00 A
H01F37/00 J
H01F37/00 S
H01F27/22
H02J50/10
H02J7/00 301D
H01F27/24 P
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021184283
(22)【出願日】2021-11-11
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【弁理士】
【氏名又は名称】松谷 道子
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】加藤 彰
(72)【発明者】
【氏名】崎山 一幸
(72)【発明者】
【氏名】山川 岳彦
【テーマコード(参考)】
5E050
5G503
【Fターム(参考)】
5E050CB03
5E050JA02
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503FA06
5G503GB08
(57)【要約】
【課題】不平衡な温度分布に起因する磁性体コアの破損が生じにくいコイル装置を提供する。
【解決手段】コイル装置は、磁性体コア310と、磁性体コア310に巻回された巻線313,314と、筐体315とを備える。筐体315は、冷却装置301に熱的に接触可能な放熱領域であって、磁性体コア310の底面311dに向かって突出して磁性体コア310をそれぞれ支持する柱部315ba~315bdを有する放熱領域を有する。柱部315ba~315bdは、合計して磁性体コア310の底面311d全体の面積のうちの所定値以下の面積を有する接触領域317a~317dにおいて磁性体コア310の底面311dに接触して磁性体コア310を支持する。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁性体コアと、
前記磁性体コアに巻回された少なくとも1つの巻線と、
筐体とを備え、
前記筐体は、冷却装置に熱的に接触可能な放熱領域であって、前記磁性体コアの底面に向かって突出して前記磁性体コアをそれぞれ支持する少なくとも3つの柱部を有する放熱領域を有し、
前記少なくとも3つの柱部は、合計して前記磁性体コアの底面全体の面積のうちの所定値以下の面積を有する接触領域において前記磁性体コアの底面に接触して前記磁性体コアを支持する、
コイル装置。
【請求項2】
前記接触領域は、合計して前記磁性体コアの底面全体の面積のうちの10分の1以下の面積を有する、
請求項1記載のコイル装置。
【請求項3】
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの底面に垂直な1つの内脚部及び2つの外脚部を有する外鉄型磁性体コアであり、
前記少なくとも1つの巻線は前記内脚部に巻回され、
前記磁性体コアの底面は矩形形状を有し、
前記筐体は、前記放熱領域において、前記磁性体コアの底面の4つのコーナー部に向かって突出して前記磁性体コアをそれぞれ支持する4つの柱部を有する、
請求項1又は2記載のコイル装置。
【請求項4】
前記各外脚部は、前記磁性体コアの底面に平行な断面であって、長辺及び短辺を有する矩形形状の断面を有し、
前記4つの柱部のそれぞれは、前記各外脚部の断面の短辺の長さ以下の縦方向及び横方向の長さを有する個別の接触領域において前記磁性体コアの底面に接触して前記磁性体コアを支持する、
請求項3記載のコイル装置。
【請求項5】
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの底面を含むE字形の第1のコア部分と、E字形の第2のコア部分とを含む、
請求項3又は4記載のコイル装置。
【請求項6】
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの底面を含むE字形の第1のコア部分と、I字形の第2のコア部分とを含む、
請求項3又は4記載のコイル装置。
【請求項7】
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの底面を含むI字形の第1のコア部分と、E字形の第2のコア部分とを含む、
請求項3又は4記載のコイル装置。
【請求項8】
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの底面を含むE字形の第1のコア部分と、U字形の第2のコア部分と、U字形の第3のコア部分とを含む、
請求項3又は4記載のコイル装置。
【請求項9】
前記磁性体コアは、前記磁性体コアの底面を含むI字形の第1のコア部分と、U字形の第2のコア部分と、U字形の第3のコア部分とを含む、
請求項3又は4記載のコイル装置。
【請求項10】
前記各柱部は、前記筐体に対する前記磁性体コアの位置を制約するガイドを有する、
請求項1~9のうちの1つに記載のコイル装置。
【請求項11】
前記コイル装置は、
前記磁性体コア及び前記筐体の間に充填された充填材と、
前記磁性体コア及び前記各柱部の間に挿入された断熱材とをさらに備え、
前記断熱材は、前記充填材の熱伝導率より低い熱伝導率を有する、
請求項1~10のうちの1つに記載のコイル装置。
【請求項12】
前記断熱材は接着剤である、
請求項11記載のコイル装置。
【請求項13】
充電池に充電電力を供給する充電装置であって、
請求項1~12のうちの1つに記載のコイル装置を備える、
充電装置。
【請求項14】
負荷に電源電力を供給する電源装置であって、
請求項1~12のうちの1つに記載のコイル装置を備える、
電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コイル装置に関し、また、コイル装置を備えた充電装置及び電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気自動車及びプラグインハイブリッド自動車は、車載の充電池を充電するために、商用交流電源から取得した交流電力を直流電力に変換する車載の電力変換装置を備える。
【0003】
電力変換装置は、インダクタ及びトランスなどを含むさまざまなコイル装置を備える。例えば、特許文献1は、E型形状である2つのコア部材の開口部を向き合わせて組み立てられたコアを開示している。また、特許文献2は、E型コアを備える外鉄型のコイル装置において、中脚を所定の隙間を介して分離し、その間に放熱シートを介在させることを開示している。また、特許文献3は、製造上の問題でそりが発生したコアに対して、コアを支持部材に確実に固定し、かつコアの割れを防止する磁気部品を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-131540号公報
【特許文献2】特許第5974833号公報
【特許文献3】特開2019-201153号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような電力変換装置において、コイル装置の磁性体コアの温度は、電力変換装置の動作が継続するにつれて次第に増大する。磁性体コアの温度が過度に増大すると、磁性体コアの不平衡な温度分布に起因して磁性体コアに応力が生じる。このような応力が生じる結果、磁性体コアが破損するおそれがある。従って、不平衡な温度分布が生じにくく、磁性体コアが破損しにくいコイル装置が求められる。
【0006】
本開示の目的は、従来よりも不平衡な温度分布に起因する磁性体コアの破損が生じにくいコイル装置を提供することにある。また、本開示の目的は、そのようなコイル装置を備えた充電装置及び電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るコイル装置は、
磁性体コアと、
前記磁性体コアに巻回された少なくとも1つの巻線と、
筐体とを備え、
前記筐体は、冷却装置に熱的に接触可能な放熱領域であって、前記磁性体コアの底面に向かって突出して前記磁性体コアをそれぞれ支持する少なくとも3つの柱部を有する放熱領域を有し、
前記少なくとも3つの柱部は、合計して前記磁性体コアの底面全体の面積のうちの所定値以下の面積を有する接触領域において前記磁性体コアの底面に接触して前記磁性体コアを支持する。
【発明の効果】
【0008】
本開示の一態様によれば、不平衡な温度分布に起因する磁性体コアの破損が生じにくいコイル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】第1の実施形態に係る車載充電装置101の構成例を示すブロック図である。
【
図2】
図1のDC-DCコンバータ105の構成例を示す回路図である。
【
図3】
図2のトランス206を備えたトランス装置300であって、冷却装置301上に配置されたトランス装置300の外観を示す斜視図である。
【
図4】
図3のトランス装置300から筐体315の側面部315aを除去した状態でトランス装置300の構成例を示す斜視図である。
【
図5】
図3のA-A’線におけるトランス装置300の縦断面図である。
【
図6】
図5の第1のコア部分311と筐体315の各柱部315ba、315bb,315bc、315bdとの接触領域317a,317b,317c,317dを示す図である。
【
図7】
図3のトランス装置300において発生する例示的な磁束を示す縦断面図である。
【
図8】
図3のトランス装置300において発生する例示的な磁束を示す底面図である。
【
図9】比較例に係るトランス装置400の構成例を示す斜視図である。
【
図10】
図9のB-B’線におけるトランス装置400の縦断面図である。
【
図11】
図10の第1のコア部分311と筐体415の接触領域417を示す図である。
【
図12】比較例に係るトランス装置400において、トランス装置400の第1のコア部分311と第2のコア部分312の間で温度差が生じたときに発生する熱応力とコアの変形を計算したシミュレーション結果を示す縦断面図である。
【
図13】第1の実施形態に係るトランス装置300において、トランス装置300の第1のコア部分311と第2のコア部分312の間で温度差が生じたときに発生する熱応力とコアの変形を計算したシミュレーション結果を示す縦断面図である。
【
図14】第1の実施形態の第1の変形例に係るトランス装置300Aの構成例を示す縦断面図である。
【
図15】第1の実施形態の第2の変形例に係るトランス装置300Bの構成例を示す縦断面図である。
【
図16】第1の実施形態の第3の変形例に係るトランス装置300Cの構成例を示す縦断面図である。
【
図17】第1の実施形態の第4の変形例に係るトランス装置300Dの構成例を示す縦断面図である。
【
図18】第2の実施形態に係るトランス装置300Eの構成例を示す縦断面図である。
【
図19】第3の実施形態に係るインダクタ装置300Fの構成例を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。ただし、以下に説明する構成は、本開示の一例に過ぎず、本開示は下記の実施形態に限定されることはなく、これら実施形態以外であっても、本開示に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能である。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
【0011】
[第1の実施形態]
[全体構成]
図1は、第1の実施形態に係る車載充電装置101の構成例を示すブロック図である。
図1の車載充電装置101は、商用交流電源102から供給された交流電力を直流電力に変換して充電池106に出力し、DC-DCコンバータ105に内蔵されるトランス206によりその変換前後を絶縁することを特徴とする。なお、車載充電装置101は充電装置又は電源装置の一例であり、充電池106は負荷などの一例である。
【0012】
図1において、車載充電装置101は、整流及び平滑回路103と、力率改善回路(PFC回路)104と、DC-DCコンバータ105とを備えて構成される。電気自動車又はプラグインハイブリッド車では、100V又は200Vの商用交流電源102からの交流電力を、整流及び平滑回路103で整流しかつ平滑する。次いで、PFC回路104は、入力される整流平滑された電圧に対して力率改善を行い、DC-DCコンバータ105に出力する。DC-DCコンバータ105は、入力される直流電圧を、その後段の充電池106の電池電圧に応じた直流の出力電圧となるように電圧変換する。
【0013】
車載充電装置101では、各部品を放熱及び冷却するために、水冷式又は空冷式の冷却装置をさらに備える。
【0014】
図2は、
図1のDC-DCコンバータ105の構成例を示す回路図である。本実施形態では、DC-DCコンバータ105の一例として、産業用のスイッチング電源装置、車載充電装置、更にはパワーコンバータなど、高効率電源装置に広く用いられているLLC共振型DC-DCコンバータを用いる。
【0015】
図2において、DC-DCコンバータ105は、入力端子T1,T2と、出力端子T3,T4とを備える。DC-DCコンバータ105は、入力端子T1,T2と出力端子T3,T4との間に、インバータ回路201と、共振キャパシタ209と、トランス206と、整流回路210と、平滑キャパシタ211と、制御回路220とを備える。
【0016】
インバータ回路201は、スイッチング素子である例えばNチャネルのMOSトランジスタ202~205をブリッジ形式で接続することで構成される。制御回路220は、インバータ回路201の動作を制御するゲート信号Sg1~Sg4を発生する。インバータ回路201は、ゲート信号Sg1~Sg4に応じてMOSトランジスタ202~205がオン又はオフされることで、直流電圧を交流電圧に変換する。
【0017】
ゲート信号Sg1,Sg4は、互いに同期し、同じ波形を有する。同様に、ゲート信号Sg2,ゲート信号Sg3は、互いに同期し、同じ波形を有する。ゲート信号Sg2,Sg3の波形は、ゲート信号Sg1,Sg4の波形に対して反転している。したがって、MOSトランジスタ202,205は、ゲート信号Sg1,Sg4に応じて、互いに同期してオン又はオフされる。同様に、MOSトランジスタ203,204は、ゲート信号Sg2,Sg3に応じて、互いに同期してオン又はオフされる。そして、MOSトランジスタ202,205と、MOSトランジスタ203,204とは、互いに逆相で動作する。すなわち、MOSトランジスタ202,205がオンされると同時に、MOSトランジスタ203,204はオフされる。また、MOSトランジスタ202,205がオフされると同時に、MOSトランジスタ203,204はオンされる。
【0018】
トランス206は、漏れインダクタンス207と、1次巻線の励磁インダクタンス208と、2次巻線のインダクタンス212とを有する。
図3~
図5などを参照して後述するように、トランス206は、磁性体コア310及び巻線313,314を備え、また、トランス206は、筐体315他と一体化されたトランス装置300として構成される。
【0019】
DC-DCコンバータ105においては、インバータ回路201は入力電圧をスイッチングすることで交流電圧に変換し、共振キャパシタ209及びトランス206を介して整流回路210に出力する。ここで、所望の出力電圧を発生するために、トランス206の一次側の漏れインダクタンス207及び励磁インダクタンス208並びに共振キャパシタ209からなる2つのインダクタンスと1つのキャパシタの共振を利用する。制御回路220は、4つのMOSトランジスタ202~205のスイッチング周波数を変化させる周波数変調方式を用いて出力電圧を変化させるようにインバータ回路201を制御する。
【0020】
トランス206の二次側の出力電圧は整流回路210で整流され、平滑キャパシタ211により平滑された後、整流及び平滑後の直流電圧が出力される。
【0021】
以上のように構成されたDC-DCコンバータ105は、ゼロ電圧スイッチングを行うことでスイッチング損失を低減することができ、また、正弦波に近いスイッチング電流を発生することでサージ電流及びサージ電圧を低減し、従ってノイズを低減することができる。
【0022】
[トランスの構成]
図3は、
図2のトランス206を備えたトランス装置300であって、冷却装置301上に配置されたトランス装置300の外観を示す斜視図である。
図4は、
図3のトランス装置300から筐体315の側面部315aを除去した状態でトランス装置300の構成例を示す斜視図である。
図5は、
図3のA-A’線におけるトランス装置300の縦断面図である。
【0023】
以下、トランス装置300の筐体315の底面(すなわち、筐体315が冷却装置301に接する面)に直交する方向をy軸方向とし、当該底面に平行な面をxz平面とする。
図5において、y軸方向に直交する方向をx軸方向とし、xy平面に直交する方向をz軸方向とする。すなわち、
図5において、上下方向をy軸方向とし、左右方向をx軸方向として説明する。ただし、各図面に関して上下及び左右などの語句に言及しても、トランス装置300の使用形態を限定する趣旨ではない。
【0024】
図3~
図5に示すように、トランス装置300は、磁性体コア310と、磁性体コア310に巻回された巻線313,314と、筐体315とを備える。磁性体コア310は、第1のコア部分311及び第2のコア部分312を含む。磁性体コア310及び巻線313,314は、
図2のトランス206を構成する。トランス装置300は、磁性体コア310及び筐体315の間に充填された充填材316をさらに備える。トランス装置300はコイル装置の一例である。
【0025】
図5を参照すると、第1のコア部分311は、第1の外脚部311aaと、第2の外脚部311abと、内脚部311bと、底部311cとを含む。底部311cは、xz平面に平行な矩形形状の底面311dを有する。
図5の縦断面図において、外脚部311aaは、底部311cの-x方向側端部から+y方向に延在するように構成される。外脚部311abは、底部311cの+x方向側端部から+y方向に延在するように構成される。内脚部311bは底部311cの中央部から+y方向に延在するように構成される。
【0026】
図5を参照すると、第2のコア部分312は、第1の外脚部312aaと、第2の外脚部312abと、内脚部312bと、底部312cとを含む。
図5の縦断面図において、外脚部312aaは、底部312cの-x方向側端部から-y方向に延在するように構成される。外脚部312abは、底部312cの+x方向側端部から-y方向に延在するように構成される。内脚部312bは底部312cの中央部から-y方向に延在するように構成される。
【0027】
第1のコア部分311と第2のコア部分312は、例えばフェライトなどの磁性体からなる。
【0028】
言いかえると、磁性体コア310は、
図5に示すように、磁性体コア310の底面311dを含むE字形の第1のコア部分311と、E字形の第2のコア部分312とを含む。磁性体コア310は、底面311dに垂直な1つの内脚部及び2つの外脚部、すなわち、内脚部311b,312bと、外脚部311aa,312aaと、外脚部311ab,312abとを有する外鉄型磁性体コアである。巻線313,314は内脚部311b,312bに巻回される。
【0029】
外脚部311aa,312aa及び外脚部311ab,312abはそれぞれ磁性体コア310の底面311dに平行な断面であって、長辺及び短辺を有する矩形形状の断面を有する。
図5の例では、外脚部311aa,312aaの断面の短辺は長さd1を有し、外脚部311ab,312abの断面の短辺は長さd2を有する。
【0030】
図3に示すように、トランス装置300は、冷却装置301に熱的に接触されることで冷却される。冷却装置301は、例えば液冷式冷却装置であり、管路302,303を介して放熱器及びポンプ(図示せず)に接続される。
【0031】
筐体315は、側面部315aと、第1の柱部315baと、第2の柱部315bbと、第3の柱部315bcと、第4の柱部315bd(柱部315bdは図示せず)と、底部315cとを含む。筐体315は、高い熱伝導性を有する材料、例えば金属からなる。筐体315の底部315cは、冷却装置301に熱的に接触可能な放熱領域である。各柱部315ba~315bdは、筐体315の底部315cから磁性体コア310の底面311dに向かって突出して磁性体コア310をそれぞれ支持する。
【0032】
柱部315ba,315bb,315bc,315bdは、ガイド315baa,315bba,315bca,315bda(ガイド315bdaは図示せず)をそれぞれ有する。各ガイド315baa~315bdaは、第1のコア部分311と各柱部315ba~315bdが所定の位置において接触するように、筐体315に対する磁性体コア310の位置を制約する。本実施形態では、筐体315の各柱部315ba~315bdの+y方向側端面が、第1の外脚部311aa及び第2の外脚部311abの下方の領域において第1のコア部分311の底面311dに接触するように、各ガイド315baa~315bdaが設けられている。
【0033】
言いかえると、各柱部315ba~315bdは、磁性体コア310の底面311dの4つのコーナー部に向かって突出して磁性体コア310をそれぞれ支持する。
【0034】
充填材316は、例えばシリコーンなどの絶縁材料からなる。充填材316は、第1のコア部分311の底部311cと筐体315の底部315cとの間などに充填されてもよい。また、トランス装置300の各構成要素は、充填材316を介して互いに接してもよい。各ガイド315baa~315bdaは、筐体315に対する磁性体コア310の位置を所定範囲内に制約するものであって、筐体315に対して磁性体コア310を固定しなくてもよい。トランス装置300の製造工程において、各ガイド315baa~315bdaによって制約される範囲内に磁性体コア310を配置した後、筐体315内に充填材316を充填することで、筐体315に対する磁性体コア310の位置は充填材316によって固定される。
【0035】
図6は、
図5の第1のコア部分311と筐体315の各柱部315ba,315bb,315bc,315bdとの接触領域317a,317b,317c,317dを示す図である。磁性体コア310の底面311dと筐体315の第1の柱部315baとは、接触領域317aにおいて接触する。磁性体コア310の底面311dと筐体315の第2の柱部315bbとは、接触領域317bにおいて接触する。磁性体コア310の底面311dと筐体315の第3の柱部315bcとは、接触領域317cにおいて接触する。磁性体コア310の底面311dと筐体315の第4の柱部315bdとは、接触領域317dにおいて接触する。接触領域317a~317dは、磁性体コア310の底面311dの4つのコーナー部に位置する。
【0036】
各柱部315ba~315bdは、非常に小さな領域において接触するように、すなわち、実質的に点拘束となるように、磁性体コア310を支持する。このため、各柱部315ba~315bdは、合計して磁性体コア310の底面311d全体の面積のうちの所定値以下の面積を有する接触領域317a~317dにおいて磁性体コア310の底面311dに接触して磁性体コア310を支持する。接触領域317a~317dは、例えば、合計して磁性体コア310の底面311d全体の面積のうちの10分の1以下の面積を有してもよい。
【0037】
第1の柱部315baは、接触領域317aの縦方向及び横方向の長さd11a,d11bが、外脚部311aaの断面の短辺の長さd1以下になるように構成されている。第2の柱部315bbは、接触領域317bの縦方向及び横方向の長さd12a,d12bが、外脚部311abの断面の短辺の長さd2以下になるように構成されている。第3の柱部315bcは、接触領域317cの縦方向及び横方向の長さd13a,d13bが、外脚部311aaの断面の短辺の長さd1以下になるように構成されている。第4の柱部315bdは、接触領域317dの縦方向及び横方向の長さd14a,d14bが、外脚部311abの断面の短辺の長さd2以下になるように構成されている。
【0038】
例えば、磁性体コア310の底面311dの面積が30cm2である場合、接触領域317a~317dのそれぞれの面積が0.5cm2になるように構成されてもよい。これにより、各柱部315ba~315bdは、実質的に点拘束となるように、磁性体コア310を支持することができる。
【0039】
図7は、
図3のトランス装置300において発生する例示的な磁束を示す縦断面図である。
図8は、
図3のトランス装置300において発生する例示的な磁束を示す底面図である。
図7及び
図8において、太破線は磁束を示す。本実施形態に係るトランス装置300では、接触領域317a~317dは、動作時に磁束が集中しない場所に設けられる。また、前述したように、各柱部315ba~315bdは、接触領域317a,317cの縦方向及び横方向の長さが外脚部311aaの断面の短辺の長さd1以下になるよう、かつ、接触領域317b,317dの縦方向及び横方向の長さが外脚部311abの断面の短辺の長さd2以下になるように構成されている。磁性体コアに応力がかかると磁性体コアで発生するロスが増大する。磁性体コアと筐体との接触領域にかかる応力は高いので、本実施形態に係るトランス装置300のように、動作時に磁束が集中しない場所に接触領域317a~317dを設けることにより、磁性体コアに応力がかかることに起因する磁性体コアの損失を低減することができる。
【0040】
なお、各図面では、通常のトランスが備える他の構成要素、例えば、ボビン、引き出し線、ボビンカバー(コアと巻線の絶縁距離を確保する)、更には、ボビン及びコアのための位置決め機構などを省略しているが、これらの構成要素を適宜追加してもよい。
【0041】
[第1の実施形態の効果]
図9は、比較例に係るトランス装置400の構成例を示す斜視図である。
図10は、
図9のB-B’線におけるトランス装置400の縦断面図である。
【0042】
比較例に係るトランス装置400は、本実施形態に係るトランス装置300の筐体315に代えて、筐体415を備える。筐体415は、側面部415a及び底部415cを含む。筐体415は、その底部415cから突出した柱部をもたず、第1のコア部分311の底部311cは、筐体415の底部415cに直接に接触する。
【0043】
なお、
図9は、トランス装置400から筐体415の側面部415aを除去した状態を示す。
【0044】
図11は、
図10の第1のコア部分311と筐体415の接触領域417を示す図である。筐体415は、第1のコア部分311の底部311cの底面全体にわたる接触領域417において磁性体コア310に接触する。従って、磁性体コア310は、その底面全体で、筐体415に対して拘束される(面拘束)。
【0045】
図12は、比較例に係るトランス装置400において、トランス装置400の第1のコア部分311と第2のコア部分312の間で温度差が生じたときに発生する熱応力とコアの変形を計算したシミュレーション結果を示す縦断面図である。
図13は、第1の実施形態に係るトランス装置300において、トランス装置300の第1のコア部分311と第2のコア部分312の間で温度差が生じたときに発生する熱応力とコアの変形を計算したシミュレーション結果を示す縦断面図である。
【0046】
図12において、破線は、非動作時の第1のコア部分311及び第2のコア部分312の形状を示し、実線は、動作して発熱しているときの第1のコア部分311及び第2のコア部分312の形状を示す(符号311’,312’により示す)。同様に、
図13において、破線は、非動作時の第1のコア部分311及び第2のコア部分312の形状を示し、実線は、動作して発熱しているときの第1のコア部分311及び第2のコア部分312の形状を示す(符号311”,312”により示す)。
【0047】
図12を参照すると、比較例に係るトランス装置400において、磁性体コアに温度に応じた熱応力が印加され、第1のコア部分311の下面は面拘束されているので変形していないが、第2のコア部分312は、その上面において、+y方向に大きく凸に変形していることがわかる。このように、比較例に係るトランス装置400では、磁性体コアに熱応力が印加されると、コア割れが発生する可能性がある。
【0048】
一方、
図13を参照すると、本実施形態に係るトランス装置300では、各柱部315ba~315bdは、実質的に点拘束となるように磁性体コア310を支持しているので、
図12の場合に第2のコア部分312に印加されていた熱応力を打ち消す方向に熱応力を発生することができる。そのため、
図13に示すように、第2のコア部分312の+y方向の変形は、比較例に係るトランス装置400の場合より小さくなっている。シミュレーションにより計算された最大応力を比較すると、本実施形態に係るトランス装置300のコアにかかる最大応力は、比較例に係るトランス装置400のコアにかかる最大応力の1/8になり、大幅に小さくなっている。以上説明したように、本実施形態に係るトランス装置300のように、各柱部315ba~315bdが実質的に点拘束となるように磁性体コア310を支持することで、磁性体コア310にかかる熱応力を低減することができ、不平衡な温度分布に起因する磁性体コア310の破損を生じにくくすることができる。
【0049】
本実施形態に係るトランス装置300によれば、不平衡な温度分布が生じた場合でもコア割れを回避でき、トランス装置300の信頼性を高めることができる。
【0050】
なお、本実施形態では、接触領域317a~317dが磁性体コア310の底面311dの4つのコーナー部に位置し、また、各柱部315ba~315bdは、接触領域317a~317dの縦方向及び横方向の長さが外脚部311aa,311abの断面の短辺の長さd1,d2以下になる場合について説明したが、接触領域の個数、位置、及びサイズはこれに限定されない。接触領域317a~317dは、動作時に磁束が集中しない任意の場所に設けられてもよい。また、接触領域317a~317dの面積を削減して点拘束に近づけるほど、磁性体コア310の破損を生じにくくする効果は大きくなる。
【0051】
[第1の実施形態の変形例]
図3~
図5の例では、E字形の第1のコア部分311と、E字形の第2のコア部分312とを含む磁性体コア310について説明したが、これに限らず、本実施形態に係るトランス装置は、他の形状を有する複数のコア部分を含む磁性体コアを備えてもよい。
【0052】
図14は、第1の実施形態の第1の変形例に係るトランス装置300Aの構成例を示す縦断面図である。トランス装置300Aは、
図5のトランス206に代えてトランス206Aを備え、トランス206Aは、
図5の磁性体コア310に代えて磁性体コア320を備える。磁性体コア320は、第1のコア部分321及び第2のコア部分322を含む。第1のコア部分321は、第1の外脚部321aaと、第2の外脚部321abと、内脚部321bと、底部321cとを含む。底部321cは、xz平面に平行な矩形形状の底面321dを有する。言いかえると、磁性体コア320は、
図14に示すように、磁性体コア320の底面321dを含むE字形の第1のコア部分321と、I字形の第2のコア部分322とを含む。磁性体コア320は、底面321dに垂直な1つの内脚部321b及び2つの外脚部321aa,321abを有する外鉄型磁性体コアである。巻線313,314は内脚部321bに巻回される。
【0053】
図15は、第1の実施形態の第2の変形例に係るトランス装置300Bの構成例を示す縦断面図である。トランス装置300Bは、
図5のトランス206に代えてトランス206Bを備え、トランス206Bは、
図5の磁性体コア310に代えて磁性体コア330を備える。磁性体コア330は、第1のコア部分331及び第2のコア部分332を含む。第1のコア部分331は、xz平面に平行な矩形形状の底面331dを有する。第2のコア部分332は、第1の外脚部332aaと、第2の外脚部332abと、内脚部332bと、底部332cとを含む。言いかえると、磁性体コア330は、
図15に示すように、磁性体コア330の底面331dを含むI字形の第1のコア部分331と、E字形の第2のコア部分332とを含む。磁性体コア330は、底面331dに垂直な1つの内脚部332b及び2つの外脚部332aa,332abを有する外鉄型磁性体コアである。巻線313,314は内脚部332bに巻回される。
【0054】
図16は、第1の実施形態の第3の変形例に係るトランス装置300Cの構成例を示す縦断面図である。トランス装置300Cは、
図5のトランス206に代えてトランス206Cを備え、トランス206Cは、
図5の磁性体コア310に代えて磁性体コア340を備える。磁性体コア340は、第1のコア部分341、第2のコア部分342、及び第3のコア部分343を含む。第1のコア部分341は、第1の外脚部341aaと、第2の外脚部341abと、内脚部341bと、底部341cとを含む。底部341cは、xz平面に平行な矩形形状の底面341dを有する。第2のコア部分342は、外脚部342aと、内脚部342bと、底部342cとを含む。第3のコア部分343は、外脚部343aと、内脚部343bと、底部343cとを含む。言いかえると、磁性体コア340は、
図16に示すように、磁性体コア340の底面341dを含むE字形の第1のコア部分341と、U字形の第2のコア部分342と、U字形の第3のコア部分343とを含む。磁性体コア340は、底面341dに垂直な1つの内脚部及び2つの外脚部、すなわち、内脚部341b,342b,343bと、外脚部341aa,342aと、外脚部341ab,343aとを有する外鉄型磁性体コアである。巻線313,314は内脚部341b,342b,343bに巻回される。
【0055】
図17は、第1の実施形態の第4の変形例に係るトランス装置300Dの構成例を示す縦断面図である。トランス装置300Dは、
図5のトランス206に代えてトランス206Dを備え、トランス206Dは、
図5の磁性体コア310に代えて磁性体コア350を備える。磁性体コア350は、第1のコア部分351、第2のコア部分352、及び第3のコア部分353を含む。第1のコア部分351は、xz平面に平行な矩形形状の底面351dを有する。第2のコア部分352は、外脚部352aと、内脚部352bと、底部352cとを含む。第3のコア部分353は、外脚部353aと、内脚部353bと、底部353cとを含む。言いかえると、磁性体コア350は、
図16に示すように、磁性体コア350の底面351dを含むI字形の第1のコア部分351と、U字形の第2のコア部分352と、U字形の第3のコア部分353とを含む。磁性体コア350は、底面351dに垂直な1つの内脚部及び2つの外脚部、すなわち、内脚部352b,353bと、外脚部352aと、外脚部353aとを有する外鉄型磁性体コアである。巻線313,314は内脚部352b,353bに巻回される。
【0056】
図14~
図17のトランス装置300A~300Dのいずれについても、磁性体コア320~350と筐体315と組み合わせることにより、
図3~
図5のトランス装置300と同様に、不平衡な温度分布に起因する磁性体コア320~350の破損を生じにくくすることができる。
【0057】
[第2の実施形態]
図18は、第2の実施形態に係るトランス装置300Eの構成例を示す縦断面図である。トランス装置300Eは、
図3~
図5のトランス装置300の各構成要素に加えて、磁性体コア310及び各柱部315ba~315bdの間にそれぞれ挿入された断熱材318a~318dをさらに備える。
【0058】
磁性体コア310の底面311dと柱部315baとの間に第1の断熱材318aが挿入される。磁性体コア310の底面311dと柱部315bbとの間に第2の断熱材318bが挿入される。磁性体コア310の底面311dと柱部315bcとの間に第3の断熱材318c(図示せず)が挿入される。磁性体コア310の底面311dと柱部315bdとの間に第4の断熱材318d(図示せず)が挿入される。言いかえると、各柱部315ba~315bdは、断熱材318a~318dを介して間接的に接触領域317a~317dに接触する。
【0059】
トランス装置300Eの動作時に、トランス206の少なくとも一部の領域において最大温度TMが発生し、筐体315の底部315cの下面(
図3の冷却装置301に接触する面であって、柱部315ba~315bdとは反対側の面)が冷却温度T0に設定された場合を想定する。第1の実施形態に係るトランス装置300では、磁性体コア310の底面401dの接触領域317a~317dの温度が冷却温度T0に近づき、磁性体コア310において大きな温度勾配が発生する可能性がある。一方、第2の実施形態に係るトランス装置300Eでは、磁性体コア310及び各柱部315ba~315bdの間に断熱材318a~318dをそれぞれ挿入したことにより、接触領域317a~317dの温度が下がりにくくなる。これにより、最大温度TMと、接触領域317a~317dの温度との温度差が小さくなり、従って、第1のコア部分311と第2のコア部分312の温度差が小さくなる。その結果、熱応力による変形が小さくなり、コア割れを防止することができる。
【0060】
断熱材318a~318dは、接触領域317a~317dが同一の温度TSになるように構成されてもよく、接触領域317a~317dが互いに異なる温度Ta~Tdになるように構成されてもよい。
【0061】
断熱材318a~318dは、充填材316の熱伝導率よりも低い熱伝導率を有する材料からなる。断熱材318a~318dは、エポキシ樹脂などの接着剤であってもよく、プラスチック又はゴムなどの他の材料であってもよい。例えば、充填材316がシリコーンである場合、シリコーンは熱伝導率:1~2W/(m・k)を有する。一方、エポキシ樹脂、プラスチック、及びゴムは、熱伝導率:0.1~0.3W/(m・k)を有する。
【0062】
第2のコア部分312内での最大温度TMと温度TSとの温度差により、磁性体コア310に印加される熱応力が変化する。例えば、最大温度TMと温度TSとの温度差を50℃から30℃に低減することで、磁性体コア310に印加される最大応力を3%程度低減することができる。
【0063】
[第3の実施形態]
図19は、第3の実施形態に係るインダクタ装置300Fの構成例を示す縦断面図である。インダクタ装置300Fは、磁性体コア310と、磁性体コア310に巻回された巻線319と、筐体315とを備える。磁性体コア310及び巻線319は、インダクタ206Fを構成する。インダクタ装置300Fは、磁性体コア310及び筐体315の間に充填された充填材316をさらに備える。インダクタ装置300Fはコイル装置の一例である。
【0064】
言いかえると、インダクタ装置300Fは、
図5の2つの巻線313,314に代えて、1つの巻線319を備える。
図19のインダクタ装置300Fについても、磁性体コア310と筐体315と組み合わせることにより、
図3~
図5のトランス装置300などと同様に、不平衡な温度分布に起因する磁性体コア310の破損を生じにくくすることができる。
【0065】
第3の実施形態に係るインダクタ装置300Fは、第1及び第2の実施形態に係るトランス装置300,300A~300Eと同様に、充電装置及び電源装置などの任意の電子回路に適用可能である。
【0066】
[他の実施形態]
説明した実施形態では、筐体の底部から磁性体コアの底面に向かって突出して磁性体コアをそれぞれ支持する4つの柱部を用いる場合について説明したが、3つ又は5つ以上の柱部を用いてもよい。
【0067】
図3では、筐体の底面が水冷式冷却装置に接触する場合について説明したが、筐体の底面は、放熱器に直接に接触してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本開示の一態様に係るコイル装置は、例えば、DC-DCコンバータのような電力変換回路に適用可能である。
【0069】
本開示に係るコイル装置は、充電池に充電電圧を供給する充電装置のDC-DCコンバータに限らず、負荷に所定の電源電圧を供給する種々の電源装置にも利用できる。
【符号の説明】
【0070】
101 車載充電装置
102 商用交流電源
103 整流及び平滑回路
104 力率改善回路(PFC回路)
105 DC-DCコンバータ
106 充電池
201 インバータ回路
202~205 MOSトランジスタ
206,206A~206D トランス
206F インダクタ
207 漏れインダクタンス
208 励磁インダクタンス
209 共振キャパシタ
210 整流回路
211 平滑キャパシタ
212 インダクタンス
220 制御回路
300,300A~300D トランス装置
300F インダクタ装置
301 冷却装置
302,303 管路
310 磁性体コア
311 第1のコア部分
311aa,311ab 外脚部
311b 内脚部
311c 底部
311d 底面
312 第2のコア部分
312aa,312ab 外脚部
312b 内脚部
312c 底部
313 第1の巻線
314 第2の巻線
315 筐体
315a 側面部
315ba,315bb,315bc,315bd 柱部
315baa,315bba,315bca,315bda ガイド
315c 底部
316 充填材
317a,317b,317c,317d 接触領域
318a,318b,318c,318d 断熱材
319 巻線
320 磁性体コア
321 第1のコア部分
321aa,321ab 外脚部
321b 内脚部
321c 底部
321d 底面
322 第2のコア部分
330 磁性体コア
331 第1のコア部分
331d 底面
332 第2のコア部分
332aa,332ab 外脚部
332b 内脚部
332c 底部
340 磁性体コア
341 第1のコア部分
341aa,341ab 外脚部
341b 内脚部
341c 底部
341d 底面
342 第2のコア部分
342aa,342ab 外脚部
342b 内脚部
342c 底部
343 第3のコア部分
343aa,343ab 外脚部
343b 内脚部
343c 底部
350 磁性体コア
351 第1のコア部分
351d 底面
352 第2のコア部分
352aa,352ab 外脚部
352b 内脚部
352c 底部
353 第3のコア部分
353aa,353ab 外脚部
353b 内脚部
353c 底部
d1,d2 磁性体コアの外脚部の幅
d11a,d11b,d12a,d12b,d13a,d13b,d14a,d14b 接触領域の幅
T1~T4 端子